JP7442049B2 - オンラインショップシステム、及びオンラインショッププログラム - Google Patents

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Description

本発明は、オンラインショップに用いられるオンラインショップシステム、及びオンラインショッププログラムに関する。
近年、本来食べられる食品が廃棄されてしまうフードロスの問題が注目されている。一方、オンラインで買い物をすることができるオンラインショップのためのオンラインショップシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このようなオンラインショップでは、食品の販売も行われている。
特開2021-22267号公報
ところで、オンラインショップで販売される食品は、販売ページに掲載される写真と見た目が大きく変わらないものであることが求められ、大きさなども、販売ページに表示されたサイズ、例えばMサイズ等の一定の基準を満たすものである必要がある。
そのため、味や栄養については何ら問題ない食品であっても、形状がいびつであったり、サイズが基準範囲から外れて大きすぎたり小さすぎたりすると、廃棄され、フードロスを生じてしまう。このような傾向は、野菜や果実などの農作物では特に顕著である。
本発明の目的は、フードロスを低減することが容易なオンラインショップシステム、及びオンラインショッププログラムを提供することである。
本発明に係るオンラインショップシステムは、消費者が食品を購入可能なオンラインショップのためのオンラインショップシステムであって、前記消費者から、購入しようとする食品の選択を受け付ける購入受付部と、前記消費者から寄付金額を受け付ける寄付受付部と、前記受け付けられた寄付金額の累積金額を算出する累積金額算出部と、前記累積金額が、前記選択された食品の販売者から所定の寄贈先へ所定の食品を送るための送料以上になったとき、前記食品の販売者へ、前記累積金額が前記送料以上になった旨を通知する通知処理部とを備える。
この構成によれば、消費者がオンラインショップで食品を購入しようとするときに、消費者から寄付を受け付けることができる。そして、寄付金の累積金額が、食品の販売者から所定の寄贈先へ所定の食品を送るための送料以上になったとき、その販売者へ、累積金額が送料以上になった旨が通知される。そのため、販売者は、送料を寄付金で賄って、販売対象外食品を寄贈先へ送付することができるので、フードロスを低減することが容易となる。
また、前記食品の前記販売者は、前記食品の生産者であってもよい。
この構成によれば、生産者の段階で生じるフードロスを低減することが容易となる。
また、前記寄付受付部は、前記選択された食品と対応付けて前記寄付金額を受け付け、前記累積金額算出部は、前記対応付けられた食品毎に、前記累積金額を算出し、前記通知処理部は、前記対応付けられた累積金額が前記送料以上になった食品の販売者へ、前記累積金額が前記送料以上になった旨を通知することが好ましい。
この構成によれば、寄付金は、消費者が選択した食品毎に累積されるので、消費者が寄贈したいと思う食品の販売対象外食品を寄贈するように運用することが容易となる。
また、前記選択された食品と対応する前記累積金額と前記所定の食品を送るための前記送料との差額を前記消費者へ報知する消費者宛報知部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、消費者は、自分があといくら寄付すれば、所定の食品を寄贈先へ送ることができるのかが判るので、寄付額を決める際に差額を参考にすることができ、消費者が寄付金額を決め易くなる。
また、前記寄付受付部は、前記選択された食品の販売者と対応付けて前記寄付金額を受け付け、前記累積金額算出部は、前記対応付けられた販売者毎に、前記累積金額を算出し、前記通知処理部は、前記対応付けられた累積金額が前記送料以上になった販売者へ、前記累積金額が前記送料以上になった旨を通知することが好ましい。
この構成によれば、寄付金額が、販売者毎に対応して受け付けられ、累積される。この場合、同じ販売者が複数の食品を販売していても、各食品の購入時に得られた寄付金の合計額が累積金額となる。その結果、累積金額が送料に到達するまでの時間が短縮される。
