JP7441013B2 - 組電池 - Google Patents

組電池 Download PDF

Info

Publication number
JP7441013B2
JP7441013B2 JP2019144639A JP2019144639A JP7441013B2 JP 7441013 B2 JP7441013 B2 JP 7441013B2 JP 2019144639 A JP2019144639 A JP 2019144639A JP 2019144639 A JP2019144639 A JP 2019144639A JP 7441013 B2 JP7441013 B2 JP 7441013B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
group
battery
positive electrode
inter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019144639A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020057597A (ja
Inventor
邦彦 峯谷
実央 野坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Publication of JP2020057597A publication Critical patent/JP2020057597A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7441013B2 publication Critical patent/JP7441013B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本開示は、組電池に関する。
近年、環境保護運動の高まりを背景として、非水電解質二次電池を搭載した電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV、PHEV)の開発が活発に行われている。リチウムイオン電池に代表される非水電解質二次電池がEV、HEV、PHEV等に搭載される際には、複数の電池が、電気的に直列または並列で接続されて組電池を形成して使用される。
組電池が使用される際、電池の充放電時の自己発熱により、電池が高温状態にさらされると、電池の劣化が促進されることが一般的に知られている。このため、隣り合う電池間に、リブ(突起)と、リブ間の隙間(溝)とを有する電池間セパレータを使用して溝に空気等の気体を流すことで、電池を冷却する場合がある(特許文献1参照)。
特許第5813656号公報
非水電解質二次電池は、充電時に負極活物質がリチウムイオンを吸収することにより負極活物質が膨張し、負極活物質を含む負極板が膨張する。一方、特許文献1に記載された電池間セパレータを使用すると、電池が電池間セパレータの突起により略均等に押圧される。これにより、電極体の膨張が抑制される。このため、充電時に負極板が膨張した場合、電極体内に存在する非水電解質が電極体外に押し出される。また、放電時に負極板が収縮しても、電極体外に存在する非水電解質は電極体内に戻り難く、特にハイレートサイクルと呼ばれる充放電電流が大きく、充電深度(SOC)の変動が大きく負極板の膨張収縮が大きいサイクルモードでは内部抵抗が上昇しやすい。
また、電池間セパレータに形成される突起の位置によっては、ローレートサイクルと呼ばれる充放電電流が小さいサイクルモードで内部抵抗が上昇する場合があることも分かった。
本開示の一態様である組電池は、複数の非水電解質二次電池が、電池間セパレータを介して積層されて構成される組電池であって、複数の非水電解質二次電池のそれぞれは、正極活物質を含む正極合材層を有する正極板、及び負極板を有する巻回型の電極体と、非水電解質と、電極体及び非水電解質を収容するケースとを備え、電極体は、外周面が平坦な平坦部と、平坦部の第1方向両端に配置された外周面が曲面である2つの曲面部を有し、電池間セパレータは、本体板部と、本体板部から積層方向に突出する突起群と、を含み、電池間セパレータを積層方向一方側から見た場合に、本体板部において、電極体の平坦部内に配置された正極合材層と重なる領域を、第1方向に直交する第1辺に沿う第1辺方向と、第1方向と平行な第2辺に沿う第2辺方向とのそれぞれで3つに等分割することで得られた9個の領域に分割し、9個の領域が、電池間セパレータの第1方向一端から他端に向かって第1領域、第2領域、及び第3領域からなる第1群と、第4領域、第5領域、及び第6領域からなる第2群と、第7領域、第8領域、及び第9領域からなる第3群とで分けられた場合において、積層方向一方側から見た場合に、第2領域、第5領域、及び第8領域が電極体の巻回軸方向中央部と重なっており、突起群は、第1群及び第3群の全ての領域に重なる複数の端側突起と、第4領域及び第6領域に重なる複数の中央側突起とを有し、突起群の形成密度は、第5領域で、第4領域及び第6領域のそれぞれより低い、組電池である。
なお、「突起群の形成密度」とは、積層方向一方側から見た場合のその領域の面積に対する、積層方向一方側から見た場合にその領域に配置された突起が形成されている部分の面積の合計の割合である。
本開示の一態様によれば、突起付のセパレータを備える組電池において、ハイレートサイクル及びローレートサイクルの両方で内部抵抗の上昇を抑制できる。
実施形態の一例である組電池の斜視図であって、エンドプレート、バインドバー、及びバスバを省略して示す図である。 図1の組電池を構成する非水電解質二次電池の断面図である。 図2の非水電解質二次電池の平面図である。 実施例の組電池に組み込まれる電池間セパレータの正面図(a)と、電池間セパレータにケースを介して重ねられる電極体の巻回軸方向に直交する平面での断面図(b)である。 参考例1の組電池に組み込まれる電池間セパレータの正面図である。 実施例2の組電池に組み込まれる電池間セパレータの正面図(a)と、電池間セパレータにケースを介して重ねられる電極体の巻回軸方向に直交する平面での断面図(b)である。 参考例1において、電極体を巻回軸方向に沿って5分割した状態を示す模式図である。 参考例2の組電池における1つの非水電解質二次電池の、電極体の巻回軸方向に直交する平面での断面画像を示す図である。
