JP7424343B2 - 複合架設材 - Google Patents

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Description

本発明は、木造構造物の架構を構成する柱間又は桁行梁に架設される架設材であって、特に木製材と鋼材からなる複合架設材に関する。
木造建築で、大スパン架構を構築する場合、木製部材を大断面化するほか、鋼材を組み合わせた複合部材が提案されている。木製部材と鋼材を一体化して応力伝達する手段としては、ボルト、ドリフトピン、接着などが用いられるのが一般的である。
特許文献1では、木製材の全長に亘って鋼材が不可視状態で埋め込み一体化されたものが開示されている。また、内部に配置した鋼材が延長されて接合に供することが示されている。製造方法の一例として、接着による方法が開示されている。
特許文献2では、補強鋼板を梁部材に接着して半割体を構成し、両半割体の補強鋼板同士を接合して一体化した梁材が開示されている。
梁材同士を長手方向に接合するにあたり、接合すべき一方の梁材1の端部には、一方の半割体3aの端部に凸部と凹部とを上下方向に交互に複数形成し、他方の半割体4aの端部には一方の半割体3aの凸部に対応する位置に凹部が位置し、半割体3aの凹部に対応する位置に凸部が位置するように形成し、接合すべき他方の梁材2における一方の梁半割体3bの端部には一方の梁材1の半割体3aの凸部及び凹部に凹凸係合する凹部と凸部とを、また他方の梁半割体4bの端部には一方の梁材1の半割体4aの凸部及び凹部に凹凸係合する凹部と凸部とを形成し、双方の梁材1,2の一方の梁半割体3a,3bの端部同士及び他方の梁半割体4a,4bの端部同士を夫々凹凸係合させると共に、一方の梁材1における梁半割体3aの補強鋼板側の凸部と他方の梁材2における梁半割体4bの補強鋼板側凸部とを、また一方の梁材1における梁半割体4aの補強鋼板側の凸部と他方の梁材2における梁半割体3bの補強鋼板側の凸部とを夫々重ね合わせて結合手段により結合する接合構造が示されている(特許文献2の図3参照)。
また、接合すべき一方の梁材1の端部は、両半割体3a,4aの補強鋼板を梁材1の先端から所要長さ突出させ、接合すべき他方の梁材2の端部は、両半割体3b,4bの補強鋼板の先端を、梁材1側の補強鋼板の突出長さに略相当する長さ分だけ梁部材の先端から切除した状態とし、一方の梁材1の先端から突出する補強鋼板部分を他方の梁材2の梁部材の先端側凹入部に突入させる前記接合構造も開示されている(特許文献2の図5参照)。
特許文献3には、それぞれ複数の木質部材と鋼板等の強化部材とが交互となるようにして互いに積層されるとともに、少なくともその積層方向の両外側部は集成構造の木質部材で構成されている複合強化集成木材が開示されている。ここで、前記強化部材は、一端部より突出する突出片を備えている。
特許文献4には、少なくとも1枚の鋼製部材に複数の木製部材又は集成材を締結ボルトで固定し、前記木製部材又は集成材が表面側に配置するようにし、鋼製部材に少なくとも1個のシア部材を固定し、前記シア部材を前記木製部材又は集成部材中に噛み込ませる木製部材と鋼製部材からなる複合部材が開示されている。
シア部材は、リング状、中実などバリエーションがあり、前記木製部材又は集成材に前記シア部材の噛み込みを容易にするための嵌合凹部又は噛み込み状溝を形成したり、前記木製部材又は集成材に形成した嵌合凹部又は噛み込み溝とシア部材との間に一定の隙間を設け、前記隙間に接着剤を充填する方法も開示されている。また、前記シア部材を前記複合部材の両端部近傍に集中的に配したものも開示されている。
