JP7435318B2 - 車両の燃料タンク構造 - Google Patents

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Description

この発明は、燃料タンク内の上部空間とフューエルパイプの給油口側とを連通するリサーキュレーションパイプの連結部の後方にサイレンサが位置するような車両の燃料タンク構造に関する。
従来、車両の燃料タンク構造としては、リヤフロアパネルの下方で、かつサイレンサの車両前方に位置する燃料タンクと、燃料を注ぎ入れる給油口と、をフューエルパイプで連通すると共に、燃料タンク内の上部空間と給油口側とを連通するリサーキュレーションパイプを設けたものが知られている。
このリサーキュレーションパイプは、燃料タンク内の蒸発ガスを大気に放出しないように、燃料蒸発ガスを循環させるためのパイプである。
上述のリサーキュレーションパイプが、燃料タンク寄りに位置するゴムチューブ製のタンク側パイプと、給油口寄りに位置する鋼管製の給油口側パイプとに分割された場合、これら両パイプは連結部にて連結される。例えば、特許文献2には、リサーキュレーションパイプを燃料タンク寄りに位置するタンク側パイプと、給油口寄りに位置する給油口側パイプとに分割し、これら両パイプを連結部としてのコネクタで連結した構造が開示されている。
また、特許文献1に示すように、燃料タンク内の上部空間とフューエルパイプの給油口側とを連通する非分割構造のリサーキュレーションパイプを設け、このリサーキュレーションパイプをブラケットを介して上述のフューエルパイプに保持した構造が知られている。
連結部を備えるリサーキュレーションパイプをフューエルパイプに固定する場合、これら両特許文献1、2を組合せたような構造が考えられるが、サイレンサがリサーキュレーションパイプの連結部よりも車両後方に位置する場合、車両の後突時にサイレンサが車両前方に変位して、このサイレンサが上記連結部に当たって当該連結部が破損する虞がある。サイレンサや連結部のレイアウト変更や、サイレンサの車両前方への変位を抑制するための車体の補強等を行うことで、連結部の破損を抑制することは可能であるが、コストや質量の増加を招いてしまう。
国際公開第WO2017/222031A1号公報 実開昭61-064028号公報
そこで、この発明は、サイレンサがリサーキュレーションパイプの連結部の後方に位置する構造において、コストや質量の増加を招くことなく、車両後突時にサイレンサが連結部に当たって、該連結部が破損するのを抑制できる車両の燃料タンク構造の提供を目的とする。
この発明による車両の燃料タンク構造は、リヤフロアパネルの下方で、かつ、サイレンサの車両前方に位置する燃料タンクと、燃料を注ぎ入れる給油口と上記燃料タンクとを連通するフューエルパイプと、上記燃料タンク内の上部空間と上記フューエルパイプの上記給油口側とを連通するリサーキュレーションパイプと、上記リサーキュレーションパイプを保持して上記フューエルパイプに固定するブラケットと、を備える車両の燃料タンク構造であって、上記リサーキュレーションパイプは、上記燃料タンク寄りに位置するタンク側パイプと、上記給油口寄りに位置する給油口側パイプと、上記サイレンサの前方において上記タンク側パイプと上記給油口側パイプとを連結する連結部と、を備え、上記ブラケットは、上記燃料タンクの車両後方において、上記連結部の後方に当該連結部と車両後方視で重複するように設けられ、上記ブラケットは、上記リサーキュレーションパイプを保持する保持部を備え、上記連結部と車両後面視で重複するように上記保持部から車幅方向内側に延びる先当部を備えたものである。
上記構成によれば、車両後突時において、サイレンサが前方に変位する際、車両後方視で連結部と重複するブラケットに対して当該サイレンサが先に当たるため、上記ブラケットよりも前方に位置する連結部の破損を抑制することができる。
また上述したように、上記ブラケットは、上記リサーキュレーションパイプを保持する保持部を備え、上記連結部と車両後面視で重複するように上記保持部から車幅方向内側に延びる先当部を備えたため、大きなレイアウト変更を必要とすることなく、車両後突時において上述のブラケットの上記先当部にサイレンサを当てることで、上記連結部の破損を抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記リサーキュレーションパイプには、上記ブラケットの前端位置に当該ブラケットの車両前方側への移動を規制するビードが備えられるものである。
