JP2009286364A - 車両の後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ブレーキング時において、車両のノーズダイブ現象を抑制することができる車体後部構造を提供することを課題とする。
【解決手段】リヤクッションユニット23の構成部材としてのロッド118に、小径部133と段部134と大径部135とからなる貫通穴136を軸方向に設け、段部134に先端が接近すると絞り作用を発生して一方の室114から他方の室115へ移動するダンパオイルの流量を制御する流量制御棒137を大径部135に挿入し、この流量制御棒137の後端側に設けた支持部材127に、流量制御棒137の後端面137sを押すブレーキオイルを貯めるブレーキオイル液圧室138を設け、このブレーキオイル液圧室138から第1の油圧管路76を延ばし、この第1の油圧管路76の先端をマスタシリンダに接続した。
【選択図】図5

Description

本発明は、リヤクッションユニットが備えられた車両の後部構造に関する。
通常、車両の前部には、前輪を支持するフロントサスペンションが設けられ、車両の後部には、後輪を支持するリヤサスペンションが設けられている。
車両の前部および後部に設けたフロントサスペンションおよびリヤサスペンションは、走行中に、前輪および後輪が路面から受ける衝撃を和らげる機能を有する。
ところで、走行中にブレーキをかけたときなどに、車両および乗員の慣性力によって、車両の前部に荷重がかかると、フロントサスペンションが圧縮され、車両が前傾する、いわゆる、ノーズダイブ現象が発生することがある。ブレーキング時における車両のノーズダイブ現象は、良好な操縦性を確保するためには、回避または極力抑制することが望ましい。
そこで、車両のノーズダイブ現象を回避または軽減する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−26169号公報(図3)
特許文献1の図3において、フロントサスペンションとしてのフロントフォーク20(符号は同公報のものを流用する。以下同じ。)には、アウターチューブ22にインナーチューブ21が摺動自在に挿嵌され、このインナーチューブ21下端部内にガイドスペーサ38が設けられ、このガイドスペーサ38にスプリング47を介してジョイントスペーサ41が上下摺動自在に設けられ、このジョイントスペーサ41にスプリング48が設けられ、インナーチューブ21内は、ガイドスペーサ38内の油室43と、それ以外の油室44とに区画され、ガイドスペーサ38に開口部45を有し油室43と油室44とを連通する連通路46が形成され、油室43に開口部45を塞いで油室43と油室44間の油の移動を阻止する油路開閉装置50が設けられている。なお、油路開閉装置50はフロントブレーキ装置に接続されている。
フロントブレーキ装置の操作がされたときに、この操作に連動して、油室43と油室44間の油の移動を阻止し、ジョイントスペーサ41の下方に配置されたスプリング47は縮まないようにし、ジョイントスペーサ41の上方に配置されたスプリング48は伸縮可能な状態にすることで、フロントフォークのばね定数を高めるようにした。
すなわち、通常走行時には、フロントフォークのばね定数は適切な値に設定され、所定以上のブレーキ操作力がかかったときにのみ、ばね定数を高めて車両のノーズダイブ現象を抑制させるようにした。
ところで、ノーズダイブ現象を抑制する対策として、特許文献1のように車体前部に設けたフロントフォークを対象に行うものの他、車体後部に設けたリヤサスペンション(リヤクッションユニット)を対象に行うものが考えられる。
特許文献1の技術では、車体後部への対策については、開示されていない。
本発明は、ブレーキング時において、車両のノーズダイブ現象を抑制することができる車体後部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレームと、この車体フレームに揺動自在に軸支され後輪を支持するスイングアームと、このスイングアームと車体フレームとの間に設けられるリヤクッションユニットと、車体フレームに設けられリヤブレーキペダルが操作されたときに油圧を発生するブレーキマスタシリンダと、を備え、リヤクッションユニットは、ダンパオイルが充填されるシリンダと、このシリンダに往復移動自在に収納されシリンダを一方の室と他方の室に区分するピストンと、このピストンから延ばされ車体フレームとスイングアームのうちの他方に連結されるロッドと、ピストンに設けられ一方の室から他方の室へダンパオイルを通過させるオリフィスと、から構成されるリヤションユニットが備えられた車両の後部構造において、ロッドに、小径部と段部と大径部とからなる貫通穴を軸方向に設け、段部に先端が接近すると絞り作用を発生して一方の室から他方の室へまたは他方の室から一方の室へ移動するダンパオイルの流量を制御する流量制御棒を大径部に挿入し、この流量制御棒の後端側に、流量制御棒の後端面を押すブレーキオイルを貯めるブレーキオイル液圧室を設け、このブレーキオイル液圧室から第1の油圧管路を延ばし、この第1の油圧管路の先端をマスタシリンダに接続したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、第1の油圧管路の途中に、マスタシリンダから供給されるブレーキオイルを分岐するジョイント部材が介在され、このジョイント部材の分岐口から第2の油圧管路が延ばされ、この第2の油圧管路の先端部をリヤブレーキキャリパに連結したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、ジョイント部材には、ブレーキオイル液圧室へのブレーキオイルの流れを遮断可能にする遮断弁が設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、流量制御棒は、先端が段部へ接近することを妨げる付勢部材を備えていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、付勢部材は、リターンスプリングであり、このリターンスプリングは、流量制御棒に付設されたフランジ部とロッドに設けられたばね受け座との間に介設されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、大径部に円筒部材が挿入され、この円筒部材の中空内部が小径部を構成し、円筒部材の一端が段部を構成することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、リヤクッションユニットに設けたロッドに、貫通穴を設け、この貫通穴にダンパオイルの流量を制御する流量制御棒を挿入し、流量制御棒の後端側に、ブレーキオイル液圧室を設け、このブレーキオイル液圧室から第1の油圧管路を延ばし、この第1の油圧管路の先端をマスタシリンダに接続した。
リヤブレーキペダルのペダル操作によって、第1の油圧管路を通じて、液圧が伝わり、ブレーキオイル液圧室内の油圧が高圧になる。ブレーキオイル液圧室内で高圧となったブレーキオイルは、流量制御棒の後端面を押し、一方の室から他方の室へまたは他方の室から一方の室へ移動するダンパーオイルの流量が規制される。ダンパーオイルの流量が規制されると、リヤクッションユニットが有する振動エネルギーなどを減衰させる機能(減衰力)が高まる。
リヤクッションの減衰力が高まると、ブレーキをかけたときに、リヤクッションが伸びようとする速さを遅くすることができる。リヤクッションが伸びる速さが遅くなれば、ブレーキング時において、車体後部が上昇する速さを遅くすることができ、車両のノーズダイブ現象を抑制することができる。
また、本発明の車体後部構造は、ロッドに開けた貫通穴と、この貫通穴に挿入する流量制御棒と、この流量制御棒を押すブレーキオイル液圧室と、このブレーキオイル液圧室とマスタシリンダとの間を連結する第1の油圧管路とを設けたものである。
このような構成であれば、リヤクッションユニットの基本構成に大幅な変更はなく、既存のリヤクッションユニットの小幅改造のみで、実施可能となる。したがって、装置を簡便に且つ低コストにて構成することができる。
請求項2に係る発明では、第1の油圧管路の途中には、ジョイント部材が介在され、このジョイント部材には、リヤブレーキキャリパとの間を連結する第2の油圧管路が設けられている。
流量制御棒の移動機構に、リヤブレーキを作動するマスタシリンダを兼用させた。1つのマスタシリンダのみで、リヤブレーキの作動とリヤクッションの減衰力調整とを行わせるようにしたので、車両の後部構造を簡便に且つ低コストにて構成することができる。
請求項3に係る発明では、ジョイント部材には、遮断弁が設けられているので、この遮断弁でブレーキオイル液圧室へのブレーキオイルの流れを遮断することによって、リヤクッションの減衰力可変機構を容易に不使用状態にすることもできる。
請求項4に係る発明では、流量制御棒は、先端が段部へ接近することを妨げる付勢部材を備えている。流量制御棒は、ブレーキオイル圧によって移動された後、ブレーキ操作が解除されると、ダンパオイル圧によって元の位置に戻されるものであるが、この付勢部材によって、流量制御棒をより確実に元の位置に戻すことが可能となり、減衰力を元に戻すことができる。
請求項5に係る発明では、付勢部材は、リターンスプリングであり、このリターンスプリングは、流量制御棒のフランジ部とロッドのばね受け座との間に介設されており、限られた空間に設けることができる。このような構成であれば、リヤクッションユニットの大型化を回避することができる。
