JP7437604B2 - クランプ - Google Patents

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    • A61M5/14Infusion devices, e.g. infusing by gravity; Blood infusion; Accessories therefor
    • A61M5/168Means for controlling media flow to the body or for metering media to the body, e.g. drip meters, counters ; Monitoring media flow to the body

Description

本発明は、柔軟なチューブの流路を閉塞するために使用されるクランプに関する。
献血では、採血針をドナーに穿刺し、採血針を通してドナーの血液を採血バッグに貯留する。採血針を穿刺するときドナーの皮膚組織が採液針によって切り取られ、小皮膚片として血液中に混入することがある。小皮膚片に付着した皮膚常在菌が、輸血用血液への細菌混入の原因の一つとされている。小皮膚片は、穿刺針をドナーに穿刺した直後に採取される初流血に混入することが多い。このため、採血時に初流血除去が行われる。
初流血除去を行うための全血採血用バッグシステムでは、穿刺針につながるチューブがY字状の分岐管に接続され、当該分岐管に、採血バッグ及び初流血バッグがそれぞれチューブを介して接続されている。分岐管と初流血バッグとをつなぐチューブ上にクランプが設けられている。採血開始直後の初流血は、初流血バッグに貯留される。その後、クランプを閉じて、分岐管と初流血バッグとをつなぐチューブの流路を閉塞する。血液は、輸血用血液として採血バッグに貯留される。
採血バッグに輸血用血液を貯留した後にクランプを誤って開くと、初流血バッグ内の初流血が分岐管を通って採血バッグ内の輸血用血液に混入してしまう。このような誤操作を防止するために、分岐管と初流血バッグとをつなぐチューブ上に設けられたクランプとして、一旦閉じてしまうと、その後、開くことができない不可逆クランプ(例えば特許文献1参照)が用いられる。
特表2009-532137号公報
従来の不可逆クランプは、一旦閉じてしまうと、その後、どのようにしても再開することができないように構成されている。このため、全血採血用バッグシステムの製造時や採血の準備作業中に誤ってクランプを閉じてしまうと、当該クランプを再開できないため、全血採血用バッグシステムの全体を廃棄せざるを得ない。
本発明は、一旦閉じたクランプをその後に誤って再開してしまうという誤操作を防止しながら、必要な場合には再開することが可能であるクランプを提供することを目的とする。
本発明のクランプは、柔軟なチューブの流路を閉塞させることができる。前記クランプは、第1アームと、第2アームと、前記第1アームの長手方向の一端と前記第2アームの長手方向の一端とを連結する、弾性的に曲げ変形可能な弾性部とを備える。前記第1アームの前記第2アームに対向する面に、一対の係止突起が、前記第1アームの幅方向に離間して設けられている。前記第2アームの前記第1アームに対向する面に、第1壁及び第2壁が、前記第2アームの長手方向に離間して設けられている。前記一対の係止突起に第1係合部が設けられている。前記第2壁に第2係合部が設けられている。前記チューブを前記第1アームと前記第2アームとの間に配置した状態で、前記クランプは、前記第1アームが前記第2アームから離間した開状態から前記第1アームが前記第2アームに接近した閉状態へ変形可能である。前記クランプが前記閉状態にあるとき、前記第1アームと前記第2アームとが前記チューブを圧縮変形させて前記チューブの流路を閉塞させ、前記一対の係止突起の間に前記チューブが位置し且つ前記一対の係止突起が前記第1壁と前記第2壁との間に挿入された状態で、前記第1係合部が前記第2係合部に係合し、前記一対の係止突起と前記第2壁との間に前記第2アームの長手方向に沿った隙間が形成される。
本発明のクランプによれば、閉状態において、一対の係止突起が第1壁と第2壁との間に挿入された状態で、第1係合部が第2係合部に係合する。このため、第1係合部と第2係合部との係合を誤って解除してしまう可能性は低い。閉状態において、一対の係止突起と第2壁との間に隙間が形成される。この隙間が拡大するように第2壁を変形させれば、第1係合部と第2係合部との係合を解除することが可能である。従って、本発明のクランプは、一旦閉じたクランプをその後に誤って再開してしまうという誤操作を防止しながら、必要な場合には再開することが可能である。
図1は、開状態(初期状態)にある本発明の一実施形態に係るクランプの斜視図である。 図2は、開状態にあるランプの側面図である。 図3は、開状態にあるクランプの断面図である。 図4は、閉状態にあるクランプの斜視図である。 図5は、閉状態にあるクランプの側面図である。 図6Aは、クランプがチューブの流路を開放している状態を示した斜視図である。図6Bは、図6Aの側面図である。 図7Aは、クランプがチューブの流路を閉塞している状態を示した斜視図である。図7Bは、図7Aの側面図である。 図8は、チューブの流路を再開する方法を説明する斜視図である。
