JP7435819B2 - クレーン - Google Patents

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Description

本発明は、クレーンに関する。
従来、自動車には、衝突被害軽減ブレーキを搭載することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、障害物に車両が衝突する前に車両を停車させるように自動的に車両のブレーキ手段を作動させる自動ブレーキシステムが開示されている。
特開2018-083550号公報
ところで、クレーンにおいては、ブームを伏せた格納状態で走行する場合と、ブームを起こした非格納状態で走行する場合がある。格納状態での走行状態及び非格納状態での走行状態の両方で同じ検知手段によって進行方向の前方の物体を検知すると、検知精度が悪化する、という問題がある。
そこで、本発明は、ブームの姿勢に応じて、前方に存在する物体の検知精度を向上させることができるクレーンを提供することを目的とする。
本発明に係るクレーンの一態様は、
ブームを旋回可能に支持し走行可能な走行車体を有するクレーンであって、
走行車体に設けられ、前方に存在する物体に関する第一情報を検知する第一検知部と、
ブームの先端部に設けられ、前方の物体に関する第二情報を検知する第二検知部と、
走行車体の走行を制御する制御部と、を備え、
クレーンは、ブームが伏せた状態である格納状態、及び、ブームが起立した状態である非格納状態において、走行可能に構成され、
制御部は、
ブームの格納状態において、第二情報に基づいてクレーンの走行を制御し、
ブームの非格納状態において、第一情報に基づいてクレーンの走行を制御する。
本発明のクレーンによれば、ブームの姿勢に応じて、前方に存在する物体の検知精度を向上させることができるクレーンを提供できる。
図1は、実施形態1のクレーンを示す側面図である。 図2は、実施形態1のクレーンを示す平面図である。 図3は、実施形態1のクレーン走行支援装置の機能構成を示すブロック図である。 図4は、実施形態1のクレーンが格納状態で走行している場合のクレーン走行支援装置を説明する図である。 図5は、実施形態1のクレーンが非格納状態で走行している場合のクレーン走行支援装置を説明する図である。 図6は、実施形態1の制御部による処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、実施形態2のクレーンが非格納状態で走行している場合のクレーン走行支援装置を説明する図である。 図8は、実施形態2の制御部の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明によるクレーンを実現する実施形態を、図面に示す実施形態1及び実施形態2に基づいて説明する。
[実施形態1]
実施形態1に係るクレーンは、ブームの先端側が下がるスラントブームを備えるラフテレーンクレーン(以下、単にクレーンという)である。
[クレーンの構成]
図1は、実施形態1のクレーンを示す側面図である。図2は、実施形態1のクレーンを示す平面図である。以下、実施形態1のクレーンの構成を説明する。なお、クレーンの前後方向を前後方向Dとする。
図1及び図2に示すように、クレーン1は、車体10と、旋回体20と、ブーム30とを備える。
車体10は、走行車体の一例に該当し、アウトリガー11と、道路や作業現場を自走するための走行装置等を備える。
アウトリガー11は、作業時に、水平方向及び垂直方向に張り出し、車体10全体を持ち上げて、姿勢を安定させる。
旋回体20は、車体10の上方に設けられ、車体10に対して、鉛直軸C1回りに回転可能となっている。旋回体20は、キャビン21を備える。キャビン21は、クレーン1の進行方向を向いて、ブーム30の右側に設けられている。なお、キャビン21は、クレーン1の進行方向を向いて、ブーム30の左側に設けられてもよい。
キャビン21は、車体10の走行を制御するための操作部(例えば、ステアリング、シフトレバー、アクセルペダル、及びブレーキペダル等)を有する。また、キャビン21は、旋回体20、ブーム30、およびウィンチ24等を操作する操作部を有する。キャビン21に搭乗した運転者Mは、操作部を操作して、旋回体20を旋回させ、ブーム30を起伏及び伸縮させ、ウィンチ24を回転させて作業を行う。
