JP2006151161A - エアバネおよび懸架装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 省スペースかつ軽量で車両への搭載性の向上を可能とするエアバネおよびエアバネを利用した懸架装置を提供することである。
【解決手段】 本発明のエアバネAは、車体と車軸との間に介装され車体と車軸の相対変位により容積が変化する一対の気室1,2と、各気室1,2を連通する通路3と、通路3の途中に設けた開閉弁4とを備え、上記各気室1,2の容積変化時の容積変化率が異なることを特徴とし、従来にあった第2のエアチャンバを設けることなくして開閉弁4の開閉によりエアバネAが発生する力を変化させることができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、エアバネおよび懸架装置の改良に関する。
従来、この種エアバネおよびエアバネを利用した懸架装置にあっては、たとえば、車体と車輪間の上下変位に伴って容積が変化する第1のエアチャンバと、一定容積を保つ第2のエアチャンバと、第1のエアチャンバと第2のエアチャンバとを結ぶ連通路と、連通路の途中に設けたブレーキ操作と連動して切換動作される切換弁とを備えて構成され、ブレーキ操作時に第1エアチャンバと第2エアチャンバとが遮断されるようにされている(たとえば、特許文献1参照)。
そして、具体的には、自動二輪車のフロントフォーク内に第1のエアチャンバが形成されるとともに、連通路が上記フロントフォークを軸支するブロックに内設され、さらに、第2のエアチャンバおよび切換弁は上記ブロックに連設して設けてある。
すなわち、このエアバネおよびエアバネを利用した懸架装置にあっては、第1エアチャンバと第2エアチャンバとの連通と遮断との切換によりエアバネとして機能するエアチャンバの容積を変化させて車体と車輪間の上下変位に伴う容積変化率を可変にすることでエアバネおよびエアバネを利用した懸架装置のバネ反力を2段階に調節することが可能である。
特公昭57−20498号公報(発明の詳細な説明欄,図1)
しかしながら、上記したエアバネおよびエアバネを利用した懸架装置にあっては、バネ反力をブレーキ操作に応じて調整することが可能であるので、非常に有用な技術ではあるが、以下の不具合があると指摘される可能性がある。
上記エアバネおよびエアバネと利用した懸架装置にあっては、第2のエアチャンバを設ける必要がある。
そして、この第2のエアチャンバは、フロントフォークの外方に設けられるため、搭載スペースが必要であり、また、その分エアバネおよびエアバネを利用した懸架装置が大型化し重量も重くなる。
さらに、特に自動二輪車に搭載される場合には、フロントフォークを固定するブロックの部位には、計器類やヘッドライトが備え付けられ、第2のエアチャンバの搭載が困難な場合もある。
そこで、本発明は上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、省スペースかつ軽量で車両への搭載性の向上を可能とするエアバネおよびエアバネを利用した懸架装置を提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明のエアバネは、車体と車軸との間に介装され車体と車軸の相対変位により容積が変化する一対の気室と、各気室を連通する通路と、通路の途中に設けた開閉弁とを備え、上記各気室の容積変化時の容積変化率が異なることを特徴とする。
また、本発明の懸架装置は、車体と車軸との間に介装される一対のフロントフォークと、各フロントフォークのリザーバ室内に該リザーバ室に充填される油面を境として形成されフロントフォークの伸縮時に油面の上昇下降により容積が変化する気室と、各気室を連通する通路と、通路の途中に設けた開閉弁とを備え、上記各気室の容積変化時の容積変化率が異なることを特徴とする。
本発明のエアバネによれば、従来のエアバネに必要であった第2のエアチャンバを設けることなく、エアバネが発生する力を変化させることができ、これにより、エアバネを小型化することができ、エアバネの車両への搭載性が向上し、重量も従来に比較して軽くなることになる。
また、本発明の懸架装置によれば、従来の懸架装置に必要であった第2のエアチャンバを設けることなく、懸架装置の気室が発生する力を変化させることができ、これにより、懸架装置を小型化することができ、懸架装置の車両への搭載性が向上し、重量も従来に比較して軽くなることになり、さらに、特に二輪車に搭載される際に、第2のエアチャンバが不要であるから二輪車の美観を損ねることもない。
以下に、図示した実施の形態に基づいて、この発明を説明する。図1は、一実施の形態におけるエアバネを概念的に示す図である。図2は、一実施の形態におけるエアバネが具現化された懸架装置を概念的に示す図である。