上記の本発明のクランプは、前記隙間が拡大するように前記第2壁を変形させて、前記第1係合部と前記第2係合部との係合を解除することができるように構成されていてもよい。かかる構成は、第1係合部と第2係合部との係合を解除可能にするのに有利である。
本発明の一態様では、前記隙間は、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合した位置よりも前記第2アーム側に形成されていてもよい。かかる態様は、閉状態でのクランプの上下方向寸法を小さく抑えながら、第1係合部と第2係合部との係合を解除可能にするのに有利である。
本発明の一態様では、前記クランプが前記閉状態にあるとき、前記一対の係止突起は前記チューブに接触しなくてもよい。かかる態様は、第1係合部と第2係合部との確実な係合を得るのに有利である。
本発明の一態様では、前記第1壁は、前記第2壁に向かって突出した凸部を備えていてもよい。前クランプが前記閉状態にあるとき、前記一対の係止突起の間に前記凸部が位置してもよい。かかる態様によれば、クランプが開状態から閉状態へ変形する過程で、第1アームの第2アームに対する幅方向の位置ずれが低減される。これは、第1係合部と第2係合部との確実な係合を得るのに有利である。
本発明の一態様では、前記第1係合部が前記第2係合部に係合する直前に、前記一対の係止突起は前記第2壁を前記第1壁から離れる向きに弾性的に曲げ変形させてもよい。この場合、前記第1係合部が前記第2係合部に係合したとき、前記第2壁は弾性回復してもよい。かかる態様は、第1係合部と第2係合部との確実且つ深い係合を得るのに有利である。
本発明の一態様では、前記クランプが前記開状態から前記閉状態へ変形する過程で前記一対の係止突起は前記第1壁上を摺動してもよい。かかる態様によれば、前記第2壁の弾性的な曲げ変形量を大きくすることが可能である。これは、第1係合部と第2係合部との確実且つ深い係合を得るのに有利である。
本発明の一態様では、前記クランプが前記閉状態にあるとき前記一対の係止突起は前記第1壁に前記第2アームの長手方向に当接してもよい。かかる態様によれば、係合突起は、第2アームの長手方向に移動することが困難である。これは、第1係合部と第2係合部との係合を誤って解除してしまうという誤操作を防止するのに有利である。
本発明の一態様では、前記クランプが前記閉状態にあるとき、前記第1アームは、前記第2壁に対して前記第1アームと前記第2アームとが対向する方向に対向してもよい。かかる態様によれば、第2壁が第1アームで覆われる。これは、第1係合部と第2係合部との係合を誤って解除してしまうという誤操作を防止するのに有利である。
本発明の一態様では、前記クランプが前記閉状態にあるとき、前記一対の係止突起は前記第2アームから前記第1アームと前記第2アームとが対向する方向に離間していてもよく、且つ、前記第1壁及び前記第2壁は前記第1アームから前記第1アームと前記第2アームとが対向する方向に離間していてもよい。かかる態様は、第1係合部と第2係合部との確実な係合を得るのに有利である。
本発明の一態様では、前記第1壁が変形しないように前記第1壁を補強する補強構造が前記第1壁に設けられていてもよい。かかる態様は、第1係合部と第2係合部との確実且つ深い係合を得るのに有利である。
本発明の一態様では、前記第1アームの前記第2アームに対向する面及び前記第2アームの前記第1アームに対向する面のうちの少なくとも一方に、押圧突起が更に設けられていてもよい。前記押圧突起は前記チューブの長手方向に直交する方向に沿って延びた頂部を有していてもよい。前記クランプが前記閉状態にあるとき、前記頂部が前記チューブを圧縮変形させて前記チューブの流路を閉塞させてもよい。かかる態様は、クランプが閉状態にあるときにチューブの流路を確実に閉塞させるのに有利である。
本発明の一態様では、前記チューブを前記第2アームの長手方向に沿って配置することができるように、前記弾性部、前記第1壁、及び前記第2壁のそれぞれに、前記チューブを挿入することができる貫通孔又は切り欠きが設けられていてもよい。かかる態様によれば、チューブに対するクランプの位置のバラツキを小さくすることができるので、クランプを用いてチューブの流路を閉塞させる操作を容易にするのに有利である。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する主要部材を簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、本発明の範囲内において、以下の各図に示された各部材を変更または省略し得る。同じ部材には、異なる図面において同じ符号が付してある。
