JP2015118773A - 二次電池モジュール - Google Patents

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博行 戸城
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Abstract

【課題】電池容器の部分的な変形を抑制することで、捲回電極群が歪んだ形状に変形することを抑制し、長時間に亘って安定した入出力を得ることができる二次電池モジュールを提供する。【解決手段】扁平な捲回電極群を収容する扁平箱型の電池容器1を備える複数の二次電池100を該電池容器の厚さ方向にスペーサ230を介して積層させた二次電池モジュールであって、スペーサ230は、捲回電極群の膨張形状の稜線Lrに重なる位置で電池容器1の幅広側面1aに当接して稜線Lrに沿って延びる稜線当接部232を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、複数の二次電池を備えた二次電池モジュールに関する。
近年、ハイブリッド型の電気自動車や純粋な電気自動車等の動力源として大容量(Wh)の二次電池が開発されており、その中でもエネルギー密度(Wh/kg)の高い非水溶液系のリチウムイオン二次電池が注目されている。特に、扁平箱型の電池容器を備えた角形リチウムイオン二次電池は、複数の二次電池を積層させて電池モジュールを構成する際の体積効率に優れ、例えばHEV用またはEV用の電源として、開発への期待が高まっている。
角形リチウムイオン二次電池の電池容器内には、一般に、扁平な捲回電極群が収容されている。捲回電極群は、捲回されてロール状に積層された正極電極と負極電極から構成されている。正極、負極電極が備えるそれぞれの帯状の金属箔の表面には、幅方向の一端の箔露出部を除き、活物質合剤が塗工されて合剤層が形成されている。捲回電極群は、これらの正極、負極電極を、それぞれの箔露出部が幅方向の反対の位置となるようにセパレータを介して重ねた状態で、軸周りに捲回して扁平に成形することで設けられている。捲回電極群の軸方向の一端と他端には、それぞれ、正極、負極電極の箔露出部が捲回されて積層されている。
正極、負極電極の箔露出部は、それぞれ、捲回電極群の軸方向の一端と他端で束ねられ、正極、負極集電板に、例えば超音波溶接によって接合されている。正極、負極集電板は、絶縁材を介して電池容器の電池蓋の内側に固定され、電池蓋の外側に設けられた正極、負極外部端子と電気的に接続されている。電池蓋に集電板を介して固定された捲回電極群は、電池容器の電池缶の上部開口から電池缶内に収容され、電池蓋が電池缶の上部開口に封止溶接されることで、電池容器内に収容される。電池容器は、電池蓋に設けられた注液口から内部に電解液を注入した後、注液口に注液栓を封止溶接することで密閉される。
このような角形二次電池を備えた二次電池モジュールとして、優れた冷却性能を有する蓄電モジュールが知られている(例えば、下記の特許文献1を参照)。特許文献1に記載の蓄電モジュールは、蓄電セルと、蓄電セルを保持するための枠部材と、蓄電セルを冷却するための流体が流れる流路とを備えている。
特開2008−159439号公報
特許文献1に記載の蓄電モジュールは、前記流路が前記枠部材によって構成され、前記流路の少なくとも一部は、前記流体の流れに沿って鉛直方向の高さが徐々に低くなるように形成されている。これにより、塵や埃などの異物が流体としての空気に含まれていた場合に異物に対して流体の流れに加えて重力の作用を与えることができ、流路の途中で異物が止まってしまうことが抑制され、流路の閉塞を抑制できるとされている。
このような蓄電モジュールでは、蓄電セル内の捲回電極群が充放電に伴って膨張収縮し、その結果、蓄電セルが膨張収縮する。特許文献1に記載の電池モジュールでは、電池セルは、一つのセルホルダの前記流路を構成するリブと、対向するセルホルダのベース部の表面とによって押圧されることで挟持されている。この構成により、電池セルの膨張が抑制されることが考えられる。
しかし、電池セル内の扁平な捲回電極群は、構造上の膨張の容易性、困難性に起因する膨張量の部分的な分布に基づく形状に膨張する。そのため、単にリブによって電池セルの表面を押圧しても、捲回電極群の膨張形状に基づく電池セルの部分的な変形を十分に抑制できず、電池セル内の捲回電極群が歪んだ形状に変形し、安定した入出力が得られなくなる虞がある。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電池容器の部分的な変形を抑制することで、捲回電極群が歪んだ形状に変形することを抑制し、長時間に亘って安定した入出力を得ることができる二次電池モジュールを提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明の二次電池モジュールは、扁平な捲回電極群を収容する扁平箱型の電池容器を備える複数の二次電池を該電池容器の厚さ方向にスペーサを介して積層させた二次電池モジュールであって、前記スペーサは、前記捲回電極群の膨張形状の稜線に重なる位置で前記電池容器の幅広側面に当接して該稜線に沿って延びる稜線当接部を有することを特徴とする。
