JP2018041065A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018041065A
JP2018041065A JP2017133681A JP2017133681A JP2018041065A JP 2018041065 A JP2018041065 A JP 2018041065A JP 2017133681 A JP2017133681 A JP 2017133681A JP 2017133681 A JP2017133681 A JP 2017133681A JP 2018041065 A JP2018041065 A JP 2018041065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing device
stay
reflecting
reflector
heating element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017133681A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6919834B2 (ja
Inventor
憲成 澤田
Kazunari Sawada
憲成 澤田
一平 藤本
Ippei Fujimoto
一平 藤本
石井 賢治
Kenji Ishii
賢治 石井
島田 浩幸
Hiroyuki Shimada
浩幸 島田
瀬戸 隆
Takashi Seto
隆 瀬戸
吉永 洋
Hiroshi Yoshinaga
洋 吉永
関 貴之
Takayuki Seki
貴之 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to US15/684,298 priority Critical patent/US10295937B2/en
Publication of JP2018041065A publication Critical patent/JP2018041065A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6919834B2 publication Critical patent/JP6919834B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 定着装置において、ステーに撓みが生じても、反射面の形状によって回転体を効率よく加熱する作用を維持することができる定着装置及び画像形成装置を提供すること。【解決手段】 回転体38、接触部材30、回転体を介して接触部材と当接し定着ニップSN等のニップ部を形成するニップ形成部材60、ニップ形成部材を支持するステー61と、発熱体50、及び、発熱体から放射される輻射熱を反射面40fで反射する反射部材40を備える定着装置において、ステーに反射部材を取り付ける取り付け部材43を反射部材の幅方向両端部に備え、反射面の少なくとも一部に、ニップ形成部材と接触部材との当接方向に対して角度を持った形状46を有し、接触部材との当接圧によって生じる反射面の面方向における前記取り付け部材を中心にした回転方向のステーの変形が、取り付け部材を用いた取り付け構造によって反射部材に伝わらないようにした。【選択図】図4

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来から、回転体と、この回転体の外周面と接触する接触部材と、回転体の内側に配置され回転体を介して接触部材と当接しニップ部を形成するニップ形成部材と、ニップ形成部材を支持するステーと、回転体の内側に配置された発熱体と、ステーの回転体の表面移動方向と直交する幅方向の両端をそれぞれ保持する保持手段とを備えた定着装置が知られている。また、発熱体から放射される輻射熱を反射面で反射する反射部材を備え、反射部材における前記幅方向の両端が、取り付け部材によりステーに取り付けられている。
特許文献1には、係る定着装置として、ニップ部を除く位置で回転体たる定着ベルトの内周面に対向するように設けられ、発熱体の輻射熱により加熱されて定着ベルトを加熱する筒状の金属部材を備えたものが記載されている。また、この定着装置は、金属部材、発熱体およびステーが、保持手段たる側板を貫通して側板に保持されている。そして、側板を貫通する金属部材の幅方向端部よりも外側、すなわち、側板よりも幅方向外側で反射部材が取り付け部材たるネジによりステーに取り付けられている。
しかしながら、特許文献1に記載の構成においては、組み付け性が悪いという課題があった。
上述した課題を解決するために、本発明は、回転体と、前記回転体の外周面と接触する接触部材と、前記回転体の内側に配置され前記回転体を介して前記接触部材と当接しニップ部を形成するニップ形成部材と、ニップ形成部材を支持するステーと、前記回転体の内側に配置された発熱体と、前記ステーの前記回転体の表面移動方向と直交する幅方向の両端をそれぞれ保持する保持手段と、前記発熱体から放射される輻射熱を反射面で反射する反射部材とを備え、前記反射部材における前記幅方向の両端が、取り付け部材により前記ステーに取り付けられている定着装置において、前記反射部材の前記ステーへの取り付け位置を、前記幅方向において、前記発熱体の発熱部の端部よりも外側、かつ、前記保持手段よりも中央側に配置したことを特徴とするものである。
本発明によれば、反射部材およびステーを容易に組み付けることができる。
実施形態に係る複写機の概略構成図。 実施形態に係る定着装置の概略構成図。 リフレクタに山型形状を有する定着装置の概略構成図。 同定着装置の斜視説明図。 同定着装置の上面模式図、(a)は非圧接時、(b)は圧接時。 リフレクタに円弧形状を有する定着装置の概略構成図。 リフレクタに谷型形状を有する定着装置の概略構成図。 比較例の定着装置の斜視説明図。 比較例の定着装置のリフレクタの固定箇所の概略断面図、(a)は平ネジによる固定箇所、(b)は、段付きネジによる固定箇所。 比較例の定着装置の上面模式図、(a)は非圧接時、(b)は圧接時。 比較例の定着装置の加圧ローラ圧接時におけるリフレクタの移動についての説明図。 支持側板を示す斜視図。 ステー部材と、支持側板と、連結板とを示す分解斜視図。 図13の破線Hで囲んだ部分の拡大斜視図。 ステー部材と、支持側板と、連結板とを示す斜視図。 ステー部材を支持側板に組み付けた状態を示す拡大斜視図。 第一ハロゲンヒータと第二ハロゲンヒータの詳細な構成を示す図。 第二ハロゲンヒータの発熱領域よりも端側の非発熱領域の構成の一例を示す図。 リフレクタの反射面において、輻射熱が入射してきた方向とは異なる方向に向けて輻射熱を反射する形状として、平行で且つ段違いの二つの平面部と、その二つの平面部を繋ぐ傾斜平面部とを有する定着装置の概略構成図。 (a)は、変形例における長手方向一端側のリフレクタ固定部付近を示す概略構成図であり、(b)は、変形例における長手方向他端側のリフレクタ固定部付近を示す概略構成図である。 (a)は、変形例における長手方向一端側のリフレクタ固定部付近を示す概略断面図であり、(b)は、図21(a)のC1方向から見た図であり、(c)は、図21(a)のC2方向から見た図である。 リフレクタのステー部材への取り付け位置について説明する図。 短手方向に2箇所、リフレクタをステー部材に取り付ける例を示す図。
以下、本発明を適用した定着装置を備えた、電子写真方式の画像形成装置の一実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係る画像形成装置である複写機500の概略構成図である。
複写機500は、画像形成部200と、画像形成部200の下方に配置された給紙部400と、画像形成部200の上方に配置されたスキャナ部300と、を備える。
画像形成部200は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応した四つの作像装置1(Y,M,C,K)を備えている。各符号の数字の後に付されたY,M,C,Kは、イエロー、マゼンタ、シアン、黒用の部材であることを示している(以下同様)。四つの作像装置1(Y,M,C,K)は、それぞれ扱うトナーの色が異なる点の他がほぼ同様の構成になっているので、以下、使用するトナーの色を示す「Y」、「M」、「C」、「K」という添字は適宜省略して説明する。
作像装置1は、像坦持体としての感光体3、感光体3の表面を帯電せしめる帯電装置2、現像手段としての現像装置5、感光体3をクリーニングするクリーニング装置7を備える。
画像形成部200は、感光体3上に静電潜像を書き込む書込ユニット100と、感光体3上に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト16と、四つの感光体3上のトナー像を中間転写ベルト16にそれぞれ一次転写する四つの一次転写ローラ6を備える。さらに、中間転写ベルト16と対向して二次転写ニップを形成し、中間転写ベルト16上のトナー像を記録材としての転写紙Sに転写する二次転写ローラ26を備える。二次転写ニップよりも転写紙Sの搬送方向上流側には、転写紙Sを一旦待機させるレジストローラ対12を備える。
画像形成部200は、トナーを消費する現像装置5(Y,M,C,K)のそれぞれに補給する補給用トナーを収納する四つのトナーボトル20(Y,M,C,K)を備える。また、二次転写ローラ26の上方には、定着手段としての定着装置9が設けられており、この定着装置9の転写紙Sの搬送方向下流側には、排紙ローラ18を備える。
給紙部400は、記録材収納部である給紙カセット10と給紙ローラ11とを有しており、給紙カセット10は積載面上に転写紙Sを積載するものである。給紙ローラ11は、給紙カセット10上に積載された転写紙Sを一枚ずつ分離給送するためのものである。
スキャナ部300は、原稿を載置するコンタクトガラス31を備える。また、コンタクトガラス31上に載置される原稿の読み取り走査を行うために、原稿照明用光源32a及び第一ミラー32bを備えた第一走行体32と、第二ミラー35a及び第三ミラー35bを備えた第二走行体35と、を備える。さらに、レンズ33とレンズ33の後方に設置されているCCD(CCDイメージセンサ)34とを備える。