特許文献5では、特許文献4と類似の構造で、シア部材を各木製部材又は集成材に、少なくともシア部材を配置する部分の孔を孔軸方向に同内径とした円形の貫通孔を少なくとも1つ設け、その貫通孔に、その内径と同径か僅かに大きくした外径で軸方向全長にわたり同外径としたシア部材を配置すると共に前記鋼製部材に当接配置し、表面側に配置された木製部材又は集成材における前記貫通孔に配置されたシア部材の外側に押え部材が配置され、前記鋼製部材と各シア部材と各押え部材のボルト挿通孔に挿通配置した締結ボルトの締付け力により各シア部材を鋼製部材に圧着して摩擦接合すると共に、前記各押え部材により表面側の木製部材又は集成材のはずれ止めを図るようにした木製部材と鋼製部材からなる複合部材が開示されている。前記締結ボルトおよび前記シア部材の配置方法として、複合部材全長に渡って等間隔に配する構成と、両端部近傍または中間部に集中的に配する構成が開示されている。
特開平11-44044号公報 特開2005-320761号公報 特開2004-230621号公報 特開2004-308329号公報 特開2006-2556号公報
従来技術は、木製材を大スパン架構に用いるための発明であるが、以下の課題を有している。
(i)特許文献1の発明では、木製材内部に埋め込む方法として、分割して接着する方法以外具体的な開示がない。接合部についての言及はあるが、接合部の具体的相互関係が明示されておらず、単に接合に供する部分が概念的に示されているに過ぎない。本願で意図している、架構中央部での当該複合材同士の接合に関し、特許文献1では当該接合部が露出した状態になるため、木造架構の美観を著しく損なう問題がある。
(ii)特許文献2の発明は、架構中央部での部材同士の接合を考慮したものだが、木製材、補強鋼板とも凹凸形状の加工に手間がかかり、さらに、その構造上、対になる部材端面の正面からしか配置することができない問題がある。
さらに、特許文献3の発明も同様であるが、分割した木材と鋼板が接着により一体化され、さらに、鋼材下端面が露出しているため、火災時には内部の鋼材が早期に高温化し、外周面だけでなく、鋼材との接触部の接着剤、木材も炭化が進展して一体性が失われ、当初の補強効果が喪失する問題がある。
(iii)特許文献4の発明では、締結ボルトにより木材と内部の鋼材を固定するとともに、シア部材による一体化を行っているが、シア部材を木材に噛み込ませる各種の方法はいずれも手間が多く、シア部材配置について、材軸方向の配置間隔について定義されているが、高さ方向について、一部図示されているが、具体的な位置について記載されていない。長手方向の接続手段については、鋼材を延長して継手部を形成することのみが記載されており、架構中央部で接合する形態では、通常の鉄骨造と同じく、別途スプライスプレートを用いなければ、軸がずれ、接合部材が露出しているため、美観上問題がある。また、特許文献2、3と同様に、鋼材の下端面が露出しているため、耐火上の問題もある。
(iv)特許文献5の発明は、対向配置された木製部材にシア部材を組み込み、ボルトの締め付け力により、シア部材と鋼材とを摩擦接合させており、機構上、大径のドリフトピンを鋼材からずれることなく配置する手段が示されているが、配置方法については、特許文献4と同じであり、接合部が露出している。
(v)大スパン架構に用いる部材は運搬が困難になるため、長さ方向で分割する必要があるが、簡易で美麗な接合部の構成が必要である。
本発明は、上記の解決するためになされたものであり、具体的には以下に示す構成からなるものである。
(1)本発明に係る複合架設材は、矩形断面の木製材と該木製材に嵌装された鋼板を備えてなり、架構を構成する柱間又は桁行梁間に架設されるものであって、
前記木製材は、前記鋼板の板厚相当の幅で前記鋼板の幅相当の深さを有し前記木製材の全長に亘る溝であって、木製材両側面からそれぞれ幅の中心方向に等距離で設定された単数又は複数の基準線の左右どちらか一方に統一して該基準線に隣接して形成された第1の溝と、該第1の溝と同じ幅と深さを有し前記木製材の端部から材軸方向中心に向かって所定長さの溝であって、前記第1の溝と該基準線に対して線対称に隣接して形成された第2の溝とを有し、
前記鋼板は前記木製材の材長よりも長く、かつ、前記第1の溝深さ相当の幅寸法を有し、該第1の溝に少なくとも一端側を前記木製材の端面から突出させて嵌装されていることを特徴とする複合架設材。