本発明の二次電池モジュールによれば、捲回電極群が稜線を有する膨張形状に膨張しようとしても、稜線に重なる位置で電池容器の幅広側面がスペーサの稜線当接部によって押圧され、捲回電極群の膨張形状に基づく電池容器の部分的な変形が抑制されるので、捲回電極群が歪んだ形状に変形することが抑制され、長時間に亘って安定した入出力を得ることができる。
本発明の実施形態1に係る二次電池モジュールを示す斜視図。 図1に示す二次電池モジュールから取外した二次電池とセルホルダの斜視図。 図2に示す二次電池とセルホルダの組立状態を示す斜視図。 図2に示す二次電池の斜視図。 図4に示す二次電池から取外した蓋組立体の分解斜視図。 図5に示す捲回電極群を展開した状態を示す分解斜視図。 図3に示すセルホルダが備えるスペーサの変形例を示す斜視図。 (a)、(b)は、図5に示す捲回電極群の変形例を示す斜視図。 本発明の実施形態2に係る二次電池モジュールから取外した二次電池とセルホルダの側面図。 図9に示すセルホルダの変形例を示す側面図。 図9に示すセルホルダの変形例を示す側面図。 図9に示すセルホルダの変形例を示す側面図。 図9に示すセルホルダの変形例を示す側面図。
以下、図面を参照して本発明の二次電池モジュールの実施の形態について説明する。
[実施形態1]
図1は、本実施形態の二次電池モジュールMの斜視図である。図2は、図1に示す二次電池モジュールMから取外した二次電池100とセルホルダ200の分解状態を示す斜視図である。図3は、図2に示す二次電池100とセルホルダ200の組立状態を示す斜視図である。図4は、図2に示す二次電池100の斜視図である。
本実施形態の二次電池モジュールMは、扁平箱型の電池容器1を備える複数の二次電池100を、電池容器1の厚さ方向にセルホルダ200を介して積層させた構成を有している。各図に、電池容器1の厚さ方向および二次電池100の積層方向をX軸方向、電池容器1の幅方向をY軸方向、電池容器1の高さ方向をZ軸方向とする、XYZ直交座標系を示す。
セルホルダ200は、二次電池100の積層方向の両端に配置される一対の端部セルホルダ210と、二次電池100の間に配置される複数の中間セルホルダ220とによって構成されている。以下の説明では、端部セルホルダ210と中間セルホルダ220を総称して、セルホルダ200という場合がある。
図示は省略するが、一対の端部セルホルダ210の外側には、一対のサイドプレートが配置され、これら一対のサイドプレートの幅方向両端部が二次電池100の積層方向に延びる一対のサイドフレームによって締結されている。これにより、端部セルホルダ210、中間セルホルダ220および二次電池100からなる積層体の周囲は、一対のサイドプレートと一対のサイドフレームによって固縛され、個々の二次電池100は、端部セルホルダ210と中間セルホルダ220との間または一対の中間セルホルダ220,220の間に挟持されて固定されている。
端部セルホルダ210は、概ね中間セルホルダ220を電池容器1の幅方向(Y軸方向)に沿う幅広側面1aに沿って二分割した構成を有し、中間セルホルダ220との間に二次電池100を保持している。したがって、以下の説明では中間セルホルダ220の構成について説明し、端部セルホルダ210の構成については説明を省略する。
中間セルホルダ220は、電池容器1の幅方向両側の幅狭側面1bに対向して配置される長方形板状の一対の側板221と、電池容器1の幅方向に延びて電池容器1の下端面1dに対向して配置される長方形板状の底板222と、電池容器1の幅方向に沿う幅広側面1aに対向するスペーサ230とを備えている。複数の二次電池100は、電池容器1の厚さ方向にスペーサ230を介して積層されている。
一対の側板221は、電池容器1の幅方向に対向し、電池容器1の厚さ方向(X軸方向)において、スペーサ230の両側にそれぞれ電池容器1の厚さの約半分ずつの幅を有している。側板221の幅は、電池容器1の厚さ方向の両側に一対のセルホルダ200を配置したときに、電池容器1の厚さ方向に隣接する一対の側板221の端部同士が電池容器1の厚さの約半分の位置で当接するか、または僅かな隙間をあけて対向するように設定されている。側板221の中央部には、側板開口部221aが形成されている。側板開口部221aは、スペーサ230を介して隣接する一対の電池容器1の幅広側面1aの間に形成される空間に連通している。
底板222は、電池容器1の幅方向に延びて、側板221と同様にスペーサ230の両側にそれぞれ電池容器1の厚さの約半分ずつの幅を有し、一対の側板221の下端部を連結して電池容器1の下端面1dに対向している。底板222の幅は、側板221と同様に、電池容器1の厚さ方向の両側に一対のセルホルダ200を配置したときに、電池容器1の厚さ方向に隣接する一対の底板222の端部同士が電池容器1の厚さの約半分の位置で当接するか、または僅かな隙間をあけて対向するように設定されている。
