JP7445401B2 - 燃料電池システムおよび制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムおよび制御装置に関する。
近年、燃料電池を種々の装置の電力源として利用する技術の開発が進められている。燃料電池は、一般に、複数の燃料電池セルが積層されている燃料電池スタックを有しており、燃料電池セルには、電解質膜、アノード電極およびカソード電極を含む膜電極接合体が設けられている。そして、燃料電池セルにおいて、アノード電極に燃料ガス(具体的には、水素ガス)が供給され、カソード電極に酸化ガス(具体的には、空気)が供給されることによって発電が行われる。
燃料電池システムでは、一般に、冷媒を用いて燃料電池の温度が制御される。例えば、特許文献1に開示されているように、燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路におけるラジエータより上流側と当該ラジエータより下流側とを接続するバイパス路を備える燃料電池システムがある。このような燃料電池システムでは、冷媒がバイパス路のみを流通する状態と冷媒がラジエータのみを流通する状態とを切り替えることができるようになっている。
特開2005-063743号公報
ところで、上述したバイパス路を備える燃料電池システムに関する従来の技術では、燃料電池の暖機の際に、燃料電池の温度が過度に変動してしまう場合があった。例えば、従来の技術では、燃料電池の暖機の際に、冷媒がバイパス路のみを流通する状態にすることによって燃料電池の温度を上昇させ、燃料電池の温度が目標温度に到達した時点で、冷媒がバイパス路のみを流通する状態から冷媒がラジエータのみを流通する状態への切り替えが行われる。ゆえに、冷媒の流通経路が上記のように切り替えられることに伴って燃料電池に送られる冷媒の温度が急激に変化し、燃料電池の温度が大きく変動してしまう場合があった。
そこで、本発明は、このような課題に鑑み、燃料電池の暖機の際における燃料電池の温度の変動を抑制することが可能な燃料電池システムおよび制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池システムは、燃料電池と、燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路と、冷媒循環路に設けられるラジエータと、冷媒循環路におけるラジエータより上流側とラジエータより下流側とを接続するバイパス路と、ラジエータを流通する冷媒と、バイパス路を流通する冷媒との流量比を調整する制御弁と、制御弁の動作を制御する制御装置と、を備える燃料電池システムであって、制御装置は、燃料電池の暖機の際に、燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点でラジエータへの冷媒の供給が開始され、その後、燃料電池から排出される冷媒のうちラジエータを流通する冷媒の流量割合が増大するように、制御弁の動作を制御ラジエータへの冷媒の供給が開始された後における流量割合の時間変化率を、燃料電池システムが収容される空間の温度に応じて変化させる
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池システムは、燃料電池と、燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路と、冷媒循環路に設けられるラジエータと、冷媒循環路におけるラジエータより上流側とラジエータより下流側とを接続するバイパス路と、ラジエータを流通する冷媒と、バイパス路を流通する冷媒との流量比を調整する制御弁と、制御弁の動作を制御する制御装置と、を備える燃料電池システムであって、制御装置は、燃料電池の暖機の際に、燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点でラジエータへの冷媒の供給が開始され、その後、燃料電池から排出される冷媒のうちラジエータを流通する冷媒の流量割合が増大するように、制御弁の動作を制御し、ラジエータへの冷媒の供給が開始された後における流量割合の時間変化率を、燃料電池システムが収容される空間内の風量に応じて変化させる。
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池システムは、燃料電池と、燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路と、冷媒循環路に設けられるラジエータと、冷媒循環路におけるラジエータより上流側とラジエータより下流側とを接続するバイパス路と、ラジエータを流通する冷媒と、バイパス路を流通する冷媒との流量比を調整する制御弁と、制御弁の動作を制御する制御装置と、を備える燃料電池システムであって、制御装置は、燃料電池の暖機の際に、燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点でラジエータへの冷媒の供給が開始され、その後、燃料電池から排出される冷媒のうちラジエータを流通する冷媒の流量割合が増大するように、制御弁の動作を制御し、ラジエータへの冷媒の供給が開始される時点を、燃料電池システムが収容される空間の温度に応じて変化させる。
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池システムは、燃料電池と、燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路と、冷媒循環路に設けられるラジエータと、冷媒循環路におけるラジエータより上流側とラジエータより下流側とを接続するバイパス路と、ラジエータを流通する冷媒と、バイパス路を流通する冷媒との流量比を調整する制御弁と、制御弁の動作を制御する制御装置と、を備える燃料電池システムであって、制御装置は、燃料電池の暖機の際に、燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点でラジエータへの冷媒の供給が開始され、その後、燃料電池から排出される冷媒のうちラジエータを流通する冷媒の流量割合が増大するように、制御弁の動作を制御し、ラジエータへの冷媒の供給が開始される時点を、燃料電池システムが収容される空間内の風量に応じて変化させる。
制御装置は、燃料電池の暖機の際に、ラジエータへの冷媒の供給が開始される時点より前において、冷媒がラジエータを流通せずにバイパス路を流通するように、制御弁の動作を制御してもよい。
