JP2012128220A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の低熱容量化を維持し支持部材の加熱効率を損なうことなく、均一なニップ圧が得られる定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着ベルト21と、加圧ローラ31と、定着ベルト21の内周側に配置され、定着ベルト21を介して加圧ローラ31と圧接してニップ部を形成するニップ形成部材26と、定着ベルト21の内径部に固設され、ニップ形成部材26をニップ部とは反対側から支持する補強部材23と、定着ベルト21の内周側に固設され、外周面が定着ベルト21の回転を支持する支持部材60と、支持部材60の円筒内部に配置され支持部材60を加熱する加熱手段25と、を備え、補強部材23は、ニップ形成部材26と当接してニップ形成部材26を支持する支持突起23bと、支持突起23bから加圧ローラ31の加圧方向に延設され支持突起23bよりも加熱手段25配置側とは反対側に厚みを増した本体23aと、からなる。
【選択図】図13

Description

本発明は、熱と圧力により記録媒体にトナーを定着させる定着装置及び該定着装置を備える電子写真方式、静電記録方式等を利用したFAX、プリンタ、複写機またはそれらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置として、電子写真方式を利用した画像形成装置が種々考案されており公知技術となっている。その画像形成プロセスは、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録紙に転写して画像を担持させ、圧力や熱等を用いる定着装置によって記録紙上のトナー画像を定着する過程により成立している。
この定着装置では、対向するローラもしくはベルトもしくはそれらの組み合わせにより構成された定着部材及び加圧部材が当接してニップ部を形成するように配置されており、該ニップ部に記録紙を挟みこみ、熱および圧力を加え前記トナー像を記録紙上に定着することを行っている。
前記定着装置の一例を挙げると、複数のローラ部材に張架された定着ベルトを定着部材として用いる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような定着ベルトを用いた装置は、定着部材としての定着ベルト(無端状ベルト)204、定着ベルト204を張架・支持する複数のローラ部材、複数のローラ部材202,203のうち1つのローラ部材202に内設されたヒータ201、加圧ローラ(加圧部材)205、等で構成されている(図18)。ヒータは、ローラ部材を介して定着ベルトを加熱する。そして、定着ベルトと加圧ローラとの間に形成されたニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー像は、ニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着される(ベルト定着方式)。
また、上述した画像形成装置に用いられる定着装置において、回転体である定着部材の内面に摺接する固定部材を有している定着装置がある。
例えば、特許文献2では、発熱体としてのセラミックヒータ211と、加圧部材としての加圧ローラ212との間に耐熱性フィルム(定着フィルム)213を挟ませて定着ニップ部Nを形成させ、前記定着ニップ部Nのフィルム213と加圧ローラ212との間に画像定着すべき未定着トナー画像を形成担持させた被記録材を導入して、フィルム213と一緒に挟持搬送させることで、ニップ部Nにおいてセラミックヒータ211の熱がフィルム213を介して被記録材に与えられ、また定着ニップ部Nの加圧力にて未定着トナー画像を被記録材面に熱圧定着させるフィルム加熱方式の定着装置が開示されている(図19)。このフィルム加熱方式の定着装置は、セラミックヒータ及びフィルムとして低熱容量の部材を用いてオンデマンドタイプの装置を構成することができるとともに、画像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセラミックヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた状態にすればよく、画像形成装置の電源オンから画像形成実行可能状態までの待ち時間が短く(クイックスタート性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省電力)等の利点がある。
また、特許文献3,4では、表面が弾性変形する回転可能な加熱定着ロールと、前記加熱定着ロールに接触したまま走行可能なエンドレスベルト(加圧ベルト)と、前記エンドレスベルトの内側に非回転状態で配置されて、前記エンドレスベルトを前記加熱定着ロールに圧接させ、前記エンドレスベルトと前記加熱定着ロールとの間に記録紙が通過させられるベルトニップを設けると共に、前記加熱定着ロールの表面を弾性変形させる加圧パッドとを具備してなる加圧ベルト方式の画像定着装置が提案されている。この定着方式によれば、下の加圧部材をベルトにし、用紙とロールの接触面積を広げることで熱伝導効率を大幅に向上させ、エネルギー消費を抑制すると同時に小型化を実現することが可能となっている。
