JPH0826269A - 梱包装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外観上の体裁、見栄えが良好となる梱包装置
を提供する。 【構成】 側板１と端板２と底板３と蓋板４とからな
り、側板１と端板２との対向する接合端部を、当該接合
端部のそれぞれ内側稜角部に形成した、互いに係合する
凹部６と凸部５とからなるほぞ継用凹凸係合部によって
係脱可能に直交接合すると共に、前記対向する接合端部
のいずれか一方の接合端部に一体突設したカバー部片７
の内側面７ａを他方の接合端部の端面２ａに当接させ、
且つこのカバー部片７の先端面７ｂを前記他方の接合端
部の外側面２ｂと面一状に配設し、前記ほぞ継用凹凸係
合部には複数の凸部５に亘って貫通する貫通孔１０群を
設けて、この貫通孔１０群に連結用ピンを抜き取り可能
に挿入し、側板１と端板２との上下面に底板３及び蓋板
４を嵌合してなる梱包装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、側板と端板と底板と蓋
板とからなる梱包装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の典型的な梱包装置は、側板
と端板と底板と蓋板とで六面体に形成される箱の各面板
を相互に釘打ちしてなるもので、その開封に際しては必
然的に破壊作業を伴うことから、各面板が破損してしま
い、再使用がほとんど不可能であった。また、例え破損
の程度が軽微であっても、これを再使用する場合に、六
面体のままでは回収ための輸送費が嵩んで不経済とな
り、また各面板に分解して輸送の便を計ればその解体作
業と再組立の作業に多大の手間を要すると言った問題が
あった。

【０００３】上記の問題を解決するために、本願発明の
出願人によってなされた梱包装置が、例えば実公昭５６
−１４１９１号公報や実公昭５６−１４１９２号公報に
開示されている。この梱包装置は、側板と端板との互い
に対向する接合端部を、互いに係合する凹部と凸部とか
らなるほぞ継用凹凸係合部によって係脱可能に直交接合
し、これら側板と端板との上下面に底板及び蓋板を着脱
可能に嵌合するか、あるいはこれら側板及び端板に対
し、側板及び蓋板をそれぞれ上記同様なほぞ継用凹凸係
合部によって係脱可能に直交接合するようにしたもので
ある。

【０００４】このような梱包装置によると、使用時には
簡便に組み立てることができると共に、使用後は上記各
面板に分離解体して経済的に回収でき、且つ再使用でき
ると言う優れた利点がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
棍棒装置では、側板、端板、底板及び蓋板の接合端部相
互を接合するための、凹部と凸部とからなるほぞ継用凹
凸係合部が、これら側板及び端板、更には底板及び蓋板
のそれぞれの接合端部の内外両稜角部に跨がって形成さ
れているため、木箱を組立てた状態において、ほぞ継用
凹凸係合部の凹凸部が特に外部から丸見えとなり、外観
上の体裁、見栄えを著しく損なうと言う問題があった。

【０００６】本発明は、上記のような問題点に鑑み、木
箱を組立てた状態において、板端部相互を接合するほぞ
継用凹凸係合部の凹凸部を外部から全く見えなくし、そ
れによって外観上の体裁、見栄えを良好なものとした梱
包装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
梱包装置は、側板１と端板２と底板３と蓋板４とからな
り、側板１と端板２との互いに対向する接合端部を、当
該接合端部のそれぞれ内側稜角部に形成した、互いに係
合する凹部６と凸部５とからなるほぞ継用凹凸係合部に
よって係脱可能に直交接合すると共に、前記対向する接
合端部のいずれか一方の接合端部に一体突設したカバー
部片７の内側面７ａを他方の接合端部の端面２ａに当接
させ、且つこのカバー部片７の先端面７ｂを前記他方の
接合端部の外側面２ｂと面一状に配設し、前記ほぞ継用
凹凸係合部には複数の凸部５に亘って貫通する貫通孔１
０群を設けて、この貫通孔１０群に連結用ピン２０を抜
き取り可能に挿入し、前記側板１と端板２との上下面に
底板３及び蓋板４を嵌合してなることを特徴としてい
る。

【０００８】請求項２に係る梱包装置は、底板３の上面
及び蓋板４の下面に、側板１及び端板２に対する嵌合用
の位置決め桟８，９を設けたことを特徴とする。

【０００９】請求項３に係る梱包装置は、底板３と、側
板１または及び端板２とを、また蓋板４と、側板１また
は及び端板２とを、それぞれ抜き取り可能な連結用ピン
４０によって連結してなることを特徴とする。

【００１０】請求項４に係る梱包装置は、蓋板４または
及び底板３から、側板１と端板２とを直交接合する各ほ
ぞ継用凹凸係合部の複数の凸部５に亘って貫通する貫通
孔群を設けて、この貫通孔群に連結用ピンを抜き取り可
能に挿入してなることを特徴とする。