上述のように、電池が電池間セパレータの突起により略均等に押圧される場合、ハイレートサイクルで内部抵抗が上昇しやすい。一方、電池間セパレータにおいて、電極体の平坦部における一方の曲面部近傍であって、巻回軸方向中央部と重なる部分の突起をなくす場合にはローレートサイクルで内部抵抗が上昇することが分かった。
本発明者は、上述の課題を解決するために鋭意検討した結果、電極体の平坦部における一方の曲面部の近傍領域であって巻回軸方向中央部が押圧され、電極体の平坦部における他方の曲面部の近傍領域であって巻回軸方向中央部が押圧され、電極体の平坦部の中央部が押圧され難い構成とすることで、ハイレートサイクル及びローレートサイクルの両方で内部抵抗の上昇を抑制できることを見出した。具体的には、巻回型の電極体は、外周面が平坦な平坦部と、平坦部の第1方向両端に配置された外周面が曲面である2つの曲面部を有する構成とする。電池間セパレータを積層方向一方側から見た場合に、電池間セパレータの本体板部において、電極体の平坦部内に配置された正極合材層と重なる領域を、第1方向に直交する第1辺に沿う第1辺方向と、第1方向と平行な第2辺に沿う第2辺方向とのそれぞれで3つに等分割することで得られた9個の領域に分割する。9個の領域を、電池間セパレータの第1方向一端から他端に向かって第1領域、第2領域、及び第3領域からなる第1群と、第4領域、第5領域、及び第6領域からなる第2群と、第7領域、第8領域、及び第9領域からなる第3群とで分ける。この場合において、積層方向一方側から見た場合に、第2領域、第5領域、及び第8領域が電極体の巻回軸方向中央部と重なっている。突起群は、第1群及び第3群の全ての領域に重なる複数の端側突起と、第4領域及び第6領域に重なる複数の中央側突起とを有する構成とする。突起群の形成密度は、第5領域で、第4領域及び第6領域のそれぞれより低くする。本開示に係る組電池によれば、突起付の電池間セパレータを備える組電池において、電池のハイレートサイクル及びローレートサイクルの両方で内部抵抗の上昇を抑制できる。これについては、後で詳しく説明する。
以下、本開示の実施形態の一例について詳細に説明する。以下の説明において、具体的な形状、材料、方向、数値等は、本開示の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等に合わせて適宜変更することができる。以下では、巻回型の電極体13(図2)が角形の金属製ケースである電池ケース100に収容された角形電池を例示するが、電池ケースは、金属層及び樹脂層を含むラミネートシートで構成された電池ケースであってもよい。
図1は、実施形態の組電池1の斜視図であって、エンドプレート、バインドバー、及びバスバを省略して示す図である。図1に例示するように、組電池1は、複数の電池である非水電解質二次電池10が、電池間セパレータ30を介して積層されて構成される。なお、組電池1において、非水電解質二次電池10の積層方向における両端には、それぞれエンドプレートが配置される。そして、エンドプレート同士がバインドバーにより固定される。隣接する非水電解質二次電池10同士は、バスバにより電気的に接続される。
図2は、非水電解質二次電池10の断面図であり、図3は、非水電解質二次電池10の平面図である。以下では、非水電解質二次電池10は、電池10と記載する。電池10は、上方に開口を有する角形外装体11と、当該開口を封口する封口板12を備える。角形外装体11及び封口板12により電池ケース100が構成されている。角形外装体11及び封口板12は、それぞれ金属製であり、アルミニウム製又はアルミニウム合金製であることが好ましい。電池10は、正極板14及び負極板15がセパレータ(図示せず)を介して巻回された偏平状の巻回型の電極体13と、非水電解質とを備える。電極体13及び非水電解質は、電池ケース100内に収容されている。
非水電解質は、非水溶媒と、非水溶媒に溶解した電解質塩とを含む。非水溶媒には、例えばエステル類、エーテル類、ニトリル類、アミド類、及びこれらの2種以上の混合溶媒等を用いてもよい。非水溶媒は、これら溶媒の水素の少なくとも一部をフッ素等のハロゲン原子で置換したハロゲン置換体を含有していてもよい。電解質塩には、例えばLiPF等のリチウム塩が使用される。
正極板14は、金属製の正極芯体と、芯体の両面に形成された正極合材層とを有し、短手方向の一方の端部には、長手方向に沿って正極芯体が露出する正極芯体露出部14aが形成されたものである。同様に、負極板15は、金属製の負極芯体と、芯体の両面に形成された負極合材層とを有し、短手方向の一方の端部には、長手方向に沿って負極芯体が露出する負極芯体露出部15aが形成されたものである。電極体13は、巻回軸方向一端側(図2の右側)に正極芯体露出部14aが、巻回軸方向他端側(図2の左側)に負極芯体露出部15aがそれぞれ配置された状態で、正極板14及び負極板15が扁平状に巻回された構造を有する。これによって、後述の図4(b)の巻回軸に直交する平面での断面で示すように、電極体13は、外周面が平坦な平坦部13bと、平坦部13bの第1方向両端に配置された外周面が曲面である2つの曲面部13aを有する。
図2に示すように、正極芯体露出部14aの積層部には正極集電体(正極タブ)16が、負極芯体露出部15aの積層部には負極集電体18がそれぞれ接続される。好適な正極集電体16は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製である。好適な負極集電体18は、銅又は銅合金製である。正極端子17は、封口板12の電池外部側に配置される鍔部17a(図3)と、封口板12に設けられた貫通穴に挿入される挿入部とを有し、正極集電体16と電気的に接続されている。また、負極端子19は、封口板12の電池外部側に配置される鍔部19a(図3)と、封口板12に設けられた貫通穴に挿入される挿入部とを有し、負極集電体18と電気的に接続されている。