しかしながら、上述した特許文献1記載の定着装置は、定着ローラを用いた装置に比べて装置の高速化に適しているものの、ウォームアップ時間(プリント可能な温度に達するまでに要する時間である。)やファーストプリント時間(プリント要求を受けた後にプリント準備を経てプリント動作をおこない排紙が完了するまでの時間である。)の短縮化に限界があった。
これに対して、特許文献2記載の定着装置は、低熱容量化によりウォームアップ時間やファーストプリント時間の短縮化が可能になるとともに、装置の小型化も可能になる。しかし、特許文献2記載の定着装置では、耐久性の問題と、ベルト温度安定性の問題があった。すなわち、熱源であるセラミックヒータとベルト内面の摺動による耐磨耗性が不十分であり、長時間運転すると連続摩擦を繰り返す面が荒れて摩擦抵抗が増大し、ベルトの走行が不安定になる、もしくは定着装置の駆動トルクが増大する等の現象が生じ、その結果、画像を形成する転写紙のスリップが生じ画像のずれが生じる、または駆動ギヤに係る応力が増大し、ギヤの破損を引き起こすという不具合が発生した(課題1)。
また、フィルム加熱方式の定着装置では、ベルトをニップ部で局所的に加熱しているため回転するベルトがニップ入り口に戻ってくる際に、ベルト温度は最も冷えた状態になり、(特に高速回転を行うと)定着不良が出やすいという問題があった(課題2)。
一方、特許文献3では、圧力パッドの表層に低摩擦シート(シート状摺動材)としてPTFEを含浸させたガラス繊維シート(PTFE含浸ガラスクロス)を用い、ベルト内面と固定部材の摺動性の問題を改善する手段が開示されている。しかし、このような加圧ベルト方式の定着装置(特許文献3,4)では、定着ローラの熱容量が大きく、昇温が遅いため、ウォームアップにかかる時間が長いという問題があった。(課題3)。
以上のような課題1〜3に対して、特許文献5では、無端状の定着ベルトの内周側に配置される略パイプ状の対向部材(金属熱伝導体、加熱部材、支持部材)と、前記対向部材の内周側に配置され該対向部材を加熱するセラミックヒータ等の抵抗発熱体とを設けることにより、定着ベルト全体を温めることを可能にし、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することのできる定着装置が提案されている。
しかしながら、特許文献5記載の定着装置では、定着ベルト側に加圧部材である加圧ローラを押圧して形成するニップ部を金属熱伝導体で支持する構成であるため、ニップ部におけるニップ幅、圧力などが不安定なものとなっていた。
そこで、特許文献6では、定着ベルトと加圧ローラとによるニップ部やパイプ状の支持部材の状態、形状、位置などを保持して安定させるため、ニップ部が形成される部位に対応させてニップ形成部材(当接部材、固定部材)及び補強部材などを設ける構成が提案されている。
しかしながら、特許文献6では単純な板形状の補強部材がニップ形成部材をニップ部とは反対側から支持する構成となっているが、定着装置の低熱容量化に伴って装置の小型化が進められた結果、補強部材が変形し均一なニップ圧が得られない問題が発生した。
本発明は、以上の従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、装置の低熱容量化を維持し支持部材の加熱効率を損なうことなく、均一なニップ圧が得られる定着装置及び該定着装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。なお、カッコ内に本発明を実施するための形態において対応する部位及び符号等を示す。
〔1〕 回転可能な無端状ベルトの定着部材(定着ベルト21)と、前記定着部材の外周側に該定着部材と圧接可能に配置される加圧部材(加圧ローラ31)と、前記定着部材の内周側に配置され、前記定着部材を介して前記加圧部材と圧接してニップ部(ニップ部27)を形成するニップ形成部材(ニップ形成部材26)と、前記定着部材の内径部に固設され、前記ニップ形成部材を前記ニップ部とは反対側から支持する補強部材(補強部材23)と、前記定着部材の内周側に固設され、外周面が該定着部材の内周面と摺接して前記定着部材の回転を支持する略円筒状の支持部材(支持部材60)と、前記支持部材の円筒内部に配置され該支持部材を加熱する加熱手段(加熱手段25)と、を備え、前記補強部材は、前記ニップ形成部材と当接して該ニップ形成部材を支持する支持部(支持突起23b)と、該支持部から前記加圧部材の加圧方向に延設され前記支持部よりも前記加熱手段配置側とは反対側に厚みを増した補強部(本体23a)と、からなることを特徴とする定着装置(定着装置20、図2,図13,図14)。
〔2〕 前記支持部材の断面は、前記補強部材を境にして、前記加熱手段が配置されている領域(加熱領域63)が該加熱手段配置側とは反対側の領域(分離領域64,逃げ領域65,中間領域66)よりも広くなった形状を有していることを特徴とする前記〔1〕に記載の定着装置(図2,図5)。
〔3〕 前記ニップ形成部材は、前記支持部材の円筒外周に設けられた凹部(ニップ凹部61)に収納されており、前記補強部材の支持部は、前記凹部に設けられた開口部(開口69,開口部70b,71a)を通して前記ニップ形成部材に直接当接していることを特徴とする前記〔1〕または〔2〕に記載の定着装置(図2,図3)。
〔4〕 前記補強部材の前記加熱手段に面する主面に反射板(反射板22)を有することを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の定着装置(図13〜図15)。