次に、複写機500の画像形成の動作について説明する。
コンタクトガラス31上に原稿を載置して画像形成動作を開始させると、原稿照明用光源32aが光を照射し、原稿で反射した反射光は、第一ミラー32b、第二ミラー35a及び第三ミラー35bで反射し、レンズ33で結像されてCCD34に入射する。スキャナ部300では、CCD34に入射した光に基づいて転写紙Sに形成させる画像情報を生成する。
画像形成部200では、回転する感光体3が帯電装置2によって一様に帯電され、上述した画像情報に基づいて書込ユニット100が駆動する。書込ユニット100は、光源から画像情報に基づいて照射光を発し、一様帯電された感光体3の表面を走査することにより感光体3に静電潜像を形成する。この静電潜像に、現像装置5の現像ローラ15から現像剤(トナー)が供給されることによって現像がなされ、可視像としてのトナー像になる。
一方、感光体3上へのトナー像の形成が行われている間に、複数の給紙カセット10のうち選択されたものから、給紙ローラ11によって転写紙Sが引き出され、その先端をレジストローラ対12のニップ部に当接させた状態で待機する。そして、四つの一次転写ニップで各色のトナー像が重ね合わせて転写された中間転写ベルト16上のトナー像に、転写紙Sを重ね合わせるタイミングでレジストローラ対12が回転を開始することにより、転写紙Sが二次転写ニップに送り出される。二次転写ニップでトナー像が転写された転写紙Sは、除電ブラシとの接触によって除電され、中間転写ベルト16から機械的に分離された後、定着装置9に送られる。
定着装置9では、転写紙Sを加熱及び加圧してトナー像を転写紙S上に定着させる。定着装置9を通過してトナー像が定着された転写紙Sは、排紙ローラ18によって排紙トレイ8上に排紙される。
一次転写ニップを通過した後の感光体3の表面に残留した転写残トナーは、クリーニング装置7によって感光体3上から除去され、回収される。転写残トナーが回収された感光体3の表面は除電装置によって除電され、次の作像工程に備える。
上述した説明では、原稿の画像情報をスキャナ部300で読み取って、その画像情報に基づいて作像する画像形成動作について説明した。複写機500は、パソコンなどの外部の電子機器から入力される画像情報に基づいて作像することもできる。
実施形態の画像形成装置である複写機500では、感光体3上のトナー像を中間転写体である中間転写ベルト16を介して転写紙Sに転写する中間転写方式である。転写紙Sにトナー像を転写する方式としては、中間転写方式に限らず、感光体から直接に転写紙Sにトナー像を転写する直接方式としてもよい。
図2は、本実施形態に係る定着装置9の概略構成図である。
定着装置9は、回転駆動する接触部材である加圧ローラ30と、略円筒状の定着部材である定着ベルト38とが設けられている。円筒状の定着ベルト38の内側には、ニップ形成部材を構成する加圧パッド60及びステー部材61と、複数の発熱体としての第一ハロゲンヒータ50a及び第二ハロゲンヒータ50bと、が設けられている。
図2に示すように、第一ハロゲンヒータ50a及び第二ハロゲンヒータ50bは、ステー部材61を挟んで上下方向の両側にそれぞれ配置されている。
さらに、二つのハロゲンヒータ50とステー部材61との間には、ハロゲンヒータ50から放射された輻射熱を定着ベルト38の内周面に向けて反射するリフレクタ40が配置されている。
また、定着装置9の長手方向(図2中の紙面に直交する方向)の両端部には、複写機500の構造体の一部であって、上述した定着装置9の構成部材を支持する支持側板70を有する。
定着ベルト38は、柔軟に変形可能な円筒状の加熱回転体であり、円筒形状の外形が30[mm]で、厚みが10〜70[μm]のニッケル(Ni)製の基体と、この基体表面に被覆された弾性層とを有する。弾性層は、シリコーンゴムで形成されており厚みは50〜150[μm]である。
定着ベルト38の最表層には、耐久性を高めて離型性を確保するために、フッ素系樹脂からなる厚みが5〜50[μm]の離型層が形成されている。フッ素系樹脂としては、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を挙げることができるが、これに限るものではない。
また、定着ベルト基体はニッケルに限らず、SUS(ステンレス鋼)などの金属基体もしくはPI(ポリイミド)等の耐熱性樹脂であってもよい。
加圧ローラ30は外径が30[mm]であり,中空の鉄製芯金30aと、この鉄製芯金30aの表面に形成された弾性層30bと離型層30cと、で形成されている。
弾性層30bはシリコーンゴムで形成されており厚みは5[mm]である。弾性層30bの表面には、離型性を高めるために厚みが40[μm]程度のフッ素樹脂からなる離型層30cを形成するのが望ましい。加圧ローラ30は付勢手段により定着ベルト38に向けて付勢され、加圧ローラ30と定着ベルト38とが圧接される構成となっている。
加圧パッド60は、LCP(液晶ポリマー)等の耐熱性が高い樹脂材料からなる樹脂部60aと、この樹脂部60aに覆い被さって定着ベルト38内面と摺接し、定着ベルト38の長手方向の温度分布を均一化する銅製の均熱部60bと、で形成される。加圧パッド60が定着ベルト38を挟んで加圧ローラ30と圧接して定着ニップSNを形成している。
また、加圧パッド60は、加圧パッド60を内側から補強する補強部であるステー部材61によって支持されている。ステー部材61の長手方向の両端部は支持側板70によって支持されており、加圧ローラ30の加圧パッド60に対する押し圧力をステー部材61で受け止めて、定着ニップSNを形成している。
二本のハロゲンヒータ50(a,b)はステー部材61を挟んで上下方向両側に配置され、支持側板70よりも長手方向の外側に位置するヒータフォルダによって長手方向両端部を支持されている。
第一ハロゲンヒータ50aは、小サイズの転写紙Sの幅に対応する幅狭の領域に第一発光部フィラメント51aが長手方向に配されている。第二ハロゲンヒータ50bは、大サイズの転写紙Sの幅に対応する幅広領域における小サイズの転写紙Sの幅よりも外側の領域に第二発光部フィラメント51bが長手方向に配されている。
リフレクタ40は、ハロゲンヒータ50とステー部材61とが対向する位置に配置され、長手方向両端部が後述する段付きネジ43を介してステー部材61に支持されている。リフレクタ40は、アルミ製の基体とこの基体表面に塗布された銀ペーストで形成され、ハロゲンヒータ50の輻射熱を反射面40fで定着ベルト38へ向けて反射する。リフレクタ40は、ステー部材61及び加圧パッド60と、ハロゲンヒータ50との間を遮るように、板状の部材を複数回折り曲げた形状となっている。
図3は、リフレクタ40の反射面40fにおいて、輻射熱が入射してきた方向とは異なる方向に向けて輻射熱を反射する形状として、山型形状46を備える定着装置9の概略構成図である。
リフレクタ40におけるハロゲンヒータ50と対向する部分の形状が異なる点以外は共通するため、相違点についてのみ説明する。
図3に示す定着装置では、ハロゲンヒータ50の中心からリフレクタ40の反射面40fに降ろした垂線と反射面40fとが交わる位置に、この位置を頂点41とする山型形状46が形成されている。このような山型形状46を備えることにより、ハロゲンヒータ50から照射された輻射熱のうち、上記垂線に沿って反射面40fに入射する輻射熱は、山型形状46の斜面に入射する。このとき、輻射熱の入射方向と山型形状46の斜面とは直角ではないため、輻射熱は入射した方向とは異なる方向に向けて反射する。このため、反射面40fに入射した輻射熱をハロゲンヒータ50の通過を避けて定着ベルト38へ向けて反射でき、輻射熱がハロゲンヒータ50自体を加熱することを防止できる。
図12は、支持側板70を示す斜視図である。
保持手段たる支持側板70は、ステー部材61が嵌合する嵌合穴70bと、ハロゲンヒータ50が貫通する貫通孔70aが設けられている。また、70cは、軸方向一端側の支持側板70と他端側の支持側板70とを連結する連結板72が取り付けられる連結板取り付け部である。
図13は、ステー部材61と、支持側板70と、連結板72とを示す分解斜視図であり、図14は、図13の破線Hで囲んだ部分の拡大斜視図である。また、図15は、ステー部材61と、支持側板70と、連結板72とを示す斜視図であり、図16は、ステー部材61を支持側板70に組み付けた状態を示す拡大斜視図である。
ステー部材61の長手方向(図中Y方向)両端に段差を形成し、支持側板70の嵌合穴70bに嵌合する嵌合部61aと、支持側板70に突き当たる突き当て部61bとを設けている。
図16に示す61e,61dは、リフレクタ40をネジ止めするためのネジ穴であり、61eは、ステー部材61の下面(用紙搬送方向上流側の面)である第二面に設けられるリフレクタ40をネジ止めするネジ穴であり、61dは、ステー部材61の上面(用紙搬送方向下流側の面)である第一面に設けられるリフレクタ40をネジ止めするためのネジ穴である。なお、リフレクタ40のステー部材61への取り付けについては、後述する。
ステー部材61の組み付けは、まず、ステー部材61の一端側の突き当て部61bが一端側の支持側板70に突き当たるまで一端側の嵌合部61aを嵌合穴70bに挿入する。次に、ステー部材61の他端側の突き当て部61bが他端側の支持側板70に突き当たるまで他端側の支持側板70の嵌合穴70bを嵌合部61aに嵌め込む。そして、連結板72の一端側を、一端側の支持側板70にネジ止めし、連結板72の他端側を、他端側の支持側板70にネジ止めすることで、図15に示すようにステー部材61が、2つの支持側板70に位置決め固定される。
図17は、第一ハロゲンヒータ50aと第二ハロゲンヒータ50bの詳細な構成を示す図である。
第一,第二ハロゲンヒータ50a,50bは、石英ガラス等で構成された円筒状のガラス管内にタングステン等から成るフィラメント505が設けられている。また、ガラス管内には、フィラメント505の形状を維持するために環状のサポータ503が設けられている。サポータ503は、タングステン等で構成されている。
第二ハロゲンヒータ50bは、長手方向中央部分が非発熱領域502であり、長手方向両端部分が発熱領域501となっている。一方、第一ハロゲンヒータ50aは、長手方向中央部分が発熱領域501であり、長手方向両端部分が非発熱領域502となっている。各ハロゲンヒータ50a,50bの発熱領域501には、全体に渡って、フィラメント505が螺旋状に密に巻かれ、発熱部たる発光部フィラメント51a,51bを形成している。