上記課題を解決するために、本発明の制御装置は、燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路に設けられるラジエータを流通する冷媒と、冷媒循環路におけるラジエータより上流側とラジエータより下流側とを接続するバイパス路を流通する冷媒との流量比を調整する制御弁の動作を制御する制御装置であって、燃料電池の暖機の際に、燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点でラジエータへの冷媒の供給が開始され、その後、燃料電池から排出される冷媒のうちラジエータを流通する冷媒の流量割合が増大するように、制御弁の動作を制御ラジエータへの冷媒の供給が開始された後における流量割合の時間変化率を、燃料電池、冷媒循環路、ラジエータ、バイパス路、制御弁および制御装置を備える燃料電池システムが収容される空間の温度に応じて変化させる
上記課題を解決するために、本発明の制御装置は、燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路に設けられるラジエータを流通する冷媒と、冷媒循環路におけるラジエータより上流側とラジエータより下流側とを接続するバイパス路を流通する冷媒との流量比を調整する制御弁の動作を制御する制御装置であって、燃料電池の暖機の際に、燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点でラジエータへの冷媒の供給が開始され、その後、燃料電池から排出される冷媒のうちラジエータを流通する冷媒の流量割合が増大するように、制御弁の動作を制御し、ラジエータへの冷媒の供給が開始された後における流量割合の時間変化率を、燃料電池、冷媒循環路、ラジエータ、バイパス路、制御弁および制御装置を備える燃料電池システムが収容される空間内の風量に応じて変化させる。
上記課題を解決するために、本発明の制御装置は、燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路に設けられるラジエータを流通する冷媒と、冷媒循環路におけるラジエータより上流側とラジエータより下流側とを接続するバイパス路を流通する冷媒との流量比を調整する制御弁の動作を制御する制御装置であって、燃料電池の暖機の際に、燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点でラジエータへの冷媒の供給が開始され、その後、燃料電池から排出される冷媒のうちラジエータを流通する冷媒の流量割合が増大するように、制御弁の動作を制御し、ラジエータへの冷媒の供給が開始される時点を、燃料電池、冷媒循環路、ラジエータ、バイパス路、制御弁および制御装置を備える燃料電池システムが収容される空間の温度に応じて変化させる。
上記課題を解決するために、本発明の制御装置は、燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路に設けられるラジエータを流通する冷媒と、冷媒循環路におけるラジエータより上流側とラジエータより下流側とを接続するバイパス路を流通する冷媒との流量比を調整する制御弁の動作を制御する制御装置であって、燃料電池の暖機の際に、燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点でラジエータへの冷媒の供給が開始され、その後、燃料電池から排出される冷媒のうちラジエータを流通する冷媒の流量割合が増大するように、制御弁の動作を制御し、ラジエータへの冷媒の供給が開始される時点を、燃料電池、冷媒循環路、ラジエータ、バイパス路、制御弁および制御装置を備える燃料電池システムが収容される空間内の風量に応じて変化させる。
本発明によれば、燃料電池の暖機の際における燃料電池の温度の変動を抑制することが可能となる。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの概略構成を示す模式図である。 比較例に係る燃料電池の暖機の際における電池温度および流量割合の推移の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る制御装置が行う燃料電池の暖機の際における冷媒の流れの制御に関する処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る燃料電池システムにおいて冷媒がラジエータを流通せずにバイパス路を流通する状態を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池の暖機の際のラジエータへの冷媒の供給が開始された後における燃料電池システム内の冷媒の流れを示す模式図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池の暖機完了後における燃料電池システム内の冷媒の流れを示す模式図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池の暖機の際における電池温度および流量割合の推移の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
<燃料電池システムの構成>
図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係る燃料電池システム1の構成について説明する。
図1は、燃料電池システム1の概略構成を示す模式図である。なお、図1では、燃料電池システム1内の冷媒の流れが矢印により示されている。
なお、以下では、車両に搭載される燃料電池システム1について説明するが、本発明に係る燃料電池システムは、車両以外の他の装置に搭載されてもよく、例えば、船舶等の車両以外の移動体に搭載されてもよく、建物における発電システムとして利用される定置式のものであってもよい。
燃料電池システム1は、燃料電池10を備えるシステムであり、例えば、燃料電池10は車両の駆動用モータの電力源として利用され得る。
具体的には、燃料電池システム1は、図1に示されるように、燃料電池10と、冷媒循環路20と、ラジエータ30と、バイパス路40と、制御弁50と、ポンプ60と、第1温度センサ71と、第2温度センサ72と、風量センサ73と、制御装置100とを備える。なお、以下では、燃料電池システム1が車両のエンジンルームに収容される例を説明するが、車両において燃料電池システム1が収容される空間は、特に限定されず、例えば、車室の下方の空間等に収容されていてもよい。