図1は、本発明の一実施形態に係るクランプ1の斜視図である。クランプ1は、第1アーム10、第2アーム20、及び第1アーム10と第2アーム20とを連結する弾性部30を備える。第1アーム10及び第2アーム20のそれぞれは、略同じ短辺寸法を有する細長い略矩形の板状物である。第1アーム10の長手方向の一端(基端)と第2アーム20の長手方向の一端(基端)とを、円弧状に湾曲した弾性部30がつないでいる。以下の説明の便宜のため、図示したようなXYZ直交座標系を設定する。X軸は、第2アーム20の長手方向に平行である。X軸に平行な方向をクランプ1の「前後方向」という。前後方向において、弾性部30側をクランプ1の「後ろ」側といい、弾性部30とは反対側(即ち、第2アーム20の先端側)をクランプ1の「前」側という。Z軸は、第1アーム10と第2アーム20とが対向する方向に平行である。Z軸に平行な方向をクランプ1の「上下方向」という。上下方向において、第1アーム10側をクランプ1の「上」側といい、第2アーム20側をクランプ1の「下」側という。Y軸に平行な方向をクランプ1(またはクランプ1を構成する各部材)の「幅方向」という。なお、「上下方向」、「上」、「下」は、クランプ1の実際の使用時での姿勢を意味するものではない。
図2はクランプ1の側面図、図3はクランプ1の断面図である。図3の断面は、クランプ1の幅方向の中央を通り、XZ面に平行である。クランプ1は、この断面に対して鏡面対称である。
第1アーム10の第2アーム20に対向する面(内面)には、第1押圧突起12及び一対の係止突起17が、弾性部30から第1アーム10の先端に向かってこの順に互いに離間して設けられている。
第1押圧突起12は第2アーム20に向かって突出している。第1押圧突起12のY軸に沿って見た形状(側面視形状)は楔形(または三角形)である。第1押圧突起12は、その先端に、幅方向(Y軸方向)に沿って延びた直線状の頂部12aを有する。
一対の係止突起17は、幅方向に離間している。係止突起17は、第1アーム10の内面に対して略垂直に延びた柱状(または棒形状)の突起である。係止突起17には、前方(第1アーム10の先端側)に向かって突出した第1係合部18が設けられている。第1係合部18は、第1係合面18a及び第1斜面18bを備える。第1係合面18aは、第1アーム10の内面から離間し且つ当該内面に略平行な平坦面である。第1斜面18bは、第1係合面18aに対して係止突起17の先端側に配置され、第1係合面18aから離れるにしたがって弾性部30に近づくように係止突起17の長手方向に対して傾斜している。第1係合部18の頂部にて第1係合面18aと第1斜面18bとが鋭角をなすように接続されている。第1係合部18のY軸に沿って見た形状(側面視形状)は楔形(または直角三角形)である。
第2アーム20の第1アーム10に対向する面(内面)には、第2押圧突起22、第1壁23、及び第2壁27が、弾性部30から第2アーム20の先端に向かってこの順に互いに離間して設けられている。第1壁23及び第2壁27の第2アーム20の内面からの高さは略同じである。第2押圧突起22の高さは、壁23,27の高さより低い。
第2押圧突起22は、第1押圧突起12に上下方向に略対向する位置に設けられている。第2押圧突起22は第1アーム10に向かって突出している。第2押圧突起22のY軸に沿って見た形状(側面視形状)は楔形(または三角形)である。第2押圧突起22は、その先端に、幅方向(Y軸方向)に沿って延びた直線状の頂部22aを有する。第2押圧突起22の第2アーム20の内面からの突出高さは、第1押圧突起12の第1アーム10の内面からの突出高さより低い。
第1壁23及び第2壁27も、第1アーム10に向かって突出している。第1壁23は、第2アーム20の長手方向に対して略垂直な板形状を有する。第1壁23は、第2壁27に対向する側に、一対の壁面24と凸部25とを有する。凸部25は第1壁23の幅方向(Y軸方向)の中央に配置され、一対の壁面24は、凸部25を挟んでその幅方向の両外側に配置されている。壁面24は、上下方向に互いに隣接する案内面24a及び停止面24bを備え、案内面24aが停止面24bより上側(第1壁23の先端側)に配置されている。案内面24aは、停止面24bに近づくにしたがって弾性部30から離れるように傾斜している。停止面24bは、第2アーム20の長手方向に略垂直な平坦面である。凸部25は、壁面24よりも第2壁27に向かって突出している。凸部25に、第1壁23(または凸部25)を第2アーム20の長手方向に貫通する貫通孔26が設けられている。傾斜したランプ23aが第1壁23から弾性部30に向かって延びている。ランプ23aは、第1壁23が第2アーム20の長手方向に曲げ変形しないように第1壁23を補強する。