【００１１】請求項５に係る包装用木箱は、側板１１及
び端板１２と、底板１３及び蓋板１４との互いに対向す
るそれぞれの接合端部を、当該接合端部の内側稜角部に
形成した、互いに係合する凹部１６と凸部１５とからな
るほぞ継用凹凸係合部によって係脱可能に直交接合する
と共に、側板１１と端板１２と底板１３と蓋板１４との
互いに対向するそれぞれの接合端部のいずれか一方の接
合端部に一体突設したカバー部片１７，１８の内側面１
７ａ，１８ａを他方の接合端部の端面１１ａ，１２ａに
当接させ且つ当該カバー部片の先端面１７ｂ，１８ｂを
前記他方の接合端部の外側面１１ｂ，１２ｂと面一状に
配設し、前記側板１１と端板１２との接合端部を接合す
るほぞ継用凹凸係合部には複数の凸部１５に亘って貫通
する貫通孔１０群を設けて、この貫通孔１０群に連結用
ピン２０を抜き取り可能に挿入してなることを特徴とす
る。

【００１２】請求項６に係る包装用木箱は、底板１３
と、側板１１または及び端板１２とを、また蓋板１４
と、側板１１または及び端板１２とを、それぞれ抜き取
り可能な連結用ピン４０によって連結してなることを特
徴とする。

【００１３】請求項７に係る包装用木箱は、蓋板１４ま
たは及び底板１３から、側板１１と端板１２とを直交接
合する各ほぞ継用凹凸係合部の複数の凸部１５に亘って
貫通する貫通孔５０群を設け、この貫通孔５０群に連結
用ピン６０を抜き取り可能に挿入してなることを特徴と
する。

【００１４】

【作用】本発明の請求項１に係る包装用木箱にあって
は、側板１と端板２との互いに対向する接合端部を互い
に直交方向に接近させて、ほぞ継用凹凸係合部の凸部５
と凹部６を互いに係合させることより、これら側板１と
端板２とが直交接合されて、筒状の箱体が形成され、更
に各ほぞ継用凹凸係合部の貫通孔１０群に連結用ピン２
０を挿入することにより、筒状箱体の各側板１と各端板
２とが互いに一体的に連結される。このとき、相対向す
る接合端部のうちのいずれか一方から突設されたカバー
部片７の内側面７ａが他方の接合端部の端面２ａに当接
すると共に、このカバー部片７の先端面７ｂが前記他方
の接合端部の外側面２ｂと面一状態となる。そして、上
記筒状箱体の上面側に底板３を、また下面側に蓋板４を
それぞれ嵌合することにより、六面体の梱包箱に組み立
てられる。尚、筒状箱体から蓋板４及び底板３を取り外
し、各連結用ピン２０を抜き取ることにより、側板１と
端板２とが切り離されて、筒状箱体が分離解体される。

【００１５】上記のように組み立てられる梱包箱は、側
板１と端板２との接合端部相互を接合するほぞ継用凹凸
係合部の凸部５及び凹部６が各接合端部の内側稜角部に
形成されていて、これら凸部５及び凹部６が接合端部の
外側から各カバー部片７により隠蔽されるため、各ほぞ
継用凹凸係合部の凹凸部５，６は外部から全く見えなく
なる。

【００１６】請求項２にあっては、底板３及び蓋板４を
前記筒状箱体に嵌合するとき、その位置決め桟８，９を
側板１と端板２とからなる前記筒状箱体に嵌合ことによ
って、底板３及び蓋板４を所定位置に位置決めすること
ができる。

【００１７】請求項３にあっては、底板３及び蓋板４が
連結用ピン４０によって筒状箱体に一体的に連結され
る。

【００１８】請求項４にあっては、蓋板４から貫通孔群
に連結用ピンを挿入すれば、蓋板４と側板１と端板２と
が同時に連結され、また底板３から貫通孔群に連結用ピ
ンを挿入すれば、底板３と側板１と端板２とが同時に連
結される。

【００１９】請求項５に係る包装用木箱にあっては、側
板１１と端板１２と底板１３と蓋板１４との互いに対向
する接合端部を互いに直交方向に接近させて、各ほぞ継
用凹凸係合部の凸部１５と凹部１６を互いに係合させる
ことより、これら側板１１と端板１２と底板１３と蓋板
１４とが互いに直交接合されて、六面体の梱包箱に組立
てられる。この組立ての際に、各側板１１と各端板１２
とを直交接合して筒状箱体を形成した状態で、各ほぞ継
用凹凸係合部の貫通孔１０群に連結用ピン２０を挿入す
ることによって、筒状箱体の各側板１と各端板２とが一
体的に連結される。

【００２０】上記のように組み立てられる梱包箱は、側
板１１、端板１２、底板１３及び蓋板１４の互いに対向
する各接合端部相互を接合するほぞ継用凹凸係合部の凸
部１５及び凹部１６が各接合端部の内側稜角部に形成さ
れていて、これら凸部１５及び凹部１６が接合端部の外
側からカバー部片１７，１８により隠蔽されるため、各
ほぞ継用凹凸係合部の凹凸部１５，１６が外部から全く
見えなくなる。また、側板１１、端板１２、底板１３及
び蓋板１４の互いに対向する各接合端部相互がほぞ継用
凹凸係合部で接合されることにより、各板１１〜１４が
相互に干渉して六面体が堅牢に固定される。

