JP2008044571A - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成が簡素であって軽量化や燃費の向上を図りながらも十分なロール抑制制御が可能な車両のサスペンション装置を提供する。
【解決手段】車体1と車両前後方向に配置された各車輪との間に設けられたショックアブソーバ3と、各ショックアブソーバ3に対してそれぞれ変位可能に設けられたバンプストッパ部材11と、各バンプストッパ部材の位置をそれぞれ変位させる変位手段17を有し、各変位手段17を、動力源を用いずに各車輪からの入力荷重状態に応じて、各バンプストッパ部材の荷重特性を変化させるように構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の姿勢制御が可能なサスペンション装置に関する。
特許文献1には、車体と車輪との間に設けられたショックアブソーバ、このショックアブソーバに対するバンプストッパ部材、及び同バンプストッパ部材の上下位置を、ポンプで作動油を搬送することで作動する駆動手段を備えたサスペンション装置が提案されている。そして、特許文献1によると、駆動手段がバンプストッパ部材の上下位置を変更することにより、車両のバンプ時にショックアブソーバ等の車輪側がバンプストッパ部材に当接するまでのストロークを可変とし、例えば、車両の旋回限界付近でショックアブソーバのストロークを減少させて、ショックアブソーバ等をバンプストッパ部材へ積極的に当接させるようにすることで、サスペンションのばね定数を急増させることにより車両のロール剛性を制御することが可能となって、車両の操縦安定性を容易に増大させることができるものである。
特開平10−95217号公報
特許文献1の構成では、作動油を搬送するのにエンジンを駆動源とするポンプを用いているので、ロール抑制制御を十分に行うには、装置構成が複雑になるともに部品点数も多く、重量増となってしまうとともに、ロール剛性コントロールが不要なときでもエンジンの駆動力がポンプに伝達されるので燃費が低下の要因となり、更なる改良が要望されている。
本発明は、構成が簡素であって軽量化や燃費の向上を図りながらも十分な姿勢変化抑制が可能な車両のサスペンション装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明では、車体あるいは車輪側揺動部材に配置されるバンプストッパ部材、または他方に設けた当接部材において、バンプストッパ部材または当接部材の少なくとも一方が変位手段を有するサスペンション装置において、各変位手段は、動力源を用いずに各車輪からの入力荷重状態に応じて、各バンプストッパ部材の荷重特性を変化させるように構成されていることを特徴としている。
請求項2の発明では、請求項1記載の車両のサスペンション装置において、各変位手段は、車体と各バンプストッパ部材または各当接部材との間に配置され、各バンプストッパ部材と一体的にそれぞれ移動可能なピストンと、各ピストンがそれぞれ往復動可能に収納され、各当接部材に対して各バンプストッパ部材を近接させる方向に移動する際に前記作動油が供給される第1の作動室と、各当接部材に対して各バンプストッパ部材を離間させる方向に移動する際に前記作動油が供給される第2の作動室とが形成されるシリンダーと、車両の一方の幅方向に位置する前後車輪に対応する各変位手段の各第1の作動室と車両の他方の幅方向に位置する前後車輪に対応する各変位手段の各第1の作動室同士をそれぞれ連結する第1および第2の作動油経路と、車両の前方向に位置する左右の車輪に対応する各変位手段の各第2の作動室と車両の後方向に位置する左右の車輪に対応する各変位手段の各第2の作動室同士をそれぞれ連結する第3および第4の作動油経路を有することを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2記載の車両のサスペンション装置において、第1および第2の作動油経路を連通させる第1のバイパス経路と、第3および第4の作動油経路を連通させる第2のバイパス経路と、第1および第2のパイパス経路を開閉する第1および第2の開閉手段と、車体の姿勢情報に基づき第1および第2の開閉手段を選択的に開閉作動する制御手段を有することを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項2記載の車両のサスペンション装置において、第1または第2の作動油経路あるいは第3または第4の作動油経路の少なくとも1つの作動油経路に、アキュムレーターを有することを特徴としている。