第二ハロゲンヒータ50bの非発熱領域502では、フィラメント505が略直線状に形成されている。しかし、サポータ503が配置されている箇所においては、サポータ503に密に巻き付かせている。フィラメント505のサポータ503に密に巻き付かせた部分は、「捨て巻き」と呼ばれ、サポータ503によって保持される部分である。
一方、第一ハロゲンヒータ50aの非発熱領域502では、モリブデン等の金属材料で構成された短絡用芯棒504が設けられ、この短絡用芯棒504にフィラメント505が巻き付けられている。また、非発熱領域502では、この短絡用芯棒504の両端に設けられたサポータ503にフィラメント505が密に巻かれている。
上述のように、第一ハロゲンヒータ50aと第二ハロゲンヒータ50bは、非発熱領域502において短絡用芯棒504があるかないかという点で大きく異なっている。非発熱領域502に短絡用芯棒504を設けることで、非発熱領域502におけるフィラメント505の密巻部の発熱を抑制することが可能である。すなわち、第一ハロゲンヒータ50aの非発熱領域502では、短絡用芯棒504が設けられていることで、フィラメント505のサポータ503に巻きついている密巻部(捨て巻)における電気抵抗が小さくなり、第二ハロゲンヒータ50bの非発熱領域502の密巻部(捨て巻)に比べて発熱が抑制される。
このように、第一ハロゲンヒータ50aの非発熱領域502に短絡用芯棒504を設けることで、端部側での部分的な発熱を抑制することができる。これにより、定着ベルト38の温度のばらつきが生じにくくなり、温度制御性が向上する。また、第一ハロゲンヒータ50aでは、非発熱領域502における不必要な発熱を抑制できるため、ヒータ消費電力を低減することができ、照明器具等がヒータと共通の電源系統に接続されている場合に生じ得るフリッカ(ちらつき現象)を抑制することができる。また、フリッカは、ヒータの消費電力が高くなること以外に、ヒータの制御周期(点灯周期)が短くなることでも生じやすくなるが、本実施形態では、ヒータの消費電力を低減できる分、ヒータの制御周期を短くすることができるため、温度制御性が向上する。
また、図18に示すように、第二ハロゲンヒータ50bの発熱領域501よりも端側の非発熱領域にもサポータ503が配置され、密巻部を有する場合は、端側の非発熱領域に短絡用芯棒504を配置するのが好ましい。
ここで、従来の定着装置について説明する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、像担持体上に画像情報に基づいてトナー像を形成し、このトナー像を紙やOHPシート等の記録材上に転写して、トナー像を担持した記録材を定着装置に通して熱と圧力によりトナー像を記録材上に固定する。
定着装置には、省エネルギーの観点や画像形成装置の使用時にユーザーを待たせないようにする等の観点から、加熱部材を瞬時に加熱することによって待ち時間(ウォームアップタイム)を短縮することが望まれている。そして、省エネルギーや待ち時間の短縮を実現する定着装置としては、ハロゲンヒータによって薄いベルトおよびフィルム、または薄肉ローラを直接加熱する技術が提案されている。
加熱ローラよりも熱容量の低いエンドレス状の定着ベルトを用い、定着ベルトの内側に加圧パッドとその補強部材を備える構成としたことで、より省エネルギーかつ待ち時間を短縮した定着装置も知られている。また、画像形成装置の小型化に伴って定着ベルトが小径化され、定着ベルトの内側の補強部材や反射部材と発熱体との間の距離が短くなっている。反射部材と発熱体との距離が近いと、反射部材によって反射した輻射熱が発熱体を通過する量が増加し、定着ベルトに対する加熱効率は減少してしまう。
発熱体と反射部材との必要な距離を確保するために反射部材の厚みを薄くすると、薄くした結果剛性が低くなり反射部材が長手方向に対し自重で撓むおそれがある。このような撓みの発生を防止する構成として、反射部材を補強部材に完全に固定又は一体として形成する構成が考えられる。
また、定着ベルトの内側に存在する複数のハロゲンヒータ同士の間に補強部材を配置することで、ハロゲンヒータ同士の加熱を防止できる。さらに、補強部材に取り付けた反射部材の反射面におけるハロゲンヒータと対向する位置、すなわち、ハロゲンヒータの中心から反射面に下ろした垂線が反射面と交わる位置を山型形状とする。これにより、ハロゲンヒータから反射部材への略垂直な入射を無くし、輻射熱が反射部材で反射されてハロゲンヒータ自身を加熱してしまうことを防止して、反射した輻射熱で定着ベルトを加熱できる。
このような定着装置では、上記垂線が反射面と交わる位置と、山型形状の頂点の位置とを精度良く合わせることが、反射部材への略垂直な入射を無くし、輻射熱がハロゲンヒータ自身を加熱してしまうことを防止する上で重要である。
上述のような、熱容量の低いエンドレス状の定着ベルトと定着ベルトの内側の加圧パッドおよび補強部材を備える構成では、定着ベルトの外側に存在する加圧ローラと加圧パッドとが圧接することで定着ニップを形成する。このとき、加圧パッドおよび補強部材の長手方向全域に圧接方向の加圧力がかかり長手方向で撓みが生じる。そして補強部材に反射部材を取り付ける構成では、加圧力による補強部材の撓みに反射部材が追従し、反射部材山型形状の頂点とハロゲンヒータの中心との位置がずれ、定着ベルトの加熱効率向上効果が得られなくなってしまう。
この撓みは補強部材を大型にして剛性を高めることにより防止することが考えられる。しかし、補強部材は定着ベルトの内側に収める必要があるため、大型化は困難である。そのため、多少の撓みを許容し、撓みを考慮に入れて加圧パッドおよび補強部材の形状を決めることが一般的である。
図8は、リフレクタ40を平ネジ42と段付きネジ43とによってステー部材61に固定した比較例の定着装置9の斜視図である。図8は、定着ベルト38を取り外した状態であり、便宜的に定着ベルト38の軌道のみを破線で示している。
図9(a)は、平ネジ42によるリフレクタ40の固定箇所の断面図、図9(b)は、段付きネジ43によるリフレクタ40の固定箇所の概略断面図である。
図10は、比較例の定着装置9を上方から見たものを模式的に示した上面模式図である。図10(a)は、加圧ローラ30を定着ベルト38に向けて付勢していない非圧接時を示し、図10(b)は、加圧ローラ30を定着ベルト38に向けて付勢している圧接時を示す。
図11は、比較例の定着装置9の加圧ローラ圧接時におけるリフレクタ40の移動についての説明図である。
比較例は、ステー部材61によるリフレクタ40の支持構成であり、図8に示すように、リフレクタ40の長手方向一端部が平ネジ42、他端が段付きネジ43によってステー部材61に固定されている。そして、図10(a)に示すように、加圧ローラの非圧接時には、装置横方向(図中のX軸に平行な方向)について、リフレクタ40の山型形状46の頂点41の位置と、第一ハロゲンヒータ50aの中心の位置とが一致している。
図9(a)に示すように、平ネジ42は、リフレクタ40の片側端部をステー部材61と平ネジ42の頭部42aの裏面との間に挟み込むようにステー部材61に固定されている。また、平ネジ42の締付け力によって、リフレクタ40とステー部材61との間で静止摩擦力を生じさせることで、リフレクタ40がステー部材61に対して全方向に対して動かないようにしている。
一方、リフレクタ40の他端部を固定する段付きネジ43は、図9(b)に示す様に、リフレクタ40の表面と段付きネジ43の頭部43aの裏面との間に隙間Aを持ってステー部材61に固定されている。
また、段付きネジ43は、ステー部材61の側面にねじ込まれるネジ部43bと、円筒状の第一の非ネジ部と、円筒状の第二の非ネジ部とを有している。
第一の非ネジ部は、ネジ部43bの直径よりも大きな直径を有し、ネジ部43bの一端面から延在してステー部材61の側面から離れる向きへ延びている非ネジ部43cである。第二の非ネジ部は、直径が非ネジ部43cの直径より大きく、非ネジ部43cのネジ部43bと接続する端面と反対側の端面から延在し、ステー部材61の側面から離れる向きへ伸びる頭部43aである。
また、リフレクタ40には、幅方向を長手方向とした長穴が設けられており、この長穴に段付きネジ43が差し込まれている。非ネジ部43cはこの長穴の内側に配置されている。また、非ネジ部43cの直径は、長穴の直径より小さく、非ネジ部43cの長さは、リフレクタ40の厚みより大きい。さらに、頭部43aの直径は、長穴の直径より大きい。
このように、段付きネジ43を用いてリフレクタ40の一端をステー部材61に取り付けることで、リフレクタ40に対して締付け力が生じず、リフレクタ40が熱膨張した際に、膨張方向を長手方向の段付きネジ側へと誘導できるようになっている。
図10(b)に示す様に、加圧ローラ30の圧接時には、加圧ローラ30が定着ベルト38に向けて付勢され、定着ベルト38及び加圧パッド60を介してステー部材61に加圧力が作用する。そして、ステー部材61に加圧力が作用すると、ステー部材61には、支持側板70に支持された長手方向の両端部を支点にして、長手方向の中央部が加圧ローラ30から離れるように撓んだ変形が生じる。
このとき、ステー部材61に支持されたリフレクタ40は、このステー部材61の変形に追従して、ステー部材61と同様に変形する。詳しくは、リフレクタ40のネジ締結された近傍とステー部材61との間に静止摩擦が生じ、この静止摩擦によって、補強部材の変形に追従した変形がリフレクタ40に生じる。このときの変形は、反射部材のネジ締結された箇所を中心に定着ベルトの内側に向かって回転するような変形である。
このようにリフレクタ40が変形すると、図11に示す様に、加圧ローラ30の加圧力の作用方向に対して所定の角度で折り曲がった反射面40fの折り曲げ部40aが、リフレクタ40の変形に伴って次のように移動する。すなわち、図中点線40a’で示す様に、リフレクタ40の変形前と比べて第一ハロゲンヒータ50aに近づくように移動する。リフレクタ40と第一ハロゲンヒータ50aとの距離が近いと、リフレクタ40の折り曲げ部40aから反射したヒータ照射光が、第一ハロゲンヒータ50a自身を通過してしまう量が増加するため、ベルト加熱効率は下がってしまう。
