JP7451830B1 - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

車両用制御装置(50)は、後輪(15)のタイヤと車体フレーム(2)を含む車体とをつなぐスイングアーム(11)とサスペンション(19)とを含むサスペンションシステムを有する車両(10)の走行の制御力を調整する走行制御力調整部(55)と、車両(10)の運動を判定する車両運動判定部(52)と、を含む。車両用制御装置(50)は、走行制御力調整部(55)によって駆動力と制動力を所定の制御対象期間内に例えば同時に車両(10)に発生させた際にスイングアーム(11)に作用する力を用いて、車両運動判定部(52)によって判定された例えばバネ上上下速度、バネ上ピッチ角速度、バネ下ピッチ角速度等の運動を抑制する。

Description

本発明は、車両の走行又は車体の運動を制御するための車両用制御装置等に関する。
車両、例えば自動二輪車等の鞍乗り型車両において、車両姿勢(路面に対するバネ上の距離や角度)は、ドライバ又はライダの加減速操作、ライダの体重移動、車両が走行する路面の凹凸等の外乱によって変化し得る。一般的に、バネ上は、サスペンションによって懸架され、上記の車両姿勢の変化は、サスペンションにより減衰され、また、通常、不快な乗り心地にならないように車両がセッティングされている。
例えば特許文献1には、運動モデルに基づいてバネ上振動を抑制するように、車両の駆動トルクを補正する制御に関する技術が開示されている。また、例えば特許文献2には、車体のピッチング角に依存して車両のホイールブレーキが制御される技術が開示されている。また、例えば特許文献3には、車両の加速又は減速時にバネ上挙動の推定に基づき駆動トルク又は制動トルクを補正する技術が開示されている。また、例えば特許文献4には、駆動トルク又は制動トルクの反力で車体のスイングアームを動作させて、車体姿勢を制御する技術が開示されている。
特開2010-106817号公報 特開2021-008751号公報 特開2013-122104号公報 特開2004-306733号公報
車両の走行の制御力、例えば、駆動トルク及び制動トルクのうち何れか一方のみを調整するだけでは、即ち、上記の特許文献1~4に開示の技術を用いても、車両姿勢の変化の抑制が不十分であり、言い換えれば、制御力を調整する際の乗り心地を改善することが望まれている。
本発明の1つの目的は、車両姿勢が外乱によって変化する際の乗り心地を改善可能である車両用制御装置を提供することである。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
本発明に従う態様において、車両用制御装置は、タイヤと車体とをつなぐスイングアームを含むサスペンションシステムを有する車両の走行の制御力を調整する走行制御力調整部と、前記車両の運動を判定する車両運動判定部と、を含み、
前記走行制御力調整部によって駆動力と制動力を所定の制御対象期間内に前記車両に発生させた際に前記スイングアームに作用する力を用いて、前記車両運動判定部によって判定された前記運動を抑制する。
上記態様によれば、駆動力及び制動力の双方を所定の制御対象期間内にスイングアームに作用させて、車両の運動を抑制することにより、乗り心地を向上させることができる。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
図1(A)及び図1(B)は、自動二輪車の概略構成図を示し、図1(A)及び図1(B)は、それぞれ、駆動トルク及び制動トルクのみが発生する時のバネ上にかかる力の説明図を示す。 図2は、駆動トルク及び制動トルクが同時(実質的同時も含む)に発生する際に、スイングアームに作用する反力の説明図を示す。 図3は、車両用制御装置の概略構成図を示す。 図4は、スカイフック制御の概念図を示す。 図5は、バネ上ピッチ角速度抑制制御の概念図を示す。 図6は、バネ上に対するバネ下ピッチ角速度抑制制御の概念図を示す。 図7(A)は、図3の制動部の他の構成例の説明図を示し、図7(B)は、図7(A)の制動部を有する自動二輪車において、制動トルクのみが発生する時のバネ上にかかる力の説明図を示す。
以下に説明する最良の実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1(A)及び図1(B)は、車両(典型的には自動二輪車)の概略構成図を示し、車両10の走行又は加速を制御する駆動力例えば駆動トルク21のみが発生する時には、特許文献4にも示されるように、スイングアーム11に駆動トルクの反力22が作用してバネ上31が持ち上がる(図1(A)参照)。他方、車両10の走行又は減速を制御する制動力例えば制動トルク23のみが発生する時には、スイングアーム11に制動トルクの反力24が作用してバネ上31が路面1に押し付けられる(図1(B)参照)。