燃料電池10は、燃料ガス(具体的には、水素ガス)と酸化ガス(具体的には、空気)とを反応させることにより発電する電池である。具体的には、燃料電池10は、複数の燃料電池セルが積層されている燃料電池スタックを有しており、各燃料電池セルには、電解質膜、アノード電極およびカソード電極を含む膜電極接合体が設けられている。燃料電池10は、水素タンク(図示省略)と接続されており、水素タンクには、例えば、燃料電池10に供給される高圧水素が充填されている。そして、モータポンプ(図示省略)等により水素タンクから燃料電池10へ水素ガスが供給されるようになっている。また、燃料電池10には、コンプレッサ(図示省略)等により空気が供給される。燃料電池10への水素ガスおよび空気の供給量が制御されることによって、水素ガスと空気との反応量すなわち発電量が変化し、燃料電池10の出力が制御される。
冷媒循環路20は、燃料電池10を冷却する冷媒(例えば、冷却水、フロンまたはアルコール等)が循環する流路である。燃料電池10は、冷媒循環路20と接続されており、冷媒循環路20を循環する冷媒が燃料電池10内に形成されている流路を流通するようになっている。それにより、冷媒と燃料電池10との間で熱交換が行われることによって燃料電池10が冷却される。
冷媒循環路20には、ラジエータ30およびポンプ60が設けられており、冷媒循環路20を循環する冷媒がラジエータ30およびポンプ60を流通するようになっている。冷媒循環路20内の冷媒は、ポンプ60により送出されることによって流動するようになっている。ポンプ60は、具体的には、冷媒循環路20における燃料電池10より下流側に設けられており、燃料電池10から排出される冷媒を当該ポンプ60よりも下流側に向けて送出する。ラジエータ30は、冷媒循環路20を流通する冷媒の熱を放熱することによって冷媒を冷却する。例えば、ラジエータ30には、走行風が当たるようになっており、ラジエータ30の周囲に送られる外気とラジエータ30との間で熱交換が行われる。ラジエータ30は、具体的には、冷媒循環路20におけるポンプ60よりも下流側に設けられており、ラジエータ30には、ポンプ60から送出された冷媒が送られる。
バイパス路40は、冷媒循環路20におけるラジエータ30より上流側とラジエータ30より下流側とを接続する。具体的には、バイパス路40の上流側端部は、冷媒循環路20におけるラジエータ30より上流側、かつ、ポンプ60より下流側の部分と接続されている。つまり、バイパス路40は、冷媒循環路20におけるポンプ60より下流側からラジエータ30を迂回して設けられている。
制御弁50は、ラジエータ30を流通する冷媒と、バイパス路40を流通する冷媒との流量比を調整する。具体的には、制御弁50は、バイパス路40の上流側端部と冷媒循環路20との接続部分に設けられる三方弁である。制御弁50は、燃料電池10から排出される冷媒がラジエータ30のみを流通する状態と、燃料電池10から排出される冷媒がバイパス路40のみを流通する状態と、燃料電池10から排出される冷媒がラジエータ30およびバイパス路40の双方を流通する状態とを切り替える機能を有する。
第1温度センサ71は、冷媒循環路20における燃料電池10よりも下流側の冷媒の温度を検出し、検出結果を制御装置100に出力する。具体的には、第1温度センサ71は、燃料電池10内の冷媒の流路の下流側端部(つまり、出口)の近傍に設けられ、設置箇所における冷媒の温度を検出する。制御装置100が行う後述する処理では、第1温度センサ71により検出される冷媒の温度は、燃料電池10の温度である電池温度に相当する値として利用される。
第2温度センサ72は、燃料電池システム1が収容される空間(具体的には、エンジンルーム)の温度(つまり、当該空間内の気温)を検出し、検出結果を制御装置100に出力する。第2温度センサ72の検出結果は、後述するように、制御装置100が行う燃料電池10の暖機の際における冷媒の流れの制御に利用される。エンジンルーム内の既存の温度センサとは別に第2温度センサ72を設けることにより、エンジンルーム内の気温の検出精度を向上させることができるので、上記制御を適正化することができる。
風量センサ73は、燃料電池システム1が収容される空間(具体的には、エンジンルーム)内の風量を検出し、検出結果を制御装置100に出力する。風量センサ73の検出結果は、後述するように、制御装置100が行う燃料電池10の暖機の際における冷媒の流れの制御に利用される。風量センサ73を設けることにより、例えば、車速センサの検出結果を利用したエンジンルーム内の風量の推定が困難となる停車時や低速走行時等であっても、エンジンルーム内の風量の検出精度を向上させることができるので、上記制御を適正化することができる。
制御装置100は、燃料電池システム1における各装置の動作を制御する。
例えば、制御装置100は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する記憶素子であるROM(Read Only Memory)およびCPUの実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する記憶素子であるRAM(Random Access Memory)等を含む。
具体的には、制御装置100は、制御弁50およびポンプ60の動作を制御することによって、燃料電池システム1における冷媒の流れを制御する。詳細には、制御装置100は、制御弁50の動作を制御することによって、ラジエータ30を流通する冷媒と、バイパス路40を流通する冷媒との流量比を制御する。また、制御装置100は、ポンプ60の動作を制御することによって、ポンプ60により送出される冷媒の流量(つまり、燃料電池10を流通する冷媒の流量)を制御する。例えば、制御装置100は、車両のイグニッションスイッチがONになったときにポンプ60を駆動させ、当該イグニッションスイッチがOFFになったときにポンプ60を停止させる。
また、制御装置100は、第1温度センサ71、第2温度センサ72および風量センサ73の各センサと通信することによって、当該各センサから出力される情報を取得する。このように得られる情報は、燃料電池システム1における冷媒の流れの制御に関する処理に利用される。
制御装置100は、上述したように、燃料電池システム1に搭載される各装置と通信を行う。制御装置100と各装置との通信は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信を用いて実現される。
