JP7433706B2 - 錠剤容器 - Google Patents

錠剤容器 Download PDF

Info

Publication number
JP7433706B2
JP7433706B2 JP2020015467A JP2020015467A JP7433706B2 JP 7433706 B2 JP7433706 B2 JP 7433706B2 JP 2020015467 A JP2020015467 A JP 2020015467A JP 2020015467 A JP2020015467 A JP 2020015467A JP 7433706 B2 JP7433706 B2 JP 7433706B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contents
opening
wall
space
measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020015467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021122317A (ja
Inventor
亮 立藏
英夫 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2020015467A priority Critical patent/JP7433706B2/ja
Publication of JP2021122317A publication Critical patent/JP2021122317A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7433706B2 publication Critical patent/JP7433706B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本開示は、錠剤容器に関する。
従来、薬剤等の錠剤を収容する錠剤容器は、錠剤を所定量だけ計量し、計量された錠剤を放出する機能を備えたものが開示されている。例えば、特許文献1には、放出規制体によって所定量の錠剤を計量し、計量された錠剤を放出小孔から放出可能な錠剤容器が開示されている。
実開平 3- 91349号公報
しかしながら、上述の錠剤容器では、錠剤を放出規制体内に充填する容器の傾倒姿勢や、錠剤を計量する容器の正立姿勢をある程度正確に位置決めしないと、所定量の錠剤を計量できない場合があり、改善の余地があった。
本開示は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡素な構成で内容物を所定量ずつ確実に取り出すことが可能な錠剤容器を提供することにある。
本開示の錠剤容器は、
内容物を収容する収容空間を形成する胴部と、
該胴部の上方に設けられ、内容物を放出する口部と
を備える錠剤容器であって、
前記口部は、
所定量の内容物を計量する計量空間の少なくとも一部を区画形成する計量筒部と、
該計量筒部と共に、前記計量空間と、前記収容空間から前記計量空間への内容物の移動を規制する規制開口と、前記計量空間から外部へ内容物を放出する放出開口とを区画形成する可動壁であって、回転軸線周りに回動することで、前記規制開口及び前記放出開口の一方の開口幅を増加させて内容物を通過可能とすると共に他方の開口幅を減少させて内容物を通過不能とする、該可動壁と
を有し、
前記可動壁は、弾性部材により付勢されると共に前記可動壁と一体化された押圧部材の押下によって回動し、
前記弾性部材は、前記押圧部材に装着された上装着板と、前記胴部の上部に連なる頂壁に装着され前記上装着板と平行に設けられた下装着板と、前記上装着板と前記下装着板とを連結すると共に略リング形状を有する弾性支持部とを有し、
内容物が前記放出開口を通じて通過不能とされているとき、外部から前記放出開口を通じて内容物が視認可能であることを特徴とする。
また、本開示の錠剤容器は、上記構成において、前記可動壁は押圧部材と連結され、該押圧部材の押圧により前記可動壁が回転軸線周りに回動することが好ましい。
また、本開示の錠剤容器は、上記構成において、前記押圧部材は、弾性部材により、内容物が前記規制開口を通過可能であると共に前記放出開口を通過不能である位置に付勢されていることが好ましい。
また、本開示の錠剤容器は、上記構成において、前記胴部は、該胴部から前記口部に向かう方向に延在し、前記収容空間内に向けて内容物の厚み方向に突出する複数のリブを有することが好ましい。
本開示によれば、簡素な構成で内容物を所定量ずつ確実に取り出すことが可能な錠剤容器を提供することができる。