図2は、駆動トルク21及び制動トルク23が同時に発生する際に、駆動軸12とアクスル13との間に設けられたスイングアーム11に作用する反力の説明図を示す。図2において、駆動軸12は、車両10のエンジン等の駆動源(図示せず)の出力に対応し、ドライバが例えばアクセル(図示せず)を操作して車両10を加速させる時に駆動軸12が回転(図2において半時計回り方向)する。駆動軸12の回転は、例えばチェーン14等を含む駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。他方、ドライバが例えばブレーキペダル(図示せず)を操作して車両10を減速させる時に後輪15の回転(図2において半時計回り方向)が抑制される。なお、駆動力の伝達方式は、チェーン型に限定されず、ベルト型、シャフト型等であってもよい。
後輪15及びブレーキディスク16がアクスル13(車軸)を中心に回転する間、ブレーキキャリパ17がブレーキディスク16を挟み込む時、制動トルク23が発生する。ここで、駆動トルク21が制動トルク23と釣り合うように制御することで、車両10の速度を変化させることなく、スイングアーム11の角度(車両姿勢)を変化させることができる。具体的には、車両ジオメトリによって、アクスル13において、スイングアーム11に作用する力25は、ピボット18に向かう力とそれに垂直で路面1側に向かう力とに分力され、駆動トルク21が制動トルク23と釣り合う状態でも、結果として、後輪15を下側に押し込む力が残り、また、サスペンション19(バネ部分)が伸長する。
図2において、サスペンション19(懸架バネ及び減衰部を含むクッションユニット)の一端(上端)は、車体又はバネ上に接続される一方、サスペンション19の他端(下端)は、スイングアーム11に接続される。後輪15を支持するスイングアーム11は、車体フレーム2(図1(A)及び図1(B)参照)に支持されるピボット18に支持される。後輪15のタイヤと車体フレーム2を含む車体とをつなぐスイングアーム11の前端部には、ピボット18が挿通され、スイングアーム11は、ピボット18を中心に上下に揺動可能である。後輪15は、スイングアーム11の後端部に設けられるアクスル13に支持される。
当業者は、サスペンション19及びスイングアーム11等を含むサスペンションシステムをスイングアーム式サスペンションと呼ぶことができる。スイングアーム11の構造及び車体への取付は、周知であるので、本明細書では、その説明を省略するが、例えば特開2022-157856号公報には、鋳造スイングアームが開示されている。なお、この鋳造スイングアームのように、ブレーキキャリパ17は、スイングアーム11の後端部側に、固定することができる。また、図2の車両ジオメトリは、一般的であり、駆動トルク21が制動トルク23と釣り合う時に、サスペンション19(バネ部分)が伸長する。
図3は、車両用制御装置の概略構成図を示す。図3に示されるように、車両用制御装置50は、車両10の走行の制御力、典型的には、駆動力又は制動力の何れか一方を調整する走行制御力調整部55と、車両10の運動を判定する車両運動判定部52と、を含む。当業者は、車両用制御装置50をECU(Electronic Control Unit)と呼ぶことができる。図3において、センサ群40は、複数のセンサを有し、各センサで検知されたセンサ値が車両用制御装置50に入力される。1例として、センサ群40は、アクセルの操作量又は開度を検知するアクセルポジションセンサ(図示せず)を有する。ドライバがアクセルを操作して車両10を加速させる時に、駆動力制御部53は、ドライバの意思に応じた駆動力を駆動部61に発生させるように、駆動力制御量を駆動部61に出力することができる。
センサ群40は、例えば加速度センサ(図示せず)で車両10の姿勢を表すセンサ値(例えば、バネ上上下加速度)を検知することができ、車両運動判定部52は、例えばバネ上上下加速度の絶対値が閾値以上であるか否かを判定することができ、言い換えれば、乗り心地が悪いか否かを判定することができる。図3のセンサ群40又は複数のセンサは、典型的には、車両用制御装置50の外部に設けているが、センサ群40のうち少なくとも1つのセンサが車両用制御装置50に内蔵されてもよい。
車両運動判定部52は、例えばバネ上上下加速度の絶対値が小さくように、あるいは、乗り心地が向上するように、走行制御力調整部55を指示又は制御することができる。走行制御力調整部55(典型的には、制動力付加部57)は、駆動力制御部53から駆動部61に出力される駆動力制御量を入力し、駆動力制御量に対応する駆動部61の駆動力が所定の制御対象期間内に制動部62の制動力と釣り合うように、調整制御量又は制動力追加量を制動部62に出力することができる。