ブーム30は、基端側の基端ブーム31と、中間ブーム32と、先端側の先端ブーム33と、を備える。中間ブーム32と先端ブーム33は、順次、基端ブーム31の内部に格納される入れ子式になっている。
基端ブーム31は、旋回体20に設けられた起伏シリンダ(不図示)に支持される。起伏シリンダが伸縮することで、ブーム30は起伏し、伸縮シリンダ(不図示)が伸縮することによって、ブーム30が伸縮する。
ブーム30は、格納状態において、先端が斜め下方に傾斜した姿勢であるスラントブームである。ここで、格納状態とは、ブーム30が縮んだ状態で、伏せた姿勢をいう。非格納状態とは、ブーム30が縮んだ状態又はブーム30が伸びた状態で、ブーム30が起きた姿勢をいう。
先端ブーム33の先端に設けられたブームヘッド33aには、シーブ34が配置されている。旋回体20に設けられたウィンチ24には、吊り荷用のワイヤロープ35が巻かれている。ワイヤロープ35は、ウィンチ24からシーブ34までブーム30に沿って配置される。シーブ34に掛け回されたワイヤロープ35は、シーブ34から鉛直方向の下方に吊り下げられる。ワイヤロープ35の最下部には、フック36が設けられている。
フック36には、荷物が吊られる。ウィンチ24によってワイヤロープ35が繰り出されることで、フック36が降下し、ワイヤロープ35が巻き上げられることで、フック36が上昇する。
車体10の前側の先端には、第一距離検知手段51が、前方を向いた姿勢で設けられる。第一距離検知手段51は、クレーン1の幅方向Wにおいて、車体10の略中央に設けられる。第一距離検知手段51は、幅方向Wにおいて、ブーム30と重なる位置に設けられる。
第一距離検知手段51は、第一検知部の一例に該当し、進行方向の前方の物体を検知して、その物体との距離を検知する。第一距離検知手段51は、第一距離検知手段51の前方且つ第一距離検知手段51と同じ高さに存在する物体に関する情報を検知する。第一距離検知手段51が検知する前方の物体に関する情報は、第一情報の一例に該当する。第一情報は、第一距離検知手段51と第一距離検知手段51の前方に存在する物体との距離に関する情報を含む。第一情報は、第一距離検知手段51の前方に物体が存在するか否かに関する情報を含んでもよい。
先端ブーム33の先端には、第二距離検知手段52が、前方を向いた姿勢で設けられる。すなわち、第二距離検知手段52は、ブーム30の先端に取り付けられる。第二距離検知手段52は、進行方向の前方の物体を検知して、その物体との距離を検知する。第二距離検知手段52は、第二検知部の一例に該当する。
第二距離検知手段52は、第二距離検知手段52の前方且つ第二距離検知手段52と同じ高さに存在する物体に関する情報を検知する。つまり、ブーム30が起仰していないブームの格納状態において、第二距離検知手段52は、車体10の前方且つ車体10と同じ高さに存在する物体に関する情報を検知する。一方、ブーム30が起仰したブームの非格納状態において、第二距離検知手段52は、車体10の前方且つブーム30(先端ブーム33)の先端部と同じ高さに存在する物体に関する情報を検知する。
第二距離検知手段52が検知する前方の物体に関する情報は、第二情報の一例に該当する。第二情報は、第二距離検知手段52と第二距離検知手段52の前方に存在する物体との距離に関する情報を含む。第二情報は、第二距離検知手段52の前方に物体が存在するか否かに関する情報を含んでもよい。
第一距離検知手段51と第二距離検知手段52としては、例えば、ミリ波レーダや、超音波センサや、LiDAR(Light Detection and Ranging)等の距離センサとすることができる。第一距離検知手段51と第二距離検知手段52が検知する物体としては、自動車、自転車、人物、建設物、工事現場に置かれている建設資材、及び/又はプラントの配管等があげられる。物体は、静止している静止体であっても、移動している移動体であってもよい。
第二距離検知手段52は、先端ブーム33に、先端ブーム33に対する上下方向(起伏方向)に回転可能に設けられる。第二距離検知手段52は、駆動部71によって、姿勢を変更可能とする。