なお、本実施形態に係る制御装置100が有する機能は複数の制御装置により少なくとも部分的に分割されてもよく、複数の機能が1つの制御装置によって実現されてもよい。制御装置100が有する機能が複数の制御装置により少なくとも部分的に分割される場合、当該複数の制御装置は、CAN等の通信バスを介して、互いに接続されてもよい。
燃料電池システム1では、例えば、車両の駆動要求が生じた場合(例えば、アクセルが踏み込まれた場合)に、燃料電池10による発電が行われる。ここで、燃料電池10を発電可能な状態にするためには、燃料電池10を暖機する必要がある。具体的には、燃料電池10の暖機では、燃料電池10の温度を目標温度まで上昇させることが行われる。目標温度は、燃料電池10の発電効率を効果的に向上させ得る温度に設定され、燃料電池10の仕様に応じて異なり得る。なお、目標温度は、燃料電池10の目標出力に応じて変化し得る。
燃料電池10の暖機の際には、冷媒がラジエータ30を流通せずにバイパス路40を流通する状態(つまり、冷媒がバイパス路40のみを流通する状態)にすることによって、燃料電池10に送られる冷媒の温度の低下を抑制することができるので、燃料電池10の温度を上昇させることができる。ここで、従来の技術では、上述したように、燃料電池10の温度が目標温度に到達した時点で、冷媒がバイパス路40のみを流通する状態から冷媒がラジエータ30のみを流通する状態への切り替えが行われることに伴って、燃料電池10に送られる冷媒の温度が急激に変化し、燃料電池10の温度が大きく変動してしまう場合があった。
図2は、比較例に係る燃料電池10の暖機の際における電池温度および流量割合の推移の一例を示す図である。なお、図2で示されている流量割合は、燃料電池10から排出される冷媒のうちラジエータ30を流通する冷媒の流量割合である。流量割合が0の場合は、冷媒がバイパス路40のみを流通する状態に相当し、流量割合が1の場合は、冷媒がラジエータ30のみを流通する状態に相当する。
比較例では、本実施形態と異なり、燃料電池10の暖機の際に、燃料電池10の温度が目標温度Tに到達した時点で、冷媒がバイパス路40のみを流通する状態から冷媒がラジエータ30のみを流通する状態への切り替えが行われる。
図2に示される例では、時刻t91において、燃料電池10の暖機が開始され、冷媒がラジエータ30を流通せずにバイパス路40を流通する状態となる(つまり、ラジエータ30を流通する冷媒の流量割合が0となる)。それにより、時刻t91以後、燃料電池10に送られる冷媒の温度の上昇に伴い、電池温度が上昇する。その後、時刻t92において、電池温度が目標温度Tに到達したことをトリガとして、冷媒がバイパス路40のみを流通する状態から冷媒がラジエータ30のみを流通する状態への切り替えが行われる(つまり、ラジエータ30を流通する冷媒の流量割合が0から1に切り替わる)。
比較例では、時刻t92において、上記のように、冷媒がバイパス路40のみを流通する状態から冷媒がラジエータ30のみを流通する状態への切り替えが行われることに伴って、燃料電池10に送られる冷媒の温度が急激に変化する。それにより、図2に示されるように、時刻t92以後において、電池温度が目標温度Tを超え、その後、大きく低下する挙動が生じてしまう。
上記のように、本実施形態に係る燃料電池システム1では、制御装置100は、ラジエータ30を流通する冷媒と、バイパス路40を流通する冷媒との流量比を調整する制御弁50の動作を制御する。ここで、制御装置100は、燃料電池10の暖機の際に、燃料電池10の温度が目標温度に到達するより前の時点でラジエータ30への冷媒の供給が開始され、その後、燃料電池10から排出される冷媒のうちラジエータ30を流通する冷媒の流量割合が増大するように、制御弁50の動作を制御する。それにより、燃料電池10の暖機の際における燃料電池10の温度の変動を抑制することが実現される。このような、制御装置100により行われる燃料電池10の暖機の際における冷媒の流れの制御に関する処理の詳細については、後述する。
<燃料電池システムの動作>
続いて、図3~図7を参照して、本発明の実施形態に係る燃料電池システム1の動作について説明する。
図3は、制御装置100が行う燃料電池10の暖機の際における冷媒の流れの制御に関する処理の一例を示すフローチャートである。図3に示される制御フローは、具体的には、燃料電池10を発電可能な状態にするために当該燃料電池10を暖機する際に実行される。なお、図7は、図3に示される制御フローが実行された場合の燃料電池10の暖機の際における電池温度および流量割合の推移の一例を示す図であり、図7の詳細については、後述する。
図3に示される制御フローが開始されると、まず、ステップS501において、制御装置100は、冷媒がラジエータ30を流通せずにバイパス路40を流通する(つまり、バイパス路40のみを流通する)ように、制御弁50の動作を制御する。
図4は、燃料電池システム1において冷媒がラジエータ30を流通せずにバイパス路40を流通する状態を示す模式図である。
ステップS501において、制御装置100は、具体的には、図4に示されるように、燃料電池10から排出されて制御弁50に送られる冷媒がラジエータ30には送られずにバイパス路40を通って燃料電池10に戻る流れF10が生じるように、制御弁50の動作を制御する。それにより、燃料電池10に送られる冷媒の温度の低下を抑制することができるので、燃料電池10の温度を適切に上昇させることができる。
次に、ステップS502において、制御装置100は、冷媒がラジエータ30を流通せずにバイパス路40を流通する状態を維持した場合に電池温度(つまり、燃料電池10の温度)が目標温度(図7における目標温度Tに対応)に到達する時点である到達予測時刻(図7における時刻t13に対応)を予測する。
例えば、制御装置100は、まず、ステップS501で冷媒がラジエータ30を流通せずにバイパス路40を流通する状態になった後における電池温度の推移に基づいて、電池温度の時間変化率(図7における直線L1の傾きに対応)を特定する。そして、特定された電池温度の時間変化率に基づいて、到達予測時刻を予測する。なお、電池温度としては、例えば、第1温度センサ71により検出される冷媒の温度を利用することができる。
次に、ステップS503において、制御装置100は、ラジエータ30への冷媒の供給が開始される時点である供給開始時刻(図7における時刻t12に対応)を到達予測時刻に応じて決定する。供給開始時刻は、到達予測時刻よりも前の時刻に決定される。
例えば、制御装置100は、ステップS502で予測された到達予測時刻(つまり、冷媒がラジエータ30を流通せずにバイパス路40を流通する状態を維持した場合に電池温度が目標温度に到達する時点)に対して設定時間前の時点を供給開始時刻として決定する。