車両用制御装置50は、例えばドライバの意思に従う駆動力及びドライバの意思に反する(走行制御力調整部55によって自動的に駆動力を調整する)制動力の双方を例えば同時にスイングアーム11に作用させて、車両10の運動を抑制することにより、乗り心地を向上させることができる。
走行制御力調整部55は、適切なタイミングで制御力を(例えば制動力で例えば駆動力を)調整する。言い換えれば、アクセルの所定の操作量又は所定の開度が検知される間、常に、走行制御力調整部55は、調整制御量又は制動力追加量を制動部62に出力するものではない。具体的には、走行制御力調整部55は、所定の制御対象期間内では車両10のドライバの意思に反する制御力の調整を許容するが、所定の制御対象期間外ではドライバの意思に反する制御力の調整を行わない。
つまり、アクセルの所定の操作量又は所定の開度が検知される間、乗り心地が向上するように、必要なタイミングで、走行制御力調整部55は、制御力を調整すればよい。
好ましくは、車両用制御装置50は、サスペンション19の懸架バネの振動を減衰する減衰部72の減衰力を制御する減衰力制御部71を含む。言い換えれば、サスペンション19の減衰部72の減衰力が電子的に制御できない場合、車両用制御装置50は、減衰力制御部71を含まない。減衰力制御部71は、例えば周知のスカイフック制御を具備することができ、減衰力制御部71は、例えばバネ上上下加速度に基づき減衰力制御量を決定し、減衰部72のアクチュエータ(図示せず)を作動させる。
減衰力制御部71は、例えば後輪15側のバネ上上下速度の絶対値が小さくなるように、減衰力制御量を加減算する。具体的には、車両運動判定部52は、例えばバネ上上下加速度に基づきサスペンション19の伸縮量(ストローク量)を推定してもよく、バネ上上下速度が上方向を示し、且つ、サスペンション19が伸長工程を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力が上がるように減衰力制御量を増加することができる(第1タイミング)。あるいは、バネ上上下速度が上方向を示し、且つ、サスペンション19が圧縮工程を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力が下がるように減衰力制御量を減少することができる(第2タイミング)。あるいは、バネ上上下速度が下方向を示し、且つ、サスペンション19が伸長工程を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力が下がるように減衰力制御量を減少することができる(第3タイミング)。あるいは、バネ上上下速度が下方向を示し、且つ、サスペンション19が圧縮工程を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力が上げるように減衰力制御量を増加することができる(第4タイミング)。
なお、サスペンション19が例えばストロークセンサを有する場合、車両運動判定部52又は減衰力制御部71は、サスペンション19のストローク量を入力して、サスペンション19が伸長工程又は圧縮工程であるか否かを判定してもよい。代替的に、センサ群40は、バネ上上下加速度及び例えばバネ下上下加速度を検知する場合、車両運動判定部52又は減衰力制御部71は、バネ上上下加速度及びバネ下上下加速度に基づきサスペンション19のストローク量を算出してもよい。
ところで、バネ上上下速度が下方向を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力を増減させることができるが、乗り心地を更に改善する余地がある。すなわち、バネ上上下速度が下方向を示す時に、駆動部61の駆動力が制動部62の制動力と釣り合うように、制動力付加部57が駆動力制御量を生成することで、サスペンション19の懸架バネの下端がスイングアーム11を介して伸長する。このように、バネ上上下速度が下方向であるタイミング(第3及び第4タイミング)で、制動力付加部57を介した制動力が駆動部61の駆動力を調整又は相殺して、スイングアーム11がサスペンション19を伸長させ、乗り心地を更に改善することができる。もちろん、制動力付加部57又は走行制御力調整部55は、それ自身で、減衰力制御部71の有無に拘わらず、バネ上上下運動の抑制によって乗り心地を向上させるように、駆動力制御量又は制御力調整量を決定することができる。
図3において、車両用制御装置50は、ドライバ意思判定部51を含んでもよく、ドライバ意思判定部51は、ドライバによるアクセル、ブレーキペダル等の操作の有無を判定することができる。ドライバ意思判定部51は、ドライバの操作に応じたセンサ群40からのセンス値を駆動力制御部53及び制動力制御部54に出力することができる。また、車両用制御装置50は、他のセンス値(例えば車輪速センサ等に基づく車両10の速度)を駆動力制御部53及び制動力制御部54に出力してもよい。