本開示の第1実施形態である錠剤容器の正面断面図である。 本開示の第1実施形態である錠剤容器の左側面図(蓋体開放時)である。 本開示の第1実施形態である錠剤容器の平面図(蓋体開放時)である。 本開示の第1実施形態である錠剤容器を傾倒姿勢として、内容物を計量空間内に充填した状態を示す図である。 図4の状態から押圧部材を押圧して、計量空間内の内容物を放出している状態を示す図である。 本開示の第2実施形態である錠剤容器の正面断面図である。 本開示の第2実施形態である錠剤容器の左側面断面図である。 本開示の第2実施形態である錠剤容器の平面図(蓋体開放時)である。 本開示の第2実施形態である錠剤容器の正面図(蓋体開放時)である。 本開示の第2実施形態である錠剤容器を傾倒姿勢として、内容物を計量空間内に充填した状態を示す図である。 図10の状態から弾性部材の弾性力に抗して押圧部材の押圧を開始した状態を示す図である。 図10の状態から押圧部材を押圧して、計量空間内の内容物を放出している状態を示す図である。 押圧部材を押圧していない状態において、内容物が計量空間内に保持可能であることを示す図である。
以下、図面を参照して、本開示をより具体的に例示説明する。
図1に示す本開示の第1実施形態である錠剤容器100は、錠剤である内容物Jを収容する収容空間Sを形成する胴部10と、胴部10の上方に設けられ、内容物Jを放出する口部20と、胴部10の下端部を閉塞する底部30と、口部20を開閉可能に閉塞する蓋体40とを備えている。
なお、本明細書、特許請求の範囲、及び図面においては、上下方向は、図1に示すように錠剤容器100を正立姿勢とした状態における上方、下方を意味するものとする。また、錠剤容器100の左右方向、及び厚み方向は、図1における左右方向、及び紙面に垂直方向とする。
胴部10は、図1から図3に示すように、外周壁11により構成された角柱形状を備えており、内部に、内容物Jを収容可能な収容空間Sが形成されている。収容空間Sは、錠剤である内容物Jが錠剤容器100の厚み方向に重ならないように、内容物Jの厚みに対応した厚み方向寸法を有している。すなわち、収容空間Sの厚み方向寸法は、内容物Jの厚みよりも大きく、内容物Jの厚みの2倍よりは小さい寸法とされている。図示の例では、内容物Jは、収容空間S内において厚み方向に重なることなく、12個収容されている。なお、上記態様には限定されず、収容空間S内において、内容物Jが厚み方向に重なるものの、口部20に向けて収容空間Sの厚み方向寸法が減少するように構成されていてもよい。
胴部10の下端部には、側壁31及び底壁33を有する底部30が設けられている。底部30は、錠剤容器100の胴部10の下端部を閉塞し、胴部10と共に内容物Jの収容空間Sを区画形成している。底部30は、側壁31の上部に設けられた嵌合部31aの外周面が胴部10の外周壁11の下部に設けられた嵌合筒11aの内周面に嵌合することで、胴部10に装着されている。このように、底部30を胴部10の下部に嵌合させる構成とすることで、胴部10を形成する金型の構成を簡素化することができる。
胴部10の上方には、内容物Jを放出するための口部20が設けられている。口部20は、外周壁11の上端部を閉塞する頂壁13から立設された計量筒部21と、回転軸線R周りに回動可能に設けられた可動壁23とを備えている。図1に示すように、計量筒部21と可動壁23によって、所定量の内容物Jを計量する計量空間Mが区画形成されている。また、計量筒部21において内側に屈曲させた上端部21aと、可動壁23における先細形状の上端部23cは、計量空間Mから外部へ内容物Jを放出する放出開口25を区画形成している。更に、計量筒部21の基端部及び可動壁23の下端部23bは、収容空間Sから計量空間Mへの内容物Jの移動を規制する規制開口24を区画形成している。
可動壁23は、図1に示すように上下方向に延びる縦壁23aが、図1の紙面に垂直な回転軸線R周りに回動可能に支持されている。より詳細には、縦壁23aは、図2及び図3に示すように、厚み方向(図2の左右方向、図3の上下方向)に突出する嵌合突起23dを有しており、嵌合突起23dが計量筒部21の厚み方向に対向する2箇所に設けられた嵌合穴21bに嵌合することによって、計量筒部21に対して回動可能に装着されている。
可動壁23は、図1に示すように、連結部23fを介して押圧部材27と一体形成されている。押圧部材27は、利用者が指等で押圧するための押圧部27aと、押圧部27aの辺縁部から垂下する側壁27bとを備えており、側壁27bが連結部23fに連なることで可動壁23と一体化されている。押圧部材27は、図1に示すように、弾性部材29を介して頂壁13に弾性支持されている。