上記構成によれば、車両後突時に、上記ブラケットが前方移動して、連結部に荷重が伝達されることを上記ビードにて抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記リサーキュレーションパイプには、上記連結部と重複する位置に上記ブラケットの車両前方側への移動を規制する第2ビードが備えられるものである。
上記構成によれば、車両後突時に、上記ブラケットが前方移動して、連結部に荷重が伝達されることを上記第2ビードにて抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ブラケットは上記リサーキュレーションパイプを上下で挟み込む上側ブラケットと下側ブラケットとを備えており、上記先当部は上記下側ブラケットを車幅方向内側に延長して形成されるものである。
上記構成によれば、次のような効果がある。すなわち、車両後突時には、車両右側面視でサイレンサが時計方向に回動しつつ前方移動して、ブラケットに対して下側から先に当たる。このため、上記下側ブラケットの延長により上述の先当部を形成することで、この先当部にサイレンサを可及的早く当てて、連結部への荷重伝達をより一層抑制することができる。
この発明によれば、サイレンサがリサーキュレーションパイプの連結部の後方に位置する構造において、車両後突時にサイレンサが連結部に当たって、該連結部が破損するのを抑制できるという効果がある。
本発明の燃料タンク構造を備えた車両の下部車体構造を示す底面図 図1の要部を拡大して車両の燃料タンク構造を示す底面図 車両の燃料タンク構造を車両右側から見た状態で示す側面図 車両の燃料タンク構造を後方かつ下方から見た状態で示す斜視図 ブラケットを示す拡大底面図 図5のA-A線矢視断面図 ブラケットの斜視図 図2のB-B線に沿う要部の矢視断面図
サイレンサがリサーキュレーションパイプの連結部の後方に位置する構造において、コストや質量の増加を招くことなく、車両後突時にサイレンサが連結部に当たって、該連結部が破損することを抑制するという目的を、リヤフロアパネルの下方で、かつ、サイレンサの車両前方に位置する燃料タンクと、燃料を注ぎ入れる給油口と上記燃料タンクとを連通するフューエルパイプと、上記燃料タンク内の上部空間と上記フューエルパイプの上記給油口側とを連通するリサーキュレーションパイプと、上記リサーキュレーションパイプを保持して上記フューエルパイプに固定するブラケットと、を備える車両の燃料タンク構造であって、上記リサーキュレーションパイプは、上記燃料タンク寄りに位置するタンク側パイプと、上記給油口寄りに位置する給油口側パイプと、上記サイレンサの前方において上記タンク側パイプと上記給油口側パイプとを連結する連結部と、を備え、上記ブラケットは、上記燃料タンクの車両後方において、上記連結部の後方に当該連結部と車両後方視で重複するように設けられるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の燃料タンク構造を示し、図1は当該燃料タンク構造を備えた車両の下部車体構造を示す底面図、図2は図1の要部を拡大して車両の燃料タンク構造を示す底面図、図3は車両の燃料タンク構造を車両右側から見た状態で示す側面図である。
また、図4は車両の燃料タンク構造を後方かつ下方から見た状態で示す斜視図、図5はブラケットを示す拡大底面図、図6は図5のA-A線矢視断面図、図7はブラケットの斜視図、図8は図2のB-B線に沿う要部の矢視断面図である。
車両の燃料タンク構造の説明に先立って、まず、車両の下部車体構造について説明する。
図1に示すように、車室の床面を形成するフロアパネル1を設け、このフロアパネル1の車幅方向中央には車室内側へ突出するトンネル部2を一体または一体的に形成している。なお、図1では図示の便宜上、上述のフロアパネル1およびトンネル部2は、その一部のみを示している。
