JP2015138753A - 電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池に作用する面圧をより均一化することができ、二次電池の劣化を抑制することができる電池モジュールを提供する。
【解決手段】扁平な捲回電極群を収容する扁平箱型の電池容器1を備える複数の二次電池100を該電池容器1の厚さ方向にスペーサを介して積層させた電池モジュールであって、スペーサは、電池容器1の幅広の扁平面1aに当接する当接部232a、232b、232c、232dを有し、扁平面1aの中央領域Y1、Z1に当接する当接部232aの弾性係数が、扁平面1aの端部領域Y2、Z2に当接する当接部232b、232c、232dの弾性係数よりも低い。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数の角形二次電池によって構成される電池モジュールに関する。
従来、再充電可能な二次電池の分野では、鉛電池、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素電池等の水溶液系電池が主流であった。しかしながら、電気機器の小型化、軽量化が進むにつれ、高エネルギー密度を有するリチウムイオン二次電池が着目され、その研究、開発及び商品化が急速に進められている。
また、地球温暖化や枯渇燃料の問題から電気自動車(EV)や駆動の一部を電気モーターで補助するハイブリッド電気自動車(HEV)が各自動車メーカーで開発され、その電源として高容量かつ高出力の二次電池が求められるようになってきた。このような要求に合致する電源として、高電圧の非水溶液系のリチウムイオン二次電池が注目されている。特に角形リチウムイオン二次電池は、複数の電池によって電池モジュール(組電池)を構成したときの体積効率が優れているため、HEV用またはEV用の電源として開発への期待が高まっている。
HEV用あるいはEV用などの用途において、二次電池は、多くの場合、ハイレートと呼ばれる大電流での充放電を繰り返すような使い方がされている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載されているように、捲回状の電極体を有する二次電池では特に、捲回軸方向の中央寄りにおいて、それより外側に比較して内圧が高くなりがちである。また、外装ケースの扁平な形状を維持するような拘束の仕方が選択されていると面圧を均一に保持できず、二次電池の劣化が進行する。
そこで、特許文献1に記載の二次電池アセンブリでは、二次電池の最大面積の側面である被圧迫面に接触する、離散的に設けられた複数の接触部の形状または配置を、被圧迫面への圧迫力が片寄り領域において中央領域より強くなるように選択している。これにより、被圧迫面への圧迫力が片寄り領域において中央領域より強くなるようにして二次電池の内圧を均一化することでき、ハイレートで使用される二次電池であっても面圧を均一に保持することができ、二次電池の劣化の進行を抑制することができることが記載されている。
特許第5187400号公報
特許文献1に記載の二次電池アセンブリにおいて、接触部は、二次電池の被圧迫面に向かって連結部から突出して形成されている。そして、捲回状の電極体における捲回軸方向の中央から外れた部位に対応する両方の片寄り領域での接触部の突出高さが、該片寄り領域の間の中央領域での接触部の突出高さに比較して高くされている。これにより、接触部は、両方の片寄り領域にて被圧迫面をより強く圧迫し、中央領域にて被圧迫面をより弱く圧迫している。
特許文献1に記載の二次電池アセンブリは、捲回状の電極体における捲回軸方向の面圧を均一化することはできるが、被圧迫面に沿う捲回軸方向に垂直な方向における面圧が不均一になる虞がある。この場合、電極体を構成する電極間の距離に差が生じ、二次電池の劣化が進行する虞がある。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、二次電池の電池容器に作用する面圧をより均一化することができ、二次電池の劣化を抑制することができる電池モジュールを提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明の電池モジュールは、扁平な捲回電極群を収容する扁平箱型の電池容器を備える複数の二次電池を該電池容器の厚さ方向にスペーサを介して積層させた電池モジュールであって、前記スペーサは、前記電池容器の幅広の扁平面に当接する当接部を有し、前記扁平面の中央領域における前記当接部の弾性係数が、前記扁平面の端部領域における前記当接部の弾性係数よりも低いことを特徴とする。
