JP2017101482A - 座屈拘束ブレースダンパー - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレースダンパーの断面を大型化することなく十分な補剛効果が得られ、製作が容易で低コストにすることができる。
【解決手段】座屈拘束材3は、芯材2及び絶縁材4を挟み込むように積層配置され、芯材2の塑性化部21の面外変形を拘束する拘束プレート5と、塑性化部21の面内変形を拘束するカバープレート6と、拘束プレート5に接続し、拘束プレート5と芯材2と絶縁材4を挟み込み全体曲げ剛性を高める補剛材7と、を備え、座屈拘束材3は、軸線方向の一端が固定端部とされ他端が可動端部とされ、芯材2の固定側接合部には、座屈拘束材3の固定端部に隣接し、座屈拘束材3の固定側接合部側への移動を規制するシアキー8が固定され、補剛材7の内側には縦リブ74および横リブ75が設けられ、横リブ75が少なくとも補剛材7の可動端部側に設けられ、各リブ端が拘束プレート5の側面に対して非固着で当接した座屈拘束ブレースダンパーを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋼材が塑性変形することでエネルギーを吸収し、構造物の揺れを減衰させるための座屈拘束ブレースダンパーに関する。
従来、地震や強風等の外乱によって建物に作用した振動エネルギーを吸収して減衰させ、建物に制振性能を付与するために、建物の架構内にブレースダンパーを架設することが行われている。そして、この種のブレースダンパーの一つとして、エネルギー吸収能力に優れた鋼材を芯材として用い、芯材を囲繞するように補剛材を設けて構成した座屈拘束ブレースダンパーが知られている。このような座屈拘束ブレースダンパー(以下、単にブレースダンパーという)では、ブレースの軸線方向に作用した外力(地震エネルギー等の振動エネルギー)を芯材の塑性変形によって吸収するとともに、補剛材によって芯材の座屈を防止し芯材を効率よく塑性変形させることができる。これにより、優れた制振性能を発揮し、建物の耐振性能を効果的に向上させることができる。
そして、上述したブレースダンパーにおいて、図11(a)に示すように、高い圧縮軸力Nを受ける場合には、芯材100は座屈拘束材101と芯材100との隙間(クリアランスS)で高次の座屈現象を起こしている。ここで、芯材100の座屈によって、芯材100が座屈拘束材101を材軸直交方向に押し広げようとする力を補剛力Bという。そして、補剛力Bは座屈波形によって、軸力Nのsinθ成分として、B=2N×sinθ=2N×S/Lm (Lm:座屈半波長)の式で表されることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。そのため、座屈拘束材101は、全体座屈に対する曲げ剛性の確保とともに、上記補剛力Bに対して崩壊しないように設定されている。
ところで、芯材の断面形状が矩形の場合には、ブレースダンパーに繰り返し軸力が載荷されると、図11(b)に示すように、ブレースの可動端において座屈半波長が小さくなり、座屈振幅が大きくなることが知られている。すなわち、前述の式により補剛力Bは、座屈波長に反比例して、また、座屈振幅に比例して大きくなり、その部分の座屈拘束材101の崩壊を促すことになる。例えばブレースの可動端において座屈半波長Lmが1/2になった場合、補剛力Bは2倍になり、また芯材100と座屈拘束材101の節点数が一般部分の2倍になることから、ブレースの可動端では一般部分の4倍の補剛力Bが作用する。また、座屈拘束材101も剛体ではあり得ず、面外方向に広がって図11(a)に示すクリアランスSも増加することから、補剛力Bはさらに大きくなり、座屈拘束材101を崩壊に至らしめる。その結果、芯材100の可動端にひずみ集中が生じ、疲労性能を劣化させ、十分なエネルギー吸収性能が得られないことになる。
また、高軸力で発生する芯材の高次の座屈現象は、一般部分においても、座屈拘束材と芯材の接点数が増加し、座屈半波長が小さくなるため、各接点の補剛力も増加する。その結果、座屈拘束材と芯材の摩擦力f(図11(b)参照))が大きくなり、軸力の一部が座屈拘束材に流れ、芯材において十分なエネルギー吸収性能が得られないうえ、座屈拘束材がずれるという問題があった。