上述のフロアパネル1の車幅方向左右両サイドには、車両の前後方向に延びるサイドシル3を接合固定している。このサイドシル3は、サイドシルインナ4とサイドシルアウタ5とを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面を備えた車体強度部材である。
上述のフロアパネル1の後端部には、上方に立上がるキックアップ部6を介して、車両後方に延びるリヤシートパン7を設けている。このリヤシートパン7の上部には、図示しないリヤシートが搭載される。
上述のリヤシートパン7の後端部には、当該リヤシートパン7の後端部からさらに後方に延びるリヤフロアパン8を設け、このリヤフロアパン8の車幅方向中間部には、下方に段下げ形成された荷室凹部9が形成されている。
上述のキックアップ部6の直後部とリヤシートパン7の前端部とに跨がり、かつ、車幅方向に延びるクロスメンバ10(いわゆるNo.3クロスメンバ)を設け、これら各要素6,7,10間には、車幅方向に延びる閉断面を形成している。
また、リヤシートパン7の後端部とリヤフロアパン8の前端部との境界部における上下両側には、後部クロスメンバアッパ(図示せず)および後部クロスメンバロア11(いわゆるNo.4クロスメンバ)を設けている。
上述の後部クロスメンバアッパ、後部クロスメンバロア11は車幅方向に延びており、これら後部クロスメンバアッパと後部クロスメンバロア11との間には、車幅方向に延びる閉断面が形成されている。
図1に示すように、上述のリヤシートパン7およびリヤフロアパン8の車幅方向左右両サイドには、車両の前後方向に延びる車体強度部材としてのリヤサイドフレーム12,12が設けられている。
同図に示すように、該リヤサイドフレーム12の前部は、車両側面視で上述のサイドシル3の後部とオーバラップするように設けられている。ここで、上述のクロスメンバ10および後部クロスメンバロア11は、左右一対のリヤサイドフレーム12,12間にわたって車幅方向に延びるように設けられている。
上述のリヤサイドフレーム12の後部には、当該リヤサイドフレーム12から車幅方向外方へ突出するようにフロアサイドパネル13が設けられている。
このフロアサイドパネル13の前部と対応する位置においてリヤフロアパン8の下方部には、車幅方向に延びる消音装置としてのサイレンサ14が配置されている。
図1に示すように、このサイレンサ14は底面視略L字状の左右一対のテールパイプ15,15を含み、このテールパイプ15の上流側下壁とサイレンサ14の車幅方向外側端部下壁との間には、整流用のカバー部材16が設けられている。
また、図1に示すように、上述のサイレンサ14の前部における車幅方向中間部には、排気ガスの入口管17を介して接合フランジ18が設けられている。
一方で、同図に示すように、上記サイレンサ14の配置位置の直前部には、左右一対のリヤサイドフレーム12,12間を車幅方向に延びて連結する後端クロスメンバ19(いわゆるNo.5クロスメンバ)が設けられている。
そして、上述の後部クロスメンバ11の車幅方向中間部と、上記後端クロスメンバ19の車幅方向中間部と、を車両前後方向に連結する左右一対の縦メンバ20,21を設けている。
この車両の後輪は、トーションビーム式リヤサスペンション(図示せず)にて懸架されている。上記トーションビーム式リヤサスペンションは、トレーリングアームと、ねじり棒ばねとしてのトーションビームと、減衰装置としてのダンパ等を備えており、後部クロスメンバ11の直後部におけるリヤサイドフレーム12には、上記ダンパの上端部を支持するダンパ支持部材22が設けられている。
この車両の車輪駆動方式は、4WD方式(4ホイールドライブ方式)に設定されている。このため、ダッシュロアパネル前方のエンジンルーム内にエンジンを搭載している。エンジンのシリンダヘッドにおける排気ポートと連通するように排気マニホールドが設けられている。この排気マニホールドの下流に連通接続した排気管23を、ダッシュロアパネルの下方からトンネル部2の下方を通して、図1に示すようにサイレンサ14の直前部まで、後方に延ばしている。
図1に示すように、上述の排気管23の後端部には接合フランジ24を設けており、この接合フランジ24をサイレンサ14前方の接合フランジ18と連結することで、排気管23下流からの排気ガスを、入口管17を介してサイレンサ14の内部上流に流入すべく構成している。
次に、車両の燃料タンク構造について詳述する。