(2)また、上記(1)に記載の複合架設材を材軸方向に連結してなる複合架設材であって、
連結される一方の複合架設材の前記鋼板における木製材から突出した部分が、連結される他方の複合架設部材の前記第2の溝に挿入され、連結される他方の複合架設材の前記鋼板における前記木製材から突出した部分が、連結される一方の複合架設部材の前記第2の溝に挿入され、前記鋼板同士が機械的手段により接合されていることを特徴とするものである。
(3)また、上記(2)に記載のものにおいて、嵌装された前記鋼板の前記木製材より突出した部分が屈曲しており、接合状態で一方の複合架設材と他方の複合架設材が山形を形成することを特徴とするものである。
(4)また、上記(1)乃至(3)のいずれか一項に記載のものにおいて、前記鋼板を前記木製材に設置した状態で、前記鋼板の高さ方向の中心よりも下方に、前記木製材にせん断力を伝達するせん断力伝達機構を設けたことを特徴とするものである。
(5)上記(4)に記載のものにおいて、前記せん断力伝達機構の設置位置を、鋼板上端面から次式で求めた距離hの位置としたことを特徴とするものである。
h=(BH +αtH )/(2(BH+αtH))
ただし、B:木製材の幅
:木製材の高さ
t:鋼板の厚さ
:鋼板の高さ
α:複合材を構成する部材間の剛性にかかる係数
本発明に係る複合架設材は、木製材に鋼板の全断面が嵌装可能な第1の溝を構築して鋼板を配置しているので、左右に木製材が分離する危険がなく、精度よく容易に鋼板が嵌装可能になり、また、鋼板下端面が露出しないので、美観および耐火性に優れる。
また、基準線を基準として形成された第1の溝と線対称に、材軸方向中心に向かって所定の長さで第2の溝を形成し、当該接合部側の端面では、嵌装された鋼板が所定の長さで延長して、対向する第2の溝に相互に挿入され、鋼板同士が接合できるようにしている。これにより、複合部材相互の接合か鋼板同士の摩擦接合かにより強固に接合可能であり、鋼板も外部に露出しないので、美観上、耐火上優れた接合部を容易に得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る複合架設材を説明する(a)平面図及び(b)正面図である。 本発明の実施の形態1に係る木製材を説明する(a)平面図及び(b)正面図である。 本発明の実施の形態1に係る木製材の端部の側面図である。 本発明の実施の形態1に係る応力伝達部材の配置位置を説明する説明図である。 本発明の実施の形態1に係る木製材のヤング係数と稜線部材を構成する部材間の剛性にかかる係数αとの関係を示すグラフである。 図1に示した複合架設材を接合した状態の接合部の平面図である。 図6の矢視A-A断面図である。 図6の矢視B-B図である。 実施の形態1の他の態様の説明図である。 本発明の実施の形態2に係る複合架設材を説明する(a)平面図及び(b)正面図である。 本発明の実施の形態2に係る木製材を説明する(a)平面図及び(b)正面図である。 本発明の実施の形態2に係る鋼板に設ける応力伝達機構の説明図である。 図10に示した複合架設材を接合した状態の接合部の平面図である。 本発明の実施の形態3に係る複合架設材の説明図である(その1)。 本発明の実施の形態3に係る複合架設材の説明図である(その2)。
[実施の形態1]
本実施の形態に係る複合架設材1は、図1に示すように、矩形断面の木製材3と木製材3に嵌装された鋼板5を備えてなり、架構を構成する柱間又は桁行梁間に架設されるものである。以下、本実施の形態の複合架設材1の詳細について、スパン12mの架構に用いる場合を例に挙げ、また運搬を考慮して、スパン中央で2本の複合架設材1を接合して用いる場合について、具体的な寸法を含めて説明する。もっとも、以下に示す寸法は一例であって、本発明がこれに限定されるものではない。
<木製材>
