JP7452462B2 - 燃料電池スタックの製造方法および製造装置 - Google Patents

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Description

本開示は、燃料電池スタックの製造方法および製造装置に関する。
従来から燃料電池スタックの製造方法に関し、特に、複数の単セルを積層してなるセル積層体の圧縮技術に関する発明が知られている(下記特許文献1)。特許文献1は、複数の単セルを積層してセル積層体を構成する積層工程と、そのセル積層体内部を減圧することにより、単セルの積層方向にそのセル積層体を圧縮する圧縮工程と、を備えた燃料電池スタックの製造方法を開示している(要約、請求項1、第0006段落等)。
上記従来の燃料電池スタックの製造方法によれば、セル積層体内部を減圧する装置(たとえば真空ポンプ)を用いることで、セル積層体を圧縮することができる。これにより、従来必要とされていた加圧機構が不要となるため、大掛かりな治具を用いなくとも、セル積層体を圧縮することができる(同第0007段落)。
特開2009-129584号公報
燃料電池スタックの単セルは、薄い板状のセパレータや、薄いシート状の膜-電極-ガス拡散層接合体および樹脂フレームによって構成されている。そのため、燃料電池スタックの製造工程において、たとえば、単セルの搬送時にたわみが発生しやすい。このような単セルのたわみは、燃料電池スタックの製造工程において、単セル間のピッチを不均一にしたり、単セル間のガスケットのシール性を低下させたりする要因になり得る。
本開示は、個々の燃料電池セル、すなわち単セル間のピッチを均一にするとともに、単セル間のガスケットのシール性を向上させることが可能な燃料電池スタックの製造方法および製造装置を提供する。
本開示の一態様は、複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックの製造方法であって、前記燃料電池セルを構成する一対のセパレータを上下に対向させた状態で前記燃料電池セルの両端部を把持して搬送する搬送工程と、前記搬送工程における上下を反転させた複数の前記燃料電池セルを、ガスケットを介在させて鉛直方向に積層させる積層工程と、を含むことを特徴とする燃料電池スタックの製造方法である。
上記態様の燃料電池スタックの製造方法において、前記燃料電池セルは、前記両端部にそれぞれ凹状の係合部を有し、前記積層工程において、前記燃料電池セルの前記両端部の前記係合部に、鉛直方向に沿って延びるレールを係合させ、前記レールから前記燃料電池セルの前記両端部へ鉛直方向上向きの摩擦力を作用させてもよい。
上記態様の燃料電池スタックの製造方法は、前記燃料電池セルを製造するセル製造工程を含み、前記セル製造工程は、複数のプレス工程と、各々の前記プレス工程の後の前記搬送工程とを含み、複数の前記プレス工程は、前記一対のセパレータの間に前記燃料電池セルを構成する樹脂フレームおよび膜-電極-ガス拡散層接合体を配置して該樹脂フレームの軟化点を超える温度で前記一対のセパレータを加熱しながらプレスする加熱プレス工程と、前記加熱プレス工程の後に前記軟化点よりも低い温度で前記一対のセパレータを冷却しながらプレスする冷却プレス工程と、を含んでもよい。
上記態様の燃料電池スタックの製造方法において、前記加熱プレス工程は、第1加熱プレス工程と、該第1加熱プレス工程よりも高温で前記一対のセパレータを加熱しながらプレスする第2加熱プレス工程と、を含み、前記冷却プレス工程は、第1冷却プレス工程と、該第1冷却プレス工程よりも低温で前記一対のセパレータを冷却しながらプレスする第2冷却プレス工程と、を含み、前記搬送工程は、前記第1加熱プレス工程と前記第2加熱プレス工程との間、前記第2加熱プレス工程と前記第1冷却プレス工程との間、および前記第1冷却プレス工程と前記第2冷却プレス工程との間に行われてもよい。
本開示の別の一態様は、複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックの製造装置であって、前記燃料電池セルを構成する一対のセパレータを上下に対向させた状態で前記燃料電池セルの両端部を把持して搬送する搬送装置と、前記搬送装置による搬送時の上下を反転させた複数の前記燃料電池セルを、ガスケットを介在させて鉛直方向に積層させる積層装置と、を含むことを特徴とする燃料電池スタックの製造装置である。
上記態様の燃料電池スタックの製造装置において、前記燃料電池セルは、前記両端部にそれぞれ凹状の係合部を有し、前記積層装置は、鉛直方向に沿って延びるレールを備え、前記レールは、前記燃料電池セルの積層時に前記係合部に係合して前記燃料電池セルの前記両端部へ鉛直方向上向きの摩擦力を作用させてもよい。
本開示の上記各態様によれば、個々の燃料電池セル、すなわち単セル間のピッチを均一にするとともに、単セル間のガスケットのシール性を向上させることが可能な燃料電池スタックの製造方法および製造装置を提供することができる。