本発明の電池モジュールによれば、二次電池の電池容器の扁平面の膨張量が多い中央領域における当接部の弾性係数が、膨張量が少ない端部領域における当接部の弾性係数よりも低いので、当接部の弾性変形によって扁平面の中央領域の変形を許容し、中央領域に作用する面圧を低下させ、扁平面に沿う任意の方向において電池容器に作用する面圧を均一化することができ、二次電池の劣化をより効果的に抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る電池モジュールを示す斜視図。 図1に示す電池モジュールから取外した二次電池とセルホルダの斜視図。 図2に示す二次電池とセルホルダの組立状態を示す斜視図。 図2に示す二次電池の斜視図。 図2に示す二次電池が備える捲回電極群の分解斜視図。 図3のA−A線に沿う二次電池とセルホルダのスペーサの概略断面図。 図3のB−B線に沿う二次電池とセルホルダのスペーサの概略断面図。 図6に示すスペーサの当接部の配置を示す二次電池の正面図。 膨張した二次電池の平面図と図6に対応するスペーサの断面図。 膨張した二次電池の側面図と図7に対応するスペーサの断面図。 図8に示すスペーサの当接部の配置の変形例を示す二次電池の正面図。 図8に示すスペーサの当接部の配置の変形例を示す二次電池の正面図。
以下、図面を参照して本発明の電池モジュールの実施の形態について説明する。
(電池モジュール)
図1は、本発明の実施の形態に係る電池モジュールMの斜視図である。図2は、図1に示す電池モジュールMから取外した二次電池100とセルホルダ200の分解状態を示す斜視図である。図3は、図2に示す二次電池100とセルホルダ200の組立状態を示す斜視図である。なお、図2および図3において、後述する当接部の図示は省略している。
本実施形態の電池モジュールMは、扁平箱型の電池容器1を備える複数の二次電池100を、電池容器1の厚さ方向にセルホルダ200を介して積層させた構成を有している。各図に、電池容器1の厚さ方向および二次電池100の積層方向をX軸方向、電池容器1の幅方向をY軸方向、電池容器1の高さ方向をZ軸方向とする、XYZ直交座標系を示す。
セルホルダ200は、二次電池100の積層方向の両端に配置される一対の端部セルホルダ210と、二次電池100の間に配置される複数の中間セルホルダ220とによって構成されている。以下の説明では、端部セルホルダ210と中間セルホルダ220を総称して、セルホルダ200という場合がある。
図示は省略するが、一対の端部セルホルダ210の外側には、一対のサイドプレートが配置され、これら一対のサイドプレートの幅方向両端部が二次電池100の積層方向に延びる一対のサイドフレームによって締結されている。これにより、端部セルホルダ210、中間セルホルダ220および二次電池100からなる積層体の周囲は、一対のサイドプレートと一対のサイドフレームによって固縛され、個々の二次電池100は、端部セルホルダ210と中間セルホルダ220との間または一対の中間セルホルダ220,220の間に挟持されて固定されている。
端部セルホルダ210は、概ね中間セルホルダ220を電池容器1の幅方向(Y軸方向)に沿う扁平面1aに沿って二分割した構成を有し、中間セルホルダ220との間に二次電池100を保持している。したがって、以下の説明では中間セルホルダ220の構成について説明し、端部セルホルダ210の構成については説明を省略する。
中間セルホルダ220は、電池容器1の幅方向両側の側面1bに対向して配置される長方形板状の一対の側板221と、電池容器1の幅方向に延びて電池容器1の下端面1dに対向して配置される長方形板状の底板222と、電池容器1の幅方向に沿う幅広の扁平面1aに対向するスペーサ230とを備えている。複数の二次電池100は、電池容器1の厚さ方向にスペーサ230を介して積層されている。
一対の側板221は、電池容器1の幅方向に対向し、電池容器1の厚さ方向(X軸方向)において、スペーサ230の両側にそれぞれ電池容器1の厚さの約半分ずつの幅を有している。側板221の幅は、電池容器1の厚さ方向の両側に一対のセルホルダ200を配置したときに、電池容器1の厚さ方向に隣接する一対の側板221の端部同士が電池容器1の厚さの約半分の位置で当接するか、または僅かな隙間をあけて対向するように設定されている。側板221の中央部には、開口部221a、221b、221cが形成されている。開口部221a、221b、221cは、スペーサ230を介して隣接する一対の電池容器1の扁平面1aの間に形成される空間に連通している。
底板222は、電池容器1の幅方向に延びて、側板221と同様にスペーサ230の両側にそれぞれ電池容器1の厚さの約半分ずつの幅を有し、一対の側板221の下端部を連結して電池容器1の下端面1dに対向している。底板222のX軸方向の幅は、側板221と同様に、電池容器1の厚さ方向の両側に一対のセルホルダ200を配置したときに、電池容器1の厚さ方向に隣接する一対の底板222の端部同士が電池容器1の厚さの約半分の位置で当接するか、または僅かな隙間をあけて対向するように設定されている。
スペーサ230は、電池容器1の幅方向に延びて対向する一対の側板221を連結し、電池容器1の扁平面1aに対向している。スペーサ230は、電池容器1の高さ方向(Z軸方向)に扁平面1aに沿って間隔を開けて配置された上端部スペーサ231、中間部スペーサ232および下端部スペーサ233を備えている。上端部スペーサ231、中間部スペーサ232および下端部スペーサ233は、隣接する二つの二次電池100の電池容器1の扁平面1aの間に配置され、扁平面1aに対向して配置される。