請求項6に係る発明では、大径部に円筒部材が挿入され、この円筒部材の中空内部が小径部を構成し、円筒部材の一端が段部を構成するようにした。
円筒部材を、異なる内径の中空内部を有する円筒部材に交換することで、中空内部の開口面積を変化させることができる。中空内部の開口面積が変化すれば、リヤクッションの減衰特性は変化する。リヤクッションの減衰特性を変化させることができれば、最適な減衰特性を容易に得ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動二輪車の左側面図であり、車両としての自動二輪車10には、ヘッドパイプ11と、このヘッドパイプ11に貫通した操舵軸12と、この操舵軸12の上下端に各々取り付けた操舵ハンドル13および前輪14を支持するフロントフォーク15と、ヘッドパイプ11から後方に延ばし車体フレーム16の構成要素としての左右一対のメインフレーム17L、17R(図手前側の符号17Lのみ示す。以下同じ。)と、これら左右のメインフレーム17L、17Rに懸架したエンジン18と、左右のメインフレーム17L、17Rの後部に掛け渡したピボット軸19と、このピボット軸19から後方に延ばしメインフレーム17L、17Rに揺動自在に軸支され後輪21を支持するスイングアーム22と、このスイングアーム22とメインフレーム17L、17Rとの間に設けるリヤクッションユニット23と、が備えられている。
また、メインフレーム17L、17Rの後部には、ステップブラケット24L、24R(図手前側の24Lのみ示す。)を介して乗員が足を載せるステップ25L、25R(図手前側の25Lのみ示す。)が設けられている。
エンジン18は、クランクケース31と、このクランクケース31に設けたクランク軸32と、このクランク軸32を軸中心にクランクケース31から斜め前上方に延ばした前シリンダ33Fおよび斜め後上方に延ばした後シリンダ33Rと、前シリンダ33Fと後シリンダ33Rの間に取り付けた吸気装置34と、前シリンダ33Fの前部に取り付けた前排気装置35Fと、後シリンダ33Rの後部に取り付けた後排気装置35Rと、クランク軸32の後方にクランクケース31と一体的に設けた変速機36とを備える。37はオイルパンである。
変速機36には、側方に突出する出力軸41が設けられ、この出力軸41には、ドライブスプロケット42が取り付けられ、後輪21には、ドリブンスプロケット43が一体に取り付けられ、これらのドライブスプロケット42とドリブンスプロケット43の間には、チェーン44が掛け渡されている。
図中、45a、45bはエンジン18の前方に配置した第1および第2のラジエータ、46は第2のラジエータ45bの下方に配置したバッテリ、47は燃料タンク、48は燃料タンク47に内蔵した燃料ポンプユニット、51はカウリング、52はウインドスクリーン、53はフロントフェンダ、54はシートカウル、55はシートカウル54に取り付けたシート、56は前輪デイスクブレーキユニット、57は後輪デイスクブレーキユニット、58はエンジンコントロールユニット、59はリヤフェンダである。
図2は本発明に係る自動二輪車の右要部側面図であり、車両の後部構造60としてのメインフレーム17L、17R(手前側の符号17Rのみ示す。)の後部には、締結部材61、61を介して側面視くの字状に形成し前方に向けくの字が開くように配置したステップブラケット24Rの前部が取り付けられ、ステップブラケット24Rの後部には、乗員が足を載せるステップ25Rが外方に突設されこのステップ25Rを軸として揺動可能にリヤブレーキペダル62が取り付けられ、車体フレーム16の構成要素としてのステップブラケット24Rの上部には、リヤブレーキペダル62が操作されたときに油圧を発生するブレーキマスタシリンダ63(マスタシリンダ63)が取り付けられている。
リヤブレーキペダル62とブレーキマスタシリンダ63との間には、リヤブレーキペダル62にかかった踏み力をブレーキマスタシリンダ63に伝達する連接部材64が介在されている。
65はマスタシリンダ63の上部に取り付けられブレーキオイルを貯めるオイルカップである。マスタシリンダ63の詳細構造については後述する。
ステップブラケット24R、ブレーキマスタシリンダ63およびリヤブレーキペダル62の内方には、リヤクッションユニット23が配置され、このリヤクッションユニット23の上部に余剰なダンパオイルを貯えるサブタンク67が一体的に取り付けられている。
リヤクッションユニット23の上端部は、メインフレーム17L、17Rに取り付けられ、リヤクッションユニット23の下端部は、リンク機構71を介してスイングアーム22に取り付けられ、このスイングアーム22にかかった衝撃(ショック)を和らげる。