燃料電池スタックを備える燃料電池システムの概略図。 図1に示す燃料電池スタックを構成する燃料電池セルの平面図。 図2に示す燃料電池セルの拡大断面図。 本開示に係る燃料電池スタックの製造方法の一実施形態を示すフロー図。 図4のセル製造工程の詳細を示すフロー図。 図4および図5の搬送工程の概略的に示す正面図。 図4の積層工程における加圧前の複数の燃料電池セルを概略的に示す正面図。 図7に示す積層装置および燃料電池セルの概略的な平面図。 図4の積層工程における加圧後の複数の燃料電池セルを概略的に示す正面図。 ガスケットの圧縮量とピッチばらつきとの関係の一例を示すグラフ。 燃料電池セルの反りとピッチばらつきとの関係の一例を示すグラフ。 比較形態の積層工程における加圧前の複数の燃料電池セルを示す正面図。 比較形態の積層工程における加圧後の複数の燃料電池セルを示す正面図。
以下、図面を参照して本開示に係る燃料電池スタックの製造方法および製造装置の実施形態を説明する。以下では、まず、燃料電池スタックと燃料電池セルの一般的な構成について説明し、次に、その燃料電池スタックの製造方法および製造装置について説明する。なお、以下の説明では、燃料電池スタックを構成する個々の燃料電池セルを「単セル」と略称する場合がある。
(燃料電池スタックおよび燃料電池セル)
まず、図1から図3を参照して、燃料電池スタック100と燃料電池セル40(単セル40)の一般的な構成の一例について説明する。図1は、燃料電池スタック100を備える燃料電池システム1の概略図である。燃料電池システム1は、たとえば、水素タンク2と、エアポンプ3と、ラジエータ4と、燃料電池スタック100とを備えている。
水素タンク2は、たとえば、高圧水素が充填され、シャットバルブ2a、配管2bおよびレギュレータ2cを介して燃料電池スタック100に接続され、燃料電池スタック100に燃料ガスとしての水素を供給する。燃料電池スタック100において利用されなかった燃料ガス(アノードオフガス)は、燃料電池スタック100に接続された排出配管2dを介して燃料電池スタック100の外部に排出される。なお、燃料電池システム1は、アノードオフガスを配管2b側に再循環させる再循環機構を有してもよい。
エアポンプ3は、たとえば、配管3aを介して燃料電池スタック100に接続され、燃料電池スタック100に酸化剤ガスとしての空気を供給する。燃料電池スタック100において利用されなかった酸化剤ガス(カソードオフガス)は、排出配管3bを介して燃料電池スタック100の外部に排出される。燃料ガスおよび酸化剤ガスは、反応ガスとも呼ばれる。
ラジエータ4は、たとえば、配管4aおよびポンプ4bを介して燃料電池スタック100に接続され、燃料電池スタック100を冷却するための冷媒を、燃料電池スタック100に供給する。燃料電池スタック100から排出された冷媒は、配管4cを介してラジエータ4に循環する。冷媒としては、たとえば、水、エチレングリコール等の不凍液、空気などが用いられる。
燃料電池スタック100は、たとえば、エンドプレート10と、絶縁板20と、集電板30と、複数の単セル40と、集電板30と、絶縁板20と、エンドプレート10が、この順に積層された積層構造を有している。
図2は、図1に示す燃料電池スタック100を構成する複数の燃料電池セル40の一つ、すなわち単セル40の平面図である。図3は、図2に示す単セル40の概略的な拡大断面図である。単セル40は、膜-電極-ガス拡散層接合体(Membrane-Electrode-Gas Diffusion Layer Assembly:MEGA)41と、MEGA41を囲む樹脂フレーム42と、これらを間に挟んだ一対のセパレータ43,44とを備えている。
MEGA41は、膜-電極接合体41aと、この膜-電極接合体41aの両側に積層されたガス拡散層41bとを備え、樹脂フレーム42の矩形の開口部42aに配置されている。膜-電極接合体41aは、電解質膜の両面に、それぞれ、アノードおよびカソードが配置されて構成され、発電用の第1のガスと第2のガスを反応させて発電する。第1のガスは、たとえば水素を含む燃料ガスであり、第2のガスは、たとえば酸素を含む空気などの酸化剤ガスである。
樹脂フレーム42は、たとえば、電気絶縁性と可撓性を有し、熱溶着が可能なフィルム状の樹脂部材に打ち抜き加工を施すことによって、MEGA41を囲む矩形の枠状に形成されている。樹脂フレーム42は、たとえば、一対のセパレータ43,44に溶着され、一対のセパレータ43,44を接合する接合材としても機能する。樹脂フレーム42は、外縁部にマニホールドM1~M6を構成する複数のマニホールド開口部h1~h6を有している。
セパレータ43,44は、たとえば、カーボン粒子を圧縮してガス不透過とした緻密質カーボン等のカーボン製部材や、プレス成形したステンレス鋼やチタンなどの金属部材など、ガス遮断性および導電性を有する素材によって作られている。一対のセパレータ43,44のうち、一方はアノード側のセパレータ43であり、他方はカソード側のセパレータ44である。
アノード側のセパレータ43は、MEGA41側の面に、燃料ガスを分配する複数の筋状の流路溝45を備え、MEGA41と反対側の面に冷媒を分配する複数の筋状の流路溝46を備える。カソード側のセパレータ44は、MEGA41側の面に酸化剤ガスを分配する複数の筋状の流路溝47を備え、MEGA41と反対側の面に冷媒を分配する複数の筋状の流路溝46を備える。