本発明にかかる車両のサスペンション装置によれば、各変位手段が、動力源を用いずに、各車輪からの入力荷重に応じて各変位手段に供給される作動流体の流れを変更することで各バンプストッパ部材の荷重特性を変化させるので、従来構成に比べて装置構成が簡素化され、エンジンにかかる負荷も軽減するので、軽量化と燃費向上を図りながらも、十分な車両の姿勢変化抑制制御を行える。
本発明によれば、ピストンがそれぞれ往復動可能に収納され、各ショックアブソーバに対して各バンプストッパ部材を近接させる方向に移動する際に作動油が供給される第1の作動室と、各ショックアブソーバに対して各バンプストッパ部材を離間させる方向に移動する際に作動油が供給される第2の作動室とが形成されたシリンダーと、車両の一方の幅方向に位置する前後車輪に対応する各変位手段の各第1の作動室と車両の他方の幅方向に位置する前後車輪に対応する各変位手段の各第1の作動室同士をそれぞれ連結する第1および第2の作動油経路と、車両の前方向に位置する左右の車輪に対応する各変位手段の各第2の作動室と車両の後方向に位置する左右の車輪に対応する各変位手段の各第2の作動室同士をそれぞれ連結する第3および第4の作動油経路を有するので、ピストン、シリンダー、各経路という電気的な構成を用いることなく各バンプストッパ部材の荷重特性を変化させることができるので、従来構成に比べて装置構成が簡素化され、エンジンにかかる負荷も軽減するので、軽量化と燃費向上を図りながらも、十分な車両の姿勢変化抑制制御を行える。
本発明によれば、車両の一方の幅方向に位置する前後車輪に対応する各変位手段の各第1の作動室と車両の他方の幅方向に位置する前後車輪に対応する各変位手段の各第1の作動室同士をそれぞれ連結する第1および第2の作動油経路を連通させる第1のバイパス経路と、車両の前方向に位置する左右の車輪に対応する各変位手段の各第2の作動室と車両の後方向に位置する左右の車輪に対応する各変位手段の各第2の作動室同士をそれぞれ連結する第3および第4の作動油経路を連通させる第2のバイパス経路を開閉する第1および第2の開閉手段が、車体の姿勢情報に基づき選択的に開閉作動されるので、作動油の移動経路移動を車体の姿勢変化(挙動)に対する応答速度を高めることができる。
本発明によれば、第1または第2の作動油経路あるいは第3または第4の作動油経路の少なくとも1つの作動油経路にアキュムレーターを有するため、各車輪からの入力荷重に対してリニアなバンプストッパ部材の荷重特性とすることができ、乗り心地が向上する。
以下、本発明の実施形態例について図面を用いていくつか説明する。
(第1の実施形態)
本形態にかかるサスペンション装置は、図1,図2に示すように、車体1と車両前後方向に配置された各車輪との間にそれぞれ設けられた当接部材となるショックアブソーバ3を有するサスペンションストラット2と、各ショックアブソーバ3に対してそれぞれ変位可能に設けられたバンプストッパ部材11と、各バンプストッパ部材の位置をそれぞれ変位させる変位手段17を有している。図1,図2は1つの車輪に対する構成のみを示すが、他の3つの車輪に対する構成も図1と同様の構成であるので、ここでは省略する。
各ショックアブソーバ3のピストンロッド4は、ばね受け本体5を挿通してそれぞれ上方へ延びている。各ピストンロッド4の先端にはインシュレータ6がそれぞれ連結されていると共に、コイルスプリング7の上端を支持するスプリングシート8がベアリングメタル9を介して各ばね受け本体5に圧接し、各ばね受け本体5から上方へ延びる3本のボルト10がそれぞれ車体1を挿通して、ばね受け本体5が車体1に取り付けられている。
