JP7435213B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来、搬送ベルトなどの搬送面に載置されて搬送される記録媒体に対し、インク吐出部に設けられたノズルからインクを吐出して所望のパターンで着弾させていくことで、記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置がある。このインクジェット記録装置では、記録媒体に反りやしわなどがあって記録媒体の一部が搬送面から浮き上がっていると、記録媒体がインク吐出部に接触して記録媒体の搬送不良が生じたり、記録媒体の接触によりインク吐出部にインク吐出不良等の不具合が生じたりする。また、反りやしわを有する記録媒体がインク吐出部に接触しない場合であっても、ノズルと記録媒体との間の距離が場所によって変化し、インクの着弾位置に一様でないずれが生じて画質が低下するという問題がある。
これに対し、特許文献1には、記録媒体の搬送方向についてインク吐出部の上流側で記録媒体の浮き上がりを検知する検知部を設け、記録媒体の浮き上がりが検出された場合に、浮き上がりの生じている部分がインク吐出部に到達するまでに記録媒体の搬送を停止させる技術が開示されている。
特許第5283483号公報
しかしながら、記録媒体の浮き上がりが検知されるたびに記録媒体の搬送を停止させると、記録媒体の搬送効率が低下して生産性が損なわれるという課題がある。
この発明の目的は、生産性の低下を抑えつつ、記録媒体の浮き上がりへの対処を行うことができるインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のインクジェット記録装置の発明は、
搬送面に載置された記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体に対してインクを吐出するノズルを有するインク吐出部と、
前記搬送部による記録媒体の搬送方向について前記インク吐出部の上流側から下流側に向けて空気を送出し、当該空気によって記録媒体を前記搬送面に向けて付勢する空気送出動作を行う空気送出部と、
前記空気送出部により送出される空気を加湿する加湿部と、
記録媒体の前記搬送面からの浮き上がりに係る制御情報に基づいて前記空気送出部による前記空気送出動作を制御する制御部と、
を備え、
前記空気送出部は、前記空気送出動作において、前記加湿部により加湿された空気の少なくとも一部が前記ノズルと前記搬送面との間を通る向きで空気を送出
前記制御部は、前記空気送出部による空気の送出量が多いほど、送出される空気に含まれる水分量が多くなるように、前記加湿部による加湿動作を制御する
請求項に記載の発明は、請求項に記載のインクジェット記録装置において、
前記搬送方向について前記インク吐出部の上流側の所定位置における前記搬送面からの記録媒体の浮き上がりを検知する検知部を備え、
前記制御情報は、前記検知部による前記浮き上がりの検知結果に係る情報を含む。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のインクジェット記録装置において、
前記検知部は、前記搬送面からの記録媒体の浮き上がりの高さを検知し、
前記制御情報は、前記検知部による前記浮き上がりの高さに係る情報を含み、
前記制御部は、前記制御情報に基づいて、前記浮き上がりの高さが高いほど空気の送出量が多くなるように前記空気送出部による前記空気送出動作を制御する。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記制御情報に基づいて、記録媒体のうち少なくとも前記浮き上がりが生じている部分に対して空気が送出されるように前記空気送出部による前記空気送出動作のタイミングを制御する。
請求項に記載の発明は、請求項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記搬送方向と直交する幅方向について異なる位置に設けられた複数の前記空気送出部と、
前記幅方向について異なる位置に設けられた複数の前記検知部と、
を備え、
前記制御部は、前記複数の検知部による前記浮き上がりの検知結果に係る前記制御情報に基づいて、前記複数の空気送出部の各々による前記空気送出動作を制御する。
請求項に記載の発明は、請求項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記制御情報は、前記搬送部により搬送される記録媒体の材質に係る情報を含む。
請求項に記載の発明は、請求項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記制御情報に基づいて前記加湿部による加湿動作を制御する。
請求項に記載の発明は、請求項1~のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記空気送出部は、前記加湿部により加湿された空気を送出する空気送出ノズルを有する。
請求項に記載の発明は、請求項1~のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記搬送方向について異なる位置に設けられた複数の前記インク吐出部を備え、
前記空気送出部は、前記複数のインク吐出部のうち前記搬送方向について最も上流側の前記インク吐出部よりも、前記搬送方向について上流側に設けられている。
請求項10に記載の発明は、請求項1~のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記搬送方向について異なる位置に設けられた複数の前記インク吐出部を備え、
前記搬送方向について、前記複数のインク吐出部の各々の上流側に、各インク吐出部に対応する前記空気送出部が設けられている。
請求項11に記載の発明は、請求項1~10のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記搬送部は、前記搬送面を有する搬送部材を備え、当該搬送部材を所定の周回経路で周回移動させることで記録媒体を搬送し、
当該インクジェット記録装置は、前記搬送部材に設けられた通気孔を介して、前記搬送部材の前記搬送面側とは反対側から空気を吸引し、前記搬送部材の前記搬送面に載置されている記録媒体を当該搬送面に吸着させる吸引部を備える。
本発明に従うと、生産性の低下を抑えつつ、記録媒体の浮き上がりへの対処を行うことができるという効果がある。
インクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 ヘッドユニットの構成を示す模式図である。 検知部の内部構成を示す図である。 図1の加湿空気送出部の一部を拡大して示した図である。 支持吸引部の一部及び検知部の斜視図である。 インクジェット記録装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 検知部による浮き量の検知方法を説明する図である。 浮き量の検知結果に応じた空気の送出量の設定例を示す図である。 画像形成処理の制御部による制御手順を示すフローチャートである。 変形例に係る加湿空気送出部の構成を示す図である。
以下、本発明のインクジェット記録装置に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置1は、搬送部10と、支持吸引部20(吸引部)と、ヘッドユニット30(インク吐出部)と、検知部40と、加湿空気送出部50と、媒体供給部61と、媒体排出部62と、制御部70(図6参照)などを備える。
媒体供給部61は、枚葉紙、厚紙、段ボール材や樹脂板などの各種個別の記録媒体M(搬送対象物)を重ねて載置可能であり、最上部に載置された記録媒体Mを1枚ずつ搬送部10に送出する。
搬送部10は、媒体供給部61から記録媒体Mを受けて搬送し、媒体排出部62へ送出する。搬送部10は、駆動ローラー111と、従動ローラー112と、2つの補助ローラー113と、搬送モーター12と、搬送ベルト13(搬送部材)などを備える。以下では、駆動ローラー111、従動ローラー112、及び補助ローラー113のうち任意の1つを指す場合には搬送ローラー11と記す。
搬送ベルト13は、4つの搬送ローラー11の回りに架け渡された無端状(環状)の帯状部材であって、例えばスチールベルトや、ゴムなどの樹脂製のベルトなどを用いることができる。スチールベルトとしては、例えば、厚さ0.3mm程度のSUS304、SUS631といったステンレス鋼やアルミ合金などを用いることができる。また、搬送ベルト13には、搬送ベルト13の外周面と内周面との間を貫通する複数の通気孔132(図4参照)が設けられており、空気が通過可能となっている。
4つの搬送ローラー11のうち駆動ローラー111は、搬送モーター12による回転駆動動作に応じて回転する。搬送ベルト13は、駆動ローラー111が回転することで、4つの搬送ローラー11の回りの周回経路を一定の速度で周回移動する。搬送ベルト13の外周面は、搬送対象の記録媒体Mが載置される搬送面131を構成する。この搬送面131のうち従動ローラー112と駆動ローラー111との間の搬送区間に、媒体供給部61から引き渡された記録媒体Mが載置される。当該記録媒体Mは、搬送ベルト13の周回移動に伴って搬送方向(図1における左方向)に一定の速度で搬送される。搬送ベルト13に載置されて搬送される記録媒体Mは、搬送経路上で、4つのヘッドユニット30によるインク吐出範囲を通過する。
なお、搬送ローラー11の数は4つに限られず、少なくとも駆動ローラー111及び従動ローラー112が設けられていれば任意の数とすることができる。
支持吸引部20は、搬送区間において搬送ベルト13を内周面側から支持する平板状の部材である。また、支持吸引部20は、吸引ファン21(図6参照)により、搬送ベルト13に設けられた通気孔132を介して、搬送ベルト13の搬送面131側とは反対側から空気を吸引し、搬送ベルト13の搬送面131に載置されている記録媒体Mを当該搬送面131に吸着させる。このように記録媒体Mを搬送面131に吸着させることで、記録媒体Mの位置ずれや変形が生じないように保持しつつ搬送することができる。また、また記録媒体Mに多少の浮き上がりがあっても、この吸着によって平坦な状態に矯正される効果もある。
ヘッドユニット30は、搬送ベルト13により搬送されている記録媒体Mに対して画像データに基づいてノズルからインクを吐出して画像を記録する。本実施形態では、複数色、ここでは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット30が、搬送方向上流側から順に所定の間隔で配置されている。これらの4つのヘッドユニット30は、ノズルの開口部が設けられたインク吐出面が適宜な間隔(数ミリ程度)で搬送面131及び搬送面131上の記録媒体Mに対向するように配置されている。
なお、ヘッドユニット30の数は3つ以下又は5つ以上であってもよい。
図2は、ヘッドユニット30の構成を示す模式図であり、ヘッドユニット30を搬送ベルト13に相対する側から見た平面図である。ヘッドユニット30は、板状の支持部32と、支持部32に設けられた貫通孔に篏合した状態で支持部32に固定された複数の(ここでは8つの)記録ヘッド31とを有する。記録ヘッド31は、ノズルNの開口部が設けられたインク吐出面311が支持部32の貫通孔から搬送面131側に向けて露出した状態で支持部32に固定されている。
記録ヘッド31では、複数のノズルNが、記録媒体Mの搬送方向と交差する方向(本実施形態では搬送方向と直交する幅方向)に等間隔にそれぞれ配列されている。本実施形態では、各記録ヘッド31は、幅方向に等間隔に一次元配列されたノズルNの列(ノズル列)を4つ有している。これらの4つのノズル列は、ノズルNの幅方向についての位置が重ならないように幅方向の位置が互いにずらされて配置されている。なお、記録ヘッド31が有するノズル列の数は4つに限られず、3つ以下又は5つ以上であってもよい。
ヘッドユニット30における8つの記録ヘッド31は、ノズルNの幅方向についての配置範囲が連続するように千鳥格子状に配置されている。ヘッドユニット30に含まれるノズルNの幅方向についての配置範囲は、記録媒体Mのうち画像が記録可能な領域の幅方向の幅をカバーしている。ヘッドユニット30は、画像の形成時には位置が固定されて用いられ、記録媒体Mの搬送に応じて搬送方向についての所定間隔の各位置に対してノズルNからインクを吐出することで、シングルパス方式で画像を形成する。各ノズルNからインクを吐出させるためのインク吐出機構は、圧電素子を用いたピエゾ式のものであってもよいし、インクを加熱して噴出させるサーマル式のものであってもよい。
図1に示す検知部40は、搬送方向について4つのヘッドユニット30の上流側の所定位置に設けられており、当該所定位置における搬送面131からの記録媒体Mの浮き上がりを検知して、検知結果に係る信号を制御部70に出力する。
図3は、検知部40の内部構成を示す図である。
検知部40は、筐体41と、筐体41に固定され幅方向に延びる回転軸42と、回転軸42の回りで回転可能に取り付けられたアーム部43と、光学検知部D1~D3(以下では、これらのうち任意の1つを指す場合には光学検知部Dと記す)とを備える。