弾性部材29は、略リング形状を有する弾性支持部29bと、弾性支持部29bの上方及び下方に一体形成された上装着板29a及び下装着板29cとを備えている。利用者が押圧部材27に押圧力を作用させていない未押圧状態(図1参照)において、弾性部材29は弾性変形しておらず、上装着板29aと下装着板29cが略平行となる状態に維持されている。このとき、可動壁23は、上下方向に方向付けられており、計量筒部21との間に錠剤である内容物J1個を計量するための計量空間Mを形成している。また、収容空間Sから計量空間Mへの内容物Jの移動を規制する規制開口24は、内容物J1個分が通過可能な大きさの開口を備えている。他方、計量空間Mから外部へ内容物Jを放出する放出開口25は、内容物J1個分が通過不能な大きさに開口制限されている(図4参照)。
後述するように、利用者が押圧部材27の押圧部27aを押圧すると(押圧状態)、側壁27bが下方に変位することによって回転軸線Rの左方に位置する連結部23fも下方に変位する。これによって、可動壁23は図1の反時計回りに回動する。このとき、押圧部材27と頂壁13との間に挟持された弾性部材29は、弾性支持部29bが上下から押し潰されるように弾性変形する。可動壁23の回動により、収容空間Sから計量空間Mへの内容物Jの移動を規制する規制開口24は、内容物J1個分が通過不能な大きさへと開口制限される。他方、計量空間Mから外部へ内容物Jを放出する放出開口25は、内容物J1個分が通過可能な大きさの開口となる(図5参照)。
弾性部材29は、上装着板29aが側壁27bの内面に設けられた係合突起27cにアンダーカット係合することにより、押圧部27aの下面に係合装着されている。また、弾性部材29の下部は、図2に示すように、頂壁13から突出する嵌合凸部13eにより厚み方向両側から挟持されることで頂壁13に固定されている。
弾性部材29の材料には、例えば、軟質ポリ塩化ビニル、軟質ポリエチレン等の軟質樹脂を用いることができる。また、弾性部材29の材料は、軟質樹脂に限定されず、シリコンゴム、天然ゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、プロピレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム等のゴム材料や、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー等の熱可塑性エラストマー等であってもよい。また、弾性部材29は、金属製のばね等であってもよい。
蓋体40は、口部20を水平方向外側から覆う蓋体周壁41と、蓋体周壁41の上端部を閉塞する天壁43とを備えている。本実施形態において、蓋体40は胴部10と一体形成されており、周方向1箇所において、ヒンジ部45により胴部10の外周壁11上端部に連結されている。
蓋体40は、錠剤容器100を保管する際に、図1に示すように蓋体周壁41の下端部が、頂壁13の外周端に設けられた段部13dにアンダーカット係合することにより、口部20を閉塞することができる。
次に、上述の錠剤容器100から内容物Jを所定量ずつ放出させる手順について説明する。
錠剤容器100から内容物Jを取り出すには、まず、図1の状態から、例えば利用者が蓋体40の蓋体周壁41を把持して上方に持ち上げることによって、胴部10とのアンダーカット係合を解除する。そして、蓋体40をヒンジ部45周りに回転させて図1に二点鎖線で示す位置まで移動させる。
次に、利用者は、胴部10の外周面を把持し、図4に示すように、口部20が胴部10よりも下方に位置するように錠剤容器100を傾倒させる。なお、図4は、胴部10の図示を省略しており、錠剤容器100の傾倒姿勢における、口部20部分の拡大図である。
上述のように、押圧部材27の未押圧状態において、収容空間Sから計量空間Mへの内容物Jの移動を規制する規制開口24は、内容物J1個分が通過可能な大きさの開口を備える一方、計量空間Mから外部へ内容物Jを放出する放出開口25は、内容物J1個分が通過不能な大きさに開口制限されている(図4参照)。従って、胴部10よりも口部20が下方に位置する図4の傾倒姿勢において、収容空間S内の内容物Jは規制開口24を通過して計量空間M内に入り込むことができるが、放出開口25において外部への放出が規制されている。そのため、計量空間M内には、図4に示すように、計量筒部21の上端部21aに当接して放出することができない内容物Jと、当該内容物Jに続く内容物Jであって、一部が計量空間M内に入り込んでいる内容物とが存在することになる。