車体10には、ブーム格納状態検知手段53が搭載される。ブーム格納状態検知手段53は、ブーム30が格納状態であるか、非格納状態であるかを検知する。ブーム格納状態検知手段53は、例えば、リミットスイッチ等の種々のセンサであってよい。
車体10には、起伏角度検知手段54が搭載される。起伏角度検知手段54は、ブーム30の起伏角度を検知する。起伏角度検知手段54は、例えば、起伏角センサ等の種々のセンサであってよい。
車体10には、後述する制御部60により制御される制動装置70が搭載される。制動装置70は、制御部60からの情報によって、走行しているクレーン1を制動する。制動装置70は、電気式又は機械式の種々のブレーキ装置であってよい。
このように構成されたクレーン1は、ウィンチ24によるワイヤロープ35の繰り出し・巻き上げ、ブーム30の起伏及び伸縮、並びに旋回体20の旋回により、フック36に吊られた荷物を所定の位置に移動させる。
[クレーン走行支援装置の機能構成]
図3は、実施形態1に係るクレーン走行支援装置の機能構成を示すブロック図である。図4は、実施形態1に係るクレーン1が格納状態で走行している場合のクレーン走行支援装置を説明するための図である。図5は、実施形態1に係るクレーン1が非格納状態で走行している場合のクレーン走行支援装置を説明するための図である。以下、実施形態1に係るクレーン1のクレーン走行支援装置の機能構成を説明する。
図3に示すように、クレーン走行支援装置1Aは、第一距離検知手段51が検知した情報と、第二距離検知手段52が検知した情報と、ブーム格納状態検知手段53が検知した情報と、起伏角度検知手段54が検知した情報とが制御部60に入力され、制御部60で制御された情報が制動装置70と駆動部71に出力される。
第一距離検知手段51は、クレーン1の走行時に使用され、クレーン1の進行方向の前方の物体に関する情報を検知する。第一距離検知手段51が検知した情報は、制御部60に入力される。
第二距離検知手段52は、クレーン1の走行時に使用され、クレーン1の進行方向の前方の物体に関する情報を検知する。第二距離検知手段52が検知した情報は、制御部60に入力される。
ブーム格納状態検知手段53は、ブーム30が格納状態であるか、非格納状態であるかを検知する。ブーム格納状態検知手段53が検知した情報は、制御部60に入力される。
起伏角度検知手段54は、ブーム30の起伏角度を検知する。起伏角度検知手段54が検知した情報は、制御部60に入力される。
制御部60は、ブーム格納状態判断部61と、使用決定部62と、制動制御部63と、姿勢調整部64と、を備える。制御部60は、実体的には、CPU、ROM、RAM、およびHDD等がバスで接続される構成、又は、ワンチップのLSI等からなる構成であってよい。制御部60は、制御対象の動作を制御するための種々のプログラムやデータを格納している。
ブーム格納状態判断部61は、ブーム格納状態検知手段53から入力された情報に基づいて、ブーム30が格納状態であるか、非格納状態であるかを判断する。
使用決定部62は、ブーム格納状態判断部61の判断に基づいて、第一距離検知手段51の検知結果(つまり、前方に存在する物体に関する第一情報)を使用するか否かと、第二距離検知手段52の検知結果(つまり、前方に存在する物体に関する第二情報)を使用するか否かを決定する。すなわち、使用決定部62は、ブーム格納状態判断部61の判断に基づいて、第一距離検知手段51と第二距離検知手段52との少なくとも一方の検知結果の使用を決定する。
具体的には、使用決定部62は、ブーム格納状態判断部61が格納状態であると判断した場合、図4に示すように、第一距離検知手段51の検知結果を使用せず、第二距離検知手段52の検知結果を使用するように決定する。すなわち、ブーム格納状態判断部61が格納状態であると判断した場合、ブーム30の先端に設けられた第二距離検知手段52による物体G(例えばトラックG1)の検知結果を使用して、クレーン1の走行が制御される。
