JP7429350B2 - 木質部材の接合構造 - Google Patents
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Description
まず、木質部材の接合構造が適用された仕口部の構造について説明する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。なお、下記の変形例では、上記実施形態と異なる部分のみを説明し、説明部分以外は上記実施形態と同様の構造である。なお、各変形を示す図で図示されていない部材等は、適宜、図1及び図2等を参照すること。
図4に示す第一変形例の接合構造101では、抵抗部材の一例として、金属製で円筒状の第一管状部材210及び第二管状部材212が柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bに設けられている。第一管状部材210の内側に、第一管状部材210よりも小径の円筒状の第二管状部材212が設けられている。これら第一管状部材210及び第二管状部材212は、柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bの面内方向(X方向)を板厚方向として配置されると共に面外方向(Y方向)を軸方向として配置されている。
図5に示す第一変形例の接合構造102では、抵抗部材の一例として、金属製で四角筒状の第一角筒部材220及び第二角筒部材222が柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bに設けられている。第一角筒部材220の内側に、第一角筒部材220よりも小さい四角筒状の第二角筒部材222が45°回転して設けられている。これら第一角筒部材220及び第二角筒部材222は、柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bの面内方向(X方向)を板厚方向として配置されると共に面外方向(Y方向)を軸方向として配置されている。
図6に示す第三変形例の接合構造103では、抵抗部材の一例として、正面視で板面が円弧状に湾曲した四枚の金属製の湾曲板材230が柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bに設けられている。四枚の湾曲板材230は、柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bの角部の内側近傍に、柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bの面内方向(X方向)を板厚方向として配置されている。
図7に示す第四変形例の接合構造104では、抵抗部材の一例として、四枚の金属製の板状部材240が柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bに設けられている。四枚の板状部材240は、正面視で柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bに辺部に沿って正方形状に配置されると共に柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bの面内方向(X方向)を板厚方向として配置されている。
図8に示す第五変形例の接合構造105では、抵抗部材の一例として、四枚の金属製の板状部材241が柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bに設けられている。四枚の板状部材240は、正面視で柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bに辺部に対して45°回転した正方形状に配置されると共に柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bの面内方向(X方向)を板厚方向として配置されている。
図9に示す第六変形例の接合構造106では、抵抗部材の一例として、複数の金属製の板状部材242が、柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bに設けられている。複数の板状部材242は、柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bに正面視で放射状に配置されると共にそれぞれ柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bの面内方向(X方向)を板厚方向として配置されている。
図10に示す第七変形例の接合構造107では、抵抗部材の一例として、八枚の金属製の板状部材243が、柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bに設けられている。八枚の金属製の板状部材243は、柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bに正面視で八角形状に配置されると共に柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bの面内方向(X方向)を板厚方向として配置されている。
図11に示す第八変形例の接合構造108では、抵抗部材の一例として、金属製の板状部材250及び板状部材252が、柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bに設けられている。板状部材250及び板状部材252は、柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bの面内方向(X方向)を板厚方向として配置されている。
