JP2008008384A - 油圧装置、及びこれを備えた産業車両の車輪懸架装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 比較的簡単な構成で、適切にシリンダの動作を規制、規制解除できるようにする。
【解決手段】 バルブにおいて、シリンダの一方の油室に連通された第1油室と他方の油室に連通された第2油室との間に、第1油室と第2油室とを連通する中央油路の開口面積を調節するスプールを摺動可能に設け、該スプールを中央油路の開口面積が最大となる中立状態に保持するよう付勢する保持手段を設ける。
中央油路は、シリンダの両油室と第1油室及び第2油室とをそれぞれ結ぶ油路よりも狭く形成され、スプールは、第1油室と第2油室とのうちの一方の油室における圧力が他方の油室における圧力に対して高くなると、保持手段による付勢力に抗して圧力が低い方の油室側へ摺動すると共に中央油路の開口面積を小さくする。
【選択図】 図5A

Description

本発明は、シリンダとバルブとを備えた油圧装置、及びこれを備えた車輪懸架装置に関する。
従来、フォークリフトなどの産業車両では、例えば特許文献1に示すように、車体と車輪を支持するリアアクスルとの間をシリンダで連結し、シリンダの両油室間の作動油の流れを電磁制御弁を介して制御し、走行時の安定性や良好な乗り心地の確保を図っている。又、例えば特許文献2に示すように、車体と車輪を支持するサスペンションアームとの間にシリンダを介設し、シリンダの両油室間に減衰機構を設けることも考えられている。
特開平11−37204号公報 特開平9−151980号公報
さて、急な旋回走行を行うなどすると、車輪及び車輪懸架装置にかなりの負荷がかかって急に、且つ大きく動作することが考えられるので、安定性を確保するためにはシリンダの動作を速やかに規制できることが望まれる。一方、安定性が確保できれば、シリンダに対する規制は早いうちに解除した方が乗り心地にとって良いと考えられるが、急に規制を解除するとそれに伴う衝撃が発生して反って乗り心地を悪くするおそれがある。
そこで本発明は、比較的簡単な構成で、適切にシリンダの動作を規制、規制解除できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る油圧装置は、複動形シリンダと、該シリンダと油圧回路をなすよう連結されたバルブとを備えた油圧装置であって、上記バルブは、上記シリンダの一方の油室に連通された第1油室と、他方の油室に連通された第2油室と、上記第1油室と上記第2油室とを連通する中央油路と、上記第1油室と上記第2油室との間に摺動可能に設けられ、摺動に伴って上記中央油路の開口面積を調節するスプールと、該スプールを上記中央油路の開口面積が最大となる中立状態に保持するよう付勢する保持手段とを備えており、上記中央油路は、上記シリンダの両油室と上記第1油室及び第2油室とをそれぞれ結ぶ油路よりも狭くなるよう形成され、上記スプールは、上記第1油室と上記第2油室とにおける圧力が略同じであると上記中立状態で保持され、上記第1油室と上記第2油室とのうちの一方の油室における圧力が他方の油室における圧力に対して高くなると、上記保持手段による付勢力に抗して圧力が低い方の油室側へ摺動すると共に上記中央油路の開口面積を小さくし、圧力が低い方の油室側への摺動量が大きくなるほど上記中央油路の開口面積をより小さくすることを特徴とする構成としている。
このような油圧装置によれば、中央油路の許容量を超えて作動油が流れようとしてシリンダの一方の油室内の圧力が上昇すると、バルブの第1油室内の圧力も上昇し、スプールが摺動して中央油路の開口面積を小さくする。圧力の上昇が大きいほど摺動量が大きくなり、中央油路の開口面積がより小さくされるので、シリンダの動きもより小さなものに抑制される。
この状態から、シリンダの他方の油室内の圧力が上昇すると、バルブの第2油室内の圧力も上昇し、スプールが摺動して中央油路の開口面積を大きくするので、次第にシリンダの動きに対する抑制が緩和されて行く。又、上記のように中立状態に比べ開口面積が小さくなった状態でも、中央油路を通して作動油が流れることで両油室内の圧力差が小さくなって行き、これに伴ってスプールが摺動して中央油路の開口面積を大きくするので、次第にシリンダの動きに対する抑制が緩和されて行く。もちろん、シリンダが逆方向に動くなどして上昇していた圧力が下降すれば、スプールが摺動して中立状態へと近づいて行くことになるので、シリンダの動きに対する抑制が緩和される。