一対のセパレータ43,44は、マニホールドM1~M6を構成する複数のマニホールド孔H1~H6を有している。マニホールドM1は、たとえば、図1に示すエンドプレート10、絶縁板20、および集電板30に設けられた開口部を介して、燃料ガスを供給する配管2bに接続される。また、マニホールドM2は、たとえば、図1に示すエンドプレート10、絶縁板20、および集電板30に設けられた開口部を介して、燃料電池スタック100において利用されなかった燃料ガスを排出する排出配管2dに接続される。
同様に、マニホールドM3は、たとえば、図1に示すエンドプレート10、絶縁板20、および集電板30に設けられた開口部を介して、酸化剤ガスを供給する配管3aに接続される。また、マニホールドM4は、たとえば、図1に示すエンドプレート10、絶縁板20、および集電板30に設けられた開口部を介して、燃料電池スタック100において利用されなかった酸化剤ガスを排出する排出配管3bに接続される。
また、マニホールドM5は、たとえば、図1に示すエンドプレート10、絶縁板20、および集電板30に設けられた開口部を介して、冷媒を供給する配管4aに接続される。同様に、マニホールドM6は、たとえば、図1に示すエンドプレート10、絶縁板20、および集電板30に設けられた開口部を介して、燃料電池スタック100から排出された冷媒をラジエータ4に循環させる配管4cに接続される。
一対のセパレータ43,44、樹脂フレーム42、およびMEGA41は、図2に示すように、発電用ガスの流路である第1ガス流路51と、図示を省略する第2ガス流路とを形成する。第1ガス流路51は、たとえば、単セル40のアノード側に設けられ、第2ガス流路は単セル40のカソード側に設けられている。
第1ガス流路51は、マニホールドM1,M2にそれぞれ開口を有している。第1ガス流路51は、樹脂フレーム42に設けられた溝状の流路によって、アノード側のセパレータ43とMEGA41との間の空間と、マニホールドM1,M2とを接続している。また、第1ガス流路51は、アノード側のセパレータ43とMEGA41との間の空間において、図2および図3に示す複数の筋状の流路溝45によって、複数の流路に分岐されている。
また、図示を省略する第2ガス流路は、マニホールドM3,M4にそれぞれ開口を有している。第2ガス流路は、樹脂フレーム42に設けられた溝状の流路によって、カソード側のセパレータ44とMEGA41との間の空間と、マニホールドM3,M4とを接続している。また、第2ガス流路は、カソード側のセパレータ44とMEGA41との間の空間において、図2に示す第1ガス流路51と同様に、図3に示す複数の筋状の流路溝47によって、複数の流路に分岐されている。
以上のような構成により、燃料電池システム1は、たとえば水素タンク2から、燃料電池スタック100を構成する複数の単セル40のマニホールド孔H1によって形成されたマニホールドM1へ、水素ガスが燃料ガスとして供給される。また、たとえばエアポンプ3から、燃料電池スタック100を構成する複数の単セル40のマニホールド孔H3によって形成されたマニホールドM3へ、酸素を含む空気が酸化剤ガスとして供給される。さらに、たとえばポンプ4bから、燃料電池スタック100を構成する複数の単セル40のマニホールド孔H5によって形成されたマニホールドM5へ、冷却水が冷媒として供給される。
燃料電池スタック100のマニホールドM1へ供給された燃料ガスは、マニホールドM2へ向けて、各々の単セル40の第1ガス流路51を流れる。燃料電池スタック100のマニホールドM3へ供給された酸化剤ガスは、マニホールドM4へ向けて、各々の単セル40の第2ガス流路を流れる。単セル40は、この第1ガス流路51を流れる燃料ガスと、第2ガス流路を流れる酸化剤ガスとを、MEGA41を介して反応させることで、発電する。
また、燃料電池スタック100のマニホールドM5へ供給された冷媒は、マニホールドM6へ向けて、図3に示す流路溝46によって隣り合う単セル40の間に形成された冷媒流路を流れる。これにより、発電により単セル40に発生した熱を、一対のセパレータ43,44を介して冷媒へ移動させ、単セル40を冷却することができる。
単セル40の第1ガス流路51を通過した燃料ガスは、マニホールドM2に排出され、さらにマニホールドM2から排出配管2dへ排出される。単セル40の第2ガス流路を通過した酸化剤ガスは、マニホールドM4へ排出され、さらにマニホールドM4から排出配管3bへ排出される。隣り合う単セル40の間の冷媒流路を通過した冷媒は、マニホールドM6に排出され、さらに配管4cへ排出される。
以上のように、燃料電池スタック100または単セル40は、三種の異なる流体が流れる三つの通路を備えている。より具体的には、これら三つの通路は、たとえば、燃料ガスが流れる第1ガス通路と、酸化剤ガスが流れる第2ガス通路と、冷媒が流れる冷媒通路である。なお、第1ガス通路と第2ガス通路との間は、MEGA41および樹脂フレーム42によって分離されている。また、第1ガス通路および第2ガス通路と、冷媒通路との間は、セパレータ43,44によって分離され、ガスケットなどの適宜のシール部によって封止されている。
(燃料電池スタックの製造方法および製造装置)
次に、図4から図11を参照して、本開示に係る燃料電池スタックの製造方法および製造装置の実施形態を説明する。図4は、本開示に係る燃料電池スタックの製造方法の一実施形態を示すフロー図である。図5は、図4のセル製造工程S1の詳細を示すフロー図である。