正極端子17及び正極集電体16は、それぞれ内部側絶縁部材20及び外部側絶縁部材21を介して封口板12に固定される。内部側絶縁部材20は、封口板12と正極集電体16の間に配置され、外部側絶縁部材21は封口板12と正極端子17の間に配置される。同様に、負極端子19及び負極集電体18は、それぞれ内部側絶縁部材22及び外部側絶縁部材23を介して封口板12に固定される。内部側絶縁部材22は封口板12と負極集電体18の間に配置され、外部側絶縁部材23は封口板12と負極端子19の間に配置される。
電極体13は、絶縁シート24に覆われた状態で角形外装体11内に収容される。封口板12は、角形外装体11の開口縁部にレーザー溶接等により溶接接続される。封口板12は電解液注液孔26を有し、この電解液注液孔26は電池ケース100内に非水電解質を注液した後、封止栓27により封止される。封口板12には、電池内部の圧力が所定値以上となった場合にガスを排出するためのガス排出弁25が形成されている。
複数の電池10は、厚み方向に電池間セパレータ30を介して積層されて電池積層体2を形成する。複数の電池10は、正極端子17と負極端子19とが電池10の積層方向に交互に並ぶように、その向きを交互に変えて配置される。そして、積層方向に隣接する正極端子17と負極端子19とをバスバ(図示せず)で接続することで、複数の電池10が電気的に直列に接続される。
電池間セパレータ30は、樹脂等の絶縁性材料により形成され、略平板状の本体板部31と、本体板部31の周縁から厚み方向に張り出して連結された枠部50とを含んで形成される。本体板部31は、電池10間に配置される部分であり、厚み方向(積層方向)の片面に突起である複数のリブを含むリブ群32(図4)が形成されている。リブ群32は、突起群に相当する。複数のリブは、隣り合う電池10間を所定距離だけ離し、隣り合う電池10間にリブ間を通じて空気等の気体を流し電池10を冷却するために用いられる。
電池積層体2の積層方向両端には、一対のエンドプレート(図示せず)が配置される。エンドプレートは、アルミニウム等の金属または硬質樹脂等により形成される。一対のエンドプレートの積層方向の外側からは電池10を積層方向に圧縮する方向に拘束力が加えられる。例えば、金属製のバインドバーで一対のエンドプレートが固定される。この状態で、拘束力を加えない状態での電池積層体2の積層方向長さより、一対のエンドプレート間の距離を短くすることにより、電池積層体2に圧縮方向に拘束力を加えることができる。この状態で、電池間セパレータ30の表面のリブと隣接する電池10の表面が密着する。
別例として、組電池を収容する組電池ケースの内面において、組電池の積層方向における長さを、拘束前の組電池の長さより小さくすることで、電池積層体に圧縮方向に拘束力を加えることもできる。
電池積層体2において、複数の電池10のガス排出弁25の上側に対応する位置には、ガス排出弁25から排出されたガスを外部に排出するための、積層方向に長い排出ダクト(図示せず)を配置してもよい。
次に、図4を用いて電池間セパレータ30のリブの形状を説明する。図4は、実施例の電池間セパレータ30の正面図(a)と、電池間セパレータ30に電池ケース100を介して重ねられる電極体13の巻回軸方向に直交する平面での断面図(b)である。図4では、電池間セパレータ30の枠部の図示を省略する。
図4では、砂地部分によりリブ群32を示している。リブ群32は、本体板部31の片面から電池10の積層方向に突出するように形成される。図4(a)では、破線枠α1により、組電池1が形成された場合に電池10の電極体13の平坦部13bに含まれる正極合材層に重なる領域を示している。
リブ群32は、上下方向両端部に配置された端側リブ33,34、35と、幅方向(図4の左右方向)両端で上下方向に並んで配置された複数の中央側リブ36、37とを含む。各リブ33~37は、幅方向に延びている。2つの端側リブ33,34は、他のリブ35~37より長く、本体板部31の幅方向の全長に近い長さを有する。
複数のリブ33~37は、上下方向に所定の間隔をあけて配置される。これにより、隣り合うリブ33~37の間には溝40が形成される。組電池1が形成された場合に、この溝40は、電池10を冷却する空気等の気体が流れる冷媒流路を形成する。
リブ33~37の配置位置について、さらに詳しく説明する。図4(a)に示すように、電池間セパレータ30を積層方向一方側から見た場合に、本体板部31において、電極体13の平坦部13b内に配置された正極合材層と重なる領域(図4(a)の破線枠α1内の領域)を、正極合材重畳領域とする。そして、正極合材重畳領域を、上下方向に直交する第1辺A1に沿う第1辺方向と上下方向と平行な第2辺A2の方向(第2辺方向)とのそれぞれで3つに等分割することで得られた9個の領域S1、S2,S3・・・S9に等分割する。9個の領域S1、S2,S3・・・S9は、電池間セパレータ30の上下方向一端(図4(a)の上端)から他端(図4(a)の下端)に向かって第1群G1、第2群G2、及び第3群G3に分けられる。第1群G1は、第1領域S1、第2領域S2、及び第3領域S3からなる。第2群G2は、第4領域S4、第5領域S5、及び第6領域S6からなる。第3群G3は、第7領域S7、第8領域S8、及び第9領域S9からなる。そして、組電池1を積層方向一方側から見た場合に、第2領域S2、第5領域S5、及び第8領域S8が電極体13の巻回軸方向中央部と重なっている。この場合において、電池間セパレータ30の本体板部31から積層方向に突出するリブ群32は、第1群G1及び第3群G3の全ての領域S1~S3、S7~S9に重なる複数の端側リブ33,34,35と、第4領域S4及び第6領域S6に重なる複数の中央側リブ36,37とを有する。リブ群32の形成密度は、第5領域S5で、第4領域S4及び第6領域S6のそれぞれより低い。即ち、積層方向一方側から見た場合の第5領域S5の面積に対する、積層方向一方側から見た場合に第5領域S5においてリブが形成されている部分の面積の合計の割合が、積層方向一方側から見た場合の第4領域S4の面積に対する、積層方向一方側から見た場合に第4領域S4においてリブが形成されている部分の面積の合計の割合よりも低く、積層方向一方側から見た場合に第6領域S6においてリブが形成されている部分の面積の合計の割合よりも低い。これにより、後述のように、充放電におけるハイレートサイクル及びローレートサイクルの両方で電池10の内部抵抗の上昇を抑制できる。
