JP2015069959A - 組電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で省スペース化を図りながら、複数の電池セルを安定して積層配置できる組電池を提供する。【解決手段】組電池1は、供給された電力を充電するとともに蓄電した電力を放電する電池セル2を複数積層配置して構成される。電池セル2は、正極層と、負極層と、正極層と負極層とを仕切るセパレータと、正極層と負極層との間に介在する電解質層とを積層配置して構成される電極積層体3と、電極積層体3の外周を覆う外装部材4と、前記正極層に接続され外装部材4に突出して設けられた正極端子5と、前記負極層に接続され外装部材4に突出して設けられた負極端子6とを備える。外装部材4は、電池セル2の積層方向における両側の面にそれぞれ嵌合部41,42が設けられ、複数の電池セル2を積層配置したときに、隣り合う各電池セル2の外装部材4に設けられた嵌合部41,42どうしが相互に嵌合するように構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、複数の電池セルを積層配置して構成される組電池に関する。
従来、酸化剤と還元剤とを化学反応させることにより供給された電力を充電するとともに蓄電した電力を放電する電池セルがある。この電池セルは、正極活物質が塗布された正極層と負極活物質が塗布された負極層とをセパレータを介して複数積層して構成される電極積層体を電解液に浸漬させた状態で外装部材により密封し、正極層及び負極層を正極端子及び負極端子に接合し、正極端子及び負極端子を外装部材に突出させて構成される。
この電池セルを用いて高電圧、高容量な電池を得るためには、電池セルを複数接続して組電池とする必要がある。この組電池は、複数の積層配置された電池セルをケースに収容して構成される。
この構成の組電池では、上記した電池セルの充放電時における化学反応に伴って、外装部材の内部でガスが発生することにより、外装部材が膨張及び収縮を繰り返す。これによって、各電池セルが分離してしまう場合がある。また、例えば振動などによる外力が組電池に加えられた場合、積層方向と交差する方向に電池セルがずれたり移動したりしてしまうおそれがある。そこで、複数の電池セルを重ね合わせ易くし、構造的に安定した組電池とするために、外装部材の外側(周囲)に補強部品を一体成形した組電池がある。
しかしながら、上記構成のものでは、外装部材とは別部品である補強部品を設ける必要があり、部品数が増えて構成が複雑になり、組電池の小型化を阻害する要因があるという問題がある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で省スペース化を図りながら、複数の電池セルを安定して積層配置できる組電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の組電池(1,11,15)は、正極層(31)と、負極層(32)と、前記正極層と前記負極層とを仕切るセパレータ(33)と、前記正極層と前記負極層との間に介在する電解質層(34)とを積層配置して構成される電極積層体(3)と、前記電極積層体の外周を覆う外装部材(4)と、前記電極積層体の前記正極層に接続され前記外装部材に突出して設けられた正極端子(5)と、前記電極積層体の前記負極層に接続され前記外装部材に突出して設けられた負極端子(6)と、を備え、供給された電力を充電するとともに蓄電した電力を放電する電池セル(2)を複数積層配置して構成される。前記外装部材は、前記電池セルの積層方向における両側の面にそれぞれ嵌合部(41,42、411,421、415,425)が設けられ、複数の前記電池セルを積層配置したときに、隣り合う前記各電池セルの前記外装部材に設けられた前記嵌合部どうしが相互に嵌合するように構成されたことを特徴とする。
この構成によれば、隣り合う電池セルの外装部材に設けられた嵌合部どうしが相互に嵌合することによって、複数の電池セルの位置決めを確実に行うことができる。これにより、別部品を設けることなく簡易な構成で、且つ省スペース化を図りながら、複数の電池セルを安定して積層配置した組電池を構成することができる。尚、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
[第1の実施形態]
以下、本発明の組電池の第1の実施形態について図1〜図4を参照して説明する。本実施形態では、本発明の組電池1をリチウムイオン二次電池に適用した場合について説明する。この組電池1は、例えば電気自動車などに搭載される車両用蓄電池、あるいは住宅設置用の蓄電池として用いられる。なお、組電池1としては、リチウムイオン二次電池に限らず、例えばニッケル水素二次電池などに適用してもよい。
以下、本発明の組電池の第1の実施形態について図1〜図4を参照して説明する。本実施形態では、本発明の組電池1をリチウムイオン二次電池に適用した場合について説明する。この組電池1は、例えば電気自動車などに搭載される車両用蓄電池、あるいは住宅設置用の蓄電池として用いられる。なお、組電池1としては、リチウムイオン二次電池に限らず、例えばニッケル水素二次電池などに適用してもよい。
図1に示すように、組電池1は、複数の電池セル2を積層配置して構成される。電池セル2は、供給された電力を充電するとともに蓄電した電力を放電するものである。この電池セル2は、電極積層体3と、電極積層体3の外周を覆う外装部材4と、正極端子5と、負極端子6などを備えて構成される。
電極積層体3は、図3に示すように、正極層31及び負極層32と、セパレータ33と、電解質層34とを複数積層配置して構成される。正極層31と負極層32とは、セパレータ33を介して交互に積層される。電極積層体3の厚さは、例えば9mm程度であるとする。正極層31は、アルミ箔の正極集電体(正極箔)の両面に、酸化剤として正極活物質を積層したものである。正極活物質には、例えばコバルト酸リチウム(LiCoO2)が用いられる。また、負極層32は、銅箔の負極集電体(負極箔)の両面に、還元剤として負極活物質を積層したものである。負極活物質には、例えば炭素(C)が用いられる。