本実施形態の燃料電池スタックの製造方法Mは、複数の燃料電池セル40(単セル40)が積層された燃料電池スタック100の製造方法である。燃料電池スタックの製造方法Mは、たとえば、セル製造工程S1と、搬送工程S2と、積層工程S3と、を含む。
セル製造工程S1は、個々の燃料電池セル40、すなわち単セル40を製造する工程である。セル製造工程S1は、たとえば、複数のプレス工程S11,S13,S15,S17と、各々のプレス工程S11,S13,S15の後の搬送工程S12,S14,S16と、を含む。また、複数のプレス工程S11,S13,S15,S17は、加熱プレス工程S11,S13と、冷却プレス工程S15,S17と、を含む。
加熱プレス工程S11,S13は、一対のセパレータ43,44の間に単セル40を構成する樹脂フレーム42およびMEGA41(膜-電極-ガス拡散層接合体41)を配置して、樹脂フレーム42の軟化点を超える温度で一対のセパレータ43,44を加熱しながらプレスする工程である。加熱プレス工程S11,S13は、たとえば、第1加熱プレス工程S11と、その第1加熱プレス工程S11よりも高温で一対のセパレータ43,44を加熱しながらプレスする第2加熱プレス工程S13と、を含む。樹脂フレーム42の素材は、たとえば、軟化点が160[℃]程度の熱可塑性樹脂である。
第1加熱プレス工程S11では、第1プレス機の下型の上に、一対のセパレータ43,44が、MEGA41と樹脂フレーム42を挟持した状態で配置される。そして、樹脂フレーム42の軟化点以上の温度に加熱された第1プレス機の上型と下型との間で、一対のセパレータ43,44とその間に配置されたMEGA41および樹脂フレーム42とが加熱および加圧される。これにより、樹脂フレーム42が軟化して、一対のセパレータ43,44、MEGA41、および樹脂フレーム42が密着する。
第2加熱プレス工程S13では、第1加熱プレス工程S11を終えた未完成の単セル40が、搬送工程S12により搬送され、第2プレス機の下型の上に載置される。搬送工程S12の詳細については後述する。そして、第1加熱プレス工程S11における第1プレス機の上型および下型よりも高温に加熱された第2プレス機の上型と下型との間で、一対のセパレータ43,44とその間に配置されたMEGA41および樹脂フレーム42とが加熱および加圧される。これにより、樹脂フレーム42がさらに軟化して、一対のセパレータ43,44、MEGA41、および樹脂フレーム42が密着する。
冷却プレス工程S15,S17は、加熱プレス工程S11,S13の後に樹脂フレーム42の軟化点よりも低い温度で一対のセパレータ43,44を冷却しながらプレスする工程である。冷却プレス工程S15,S17は、たとえば、第1冷却プレス工程S15と、その第1冷却プレス工程S15よりも低温で一対のセパレータ43,44を冷却しながらプレスする第2冷却プレス工程S17と、を含む。
第1冷却プレス工程S15では、第2加熱プレス工程S13を終えた未完成の単セル40が、搬送工程S14により搬送され、第3プレス機の下型の上に載置される。搬送工程S14の詳細については後述する。そして、樹脂フレーム42の軟化点よりも低温にされた第3プレス機の上型と下型との間で、一対のセパレータ43,44とその間に配置されたMEGA41および樹脂フレーム42とが冷却および加圧される。
これにより、樹脂フレーム42が硬化して、一対のセパレータ43,44、MEGA41、および樹脂フレーム42が一体化する。なお、樹脂フレーム42の軟化点が160[℃]程度である場合、第1冷却プレス工程S15における単セル40の冷却温度は、たとえば、100[℃]から140[℃]程度である。
第2冷却プレス工程S17では、第1冷却プレス工程S15を終えた未完成の単セル40が、搬送工程S16により搬送されて第4プレス機の下型の上に載置される。搬送工程S16の詳細については後述する。そして、第1冷却プレス工程S15における第3プレス機の上型および下型の温度よりも低温にされた第4プレス機の上型と下型との間で、一対のセパレータ43,44とその間に配置されたMEGA41および樹脂フレーム42とが冷却および加圧される。
これにより、搬送工程S12,S14,S16による単セル40の反りが低減される。その結果、複数の単セル40の間の反り量のばらつきが、たとえば、第2冷却プレス工程S17を行わない場合の単セル40の反り量のばらつきと比較して、50%以下に低減される。なお、樹脂フレーム42の軟化点が160[℃]程度である場合、第2冷却プレス工程S17における単セル40の冷却温度は、たとえば、30[℃]から50[℃]程度である。
以上により、一対のセパレータ43,44とMEGA41とが樹脂フレーム42を介して熱圧着されて単セル40が製造され、図4および図5に示すセル製造工程S1が終了する。セル製造工程S1の終了後は、図4に示すように、搬送工程S2が実施される。なお、燃料電池スタックの製造方法Mは、たとえば、完成した単セル40を外部から調達する場合には、セル製造工程S1を有しなくてもよい。
図6は、図4および図5の搬送工程S2,S12,S14,S16を概略的に示す正面図である。搬送工程S12は、前述のように、セル製造工程S1の第1加熱プレス工程S11と第2加熱プレス工程S13との間で実施され、単セル40を第1プレス機から第2プレス機へ搬送する工程である。また、搬送工程S14は、前述のように、セル製造工程S1の第2加熱プレス工程S13と第1冷却プレス工程S15との間で実施され、単セル40を第2プレス機から第3プレス機へ搬送する工程である。