上端部スペーサ231は、中間部スペーサ232および下端部スペーサ233よりもZ軸方向の幅が広くなっている。上端部スペーサ231の幅は、後述する捲回電極群40の湾曲部40cと電池容器1の上端面1cとの間の寸法(図7参照)に対応している。上端部スペーサ231と下端部スペーサ233との間には、複数の中間部スペーサ232が電池容器1の高さ方向に間隔を開けて配置されている。中間部スペーサ232同士の間隔は、中間部スペーサ232と上端部スペーサ231または下端部スペーサ233との間隔よりも広くなっている。これにより、電池容器1の高さ方向両端における側板221の開口部221a、221cの高さ方向の寸法よりも、その間の複数の開口部221bの高さ方向の寸法が大きくされている。
上端部スペーサ231、中間部スペーサ232および下端部スペーサ233は、電池容器1の高さ方向(Z軸方向)に互いに間隔を開けて配置されることで、角形二次電池100の電池容器1の幅広の扁平面1aに沿って、その幅方向(Y軸方向)に延びる複数のスリットS1、S2、S3を形成している。各スペーサ231、232、233間の間隔に対応して、上端部スペーサ231と中間部スペーサ232との間、および中間部スペーサ232と下端部スペーサ233との間には、Z軸方向の幅が比較的狭いスリットS1、S3が形成されている。また、中間部スペーサ232同士の間には、Z軸方向の幅が比較的広いスリットS2が形成されている。
電池容器1の上端面1c側のスリットS1は、対向する側板221、221の開口部221a、221aを連通し、中間部スペーサ232同士の間のスリットS2は、開口部221b、221bを連通し、電池容器1の下端面1d側のスリットS3は、開口部221c、221cを連通している。これにより、スリットS1、S2、S3に冷却媒体を通過させ、二次電池100の電池容器1の扁平面1aを冷却できるようになっている。
端部セルホルダ210および中間セルホルダ220は、例えば、ガラスエポキシ樹脂、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロン樹脂などの樹脂材料や複合樹脂材料、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、マグネシウム合金、ステンレスなどの金属材料、または樹脂と金属の複合材によって構成することができる。また、樹脂材料を使用する場合は難燃性状を有していることが望ましい。
(二次電池)
次に、本実施の形態の電池モジュールMに用いられる二次電池100の構成の一例について詳細に説明する。図4は、図2に示す二次電池100の斜視図である。
二次電池100は、扁平な矩形箱型の電池容器1を備えている。電池容器1内には、後述する扁平な捲回電極群40が収容されている(図6および図7参照)。電池容器1は、上部開口を有する扁平な直方体形状の電池缶10と、該電池缶10の上部開口を密閉して封止する電池蓋20とによって構成されている。電池缶10および電池蓋20の材料としては、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金を用いることができる。電池缶10は、例えば、これらの材料に深絞り加工を施すことによって形成されている。
電池容器1は、扁平箱型の直方体形状を有することで、電池容器1の幅方向(Y軸方向)に沿う電池缶10の側面であって最大面積を有する一対の扁平面1aと、電池容器1の厚さ方向(X軸方向)に沿う電池缶10の側面であって扁平面1aよりも面積が小さい側面1bと、電池蓋20の表面である上端面1cと、電池缶10の底面である下端面1dとを有している。
電池蓋20は、電池缶10の上端部の全周に、例えばレーザ溶接によって接合されることで、電池缶10の上部開口を封止している。電池蓋20は、長方形の板状に形成され、長手方向の一端と他端に、それぞれ絶縁部材21を介して正極、負極端子2、3が設けられ、電池容器1内の図示を省略する集電板と接続されて蓋組立体が構成されている。また、電池蓋20には、注液口22とガス排出弁23とが設けられている。注液口22は、電池蓋20を電池缶10に接合した後に電池容器1内に電解液を注入するのに用いられ、電解液の注入後に注液栓24が溶接されて封口される。
正極、負極端子2、3は、電池蓋20の外側に配置される外部端子2a、3aと、電池蓋20を貫通して一端が外部端子2a、3aに導通接続される接続端子2b、3bを有している。接続端子2b、3bの他端は、電池蓋20の内側に絶縁部材を介して配置される正極、負極集電板に接続されている。正極側の外部端子2a、接続端子2bおよび集電板は、アルミニウム合金で製作され、負極側の外部端子3a、接続端子3bおよび集電板は、銅合金で製作されている。外部端子2a、3aには、バスバーを締結するためのボルト2c、3cが突設されている。