また、前記選択された食品の販売者と対応する前記累積金額と前記所定の食品を送るための前記送料との差額を前記消費者へ報知する消費者宛報知部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、消費者は、自分があといくら寄付すれば、所定の食品を寄贈先へ送ることができるのかが判るので、寄付額を決める際に差額を参考にすることができ、消費者が寄付金額を決め易くなる。
また、複数の宛先を予め記憶する宛先記憶部と、前記複数の宛先のうち一つを、前記寄贈先として順次選択する寄贈先選択部とをさらに備え、前記寄贈先選択部は、前記累積金額が前記送料以上になったとき、新たな前記宛先を、新たな前記寄贈先として選択することが好ましい。
この構成によれば、複数の寄贈先に対して順次寄贈を行うことが容易となる。
また、複数の宛先を予め記憶する宛先記憶部と、前記複数の宛先のうち一つを選択する指示を前記消費者から受け付け、前記消費者から受け付けられた宛先を、前記寄贈先として選択する寄贈先選択部とをさらに備えてもよい。
この構成によれば、消費者が所望する寄贈先へ寄贈することが容易となる。
また、前記寄贈先選択部は、前記選択された寄贈先を前記消費者へ報知することが好ましい。
この構成によれば、消費者は、自分の寄付によって、寄贈が行われる寄贈先を知ることができる。
また、前記販売者は複数であり、前記宛先記憶部は、前記各販売者と、前記複数の宛先とを対応付けて記憶し、前記寄贈先選択部は、前記寄贈先を、前記販売者毎に、前記各販売者に対応付けられた前記宛先の中から選択することが好ましい。
この構成によれば、各販売者に対してそれぞれ異なった宛先を対応付けることができる。その結果、例えば販売者と地理的に近い位置にある宛先を対応付けておくことによって、送料を低減することが容易となる。
また、本発明に係るオンラインショッププログラムは、コンピュータを、上述のオンラインショップシステムとして機能させる。
このオンラインショッププログラムによれば、コンピュータを、上述のオンラインショップシステムとして機能させることができるので、フードロスを低減することが容易となる。
このような構成のオンラインショップシステム、及びオンラインショッププログラムは、フードロスを低減することが容易となる。
本発明の一実施形態に係るオンラインショップシステムの構成の一例を示すブロック図である。 宛先記憶部に記憶される宛先テーブルの一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るオンラインショッププログラムを用いたオンラインショップシステムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るオンラインショッププログラムを用いたオンラインショップシステムの動作の一例を示すフローチャートである。 消費者端末装置に表示される購入画面の一例を示す説明図である。 消費者端末装置に表示される寄付つき支払い画面の一例を示す説明図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係るオンラインショップシステムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すオンラインショップシステム1は、例えばサーバ装置2と、記憶装置3とを備えている。サーバ装置2は、ネットワーク6を介して、複数の消費者端末装置4及び複数の販売者端末装置5とデータ送受信可能に接続されている。ネットワーク6は、例えばインターネット、公衆電話回線、移動体通信網、LAN(Local Area Network)、WiFi(登録商標)等、種々の通信手段であってもよく、これらの通信手段が組み合わされていてもよく、有線、無線、あるいは有線と無線とが組み合わされて構成されていてもよい。
消費者端末装置4は、オンラインショップを介して食品を購入する消費者が用いる端末装置である。販売者端末装置5は、オンラインショップを介して食品を販売する販売者が用いる端末装置である。消費者端末装置4及び販売者端末装置5としては、いわゆるパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等、種々の情報処理装置を用いることができる。
販売者は、自ら生産した食品をオンラインショップで販売する生産者、例えば農家や食品加工業者であってもよく、生産者から仕入れた食品を販売する販売者であってもよい。