このような芯材端部の補剛力が増大する問題に対応するブレースダンパーとして、平板芯材の端部に補強リブを断面十字状になるように取り付ける構造や、図12(a)、(b)に示すように芯材110の端部110aの両側面に鋼板111を接合する構造とすることで、芯材端部における高次座屈を発生させないものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2には、芯材の軸線方向の中央部に設けた凸部と、座屈拘束材の材軸方向中央部の凹部とを係止することで、座屈拘束材に対する芯材の軸線方向の移動(ずれ)を防止する構成について記載されている。
「方杖ダンパーの座屈拘束設計と性能確認実験」、井上他、鋼構造論文集、第12巻第45号、2005.3
特開平10−306498号公報 特開2002−138583号公報
しかしながら、従来のブレースダンパーでは、以下のような問題があった。
すなわち、芯材の端部に断面十字状の補強リブを設ける構造の場合には、補強リブが座屈拘束材と干渉しないよう座屈拘束材の端部に軸線方向に延びるスリットを設ける必要があり、その結果、大きな補剛力の必要な座屈拘束材の端部の強度を低下させてしまい、十分な拘束効果が得られないという問題があった。
また、特許文献1では、前述の補強リブと同等の面外曲げ剛性を確保するためには相応の板厚が必要となってブレース断面が大型化し、コストが増大することから、その点で改良の余地があった。
さらに、特許文献2には、座屈拘束材の中央に孔開け加工や、芯材中央に凸形の加工が必要となるうえ、座屈拘束材の両端が可動する構造となることから、コストが増大するという問題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、ブレースの断面を大型化することなく十分な補剛効果が得られ、製作が容易で低コストにすることが可能な座屈拘束ブレースダンパーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る座屈拘束ブレースダンパーは、芯材と、前記芯材の座屈を防止するための座屈拘束材と、前記芯材と前記座屈拘束材の間に配設される絶縁材とを備え、前記芯材は、軸線方向に沿って延設され、振動エネルギーが作用した際に塑性変形してこの振動エネルギーを吸収する塑性化部と、軸線方向の両端部側にそれぞれ設けられ、建物の架構に接続するための一対の接合部と、を備え、前記座屈拘束材は、前記芯材及び前記絶縁材を挟み込むように積層配置され、前記芯材の塑性化部の面外変形を拘束する一対の拘束プレートと、前記一対の拘束プレートに連結して架設され、且つ前記一対の拘束プレートとともに前記芯材を囲繞するように配設され、前記芯材の塑性化部の面内変形を拘束する一対のカバープレートと、前記一対の拘束プレートに接続し、前記一対の拘束プレートと前記芯材と前記絶縁材を挟み込むように配設され、全体曲げ剛性を高める溝形鋼からなる一対の補剛材と、を備え、前記補剛材の溝開口側の内側には、縦リブおよび横リブが設けられ、前記横リブが少なくとも前記補剛材の可動端部側に設けられるとともに、前記縦リブ及び横リブのそれぞれのリブ端が前記拘束プレートの側面に対して非固着状態で当接していることを特徴としている。
本発明では、振動エネルギーが建物の架構から作用した際に、このブレースの軸線方向に作用した外力(地震エネルギーなどの振動エネルギー)を芯材の塑性化部が塑性変形することによって吸収する。このとき、座屈拘束材の一対の拘束プレートと一対のカバープレートによって芯材が囲繞され、さらに縦リブ及び横リブによって補強された一対の補剛材が一対の拘束プレートと芯材と絶縁材を挟み込むように配設されているので、ブレースの軸線方向の変形によって座屈拘束材が確実に両端部で面外方向に開くことを防止することができる。つまり、補剛材はブレース全体の曲げ剛性を高め、ブレース全体の座屈を抑えると共に、とくに補剛材の可動端部側には縦リブに加えて横リブが設けられているので、拘束プレートと一体となって芯材の可動側端部の座屈拘束効果をさらに高めることができる。
このように本発明では、芯材の面外変形、面内変形が拘束され、芯材の座屈を防止し芯材を効率よく塑性変形させることができ、面外方向の開きが抑止されている。
そして、補剛材によって全体座屈ならびに座屈拘束材局部の崩壊を防ぐことができるため、芯材の疲労寿命を延ばすことが可能となり、エネルギー吸収性能を改善させることができる。
また、絶縁材が芯材の塑性化部と拘束プレートの間に介装されているので、芯材と拘束プレートとの間に働く摩擦力を低減することができる。したがって、本発明の座屈拘束ブレースダンパーにおいては、優れた制振性能が発揮され、建物の耐振性能を効果的に向上させることができる。