図4は、スカイフック制御の概念図を示す。図4(矢印U及び矢印Dは、それぞれ、上方向及び下方向を示す)において、車両用制御装置50又は減衰力制御部71は、前輪軸及び後輪軸(アクスル13)のバネ上(車体フレーム2を含む車体等)の上下速度を求め、その上下速度が小さくなるように、減衰部72の減衰力を制御することができる。言い換えれば、車両10が後輪15側のサスペンション19だけでなく、前輪側のサスペンションも有する場合、図3の車両用制御装置50又は減衰力制御部71は、サスペンション毎に減衰力制御量を決定することができる。
また、図3において、ドライバが例えばブレーキペダル(図示せず)を操作して車両10を減速させる時に、制動力制御部54は、ドライバの意思に応じた制動力を制動部62に発生させるように、制動力制御量を制動部62に出力することができる。車両運動判定部52は、例えばバネ上上下加速度の絶対値が小さくように、あるいは、乗り心地が向上するように、走行制御力調整部55を指示又は制御することができる。走行制御力調整部55(典型的には、駆動力付加部56)は、制動力制御部54から制動部62に出力される制動力制御量を入力し、制動力制御量に対応する制動部62の制動力が駆動部61の駆動力と釣り合うように、調整制御量又は駆動力追加量を駆動部61に出力することができる。
車両用制御装置50は、例えばドライバの意思に従う制動力及びドライバの意思に反する(走行制御力調整部55によって自動的に制動力を調整する)駆動力の双方を同時にスイングアーム11に作用させて、車両10の運動を抑制することにより、乗り心地を向上させることができる。
図3において、車両用制御装置50は、加算部58,59を更に含んでもよい。言い換えれば、ドライバがアクセル及びブレーキペダルを同時に操作して、車両10の走行を指示する時に、走行制御力調整部55は、駆動力付加部56及び制動力付加部57を互いに独立させて駆動力付加部56及び制動力付加部57を同時に作動させてもよい。代替的に、ドライバがアクセル及びブレーキペダルを同時に操作して、車両10の走行を指示する時に、駆動力及び制動力を入力し、比較し、両者が釣り合うように、駆動力付加部56又は制動力付加部57の何れか一方のみを作動させてもよい。
図5は、広義のスカイフック制御(バネ上ピッチ角速度抑制制御)の概念図を示す。図5(矢印UN及び矢印UWは、それぞれ、ノーズダイブ方向及びウィリー方向を示す)において、車両用制御装置50又は減衰力制御部71は、バネ上ピッチ角速度が小さくなるように、減衰部72の減衰力を制御することができる。具体的には、車両運動判定部52は、センサ群40によって検知された例えばバネ上ピッチ角速度がノーズダイブ方向又はウィリー方向であるか否かを判定することができる。好ましくは、車両運動判定部52は、前輪側のサスペンションが圧縮工程又は伸長工程であるか否か、及び、後輪15側のサスペンション19が圧縮工程又は伸長工程であるか否かを更に判定することができる。
バネ上ピッチ角速度がノーズダイブ方向を示し、前輪側のサスペンションが圧縮工程を示し、且つ、サスペンション19が伸長工程を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力が上がるように減衰力制御量を増加することができる(第5タイミング)。あるいは、バネ上ピッチ角速度がノーズダイブ方向を示し、前輪側のサスペンションが伸長工程を示し、且つ、サスペンション19が圧縮工程を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力が下がるように減衰力制御量を減少することができる(第6タイミング)。あるいは、バネ上ピッチ角速度がウィリー方向を示し、前輪側のサスペンションが圧縮工程を示し、且つ、サスペンション19が伸長工程を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力が下がるように減衰力制御量を減少することができる(第7タイミング)。あるいは、バネ上ピッチ角速度がウィリー方向を示し、前輪側のサスペンションが伸長工程を示し、且つ、サスペンション19が圧縮工程を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力が上がるように減衰力制御量を増加することができる(第8タイミング)。
ところで、バネ上ピッチ角速度がウィリー方向を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力を増減させることができるが、乗り心地を更に改善する余地がある。すなわち、バネ上ピッチ角速度がウィリー方向を示す時に、駆動部61の駆動力が制動部62の制動力と釣り合うように、制動力付加部57が駆動力制御量を生成することで、サスペンション19の懸架バネの下端がスイングアーム11を介して伸長する。このように、バネ上ピッチ角速度がウィリー方向であるタイミング(第7及び第8タイミング)で、制動力付加部57を介した制動力が駆動部61の駆動力を調整又は相殺して、スイングアーム11がサスペンション19を伸長させ、乗り心地を更に改善することができる。もちろん、制動力付加部57又は走行制御力調整部55は、それ自身で、減衰力制御部71の有無に拘わらず、バネ上ピッチ運動の抑制によって乗り心地を向上させるように、駆動力制御量又は制御力調整量を決定することができる。