〔5〕 前記反射板は、前記補強部材の前記加熱手段配置側とは反対側の面で保持されていることを特徴とする前記〔4〕に記載の定着装置(図13,図17)。
〔6〕 前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の定着装置(定着装置20)を備えることを特徴とする画像形成装置(画像形成装置1、図1)。
本発明の定着装置によれば、補強部材に支持部から加圧部材の加圧方向に延設され該支持部よりも加熱手段配置側とは反対側に厚みを増した補強部を設けたので、支持部材の円筒サイズを大きくすることなく、補強部材の強度を増加させることができ、したがって支持部材の加熱効率を損なうことなく、均一なニップ圧を確保することが可能となる。
本発明の画像形成装置によれば、本発明の定着装置を備えるので、低熱容量化を維持したまま、安定した画像形成を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置を示す概略の構成図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の中央縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の支持部材、外保持部材および内保持部材を分解した状態を示す中央縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の支持部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の支持部材の寸法を示す概略の正面図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置のニップ形成部材を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置のニップ形成部材の裏側を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の補強部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置のフランジ部材を示す斜視図である。 面状発熱体からなる加熱手段を示す断面図である。 図5に示す支持部材と直径30mmの定着ベルトを利用した場合の周長差と摩擦力および温度との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る定着装置の支持部材とフランジ部材と側板とを示す断面図である。 補強部材を定着装置に固設した状態を示す断面図である。 本発明の定着装置に用いる補強部材の構成を示す詳細図である。 本発明の定着装置に用いる反射板の構成を示す概略図である。 図14の補強部材の構成を示す上面図である。 図16の補強部材に反射板を装着した状態を示す斜視図である。 従来のベルト定着方式の定着装置を示す概略構成図である。 従来のフィルム加熱方式の定着装置を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して本発明の実施の形態に係る画像形成装置1について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在に設置されている。このため、これらの4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kは、ユーザなどによって交換自在になっている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、不図示の除電部などが配設されている。そして、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、不図示の駆動モータによって図1中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程である。)。その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78および1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(第1転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で行われる一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、などで構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架および支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。こうして、中間転写ベルト78上で行われる一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98などを経由して搬送されたものである。詳しくは、給紙部12には、転写紙などの記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着スリーブ21および加圧ローラ31による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。こうして、画像形成装置1における一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、本実施の形態に係る定着装置20の構成について説明する。