リンク機構71は、側面視三角状を呈し第1〜第3節72a〜72cを有する第1アーム73と、この第1アーム73とスイングアーム22との間に掛け渡した第2アーム74とを主要な構成要素とする。ここで、第1節72aはメインフレーム17L、17Rに掛け渡した第1軸70aに取り付けられ、第2節72bはリヤクッションユニット23の下端部に取り付けられ、第3節72cは第2アーム74に取り付けられる。
図3は本発明に係る車両の後部構造に備えられているアンチノーズダイブ機構の系統図であり、ステップブラケット24Rの上部に取り付けたブレーキマスタシリンダ63に第1の油圧管路76としてのメイン管路77の先端部が連結され、このメイン管路77の後端部にブレーキオイルを分岐させるジョイント部材78が連結され、このジョイント部材78からリヤクッションユニット23に連結される第1の油圧管路76としてのクッション管路79が延びるとともに後輪デイスクブレーキユニット57に設けたリヤブレーキキャリパ81に連結される第2の油圧管路82が延びており、リヤマスタシリンダ63にかかった圧力を、ブレーキオイルを介してリヤクッションユニット23およびリヤブレーキキャリパ81へ伝達可能にした。
すなわち、第1の油圧管路76の途中に、マスタシリンダ63から供給されるブレーキオイルを分岐するジョイント部材78が介在され、このジョイント部材78の分岐口84から第2の油圧管路82が延ばされ、この第2の油圧管路82の先端部をリヤブレーキキャリパ81に連結した。
以下、リヤブレーキマスタシリンダ63、リヤクッションユニット23およびジョイント部材78の詳細な構造につき説明する。
図4は本発明に係るブレーキマスタシリンダの断面図であり、ステップブラケット24Rの上部に取付ボルト85、85を介してブレーキマスタシリンダ63が取り付けられている。
ブレーキマスタシリンダ63は、ケースとしての本体部87と、この本体部87に開けたシリンダ穴88に往復摺動可能に挿嵌したブレーキピストン89と、このブレーキピストン89の後部に設けブレーキピストン89を前方に押圧可能に設けたプッシュロッド91と、ブレーキピストン89の前端部に設けブレーキピストン89を後方に付勢するばね92と、本体部87の上部にボルト93を介して取り付けブレーキオイルを貯えるオイルカップ94と、を主要な構成要素とする。
シリンダ穴88とオイルカップ94との間は、ブレーキ連通孔95によって連通しており、オイルカップ94内に注入されたブレーキオイルは、ブレーキ連通孔95を通って、シリンダ穴88に達する。シリンダ穴88は、ブレーキオイルで満たされており、シリンダ穴88の前端部に、第1の油圧管路76を連結する出力口96が設けられている。
図中、97はプッシュロッド91を本体部87に保持する鍔状のストッパ、98a、98bはサークリップ、99は本体部87の後端を覆うブーツ、101は第1シール、102は第2シール、103a、103bはブレーキ連通穴95とシリンダ穴88との間に介在させブレーキオイルが通過する大小の穴部、100は蓋としてのキャップである。
図5は本発明に係るリヤクッションユニットの断面図であり、リヤクッションユニット23は、車体フレーム(図1の符号16)に取り付けられる筒状の上カラー部材111と、この上カラー部材111に球面を有する上軸受112を介して設けられダンパオイルが充填されるダンパシリンダ113と、ダンパシリンダ113に往復移動自在に収納されダンパシリンダ113を一方の室114と他方の室115に区分するピストンとしてのダンパピストン116と、このダンパピストン116から延ばされスイングアーム22の側に連結されるロッド118と、ダンパピストン116に設けられ一方の室114から他方の室115へまたは他方の室115から一方の室114へダンパオイルを通過させるオリフィス121、121と、ダンパシリンダ113に付設され余剰ダンパオイルを貯えるサブタンク67と、ダンパシリンダ113の上部周囲に調整可能に設けたアジャスト部124と、このアジャスト部124に取り付けた上環状部123と、ロッド118の下端部に取り付けられる鍔状の下環状部125と、この下環状部125と上環状部123の間でダンパシリンダ113の外方に設けられるクッションスプリング126と、下環状部125を支持する支持部材127と、この支持部材127に球面を有する下軸受128を介して設けられスイングアームに取り付けられる筒状の下カラー部材129と、を備える。
ダンパシリンダ113の一方の室114と他方の室115はともにダンパオイルで満たされており、また、サブタンク67と一方の室114との間にはダンパー連通路131を有し、このダンパー連通路131を通じてダンパシリンダ113内にダンパオイルが満たされるように構成した。
