JP7067451B2 - 積層体移動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のセルが水平方向に積層されたセル積層体を、積層方向の両側から挟持して空中を移動させる積層体移動装置に関する。
電池などのセルを複数積層し、更にこのセル積層体を積層方向に拘束したセルモジュールが知られている。例えば特許文献1に、このようなセルモジュール(電池モジュール)が開示されている。この特許文献1の電池モジュールでは、複数のセル(電池)が積層され、両端にエンドプレートがそれぞれ配置されたセル積層体を、積層方向に押圧しつつ、セル積層体のエンドプレート同士の間にテンションプレートを架け渡して拘束している。
特開2005-339929号公報
これに対し、本発明者は、セルモジュールを小型化するなどの観点から、電池などのセルが積層され、両端にエンドプレートがそれぞれ配置されたセル積層体を、そのままパックケース内に収容し、パックケースで直にセル積層体を拘束することを検討した。即ち、セル積層体を積層方向に押圧してセル積層体を積層方向に圧縮し、これをパックケース内に配置する。その後、セル積層体に掛かる押圧力を緩め、パックケースの壁部でセル積層体を積層方向に押圧して、パックケースでセル積層体を保持させる。この場合、複数のセル等を水平方向に積層してセル積層体を形成した後、このセル積層体を積層方向に押圧した状態で、セル積層体をパックケース内に移動させる積層体移動装置が必要となる。
そこで、本発明者は、一対の挟持部910(図9及び図10に挟持部910の一部を示す)にそれぞれ設けた延出当接部915により、セル積層体955を積層方向BH(図9及び図10中、左右方向)の両側から挟持して、空中を移動させる積層体移動装置900を検討した。具体的には、挟持部910の延出当接部915を挟持部910の挟持部本体911から下方DKに延びる形態とし、延出当接部915をセル積層体955に積層方向BHの外側BH4から当接させるようにした。具体的には、延出当接部915のうち、セル積層体955の端部955tに当接してセル積層体955を押圧する押圧面915aが、セル積層体955の上方DSから、セル積層体955の鉛直方向DHの中央DTよりも下方DKまで延びる態様とした。
なお、この延出当接部915は、セル積層体955を挟持していない状態では、鉛直方向DHに延びる(つまり、押圧面915aが積層方向BHの内側BH3にも外側BH4にも傾斜していない)形態とした。
しかしながら、このような積層体移動装置900では、セル積層体955を移動させるべく、一対の挟持部910の延出当接部915によりセル積層体955を挟持して空中に持ち上げた際、延出当接部915の押圧面915aが下方DKほど積層方向BHの外側BH4に位置するように、延出当接部915がそれぞれ積層方向BHの外側BH4に大きく弾性変形する(図9では破線で示す)。そして、図10に示すように、挟持されたセル積層体955が自重により、懸垂曲線状に下方DKに大きく撓む(セル積層体955の積層方向BHの内側BH3ほど下方DKに位置する形態になる)。
このセル積層体955の下方DKへの撓みが大きすぎると、一対の挟持部910の延出当接部915で挟持したセル積層体955をパックケース内に収容するときに、セル積層体955の積層方向BHの中央部分のみがパックケースの底部に当接し、セル積層体955の積層方向BHの両端部955tは、パックケースの底部から宙に浮いた不安定な状態になる。このため、延出当接部915の押圧力を緩め、パックケースの壁部でセル積層体955を積層方向BHに押圧して、パックケースでセル積層体955を保持させた後、延出当接部915をセル積層体955から離した後も、セル積層体955の積層方向BHの両端部955tが、パックケースの底部から宙に浮いた不安定な状態のままになる場合があることが判ってきた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、一対の挟持部の延出当接部でセル積層体を挟持して空中を移動させる際に、延出当接部の形状は同様であるが、押圧面が鉛直方向に延びる形態の延出当接部を有する積層体移動装置に比べて、セル積層体が自重で下方に撓むことを抑制できる積層体移動装置を提供するものである。