図2に示すように、定着装置20は、回転可能で可撓性を有する無端状の定着ベルト21と、定着ベルト21の径方向外側に設けられるとともに定着ベルト21を径方向内側に押圧する加圧部材31と、定着ベルト21の径方向内側に設けられるとともに定着ベルト21を挟んで加圧部材31と互いに押圧するニップ形成部材26と、定着ベルト21および加圧部材31の間にトナー像Tを担持した記録媒体Pを挟み込むニップ部27と、定着ベルト21の内周側に設けられるとともに定着ベルト21を回転可能に支持する管状(略円筒状、パイプ形状)の支持部材(加熱部材ともいう)60と、支持部材60を加熱して定着ベルト21に伝熱させる加熱手段25と、支持部材60を画像形成装置1に支持させる補強部材23と、定着装置20の長手方向の両端部に設けられたフランジ部材28と、両端部に設けられたフランジ部材28をそれぞれ支持する図12に示すフレームである側板42とを備えている。
定着ベルト21は、内径30mmの筒状で、厚さ30〜50μmの鉄製の基材21aと、その表面側に形成された離型層21bと、基材21aの裏面側に形成された塗膜21cとを備えている。基材21aを形成する材料としては、鉄に限られず、コバルト、ニッケル、ステンレス、あるいはこれらの合金などの伝熱性のよい金属材料、もしくはポリイミドなどの合成樹脂材料を用いることができる。
離型層21bは、記録媒体P上のトナー像Tに対して離型性を高めるために設けられている。離型層21bは、厚さ10〜50μmのPFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)製としている。離型層21bを形成する材料としては、PFAに限られず、PTFE(4フッ化エチレン樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)などを用いることができる。離型層21bを設けることで、トナー像Tに対する離型性が担保される。
塗膜21cは、支持部材60との摩擦抵抗を小さくするために設けられている。塗膜21cは、テフロン(登録商標)のコーティングとしている。塗膜を形成する材料としては、テフロン(登録商標)に限られず、メッキ、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)、ガラスコートなどの表面コートを用いることができる。
支持部材60は、図3〜図5に示すように、厚さ0.1〜1mmの鉄などの金属製の断面略C字形状のパイプとされている。支持部材60は、ニップ形成部材26を収容してニップ部27の一部を形成するニップ凹部61と、ニップ凹部61の定着ベルト21の回転方向上流側に連続して設けられる導入領域62と、この導入領域62に連続して設けられる加熱領域63と、ニップ凹部61の定着ベルト21の回転方向下流側に形成される分離領域64と、この分離領域64に連続して設けられる平坦な逃げ領域65と、この逃げ領域65の回転方向下流側に連続して形成されるとともに加熱領域63に連続する中間領域66とを備えている。支持部材60はプレス成型により形成される。
加熱領域63は、ニップ凹部61の回転方向上流側から連続する半径14.5mmの断面円弧形状であって、加熱手段25により加熱される領域としている。また、加熱領域63の円弧中心63aは、ニップ形成部材26の記録媒体搬送方向(図2中、白抜き矢印で示す)の中心線26cに対して記録媒体搬送方向上流側に3.4mm離隔するようにしている。これにより、定着ベルト21は記録媒体搬送方向下流側に引っ張られることから、定着ベルト21が加熱領域63から離れ難くなる。また、支持部材60の内面、特に加熱領域63は黒色塗装されている。これにより、加熱手段25からの輻射熱の輻射率が向上する。
導入領域62は、断面形状として加熱領域63の円弧中心63aからの距離が加熱領域63の半径14.5mmより小さくなるようにして形成されている。すなわち、導入領域62は曲率の小さい平坦な形状であって、ニップ凹部61と加熱領域63とを連続するようにしている。これにより、ニップ部27の近傍における定着ベルト21の支持部材60からの浮き上がりを抑制できる。
分離領域64は、断面形状として加熱領域63の半径14.5mmよりも小さい半径13mmの円弧形状であり、ニップ部27を抜けた記録媒体Pから定着ベルト21を急激に引き離すことで記録媒体Pが定着ベルト21から分離される領域となっている。また、分離領域64の円弧中心64aは、加熱領域63の円弧中心63aに対して記録媒体搬送方向下流側に2.7mmかつニップ部27側に2mm離隔するようにしている。これにより、加熱領域63と分離領域64との各円弧中心63a、64aを結ぶ最大外径18が支持部材60の最大外径となるとともに、この最大外径18は30.86mmとなって定着ベルト21の内径30mmより大きくなる。これにより、定着ベルト21は加熱領域63と分離領域64との間で引っ張られるようになり、定着ベルト21が加熱領域63から離れ難くなる。さらに、ニップ形成部材26を組み付けた支持部材60の外周長をL1、定着ベルト21の内周長をL2とすると、周長差L2−L1が0.7mmであるようにしている。
中間領域66は、断面形状として加熱領域63と同一半径および同一中心63aの円弧形状となっている。これにより、加熱領域63と中間領域66とを同じ曲率で形成することができるので、支持部材60の加工が容易に行われる。