セパレータ33は、例えばポリプロピレンなどからなる多孔質膜により構成され、正極層31と負極層32とが電気的に短絡しないように仕切っている。電解質層34は、例えば有機溶媒にリチウム塩を溶解させた電解液と、この電解液を保持する保持体としての高分子化合物とからなる。この電解質層34は、ゲル状になっており、セパレータ33の空隙に含浸されている。従って、電解質層34の厚さは、セパレータ33の厚さと等しくなっている。
電池セル2では、次式に示すように、酸化剤である正極活物質(LiCoO2)と還元剤である負極活物質(C6)とが、イオン導電性を有する電解液を介して化学反応することにより、供給された電力を充電する。また、電池セル2では、次式とは逆方向に化学反応が行われると、蓄電された電力を放電する。
(正極)LiCoO2→Li1-xCoO2+xLi++xe-
(負極)C6+xLi+xe-→LixC6
外装部材4は、絶縁性を有するシート状のラミネートフィルムにより形成されている。この外装部材4は、例えば二つ折りにされたフィルムの端部どうしを熱溶着することで、電解液が漏出しないように電極積層体3を密封して収容する。このラミネートフィルムは、例えば複数の樹脂層と、金属層とからなる。本実施形態では、図4に示すように、外側から順に、熱溶着性樹脂であるポリエチレンテレフタレート(PET)層、ナイロン層、非通気性を有するアルミニウム層、CPPフィルム(無延伸ポリプロピレンフィルム)層からなる。各層の厚さは、PET層が12μm、ナイロン層が15μm、アルミニウム層が100μm(0.1mm)、CPPフィルム層が80μmとなっている。
(負極)C6+xLi+xe-→LixC6
外装部材4は、絶縁性を有するシート状のラミネートフィルムにより形成されている。この外装部材4は、例えば二つ折りにされたフィルムの端部どうしを熱溶着することで、電解液が漏出しないように電極積層体3を密封して収容する。このラミネートフィルムは、例えば複数の樹脂層と、金属層とからなる。本実施形態では、図4に示すように、外側から順に、熱溶着性樹脂であるポリエチレンテレフタレート(PET)層、ナイロン層、非通気性を有するアルミニウム層、CPPフィルム(無延伸ポリプロピレンフィルム)層からなる。各層の厚さは、PET層が12μm、ナイロン層が15μm、アルミニウム層が100μm(0.1mm)、CPPフィルム層が80μmとなっている。
金属層としては、可撓性及び強度に優れた金属薄膜であればよく、ステンレス、鉄、チタンなどを用いてもよい。樹脂層としては、他にも、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを用いてもよい。なお、ラミネートフィルムの厚さは、適宜設定可能なものであるものとする。例えば、アルミニウム層の厚さを1mm程度にしてもよく、金属層の厚さを厚くすることにより外装部材4の強度を向上させることができる。
正極端子5は、電極積層体3の正極層31に接続され、外装部材4の一方側に突出して設けられる。また、負極端子6は、電極積層体3の負極層32に接続され、外装部材4の他方側(正極端子5とは反対側)に突出して設けられる。正極端子5及び負極端子6は、矩形板状のものを用いる。
外装部材4には、図1に示すように、電池セル2の積層方向における両側の面に、それぞれ嵌合部41,42が設けられている。この嵌合部41,42は、上記ラミネートフィルムを、例えばエンボス成形によって塑性変形させることにより形成される。これら嵌合部41,42は、複数の電池セル2を積層配置したときに、隣り合う各電池セル2の外装部材4に設けられた当該嵌合部41,42どうしが相互に嵌合するように構成されている。
嵌合部41,42は、図2に示すように、第1嵌合部41と第2嵌合部42とからなる。第1嵌合部41は、図2(a)に示すように、外装部材4の一方の面4a(電池セル2の積層方向における一方の面に相当)に設けられ、平面視矩形状の凸部41aを形成している。この凸部41aは、周縁部が先端方向に向かってテーパ状に縮小する凸状をなしているとともに、中央部が平面視矩形状に窪んだ平坦形状をしている。
また、第2嵌合部42は、図2(b)に示すように、外装部材4の他方の面4b(電池セル2の積層方向における他方の面に相当)に設けられ、平面視矩形状の凹部42aを形成している。この凹部42aは、中央部が平面視矩形状に窪んだ平坦形状をしているとともに、周縁部が先端方向に向かってテーパ状に縮小する凸状をなしている。また、凹部42aの内周形状は、凸部41aの外周形状に整合する形状を有している。
組電池1は、これら第1嵌合部41と第2嵌合部42とを相互に嵌合させて、複数の電池セル2を積層配置することで構成される。具体的には、図1に示すように、一の電池セル2の第1嵌合部41の凸部41aが、当該一の電池セル2に隣接する他の電池セル2の第2嵌合部42の凹部42aの内側に嵌め込まれることにより、複数の電池セル2における第1嵌合部41と第2嵌合部42とが嵌合して位置決めされる。
なお、外装部材4の両面4a,4bまたは外装部材4の外側全面を覆う断熱性を有するシール部材を設けた構成としてもよい。この場合、各電池セル2に生じる温度差を抑制することができる。
この組電池1は、複数の電池セル2を電気的に直列接続することにより構成される。具体的には、図1に示すように、正極端子5と負極端子6とが交互に逆向きになるように複数の電池セル2を積層配置し、一の電池セル2の正極端子5と当該一の電池セル2に隣接する一方の電池セル2の負極端子6を電気的に接続する。この接続は、一の電池セル2の正極端子5と当該一の電池セル2に隣接する一方の電池セル2の負極端子6をまたがるようにバスバー(図示しない)を接合することによって行われる。バスバーは、配線用の板状の導体であり、例えば銅からなる。組電池1は、図示しないケースに収納される。このように複数の電池セル2を直列に接続することにより、所望の電圧を出力する組電池1が製造される。