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、複数のセルが水平方向に積層されたセル積層体を、積層方向の両側から挟持して空中を移動させる積層体移動装置であって、上記セル積層体の上記積層方向の両側にそれぞれ位置し、上記セル積層体を上記積層方向の両側から所定の押圧力で挟持する一対の挟持部と、上記一対の挟持部を移動させる移動部と、を備え、上記一対の挟持部は、それぞれ、挟持部本体と、上記挟持部本体から下方に延び、上記セル積層体の上記積層方向の端部に上記積層方向から当接する延出当接部と、を有し、上記延出当接部のうち、上記セル積層体の上記端部に当接して上記セル積層体を押圧する押圧面が、上記セル積層体の上方から、上記セル積層体の鉛直方向の中央よりも下方まで延びる態様で、上記セル積層体を上記延出当接部で挟持し、上記延出当接部は、上記セル積層体を挟持していない状態では、押圧面が下方ほど上記積層方向の内側に位置する上記内側に傾斜した形態を有する積層体移動装置である。
上述の積層体移動装置では、延出当接部の押圧面がセル積層体の上方からセル積層体の鉛直方向の中央よりも下方まで延びる態様で、セル積層体を挟持部の延出当接部で挟持する。そして、この延出当接部の形態を、セル積層体を挟持していない状態では、押圧面が下方ほど積層方向の内側に位置する内側に傾斜した形態とする。これにより、一対の挟持部の延出当接部でセル積層体を挟持する際には、セル積層体の端部のうち鉛直方向の中央よりも下方を強く積層方向の内側に押圧することができる。このため、延出当接部の形状は同様であるが、セル積層体を挟持していない状態で押圧面が鉛直方向に延びる形態の延出当接部を有する積層体移動装置に比べて、セル積層体を移動させる際にセル積層体が自重で下方に撓むことを抑制できる。
なお、「セル」としては、例えば、電池やキャパシタなどの蓄電素子が挙げられる。
また、「セル積層体」としては、例えば、複数のセルのみを積層したセル積層体や、複数のセルを積層し、更にこの両端に一対のエンドプレート等を積層したセル積層体、隣り合うセル同士の間にスペーサが介在するように、複数のセルと複数のスペーサとを交互に積層したセル積層体、複数のセルと複数のスペーサとを交互に積層し、更にこれらの両端に一対のエンドプレート等を積層したセル積層体などが挙げられる。
実施形態に係る電池モジュールを示す説明図である。 実施形態に係る積層体移動装置を示す説明図である。 実施形態に係る積層体移動装置のうち、延出当接部近傍の第2水平方向から見た側面図である。 実施形態に係る積層体移動装置のうち、延出当接部近傍の第1水平方向(積層方向)の内側から見た側面図である。 実施形態に係る積層体移動装置により、セル積層体を積層方向の両側から挟持して空中を移動させる様子を示す説明図である。 実施形態に係り、図5における延出当接部近傍を拡大して示す説明図である。 実施形態に係る積層体移動装置により、セル積層体をパックケース内に収容する様子を示す説明図である。 延出当接部の押圧面の内側傾斜量xと、セル積層体の下方へのたわみ量y1及び押圧面の外側変形量y2との関係をそれぞれ示すグラフである。 参考形態に係る積層体移動装置のうち、延出当接部近傍の第2水平方向から見た側面図である。 参考形態に係る積層体移動装置により、セル積層体を積層方向の両側から挟持して空中に持ち上げた様子を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に、本実施形態に係る電池モジュール(セルモジュール)1を示す。この電池モジュール1は、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、電気自動車等の車両に搭載される車載用の電池モジュールである。電池モジュール1は、電池(セル)10、スペーサ20及びエンドプレート30を水平方向AHのうち第1水平方向BH(図1中、左右方向)に積層してなるセル積層体5と、このセル積層体5を積層方向(第1水平方向)BHに拘束しつつ収容するパックケース40とを備える。
このうちセル積層体5は、複数の角型(直方体状)の電池10と、複数の矩形板状のスペーサ20とが交互に積層され、更にこれらの積層方向BHの両側に矩形板状のエンドプレート30がそれぞれ積層されている。
このうち電池10は、密閉型のリチウムイオン二次電池である。セル積層体5を構成する各電池10は、その厚み方向に積層されており、電池10同士は、図示しないバスバを介して直列に接続されている。電池10は、直方体箱状で金属(本実施形態ではアルミニウム)からなる電池ケース11の内部に、図示しない電極体が非水電解液と共に収容されている。電池ケース11の上面には、正及び負の端子部材13が、それぞれ電池ケース11と絶縁された状態で固設されている。これらの端子部材13は、電池ケース11内で電極体(不図示)の正極板または負極板に接続し導通する一方、電池ケース11の上面を貫通して電池外部まで延びている。