木製材3には、図2に示すように、木製材3の全長に亘るように形成された第1の溝7と、木製材3の端部から材軸方向中心に向かって所定長さ(図1のL)の第2の溝9が形成されている。
また、木製材3の側面には、図3に示すように、接合用木製材貫通孔11と応力伝達部材用木製材孔13が設けられている。
木製材3の例としては、強度区分E120の集成材で、寸法は幅120mm、高さ390mm、長さ6mである。
以下、木製材3の構成をさらに詳細に説明する。
《第1の溝》
第1の溝7は、鋼板5を嵌装するための溝であり、鋼板5の板厚t相当の幅tW1(=t)で鋼板5の幅H相当の深さHW1を有し、木製材両側面からそれぞれ幅の中心方向に等距離で設定された1本の基準線BLの図中右側に隣接して形成されている。
本発明において、基準線BLの配置方法は、木製材3の両側面からそれぞれ幅の中心方向に等距離で設定するので、図2に示す例のように基準線BLを1本とした場合は、木製材3の幅方向の中央に配置される。
前述のように、第1の溝7の側面は、基準線BLの図中右側に基準線BLと同一線上に形成されるので、第1の溝7の幅方向の中心は、tw1/2(=t/2)だけ基準線BLから右側にずれて配置される。
第1の溝7の具体的な寸法例は、幅tW1は12mm、深さHW1は250mmであり、ここに配置する鋼板5の厚さtと幅Hと同じである。
《第2の溝》
第2の溝9は、第1の溝7と同じ幅と深さを有し、第1の溝7と基準線BLに対して線対称に隣接して(隔壁を設けることなく)形成されている。すなわち、本例では第1の溝7が基準線BLの図中右側に配置されているので、第2の溝9は基準線BLの図中左側に配置される。
なお、図2に示す例では、第2の溝9を木製材3の両端に設けているが、これは複合架設材1を両端に接合する場合や柱側から突出する鋼板と接合するのに有用なものである。もっとも本発明においては、第2の溝9を木製材3の両端に設けることは必須ではなく、第2の溝9を木製材3の一方の端部のみに設けるものも含む。
第2の溝9の具体的な寸法例は、材軸方向中心に向かって長さL=300mmで、幅tw2は12mm、深さHw2は250mmであり、ここに配置する鋼板5の厚さtと幅Hと同じであり、また第1の溝7の幅tw1と深さHw1とも同じである。
《接合用木製材貫通孔》
接合用木製材貫通孔11は、複合架設材1をボルト等の接合部材(図示なし)で接合するためにボルト等を挿通するための貫通孔であって、木製材3における端部から第2の溝9が形成された部分の側面に穿たれている。
本例では、図3に示すように、高さ方向に3段で材軸方向2列での合計6個設けられている。
接合用木製材貫通孔11は、図3に示すように、その全体をボルト頭およびナットの径よりも大きくするのが望ましい。なぜなら、このようにすれば、ボルト・ナットによって接合される鋼板5のみを直接締め付けることになり、当該部分を鋼板5同士の摩擦接合とすることができるからである。なお、接合用木製材貫通孔11の表面は木栓などで閉塞するが、その内部に、不燃材や耐火材を充填するとより望ましい。
なお、接合用木製材貫通孔11は、その孔径を接合に用いるボルトのボルト径として、木製材3の側面から木材とあわせて締め付けてもよいし、ボルト頭とナットを埋め込み可能なように拡大した座ぐりを行った段付きとしてもよい。
ボルト径をφ16とすると、接合用木製材貫通孔11はφ17mm程度でよい。
《応力伝達部材用木製材孔》
応力伝部材達用木製材孔13は、鋼板5の応力を木製材3に伝達するドリフトピン等の応力伝達部材17を設置するための孔である。
応力伝達部材用木製材孔13は、図3に示すように、木製材3における第1の溝7のみが形成された部位(第2の溝9が形成された部位以外の部位)に、木製材3の一方の側面から鋼板5裏面までの深さ以上に穿たれている。
なお、設置するのがドリフトピンの場合は非貫通にしてもよく、貫通孔である場合にはドリフトピンの他にボルトを用いることができ、木製材3と鋼板5の応力伝達に供する。また、応力伝達部材用木製材孔13は、左右側面で千鳥配置してもよく、上下に複数設けてもよい。