スペーサ230は、電池容器1の幅方向に対向する一対の側板221の上端部、下端部をそれぞれ連結して電池容器1の幅広側面1aに当接する上端当接部231、下端当接部233と、電池容器1の幅方向および高さ方向に対して傾斜して電池容器1の幅広側面1aに当接する稜線当接部232とを有している。上端当接部231、稜線当接部232および下端当接部233は、電池容器1内に収容されている捲回電極群40(図5参照)の配置および膨張量の分布に応じて配置されている。上端当接部231、下端当接部233および稜線当接部232の捲回電極群40に対する配置については、後で詳細に説明する。
スペーサ230は、電池容器1の幅方向において、互いに交差する方向に延びる二対の稜線当接部232を有している。また、スペーサ230は、電池容器1の幅方向および厚さ方向に垂直な高さ方向(Z軸方向)において、互いに交差する方向に延びる二対の稜線当接部232を有している。すなわち、本実施形態のスペーサ230は、電池容器1の幅広側面1aの中央部から、幅広側面1aの対角線に沿って放射状に延びる4本の稜線当接部232を有している。電池容器1の幅広側面1aにおける稜線当接部232の配置は、より詳細には、電池容器1内の捲回電極群40(図5参照)の構成に基づいて決定されている。捲回電極群40の構成に基づく稜線当接部232の配置については、後で詳細に説明する。
端部セルホルダ210および中間セルホルダ220は、例えば、ガラスエポキシ樹脂、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロン樹脂などの樹脂材料や複合樹脂材料、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、マグネシウム合金、ステンレスなどの金属材料、または樹脂と金属の複合材によって構成することができる。また、樹脂材料を使用する場合は難燃性状を有していることが望ましい。
図4に示すように、二次電池100は扁平な矩形箱型の電池容器1を備えている。電池容器1内には、後述する扁平な捲回電極群40が収容されている。電池容器1は、上部開口10aを有する扁平な直方体形状の電池缶10と、該電池缶10の上部開口10aを密閉して封止する電池蓋20とによって構成されている。電池缶10および電池蓋20の材料としては、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金を用いることができる。電池缶10は、これらの材料に深絞り加工を施すことにより、上部開口10aを有する有底角筒状に形成されている。
電池容器1は、扁平箱型の直方体形状を有することで、幅方向に沿う電池缶10の側面であって最大幅を有する一対の幅広側面1aと、厚さ方向に沿う電池缶10の側面であって幅広側面1aよりも幅が狭い幅狭側面1bと、電池蓋20の表面である上端面1cと、電池缶10の底面である下端面1dとを有している。
電池蓋20は、電池缶10の上端部の全周に、例えばレーザ溶接によって接合されることで、電池缶10の上部開口10aを封止している。電池蓋20は、長方形の板状に形成され、長手方向の一端と他端に、それぞれ絶縁材を介して正極、負極外部端子2、3が設けられている。また、電池蓋20には、注液口21とガス排出弁22とが設けられている。注液口21は、電池蓋20を電池缶10に接合したあとに電池容器1内に電解液を注入するのに用いられ、電解液の注入後に注液栓23が溶接されて封口される。
ガス排出弁22は、例えば、電池蓋20をプレス加工によって部分的に薄肉化することで形成されている。なお、電池蓋20の貫通孔に薄膜部材を例えばレーザ溶接等により取り付けてガス排出弁22としてもよい。ガス排出弁22は、例えば過充電等の異常によって二次電池100が発熱して電池容器1の内部でガスが発生し、電池容器1内の圧力が所定圧力まで上昇したときに開裂し、電池容器1の内部のガスを外部に放出することで、電池容器1内の圧力を低減する。
図5は、図4に示す二次電池100から取外した蓋組立体50の分解斜視図である。
正極、負極外部端子2、3は、それぞれ電池蓋20の貫通孔を貫通する柱状の正極、負極接続端子2a、3aによって、電池蓋20の内側に絶縁板を介して配置された正極、負極集電板30A、30Bに接続されている。正極、負極接続端子2a、3aは、それぞれ正極、負極集電板30A、30Bと一体に設けられ、それぞれ電池蓋20および正極、負極外部端子2、3を電池容器1の内側から外側へ貫通して、先端がそれぞれ正極、負極外部端子2、3上でかしめられている。これにより、正極、負極外部端子2、3がそれぞれ正極、負極集電板30A、30Bに電気的に接続される。また、正極、負極外部端子2、3および正極、負極集電板30A、30Bが絶縁材料を介して電池蓋20に固定され、負極集電板30A、30Bに固定される捲回電極群40と共に蓋組立体50を構成している。
正極、負極集電板30A、30Bは、それぞれ電池容器1の幅広側面1aに沿って電池蓋20の下方から電池容器1の下端面1dに向けて延びる一対の電極接合部31A、31Bを有している。各電極接合部31A、31Bは、例えば電池容器1内に収容された捲回電極群40の正極、負極箔露出部41c、42cに、それぞれ超音波溶接によって接合されることで、正極、負極電極41,42と電気的に接続され、電極群40を支持固定している。