アーム部43は、通常は、図3の破線に示すように、先端部43aが搬送面131から所定の高さとなる初期位置にある。アーム部43が初期位置にある場合には、搬送面131上に正常に吸着された記録媒体Mは、アーム部43と接触することなく検知部40の下方を搬送方向に通過する。
一方、支持吸引部20による吸着では矯正しきれない浮き上がりが生じている記録媒体Mが搬送されると、図3の実線で示すように、記録媒体Mの浮き上がり部分がアーム部43の先端部43aに接触し、アーム部43を上方に押し上げる。記録媒体Mに押し上げられたアーム部43は、回転軸42を中心に、図3における時計回りに、記録媒体Mの浮き上がりの高さhに応じた角度だけ回転する。
光学検知部D1~D3は、受発光部tを有する。受発光部tは、幅方向に向けて光を射出する発光素子と、発光素子からの光を受光して検出する受光素子とを有する。アーム部43の後端部43bは、アーム部43回転に応じて、受発光部tの発光素子と受光素子との間の光路を通過するようになっている。また、光学検知部D1~D3は、回転するアーム部43の後端部43bの移動経路に沿って各光学検知部Dの受発光部tが並ぶように配置されている。よって、各光学検知部Dにおける受光素子による光の検出状況に基づいて、アーム部43の回転角度、すなわち記録媒体Mの浮き上がりの高さhを検知することができる。
なお、図3では、記録媒体Mの先端部分がカールして浮き上がっている例を用いて説明しているが、浮き上がりの態様はこれに限られない。カールによる浮き上がりは、記録媒体Mの後端にも生じやすく、また記録媒体Mにしわがあると、当該しわの部分に浮き上がりが生じる。
次に、加湿空気送出部50の構成について説明する。
図4は、図1の加湿空気送出部50の一部を拡大して示した図である。
図1及び図4に示すように、加湿空気送出部50は、空気送出ノズル51(空気送出部)及び加湿部52などを備える。
空気送出ノズル51は、搬送方向について、4つのヘッドユニット30の各々の上流側に、各ヘッドユニット30に対応して設けられている。各空気送出ノズル51は、4つのヘッドユニット30の上流側にそれぞれ配置されている4つの第1送風管53のいずれかに連通しており、各第1送風管53は、搬送方向に延びる第2送風管54によって連結され、互いに連通している。各空気送出ノズル51は、第2送風管54及び第1送風管53を介して供給された空気をノズル先端の開口から送出する。詳しくは、各空気送出ノズル51は、搬送方向についてヘッドユニット30の上流側から下流側に向けて空気A(図4)を送出し、当該空気によって記録媒体Mを搬送面131に向けて付勢する空気送出動作を行う。また、各空気送出ノズル51の開口と第1送風管53との間には、空気送出ノズル51から送出される空気の流量を調整する流量調整弁55が設けられている。流量調整弁55の開閉量は、制御部70により制御される。
空気送出ノズル51の空気送出動作により、記録媒体Mのうち浮き上がりが生じている部分を搬送面131に押し付けることができる。浮き上がり部分が搬送面131に押し付けられると、以降は支持吸引部20により搬送面131に吸着されて平坦な状態が維持される。また、浮き上がり部分を押し付けて吸着させた後に、再度浮き上がりが生じたとしても、各ヘッドユニット30に対応して空気送出ノズル51が設けられているため、当該浮き上がりが次のヘッドユニット30のインク吐出領域に進入する前に浮き上がりを解消させることができる。
なお、浮き上がりを付勢して吸着させた後、再度浮き上がりが生じない場合などでは、最も上流側のヘッドユニット30に対応する空気送出ノズル51のみ設け、他のヘッドユニット30に対応する空気送出ノズル51は省略してもよい。
図1に示すように、加湿部52は、第2送風管54に連通している。加湿部52は、第2送風管54の内部に水分を供給することで、空気送出ノズル51により送出される空気を加湿する。加湿の方法は、特には限られないが、例えば水を加熱して水蒸気を発生させたり、超音波によってミストを発生させたりする方法を用いることができる。
また、図4の破線の矢印で示すように、空気送出ノズル51は、空気送出動作において、加湿部52により加湿された空気の少なくとも一部がノズルNと搬送面131との間を通る向きで空気を送出する。これにより、加湿された空気がノズルNの開口部に供給されるため、浮き上がりを解消させるための送風によってノズルNのインクの液面が乾燥することでインクが増粘したり、ノズルNの目詰まりが生じたりする不具合の発生を抑えることができる。
また、図5は、加湿空気送出部50の一部及び検知部40の斜視図である。
図5に示すように、ヘッドユニット30の搬送方向上流側には、幅方向について異なる位置に複数の(ここでは5つの)空気送出ノズル51a~51eが設けられている。空気送出ノズル51a~51eは、共通の第1送風管53に連通している。他の各ヘッドユニット30の上流側にも、図5と同様に複数の空気送出ノズル51a~51eが設けられている。
また、本実施形態では、幅方向について異なる位置に複数の(ここでは5つの)検知部40a~40eが設けられている。各検知部40a~40eは、独立に記録媒体Mの浮き上がりを検知して検知結果を制御部70に出力する。幅方向についての検知部40a~40eの位置は、それぞれ幅方向についての空気送出ノズル51a~51eの位置と同一である。空気送出ノズル51a~51eの各々による空気送出動作(例えば、単位時間当たりの空気の送出量、及び送出タイミング)は、検知部40a~40eのうち、各空気送出ノズル51と幅方向の位置が同一である検知部40の検知結果に基づいて制御される。
図1に示す媒体排出部62は、ヘッドユニット30により画像が形成され、搬送部10から送出された記録媒体Mを載置し、ユーザーにより取り出されるまで格納する。
図6は、インクジェット記録装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、搬送モーター12及び搬送制御部14を有する搬送部10と、吸引ファン21を有する支持吸引部20と、記録ヘッド31及びヘッド制御部33を有するヘッドユニット30と、光学検知部D1~D3を有する検知部40と、空気送出ノズル51、加湿部52及び流量調整弁55を有する加湿空気送出部50と、制御部70と、通信部80と、バス90などを備える。以下では、既に説明した構成については記載を省略する。
制御部70は、インクジェット記録装置1の動作を統括制御するプロセッサーである。制御部70は、CPU71(Central Processing Unit)、RAM72(Random Access Memory)、ROM73(Read Only Memory)及び記憶部74を有する。