さらに、補剛材の内側に縦リブ及び横リブが設けられていることから、製作時において、溝形鋼の開口端側を上に向け、その内側にリブを溶接できるため、溶接作業が容易であり、作業にかかるコストの低減を図ることができる。しかも、縦リブ及び横リブが拘束プレートの側面に対して非固着状態で当接しているので、拘束プレートとリブとの溶接が不要であり、溶接作業にかかるコストを抑えることができる。
また、従来のように芯材の端部をリブで補強する構造ではないため、芯材の塑性化部の軸線方向の長さを大きくとることが可能となり、芯材の疲労寿命が延び、エネルギー吸収性能を改善することができる。
また、本発明に係る座屈拘束ブレースダンパーは、前記座屈拘束材は、前記軸線方向の一端が固定端部とされ、前記芯材の一対の接合部のうち一方の固定側接合部に固定されるとともに、前記軸線方向の他端が可動端部とされ、他方の可動側接合部に前記軸線方向に沿って移動可能に設けられ、前記芯材の固定側接合部には、前記座屈拘束材の固定端部に隣接し、前記座屈拘束材の前記固定側接合部側への移動を規制するシアキーが固定されていることが好ましい。
この場合には、拘束プレートの固定端部が当接することにより、芯材に圧縮荷重が作用する際、芯材の圧縮荷重に対して、座屈拘束材の軸線方向へのずれを防止することができるシアキーを芯材の固定側接合部に設置することが望ましい。これにより、芯材の座屈拘束効果を一定に保つことができる。しかも、シアキーは、ブレースダンパーの外側から簡単な作業により取り付けることが可能であるため、設置によるコストの増加を抑えることができる。
また、本発明に係る座屈拘束ブレースダンパーは、前記拘束プレートの両端には、前記芯材、該拘束プレート、及び前記絶縁材を貫通して締結する接合ボルトが設けられていることが好ましい。
この場合には、拘束プレートの両端において、芯材、拘束プレート及び絶縁材が接合ボルトによって接合されているので、拘束プレートの面外方向の開きを防止することができる。
また、本発明に係る座屈拘束ブレースダンパーは、前記カバープレートの可動側の端部には可動側に開口する凹部が形成されていることが好ましい。
このような構成とすることで、カバープレートの凹部を例えばU字形に加工し、可動側の端部におけるカバープレートと拘束プレートの溶接長さを長くとることができる。そのため、端部補剛力を増大させることができ、補剛材を破壊させずに拘束効果を保つことができる。
また、本発明に係る座屈拘束ブレースダンパーは、前記芯材の可動側接合部は、前記塑性化部よりも幅寸法を大きくした拡幅部を有していてもよい。
この場合には、カバープレートの可動側の端部に凹部が形成されることで、芯材の塑性化部が変形し、ブレース全体に伸縮が生じた際に芯材の拡幅部とカバープレートの干渉を避けることができる。
また、拘束プレートの面外方向の開きを防止するため、芯材と、拘束プレート及び絶縁材とを貫通して締結する。
本発明の座屈拘束ブレースダンパーによれば、ブレースダンパーの断面を大型化することなく十分な補剛効果が得られ、製作が容易で低コストにすることができる。
本発明の実施の形態によるブレースダンパーの構成を示す上面図である。 図1に示すブレースダンパーの正面図である。 図2に示すブレースダンパーの断面図であって、(a)はA−A線断面図、(b)はB−B線断面図、(c)はC−C線断面図、(d)はD−D線矢視図である。 ブレースダンパーの各部品を示す側面図であって、(a)は中央芯材の図、(b)は外側芯材の図、(c)はカバープレートの図、(d)は拘束プレートの図、(e)は補剛材の図である。 図1に示すブレースダンパーの可動側を示す要部拡大図である。 図2に示すブレースダンパーの可動側を示す要部拡大図である。 図6に示すE−E線矢視図であって、ブレースダンパーを可動側から見た側面図である。 図4(e)に示すF−F線断面図であって、補剛材の可動側端部を示す断面図である。 実施例による荷重変形関係を示す図である。 実施例による荷重変形関係を示す図である。 (a)、(b)は、座屈拘束ブレースの芯材の座屈変形の状態、及び芯材の軸力と補剛力の関係を示す図である。 従来の芯材の補剛状態を示す図であって、(a)はその正面図、(b)はその上面図である。
以下、本発明の実施の形態による座屈拘束ブレースダンパーについて、図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態による座屈拘束ブレースダンパー(以下、単にブレースダンパー1という)は、例えば地震時に建物に作用した振動エネルギーを吸収して減衰させ、建物の揺れを抑えるためのものである。