また、搬送工程S16は、セル製造工程S1の第1冷却プレス工程S15と第2冷却プレス工程S17との間に実施され、単セル40を第3プレス機から第4プレス機へ搬送する工程である。また、搬送工程S2は、たとえば、セル製造工程S1の終了後に実施され、完成した単セル40を積層工程S3へ搬送する工程である。
搬送工程S12,S14,S16,S2は、単セル40を横にして、単セル40を構成する一対のセパレータ43,44を上下に対向させた状態で、単セル40の両端部を把持して搬送する工程である。ここで、一対のセパレータ43,44の上下関係は特に限定されず、どちらが上に配置されていてもよい。図6に示すように、搬送工程S12,S14,S16,S2は、単セル40の両端を把持する搬送装置210によって行われる。搬送装置210は、本実施形態の燃料電池スタックの製造装置200の一部である。
搬送工程S2,S12,S14,S16では、たとえば、互いに対向する薄い板状の一対のセパレータ43,44の外側の面、すなわち、図6における単セル40の上面と下面がおおむね水平になるように、単セル40を横にしてその両端部を把持して搬送する。そのため、単セル40は、両端部の間の中央部が自重により下方にたわむ。その結果、単セル40には、たとえば、図6に示すように、下方側が凸となる湾曲形状の反りが発生する。セル製造工程S1の終了後の搬送工程S2において、単セル40は、次の積層工程S3へ搬送される。
図7は、図4の積層工程S3における加圧前の複数の単セル40を概略的に示す正面図である。図8は、図7に示す積層装置220と、単セル40の概略的な平面図である。図9は、図4の積層工程S3における加圧後の複数の単セル40を概略的に示す正面図である。図7に示す積層装置220は、本実施形態の燃料電池スタックの製造装置200の一部である。
なお、積層工程S3において単セル40間に介在されるガスケット50は、図8に示すように、たとえば、矩形の環状または枠状の閉じた形状を有している。なお、図7および図9では、ガスケット50を切断した状態で示している。ガスケット50は、たとえば、EPDMなどの弾性を有する樹脂材料により製作される。ガスケット50は、単セル40の間で所定の圧縮量で圧縮されることで、前述の第1ガス流路、第2ガス流路、および冷媒流路の間を面圧によってシールしている。
積層工程S3は、搬送工程S2における上下を反転させた複数の単セル40を、ガスケット50を介在させて鉛直方向に積層させる工程である。なお、セル製造工程S1の終了後の搬送工程S2における単セル40の上下は、たとえば、セル製造工程S1に含まれる搬送工程S12,S14,S16における単セル40の上下と同一である。
本実施形態の燃料電池スタックの製造装置200は、複数の燃料電池セル40が積層された燃料電池スタック100を製造するための装置である。燃料電池スタックの製造装置200は、図6に示す搬送装置210と、図7に示す積層装置220とを備えている。なお、燃料電池スタックの製造装置200は、たとえば、前述のセル製造工程S1で使用される第1プレス機、第2プレス機、第3プレス機、および第4プレス機を備えていてもよい。
搬送装置210は、前述のように、単セル40を横にして単セル40を構成する一対のセパレータ43,44を上下に対向させた状態で単セル40の両端部を把持して搬送する搬送工程S2,S12,S14,S16を行う。搬送装置210は、たとえば、図6に示す複数のチャック211と、図示を省略する駆動機構とを含む。駆動機構は、チャック211を開閉させるとともに、単セル40を把持したチャック211を搬送元から搬送先へ移動させる。
積層装置220は、搬送装置210による搬送時の上下を反転させた複数の単セル40を、ガスケット50を介在させて鉛直方向に積層させる積層工程S3に使用される。本実施形態において、単セル40は、たとえば、両端部にそれぞれ凹状の係合部48を有している。この場合、積層装置220は、鉛直方向に沿って延びるレール221を備えることができる。レール221は、単セル40の積層時に単セル40の両端部の係合部48に係合して単セル40の両端部へ鉛直方向上向きの摩擦力を作用させる。
すなわち、図4に示す積層工程S3では、たとえば、図7および図8に示す積層装置220を用いることができる。そして、積層工程S3において、単セル40の両端部の係合部48に、鉛直方向に沿って延びるレール221を係合させ、レール221から単セル40の両端部へ鉛直方向上向きの摩擦力Fを作用させることができる。これにより、図7に示すように、単セル40に作用する重力G、すなわち、単セル40の中間部の自重によって、上向きに凸の湾曲形状である単セル40の反りが緩和される。
さらに、積層工程S3では、図9に示すように、複数の燃料電池セル40の下端と上端にそれぞれ集電板30を配置する。そして、複数の燃料電池セル40を一対の集電板30の間で圧縮して加圧し、単セル40の間に介在するガスケット50を適度に圧縮することで、単セル40間の空間をガスケット50によってシールする。このとき、単セル40の両端部の係合部48に係合したレール221から単セル40の両端部へ鉛直方向上向きの摩擦力Fを作用させ、上向きに凸の湾曲形状である単セル40の反りが、さらに緩和される。