各変位手段17は、車体1と各バンプストッパ部材11との間に配置され、各バンプストッパ部材と一体的にそれぞれ移動可能なピストン14と、各ピストン14がそれぞれ往復動可能に収納されたシリンダー13を備えている。
各ピストンロッド4は、弾性部材であるゴムで構成されたバンプストッパ部材11及び同バンプストッパ部材11に固定されたストッパ部材12を挿通している。ばね受け本体5内に形成されたシリンダー13には、ストッパ部材12と一体的に形成されたピストン14が嵌挿されている。
各シリンダー13は、ピストン14を境にして図1において上方側に、各ショックアブソーバ3に対して各バンプストッパ部材11を近接させる方向に移動する際に作動流体となる作動油が供給される第1の作動室13Aが、図1において下方側に、各ショックアブソーバ3に対して各バンプストッパ部材11を離間させる方向に移動する際に作動油が供給される第2の作動室13Bがそれぞれ形成されている。
各ばね受け本体5には、第1の作動室13Aと連通する油路接続路15と、第2の作動室13Bに連通する油路接続路16とがそれぞれ形成されている。図1において、符号18はそれぞれシール部材となるOリングを示している。
図3に示すようには、車両の一方の幅方向(車両右側)に位置する前後車輪に対応する各変位手段17の各第1の作動室13Aは、各油路接続路15を介して第1の作動油経路20で互いに連通するように連結され、車両の他方の幅方向(車両左側)に位置する前後車輪に対応する各変位手段17の各第1の作動室13Aは、各油路接続路15を介して第2の作動油経路21で互いに連通するように連結されている。
車両の前方向に位置する左右の車輪に対応する各変位手段17の各第2の作動室13Bは、各油路接続路16を介して第3の作動油経路22で互いに連通するように連結され、車両の後方向に位置する左右の車輪に対応する各変位手段17の各第2の作動室13Bは、各油路接続路16を介して第4の作動油経路23で互いに連通するように連結されている。本形態において、各変位手段17の第1の作動室13Aと第2の作動室13Bおよび第1から第4の作動油経路20,21,22,23には、作動油が加圧されて充填されている。
図4は、各バンプストッパ部材11の下面と各ショックアブソーバ3の頂面とが接触して各ピストン14が移動したときの荷重特性を示す図である。図4において、縦軸は荷重を、横軸はショックアブソーバ3の変位量(ストローク量)をそれぞれ示している。各バンプストッパ部材11の位置は、車両の停止時や定常走行時には、図4に実線で示す荷重特性が得られる位置に初期設定時に調整されている。そして、本形態におけるサスペンション装置の特性は、旋回時や前後ピッチ時においては、図4に符号Aで示すように、車両の停止時や定常走行時よりも早くにバンプストッパ部材11下面とショックアブソーバ3頂面とが接触して反力を発生させ、4つの車輪の何れか1車輪から入力荷重が加えられると、図4に符号Bで示すように、車車両の停止時や定常走行時よりも早くにバンプストッパ部材11下面とショックアブソーバ3頂面とが接触して反力を発生させるように設定されている。
すなわち、各変位手段17は、動力源となるポンプを用いずに各車輪からの入力荷重状態に応じて各変位手段17のシリンダー13に供給される作動流体の流れを変更することで、各バンプストッパ部材11の荷重特性を変化させるように構成されている。
このような構成のサスペンション装置の作用について説明する。
まず図5を用いて、車輪の1つ、例えば左前輪が凸を乗り越える場合を想定して説明する。左前輪が凸部に荷重入力が発生すると、左前輪のショックアブソーバ3が縮み、その縮みが一定量以上になると、ショックアブソーバ3の頂面がバンプストッパ部材11の下面に接触する。さらにショックアブソーバ3が縮むと、ピストン14が図1において上方に押し上げられる。すると、第1の作動室13A内の作動油が第2の作動油経路21に排出されて左後輪の第1の作動室13A内に導入される。