ガス排出弁23は、例えば、電池蓋20をプレス加工によって部分的に薄肉化することで形成されている。なお、電池蓋20の貫通孔に薄膜部材を例えばレーザ溶接等により取り付けてガス排出弁23としてもよい。ガス排出弁23は、例えば過充電等の異常によって二次電池100が発熱して電池容器1の内部でガスが発生し、電池容器1内の圧力が所定圧力まで上昇したときに開裂し、電池容器1の内部のガスを外部に放出することで、電池容器1内の圧力を低減する。
図5は、二次電池100の電池容器1内に収容される捲回電極群40を展開した状態を示す分解斜視図である。
捲回電極群40は、正極、負極電極41、42と、セパレータ43、44とを交互に重ねて積層させた電極積層体を、図示しない軸芯の周りに捲回して扁平状に成形することで設けられている。捲回電極群40は、扁平形状に形成されることで、平坦な表面を有する一対の平坦部40bと、該平坦部40bの上下両端に連続する湾曲した表面を有する一対の湾曲部40cとを有している。正極、負極電極41、42とセパレータ43、44は、平坦部40bにおいて平坦な状態で積層され、湾曲部40cにおいて半円筒状に湾曲した状態で積層されている。
正極電極41は、例えば、アルミニウム箔等からなる正極金属箔41aを備え、正極金属箔41aの表裏両面に形成された正極合剤層41bを有している。帯状の正極金属箔41aの幅方向の一側は、正極合剤層41bが塗工されず、正極金属箔41aを露出させた箔露出部41cとされている。
負極電極42は、例えば、銅箔等からなる負極金属箔42aを備え、負極金属箔42aの表裏両面に形成された負極合剤層42bを有している。帯状の負極金属箔42aの幅方向の一側は、負極合剤層42bが塗工されず、負極金属箔42aが露出された箔露出部42cとされている。
正極合剤層41bは、例えば、以下のように製作することができる。まず、正極活物質として層状ニッケルコバルトマンガン酸リチウム(化学式Li(NixCoyMn1-x-y)O)100重量部に対し、導電材として合計10重量部の鱗片状黒鉛やアセチレンブラックと結着剤として4重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという)とを添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという)を添加し、混練して正極スラリーを製作する。次に、この正極スラリーを、例えば、厚さ15μmのアルミニウム箔の両面に箔露出部41cを残して塗布することで正極合剤層41bを形成する。その後、乾燥、プレス、裁断の各工程を経て、例えば、アルミニウム箔を含まない正極活物質塗布部の厚さ(表裏両面の合計)が70μmの正極電極41を得ることができる。
負極合剤層42bは、例えば、以下のように製作することができる。まず、負極活物質として黒鉛質炭素粉末100重量部に対して、増粘調整剤としてカルボキシメチルセルロース(以下、CMCという)水溶液を添加、混合後に、結着剤として1重量部のスチレン・ブタジエンゴム(以下、SBRという)を添加し、混練後に粘度調整して負極スラリーを製作する。次に、この負極スラリーを、例えば、厚さ10μmの銅箔の両面に箔露出部42cを残して塗布することで負極合剤層42bを形成する。その後、乾燥、プレス、裁断の各工程を経て、例えば、銅箔を含まない負極活物質塗布部の厚さ(表裏両面の合計)が40μmの負極電極42を得ることができる。
セパレータ43、44を介して正極電極41と負極電極42を重ねて捲回し、捲回電極群40を製作するには、まず、図示しない軸芯にセパレータ43、44の各先端部を溶着させ、セパレータ43、44と、正極、負極電極41、42とを交互に重ねて捲回する。このとき、正極電極41の巻始め側端部が負極電極42の巻始め側端部よりも捲回後の捲回電極群40の内側に位置するように、正極電極41の巻始め側端部を負極電極42の巻始め側端部よりも軸芯側に配置して捲回する。
ここで、捲回電極群40の軸芯と平行な方向、すなわち帯状の正極電極41、負極電極42の幅方向と平行な方向を軸D方向と定義する。この場合、正極電極41の箔露出部41cと負極電極42の箔露出部42cとは、捲回電極群40の軸D方向の一端と他端に位置するように配置する。すなわち、正極、負極電極41、42は、軸D方向の両端に箔露出部41c、42cが位置するように積層して捲回されている。
負極合剤層42bの幅、すなわち軸D方向の寸法は、正極合剤層41bの幅よりも広くされている。また、セパレータ43の幅は、捲回電極群40の一方の側縁において、正極電極41の箔露出部41cがセパレータ43から露出する寸法とされている。セパレータ44の幅は、捲回電極群40の他方の側縁において、負極電極42の箔露出部42cがセパレータ44から露出する寸法とされている。
捲回電極群40の巻始め側、換言すれば、軸芯側には空洞部40aが形成されている。また、捲回電極群40の巻終り側は、最外周がセパレータ44であり、その内側が負極電極42である。従って、正極合剤層41bは、巻始め側から巻終り側まで、幅方向のすべての部分が負極合剤層42bの間に配置されている。