また、リフレクタ40の変形によって、上述した山型形状46の頂点41は長手方向の中央部が加圧ローラ30から離れるように変位する。このため、装置横方向について、リフレクタ40の山型形状46の頂点41の位置と、第一ハロゲンヒータ50aの中心の位置とが大幅にずれる箇所が生じる。その結果、入射した輻射熱を第一ハロゲンヒータ50aの通過を避けて定着ベルト38へ反射できなくなり、ベルト加熱効率は下がってしまう。
上述した比較例の説明では、第一ハロゲンヒータ50aについて説明したが、ステー部材61を挟んで反対側に位置する第二ハロゲンヒータ50bについても同様の問題が生じる。
図4は、本実施形態の定着装置9の斜視説明図である。
図4に示すように、本実施形態の定着装置においては、リフレクタ40の長手方向両端部が、それぞれ取り付け部材である段付きネジ43を介してステー部材61に支持されている。なお、段付きネジ43の構成については、図9(b)に基づいて説明した比較例の定着装置で用いられる段付きネジ43と同様であるため、説明を省略する。
図5は、同定着装置の上面模式図であり、(a)は非圧接時、(b)は圧接時を示す。
図5(a)に示すように、加圧ローラの非圧接時には、装置横方向(図中のX軸に平行な方向)について、リフレクタ40の山型形状46の頂点41の位置と、第一ハロゲンヒータ50aの中心の位置とが一致している。
図5(b)に示す様に、加圧ローラ30の圧接時には、ステー部材61に加圧力が作用する。そして、ステー部材61には、比較例と同様に、支持側板70に支持された長手方向の両端部を支点にして、長手方向の中央部が加圧ローラ30から離れるように撓んだ変形が生じる。
本実施形態の定着装置9では、リフレクタ40の長手方向両端部を段付きネジ43によってステー部材61に取り付けている。これにより、ネジの締付け力によって生じるステー部材61とリフレクタ40との間の静止摩擦力を比較例の定着装置と比べて著しく低くすることができ、リフレクタ40がステー部材61の変形に追従して変形しないようにすることができる。これにより、第一ハロゲンヒータ50aとリフレクタ40の折り曲げ部40aとの距離は変わらず、第一ハロゲンヒータ50aの中心とリフレクタ40の山型部の頂点41の位置ずれも生じない。したがって、ベルト加熱効率を保つことが出来る。その結果、リフレクタ40への略垂直な輻射熱の入射を無くし、リフレクタ40に入射した輻射熱を第一ハロゲンヒータ50aの通過を避けて定着ベルト38へ反射できる状態を維持でき、ベルト加熱効率を維持することができる。
また、定着装置9におけるベルト加熱効率を維持することにより、複写機500全体での消費電力を低減でき、省エネルギー化を図ることができる。
図6、及び、図7は、リフレクタ40の反射面40fにおいて、輻射熱が入射してきた方向とは異なる方向に向けて輻射熱を反射する形状として、山型形状46以外の形状を備える定着装置9の概略構成図である。
リフレクタ40におけるハロゲンヒータ50と対向する部分の形状が異なる点以外は共通するため、相違点についてのみ説明する。
図6に示す定着装置9は、リフレクタ40におけるハロゲンヒータ50と対向する部分にハロゲンヒータ50に向かって突起する円弧形状44を備える。このような円弧形状44の外周面において、輻射熱の入射方向と直角となる部分は非常に限られた範囲となり、他の範囲に入射した輻射熱は入射した方向とは異なる方向に向けて反射される。このため、上述した実施形態の定着装置9と同様に、反射面40fに入射した輻射熱をハロゲンヒータ50の通過を避けて定着ベルト38へ向けて反射できる。
図7に示す定着装置9は、リフレクタ40におけるハロゲンヒータ50と対向する部分にハロゲンヒータ50に対して凹んだ谷型形状45を備える。このような谷型形状45を形成する斜面と輻射熱の入射方向とは直角ではないため、輻射熱は入射した方向とは異なる方向に向けて反射する。このため、上述した実施形態の定着装置9と同様に、反射面40fに入射した輻射熱をハロゲンヒータ50の通過を避けて定着ベルト38へ向けて反射できる。なお、図7に示す谷型形状45を備える構成の場合、谷型形状45の二つの斜面が互いに直角であると、輻射熱は入射した方向に向けて反射するおそれがあるため、二つの斜面が直角とならない配置とすることが望ましい。
図19は、リフレクタ40の反射面40fにおいて、輻射熱が入射してきた方向とは異なる方向に向けて輻射熱を反射する形状として、平行で且つ段違いの二つの平面部と、その二つの平面部を繋ぐ傾斜平面部とを有する定着装置9の概略構成図である。
リフレクタ40の形状が異なる点以外は上述した図2に示す定着装置9と共通するため、相違点についてのみ説明する。
図19に示す定着装置9は、加圧パッド60に対して起立して支持するステー部材61の起立部を覆うように二つのリフレクタ40を配置する。リフレクタ40の当該箇所は、図19に示すように平行で且つ段違いの二つの平面部である第一反射平面部46A及び第三反射平面部46Cと、第一反射平面部46Aと第三反射平面部46Cとを繋ぐ傾斜平面部である第二反射平面部46Bとで形成されている。
二つのハロゲンヒータ50(50a,50b)は、それぞれ第二反射平面部46Bと対向する箇所に位置しており、第二反射平面部46Bに入射する輻射熱の入射角度は斜面に対して直角ではない。このため、第二反射平面部46Bでは、輻射熱が入射してきた方向とは異なる方向に向けて輻射熱が反射され、第二反射平面部46Bで反射した輻射熱がハロゲンヒータ50に向かうことを抑制できる。よって、図10中の矢印「H」で示すように、第二反射平面部46Bに入射したハロゲンヒータ50からの輻射熱は、ハロゲンヒータ50には戻らず、加圧パッド60とは反対側の定着ベルト38に向かって反射される。したがって、輻射熱がハロゲンヒータ50自体(ハロゲンヒータ50を構成するガラス管等)を加熱することを防止することにより、定着ベルト38を効率良く加熱することができる。
次に、リフレクタ40のステー部材61への固定の変形例について説明する。
図20(a)は、変形例における長手方向一端側のリフレクタ固定部付近を示す概略構成図であり、図20(b)は、変形例における長手方向他端側のリフレクタ固定部付近を示す概略構成図である。また、図21(a)は、変形例における長手方向一端側のリフレクタ固定部付近を示す概略断面図であり、図21(b)は、図21(a)のC1方向から見た図であり、図21(c)は、図21(a)のC2方向から見た図である。なお、この変形例においては、先の図19に示した形状のリフレクタ40を用いている。
この変形例では、図21(a)に示すように、ステー部材61に段付きネジ43の非ネジ部43cが入り込む凹部61fが設けられている。非ネジ部43cの厚さ(図中Z方向長さ)は、凹部61fの深さとリフレクタ40の厚さとを足し合わせた値よりも厚くなっている。これにより、変形例においても、図21(a)に示すように、段付きネジ43の頭部43aとリフレクタ40との間に所定の隙間Aが生じる。
このように、変形例1においても、リフレクタ40をステー部材61に取り付ける取り付け部材を段付きネジ43とし、段付きネジ43の頭部43aとリフレクタ40との間に隙間を生じさせるようにすることで、リフレクタ40がステー部材61の変形に追従して変形しないようにすることができる。よって、リフレクタ40で反射した輻射熱の一部がハロゲンヒータ50に向かうのを抑制することができ、ベルト加熱効率を保つことが出来る。
また、かかる隙間Aは、0.5mm以下、好ましくは、0.2〜0.3mmである。0.5mmを超えると、リフレクタ40の図中Z軸方向のガタが大きくなり、ステー部材61のリフレクタ40と対向する面に対してリフレクタ40が傾くおそれがある。リフレクタ40が傾くと、定着ベルトの幅方向(Y方向)に均一にハロゲンヒータ50の輻射熱を反射することができず、定着ベルトの幅方向の温度ムラが生じるおそれがある。上記隙間Aを、0.5mm以下とすることで、リフレクタ40がステー部材61のリフレクタ40と対向する面に対して傾くのを抑制することができ、定着ベルト38の幅方向の温度ムラを抑制することができる。
また、図20に示すように、リフレクタ40の長手方向両端には、段付きネジ43によりステー部材61に取り付けられる取り付け部40b1,40b2が設けられている。一方の取り付け部40b1には、段付きネジ43が貫通する非ネジ部43cの直径とほぼ同径の円形状の丸穴40dが設けられており、他方の取り付け部40b2には、長手方向に延びる長穴40cが設けられている。
段付きネジ43が丸穴40dを貫通してステー部材61の第一ネジ穴61eにネジ止めされることにより、リフレクタ40は、ステー部材61に対して図中X方向(以下、短手方向ということもある)および図中Y方向(長手方向)に位置決めされる。また、長手方向に延びる長穴40cの短径は、段付きネジ43の非ネジ部43cの直径とほぼ同径である。よって、段付きネジ43が長穴40cを貫通してステー部材61の第二ネジ穴61dにネジ止めされることにより、リフレクタ40は、ステー部材61に対して図中Z軸方向回りに位置決めされる。また、穴40c,40dを貫通した各段付きネジ43の頭部43aの一部がリフレクタ40と対向することで、リフレクタ40がステー部材61に対して図中Z軸方向に位置決め固定される。
この変形例も、リフレクタ長手方向両端に設けられた段付きネジ43が貫通する穴のいずれか一方を、長手方向に延びる長穴40cとしている。よって、ハロゲンヒータ50の輻射熱などによりリフレクタ40が温度上昇して熱膨張したとき、段付きネジ43に対して長穴40cが、長手方向の端部側へスライド移動し、リフレクタ40の熱膨張を逃がすことができる。これにより、リフレクタ40の長手方向中央部がステー部材61のリフレクタ40と対向する面から離れるように、熱膨張によってリフレクタ40が撓むような事態が生じるのを防止することができる。
また、本変形例では、短手方向(X方向)におけるリフレクタ40のステー部材61への取り付けは、1箇所のみとしている。これにより、リフレクタ40の短手方向の熱膨張を阻害することがなく、リフレクタ40の長手方向中央部がステー部材61のリフレクタ40と対向する面から離れるように、熱膨張によってリフレクタ40が撓むような事態が生じるのを防止することができる。