また、組電池1は、図示しないが、複数の配線を介して、制御装置に電気的に接続されている。制御装置は、CPUを主体として構成され、ROM、RAMなどを備え、各種の入力信号に基づいて、組電池1全般の制御を行うものである。制御装置は、各種の装置(電圧検出装置、温度検出装置など)から出力されるデータに基づいて各電池セル2の状態を監視するとともに、組電池1の充電及び放電を実行する。
上記組電池1の各電池セル2による発電が開始されると、上記した化学反応に伴って各電池セル2においてガスが発生する。このガスの発生によって、外装部材4内部の体積が膨張する。この膨張により、第1嵌合部41では、凸部41aの外周が拡大する一方、第2嵌合部42では、凹部42aの内周が縮小する。これにより、各電池セル2間における第1嵌合部41と第2嵌合部42との締め付け状態が強くなり、嵌合強度が向上するようになっている。
なお、凹部42aを有する第2嵌合部42のラミネートフィルムの凹部42a内周側の厚みを薄くするとともに、凹部42外周側の厚みを厚くすることで、凹部42aの内周側の変形量(膨張度合)を大きくさせるようにしてもよい。これにより、嵌合部41,42における締め付け具合を向上させることができる。また、各電池セル2の間の隙間に冷風や冷却水などの冷却媒体を通過させる構成としてもよい。この場合、各電池セル2及び組電池1全体の放熱特性を改善することができる。
以上説明したように、第1の実施形態の組電池1は、正極層31と、負極層32と、正極層31と負極層32とを仕切るセパレータ33と、正極層31と負極層32との間に介在する電解質層34とを積層配置して構成される電極積層体3と、電極積層体3の外周を覆う外装部材4と、電極積層体3の正極層31に接続され外装部材4に突出して設けられた正極端子5と、電極積層体3の負極層32に接続され外装部材4に突出して設けられた負極端子6を備え、供給された電力を充電するとともに蓄電した電力を放電する電池セル2を複数積層配置して構成されている。外装部材4は、電池セル2の積層方向における両側の面にそれぞれ嵌合部41,42が設けられ、複数の電池セル2を積層配置したときに、隣り合う各電池セル2の外装部材4に設けられた嵌合部41,42どうしが相互に嵌合するように構成されたことを特徴とする。
この構成によれば、隣り合う電池セル2の外装部材4に設けられた嵌合部41,42どうしが相互に嵌合することによって、複数の電池セル2の位置決めを確実に行うことで、複数の電池セル2を安定して積層配置することができる。従って、電池セル2の化学反応に伴って外装部材4内部の体積が膨張及び収縮して外装部材4が変形した場合や、車両の振動などに伴って組電池1に外力が加えられた場合において、電池セル2が移動したりずれたりすることを防止できる。これにより、耐久性の優れた組電池1を構成することができる。
また、電池セル2を構成する外装部材4そのものを変形させて嵌合部41,42を形成するので、電池セル2に別部品として位置決め用の部材や補強部材を設ける必要がなく、部品数を少なくでき、コストを抑えることができるとともに、組電池1の省スペース化を図ることができる。
また、外装部材4の嵌合部41,42は、電池セル2の積層方向における一方の面4aに設けられて凸部41aを形成する第1嵌合部41と、他方の面4bに設けられて凹部42aを形成する第2嵌合部42とからなり、複数の電池セル2を積層配置して、一の電池セル2の第1嵌合部41と、前記一の電池セル2に隣接する他の電池セル2の前記第2嵌合部42とを相互に嵌合させたことを特徴とする。
この構成によれば、1種類の電池セル2における外装部材4の両面に、凸部41aと凹部42aとを一体形成させ、一の電池セル2の第1嵌合部41と前記一の電池セル2に隣接する他の電池セル2の第2嵌合部42とを相互に嵌合させることにより、複数の電池セル2における嵌合構造を形成できる。従って、別々の部材を用いて凹凸形状を構成させなくてもよいので、製造工程を簡素化させながら、複数の電池セル2を安定して積層配置した組電池1を製造できる。
また、外装部材4は、ラミネートフィルムにより形成され、嵌合部41,42は、前記ラミネートフィルムを変形させることにより形成されたことを特徴とする。この構成によれば、外装部材4の嵌合部41,42の内部を中空に形成させることができるので、各電池セル2の化学反応に伴ってガスが発生した場合に、嵌合部41,42内部の体積を膨張させることができる。これにより、凸部41aの外周が拡大するとともに、凹部42aの内周が縮小し、各電池セル2間における第1嵌合部41と第2嵌合部42との嵌合強度を向上させることが可能となる。
また、外装部材4は、厚さ0.1mm以上のアルミニウム層を有して形成されていることを特徴とする。この構成によれば、金属層であるアルミニウム層が、従来では厚さ40μm程度であったのに対して、厚さ0.1mm以上となっているので、外装部材4の強度を向上させることができる。これにより、各電池セル2どうしにおいて、高精度な位置決めを行うことができる。また、各電池セル2の強度を向上させることができる。
また、凸部41aと凹部42aとが互いに係合するテーパ状部分を有することにより、係合面積を増大させて嵌合強度を確保できるとともに、第1嵌合部41を第2嵌合部42に嵌め込み易くすることができる。更に、各電池セル2の間に隙間が形成されているので、この隙間に冷風や冷却水などの冷却媒体を通過させることができる。この場合、各電池セル2を冷却することにより、各電池セル2の発電性能を向上させることができる。
次に、本発明の第2〜第8の実施形態について、図5〜図24を参照して説明する。なお、図5〜図24には上記第1の実施形態と同一部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてだけ説明する。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、図5、図6を参照して説明する。第2の実施形態の組電池11においては、嵌合部411,421の形状が第1の実施形態と異なる。第1嵌合部411は、図6(a)に示すように、外装部材4の一方の面4aに設けられ、平面視矩形状の第1凸部411a及び第2凸部411bを形成している。第1凸部411aは、第2凸部411bよりも小さく、内部が中空の矩形箱状で、第2凸部411bの突出方向に形成されている。第2凸部411bは、外装部材4の一方の面4aから突出して設けられ、周縁部が先端方向に向かってテーパ状に縮小する凸状をなしているとともに、内部が中空の矩形箱状をなしており、平坦な第1係合面411cを有している。
