JP7424198B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
従来技術では、ヒータからの伝熱で高温になるステー(支持部材)にグラフェン(均熱部材)を当接し、ステー温度を均熱化してニップ形成部材など他の接触部材の変形を防止することが知られている。
グラフェンのような固い個体の均熱部材で固い個体のステーを均熱するには、ある程度圧力をかけた状態で接触させないと、均熱部材とステーの間に微細な空気層が生まれ、接触面積が減ることで伝熱性が悪くなるという問題がある。しかし、均熱部材に圧力をかけると、均熱部材の変形破損が生じてしまう可能性がある。
特許文献1では、用紙搬送方向に直交する方向を長手方向とする細長いヒータと、ヒータを支持するヒータ支持部材との間に、均熱部材としての高熱伝導部材を設置することが開示されている。特許文献1によれば、ヒータ支持部材と高熱伝導部材の形状の関係を規定することで、高熱伝導部材がヒータ支持部材とヒータの間に正確に挟持されていることを容易に確認することができ、高熱伝導部材の折れ、ちぎれ、曲がりなどが無いことを容易に確認できるとしている。
しかしながら、従来技術では、ニップ形成部材などの他の部材からの圧力によって均熱部材が破損、断裂してしまう問題が解決できていない。均熱部材が破損、断裂すると支持部材との接触状態が悪くなり、伝熱効率が悪くなってしまう。
そこで本発明は、他の部材から均熱部材に伝わる圧力を軽減し、均熱部材の破損や断裂を軽減することができ、均熱部材と支持部材の接触状態を良好に維持することができる定着装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の定着装置は、定着部材と、前記定着部材に圧接して、前記定着部材との間を搬送される記録媒体上の未定着画像を定着する加圧部材と、前記定着部材に内側から当接して、前記定着部材と前記加圧部材の定着ニップを形成するニップ形成部材と、前記定着部材の内側に設けられ、前記ニップ形成部材と当接して支持する支持部材と、前記定着部材の内側に設けられ、熱を輻射する発熱部と、前記支持部材に当接し、前記発熱部による輻射熱を前記定着部材に反射する反射部材と、前記支持部材に当接する均熱部材と、前記均熱部材における前記支持部材と当接する側とは反対側から前記均熱部材に当接する緩衝部材と、を備え、前記均熱部材及び前記緩衝部材は、前記ニップ形成部材と前記支持部材との間に配置され、前記緩衝部材は、前記ニップ形成部材に当接することを特徴とする。
本発明によれば、他の部材から均熱部材に伝わる圧力を軽減し、均熱部材の破損や断裂を軽減することができ、均熱部材と支持部材の接触状態を良好に維持することができる定着装置を提供することができる。
本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 定着装置の一例の断面を示す図である。 本発明の定着装置の一例を示す要部概略断面図である。 支持部材、均熱部材及び緩衝部材の一例の平面概略図(A)及び(B)である。 均熱部材と支持部材との接触箇所の一例を説明するための要部概略断面図である。 均熱部材と支持部材との接触箇所の他の例を説明するための要部概略断面図(A)及び(B)である。 本発明の定着装置の他の例を示す要部概略断面図(A)及び(B)である。 比較例1を示す要部概略断面図である。 比較例2を示す要部概略断面図である。 比較例3を示す要部概略断面図である。 比較例4を示す要部概略断面図(A)及び(B)である。
以下、本発明に係る定着装置及び画像形成装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明の定着装置は、定着部材と、前記定着部材に圧接して、前記定着部材との間を搬送される記録媒体上の未定着画像を定着する加圧部材と、前記定着部材に内側から当接して、前記定着部材と前記加圧部材の定着ニップを形成するニップ形成部材と、前記定着部材の内側に設けられ、前記ニップ形成部材と当接して支持する支持部材と、前記定着部材の内側に設けられ、熱を輻射する発熱部と、前記支持部材に当接し、前記発熱部による輻射熱を前記定着部材に反射する反射部材と、前記支持部材に当接する均熱部材と、前記均熱部材における前記支持部材と当接する側とは反対側から前記均熱部材に当接する緩衝部材と、を備え、前記均熱部材及び前記緩衝部材は、前記ニップ形成部材と前記支持部材との間に配置され、前記緩衝部材は、前記ニップ形成部材に当接することを特徴とする。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施形態に係る定着装置20が用いられるプリンタ100の一例を示す概略構成図である。