本発明のリヤクッションユニット23において、ロッド118に、小径部133と段部134と大径部135とからなる貫通穴136を軸方向に設け、段部134に先端が接近すると絞り作用を発生して一方の室114から他方の室115へ移動するダンパオイルの流量を制御する流量制御棒137をロッド118に開けた大径部135に挿入し、この大径部135へ側部から連通しダンパオイルが通る側孔部としての開口部173を設け、この流量制御棒137の後端側に設けた支持部材127に、流量制御棒137の後端面137sを押すブレーキオイルを貯めるブレーキオイル液圧室138を設けた。
ブレーキオイル液圧室138には、中継部材141が取り付けられ、この中継部材141に着脱可能に接続部材142が取り付けられ、この中継部材141に第1の油圧管路76が取り付けられている。したがって、ブレーキオイル液圧室138に、第1の油圧管路76を迅速且つ容易に着脱することができる。
支持部材127には、流量制御棒137の後退端の位置を調整する調整ボルト144が取り付けられている。145は調整ボルト144の頭部と支持部材127の間に介在される小ばね、146は小ばね145によって付勢されるボールであり、このボール146が調整ボルト144に複数設けた溝部147に係合することでクリック感をもたせながら調整ボルト144を支持部材127に保持させることができ、調整ボルト144の調整作業を容易に行わせることができる。
図中、151はロッド118に取り付けたダンパピストン116を一方から保持する第1ストッパ、152はダンパピストン116を他方から保持する第2ストッパ、153はリバウンドシート、154はリバウンドスプリング、155はロッドガイド部材である。
図3を併せて参照して、ブレーキオイル液圧室138から第1の油圧管路76を延ばした。この第1の油圧管路76は、クッション管路79とメイン管路77とからなり、ブレーキオイル液圧室138からマスタシリンダ63に向けこの順につながっている。つまり、第1の油圧管路76の先端であるメイン管路77の先端は、マスタシリンダ63に接続されている。
流量制御棒137の移動機構160は、後輪デイスクブレーキユニット57を作動するマスタシリンダ63により兼用させた。1つのマスタシリンダのみで、後輪デイスクブレーキユニット57の作動とリヤクッションユニット23の減衰力調整とを行わせるようにしたので、車両の後部構造60を簡便、軽量且つ低コストにて構成することができる。
なお、本実施例において、ダンパシリンダ113の側を車体フレーム16側に設け、ロッド118をスイングアーム22の側に設ける、いわゆる倒立配置としたが、ダンパシリンダ113をスイングアーム22の側に設け、ロッド118を車体フレーム16の側に設けることは差し支えない。
また、上記リヤクッションユニット23に付加された構造、機能を、フロントフォークに適用することは差し支えない。さらに、リヤマスタシリンダ63の油圧に代えて、フロントブレーキに用いられるフロントマスタシリンダの油圧を利用することは差し支えない。この場合、アンチノーズダイブの作用を発揮させるため、フロントフォーク圧縮側の減衰力を増大させるようにする。
図6は本発明に係る流量制御棒およびその周辺部の構成図および作用説明図である。
(a1)において、ロッド118の軸方向中心に設けた貫通穴136の後端部近傍には、大径部135より広い穴径をもち付勢部材162としてのリターンスプリング163が収容可能なスプリング大径穴164が形成され、このスプリング大径穴164と大径部135との境界部には、ばね受け座165が設けられている。
また、流量制御棒137の後部には、鍔状を呈しリターンスプリング163が当たるフランジ部167が設けられている。そして、流量制御棒137に付設されたフランジ部167とロッド118に設けられたばね受け座165との間には、リターンスプリング163が介設されている。つまり、流量制御棒137には、先端部137aが段部134へ接近することを妨げるリターンスプリング163が備えられている。
加えて、貫通穴136の前部には、円筒部材171が挿入されており、この円筒部材171の中空内部172が小径部133を構成し、円筒部材171の一端171aが段部134を構成するようにした。
ここで、貫通穴136に挿入される円筒部材171を、異なる内径の中空内部172を有する円筒部材171に交換することで、中空内部172の開口面積を変化させることができる。中空内部172の開口面積が変化すれば、リヤクッションユニット23の減衰特性は変化する。リヤクッションユニット23の減衰特性を変化させることができれば、最適な減衰特性を容易に得ることができる。