また、段付きネジ43が貫通する穴の他方を段付きネジ43の非ネジ部43cの直径とほぼ同径の丸穴40dとすることにより、リフレクタ40を、長手方向(Y方向)および短手方向(X方向)に精度よくステー部材61に取り付けることができる。
また、この変形例においては、ステー部材61の上面(用紙搬送方向下流側の面)である第一面にリフレクタ40を取り付ける段付きネジ43とステー部材61の下面(用紙搬送方向上流側の面)である第二面にリフレクタ40を取り付ける段付きネジ43とが互いに干渉しないように、第一面にリフレクタ40を取り付ける段付きネジ43の固定位置と、第二面にリフレクタ40を取り付ける段付きネジ43の固定位置とを長手方向(Y方向)に異ならせている。具体的には、長穴40cに貫通する段付きネジ43の固定位置を、丸穴40dに貫通する段付きネジ43の固定位置よりも長手方向中央側に設けている。
また、リフレクタ40の丸穴40dを有する取り付け部40b1側には、長穴40cに貫通する段付きネジ43のネジ部43bを逃がす切り欠き状の逃げ部40hを有している。また、リフレクタ40の丸穴40dを貫通する段付きネジ43は、ステー部材61の第一ネジ穴61eにネジ止めされ、長穴40cを貫通する段付きネジ43は、第一ネジ穴61eよりも長手方向中央側に設けられた第二ネジ穴61dにネジ止めされる。
また、この変形例においては、図20(a)、(b)に示すように、ステー部材61の第一面に取り付けられるリフレクタ40は、長手方向一端側に丸穴40dを有する取り付け部40b1が位置し、長手方向他端側に長穴40cを有する取り付け部40b2が位置するようステー部材61に取り付けられる。一方、ステー部材61の第二面に取り付けられるリフレクタ40は、長手方向一端側に長穴40cを有する取り付け部40b2が位置し、長手方向他端側に丸穴40dを有する取り付け部40b1が位置するようステー部材61に取り付けられる。このように構成するで、第一面に取り付けられるリフレクタ40と、第二面に取り付けられるリフレクタ40とを共通化することができ、装置のコストダウンを図ることができる。
また、図20に示すように、この変形例においては、取り付け部40b1、40b2は、加圧パッド60から離れた側(図中上側)に設けられているが、加圧パッド側に設けて、加圧パッド側で、リフレクタ40をステー部材61に取り付けてもよい。
図22は、リフレクタ40のステー部材61への取り付け位置について説明する図である。なお、図22は、第一ハロゲンヒータ50aの発熱領域501については省略している。
図22に示すように、この変形例では、リフレクタ40のステー部材61への取り付け位置を、長手方向において、第一,第二ハロゲンヒータ50a,50bのうち、最も端側(外側)の発熱領域501よりも端側、かつ、支持側板70よりも中央側(内側)の端部領域Bに設けている。リフレクタ40のステー部材61への取り付け位置を、長手方向において、最も端側の発熱領域501よりも端側に設けることで、ハロゲンヒータからの輻射熱が、段付きネジ43に入射するのを抑制することができる。これにより、輻射熱の反射効率の低下を抑制することができる。
また、リフレクタ40のステー部材61への取り付け位置を、支持側板70よりも外側に設けた場合、段付きネジ43でリフレクタ40をステー部材61に取り付けた状態でステー部材61の嵌合部61a(図14参照)を支持側板70の嵌合穴70b(図14参照)に貫通させる際に、段付きネジ43の頭部43aが、嵌合穴70bに引っ掛ってしまうおそれがある。その結果、スムーズに嵌合部61aを嵌合穴70bに貫通させることができず、組み付け性が悪い。また、嵌合部61aを嵌合穴70bに貫通させた後、リフレクタ40をステー部材61に取り付けるようにした場合、ステー部材61が貫通して隙間が狭くなった嵌合穴70bにリフレクタ40を貫通させる必要があり、リフレクタ40を容易に嵌合部61aが貫通した嵌合穴70bに貫通させることができず、やはり、組み付け性が悪い。
また、リフレクタ40のステー部材61への取り付け位置を、支持側板70よりも端側に設けた場合、リフレクタ40の長手方向の長さを、一対の支持側板70間の距離よりも長くする必要があり、材料費が嵩むという不具合がある。
一方、本変形例のように、リフレクタ40のステー部材61への取り付け位置を、支持側板70よりも中央側に設けることで、段付きネジ43でリフレクタ40をステー部材61に取り付けた状態でステー部材61の嵌合部61aを支持側板70の嵌合穴70bに貫通させる際に、段付きネジ43の頭部43aが、嵌合穴70bに引っ掛ってしまうことがない。よって、スムーズに嵌合部61aを嵌合穴70bに貫通させることができ、容易に組み付けを行うことができる。また、嵌合部61aを嵌合穴70bに貫通させた後、リフレクタ40をステー部材61に取り付けるようにした場合、嵌合部61aが貫通して隙間が狭くなった嵌合穴70bにリフレクタ40を貫通させる必要がなく、容易に組み付けを行うことができる。また、リフレクタ40の長手方向の長さを、一対の支持側板70間の距離よりも短くでき、材料費を抑えることができるという利点がある。
また、図22に示すように、長手方向両端のリフレクタ取り付け位置のうち、一方を端部領域Bの中央の位置より端部側の領域B1に設けている。この端部側の領域B1には、丸穴40dを有する取り付け部40b1が位置する。このように、端部領域Bの中央の位置より端部側の領域B1に設けることで、支持側板70の近い位置でリフレクタ40をステー部材61に取り付けることができる。この変形例では、位置決め固定の主基準となる丸穴40dを有する取り付け部40b1が、端部側の領域B1でステー部材61に取り付けられる。
上述したように、加圧ローラ30の加圧力によりステー部材61は、支持側板70に支持された箇所を支点にして、撓み変形が生じる。支持側板70の近い位置でリフレクタ40をステー部材61に取り付けることで、ステー部材61の支持側板70に支持された箇所の近傍にリフレクタ40を取り付けることができる。これにより、加圧ローラ30の加圧力によりステー部材61は、支持側板70に支持された箇所を支点にして、撓み変形が生じた際に取り付け位置の短手方向(X方向)の変動を抑えることができる。その結果、ステー部材61が撓んだときのリフレクタ40の短手方向(X方向)の位置ずれを抑制することができ、反射効率の低下を抑制することができる。また、この変形例では、長手方向両端のリフレクタ取り付け位置の一方を、端部側の領域B1に設けているが、両方を端部領域Bの端部側の領域B1に設けることで、ステー部材61が撓んだときのリフレクタ40の短手方向(X方向)の位置ずれをより一層抑制することができ好ましい。
図23は、短手方向に2箇所、リフレクタ40をステー部材61に取り付ける例を示す図である。図23(a)は、リフレクタ40の概略構成図であり、図23(b)は、リフレクタ40をステー部材61に取り付けた様子を示す概略構成図である。なお、この図23においては、先の図6に示したハロゲンヒータ50と対向する部分にハロゲンヒータ50に向かって突起する円弧形状44を有するリフレクタ40である。
図23(a)に示すように、リフレクタ40は、円弧形状44を挟んで、ステー部材61の側面に当接する加圧パッド側と反対側(図中上側)の平面部の長手方向一端側(図中右側)に丸穴40dを有し、他端側(図中左側)に長手方向に延びる長穴40cを有している。また、円弧形状44を挟んで、加圧パッド側(図中下側)のステー部材61の側面に当接する平面部の長手方向一端側に短手方向(図中上下方向)に延びる長穴40eを有し、長手方向他端側に四角穴40gを有している。
図23(b)に示すように各穴40c,40d,40e,40gに段付きネジ43の非ネジ部43cが貫通し、リフレクタ40が段付きネジ43によりステー部材61に取り付けられる。丸穴40dの穴径は、段付きネジ43の非ネジ部43cの直径とほぼ同径であり、段付きネジ43がこの丸穴40dを貫通してステー部材61にネジ止めされることにより、リフレクタ40は、ステー部材61に対して図中X方向(短手方向)および長手方向(図中Y方向)に位置決めされる。
長手方向に延びる長穴40cの短径、短手方向に延びる長穴40eの短径は、段付きネジ43の非ネジ部43cの直径とほぼ同径である。よって、段付きネジ43がこれら長穴40c,40eを貫通してステー部材61にネジ止めされることにより、リフレクタ40は、ステー部材61に対して図中Z軸方向回りに位置決めされる。
また、穴40c,40d,40e,40gを貫通した各段付きネジの頭部43aの一部がリフレクタ40と対向することにより、リフレクタ40がステー部材61に対して図中Z軸方向に位置決め固定される。
図23に示す構成においては、リフレクタ40が長手方向に熱膨張したときは、長手方向他端側(図中左側)の長手方向に延びる長穴40cおよび四角穴40gが段付きネジ43に対して相対的に図中左側へ移動することにより長手方向に熱膨張を逃がすことができる。よって、リフレクタ40の熱膨張による長手方向の撓みの発生を防止することができる。
一方、リフレクタ40が短手方向に熱膨張したときは、長手方向一端側(図中左側)の短手方向に延びる長穴40eおよび四角穴40gが段付きネジ43に対して相対的に図中下側へ移動することにより短手方向に熱膨張を逃がすことができる。よって、リフレクタ40の熱膨張による短手方向の撓みの発生を防止することができる。
本実施形態の複写機500は、用紙を下方から上方に搬送する縦搬送方式の画像形成装置である。このため、定着装置9は、定着ベルト38と加圧ローラ30とが水平方向に配置した構成となっている。画像形成装置としては、用紙を水平方向に搬送する横搬送方式のものでもよく、この場合、定着装置としては、定着ベルトと加圧ローラとを上下方向に配置し、上述した実施形態の定着装置9を90[°]回転させた構成のものを用いることができる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