図4の状態から押圧部材27を矢印の方向に押圧すると(押圧状態)、側壁27bが下方(図4の右上方向)に変位することによって回転軸線Rの左方(図4における右下方)に位置する連結部23fも下方(図4における右上方)に変位する(図5参照)。これによって、可動壁23は図4の反時計回りに回動し、収容空間Sから計量空間Mへの内容物Jの移動を規制する規制開口24は、内容物J1個分が通過不能な大きさへと開口制限される。図5においては、規制開口24を跨ぐ位置に既に次の内容物J1個が配置されているため、その内容物Jが規制開口24を構成する計量筒部21の基端部及び可動壁23の下端部23bによって挟持される。従って、次の内容物Jは、計量空間M内に移動することができず、規制開口24において挟持された状態となる。他方、放出開口25は、内容物J1個分が通過可能な大きさの開口となるため、計量空間M内に既に充填されていた内容物J1個が放出開口25から外部に放出される(図5参照)。図5の状態から押圧部材27の押圧を解除すると、押圧部材27及び可動壁23は、図1に示す未押圧状態(放出不能状態)へと復元する。
なお、放出開口25及び規制開口24における内容物Jと当接する部分には、内容物Jに傷を付けないように適宜面取りやR部を設けるようにしてもよい。
以上述べたように、本実施形態は、内容物Jを収容する収容空間Sを形成する胴部10と、胴部10の上方に設けられ、内容物Jを放出する口部20とを備える錠剤容器100であって、口部20は、所定量の内容物Jを計量する計量空間Mの少なくとも一部を区画形成する計量筒部21と、計量筒部21と共に、計量空間Mと、収容空間Sから計量空間Mへの内容物Jの移動を規制する規制開口24と、計量空間Mから外部へ内容物Jを放出する放出開口25とを区画形成する可動壁23であって、回転軸線R周りに回動することで、規制開口24及び放出開口25の一方の開口幅を増加させて内容物Jを通過可能とすると共に他方の開口幅を減少させて内容物を通過不能とする、可動壁23とを有するように構成した。このような構成の採用によって、内容物Jが規制開口24を通過可能であると共に放出開口25を通過不能である放出不能状態においては、内容物Jが口部20から放出されるのを抑制することができると共に、計量空間M内に所定量の内容物Jを充填させて、所定量の内容物Jの放出に備えることができる。また、内容物Jが規制開口24を通過不能であると共に放出開口25を通過可能である放出可能状態においては、計量された所定量の内容物Jを口部20から放出することができると共に、計量空間M内への更なる内容物Jの流入を抑制して、所定量を超える内容物Jの放出を抑制することができる。また、内容物Jが計量空間M内に充填されていることを目視できるため、内容物Jを放出し損ねることを防止できる。
また、本実施形態では、可動壁23は押圧部材27と連結され、押圧部材27の押圧により可動壁23が回転軸線R周りに回動するように構成した。このような構成の採用によって、押圧部材27の並進運動を可動壁23の回転運動に変換することができるので、利用者が可動壁23の回動操作をし易くすることができる。
また、本実施形態では、押圧部材27は、弾性部材29により、内容物Jが規制開口24を通過可能であると共に放出開口25を通過不能である位置に付勢されるように構成した。このような構成の採用によって、利用者が押圧部材27を操作しない放出不能状態において、内容物Jが口部20の放出開口25から放出されるのを確実に抑制することができる。また、押圧部材27が自動で元の位置に復帰するため、1回の押圧操作で所定量の内容物Jを外部に放出することができる。
次に、図6~図13に示す本開示の第2実施形態である錠剤容器200について詳細に説明する。なお、本実施形態に係る錠剤容器200は、第1実施形態と比較して、計量筒部121及び可動壁123の形状、弾性部材129が可動壁123と一体形成されている点、胴部10において収容空間S内に向けて内容物Jの厚み方向に突出する複数のリブ11L、12Lが設けられている点、胴部10が外周壁11と上部周壁12とにより構成されている点、底部30が胴部10の外周壁11と一体形成されている点、などを除いて第1実施形態と共通点が多い。従って、ここでは第1実施形態との差異点を中心に説明する。なお、第1実施形態における各部位と近似する構成を有する部位については、同一の符号を付して説明する。
図6に示す本開示の第2実施形態に係る錠剤容器200は、錠剤である内容物Jを収容する収容空間Sを形成する胴部10と、胴部10の上方に設けられ、内容物Jを放出する口部120と、胴部10の下端部を閉塞する底部30と、口部20を開閉可能に閉塞する蓋体40とを備えている。