【００２１】請求項６に係る包装用木箱にあっては、底
板３及び蓋板４は、連結用ピン２０により、側板１１と
端板１２とからなる筒状箱体に一体的に連結固定され
る。

【００２２】請求項７に係る包装用木箱にあっては、蓋
板１４から貫通孔５０群に連結用ピン６０を挿入すれ
ば、蓋板１４と側板１１と端板１２とが同時に連結さ
れ、また底板１３側から貫通孔５０群に連結用ピン６０
を挿入すれば、底板１３と側板１１と端板１２とが同時
に連結される。

【００２３】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
本発明の請求項１に係る梱包装置の実施例を示す図１〜
図３において、１は前後の各側板、２は左右の各端板、
３は底板、４は蓋板であり、図１は、これら側板１、端
板２、底板３及び蓋板４を相互に接合して六面体に組み
立てた状態を示し、また図２はこれら側板１、端板２、
底板３及び蓋板４を分解した状態、図３は一部組立て状
態を示す。

【００２４】図２に示すように、前後各側板１と左右各
端板２との互いに対向する接合端部には当該接合端部の
内側稜角部に、双方の接合端部を直交接合するためのほ
ぞ継用凹凸係合部が形成されている。即ち、各側板１の
接合端部にはその内側稜角部に、多数の凸部５と凹部６
とが稜線方向に交互に連続して形成され、この側板１の
接合端部に対向する各端板２の内側稜角部には、側板１
側の凸部５と凹部６とに互いに係合する多数の凹部６と
凸部５とが、同様に稜線方向に交互に連続して形成され
ている。そして、側板１側の各接合端部には、側板１と
端板２とを直交接合したとき内側面７ａが端板２側の端
面２ａに当接し且つ先端面７ｂが端板２の外側面２ｂと
面一となるようなカバー部片７が一体突設されている。

【００２５】また、前記各ほぞ継用凹凸係合部にはその
上部側と下部側とに、それぞれ複数の凸部５に亘って縦
に貫通する貫通孔１０群が設けられ、上下各貫通孔１０
群に連結用ピン２０（図４参照）が抜き取り可能に挿入
されるようになっている。即ち、図４は、側板１と端板
２との互いに対向する接合端部の上部側を示したもの
で、側板１側の接合端部には最上部の凸部５とその下方
の凸部５とにそれぞれ貫通孔１０が同軸線状に貫設さ
れ、また端板２側の接合端部には上記２つの凸部５，５
間の凹部６に係合する最上部の凸部５に、貫通孔１０が
同軸線状に貫設されている。しかして、図５に示すよう
に、ほぞ継用凹凸係合部の凹部６と凸部５とを互いに係
合させた状態で上記３つの貫通孔１０に上方より連結用
ピン２０を挿入することよって、側板１側の接合端部と
端板２側の接合端部とが一体的に連結される。

【００２６】図４及び図５に示すように、側板１側接合
端部の最上部の凸部５の貫通孔１０には、その開口部が
径大孔部１０ａを形成していて、連結用ピン２０の挿入
時に、この径大孔部１０ａに連結用ピン２０のヘッド２
０ａが収納されるようになっている。また、連結用ピン
２０のヘッド２０ａには、針金等の抜き取り用線材２１
が止着されている。この線材２１は、連結用ピン２０を
前記貫通孔１０群に挿入した後、前記径大孔部１０ａ内
のヘッド２０ａとの隙間に収容させることにより、蓋板
４（または底板３）の取付けに際し支障をきたすことが
ない。

【００２７】また図４及び図５には、ほぞ継用凹凸係合
部の上部側のみを示しているが、このほぞ継用凹凸係合
部の下部側にも、複数の凸部５に亘って縦に貫通する貫
通孔１０群が上部側と対称状に設けられている。即ち、
図２及び図３に示すように、側板１側の接合端部の最下
部の凸部５と下から２つ目の凸部５とにそれぞれ貫通孔
１０が貫設され、端板２側の接合端部には上記２つの凸
部５，５間の凹部６に係合する最下部の凸部５に、貫通
孔１０が貫設され、また側板１側の最下部の凸部５の貫
通孔１０にはその下端開口部に径大孔部が形成される。

【００２８】図２、図３及び図６を参照すると、蓋板４
の端部から側板１に貫通する貫通孔３０が設けられ、ま
た底板３の端部からも側板１に貫通する貫通孔３０が設
けられ、これらの貫通孔３０に蓋板４あるいは底板３側
からそれぞれ連結用ピン４０が抜き取り可能に挿入さ
れ、それによって底板３及び蓋板４が側板１に連結され
る。また、各貫通孔３０の開口部は径大孔部３０ａを形
成し、連結用ピン４０の挿入時に、この径大孔部３０ａ
に連結用ピン４０のヘッド４０ａが収まるようになって
いる。この場合も、連結用ピン４０のヘッド４０ａに、
針金等の抜き取り用線材を止着してもよく、またこの線
材は、連結用ピン４０の挿入後に前記径大孔部３０ａ内
のヘッド４０ａとの隙間に収容させることができる。