図1に示すように、リヤフロアパネルとしてのリヤシートパン7の下方で、かつ、上記サイレンサ14の車両前方には、燃料タンク25が設けられている。同図に示すように、この燃料タンク25は、少なくとも排気管23を跨ぐ鞍形に形成されている。
また、図1に示すように、上述の燃料タンク25は、クロスメンバ10と後部クロスメンバ11との間に位置しており、当該燃料タンク25の車幅方向中央部は、タンク支持バンド26およびブラケット27を介して、その前後に位置するクロスメンバ10と後部クロスメンバ11とに支持されている。
さらに、図1に示すように、上述の縦メンバ20,21と対応する位置において、上記後部クロスメンバ11にはタンク支持ブラケット28,29を取付けている。燃料タンク25の左右後部には当該燃料タンク25と一体的に取付け座30,31を設け、これら取付け座30,31を上述のタンク支持ブラケット28,29を介して後部クロスメンバ11に支持させている。
図1に示すように、燃料タンク25の左右前部にも当該燃料タンク25と一体に取付け座32,33を設け、これら取付け座32,33を上述のクロスメンバ10に支持させている。
上述の燃料タンク25に燃料を供給するために、燃料を注ぎ入れる給油口34と燃料タンク25とを連通するフューエルパイプ35を設けている。この実施例では、該フューエルパイプ35は燃料タンク25寄りに位置するタンク側のフィラーホース36と、給油口34寄りに位置する給油口側のフィラーパイプ37と、に2分割されている。
図1の要部を拡大して図2に示すように、フィラーパイプ37の下流端部をフィラーホース36の上流端部内に挿入し、これら両者37,36の接続部をバンド38で締付け固定している。
上述の給油口34は、車両左側のリヤフェンダパネル内に位置するフューエルボックス内に設けられており、フューエルリッドの開放時に、上記給油口34に対して燃料の注入が可能となるように構成されている。
また、上述のバンド38は、図2に示すように、ダンパ支持部材22よりも車両前方で、かつ、リヤサイドフレーム12よりも車幅方向内方に位置する。
図1~図4に示すように、上述の燃料タンク25内の上部空間と、上述のフューエルパイプ35の給油口34側(つまりフィラーパイプ37の給油口34側)
とを連通するリサーキュレーションパイプ40を設けている。このリサーキュレーションパイプ40は、燃料タンク25内の蒸発ガスを大気に放出しないように、燃料蒸発ガスを循環させるためのパイプである。
上述のリサーキュレーションパイプ40は、燃料タンク25寄りに位置するゴムチューブ製のタンク側パイプ41と、上述の給油口34寄りに位置する鋼管製の給油口側パイプ42と、に2分割されている。
図1、図2、図4に示すように、2分割されたタンク側パイプ41と給油口側パイプ42とは、サイレンサ14の前方において連結部としてのコネクタ50で互いに連結されている。
詳しくは、上記コネクタ50はサイレンサ14の前方で、かつ、フィラーホース36とフィラーパイプ37とを締結するバンド38の車幅方向内方に位置している。
図2に示すように、上記コネクタ50および上記バンド38の車両後方において、上述のリサーキュレーションパイプ40を保持してフューエルパイプ35に固定するブラケット60を設けている。
詳しくは、上述のブラケット60は燃料タンク25の車両後方において、リサーキュレーションパイプ40の鋼管製の給油口側パイプ42を保持して、フューエルパイプ35のフィラーパイプ37下流部に固定している。
図2に示すように、上述のフューエルパイプ35およびリサーキュレーションパイプ40は、燃料タンク25の後部から一旦、車両後方に延びた後に、ブラケット60の後部から車幅方向外方に延び、さらに、リヤサイドフレーム12の車幅方向外端部から上方に立上がるように配策されている。
図2に示すように、上述のフューエルパイプ35およびリサーキュレーションパイプ40は、上記リヤサイドフレーム12の車幅方向外端部において、当該リヤサイドフレーム12に取付けたプロテクタ45により車幅方向外方から覆われて一体的に保護されている。
図2に示すように、上述のブラケット60は、燃料タンク25の車両後方において、連結部としてのコネクタ50の後方に設けられており、しかも、当該ブラケット60はコネクタ50と車両後方視で重複するように設けられている。