図6は、図3のA−A線に沿うXY平面に平行な面で切断した二次電池100と中間セルホルダ220の概略断面図である。図7は、図3のB−B線に沿うXZ平面に平行な面で切断した二次電池100とセルホルダ200の概略断面図である。なお、各図において、電池容器1の厚さ方向両側に配置された二つのセルホルダ200のうち、一方の図示を省略している。また、捲回電極群40の図示を簡略化し、電池容器1内に収容された集電板、絶縁部材、絶縁シート、電解液、電池蓋20に設けられた正極、負極端子2、3等、電池容器1と捲回電極群40以外の構成の図示を省略している。
捲回電極群40は、図5に示す軸D方向の両端の箔露出部41c、42cが、それぞれ平坦部40bにおいて束ねられて接合されることで、図6に示す接合部41d、42dが形成されている。捲回電極群40は、接合部41d、42dがそれぞれ不図示の正極、負極集電板に、例えば、超音波溶接によって接合されることで、正極、負極集電板を介して電池蓋20に固定される。これにより、正極、負極電極41、42の箔露出部41c、42cが、それぞれ正極、負極端子2、3に電気的に接続されている。
また、捲回電極群40は、不図示の正極、負極集電板によって、軸D方向が電池缶10の扁平面1aおよび下端面1dに沿って、好ましくはこれらに平行に配置されるように支持されている。これにより、捲回電極群40の軸D方向は、電池容器1の幅方向(Y軸方向)と平行になる。捲回電極群40が電池容器1に収容された状態で、平坦部40bは、電池容器1の扁平面1aに対向し、一対の湾曲部40c,40cは、それぞれ電池容器1の上端面1cと下端面1d、すなわち電池蓋20の下面と電池缶10の底面に対向している。捲回電極群40と電池容器1との間には、不図示の絶縁シートが配置されている。
二次電池100を組み立てる際には、まず、電池蓋20、絶縁部材21、正極端子2、負極端子3、絶縁部材、集電板、捲回電極群40等からなる蓋組立体を構成する。次に、蓋組立体に固定した捲回電極群40を電池缶10の上部開口から挿入し、電池蓋20を電池缶10の上部開口に封止溶接する。次いで、注液口22から電池容器1内に非水電解液を注入し、その後、注液口22に注液栓24を封止溶接することによって、二次電池100が製作される。非水電解液としては、例えばエチレンカーボネートとジメチルカーボネートとを体積比で1:2の割合で混合した混合溶液中へ六フッ化リン酸リチウム(LiPF)を1モル/リットルの濃度で溶解したものを用いることができる。
(スペーサ)
次に、セルホルダ200が備えるスペーサ230について、詳細に説明する。図8は、スペーサ230が備える当接部232a、232b、232c、232dの配置を示す二次電池100の正面図である。
図1に示す電池モジュールMは、複数の二次電池100がセルホルダ200を介して電池容器1の厚さ方向(X軸方向)に積層されることで、図2および図3に示すスペーサ230を介して複数の二次電池100を厚さ方向に積層させた構成を有している。スペーサ230は、電池容器1の扁平面1aに当接する当接部232a、232b、232c、232dを有している。当接部232a、232b、232c、232dは、扁平面1aに対向する中間部スペーサ232に設けられ、電池容器1の高さ方向(Z軸方向)に扁平面1aに沿って、複数の当接部232a、232cと複数の当接部232b、232dが配置されている。
当接部232a、232b、232c、232dは、例えば、シリコーン樹脂等の弾性を有する樹脂材料によって構成することができる。また、当接部232a、232b、232c、232dと中間部スペーサ232との接合は、例えば、接着やろう付けなどを当接部232a、232b、232c、232dの材質に応じて適宜選択することができる。
図6および図8に示すように、電池容器1の幅方向(Y軸方向)において、電池容器1の扁平面1aの中央領域Y1に設けられた当接部232aの弾性係数は、中央領域Y1の両側の端部領域Y2に設けられた当接部232bの弾性係数よりも低くされている。同様に、中央領域Y1に設けられた当接部232cの弾性係数は、端部領域Y2に設けられた当接部232dの弾性係数よりも低くされている。
ここで、電池容器1の幅方向における中央領域Y1は、例えば、電池容器1の扁平面1aが捲回電極群40の平坦部40bの中央部に対向する領域である。端部領域Y2は、角形の電池容器1の角部を含む側面1bと中央領域Y1との間の領域であり、扁平面1aの周縁部を含む中央領域Y1の外側の領域である。端部領域Y2において、扁平面1aは捲回電極群40の接合部41d、42dおよびその近傍に対向している。
図7および図8に示すように、電池容器1の高さ方向(Z軸方向)において、電池容器1の扁平面1aの中央領域Z1に設けられた当接部232aの弾性係数は、中央領域Z1の両側の端部領域Z2に設けられた当接部232cの弾性係数よりも低くされている。同様に、中央領域Z1に設けられた当接部232bの弾性係数は、端部領域Z2に設けられた当接部232dの弾性係数よりも低くされている。すなわち、高さ方向中央側の当接部232a、232bの弾性係数は、それぞれ、高さ方向端部側の当接部232c、232dの弾性係数よりも低い。