ブレースダンパー1は、建物に作用した地震エネルギーなどの振動エネルギーを吸収して減衰させる芯材2と、芯材2の座屈を防止するための座屈拘束材3と、芯材2と座屈拘束材3の間に配設される絶縁材4と、を備えている。
ここで、ブレースダンパー1において、芯材2の軸線O1方向に沿う一端側(ここでは図1及び図2に示す紙面左側)であって、芯材2に対して座屈拘束材3の軸線O1方向への移動を固定する側を固定側といい、その反対側の他端側(図1及び図2に示す紙面右側)であって、芯材2に対して座屈拘束材3の軸線O1方向への移動を許容する側を可動側という。また、芯材2において、図2に示す正面視で軸線O1方向に直交する方向を幅方向Wという。
芯材2は、3枚の鋼板を一体に積層して形成されている。すなわち、芯材2は、中央芯材2Aと、中央芯材2Aの一面側と他面側のそれぞれから挟持する外側芯材2B、2Bと、からなる。
中央芯材2Aおよび外側芯材2B、2Bは、図3(a)〜(d)、及び図4(a)、(b)に示すように、ブレースダンパー1の軸線O1方向に沿って延設されるとともに一定の幅寸法の平板状で帯状に形成され、振動エネルギーが作用した際に塑性変形してこの振動エネルギーを吸収する塑性化部21と、塑性化部21の両端部側に一体に設けられ、塑性化を期待しない拡幅部22(22A、22B)と、を備えている。
芯材2は、拡幅部においてのみ溶接されている。塑性化部への溶接を伴わないため、芯材の疲労寿命への悪影響を避けることができる。
拡幅部22A、22Bは、塑性化部21から連続的に軸線O1方向の外側に延設されるとともに塑性化部21に対して大きな幅寸法に拡幅した形状をなしている。
拡幅部22は、建物の架構に取り付けたガセットプレートなどにボルト接合して架構内にブレースダンパー1を架設するための断面形状がH形の接合部23(23A、23B)の一部(ウェブに相当)を構成し、一面から他面に貫通する第1ボルト孔22aが設けられている。
接合部23は、図1及び図2に示すように、芯材2の一対の接合部23のうち一方が座屈拘束材3を軸線O1方向に固定する固定側接合部23Aとされ、他方が座屈拘束材3を軸線O1方向に沿って移動可能に設ける可動側接合部23Bとされる。
接合部23は、芯材2の拡幅部22に直交させつつ、拡幅部22の幅方向Wの両端部にそれぞれ一面を部分又は完全溶け込み溶接S1(図3(d)、図7参照)で一体に接合した一対のフランジ部24、24を備えて断面H形に形成されている。
各フランジ部24には、ガセットプレートなどに接合するための複数の第2ボルト孔24aが一面から他面に貫通して形成されている。さらに、この芯材2は、塑性化部21と拡幅部22とを繋ぐ部分が凹円弧状に形成されている。
なお、接合部23を建物の架構に対してボルト接合させずに溶接でブレースダンパー1を架設する場合には、前記ボルト孔22a、24aは不要である。
また、中央芯材2A及び外側芯材2Bは、図1、図3(b)、図4(a)、(b)、及び図5に示すように、各拡幅部22の塑性化部21側に座屈拘束材3を接合するための接合孔25、26が一面から他面に貫通して形成されている。一方の固定側の拡幅部22A(図4(a)における紙面左側)には2つの第1接合孔25が設けられ、他方の可動側の拡幅部22B(図4(a)における紙面右側)には4つの第2接合孔26が設けられている。
また、外側芯材2Bの拡幅部22は、図4(a)、(b)に示すように、中央芯材2Aの拡幅部22に対して軸線O1方向に略半分の長さで形成されている。そして、図3(b)及び図5に示すように、各外側芯材2B、2Bの端部を中央芯材2Aに完全溶け込み溶接S4(図3(c)参照)と隅肉溶接S2(図5参照)とを行って一体形成されている。
また、図1及び図2に示すように、外側芯材2Bにおける一対の固定側の拡幅部22Aの外面には、軸線O1方向の所定位置において幅方向Wに沿って延びるとともに、外面の外側に向けて突出するシアキー8が溶接接合によって設けられている。シアキー8は、拘束プレート5の軸線O1方向で固定側接合部23A側の固定端部5aが隣接するように設けられている。
絶縁材4は、図1及び図3(a)、(b)に示すように、ゴムなどを用い、矩形平板状の帯状に形成されている。絶縁材4は、幅寸法を芯材2の塑性化部21の幅寸法と略同等にして形成され、軸線O1方向の長さを芯材2の塑性化部21の長さよりも大きく、芯材2全体の長さよりも小さな寸法にして形成されている。さらに、絶縁材4は、軸線O1方向の両端部側にそれぞれ、一面から他面に貫通して第3接合孔41が形成されている。そして、一対の絶縁材4はそれぞれ、芯材2と互いの接合孔25、26、41を連通させつつ面接触させ、芯材2に一体に積層して配設されている。