スペーサ20は、絶縁性の樹脂からなる矩形板状の部材であり、積層方向BHに隣り合う電池10同士の間にそれぞれ配置されている。
エンドプレート30は、金属(本実施形態ではアルミニウム)からなる矩形板状の部材であり、積層方向BHの両端に位置する電池10の外側にそれぞれ積層されている。各エンドプレート30には、後述する積層体移動装置100(図2等を参照)の挟持部110の延出当接部115を鉛直方向DHの上方DSから下方DKに差し込むことができるように、上方DSに開口するスリット30hが形成されている。
パックケース40は、アルミニウムからなり、上方DSのみが開口した有底角筒状である。具体的には、パックケース40は、矩形板状の底部40aと、底部40aの周縁から上方DSに延びる4つの側壁部、即ち、第1側壁部40b、第2側壁部40c、第3側壁部(不図示)及び第4側壁部(不図示)からなる。第1側壁部40bは、積層方向BHの一方側BH1(図1中、左方)に位置し、第2側壁部40cは、積層方向BHの他方側BH2(図1中、右方)に位置して、第1側壁部40b及び第2側壁部40cは、互いに対向する。一方、第3側壁部(不図示)及び第4側壁部(不図示)は、水平方向AHのうち、第1水平方向(積層方向)BHと直交する第2水平方向CH(図1中、紙面に直交する方向)の両側にそれぞれ位置して互いに対向する。
前述のセル積層体5は、パックケース40の第1側壁部40bにより積層方向BHの他方側BH2に押圧されると共に、第2側壁部40cにより積層方向BHの一方側BH1に押圧された状態で、かつ、セル積層体5を構成する各電池10がいずれもパックケース40の底部40aに当接した安定した状態で、パックケース40に保持されている。
次いで、上記電池モジュール1の製造方法について説明する(図2~図7参照)。まず、セル積層体5を形成する。即ち、複数の電池10、複数のスペーサ20及び一対のエンドプレート30をそれぞれ用意する。そして、水平な作業面200fを有する作業台200の作業面200f上において(図2参照)、隣り合う電池10同士の間にそれぞれスペーサ20が介在するように、電池10とスペーサ20とをそれらの厚み方向に交互に積層する。その後、これらの積層方向BHの両側にエンドプレート30をそれぞれ重ねる。かくして、電池10、スペーサ20及びエンドプレート30が水平方向AHに一列に積層されたセル積層体5が形成される。
次に、このセル積層体5を作業台200から移動させ、別途用意したパックケース40内に収容して、セル積層体5をパックケース40で直に積層方向BHに拘束する。このセル積層体5の移動は、図2~図4に概略を示す積層体移動装置100を用いて行う。この積層体移動装置100は、セル積層体5の積層方向BHの両端部5t(具体的にはエンドプレート30)を積層方向BHの両側から挟持する一対の挟持部110と、挟持部110を移動させる移動部130と、移動部130を制御する制御装置150等から構成される。
このうち一対の挟持部110は、セル積層体5の積層方向BHの一方側BH1及び他方側BH2に位置し、セル積層体5を一方側BH1及び他方側BH2から所定の押圧力Faで挟持するものである。一対の挟持部110は、それぞれ、挟持部本体111と、この挟持部本体111に取り付けられた2つの延出当接部115とを有する。
各延出当接部115は、金属板材からなる部材であり、挟持部本体111から下方DKに延びる形態で、セル積層体5の端部5tに積層方向BHの外側BH4から当接する。また、各延出当接部115は、セル積層体5の端部5tに積層方向BHの外側BH4から当接して、セル積層体5を積層方向BHの内側BH3に押圧する平坦な押圧面115aを有する。
具体的には、一方(図2中、左方)の挟持部110に設けられた2つの延出当接部115の押圧面115aは、それぞれ、セル積層体5に積層方向BHの一方側BH1から当接して、セル積層体5を積層方向BHの他方側BH2に押圧する。また、他方(図2中、右方)の挟持部110に設けられた2つの延出当接部115の押圧面115aは、それぞれ、セル積層体5に積層方向BHの他方側BH2から当接して、セル積層体5を積層方向BHの一方側BH1に当接する。
各押圧面115aは、下方DKが二股に分かれた逆U字状(図4参照)を有する。押圧面115aの高さ(上端115asから下端115akまでの長さ)は、本実施形態では50mmである。また、押圧面115aは、セル積層体5を挟持していない状態で(図3参照)、下方DKほど積層方向BHの内側BH3(図3中、右方)に位置するように内側BH3に傾斜している。具体的には、押圧面115aの上端115asよりも押圧面115aの下端115akが、内側傾斜量x=0.10mmだけ内側BH3に位置するように、押圧面115aが内側BH3に傾斜している。