定着ベルト38などの回転体と、回転体の外周面と接触する加圧ローラ30などの接触部材と、回転体の内側に配置され回転体を介して接触部材と当接し定着ニップSN等のニップ部を形成する加圧パッド60などのニップ形成部材と、ニップ形成部材を支持するステー部材61などのステーと、回転体の内側に配置されたハロゲンヒータ50などの発熱体と、ステーの回転体の表面移動方向と直交する幅方向の両端をそれぞれ保持する支持側板70などの保持手段と、発熱体から放射される輻射熱を反射面で反射するリフレクタ40などの反射部材とを備え、反射部材における幅方向の両端が、段付きネジ43などの取り付け部材によりステーに取り付けられている定着装置9において、反射部材のステーへの取り付け位置を、幅方向において、発光部フィラメントなどの発熱体の発熱部の端部よりも外側、かつ、前記保持手段よりも中央側に配置した。
特許文献1の記載の構成のように反射部材のステーへの取り付け位置が、保持手段よりも幅方向外側にある場合、取り付け部材で反射部材をステーに取り付けた状態でステーの幅方向端部を保持手段に貫通させる際に、取り付け部材が、保持手段のステーが貫通する穴に引っ掛ってしまうおそれがある。その結果、スムーズにステーを保持手段に貫通させることができず、組み付け性が悪い。また、ステーを保持手段に貫通させた後、反射部材をステーに取り付けるようにした場合、ステーが貫通して隙間が狭くなった保持手段の穴に反射部材を貫通させる必要があり、反射部材を容易にステーが貫通した穴に貫通させることができず、やはり、組み付け性が悪い。
よって、態様1では、幅方向において、反射部材のステーへの取り付け位置を、保持手段よりも中央側に設けた。取り付け位置を、保持手段よりも中央側に設けることで、取り付け部材で反射部材をステーに取り付けた状態でステーの幅方向端部を保持手段に貫通させる際に、取り付け部材が、保持手段のステーが貫通する穴に引っ掛ってしまうことがない。よって、スムーズにステーを保持手段に貫通させることができ、容易に組み付けを行うことができる。また、ステーを保持手段に貫通させた後、反射部材をステーに取り付けるようにした場合、ステーが貫通して隙間が狭くなった保持手段の穴に反射部材を貫通させる必要がなく、容易に組み付けを行うことができる。
また、反射部材のステーへの取り付け位置を、保持手段よりも中央側に設けた場合であっても、反射部材のステーへの取り付け位置を、幅方向において、発熱体の発熱部の端部よりも中央側に設けてしまうと、輻射熱の一部が、取り付け部材に照射されてしまう。かかる取り付け部材の輻射熱の反射率は、反射部材の反射面よりも悪い。そのため、回転体の加熱効率が低下するという別の課題が発生する。
そこで、態様1では、反射部材のステーへの取り付け位置を、幅方向において、発熱体の発熱部の端部よりも外側、かつ、保持手段よりの中央側に配置した。これにより、ステーの保持手段への組み付け性を良好にすることができる。また、反射部材のステーへの取り付け位置を、発熱体の発熱部端部よりも幅方向において、中央側に設けたものに比べて、取り付け部材に照射される輻射熱を低減することができる。これにより、反射部材のステーへの取り付け位置を、発熱体の発熱部端部よりも幅方向において、中央側に設けたものに比べて、回転体の加熱効率の低下を抑制することができる。
(態様B)
態様Aにおいて、リフレクタ40などの反射部材のステー部材61などのステーへの取り付け位置を、幅方向において、ハロゲンヒータ50などの発光部フィラメントなどの発熱体の発熱部の端部から支持側板70などの保持手段までの間の領域の中央よりも保持手段側に配置した。
これによれば、実施形態で説明したように、反射部材のステーへの取り付け位置が、ステーの支持側板70などの保持手段に保持される箇所の近くなる。加圧ローラ30などの接触部材の当接圧によるステーの変形は、ステーの保持手段に保持される箇所を支点にして変形する。よって、反射部材のステーへの取り付け位置を、ステーの保持手段に保持される箇所の近くとなることで、ステーの変形した際の取り付け位置の移動を抑制することができる。これにより、取り付け位置の移動に伴う反射部材の移動を抑制することができ、反射部材の反射面の形状によって回転体を効率よく加熱する作用を維持することができる。
(態様C)
態様AまたはBにおいて、リフレクタ40などの反射部材は、前記反射面におけるハロゲンヒータなどの発熱体と対向する位置の角度が変化している。
これによれば、実施形態で説明したように、反射面で反射した発熱体の輻射熱を発熱体に向かわないようにすることができる。
(態様D)
回転可能に設けられた無端状の定着ベルト等の回転体と、前記回転体の外周面と接触する加圧ローラ等の接触部材と、前記回転体の内側に配置され前記回転体を介して前記接触部材と当接し定着ニップSN等のニップ部を形成する加圧パッド等のニップ形成部材と、前記ニップ形成部材を支持するステー部材61等のステーと、前記回転体の内側に配置されたハロゲンヒータ50等の発熱体と、前記ステーに支持され、前記発熱体から放射される輻射熱を反射面40f等の反射面で反射するリフレクタ40等の反射部材とを備える定着装置において、
前記ステーに直接、又は間接的に前記反射部材を取り付ける段付きネジ43等の取り付け部材を前記反射部材の幅方向両端部に備え、前記反射面の少なくとも一部に、前記ニップ形成部材と前記接触部材との当接方向に対して角度を持った折り曲げ部40aや円弧形状44や谷型形状45や山型形状46等の形状を有し、
前記接触部材との当接圧によって生じる前記反射面の面方向における前記取り付け部材を中心にした回転方向の前記ステーの変形が、前記取り付け部材を用いた取り付け構造によって前記反射部材に伝わらないようにしたことを特徴とする。
従来から、回転する円筒状の回転体と、この回転体の外周面に接触する接触部材と、回転体の内側に配置され回転体を介して接触部材と当接しニップ部を形成するニップ形成部材とを備えた定着装置が知られている。このニップ形成部材を支持するステーには、発熱体から放射される輻射熱を反射面で反射する反射部材が取り付けられている。
特許文献1には、係る定着装置であって、ニップ形成部材である固定部材と、固定部材の強度を補強するためのステーである補強部材とを備えた定着装置が記載されている。補強部材は、幅方向(通紙方向に直交する方向)端部が定着装置の側板に固定支持され、回転体である定着ベルトの内部空間を二つに隔てるように配置されている。また、補強部材の長手方向の一端面が固定部材に当接し、固定部材と定着ベルトとを介して接触部材たる加圧ローラに当接している。さらにまた、発熱体であるヒータとの補強部材の対向面には、反射部材が固設されている。
反射部材の反射面には、定着ベルトの加熱効率を向上させる形状として、幅方向に直交する断面でみたときに、ヒータに対向する反射面の中央部がヒータに近づくような曲面形状が形成されている。ヒータから定着部材内周面に向かう熱(光)を、この曲面形状によって拡散して反射することで、反射部材の反射面が平面である場合と比べて、ヒータ光を広い範囲で均一に照射させることができ、定着ベルトの加熱効率を向上することができるとしている。
また、反射部材は、幅方向一端がネジ、他端が段ネジによって補強部材に取り付けられている。反射部材の段ネジの取り付け部には幅方向を長手方向とした長穴が設けられており、反射部材がヒータの熱を受けて熱膨張した際に、段ネジの段部が長穴部内で相対的にスライドすることで、反射部材の幅方向のソリを防止することができるとしている。
しかしながら、特許文献1に記載の定着装置は、反射面の形状による定着ベルトの加熱効率の向上効果が低くなるおそれがある。
特許文献1に記載の定着装置は、反射部材の幅方向一端がネジによって補強部材に固定されている。このため、固定部材と定着ベルトとを介して加圧ローラに当接する補強部材に、加圧ローラの当接圧によって定着ベルトの内側に向かう撓みが生じると、反射部材のネジ締結された近傍と補強部材との間に静止摩擦が生じる。この静止摩擦によって、反射部材には、補強部材の変形に追従した変形が生じる。詳しくは、反射部材のネジ締結された箇所を中心に定着ベルトの内側に向かって回転するような変形が生じる。この反射部材の変形により、反射面の曲面形状と発熱体との位置にずれが生じ、上述した曲面形状による定着ベルトの加熱効率の向上効率が低くなるおそれがある。
なお、定着ベルトの加熱効率を向上させる形状としては、上述した曲面形状に限らず、反射面の少なくとも一部が加圧ローラの加圧方向に対して角度を持った形状であれば同様の問題が生じ得る。
本態様Dにおいては、上記実施形態について説明したように、接触部材の当接圧によってステーが変形した際に生じる、反射面の面方向における取り付け部材を中心にした回転方向の変形が反射部材に伝わらないようにしたので、次のことが可能となる。すなわち、ステーの反射面の面方向における取り付け部材を中心にした回転方向の変形よって反射部材が変形するのを防ぐことが可能となる。これにより、接触部材の当接圧によってステーに回転体の内側に向かう撓みが生じても、この撓みに追従しての反射部材の変形が生じない構成を実現できる。これにより、反射部材の斜面形状と発熱体との位置関係が、ステーが撓むことに起因してずれることを防止し、位置関係を維持することが可能となる。したがって、ステーに撓みが生じても、反射部材の斜面形状と発熱体との位置関係を維持することにより、反射部材の反射面の形状によって回転体を効率よく加熱する作用を維持することができる。
(態様E)
態様Dにおいて、段付きネジ43等の前記取り付け部材は、少なくとも加圧ローラ等の前記接触部材の当接圧による加圧パッド60及びステー部材61等の前記ステーの変形方向の移動を規制する。
(態様F)
態様C〜Eの態様において、リフレクタ40等の前記反射部材が、反射面40f等の前記反射面におけるハロゲンヒータ50等の前記発熱体と対向する位置に、前記発熱体から放射される輻射熱を前記発熱体に向かわない方向に反射させる折り曲げ部40aや円弧形状44や谷型形状45や山型形状46等の斜面形状を有することを特徴とする。
本態様によれば、上記実施形態について説明したように、反射面に入射した輻射熱を発熱体の通過を避けて回転体の内周面へ向けて反射することが可能となり、輻射熱が発熱体自体を加熱することを防止できる。
(態様G)
態様A〜Fいずれか一の態様において、リフレクタ40などの反射部材の前記幅方向の両端には、段付きネジ43などの取り付け部材が貫通する穴を有し、前記幅方向の両端の穴のいずれか一方は、前記幅方向に延びる長穴である。