【００２９】この実施例では、蓋板４から側板１に貫通
する貫通孔３０、及び底板３から側板１に貫通する貫通
孔３０を設けて、蓋板４及び底板３を連結用ピン４０で
側板１に連結するようにしているが、蓋板４から端板２
に貫通する貫通孔、及び底板３から端板２に貫通する貫
通孔を設けて、蓋板４及び底板３を端板２に連結するよ
うにしてもよいし、また蓋板４から側板１及び端板２に
それぞれ貫通する貫通孔、及び底板３から側板１及び端
板２にそれぞれ貫通する貫通孔を設けて、蓋板４及び底
板３を側板１及び端板２にそれぞれ連結するようにして
もよい。

【００３０】また、図２に示すように、底板３の上面に
はその左右両端部に位置決め桟８が接着剤または釘等に
よって固着され、また蓋板４にはその下面の左右両端部
に同様な位置決め桟９が同様に固着されている。これら
の各位置決め桟８，９は、前後両側板１，１と左右両端
板２，２とを相互に接合して筒状に組み立てたとき前後
両側板１，１の相対向する内側面間の距離に相当する長
さを有する。また、底板３と蓋板４とは同じサイズを有
し、これらの各左右方向長さは、側板１の左右方向長さ
と同じであり、また前後方向長さは、端板２の前後方向
長さに側板１の前記カバー部片７の厚みの２倍分の寸法
を加えた長さに相当する。

【００３１】前記側板１、端板２、底板３及び蓋板４の
板材料としては、例えばパ−ティクルボ−ドを使用する
ことができる。このパーティクルボードは、例えば木材
の薄い削り片を結合剤（接着剤）を用い、熱、圧力、水
分、触媒等を加えて固めたものである。このようなパー
ティクルボードを使用して側板１、端板２、底板３及び
蓋板４を作製する場合、前記ほぞ継用凹凸係合部の凸部
５及び凹部６は、溝切り加工装置を使用して形成するこ
とができる。

【００３２】前記側板１、端板２、底板３及び蓋板４の
組立てにあたっては、例えば図２に例示するように、先
ず、後側の側板１の右端側接合端部と、右側の端板２の
後端側の接合端部とを互いに直交方向に接近させて、両
接合端部の各凸部５と各凹部６とを互いに係合させるこ
とより、これら側板１と端板２とを直交接合する。それ
から、図示は省略するが、左側の端板２の後端側接合端
部を前記後側の側板１の左端側接合端部に接近させて、
これら両接合端部の各凸部５と各凹部６とを互いに係合
させることにより、この左側の端板２を後側の側板１に
直交接合し、更に前側の側板１の左右両接合端部を左右
両端板２の各前端側接合端部に接近させて、互いの接合
端部の各凸部５と各凹部６とを係合させることにより、
この前側の側板１を左右両端板２に直交接合する。

【００３３】上記のように前後両側板１と左右両端板２
とを相互に直交接合して、筒状の箱体を形成した後、各
ほぞ継用凹凸係合部の上下各貫通孔１０群に、図５に示
すように、連結用ピン２０を挿入して、互いに直交接合
された各側板１と各端板２とを一体的に連結する。そし
て、この筒状箱体の下面側に底板３を内嵌合した後、底
板３から側板１に貫通する各貫通孔３０に連結用ピン４
０を挿入することにより、底板３を筒状箱体に一体的に
連結し、この状態で被梱包物を収納することができる。
その後、筒状箱体の上面側に蓋板４を嵌合し、この蓋板
４から側板１に貫通する各貫通孔３０に連結用ピン４０
を挿入することにより、蓋板４を筒状箱体に一体的に連
結して、六面体の梱包箱に組立てることができる。尚、
底板３及び蓋板４を筒状箱体に嵌合する際には、それぞ
れ位置決め桟８，９を筒状箱体に対し内嵌合すればよい
から、筒状箱体に対する位置決めが簡単となる。図３
は、後側板１と右端板２と底板３との３枚の板が直交接
合された状態を示したものである。

【００３４】上述のようにして組立てられた梱包装置を
分解するには、先ず、連結用ピン４０を抜いて、筒状箱
体から蓋板４及び底板３を取り外す。連結用ピン４０を
抜くには、ヘッド４０ａに抜き取り用線材２１が取付け
てある場合はこの線材２１を利用して引き抜けばよい
し、あるいは各連結用ピン４０のヘッド４０ａを、先端
の細い挟み工具等を使用して挟み付け、引き抜いてもよ
い。こうして、蓋板４及び底板３を取り外した後、筒状
箱体を分離解体する。即ち、各ほぞ継用凹凸係合部の上
下各貫通孔１０群から連結用ピン２０を抜き取って、側
板１と端板２とを切り離せばよい。