図1に示すように、画像形成装置としてのプリンタ100は、像担持体としての感光体ドラム1を含む作像装置101、定着装置20などを備える。
プリンタ100は、感光体ドラム1の周りに、時計方向の回転方向順に、帯電手段としての帯電ローラ2、ミラー3Aを備えた光書き込み部3、現像ローラ4Aを備えた現像手段4、転写チャージャーを備えた転写手段5、クリーニング手段14等を配置する。
感光体ドラム1は、駆動手段によって時計方向に回転駆動されるとき、帯電ローラ2によって表面が均一に帯電される。プリンタ100は、感光体ドラム1の帯電部分が光書き込み部3に達すると、光書き込み部3によりミラー3Aを介して露光光を照射する。これにより、感光体ドラム1には作成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。形成された静電潜像が現像位置に達すると、プリンタ100は、現像手段4の現像剤(トナー)により静電潜像を可視像化してトナー像とする。
そして、トナー像は、転写手段5が対向する位置に到来する。なお、転写手段5は、転写チャージャーに限らず、転写ローラ、転写ブラシ、転写ベルト等で構成されたものを用いることができる。
プリンタ100は、感光体ドラム1の下方に給紙手段10を配置している。給紙手段10は、シート状の記録媒体としての用紙Pが積載状態で収容される給紙トレイ11と、給紙トレイ11に収容された用紙Pを最上部から順に1枚ずつ分離して送り出す給紙コロ12等を有している。
給紙コロ12によって送り出された用紙Pは、対をなすタイミング搬送ローラ13を介して感光体ドラム1に搬送される。その際、用紙Pはタイミング搬送ローラ13に突き当てられて一旦停止され、姿勢ずれを矯正された後、感光体ドラム1の回転に同期するタイミングで送り出される。すなわち、感光体ドラム1上に形成されたトナー像の先端と用紙Pの搬送方向先端部の所定位置とが一致するタイミングでタイミング搬送ローラ13により転写部102へ送られる。
転写手段5は、転写部102に進入してきた用紙P上に対して、転写バイアス印加により感光体ドラム1上に形成されたトナー像を転写する。トナー像が転写された用紙Pは定着装置20へ向けて搬送される。用紙Pは、定着装置20で定着された後、排紙トレイへ排出・スタックされる。
一方、転写後の感光体ドラム1上には、トナーが残留する。クリーニング手段14は、感光体ドラム1上の残留トナーを、クリーニングブレード15により掻き落として清掃する。
その後、感光体ドラム1上の残留電位が除電手段により除去され、次の作像工程に備えられる。
次に、定着装置20について説明する。
図2は、定着装置20の断面を示す図である。図2に示すように、定着装置20は、定着部材としての定着ベルト21と、対向して配置された該定着ベルト21に圧接して定着ニップSNを形成し、定着ベルト21との間を搬送される用紙P上の未定着画像(トナー像)を定着する加圧部材としての加圧ローラ22とを備える。さらに、定着装置20は、定着ベルト21を内側から加熱する加熱部23を備えている。
加圧ローラ22は、定着ベルト21に対向して回転可能に配置される。加圧ローラ22は、鉄製の芯金22Aと、この芯金22Aの表面に被覆された弾性層22Bを有している。弾性層22Bはシリコーンゴムで形成されている。弾性層22Bの表面には、離型性を高めるためにフッ素樹脂層を形成するのが望ましい。なお、加圧ローラ22は、付勢手段により定着ベルト21に圧接されている。
定着ベルト21は、トナー像が転写された用紙Pのトナーを溶かす役割と、加圧ローラ22とともに定着ニップSNを形成する役割と、を担っている。トナー像(未定着画像)が載った用紙Pが定着ニップSNを通過すると、定着ニップSNにおける事前に暖められた定着ベルト21の熱でトナーが溶けるとともに、加圧されることでトナーが用紙Pに定着される。