これにより、車両後突時において、その衝撃でサイレンサ14が車両前方に変位する際、車両後方視でコネクタ50と重複するブラケット60に対して当該サイレンサ14が先に当たり、ブラケット60よりも車両前方に位置するコネクタ50の破損を抑制すべく構成したものである。
図5、図6、図7に示すように、上述のブラケット60はフューエルパイプ35とリサーキュレーションパイプ40とを上下で挟み込む上側ブラケット61と下側ブラケット62とを備えている。
上述の上側ブラケット61は、相対的に車幅方向外側に位置するフューエルパイプ35を上側から保持する外側保持部61aと、相対的に車幅方向内側に位置するリサーキュレーションパイプ40を上側から保持する内側保持部61bと、これら各保持部61a,61bを連結する連結部61cと、を備えている。
また、上述の下側ブラケット62は、車幅方向外側に位置するフューエルパイプ35を下側から保持する外側保持部62aと、車幅方向内側に位置するリサーキュレーションパイプ40を下側から保持する内側保持部62bと、これら各保持部62a,62bを連結する連結部62cと、を備えている。
上述の上側ブラケット61の前後両端部には、各保持部61a,61bおよび連結部61cから上方に立上がる補強リブ61dが一体形成されている。
同様に、下側ブラケット62の前後両端部にも、各保持部62a,62bおよび連結部62cから下方に延びる補強リブ62dが一体形成されている。
図6、図7に示すように、車幅方向外側に位置する上下の外側保持部61a,62aは、フューエルパイプ35の外径に対応して相対的に大径に形成されている。また車幅方向内側に位置する上下の内側保持部61b,62bは、リサーキュレーションパイプ40の外径に対応して相対的に小径に形成されている。
さらに、図6に示すように、下側ブラケット62における外側保持部62aの車幅方向外端部には、開口部62eを形成する一方で、上側ブラケット61における外側保持部61aの車幅方向外端部には、上記開口部62eに挿入される係止舌片61eを一体形成している。
そして、上記開口部62eに係止舌片61eを挿入し、当該係止舌片61eを開口部62eの車幅方向外側の口縁下面で係止した状態下において、ボルト63、ナット64等の取付け部材にて上下の連結部61c,62cを連結する。これにより、上下の外側保持部61a,62aでフューエルパイプ35を上下から挟み込むと共に、上下の内側保持部61b,62bでリサーキュレーションパイプ40を上下から挟み込むように構成している。
しかも、上述の下側ブラケット62には、当該下側ブラケット62を車幅方向内側に延長することで先当部65が一体形成されている。
図2に示すように、上述のブラケット60における下側ブラケット62に一体形成された先当部65は、コネクタ50と車両後面視で重複するものである。
このように、上記ブラケット60に先当部65を形成することで、大きなレイアウトの変更を必要とすることなく、車両後突時においてブラケット60の先当部65にサイレンサ14を当てて、コネクタ50の破損を抑制するように構成している。
また、車両後突時には、車両右側面視でサイレンサ14(特に、そのテールパイプ15)が時計方向に回動しつつ前方移動して、ブラケット60に対して下側から先に当たる。このため、上述の下側ブラケット62の車幅方向内側への延長により上記先当部65を形成することで、この先当部65にサイレンサ14を可及的早く当てて、コネクタ50への荷重伝達をより一層抑制するように構成したものである。
図8に示すように、連結部としてのコネクタ50は、車両前方側から車両後方側にかけて小径パイプ51と、中径パイプ52と、大径パイプ53と、フランジ部54とを、この順に一体形成した多段筒状に形成されている。
上述の小径パイプ51の外周部には、前後方向に間隔を隔てて複数の環状係止部55が一体形成されており、小径パイプ51の外周に装着したゴムチューブ製のタンク側パイプ41を上記環状係止部55にて、その抜止めを図って保持するように形成している。
上述の大径パイプ53は、その内部に鋼管製の給油口側パイプ42の下流端部を挿入保持するものである。この大径パイプ53の内周と給油口側パイプ42の外周との間の気密性を確保する目的で、大径パイプ53の内径部前部寄りの位置には、スペーサ56で離間された前後一対のシール部材57,57が設けられている。上述のシール部材57としてはOリング等を用いることができる。