次に、本発明の第2の実施形態について、図5、図6を参照して説明する。第2の実施形態の組電池11においては、嵌合部411,421の形状が第1の実施形態と異なる。第1嵌合部411は、図6(a)に示すように、外装部材4の一方の面4aに設けられ、平面視矩形状の第1凸部411a及び第2凸部411bを形成している。第1凸部411aは、第2凸部411bよりも小さく、内部が中空の矩形箱状で、第2凸部411bの突出方向に形成されている。第2凸部411bは、外装部材4の一方の面4aから突出して設けられ、周縁部が先端方向に向かってテーパ状に縮小する凸状をなしているとともに、内部が中空の矩形箱状をなしており、平坦な第1係合面411cを有している。
第2嵌合部421は、図6(b)に示すように、外装部材4の他方の面4bに設けられ、凹部421aを形成している。凹部421aは、中央部が平面視矩形状に窪んだ形状をしているとともに、周縁部が先端方向に向かってテーパ状に縮小する凸状をなしている。凹部421aは、第2凸部411bの係合面411cと係合する第2係合面421bを有している。
組電池11は、図5に示すように、各電池セル2における第1嵌合部411と第2嵌合部421とが嵌合しながら積層配置されることにより構成される。具体的には、第1嵌合部411の第1凸部411aが、第2嵌合部421の凹部421aの内側に嵌め込まれるとともに、第1係合面411cが第2係合面421bに係合することにより、各電池セル2の位置決めが行われる。
上記構成によれば、第1凸部411aを凹部421aの内側に嵌め込むとともに、第1係合面411cと第2係合面421bとが係合することによって、第1嵌合部411と第2嵌合部421とをより確実に嵌合させることができる。これにより、複数の電池セル2をより安定して積層配置させた組電池11を得ることができる。
また、第2の実施形態の組電池11では、第1の実施形態の組電池1と比較して、各電池セル2間の隙間が小さくなるように構成されているので、組電池11のエネルギー密度を向上させることができる。更に、電極積層体3を構成する正極層31及び負極層32の数を増加させて、出力される電力を増大させることが可能である。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について、図7〜図9を参照して説明する。第3の実施形態の組電池12においても、嵌合部412,422の形状が第1の実施形態と異なるものとなっている。具体的には、第1嵌合部412は、外装部材4の一方の面4aに突出して設けられ、図8(a)に示すように、半球状の凸部412aを有している。この場合、凸部412aは、矩形状の第1係合面412bの四頂点側に4箇所設けられている。
次に、本発明の第3の実施形態について、図7〜図9を参照して説明する。第3の実施形態の組電池12においても、嵌合部412,422の形状が第1の実施形態と異なるものとなっている。具体的には、第1嵌合部412は、外装部材4の一方の面4aに突出して設けられ、図8(a)に示すように、半球状の凸部412aを有している。この場合、凸部412aは、矩形状の第1係合面412bの四頂点側に4箇所設けられている。
また、第2嵌合部422は、外装部材4の他方の面4bに突出して設けられ、図8(b)に示すように、凸部412aと整合する凹部422aを有している。この場合、凹部422aは、矩形状の第2係合面422bの四頂点側に4箇所設けられている。
組電池12は、図7に示すように、複数の電池セル2が所定の積層方向(図7では上下方向)に積層配置されて構成される。具体的には、4箇所に設けられた第1嵌合部412の凸部412aと第2嵌合部422の凹部422aとが、図9に示すように、相互に嵌合するとともに、第1係合面412bと第2係合面422bとが係合することにより、各電池セル2の位置決めが行われる。なお、凸部412a及び凹部422aの個数は、適宜変更可能であるとする。
上記第3の実施形態では、第1嵌合部412の凸部412aと、第2嵌合部422の凹部422aとは、互いに整合する外形形状(この場合半球形状)を有していることを特徴とする。
この構成によれば、第1嵌合部412と第2嵌合部422とが互いに整合する外形形状となっているので、第1嵌合部412と第2嵌合部422とを密着して嵌合させることができる。これにより、第1嵌合部412と第2嵌合部422との隙間を少なくして、各電池セル2の位置決めを確実に行うことができ、電池セル2がずれて移動してしまうことを確実に防ぐことができる。
また、凸部412a及び凹部422aが、第1係合面412b及び第2係合面422bの四頂点側に4箇所設けられている構成となっているので、第1嵌合部412と第2嵌合部422との嵌合状態を安定させることができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について、図10、図11を参照して説明する。第4の実施形態においては、上記第3の実施形態と比較して、嵌合部413,423の形状が異なる。具体的には、第1嵌合部413は、外装部材4の一方の面4aに突出して設けられ、図11(a)に示すように、円柱状の凸部413aを有している。この場合、凸部413aは、矩形状の第1係合面413bの四頂点側に4箇所設けられている。
次に、本発明の第4の実施形態について、図10、図11を参照して説明する。第4の実施形態においては、上記第3の実施形態と比較して、嵌合部413,423の形状が異なる。具体的には、第1嵌合部413は、外装部材4の一方の面4aに突出して設けられ、図11(a)に示すように、円柱状の凸部413aを有している。この場合、凸部413aは、矩形状の第1係合面413bの四頂点側に4箇所設けられている。