定着ベルト21は、基体と、この基体の表面に被覆された弾性層とを有している。弾性層はシリコーンゴムで形成されている。定着ベルト21の表面には、耐久性を高めて離型性を確保するために、PFAやPTFE等のフッ素系樹脂による離型層が形成されている。なお、定着ベルト21の基体はステンレスに限らず、ニッケルやポリイミドなどからなる基体であってもよい。
加熱部23は、発熱部である抵抗発熱部24と反射部材25とを備えており、定着ベルト21を加熱する。抵抗発熱部24は、照明等の発熱体で構成されている。なお、発熱体は、セラミックヒータ等で構成されていてもよい。この抵抗発熱部24には電源33が接続されており、電源33から抵抗発熱部24に電力が供給されるようになっている。電源33の出力は、外部制御手段32によって制御される。外部制御手段32は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等を包含するマイクロコンピュータで構成されている。
反射部材25は、例えばアルミニウム素材の板状部材であり、側面視で略V字形状に形成されている。反射部材25は、抵抗発熱部24の点灯によって輻射される熱を反射して、定着ベルト21に対して熱を効率的に伝える。
また、定着ベルト21の内部には、定着支持部材28が設けられている。定着支持部材28は、定着装置20の側板と接続されて定着ベルト21を支持している。より詳細には、定着支持部材28は、定着ベルト21の断面の形状を決める役割を担っており、定着ベルト21の両端に設けられている。なお、定着ベルト21の両端に設けられた定着支持部材28と定着ベルト21との間に、パイプのような円筒部材を配置し、定着ベルト21の長手方向全域で断面形状を決めるような構成でも良い。
また、定着ベルト21の内部であって定着ニップSNの箇所には、ニップ形成部材50が設置されている。また、定着ベルト21の内部には、ニップ形成部材50に当接させてニップ形成部材50を支持する支持部材26が設置されている。支持部材26は、金属のステー部材によって定着装置20の側板に取り付けられている。支持部材26は、側面視において略コの字型に形成された板金である。
反射部材25は、例えば、略コの字形状の支持部材26の上面であって、用紙Pの搬送方向に直交する方向である長手方向の略中央部分にネジ止めにより固定されている。
ニップ形成部材50は、定着ベルト21の内部から当接し、定着ベルト21と加圧ローラ22との接触幅を示す定着ニップSNを決める役割を果たしている。定着ニップSNの形状は任意であるが、用紙Pの通紙方向に対してフラット、もしくは出口のみ高圧力になるような形状でも良い。また、ニップ形成部材50は、定着ベルト21の内面に接している。そのため、ニップ形成部材50は、断熱性であることが求められており、例えば樹脂で形成されている。したがって、ニップ形成部材50の耐熱温度は、定着ベルト21の内部で最も低いものとなっている。
ここで、従来の問題点(定着ベルト21の内部での耐熱温度超過)について簡単に説明する。
定着装置20は、トナー像(未定着画像)が載った用紙Pが通紙方向に沿って定着ニップSNを通過する前に、抵抗発熱部24を点灯する。抵抗発熱部24の点灯によって、熱が全方位にわたって輻射される。また、反射部材25は、抵抗発熱部24の点灯によって輻射される熱を加熱対象となる定着ベルト21に向けて反射する。
ところで、大量に用紙Pを印刷する場合、抵抗発熱部24が連続で点灯することで、用紙Pが通過することで奪われる熱量を補っている。この時、定着ベルト21の内部の温度は、非常に高温になる。また、反射部材25は、全ての輻射される熱を反射できているわけではなく、熱の対流も含めて反射部材25も非常に高温になる。
上述したように、反射部材25は、略コの字形状の支持部材26の上面の長手方向の略中央部分にネジ止めされている。そのため、反射部材25の熱がネジ止めされた部分から支持部材26に伝熱すると、最終的にはニップ形成部材50まで熱が伝わることになる。反射部材25の熱がネジ止め部から支持部材26に伝熱すると、支持部材26の温度の分布は、中央が高く、端部が低くなる。この時、支持部材26の中央の温度が高くなりすぎると、定着ベルト21の内部において耐熱温度が低いニップ形成部材50の耐熱温度を超えてしまい、ニップ形成部材50が溶融する問題が生じる。