このとき、左前輪以外には入力がないので、左後輪に対応するシリンダー13内のピストン14は押し下げられ、その第2の作動室13Bから第4の作動油経路23へ作動油が排出される。排出された作動油が右後輪に対応するシリンダー13の第2の作動室13Bへ導入されると、ピストン14が押し上げられ、右後輪に対応するとシリンダー13の第1の作動室13Aから第1の作動油経路20へ作動油が排出され、右前輪に対応するとシリンダー13の第1の作動室13Aへ導入される。作動油が導入されると、ピストン14が押し下げられて、右前輪のシリンダー13の第2の作動室13Bから第4の作動油経路23へ作動油が排出される。そして、排出された作動油は左前輪に対応するシリンダー13の第2の作動室13Bへ導入される。
すなわち、左前輪からショックアブソーバ3に荷重が入力されると、各変位手段17の作動油は、左前輪に対応するピストン14の移動量に応じた量だけ経路内を移動するので、ショックアブソーバ3の頂面がバンプストッパ部材11の下面に接触しても、バンプストッパ部材11からショックアブソーバ3に対する反力の発生が遅くなるため、衝撃吸収が緩やかになり、路面からの突き上げ感を抑制することができる。
図6を用いて車両が右旋回する場合を想定してロール時の作用を説明する。車両が右旋回に入ると、外側となる左側の前後車輪に対して荷重がかかり、左前後のショックアブソーバ3がそれぞれ縮むとともに、右前後のショックアブソーバ3は伸びようとする。このため、左前後のショックアブソーバ3の縮みが一定量以上になると、ショックアブソーバ3の頂面がバンプストッパ部材11の下面に接触し、ピストン14が図1において上方に押し上げられて、左前後輪に対応する第1の作動室13A内の作動油がそれぞれ第2の作動油経路21に排出しようとする。また、右前後のシリンダー13においては、第2の作動室13Bから第3および第4の作動油経路22,23を介して左前後の第2の作動室へ作動油が流れようとする。
しかし、左前後のシリンダー13の作動油は、同一の経路21に対して排出されようとするので、実室的には流れることができず、ショックアブソーバ3の頂面に押されても左前後のバンプストッパ部材11は移動しない。このため、バンプストッパ部材11からショックアブソーバ3に対する反力が早期に起こり、旋回時のロールを抑制することができる。
図7を用いて、直線走行時のブレーキング時を想定してピッチ時の作用を説明する。車両直進走行中においてブレーキングが行われると、左右前輪に対して荷重がかかり、これら前輪に対応するショックアブソーバ3がそれぞれ縮むとともに、後輪側のショックアブソーバ3は伸びようとする。このため、前輪側のショックアブソーバ3の縮みが一定量以上になると、ショックアブソーバ3の頂面がバンプストッパ部材11の下面に接触し、ピストン14が上方に押し上げられて、左右前輪に対応する各第1の作動室13A内の作動油がそれぞれ第1および第2の作動油経路20,21を介して、左右後輪側に対応する各第1の作動室13A内に流れようとする。この時、前輪側のピントン13を挟んで反対側の第2の作動室13Bでは負圧になるので、第3の作動油経路22内の作動油が左右の第2の作動室13Bに流れようとするとが、両者は同一経路で連通されているので、実室的に流れない。
このため、前輪側のショックアブソーバ3の頂面に押されても前輪側のバンプストッパ部材11は移動しないため、バンプストッパ部材11からショックアブソーバ3に対する反力が早期に起こり、ブレーキング時のピッチングが抑制されることになる。
左右後輪側から入力がある場合には、第4の作動油経路23内の作動油が左右後輪側の第2の作動室13Bに流れようとするとが、両者は同一経路で連通されているので、実質的に流れることはなく、バンプストッパ部材11からショックアブソーバ3に対する反力が早期に起こり、後輪側からの突き上げが抑制されることになる。