正極側の外部端子2、接続端子2a、集電板30Aの材料としては、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金を用いることができる。また、負極側の外部端子3、接続端子3aおよび集電板30Bの材料としては、例えば銅または銅合金を用いることができる。本実施形態では、正極、負極外部端子2、3にバスバーを締結するためのボルト2b、3bが突設されているが、二次電池100はこの構成に限定されない。例えば、バスバーを正極、負極外部端子に溶接する場合には、バスバーを溶接可能な直方体のブロック形状に形成されて、接続端子が一体的に設けられた正極、負極外部端子を用いてもよい。この場合、電池蓋20および集電板30A、30Bの基部を貫通した接続端子の先端をかしめることで、蓋組立体を構成することができる。
図6は、図5に示す捲回電極群40を展開した状態を示す分解斜視図である。
捲回電極群40は、正極、負極電極41、42と、セパレータ43、44とを交互に重ねて積層させた電極積層体を、図示しない軸芯の周りに捲回して扁平状に成形することで設けられている。捲回電極群40は、扁平形状に形成されることで、平坦な表面を有する一対の平坦部40bと、該平坦部40bの上下両端に連続する湾曲した表面を有する一対の湾曲部40cとを有している。正極、負極電極41、42とセパレータ43、44は、平坦部40bにおいて平坦な状態で積層され、湾曲部40cにおいて半円筒状に湾曲した状態で積層されている。
正極電極41は、例えば、アルミニウム箔等からなる正極金属箔41aを備え、正極金属箔41aの表裏両面に形成された正極合剤層41bを有している。帯状の正極金属箔41aの幅方向の一側は、正極合剤層41bが塗工されず、正極金属箔41aを露出させた箔露出部41cとされている。
負極電極42は、例えば、銅箔等からなる負極金属箔42aを備え、負極金属箔42aの表裏両面に形成された負極合剤層42bを有している。帯状の負極金属箔42aの幅方向の一側は、負極合剤層42bが塗工されず、負極金属箔42aが露出された箔露出部42cとされている。
正極合剤層41bは、例えば、以下のように製作することができる。まず、正極活物質として層状ニッケルコバルトマンガン酸リチウム(化学式Li(NixCoyMn1-x-y)O)100重量部に対し、導電材として合計10重量部の鱗片状黒鉛やアセチレンブラックと結着剤として4重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという)とを添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという)を添加し、混練して正極スラリーを製作する。次に、この正極スラリーを、例えば、厚さ15μmのアルミニウム箔の両面に箔露出部41cを残して塗布することで正極合剤層41bを形成する。その後、乾燥、プレス、裁断の各工程を経て、例えば、アルミニウム箔を含まない正極活物質塗布部の厚さ(表裏両面の合計)が70μmの正極電極41を得ることができる。
負極合剤層42bは、例えば、以下のように製作することができる。まず、負極活物質として黒鉛質炭素粉末100重量部に対して、増粘調整剤としてCMC水溶液を添加、混合後に、結着剤として1重量部のSBRを添加し、混練後に粘度調整して負極スラリーを製作する。次に、この負極スラリーを、例えば、厚さ10μmの銅箔の両面に箔露出部42cを残して塗布することで負極合剤層42bを形成する。その後、乾燥、プレス、裁断の各工程を経て、例えば、銅箔を含まない負極活物質塗布部の厚さ(表裏両面の合計)が40μmの負極電極42を得ることができる。
セパレータ43、44を介して正極電極41と負極電極42を重ねて捲回し、捲回電極群40を製作するには、まず、図示しない軸芯にセパレータ43、44の各先端部を溶着させ、セパレータ43、44と、正極、負極電極41、42とを交互に重ねて捲回する。このとき、正極電極41の巻始め側端部が負極電極42の巻始め側端部よりも捲回後の捲回電極群40の内側に位置するように、正極電極41の巻始め側端部を負極電極42の巻始め側端部よりも軸芯側に配置して捲回する。
ここで、捲回電極群40の軸芯と平行な方向すなわち帯状の正極電極41、負極電極42の幅方向と平行な方向を軸方向Dと定義する。この場合、正極電極41の箔露出部41cと負極電極42の箔露出部42cとは、捲回電極群40の軸方向Dの一端と他端に位置するように配置する。すなわち、正極、負極電極41、42は、軸方向Dの両端に箔露出部41c、42cが位置するように積層して捲回されている。
負極合剤層42bの幅、すなわち軸方向Dの寸法は、正極合剤層41bの幅よりも広くされている。また、セパレータ43の幅は、捲回電極群40の一方の側縁において、正極電極41の箔露出部41cがセパレータ43から露出する寸法とされている。セパレータ44の幅は、捲回電極群40の他方の側縁において、負極電極42の箔露出部42cがセパレータ44から露出する寸法とされている。
捲回電極群40の巻始め側、換言すれば、軸芯側には空洞部40aが形成されている。また、捲回電極群40の巻終り側は、最外周がセパレータ44であり、その内側が負極電極42である。従って、正極合剤層41bは、巻始め側から巻終り側まで、幅方向のすべての部分が負極合剤層42bの間に配置されている。