逃げ領域65は、分離領域64の円弧中心64aから記録媒体搬送方向下流側に11.5mm離れた平面で、中間領域66と分離領域64との間に形成されている。これにより、逃げ領域65において支持部材60と定着ベルト21とが非接触になるので、摩擦抵抗が低減される。
図2に示すように、支持部材60の外面は塗膜60aでコートされている。塗膜60aは、定着ベルト21との摩擦抵抗を小さくするために設けられている。塗膜60aは、テフロン(登録商標)のコーティングとしている。塗膜60aを形成する材料としては、テフロン(登録商標)に限られず、メッキ、DLC、ガラスコートなどの表面コートを用いることができる。また、支持部材60と定着ベルト21との間にはグリスが塗布されている。これにより、支持部材60と定着ベルト21との摩擦抵抗が小さくなる。
図3に示すように、ニップ凹部61は、支持部材60の内側に向けて平行に延びる一対の側壁67と、各側壁67の先端を結ぶ底壁68と、底壁68に形成された開口69とを備えている。ニップ凹部61には、ニップ凹部61の外側、すなわち支持部材60の内側に設けられた略コ字形状の外保持部材70と、ニップ凹部61の内側、すなわち支持部材60の外側に設けられた略コ字形状の内保持部材71とが装着されている。これら外保持部材70と内保持部材71とは、支持部材60のニップ凹部61の側壁67および底壁68を挟持してねじ止めされている。これら外保持部材70と内保持部材71との装着により、ニップ凹部61の形状が維持される。また、外保持部材70の長手方向の両端部には取付部70aが形成されている。取付部70aは、フランジ部材28により支持部材60に対して固定されている。また、外保持部材70、内保持部材71は、開口69に対応する面にそれぞれ開口部70b,71aを備えており、支持部材60に装着されると、補強部材23の受け突起23bを支持部材60の外側に露出させ該受け突起23bをニップ形成部材26に当接させる状態となる。
図2、図6、図7に示すように、ニップ形成部材26は、内保持部材71の内側に設けられている。ニップ形成部材26は、LCP(液晶ポリマー)や、ポリイミド樹脂、PAI(ポリアミドイミド樹脂)などの耐熱性を有する樹脂部材であり、支持部材60の長手方向に沿った略角棒状としている。このニップ形成部材26は、加圧部材31に対向する本体26aと、本体26aの背面で補強部材23に当接して支持される支持突起26bと、本体26aの周囲に設けられた膜部材29とを備えている。
本体26aが加圧部材31により押圧された際は、支持突起26bが補強部材23に当接して支持されることで、加圧部材31により押し込まれることが防止される。このニップ形成部材26の加圧部材31側の面は平面状に形成されている。なお、加圧部材31の表面に沿うような凹形状としても良い。
膜部材29は、PTFE繊維の織物からなり、定着ベルト21との摩擦抵抗を低減している。膜部材29は、本体26aに巻かれ、支持突起26bの近傍にねじ止めされた止着部材19と本体26aとに挟まれて固定されている。ニップ形成部材26は、フランジ部材28により支持部材60に対して固定されている。
図2および図8に示すように、補強部材23は、支持部材60の長手方向に沿った金属製の略角棒状で、高い剛性を有する本体23aと、ニップ形成部材26の支持突起26bに当接する受け突起23bと、加熱手段25に対向する反射板22とを備えている。受け突起23bは、ニップ形成部材26の支持突起26bに当接し、加圧部材31により押圧されたニップ形成部材26を背後から支持する。反射板22は、加熱手段25からの輻射熱を反射して、補強部材23の本体23aに逃げてしまう熱量を低減している。補強部材23は、フランジ部材28により支持部材60に対して固定されている。
加熱手段25は、支持部材60の長手方向に沿って内部に設けられる線状発熱体であり、本実施の形態ではハロゲンヒータとしている。加熱手段25は、加熱領域63の内側に設置されている。このため、加熱領域63は、加熱手段25からの熱が補強部材23に遮られずに輻射される輻射領域となる。また、加熱領域63の適宜位置には、定着ベルト21の温度を検出する温度センサが設けられている。
図9に示すように、フランジ部材28は、支持部材60の軸方向両端部の内径部に挿入され支持部材60の端部近傍の形状を保持する円筒部28aと、当該定着装置20の側板42に固設されるフランジ部28bと、からなり、ニップ形成部材26、外保持部材70、補強部材23、加熱手段25をそれぞれ保持して固定している。また、フランジ部材28は、鍔部28cにより、定着ベルト21の軸方向への移動を規制している。
なお、支持部材60は、前述のように、加熱領域63において定着ベルト21と密着して定着ベルト21を効率的に加熱し、分離領域64において記録媒体Pの分離性を確保する等、所定の機能を得るために所定の断面形状としているが、支持部材60は薄肉の金属パイプであるため、加工上の形状のばらつきがあったり、定着ベルト21の摺動を受けて変形したりして所期の機能を損なう傾向にある。そこで、フランジ部材28の円筒部28aの外周面が支持部材60の端部近傍の形状を前述したような形状となるように保持し、所期の機能が安定して得られるようにしている。そのため、円筒部28aの外周面と支持部材60の端部の内周面とのクリアランスは、0.15mm以下となっている。