また、第2嵌合部423は、外装部材4の他方の面4bに突出して設けられ、図11(b)に示すように、凸部413aと整合する凹部423aを有している。この場合、凹部423aは、矩形状の第2係合面423bの四頂点側に4箇所設けられている。
組電池13は、図10にも示すように、一の電池セル2の円柱状の凸部413aと、前記一の電池セル2と隣接する他の電池セル2の凹部423aとが相互に嵌合することにより、複数の電池セル2が安定して積層配置されて構成されている。
ここで、第1嵌合部413の凸部413aを第2嵌合部423の凹部423aに嵌合させるとき、凸部413a及び凹部423aの加工状態などによって、第1嵌合部413と第2嵌合部423との間に形成される隙間にばらつきが発生する場合がある。例えば、凸部413a及び凹部423aは主として樹脂で形成されるので、成形過程において加工面にバリが生じ、これにより隙間にばらつきが生じることがある。あるいは、第1嵌合部413及び第2嵌合部423の加工時に寸法誤差が生じて、凸部413aと凹部423aとの嵌め合い状態が悪くなる場合がある。
本実施形態では、図12に示すように、第1嵌合部413及び第2嵌合部423が嵌合したときに、当該第1嵌合部413と当該第2嵌合部423との間に形成される隙間は、その最接近部分が2mm以下となるように形成するものとする。すなわち、上記したように隙間のばらつきがある場合でも、少なくとも第1嵌合部413と第2嵌合部423との間の最も接近した部分においては、隙間が2mm以下となるように設定する。なお、隙間が2mm以下とは、凸部413aと凹部423aとが接している場合、すなわち隙間が0mmの場合を含むものとする。
上記構成によれば、第3の実施形態と比較して、凸部413aが円柱状であるので、第1嵌合部413と第2嵌合部423との嵌合部分の面積を増加させることができ、嵌合強度を向上させて、各電池セル2どうしの位置決めをより確実に行うことが可能である。すなわち、円柱状の凸部413aの突出方向長さ、及び凹部423aの深さは適宜変更可能であるので、凸部413aの突出方向長さを長くするとともに凹部423aの深さを深くすることで、嵌合部413,423における嵌合強度を向上させることができる。
また、第1嵌合部413と第2嵌合部423との間に形成される隙間は、その最接近部分が2mm以下となっていることを特徴とする。この構成によれば、凸部413aと凹部423aとが全面にわたって密着した構成となっていなくても、最接近の部分だけが隙間2mm以下という条件を満たしていることにより、第1嵌合部413と第2嵌合部423との嵌合強度を確保することができる。なお、この最接近部分の距離を適宜設定することにより、第1嵌合部413と第2嵌合部423との嵌合状態を調整することが可能である。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について、図13〜図15を参照して説明する。第5の実施形態の組電池14においては、第4の実施形態と同様に、第1嵌合部414は、外装部材4の一方の面4aに突出して設けられ、図14(a)に示すように、円柱状の凸部414aを4個有している。凸部414aは、矩形状の第1係合面414bの四頂点側に4箇所設けられている。また、第2嵌合部424は、外装部材4の他方の面4bに突出して設けられ、図14(b)に示すように、凸部414aと整合する凹部424aを有している。凹部424aは、矩形状の第2係合面424bの四頂点側に4箇所設けられている。
次に、本発明の第5の実施形態について、図13〜図15を参照して説明する。第5の実施形態の組電池14においては、第4の実施形態と同様に、第1嵌合部414は、外装部材4の一方の面4aに突出して設けられ、図14(a)に示すように、円柱状の凸部414aを4個有している。凸部414aは、矩形状の第1係合面414bの四頂点側に4箇所設けられている。また、第2嵌合部424は、外装部材4の他方の面4bに突出して設けられ、図14(b)に示すように、凸部414aと整合する凹部424aを有している。凹部424aは、矩形状の第2係合面424bの四頂点側に4箇所設けられている。
第5の実施形態では、図15に示すように、第1嵌合部414の凸部414aは、当該凸部414aの突出方向に対して交差する方向に膨出した膨出部414cを有している。また、第2嵌合部424の凹部424aは、前記膨出部414cの形状と整合する係合部424cを有している。このように円柱状の凸部414aに膨出部414cが設けられている点が第4の実施形態と異なる。
この膨出部414cは、凸部414aの外周面の一部分に円環状に形成され、例えばバルジ成形により形成される。このバルジ成形は、所定形状の金型に加工対象物をセットして、加工対象物内に高圧の液体を充填しながら加工対象物に圧縮力を加えることにより、加工対象物を所定形状に塑性加工するものである。また、係合部424cは、凹部424aの内周面の一部分に溝状に形成され、例えばバルジ成形により形成される。
上記第1嵌合部414と第2嵌合部424を嵌合させるときは、第1嵌合部414を第2嵌合部424側へ押圧しながら、凸部414aを凹部424aに嵌め合わせるとともに、膨出部414cと係合部424cとを係合させる。
この構成によれば、外装部材4内部のガスの発生に伴う凸部414a及び凹部424aの膨張に加え、膨出部414c及び係合部424cとの係合によって、第1嵌合部414と第2嵌合部424との嵌合強度を一層向上させることができる。これにより、各電池セル2をより安定して積層配置した組電池14を得ることができる。