電極体13は、曲面部13aと平坦部13bとの境界に、連結部Eを有する。組電池1を積層方向一方側から見た場合に、複数の端側リブ33,34,35の少なくとも一部の端側リブ33,34は、平坦部13bにおける連結部Eの近傍と重なる部分に配置される。端側リブ33,34は、第1辺方向と平行に延びており、第1、第2、及び第3領域S1,S2,S3にわたって連続する端側リブ33と、第7、第8、及び第9領域S7,S8,S9にわたって連続する端側リブ34とを有する。
端側リブ33,34の全長の合計は、破線枠αで示す正極合材層の第1辺方向長さの50%以上であることが好ましい。
組電池1を積層方向一方側から見た場合における平坦部13bと重なる部分に設けられたリブ群32の合計の面積は、積層方向一方側から見た場合の平坦部13b内に配置された正極合材層の面積の40~60%であることが好ましい。
以下、電極体13を構成する正極板14、負極板15、セパレータについて詳説する。
[正極板]
正極板14は、上述のように、正極芯体と、正極芯体の両面に形成された正極合材層とを有する。正極芯体には、アルミニウム、アルミニウム合金など、正極の電位範囲で安定な金属の箔等を用いることができる。正極合材層は、正極活物質、導電材、及び結着材等を含む。正極板14は、正極芯体上に正極活物質、導電材、結着材、及び分散媒等を含む正極合材スラリーを塗布し、塗膜を乾燥させて分散媒を除去した後、圧縮して正極合材層を正極芯体の両面に形成することにより製造できる。
正極活物質は、リチウム含有金属複合酸化物を主成分として構成される。リチウム含有金属複合酸化物に含有される金属元素としては、Ni、Co、Mn、Al、B、Mg、Ti、V、Cr、Fe、Cu、Zn、Ga、Sr、Zr、Nb、In、Sn、Ta、W等が挙げられる。好適なリチウム含有金属複合酸化物の一例は、Ni、Co、Mn、Alの少なくとも1種を含有する複合酸化物である。なお、リチウム含有金属複合酸化物の粒子表面には、酸化アルミニウム、ランタノイド含有化合物等の無機化合物粒子などが固着していてもよい。
正極合材層に含まれる導電材としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、黒鉛等の炭素材料が例示できる。正極合材層に含まれる結着材としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等のフッ素樹脂、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリオレフィンなどが例示できる。これらの樹脂と、カルボキシメチルセルロース(CMC)又はその塩等のセルロース誘導体、ポリエチレンオキシド(PEO)などが併用されてもよい。
[負極板]
負極板15は、負極芯体と、負極芯体の両面に形成された負極合材層とを有する。負極合材層は、負極活物質、及び結着材を含む。
負極芯体には、銅、銅合金など、負極の電位範囲で安定な金属の箔等を用いることができる。負極板15は、負極芯体上に負極活物質、結着材、及び分散媒等を含む負極合材スラリーを塗布し、塗膜を乾燥させ分散媒を除去した後、圧縮して負極合材層を負極芯体の両面に形成することにより製造できる。
負極合材層には、負極活物質として、例えばリチウムイオンを可逆的に吸蔵、放出する炭素系活物質が含まれる。好適な炭素系活物質は、鱗片状黒鉛、塊状黒鉛、土状黒鉛等の天然黒鉛、塊状人造黒鉛(MAG)、黒鉛化メソフェーズカーボンマイクロビーズ(MCMB)等の人造黒鉛などの黒鉛である。また、負極活物質には、Si及びSi含有化合物の少なくとも一方で構成されるSi系活物質が用いられてもよく、炭素系活物質とSi系活物質が併用されてもよい。負極合材層に含まれる結着材としては、スチレンブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース(CMC)などが例示できる。
[セパレータ]
セパレータには、イオン透過性及び絶縁性を有する多孔性シートが用いられる。多孔性シートの具体例としては、微多孔薄膜、織布、不織布等が挙げられる。セパレータの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂、セルロースなどが好適である。セパレータは、単層構造、積層構造のいずれであってもよい。セパレータの表面には、耐熱層などが形成されていてもよい。
[実施例及び参考例]
以下、実施形態により得られる効果を確認するために作製した、参考例1,2及び実施例1,2の組電池を説明する。
<参考例1>
[正極板の作製]
LiNi0.35Co0.35Mn0.30で表されるリチウム含有金属複合酸化物と、アセチレンブラックと、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを、91:7:2の固形分質量比で混合し、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)を適量加えた後、これを混練して正極合材スラリーを調製した。当該正極合材スラリーを厚みが15μmのアルミニウム合金箔からなる正極芯体の両面に塗布し、塗膜を乾燥させた後、圧縮ローラーを用いて塗膜を圧延し、所定の電極サイズに切断して、正極芯体の両面に正極合材層が形成された正極板を作製した。正極板の幅は120mmとした。正極板は、塗膜の塗布幅を104mmとして、幅方向の一方端部側に芯体露出部を形成した。
[負極板の作製]