加圧部材31は、外径が30mmの加圧ローラであって、金属製のパイプ状の中心軸32と、その周囲に設けられた耐熱性のシリコーンゴムからなる弾性層33と、表面に形成されたPFA製の離型層34とを備えている。弾性層33は、厚さ2〜3mmとなっている。離型層34は、厚さ50μmのPFAチューブを被覆して形成されている。また、中心軸32には必要に応じてハロゲンヒータなどの発熱体を内蔵してもよい。
また、加圧部材31は、図示しない加圧機構によりニップ形成部材26に向けて定着ベルト21を介して押し当てられている。加圧部材31が定着ベルト21を介してニップ形成部材26に押圧されることにより、ニップ部27が形成される。加圧部材31は、定着ベルト21を押圧した状態で図示しない駆動機構により回転される(図2中、矢印方向)。この回転に伴って、定着ベルト21が回転するとともに、ニップ部27で記録媒体Pが加圧されつつ搬送される。
次に、作用について説明する。
ユーザが操作パネルあるいはコンピュータなどを操作して印刷要求を出す。この印刷要求により画像形成装置が出力信号を受けると、駆動機構によって加圧部材31が回転され、定着ベルト21も連れ回りする。
ここで、加熱領域63の円弧中心63aはニップ形成部材26の記録媒体搬送方向の中心線に対して記録媒体搬送方向上流側に位置するので、定着ベルト21は記録媒体搬送方向下流側、すなわち加熱領域63と反対側に引っ張られることから、加熱領域63における支持部材60と定着ベルト21との密着性が高まるとともに、定着ベルト21が支持部材60から離れ難くなる。また、加熱領域63は断面形状として定着ベルト21の半径15mmと略同一の半径14.5mmの円弧形状であるので、加熱領域63では定着ベルト21に変形力が殆ど作用することなく支持部材60に密着するようになり、支持部材60と定着ベルト21との密着性が高まる。さらに、加熱領域63と分離領域64との間の最大外径18の30.86mmが定着ベルト21の内径30mmより大きいので、定着ベルト21は加熱領域63と分離領域64との間で引っ張られるようになり、加熱領域63における支持部材60と定着ベルト21との密着性が高まるとともに、定着ベルト21が支持部材60から離れ難くなる。これらの理由から、加熱領域63において定着ベルト21が支持部材60に密着して摺動するようになる。
一方、加圧部材31の回転と同期して、加熱手段25が通電されて発熱する。加熱手段25の熱は加熱領域63に輻射されて、加熱領域63が急激に加熱される。なお、加圧部材31の回転と加熱手段25による加熱は必ずしも同時に開始する必要はなく、適宜時間差を設けても良い。そして、温度センサにより定着ベルト21の温度が検出され、ニップ部27が定着に必要な温度まで昇温された後、温度を保持したまま記録媒体Pの通紙が開始される。ニップ部27を通過した記録媒体Pでは、記録媒体P上のトナー像Tがニップ部27の圧力と熱により定着される。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置によれば、加熱領域63における支持部材60と定着ベルト21との密着性がより高まるとともに定着ベルト21が支持部材60から離れ難くなるので、支持部材60から定着ベルト21への熱伝導率が高くなって、支持部材60が過熱することを抑制して、塗膜60a、21cの劣化を防止できるようになる。また、支持部材60と定着ベルト21との密着性がより高まることにより、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、省エネ性を向上することができる。
そして、本実施の形態によれば、分離領域64は断面形状として加熱領域63の半径よりも小さい半径の円弧形状であるので、定着ベルト21が記録媒体Pから急激に引き離される。よって、ニップ部27を通過した後の記録媒体Pでの定着ベルト21からの分離性を向上することができる。
また、本実施の形態によれば、ニップ形成部材26を組み付けた支持部材60の外周長をL1、定着ベルト21の内周長をL2とすると、周長差L2−L1が0.5〜0.9mmであるようにしている(図11)。ここで、周長差が0.9mmを超える場合は、定着ベルト21は支持部材60に対して緩く巻かれるので、定着ベルト21が浮き上がって支持部材60の一部に過熱部分が生じて塗膜の耐久性が劣化しやすくなる。また、周長差が0.5mm未満の場合は、定着ベルト21は支持部材60に対してきつく巻かれるので、定着ベルト21と支持部材60との摩擦力が大きくなって定着ベルト21が回転し難くなり、加圧部材31および記録媒体Pが定着ベルト21に対してスリップしやすくなる。このため、本実施の形態のように周長差L2−L1が0.5〜0.9mmであると、定着ベルト21が支持部材60から浮き上がることが無く支持部材60の過熱を防止できるとともに、定着ベルト21の支持部材60への巻き付きがきつすぎずに記録媒体Pのスリップを抑制できるようになる。
また、本実施の形態によれば、定着ベルト21は加熱領域63と分離領域64との間で引っ張られるので、定着ベルト21の停止時であっても加熱領域63において支持部材60と定着ベルト21との密着性が高まる。これにより、停止していた定着装置20を起動して定着ベルト21を静止加熱する際に、支持部材60を過熱することなく定着ベルト21を効率的に加熱できるようになる。
さらに、本実施の形態によれば、加熱手段25は支持部材60の長手方向に沿って内部に設けられる線状発熱体であるので、線状発熱体は組み付け構造が簡易であることから、定着装置20の構成を簡素化することができる。しかも、支持部材60の内面は黒色塗装されているので、支持部材60での輻射率が向上して、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、省エネ性を向上することができる。