図10は、ガスケット50の圧縮量と単セル40のピッチばらつきとの関係の一例を示すグラフである。図10において、グラフの縦軸は、ガスケット50の圧縮量である。また、図10は、左端にガスケット50のノミナル圧縮量を示し、右端にガスケット50の最小圧縮量を示し、これらの間にガスケット50の圧縮量を減少させる複数の要素を示している。図10では、ガスケット50の圧縮量を減少させる要素として、セルばらつき、積層ばらつき、劣化/低温、ピッチばらつきが例示されている。
セルばらつきは、複数の単セル40の間の厚みのばらつきである。積層ばらつきは、複数の単セル40を積層させ、圧縮し、締結するときの締結荷重のばらつきである。劣化/低温は、ガスケット50の経年劣化や低温環境下での使用によるガスケット50の圧縮量の減少である。ピッチばらつきは、個々の単セル40の反りに起因する複数の単セル40間のピッチのばらつきによるガスケット50の圧縮量の減少である。
ガスケット50の圧縮量は、たとえば、セルばらつき、積層ばらつき、劣化/低温、ピッチばらつきなどによって減少する。そのため、ガスケット50のノミナル圧縮量は、これらの要因によってガスケット50の圧縮量が最小圧縮量まで減少した場合でも、シール限界SLを超えるように設定される。ここで、ガスケット50のシール限界SLは、ガスケット50が要求されるシール性を発揮可能な圧縮量の限界値である。
すなわち、ガスケット50は、圧縮量がシール限界SLを下回ると、要求されるシール性を発揮できなくなる。したがって、ガスケット50のシール性を確保するためには、単セル40間のピッチばらつきを減少させることが重要である。また、ガスケット50は、圧縮量が過大になると、割れが発生するおそれがある。したがって、ガスケット50の割れを防止する観点からも単セル40間のピッチばらつきを減少させることが重要である。
図11は、単セル40の反りとピッチばらつきとの関係の一例を示すグラフである。図11に示すように、単セル40の反りと単セル40間のピッチばらつきとは、おおむね比例している。すなわち、単セル40の反りが大きくなるほど、単セル40間のピッチのばらつきが大きくなる。
したがって、ガスケット50のシール性を確保するためには、単セル40の反りを減少させることが重要である。許容される単セル40の反りの最大値Wmaxは、たとえば、許容されるピッチばらつきの最大値Pdに基づいて決定される。
以下、本実施形態の燃料電池スタックの製造方法Mおよび製造装置200の作用について、比較形態の燃料電池スタックの製造方法および製造装置との対比に基づいて説明する。図12および図13は、比較形態の積層工程における加圧前後の複数の単セル40を示す正面図である。
図12の比較形態に示すように、搬送工程S2において下方に凸となる湾曲形状の反りが生じた複数の単セル40を、積層工程において、そのままの状態でガスケット50を介して積層させると仮定する。すると、単セル40に重力Gが作用し、レール221から単セル40の両端部へ鉛直方向上向きの摩擦力Fが作用して、単セル40の反りが助長される。
また、たとえば、工場の非稼働日など、図12に示すように、複数の単セル40を積層させた状態で、数日程度の一定期間にわたって保管されることで、反りが発生する場合がある。このような保管期間は、たとえば、セル製造工程S1、搬送工程S2、および積層工程S3の各工程の間にも発生し得る。
さらに、図13の比較形態に示すように、積層された複数の単セル40の上端と下端に集電板30を配置して、複数の単セル40を圧縮して加圧する。すると、レール221から単セル40の両端部へ、さらに鉛直方向上向きの摩擦力Fが作用して、単セル40の反りがさらに助長される。その結果、単セル40の反りが図11に示す最大値Wmaxを超えて、単セル40間のピッチばらつきが最大値Pdを超えることで、図10に示す最小圧縮量がシール限界SLを下回り、ガスケット50のシール性が損なわれるおそれがある。
また、単セル40は、たとえば、チタンやステンレス鋼などの薄い板状の一対のセパレータ43,44によって構成されている。そのため、図13に示すように、単セル40に反りが発生した状態で、たとえば、300個以上の複数の単セル40を積層させると、個々の単セル40が板ばねのように作用する。この作用は、単セル40の積層数が増加するほど顕著になる。
その結果、図13に示す例において、上側に積層された単セル40間のガスケット50に対し、下側に積層された複数の単セル40による圧縮方向のより大きな弾性力が作用して、過圧縮が発生するおそれがある。また、図13に示す例において、上側に積層された複数の単セル40の弾性力により、下側に積層された単セル40の反りが矯正されず、単セル40間のピッチが拡大し、単セル40間のガスケット50の圧縮量がシール限界SLを下回るおそれがある。
これに対し、本実施形態の燃料電池スタックの製造方法Mは、前述のように、複数の燃料電池セル40が積層された燃料電池スタック100の製造方法であり、搬送工程S12,S14,S16,S2と、積層工程S3と、を含む。搬送工程S12,S14,S16,S2は、燃料電池セル40を構成する一対のセパレータ43,44を上下に対向させた状態で燃料電池セル40の両端部を把持して搬送する。積層工程S3は、搬送工程S12,S14,S16,S2における上下を反転させた複数の燃料電池セル40を、ガスケット50を介在させて鉛直方向に積層させる。