このような問題は、反射部材25を支持部材26の長手方向の端部にネジ止めにより固定したとしても解決することはできない。仮に、支持部材26の長手方向の端部に反射部材25をネジ止めした場合、支持部材26の中央が高温になることを回避することはできる。しかしながら、幅の小さな用紙Pを通紙した場合に、用紙Pが通過する箇所と通紙していない箇所で奪われる熱量が違うことにより、支持部材26の中央と端部とで定着ベルト21の熱分布が異なる現象が発生する。このように支持部材26の中央と端部とで温度差が大きくなることによって、画質に影響が及ぶ恐れがあり、支持部材26の温度上昇とは別の問題を引き起こす副作用がある。
そのため、定着ベルト21の内部での温度上昇による耐熱温度超過の解決には、温度分布をできるだけ平滑化させることが重要になる。
そこで、本実施形態においては、定着ベルト21の内部温度を平滑化する均熱部材が設けられている。本実施形態では、均熱部材として例えば支持部材26の長手方向の両端部にわたる1枚の板状部材を用い、支持部材に当接させることで、支持部材の温度分布を均一化することができる。また、均熱部材を用いることで、定着ベルト21の内部温度分布を平滑化することができる。なお、図2では均熱部材の図示を省略している。
しかしながら、均熱部材を支持部材に接触させる方法や固定する方法が重要であり、これらの方法を適切に選択しないと均熱部材を設ける場合の効果が十分に得られない。従来技術においては、例えば高熱伝導材のグラフェン等の均熱部材と支持部材との良好な密着性が実現できていない。
ここで、本実施形態に含まれない比較例1について説明する。図8は、本比較例を説明するための図であり、定着装置の定着ベルト付近の断面を示す概略図である。均熱部材27としては、定着ベルト21の軸方向(長手方向とも称する)に伸びた部材が挙げられ、支持部材26の間に挿入しようとする場合、隙間40がないと挿入させることができない。このため、隙間40が存在することにより、隙間40が断熱して支持部材26からの熱が均熱部材27に伝わりにくくなる。
また、本実施形態に含まれない比較例2について説明する。図9は、本比較例を説明するための図であり、図8と同様に定着装置の定着ベルト付近の断面を示す図である。グラフェンのような固い個体の均熱部材を用いて固い個体の支持部材を均熱させるには、ある程度圧力をかけた状態で接触させないと、均熱部材と支持部材の間に微細な空気層が生じてしまう。空気層が生じると、均熱部材と支持部材の接触面積が減り、伝熱性が悪くなってしまう。
しかし、本比較例のように、ニップ形成部材50が当接する箇所に均熱部材27を配置する場合、支持部材26におけるニップ形成部材50近傍の熱を均一化するので効率は良いが、均熱部材27にかかる圧力が強くなり過ぎて均熱部材27が変形してしまう。これにより、支持部材26との接触面積が減り、伝熱効率が下がる、均熱部材27が破損や断裂する等の問題が生じてしまう。
そこで、本実施形態では緩衝部材を用い、均熱部材27にかかる圧力を分散させることで、均熱部材27が破損や断裂することを防止する。緩衝部材を用いて均熱部材27の全体に圧力が加わるようにすることで、均熱部材27と支持部材26との接触圧を均一化し、より一層熱伝導を促進させることができる。
図3は本実施形態を説明するための図であり、図8等と同様に定着装置の定着ベルト付近の断面を示す図である。なお、定着支持部材28は説明の簡単のために図示しておらず、また反射部材25における支持部材26との固定箇所は図示を省略している。
本実施形態では、支持部材26に当接する均熱部材27と、均熱部材27における支持部材26と当接する側とは反対側から均熱部材27に当接する緩衝部材29が図示されている。均熱部材27と緩衝部材29は、支持部材26とニップ形成部材50との間に配置されている。
本実施形態において、ニップ形成部材50は、緩衝部材29側から均熱部材27及び緩衝部材29を支持部材26に押圧する。これにより、均熱部材27を支持部材26に接触させることができ、支持部材26の熱を均熱部材27に伝導させることができる。
緩衝部材29を均熱部材27とニップ形成部材50の間に設けることにより、ニップ形成部材50からの圧力を分散させて、適した圧力で均熱部材27を支持部材26に当接させることができる。また、均熱部材27として組成上脆い材料を用いた場合であっても、均熱部材27の破損や断裂を防ぐことができるともに、ニップ形成部材50からの振動を吸収し、部材摺動による振動や、記録媒体の通過による押圧力の変動を低減することができる。これにより、ニップ形成部材50から均熱部材27に伝わる圧力や振動等を軽減し、均熱部材27の変形破損を軽減させることができ、均熱部材27と支持部材26の接触状態を良好に維持することができる。