応力伝達部材用木製材孔13は例えばφ15mmとする。
《鋼板》
鋼板5は木製材3の材長よりも第2の溝9の長さと同じ長さL(=L)だけ長く、かつ、第1の溝7幅相当の厚みtと、第1の溝7の溝深さ相当の幅寸法H2を有している。
そして、鋼板5はその一端側を木製材3の一端面にそろえて第1の溝7に嵌装されている。これにより、図1に示すように、鋼板5の他端側は、木製材3の他端面から長さLだけ突出した状態になっている。この突出部5aにはボルト接合用の貫通孔(以下、「接合用鋼板貫通孔19(19A、19B(図7、図9参照))」という)が設けられている。
接合用鋼板貫通孔19は、接合される他の複合架設材1の第2の溝9に嵌装したときに接合用木製材貫通孔11に対応する位置となっている。したがって、接合用木製材貫通孔11と同様に、高さ方向に3段で材軸方向2列での合計6個設けられている。
鋼板5の突出部の長さは300mm、接合用鋼板貫通孔19はボルト接合用のφ17mmである。
また、鋼板5における第1の溝7に嵌装される部位には、長手方向に所定の間隔で、高さ方向に1箇所以上の応力伝達部材用の貫通孔(以下、「応力伝達部材用鋼板貫通孔21(21A(図7参照))」という)が設けられており、材長方向に複数配置される。応力伝達部材用鋼板貫通孔21の配置は、鋼板5を木製材3の第1の溝7に嵌装したときに、木製材3に形成している応力伝達部材用木製材孔13に対応する位置である。
応力伝達部材用鋼板貫通孔21はφ17mmでφ16mmのドリフトピンを挿入する。
応力伝達部材用鋼板貫通孔21の配置高さは、鋼板5を木製材3に設置した状態で、鋼板5の高さ方向の中心よりも下方に少なくとも1箇所配置される。より望ましくは、鋼板上端面から次式で求めた距離hの位置とする(図4参照)。
h=(BH +αtH )/(2(BH+αtH))
ただし、B:木製材の幅
:木製材の高さ
t:鋼板の厚さ
:鋼板の高さ
α:複合材を構成する部材間の剛性にかかる係数
本例の場合には、B=120mm、H=390mm、t=12mm、H=250mmである。また、αは複合材を構成する部材間の剛性にかかる係数であり、木製材3と鋼材のヤング係数を用いた数式で決定され、図5に示す分布を呈する。本説明に用いた構造用集成材の場合はα=16.1であり、上記の式によりhを160mmに設定した。
上記の式によって求められるhであれば、本架設部材に曲げ応力が作用した時に、応力伝達用部材であるドリフトピンが、せん断力が最大となり、曲げ応力度が作用しないように配置できるため、ドリフトピンに作用する応力計算が簡易となり、また、木製材3と鋼板5を合成断面化して一体化する効率がよい。
次に、上記のように構成された複合架設材1を接合する接合方法について、図6~図8に基づいて説明する。
図6は2本の複合架設材1A、1Bを接合した状態の接合端部の平面図、図7は図6の矢視A-A断面図、図8は図7の矢視B-B図である。なお、図7、図8において接合に用いるボルト・ナット等の接合部材や応力伝達に用いるドラフトピン等の応力伝達部材は図示を省略している。
本例のように、1本の複合架設材1の長さが架構における架設空間の半分の長さの場合には、当該架構の架設材とするには2本の複合架設材1を接合して用いる。2本の複合架設材1は同じものであるが、図6~図8においては両者を区別するために一方の符号架設材1およびその構成要素を示す符号には「A」を付し、他方のものの符号には「B」を付してある。
2本の複合架設材1A、1Bを用意し、図6に示すように、鋼板5が突出した側の端面を対向させて突出した鋼板5Aa、5Baをそれぞれの木製材3の第2の溝9に嵌装させる。
より具体的には、双方の突出部5Aa、5Baが突出した側の端面を対向させ、複合架設材1Aの突出部5Aaを複合架設材1Bの第2の溝9に、複合架設材1Bの突出部5Baを複合架設材1Aの第2の溝9にそれぞれ嵌装させて複合架設材1A、1Bの端面を密着させることにより、鋼板5が露出することなく相互に接合して用いることができる。