【００３５】上述のようにして組み立てられる梱包装置
によれば、図１に示すように、前後各側板１と左右各端
板２との互いに対向する接合端部相互を接合するほぞ継
用凹凸係合部の凸部５及び凹部６は、各カバー部片７に
より各接合端部の外側から完全に隠蔽されるため、外部
から全く見えず、ただ各カバー部片７の先端面７ｂと、
底板３及び蓋板４の外周端面３ａ，４ａが各稜線に沿っ
て細い帯状に露呈するにすぎない。従って、この梱包装
置は、外観上の体裁、見栄えが非常に良好なものとな
る。また、筒状箱体を形成する側板１と端板２とを、各
ほぞ継用凹凸係合部の貫通孔１０群に挿入される連結用
ピン２０によって一体的に連結し、この筒状箱体に底板
３及び蓋板４を連結用ピン４０によって固定するため、
構造的に堅固な六面体の梱包箱を容易に組立てることが
でき、また分解も容易となる。更に、従来のように針金
や帯状薄鋼板等からなる結束用紐体を使用する必要がな
いため、梱包作業を迅速に行うことができる。

【００３６】この実施例の梱包装置では、底板３及び蓋
板４を筒状箱体に対し連結用ピン４０によって固定する
ようにしているが、底板３及び蓋板４を筒状箱体に固定
するのに、このような連結用ピン４０を使用せず、図１
に仮想線で示すように結束用帯状体Ｔを用いて固定させ
るようにしてもよい。

【００３７】また、この実施例の梱包装置では、各側板
１側の接合端部にカバー部片７を設けたが、各端板２側
の接合端部にカバー部片を設けてもよい。その場合に
は、側板１、端板２、底板３及び蓋板４を六面体に組み
立てた状態において、各側板１の左右端面が当該カバー
部片により隠れ、そのカバー部片の先端面のみが外部に
露呈することになる。

【００３８】図７は本発明の請求項５に係る梱包装置の
実施例を示すもので、この梱包装置は、前後側板１１と
左右端板１２と底板１３と蓋板１４とからなり（前側の
側板１１及び左側の端板１２は図示を省略している）、
前後各側板１１と左右各端板１２との互いに対向する接
合端部、前後各側板１１及び左右各端板１２と底板１３
との互いに対向する接合端部、更には前後各側板１１及
び左右各端板１２と蓋板１４との互いに対向する接合端
部には、これら各接合端部の内側稜角部に、ほぞ継用凹
凸係合部が形成されている。

【００３９】即ち、図１〜図３に示した梱包装置と同様
に、各側板１１の左右各接合端部にはその内側稜角部
に、多数の凸部１５と凹部１６とが交互に連続して形成
され、この側板１１の接合端部に対向する各端板１２の
前後各内側稜角部には、側板１１側の凸部１５と凹部１
６とに互いに係合する多数の凹部１６と凸部１５とが交
互に連続して形成され、側板１１側の各接合端部には、
内側面１７ａが端板１２側の端面１２ａに当接し且つ先
端面１７ｂが端板１２の外側面１２ｂと面一となるよう
なカバー部片１７が一体突設されている。

【００４０】そして、側板１１及び端板１２と接合する
底板１３の前後各接合端部及び左右各接合端部にはそれ
ぞれの内側稜角部に、多数の凸部１５と凹部１６とが交
互に連続して形成されていると共に、これら各接合端部
には、各内側面１８ａが側板１１及び端板１２の端面１
１ａ，１２ａにそれぞれ当接し且つ各先端面１８ｂが側
板１１及び端板１２の外側面１１ｂ，１２ｂとそれぞれ
面一となるようなカバー部片１８が一体突設されてい
る。側板１１及び端板１２と接合する蓋板１４の前後各
接合端部及び左右各接合端部にもそれぞれの内側稜角部
に、多数の凸部と凹部、及びカバー部片が形成されてい
るが、これらの凹凸部及びカバー部片は底板１３のもの
と全く同じ構成であるため、その図示は省略し、カバー
部片１８のみを図７に示す。即ち、蓋板４を図７の上側
に示される状態から裏返しにすると、この蓋板４は、同
図の下側に示される底板３と全く同じ形態となる。

【００４１】また、前記各ほぞ継用凹凸係合部にはその
上部側と下部側とに、それぞれ複数の凸部１５に亘って
縦に貫通する貫通孔１０群が設けられ、上下各貫通孔１
０群に連結用ピン２０（図９参照）が抜き取り可能に挿
入される。即ち、図９は、側板１１と端板１２との互い
に対向する接合端部の上部側を示したもので、側板１１
側の接合端部には最上部の凸部１５と２つ目の凸部１５
とにそれぞれ貫通孔１０が同軸線状に貫設され、また端
板１２側の接合端部には上記２つの凸部１５，１５間の
凹部１６に係合する最上部の凸部１５に、貫通孔１０が
同軸線状に貫設されている。しかして、図１０に示すよ
うに、ほぞ継用凹凸係合部の凹部１６と凸部１５とを互
いに係合させた状態で上記３つの貫通孔１０に上方より
連結用ピン２０を挿入することよって、側板１１側の接
合端部と端板１２側の接合端部とが一体的に連結され
る。