均熱部材27は、例えば高熱伝導材料で形成されている。本実施形態における均熱部材27は、例えば、銅、アルミニウム又はグラフェン(graphene)で形成することができる。グラフェンとは、炭素原子が結合することでできたシート状の物質である。
緩衝部材29としては、例えば空気を多く含んだ材料などを用いることができ、断熱性を高めることで均熱部材27からニップ形成部材への伝熱を抑えることができる。また、緩衝部材29として、熱伝導率の低い材料を用いることで、均熱部材からニップ形成部材への伝熱を低減することができる。
緩衝部材29の材料としては、例えば高耐熱性シリコーンゴム等を用いることができる。
本実施形態の均熱部材27、緩衝部材29の形状の一例について、図4を用いて説明する。図4(A)は、図3のA方向から見た場合の支持部材26の平面模式図である。また、図4(B)は、図3のB方向から見た場合の支持部材26、均熱部材27、緩衝部材29の平面模式図である。
図示されるように、本実施形態において、均熱部材27及び緩衝部材29は、支持部材26の長手方向(用紙Pの搬送方向に直交する方向)の両端部にわたって延在する1枚の板状部材としている。平面視において、均熱部材27と緩衝部材29の面積は同じでもよいし、図4(B)のように緩衝部材29の方が小さくなるようにしてもよい。緩衝部材29の面積が小さい場合、図3のように、ニップ形成部材50からの圧力で緩衝部材29の形状が変化した場合であっても、突起50a(後述)に接触することなく、余剰領域を確保することができる。
上記では、均熱部材27及び緩衝部材29は1枚の板状部材として形成されているものとしたが、これに限られるものではなく、複数枚に分割されているものであってもよい。例えば、均熱部材27及び緩衝部材29は、支持部材26の長手方向の略中央部付近で2分割された板状部材としてもよいし、これ以外にも複数に分割されていてもよい。また、緩衝部材29のみを分割させてもよい。
本実施形態において、ニップ形成部材50は、支持部材26と当接する側に一以上の突起50aを有しており、該突起50aを介して支持部材26と当接する。例えば図3のニップ形成部材50では突起50aが2つ設けられており、2つの突起50aを介して支持部材26と部分的に接触している。このような構成にすることにより、均熱部材27がニップ形成部材50によって過度に押圧されることを防止することができ、均熱部材の変形破損や断裂をより抑制することができる。
また、ニップ形成部材に突起を設け、突起を介してニップ形成部材が支持部材と当接することで、ニップ形成部材から均熱部材及び緩衝部材に伝わる圧力を低減することができる。そして、緩衝部材を設けることにより、低減されたニップ形成部材からの圧力が適切な状態で均熱部材にかかり、均熱部材が軽圧で支持部材に押圧されるため、均熱部材と支持部材との接触状態を良好に維持することができる。
上述したように、本実施形態の定着装置によれば、他の部材から均熱部材に伝わる圧力を軽減し、均熱部材の破損や断裂を軽減することができ、均熱部材と支持部材の接触状態を良好に維持することができる。また、本実施形態の画像形成装置によれば、部分的な部材温度上昇による不具合を防止することに加え、上記本実施形態の定着装置の効果が得られる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る定着装置の他の実施形態について説明する。上記実施形態と同様の事項については説明を省略する。
本実施形態では、支持部材と均熱部材との間に潤滑剤が塗布されている。潤滑剤を用いることにより、均熱部材と支持部材双方の凹凸やゆがみによる接触不良を解消し、微細な非接触部を無くすことができるため、接触面積を最大化させ、より均一に熱分散させることができる。そのため、支持部材の温度分布を更に低減することができる。
図5に、潤滑剤を塗布した場合の概略図を示す。図5は、図3と同様の断面図を示すものであり、要部拡大模式図としている。図示されるように、支持部材26と均熱部材27との間に潤滑剤30が塗布されており、支持部材26と均熱部材27を良好に接触させることができる。
本実施形態における別の図を図6に示す。図6は、支持部材26と均熱部材27との接触箇所を説明するための断面模式図である。