胴部10は、図6から図8に示すように、外周壁11により構成された角柱形状を備えており、内部に、内容物Jを収容可能な収容空間Sが形成されている。本実施形態では、胴部10は、外周壁11と上部周壁12により構成されており、上部周壁12の下端部に設けられた嵌合筒12aの外周面が外周壁11の内周面に嵌合することによって両者は固定されている。収容空間Sは、錠剤である内容物Jが錠剤容器200の厚み方向に重ならないように、内容物Jの厚みに対応した厚み方向寸法を有している。すなわち、胴部10は、図6及び図7に示すように、上下方向に延びると共に、収容空間S内に向けて内容物Jの厚み方向に突出する複数のリブ11L、12Lを備えており、リブ11L、12Lによって画定される収容空間Sの厚み方向寸法は、図7に示すように、内容物Jの厚みよりも大きく、内容物Jの厚みの2倍よりは小さい寸法とされている。
胴部10の下端部は、一体形成された底部30により閉塞されている。底部30は、胴部10と共に内容物Jの収容空間Sを区画形成している。
胴部10の上方には、内容物Jを放出するための口部120が設けられている。口部120は、図6から図8に示すように、上部周壁12の上端部を閉塞する頂壁13から立設された計量筒部121と、回転軸線R周りに回動可能に設けられた可動壁123とを備えている。
可動壁123は、図6に示すように略上下方向に延びる縦壁123aと、縦壁123aの上端部から略水平方向に延びる上壁123bと、上壁123bの端縁部から下方に垂下する側壁123cとを備えており、図6の紙面に垂直な回転軸線R周りに回動可能に支持されている。より詳細には、縦壁123aは、図7及び図8に示すように、厚み方向(図7の左右方向、図8の上下方向)に突出する嵌合突起123dを有しており、嵌合突起123dが計量筒部121の厚み方向に対向する2箇所に設けられた嵌合穴121bに嵌合することによって、計量筒部121に対して回動可能に装着されている。
図6に示すように、計量筒部121と可動壁123によって、所定量の内容物Jを計量する計量空間Mが区画形成されている。また、計量筒部121と、可動壁123における側壁123cは、計量空間Mから外部へ内容物Jを放出する放出開口25を区画形成している。更に、計量筒部21及び可動壁23の下端部123gは、収容空間Sから計量空間Mへの内容物Jの移動を規制する規制開口24を区画形成している。
可動壁123は、図6に示すように、連結部123fを介して押圧部材127と一体形成されている。押圧部材127は、利用者が指等で押圧するための押圧部127aを備えており、押圧部材127は連結部123fに連なることで可動壁123と一体化されている。押圧部材127は、図6に示すように、弾性部材129とも一体形成されている。
弾性部材129は、板ばね形状を備えており、図6に示すように、可動壁123及び押圧部材127と一体形成されている。弾性部材129は、可動壁123と対向する端縁部が計量筒部121の内面に当接している。利用者が押圧部材127に押圧力を作用させていない未押圧状態(図6参照)において、弾性部材129は弾性変形しておらず、可動壁123は、計量筒部121との間に内容物J1個を計量するための計量空間Mを形成している。また、収容空間Sから計量空間Mへの内容物Jの移動を規制する規制開口24は、内容物J1個分が通過可能な大きさの開口を備えている。他方、計量空間Mから外部へ内容物Jを放出する放出開口25は、内容物J1個分が通過不能な大きさに開口制限されている(図10参照)。
後述するように、利用者が押圧部材127の押圧部127aを押圧すると(押圧状態)、回転軸線Rの右方に位置する連結部123fも下方に変位する。これによって、可動壁123は図6の時計回りに回動する。このとき、弾性部材129の端縁部が計量筒部121の内面に当接することで曲げ応力が加えられて弾性変形する。可動壁123の回動により、収容空間Sから計量空間Mへの内容物Jの移動を規制する規制開口24は、下端部123gの左方への移動によって、内容物J1個分が通過不能な大きさへと開口制限される。他方、計量空間Mから外部へ内容物Jを放出する放出開口25は、側壁123cの上方(図12の左方)への移動によって、内容物J1個分が通過可能な大きさの開口となる(図12参照)。
蓋体40は、口部120を水平方向外側から覆う蓋体周壁41と、蓋体周壁41の上端部を閉塞する天壁43とを備えている。本実施形態において、蓋体40は胴部10の上部周壁12と一体形成されており、周方向1箇所において、ヒンジ部45により胴部10の上部周壁12の上端部に連結されている。