CPU71は、ROM73に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM72に記憶させ、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。
RAM72は、CPU71に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。RAM72は、不揮発性メモリーを含んでいてもよい。RAM72には、検知部40から出力された、記録媒体Mの浮き上がりの検知結果に係る媒体検知データ721(制御情報)が記憶される。
ROM73は、CPU71により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM73に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
記憶部74には、通信部80を介して外部機器から入力された、形成対象の画像データや当該画像データの記録動作に係る動作設定を含むジョブデータ、及びジョブデータにより指定された画像形成対象の記録媒体Mの材質に係る媒体材質データ741(制御情報)などが記憶される。記憶部74としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されてもよい。
搬送制御部14は、制御部70から供給される制御信号に基づいて搬送モーター12の動作を制御して駆動ローラー111を回転させ、搬送ベルト13により記録媒体Mを適切な速度で搬送させる。
吸引ファン21は、制御部70からの制御信号に応じた回転速度で回転し、搬送ベルト13に設けられた通気孔132を介して空気を吸引して記録媒体Mを搬送面131に吸着させる。
ヘッド制御部33は、制御部70からの制御信号に応じた適切なタイミングで、記録ヘッド31内のヘッド駆動部に対して各種制御信号や画像データを出力することで、記録ヘッド31のノズルNからインクを吐出させる。
加湿部52は、制御部70からの制御信号に応じた量の水分(水蒸気又はミスト)を生成して第2送風管54に供給する。
流量調整弁55は、制御部70からの制御信号に応じた開閉量で開閉して、空気送出ノズル51からの単位時間当たりの空気の送出量を調整する。
通信部80は、外部機器との間で通信を行って情報の送受信を行う。通信部80は、LANによる有線又は無線での通信に係る各種通信規格に対応した通信制御を行う。受信されるデータには、上述のジョブデータが含まれる。送信されるデータには、ジョブデータに応じた画像記録動作の進捗に係るステータス情報などが含まれる。
バス90は、制御部70と他の構成との間で信号の送受信を行うための経路である。
次に、検知部40による検知結果に応じた加湿空気送出部50の動作制御について説明する。
上述のとおり、加湿空気送出部50は、搬送方向について4つのヘッドユニット30に対応する4箇所、また幅方向について図5に示す5個所、計20個の空気送出ノズル51を有している。この20個の空気送出ノズル51の各々の空気送出動作は、図5に示す5つの検知部40による浮き上がりの検知結果(制御情報としての媒体検知データ721)に基づいて制御部70により制御される。
詳しくは、ある検知部40により記録媒体Mの浮き上がりが検知されると、その検知結果に基づいて、当該検知部40と幅方向の位置が同一である搬送方向4箇所の空気送出ノズル51による空気送出動作が制御される。空気送出動作の制御は、空気の送出開始タイミング及び送出終了タイミングの制御と、単位時間当たりの空気の送出量(したがって、当該空気とともに単位時間当たりに送出される水分の量)の制御とを含む。
これらの制御が、幅方向の5個所の検知部40による検知結果に基づいて、それぞれ独立に行われる。
空気の送出開始タイミング及び送出終了タイミングの制御は、記録媒体Mのうち少なくとも浮き上がりが生じている部分に対して空気が送出されるように行われる。すなわち、検知部40により検知された浮き上がりが、搬送方向4箇所の各空気送出ノズル51からの空気の送出範囲に到達するタイミングまでに、空気送出ノズル51による空気送出動作が開始される。また、当該浮き上がりが、各空気送出ノズル51に対応するヘッドユニット30からのインク吐出範囲を通過したタイミングの後に、各空気送出ノズル51による空気送出動作が停止される。検知された浮き上がりの搬送方向の位置は、検知されたタイミング、及び当該タイミングからの搬送ベルト13の移動距離から算出される。搬送ベルト13の移動距離の特定方法は、特には限られないが、例えば搬送ローラー11に取り付けられた図示略のロータリーエンコーダーの検出結果から特定することができる。
なお、空気の送出開始タイミング及び送出終了タイミングの制御は、より簡易的に行ってもよい。一例を挙げると、検知部40により浮き上がりが検知されてから、当該浮き上がりが搬送方向最下流のヘッドユニット30のインク吐出範囲を通過するまでの間、搬送方向4箇所の空気送出ノズル51から空気を送出させ続ける制御としてもよい。
また、各空気送出ノズル51からの空気の送出量は、検知部40による記録媒体Mの浮き上がりの高さh(以下、「浮き量」とも記す)の検知結果に応じて制御される。詳しくは、記録媒体Mの浮き量が大きいほど(すなわち、浮き上がりの高さhが高いほど)空気の送出量が多くなるように、各空気送出ノズル51からの空気の送出量が制御される。
図7は、検知部40による浮き量の検知方法を説明する図である。
図7は、検知部40の検知パターンP1~P6と、浮き量の検知結果との対応関係を示している。検知パターンP1~P6は、光学検知部D1~D3の各々によるアーム部43の検知状況の組み合わせにより定まる。図7における「off」は、光学検知部Dがアーム部43の後端部43bを検知していない(すなわち、受光素子が光を検出している)ことを示す。また、図7における「on」は、光学検知部Dがアーム部43の後端部43bを検知している(すなわち、発光素子からの光がアーム部43に遮られ、受光素子が光を検出していない)ことを示す。
検知部40による検知パターンP1は、光学検知部D1~D3の検知状況がいずれも「off」となっている場合である。この場合には、アーム部43が図3の破線で示す初期位置にあるため、記録媒体Mの浮き上がりがないと判別される。
検知パターンP2は、光学検知部D1の検知状況のみが「on」となっている場合である。この検知パターンP2は、アーム部43が僅かに回転し、光学検知部D1の受発光部tまで到達している場合に相当するため、浮き量「小」と判別される。