座屈拘束材3は、図1及び図2に示すように、芯材2の一面側と他面側にそれぞれ積層して軸線O1方向に延設され、芯材2の面外変形を拘束する一対の拘束プレート5と、一対の拘束プレート5の幅方向Wの両側端部側にそれぞれ連結して架設されるとともに軸線O1方向に延設され、芯材2の面内変形を拘束する一対のカバープレート6と、各拘束プレート5に一体に設けられるとともに拘束プレート5に沿って軸線O1方向に延設され、主にブレースダンパー1の全体曲げ剛性を高める一対の補剛材7と、を備えている。
図4(d)に示す一対の拘束プレート5はそれぞれ、矩形平板状で帯状の同形同大の鋼板であり、幅を芯材2の塑性化部21の幅と略同等の寸法にして形成されている。また、各拘束プレート5は、軸線O1方向の長さを芯材2の塑性化部21の長さよりも大きく、芯材2全体の長さよりも小さな寸法にして形成されている。
さらに、各拘束プレート5には、軸線O1方向の両端部側にそれぞれ、一面から他面に貫通し図1に示す芯材2の第1接合孔25及び第2接合孔26にそれぞれ対応して連通する接合円孔51及び接合長孔52が設けられている。また、各拘束プレート5の一方の端部(図4(d)の紙面左側)に設けられる接合円孔51は丸孔として形成され、他方の端部(図4(d)の紙面右側)に設けられる接合長孔52は軸線O1方向に沿って延びる長孔として形成されている。
そして、これら一対の拘束プレート5、5は、芯材2と一対の絶縁材4を挟み込むように芯材2の一面側と他面側にそれぞれ積層して配設され、軸線O1方向の一端部側の接合円孔51を芯材2及び絶縁材4の接合孔25、41に連通させ、他端部側の接合長孔52を芯材2及び絶縁材4の接合孔26、41に連通させて配設されている。また、各拘束プレート5は、接合孔25、26、41、51、52に綴りボルトなどの接合ボルト50を挿通し、ナットを締結することによって、芯材2に接合されている。このとき、各拘束プレート5は、建物の架構にブレースダンパー1を設置する段階で、他端部側の接合長孔52の軸線O1方向の略中央に接合ボルト50を挿通して芯材2に接続されている。
図4(c)に示す一対のカバープレート6は、それぞれ矩形平板状で帯状の同形同大の鋼板であり、軸線O1方向の長さを芯材2の塑性化部21の長さと同等、あるいは短くして形成されている。また、一対の拘束プレート5の幅方向Wの一側端部側に一方のカバープレート6、他側端部側に他方のカバープレート6が配設されている。そして、各カバープレート6が、一対の拘束プレート5の側端部同士を連接するように、且つ芯材2の面外及び拘束プレート5の面外に発生する補剛力に対して十分な強度を有するように、隅肉溶接S3(図3(a)、(b)参照)で接続して架設されている。
これにより、本実施形態のブレースダンパー1においては、一対の拘束プレート5、5と一対のカバープレート6、6によって座屈拘束材3が断面視で箱形状に形成され、これら一対の拘束プレート5、5と一対のカバープレート6、6で囲まれた内部に芯材2及び絶縁材4を収容して拘束プレート5とカバープレート6で囲繞するように形成されている。
また、カバープレート6の可動側の端部には、図5に示すように、可動側に開口するU字状の凹部6aが形成されている。これにより拘束プレート5とカバープレート6の溶接長を大きく設定することが可能となり、可動端の強度を高めることができる。そして、凹部6aがU字形をなしているので、応力集中を緩和させることができる。
図4(e)及び図6に示す一対の補剛材7は、それぞれウェブ71と一対のフランジ72を備えた溝形鋼であり、溝開口側を芯材2側に向けて配置されている。各補剛材7は、幅寸法を拘束プレート5の幅寸法よりも僅かに小さな寸法にして形成されるとともに、軸線O1方向の長さを拘束プレート5の長さと略同等にして形成されている。
これら一対の補剛材7は、芯材2、一対の絶縁材4、一対の拘束プレート5を挟み込むように、一方の拘束プレート5側と他方の拘束プレート5側にそれぞれ配設されるとともに軸線O1方向に延設されている。また、各補剛材7は、図3(b)に示すように、座屈拘束材3の全体座屈曲げで発生するせん断力に対して十分な強度を有するように、一対のフランジ72の端部を隅肉溶接S3(図3(a)、(b)参照)で拘束プレート5に接合して一体に配設されている。さらに、各補剛材7の両端部側のウェブ71には、図6に示すように、ハンドホール73が貫通形成されており、このハンドホール73を通じてソケットレンチなどの回転工具を挿入し、接合ボルト50、ナットを操作できるようになっている。