ここで、供給開始時刻が到達予測時刻に対して過度に早い場合、電池温度が目標温度まで上昇しきらない状況が生じるおそれがある。一方、供給開始時刻が到達予測時刻に対して過度に遅い場合、電池温度が目標温度を超えてしまう状況が生じるおそれがある。ゆえに、設定時間は、これらの状況を回避し得るような時間に設定されることが好ましい。
上記の各状況を適切に回避する観点では、制御装置100は、供給開始時刻を、燃料電池システム1が収容される空間(具体的には、エンジンルーム)の温度に応じて変化させることが好ましい。例えば、制御装置100は、エンジンルーム内の気温が低いほど、供給開始時刻を遅くする(つまり、エンジンルーム内の気温が高いほど、供給開始時刻を早くする)。エンジンルーム内の気温が低いほど燃料電池システム1内の冷媒からエンジンルーム内の空気への放熱が促進されるので、電池温度が上昇しにくくなる。ゆえに、エンジンルーム内の気温が低いほど供給開始時刻を遅くすることにより、供給開始時刻を適正化することができる。
また、同様の観点では、制御装置100は、供給開始時刻を、燃料電池システム1が収容される空間(具体的には、エンジンルーム)内の風量に応じて変化させることが好ましい。例えば、制御装置100は、エンジンルーム内の風量が大きいほど、供給開始時刻を遅くする(つまり、エンジンルーム内の風量が小さいほど、供給開始時刻を早くする)。エンジンルーム内の風量が大きいほど燃料電池システム1内の冷媒からエンジンルーム内の空気への放熱が促進されるので、電池温度が上昇しにくくなる。ゆえに、エンジンルーム内の風量が大きいほど供給開始時刻を遅くすることにより、供給開始時刻を適正化することができる。
次に、ステップS504において、制御装置100は、現時刻が供給開始時刻に到達したか否かを判定する。現時刻が供給開始時刻に到達したと判定された場合(ステップS504/YES)、ステップS505に進む。一方、現時刻が供給開始時刻に到達していないと判定された場合(ステップS504/NO)、ステップS504の判定処理が繰り返される。
ステップS504でYESと判定された場合、ステップS505において、制御装置100は、ラジエータ30への冷媒の供給が開始されるように、制御弁50の動作を制御する。
図5は、燃料電池10の暖機の際のラジエータ30への冷媒の供給が開始された後における燃料電池システム1内の冷媒の流れを示す模式図である。
ステップS505において、制御装置100は、具体的には、図5に示されるように、燃料電池10から排出されて制御弁50に送られる冷媒がバイパス路40を通って燃料電池10に戻る流れF21に加えて、当該冷媒がラジエータ30を通って燃料電池10に戻る流れF22が生じるように、制御弁50の動作を制御する。それにより、冷媒の一部をラジエータ30により冷却することができるので、燃料電池10に送られる冷媒の温度上昇を抑制することができる。
上記のように、図3に示される制御フローでは、到達予測時刻よりも前の時刻である供給開始時刻において、ラジエータ30への冷媒の供給が開始される。このように、燃料電池10の暖機の際に、電池温度が目標温度に到達するより前の時点でラジエータ30への冷媒の供給が開始され、その後、後述するように、燃料電池10から排出される冷媒のうちラジエータ30を流通する冷媒の流量割合が増大する。それにより、電池温度が目標温度に到達した時点で、冷媒がバイパス路40のみを流通する状態から冷媒がラジエータ30のみを流通する状態への切り替えが行われることを回避しつつ燃料電池10を暖機することができる。ゆえに、燃料電池10の暖機の際に、燃料電池10に送られる冷媒の温度が急激に変化することに起因して電池温度が大きく変動してしまうことを抑制することができる。
次に、ステップS506において、制御装置100は、燃料電池10から排出される冷媒のうちラジエータ30を流通する冷媒の流量割合が増大するように、制御弁50の動作を制御し、図3に示される制御フローは終了する。
ステップS506において、制御装置100は、具体的には、図5に示される流れF21の冷媒の流量が徐々に低下し、一方で流れF22の冷媒の流量が徐々に増大するように、制御弁50の動作を制御する。それにより、燃料電池10に送られる冷媒のうち、ラジエータ30を通ることにより冷却される冷媒の流量の割合を徐々に増大させることができる。なお、燃料電池10から排出される冷媒のうちラジエータ30を流通する冷媒の流量割合の増大は、冷媒がバイパス路40を流通せずにラジエータ30を流通する状態(つまり、流量割合が1となる状態)になった際に終了する。
ここで、ラジエータ30への冷媒の供給が開始された後におけるラジエータ30を流通する冷媒の流量割合の時間変化率が過度に大きい場合、電池温度が目標温度まで上昇しきらない状況が生じるおそれがある。一方、上記流量割合の時間変化率が過度に小さい場合、電池温度が目標温度を超えてしまう状況が生じるおそれがある。
上記の各状況を適切に回避する観点では、制御装置100は、ラジエータ30への冷媒の供給が開始された後におけるラジエータ30を流通する冷媒の流量割合の時間変化率を、燃料電池システム1が収容される空間(具体的には、エンジンルーム)の温度に応じて変化させることが好ましい。例えば、制御装置100は、エンジンルーム内の気温が低いほど、上記流量割合の時間変化率を小さくする(つまり、エンジンルーム内の気温が高いほど、上記流量割合の時間変化率を大きくする)。エンジンルーム内の気温が低いほど燃料電池システム1内の冷媒からエンジンルーム内の空気への放熱が促進されるので、電池温度が上昇しにくくなる。ゆえに、エンジンルーム内の気温が低いほど上記流量割合の時間変化率を小さくすることにより、上記流量割合の時間変化率を適正化することができる。
また、同様の観点では、制御装置100は、ラジエータ30への冷媒の供給が開始された後におけるラジエータ30を流通する冷媒の流量割合の時間変化率を、燃料電池システム1が収容される空間(具体的には、エンジンルーム)内の風量に応じて変化させることが好ましい。例えば、制御装置100は、エンジンルーム内の風量が大きいほど、上記流量割合の時間変化率を小さくする(つまり、エンジンルーム内の風量が小さいほど、上記流量割合の時間変化率を大きくする)。エンジンルーム内の風量が大きいほど燃料電池システム1内の冷媒からエンジンルーム内の空気への放熱が促進されるので、電池温度が上昇しにくくなる。ゆえに、エンジンルーム内の風量が大きいほど上記流量割合の時間変化率を小さくすることにより、上記流量割合の時間変化率を適正化することができる。