第2壁27は、第2アーム20の長手方向に対して略垂直な薄板である。第2壁27の上端に、第1壁23に向かって突出した第2係合部28が設けられている。第2係合部28は、第2壁27の幅方向(Y軸方向)に沿って延びている。第2係合部28は、第2係合面28a及び第2斜面28bを備える。第2係合面28aは、第2アーム20の内面から離間し且つ当該内面(またはXY面)に略平行な平坦面である。第2斜面28bは、第2係合面28aに対して第2壁27の先端側に配置され、第2アーム20から離れるにしたがって弾性部30から離れるように傾斜している。第1壁23の貫通孔26に対向するように、第2壁27に、第2壁27を第2アーム20の長手方向に貫通する貫通孔29が設けられている。第2壁27には、第1壁23のランプ23aのような補強構造は設けられていない。このため、第2壁27は、第2アーム20の長手方向に曲げ変形が可能である。
弾性部30は、第1アーム10及び第2アーム20と略同じ幅方向寸法を有する薄板であり、円弧状に湾曲されている。弾性部30に、弾性部30を第2アーム20の長手方向に貫通する貫通孔31が設けられている。弾性部30の貫通孔31、第1壁23の貫通孔26、及び第2壁27の貫通孔29は、第2アーム20の長手方向に平行な共通する軸に沿って配置されている。
弾性部30は、第2アーム20に対して第1アーム10が揺動可能なように弾性的に曲げ変形可能である。図1、図2、図3は、クランプ1に外力が加えられておらず、またクランプ1のいずれの箇所(例えば弾性部30)も弾性変形していない初期状態(または自然状態)のクランプ1を示している。初期状態では、弾性部30から遠ざかるにしたがって第1アーム10と第2アーム20との間の間隔が拡大するように、第2アーム20に対して第1アーム10が傾斜している。このように第2アーム20に対して第1アーム10が上下方向に離間した状態をクランプ1の「開状態」という。クランプ1が開状態にあるときの第2アーム20に対する第1アーム10の位置を「開位置」という。
クランプ1は、樹脂材料のような硬質材料からなる。例えば、クランプ1は、樹脂材料を射出成形することにより全体を一部品として一体的に製造されることが好ましい。使用できる樹脂材料は、制限はないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、スチレンエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ブチレンスチレンブロック共重合体などを例示することができる。弾性部30が弾性曲げ変形されることを考慮すると、クランプ1の材料は靭性を有することが好ましく、この観点から、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂であることが好ましい。
図1、図2、図3の初期状態(開状態)のクランプ1に第1アーム10が第2アーム20に接近するように力を加えると、弾性部30が曲げ変形し、図4及び図5のようにクランプ1を変形させることができる。
第1アーム10が第2アーム20に対して上下方向に対向し且つ略平行になっている。第1アーム10の第1押圧突起12が、第2アーム20の第2押圧突起22に、略上下方向に対向するように接近している。
第1アーム10の係止突起17は、第2アーム20の第1壁23と第2壁27との間の隙間に挿入されている。第1係合部18が第2係合部28に係合している。即ち、第1係合部18が第2係合部28より下に位置し、第1係合部18の第1係合面18aと第2係合部28の第2係合面28aとが上下方向に対向している。弾性部30の弾性回復力が、第1係合面18aと第2係合面28aとを上下方向に当接させている。
図4及び図5に示すように、第2アーム20に対して第1アーム10が接近し、第1係合部18が第2係合部28に係合した状態をクランプ1の「閉状態」という。クランプ1が閉状態にあるときの第2アーム20に対する第1アーム10の位置を「閉位置」という。
図示を省略するが、第1係合部18は、概略以下のプロセスを経て第2係合部28に係合する。
図2の初期状態において第1アーム10を第2アーム20に接近させると、最初に係止突起17の先端が第1壁23と第2壁27との間に進入し始める。続いて、係止突起17の背面17b(係止突起17の弾性部30に対向する面)が第1壁23(特にその案内面24a)に当接する。その後、背面17bが第1壁23(案内面24a)上を摺動しながら、係止突起17は第1壁23と第2壁27との間に更に進入する。次いで、係止突起17の第1係合部18(特にその第1斜面18b)が第2壁27の第2係合部28(特にその第2斜面28b)に衝突する。第1係合部18は、第2係合部28上を摺動しながら、第2係合部28が前方(弾性部30とは反対側)に変位するように第2壁27を弾性的に曲げ変形させる。第1係合部18が第2係合部28より下側に移動すると、第2壁27は直ちに弾性回復し、図5のように第1係合部18が第2係合部28に係合する。
第1係合部18が第2係合部28上を摺動するときも、背面17bは第1壁23上を摺動している。即ち、係止突起17は、第2係合部28と第1壁23とによって前後方向に位置拘束される。第1壁23は、ランプ23aで補強されているので、実質的に変形しない。このため、第1係合部18が第2係合部28に係合する直前に、第2壁27は係止突起17によって上記のように選択的に曲げ変形させられる。これは、その直後に発生する第2壁27の弾性回復力を増大させる。従って、第2係合部28は第1係合部18に確実に且つ深く係合する。