なお、図6において、複合部材1Aは図1と同じ配置状態であり、複合部材1Bは、図1の配置状態から180度回転させた配置となっている。
ここで、図8に示すように、相互の接合部の木製材3の接合用木製材貫通孔11A、11Bは、締め付け工具の大きさを考慮した径として、ハイテンションボルトで鋼板5同士のみを摩擦接合とした。摩擦接合としない場合には、ドリフトピンを併用するとよい。ボルト・ナット部分は、施工後に木栓を打ち込むが、内部にロックウールやセラミックウール、モルタルなどの耐火材を充填するとより望ましい。このほか、木製材3の側面から木材とあわせて締め付けてもよく、ボルト頭とナットを埋め込み可能なように拡大した座ぐりを行った段付きとしてもよく、これらの併用でもよい点は、前述した通りである。
以上のように、本実施の形態の複合架設材1においては、木製材3に鋼板5の全断面が嵌装可能な第1の溝7を設けて鋼板5を配置しているので、左右に木製材3が分離する危険がなく、精度よく容易に鋼板5が嵌装可能になり、また、鋼板下端面が露出しないので、美観および耐火性に優れる。
また、基準線BLを基準として形成された第1の溝7と線対称に、材軸方向中心に向かって所定の長さで第2の溝9を形成し、当該接合部側の端面では、嵌装された鋼板5が所定の長さで延長して、対向する第2の溝9に相互に挿入され、鋼板5同士が接合できるようにしている。これにより、複合部材相互の接合か鋼板5同士の摩擦接合かにより強固に接合可能であり、鋼板5も外部に露出しないので、美観上、耐火上優れた接合部を容易に得ることができる。
なお、上記の例では、複合架設材1について、架構中央部で接合に供する一方の端面について鋼板5を突出させ、鋼板5を突出させた端部の接合形態について説明したが、鋼板5を突出させていない端部については、第2の溝9を柱側との接合部としてもよい。
すなわち、一般的な構造である、延長した鋼板5のみを柱側に設けたブラケットに固定する方法のほか、柱あるいは桁行梁上、あるいは側面から長さLだけブラケットを突出させて第2の溝9に嵌装して相互に接合や、これらにおいて、柱に第2の溝9に相当する溝を設けて延長した鋼板5を嵌装する方法をその場所において任意に選択して組み合わせてもよい。
また、上記の例では、木製材3が左右に分離されていないので、鋼板5とは純粋にせん断力の伝達のみを考慮してドリフトピンの寸法や配置箇所を決定すればよく、別途開き止めは不要である。上部の開き止めは、複合架設材1を床梁に使用する場合には、床や小梁と固定することによって、開き止めとすることができ、小屋架構とする場合には、野縁を接合することによって開き止めとすることができる。
また、鋼板5の側面は少ない方で48mmの無垢の木材が配され、鋼板5の下端は、無垢の木材が140mmあるために、火災時に鋼板5の温度が低く保たれ、45分準耐火構造の性能を確保することが可能である。
さらに、上記の例では2本の複合架設材1A、1Bを接合して形成する例であったが、3本の複合架設材1A、1B、1Cを接合して形成することもできる。
この場合には、図9に示すように、両端部に配置する複合架設材1A、1Cは、スパン中央側の鋼板5A、5Cを突出させ、中間部の複合架設材1Bは、その両端から鋼板5を突出させるようにする。両端部に配置する複合架設材1A、1Cの柱あるいは桁行梁側の端部はこれらとの接合形態にあわせて、任意に設定すればよい。
[実施の形態2]
実施の形態1では、木製材3の幅方向の中心に基準線BLを1本設けた例について説明したが、第1の溝7及び第2の溝9の幅は、加工機械の制限などにより、大きくできない場合がある。そこで、本実施の形態2では第1の溝7及び第2の溝9をそれぞれ複数設け、各溝幅を例えば所有する工作機械の限度内の幅の溝に設定できるようにした。
本実施の形態においては、溝加工の利便性を考慮して第1の溝7及び第2の溝9幅を実施の形態1の1/2(=6mm)に薄くし、第1の溝7及び第2の溝9をそれぞれ2本設ける場合を例に挙げて、図10~図12に基づいて説明する。