図12に示す第九変形例の接合構造109では、抵抗部材の一例として、金属製の板状部材260、板状部材262及び板状部材263が、柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bに設けられている。また、板状部材260及び板状部材262は、柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bの面内方向(X方向)を板厚方向として配置されている。
図13(A)及び図13(B)に示す第十変形例の接合構造110では、抵抗部材の一例として、鉄筋で構成された四つの棒状部材270が、柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bに設けられている。また、四つの棒状部材270は、柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bの面内方向(X方向)を軸方向として配置されている。四つの棒状部材270は、正面視で柱側接合面72A、72B及び梁側接合面82A、82Bの面内方向辺部に沿って正方形状に配置されている。
図14に示す第十一変形例の接合構造111では、柱10には、切欠部(図1の第一切欠部70A、70Bを参照)が形成されていない。仕口部51における梁20を構成する二つの分割部材22A、22Bの挟み込み側の側面23A、23Bには、それぞれ切欠部81A、81Bが形成されている。そして、柱10の側面11A、11Bの柱側接合面73A、73Bと、梁20を構成する分割部材22A、22Bの切欠部81A、81Bの梁側接合面83A、83Bと、が接着剤で構成された接着層SA、SBによって接着接合されている。
図15に示す第十二変形例の接合構造112では、仕口部52において、柱10には、第一切欠部76が形成されている。また、仕口部52において、梁25には、第一切欠部76に係合する第二切欠部86が形成されている。そして、柱10の第一切欠部76の柱側接合面78と、梁25の第二切欠部86の梁側接合面88と、が接着剤で構成された接着層SAによって接着接合されている。
図16に示す第十三変形例の接合構造113では、梁26は、片持ち構造になっている。梁26は、柱10をY方向の両側から挟む対を成す二つの分割部材28A、28Bで構成されている。仕口部53において、分割部材28A、28Bの挟み込み側の側面29A、29Bには、それぞれ第一切欠部70A、70Bに係合する第二切欠部90A、90Bが形成されている。
尚、本発明は上記実施形態及び変形例に限定されない。
20 梁
22A 分割部材
22B 分割部材
25 梁
26 梁
28A 分割部材
28B 分割部材
50 仕口部
51 仕口部
52 仕口部
53 仕口部
70A 第一切欠部
72A 柱側接合面(重ね合わせ面の一例)
72B 柱側接合面(重ね合わせ面の一例)
73A 柱側接合面(重ね合わせ面の一例)
73B 柱側接合面(重ね合わせ面の一例)
76 第一切欠部
78 柱側接合面(重ね合わせ面の一例)
80A 第二切欠部
80B 第二切欠部
81A 切欠部
81B 切欠部
82A 梁側接合面(重ね合わせ面の一例)
82B 梁側接合面(重ね合わせ面の一例)
83A 梁側接合面(重ね合わせ面の一例)
83B 梁側接合面(重ね合わせ面の一例)
86 第二切欠部
88 梁側接合面(重ね合わせ面の一例)
90A 第二切欠部
90B 第二切欠部
100 接合構造
101 接合構造
102 接合構造
103 接合構造
104 接合構造
105 接合構造
106 接合構造
107 接合構造
108 接合構造
109 接合構造
110 接合構造
111 接合構造
112 接合構造
113 接合構造
150A 管状部材(抵抗部材の一例)
150B 管状部材(抵抗部材の一例)
151 管状部材(抵抗部材の一例)
210 第一管状部材(抵抗部材の一例)
212 第二管状部材(抵抗部材の一例)
220 第一角筒部材(抵抗部材の一例)
222 第二角筒部材(抵抗部材の一例)
230 湾曲板材(抵抗部材の一例)
240 板状部材(抵抗部材の一例)
241 板状部材(抵抗部材の一例)
242 板状部材(抵抗部材の一例)
243 板状部材(抵抗部材の一例)
250 板状部材(抵抗部材の一例)
252 板状部材(抵抗部材の一例)
260 板状部材(抵抗部材の一例)
262 板状部材(抵抗部材の一例)
263 板状部材(抵抗部材の一例)
270 棒状部材(抵抗部材の一例)
接着層 SA
接着層 SB
Claims (4)
- 木質柱の側面と木質梁の側面とが接合された仕口部と、
前記仕口部における前記木質柱の側面及び前記木質梁の側面の少なくとも一方に形成された切欠部と、
前記仕口部で重ね合わされた前記木質柱及び前記木質梁の重ね合わせ面の少なくとも外周部分に塗布した接着材で形成され、前記重ね合わせ面同士を接着接合し前記仕口部における前記重ね合わせ面の面内方向に作用する回転モーメントに抵抗する接着層と、
前記木質柱及び前記木質梁に跨って前記重ね合わせ面に埋設され、前記仕口部における前記重ね合わせ面の面内方向に作用するせん断力に対してせん断抵抗する抵抗部材と、
を備えた木質部材の接合構造。 - 前記木質梁は、前記木質柱を両側から挟む対を成す二つの分割部材で構成され、
前記切欠部は、
前記仕口部における前記木質柱の両面に形成された第一切欠部と、
対を成す二つの前記分割部材の挟み込み側の面にそれぞれ形成され、前記第一切欠部に係合する第二切欠部と、
を有している、
請求項1に記載の木質部材の接合構造。 - 前記抵抗部材は、前記木質梁の側面及び前記木質柱の側面の両方に対して面内方向を板厚方向として配置された板状部材である、
請求項1又は請求項2に記載の木質部材の接合構造。 - 前記抵抗部材は、前記木質梁の側面の面外方向を軸方向として配置された管状部材である、
請求項1又は請求項2に記載の木質部材の接合構造。
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