ここで、電池容器1の高さ方向における中央領域Z1は、例えば、電池容器1の扁平面1aが捲回電極群40の平坦部40bの中央部に対向する領域である。端部領域Z2は、角形の電池容器1の角部を含む上端面1cおよび下端面1dと中央領域Z1との間の領域であり、扁平面1aの周縁部を含む中央領域Z1の上下の領域である。端部領域Z2において、扁平面1aは捲回電極群40の湾曲部40cおよびその近傍に対向している。
好ましくは、扁平面1aのY軸方向およびZ軸方向の中央領域Y1およびZ1に配置された当接部232aの弾性係数が最も低くされ、扁平面1aのY軸方向およびZ軸方向の端部領域Y2およびZ2に配置された当接部232dの弾性係数が最も高くされる。この場合、扁平面1aのY軸方向の端部領域Y2に配置され、かつZ軸方向の中央領域Z1に配置された232bと、扁平面1aのY軸方向の中央領域Y1に配置され、かつZ軸方向の端部領域Z2に配置された232cとの間の弾性係数の大小関係は、後述する各領域における扁平面1aの膨張量の大小関係に応じて決定される。
次に、本実施形態の電池モジュールMの作用について説明する。
図9は、図3に示す二次電池100の膨張状態における平面図とA−A線に沿う中間部スペーサ232の断面図である。図10は、図3に示す二次電池100の膨張状態における側面図とB−B線に沿う中間部スペーサ232の断面図である。各図では、本実施形態を理解しやすくするために、電池容器1の膨張を誇張して表している。また、図10において、上端部スペーサ231、下端部スペーサ233および底板222等の図示は省略している。
本実施形態の電池モジュールMは、複数の二次電池100の正極、負極端子2、3を介して、各二次電池100の捲回電極群40に充電された電力をモーター等の外部の装置に供給し、発電機等の外部の電力源から供給された電力を各二次電池100の正極、負極端子2、3を介して捲回電極群40に充電する。捲回電極群40は、二次電池100の充放電に伴って膨張、収縮する。捲回電極群40は、平坦部40bの中央部が膨張しやすく、その周囲の接合部41d、42dおよび湾曲部40cが膨脹しにくい。そのため、仮に捲回電極群40を自由に膨張させた場合には、平坦部40bの中央部を頂点とする凸曲面状に膨張する。
より具体的には、捲回電極群40の膨張時に比較的膨張しやすい平坦部40bは、正面視で四角形の外形を有している。この四角形の外形の上辺部分と下辺部分に膨脹しにくい湾曲部40cが隣接し、四角形の外形の左辺部分と右辺部分に膨脹しにくい接合部41d、42dが形成されている。そのため、仮に捲回電極群40を自由に膨張させた場合には、平坦部40bの正面視で四角形の外形の各辺に近い周縁部ほど膨張しにくく、各辺から遠い中央部ほど膨張しやすい。これにより、平坦部40bは、四角錐状の凸曲面形状に膨張する。
そのため、電池容器1の扁平面1aの膨張量は、捲回電極群40の平坦部40bの中央部に対向する中央領域Y1、Z1が最も多く、該中央領域Y1、Z1の周囲の端部領域Y2、Z2に向けて漸次減少する。すなわち、電池容器1の扁平面1aの膨張量は、捲回電極群40の軸D方向に平行な幅方向(Y軸方向)において、扁平面1aの中央領域Y1の膨張量が端部領域Y2の膨張量よりも多いだけでなく、捲回電極群40の軸D方向に垂直な高さ方向(Z軸方向)においても、扁平面1aの中央領域Z1の膨張量が端部領域Z2の膨張量よりも多くなっている。したがって、例えば、特許文献1に記載された従来の二次電池アセンブリが備える接触部を用いた場合、軸D方向に垂直な電池容器1の扁平面1aに沿う高さ方向における面圧が不均一になる虞がある。
これに対し、本実施形態の電池モジュールMは、中央領域Y1、Z1における当接部232aの弾性係数が、端部領域Y2、Z2における当接部232b、232c、232dの弾性係数よりも低くされている。すなわち、扁平面1aの膨張量が相対的に多い領域である中央領域Y1、Z1における当接部232aの弾性係数が、扁平面1aの膨張量が相対的に少ない領域である端部領域Y2、Z2における当接部232b、232c、232dの弾性係数よりも低くされている。
図9に示すように、電池容器1の幅方向(Y軸方向)における電池容器1の厚さ方向(X方向)の扁平面1aの膨張量は、中央領域Y1の方が端部領域Y2よりも大きい。しかし、中央領域Y1に当接する当接部232a、232cの弾性係数は、それぞれ、端部領域Y2に当接する当接部232b、232dの弾性係数よりも低い。そのため、端部領域Y2の当接部232b、232dが中央領域Y1にも配置されている場合と比較して、扁平面1aの膨張時に中央領域Y1の当接部232a、232cから中央領域Y1に作用する弾性力を低減し、中央領域Y1の膨張を許容しやすくすることができる。