図6は、広義のスカイフック制御(バネ上に対するバネ下ピッチ角速度抑制制御)の概念図を示す。図6(矢印DN及び矢印DWは、それぞれ、ノーズダイブ方向及びウィリー方向を示す)において、車両用制御装置50又は減衰力制御部71は、バネ上に対するバネ下(アクスル13、後輪15等)のピッチ角速度が小さくなるように、減衰部72の減衰力を制御することができる。具体的には、車両運動判定部52は、例えば前輪側のサスペンション及び後輪15側のサスペンション19のストローク量に基づくバネ上に対するバネ下ピッチ角速度がノーズダイブ方向又はウィリー方向であるか否かを判定することができる。好ましくは、車両運動判定部52は、前輪側のサスペンションが圧縮工程又は伸長工程であるか否か、及び、後輪15側のサスペンション19が圧縮工程又は伸長工程であるか否かを更に判定することができる。
バネ下ピッチ角速度がウィリー方向を示し、前輪側のサスペンションが圧縮工程を示し、且つ、サスペンション19が伸長工程を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力が下がるように減衰力制御量を減少することができる(第9タイミング)。あるいは、バネ下ピッチ角速度がウィリー方向を示し、前輪側のサスペンションが伸長工程を示し、且つ、サスペンション19が圧縮工程を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力が上がるように減衰力制御量を増加することができる(第10タイミング)。あるいは、バネ下ピッチ角速度がノーズダイブ方向を示し、前輪側のサスペンションが圧縮工程を示し、且つ、サスペンション19が伸長工程を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力が上がるように減衰力制御量を増加することができる(第11タイミング)。あるいは、バネ下ピッチ角速度がノーズダイブ方向を示し、前輪側のサスペンションが伸長工程を示し、且つ、サスペンション19が圧縮工程を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力が下がるように減衰力制御量を減少することができる(第12タイミング)。
ところで、バネ下ピッチ角速度がウィリー方向を示す時に、減衰力制御部71は、減衰部72の減衰力を増減させることができるが、乗り心地を更に改善する余地がある。すなわち、バネ下ピッチ角速度がウィリー方向を示す時に、駆動部61の駆動力が制動部62の制動力と釣り合うように、制動力付加部57が駆動力制御量を生成することで、サスペンション19の懸架バネの下端がスイングアーム11を介して伸長する。このように、バネ下ピッチ角速度がウィリー方向であるタイミング(第9及び第10タイミング)で、制動力付加部57を介した制動力が駆動部61の駆動力を調整又は相殺して、スイングアーム11がサスペンション19を伸長させ、乗り心地を更に改善することができる。もちろん、制動力付加部57又は走行制御力調整部55は、それ自身で、減衰力制御部71の有無に拘わらず、バネ下ピッチ運動の抑制によって乗り心地を向上させるように、駆動力制御量又は制御力調整量を決定することができる。
図4、図5及び図6を用いて、減衰力制御部71の3つの動作例(減衰力の3つの制御例)を説明したが、減衰力制御部71は、各動作例を任意に組み合わせてもよく、言い換えれば、動作毎にゲイン又は割合を定めて、最終的な又は合成後の減衰力に対応する減衰力制御量を求めることができる。また、例えば車輪速センサ等に基づく車両10の速度に依存する減衰力制御量又は減衰力が決定されてもよい。減衰力の決定方法は、例えば国際公開第2020/129202号パンフレットに開示されたものなど、任意の手法を採用してもよい。同様に、走行制御力調整部55は、各動作例を任意に組み合わせてもよく、言い換えれば、動作毎にゲイン又は割合を定めて、最終的な又は合成後の調整力に対応する調整制御量を求めることができる。
例えば、図5及び図6の2つの動作例を組み合わせる時に、走行制御力調整部55は、バネ上ピッチ角速度がウィリー方向であり、且つ、バネ下ピッチ角速度がノーズダイブ方向であるタイミング(第7及び第8タイミング内の第11及び第12タイミング)で、制御力を調整することができる。言い換えれば、走行制御力調整部55は、バネ上ピッチ角速度がウィリー方向であり、且つ、バネ下ピッチ角速度がウィリー方向であるタイミング(第7及び第8タイミング内の第9及び第10タイミング)で、制御力を調整しない。このような調整によって、例えば平坦な路面を車両10が走行する状態で、ドライバがアクセルを操作して車両10を加速する時に、路面1の凹凸によって発生したピッチ運動のみを抑制することができる。