蓋体40は、錠剤容器200を保管する際に、図6に示すように蓋体周壁41の下端部が、頂壁13の外周端に設けられた段部13dにアンダーカット係合することにより、口部120を閉塞することができる。
図6に示すように、蓋体40の天壁43の下面には、押さえ壁47が垂下しており、可動壁123の上壁123bを上方から押圧している。これによって、蓋体40の閉塞時において、利用者の意に反して可動壁123が回動して、内容物Jが放出開口25から放出されてしまうのを抑制することができる。
次に、上述の錠剤容器200から内容物Jを所定量ずつ放出させる手順について説明する。
錠剤容器200から内容物Jを取り出すには、まず、図6の状態から、例えば利用者が蓋体40の蓋体周壁41下端に設けられた摘み部49を摘んで上方に持ち上げることによって、胴部10とのアンダーカット係合を解除する。そして、蓋体40をヒンジ部45周りに回転させて図9に示す位置まで移動させる。
次に、利用者は、胴部10の外周面を把持し、図10に示すように、口部120が胴部10よりも下方に位置するように錠剤容器200を傾倒させる。なお、図10は、胴部10の図示を省略しており、錠剤容器200の傾倒姿勢における、口部120部分の拡大図である。
上述のように、押圧部材127の未押圧状態において、収容空間Sから計量空間Mへの内容物Jの移動を規制する規制開口24は、内容物J1個分が通過可能な大きさの開口を備える一方、計量空間Mから外部へ内容物Jを放出する放出開口25は、内容物J1個分が通過不能な大きさに開口制限されている(図10参照)。従って、胴部10よりも口部120が下方に位置する図10の傾倒姿勢において、収容空間S内の内容物Jは規制開口24を通過して計量空間M内に入り込むことができるが、放出開口25において外部への放出が規制されている。そのため、計量空間M内には、図10に示すように、可動壁123の側壁123cに当接して放出することができない1個の内容物Jのみが存在することになる。
図10の状態から押圧部材127を図11の矢印の方向に押圧すると(押圧状態)、押圧部127aが下方(図11の右上方)に変位することによって回転軸線Rの右下方(図11における右上方)に位置する連結部123fも下方(図11における右上方)に変位する(図11参照)。これによって、可動壁123は図11の時計回りに回動し、収容空間Sから計量空間Mへの内容物Jの移動を規制する規制開口24は、下端部123gの左方への移動によって、内容物J1個分が通過不能な大きさへと開口制限される。図11に示す放出可能状態への移行過程においては、規制開口24を跨ぐ位置に既に次の内容物J1個が配置されているため、更に押圧部材127を押圧することにより、その内容物Jが規制開口24を構成する可動壁123の下端部123gと計量筒部121の基端部によって挟持される(図12参照)。従って、次の内容物Jは、計量空間M内に移動することができず、規制開口24において挟持された状態となる。他方、放出開口25は、側壁123cの下方(図12の左方)への移動によって内容物J1個分が通過可能な大きさの開口となるため、計量空間M内に既に充填されていた内容物J1個が放出開口25から外部に放出される(図12参照)。
なお、本実施形態では、内容物Jが口部120の左方向から放出されるように構成されている。従って、図13に示すように、口部120が胴部10よりも上方に位置する傾倒姿勢であっても、計量空間M内に充填された内容物Jは、放出開口25によって保持することができる。また、内容物Jが放出開口25から左方(図13の下方)に露出しているので、所定量の内容物Jが計量されているのを目視により認識し易い。
以上述べたように、本実施形態では、弾性部材129は、可動壁123に一体形成された板ばねであるように構成した。このような構成の採用によって、部品点数や組立工数を増加させることなく、押圧部材127を未押圧状態に付勢することができる。
また、本実施形態では、胴部10は、胴部10から口部120に向かう方向に延在し、収容空間S内に向けて内容物Jの厚み方向に突出する複数のリブ11L,12Lを有するように構成した。このような構成の採用によって、錠剤である内容物Jをリブ11L,12Lに沿って胴部10から口部120に向かう方向にスムーズに導くことができる。また、錠剤容器200の収容空間Sの厚み方向寸法を、胴部10の外形寸法を変えることなく、比較的自由に設定することができる。
また、本実施形態では、可動壁123、押圧部材127が一体形成されているため、これらの部材の色を他の部材と区別可能な色とすることによって、利用者が押圧部127a及び放出開口25を認識し易くすることができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、第1及び第2実施形態では、計量空間Mは、内容物Jを1個計量するための空間としたが、この態様には限定されない。計量空間Mは、2個以上の内容物Jを計量できるように構成してもよい。この場合、計量空間Mは、内容物Jが放出方向に並ぶように収容することが好ましい。