検知パターンP3は、光学検知部D1、D2の検知状況が「on」となっている場合である。また、検知パターンP4は、光学検知部D2の検知状況のみが「on」となっている場合である。これらの検知パターンP3、P4は、アーム部43がさらに押し上げられて回転し、光学検知部D2の受発光部tまで到達するとともに、光学検知部D3の受発光部tには到達していない場合に相当する。よって、検知パターンP3、P4の場合には、浮き量「中」と判別される。
検知パターンP5は、光学検知部D2、D3の検知状況が「on」となっている場合である。また、検知パターンP6は、光学検知部D3の検知状況のみが「on」となっている場合である。これらの検知パターンP5、P6は、アーム部43がさらに押し上げられて回転し、光学検知部D3の受発光部tまで到達している場合に相当する。よって、検知パターンP5、P6の場合には、浮き量「大」と判別される。
上述のとおり、検知部40による検知結果は、媒体検知データ721としてRAM72に書き込まれる。この媒体検知データ721が示す検知パターンがP1~P6のいずれであるかによって、記録媒体Mの搬送面131からの浮き量、すなわち浮き上がりの高さhを判別することができる。すなわち、制御情報としての媒体検知データ721は、検知部40による浮き上がりの高さhに係る情報を含む。
図8は、浮き量の検知結果に応じた空気の送出量の設定例を示す図である。
図8に示すように、浮き量「大」と判別された場合には、空気送出ノズル51からの空気の送出量は「Q」に設定される。ここで、送出量Qは、通常生じ得る最大の浮き上がりを搬送面131に押さえ付けて吸着させることができる値に設定される。
浮き量「中」と判別された場合には、空気送出ノズル51からの空気の送出量は「Q/2」に設定される。
浮き量「小」と判別された場合には、空気送出ノズル51からの空気の送出量は「Q/4」に設定される。
浮き上がりがないと判別された場合には、空気送出ノズル51からの空気の送出量は「0」とされ、空気は送出されない。
なお、浮き量「中」、「小」における送出量「Q/2」、「Q/4」は例示であり、これに限られない。浮き量「中」、「小」における送出量は、各浮き量の浮き上がりを搬送面131に押さえ付けて吸着させる範囲で、可能な限り小さい値に設定することが望ましい。
また、検知部40による浮き量の検知を、記録媒体Mの先端だけでなく搬送中継続的に行うことで、記録媒体Mの搬送方向の各位置における浮き上がりの分布を特定することができる。また、この特定された浮き上がりの分布を空気送出ノズル51からの空気の送出タイミング及び送出量にフィードバックすることで、浮き量変化に応じてより的確な吐出量とすることができる。
また、通常、空気送出ノズル51からの空気の送出量が多いほど、ノズルNのインクの液面が乾燥しやすくなる。これに対し、本実施形態では、送出される空気が加湿部52により予め加湿されているため、空気送出ノズル51による空気の送出量が多いほど、送出される空気に含まれる水分量も多くなる。よって、浮き量に応じて空気の送出量を増大させた場合にも、ノズルNのインクの液面の乾燥を効果的に抑えることができる。
また、各空気送出ノズル51からの空気の送出量は、実行中のジョブで使用されている記録媒体Mの材質(坪量、厚さ、硬さ等)に応じてさらに調整されてもよい。詳しくは、記録媒体Mの坪量又は厚さが大きいほど、また記録媒体Mの材質が硬いほど、図8の送出量「Q」が大きく設定される。記録媒体Mの材質は、媒体材質データ741を参照することで特定できる。
次に、インクジェット記録装置1により実行される画像形成処理の制御部70による制御手順について説明する。
図9は、画像形成処理の制御部70による制御手順を示すフローチャートである。
この画像形成処理は、例えば通信部80を介して外部機器からジョブデータ及び画像データを受信した場合に実行される。
画像形成処理が開始されると、制御部70は、搬送モーター12に制御信号を送出して搬送ベルト13の周回移動を開始させるとともに、媒体供給部61から搬送部10に記録媒体Mを供給させて、記録媒体Mの搬送を開始させる。また、制御部70は、ヘッドユニット30による画像の形成動作を開始させる。すなわち、制御部70は、記録媒体Mが各ヘッドユニット30のインク吐出範囲に到達した適切なタイミングでヘッド制御部33に対して制御信号及び画像データを送出し、記録ヘッド31によりインクを吐出させる(ステップS101)。
制御部70は、ステップS101の処理と並行して、検知部40が記録媒体Mの浮き上がりを検知したか否かを判別する(ステップS102)。検知部40が浮き上がりを検知したと判別された場合には(ステップS102で“YES”)、制御部70は、検知部40の検知パターンが図7に示す検知パターンP2~P6のいずれであるかに基づいて、浮き量のレベルを判別する(ステップS103)。
浮き量が「小」であると判別された場合には、制御部70は、浮き上がり部分が空気送出ノズル51の空気の送出範囲に到達する前に、送出量が「Q/4」となるように流量調整弁55の開閉量を調整し、送出量Q/4で空気送出ノズル51からの空気の送出を開始させる(ステップS104)。
浮き量が「中」であると判別された場合には、制御部70は、浮き上がり部分が空気送出ノズル51の空気の送出範囲に到達する前に、送出量が「Q/2」となるように流量調整弁55の開閉量を調整し、送出量Q/2で空気送出ノズル51からの空気の送出を開始させる(ステップS105)。
浮き量が「大」であると判別された場合には、制御部70は、浮き上がり部分が空気送出ノズル51の空気の送出範囲に到達する前に、送出量が「Q」となるように流量調整弁55の開閉量を調整し、送出量Qで空気送出ノズル51からの空気の送出を開始させる(ステップS106)。
ステップS104~S106のいずれかの処理が行われると、制御部70は、記録媒体Mの浮き上がり部分が、制御対象の空気送出ノズル51に対応するヘッドユニット30のインク吐出範囲を通過したか否かを判別する(ステップS107)。浮き上がり部分がヘッドユニット30のインク吐出範囲を通過していないと判別された場合には(ステップS107で“NO”)、制御部70は、再度ステップS107の処理を実行する。一方、浮き上がり部分ヘッドユニット30のインク吐出範囲を通過したと判別された場合には(ステップS107で“YES”)、制御部70は、流量調整弁55を閉じて、空気送出ノズル51からの加湿空気の送出を停止させる(ステップS108)。
ステップS102~S108の処理は、複数の検知部40及び空気送出ノズル51の各々について独立に並行して行われる。