図10~図12において、実施の形態1を示した図1~図4、図6と同一部分及び対応する部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。なお、本実施の形態では、基準線BL、第1の溝7及び第2の溝9がそれぞれ2本設けられ、鋼板5も2枚設けられているので、基準線BL、第1の溝7、第2の溝9及び鋼板5について図中左側、右側のものを示すために符号の後にそれぞれ「L」、「R」を付してある。
鋼板5L、5Rは、その厚さtを第1の溝7L、7R及び第2の溝9L、9Rの幅と同じ6mmとし、その他は実施形態1と同じとした。基準線BLL、BLRはそれぞれ左右側面から45mmで設定した。そして、第1の溝7L、7Rは、図11に示すように、いずれも基準線BLL、BLRの図中右側に配置されている。よって、木製材3の左側面から45mmの位置に左側第1の溝7Lの左側面が配され、木製材3の右側面から39mmの位置に第1の溝7Rの右側面が配される。第2の溝9L、9Rは、それぞれの第1の溝7L、7Rに対して、それぞれ基準線BLL、BLRに対して線対称の位置に設ける。
第1の溝7L、7Rのそれぞれに、図10に示すように、鋼板5L、5Rが嵌装されている。木製材3に設ける応力伝達部材用木製材貫通孔13は、図12に示すように、鋼板5L、5Rが嵌装されている位置まではボルト頭およびナットの径よりも大きくして中間部はボルト軸径とする。そして、鋼板5L、5Rと木製材3の応力を伝達する応力伝達部材17として、ボルト・ナットを用いて左右の鋼板5L、5R及び中央部の木材を挟み込んで締め付けるようにする。あるいは、深さ70mm程度の応力伝達部材用木製材貫通孔13を木製材3の左右側面から貫通孔として設け、ドリフトピンを配置してもよい。なおこの配置は千鳥配置としてもよい。
本実施の形態の複合架設材1A、1Bを架構のスパン中央で接合する場合、スパン中央の接合部では、図13に示すように、2本の複合架設材1A、1Bにおける鋼板突出側を対向させることで、突出した左右の突出部5ALa、5ARa、5BLa5BRaを左右の第2の溝9BL、9BR、9AL、9ARにそれぞれ嵌装させる。なお、図13では、複合架設材1Aは図10と同じ配置状態、複合架設材1Bは、図10の配置状態から180度回転させた配置となっている。ここでの接合は、左右の鋼板5L、5Rで中央部の木材を挟み込んで締め付けるため、接合用木製材貫通孔11は前述の実施の形態1で示した単なる貫通孔に代えて、図12に示した応力伝達部材用木製材貫通孔13と同様に、鋼板5L、5Rが嵌装されている位置まではボルト頭およびナットの径よりも大きくして中間部はボルト軸径とする。
なお、上記の例では基準線BLL、BLRを2本とした例を説明したが、木製材3の幅が広くなったような場合には3本以上設定してもよい。この場合、基準線BLは、木製材両側面からそれぞれ幅の中心方向に等距離で設定し、第1の溝7はこの基準線BLの左右どちらか一方に統一して該基準線BLに隣接して形成し、第2の溝9は第1の溝7と該基準線BLに対して線対称に隣接して形成するという統一したルールに従うようにする。
[実施の形態3]
本実施の形態3は、山形架構に用いる複合架設材1A、1Bに関するものである。本実施の形態に係る複合架設材1A、1Bを図14、図15に基づいて説明する。図14、図15は2本の複合架設材1A、1Bを接合した接合部の状態を示す図であって、図14が実施の形態1における図7に、図15が実施の形態1における図8に相当する図である。なお、実施の形態1と共通する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態に係る複合架設材1A、1Bは、図14、図15に示すように、山形架構の頂点で複合架設材1A、1Bを対向させて接合部を形成する。