【００４２】図９及び図１０に示すように、側板１１側
接合端部の最上部の凸部１５の貫通孔１０にはその開口
部に、連結用ピン２０のヘッド２０ａを収容する径大孔
部１０ａが形成され、また連結用ピン２０のヘッド２０
ａには、抜き取り用線材２１の一端が取付けられ、その
他端は側板１１の内側面所要部に止着してある。図９に
示すように、最上部の凸部１５の上面に切欠溝１５ａが
前記径大孔部１０ａと連通するように形成されていて、
連結用ピン２０を貫通孔１０群に挿入した後、ヘッド２
０ａに取付けた抜き取り用線材２１を、この切欠溝１５
ａに通して側板１１の内方側へ引き出すようにする。こ
うすれば、この線材２１が、蓋板１４（または底板１
３）と側板１１との接合部や、側板１１と端板１２との
接合部に介入することがない。

【００４３】また図９及び図１０には、ほぞ継用凹凸係
合部の上部側のみを示しているが、このほぞ継用凹凸係
合部の下部側にも、複数の凸部５に亘って縦に貫通する
貫通孔１０群が上部側と対称状に設けられており、その
図示は省略する。

【００４４】図１１に示すように、側板１１の下端部か
ら底板１３に貫通する貫通孔３０が設けられ、また側板
１１の上端部からも蓋板１４に貫通する貫通孔３０が設
けられ、これらの貫通孔１０に側板１１側からそれぞれ
連結用ピン４０が抜き取り可能に挿入され、それによっ
て底板１３及び蓋板１４が側板１１に連結される。ま
た、各貫通孔３０の開口部は径大孔部３０ａを形成し、
連結用ピン４０の挿入時に、この径大孔部３０ａに連結
用ピン４０のヘッド４０ａが収まるようになる。尚、図
示は省略するが、連結用ピン４０のヘッド４０ａに、針
金等の抜き取り用線材を止着してもよく、その場合、線
材は、連結用ピン４０の挿入後に前記径大孔部３０ａ内
のヘッド４０ａとの隙間に収容させればよい。

【００４５】尚、この実施例では、側板１１の上下端部
から底板１３及び蓋板１４にそれぞれ貫通する貫通孔３
０を設けたが、端板１２の上下端部から底板１３及び蓋
板１４に貫通する貫通孔を設けもよいし、あるいは蓋板
１４及び底板１３から側板１１にそれぞれ貫通する貫通
孔、あるいはまた蓋板１４及び底板１３から端板１２に
それぞれ貫通する貫通孔を設けてもよい。

【００４６】これら側板１１、端板１２、底板１３及び
蓋板１４の組立てにあたっては、前後側板１１と左右端
板１２との接合端部相互を、図２及び図３に示される先
の実施例の梱包装置と同様な要領で直交接合し、各ほぞ
継用凹凸係合部の貫通孔１０群に連結用ピン２０を挿入
して、筒状箱体を形成した後、この筒状箱体の上面側と
下面側に底板１３及び蓋板１４をそれぞれ係嵌する。即
ち、底板１３については、この底板１３を上記筒状箱体
の下面側開口部に嵌め込んで、当該底板１３の前後左右
各接合端部の凹凸部１５，１６を、側板１１及び端板１
２の各接合端部の凹凸部１５，１６に係合させ、そして
各貫通孔３０に連結用ピン４０を挿入して底板１３を筒
状箱体に固定し、また蓋板１４についても同様に、この
蓋板１４を筒状箱体の上面側開口部に嵌め込んで、当該
蓋板１４の前後左右各接合端部の凹凸部１５，１６を、
側板１１及び端板１２の各接合端部の凹凸部１５，１６
に係合させ、各貫通孔３０に連結用ピン４０を挿入し
て、蓋板１４を筒状箱体に固定する。こうして組み立て
た包装用木箱の外観は、図１に示される包装用木箱と全
く同じ外観形状を有する。図８は、後側板１１と右側板
１１２と底板１３の３枚の板が直交接合された状態を示
したものである。尚、分解については、図２及び図３に
示される先の実施例の梱包装置の場合とほとんど同様で
ある。

【００４７】特にこの梱包装置によれば、底板１３及び
蓋板１４を、側板１１及び端板１２に対し、側板１１と
端板１２との接合と同様なほぞ継用凹凸係合部により直
交接合させるようにしているため、六面体を形成するこ
れら板１１，１２，１３，１４相互の接合強度の増大が
計られると共に、これら板１１，１２，１３，１４が相
互に干渉し合って堅牢な梱包箱を形成することができ
る。

【００４８】尚、上述した図７及び図８に示す実施例に
おいて、側板１１と端板１２との互いに対向する接合端
部では側板１１側の接合端部にカバー部片１７を設け、
底板１３及び蓋板１４と、側板１１及び端板１２との互
いに対向する接合端部では、底板１３及び蓋板１４側の
接合端部にカバー部片１８を設けたが、前記カバー部片
１７を各端板１２側の接合端部に設け、また前記カバー
部片１８を側板１１及び端板１２側の接合端部に設けて
もよい。このように、カバー部片１７を各端板１２側の
接合端部に設け、カバー部片１８を側板１１及び端板１
２側の接合端部に設けた場合には、側板１１、端板１
２、底板１３及び蓋板１４を六面体に組み立てた状態に
おいて、各側板１１の左右両端面がカバー部片１７によ
り隠れて、そのカバー部片１７の先端面のみが外部から
見え、また底板１３及び蓋板１４のそれぞれの外周端面
がカバー部片１８により隠れて、そのカバー部片１８の
先端面のみが外部から見えることになる。