例えば、野菜や果物などの農産物の場合、形状がいびつであったりサイズが基準範囲から外れていたりするために、何ら問題なく食べられるにもかかわらず販売することができない場合がある。また、農産物に限られず、何らかの事情により、食べられるにもかかわらず販売することができない場合がある。以下、このような、食べられるにもかかわらず販売することができない食品を、販売対象外食品と称する。
一方で、例えば慈善団体や子ども食堂等、食品を必要としている人々が存在している。オンラインショップシステム1は、オンラインショップで食品を購入する消費者から寄付を募り、販売対象外食品を抱えた販売者が、その寄付金を送料に充てることによって、販売対象外食品を、食品を必要としている人々へ寄贈することを容易にする。これにより、フードロスの低減を、容易にする。
サーバ装置2は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、所定のオンラインショッププログラムを記憶するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶装置、通信回路、及びその周辺回路等を備えて構成されている。そして、サーバ装置2は、オンラインショッププログラムを実行することによって、購入受付部21、寄贈先選択部22、寄付受付部23、送料算出部24、消費者宛報知部25、累積金額算出部26、及び通知処理部27として機能する。
記憶装置3は、例えばHDDやSSD等を用いて構成された不揮発性の記憶装置であり、サーバ装置2からアクセス可能とされている。記憶装置3は、宛先記憶部31として用いられる。宛先記憶部31には、例えば規格外等の理由により販売されない販売対象外食品が、寄付金で賄われる送料で寄贈される予定の複数の施設等が、宛先テーブルT1として予め記憶されている。
図2は、宛先記憶部31に記憶される宛先テーブルT1の一例を示す説明図である。図2に示す宛先テーブルT1は、販売対象外食品の寄贈先となる、宛先の名称と住所とが、寄贈順序を示す番号と対応付けて記憶されている。宛先に寄贈順序が付与されていることによって、宛先テーブルT1は、販売対象外食品が寄贈されるのを待っている待ち行列として機能する。なお、複数の宛先の寄贈順序が判ればよく、各宛先に寄贈順序の番号が対応付けられる例に限らない。宛先は、例えば慈善団体、子ども食堂、その他種々の宛先であってよい。
購入受付部21は、消費者から、購入しようとする食品の選択を受け付ける。寄贈先選択部22は、宛先テーブルT1に記憶されている複数の宛先のうち一つを、寄贈先として順次選択する。寄付受付部23は、消費者から寄付金額を受け付ける。
送料算出部24は、所定の食品を送るための送料Cを算出する。消費者宛報知部25は、選択された食品の販売者と対応する寄付の累積金額Dと、送料算出部24で算出された送料との差額Eを消費者へ報知する。
累積金額算出部26は、寄付受付部23によって受け付けられた寄付金額Fの累積金額Dを算出する。通知処理部27は、累積金額Dが、消費者に選択された食品の販売者から所定の寄贈先へ所定の食品を送るための送料C以上になったとき、食品の販売者へ、累積金額Dが送料以上になった旨を通知する。
次に、上述のように構成されたオンラインショップシステム1の動作について説明する。図3、図4は、本発明の一実施形態に係るオンラインショッププログラムを用いたオンラインショップシステム1の動作の一例を示すフローチャートである。まず、消費者は、消費者端末装置4を用いてサーバ装置2にアクセスする。消費者端末装置4は、いわゆるWebブラウザを用いてサーバ装置2にアクセスしてもよく、オンラインショップシステム1用のアプリケーションプログラムを実行することによりサーバ装置2にアクセスしてもよい。
そうすると、購入受付部21は、消費者端末装置4の表示装置に、オンラインショップで購入可能な食品を一覧表示させる。消費者は、その一覧表示された中から購入希望の食品を選択する操作を行う。これにより、購入受付部21によって、食品の選択が受け付けられる(ステップS1)。購入受付部21は、選択された食品の購入画面G1を、選択操作を行った消費者の消費者端末装置4に表示させる(ステップS2)。
図5は、購入画面G1の一例を示す説明図である。図5に示す購入画面G1には、例えば、消費者が選択した食品の商品名、その食品をオンラインショップで販売する販売者の名称、及び金額が表示されている。また、購入画面G1には、購入数量を入力するための数量ボックスA1が表示されている。消費者が、数量ボックスA1に購入数量を入力すると、入力された数量に応じた金額に更新されるようになっている。