これに伴い、中央領域Y1の当接部232a、232cの変形量は、それぞれ、端部領域Y2の当接部232b、232dの変形量よりも大きくなる。しかし、中央領域Y1の当接部232a、232cの弾性係数は、それぞれ、端部領域Y2の当接部232b、232dの弾性係数よりも低い。そのため、当接部232aから扁平面1aに作用する弾性力と当接部232bから扁平面1aに作用する弾性力との差、および、当接部232cから扁平面1aに作用する弾性力と当接部232dから扁平面1aに作用する弾性力との差を、それぞれ減少させることができる。したがって、捲回電極群40の軸D方向に平行な電池容器1の幅方向において、膨張量が多く面圧が高くなりやすい捲回電極群40の平坦部40bの中央部の面圧を減少させ、捲回電極群40に作用する面圧を均一化することができる。
さらに、図10に示すように、電池容器1の高さ方向(Z軸方向)における電池容器1の厚さ方向(X方向)の扁平面1aの膨張量は、中央領域Z1の方が端部領域Z2よりも大きい。しかし、中央領域Z1に当接する当接部232a、232bの弾性係数は、それぞれ、端部領域Z2に当接する当接部232c、232dの弾性係数よりも低い。そのため、端部領域Z2の当接部232c、232dが中央領域Z1にも配置されている場合と比較して、扁平面1aの膨張時に中央領域Z1の当接部232a、232bから中央領域Z1に作用する弾性力を低減し、中央領域Z1の膨張を許容しやすくすることができる。
これに伴い、中央領域Z1の当接部232a、232bの変形量は、それぞれ、端部領域Z2の当接部232c、232dの変形量よりも大きくなる。しかし、中央領域Z1の当接部232a、232bの弾性係数は、それぞれ、端部領域Z2の当接部232c、232dの弾性係数よりも低い。そのため、当接部232aから扁平面1aに作用する弾性力と当接部232cから扁平面1aに作用する弾性力との差、および、当接部232bから扁平面1aに作用する弾性力と当接部232dから扁平面1aに作用する弾性力との差を、それぞれ減少させることができる。したがって、捲回電極群40の軸D方向に垂直な電池容器1の高さ方向において、膨張量が多く面圧が高くなりやすい捲回電極群40の平坦部40bの中央部の面圧を減少させ、捲回電極群40に作用する面圧を均一化することができる。
以上説明したように、本実施形態の電池モジュールMによれば、捲回電極群40の軸D方向に平行な電池容器1の幅方向だけでなく、軸D方向に垂直な電池容器1の高さ方向においても、扁平面1aおよび捲回電極群40に作用する面圧をより均一化することができる。したがって、本実施形態の電池モジュールMによれば、二次電池100の劣化をより効果的に抑制することができる。
また、図7に示すように、電池容器1の高さ方向において、電池容器1の扁平面1aの中央領域Z1に当接する当接部232a、232bの厚さを、それぞれ、扁平面1aの端部領域Z2に当接する当接部232c、232dの厚さよりも厚くしてもよい。同様に、電池容器1の幅方向において、電池容器1の扁平面1aの中央領域Y1に当接する当接部232a、232cの厚さを、それぞれ、扁平面1aの端部領域Y2に当接する当接部232b、232dの厚さよりも厚くしてもよい。これにより、扁平面1aの中央領域Y1、Z1の変形をより許容しやすくすることができ、扁平面1aの中央領域Y1、Z1において捲回電極群40に作用する面圧をより低減することが可能になる。
また、スペーサ230の上端部スペーサ231および下端部スペーサ233は、それぞれ平坦部40bの上端と電池蓋20との間の部分、および平坦部40bの下端と電池容器1の下端面1dとの間の部分に対向するように設けられている。これらの部分は、捲回電極群40の膨張による影響を比較的受けにくい。したがって、電池容器1の膨張、収縮によらず、電池容器1の厚さ方向両側の一対の上端部スペーサ231および一対の下端部スペーサ233によって電池容器1を確実に挟持し、端部セルホルダ210と中間セルホルダ220の間、および中間セルホルダ220同士の間に二次電池100を確実に保持することができる。
また、セルホルダ200の電池容器1の幅方向に対向する一対の側板221に、当接部232a、232bと当接部232c、232dとの間のスリットS2に連通する開口部221bが形成されている。そのため、冷却媒体を、一方の側板221の開口部221bからスリットS2に流入させ、冷却媒体によって電池容器1の扁平面1aを効果的に冷却して、二次電池100の性能を向上させることができる。同様に、側板221の上下の開口部221a、221cから冷却媒体をスリットS1、S3に流入させ、冷却媒体によって電池容器1の扁平面1aを効果的に冷却して、二次電池100の性能を向上させることができる。
なお、当接部232a、232b、232c、232dの配置は、図8に示す配置に限定されない。当接部232a、232b、232c、232dの配置の変形例を、図11および図12に示す。
図11に示すように、扁平面1aの高さ方向(Z軸方向)の中央領域Z1に当接し、かつ扁平面1aの幅方向(Y軸方向)の中央領域Y1aに当接する当接部232aのY軸方向の長さが、扁平面1aのZ軸方向の端部領域Z2に当接し、かつ扁平面1aのY軸方向の中央領域Y1bに当接する当接部232cのY軸方向の長さよりも、長くなるようにしてもよい。この場合、扁平面1aのY軸方向の中央領域Y1a、Y1bは、扁平面1aのZ軸方向の中央側ほど、Y軸方向の幅が広くなっている。