また、例えば、図4又は図5の動作例において、車両10が旋回する状態で、所定の制御対象期間は、バネ上上下速度が下方向であり、又は、バネ上ピッチ角速度がウィリー方向である。ここで、車両運動判定部52は、センサ群40によって検知された例えばバネ上ロール角速度と例えば車輪速センサ等に基づく車両10の速度とに基づく車両10のバンク角を推定又は判定することができる。バンク角が大きい程、走行制御力調整部55による調整を弱めて、車両10の旋回を優先させることができる。バンク角は、車両10がどのくらい路面1に向かって倒れているのかを表し、車両10が直線走行する時に車体10が真っ直ぐである状態で、バンク角は、ゼロとする。また、バンク角は、周知の手法で、検知又は算出することができる。
図7(A)は、制動部62の他の構成例の説明図を示す。図3の制動部62は、図2のブレーキキャリパ17を有するように構成されている。図3の制動部62は、図7のブレーキキャリパ17a(第1キャリパ又はメインキャリパ)とブレーキキャリパ17b(第2キャリパ又はサブキャリパ)とを有するように構成されてもよい。また、ブレーキキャリパ17aは、制動力制御部54によって制御され、ブレーキキャリパ17bは、制動力付加部57によって制御されるように、図3の車両用制御装置の構成を変更することができる。言い換えれば、図2のブレーキキャリパ17は、通常制御用のメインキャリパ(パブレーキキャリパ17a)と姿勢制御用のサブキャリパ(ブレーキキャリパ17b)とに分割され、あるいは、姿勢制御用のサブキャリパ(ブレーキキャリパ17b)を更に有することができる。
図7(A)において、ブレーキキャリパ17bは、トルクロッド9を介して、車体に接続されている。言い換えれば、トルクロッド9の一端(上端)は、車体に接続される一方、トルクロッド9の他端(下端)は、ブレーキキャリパ17bに接続される。また、トルクロッド9と車体との接続点(位置)は、サスペンション19と車体との接続点(位置)と比較として、車両10の高さ方向を基準にして上方に、車両10の進行方向を基準にして後方に、配置されている。ブレーキキャリパ17bが作動する時に、ブレーキキャリパ17bに作用する力は、バネ上を路面1に沈める方向に、即ち、制動力付加部57が駆動力制御量を生成することで、サスペンション19の懸架バネの上端がトルクロッド9及びスイングアーム11を介して圧縮する。
図7(A)の車両ジオメトリは、一般的ではなく、新規である。従って、例えば図7(A)に示すような特別な車両ジオメトリでは、ブレーキキャリパ17bが作動する時に、バネ上31が引き下げられる(図7(B)参照)。すなわち、スイングアーム11に制動トルクの反力24がトルクロッド9を介して作用して、サスペンション19(バネ部分)が圧縮する。
先の実施形態(図2の車両ジオメトリ)では、駆動トルク21及び制動トルク23が同時に発生する際に、サスペンション19(バネ部分)を伸長させることができる。図7(A)の車両ジオメトリでは、ブレーキキャリパ17bによる制動トルク23が発生する際に、サスペンション19(バネ部分)を圧縮させることができる。さらに、図7(A)の車両ジオメトリでは、好ましくは、駆動トルク21及び制動トルク23が同時に発生する際に、サスペンション19(バネ部分)を圧縮させることができる。加えて、図7(A)の車両ジオメトリでは、さらに好ましくは、駆動トルク21が制動トルク23と釣り合う際に、サスペンション19(バネ部分)を圧縮させることができる。
先の実施形態(図2の車両ジオメトリ)では、車両の運動を抑制する又は乗り心地を向上させるために、所定の制御対象期間内にサスペンション19(バネ部分)を伸長させることができる。図7(A)の車両ジオメトリでは、車両の運動を抑制する又は乗り心地を向上させるために、所定の制御対象期間内にサスペンション19(バネ部分)を圧縮させることができる。
具体的には、図7(A)の車両ジオメトリでは、図4の動作例において、所定の制御対象期間は、例えば後輪15側のバネ上上下速度の絶対値が小さくなるように、バネ上上下速度が上方向であるタイミング(第1及び第2タイミング)であり、このようなタイミングで、例えば制動力付加部57を介したブレーキキャリパ17bの制動力が駆動部61の駆動力を調整又は相殺して、スイングアーム11がサスペンション19を圧縮させ、乗り心地を更に改善することができる。