ステップS108の処理が終了した場合、又はステップS102の処理で検知部40が浮き上がりを検知していないと判別された場合には(ステップS102で“NO”)、制御部70は、記録媒体Mへの画像形成が終了したか否かを判別する(ステップS109)。画像形成が終了していないと判別された場合には(ステップS109で“NO”)、制御部70は、処理をステップS102に戻す。
画像形成が終了したと判別された場合には(ステップS109で“YES”)、制御部70は、画像形成対象の次の記録媒体Mがあるか否かを判別する(ステップS110)。制御部70は、次の記録媒体Mがあると判別された場合には(ステップS110で“YES”)、処理をステップS101に戻し、次の記録媒体Mがないと判別された場合には(ステップS110で“NO”)、画像形成処理を終了させる。
(変形例)
続いて、上記実施形態の変形例について説明する。本変形例は、空気送出ノズル51から送出される空気の加湿方法が上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。
図10は、変形例に係る加湿空気送出部50の構成を示す図である。
本変形例では、加湿部52は、空気送出ノズル51とは別個に設けられたミスト送出ノズル521からミスト(霧状の水、図10中のB)を送出することで、空気送出ノズル51により送出された空気を加湿する。本変形例の加湿部52は、ミスト送出ノズル521と、第1ミスト供給管522と、第2ミスト供給管523と、ミスト供給量調整弁524とを備える。
ミスト送出ノズル521は、複数の空気送出ノズル51の各々に対応して設けられている。各ミスト送出ノズル521は、幅方向に延びる第1ミスト供給管522に連通している。4つのヘッドユニット30に対応する4つの第1ミスト供給間522は、搬送方向に延びる第2ミスト供給管523によって連結され、互いに連通している。各ミスト送出ノズル521は、第2ミスト供給管523及び第1ミスト供給管522を介して供給されたミストをノズル先端の開口から送出する。詳しくは、各ミスト送出ノズル521は、空気送出ノズル51から送出された空気の流れに合流する向きでミストを送出する。
なお、図10では、ミスト送出ノズル521が搬送方向上流側から下流側に向けてミストを送出しているが、ミストの送出位置及び送出方向はこれに限られず、ミストが空気の流れに合流する範囲で適宜変更してもよい。例えば、ミスト送出ノズル521を搬送方向について空気送出ノズル51の下流側に設け、空気送出ノズル51から送出された空気に合流するように鉛直方向下方に向けてミストを送出してもよい。
ミスト供給量調整弁524は、各ミスト送出ノズル521の開口と第1ミスト供給管522との間に設けられており、ミスト送出ノズル521から送出されるミストの流量を調整する。ミスト供給量調整弁524の開閉量は、制御部70により制御される。詳しくは、ミスト供給量調整弁524の開閉量は、空気送出ノズル51による空気の送出量が多いほど、ミスト送出ノズル521からの単位時間当たりのミスト送出量が大きくなるように制御される。これにより、空気送出ノズル51による空気の送出量が多いほど、送出される空気に含まれる水分量が多くなるように、加湿部52による加湿動作が制御される。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、搬送面131に載置された記録媒体Mを搬送する搬送部10と、搬送部10により搬送される記録媒体Mに対してインクを吐出するノズルNを有するヘッドユニット30と、搬送部10による記録媒体Mの搬送方向についてヘッドユニット30の上流側から下流側に向けて空気を送出し、当該空気によって記録媒体Mを搬送面131に向けて付勢する空気送出動作を行う空気送出部としての空気送出ノズル51と、空気送出ノズル51により送出される空気、又は空気送出ノズル51により送出された空気を加湿する加湿部52と、を備え、空気送出ノズル51は、空気送出動作において、加湿部52により加湿された空気の少なくとも一部がノズルNと搬送面131との間を通る向きで空気を送出する。
このような構成によれば、記録媒体Mに浮き上がりが生じていても、空気送出ノズル51から送出された空気により浮き上がりを搬送面131に押さえ付けて平坦化させることができる。よって、記録媒体Mがヘッドユニット30に接触して記録媒体Mの搬送不良が生じたり、記録媒体Mの接触によりヘッドユニット30にインク吐出不良等が生じたりするのを抑制することができる。また、記録媒体Mを平坦化させてノズルNと記録媒体Mとの間の距離を一定とすることができるため、インクの着弾位置ずれを抑制し、所望の画質で画像を形成することができる。また、記録媒体Mの搬送を停止させずに浮き上がりを平坦化させることができるため、生産性の低下を抑えつつ、記録媒体Mの浮き上がりへの対処を行うことができる。
また、ヘッドユニット30の搬送方向上流側から下流側に向けて、すなわち搬送方向に沿って空気送出ノズル51から空気が送出されるため、記録媒体Mの搬送に影響を及ぼすことなく浮き上がりを平坦化することができる。
また、送出される空気は加湿部52によって加湿されており、かつこの空気の少なくとも一部がノズルNと搬送面131との間を通るようにすることで、空気の吹き付けによるノズルNの乾燥を抑えることができる。よって、ノズルN内のインクが増粘したり、ノズルNの目詰まりが生じたりする不具合の発生を抑えることができる。
加湿空気をノズルNと搬送面131との間に導く方式によれば、ヘッドユニット30の雰囲気全体を加湿する従来の方法と比較して効率よくノズルNを加湿することができる。また、ノズルNの加湿のために記録媒体Mの搬送を停止させる必要がないため、生産性の低下を抑えつつ、ノズルNの乾燥を防ぐことができる。
また、インクジェット記録装置1は、記録媒体Mの搬送面131からの浮き上がりに係る制御情報としての媒体検知データ721及び/又は媒体材質データ741に基づいて空気送出ノズル51による空気送出動作を制御する制御部70を備える。これにより、記録媒体Mの浮き上がりの態様に応じて適切に空気送出ノズル51から加湿空気を送出できる。よって、より確実に浮き上がりを平坦化させることができる。
また、搬送方向についてヘッドユニット30の上流側の所定位置における搬送面131からの記録媒体Mの浮き上がりを検知する検知部40を備え、媒体検知データ721は、検知部40による記録媒体Mの浮き上がりの検知結果に係る情報を含む。これにより、実際に記録媒体Mに生じている浮き上がりの態様に合わせて適切に空気送出ノズル51から加湿空気を送出できる。例えば、浮き上がりが生じている部分に対して選択的に加湿空気を吹き付けて平坦化させることが可能となる。