上記のプロセスにおいて、一対の係止突起17は、第1壁23から突出した凸部25(図1参照)に対して幅方向の両外側に位置しながら、第1壁23と第2壁27との間の隙間に進入する。凸部25は、一対の係止突起17と共働して、第1アーム10を第2アーム20に対して幅方向に位置決めする。クランプ1が開状態から閉状態へ変形する過程で、第1アーム10が第2アーム20に対して幅方向に位置ずれするのが防止される。これは、第1係合部18を第2係合部28に確実に係合させるのに有利である。
図5に示されているように、第1係合部18が第2係合部28に係合した閉状態で、係止突起17は第2アーム20から上下方向に離間し、且つ、第1壁23及び第2壁27は第1アーム10から上下方向に離間する。従って、第1係合面18aと第2係合面28aとが当接した状態で第1アーム10を第2アーム20に向かって押すと、第1アーム10を第2アーム20に向かって移動させ、第1係合面18aを第2係合面28aから離間させることができる。即ち、閉状態において、第1アーム10は第2アーム20に対して上下方向に遊びを有している。これは、第1係合部18が第2係合部28に係合するとき第2壁27が弾性回復するのを容易にするので、第1係合部18を第2係合部28に確実に係合させるのに有利である。但し、本発明は、閉状態のクランプ1が上記の遊びを有していなくてもよい。
図5に示されているように、係止突起17の背面17bの先端またはその近傍部分が、第1壁23の停止面24bに第2アーム20の長手方向に当接している。一方、係止突起17は、隙間37を介して第2壁27に対して第2アーム20の長手方向に離間している。隙間37は、第1係合部18が第2係合部28に係合した位置(互いに当接する第1係合面18a及び第2係合面28aの位置)よりも第2アーム20側(下側)に形成されている。
クランプ1は、柔軟なチューブの流路を閉塞するために使用することができる。クランプ1の使用方法を説明する。
図6Aは、開状態にあるクランプ1(図1、図2、及び図3参照)がチューブ50に装着された状態を示した斜視図である。図6Bはその側面図である。チューブ50は中空の円筒形状を有し、その内腔(図示せず)はチューブ50の長手方向に連続して流路を構成する。チューブ50は、ポリウレタンやゴムなどの柔軟な材料からなり、容易に変形可能なように可撓性を有する。
クランプ1の貫通孔31,26,29にチューブ50が挿入されて、クランプ1はチューブ50に装着されている。このため、クランプ1は、チューブ50から落下しない。第2アーム20に設けられた第2押圧突起22が比較的低いので、チューブ50は、ほぼまっすぐな状態で、第2アーム20の長手方向に沿っている。第1押圧突起12の頂部12a及び第2押圧突起22の頂部22aはチューブ50の長手方向に対して略直角方向に沿って延びている。貫通孔31,26,29を規定する内周端及び第2押圧突起22の頂部22aがチューブ50に接触してチューブ50との間に摩擦力が発生する。この摩擦力が、クランプ1がその自重によってチューブ50上を移動するのを防止する。クランプ1が開状態にあるとき、第1押圧突起12と第2押圧突起22とが離間している。このため、チューブ50内の流路は開放されている。流体はチューブ50の流路を流れることが可能である。
図6A及び図6Bの状態においてチューブ50の流路を閉塞する必要が生じた場合、クランプ1を閉状態(図4及び図5参照)に変形させる。図7Aは、チューブ50に装着されたクランプ1を閉状態に変形させた状態を示した斜視図である。図7Bはその側面図である。チューブ50が、第1押圧突起12と第2押圧突起22とによってその略直径方向に圧縮され、チューブ50の流路が閉塞されている。流体はチューブ50の流路を流れることができない。第1押圧突起12の頂部12a及び第2押圧突起22の頂部22aがチューブ50の長手方向に対して略直角方向に沿って延び(図6A及び図6B参照)、これらがチューブ50を局所的に圧縮するので、クランプ1は、チューブ50の流路を高い信頼性で閉塞することができる。
クランプ1が閉状態にあるとき、第1壁23の凸部25は一対の係止突起17の間に位置し、チューブ50は凸部25に設けられた貫通孔26内に配置されているので、チューブ50は、一対の係止突起17の間に、係止突起17から離間して配置されている。係止突起17は、チューブ50の流路の閉塞に何ら寄与していない。
弾性部30の弾性回復力及びチューブ50の反発力は、クランプ1を閉状態(図7A及び図7B参照)から開状態(図6A及び図6B参照)へ復帰させるように作用する。第1係合部18と第2係合部28との係合は、これらの力に対抗して、クランプ1を閉状態に保持し続ける。