あるいは、図7(A)の車両ジオメトリでは、図5の動作例において、所定の制御対象期間は、例えばバネ上ピッチ角速度が小さくなるように、バネ上ピッチ角速度がノーズダイブ方向であるタイミング(第5及び第6タイミング)であり、このようなタイミングで、例えば制動力付加部57を介したブレーキキャリパ17bの制動力が駆動部61の駆動力を調整又は相殺して、スイングアーム11がサスペンション19を圧縮させ、乗り心地を更に改善することができる。
あるいは、図7(A)の車両ジオメトリでは、図6の動作例において、所定の制御対象期間は、例えばバネ上に対するバネ下ピッチ角速度が小さくなるように、バネ下ピッチ角速度がノーズダイブ方向であるタイミング(第11及び第12タイミング)であり、このようなタイミングで、例えば制動力付加部57を介したブレーキキャリパ17bの制動力が駆動部61の駆動力を調整又は相殺して、スイングアーム11がサスペンション19を圧縮させ、乗り心地を更に改善することができる。
あるいは、図7(A)の車両ジオメトリでは、図5及び図6の組み合わせた動作例において、所定の制御対象期間は、例えばバネ上ピッチ角速度及びバネ下ピッチ角速度が小さくなるように、バネ上ピッチ角速度がノーズダイブ方向であり、且つ、バネ下ピッチ角速度がウィリー方向であるタイミング(第5及び第6タイミング内の第9及び第10タイミング)であり、このようなタイミングで、例えば制動力付加部57を介したブレーキキャリパ17bの制動力が駆動部61の駆動力を調整又は相殺して、スイングアーム11がサスペンション19を圧縮させ、乗り心地を更に改善することができる。
あるいは、図7(A)の車両ジオメトリでは、図4又は図5の動作例において、車両10が旋回する状態で、所定の制御対象期間は、バネ上上下速度が上方向であり、又は、バネ上ピッチ角速度がノーズダイブ方向である。ここで、車両運動判定部52は、車両10のバンク角を推定又は判定することができ、バンク角が大きい程、走行制御力調整部55による調整を弱めて、車両10の旋回を優先させることができる。
以上の実施形態において、走行制御力調整部55によって駆動力と制動力を所定の制御対象期間内に例えば同時に車両10に発生させる。ここで、同時とは、完全な同時だけでなく、実質的同時も含む概念である。完全な同時とは、所定の制御対象期間内の特定のタイミングの一部又は全部で駆動力と制動力とが常に発生し、言い換えれば、駆動力がゼロでない時刻と制動力がゼロでない時刻とが重複する。実質的同時とは、所定の制御対象期間内の特定のタイミングの一部又は全部で駆動力と制動力とが交互に発生し、言い換えれば、例えば制動力がゼロである時に駆動力がゼロになった時刻から、制動力がゼロでなくなった時刻までの所定の遅延期間が、0.1秒未満である。
所定の遅延期間は、好ましくは、0.05秒未満であり、更に好ましくは、0.03秒未満であり、より一層好ましくは、0.001秒未満である。駆動力及び制動力のそれぞれは、周期的に変動してもよく、例えばパルス列で構成されてもよい。デューティ比が例えば0.25又は25%である時に、駆動力及び制動力がゼロであることもあり得る。ただし、所定の遅延期間が短い場合、言い換えれば、チェーン14等の駆動力伝達部材によって駆動力の伝達に遅延が生じるので、その遅延内で制動力が発生していれば、駆動力が制動力と実施的に釣り合う(所定の制御対象期間内での両者の平均値又は積分値を等しくする)ことができる。
また、以上の実施形態において、ドライバによるアクセル、ブレーキペダル等の操作の有った時に、走行制御力調整部55は、調整制御量を生成する。しかしながら、ドライバの操作がまったく無い時に、走行制御力調整部55は、調整制御量を生成してもよい。具体的には、ドライバがアクセルもブレーキペダルも何も操作しない時に、所定の制御対象期間において、走行制御力調整部55は、駆動力追加量及び制動力追加量を同時(実質的同時も含む)に生成してもよい。駆動力追加量が制動力追加量に釣り合う時に、車両10の速度を変化させることなく、スイングアーム11の角度(車両姿勢)を変化させることができる。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
1…路面、2…車体フレーム、9…トルクロッド、10…車両、11…スイングアーム、12…駆動軸、13…アクスル、14…チェーン、15…後輪、16…ブレーキディスク、17,17a,17b…ブレーキキャリパ、18…ピボット、19…サスペンション、21…駆動トルク、22…反力、23…制動トルク、24…反力、25…力、31…バネ上、40…センサ群、50…車両用制御装置、51…ドライバ意思判定部、52…車両運動判定部、53…駆動力制御部、54…制動力制御部、55…走行制御力調整部、56…駆動力付加部、57…制動力付加部、58,59…加算部、61…駆動部、62…制動部、71…減衰力制御部、72…減衰部。

Claims (12)

  1. タイヤと車体とをつなぐスイングアームを含むサスペンションシステムを有する車両の走行の制御力を調整する走行制御力調整部と、