使用決定部62は、ブーム格納状態判断部61が非格納状態であると判断した場合、図5に示すように、第二距離検知手段52の検知結果を使用せず、第一距離検知手段51の検知結果を使用するように決定する。すなわち、ブーム格納状態判断部61が非格納状態であると判断した場合、車体10に設けられた第一距離検知手段51による物体G(例えば、トラックG1)の検知結果を使用して、クレーン1の走行が制御される。
制動制御部63は、使用決定部62の決定に基づいた検知結果を使用して、クレーン1の走行を停止させる指示を制動装置70に出す。すなわち、制動制御部63は、使用決定部62の決定に基づいた検知結果を使用して、クレーン1の走行を制御する指示を制動装置70に出力する。
制動制御部63は、第一距離検知手段51の検知結果に基づいてクレーン1の走行を制御する場合、第一距離検知手段51の検知結果(つまり、第一情報)が第一所定条件を満たした場合に、クレーン1の走行を停止するように制動装置70を制御する。ここで、第一所定条件は、例えば、第一距離検知手段51と第一距離検知手段51の前方に存在する物体との距離(第一距離検知手段51の検知結果)が、所定距離以下の場合に満たされる。
制動制御部63は、第二距離検知手段52の検知結果に基づいてクレーン1の走行を制御する場合、第二距離検知手段52の検知結果(つまり、第二情報)が第二所定条件を満たした場合に、クレーン1の走行を停止するように制動装置70を制御する。ここで、第二所定条件は、例えば、第二距離検知手段52と第二距離検知手段52の前方に存在する物体との距離(第二距離検知手段52の検知結果)が、所定距離以下の場合に満たされる。
尚、制動制御部63が、第一距離検知手段51の検知結果及び第二距離検知手段52の検知結果に基づいてクレーン1の走行を制御する場合には、制動制御部63は、第一距離検知手段51の検知結果が第一所定条件を満たした場合、及び/又は、第二距離検知手段52の検知結果が第二所定条件を満たす場合に、クレーン1の走行を停止するように制動装置70を制御してもよい。
姿勢調整部64は、起伏角度検知手段54の検知結果に基づいて、第二距離検知手段52が前方を向いた姿勢になるような指示を駆動部71に出す。すなわち、姿勢調整部64は、起伏角度検知手段54の検知結果に基づいて、第二距離検知手段52の姿勢を調整する指示を駆動部71に出す。換言すれば、第二距離検知手段52は、ブーム30の起伏角に応じて姿勢を変えることにより、常時前方を向くように構成されている。よって、第二距離検知手段52は、ブーム30が起仰した状態において、第二距離検知手段52と同じ高さ且つ前方に存在する物体に関する情報を検知する。
制動装置70は、制動制御部63から出力された指示に基づいて、クレーン1の制動力を発生させる。すなわち、制動装置70は、制動制御部63から出力された指示に基づいて、走行しているクレーン1を停止させる。
駆動部71は、姿勢調整部64から出力された指示に基づいて、第二距離検知手段52が前方を向くように第二距離検知手段52の姿勢を調整する。すなわち、駆動部71は、姿勢調整部64から出力された指示に基づいて、第二距離検知手段52の姿勢を調整する。
[制御部による処理]
図6は、実施形態1の制御部60による処理の流れを示すフローチャートである。以下、実施形態1のクレーン走行支援装置1Aの制御部60による処理の流れを説明する。
まず、ブーム格納状態判断部61が、ブーム30が格納状態であるか否かを判断する(ステップS101)。ブーム30が格納状態であると判断した場合(ステップS101でYES)、使用決定部62は、第一距離検知手段51の検知結果を使用せず、第二距離検知手段52の検知結果を使用するように決定する(ステップS102)。
次いで、制動制御部63は、第二距離検知手段52の検知結果に基づいて、クレーン1の走行を制動する指示を制動装置70に与え(ステップS103)、処理を終了する。
一方、ブーム30が非格納状態であると判断した場合(ステップS101でNO)、使用決定部62は、第二距離検知手段52の検知結果を使用せず、第一距離検知手段51の検知結果を使用するように決定する(ステップS104)。
次いで、制動制御部63は、第一距離検知手段51の検知結果に基づいて、クレーン1の走行を制動する指示を制動装置70に与え(ステップS105)、処理を終了する。