第1係合部18が第2係合部28に係合しているとき、係止突起17は、第1壁23と第2壁27との間に挿入されている。更に、係止突起17(特にその背面17b)は第1壁23(特にその停止面24b)に前後方向に当接している(図5、図7B参照)。係合突起17は、前後方向に移動することが困難なように、第1壁23と第2壁27とによって前後方向に拘束されている。第2壁27の上端は、第1アーム10で覆われている。このため、第1係合部18と第2係合部28との係合を解除することは困難である。クランプ1でチューブ50の流路を一旦閉塞すれば(図7A及び図7B参照)、その後、チューブ50の流路を誤って再開してしまうという誤操作が起こる可能性は低い。したがって、クランプ1は、一旦閉じてしまうと、その後、開くことができない不可逆クランプ(例えば特許文献1参照)と概略同等の不可逆性を有している。
上述したように、従来の不可逆クランプでチューブの流路を閉塞してしまうと、当該クランプを破壊でもしない限り、チューブの流路を再開することができない。これに対して、本実施形態のクランプ1は、チューブ50の流路を再開する手段が確保されている。これについて、説明する。
上述したように、クランプ1が閉状態にあるとき、係止突起17と第2壁27との間に隙間37が形成される(図5、図7A、図7B参照)。図8に示すように、この隙間37に、開放ハンドル55の先端56を挿入する。開放ハンドル55は、樹脂や金属などの硬質材料からなり、実質的に変形しない程度の機械的強度を有する。先端56は、マイナスドライバーような所定幅の薄板形状を有している。隙間37に先端56を挿入した状態で、開放ハンドル55を矢印Rの向きに回転させる。図8において先端56の上部は、第2係合部28が係止突起17から離れる向きに移動するように、第2壁27を弾性的に曲げ変形させる。このとき、先端56の下部は、係止突起17の先端またはその近傍部分を第1壁23に向かって押圧する。係止突起17は第1壁23の停止面24bに当接し、且つ、第1壁23はランプ23aによって変形しないように補強されている(図5参照)。したがって、開放ハンドル55を矢印Rの向きに回転させたとき、係止突起17は実質的に変形せず、開放ハンドル55に加えた回転力を、第2壁27を弾性的に曲げ変形させるのに効果的に利用することができる。このように開放ハンドル55で第2係合部28を前方に向かって移動させることにより、第1係合部18と第2係合部28との係合を解除することができる。
開放ハンドル55の先端56を挿入する隙間は、第1係合部18と第2係合部28とが係合した位置よりも下側(第2アーム20側)に形成された隙間37である。開放ハンドル55に加えた回転力で第2壁27を曲げ変形させるためには、開放ハンドル55の先端56の幅(図8において先端56の上下方向寸法)が大きい方が有利である。このためには、隙間37の上下方向寸法が大きいことが望ましい。これは、第2壁27の第2アーム20からの突出高さを高くすれば実現できる。第2壁27が高いことは、第2係合部28の前方に向かう移動量を大きくするのに有利である。即ち、開放ハンドル55の先端56を挿入するための隙間37が、第1係合部18と第2係合部28とが係合した位置よりも下側(第2アーム20側)に形成されていることは、閉状態でのクランプ1の上下方向寸法を小さく抑えながら、第1係合部18と第2係合部28との係合を解除可能にするのに有利である。
第2壁27の第2係合部28に対して2つの係止突起17の第1係合部18が係合している。図8に示した操作を、2つの第1係合部18のそれぞれについて順次行う。2つの第1係合部18と第2係合部28との係合が解除されると、弾性部30が弾性回復し、クランプ1は開状態(図6A及び図6B参照)に復帰する。チューブ50の流路は再開される。
チューブ50は、例えば献血の際に使用される全血採血用バッグシステムの、分岐管と初流血バッグとをつなぐチューブ(以下、初流血チューブという)であってもよい。最初はクランプ1は開状態(図6A及び図6B参照)にあり、初流血を初流血チューブを介して初流血バッグに貯留することができる。その後、クランプ1を閉状態(図7A及び図7B参照)に変形させて初流血チューブの流路を閉塞する。血液を、輸血用血液として採血バッグに貯留することができる。開放ハンドル55を使用しない限り、閉状態のクランプ1を開状態に復帰させることは困難である。このため、初流血チューブをクランプ1で閉塞した後にクランプ1を誤って開状態に戻して初流血バッグ内の初流血を採血バッグへ流入させてしまうという誤操作を防止することができる。
一方、開放ハンドル55を使用すれば、閉状態のクランプ1を開状態に戻すことは可能である。このため、全血採血用バッグシステムの製造時や採血の準備作業中に誤ってクランプ1を閉状態に変形させてしまっても、開状態に戻すことができる。クランプ1の誤操作によって未使用の全血採血用バッグシステムを廃棄せざるを得なくなるという事態を回避することができる。
上記の実施形態は例示に過ぎない。本発明は、上記の実施形態に限定されず、適宜変更することができる。