図6(A)に示すように、本実施形態によれば、例えば均熱部材27が支持部材26の当接面に対して斜めになっている場合であっても、支持部材26との接触面積を確保することができ、均一に熱伝導を行うことができる。また、図6(B)に示すように、均熱部材27の表面に凹凸がある場合であっても、支持部材26との接触面積を確保することができ、均一に熱伝導を行うことができる。
潤滑剤としては、例えばグリス等を用いることができる。潤滑剤の熱伝導率としては、1W/m・K以上であることが好ましい。潤滑剤が高熱伝導である場合、均熱部材による均熱効果を向上させることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る定着装置の他の実施形態について説明する。上記実施形態と同様の事項については説明を省略する。
上記実施形態では、支持部材とニップ形成部材の間に均熱部材及び緩衝部材が設けられる場合の例を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、設置個所を変更してもよい。例えば、支持部材の側面に均熱部材を設けるようにしてもよい。このような場合であっても、支持部材の温度分布の偏りを低減する効果が得られる。
まず、本実施形態に含まれない比較例3について説明する。図10は、本比較例を説明するための図であり、図8と同様に定着装置の定着ベルト付近の断面を示す図である。本比較例では、支持部材26の取付部26aに耐熱接着剤34を介して均熱部材27が取り付けられている。耐熱接着剤34は展延性が無いため、均熱部材27と支持部材26との間に設けられた場合、層が厚くなる。接着剤層が厚くなる分、支持部材26から均熱部材27への熱伝導が悪くなり、支持部材26の温度分布の偏りを低減する効果が薄れてしまう。一方、耐熱接着剤34の塗布量を減らして薄く塗布する場合、接着不良により均熱部材27が外れてしまう。
上記の問題に対して、接着剤を用いずに、ねじ等の係止部材を用いて均熱部材を固定することが考えられる。この点を考慮した、本実施形態に含まれない比較例4について説明する。図11は、本比較例を説明するための図であり、図11(A)は図3と同様に定着装置の定着ベルト付近の断面を示す図である。図11(B)は図11(A)の要部拡大模式図である。
図11(A)に示すように、支持部材26の取付部26aに係止部材31を介して均熱部材27が取り付けられている。
しかしながら、均熱部材27として脆い材料を用いると図11(B)に示すように、亀裂60が入り、破損や断裂が生じ、支持部材との良好な密着性が得られなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、係止部材を用いる際に、緩衝部材を介して均熱部材を支持部材に固定する。本実施形態において、支持部材は複数の面を有しており、一つの面においてニップ形成部材と当接している。そして、均熱部材は、支持部材がニップ形成部材と当接する面(当接面とも称する)以外の面で支持部材と当接し、緩衝部材を介して係止部材により固定されている。これにより、均熱部材に亀裂が生じることを抑制し、良好な密着性を維持することができる。
すなわち、本実施形態の定着装置は、定着部材と、前記定着部材に圧接して、前記定着部材との間を搬送される記録媒体上の未定着画像を定着する加圧部材と、前記定着部材に内側から当接して、前記定着部材と前記加圧部材の定着ニップを形成するニップ形成部材と、前記定着部材の内側に設けられ、前記ニップ形成部材と当接して支持する支持部材と、前記定着部材の内側に設けられ、熱を輻射する発熱部と、前記支持部材に当接し、前記発熱部による輻射熱を前記定着部材に反射する反射部材と、前記支持部材に当接する均熱部材と、前記均熱部材における前記支持部材と当接する側とは反対側から前記均熱部材に当接する緩衝部材と、を備え、前記支持部材は、複数の面を有し、一つの面において前記ニップ形成部材と当接し、前記均熱部材は、前記支持部材が前記ニップ形成部材と当接する面以外の面で前記支持部材と当接し、前記緩衝部材を介して係止部材により固定されていることを特徴とする。
図7は、本実施形態を説明するための図であり、図3と同様に定着装置20の定着ベルト21付近の断面を示す図である。ここでも、定着支持部材28は説明の簡単のために図示しておらず、また反射部材25における支持部材26との固定箇所は図示を省略している。