ラジエータ30により冷媒を冷却する能力は、例えば、冷媒がバイパス路40を流通せずにラジエータ30を流通する(つまり、ラジエータ30のみを流通する)状態において燃料電池10の温度が目標温度に維持されるように設定される。ゆえに、燃料電池10から排出される冷媒のうちラジエータ30を流通する冷媒の流量割合が増大した結果として、冷媒がバイパス路40を流通せずにラジエータ30を流通する状態となった際に、燃料電池10の温度は目標温度に到達して燃料電池10の暖機が完了する。
図6は、燃料電池10の暖機完了後における燃料電池システム1内の冷媒の流れを示す模式図である。
燃料電池10の暖機完了後において、制御装置100は、例えば、冷媒がバイパス路40を流通せずにラジエータ30を流通する状態が維持されるように、制御弁50の動作を制御する。具体的には、制御装置100は、図6に示されるように、燃料電池10から排出されて制御弁50に送られる冷媒がバイパス路40には送られずにラジエータ30を通って燃料電池10に戻る流れF30が生じるように、制御弁50の動作を制御する。それにより、燃料電池10の温度が目標温度に維持される。
ここで、図7を参照して、本実施形態に係る燃料電池10の暖機の際における電池温度および流量割合の推移について説明する。なお、図2と同様に、図7で示されている流量割合は、燃料電池10から排出される冷媒のうちラジエータ30を流通する冷媒の流量割合である。流量割合が0の場合は、冷媒がバイパス路40のみを流通する状態に相当し、流量割合が1の場合は、冷媒がラジエータ30のみを流通する状態に相当する。
図7は、本実施形態に係る燃料電池10の暖機の際における電池温度および流量割合の推移の一例を示す図である。
本実施形態では、上述したように、制御装置100は、燃料電池10の暖機の際に、電池温度が目標温度Tに到達するより前の時点でラジエータ30への冷媒の供給が開始され、その後、燃料電池10から排出される冷媒のうちラジエータ30を流通する冷媒の流量割合が増大するように、制御弁50の動作を制御する。
図7に示される例では、時刻t11において、燃料電池10の暖機が開始され、冷媒がラジエータ30を流通せずにバイパス路40を流通する状態となる(つまり、ラジエータ30を流通する冷媒の流量割合が0となる)。それにより、時刻t11以後、燃料電池10に送られる冷媒の温度の上昇に伴い、電池温度が上昇する。
ここで、制御装置100は、例えば、時刻t11以後において電池温度が一定の時間変化率で上昇した場合(つまり、図7における直線L1に沿って上昇した場合)に電池温度が目標温度Tに到達する時刻t13を到達予測時刻として予測する。そして、制御装置100は、時刻t13に対して設定時間前の時刻t12を供給開始時刻(つまり、ラジエータ30への冷媒の供給が開始される時点)として決定する。
ゆえに、電池温度が目標温度Tに到達するより前の時刻t12において、ラジエータ30への冷媒の供給が開始される。そして、時刻t12以後、ラジエータ30を流通する冷媒の流量割合が徐々に増大し、時刻t14において、冷媒がバイパス路40を流通せずにラジエータ30を流通する状態となり(つまり、ラジエータ30を流通する冷媒の流量割合が1となり)、燃料電池10の温度が目標温度Tに到達して燃料電池10の暖機が完了する。
本実施形態では、比較例と異なり、電池温度が目標温度Tに到達するより前の時刻t12において、ラジエータ30への冷媒の供給が開始され、時刻t12以後、ラジエータ30を流通する冷媒の流量割合が増大する。それにより、燃料電池10に送られる冷媒の温度が急激に変化することを抑制しつつ燃料電池10を暖機することができるので、比較例と異なり、電池温度が目標温度Tを超え、その後、大きく低下する挙動が生じてしまうことを抑制することができる。
<燃料電池システムの効果>
続いて、本発明の実施形態に係る燃料電池システム1の効果について説明する。
本実施形態に係る燃料電池システム1では、制御装置100は、燃料電池10の暖機の際に、燃料電池10の温度が目標温度に到達するより前の時点でラジエータ30への冷媒の供給が開始され、その後、燃料電池10から排出される冷媒のうちラジエータ30を流通する冷媒の流量割合が増大するように、制御弁50の動作を制御する。それにより、燃料電池10の暖機の際に、燃料電池10に送られる冷媒の温度が急激に変化することを抑制することができる。ゆえに、燃料電池10の暖機の際における燃料電池10の温度の変動を抑制することができる。
また、本実施形態に係る燃料電池システム1では、制御装置100は、燃料電池10の暖機の際に、ラジエータ30への冷媒の供給が開始される時点より前において、冷媒がラジエータ30を流通せずにバイパス路40を流通するように、制御弁50の動作を制御することが好ましい。それにより、燃料電池10に送られる冷媒の温度の低下を抑制することができるので、燃料電池10の温度を適切に上昇させることができる。
また、本実施形態に係る燃料電池システム1では、制御装置100は、燃料電池10の暖機の際に、ラジエータ30への冷媒の供給が開始された後における上記流量割合の時間変化率を、燃料電池システム1が収容される空間の温度に応じて変化させることが好ましい。それにより、上記流量割合の時間変化率を、燃料電池システム1が収容される空間の温度に応じて適正化することができるので、燃料電池10の温度が目標温度まで上昇しきらない状況や燃料電池10の温度が目標温度を超えてしまう状況が生じることを適切に回避することができる。
また、本実施形態に係る燃料電池システム1では、制御装置100は、燃料電池10の暖機の際に、ラジエータ30への冷媒の供給が開始された後における上記流量割合の時間変化率を、燃料電池システム1が収容される空間内の風量に応じて変化させることが好ましい。それにより、上記流量割合の時間変化率を、燃料電池システム1が収容される空間内の風量に応じて適正化することができるので、燃料電池10の温度が目標温度まで上昇しきらない状況や燃料電池10の温度が目標温度を超えてしまう状況が生じることを適切に回避することができる。
また、本実施形態に係る燃料電池システム1では、制御装置100は、燃料電池10の暖機の際に、ラジエータ30への冷媒の供給が開始される時点(つまり、供給開始時刻)を、燃料電池システム1が収容される空間の温度に応じて変化させることが好ましい。それにより、ラジエータ30への冷媒の供給が開始される時点を、燃料電池システム1が収容される空間の温度に応じて適正化することができるので、燃料電池10の温度が目標温度まで上昇しきらない状況や燃料電池10の温度が目標温度を超えてしまう状況が生じることを適切に回避することができる。