第1壁23に設けられる凸部25の構成は任意に変更しうる。例えば、凸部が、貫通孔26に対して幅方向の両外側に配置された、上下方向に沿って延びた2本のリブで構成されてもよい。この場合、クランプが閉状態のとき、2本のリブの幅方向の両外側に、2つの係止突起17が配置される。本発明では、第1壁23が、壁面24よりも第2壁27に向かって突出した凸部25を備えていなくてもよい。
第1係合部18が第2係合部28に係合する係合プロセスにおいて、係止突起17は第1壁23上を摺動することは必須ではない。即ち、係止突起17は、第1壁23から離間しながら第1壁23と第2壁27との間に進入してもよい。また、この係合プロセスにおいて、第2壁27が前方に向かって曲げ変形することに加えて、またはこれに代えて、係止突起17が後方に向かって曲げ変形してもよい。
クランプの閉状態において、係止突起17は第1壁23から第2アーム20の長手方向に離間していてもよい。
第1壁23に設けられる補強構造(ランプ23a)の構成は任意である。第1壁23の厚さ(前後方向寸法)を増大させることにより第1壁23の強度を向上させ、これにより補強構造を省略してもよい。
上記の実施形態では、クランプ1をチューブ50に保持させるために、弾性部30、第1壁23、及び第2壁27のそれぞれに貫通孔が設けられていた。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、第1壁23及び第2壁27のうちの一方又は両方に、貫通孔の代わりに、上方に向かって開放した切り欠きを形成してもよい。この場合、チューブ50は切り欠きに嵌入される。第2壁27が切り欠きが設けられた略「U」字のX軸方向視形状を有していると、第2壁27の強度が低下するので、第1係合部18と第2係合部28との係合を解除する操作が容易になる。
上記の実施形態のクランプ1は、第2アーム20の長手方向がチューブ50に平行になるようにチューブ50に取り付けられた。しかしながら、本発明のクランプは、例えば、第1及び第2アーム10,20の長手方向がチューブ50に略直交するようにチューブ50に取り付けてもよい。この場合、第1押圧突起12の頂部12aは第1アーム10の長手方向に沿って延びることが好ましく、また、第2押圧突起22の頂部22aは第2アーム20の長手方向に沿って延びることが好ましい。弾性部30、第1壁23、及び第2壁27のいずれにも貫通孔は不要である。
第1アーム10の第1押圧突起12及び第2アーム20の第2押圧突起22のうちの一方を省略してもよい。第2押圧突起22を省略した場合には、クランプが閉位置にあるときのクランプの上下方向寸法を小さくすることができる。
上記の実施形態では、第1壁23は第2壁27に対して弾性部30側に配置されたが、第1壁23を第2壁27に対して弾性部30とは反対側に配置してもよい。この場合、第1係合部18は係止突起17の弾性部30に対向する面に設けられる。
第1係合部18と第2係合部28との係合を解除するための解除ツールの構成は任意であり、開放ハンドル55に限定されない。解除ツールは、隙間37に挿入可能な先端を有していればよい。先端の形状は、開放ハンドル55の先端56のような薄板に限定されず、例えば円柱などの柱状体(または棒状体)であってもよい。この場合、柱状体を隙間37に挿入した状態で、柱状体を上昇(第1アーム10に向かって移動)させる。隙間37の前後方向(第2アーム20の長手方向)の幅は、上方に向かって小さくなるテーパ状(楔状)に変化している。このため、隙間37内で柱状体を上昇させると、第2壁27を前方に向かって変形させることができ、第1係合部18と第2係合部28との係合を解除することができる。
解除ツールは、第1係合部18と第2係合部28との係合を解除することに特化した専用品(例えば図8の開放ハンドル55)である必要はない。例えば金属線を屈曲してなるゼムクリップを解除ツールとして使用しうる。
本発明のクランプは、第2壁27の強度を低下させるなどにより、解除ツールの代わりに作業者の爪を隙間37に挿入して第1係合部18と第2係合部28との係合を解除することができるように構成されていてもよい。但し、意図しない係合の解除を防止する観点からは、本発明のクランプは、何らかの解除ツールを使用しない限り第1係合部18と第2係合部28との係合を解除することが困難であるように構成されていることが好ましい。
本発明のクランプを適用可能なチューブは、全血採血用バッグシステムのチューブに限定されない。チューブの流路を閉塞することが必要な任意のチューブに、本発明のクランプを適用できる。チューブの流路を流れる流体は、液体、気体、またはこれらの混合体のいずれであってもよいが、好ましくは液体である。本発明のクランプは、従来の不可逆クランプの代替として使用することができる。
本発明のクランプは、医療、化学、機械などの分野において使用される柔軟なチューブの流路を閉塞するために広範囲に利用することができる。中でも、本発明は、医療分野において好ましく利用することができる。この場合、チューブを流れる流体は、液体(例えば、血液、薬液、栄養剤、生理食塩水など)が好ましい。
1 クランプ
10 第1アーム
12 第1押圧突起
12a 第1押圧突起の頂部