さらに、購入画面G1には、寄付の有無を選択するための、寄付するボタンB1と、寄付しないボタンB2とが表示されている。
次に、消費者が、寄付しないボタンB2を操作すると(ステップS3でNO)、通常のオンラインショップ処理が実行され(ステップS4)、その後、新たな消費者によるオンラインショッピングに対応するべく、再びステップS1以降の処理が繰り返される。通常のオンラインショップ処理(ステップS4)は、オンラインショップの処理として一般的であるのでその説明を省略する。
一方、消費者が、寄付するボタンB1を操作すると(ステップS3でYES)、寄贈先選択部22は、宛先記憶部31に記憶された宛先テーブルT1を参照し、まだ寄贈が行われていない宛先のうち、最も寄贈順序が上位の宛先を寄贈先として選択する(ステップS5)。
これにより、寄贈先選択部22は、複数の宛先のうち一つを、寄贈先として順次選択する。例えば、まだどこにも寄贈が行われていない場合、寄贈先選択部22は、寄贈順序1番の「AAA」を寄贈先として選択する。寄贈順序1番は寄贈済、寄贈順序2番は寄贈されていない場合、寄贈先選択部22は、寄贈順序2番の「BBB」を新たな寄贈先として選択する。
次に、送料算出部24は、ステップS1で選択された所定の食品を、ステップS5で選択された寄贈先へ送るための送料Cを算出する(ステップS6)。具体的には、例えば、オンラインショップで販売される各食品と対応付けて、各食品を送付する際の梱包箱の大きさ、送付重量、及び各食品の販売者の住所が、寄贈物情報として予め記憶装置3等に記憶されている。また、送付物の重量、大きさ、送り元住所、及び送り先住所に対応する送料を示す料金テーブルが、予め記憶装置3等に記憶されている。
送料算出部24は、ステップS5で選択された寄贈先の住所を宛先テーブルT1から取得し、ステップS1で選択された食品を送付する際の梱包箱の大きさ、送付重量、及び各食品の販売者の住所を寄贈物情報から取得し、料金テーブルを参照することにより、送料Cを算出することができる。
なお、送料Cは、ステップS1で選択された食品を寄贈先へ送るための送料に限らない。送料算出部24は、ステップS1で選択された食品とは異なる食品を、所定の食品として寄贈先へ送るための送料であってもよい。
次に、消費者宛報知部25は、ステップS1で選択された食品に対応する累積金額Dと、送料Cとの差額Eを算出する(ステップS7)。累積金額Dは、ステップS1で選択された食品に対応する寄付金額Fの積算金額であり、ステップS21で積算される金額である。過去にステップS21が実行されたことが無い場合には、累積金額Dはゼロである。
次に、購入受付部21、寄贈先選択部22、寄付受付部23、及び消費者宛報知部25は、寄付つき支払い画面G2を、選択操作を行った消費者の消費者端末装置4に表示させる(ステップS8)。図6は、消費者端末装置4に表示される寄付つき支払い画面G2の一例を示す説明図である。
具体的には、購入受付部21は、消費者が選択した食品の商品名、その食品の単価、消費者が数量ボックスA1に入力した購入数量、及び食品の単価に購入数量を乗じた金額の小計を、寄付つき支払い画面G2に表示する。
寄贈先選択部22は、ステップS5で選択された寄贈先の名称を、食品寄贈先A2として寄付つき支払い画面G2に表示する。これにより寄贈先選択部22は、選択された寄贈先を消費者へ報知することができる。消費者は、自分が寄付することによって販売対象外食品が寄贈される寄贈先を知ることができるので、自分の寄付が適切に用いられるという安心感が得られ、消費者が寄付したいという気持ちを起こさせ易くなり、寄付に対する消費者の満足度を高めることができる。
消費者宛報知部25は、ステップS7で算出された差額Eを、食品を送付できるまでの残金額A3として寄付つき支払い画面G2に表示する。これにより、差額Eが消費者へ報知される。これにより、消費者は、自分があといくら寄付すれば、販売対象外食品を寄贈先へ送ることができるのかが判るので、寄付額を決める際に差額Eを参考にすることができ、消費者が寄付金額を決め易くなる。
寄付受付部23は、消費者が寄付金額を入力するための寄付金額ボックスA4を寄付つき支払い画面G2に表示する。また、寄付受付部23は、消費者が寄付金額ボックスA4に入力した寄付金額と、購入金額及び税額の合計を算出し、その合計金額を、寄付した場合の合計金額A5として寄付つき支払い画面G2に表示する。また、寄付受付部23は、注文を確定する確定ボタンB3を寄付つき支払い画面G2に表示する。