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態について、図16、図17を参照して説明する。第6の実施形態の組電池15においても、嵌合部415,425の形状が第1の実施形態と異なるものとなっている。具体的には、第1嵌合部415は、外装部材4の一方の面4aに設けられ、図17(a)に示すように、凸部415aと平坦部415bとを有して構成されている。凸部415aは、第1嵌合部415の周縁部に形成され、先端方向に向かってテーパ状に縮小する凸状をなしている。平坦部415bは、凸部415aに囲まれた第1嵌合部415の中央部に形成され、平面視矩形状の平坦面をなしている。
次に、本発明の第6の実施形態について、図16、図17を参照して説明する。第6の実施形態の組電池15においても、嵌合部415,425の形状が第1の実施形態と異なるものとなっている。具体的には、第1嵌合部415は、外装部材4の一方の面4aに設けられ、図17(a)に示すように、凸部415aと平坦部415bとを有して構成されている。凸部415aは、第1嵌合部415の周縁部に形成され、先端方向に向かってテーパ状に縮小する凸状をなしている。平坦部415bは、凸部415aに囲まれた第1嵌合部415の中央部に形成され、平面視矩形状の平坦面をなしている。
第2嵌合部425は、外装部材4の他方の面4bに設けられ、図17(b)に示すように、平面視矩形状の凹部425a及び平坦突状部425bを有して構成されている。凹部425aは、第2嵌合部42の周縁部に形成され、凹状形状をなしている。平坦突状部425bは、凹部425aに囲まれた第2嵌合部42の中央部に突出して設けられ、第1嵌合部415の平坦部415bと整合する平坦面を有している。また、凹部425aの内周形状は、凸部415aの外周形状に整合する形状を有している。
組電池15は、第1嵌合部415と第2嵌合部425とを相互に嵌合させて、複数の電池セル2を積層配置することで構成される。具体的には、図16にも示すように、一の電池セル2の第1嵌合部415の凸部415aを、当該一の電池セル2に隣接する他の電池セル2の第2嵌合部425の凹部425aに嵌め込みながら、第1嵌合部415の平坦部415bと第2嵌合部42の平坦突状部425bとを係合させる。
この構成によれば、第1嵌合部415の凸部415aが第2嵌合部42の凹部425aに嵌め込まれるとともに、第1嵌合部415の平坦部415bと第2嵌合部42の平坦突状部425bとが係合することにより、第1嵌合部415と第2嵌合部42とが確実に嵌合する。これにより、第1嵌合部415と第2嵌合部42との嵌合部分の面積を増やして、各電池セル2間の嵌合強度を向上できる。
[第7の実施形態]
次に、本発明の第7の実施形態について、図18〜図20を参照して説明する。第7の実施形態の組電池16においては、第6の実施形態の組電池15と比較して、図19に示すように、第1嵌合部416の凸部416aに、テーパ状のテーパ部416cが設けられているとともに、第2嵌合部426の凹部426aが前記テーパ部416cの形状と整合する形状となっていることが異なる。
次に、本発明の第7の実施形態について、図18〜図20を参照して説明する。第7の実施形態の組電池16においては、第6の実施形態の組電池15と比較して、図19に示すように、第1嵌合部416の凸部416aに、テーパ状のテーパ部416cが設けられているとともに、第2嵌合部426の凹部426aが前記テーパ部416cの形状と整合する形状となっていることが異なる。
テーパ部416cは、図20に示すように、凸部416aの先端方向(突出方向)に向かって幅が広くなるように形成されている。このテーパ部416cを有する第1嵌合部416と第2嵌合部426とを嵌合させる際は、第1嵌合部416から第2嵌合部426側へ押圧力を加えて凸部416aを変形させることにより、凸部416aを凹部426aへ嵌め込む。なお、テーパ部416cの傾斜角度や長さを適宜変更することにより、第1嵌合部416と第2嵌合部426との嵌合強度を調整することが可能である。
この構成によれば、先端方向の幅が広くなったテーパ部416cが当該記テーパ部416cの形状と整合する凹部426aに嵌合していることで、第1嵌合部411と第2嵌合部421との嵌合強度をより向上させることができる。これにより、各電池セル2がずれて移動してしまうことを確実に防止できる。
[第8の実施形態]
次に、本発明の第8の実施形態について、図21を参照して説明する。第8の実施形態においては、第1嵌合部417は、外装部材4の一方の面4aに突出して設けられ、図21(a)に示すように、コ字状の凸部417aを有している。また、第2嵌合部427は、外装部材4の他方の面4bに突出して設けられ、図21(b)に示すように、前記コ字状の凸部417aに整合するコ字状に凹んだ凹部427aを有している。
次に、本発明の第8の実施形態について、図21を参照して説明する。第8の実施形態においては、第1嵌合部417は、外装部材4の一方の面4aに突出して設けられ、図21(a)に示すように、コ字状の凸部417aを有している。また、第2嵌合部427は、外装部材4の他方の面4bに突出して設けられ、図21(b)に示すように、前記コ字状の凸部417aに整合するコ字状に凹んだ凹部427aを有している。
この場合、凸部417aは、第1嵌合部417の係合面417bにおける対角線をなす対向部分に2箇所設けられている。凹部427aは、第2嵌合部427の係合面427bにおける対角線をなす対向部分に2箇所設けられている。
これら凸部417a及び凹部427aは、電極積層体3と接触しない位置に配置され、凸部417aと凹部427aとは、電池セル2の積層方向から見て、電極積層体3の外周部よりも外側において嵌合する。なお、凸部417a及び凹部427aの個数及び配置位置は、適宜変更可能であるとする。
ここで、複数の電池セル2を積層配置したとき、電極積層体3において凹凸嵌合部417a,427aと接触する部分と接触しない部分とが混在すると、電極積層体3へ加わる荷重の伝わり方にムラが生じる。この場合、電池セル2の発電性能に悪影響が生じるおそれがある。そこで、この第8の実施形態では、凸部417a及び凹部427aは、電極積層体3と接触しないように配置されることを特徴としている。このため、凸部417a及び凹部427aを介して電極積層体3に直接的に荷重が伝達することを抑制して、電極積層体3に加わる負荷を均一にすることができる。従って、組電池1の性能を確保しながら、簡易な構成で各電池セル2を安定して積層配置することができる。