一実施の形態におけるエアバネAは、図1に示すように、車体と車軸との間に介装され車体と車軸の相対変位により容積が変化する一対の気室1,2と、各気室を連通する通路3と、通路3の途中に設けた開閉弁4とを備えて構成されている。
以下、詳細に説明すると、気室1は、筒状の容器1aと、容器1a内に摺動自在に挿入されるピストン1cとで隔成され、他方の気室2も同じく筒状の容器2aと、容器2b内に摺動自在に挿入されるピストン2cとで隔成され、上記ピストン1cおよびピストン2cとは、連結部材5で連結され、ともに連動して容器1a,2a内を図1中上下に移動するようになっている。
そして、この連結部材5は、図示はしないが、車体もしくは車軸の一方に連結され、各容器1a,2aは、車体もしくは車軸の他方に連結されて、車体と車軸とが上下に相対移動すると、それに伴って気室1,2の容積も夫々変化するようになっている。
また、上記ピストン1cの気室1に対向する受圧面積は、ピストン2cの気室2に対向する受圧面積と同様とされる一方、気室1の容積は、気室2の容積に較べて大きくなるように設定されており、また、ピストン1cおよびピストン2cとが互いに連結部材5により連結されているので車体と車軸とが上下に相対移動する際の気室1の容積変化率は気室2の容積変化率に較べて小さくなるようになっている。
さらに、上記気室1および気室2とを連通する通路3が設けられ、この通路3の途中に開閉弁4が設けられている。
この開閉弁4は、連通ポジション4aと、遮断ポジション4bと、ソレノイド4cと、ソレノイド4cに対向するバネ4dとを備えた電磁開閉弁として構成され、ソレノイド4cを励磁しない状態において開閉弁4は、上記バネ4dに附勢されて連通ポジション4aをとり、他方、ソレノイド4cを励磁した状態では、ソレノイド4cの推力がバネ4dのバネ力に打ち勝って開閉弁4を遮断ポジション4bに切換えることができ、また、ソレノイド4cへの供給電流を調整することにより開閉弁4の開度を調節して流量制御することが可能なようにしてもよい。
さて、上記のように構成されたエアバネAにあっては、車体と車軸とが相対移動する際に、開閉弁4を連通ポジション4aに保つと、気室1と気室2とが連通状態となり、気室1および気室2の内圧は同圧となり、気室1および気室2におけるピストン1c,2cに作用する力は同一となる。
つまり、エアバネAが車体と車軸との相対移動を抑制する力は、気室1および気室2が並列配置されているので、上記ピストン1c,2cに作用する力の総和となる。
他方、上記状況下で開閉弁4を遮断ポジション4bに切換えると、気室1と気室2との連通が断たれ、気室1の容積変化率は気室2の容積変化率より小さいことから、気室2におけるピストン2cに作用する力はピストン1cに作用する力を上回ることになる。
開閉弁4が遮断ポジション4bを採る場合における気室1の容積変化率は、開閉弁4が連通ポジション4aと採る場合における気室1および気室2の全体の容積変化率より低くなる。
これに対して、開閉弁4が遮断ポジション4bを採る場合における気室2の容積変化率は、開閉弁4が連通ポジション4aを採る場合における気室1および気室2の全体の容積変化率より高くなる。
ここで、遮断ポジション4bを採る場合にエアバネA全体で発生する力は、気室1cおよび気室2cが並列配置されているので、ピストン1cおよびピストン2cに作用する力の総和であり、それぞれピストン1c,2cの面積に気室1,2内の圧力を乗算して算出され、その総和としての力は、連通ポジション4aを採る場合のエアバネAが発生する力を上回ることになる。
したがって、エアバネAがバネとして発生する力は、開閉弁4を操作して気室1と気室2とを連通遮断してやることで調節されることになる。
すなわち、このエアバネAにあっては、従来のエアバネに必要であった第2のエアチャンバを設けることなく、エアバネAが発生する力を変化させることができ、これにより、エアバネを小型化することができ、エアバネの車両への搭載性が向上し、重量も従来に比較して軽くなることになる。
また、上記したところでは開閉弁4を連通ポジション4aと遮断ポジション4bとした場合について説明したが、開閉弁4を連通ポジション4aに維持し、かつ、流量制御する場合には、容積変化率が大きい気室2内の圧力は、容積変化率が小さい気室1の圧力より大きくなることから、気体は気室2から気室1へ開閉弁4による抵抗を受けながら流入することになる。
すなわち、気体が開閉弁4を通過するときに所定の圧力損失が生じ、気室2と気室1の各々の圧力には所定の差を生じることになる。