なお、セル積層体5を挟持した状態で(図6参照)、押圧面115aが、セル積層体5の上方DSから、セル積層体5の鉛直方向DHの中央DTよりも下方DKまで延びるように、延出当接部115をセル積層体5のエンドプレート30のスリット30h内に挿入する。
ここで、一対の挟持部110でセル積層体5を挟持していない状態における押圧面115aの内側傾斜量x(mm)(図3参照)と、一対の挟持部110でセル積層体5を挟持したときのセル積層体5の下方DKへのたわみ量y1(mm)(図5参照)、及び、その際の押圧面115aの外側変形量y2(mm)(図6参照)との関係について説明する(図8参照)。なお、セル積層体5の「たわみ量y1」(図5参照)とは、一対の挟持部110で挟持したセル積層体5を空中に持ち上げた状態において、セル積層体5の積層方向BHの中央において測定されるセル積層体5の下方DKへの移動量である。また、押圧面115aの「外側変形量y2」(図3及び図6参照)とは、一対の挟持部110で挟持したセル積層体5を空中に持ち上げた状態において、押圧面115aの上端115asを基準とし、積層方向BHの外側BH4を正方向、積層方向BHの内側BH3を負方向として測定される、押圧面115aの下端115akの積層方向BHの距離である。
一対の挟持部110でセル積層体5を挟持してセル積層体5を空中に持ち上げると、各挟持部110の延出当接部115の押圧面115aが、下方DKほど積層方向BHの外側BH4に位置するように、各延出当接部115が外側BH4にそれぞれ弾性変形する。そして、挟持されたセル積層体5が自重により下方DKに撓む。従って、予めセル積層体5を挟持していない状態における押圧面115aの内側傾斜量x(mm)を大きくしておくと(押圧面115aを予め内側BH3に大きく傾けておくと)、セル積層体5を挟持した状態における押圧面115aの外側変形量y2が小さくなるため(押圧面115aの外側BH4への変形が小さくなるため)、セル積層体5の下方DKへのたわみ量y1を小さくできる。
押圧面115aの内側傾斜量x(mm)を変更して行った複数の調査結果から、図3及び図9に示す形状の延出当接部115,915では、押圧面115a,915aの内側傾斜量x(mm)と押圧面115a,915aの外側変形量y2(mm)とは、y2=-5.6x+0.69の関係にあることが判った。なお、図8では、押圧面115a,915aの内側傾斜量xをx=0(図9参照)及びx=0.10mm(本実施形態)とした場合の押圧面115a,915aの外側変形量y2のみを四角のドットで示す。また、押圧面115a,915aの内側傾斜量x(mm)とセル積層体5の下方DKへのたわみ量y1(mm)とは、y1=-15x+2.3の関係にあることが判った。なお、図8では、押圧面115a,915aの内側傾斜量xをx=0(図9参照)及びx=0.10mm(本実施形態)とした場合のセル積層体5のたわみ量y1のみを菱形のドットで示す。
図9に示す参考形態の積層体移動装置900では、押圧面915aが内側BH3に傾斜していない(押圧面915aの内側傾斜量xがx=0である)ため、押圧面915aの外側変形量y2が大きくy2=0.69mmであり、セル積層体5の下方DKへのたわみ量y1も大きくy1=2.3mmであった。
これに対し、本実施形態の積層体移動装置100では、押圧面115aを内側BH3に傾斜させている(押圧面115aの内側傾斜量xをx=0.10mmとしている)ので、押圧面115aの外側変形量y2が抑制されてy2=0.13mmであり、セル積層体5の下方DKへのたわみ量y1も抑制されてy1=0.80mmしかなかった。
なお、図8のグラフから明らかなように、押圧面115aの内側傾斜量x(mm)を大きくするほど、セル積層体5の下方DKへのたわみ量y1(mm)が小さくなるため、押圧面115aの内側傾斜量x(mm)は大きくするのが好ましい。
但し、挟持部110で挟持したセル積層体5をパックケース40内に収容した後における、延出当接部115のセル積層体5からの離し易さ(エンドプレート30のスリット30hからの引き抜き易さ)を考慮すると、セル積層体5を挟持した状態において、押圧面115aは内側BH3に傾斜していない方が好ましい。つまり、押圧面115aの外側変形量y2がy2≧0となるように、押圧面115aの内側傾斜量xをx≦0.12mmとするのが特に好ましい。