黒鉛粉末と、カルボキシメチルセルロース(CMC)のナトリウム塩と、スチレンブタジエンゴム(SBR)のディスパージョンとを、固形分質量比で、99:0.8:0.2で混合して、水を分散媒として用いて負極合材スラリーを調製した。当該負極合材スラリーを厚みが8μmの銅箔からなる負極芯体の両面に塗布し、塗膜を乾燥させた後、圧縮ローラーを用いて塗膜を圧延し、所定の電極サイズに切断して、負極芯体の両面に負極合材層が形成された負極板を作製した。負極板の幅は122mmとした。負極板は、塗膜の塗布幅を109mmとして、幅方向の一方端部側に芯体露出部を形成した。
[非水電解質(電解液)の調製]
エチレンカーボネート(EC)と、メチルエチルカーボネート(MEC)と、ジメチルカーボネート(DMC)とを、3:3:4の体積比(25℃、1気圧)で混合した混合溶媒に、LiPFを1.15mol/Lの濃度になるように添加し、さらにビニレンカーボネートを0.3質量%の濃度となるように添加して、非水電解質を調製した。
[電池の作製]
上記正極板及び上記負極板を、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)の3層構造からなり厚みが20μmのセパレータを介して巻回した後、径方向に押し潰して巻回型の扁平形状の電極体を作製した。このとき、正極板の芯体露出部と、負極板の芯体露出部とはそれぞれに対向する電極の活物質層と重ならないようにずらし、電極体の巻回軸方向の一方端部側に正極板の芯体露出部を配置し、巻回軸方向の他方端部側に負極板の芯体露出部を配置した。封口板に正極端子を取り付けると共に、正極端子に正極集電体を接続した。また、封口板に負極端子を取り付けると共に、負極端子に負極集電体を接続した。そして、正極板の芯体露出部に正極集電体を、負極板の芯体露出部に負極集電体をそれぞれ溶接した。この電極体を角形の外装缶内に収容し、外装缶の開口部を封口板で塞いだ。封口板と外装缶との間は、例えばレーザー溶接により溶接した。上記非水電解質を45g、封口板の電解液注液孔から注液した後、注液孔に封止栓を取り付けて、角形の電池を作製した。電池の外形は、厚みを13mm、幅を140mm、上下方向の高さを65mmとした。また、電池の満充電容量は、4Ahとした。
[組電池の作製]
そして、上記の電池を複数個、電池間セパレータを介して積層することで、電池積層体を形成し、電池積層体の積層方向両端にエンドプレートを配置し、適宜の拘束手段で電池を積層方向に加圧した。電池積層体には、図5に示す電池間セパレータ30aを用いた。電池間セパレータ30aは、本体板部31と、本体板部31の片面から電池の積層方向に突出するように形成された複数のリブ60とを含む。複数のリブ60は、それぞれ電極体の巻回軸方向と平行な方向に伸びており、上下方向(図5の上下方向)に所定の間隔をあけて配置される。複数のリブ60の長さは、互いに略同じである。
このような参考例1の電池間セパレータ30aでは、積層方向一方側から見た場合に、本体板部31において電極体13の平坦部13b(図4参照)内に配置された正極合材層と重なる領域(図5の破線枠α2内の領域)を正極合材重畳領域とする。この正極合材重畳領域には、等分割で分けられた9個の領域S1~S9の全てにリブ60が配置される。このため、電池間セパレータ30は、全領域S1~S9に突起がある形状である。
また、参考例1では、複数のリブ60のうち、図4を参照して電極体13の平坦部13bにおいて連結部Eの近傍に重なる部分に位置するリブ60の全長(図5の左右方向長さ)は、正極合材層の第1辺方向(図5の左右方向)長さの100%である。なお、電極体13の平坦部13bにおける連結部Eの近傍とは、電極体13の平坦部13bにおいて、一方の連結部Eと一方の連結部Eから他方の連結部Eに向かって10mm離れた位置との間の領域をいう。
さらに、参考例1では、組電池を積層方向一方側から見た場合における平坦部13bと重なる部分に設けられた複数のリブ60の合計面積は、積層方向一方側から見た場合の平坦部13b内に配置された正極合材層の面積の60%である。
<参考例2>
参考例2は、図示は省略するが、参考例1の電池間セパレータ30aにおいて、第5領域S5及び第8領域S8に設けられたリブ60を部分的に除去した電池間セパレータを用いた。
<実施例1>
実施例1では図4に示す電池間セパレータ30を用いた。電池間セパレータ30のリブ群32は、電極体13の両方の曲面部13a側の第1群G1及び第3群G3の全ての領域S1~S3、S7~S9に重なる複数の端側リブ33,34と、電極体13の巻回軸方向両端側の第4領域S4及び第6領域S6に重なる複数の中央側リブ36,37とを有する。さらに、リブ群32の形成密度は、第5領域S5で、第4領域S4及び第6領域S6のそれぞれより低くなっている。実施例1において、その他の構成は、参考例1と同様である。
<実施例2>
実施例2は、図6に示す電池間セパレータ30bを用いた。図6は、実施例2の組電池に組み込まれる電池間セパレータ30bの正面図(a)と、電池間セパレータ30bに電池ケースを介して重ねられる電極体13の巻回軸方向に直交する平面での断面図(b)である。実施例2の場合には、電池間セパレータ30bにおいて、リブ群32aのうち、上下方向両端に位置する端側リブ33a、34aが、上下方向両側のそれぞれで、巻回軸方向に隙間をあけて配置される。これにより、電池間セパレータ30bを含む組電池では、この隙間(溝40)を通じて隣り合う電池間に空気等の気体を流通させることができる。実施例2の場合も、図4に示した実施例の構成と同様に、電池間セパレータ30bの上下方向両側のそれぞれにおいて、電極体13の平坦部13bにおける連結部E近傍に重なる部分にある端側リブ33a、34aの全長のそれぞれの合計が、破線枠αで示す正極合材層の第1辺方向長さの50%以上であることが好ましい。実施例2において、その他の構成は、実施例1と同様である。
[試験方法]