また、第1及び第2実施形態では、押圧部材27,127及び可動壁23,123は、弾性部材29,129によって、規制開口24は内容物J1個分が通過可能な大きさの開口を備える一方、放出開口25は内容物J1個分が通過不能な大きさに開口制限される保管状態へと付勢されるように構成したが、この態様には限定されない。押圧部材27,127及び可動壁23,123は、弾性部材29,129によって、規制開口24は内容物J1個分が通過不能な大きさに開口制限される一方、放出開口25は内容物J1個分が通過可能な大きさとなる放出可能状態に付勢されるように構成してもよい。また、押圧部材27,127及び可動壁23,123は、弾性部材29,129によって付勢されない構成であってもよい。
また、第1実施形態では、弾性部材29を別部品としているが、第2実施形態と同様に、押圧部材27と一体形成してもよい。
10 胴部
11 外周壁
11a 係合筒
11L,12L リブ
12 上部周壁
12a 嵌合筒
13 頂壁
13d 段部
13e 嵌合凸部
20 口部
21 計量筒部
21a 上端部
21b 嵌合穴
23 可動壁
23a 縦壁
23b 下端部
23c 上端部
23d 嵌合突起
23f 連結部
24 規制開口
25 放出開口
27 押圧部材
27a 押圧部
27b 側壁
27c 係合突起
29 弾性部材
29a 上装着板
29b 弾性支持部
29c 下装着板
30 底部
31 側壁
31a 嵌合部
33 底壁
40 蓋体
41 蓋体周壁
43 天壁
45 ヒンジ部
47 押さえ壁
49 摘み部
100 錠剤容器
120 口部
121 計量筒部
121b 嵌合穴
123 可動壁
123a 縦壁
123b 上壁
123c 側壁
123d 嵌合突起
123f 連結部
123g 下端部
127 押圧部材
127a 押圧部
129 弾性部材
200 錠剤容器
J 内容物
M 計量空間
R 回転軸線
S 収容空間

Claims (4)

  1. 内容物を収容する収容空間を形成する胴部と、
    該胴部の上方に設けられ、内容物を放出する口部と
    を備える錠剤容器であって、
    前記口部は、
    所定量の内容物を計量する計量空間の少なくとも一部を区画形成する計量筒部と、
    該計量筒部と共に、前記計量空間と、前記収容空間から前記計量空間への内容物の移動を規制する規制開口と、前記計量空間から外部へ内容物を放出する放出開口とを区画形成する可動壁であって、回転軸線周りに回動することで、前記規制開口及び前記放出開口の一方の開口幅を増加させて内容物を通過可能とすると共に他方の開口幅を減少させて内容物を通過不能とする、該可動壁と
    を有し、
    前記可動壁は、弾性部材により付勢されると共に前記可動壁と一体化された押圧部材の押下によって回動し、
    前記弾性部材は、前記押圧部材に装着された上装着板と、前記胴部の上部に連なる頂壁に装着され前記上装着板と平行に設けられた下装着板と、前記上装着板と前記下装着板とを連結すると共に略リング形状を有する弾性支持部とを有し、
    内容物が前記放出開口を通じて通過不能とされているとき、外部から前記放出開口を通じて内容物が視認可能であることを特徴とする錠剤容器。
  2. 前記可動壁は押圧部材と連結され、該押圧部材の押圧により前記可動壁が回転軸線周りに回動する、請求項1に記載の錠剤容器。
  3. 前記押圧部材は、弾性部材により、内容物が前記規制開口を通過可能であると共に前記放出開口を通過不能である位置に付勢されている、請求項2に記載の錠剤容器。
  4. 前記胴部は、該胴部から前記口部に向かう方向に延在し、前記収容空間内に向けて内容物の厚み方向に突出する複数のリブを有する、請求項1からのいずれか一項に記載の錠剤容器。
JP2020015467A 2020-01-31 2020-01-31 錠剤容器 Active JP7433706B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020015467A JP7433706B2 (ja) 2020-01-31 2020-01-31 錠剤容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020015467A JP7433706B2 (ja) 2020-01-31 2020-01-31 錠剤容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021122317A JP2021122317A (ja) 2021-08-30