捲回電極群40は、軸方向Dの両端の箔露出部41c、42cがそれぞれ平坦部40bにおいて束ねられて接合され、図5においてハッチングで示す接合部41d、42dを有している。捲回電極群40は、接合部41d、42dがそれぞれ正極、負極集電板30A、30Bの電極接合部31A、31Bに、例えば、超音波溶接によって接合されることで、正極、負極集電板30A、30Bを介して電池蓋20に固定され、正極、負極電極41、42の箔露出部41c、42cが、それぞれ正極、負極外部端子2、3に電気的に接続されている。
蓋組立体50の電池蓋20が電池缶10に接合され、捲回電極群40が電池容器1に収容された状態で、捲回電極群40は、正極、負極集電板30A、30Bによって、軸方向Dが電池缶10の幅方向(Y軸方向)に平行に配置されるように支持されている。なお、捲回電極群40と電池容器1との間には、不図示の絶縁シートが配置される。また、捲回電極群40が電池容器1に収容された状態で、平坦部40bは、電池容器1の幅広側面1aに対向し、一対の湾曲部40c,40cは、それぞれ電池容器1の上端面1cと下端面1d、すなわち電池蓋20の表面と電池缶10の底面に対向している。
二次電池100は、例えば、蓋組立体50に固定した捲回電極群40を電池缶10の上部開口10aから挿入し、電池蓋20を電池缶10の上部開口10aに封止溶接し、注液口21から電池容器1内に非水電解液を注入し、その後、注液口21に注液栓23を封止溶接することによって製作される。非水電解液としては、例えばエチレンカーボネートとジメチルカーボネートとを体積比で1:2の割合で混合した混合溶液中へ六フッ化リン酸リチウム(LiPF)を1モル/リットルの濃度で溶解したものを用いることができる。
以上の構成に基づいて、本実施形態の二次電池モジュールMは、複数の二次電池100の正極、負極外部端子2、3を介して、各二次電池100の捲回電極群40に充電された電力をモータ等の外部の装置に供給し、発電機等の外部の電力源から供給された電力を各二次電池100の正極、負極外部端子2、3を介して捲回電極群40に充電する。捲回電極群40は、二次電池100の充放電に伴って膨張、収縮する。
以下、捲回電極群40の膨張と、捲回電極群40の構成に基づく、図3に示すスペーサ230の稜線当接部232の配置について詳細に説明する。
図5では、仮に、捲回電極群40を自由に膨張させたときの平坦部40bの膨張形状に基づく等高線Lcを破線で示している。なお、図5に示す等高線Lcは、捲回電極群40の膨張量の分布傾向を分かりやすく説明するための便宜的な等高線であり、必ずしも実際の捲回電極群40の膨張形状に一致するものではない。
捲回電極群40は、平坦部40bの中央部が膨張しやすく、その周囲の接合部41d、42dおよび湾曲部40cが膨脹しにくい。そのため、仮に捲回電極群40を自由に膨張させた場合には、平坦部40bの中央部が山頂となり、稜線Lrを有する山形の形状に膨張する。
より具体的には、捲回電極群40の膨張時に比較的膨張しやすい平坦部40bは、平面視で四角形の外形を有している。この四角形の外形の上辺部分と下辺部分に膨脹しにくい湾曲部40cが隣接し、四角形の外形の左辺部分と右辺部分に膨脹しにくい接合部41d、42dが形成されている。そのため、仮に捲回電極群40を自由に膨張させた場合には、平坦部40bの平面視で四角形の外形の各辺に近い周縁部ほど膨張しにくく、各辺から遠い中央部ほど膨張しやすい。これにより、平坦部40bは、平面視で四角形の外形の対角線上または対角線に沿って稜線Lrを有する四角錐状の形状に膨張する。すなわち、稜線Lrは、接合部41d、42dと湾曲部40cとの間の部分と、平坦部40bの中央部とを結ぶ直線である。
実際には、捲回電極群40は、図4に示すように、電池容器1に収容されて電池容器1の幅広側面1aに平坦部40bが対向している。そのため、捲回電極群40が膨脹して平坦部40bが絶縁シートを介して電池容器1の幅広側面1aに当接すると、幅広側面1aは、図5において図4と同様の等高線Lcで示すように、捲回電極群40の平坦部40bの四角錐状の膨張形状に対応した形状に膨張する。このように、捲回電極群40の平坦部40bにおける膨張の容易性、困難性に起因して、捲回電極群40の膨張量に部分的な分布が生じる。捲回電極群40がこの分布に基づく形状に膨張して歪んだ形状に変形すると、二次電池100の安定した入出力が得られなくなる虞がある。
そこで、本実施形態の二次電池モジュールMでは、図3に示すセルホルダ200が備えるスペーサ230の稜線当接部232は、図5に示す捲回電極群40の膨張形状の稜線Lrに重なる位置で電池容器1の幅広側面1aに当接して、稜線Lrに沿って延びるように設けられている。ここで、稜線Lrは、図5に示すように、捲回電極群40の接合部41d、42dと湾曲部40cとの間の部分と、平坦部40bの中央部とを結ぶ直線である。