また、本実施の形態によれば、加熱領域63とニップ形成部材26の間に、断面形状として加熱領域63の円弧中心63aからの距離が加熱領域63の半径14.5mmより小さい導入領域62が設けられているので、導入領域62において定着ベルト21が支持部材60の外周面から浮き上がってしまうのを抑制することができ、支持部材60が過熱することを防止できるようになる。
そして、本実施の形態によれば、中間領域66は、断面形状として加熱領域63と同一半径および同一中心63aの円弧形状であるので、加熱領域63と中間領域66とを同じ曲率で形成することができる。したがって、支持部材60の加工を容易にすることができ、製造コストを低減することができる。
また、本実施の形態によれば、中間領域66と分離領域64との間に、平坦な逃げ領域65が設けられているので、逃げ領域65において支持部材60と定着ベルト21とが非接触となり、これらの間の摩擦抵抗が減少して定着ベルト21と記録媒体Pとの間の摩擦抵抗より更に小さくなり、定着ベルト21に対する記録媒体Pのスリップを抑制することができる。また、支持部材60を形成するための材料を短くすることができるので、材料コストを低減することができる。
さらに、本実施の形態によれば、定着ベルト21の内面と支持部材60の外面とがいずれも塗膜21c、60aでコートされているとともに、これらの間にグリスが塗布されているので、支持部材60と定着ベルト21との間の摺動部分の摩擦抵抗が低減して定着ベルト21と記録媒体Pとの間の摩擦抵抗より小さくなるので、定着ベルト21に対する記録媒体Pのスリップを抑制することができる。
なお、本実施の形態に係る画像形成装置においては、本発明における定着装置20のニップ形成部材26を組み付けた支持部材60の外周長をL1、定着ベルト21の内周長をL2とすると、周長差L2−L1を0.7mmとしたが、これに限定されるものではない。
すなわち、定着ベルト21の内周長と支持部材60の外周長との差が0.9mmを超える場合は、定着ベルト21は支持部材60に対して緩く巻かれるので、定着ベルト21が浮き上がって支持部材60の一部に過熱部分が生じて塗膜の耐久性が劣化することがある。また、定着ベルト21の内周長と支持部材60の外周長との差が0.5mm未満の場合は、定着ベルト21は支持部材60に対してきつく巻かれるので、定着ベルト21と支持部材60との摩擦力が大きくなって定着ベルト21が回転し難くなり、加圧部材31および記録媒体Pが定着ベルト21に対してスリップしやすくなる。
このため、定着ベルト21の内周長と支持部材60の外周長との周長差としては、0.5〜0.9mmであればよく、より好ましくは0.6〜0.8mmであり、最も好ましくは0.7mmであり、これらの範囲であれば、支持部材60の過熱を防止しつつ、記録媒体Pのスリップを抑制することができるようになる。なお、塗膜21c、60aやグリスの有無、あるいは、各部の形状や寸法により、周長差は0.5〜0.9mmにも限られず、適宜設定することができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置においては、本発明における定着装置20の支持部材60の中間領域66は断面形状として加熱領域63と同一半径および同一中心63aの円弧形状であるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば補強部材23と干渉しなければ、断面形状として加熱領域63の円弧中心63aからの距離が加熱領域63の半径より小さいものとしてもよい。この場合、中間領域66では支持部材60と定着ベルト21とが非接触になるので、これらの間の摩擦抵抗が減少して定着ベルト21と記録媒体Pとの間の摩擦抵抗より更に小さくなり、定着ベルト21に対する記録媒体Pのスリップを抑制することができる。また、支持部材60を形成するための材料を短くすることができるので、材料コストを低減することができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置においては、本発明における定着装置20の定着ベルト21は直径30mmのものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、直径15〜120mm、特に25mmとしてもよい。
さらに、本実施の形態に係る画像形成装置においては、本発明における定着装置20の加熱手段25をハロゲンヒータなどの線状発熱体としたが、これに限定されるものではなく、例えば、図2に想像線で示すように、加熱手段25は支持部材60の長手方向に沿って内周面に接して設けられる面状発熱体であるようにしてもよい。
面状発熱体は、例えば、図10に示すように、定着ベルト21の軸方向および周方向に対応して所定の幅及び長さをもち可撓性のある発熱シート52sを備えている。この発熱シート52sは、絶縁性を有する基層52aと、耐熱性樹脂中に導電性粒子が分散されてなる抵抗発熱層52bと、この抵抗発熱層52bに電力を供給する電極層52cとを備えている。基層52a上には、抵抗発熱層52bと隣接する別の給電系統の電極層52cとの間や発熱シート52sの縁部分と外部との間を絶縁する絶縁層52dが設けられている。また、この面状発熱体は、発熱シート52sの端部で電極層52cに接続され、給電線から供給される電力を電極層52cに供給する電極端子を備えている。なお、面状発熱体としては、上述の構成に限られず、他の構成であってもよい。