従って、圧力の変化に伴ってシリンダの動きを速やかに規制したり、緩やかに規制を解除したりすることができ、又、スムーズにシリンダの動きを反転させることができる。尚、本発明において中央油路の開口面積とは、中央油路と第1油室とが通じる部分、及び中央油路と第2油室とが通じる部分の面積のことである。
上記の構成において、バルブをシリンダに固定し、バルブの両油室及びシリンダの両油室の一方同士、他方同士をそれぞれ連通させる構成とすれば、バルブとシリンダとを結ぶのにホースなどを用いる必要がなくなり、取り付け作業を比較的簡単に行うことができるようになる。
又、上記の目的を達成するため、本発明に係る産業車両の車輪懸架装置は、上記の本発明に係る油圧装置と、車輪を回転自在に支持するアクスル装置とを備えた産業車両の車輪懸架装置であって、上記アクスル装置は、当該産業車両の車体に上下動可能に支持され、上記シリンダは、上記アクスル装置と上記車体とに架設され、上記アクスル装置の上下動に伴って上記シリンダのロッドが往復動作するように配置されることを特徴とする構成としている。
このような車輪懸架装置によれば、悪路走行などで車体に対し車輪及びアクスル装置が上下動するようなときは、上下動が比較的小さいことから、シリンダの油室内、及びバルブの油室内における圧力の変化も比較的小さなものとなる。従って、スプールの揺動量は小さく、中央油路において作動油の流れが比較的緩やかに絞られる状態となるので、車輪及びアクスル装置からの振動が車体へ伝わるのが緩和され、良好な乗り心地が実現される。
一方、急旋回走行などで車体に対し車輪と共にアクスル装置が上下動するようなときは、上下動が比較的大きく、又、急激であることから、シリンダの油室内、及びバルブの油室内における圧力の変化も比較的大きなものとなる。従って、スプールが大きく摺動して、中央油路において作動油の流れが極端に少なく制限される状態となり、それ以上車輪及びアクスル装置が上下動しないようにして車体の安定が保たれる。又、更なる車輪及びアクスル装置の上下動がなければ、このような状態から中央油路を通して作動油が流れるのに伴って圧力差が減少し、次第にシリンダの動きに対する抑制が緩和されて行くので、乗り心地の悪化を招くことなく元の状態へ戻ることになる。
以上に説明したように、本発明に係る油圧装置によれば、バルブの第1油室内と第2油室内とで圧力差が生じると、スプールが摺動して中央油路の開口面積を小さくするので、これによりシリンダの動きを抑制することができる。又、このような状態から中央油路を通して作動油の流れることで圧力差が減少するので、次第にシリンダの動きに対する抑制を緩和することができる。
本発明に係る産業車両の車輪懸架装置によれば、走行中の車輪及びアクスル装置の上下動によりバルブの第1油室内と第2油室内とで圧力差が生じた際に、圧力差が大きく、急激に生じると、スプールが大きく摺動して中央油路の開口面積を小さくし、これによりシリンダの動きが極端に小さく抑制されるので、車体の安定が保つことができる。又、このような状態から中央油路を通して作動油が流れるに伴って圧力差が減少し、次第にシリンダの抑制が緩和されて行くので、乗り心地の悪化を招くことなく車輪及びアクスル装置の上下動に対する抑制を緩和することができる。
以下、本発明をフォークリフトに適用した実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、この実施例のカウンタバランス型フォークリフトは、車体1の前部にマスト2が支持されており、このマスト2にフォーク3が昇降可能に支持されている。車体1の前部下方位置には前輪4が、後部下方位置には後輪5がそれぞれ左右一対で備えられ、車体1の後部にはウエイト6が支持されている。ここで、前輪4は駆動輪として機能し、後輪5は操舵輪として機能する。車体1の中央部には運転席7が設けられ、この運転席7と対向する車体1の前部に、操舵をなすためのハンドル8や走行速度を調節するためのペダル9などの操作装置が設けられている。