また、凸部417a及び凹部427aは、電池セル2の積層方向から見て、電極積層体3の外周部よりも外側において嵌合することを特徴とする。この構成によれば、複数の電池セル2を積層配置することに伴う荷重負荷は、電極積層体3の外周部よりも外側において嵌合した凸部417a及び凹部427aに主として加えられる。これにより、電池セル2積層方向の荷重負荷が、電極積層体3に加えられることを確実に低減させて、組電池1の性能を維持できる。
[第9の実施形態]
次に、本発明の第9の実施形態について、図22を参照して説明する。第9の実施形態においては、凹凸嵌合部の形状及び個数が上記第8の実施形態と異なる。すなわち、第1嵌合部418は、外装部材4の一方の面4aに突出して設けられ、図22(a)に示すように、直方体状の凸部418aを有している。また、第2嵌合部428は、外装部材4の他方の面4bに突出して設けられ、図22(b)に示すように、前記凸部418aに整合する直方体状に凹んだ凹部428aを有している。
次に、本発明の第9の実施形態について、図22を参照して説明する。第9の実施形態においては、凹凸嵌合部の形状及び個数が上記第8の実施形態と異なる。すなわち、第1嵌合部418は、外装部材4の一方の面4aに突出して設けられ、図22(a)に示すように、直方体状の凸部418aを有している。また、第2嵌合部428は、外装部材4の他方の面4bに突出して設けられ、図22(b)に示すように、前記凸部418aに整合する直方体状に凹んだ凹部428aを有している。
この場合、凸部418aは、第1嵌合部418の係合面418bの一側面側(図22(a)では左側)に1箇所設けられている。凹部428aは、第2嵌合部428の係合面428bの一側面側(図22(b)では左側)に1箇所設けられている。これら凸部418a及び凹部428aは、電極積層体3と接触しない位置に配置され、凸部418aと凹部428aとは、電池セル2の積層方向から見て、電極積層体3の外周部よりも外側において嵌合する。
この構成によれば、第8の実施形態と同様の効果が得られるとともに、第8の実施形態と比較して、凸部418a及び凹部428aの構成がより簡素な形状であるので、嵌合部418,428の成形工程の簡略化を図ることができる。また、コストを抑えながらより簡易な構成で、各電池セル2の位置決めを行うことが可能である。
なお、凹凸部の形状は、コ字状や直方体状に限られず、三角形状、五角形状、楕円形状など任意の形状で構成してもよい。
[第10の実施形態]
次に、本発明の第10の実施形態について、図23、図24を参照して説明する。第10の実施形態の組電池19は、図23に示すように、第1外装部材401を有する電池セル21と、第2外装部材402を有する電池セル22とを交互に積層配置して構成されている。すなわち、第10の実施形態では、外装部材は、形状の異なる第1外装部材419と第2外装部材429との2種類からなる。
次に、本発明の第10の実施形態について、図23、図24を参照して説明する。第10の実施形態の組電池19は、図23に示すように、第1外装部材401を有する電池セル21と、第2外装部材402を有する電池セル22とを交互に積層配置して構成されている。すなわち、第10の実施形態では、外装部材は、形状の異なる第1外装部材419と第2外装部材429との2種類からなる。
第1外装部材401の電池セル21積層方向両側の面には、図24(a)に示すように、平面視矩形状の凸部419aが形成された第1嵌合部419が設けられている。凸部419aは、周縁部が先端方向に向かってテーパ状に縮小する凸状をなしているとともに、中央部が平面視矩形状に窪んだ平坦形状をしている。
また、第2外装部材402の電池セル22積層方向両側の面には、図24(b)に示すように、平面視矩形状の凹部429aが形成された第2嵌合部429が設けられている。凹部429aは、中央部が平面視矩形状に窪んだ平坦形状をしているとともに、周縁部が先端方向に向かってテーパ状に縮小する凸状をなしている。また、凹部429aの内周形状は、凸部419aの外周形状に整合する形状を有している。
そして、電池セル21と電池セル22とを交互に積層配置するときは、第1外装部材401の凸部419aを、第2外装部材402の凹部429aの内側に嵌め込むことにより、第1嵌合部419と第2嵌合部429とを相互に嵌合させる。
この構成によれば、第1外装部材401の第1嵌合部419と第2外装部材402の第2嵌合部429とを嵌合させることにより、2種類の電池セル21,22の位置決めを確実に行うことができる。このように、外装部材4の形状が異なる複数種類の電池セル21,22を組み合わせて組電池19を形成する場合においても、各電池セル21,22を安定して積層配置できる。
また、上記した実施形態のように、外装部材4の一方の面4aの形状と他方の面4bの形状を異なるように形成する必要がないので、外装部材4の形成方法を簡素化することができる。なお、3種類以上の外装部材4を有する電池セル2を積層配置した組電池1においても、隣接する電池セル1の嵌合部どうしが相互に嵌合するように構成すれば本発明を適用することが可能である。
この他、本発明は上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変形または拡張を施すことができる。例えば、上記実施形態では、複数の電池セル2を縦方向(図1では上下方向)に積層配置して組電池1を構成する場合について説明したが、複数の電池セル2を横方向に配置して組電池1を構成する場合にも適用可能である。この場合も、各電池セル2の位置決めを行うことができ、電池セル2がずれて移動してしまうことを防止できる。