また、本実施形態に係る燃料電池システム1では、制御装置100は、燃料電池10の暖機の際に、ラジエータ30への冷媒の供給が開始される時点(つまり、供給開始時刻)を、燃料電池システム1が収容される空間内の風量に応じて変化させることが好ましい。それにより、ラジエータ30への冷媒の供給が開始される時点を、燃料電池システム1が収容される空間内の風量に応じて適正化することができるので、燃料電池10の温度が目標温度まで上昇しきらない状況や燃料電池10の温度が目標温度を超えてしまう状況が生じることを適切に回避することができる。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例または修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
例えば、上記では、図1を参照して、燃料電池システム1の構成について説明したが、本発明に係る燃料電池システムの構成は、このような例に限定されず、例えば、図1に示される燃料電池システム1に対して一部の構成要素の削除、追加または変更を加えたものであってもよい。
また、例えば、上記では、制御弁50がバイパス路40の上流側端部と冷媒循環路20との接続部分に設けられる三方弁である例を説明したが、制御弁50は、ラジエータ30を流通する冷媒と、バイパス路40を流通する冷媒との流量比を調整する機能を有していればよく、互いに異なる位置に別々に設けられた複数の弁であってもよい。
また、例えば、上記では、燃料電池システム1が収容される空間内の風量を検出する風量センサ73が用いられる例を説明したが、風量センサ73に換えて他のセンサを用いて当該空間内の風量が取得されてもよい。例えば、当該空間内の風量が走行風の風速に相関する場合、車速センサの検出結果を走行風の風速として用いることによって、当該空間内の風量が取得されてもよい。
また、例えば、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしもフローチャートに示された順序で実行されなくてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
本発明は、燃料電池システムおよび制御装置に利用できる。
1 燃料電池システム
10 燃料電池
20 冷媒循環路
30 ラジエータ
40 バイパス路
50 制御弁
60 ポンプ
71 第1温度センサ
72 第2温度センサ
73 風量センサ
100 制御装置

Claims (9)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路と、
    前記冷媒循環路に設けられるラジエータと、
    前記冷媒循環路における前記ラジエータより上流側と前記ラジエータより下流側とを接続するバイパス路と、
    前記ラジエータを流通する前記冷媒と、前記バイパス路を流通する前記冷媒との流量比を調整する制御弁と、
    前記制御弁の動作を制御する制御装置と、
    を備える燃料電池システムであって
    前記制御装置は、前記燃料電池の暖機の際に、
    前記燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点で前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始され、その後、前記燃料電池から排出される前記冷媒のうち前記ラジエータを流通する前記冷媒の流量割合が増大するように、前記制御弁の動作を制御
    前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始された後における前記流量割合の時間変化率を、前記燃料電池システムが収容される空間の温度に応じて変化させる、
    燃料電池システム。
  2. 燃料電池と、
    前記燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路と、
    前記冷媒循環路に設けられるラジエータと、
    前記冷媒循環路における前記ラジエータより上流側と前記ラジエータより下流側とを接続するバイパス路と、
    前記ラジエータを流通する前記冷媒と、前記バイパス路を流通する前記冷媒との流量比を調整する制御弁と、
    前記制御弁の動作を制御する制御装置と、
    を備える燃料電池システムであって
    前記制御装置は、前記燃料電池の暖機の際に、
    前記燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点で前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始され、その後、前記燃料電池から排出される前記冷媒のうち前記ラジエータを流通する前記冷媒の流量割合が増大するように、前記制御弁の動作を制御
    前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始された後における前記流量割合の時間変化率を、前記燃料電池システムが収容される空間内の風量に応じて変化させる、
    燃料電池システム。
  3. 燃料電池と、
    前記燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路と、
    前記冷媒循環路に設けられるラジエータと、
    前記冷媒循環路における前記ラジエータより上流側と前記ラジエータより下流側とを接続するバイパス路と、
    前記ラジエータを流通する前記冷媒と、前記バイパス路を流通する前記冷媒との流量比を調整する制御弁と、
    前記制御弁の動作を制御する制御装置と、
    を備える燃料電池システムであって
    前記制御装置は、前記燃料電池の暖機の際に、
    前記燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点で前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始され、その後、前記燃料電池から排出される前記冷媒のうち前記ラジエータを流通する前記冷媒の流量割合が増大するように、前記制御弁の動作を制御
    前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始される時点を、前記燃料電池システムが収容される空間の温度に応じて変化させる、
    燃料電池システム。
  4. 燃料電池と、