図2に示すように、後輪5は後輪懸架装置10を介して車体1に支持されており、後輪懸架装置10は主に、左右の後輪5を支持するアクスル装置20と、車体1とアクスル装置20とに架設される複動形両ロッド式シリンダ30と、シリンダ30に付設され、シリンダ30の挙動を制御するバルブ40とからなっている。
アクスル装置20は、車体1に支持されたフレーム21と、フレーム21の左右両端部にそれぞれ縦軸回りに回転可能に支持されたナックル22と、ナックル22に連結され、後輪5を横軸回りに回転可能に支持するハブ23と、両ナックル22に連結されたシリンダ24とを備えている。そして、ハンドル8の回転操作に応じてシリンダ24が作動することでナックル22が回転し、これに伴ってハブ23及び後輪5も回転し、後輪5の向きが変えられる。
フレーム21の左右方向中央部には前後方向へ円柱状のシャフトが形成されており、このシャフトが車体1に軸受支持されることで、フレーム21、延いてはアクスル装置20全体としてシャフトの中心軸回りに上下動可能とされている。つまり、車体1から見て、フレーム21の左半部と右半部とで上下逆の動きをするようになっており、左半部が上方へ移動すると右半部は下方へ移動し、左半部が下方へ移動すると右半部は上方へ移動する。
図3に示すように、シリンダ30は、中空円筒状に形成されたチューブ31と、チューブ31内で軸方向へ摺動可能に設けられたピストン32と、ピストン32に固定され、その左右両端部をチューブ31から突出させて設けられたロッド33とを備えており、チューブ31は車体1に支持され、ロッド33の一端部はアクスル装置20のフレーム21と連結されている。
ピストン32はチューブ31に形成された穴31Aに嵌め合わされており、穴31Aにピストン32を嵌め合わすことで、チューブ31内でピストン32を挟んで2つの油室CA、CBが区画形成される。又、チューブ31には穴31Aに連通させて油路31B、31Cが形成されており、ここでは油室CAに油路31Bが、油室CBに油路31Cが連通している。更に、チューブ31の外周部にはバルブ40をボルト止めするための取付座が形成され、この取付座において油路31B、31Cは開口させてある。尚、油路31Bと油路31Cとは断面積が同じとなるよう形成されている。
図4に示すように、バルブ40は、このバルブ40の本体となるブロック41内でスプール42が軸方向へ摺動可能に設けられ、スプール42の軸方向両側にストッパ43、44が設けられている。スプール42とストッパ43、44との間にはそれぞれスプリング45、46が設けられ、ストッパ43、44の位置はボルト47、48によりそれぞれ押圧調整できるようになっている。
ブロック41には、スプール42などを内蔵するための穴41Aが形成されており、穴41Aに連通させて油路41B、41Cが形成されている。そして、穴41Aにスプール42を嵌め合わすことで、ブロック41内でスプール42を挟んで2つの油室VA、VBが区画形成され、ここでは油室VAに油路41Bが、油室VBに油路41Cが連通されている。油路41B、41Cはブロック41の取付面において開口させてあり、ブロック41の取付面をチューブ31の取付座に当接させ、ボルトで固定することで、油路31Bと油路41B、油路31Cと油路41Cがそれぞれ連通する。尚、油路41Bと油路41Cとは断面積が同じとなるよう形成されている。
図4に示すように、スプール42の軸方向の両端部にはそれぞれ外向きに開口した穴42A、42Bが形成され、軸方向中央の外周部には軸方向へ所定の幅で溝42Cが形成されている。このスプール42を穴41Aに嵌め合わすことで、穴41Aと溝42Cとの間に中央油路VNが区画形成され、穴42Aは油室VAと連通し、穴42Bは油室VBと連通する。
尚、穴41A、及び溝42Cは、中央油路VNの断面積がシリンダ30の油路31B、31C及びバルブ40の油路41B、41Cの断面積よりも小さくなるよう形成される。つまり、油室VA、VB間の作動油の流れは、油路31B、31C、41B、41Cにおける作動油の流れに比べ抑制されたものとなる。又、中央油路VNは油室VA、VBにそれぞれ連通しており、スプール42の摺動に伴って、中央油路VNと油室VAが通じる部分、中央油路VNと油室VBが通じる部分における穴41Aと溝42Cとの隙間の開口面積はそれぞれに変化する。