また、上記実施形態では、正極端子5が外装部材4の一方側に突出して設けられ、負極端子6が外装部材4の他方側に突出して設けられる構成としたが、これに限られず、正極端子5及び負極端子6が外装部材4の同じ側から並んで突設されていてもよい。更に、複数の電池セル2を直列に接続して組電池1を構成するものとしたが、この組電池1を複数個並列に接続して一つの組電池1を構成するようにしてもよい。また、組電池1を構成する電池セル2の個数は、適宜変更可能である。
1,11〜16,19 組電池
2,21,22 電池セル
3 電極積層体
4 外装部材
4a,4b 面
5 正極端子
6 負極端子
31 正極層
32 負極層
33 セパレータ
34 電解質層
41,411〜419 第1嵌合部(嵌合部)
41a,411a〜419a 凸部
42,421〜429 第2嵌合部(嵌合部)
42a,421a〜429a 凹部
401 第1外装部材
402 第2外装部材
414c 膨出部
416c テーパ部
424c 係合部
2,21,22 電池セル
3 電極積層体
4 外装部材
4a,4b 面
5 正極端子
6 負極端子
31 正極層
32 負極層
33 セパレータ
34 電解質層
41,411〜419 第1嵌合部(嵌合部)
41a,411a〜419a 凸部
42,421〜429 第2嵌合部(嵌合部)
42a,421a〜429a 凹部
401 第1外装部材
402 第2外装部材
414c 膨出部
416c テーパ部
424c 係合部
Claims (11)
- 正極層(31)と、負極層(32)と、前記正極層と前記負極層とを仕切るセパレータ(33)と、前記正極層と前記負極層との間に介在する電解質層(34)とを積層配置して構成される電極積層体(3)と、
前記電極積層体の外周を覆う外装部材(4)と、
前記電極積層体の前記正極層に接続され前記外装部材に突出して設けられた正極端子(5)と、
前記電極積層体の前記負極層に接続され前記外装部材に突出して設けられた負極端子(6)と、
を備え、供給された電力を充電するとともに蓄電した電力を放電する電池セル(2)を複数積層配置して構成される組電池(1,11,15)において、
前記外装部材は、前記電池セルの積層方向における両側の面にそれぞれ嵌合部(41,42、411,421、415,425)が設けられ、
複数の前記電池セルを積層配置したときに、隣り合う前記各電池セルの前記外装部材に設けられた前記嵌合部どうしが相互に嵌合するように構成されたことを特徴とする組電池。 - 前記外装部材の前記嵌合部は、前記電池セルの積層方向における一方の面(4a)に設けられて凸部(41a,411a,415a)を形成する第1嵌合部(41,411,415)と、他方の面(4b)に設けられて凹部(42a,421a,425a)を形成する第2嵌合部(42,421,425)とからなり、
複数の前記電池セルを積層配置して、一の前記電池セルの前記第1嵌合部と、前記一の電池セルに隣接する他の前記電池セルの前記第2嵌合部とを相互に嵌合させたことを特徴とする請求項1に記載の組電池。 - 前記外装部材は、形状の異なる第1外装部材(401)と第2外装部材(402)との2種類からなり、
前記第1外装部材の前記嵌合部(419)は、前記電池セル(21)の積層方向における両側の面に設けられて凸部(419a)を形成する第1嵌合部(419)であり、
前記第2外装部材の前記嵌合部(429)は、前記電池セル(22)の積層方向における両側の面に設けられて凹部(429a)を形成する第2嵌合部(429)であって、
前記第1外装部材を有する一の前記電池セルと前記第2外装部材を有する他の前記電池セルとを交互に積層配置して、前記一の電池セルの前記第1嵌合部と、前記他の電池セルの前記第2嵌合部とを相互に嵌合させたことを特徴とする請求項1に記載の組電池(19)。 - 前記第1嵌合部(414)の前記凸部(414a)は、当該凸部の突出方向に対して交差する方向に膨出した膨出部(414c)を有し、
前記第2嵌合部(424)の前記凹部(424a)は、前記膨出部の形状と整合する係合部(424c)を有していることを特徴とする請求項2又は3に記載の組電池(14)。 - 前記第1嵌合部(416)の前記凸部(416a)は、当該凸部の先端方向に向かって幅が広くなるテーパ状のテーパ部(416c)を有し、
前記第2嵌合部(426)の前記凹部(426a)は、前記テーパ部の形状と整合する形状となっていることを特徴とする請求項2又は3に記載の組電池(16)。 - 前記第1嵌合部(412,413)と前記第2嵌合部(422,423)とは、互いに整合する外形形状を有していることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の組電池(12,13)。
- 前記第1嵌合部(413)及び前記第2嵌合部(423)が嵌合したときに当該第1嵌合部と当該第2嵌合部との間に形成される隙間は、その最接近部分が2mm以下となっていることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の組電池(13)。
- 前記嵌合部(417,427、418,428)は、前記電極積層体と接触しないように配置されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の組電池。
- 前記嵌合部(417,427、418,428)は、前記電池セルの積層方向から見て前記電極積層体の外周部よりも外側において嵌合することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の組電池。
- 前記外装部材は、ラミネートフィルムにより形成され、
前記嵌合部は、前記ラミネートフィルムを変形させることにより形成されたことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の組電池。 - 前記外装部材は、厚さ0.1mm以上のアルミニウム層を有して形成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の組電池。
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