この圧力差は、開閉弁4が遮断ポジション4bを採る場合に生じる圧力差よりは小さくなるので、上記流量制御時におけるエアバネAが発生する力は、遮断ポジション4bを採る場合におけるエアバネAが発生する力より小さくなり、開閉弁4を全開したときにおけるエアバネAが発生する力より大きくなる。
つまり、開閉弁4の弁開度を調節して流量制御を行えば、エアバネAが発生する力を最大から最小までの間で無段階に調節することが可能となる。
したがって、車両にこのエアバネAを搭載する場合に、エアバネAの発生する力を無段階に変化可能であるので、エアバネAが発生する力を最適となるように制御することができ、車両における乗り心地を向上することができ、また、エアバネが発生する力を空圧ポンプ等の空圧源を使用して変化させる必要がなくなるので、省エネルギ、省スペースとなり、車両への搭載性も向上する。
なお、本実施の形態にあっては、二つの気室1,2の容積変化率を異ならしめるため、気室1,2のもともとの容積を異ならしめているが、たとえば、もともとの容積を同じに設定しておいても、エアバネAの伸縮に際し、歯車などを利用した増速機構を用いてピストン1cとピストン2cの移動量を異なるようにしておけば同様の作用効果を得ることができる。
つづいて、図2に示したエアバネが具現化された懸架装置Sについて説明する。この懸架装置Sは、車体(図示せず)と車軸(図示せず)との間に介装される一対のフロントフォークFr,Flと、各フロントフォークFr,Flに夫々内蔵されるダンパDr,Dlとを備えている。
そして、該ダンパDr,Dlのリザーバ室Rr,Rl内には、該リザーバ室Rr,Rlに充填される作動油の油面Or,Olを境として気室Gr,Glが形成され、各気室Gr,Glは通路10によって連通されるとともに、通路10の途中には上記したエアバネAで説明したものと同様の開閉弁4が設けられている。
一方のフロントフォークFrは、アウターチューブ20と、アウターチューブ20内に摺動自在に挿入されるインナーチューブ21と、アウターチューブ20とインナーチューブ21との間に介装されるダンパDrとを備えている。
以下詳しく説明すると、ダンパDrは、シリンダ22と、シリンダ22内に摺動自在に挿入されたピストン23と、ピストン23に連結されシリンダ22内に移動自在に挿入されたピストンロッド24と、アウターチューブ20と、インナーチューブ21とで作られる空間に形成されたリザーバ室Rrとで形成されている。
そして、ピストンロッド24の図2中上端をインナーチューブ21の上端に結合し、シリンダ22の図2中下端をアウターチューブ20の下端内周側に結合することにより、ダンパDrをアウターチューブ20とインナーチューブ21との間に介装している。
また、シリンダ22内は、上記ピストン23によって上室aと下室bとに区画されるとともに、作動油が充填され、さらに、上室aと下室bとは、ピストン23に設けた通路25,31を介して連通されるとともに、下室bは、シリンダ22の下端肉厚部分およびアウターチューブ20の下端に形成した通路26,32を介してリザーバ室Rrに連通されている。
さらに、上記通路25,26の途中にオリフィスやリーフバルブ等の減衰力発生要素27,28が夫々設けられるとともに、通路31の途中には、上室aから下室bへの作動油の流れを阻止する逆止弁33が設けられ、また、通路32の途中には、下室bからリザーバ室Rrへの作動油の流れを阻止する逆止弁34が設けられている。
またさらに、ダンパDrのシリンダ22の上端と、インナーチューブ21の内周に設けた環状のストッパ29との間には、懸架バネ30が介装されており、この懸架バネ30により、フロントフォークFrが車体と車軸との間に介装された際、車体重量を受けて車高を維持することができるようになっている。
そして、上記フロントフォークFrが伸縮して、アウターチューブ20とインナーチューブ21とが相対移動すると、ダンパDrも伸縮し、シリンダ22に対しピストンロッド24が出没する。
特に、ダンパDrが収縮するときには、アウターチューブ20内にインナーチューブ21が侵入するのでリザーバ室Rrの容積が減少し、また、このリザーバ室Rr内には、上述の気室Grが上記油面Orを境にして形成されているので、気室Grにおける容積は、フロントフォークFrの収縮によって減少することになる。
なお、作動油が減衰力発生要素28を通過する時に圧力損失が生じ、ダンパDrは、ピストン23の移動方向に対向する減衰力を発生する。
他方、フロントフォークFrが伸長するときには、アウターチューブ20内からインナーチューブ21が退出するのでリザーバ室Rrの容積が増大し、また、このリザーバ室Rr内には、上述の気室Grが上記油面Orを境にして形成されているので、気室Grにおける容積は、フロントフォークFrの伸長によって増大することになる。