又、図4に示すように、ストッパ43、44はスプール42を挟むようにスプール42と一軸上で穴41Aに嵌め合わされ、ストッパ43が油室VAの側壁を成し、ストッパ44が油室VBの側壁を成している。ストッパ43、44のスプール42とは反対側の面にはボルト47、48の端部が当接させてあり、ボルト47、48の締め込み具合でストッパ43、44の位置を軸方向へ調節可能である。そして、ストッパ43、44の位置を調節することで、スプール42とストッパ43、44との距離が変化し、スプリング45、46の縮み具合、つまり弾性による付勢力の強さが調節される。
尚、ストッパ43、44の位置は、油室VA内と油室VB内の圧力が同じときに、スプール42が中立状態、つまり、油室VA側での中央油路VNの開口面積と、油室VB側での中央油路VNの開口面積とが同じ状態に保持されるように調節される。こうして、スプリング45、46によりスプール42が保持され、走行中の慣性力などにより無用にスプール42が摺動しないようになされている。
スプール42の摺動に伴って、穴41Aと溝42Cとの間の隙間は、一方が広がると同時に他方は狭まるので、作動油の流れは両者のうち開口面積が狭い方によって規定される。従って、スプール42が中立状態から油室VA側へ摺動するほど、油室VA側での中央油路VNの開口面積は中立状態に比べ大きくなるが、油室VB側での中央油路VNの開口面積が中立状態に比べ小さくなるので、油室VA、VB間の作動油の流れがより一層抑制される。同様に、スプール42が中立状態から油室VB側へ摺動するほど、油室VB側での中央油路VNの開口面積は中立状態に比べ大きくなるが、油室VA側での中央油路VNの開口面積が中立状態に比べ小さくなるので、油室VA、VB間の作動油の流れがより一層抑制される。つまり、スプール42が中立状態にあるときに、狭い方の開口面積が最大(広い方と狭い方の開口面積が同じ)となるので、作動油が中央油路VNを最も流れやすくなる。
さて、アクスル装置20の左半部が上方へ移動し右半部が下方へ移動すると、図5Aに示すように、ロッド33が押し上げられ、ピストン32が油室CA側へ摺動する。これに伴って、油室CAからバルブ40を経由して油室CBへ作動油が流れる。ここで、中央油路VNの断面積、及びそのときの開口面積で許容される量を超えて作動油が流れようとすると、油室CA内の圧力が上昇し、油室VA内の圧力も上昇する。上昇した圧力によりスプール42を油室VB側へ押す力がスプリング45、46の付勢力を超えると、スプール42が油室VB側へ摺動し、作動油の流れがより一層抑制される。これにより、ピストン32及びロッド33の動きが抑制され、延いてはアクスル装置20の動きが抑制される。
このような抑制状態であっても、中央油路VNを通して作動油が流れることで油室CA、VA内の圧力が次第に低下し、スプール42が中立状態へと戻って行く。これにより、アクスル装置20の動きの抑制は緩やかに緩和され、緩和が進むことで中央油路VNを通して作動油が流れやすくなる。そして、油室CA、VA内の圧力と油室CB、VB内の圧力とが同じになると、スプール42が中立状態となる。
又、アクスル装置20の左半部が下方へ移動し右半部が上方へ移動すると、図5Bに示すように、ロッド33が引き下げられ、ピストン32が油室CB側へ摺動する。これに伴って、油室CBからバルブ40を経由して油室CAへ作動油が流れる。ここで、中央油路VNの断面積、及びそのときの開口面積で許容される量を超えて作動油が流れようとすると、油室CB内の圧力が上昇し、油室VB内の圧力も上昇する。上昇した圧力によりスプール42を油室VA側へ押す力がスプリング45、46の付勢力を超えると、スプール42が油室VA側へ摺動し、作動油の流れがより一層抑制される。これにより、ピストン32及びロッド33の動きが抑制され、延いてはアクスル装置20の動きが抑制される。
このような抑制状態であっても、中央油路VNを通して作動油が流れることで油室CB、VB内の圧力が次第に下降しスプール42が中立状態へと戻って行く。これにより、アクスル装置20の動きの抑制は緩やかに緩和され、緩和が進むことで中央油路VNを通して作動油が流れやすくなる。そして、油室CA、VA内の圧力と油室CB、VB内の圧力とが同じになると、スプール42が中立状態となる。