これによれば、実施形態で説明したように、リフレクタ40の反射部材が熱膨張したとき、長穴が、段付きネジ43などの取り付け部材に対して相対的に移動し、熱膨張を逃がすことができる。これにより、反射部材が熱膨張により撓み変形するのを抑制することができる。
(態様H)
態様A〜Gいずれか一の態様において、加圧ローラ30などの接触部材の定着ベルト38などの回転体への接触方向において、リフレクタ40などの反射部材のステーへの取り付け箇所を一箇所のみとした。
これによれば、実施形態で説明したように、リフレクタ40が前記接触方向へ熱膨張することができ、リフレクタ40の熱膨張による変形を抑制することができる。
(態様I)
態様A〜Hいずれか一の態様において、段付きネジ43などの取り付け部材は、ステーに固定されるネジ部43bなどの第一部と、前記第一部より大径で、前記反射部材を貫通してステーの前記取り付け部材の取り付け方向と直交する面に当接する非ネジ部43cなどの第二部と、前記第二部よりも大径で、一部が前記反射部材の前記反射面に対向する頭部43aなどの第三部とを有し、前記第三部が、前記反射部材に対して所定の隙間を有するように、前記第二部の厚みを設定した。
これによれば、接触部材との当接圧によって生じる反射面の面方向における取り付け部材を中心にした回転方向のステーの変形が、前記反射部材に伝わらないような取り付け部材を用いた取り付け構造を実現することができる。これにより、ステーの反射面の面方向における取り付け部材を中心にした回転方向の変形よって反射部材が変形するのを防ぐことが可能となる。よって、接触部材の当接圧によってステーに回転体の内側に向かう撓みが生じても、この撓みに追従しての反射部材の変形が生じないようにできる。その結果、反射部材の斜面形状と発熱体との位置関係が、ステーが撓むことに起因してずれることを防止し、位置関係を維持することが可能となる。したがって、ステーに撓みが生じても、反射部材の斜面形状と発熱体との位置関係を維持することにより、反射部材の反射面の形状によって回転体を効率よく加熱する作用を維持することができる。
(態様J)
態様A〜Iいずれか一の態様において、前記ステーは、加圧パッド60等の前記ニップ形成部材が当接する当接部と、前記当接部から前記回転体の内側に向けて起立する起立部と、を有し、前記発熱体は前記起立部の側面と対向するように配置され、前記起立部の側面上に前記反射部材が支持される。
(態様K)
態様Jにおいて、段付きネジ43等の前記取り付け部材は、前記起立部の側面に対してリフレクタ40等の前記反射部材の長手方向への平行移動、該側面に対して垂直方向で所定距離離れる移動、または、該側面に対して所定の角度傾く移動のうち少なくとも一つを許容して、前記反射部材を前記側面に取り付ける。
(態様L)
態様JまたはKの態様において、リフレクタ40などの反射部材は、前記起立部と平行で且つ段違いの二つの平面部と、前記二つの平面部を繋ぐ傾斜平面部とを有する。
これによれば、先の図19に示したように、反射部材の反射面を反射した輻射熱がハロゲンヒータ50などの発熱体に向かうことを抑制できる。
(態様M)
態様JまたはKの態様において、前記反射面に反射面40f等の前記反射面からハロゲンヒータ50等の前記発熱体に向かって突起した山型形状46または円弧形状44等の凸形状を有し、前記反射部材が前記発熱体と前記起立部との間に位置し、前記凸形状の突起方向の延長線上に前記発熱体の中心点が位置するように、前記反射部材を前記ステーに取り付けた。
これによれば、上記実施形態について説明したように、反射面に入射した輻射熱を発熱体の通過を避けて定着ベルト38等の回転体へ向けて反射でき、輻射熱が発熱体自体を加熱することを防止できる。
(態様N)
態様Mにおいて、前記凸形状は、前記反射面から前記発熱体に向かって突起した山型形状である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、反射面における発熱体と対向する位置に入射する輻射熱は山型形状の斜面に入射し、入射した方向とは異なる方向に向けて反射する。これにより、反射した輻射熱が発熱体を通過することを避けて定着ベルト38等の回転体に入射する構成を実現することが可能となる。
(態様O)
態様Mにおいて、前記凸形状は、前記反射面から前記発熱体に向かって突起した円弧形状である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、反射面における発熱体と対向する位置の近傍に入射する輻射熱は円弧形状の表面に入射し、入射した方向とは異なる方向に向けて反射する。これにより、反射した輻射熱が発熱体を通過することを避けて定着ベルト38等の回転体に入射する構成を実現することが可能となる。
(態様P)
トナーを用いて記録媒体上にトナー像を形成する画像形成部200等のトナー像形成手段と、加熱して転写紙S等の記録媒体上にトナー像を定着させる定着手段とを備える複写機500等の画像形成装置において、定着手段として、態様A〜Oのいずれか一の態様に係る定着装置9等の定着装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、定着装置におけるベルト加熱効率を維持することにより、画像形成装置全体での省エネルギー化を図ることができる。
1 作像装置
2 帯電装置
3 感光体
5 現像装置
6 一次転写ローラ
8 排紙トレイ
9 定着装置
10 給紙カセット
16 中間転写ベルト
20 トナーボトル
26 二次転写ローラ
30 加圧ローラ
38 定着ベルト
40 リフレクタ
40a 折り曲げ部
40f 反射面
41 山型形状の頂点
42 平ネジ
42a 平ネジの頭部
43 段付きネジ
43a 段付きネジの頭部
44 円弧形状
45 谷型形状
46 山型形状
50a 第一ハロゲンヒータ
50b 第二ハロゲンヒータ
60 加圧パッド
61 ステー部材
70 支持側板
70a 貫通孔
70b 嵌合穴
72 連結板
100 書込ユニット
200 画像形成部
500 複写機
特開2011−59365号公報

Claims (16)

  1. 回転体と、
    前記回転体の外周面と接触する接触部材と、
    前記回転体の内側に配置され前記回転体を介して前記接触部材と当接しニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材を支持するステーと、
    前記回転体の内側に配置された発熱体と、
    前記ステーの前記回転体の表面移動方向と直交する幅方向の両端をそれぞれ保持する保持手段と、
    前記発熱体から放射される輻射熱を反射面で反射する反射部材とを備え、
    前記反射部材における前記幅方向の両端が、取り付け部材により前記ステーに取り付けられている定着装置において、
    前記反射部材の前記ステーへの取り付け位置を、前記幅方向において、前記発熱体の発熱部の端部よりも外側、かつ、前記保持手段よりも中央側に配置したことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記反射部材の前記ステーへの取り付け位置を、前記幅方向において、前記発熱体の発熱部の端部から前記保持手段までの間の領域の中央よりも保持手段側に配置したことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2に記載の定着装置において、
    前記反射部材は、前記反射面における前記発熱体と対向する位置の角度が変化していることを特徴とする定着装置。
  4. 回転可能に設けられた無端状の回転体と、
    前記回転体の外周面と接触する接触部材と、
    前記回転体の内側に配置され前記回転体を介して前記接触部材と当接しニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材を支持するステーと、
    前記回転体の内側に配置された発熱体と、前記ステーに支持され、前記発熱体から放射される輻射熱を反射面で反射する反射部材とを備える定着装置において、
    前記ステーに直接、又は間接的に前記反射部材を取り付ける取り付け部材を前記反射部材の幅方向両端部に備え、前記反射面の少なくとも一部に、前記ニップ形成部材と前記接触部材との当接方向に対して角度を持った形状を有し、
    前記接触部材との当接圧によって生じる前記反射面の面方向における前記取り付け部材を中心にした回転方向の前記ステーの変形が、前記取り付け部材を用いた取り付け構造によって前記反射部材に伝わらないようにしたことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項4に記載の定着装置において、前記取り付け部材は、少なくとも前記接触部材の当接圧による前記ステーの変形方向の移動を規制することを特徴とする定着装置。
  6. 請求項3乃至5いずれか一項に記載の定着装置において、
    前記反射部材が、前記反射面における前記発熱体と対向する位置に、前記発熱体から放射される輻射熱を前記発熱体に向かわない方向に反射させる斜面形状を有することを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1乃至6いずれか一項に記載の定着装置において、
    前記反射部材の前記幅方向の両端には、前記取り付け部材が貫通する穴部を有し、前記幅方向の両端の穴部のいずれか一方は、前記幅方向に延びる長穴であることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1乃至7いずれか一項に記載の定着装置において、
    前記接触部材の前記回転体への接触方向において、前記反射部材の前記ステーへの取り付け箇所を一箇所のみとしたことを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1乃至8いずれか一項に記載の定着装置において、
    前記取り付け部材は、前記ステーに固定される第一部と、前記第一部より大径で、前記反射部材を貫通して前記ステーの前記取り付け部材の取り付け方向と直交する面に当接する第二部と、前記第二部よりも大径で、一部が前記反射部材の反射面側に対向する第三部とを有し、
    前記第三部が、前記反射部材に対して所定の隙間を有するように、前記第二部の厚みを設定したことを特徴とする定着装置。