捲回電極群40は、前記のような四角錐状の形状に膨張しようとする過程で、四角錐状の膨張形状の稜線Lrおよびその近傍の部分が電池容器1の幅広側面1aに当接し、幅広側面1aに内側から外側に向く圧力が作用する。しかし、スペーサ230の稜線当接部232は、捲回電極群40の膨張形状の稜線Lrに沿って延び、稜線Lrに対応する部分と電池容器1の厚さ方向に重なるように幅広側面1aに当接している。これにより、稜線当接部232によって、捲回電極群40の膨張形状の稜線Lrおよびその近傍の部分に、膨張に対する反力を集中的に作用させて押圧し、当該部分の膨張を効果的に抑制することができる。したがって、捲回電極群40が稜線Lrを有する四角錐状の形状に膨張して歪んだ形状に変形することが抑制され、二次電池100の入出力を長時間に亘って安定させることができる。
また、スペーサ230は、捲回電極群40の膨張形状の稜線Lrに沿い、互いに交差する方向に延びる稜線当接部232を、電池容器1の幅方向に二対、または高さ方向に二対、備えている。すなわち、スペーサ230は、電池容器1の中央部から放射状に4本の稜線当接部232を有し、各稜線当接部232が、捲回電極群40の四角錐状の膨張形状の4本の稜線のそれぞれに対応して設けられている。したがって、本実施形態のスペーサ230によれば、捲回電極群40の構成に基づく部分的な膨張量の分布に応じて捲回電極群40を押圧し、捲回電極群40の膨張による変形をより効果的に抑制することが可能になる。
また、スペーサ230の上端当接部231および下端当接部233は、図5に示す捲回電極群40が正極、負極集電板30A、30Bに接合された時に、それぞれ平坦部40bの上端と電池蓋20との間の部分、および平坦部40bの下端と電池容器1の下端面1dとの間の部分に対向するように設けられている。これらの部分は、捲回電極群40の膨張による影響を比較的受けにくい。したがって、電池容器1の膨張、収縮によらず、電池容器1の厚さ方向両側の一対の上端当接部231および一対の下端当接部233によって、電池容器1を確実に挟持し、端部セルホルダ210と中間セルホルダ220の間、および中間セルホルダ220同士の間に二次電池100を確実に保持することができる。
また、セルホルダ200の電池容器1の幅方向に対向する一対の側板221に、稜線当接部232の間の空間に連通する側板開口部221aが形成されている。そのため、冷却媒体を、一方の側板221の側板開口部221aから稜線当接部232の間の空間に流入させ、稜線当接部232、上端当接部231または下端当接部233と電池容器1との間の隙間を通して反対側の稜線当接部232の間の空間に流入させ、さらに他方の側板開口部221aから流出させることができる。この際、稜線当接部232の間の広い空間で冷却媒体と電池容器1の幅広側面1aとの熱交換を行うことができる。したがって、冷却媒体によって電池容器1を効果的に冷却して、二次電池100の性能を向上させることができる。
捲回電極群40が最も膨張するのは二次電池100の充電時であるが、リチウムイオン二次電池では、通常、充電終期にCCCV充電方式を取って電流値を低下させている。そのため、たとえ充電時であっても、スペーサ230と電池容器1との間に冷却媒体を通過させる程度の隙間を生じさせることは可能である。しかし、電池容器100の冷却性能をさらに向上させるために、スペーサ230に溝を設けてもよい。この変形例を図7に示す。
図7は、図3に示す中間セルホルダ220が備えるスペーサ230の変形例を示す斜視図である。
本変形例の中間セルホルダ220Aが備えるスペーサ230Aは、4本の稜線当接部232が交差する電池容器1の幅広側面1aの中央部に対向する部分に溝部232aが形成されている。溝部232aは、電池容器1の幅広側面1aに面し、電池容器1の幅方向に延びて、電池容器1の高さ方向に隣接する二対の稜線当接部232の間の空間を連通している。この上下の稜線当接部232の間の空間は、それぞれ、側板221の側板開口部221aに連通している。これにより、溝部232aは、二対の稜線当接部232の間の空間を、電池容器1の幅方向に連通させて、一対の側板221の側板開口部221aを連通させている。
そのため、二次電池100を冷却する冷却媒体を、一方の側板221の側板開口部221aから稜線当接部232の間の空間に流入させ、溝部232aを通して反対側の稜線当接部232の間の空間に流入させ、さらに他方の側板開口部221aから流出させることができる。したがって、本変形例のスペーサ230Aによれば、冷却媒体をスペーサ230と電池容器1との間の隙間を通す場合と比較して、冷却媒体の流量を増加させ、電池容器100の冷却性能を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態の二次電池モジュールMによれば、二次電池100の電池容器1の部分的な変形を抑制することで、捲回電極群40が歪んだ形状に変形することを抑制し、長時間に亘って安定した入出力を得ることができる。
なお、本実施形態では、電池容器1の幅方向において、スペーサ230が、互いに交差する方向に延びる二対の稜線当接部232を備える構成について説明した。しかし、スペーサ230は、電池容器1の幅方向において、互いに交差する方向に延びる少なくとも一対の稜線当接部232を備える構成であればよい。この変形例について、図8を用いて説明する。
図8(a)、(b)は、図5に示す捲回電極群40の変形例の斜視図である。