なお、作動油が減衰力発生要素27を通過する時に圧力損失が生じるため、上室a内と下室b内の圧力に差が生じて、ダンパDrは、ピストン23の移動方向に対向する減衰力を発生する。
転じて、他方のフロントフォークFlも、上記したフロントフォークFrと略同様の構成ではあり、同様の部分については同じ符号を付するのみとして詳しい説明を省略するが、フロントフォークFlにあっては、リザーバ室Rl内に充填されている作動油が少なめに充填されており、この他方のフロントフォークFlが一方のフロントフォークFrと同じ長さに維持される場合に、フロンフォークFlにおけるリザーバ室Rl内の油面Olは、フロントフォークFrにおけるリザーバ室Rr内の油面Orより低くなるように設定されている。
そして、上記のように構成されたフロントフォークFr,Flは、図示しないブラケットで結合された状態で車体と車軸との間に介装され、詳しくは、一対で二輪車の前輪を懸架する。
したがって、上記したフロントフォークFr,Flは、車体と車軸とが相対移動すると、それに伴って、各フロントフォークFr,Flは同期して伸縮し、このフロントフォークFr,Flの伸縮の際、ダンパ各部を同一部材で形成してあるので、リザーバ室Rr,Rlに流入もしくは排出される作動油量は略同量となり、気室Glにおける容積変化率は、フロントフォークFrの収縮時の気室Grにおける容積変化率より小さくなる。
そして、上記気室Gr,Glは、通路10で連通され、さらに、この通路10の途中に開閉弁4が設けられているので、この開閉弁4が気室Gr,Glの連通遮断を行うことにより、上記エアバネAと同様に気室Gr,Glがエアバネとして作用する時に発生する力を調節することが可能である。
したがって、たとえば、搭乗者がブレーキ操作を行うような場面では、開閉弁4を遮断ポジション4bに切換えれば、気室Gr,Glがエアバネとして発生する力を最大にすることができ、これによって車体が前のめりになる、いわゆるノーズダイブを抑制することが可能となり、他方、車両が平坦路を直進するような場面では、開閉弁4を連通ポジション4aに切換えて、気室Gr,Glがエアバネとして発生する力を最小にし、車両における乗り心地を向上することが可能となる。
すなわち、この懸架装置Sにあっては、従来の懸架装置に必要であった第2のエアチャンバを設けることなく、懸架装置Sの気室Gr,Glが発生する力を変化させることができ、これにより、懸架装置Sを小型化することができ、懸架装置Sの車両への搭載性が向上し、重量も従来に比較して軽くなることになり、さらに、特に二輪車に搭載される際に、第2のエアチャンバが不要であるから二輪車の美観を損ねることもない。
また、上記開閉弁4の開度調節によって上記力を最大から最小まできめ細かく制御することもできるので、車両走行状態に最適となる力を発生させることが可能で車両における乗り心地を向上することができ、また、気室Gr,Glが発生する力を空圧ポンプ等の空圧源を使用して変化させる必要がなくなるので、省エネルギ、省スペースとなり、車両への搭載性も向上する。
さらに、この懸架装置Sの通路10には、この開閉弁4を迂回するバイパス路11が設けられ、このバイパス路11の途中には、気室Glから気室Grへの気体の流れのみを許容する逆止弁12が設けられている。
この逆止弁12は、開閉弁4が遮断ポジション4bを採るときに作動し、開閉弁4が遮断ポジション4bに切換えられたときよりもフロントフォークFr,Flが伸長すると、気室Glより気室Grの容積変化率が大きい分、気室Gr内の圧力は気室Gl内の圧力より小さくなり、気室Glから気室Grへ気体が流入することになる。
すなわち、ノーズダイブ時に気室Gr,Glの両方で発生する力を大きくした後に、反動で車体が開閉弁4の遮断ポジション4bへの切換時よりも上昇するような場面では、逆止弁12は、開放され、気室Gr内と気室Gl内の圧力をバランスするように作用するので、気室Gr,Glの両方で発生する車体を上昇させる力を緩和することができる。
したがって、ノーズダイブ後にあっても、車両における乗り心地を向上することができる。なお、ノーズダイブ後に開閉弁4を連通ポジション4aに切換える事により上記した効果を得られるが、このノーズダイブの程度により切換えタイミングを変化させるなどの制御が必要となる場合もあるので、制御の必要がない逆止弁12により気室Gr,Glの両方で発生する車体を上昇させる力を機械的に緩和することができる点で懸架装置Sを安価にすることができ、その応答性もよい。また、開閉弁4の制御が不能な状態となっても、確実に上記力の緩和が可能である。