[クレーン走行支援装置の作用]
実施形態1のクレーン走行支援装置1Aは、車体10に設けられている、進行方向の前方の物体Gとの距離を検知する第一距離検知手段51と、ブーム30の先端に取り付けられている、進行方向の前方の物体Gとの距離を検知する第二距離検知手段52と、ブーム30の格納状態と非格納状態とを判断するブーム格納状態判断部61と、ブーム格納状態判断部61の判断に基づいて、第一距離検知手段51と第二距離検知手段52との少なくとも一方の検知結果の使用を決定する使用決定部62と、使用決定部62の決定に基づいた検知結果を使用して、クレーン1の走行を制御する制動制御部63と、を備え、使用決定部62は、ブーム格納状態判断部61が格納状態であると判断した場合、第一距離検知手段51の検知結果を使用せず、第二距離検知手段52の検知結果を使用するように決定し、ブーム格納状態判断部61が非格納状態であると判断した場合、第一距離検知手段51の検知結果を使用するように決定する(図3)。
これにより、ブーム30が格納状態でクレーン1が走行しているときは、ブーム30の先端に取り付けられた第二距離検知手段52を使用して、進行方向の前方の物体Gを検知して、クレーン1の走行を制御することができる。そのため、第一距離検知手段51を使用することにより、格納状態のブーム30が検知範囲に映りこんでしまって検知精度が低下することを防止することができる。
一方、クレーン1が非格納状態で走行しているときは、車体10に設けられている第一距離検知手段51を使用して、進行方向の前方の物体Gを検知して、クレーン1の走行を制御することができる。そのため、車体10により近い範囲の物体Gを検知可能として、検知精度を向上させることができる。その結果、ブーム30の姿勢に応じた、クレーン1の進行方向の前方の物体Gの検知精度を向上させることができる。
実施形態1のクレーン走行支援装置1Aにおいて、第一距離検知手段51は、車体10の幅方向Wにおいて、ブーム30と重なる位置に設けられている(図2参照)。
ブーム30が格納状態でクレーン1が走行しているときは、ブーム30の先端に取り付けられた第二距離検知手段52を使用することができる。そのため、第一距離検知手段51を使用することにより、格納状態のブーム30が検知範囲に映りこんでしまって検知精度が低下することを防止することができる。一方、クレーン1が非格納状態で走行しているときは、車体10に設けられている第一距離検知手段51を使用して、車体10により近い範囲の物体Gを検知可能として、検知精度を向上させることができる。その結果、ブーム30の姿勢に応じた、クレーン1の進行方向における物体Gの検知精度を向上させることができる。
実施形態1のクレーン走行支援装置1Aにおいて、ブーム30は、格納状態で、先端が斜め下方に傾斜した姿勢のスラントブームである(図1参照)。
これにより、スラントブームが格納状態でクレーン1が走行しているときは、スラントブームの先端に取り付けられた第二距離検知手段52を使用することができる。そのため、第一距離検知手段51を使用することにより、格納状態のスラントブームが検知範囲に映りこんでしまって検知精度が低下することを防止することができる。一方、クレーン1が非格納状態で走行しているときは、車体10に設けられている第一距離検知手段51を使用して、車体10により近い範囲の物体Gを検知可能として、検知精度を向上させることができる。その結果、スラントブームの姿勢に応じた、クレーン1の進行方向における物体Gの検知精度を向上させることができる。
[実施形態2]
次に、図7および図8を参照して、本発明の実施形態2に係るクレーン走行支援装置について説明する。実施形態2のクレーン走行支援装置は、制御部による処理が異なる点で、実施形態1のクレーン走行支援装置と相違する。
[クレーン走行支援装置の機能構成]
図7は、実施形態2のクレーンが非格納状態で走行している場合のクレーン走行支援装置を説明するための図である。以下、実施形態2のクレーン走行支援装置の機能構成を説明する。なお、実施形態1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一の用語又は同一の符号を用いて説明する。