流量制御棒137は、先端部137aが円錐台状を呈しており、この先端部137aを段部134に近接させ、あるいは、離間させることで貫通穴136の側部に開け他方の室115と連通する開口部173を通過して一方の室114に流れるダンパオイルの流量を変化させることができる。
流量制御棒137の後端面137sは、円錐テーパー状に形成され、通常、流量制御棒137は、リターンスプリング163によって後方に付勢されているので、後端面137sを調整ボルト144の傾斜面144sに当てることで、ブレーキオイル液圧室138に所定値以上の油圧が加わっていないときにおいて、流量制御棒137の後退端の位置決めを行わせることができる。
調整ボルト144は、傾斜面144sの中心が、調整ボルト144の中心軸144Jから偏心しているものである。
(a2)において、調整ボルト144を回動させ、傾斜面144sの位置を変化させた。(a1)と較べると、流量制御棒137の位置は、後方に移動した位置にある。このように、調整ボルト144を回動することで、流量制御棒137の位置調整が可能となり、ダンピング特性をより柔軟に調整することができるようになる。図中、174はOリングである。
(b)において、ブレーキオイル液圧室138内のブレーキオイルの圧力がダンパオイルの液圧以上の圧力に達したとき、ダンパオイルの圧力およびリターンスプリング163に抗して流量制御棒が前方に移動したことが示されている。
流量制御棒137は、先端が段部134へ接近することを妨げる付勢部材162としてのリターンスプリング163が備えられている。流量制御棒137は、ブレーキオイル圧によって移動された後、ブレーキ操作が解除されると、ダンパオイル圧によって元の位置に戻されるものであるが、この付勢部材によって、流量制御棒137をより確実に元の位置に戻すことが可能となり、減衰力を元に戻すことができる。
リターンスプリング163は、流量制御棒137のフランジ部167とロッド118のばね受け座165との間に介設されており、簡便な構造で、限られた空間に設けることができる。したがって、リヤクッションユニット23の大型化を回避することができる。
図7は本発明に係るジョイント部材の断面図およびその作用説明図である。
(a)において、ジョイント部材78は、ボデイ部176を備え、このボデイ部176に、ブレーキオイル圧力が入力される入力口177と、ブレーキオイル圧力が出力される第1出力口178および第2出力口179と、入力口177から第1出力口178に延びている第1通路181と、この第1通路181の途中に設けブレーキオイルを第2通路182に分岐する分岐口84と、この分岐口84から第2出力口179へ延びている第2通路182と、が形成されており、分岐口84よりも第1出力口178側には、遮断穴183としてのねじ穴184が形成され、このねじ穴184には、第1通路181を塞ぐことでブレーキオイルの流れを遮断可能にする遮断弁185がねじ込み可能に設けられている。
図中、186は遮断弁185に設けたねじ部、187はシールである。
入力口177、第1出力口178および第2出力口179には、この順に、メイン管路77、クッション管路79および第2の油圧管路82が接続され、これらの各口は、各管路が着脱可能な構造を有している。
(b)において、遮断弁185が前進端までねじ込まれた状態が示されている。
遮断弁185を前進端までねじ込んでブレーキオイル液圧室(図5の符号138参照)へのブレーキオイルの流れを遮断することによって、リヤクッションユニット(図2の符号23)の減衰力可変機構を不使用状態にすることもできる。
リヤクッションユニット23の減衰力可変機構を機能させないようにすることができるため、路面の状態およびライダーの要求などに合わせて本システムを無効とすることができる。
以上に述べた車両の後部構造の作用を次に述べる。
図8は本発明に係る車両の後部構造の作用説明図であり、同一条件の下で、前輪14および後輪21を前輪デイスクブレーキユニット56および後輪デイスクブレーキユニット57を機能させ、フルブレーキングした後、所定時間経過後の、車両後部の高さを比較するものである。(a)および(b)のいずれの場合も、車両および乗員の慣性力によってフロントフォーク15には、縮む方向の力がかかり、リヤクッションユニット23には、伸びる方向の力がかかる。
(a)において、実施例が示されており、リヤクッションユニット23の伸び上がり速さは遅く、緩やかなものになり、所定時間経過後の車両後部の高さはHaとなる。
(b)において、比較例が示されており、リヤクッションユニット23Bには、ブレーキング時にダンパオイルの流量を制御する流量制御棒は備えられていないため、所定時間経過後の車両後部の高さはHbとなる。(b)は(a)に較べるとリヤクッションユニット23の伸び上がり速さは速く、高さHbは大きなものになる。