このように、扁平面1aのZ軸方向において、Y軸方向の中央領域Y1a、Y1bの長さを異ならせることで、例えば、扁平面1aが中央部を頂点とする球面状に膨張する場合にも、扁平面1aの膨張形状に対応して、扁平面1aの膨張量が多い領域における当接部232a、232cの弾性係数を、扁平面1aの膨張量が少ない領域における当接部232b、232dの弾性係数よりも低くすることができる。したがって、扁平面1aの膨張形状に対応して、扁平面1aおよび捲回電極群40に作用する面圧をより精度よく均一化することができる。
また、図12に示すように、扁平面1aのY軸方向において当接部232a、232cの弾性係数を異ならせず、扁平面1aのZ軸方向において中央領域Z1の当接部232aの弾性係数を端部領域Z2の当接部232cの弾性係数よりも低くしてもよい。例えば、二次電池100の電池容器1内に収容される捲回電極群40の構成や配置が異なれば、扁平面1aのY軸方向において膨張量にほとんど差なく、Z軸方向においてのみ中央領域Z1の膨張量が端部領域Z2よりも大きくなることが起こり得る。
このような場合には、扁平面1aのY軸方向において当接部232a、232cの弾性係数を異ならせず、扁平面1aのZ軸方向において中央領域Z1の当接部232aの弾性係数を端部領域Z2の当接部232cの弾性係数よりも低くすることで、前述の当接部232a、232b、232c、232dと同様の効果を得ることができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。例えば、中間部スペーサの数は4本に限定されず、例えば3本でも5本以上でもよい。
1…電池容器
1a…扁平面
1b…側面
1c…上端面
1d…下端面
40…捲回電極群
40b…平坦部
40c…湾曲部
41c、42c…箔露出部
41d、42d…接合部
100…二次電池
200…セルホルダ
210…端部セルホルダ(セルホルダ)
220…中間セルホルダ(セルホルダ)
221…側板
221b…開口部
222…底板
230…スペーサ
232…中間部スペーサ(スペーサ)
232a−232d…当接部
D…軸
M…電池モジュール
S2…スリット(当接部の間の空間)
Y1、Y1a、Y1b、Z1…中央領域
Y2、Z2…端部領域

Claims (7)

  1. 扁平な捲回電極群を収容する扁平箱型の電池容器を備える複数の二次電池を該電池容器の厚さ方向にスペーサを介して積層させた電池モジュールであって、
    前記スペーサは、前記電池容器の幅広の扁平面に当接する当接部を有し、
    前記扁平面の中央領域に当接する前記当接部の弾性係数が、前記扁平面の端部領域に当接する前記当接部の弾性係数よりも低いことを特徴とする電池モジュール。
  2. 前記捲回電極群は、軸方向が前記扁平面と前記電池容器の下端面に平行に配置され、
    前記下端面に垂直な前記電池容器の高さ方向に複数の前記当接部が配置され、前記高さ方向の前記中央領域に当接する前記当接部の弾性係数が、前記高さ方向の前記端部領域に当接する前記当接部の弾性係数よりも低いことを特徴とする請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 前記捲回電極群の前記軸方向に平行な前記電池容器の幅方向の前記中央領域に当接する前記当接部の弾性係数が、前記幅方向の前記端部領域に当接する前記当接部の弾性係数よりも低いことを特徴とする請求項2に記載の電池モジュール。
  4. 前記捲回電極群は、前記電池容器の前記下端面と上端面にそれぞれ対向する一対の湾曲部と、前記扁平面に対向する一対の平坦部と、該平坦部において前記軸方向の両端の箔露出部を束ねて接合した接合部と、を有し、
    前記扁平面の膨張量は、前記平坦部の中央部に対向する前記中央領域が最も多く、該中央領域の周囲の前記端部領域に向けて漸次減少する請求項3に記載の電池モジュール。
  5. 前記高さ方向の前記中央領域に当接し、かつ前記幅方向の前記中央領域に当接する前記当接部の前記幅方向の長さが、前記高さ方向の前記端部領域に当接し、かつ前記幅方向の前記中央領域に当接する前記当接部の前記幅方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項4に記載の電池モジュール。
  6. 前記電池容器を前記厚さ方向に挟持するセルホルダを備え、
    前記セルホルダは、前記電池容器の前記厚さ方法に沿う一対の側面に対向する一対の側板と、前記電池容器の前記下端面に対向すると共に前記幅方向に延びて前記一対の側板を連結する底板と、前記扁平面に対向する前記スペーサと、を備え、
    前記側板は、前記当接部の間の空間に連通する開口部を有することを特徴とする請求項1に記載の電池モジュール。
  7. 前記当接部は、弾性を有する樹脂材料によって構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電池モジュール。
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