    前記車両の運動を判定する車両運動判定部と、
    を含み、
    前記走行制御力調整部によって駆動力と制動力を所定の制御対象期間内に前記車両に発生させた際に前記スイングアームに作用する力を用いて、前記車両運動判定部によって判定された前記運動を抑制する、
    車両用制御装置。
  2. 前記走行制御力調整部は、前記所定の制御対象期間内に前記駆動力と前記制動力を同時に前記車両に発生させる、
    請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記車両の前記運動は、後輪側のバネ上上下速度であり、
    前記所定の制御対象期間は、前記バネ上上下速度が下方向であるタイミングであり、
    前記走行制御力調整部は、前記タイミングで、前記制御力を調整して、前記サスペンションシステムのサスペンションを伸長させる、
    請求項1に記載の車両用制御装置。
  4. 前記車両の前記運動は、バネ上ピッチ角速度であり、
    前記所定の制御対象期間は、前記バネ上ピッチ角速度がウィリー方向であるタイミングであり、
    前記走行制御力調整部は、前記タイミングで、前記制御力を調整して、前記サスペンションシステムのサスペンションを伸長させる、
    請求項1に記載の車両用制御装置。
  5. 前記車両の前記運動は、バネ上に対するバネ下ピッチ角速度であり、
    前記所定の制御対象期間は、前記バネ下ピッチ角速度がウィリー方向であるタイミングであり、
    前記走行制御力調整部は、前記タイミングで、前記制御力を調整して、前記サスペンションシステムのサスペンションを伸長させる、
    請求項1に記載の車両用制御装置。
  6. 前記車両の前記運動は、バネ上ピッチ角速度及びバネ下ピッチ角速度であり、
    前記所定の制御対象期間は、前記バネ上ピッチ角速度がウィリー方向であり、且つ、前記バネ下ピッチ角速度がノーズダイブ方向であるタイミングであり、
    前記走行制御力調整部は、前記タイミングで、前記制御力を調整して、前記サスペンションシステムのサスペンションを伸長させる、
    請求項1に記載の車両用制御装置。
  7. 前記車両運動判定部は、前記車両のバンク角を更に判定し、
    前記走行制御力調整部は、前記バンク角が大きい程、前記制御力の調整を弱めて、前記サスペンションを伸長させる、
    請求項3又は4に記載の車両用制御装置。
  8. 前記車両の前記運動は、後輪側のバネ上上下速度であり、
    前記所定の制御対象期間は、前記バネ上上下速度が上方向であるタイミングであり、
    前記走行制御力調整部は、前記タイミングで、前記制御力を調整して、前記サスペンションシステムのサスペンションを圧縮させる、
    請求項1に記載の車両用制御装置。
  9. 前記車両の前記運動は、バネ上ピッチ角速度であり、
    前記所定の制御対象期間は、前記バネ上ピッチ角速度がノーズダイブ方向であるタイミングであり、
    前記走行制御力調整部は、前記タイミングで、前記制御力を調整して、前記サスペンションシステムのサスペンションを圧縮させる、
    請求項1に記載の車両用制御装置。
  10. 前記車両の前記運動は、バネ上に対するバネ下ピッチ角速度であり、
    前記所定の制御対象期間は、前記バネ下ピッチ角速度がノーズダイブ方向であるタイミングであり、
    前記走行制御力調整部は、前記タイミングで、前記制御力を調整して、前記サスペンションシステムのサスペンションを圧縮させる、
    請求項1に記載の車両用制御装置。
  11. 前記車両の前記運動は、バネ上ピッチ角速度及びバネ下ピッチ角速度であり、
    前記所定の制御対象期間は、前記バネ上ピッチ角速度がノーズダイブ方向であり、且つ、前記バネ下ピッチ角速度がウィリー方向であるタイミングであり、
    前記走行制御力調整部は、前記タイミングで、前記制御力を調整して、前記サスペンションシステムのサスペンションを圧縮させる、
    請求項1に記載の車両用制御装置。
  12. 前記車両運動判定部は、前記車両のバンク角を更に判定し、
    前記走行制御力調整部は、前記バンク角が大きい程、前記制御力の調整を弱めて、前記サスペンションを圧縮させる、
    請求項8又は9に記載の車両用制御装置。
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WO2019130743A1 (ja) 2017-12-28 2019-07-04 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両のブレーキ装置
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