通常、記録媒体Mに過剰な水分が与えられた状態でノズルNから吐出されたインクが着弾すると、周囲にインクが広がってにじむ現象が起きやすくなる。このにじみが生じると、形成画像の画質が低下してしまう。また、記録媒体Mに過剰な水分が与えられると、厚さ方向への水分の移動や片面からの乾燥により、却って記録媒体Mにカールやしわが発生しやすくなる。これに対し、本実施形態の上記構成のように選択的に加湿空気を吹き付けることで、記録媒体Mに対する水分の付与を必要最小限に抑えることができる。よって、記録媒体Mに水分が付与されることに起因する不具合の発生を抑えることができる。
また、検知部40は、搬送面131からの記録媒体Mの浮き上がりの高さを検知し、媒体検知データ721は、検知部40による浮き上がりの高さに係る情報を含み、制御部70は、媒体検知データ721に基づいて、浮き上がりの高さhが高いほど空気の送出量が多くなるように空気送出ノズル51による空気送出動作を制御する。これにより、浮き上がりの高さに応じて適切な送出量で空気を送出し、浮き上がりを確実に平坦化させることができる。
また、制御部70は、媒体検知データ721に基づいて、記録媒体Mのうち少なくとも浮き上がりが生じている部分に対して空気が送出されるように空気送出ノズル51による空気送出動作のタイミングを制御する。これにより、実際に記録媒体Mに生じている範囲に対して選択的に空気送出ノズル51から加湿空気を送出できる。よって、記録媒体Mに対する水分の付与を必要最小限に抑えることができる。この結果、記録媒体Mに水分が付与されることに起因する不具合の発生を抑えることができる。また、ノズルNと搬送面131との間を通る空気を最小限に抑えることができるため、ノズルNの乾燥をより効果的に抑制することができる。
また、搬送方向と直交する幅方向について異なる位置に設けられた複数の空気送出ノズル51と、幅方向について異なる位置に設けられた複数の検知部40と、を備え、制御部70は、複数の検知部40による浮き上がりの検知結果に係る媒体検知データ721に基づいて、複数の空気送出ノズル51の各々による空気送出動作を制御する。これにより、記録媒体Mのうち幅方向についての一部のみに浮き上がりが生じているような場合において、当該浮き上がりに対して選択的に空気送出ノズル51から加湿空気を送出できる。よって、記録媒体Mに対する水分の付与をさらに効果的に抑えることができる。また、ノズルNと搬送面131との間を通る空気をさらに効果的に抑えることができるため、ノズルNの乾燥をより効果的に抑制することができる。
また、制御情報として、搬送部10により搬送される記録媒体Mの材質に係る媒体材質データ741を用いることで、記録媒体Mの材質に応じて、浮き上がりを平坦化させるために必要十分な送出量で空気送出ノズル51から加湿空気を送出することができる。
また、制御部70は、媒体検知データ721及び/又は媒体材質データ741に基づいて加湿部52による加湿動作を制御する。これによれば、空気送出ノズル51から送出される空気に、浮き上がりの態様に応じた適切な量の水分を含ませることができる。よって、ノズルNの乾燥を適切に抑えることができるとともに、過剰な水分量が記録媒体Mに付与されることに起因する不具合の発生を抑えることができる。
制御部70は、空気送出ノズル51による空気の送出量が多いほど、送出される空気に含まれる水分量が多くなるように、加湿部52による加湿動作を制御する。通常、空気送出ノズル51からの空気の送出量が多いほど、ノズルNのインクの液面が乾燥しやすくなる。これに対し、上記のように、空気の送出量が多いほど当該空気に含まれる水分量を多くすることで、浮き量に応じて空気の送出量を増大させた場合にも、ノズルNのインクの液面の乾燥を効果的に抑えることができる。
また、空気送出部として、加湿部52により加湿された空気を送出する空気送出ノズル51を用いることで、空気送出ノズル51により、空気の送出及びノズルNへの水分の供給の双方を行うことができる。よって、装置構成を簡素化することができ、装置の製造コストの上昇を抑えることができる。
また、インクジェット記録装置1は、搬送方向について異なる位置に設けられた複数のヘッドユニット30を備え、空気送出ノズル51は、複数のヘッドユニット30のうち搬送方向について最も上流側のヘッドユニット30よりも、搬送方向について上流側に設けられている。これにより、必要最小限の数の空気送出ノズル51によって記録媒体Mの浮き上がりを平坦化させることができる。
また、搬送方向について、複数のヘッドユニット30の各々の上流側に、各ヘッドユニット30に対応する空気送出ノズル51が設けられている。これによれば、1つの空気送出ノズル51から空気を吹き付けて浮き上がり部分を平坦化させた後に、再度浮き上がりが生じたとしても、下流側の空気送出ノズル51からの空気の送出によってこの浮き上がりを平坦化させることができる。よって、浮き上がりが次のヘッドユニット30のインク吐出領域に進入する前に確実に浮き上がりを解消させることができる。
また、搬送部10は、搬送面131を有する搬送部材としての搬送ベルト13を備え、当該搬送ベルト13を所定の周回経路で周回移動させることで記録媒体Mを搬送し、インクジェット記録装置1は、搬送ベルト13に設けられた通気孔132を介して、搬送ベルト13の搬送面131側とは反対側から空気を吸引し、搬送ベルト13の搬送面131に載置されている記録媒体Mを当該搬送面131に吸着させる支持吸引部20を備える。これにより、空気送出ノズル51からの空気の吹き付けによって浮き上がりを搬送面131に押さえ付けると、その後は支持吸引部20による吸着によって、浮き上がりが平坦化された状態を維持することができる。
なお、本発明は、上記実施形態及び各変形例に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、記録媒体Mを搬送面131に吸着させる手段は、吸引ファン21による空気の吸引に限られず、例えば静電気を用いた静電吸着などの他の手段であってもよい。
また、空気送出ノズル51からの空気の吹き付けによって浮き上がりを十分に平坦化できる場合には、支持吸引部20は省略してもよい。
また、空気送出部として、幅方向に配列された複数の空気送出ノズル51を例示したが、これに限られず、例えば空気送出部は、幅方向に長いスリット状の開口部を有していてもよい。
また、検知部40が幅方向に5つ配列された構成を例示したが、これに限られず、例えば検知部40は幅方向について1箇所の浮き上がりを検知するようになっていてもよい。