次に、移動部130について説明する。この移動部130は、第1移動部135及び第2移動部140を有する(図2参照)。このうち第1移動部135は、一対の挟持部110の挟持部本体111がそれぞれ移動可能に取り付けられたフレーム(不図示)及び挟持部本体111を移動させるモータ(不図示)等を含み、挟持部本体111を積層方向BHの内側BH3(挟持部本体111同士が互いに近づく方向)及び外側BH4(挟持部本体111同士が互いに遠ざかる方向)に移動させることができるように構成されている。一方、第2移動部140は、第1移動部135に接続するアーム(不図示)及びこのアームを動かすモータ(不図示)等を含み、一対の挟持部110を第1移動部135と共に三次元的に移動させることができるように構成されている。
制御装置150は、図示しないCPU、ROM及びRAMを含み、ROM等に記憶された所定の制御プログラムによって作動するマイクロコンピュータを有する。この制御装置150は、移動部130の第1移動部135及び第2移動部140をそれぞれ制御する。具体的には、制御装置150は、一対の挟持部110がセル積層体5を挟持したり、挟持していた挟持部110がセル積層体5から離れるように、第1移動部135のモータを制御する。また、制御装置150は、セル積層体5を挟持した一対の挟持部110を、作業台200から移動させてパックケース40内に収容するように、第2移動部140のモータを制御する。
次に、この積層体移動装置100を用いて、セル積層体5を作業台200から移動させて、パックケース40内に収容する工程について説明する(図2,図5~図7参照)。まず、制御装置150からの指示により第2移動部140を制御して、第1移動部135及び一対の挟持部110を水平方向AH及び鉛直方向DHに三次元に移動させる。そして、第1移動部135及び一対の挟持部110をセル積層体5の上方DSの所定位置に配置する(図2参照)。
その後、更に第2移動部140を制御して、第1移動部135及び一対の挟持部110を下方DKに移動させて、一対の挟持部110の延出当接部115を、それぞれセル積層体5のエンドプレート30のスリット30h内に挿入する(図5及び図6参照)。
その後、制御装置150からの指示により第1移動部135を制御して、一対の挟持部110を積層方向BHの内側BH3に(挟持部110同士が互いに近づく方向に)、所定距離移動させる。これにより、一方(図5中、左方)の挟持部110に設けられた延出当接部115の押圧面115aは、セル積層体5の端部5tに積層方向BHの一方側BH1から当接し(詳細には、押圧面115aがスリット30h内でエンドプレート30に積層方向BHの一方側BH1から当接し)、セル積層体5を所定の押圧力Faで積層方向BHの他方側BH2に押圧する。また、他方(図5中、左方)の挟持部110に設けられた延出当接部115の押圧面115aは、セル積層体5の端部5tに積層方向BHの他方側BH2から当接し(詳細には、押圧面115aがスリット30h内でエンドプレート30に積層方向BHの他方側BH2から当接し)、セル積層体5を所定の押圧力Faで積層方向BHの一方側BH1に押圧する。
その後、第2移動部140を制御して、第1移動部135及びセル積層体5を挟持した一対の挟持部110を上方DSに移動させて、図5に示すように、セル積層体5を作業台200から空中に持ち上げる。すると、各挟持部110の延出当接部115の押圧面115aが、下方DKほど積層方向BHの外側BH4に位置するように、各延出当接部115が外側BH4にそれぞれ弾性変形する。そして、挟持されたセル積層体5が自重により下方DKに撓む。但し、本実施形態では、前述のように、予め押圧面115aを内側BH3に傾斜させ、押圧面115aの内側傾斜量xをx=0.10mmとしているため、押圧面115aの外側変形量y2は抑制され(y2=0.13mm)、セル積層体5の下方DKへのたわみ量y1も抑制される(y1=0.80mm)。
その後、第2移動部140を制御して、第1移動部135及びセル積層体5を挟持した一対の挟持部110を水平方向AH及び鉛直方向DHに三次元に移動させて、別途用意したパックケース40の上方DSの所定位置に配置する(図7参照)。
その後、更に第2移動部140を制御して、第1移動部135及びセル積層体5を挟持した一対の挟持部110を下方DKに移動させて、図7に示すように、セル積層体5をパックケース40内に配置する。