図7(A)及び図7(B)に示されるように、均熱部材27は、支持部材26がニップ形成部材50と当接する面(当接面26c)以外の面で支持部材と当接し、緩衝部材29を介して係止部材31により固定されている。
図7(A)では、支持部材26における取付部26aの外壁側に均熱部材27が取り付けられている。本実施形態はこれに限られるものではなく、図7(B)に示されるように、支持部材26における取付部26aの内壁側に均熱部材27が取り付けられていてもよい。
なお、均熱部材27及び緩衝部材29は、取付部26aではなく、取付部26bに設けられていてもよいし、取付部26a及び取付部26bの両方に設けられていてもよい。熱の伝達ルートを考慮すると、反射部材25が取り付けられている取付部26aに均熱部材27を設けるのが効果的である。
20 定着装置
21 定着部材
22 加圧部材
24 発熱部
25 反射部材
26 支持部材
26a、26b 取付部
26c 当接面
27 均熱部材
29 緩衝部材
30 潤滑剤
31 係止部材
34 耐熱接着剤
40 隙間
50 ニップ形成部材
60 亀裂
100 画像形成装置
特開2015-219498号公報

Claims (7)

  1. 定着部材と、
    前記定着部材に圧接して、前記定着部材との間を搬送される記録媒体上の未定着画像を定着する加圧部材と、
    前記定着部材に内側から当接して、前記定着部材と前記加圧部材の定着ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材の内側に設けられ、前記ニップ形成部材と当接して支持する支持部材と、
    前記定着部材の内側に設けられ、熱を輻射する発熱部と、
    前記支持部材に当接し、前記発熱部による輻射熱を前記定着部材に反射する反射部材と、
    前記支持部材に当接する均熱部材と、
    前記均熱部材における前記支持部材と当接する側とは反対側から前記均熱部材に当接する緩衝部材と、を備え、
    前記均熱部材及び前記緩衝部材は、前記ニップ形成部材と前記支持部材との間に配置され、
    前記緩衝部材は、前記ニップ形成部材に当接することを特徴とする定着装置。
  2. 前記ニップ形成部材は、前記支持部材と当接する側に一以上の突起を有し、該突起を介して前記支持部材と当接することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 定着部材と、
    前記定着部材に圧接して、前記定着部材との間を搬送される記録媒体上の未定着画像を定着する加圧部材と、
    前記定着部材に内側から当接して、前記定着部材と前記加圧部材の定着ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材の内側に設けられ、前記ニップ形成部材と当接して支持する支持部材と、
    前記定着部材の内側に設けられ、熱を輻射する発熱部と、
    前記支持部材に当接し、前記発熱部による輻射熱を前記定着部材に反射する反射部材と、
    前記支持部材に当接する均熱部材と、
    前記均熱部材における前記支持部材と当接する側とは反対側から前記均熱部材に当接する緩衝部材と、を備え、
    前記支持部材は、複数の面を有し、一つの面において前記ニップ形成部材と当接し、
    前記均熱部材は、前記支持部材が前記ニップ形成部材と当接する面以外の面で前記支持部材と当接し、前記緩衝部材を介して係止部材により固定されていることを特徴とする定着装置。
  4. 前記支持部材と前記均熱部材との間に潤滑剤が塗布されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記潤滑剤の熱伝導率が1W/m・K以上であることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記均熱部材は、銅、アルミニウム又はグラフェンであることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 請求項1~6のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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