なお、フロントフォークFr,Flの伸縮時における気室Grおよび気室Glの容積変化率を異ならせるために、本実施の形態においては、リザーバ室Rr,Rl内への作動油の充填量をことならしめているが、作動油量を同量とする場合には、フロントフォークFr,Flの伸縮時にリザーバ室Rr,Rlに流入もしくは排出される作動油量を異ならしめることにより、フロントフォークFr,Flの伸縮時における気室Grおよび気室Glの容積変化率を異ならしめるとしてもよい。
具体的には、各フロントフォークFr,Flにおけるインナーチューブ21の肉厚やインナーチューブ径を異なるものとしたり、ダンパDr,Dlのピストンロッド径を異なるものとしたりしてもよく、そうすることで、フロントフォークFr,Flの伸縮時における気室Grおよび気室Glの容積変化率を異ならしめることができ上記作用効果を奏することが可能である。
ちなみに、本実施の形態にあっては、インナーチューブ21にピストンロッド24を連結し、アウターチューブ20にシリンダ22を連結するとしているが、逆にしてもよく、また、通路10を気室Gr,Glに連通する限りアウターチューブ20とインナーチューブ21のどちらを車体に連結しても、本発明の作用効果は失われない。
また、エアバネがフロントフォークに具現化された場合について説明したが、エアバネA自体は、二輪車以外にも四輪車やそれ以外の車両等にも適用することができることは勿論である。
さらに、上記した各実施の形態において、通路を開閉する際にソレノイドを備えた電磁式の開閉弁を用いているが、手動で切換える開閉弁を使用してもよい。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
一実施の形態におけるエアバネを概念的に示す図である。 一実施の形態におけるエアバネが具現化された懸架装置を概念的に示す図である。
符号の説明
1,2、Gr,Gl 気室
1a,2a 容器
1c,2c,23 ピストン
3,10,25,26 通路
4 開閉弁
4a 連通ポジション
4b 遮断ポジション
4c ソレノイド
4d バネ
5 連結部材
11 バイパス路
12 逆止弁
20 アウターチューブ
21 インナーチューブ
22 シリンダ
23 ピストン
24 ピストンロッド
27,28 減衰力発生要素
29 ストッパ
30 懸架バネ
S 懸架装置
A エアバネ
a 上室
b 下室
Dr,Dl ダンパ
Fr,Fl フロントフォーク
Or,Ol 油面
Rr,Rl リザーバ室

Claims (10)

  1. 車体と車軸との間に介装され車体と車軸の相対変位により容積が変化する一対の気室と、各気室を連通する通路と、通路の途中に設けた開閉弁とを備え、上記各気室の容積変化時の容積変化率が異なることを特徴とするエアバネ。
  2. 各気室の容積が異なることを特徴とする請求項1に記載のエアバネ。
  3. 各気室を連通し開閉弁を迂回するバイパス路を設け、該バイパス路の途中に容積変化率が小さい気室から容積変化率の大きい気室へと向う気体の流れのみを許容する逆止弁を設けたことを特徴とする請求項2に記載のエアバネ。
  4. 開閉弁は流量制御が可能であることを特徴とする請求項1から3に記載のエアバネ。
  5. 車体と車軸とが伸縮自在な一対のフロントフォークを介して連結されるとともに、該フロントフォークのリザーバ室内に該リザーバ室に充填される作動油の油面を境として気室を形成したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のエアバネ。
  6. 車体と車軸との間に介装される一対のフロントフォークと、各フロントフォークのリザーバ室内に該リザーバ室に充填される作動油の油面を境として形成されフロントフォークの伸縮時に油面の上昇下降により容積が変化する気室と、各気室を連通する通路と、通路の途中に設けた開閉弁とを備え、上記各気室の容積変化時の容積変化率が異なることを特徴とする懸架装置。
  7. 各気室の容積が異なることを特徴とする請求項6に記載の懸架装置。
  8. 各気室を連通し開閉弁を迂回するバイパス路を設け、該バイパス路の途中に容積変化率が小さい気室から容積変化率が大きい気室へと向う気体の流れのみを許容する逆止弁を設けたことを特徴とする請求項6または7に記載の懸架装置。
  9. ダンパ伸縮時にリザーバ室に流出入する作動油量が各フロントフォークで異なることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の懸架装置。
  10. 開閉弁は流量制御が可能であることを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の懸架装置。
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