すなわち、所定時間経過後の車両後部の高さHa、Hbの関係は、Ha<Hbとなる。つまり、車両全体としてノーズダイブ現象は抑制される。ノーズダイブ現象が抑制されれば、車両の姿勢変化が抑制される。
図3、図5および図6を併せて参照して、リヤクッションユニット23の減衰力可変機構の作用説明を行う。
リヤブレーキペダル62のペダル操作をしたとき、第1の油圧管路76を通じて、ブレーキオイル圧力がブレーキオイル液圧室138に伝わり、ブレーキオイル液圧室138内の油圧が高圧になる。ブレーキオイルの液圧がダンパオイルの液圧よりも高圧になると、ブレーキオイルは、リターンスプリング163の力およびダンパオイルの圧力に抗して、流量制御棒137の後端面137sを押し、一方の室114から他方の室115へ移動するダンパーオイルの流量が規制される。ダンパーオイルの流量が規制されると、振動エネルギーなどを減衰させる機能(減衰力)が高まる。
リヤクッションユニット23の減衰力が高まると、ブレーキをかけたときに、リヤクッションユニット23が伸びる速さを遅く(緩やかに)することができる。リヤクッションユニット23が伸びる速さが遅くなれば、ブレーキング時において、車体後部が上昇する速さが遅くなり、車両のノーズダイブ現象を抑制することができる。
また、本発明では、リヤクッションユニット23のロッド118に設けた貫通穴136と、この貫通穴136に挿入される流量制御棒137と、この流量制御棒137を押すブレーキオイル液圧室138と、このブレーキオイル液圧室138とマスタシリンダとの間を連結する第1の油圧管路76とからなる比較的簡便な構成とした。
このような構成であれば、リヤクッションユニットの基本構成に大幅な変更はないので、既存のリヤクッションユニットの小幅改造のみで、実施可能となる。したがって、装置を簡便に且つ低コストにて構成することができる。
流量制御棒の移動機構160は、リヤブレーキとしての後輪デイスクブレーキユニット57を作動するマスタシリンダ63を兼用させた。1つのマスタシリンダのみで、リヤブレーキの作動とリヤクッションの減衰力調整とを行わせるようにしたので、車両の後部構造を簡便、軽量且つ低コストにて構成することができる。
また、リヤクッションユニット23の流量制御棒は、高価な電子制御機構を用いることなく制御可能であるため、この点でも装置コストを下げることができる。
図9は図7の別実施例図であり、第1通路181は、その途中に介在された遮断弁185Bの位置に屈曲部191を有し、この屈曲部191の上流側を第1上通路192、遮断弁185の下流側を第1下通路193とするとき、第1上通路192の軸線192Jと遮断弁185の軸線185Jとが一致するように配置されている。
図7と大きく異なる点については、ボデイ部176に開けた遮断穴183Bには、ねじ部が設けられていない点と、遮断弁185Bがねじ部を備えていない点と、遮断弁185Bの頭部185Bhに遮断弁185Bを第1上通路192の軸線方向で入力口177に向け付勢するスプリング195を配置するとともに、このスプリング195の後端部を保持する栓部材196を配置した点にある。
上記構成によれば、マスタシリンダ63の液圧の大小によって、遮断弁185の位置を変化させることができる。その作用について、以下に説明する。
(a)において、入力口177に入力されたマスタシリンダ63の液圧が、ディレイスプリング195によって付勢される力よりも小さいときの遮断弁185Bの位置が示されている。
この場合に、遮断弁185Bは、第1通路181を塞ぐ位置にあり、第1通路181の第1出力口178には、ブレーキオイルは流れることはない。したがって、この場合に、マスタシリンダ63の液圧は、第2出力口179のみに伝達される。
(b)において、入力口177に入力されたマスタシリンダ63の液圧が、ディレイスプリング195によって付勢される力よりも大きいときの遮断弁185の位置が示されている。
この場合に、遮断弁185は、図b方向に移動し、ブレーキオイルは、第2出力口179と第1出力口178とに流れる。したがって、マスタシリンダ63の液圧は、第2出力口179のみならず第1出力口178にも伝達される。
スプリング195の特性を変化させることで、第1出力口178への液圧作用にかかる特性は調整可能となる。したがって、アンチノーズダイブ機構の作動液圧を所望の値に設定することが可能となる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
ジョイント部材の遮断弁をモーターなどで電子制御することは差し支えない。このようにすれば、走行中の変更も可能となる。