上記の参考例1、2及び実施例1、2の組電池を用いて、ハイレート抵抗評価試験とローレート抵抗評価試験とを行った。ハイレート抵抗評価試験は、25℃の環境で行った。ハイレート抵抗評価試験は、ハイレートサイクルで電池の充放電を繰り返した。具体的には、ハイレート抵抗評価試験は、電池を電池電圧が所定電圧に達するまで40Cのハイレートの定電流で充電し(CC充電)、次いで電流値が所定電流に減衰するまで定電圧で充電した(CV充電)。また、充電深度(SOC)は、60%±10%とした。充電後、電池を電池電圧が所定電圧になるまで40Cの定電流で放電した(CC放電)。このような充放電サイクルを1サイクルから2000サイクルまで繰り返した。充電と放電との間には休止時間を設けなかった。このようにしてハイレートサイクルを行った参考例1、2、実施例1、2の組電池を用いてそれぞれの内部抵抗値を測定し、初期時点の内部抵抗値からの上昇量を検出した。以下の表1において、参考例1、2、実施例1、2のそれぞれの「ハイレート抵抗上昇」の欄には、初期時点の内部抵抗値に対する内部抵抗値の上昇量の割合(ハイレート抵抗上昇割合)を示している。
Figure 0007441013000001
さらに、ローレート抵抗評価試験は、70℃の環境で行った。ローレート抵抗評価試験は、ローレートサイクルで電池の充放電を繰り返した。具体的には、ローレート抵抗評価試験は、電池を電池電圧が所定電圧に達するまで20Cのローレートの定電流で充電し(CC充電)、次いで電流値が所定電流に減衰するまで定電圧で充電した(CV充電)。また、充電深度(SOC)は、60%±1%とした。充電後、電池を電池電圧が所定電圧になるまで20Cの定電流で放電した(CC放電)。このような充放電サイクルを1サイクルから9000サイクルまで繰り返した。充電と放電との間には休止時間を設けなかった。このようにしてローレートサイクルを行った参考例1、2、実施例1、2の組電池を用いてそれぞれの内部抵抗値を測定し、初期時点の内部抵抗値からの上昇量を検出した。表1において、参考例1、2、実施例1、2のそれぞれの「ローレート抵抗上昇」の欄に、初期時点の内部抵抗値に対する内部抵抗値の上昇量の割合(ローレート抵抗上昇割合)を示している。
[試験結果]
ここで、ハイレート抵抗上昇割合の目標値は、3.5%以下であり、ローレート抵抗上昇割合の目標値は、18%以下である。表1に示したように、参考例1では、ハイレート抵抗上昇割合、ローレート抵抗上昇割合がそれぞれ6%、18%となり、特にハイレート抵抗上昇割合が高くなった。一方、参考例2では、ハイレート抵抗上昇割合が5%となり、参考例1よりは低くなったが、ローレート抵抗上昇割合が22%と高くなった。表1では、ハイレート抵抗上昇、またはローレート抵抗上昇の欄で、目標値から大きく外れた値に「×」を付している。さらに実施例1、2ではハイレート抵抗上昇割合がともに3%となり、ローレート抵抗上昇割合がそれぞれ17%、13%となった。これを参考例1、2と比較すると、ハイレート抵抗上昇割合は実施例1、2ともに同等程度低くなり、ローレート抵抗上昇割合は実施例2でより低くなった。
このような試験結果を解析するために、本発明者は、参考例1でハイレートサイクル試験の終了後、速やかに参考例1の電池を解体し、5分割されたそれぞれの部分の負極板中の非水電解質(電解液)を構成するECの量と、電解質塩であるLiPFの量とを測定した。なお、それぞれ負極板の単位面積当たりの量を測定した。図7は、参考例1において、電極体を巻回軸方向に沿って5分割した状態を示す模式図である。図7の左右方向は、図5の巻回軸方向と一致する。電池が、巻回軸方向一方端(図7の右端)から巻回軸方向他方端(図7の左端)に向かって、正極芯体露出部側端部領域(正極芯体露出部側端部)、正極芯体露出部の内側領域(正極芯体露出部内側)、中央領域、負極芯体露出部の内側領域(負極芯体露出部内側)、負極芯体露出部側端部領域(負極芯体露出部側端部)の5つの領域に分割された。
表2には、電池の初期時と劣化後とのそれぞれでの、5つの領域におけるEC量、LiPF量の測定値を示している。表2では、正極芯体露出部側端部を「正極端」、正極芯体露出部内側を「正極内」、負極芯体露出部内側を「負極内」、負極芯体露出部側端部を「負極端」と示している。表2では、EC量に対するLiPF量を、「LiPF量/EC量」で示している。
Figure 0007441013000002
表2の測定結果から理解されるように、参考例1では、EC量が、電極体の巻回軸方向の内外で、初期と劣化後との両方でほぼ均一に存在している。一方、電解質塩であるLiPFの量は、劣化後において、電極体の巻回軸方向両端部で大きく減少している。表2では、劣化後に大きく値が減少した欄の数値に「×」を付している。これにより、本発明者は、表1で示した参考例1のハイレートサイクルでの抵抗上昇の主要因は、電極体の巻回軸方向両端部における、この電解質中の塩濃度の減少により、直流液抵抗が上昇することであると考えた。そして、本発明者は、この抵抗上昇を抑えるために、図1~図4の実施形態のように、電池間セパレータ30において中央の領域(第5領域S5)のリブをなくす、または少なくすることで、充電時に、電解質を電極体の外部でなく中央に逃れやすくすると共に、放電時に電極体内部で電解質を拡散しやすくすることで、電極体中に存在する電解質の塩濃度の減少及び偏りを比較的素早く解消でき、それによりハイレートサイクルの抵抗上昇を抑制できると考えた。このような効果は、参考例2によってもある程度は得られると考えられる。
さらに、本発明者は、参考例2を用いて、充放電サイクルの試験後、X線CT装置を用いて組電池の電池10部分の巻回軸方向に直交する平面についての断面画像を観察した。図8は、参考例2の組電池における1つの電池10の、電極体13の巻回軸方向に直交する平面での断面画像を示す図である。図8に示す断面画像の図から理解されるように、参考例2では、電極体13の平坦部のうち一方の曲面部側の端部近傍(図8の右端部)において、一点鎖線の丸βで囲んだ部分に、電池10の座屈が発生した。本発明者は、この要因は、電池間セパレータ30cにおいて、電極体13の平坦部のうち一方の曲面部側の端部近傍に重なる部分のリブを省略したことにより、電極体13に加圧力が加わらず、この部分における電極間の隙間が大きくなったためであると考えた。本発明者は、このような要因により、表1で示した参考例2のローレートサイクルでの抵抗上昇が生じると考えた。ローレートサイクルでは、ハイレートサイクルの場合と異なり、電池の化学劣化の影響がほとんどないため、座屈による影響が大きく現れると考えられる。