次に、寄付受付部23は、消費者が寄付金額ボックスA4に入力した金額を、ステップS1で選択された食品に対応する寄付金額Fとして受け付ける(ステップS9)。
そして、消費者が確定ボタンB3を操作すると、注文及び寄付金額Fが確定し(ステップS10でYES)、累積金額算出部26が、ステップS1で選択された食品に対応する累積金額Dに、寄付金額Fを積算する(ステップS21)。
注文が確定すれば、消費者が購入した食品について、出荷や決済の処理が行われる。消費者は、購入金額に寄付金額Fを加えた金額を、消費者が選択した食品の販売者へ支払う。出荷や決済の処理についてはその説明を省略する。
次に、通知処理部27は、累積金額Dと送料Cとを比較する(ステップS22)。そして、累積金額Dが送料Cに満たなければ(ステップS22でNO)、新たな消費者によるオンラインショッピングに対応するべく、再びステップS1以降の処理が繰り返される。
一方、累積金額Dが送料C以上のとき(ステップS22でYES)、すなわち累積金額Dが、選択された食品の販売者からステップS5で選択された寄贈先へ所定の食品を送るための送料以上になったとき、累積金額算出部26は、選択された食品に対応する累積金額Dから送料Cを減算する(ステップS23)。
次に、通知処理部27は、消費者に選択された食品の販売者が用いる販売者端末装置5へ、累積金額Dが送料C以上になった旨と、累積金額Dが送料C以上になった食品と、ステップS5で選択された寄贈先とを通知し(ステップS24)、新たな消費者によるオンラインショッピングに対応するべく、再びステップS1以降の処理が繰り返される。通知は、リアルタイムで行われる例に限られず、販売者が販売者端末装置5を用いてサーバ装置2にアクセスしたり、問い合わせを行ったりしたときに通知されてもよい。
これにより、累積金額Dが、消費者に選択された食品の販売者から所定の寄贈先へ所定の食品を送るための送料C以上になったとき、その食品の販売者へ、累積金額Dが送料C以上になった旨が通知される。従って、通知を受けた販売者は、通知された寄贈先へ、寄付金で得られた送料によって販売対象外食品を送付することができる。その結果、廃棄される販売対象外食品が減少するので、フードロスを低減することが容易となる。また、寄付金は、消費者が選択した食品毎に累積されるので、消費者が寄贈したいと思う食品の販売対象外食品を寄贈するように運用することが容易となる。
なお、ステップS24において、通知処理部27は、必ずしも累積金額Dが送料C以上になった食品を通知しなくてもよい。
また、図2に示す宛先テーブルT1を、販売者毎にそれぞれ対応付けて設定し、寄贈先選択部22は、ステップS5において、選択された食品の販売者に対応付けられた宛先テーブルT1の宛先の中から寄贈先を選択するようにしてもよい。このようにすれば、例えば販売者と地理的に近い位置にある宛先を対応付けておくことによって、販売対象外食品の送料を低減することが可能となる。
また、寄贈先選択部22は、ステップS5において、宛先テーブルT1に記憶されている複数の宛先のうち一つを、寄贈先として順次選択する例に限らない。寄贈先選択部22は、宛先テーブルT1に記憶されている複数の宛先のうち一つを選択する指示を、消費者が用いる消費者端末装置4から受け付け、消費者から受け付けられた宛先を、寄贈先として選択するようにしてもよい。
また、ステップS9において、寄付受付部23は、寄付金額Fを、ステップS1で選択された食品に対応して受け付ける例を示したが、寄付受付部23は、寄付金額Fを、ステップS1で選択された食品の販売者に対応して受け付けてもよい。そして、ステップS21において、累積金額算出部26は、ステップS1で選択された食品の販売者に対応する累積金額Dに寄付金額Fを積算し、ステップS23において、累積金額算出部26は、選択された食品の販売者に対応する累積金額Dから送料Cを減算してもよい。
寄付金額Fを、食品毎に対応して受け付け、累積した場合、同じ販売者が複数の食品をオンラインショップシステム1で販売していると、寄付金が複数の食品に分散するため、累積金額Dが送料Cに到達するのに時間がかかる。一方、寄付金額Fを、販売者毎に対応して受け付け、累積した場合、同じ販売者が複数の食品をオンラインショップシステム1で販売していても、各食品の購入時に得られた寄付金の合計額が累積金額Dとなる。その結果、累積金額Dが送料Cに到達するまでの時間が短縮される。