使用決定部62は、図3に示すように、ブーム格納状態判断部61が非格納状態であると判断した場合、第二距離検知手段52の検知結果と、第一距離検知手段51の検知結果とを使用するように決定する。
この際、姿勢調整部64は、起伏角度検知手段54の検知結果に基づいて、第二距離検知手段52の姿勢を、前方を向く前方姿勢に調整する指示を駆動部71に出す。
具体的には、図7に示すように、ブーム格納状態判断部61が非格納状態であると判断した場合、車体10に設けられた第一距離検知手段51による物体G(例えば、トラックG1)の検知結果と、ブーム30の先端に設けられた第二距離検知手段52による物体G(例えば、プラントの配管G2)の検知結果とを使用して、クレーン1の走行が制御される。
使用決定部62は、ブーム格納状態判断部61が格納状態であると判断した場合、実施形態1と同様の指示を出す。
[制御部による処理]
図8は、実施形態2の制御部60の処理の流れを示すフローチャートである。以下、実施形態2のクレーン走行支援装置1Aの制御部60による処理の流れを説明する。
まず、ブーム格納状態判断部61が、ブーム30が格納状態であるか否かを判断する(ステップS201)。ブーム30が格納状態であると判断した場合(ステップS201でYES)、使用決定部62は、第一距離検知手段51の検知結果を使用せず、第二距離検知手段52の検知結果を使用するように決定する(ステップS202)。
次いで、制動制御部63は、第二距離検知手段52の検知結果に基づいて、クレーン1の走行を制動する指示を制動装置70に与え(ステップS203)、処理を終了する。
一方、ブーム30が非格納状態であると判断した場合(ステップS201でNO)、使用決定部62は、第一距離検知手段51の検知結果と第二距離検知手段52の検知結果を使用するように決定する(ステップS204)。
次いで、姿勢調整部64は、起伏角度検知手段54が検知したブーム30の起伏角度を取得する(ステップS205)。
次いで、姿勢調整部64は、起伏角度検知手段54の検知結果に基づいて、第二距離検知手段52の姿勢を調整する指示を駆動部71に出して、第二距離検知手段52が前方を向く前方姿勢に調整する(ステップS206)。
次いで、制動制御部63は、第一距離検知手段51の検知結果と、第二距離検知手段52の検知結果とに基づいて、クレーン1の走行を制動する指示を制動装置70に与え(ステップS207)、処理を終了する。
[クレーン走行支援装置の作用]
以下、実施形態2のクレーン走行支援装置1Aの作用を説明する。
実施形態2のクレーン走行支援装置1Aは、ブーム30の起伏角度を検知する起伏角度検知手段54を備え、起伏角度検知手段54の検知結果に基づいて、第二距離検知手段52の姿勢を調整する姿勢調整部64を備える(図3参照)。
これにより、ブーム30が非格納状態においても、ブーム30の起伏角度に応じて、前方を向く前方姿勢にするように第二距離検知手段52を調整することができる。そのため、ブーム30が非格納状態でクレーン1が走行している際に、第二距離検知手段52によって、クレーン1の進行方向の前方且つ車体10より上方に存在する物体G2を検知することができる。その結果、車体10より上方の物体G2に、ブーム30が当たらないように、クレーン1の走行を制御することができる。
なお、他の構成及び作用効果については、実施形態1と略同様であるので説明を省略する。
以上、本発明のクレーン走行支援装置を実施形態1及び実施形態2に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、これらの実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や、追加や、各実施例の組み合わせ等は許容される。
実施形態1及び実施形態2では、ブーム30は、格納状態において、先端が斜め下方に傾斜した姿勢であるスラントブームとする例を示した。しかし、ブーム30は、格納状態において、先端が水平な姿勢である上置きブームであってもよい。
実施形態1及び実施形態2では、起伏角度検知手段54を起伏角センサとする例を示した。しかし、起伏角度検知手段としては、この態様に限定されず、例えば、カメラ画像の画像認識により、ブーム30の角度を検知するようにしてもよい。