上記の図1~図4に示した実施形態によれば、電池間セパレータ30のリブ群32は、電極体13の両方の曲面部13a側の第1群G1及び第3群G3の全ての領域S1~S3、S7~S9に重なる複数の端側リブ33,34,35と、電極体13の巻回軸方向両端側の第4領域S4及び第6領域S6に重なる複数の中央側リブ36,37とを有する。さらに、リブ群32の形成密度は、第5領域S5で、第4領域S4及び第6領域S6のそれぞれより低くなっている。これにより、ハイレートサイクル及びローレートサイクルの両方で電池10の内部抵抗の上昇を抑制できることが推測される。なお、リブ群32の形成密度が、第5領域S5で、第4領域S4及び第6領域S6のそれぞれより低くなるのであれば、第5領域S5にリブを配置することもできる。一方、第5領域S5のリブの数を0とすることで、電池10の内部抵抗の上昇をさらに抑制できる。
さらに、積層方向一方側から見た場合に、複数の端側リブ33,34,35の少なくとも一部の端側リブ33,34は、電極体13の座屈が発生しやすい、平坦部13bにおける連結部Eの近傍に重なる部分にあるので、電極体13の座屈をより抑制できる。これにより、ローレートサイクルにおける内部抵抗の上昇をさらに抑制できる。
なお、実施形態において、端側リブ33,34は、第1辺方向に対し傾斜させることもできるが、第1辺方向に沿って延びていることが、内部抵抗の上昇を抑制する面からより好ましい。
さらに、実施形態によれば、上下方向両側のそれぞれにおいて、平坦部13bにおける連結部E近傍に重なる部分にある各端側リブ33,34の全長が、正極合材層の第1辺方向長さの50%以上であることが好ましい。この好ましい構成によれば、電極体13の平坦部13bにおける連結部E近傍の座屈をより抑制できるので、ローレートサイクルにおける内部抵抗の上昇をさらに抑制できる。
さらに、組電池1を積層方向一方側から見た場合における平坦部13bと重なる部分に設けられたリブ群32の合計の面積は、積層方向一方側から見た場合の平坦部13b内に配置された正極合材層の面積の40~60%であることが好ましい。この好ましい構成によれば、ハイレートサイクル及びローレートサイクルの両方でよりバランスよく、電池10の内部抵抗の上昇をより効果的に抑制できる。
1 組電池、2 電池積層体、10 非水電解質二次電池(電池)、11 角形外装体、12 封口板、13 電極体、13a 曲面部、13b 平坦部、14 正極板、14a 正極芯体露出部、15 負極板、15a 負極芯体露出部、16 正極集電体、17 正極端子、18 負極集電体、19 負極端子、20,22 内部側絶縁部材、21,23 外部側絶縁部材、24 絶縁シート、25 ガス排出弁、26 電解液注液孔、27 封止栓、30,30a,30b,30c 電池間セパレータ、31 本体板部、32,32a リブ群、33,33a,34,34a,35 端側リブ、36,37 中央側リブ、40 溝、50 枠部、60 リブ、100 電池ケース、

Claims (2)

  1. 複数の非水電解質二次電池が、電池間セパレータを介して積層されて構成される組電池であって、
    複数の前記非水電解質二次電池のそれぞれは、正極活物質を含む正極合材層を有する正極板、及び負極板を有する巻回型の電極体と、非水電解質と、前記電極体及び前記非水電解質を収容するケースとを備え、
    前記電極体は、外周面が平坦な平坦部と、前記平坦部の第1方向両端に配置された外周面が曲面である2つの曲面部を有し、
    前記電池間セパレータは、本体板部と、前記本体板部から積層方向に突出する突起群と、を含み、
    前記電池間セパレータを前記積層方向一方側から見た場合に、前記本体板部において、前記電極体の前記平坦部内に配置された前記正極合材層と重なる領域を、前記第1方向に直交する第1辺に沿う第1辺方向と、前記第1方向と平行な第2辺に沿う第2辺方向とのそれぞれで3つに等分割することで得られた9個の領域に分割し、前記9個の領域が、前記電池間セパレータの前記第1方向一端から他端に向かって第1領域、第2領域、及び第3領域からなる第1群と、第4領域、第5領域、及び第6領域からなる第2群と、第7領域、第8領域、及び第9領域からなる第3群とで分けられた場合において、前記積層方向一方側から見た場合に、前記第2領域、前記第5領域、及び前記第8領域が前記電極体の巻回軸方向中央部と重なっており、前記突起群は、前記第1群及び前記第3群の全ての前記領域に重なる複数の端側突起と、前記第4領域及び前記第6領域に重なる複数の中央側突起とを有し、前記突起群の形成密度は、前記第5領域で、前記第4領域及び前記第6領域のそれぞれより低くなっており、
    前記積層方向一方側から見た場合に、前記複数の端側突起の少なくとも一部は、前記平坦部のうち、前記第1群及び前記第3群のそれぞれにおいて、前記平坦部と前記曲面部の連結部側の端に重なる部分にあり、
    前記第1方向両側のそれぞれにおいて、前記複数の端側突起のうち、前記第1群及び前記第3群のそれぞれにおいて前記連結部側の端に重なる部分にある少なくとも1つの前記端側突起の全長の合計は、前記正極合材層の前記第1辺方向長さの50%以上である、
    組電池。
  2. 前記積層方向一方側から見た場合における前記平坦部と重なる部分に設けられた前記突起群の合計の面積は、前記積層方向一方側から見た場合の前記平坦部内に配置された前記正極合材層の面積の40~60%である、
    請求項1に記載の組電池。
JP2019144639A 2018-09-28 2019-08-06 組電池 Active JP7441013B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018185383 2018-09-28
JP2018185383 2018-09-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020057597A JP2020057597A (ja) 2020-04-09
JP7441013B2 true JP7441013B2 (ja) 2024-02-29

Family