    前記燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路と、
    前記冷媒循環路に設けられるラジエータと、
    前記冷媒循環路における前記ラジエータより上流側と前記ラジエータより下流側とを接続するバイパス路と、
    前記ラジエータを流通する前記冷媒と、前記バイパス路を流通する前記冷媒との流量比を調整する制御弁と、
    前記制御弁の動作を制御する制御装置と、
    を備える燃料電池システムであって
    前記制御装置は、前記燃料電池の暖機の際に、
    前記燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点で前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始され、その後、前記燃料電池から排出される前記冷媒のうち前記ラジエータを流通する前記冷媒の流量割合が増大するように、前記制御弁の動作を制御
    前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始される時点を、前記燃料電池システムが収容される空間内の風量に応じて変化させる、
    燃料電池システム。
  5. 前記制御装置は、前記燃料電池の暖機の際に、前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始される時点より前において、前記冷媒が前記ラジエータを流通せずに前記バイパス路を流通するように、前記制御弁の動作を制御する、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の燃料電池システム。
  6. 燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路に設けられるラジエータを流通する前記冷媒と、前記冷媒循環路における前記ラジエータより上流側と前記ラジエータより下流側とを接続するバイパス路を流通する前記冷媒との流量比を調整する制御弁の動作を制御する制御装置であって、
    前記燃料電池の暖機の際に、
    前記燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点で前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始され、その後、前記燃料電池から排出される前記冷媒のうち前記ラジエータを流通する前記冷媒の流量割合が増大するように、前記制御弁の動作を制御
    前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始された後における前記流量割合の時間変化率を、前記燃料電池、前記冷媒循環路、前記ラジエータ、前記バイパス路、前記制御弁および前記制御装置を備える燃料電池システムが収容される空間の温度に応じて変化させる、
    制御装置。
  7. 燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路に設けられるラジエータを流通する前記冷媒と、前記冷媒循環路における前記ラジエータより上流側と前記ラジエータより下流側とを接続するバイパス路を流通する前記冷媒との流量比を調整する制御弁の動作を制御する制御装置であって、
    前記燃料電池の暖機の際に、
    前記燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点で前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始され、その後、前記燃料電池から排出される前記冷媒のうち前記ラジエータを流通する前記冷媒の流量割合が増大するように、前記制御弁の動作を制御
    前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始された後における前記流量割合の時間変化率を、前記燃料電池、前記冷媒循環路、前記ラジエータ、前記バイパス路、前記制御弁および前記制御装置を備える燃料電池システムが収容される空間内の風量に応じて変化させる、
    制御装置。
  8. 燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路に設けられるラジエータを流通する前記冷媒と、前記冷媒循環路における前記ラジエータより上流側と前記ラジエータより下流側とを接続するバイパス路を流通する前記冷媒との流量比を調整する制御弁の動作を制御する制御装置であって、
    前記燃料電池の暖機の際に、
    前記燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点で前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始され、その後、前記燃料電池から排出される前記冷媒のうち前記ラジエータを流通する前記冷媒の流量割合が増大するように、前記制御弁の動作を制御
    前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始される時点を、前記燃料電池、前記冷媒循環路、前記ラジエータ、前記バイパス路、前記制御弁および前記制御装置を備える燃料電池システムが収容される空間の温度に応じて変化させる、
    制御装置。
  9. 燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路に設けられるラジエータを流通する前記冷媒と、前記冷媒循環路における前記ラジエータより上流側と前記ラジエータより下流側とを接続するバイパス路を流通する前記冷媒との流量比を調整する制御弁の動作を制御する制御装置であって、
    前記燃料電池の暖機の際に、
    前記燃料電池の温度が目標温度に到達するより前の時点で前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始され、その後、前記燃料電池から排出される前記冷媒のうち前記ラジエータを流通する前記冷媒の流量割合が増大するように、前記制御弁の動作を制御
    前記ラジエータへの前記冷媒の供給が開始される時点を、前記燃料電池、前記冷媒循環路、前記ラジエータ、前記バイパス路、前記制御弁および前記制御装置を備える燃料電池システムが収容される空間内の風量に応じて変化させる、
    制御装置。
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