上述の大径パイプ53の内径部の前後方向中間部には、給油口側パイプ42の径方向の位置を規制する内方突起58が一体形成されている。
そして、図8に示すように、上記コネクタ50により、ゴムチューブ製のタンク側パイプ41と、鋼管製の給油口側パイプ42と、を気密状に連結している。
上述のタンク側パイプ41と給油口側パイプ42とから成るリサーキュレーションパイプ40には、図8に示すように、上記ブラケット60の前端位置に、当該ブラケット60の車両前方側への移動を規制する環状のビード43が一体形成されている。
これにより、車両後突時に、上記ブラケット60が前方移動して、コネクタ50に荷重が伝達されることを、上記ビード43により抑制すべく構成したものである。
さらに、図8に示すように、上述のリサーキュレーションパイプ40における給油口側パイプ42には、コネクタ50と重複する位置に、上記ブラケット60の車両前方側への移動を規制する環状の第2ビード44が一体形成されている。
詳しくは、上記第2ビード44はコネクタ50の大径パイプ53内において、内方突起58とフランジ部54との間に位置する給油口側パイプ42の所定部位に一体形成されたものである。
これにより、車両後突時に、上記ブラケット60が前方移動して、コネクタ50に荷重が伝達されることを、上記第2ビード44にて抑制すべく構成したものである。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の車両の燃料タンク構造は、リヤフロアパネル(リヤシートパン7参照)の下方で、かつ、サイレンサ14の車両前方に位置する燃料タンク25と、燃料を注ぎ入れる給油口34と上記燃料タンク25とを連通するフューエルパイプ35と、上記燃料タンク25内の上部空間と上記フューエルパイプ35の上記給油口34側とを連通するリサーキュレーションパイプ40と、上記リサーキュレーションパイプ40を保持して上記フューエルパイプ35に固定するブラケット60と、を備える車両の燃料タンク構造であって、上記リサーキュレーションパイプ40は、上記燃料タンク25寄りに位置するタンク側パイプ41と、上記給油口34寄りに位置する給油口側パイプ42と、上記サイレンサ14の前方において上記タンク側パイプ41と上記給油口側パイプ42とを連結する連結部(コネクタ50参照)と、を備え、上記ブラケット60は、上記燃料タンク25の車両後方において、上記連結部(コネクタ50)の後方に当該連結部(コネクタ50)と車両後方視で重複するように設けられたものである(図1、図2参照)。
この構成によれば、車両後突時において、サイレンサ14が前方に変位する際、車両後方視で連結部(コネクタ50)と重複するブラケット60に対して当該サイレンサ14が先に当たるため、上記ブラケット60よりも前方に位置する連結部(コネクタ50)の破損を抑制することができる。
また、この発明の一実施形態においては、上記ブラケット60は、上記リサーキュレーションパイプ40を保持する保持部(内側保持部62b参照)を備え、上記連結部(コネクタ50)と車両後面視で重複するように上記保持部(内側保持部62b)から車幅方向内側に延びる先当部65を備えるものである(図2、図5、図6参照)。
この構成によれば、大きなレイアウト変更を必要とすることなく、車両後突時において上述のブラケット60の上記先当部65にサイレンサ14を当てることで、上記連結部(コネクタ50)の破損を抑制することができる。
さらに、この発明の一実施形態においては、上記リサーキュレーションパイプ40には、上記ブラケット60の前端位置に当該ブラケット60の車両前方側への移動を規制するビード43が備えられるものである(図2、図8参照)。
この構成によれば、車両後突時に、上記ブラケット60が前方移動して、連結部(コネクタ50)に荷重が伝達されることを上記ビード43にて抑制することができる。
さらにまた、この発明の一実施形態においては、上記リサーキュレーションパイプ40には、上記連結部(コネクタ50)と重複する位置に上記ブラケット60の車両前方側への移動を規制する第2ビード44が備えられるものである(図8参照)。