本実施形態の燃料電池スタックの製造方法Mでは、前述の搬送工程S12,S14,S16,S2において、図6に示すように、燃料電池セル40に下向きに凸の湾曲形状の反りが発生する。しかし、積層工程S3において、燃料電池セル40の上下を反転させて積層させることで、図7および図9に示すように、燃料電池セル40の反りが、燃料電池セル40の自重および圧縮時の加圧によって低減される。したがって、本実施形態によれば、個々の燃料電池セル40、すなわち単セル40のピッチを均一にするとともに、単セル40間のガスケット50のシール性を向上させることが可能な燃料電池スタックの製造方法Mを提供することができる。
また、本実施形態の燃料電池スタックの製造方法Mにおいて、燃料電池セル40は、両端部にそれぞれ凹状の係合部48を有している。そして、積層工程S3において、燃料電池セル40の両端部の係合部48に、鉛直方向に沿って延びるレール221を係合させ、レール221から燃料電池セル40の両端部へ鉛直方向上向きの摩擦力Fを作用させる。これにより、積層工程S3において、燃料電池セル40に反りと反対方向の曲げ応力を作用させ、燃料電池セル40の自重および圧縮時の加圧による反りの低減効果を向上させることができる。
また、本実施形態の燃料電池スタックの製造方法Mは、燃料電池セル40を製造するセル製造工程S1を含む。セル製造工程S1は、複数のプレス工程S11,S13,S15,S17と、各々の複数のプレス工程S11,S13,S15,S17の後の搬送工程S12,S14,S16と、を含む。複数のプレス工程S11,S13,S15,S17は、加熱プレス工程S11,S13と、冷却プレス工程S15,S17と、を含む。加熱プレス工程S11,S13は、一対のセパレータ43,44の間に燃料電池セル40を構成する樹脂フレーム42および膜-電極-ガス拡散層接合体41を配置して樹脂フレーム42の軟化点を超える温度で一対のセパレータ43,44を加熱しながらプレスする工程である。冷却プレス工程S15,S17は、加熱プレス工程S11,S13の後に樹脂フレーム42の軟化点よりも低い温度で一対のセパレータ43,44を冷却しながらプレスする工程である。
このように、本実施形態の燃料電池スタックの製造方法Mがセル製造工程S1を含むことで、セル製造工程S1に含まれる搬送工程S12,S14,S16において、燃料電池セル40に反りが発生する。しかし、このセル製造工程S1の搬送工程S12,S14,S16で生じた反りも、積層工程S3において低減することができ、単セル40のピッチを均一にするとともに、単セル40間のガスケット50のシール性を向上させることができる。
また、本実施形態の燃料電池スタックの製造方法Mにおいて、加熱プレス工程S11,S13は、第1加熱プレス工程S11と、その第1加熱プレス工程S11よりも高温で一対のセパレータ43,44を加熱しながらプレスする第2加熱プレス工程S13と、を含む。冷却プレス工程S15,S17は、第1冷却プレス工程S15と、その第1冷却プレス工程S15よりも低温で一対のセパレータ43,44を冷却しながらプレスする第2冷却プレス工程S17と、を含む。搬送工程S12,S14,S16は、第1加熱プレス工程S11と第2加熱プレス工程S13との間、第2加熱プレス工程S13と第1冷却プレス工程S15との間、および第1冷却プレス工程S15と第2冷却プレス工程S17との間に行われる。
このように、本実施形態の燃料電池スタックの製造方法Mが第1加熱プレス工程S11および第2加熱プレス工程S13を含むことで、樹脂フレーム42の温度を効率よく上昇させることができる。また、燃料電池スタックの製造方法Mが第1冷却プレス工程S15と第2冷却プレス工程S17を含むことで、複数の単セル40の反りのばらつきを大幅に低減させることができる。これにより、単セル40のピッチを均一にするとともに、単セル40間のガスケット50のシール性を向上させることができる。
また、本実施形態の燃料電池スタックの製造装置200は、複数の燃料電池セル40が積層された燃料電池スタック100を製造するための装置である。燃料電池スタックの製造装置200は、搬送装置210と、積層装置220と、を含む。搬送装置210は、燃料電池セル40を構成する一対の一対のセパレータ43,44を上下に対向させた状態で単セル40の両端部を把持して搬送する。積層装置220は、搬送装置210による搬送時の上下を反転させた複数の燃料電池セル40を、ガスケット50を介在させて鉛直方向に積層させる。
本実施形態の燃料電池スタックの製造装置200は、搬送装置210による単セル40の搬送時に、図6に示すように、単セル40に下向きに凸の湾曲形状の反りが発生する。しかし、積層装置220において、単セル40の上下を反転させて積層させることで、図7および図9に示すように、単セル40の反りが、単セル40の自重および圧縮時の加圧によって低減される。したがって、本実施形態によれば、単セル40のピッチを均一にするとともに、単セル40間のガスケット50のシール性を向上させることが可能な燃料電池スタックの製造装置200を提供することができる。