【００４９】図１３は、蓋板１４から、側板１１と端板
１２とを接合するほぞ継用凹凸係合部の複数の凸部１５
に亘って貫通する貫通孔５０群を設け、この貫通孔５０
群に連結用ピン６０を挿入することによって、側板１１
と端板１２と蓋板１４とを同時に連結固定するようにし
た実施例を示したもので、これによれば、使用する連結
用ピン２０の本数を少なくでき、従って作業が簡単容易
となる。この場合、底板１３の取付けについては、側板
１１または端板１２からこの底板１３に貫通する貫通孔
を設けて、これに連結用ピンを挿入するようにしてもよ
いし、あるいはこの底板１３から上記ほぞ継用凹凸係合
部の複数の凸部１５に亘って貫通する貫通孔群を設け
て、これに連結用ピンを挿入することにより、底板１３
と側板１１と端板１２とを同時に連結するようにしても
よい。図１２は、蓋板１４と側板１１と端板１２とを、
貫通孔５０群に挿入される連結用ピン６０によって同時
に連結し、底板１３と側板１１とを、貫通孔４０に挿入
される他の連結用ピン４０によって連結するようにした
梱包装置を示したものである。

【００５０】尚、上記ように蓋板１４または底板１３と
側板１１と端板１２とを連結用ピンで同時に連結する方
式は、図１〜図３で示されるような実施例の梱包装置に
も適用することができる。即ち、蓋板４及びまたは底板
３から、側板１と端板２との対向する接合端部を直交接
合する各ほぞ継用凹凸係合部の複数の凸部５に亘って貫
通する貫通孔を設けておいて、この貫通孔に連結用ピン
を挿入することにより、蓋板４と側板１と端板２とを同
時に連結でき、あるいは底板３と側板１と端板２とを同
時に連結できる。

【００５１】

【発明の効果】本発明の請求項１に係る梱包装置によれ
ば、側板と端板との接合端部相互を接合するほぞ継用凹
凸係合部の凸部及び凹部が各接合端部の内側稜角部に形
成されていて、これら凸部及び凹部が接合端部の外側か
ら各カバー部片により隠蔽されるため、各ほぞ継用凹凸
係合部の凹凸部が外部から全く見えず、外観上の体裁、
見栄えが良好となる。しかも、側板と端板との端部相互
を接合する際に、側板と端板とを着脱可能な連結用ピン
により連結できるから、筒状箱体の組立てを容易に行う
ことができ、またその分解も容易となる。

【００５２】請求項２に係る梱包装置によれば、底板及
び蓋板を前記筒状箱体に嵌合する際に、その位置決め桟
を側板及び端板に対し嵌合すればよいから、底板及び蓋
板を所定位置に簡単に位置決めすることができる。

【００５３】請求項３に係る梱包装置によれば、前記筒
状箱体に対する底板及び蓋板の取付け、ならびに取り外
しが容易となると共に、結束用帯状体の使用が一切不要
となって梱包作業が一層容易となる。

【００５４】請求項４に係る梱包装置によれば、蓋板か
ら貫通孔群に連結用ピンを挿入することにより、蓋板と
側板と端板とを同時に連結でき、また底板から貫通孔群
に連結用を挿入することにより、底板と側板と端板とを
同時に連結でき、従って梱包箱の組付けに必要な連結用
ピンの本数を少なくできて、組立て及び分解作業を能率
良く行うことができる。

【００５５】請求項５に係る梱包装置によれば、側板、
端板、底板及び蓋板の互いに対向する各接合端部相互を
接合するほぞ継用凹凸係合部の凸部及び凹部が各接合端
部の内側稜角部に形成されていて、これら凸部及び凹部
が接合端部の外側からカバー部片により隠蔽されるた
め、各ほぞ継用凹凸係合部の凹凸部が外部から全く見え
ず、木箱全体の外観上の体裁、見栄えが非常に良好なも
のとなり、また側板、端板、底板及び蓋板の互いに対向
する各接合端部相互がほぞ継用凹凸係合部で接合される
ことにより、六面体を形成する各板が相互に干渉して、
堅牢に固定された梱包箱を形成することができる。しか
も、側板と端板との端部相互を接合する際に、側板と端
板とを着脱可能な連結用ピンにより連結できるから、筒
状箱体の組立てを容易に行うことができ、またその分解
も容易となる。

【００５６】請求項６に係る梱包装置によれば、前記筒
状箱体に対する底板及び蓋板の取付け、ならびに取り外
しが容易となると共に、結束用帯状体の使用が一切不要
となって梱包作業が一層容易となる。

【００５７】請求項７に係る梱包装置によれば、蓋板か
ら貫通孔群に連結用ピンを挿入することにより、蓋板と
側板と端板とを同時に連結でき、また底板から貫通孔群
に連結用を挿入することにより、底板と側板と端板とを
同時に連結でき、従って梱包箱の組付けに必要な連結用
ピンの本数を少なくできて、組立て及び分解作業を能率
良く行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る梱包装置の一実施例を示す斜視図
である。