請求項1では、ジョイント部材を省き、専用の油圧回路を設けることは差し支えない。 請求項2では、ジョイント部材に設ける遮断弁を省くことは差し支えない。
本発明は、自動二輪車の後部構造に好適である。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明に係る自動二輪車の右要部側面図である。 本発明に係る車両の後部構造に備えられているアンチノーズダイブ機構の系統図である。 本発明に係るブレーキマスタシリンダの断面図である。 本発明に係るリヤクッションユニットの断面図である。 本発明に係る流量制御棒およびその周辺部の構成図および作用説明図である。 本発明に係るジョイント部材の断面図およびその作用説明図である。 本発明に係る車両の後部構造の作用説明図である。 図7の別実施例図である。
符号の説明
16…車体フレーム、21…後輪、22…スイングアーム、23…リヤクッションユニット、60…車両の後部構造、62…リヤブレーキペダル、63…ブレーキマスタシリンダ、76…第1の油圧管路、78…ジョイント部材、81…リヤブレーキキャリパ、82…第2の油圧管路、84…ジョイント部材の分岐口、113…(ダンパー)シリンダ、114…一方の室、115…他方の室、116…(ダンパー)ピストン、118…ロッド、121…オリフィス、133…小径部、134…段部、135…大径部、136…貫通穴、137…流量制御棒、137s…流量制御棒の後端面、138…ブレーキオイル液圧室、162…付勢部材、163…リターンスプリング、165…ばね受け座、167…フランジ部、171…円筒部材、172…円筒部材の中空内部、185…遮断弁。

Claims (6)

  1. 車体フレームと、この車体フレームに揺動自在に軸支され後輪を支持するスイングアームと、このスイングアームと前記車体フレームとの間に設けられるリヤクッションユニットと、前記車体フレームに設けられリヤブレーキペダルが操作されたときに油圧を発生するブレーキマスタシリンダと、を備え、
    前記リヤクッションユニットは、ダンパオイルが充填されるシリンダと、このシリンダに往復移動自在に収納され前記シリンダを一方の室と他方の室に区分するピストンと、このピストンから延ばされ前記車体フレームと前記スイングアームのうちの他方に連結されるロッドと、前記ピストンに設けられ前記一方の室から前記他方の室へダンパオイルを通過させるオリフィスと、から構成されるリヤションユニットが備えられた車両の後部構造において、
    前記ロッドに、小径部と段部と大径部とからなる貫通穴を軸方向に設け、前記段部に先端が接近すると絞り作用を発生して前記一方の室から前記他方の室へまたは前記他方の室から前記一方の室へ移動するダンパオイルの流量を制御する流量制御棒を前記大径部に挿入し、この流量制御棒の後端側に、前記流量制御棒の後端面を押すブレーキオイルを貯めるブレーキオイル液圧室を設け、このブレーキオイル液圧室から第1の油圧管路を延ばし、この第1の油圧管路の先端を前記マスタシリンダに接続したことを特徴とするリヤションユニットが備えられた車両の後部構造。
  2. 前記第1の油圧管路の途中に、前記マスタシリンダから供給されるブレーキオイルを分岐するジョイント部材が介在され、このジョイント部材の分岐口から第2の油圧管路が延ばされ、この第2の油圧管路の先端部をリヤブレーキキャリパに連結したことを特徴とする請求項1記載のリヤションユニットが備えられた車両の後部構造。
  3. 前記ジョイント部材には、前記ブレーキオイル液圧室へのブレーキオイルの流れを遮断可能にする遮断弁が設けられていることを特徴とする請求項2記載のリヤションユニットが備えられた車両の後部構造。
  4. 前記流量制御棒は、先端が前記段部へ接近することを妨げる付勢部材を備えていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のリヤションユニットが備えられた車両の後部構造。
  5. 前記付勢部材は、リターンスプリングであり、このリターンスプリングは、前記流量制御棒に付設されたフランジ部と前記ロッドに設けられたばね受け座との間に介設されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のリヤションユニットが備えられた車両の後部構造。
  6. 前記大径部に円筒部材が挿入され、この円筒部材の中空内部が前記小径部を構成し、前記円筒部材の一端が前記段部を構成することを特徴とする請求項1記載のリヤションユニットが備えられた車両の後部構造。
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