前述のように、移動中のセル積層体5は、積層方向BHの内側BH3ほど下方DKへ撓んでいる。このため、セル積層体5をパックケース40内に収容する際には、先にセル積層体5の積層方向BHの中央部分がパックケース40の底部40aに当接する。しかし、本実施形態では、セル積層体5の下方DKへのたわみ量y1が小さいため、その後にセル積層体5の積層方向BHの両端部5tもパックケース40の底部40aに当接させることができる。
その後、第1移動部135を制御して、一対の挟持部110の延出当接部115がセル積層体5を押圧する押圧力Faを緩める。すると、セル積層体5は、僅かに積層方向BHに伸びて、パックケース40の第1側壁部40b及び第2側壁部40cによって積層方向BHに押圧され、パックケース40で保持される。
その後、第2移動部140を制御して、第1移動部135及び一対の挟持部110を上方DSに移動させて、挟持部110の延出当接部115をそれぞれセル積層体5から離す(延出当接部115をそれぞれエンドプレート30のスリット30hから引き抜く)。
積層体移動装置100によりセル積層体5をパックケース40内に収容し拘束した後は、パックケース40内の電池10同士を、図示しないバスバを用いて直列に接続(溶接)する。かくして、電池モジュール1が完成する。
以上で説明したように、積層体移動装置100では、延出当接部115の押圧面115aが、セル積層体5の上方DSからセル積層体5の鉛直方向DHの中央DTよりも下方DKまで延びる態様で、セル積層体5を挟持部110の延出当接部115で挟持する。そして、この延出当接部115の形態を、セル積層体5を挟持していない状態では、押圧面115aが下方DKほど積層方向BHの内側BH3に位置する内側BH3に傾斜した形態としている。これにより、一対の挟持部110の延出当接部115でセル積層体5を挟持する際には、セル積層体5の端部5tのうち鉛直方向DHの中央DTよりも下方DKを強く積層方向BHの内側BH3に押圧することができる。このため、延出当接部915の形状は同様であるが、セル積層体5を挟持していない状態で押圧面915aが鉛直方向DHに延びる形態の延出当接部915を有する積層体移動装置900(図9参照)に比べて、セル積層体5を移動させる際にセル積層体5が自重で下方DKに撓むことを抑制できる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態では、各挟持部110にそれぞれ2つの延出当接部115を設けたが、挟持部に設ける延出当接部は1つでもよいし、3つ以上でもよい。
また、実施形態の挟持部110は、金属板材から形成した延出当接部115を挟持部本体111に取り付ける形態としたが、挟持部は、延出当接部及び挟持部本体を一体に形成したものでもよい。
1 電池モジュール(セルモジュール)
5 セル積層体
5t (セル積層体の積層方向の)端部
10 電池(セル)
20 スペーサ
30 エンドプレート
40 パックケース
100 積層体移動装置
110 挟持部
111 挟持部本体
115 延出当接部
115a 押圧面
130 移動部
150 制御装置
AH 水平方向
BH 第1水平方向(積層方向)
BH1 (積層方向の)一方側
BH2 (積層方向の)他方側
BH3 (積層方向の)内側
BH4 (積層方向の)外側
CH 第2水平方向
DH 鉛直方向
DS 上方
DK 下方
DT (セル積層体の鉛直方向の)中央
Fa 押圧力
x (押圧面の)内側傾斜量
y1 (セル積層体の)たわみ量
y2 (押圧面の)外側変形量

Claims (1)

  1. 複数のセルが水平方向に積層されたセル積層体を、積層方向の両側から挟持して空中を移動させる積層体移動装置であって、
    上記セル積層体の上記積層方向の両側にそれぞれ位置し、上記セル積層体を上記積層方向の両側から所定の押圧力で挟持する一対の挟持部と、
    上記一対の挟持部を移動させる移動部と、を備え、
    上記一対の挟持部は、それぞれ、
    挟持部本体と、
    上記挟持部本体から下方に延び、上記セル積層体の上記積層方向の端部に上記積層方向から当接する延出当接部と、を有し、
    上記延出当接部のうち、上記セル積層体の上記端部に当接して上記セル積層体を押圧する押圧面が、上記セル積層体の上方から、上記セル積層体の鉛直方向の中央よりも下方まで延びる態様で、上記セル積層体を上記延出当接部で挟持し、
    上記延出当接部は、上記セル積層体を挟持していない状態では、押圧面が下方ほど上記積層方向の内側に位置する上記内側に傾斜した形態を有する
    積層体移動装置。
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