実施形態1及び実施形態2では、ブーム格納状態検知手段53が、ブーム30が格納状態であるか、非格納状態であるかを検知する例を示した。しかし、起伏角度検知手段54が、ブーム30が格納状態であるか、非格納状態であるかを検知してもよい。この場合、起伏角度検知手段54が、ブーム格納状態検知手段53を構成する。
実施形態1及び実施形態2では、使用決定部62の決定に基づいた検知結果を使用して、制動制御部63がクレーン1の走行を停止させる指示を制動装置70に出す例を示した。しかし、使用決定部62の決定に基づいた検知結果を使用して、警報装置によって警報を出力すると共に、制動制御部63がクレーン1の走行を停止させる指示を制動装置70に出すようにしてもよい。
実施形態1及び実施形態2では、第一距離検知手段51は、クレーン1の幅方向Wにおいて、ブーム30と重なる位置に設けられる例を示した。しかし、第一距離検知手段51は、クレーン1の幅方向Wにおいて、車体10の中央より外側(右側又は左側)に設けられてもよい。
実施形態1及び実施形態2では、本発明をラフテレーンクレーンであるクレーン1に適用する例を示した。しかし、本発明は、走行可能なクレーンに適用することができる。
2020年10月30日出願の特願2020-182857の日本出願に含まれる明細書、図面、および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
1 クレーン
1A クレーン走行支援装置
10 車体
11 アウトリガー
20 旋回体
21 キャビン
24 ウィンチ
30 ブーム
31 基端ブーム
32 中間ブーム
33 先端ブーム
33a ブームヘッド
34 シーブ
35 ワイヤロープ
36 フック
51 第一距離検知手段
52 第二距離検知手段
53 ブーム格納状態検知手段
54 起伏角度検知手段
60 制御部
61 ブーム格納状態判断部
62 使用決定部
63 制動制御部
64 姿勢調整部
70 制動装置
71 駆動部
G 物体

Claims (6)

  1. ブームを旋回可能に支持し走行可能な走行車体を有するクレーンであって、
    前記走行車体に設けられ、前方に存在する物体に関する第一情報を検知する第一検知部と、
    前記ブームの先端部に設けられ、前方の物体に関する第二情報を検知する第二検知部と、
    前記走行車体の走行を制御する制御部と、を備え、
    前記クレーンは、前記ブームが伏せた状態である格納状態、及び、前記ブームが起立した状態である非格納状態において、走行可能に構成され、
    前記制御部は、
    前記ブームの前記格納状態において、前記第二情報に基づいて前記クレーンの走行を制御し、
    前記ブームの前記非格納状態において、前記第一情報に基づいて前記クレーンの走行を制御する、
    クレーン。
  2. 前記第一検知部は、前記走行車体の幅方向において、前記ブームと重なる位置に設けられている、請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記第二検知部は、前記ブームの起伏角に応じて姿勢を変えることにより、常時前方を向く、請求項1又は2に記載のクレーン。
  4. 前記第一情報は、前記第一検知部と前記第一検知部の前方に存在する物体との距離に関する情報であり、
    前記第二情報は、前記第二検知部と前記第二検知部の前方に存在する物体との距離に関する情報である、
    請求項1~3の何れか一項に記載のクレーン。
  5. 前記制御部は、前記非格納状態において、前記第一情報及び前記第二情報に基づいて前記走行を制御する、
    請求項1~4の何れか一項に記載のクレーン。
  6. 前記制御部は、
    前記格納状態において、前記第二情報が所定条件を満たした場合に、前記走行を停止し、
    前記非格納状態において、前記第一情報及び前記第二情報のうち少なくとも一方が所定条件を満たした場合に、前記走行を停止する、
    請求項5に記載のクレーン。
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