また、補剛材7の溝開口側の内側には、幅方向Wに沿って延在する縦リブ74と、可動側接合部23B側において縦リブ74の幅方向Wの中間部に接合される横リブ75と、が設けられている。図3(b)に示すように、縦リブ74および横リブ75は、幅方向Wに直交する方向のリブ端74a、75aが補剛材7の開口端7aと同一面に位置する高さ寸法(前記直交する方向で補剛材7のウェブ71からリブ端74a、75aまでの寸法)となるように設定されている。
縦リブ74および横リブ75は、ウェブ71およびフランジ72に溶接により固定されている。補剛材7と拘束プレート5を接合する際には、縦リブ74および横リブ75の幅方向Wで内側を向く内端面7aは、拘束プレート5の外面に対して当接している。これにより、縦リブ74と横リブ75は拘束プレート5と一体となって、芯材2の座屈拘束効果を高めることができる。
なお、接合ボルト50の本数は、補剛力に応じて決められ、本実施の形態では、補剛材7の横リブ75を挟んで、固定側で2本、補剛力の大きな可動側で4本としている。とくに補剛力の大きな可動側の接合ボルト50は、座屈拘束効果を高める上で特に重要な部品といえる。
また、本実施の形態のように拘束プレート5の可動端に長孔を設ける場合には、大きな座金(図示省略)を使用し、座屈拘束材3と座金との間にポリ4フッ化エチレン樹脂製のシート等の摩擦低減材を挿入することが好ましい。
ここで、上述したブレースダンパー1の製造方法について説明する。
図1及び図2に示すように、先ず、中央芯材2Aや外側芯材2Bの形状やボルト孔及び接合孔25、26を加工する。続いて、中央芯材2Aの拡幅部22A、22Bにフランジを溶接してフランジ部24を形成する。そして、拘束プレート5の内面に、絶縁材4を例えば両面粘着テープ等で貼着する。その後、拘束プレート5と芯材2を、それぞれのボルト孔や及び接合孔に接合ボルト50を挿通させて固定する。
その後、拘束プレート5の幅方向Wの両端のそれぞれにカバープレート6を溶接により接続する。さらに、補剛材7の溝開口側の内側に、図8に示すように、縦リブ74および横リブ75を隅肉溶接S4(図8参照)により所定位置に溶接したうえで、補剛材7を拘束プレート5に軸線O1方向に延設し、隅肉溶接S3(図3(a)、(b)参照)により一体化する。
上述のように本実施の形態によるブレースダンパー1では、図1及び図2に示すように、振動エネルギーが建物の架構から作用した際に、このブレースダンパー1の軸線O1方向に作用した外力(地震エネルギーなどの振動エネルギー)を芯材2の塑性化部21が塑性変形することによって吸収する。
このとき、座屈拘束材3の一対の拘束プレート5と一対のカバープレート6によって芯材2が囲繞され、さらに縦リブ74及び横リブ75によって補強された一対の補剛材7が一対の拘束プレート5と芯材2と絶縁材4を挟み込むように配設されているので、ブレースダンパー1の軸線O1方向の変形によって座屈拘束材3が確実に両端部で面外方向に開くことを防止することができる。つまり、補剛材7はブレース全体の曲げ剛性を高め、ブレース全体の座屈を抑えると共に、とくに補剛材7の可動端部側には縦リブ74に加えて横リブ75が設けられているので、拘束プレート5と一体になって芯材2の可動側端部の座屈拘束効果をさらに高めることができる。
このように本実施の形態では、芯材2の面外変形、面内変形が拘束され、芯材2の座屈を防止し芯材2を効率よく塑性変形させることができ、面外方向の開きが抑止されている。
そして、補剛材7によって全体座屈ならびに座屈拘束材3の局部の崩壊を防ぐことができるため、芯材2の疲労寿命を延ばすことが可能となり、エネルギー吸収性能を改善させることができる。
また、本実施の形態では、絶縁材4が芯材2の塑性化部21と拘束プレート5の間に介装されているので、芯材2と拘束プレート5との間に働く摩擦力を低減することができる。したがって、本実施の形態のブレースダンパー1においては、優れた制振性能が発揮され、建物の耐振性能を効果的に向上させることができる。
さらに、本実施の形態では、補剛材7の内側に縦リブ74及び横リブ75が設けられていることから、製作時において、溝形鋼の開口端側を上に向け、その内側にリブ74、75を溶接できるため、溶接作業が容易であり、作業にかかるコストの低減を図ることができる。しかも、縦リブ74及び横リブ75が拘束プレート5の側面に対して非固着状態で当接しているので、拘束プレート5とリブ74、75との溶接が不要であり、溶接作業にかかるコストを抑えることができる。