JP7433706B2 true JP7433706B2 (ja) 2024-02-20

Family

ID=77457772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020015467A Active JP7433706B2 (ja) 2020-01-31 2020-01-31 錠剤容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7433706B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003000678A (ja) 2001-05-09 2003-01-07 Autonell Josep M Janes 錠剤類用ディスペンサ
JP2005280715A (ja) 2004-03-26 2005-10-13 Mikasa Sangyo Kk 中栓
WO2008145962A1 (en) 2007-05-25 2008-12-04 Jeyes Group Limited Tablet dispenser

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50132440U (ja) * 1973-11-09 1975-10-31

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003000678A (ja) 2001-05-09 2003-01-07 Autonell Josep M Janes 錠剤類用ディスペンサ
JP2005280715A (ja) 2004-03-26 2005-10-13 Mikasa Sangyo Kk 中栓
WO2008145962A1 (en) 2007-05-25 2008-12-04 Jeyes Group Limited Tablet dispenser

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021122317A (ja) 2021-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080217208A1 (en) Packaging and cover for packaging for cosmetic or pharmaceutical compositions
JP2018135107A (ja) 開閉式容器
US2971681A (en) Dispensing type closure
JP6887032B2 (ja) 受皿容器
JP7433706B2 (ja) 錠剤容器
JP2007176545A (ja) ウエットシート収容容器
JP2016112124A (ja) パウダー容器
KR20180000520U (ko) 화장품 용기
JP2019011114A (ja) 錠剤容器
JP2003210245A (ja) 網付レフィル容器
EP1277417A1 (en) Packaging and cover for packaging for cosmetic or pharmaceutical compositions
JP7055072B2 (ja) コンパクト容器
JP4937790B2 (ja) 錠剤ケース
JP4602007B2 (ja) 粒状物収納容器
JP7362211B2 (ja) 錠剤容器
JP2008062978A (ja) 計量部付キャップ
JP2002078528A (ja) 網付リフィル容器
JP7311408B2 (ja) コンパクト容器
JPH0752041Y2 (ja) 容器の封止用キャップ
JP7463028B2 (ja) 錠剤容器
JP7415467B2 (ja) 収納容器
JP7475776B2 (ja) コンパクト容器
JP4963407B2 (ja) パウダー容器
JP7300837B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器
JP4329928B2 (ja) 粒状物ケース

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7433706

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150