図8(a)に示す変形例の捲回電極群40Aは、電池容器1の高さ方向において、接合部41d、42dが電池容器1の上端面1c側に設けられている。そのため、捲回電極群40Aは、電池容器1の下端面1d側の部分が、例えば円筒状に膨張し、上端面1c側の部分は、実施形態1の捲回電極群40と同様に膨張する。この場合、電池容器1の上端面1c側のみに、電池容器1の幅方向において、稜線Lrに沿って互いに交差する方向に延びる少なくとも一対の稜線当接部232を設け、電池容器1の下端面1d側には、下端当接部233と同様に、電池容器1の幅方向に沿う直線状の当接部を設けることで、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
図8(b)に示す変形例の捲回電極群40Bは、電池容器1の高さ方向において、接合部41d、42dが電池容器1の下端面1d側に設けられている。そのため、捲回電極群40Bは、電池容器1の上端面1c側の部分が、例えば円筒状に膨張し、下端面1d側の部分は、実施形態1の捲回電極群40と同様に膨張する。この場合、電池容器1の下端面1d側のみに、電池容器1の幅方向において、稜線Lrに沿って互いに交差する方向に延びる少なくとも一対の稜線当接部232を設け、電池容器1の上端面1c側には、上端当接部231と同様に、電池容器1の幅方向に沿う直線状の当接部を設けることで、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
また、実施形態1では、電池容器1の高さ方向において、互いに交差する方向に延びる二対の稜線当接部232を備える構成について説明したが、捲回電極群40の膨張形状に応じて稜線当接部232の設置本数を適宜変更することができる。例えば、高さ方向において互いに交差する方向に延びる一対の稜線当接部を備えれば、正極側と負極側のいずれか一方で、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
[実施形態2]
次に、本発明の二次電池モジュールの実施形態2について、図1から図6を援用し、図9を用いて説明する。
図9は、本実施形態の二次電池モジュールが備える二次電池100と中間セルホルダ220Bとを示す側面図である。
本実施形態の二次電池モジュールは、中間セルホルダ220Bのスペーサ230Bが中央当接部234を備える点で、前述の実施形態1の二次電池モジュールMと異なっている。その他の点は、実施形態1の二次電池モジュールMと同一であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
スペーサ230Bは、稜線当接部232が交差する電池容器1の幅広側面1aの中央部に当接する中央当接部234を有している。中央当接部234は、電池容器1を厚さ方向に見て、矩形に形成されている。中央当接部234の各角部には、稜線当接部232が連結されている。中央当接部234は、図4および図5に示すように、捲回電極群40の平坦部40bが膨張した時の四角錐状の膨張形状の頂点部分が電池容器1の幅広側面1aに当接する領域に重なるように設けられている。
そのため、捲回電極群40の膨張時に、捲回電極群40の平坦部40bの中央部が当接する電池容器1の幅広側面1aの中央部に、中央当接部234によって膨張に対する反力を作用させ、幅広側面1aの中央部を押圧することができる。したがって、本実施形態の二次電池モジュールによれば、実施形態1と同様の効果が得られるだけでなく、実施形態1と比較して、捲回電極群40の平坦部40bがより広い範囲で電池容器1の幅広側面1aに当接しても、中央当接部234によって電池容器1の部分的な変形を抑制することができる。
なお、稜線当接部232および中央当接部234の形状および配置は、膨張時の捲回電極群40が電池容器1の幅広側面1aに当接する面積に応じて適宜変更することが可能である。その一例を、図10に示す。
図10は、本実施形態のスペーサ230Bの変形例を示す側面図である。
図4および図5に示すように、捲回電極群40の膨張時に平坦部40bの四角錐状の膨張形状の頂点部分が電池容器1の幅広側面1aに当接したときの当接面の寸法が、電池容器1の幅方向に大きく、高さ方向に小さい場合を想定する。この場合、図10に示す中間セルホルダ220Cが備えるスペーサ230Cのように、中央当接部234を電池容器1の幅方向に延びる直線状の形状に形成してもよい。
同様に、捲回電極群40の膨張時に平坦部40bの四角錐状の膨張形状の稜線に沿って電池容器1の幅広側面1aに当接する部分の幅が狭い場合には、その幅に応じて稜線当接部232の幅を狭くしてもよい。本変形例のスペーサ230Cによれば、スペーサ230Cの開口面積を増大し、冷媒と電池容器1との熱交換可能な面積が増加する。したがって、実施形態1の二次電池モジュールと同様の効果を得られるだけでなく、二次電池100の冷却性能を向上させることができる。
また、中央当接部234に中央開口部234aを設け、二次電池100の冷却性能を向上させてもよい。この変形例を、図11から図13に示す。