  10. 請求項1乃至9いずれか一項に記載の定着装置において、
    前記ステーは、前記ニップ形成部材が当接する当接部と、前記当接部から前記回転体の内側に向けて起立する起立部と、を有し、
    前記発熱体は前記起立部の側面と対向するように配置され、前記起立部の側面上に前記反射部材が支持されることを特徴とする定着装置。
  11. 請求項10に記載の定着装置において、
    前記取り付け部材は、前記起立部の側面に対して前記反射部材の長手方向への平行移動、該側面に対して垂直方向で所定距離離れる移動、または、該側面に対して所定の角度傾く移動のうち少なくとも一つを許容して、前記反射部材を前記側面に取り付けることを特徴とする定着装置。
  12. 請求項10または11の定着装置において、
    前記反射部材は、前記起立部と平行で且つ段違いの二つの平面部と、前記二つの平面部を繋ぐ傾斜平面部とを有することを特徴とする定着装置。
  13. 請求項10または11に記載の定着装置において、
    前記反射面に前記反射面から前記発熱体に向かって突起した凸形状を有し、前記反射部材が前記発熱体と前記起立部との間に位置し、
    前記凸形状の突起方向の延長線上に前記発熱体の中心点が位置するように、前記反射部材を前記ステーに取り付けたことを特徴とする定着装置。
  14. 請求項13に記載の定着装置において、
    前記凸形状は、前記反射面から前記発熱体に向かって突起した山型形状であることを特徴とする定着装置。
  15. 請求項13に記載の定着装置において、
    前記凸形状は、前記反射面から前記発熱体に向かって突起した円弧形状であることを特徴とする定着装置。
  16. トナーを用いて記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、加熱して記録媒体上にトナー像を定着させる定着手段とを備える画像形成装置において、
    定着手段として、請求項1乃至15いずれか一に記載の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
JP2017133681A 2016-09-01 2017-07-07 定着装置及び画像形成装置 Active JP6919834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/684,298 US10295937B2 (en) 2016-09-01 2017-08-23 Fixing device and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016171042 2016-09-01
JP2016171042 2016-09-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018041065A true JP2018041065A (ja) 2018-03-15
JP6919834B2 JP6919834B2 (ja) 2021-08-18

Family

ID=61626119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017133681A Active JP6919834B2 (ja) 2016-09-01 2017-07-07 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6919834B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7424198B2 (ja) 2020-05-14 2024-01-30 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011059365A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US20120008971A1 (en) * 2010-07-09 2012-01-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Fixing device and image forming apparatus having the same
JP2012128220A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2014098737A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2014222316A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2016033687A (ja) * 2015-12-07 2016-03-10 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011059365A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US20120008971A1 (en) * 2010-07-09 2012-01-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Fixing device and image forming apparatus having the same
JP2012128220A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2014098737A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2014222316A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2016033687A (ja) * 2015-12-07 2016-03-10 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7424198B2 (ja) 2020-05-14 2024-01-30 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6919834B2 (ja) 2021-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10295937B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
US10317823B2 (en) Fixing device and image forming apparatus having a thermal conduction aid contacting a nip formation pad
US9229389B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
US9651905B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
US9046832B2 (en) Fixing device having heat shielding device and image forming apparatus incorporating same
JP6311818B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5031477B2 (ja) 定着装置
US20160246228A1 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP6455104B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6677929B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2017187599A (ja) 定着装置、画像形成装置
JP7378701B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2017134152A (ja) 定着装置
JP6919834B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6032541B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2014132310A (ja) 定着装置、及び画像形成装置
EP3629097A1 (en) Fixing device and image forming apparatus incorporating the same
JP6303606B2 (ja) 定着装置と画像形成装置
JP2017116713A (ja) 定着装置及び画像形成装置
EP3667430B1 (en) Fixing device and image forming apparatus incorporating same
JP7205769B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2019003036A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP7296037B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
EP3690552A1 (en) Fixing device and image forming apparatus incorporating same
JP7275468B2 (ja) 定着装置、画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210708

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6919834

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151