このような構成のサスペンション装置によれば、前後の変位手段17の第1の作動室13A同士を第1および第2の作動油経路20,21で連通し、左右の第2の作動室13B同士を第3および第4の作動油経路22,23で連通し、各車輪からの入力荷重に応じて、各変位手段17に供給される作動流体の流れを制御するので、従来のように動力源となるポンプを用いなくても各バンプストッパ部材の荷重特性を変化させることができるので、従来構成に比べて装置構成が簡素化され、エンジンにかかる負荷も軽減するので、軽量化と燃費向上を図りながらも、十分な車両の姿勢抑制制御を行える。
(第2の実施形態)
本形態は、図8に示すように、第1の実施形態の構成に、第1および第2の作動油経路20,21を連通させる第1のバイパス経路30と、第3および第4の作動油経路22,23を連通させる第2のバイパス経路31と、第1および第2のパイパス経路30,31を開閉する第1および第2の開閉手段となる開閉弁32,33と、車体の姿勢情報に基づき開閉弁32,33を選択的に開閉作動する制御手段40を追加したものである。
開閉弁32,33は、通常は開弁状態とされていて、駆動信号によって閉弁する電子制御式の開閉弁であって、図9に示すように制御手段40と接続されている。制御手段40は、CPU、ROM、RAM、タイマーなどを備えた周知のコンピュータで構成されていて、車両の姿勢状態を判断するとともに、その姿勢状態に応じて開閉弁32,33を選択的に閉弁する方向に制御する。
制御手段40には、車両姿勢検知手段となる、横Gセンサ41、ハンドル角度センサ42、ブレーキ圧センサ43がそれぞれ接続されている。制御手段40には横Gセンサ4とハンドル角度センサ42からの検知情報から車両のロール情報を検出し、ブレーキ圧センサ43からの出力情報から車両のピッチ情報を検出している。本形態において、これら各センサからの出力情報が、姿勢情報となる。
制御手段40は、検出したロール情報が、予め設定した基準ロール情報となると、開閉弁32を閉じるように制御し、検出したピッチ情報が、予め設定した基準ピッチ情報となると、開閉弁33を閉じるように制御する。
このような構成において、例えば図5と同様に、左前車輪に対して入力があると、左前輪に対応する第1の作動室13Aから作動油が第2の作動油経路21に排出される。この時、開閉弁32,33は開いた状態にあるので、第2の作動油経路21内の作動油は第1のバイパス経路30を介して第1の作動油経路20に直接供給され、第4の作動油経路23内の作動油は第2のパイパス経路31を介して第3の作動油経路22に直接供給される。
このため、一輪に対する入力時においては、パイパス経路がない図5の場合と比べて、入力輪以外の車輪に対応するピストン14の移動量が1/3になる。このため、作動油の流れが図5に示す場合よりも迅速に流れるので、車体の姿勢変化(挙動)に対する応答速度を高めることができるとともに、バンプストッパ部材11の初期設定におけるショックアブソーバ3の頂部との隙間を小さく設定することができる。
また、ロール発生時においては開閉弁32が閉じられ、ピッチ発生時においては開閉弁33が閉じられるので、それぞれ図6、図7と同様の作動油の流れとなるので、応答性を向上させつつもロールやピッチなどの姿勢抑制を良好に行うことができる。
(第3の実施形態)
本形態は、図10に示すように、第1の実施形態の構成における第1または第2の作動油経路20,21あるいは第3または第4の作動油経路22,23の少なくとも1つの作動油経路に、アキュムレーター50を有することを特徴としている。本形態では、第2の作動油経路21にアキュムレーター50を連通するように接続している。
このように、第1ないし第4の作動油経路にアキュムレーター50を配置すると、各車輪からの入力荷重に対してリニアな各バンプストッパ部材11の荷重特性とすることができ、乗り心地が向上することになる。本形態は、第1の実施形態の構成にアキュムレーター50を適用した例で説明したが、第2の実施形態の構成に適用しても無論同様の効果を得ることができる。