また、検知部40の浮き上がりの検知方法は、上記実施形態に例示したものに限られない。例えば、検知部は、幅方向に射出された光が記録媒体Mによって遮られたか否かに基づいて、光学的に浮き上がりを検知するものであってもよい。
また、上記実施形態では、搬送ベルト13を備える搬送部10により記録媒体Mを搬送する例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではなく、搬送部10は、例えば回転する搬送ドラムの外周面上で記録媒体Mを保持して搬送するものであってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 インクジェット記録装置
10 搬送部
111 駆動ローラー
112 従動ローラー
113 補助ローラー
12 搬送モーター
13 搬送ベルト
131 搬送面
132 通気孔
14 搬送制御部
20 支持吸引部
21 吸引ファン
30 ヘッドユニット(インク吐出部)
31 記録ヘッド
311 インク吐出面
32 支持部
33 ヘッド制御部
40、40a~40e 検知部
41 筐体
42 回転軸
43 アーム部
50 加湿空気送出部
51、51a~51e 空気送出ノズル(空気送出部)
52 加湿部
53 第1送風管
54 第2送風管
55 流量調整弁
521 ミスト送出ノズル
522 第1ミスト供給管
523 第2ミスト供給管
524 ミスト供給量調整弁
61 媒体供給部
62 媒体排出部
70 制御部
71 CPU
72 RAM
721 媒体検知データ(制御情報)
73 ROM
74 記憶部
741 媒体材質データ(制御情報)
80 通信部
90 バス
A 空気
B ミスト
D、D1~D3 光学検知部(検知部)
t 受発光部
M 記録媒体
N ノズル

Claims (11)

  1. 搬送面に載置された記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される記録媒体に対してインクを吐出するノズルを有するインク吐出部と、
    前記搬送部による記録媒体の搬送方向について前記インク吐出部の上流側から下流側に向けて空気を送出し、当該空気によって記録媒体を前記搬送面に向けて付勢する空気送出動作を行う空気送出部と、
    前記空気送出部により送出される空気を加湿する加湿部と、
    記録媒体の前記搬送面からの浮き上がりに係る制御情報に基づいて前記空気送出部による前記空気送出動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記空気送出部は、前記空気送出動作において、前記加湿部により加湿された空気の少なくとも一部が前記ノズルと前記搬送面との間を通る向きで空気を送出
    前記制御部は、前記空気送出部による空気の送出量が多いほど、送出される空気に含まれる水分量が多くなるように、前記加湿部による加湿動作を制御する、インクジェット記録装置。
  2. 前記搬送方向について前記インク吐出部の上流側の所定位置における前記搬送面からの記録媒体の浮き上がりを検知する検知部を備え、
    前記制御情報は、前記検知部による前記浮き上がりの検知結果に係る情報を含む、請求項に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記検知部は、前記搬送面からの記録媒体の浮き上がりの高さを検知し、
    前記制御情報は、前記検知部による前記浮き上がりの高さに係る情報を含み、
    前記制御部は、前記制御情報に基づいて、前記浮き上がりの高さが高いほど空気の送出量が多くなるように前記空気送出部による前記空気送出動作を制御する、請求項に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記制御部は、前記制御情報に基づいて、記録媒体のうち少なくとも前記浮き上がりが生じている部分に対して空気が送出されるように前記空気送出部による前記空気送出動作のタイミングを制御する、請求項又はに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記搬送方向と直交する幅方向について異なる位置に設けられた複数の前記空気送出部と、
    前記幅方向について異なる位置に設けられた複数の前記検知部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記複数の検知部による前記浮き上がりの検知結果に係る前記制御情報に基づいて、前記複数の空気送出部の各々による前記空気送出動作を制御する、請求項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記制御情報は、前記搬送部により搬送される記録媒体の材質に係る情報を含む、請求項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記制御部は、前記制御情報に基づいて前記加湿部による加湿動作を制御する、請求項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記空気送出部は、前記加湿部により加湿された空気を送出する空気送出ノズルを有する、請求項1~のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記搬送方向について異なる位置に設けられた複数の前記インク吐出部を備え、
    前記空気送出部は、前記複数のインク吐出部のうち前記搬送方向について最も上流側の前記インク吐出部よりも、前記搬送方向について上流側に設けられている、請求項1~のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記搬送方向について異なる位置に設けられた複数の前記インク吐出部を備え、
    前記搬送方向について、前記複数のインク吐出部の各々の上流側に、各インク吐出部に対応する前記空気送出部が設けられている、請求項1~のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記搬送部は、前記搬送面を有する搬送部材を備え、当該搬送部材を所定の周回経路で周回移動させることで記録媒体を搬送し、
    当該インクジェット記録装置は、前記搬送部材に設けられた通気孔を介して、前記搬送部材の前記搬送面側とは反対側から空気を吸引し、前記搬送部材の前記搬送面に載置されている記録媒体を当該搬送面に吸着させる吸引部を備える、請求項1~10のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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