また、従来のように芯材の端部をリブで補強する構造ではないため、芯材2の塑性化部21の軸線O1方向の長さを大きくとることが可能となり、芯材2の疲労寿命が延び、エネルギー吸収性能を改善することができる。
また、本実施の形態では、芯材2の固定側接合部23Aに設置されるシアキー8に拘束プレート5の固定端部5aが当接することにより、芯材2に圧縮荷重が作用する際、芯材2の圧縮荷重に対して、座屈拘束材3の軸線O1方向へのずれを防止することができるシアキー8を芯材2の固定側接合部23Aに設置することが可能となる。これにより、芯材2の座屈拘束効果を一定に保つことができる。しかも、シアキー8は、ブレースダンパー1の外側から簡単な作業により取り付けることが可能であるため、設置によるコストの増加を抑えることができる。
なお、強度的に可能になる場合には、シアキー8に代えて固定側の接合ボルトを用いても良い。
さらに、本実施の形態では、拘束プレート5の両端において、芯材2、拘束プレート5及び絶縁材4が接合ボルト50によって接合されているので、拘束プレート5の面外方向の開きを防止することができる。
また、本実施の形態では、図5に示すように、カバープレート6の可動側の端部には可動側に開口する凹部6aが形成され、カバープレート6の凹部6aをU字形に加工し、可動側の端部におけるカバープレート6と拘束プレート5の溶接長さを長くとることができる。そのため、端部補剛力を増大させることができ、補剛材7を破壊させずに拘束効果を保つことができる。
また、本実施の形態では、芯材2の可動側接合部23Bにおいて塑性化部21よりも幅寸法を大きくした拡幅部22を有しており、カバープレート6の可動側の端部に凹部6aが形成されることで、芯材2の塑性化部21が変形してブレース全体に伸縮が生じた際に、芯材2の拡幅部22とカバープレート6の干渉を避けることができる。
さらに、芯材2が塑性化部21だけでなく両端部側に接合部23(拡幅部22)を一体に備えて構成され、座屈拘束材3が鋼板からなる拘束プレート5及びカバープレート6と、溝形鋼からなる補剛材7と、ゴム板などの絶縁材4で構成され、現場溶接やボルト接合で一体に形成される。これにより、高耐力ダンパーでありながら、全体として細く、軽量で、製作が容易な低コストの座屈拘束ダンパーを実現することができる。
また、本実施の形態のように座屈拘束材3の各部材の寸法、強度を適切に設計することで、確実に、芯材2の座屈で発生する面外補剛力、面内補剛力、及びブレースダンパー1の全体座屈に対応することができ、高耐力ダンパーを実現することができる。
このように本実施の形態の座屈拘束ブレースダンパーによれば、ブレースダンパー1の断面を大型化することなく十分な補剛効果が得られ、製作が容易で低コストにすることができる。
(実施例)
次に、上述した実施の形態による座屈拘束ブレースダンパーの効果を裏付けるために行った実施例について以下説明する。
図9及び図10は、上述した実施の形態のブレースダンパーにおいて、溝形鋼(補剛材)の縦リブ及び横リブ、カバープレートのU字状の凹部、及びシアキーを設けた実施例(試験体−B)と、前記縦リブ及び横リブ、凹部、及びシアキーを設けていない比較例(試験体−A)と、の効果を示した試験結果である。図9及び図10は、横軸に変位(mm)、縦軸に荷重P(kN)とした荷重変位の関係を示している。
試験体−A、Bの芯材は、それぞれ断面形状が矩形であり、SM400Bの3枚の鋼板を重ね合わせたものを使用している。
比較例による試験体−Aでは、加力サイクルが17で、エネルギー吸収性能を示す累積塑性変形倍率ηが295となった。一方、実施例による試験体−Bでは、加力サイクルが46で、累積塑性変形倍率ηが1235となった。したがって、縦リブ及び横リブ、凹部、及びシアキーを設ける実施例によるブレースダンパーは、これらの構成を備えていない比較例に比べて座屈拘束効果が高く、エネルギー吸収性能が改善されることを確認することができた。
以上、本発明による座屈拘束ブレースダンパーの実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では、カバープレート6の可動側の端部には可動側に開口する略U字状の凹部6aを形成した構成としているが、この凹部6aを設けない構成であってもかまわない。また、凹部6aの形状についても、本実施の形態にように略U字状であることに制限されることはない。