上記各実施形態では、各サスペンションストラット内にバンプストッパ部材11が組み込まれているが、各ショックアブソーバ3に対するバンプストッパ部材11を、そのショックアブソーバ11とは離れた位置で車体1と車輪側との間に設置したり、各車輪と連結された周知の車輪側揺動部材となるサスペンションアームに設置し、バンプストッパ部材11の上下位置を上記実施形態と同様に制御しても、上記実施形態と同等の作用効果を奏することができる。
本発明の実施形態であるサスペンション装置の要部縦断面図である。 本発明の実施形態であるサスペンションソ装置の概略構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態の主要部となる各作動油経路の構成を示す模式図である。 図4に示す経路接続構成によるサスペンション装置の荷重特製を示す線図である。 第1の実施形態における一輪入力時の作動油の流れを説明する模式図である。 第1の実施形態におけるロール時の作動油の流れを説明する模式図である。 第1の実施形態におけるピッチ時の作動油の流れを説明する模式図である。 本発明の第2の実施形態の主要部の構成と作動油の流れを示す模式図である。 第2の実施形態で用いる制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態の主要部となるアキュムレーターを備えた作動油経路の構成を示す模式図である。
符号の説明
1 車体
3 当接部材
11 バンプストッパ部材
13 シリンダー
13A 第1の作動室
13B 第2の作動室
14 ピストン
20 第1の作動油経路
21 第2の作動油経路
22 第3の作動油経路
23 第4の作動油経路
30 第1のバイパス経路
31 第2のバイパス経路
32 第1の開閉手段
33 第2の開閉手段
40 制御手段
50 アキュムレーター

Claims (4)

  1. 車体あるいは車輪側揺動部材に配置されるバンプストッパ部材、または他方に設けた当接部材において、前記バンプストッパ部材または当接部材の少なくとも一方が変位手段を有するサスペンション装置において、
    各変位手段は、動力源を用いずに各車輪からの入力荷重状態に応じて、各バンプストッパ部材の荷重特性を変化させるように構成されていることを特徴とする車両のサスペンション装置。
  2. 請求項1記載の車両のサスペンション装置において、
    各変位手段は、前記車体と各バンプストッパ部材または各当接部材との間に配置され、各バンプストッパ部材と一体的にそれぞれ移動可能なピストンと、
    各ピストンがそれぞれ往復動可能に収納され、各当接部材に対して各バンプストッパ部材を近接させる方向に移動する際に作動油が供給される第1の作動室と、各当接部材に対して各バンプストッパ部材を離間させる方向に移動する際に前記作動油が供給される第2の作動室とが形成されるシリンダーと、
    車両の一方の幅方向に位置する前後車輪に対応する各変位手段の各第1の作動室と車両の他方の幅方向に位置する前後車輪に対応する各変位手段の各第1の作動室同士をそれぞれ連結する第1および第2の作動油経路と、
    車両の前方向に位置する左右の車輪に対応する各変位手段の各第2の作動室と車両の後方向に位置する左右の車輪に対応する各変位手段の各第2の作動室同士をそれぞれ連結する第3および第4の作動油経路を有することを特徴とする車両のサスペンション装置。
  3. 請求項2記載の車両のサスペンション装置において、
    第1および第2の作動油経路を連通させる第1のバイパス経路と、
    第3および第4の作動油経路を連通させる第2のバイパス経路と、
    第1および第2のパイパス経路を開閉する第1および第2の開閉手段と、
    前記車体の姿勢情報に基づき第1および第2の開閉手段を選択的に開閉作動する制御手段を有することを特徴とする車両のサスペンション装置。
  4. 請求項2記載の車両のサスペンション装置において、
    第1または第2の作動油経路あるいは第3または第4の作動油経路の少なくとも1つの作動油経路に、アキュムレーターを有することを特徴とする車両のサスペンション装置。
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