ID=70107606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019144639A Active JP7441013B2 (ja) 2018-09-28 2019-08-06 組電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7441013B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7189917B2 (ja) * 2020-10-30 2022-12-14 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 電池
JP7313391B2 (ja) * 2021-03-25 2023-07-24 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 二次電池
JP7481318B2 (ja) 2021-12-07 2024-05-10 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 電池モジュールおよびセパレータ部材

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015125859A (ja) 2013-12-26 2015-07-06 三洋電機株式会社 組電池
JP2015138753A (ja) 2014-01-24 2015-07-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 電池モジュール
JP2018032581A (ja) 2016-08-26 2018-03-01 トヨタ自動車株式会社 組電池
JP2018060755A (ja) 2016-10-07 2018-04-12 トヨタ自動車株式会社 組電池
JP2018181765A (ja) 2017-04-20 2018-11-15 トヨタ自動車株式会社 組電池

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015125859A (ja) 2013-12-26 2015-07-06 三洋電機株式会社 組電池
JP2015138753A (ja) 2014-01-24 2015-07-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 電池モジュール
JP2018032581A (ja) 2016-08-26 2018-03-01 トヨタ自動車株式会社 組電池
JP2018060755A (ja) 2016-10-07 2018-04-12 トヨタ自動車株式会社 組電池
JP2018181765A (ja) 2017-04-20 2018-11-15 トヨタ自動車株式会社 組電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020057597A (ja) 2020-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101937580B1 (ko) 리튬 이온 이차 전지 및 조전지
US20160226106A1 (en) Method for producing a nonaqueous electrolyte secondary battery
JP6282857B2 (ja) 電池
JP7441013B2 (ja) 組電池
US9490462B2 (en) Separator and nonaqueous electrolytic secondary battery including the same
JP5696886B2 (ja) 二次電池
JP2009211956A (ja) リチウムイオン電池
JP5696904B2 (ja) リチウムイオン二次電池およびその製造方法
US9917296B2 (en) Nonaqueous electrolyte secondary battery
JP2015130295A (ja) リチウムイオン二次電池およびその製造方法
JP7112926B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP5835614B2 (ja) 非水系二次電池
JP2015181112A (ja) 二次電池及びその製造方法ならびに該電池に用いられる負極シートの製造方法
US11374263B2 (en) Nonaqueous electrolyte secondary battery
JP2013246900A (ja) 二次電池
JP5765574B2 (ja) 二次電池及びその製造方法ならびに該電池に用いられる負極シートの製造方法
US20160276643A1 (en) Non-aqueous electrolyte secondary battery
JP7361340B2 (ja) 非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池
JP7212629B2 (ja) リチウムイオン二次電池
KR101905061B1 (ko) 리튬 이온 이차 전지
JP5835612B2 (ja) 非水系二次電池
WO2021065420A1 (ja) 組電池
JP7361339B2 (ja) 非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池
JP2018106981A (ja) 二次電池
JP6168356B2 (ja) リチウムイオン二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240216

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7441013

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151