尚、アクスル装置20の動きが反転すると、圧力が高い方の油室では圧力が下降し、圧力が低い方の油室では圧力が上昇するので、スプール42が中立状態へと戻される。これにより中央油路VNの開口面積は大きくなるので、作動油が流れやすくなり、スムーズにシリンダ30の動きが反転し、アクスル装置20の動きに追従する。
このような実施例によれば、悪路を走行して車体1に対し後輪5及びアクスル装置20が上下動するようなときは、上下動が比較的小さいことから、シリンダ30の一方の油室から他方の油室へ流れようとする作動油の量が中央油路VNでの許容量を超えたとしても、シリンダ30の油室CA、CB内、及びバルブ40の油室VA、VB内における圧力の変化は比較的小さなものとなる。従って、スプール42の揺動量は小さく、中央油路VNにおいて作動油の流れが比較的緩やかに絞られる状態となるので、後輪5及びアクスル装置20からの振動が車体1へ伝わるのが緩和され、良好な乗り心地が実現される。
一方、急旋回走行により車体1に対し後輪5と共にアクスル装置20が上下動するようなときは、上下動が比較的大きく、急激であることから、シリンダ30の一方の油室から他方の油室へ流れようとする作動油の量が中央油路VNでの許容量を大きく超えて、シリンダ30の油室CA、CB内、及びバルブ40の油室VA、VB内における圧力の変化が比較的大きなものとなる。従って、スプール42が大きく摺動して、中央油路VNにおいて作動油の流れが極端に少なく制限される状態となり、それ以上後輪5及びアクスル装置20が車体1に対し上下動しないようにして車体1の安定が保たれる。更なる後輪5及びアクスル装置20の上下動がなければ、このような抑制状態から中央油路VNを通して作動油が流れるのに伴って圧力差が減少し、次第にシリンダ30の動きに対する抑制が緩和されて行くので、乗り心地の悪化を招くことなく元の状態へ戻ることになる。
本発明の実施例に係るフォークリフトの側面図である。 本発明の実施例に係る後輪懸架装置の背面図である。 本発明の実施例に係るシリンダ及びバルブの断面図である。 本発明の実施例に係るバルブの断面図である。 本発明の実施例の説明図である。 本発明の実施例の説明図である。
符号の説明
1 車体
5 後輪
10 後輪懸架装置
20 アクスル装置
21 フレーム
30 シリンダ
31 チューブ
32 ピストン
33 ロッド
40 バルブ
41 ブロック
41A 穴
42 スプール
42B 溝
45 スプリング
46 スプリング
CA 油室
CB 油室
VA 油室
VB 油室
VN 中央油路

Claims (2)

  1. 複動形シリンダと、該シリンダと油圧回路をなすよう連結されたバルブとを備えた油圧装置であって、
    上記バルブは、上記シリンダの一方の油室に連通された第1油室と、他方の油室に連通された第2油室と、上記第1油室と上記第2油室とを連通する中央油路と、上記第1油室と上記第2油室との間に摺動可能に設けられ、摺動に伴って上記中央油路の開口面積を調節するスプールと、該スプールを上記中央油路の開口面積が最大となる中立状態に保持するよう付勢する保持手段とを備えており、
    上記中央油路は、上記シリンダの両油室と上記第1油室及び第2油室とをそれぞれ結ぶ油路よりも狭くなるよう形成され、
    上記スプールは、上記第1油室と上記第2油室とにおける圧力が略同じであると上記中立状態で保持され、上記第1油室と上記第2油室とのうちの一方の油室における圧力が他方の油室における圧力に対して高くなると、上記保持手段による付勢力に抗して圧力が低い方の油室側へ摺動すると共に上記中央油路の開口面積を小さくし、圧力が低い方の油室側への摺動量が大きくなるほど上記中央油路の開口面積をより小さくすることを特徴とする油圧装置。
  2. 請求項1に記載の油圧装置と、車輪を回転自在に支持するアクスル装置とを備えた産業車両の車輪懸架装置であって、
    上記アクスル装置は、当該産業車両の車体に上下動可能に支持され、
    上記シリンダは、上記アクスル装置と上記車体とに架設され、上記アクスル装置の上下動に伴って上記シリンダのロッドが往復動作するように配置されることを特徴とする産業車両の車輪懸架装置。
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