図11に示す変形例の中間セルホルダ220Dは、スペーサ230Dの中央当接部234が、電池容器1の幅広側面1aを露出させる中央開口部234aを有している。したがって、実施形態2の二次電池モジュールと同様の効果が得られるだけでなく、この中央開口部234aに冷却媒体を導入し、より広い面積で冷却媒体と電池容器1との熱交換を行うことができ、二次電池100の冷却性能を向上させることができる。
図12に示す変形例の中間セルホルダ220Eは、スペーサ230Eの中央当接部234が複数の中央開口部234aを備えている。したがって、実施形態2の二次電池モジュールと同様の効果が得られるだけでなく、この中央開口部234aに冷却媒体を導入し、より広い面積で冷却媒体と電池容器1との熱交換を行うことができ、二次電池100の冷却性能を向上させることができる。また、中央開口部234aと中央開口部234aの間の中央当接部234の直線状の部分によって、電池容器1の幅広側面1aの中央部の膨張を抑制することができる。
図13に示す変形例の中間セルホルダ220Fは、スペーサ230Fの中央当接部234が、中央開口部234aと、中央開口部234aの電池容器1の幅方向両側に設けられた一対の溝部234bとを備えている。溝部234bは、電池容器1の高さ方向に隣接する二対の稜線当接部232の間の空間を、中央開口部234aを介して電池容器1の幅方向に連通させ、一対の側板221の側板開口部221aを連通させている。
これにより、中間セルホルダ220Fの一方の側板221の側板開口部221aから流入させた冷却媒体を、溝部234bを介して中央開口部234a内に流入させることができる。さらに、中央開口部234a内の冷却媒体を、溝部234bから流出させ、最終的に他方の側板221の側板開口部221aから中間セルホルダ220Fの外部に流出させることができる。したがって、溝部234bによって冷却媒体の流量を増加させ、二次電池100の冷却性能をさらに向上させることができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
1…電池容器、1a…幅広側面、1c…上端面、1d…下端面、40,40A−B…捲回電極群、40b…平坦部、40c…湾曲部、41c,42c…箔露出部、100…二次電池、200…セルホルダ、210…端部セルホルダ(セルホルダ)、220、220A−F…中間セルホルダ(セルホルダ)、221…側板、221a…側板開口部、222…底板、230,230A−F…スペーサ、232…稜線当接部、232a…溝部、234…中央当接部、234a…中央開口部、234b…溝部、Lr…稜線、M…二次電池モジュール

Claims (8)

  1. 扁平な捲回電極群を収容する扁平箱型の電池容器を備える複数の二次電池を該電池容器の厚さ方向にスペーサを介して積層させた二次電池モジュールであって、
    前記スペーサは、前記捲回電極群の膨張形状の稜線に重なる位置で前記電池容器の幅広側面に当接して該稜線に沿って延びる稜線当接部を有することを特徴とする二次電池モジュール。
  2. 前記捲回電極群は、軸方向が前記電池容器の幅方向に平行に配置され、前記電池容器の下端面と上端面にそれぞれ対向する一対の湾曲部と、前記電池容器の前記幅方向に沿う一対の前記幅広側面に対向する一対の平坦部と、該平坦部において前記軸方向の両端の箔露出部を束ねて接合した接合部と、を有し、
    前記稜線は、前記捲回電極群の前記接合部と前記湾曲部との間の部分と、前記平坦部の中央部とを結ぶ直線であることを特徴とする請求項1に記載の二次電池モジュール。
  3. 前記スペーサは、前記電池容器の前記幅方向において、互いに交差する方向に延びる少なくとも一対の前記稜線当接部を備えることを特徴とする請求項2に記載の二次電池モジュール。
  4. 前記スペーサは、前記電池容器の前記幅方向および前記厚さ方向に垂直な高さ方向において、互いに交差する方向に延びる少なくとも一対の前記稜線当接部を備えることを特徴とする請求項3に記載の二次電池モジュール。
  5. 前記スペーサは、前記捲回電極群の前記平坦部の前記中央部に重なる位置で前記電池容器の前記幅広側面に当接する中央当接部を有することを特徴とする請求項4に記載の二次電池モジュール。
  6. 前記中央当接部は、前記電池容器の前記幅広側面を露出させる中央開口部を有することを特徴とする請求項5に記載の二次電池モジュール。
  7. 個々の前記二次電池の前記電池容器を前記厚さ方向に挟持するセルホルダを備え、
    前記セルホルダは、前記電池容器の前記厚さ方向に沿う一対の幅狭側面に対向する一対の側板と、前記電池容器の前記底面に対向すると共に前記幅方向に延びて前記一対の側板を連結する底板と、前記電池容器の前記幅広側面に対向する前記スペーサと、を備え、
    前記側板は、前記稜線当接部の間の空間に連通する側板開口部を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の二次電池モジュール。
  8. 前記スペーサは、前記稜線当接部の間の空間を前記電池容器の幅方向に連通させて前記一対の側板の前記側板開口部を連通させる溝部を有することを特徴とする請求項7に記載の二次電池モジュール。
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