また、本実施の形態では、ブレースダンパー1の可動側において、芯材2の第2接合孔26を円孔とし、拘束プレート5における可動側を長孔の接合長孔52としているが、これに限定されることはない。つまり、芯材2の第2接合孔26を長孔とし、拘束プレート5の可動側の接合孔を円孔としても、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、芯材2は必ずしも3枚の鋼板(中央芯材2A、外側芯材2B、2B)を一体に積層して形成することに限定しなくてもよく、1枚の鋼板で形成しても、複数の鋼板を一体に積層して形成しても構わない。また、塑性化部21よりも拡幅部22の鋼板枚数を多くして、高接合耐力を確保するようにしてもよい。さらに、芯材2の接合部23を、高力ボルトを用いてガセットプレートなどに接合するものとしているが、溶接で建物の架構に接合部23を接合しても勿論構わない。
また、補剛材7の内側に溶接される縦リブ74及び横リブ75の位置や数量は、適宜設定することが可能である。
さらに、本実施の形態では、横リブ75が補剛材7の可動端部側にのみ設けられた構成となっているが、この位置に制限されることはない。横リブ75が補剛材7の軸線O1方向の全体にわたって設けられていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 ブレースダンパー(座屈拘束ブレースダンパー)
2 芯材
2A 中央芯材
2B 外側芯材
3 座屈拘束材
4 絶縁材
5 拘束プレート
6 カバープレート
7 補剛材
7a 開口端
8 シアキー
21 塑性化部
22、22A、22B 拡幅部
23 接合部
24 フランジ部
25 接合孔
26 接合孔
50 接合ボルト
51 接合円孔
52 接合長孔
71 ウェブ
72 フランジ
73 ハンドホール
74 縦リブ
75 横リブ
O1 軸線
S1 部分又は完全溶け込み溶接
S2、S3、S4 隅肉溶接

Claims (5)

  1. 芯材と、前記芯材の座屈を防止するための座屈拘束材と、前記芯材と前記座屈拘束材の間に配設される絶縁材とを備え、
    前記芯材は、軸線方向に沿って延設され、振動エネルギーが作用した際に塑性変形してこの振動エネルギーを吸収する塑性化部と、軸線方向の両端部側にそれぞれ設けられ、建物の架構に接続するための一対の接合部と、を備え、
    前記座屈拘束材は、
    前記芯材及び前記絶縁材を挟み込むように積層配置され、前記芯材の塑性化部の面外変形を拘束する一対の拘束プレートと、
    前記一対の拘束プレートに連結して架設され、且つ前記一対の拘束プレートとともに前記芯材を囲繞するように配設され、前記芯材の塑性化部の面内変形を拘束する一対のカバープレートと、
    前記一対の拘束プレートに接続し、前記一対の拘束プレートと前記芯材と前記絶縁材を挟み込むように配設され、全体曲げ剛性を高める溝形鋼からなる一対の補剛材と、
    を備え、
    前記補剛材の溝開口側の内側には、縦リブおよび横リブが設けられ、
    前記横リブが少なくとも前記補剛材の可動端部側に設けられるとともに、前記縦リブ及び横リブのそれぞれのリブ端が前記拘束プレートの側面に対して非固着状態で当接していることを特徴とする座屈拘束ブレースダンパー。
  2. 前記座屈拘束材は、前記軸線方向の一端が固定端部とされ、前記芯材の一対の接合部のうち一方の固定側接合部に固定されるとともに、前記軸線方向の他端が可動端部とされ、他方の可動側接合部に前記軸線方向に沿って移動可能に設けられ、
    前記芯材の固定側接合部には、前記座屈拘束材の固定端部に隣接し、前記座屈拘束材の前記固定側接合部側への移動を規制するシアキーが固定されていることを特徴とする請求項1に記載の座屈拘束ブレースダンパー。
  3. 前記拘束プレートの両端には、前記芯材、該拘束プレート、及び前記絶縁材を貫通して締結する接合ボルトが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の座屈拘束ブレースダンパー。
  4. 前記カバープレートの可動側の端部には可動側に開口する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の座屈拘束ブレースダンパー。
  5. 前記芯材の可動側接合部は、前記塑性化部よりも幅寸法を大きくした拡幅部を有していることを特徴とする請求項4に記載の座屈拘束ブレースダンパー。
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