この構成によれば、車両後突時に、上記ブラケット60が前方移動して、連結部(コネクタ50)に荷重が伝達されることを上記第2ビード44にて抑制することができる。
加えて、この発明の一実施形態においては、上記ブラケット60は上記リサーキュレーションパイプ40を上下で挟み込む上側ブラケット61と下側ブラケット62とを備えており、上記先当部65は上記下側ブラケット62を車幅方向内側に延長して形成されるものである(図5~図7参照)。
この構成によれば、次のような効果がある。すなわち、車両後突時には、車両右側面視でサイレンサ14(特に、そのテールパイプ15)が時計方向に回動しつつ前方移動して、ブラケット60に対して下側から先に当たる。このため、上記下側ブラケット62の延長により上述の先当部65を形成することで、この先当部65にサイレンサ14を可及的早く当てて、連結部(コネクタ50)への荷重伝達をより一層抑制することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のリヤフロアパネルは、実施例のリヤシートパン7に対応し、
以下同様に、
連結部は、コネクタ50に対応し、
保持部は、内側保持部62bに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、環状のビード43および環状の第2ビード44を例示したが、これはリサーキュレーションパイプ40の外径部から径方向外方へ突出する非環状構造のビードであってもよい。
以上説明したように、本発明は、リヤフロアパネルの下方で、かつ、サイレンサの車両前方に位置する燃料タンクと、燃料を注ぎ入れる給油口と上記燃料タンクとを連通するフューエルパイプと、上記燃料タンク内の上部空間と上記フューエルパイプの上記給油口側とを連通するリサーキュレーションパイプと、上記リサーキュレーションパイプを保持して上記フューエルパイプに固定するブラケットと、を備える車両の燃料タンク構造について有用である。
7…リヤシートパン(リヤフロアパネル)
14…サイレンサ
25…燃料タンク
34…給油口
35…フューエルパイプ
40…リサーキュレーションパイプ
41…タンク側パイプ
42…給油口側パイプ
43…ビード
44…第2ビード
50…コネクタ(連結部)
60…ブラケット
61…上側ブラケット
62…下側ブラケット
62b…内側保持部(保持部)
65…先当部

Claims (4)

  1. リヤフロアパネルの下方で、かつ、サイレンサの車両前方に位置する燃料タンクと、
    燃料を注ぎ入れる給油口と上記燃料タンクとを連通するフューエルパイプと、
    上記燃料タンク内の上部空間と上記フューエルパイプの上記給油口側とを連通するリサーキュレーションパイプと、
    上記リサーキュレーションパイプを保持して上記フューエルパイプに固定するブラケットと、を備える車両の燃料タンク構造であって、
    上記リサーキュレーションパイプは、上記燃料タンク寄りに位置するタンク側パイプと、上記給油口寄りに位置する給油口側パイプと、上記サイレンサの前方において上記タンク側パイプと上記給油口側パイプとを連結する連結部と、を備え、
    上記ブラケットは、上記燃料タンクの車両後方において、上記連結部の後方に当該連結部と車両後方視で重複するように設けられ
    上記ブラケットは、上記リサーキュレーションパイプを保持する保持部を備え、上記連結部と車両後面視で重複するように上記保持部から車幅方向内側に延びる先当部を備えたことを特徴とする
    車両の燃料タンク構造。
  2. 上記リサーキュレーションパイプには、上記ブラケットの前端位置に当該ブラケットの車両前方側への移動を規制するビードが備えられる
    請求項に記載の車両の燃料タンク構造。
  3. 上記リサーキュレーションパイプには、上記連結部と重複する位置に上記ブラケットの車両前方側への移動を規制する第2ビードが備えられる
    請求項1または2に記載の車両の燃料タンク構造。
  4. 上記ブラケットは上記リサーキュレーションパイプを上下で挟み込む上側ブラケットと下側ブラケットとを備えており、上記先当部は上記下側ブラケットを車幅方向内側に延長して形成される
    請求項に記載の車両の燃料タンク構造。
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