対向させる複合架設材1A、1Bは、木製材3の端部の形状と鋼板5の端部の形状が実施の形態と異なり、その他は実施の形態1の複合材と同じである。
山形架構頂点の内角θを120度とすると、山形に接合する部分の木製材3の当該端面の上端部の角度はθ/2すなわち60度の傾斜面とする。木製材3における柱側との接合端面は必要に応じて決定すればよく、垂直面でも、下端部の角度を60度の傾斜面(柱面と平行)するか、下端面が水平面になるようにするか、これら併用のいずれでもよい。
また、本実施の形態に用いる鋼板5A、5Bは、木製材3の傾斜面から突出した部分が山形になるように角度θ/2すなわち60度で下向きに屈曲して突出している(図14参照)。突出している部分の長さは下端陵角部を起点として、300mmとし、第2の溝9の長さも相互に等しく設定している。ここでは、前記起点を下端陵角部においたが、上端でも、上下端の平均のいずれかで適宜設定してよい。
本実施の形態によれば、実施の形態1の効果に加えて、山形架構の架設材を簡単に形成できるという効果が得られている。
1、1A、1B、1C 複合架設材
3、3A、3B 木製材
5、5A、5B、5R、5L、5AR、5AL、5BR、5BL 鋼板
5a、5Aa、5Ba、5Ra、5La、5ARa、5BRa、5ALa、5BLa 突出部
7、7R、7L 第1の溝
9、9R、9L 第2の溝
11、11A、11B 接合用木製材貫通孔
13、13A、13B 応力伝達部材用木製材孔
17 応力伝達部材
19、19A、19B 接合用鋼板貫通孔
21、21A、21B 応力伝達部材用鋼板貫通孔
BL、BLR、BLL 基準線

Claims (5)

  1. 矩形断面の木製材と該木製材に嵌装された鋼板を備えてなり、架構を構成する柱間又は桁行梁間に架設される複合架設材であって、
    前記木製材は、前記鋼板の板厚相当の幅で前記鋼板の幅相当の深さを有し前記木製材の全長に亘る溝であって、木製材両側面からそれぞれ幅の中心方向に等距離で設定された単数又は複数の基準線の左右どちらか一方に統一して該基準線に隣接して形成された第1の溝と、該第1の溝と同じ幅と深さを有し前記木製材の端部から材軸方向中心に向かって所定長さの溝であって、前記第1の溝と該基準線に対して線対称に隣接して形成された第2の溝とを有し、
    前記鋼板は前記木製材の材長よりも長く、かつ、前記第1の溝深さ相当の幅寸法を有し、該第1の溝に少なくとも一端側を前記木製材の端面から突出させて嵌装されていることを特徴とする複合架設材。
  2. 請求項1に記載の複合架設材を材軸方向に連結してなる複合架設材であって、
    連結される一方の複合架設材の前記鋼板における木製材から突出した部分が、連結される他方の複合架設部材の前記第2の溝に挿入され、連結される他方の複合架設材の前記鋼板における前記木製材から突出した部分が、連結される一方の複合架設部材の前記第2の溝に挿入され、前記鋼板同士が機械的手段により接合されていることを特徴とする複合架設材。
  3. 嵌装された前記鋼板の前記木製材より突出した部分が屈曲しており、接合状態で一方の複合架設材と他方の複合架設材が山形を形成することを特徴とする請求項2に記載の複合架設材。
  4. 前記鋼板を前記木製材に設置した状態で、前記鋼板の高さ方向の中心よりも下方に、前記木製材にせん断力を伝達するせん断力伝達機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の複合架設材。
  5. 前記せん断力伝達機構の設置位置を、鋼板上端面から次式で求めた距離hの位置としたことを特徴とする請求項4に記載の複合架設材。
    h=(BH +αtH )/(2(BH+αtH))
    ただし、B:木製材の幅
    :木製材の高さ
    t:鋼板の厚さ
    :鋼板の高さ
    α:複合材を構成する部材間の剛性にかかる係数
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