【図２】図１の梱包装置の分解斜視図である。

【図３】図１の梱包装置の一部組立て状態を示す斜視図
である。

【図４】図１の梱包装置における側板と端板との接合端
部を示す分解斜視図である。

【図５】連結用ピンによる側板と端板との接合端部の連
結状態を示す断面図である。

【図６】連結用ピンによる蓋板または底板と側板との接
合端部の連結状態を示す断面図である。

【図７】本発明に係る他の実施例による梱包装置を示す
分解斜視図である。

【図８】図７の梱包装置の一部組立て状態を示す斜視図
である。

【図９】図７の梱包装置における側板と端板との接合端
部を示す分解斜視図である。

【図１０】連結用ピンによる側板と端板との接合端部の
連結状態を示す断面図である。

【図１１】連結用ピンによる蓋板及び底板と側板との接
合端部の連結状態を示す断面図である。

【図１２】本発明に係る更に他の実施例による梱包装置
を示す分解斜視図である。

【図１３】図１２の梱包装置において蓋板と側板と端板
との接合端部相互が連結用ピンによって連結されている
状態を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 側板 ２ 端板 ３ 底板 ４ 蓋板 ５ 凸部 ６ 凹部 ７ カバー部片 ７ａ カバー部片の内側面 ７ｂ カバー部片の先端面 ８ 位置決め桟 ９ 位置決め桟 １０ 貫通孔１０ １１ 側板 １１ａ 側板の接合端部の端面 １２ 端板 １２ａ 端板の接合端部の端面 １３ 底板 １４ 蓋板 １５ 凸部 １６ 凹部 １７ カバー部片 １７ａ カバー部片の内側面 １７ｂ カバー部片の先端面 １８ カバー部片 １８ａ カバー部片の内側面 １８ｂ カバー部片の先端面 ２０ 連結用ピン ２１ 抜き取り用線材 ３０ 貫通孔 ４０ 連結用ピン ５０ 貫通孔 ６０ 連結用ピン

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】側板と端板と底板と蓋板とからなり、側板
   と端板との対向する接合端部を、当該接合端部のそれぞ
   れ内側稜角部に形成した、互いに係合する凹部と凸部と
   からなるほぞ継用凹凸係合部によって係脱可能に直交接
   合すると共に、前記対向する接合端部のいずれか一方の
   接合端部に一体突設したカバー部片の内側面を他方の接
   合端部の端面に当接させ、且つこのカバー部片の先端面
   を前記他方の接合端部の外側面と面一状に配設し、前記
   ほぞ継用凹凸係合部には複数の凸部に亘って貫通する貫
   通孔群を設けて、この貫通孔群に連結用ピンを抜き取り
   可能に挿入し、前記側板と端板との上下面に底板及び蓋
   板を嵌合してなる梱包装置。
2. 【請求項２】底板の上面及び蓋板の下面には、側板及び
   端板に対する嵌合用の位置決め桟を設けてなる請求項１
   に記載の梱包装置。
3. 【請求項３】底板と、側板または及び端板とを、また蓋
   板と、側板または及び端板とを、それぞれ抜き取り可能
   な連結用ピンによって連結してなる請求項１、または２
   に記載の梱包装置。
4. 【請求項４】蓋板または及び底板から、側板と端板とを
   直交接合する各ほぞ継用凹凸係合部の複数の凸部に亘っ
   て貫通する貫通孔群を設けて、この貫通孔群に連結用ピ
   ンを抜き取り可能に挿入してなる請求項１または２に記
   載の梱包装置。
5. 【請求項５】側板と端板と底板と蓋板とからなり、側板
   と端板と底板と蓋板との互いに対向するそれぞれの接合
   端部を、当該接合端部の内側稜角部に形成した、互いに
   係合する凹部と凸部とからなるほぞ継用凹凸係合部によ
   って係脱可能に直交接合すると共に、側板と端板と底板
   と蓋板との互いに対向するそれぞれの接合端部のいずれ
   か一方の接合端部に一体突設したカバー部片の内側面を
   他方の接合端部の端面に当接させ且つこのカバー部片の
   先端面を前記他方の接合端部の外側面と面一状に配設
   し、前記側板と端板との接合端部を接合するほぞ継用凹
   凸係合部には複数の凸部に亘って貫通する貫通孔群を設
   けて、この貫通孔群に連結用ピンを抜き取り可能に挿入
   してなる梱包装置。
6. 【請求項６】底板と、側板または及び端板とを、また蓋
   板と、側板または及び端板とを、それぞれ抜き取り可能
   な連結用ピンによって連結してなる請求項５に記載の梱
   包装置。
7. 【請求項７】蓋板または及び底板から、側板と端板とを
   直交接合する各ほぞ継用凹凸係合部の複数の凸部に亘っ
   て貫通する貫通孔群を設けて、この貫通孔群に連結用ピ
   ンを抜き取り可能に挿入してなる請求項５に記載の梱包
   装置。