なお、寄贈先選択部22は、ステップS8において、ステップS5で選択された寄贈先の名称を、寄付つき支払い画面G2に表示しなくてもよく、寄贈先を消費者へ報知しなくてもよい。
また、消費者宛報知部25は、ステップS8において、ステップS7で算出された差額Eを、寄付つき支払い画面G2に表示しなくてもよく、差額Eを消費者へ報知しなくてもよい。
1 オンラインショップシステム
2 サーバ装置
3 記憶装置
4 消費者端末装置
5 販売者端末装置
6 ネットワーク
21 購入受付部
22 寄贈先選択部
23 寄付受付部
24 送料算出部
25 消費者宛報知部
26 累積金額算出部
27 通知処理部
31 宛先記憶部
C 送料
D 累積金額
E 差額
F 寄付金額
G1 購入画面
G2 寄付つき支払い画面
T1 宛先テーブル

Claims (11)

  1. 消費者が食品を購入可能なオンラインショップのためのオンラインショップシステムであって、
    前記消費者から、購入しようとする食品の選択を受け付ける購入受付部と、
    前記消費者から寄付金額を受け付ける寄付受付部と、
    前記受け付けられた寄付金額の累積金額を算出する累積金額算出部と、
    前記累積金額が、前記選択された食品の販売者から所定の寄贈先へ所定の食品を送るための送料以上になったとき、前記食品の販売者へ、前記累積金額が前記送料以上になった旨を通知する通知処理部とを備えるオンラインショップシステム。
  2. 前記食品の前記販売者は、前記食品の生産者である請求項1に記載のオンラインショップシステム。
  3. 前記寄付受付部は、前記選択された食品と対応付けて前記寄付金額を受け付け、
    前記累積金額算出部は、前記対応付けられた食品毎に、前記累積金額を算出し、
    前記通知処理部は、前記対応付けられた累積金額が前記送料以上になった食品の販売者へ、前記累積金額が前記送料以上になった旨を通知する請求項1又は2に記載のオンラインショップシステム。
  4. 前記選択された食品と対応する前記累積金額と前記所定の食品を送るための前記送料との差額を前記消費者へ報知する消費者宛報知部をさらに備える請求項3に記載のオンラインショップシステム。
  5. 前記寄付受付部は、前記選択された食品の販売者と対応付けて前記寄付金額を受け付け、
    前記累積金額算出部は、前記対応付けられた販売者毎に、前記累積金額を算出し、
    前記通知処理部は、前記対応付けられた累積金額が前記送料以上になった販売者へ、前記累積金額が前記送料以上になった旨を通知する請求項1又は2に記載のオンラインショップシステム。
  6. 前記選択された食品の販売者と対応する前記累積金額と前記所定の食品を送るための前記送料との差額を前記消費者へ報知する消費者宛報知部をさらに備える請求項5に記載のオンラインショップシステム。
  7. 複数の宛先を予め記憶する宛先記憶部と、
    前記複数の宛先のうち一つを、前記寄贈先として順次選択する寄贈先選択部とをさらに備え、
    前記寄贈先選択部は、前記累積金額が前記送料以上になったとき、新たな前記宛先を、新たな前記寄贈先として選択する請求項1~6のいずれか1項に記載のオンラインショップシステム。
  8. 複数の宛先を予め記憶する宛先記憶部と、
    前記複数の宛先のうち一つを選択する指示を前記消費者から受け付け、前記消費者から受け付けられた宛先を、前記寄贈先として選択する寄贈先選択部とをさらに備える請求項1~6のいずれか1項に記載のオンラインショップシステム。
  9. 前記寄贈先選択部は、前記選択された寄贈先を前記消費者へ報知する請求項7又は8に記載のオンラインショップシステム。
  10. 前記販売者は複数であり、
    前記宛先記憶部は、前記各販売者と、前記複数の宛先とを対応付けて記憶し、
    前記寄贈先選択部は、前記寄贈先を、前記販売者毎に、前記各販売者に対応付けられた前記宛先の中から選択する請求項7~9のいずれか1項に記載のオンラインショップシステム。
  11. コンピュータを、請求項1~10のいずれか1項に記載のオンラインショップシステムとして機能させるオンラインショッププログラム。
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