また、本実施形態の燃料電池スタックの製造装置200において、燃料電池セル40は、両端部にそれぞれ凹状の係合部48を有している。積層装置220は、鉛直方向に沿って延びるレール221を備えている。レール221は、単セル40の積層時に燃料電池セル40の両端部の係合部48に係合して、単セル40の両端部へ鉛直方向上向きの摩擦力を作用させる。これにより、積層装置220において、単セル40に反りと反対方向の曲げ応力を作用させ、単セル40の自重および圧縮時の加圧による反りの低減効果を向上させることができる。
以上、図面を用いて本開示に係る燃料電池スタックの製造方法および製造装置の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本開示に含まれるものである。
40 単セル(燃料電池セル)
41 MEGA(膜-電極-ガス拡散層接合体)
42 樹脂フレーム
43 セパレータ
44 セパレータ
48 係合部
50 ガスケット
100 燃料電池スタック
200 燃料電池スタックの製造装置
210 搬送装置
220 積層装置
221 レール
F 摩擦力
M 燃料電池スタックの製造方法
S1 セル製造工程
S11 第1加熱プレス工程(加熱プレス工程、プレス工程)
S12 搬送工程
S13 第2加熱プレス工程(加熱プレス工程、プレス工程)
S14 搬送工程
S15 第1冷却プレス工程(冷却プレス工程、プレス工程)
S16 搬送工程
S17 第2冷却プレス工程(冷却プレス工程、プレス工程)
S2 搬送工程
S3 積層工程

Claims (6)

  1. 複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックの製造方法であって、
    前記燃料電池セルを構成する一対のセパレータを上下に対向させた状態で前記燃料電池セルの両端部を把持して搬送する搬送工程と、
    前記搬送工程における上下を反転させた複数の前記燃料電池セルを、ガスケットを介在させて鉛直方向に積層させる積層工程と、
    を含むことを特徴とする燃料電池スタックの製造方法。
  2. 前記燃料電池セルは、前記両端部にそれぞれ凹状の係合部を有し、
    前記積層工程において、前記燃料電池セルの前記両端部の前記係合部に、鉛直方向に沿って延びるレールを係合させ、前記レールから前記燃料電池セルの前記両端部へ鉛直方向上向きの摩擦力を作用させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池スタックの製造方法。
  3. 前記燃料電池セルを製造するセル製造工程を含み、
    前記セル製造工程は、複数のプレス工程と、各々の前記プレス工程の後の前記搬送工程とを含み、
    複数の前記プレス工程は、
    前記一対のセパレータの間に前記燃料電池セルを構成する樹脂フレームおよび膜-電極-ガス拡散層接合体を配置して該樹脂フレームの軟化点を超える温度で前記一対のセパレータを加熱しながらプレスする加熱プレス工程と、
    前記加熱プレス工程の後に前記軟化点よりも低い温度で前記一対のセパレータを冷却しながらプレスする冷却プレス工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池スタックの製造方法。
  4. 前記加熱プレス工程は、第1加熱プレス工程と、該第1加熱プレス工程よりも高温で前記一対のセパレータを加熱しながらプレスする第2加熱プレス工程と、を含み、
    前記冷却プレス工程は、第1冷却プレス工程と、該第1冷却プレス工程よりも低温で前記一対のセパレータを冷却しながらプレスする第2冷却プレス工程と、を含み、
    前記搬送工程は、前記第1加熱プレス工程と前記第2加熱プレス工程との間、前記第2加熱プレス工程と前記第1冷却プレス工程との間、および前記第1冷却プレス工程と前記第2冷却プレス工程との間に行われることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池スタックの製造方法。
  5. 複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックの製造装置であって、
    前記燃料電池セルを構成する一対のセパレータを上下に対向させた状態で前記燃料電池セルの両端部を把持して搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置による搬送時の上下を反転させた複数の前記燃料電池セルを、ガスケットを介在させて鉛直方向に積層させる積層装置と、
    を含むことを特徴とする燃料電池スタックの製造装置。
  6. 前記燃料電池セルは、前記両端部にそれぞれ凹状の係合部を有し、
    前記積層装置は、鉛直方向に沿って延びるレールを備え、
    前記レールは、前記燃料電池セルの積層時に前記係合部に係合して前記燃料電池セルの前記両端部へ鉛直方向上向きの摩擦力を作用させることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池スタックの製造装置。
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