17 係止突起
18 第1係合部
20 第2アーム
22 第2押圧突起
22a 第2押圧突起の頂部
23 第1壁
23a ランプ(補強構造)
24 壁面
24a 案内面
24b 停止面
25 凸部
26 貫通孔
27 第2壁
28 第2係合部
29 貫通孔
30 弾性部
31 貫通孔
37 隙間
50 チューブ

Claims (13)

  1. 柔軟なチューブの流路を閉塞させることができるクランプであって、前記クランプは、
    第1アームと、
    第2アームと、
    前記第1アームの長手方向の一端と前記第2アームの長手方向の一端とを連結する、弾性的に曲げ変形可能な弾性部とを備え、
    前記第1アームの前記第2アームに対向する面に、一対の係止突起が、前記第1アームの幅方向に離間して設けられており、
    前記第2アームの前記第1アームに対向する面に、第1壁及び第2壁が、前記第2アームの長手方向に離間して設けられており、
    前記一対の係止突起に第1係合部が設けられており、
    前記第2壁に第2係合部が設けられており、
    前記チューブを前記第1アームと前記第2アームとの間に配置した状態で、前記クランプは、前記第1アームが前記第2アームから離間した開状態から前記第1アームが前記第2アームに接近した閉状態へ変形可能であり、
    前記クランプが前記閉状態にあるとき、
    前記第1アームと前記第2アームとが前記チューブを圧縮変形させて前記チューブの流路を閉塞させ、
    前記一対の係止突起の間に前記チューブが位置し且つ前記一対の係止突起が前記第1壁と前記第2壁との間に挿入された状態で、前記第1係合部が前記第2係合部に係合し、
    前記一対の係止突起と前記第2壁との間に前記第2アームの長手方向に沿った隙間が形成され
    前記隙間は、前記第2壁を変形させて、前記第1係合部と前記第2係合部との係合を解除するためのものであることを特徴とするクランプ。
  2. 前記クランプは、前記隙間が拡大するように前記第2壁を変形させて、前記第1係合部と前記第2係合部との係合を解除することができるように構成されている請求項1に記載のクランプ。
  3. 前記隙間は、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合した位置よりも前記第2アーム側に形成される請求項1又は2に記載のクランプ。
  4. 前記クランプが前記閉状態にあるとき、前記一対の係止突起は前記チューブに接触しない請求項1~3のいずれか一項に記載のクランプ。
  5. 前記第1壁は、前記第2壁に向かって突出した凸部を備え、
    前クランプが前記閉状態にあるとき、前記一対の係止突起の間に前記凸部が位置する請求項1~4のいずれか一項に記載のクランプ。
  6. 前記第1係合部が前記第2係合部に係合する直前に、前記一対の係止突起は前記第2壁を前記第1壁から離れる向きに弾性的に曲げ変形させ、
    前記第1係合部が前記第2係合部に係合したとき、前記第2壁は弾性回復する請求項1~5のいずれか一項に記載のクランプ。
  7. 前記クランプが前記開状態から前記閉状態へ変形する過程で前記一対の係止突起は前記第1壁上を摺動する請求項1~6のいずれか一項に記載のクランプ。
  8. 前記クランプが前記閉状態にあるとき前記一対の係止突起は前記第1壁に前記第2アームの長手方向に当接する請求項1~7のいずれか一項に記載のクランプ。
  9. 前記クランプが前記閉状態にあるとき、前記第1アームは、前記第2壁に対して前記第1アームと前記第2アームとが対向する方向に対向する請求項1~8のいずれか一項に記載のクランプ。
  10. 前記クランプが前記閉状態にあるとき、前記一対の係止突起は前記第2アームから前記第1アームと前記第2アームとが対向する方向に離間し、且つ、前記第1壁及び前記第2壁は前記第1アームから前記第1アームと前記第2アームとが対向する方向に離間する請求項1~9のいずれか一項に記載のクランプ。
  11. 前記第1壁が変形しないように前記第1壁を補強する補強構造が前記第1壁に設けられている請求項1~10のいずれか一項に記載のクランプ。
  12. 前記第1アームの前記第2アームに対向する面及び前記第2アームの前記第1アームに対向する面のうちの少なくとも一方に、押圧突起が更に設けられており、
    前記押圧突起は前記チューブの長手方向に直交する方向に沿って延びた頂部を有し、
    前記クランプが前記閉状態にあるとき、前記頂部が前記チューブを圧縮変形させて前記チューブの流路を閉塞させる請求項1~11のいずれか一項に記載のクランプ。
  13. 前記チューブを前記第2アームの長手方向に沿って配置することができるように、前記弾性部、前記第1壁、及び前記第2壁のそれぞれに、前記チューブを挿入することができる貫通孔又は切り欠きが設けられている請求項1~12のいずれか一項に記載のクランプ。
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