面状発熱体を適用するとともに線状発熱体を省略することで、加熱領域63は面状発熱体からなる加熱手段25からの熱が伝導される接触領域となる。これによれば、面状発熱体は支持部材60を効率よく加熱することができるので、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、省エネ性を向上させることができる。
あるいは、加熱手段25は、支持部材60の外部または内部に設けられて支持部材60に対して誘導加熱を行う誘導コイルであるようにしてもよい。この場合、加熱領域63は、加熱手段25に対向して誘導加熱される対向領域となる。これによれば、誘導加熱では支持部材60以外は直接加熱されないので、線状発熱体のように支持部材60以外に例えば補強部材23まで加熱されることはなく、支持部材60を効率的に加熱することができる。
(実施例)
上述した実施の形態と同条件で、図5に示す寸法および形状の支持部材60を用い、ニップ形成部材26を組み付けた支持部材60の外周長L1と定着ベルト21の内周長L2との周長差L2−L1のみを異ならせて、各種の測定を行った。測定は、周長差と支持部材60の表面温度との関係、ならびに周長差と支持部材60および定着ベルト21の摩擦力との関係について行った。
その結果を図11に示す。図11に示すように、周長差が0.9mmを超える場合は、支持部材60の表面温度が所定の温度限界値を超えた。すなわち、周長差が0.9mmを超える場合は、定着ベルト21は支持部材60に対して緩く巻かれるので、定着ベルト21が浮き上がって支持部材60の一部に過熱部分が生じて温度限界を超えたものと推測された。これにより、周長差が0.9mmを超える場合は、支持部材60の過熱により塗膜60aの耐久性が劣化しやすくなることが判明した。
また、周長差が0.5mm未満の場合は、支持部材60および定着ベルト21の間の摩擦力が所定の限界値を超えた。すなわち、周長差が0.5mm未満の場合は、定着ベルト21は支持部材60に対してきつく巻かれるので、定着ベルト21と支持部材60との間の摩擦力が大きくなり加圧部材31および記録媒体Pのスリップ限界値を超えたと推測された。これにより、周長差が0.5mm未満の場合は、定着ベルト21が回転し難くなり、加圧部材31および記録媒体Pが定着ベルト21に対してスリップしやすくなることが判明した。
これらの結果を踏まえ、定着ベルト21の内周長と支持部材60の外周長との周長差としては、0.5〜0.9mm、より好ましくは0.6〜0.8mm、最も好ましくは0.7mmであることが明らかとなった。これにより、支持部材60の過熱を防止しつつ、記録媒体Pのスリップを抑制できることが確認された。
ところで、定着装置20において、補強部材23は、加圧ローラ31からの圧力を受けてニップ部27を形成するニップ形成部材26をニップ部27とは反対側からから支持するものであり、均一なニップ圧を得るために、加圧ローラ31からの圧力に対して高強度で、かつニップ形成部材26の支持する位置に関して高精度が求められる。しかしながら、補強部材23が従来の構成(単純な板部材、例えば本体23aの厚さが受け突起23bの厚さと同じ程度に薄いもの)である場合、定着装置20の小型化が進められた結果、補強部材23が変形し均一なニップ圧が得られない問題が発生した。この問題に対応して補強部材23が変形しないようにその強度を向上させる必要があるが、補強部材23の材質は鉄またはステンレス等の機械的強度が高い金属材料に決まっていることから補強部材の質量を増やさざるを得ない。しかしながら、支持部材60の内径部には加熱手段25も配置されているので、定着装置20としては加熱手段25の配置スペースを確保し、高い加熱効率も達成する必要があるところ、単に補強部材23の質量を増加するとその加熱手段25の配置スペースおよび支持部材60の熱吸収率が制限され、定着装置20の加熱効率を阻害することになった。
発明者らは、この問題に関して、補強部材23の高強度化と支持部材60内部の加熱手段25の配置スペースの確保、並びに定着装置20の低熱容量化を両立させるべく、鋭意検討を行い、本発明を成すに至った。
以下、本発明の要部構成について説明する。
図13,図14を用いて、補強部材23の構成を説明する。
図13は、補強部材23を定着装置20に固設した状態を示す断面図である。
また図14は、本発明の定着装置20に用いる補強部材23の構成を示す詳細図である。ここでは、定着装置20に固設された補強部材23とニップ形成部材26の当接状態を示しており、図14(a)はその側面図、図14(b)はその上面拡大図である。なお、補強部材23、ニップ形成部材26以外の部材は省略している。
図13において、加圧ローラ31から軸方向片側120N前後の荷重を受けてニップ部を形成するニップ形成部材26を該ニップ部の反対側から支える加圧ステーとして補強部材23が配置されているが、この補強部材23は、前述の通り高強度であることが求められている。ここで、補強部材23の強度を最も効果的に上げる方法としては、補強部材23断面の加圧方向(図中左右方向)の長さを長くすることである。しかしながら、それでは支持部材60の径を大きくする必要があり、それに伴う熱容量の増加(加熱効率の低下)、およびコストアップにつながることから好ましくない。
そこで本発明では、補強部材23は、図14に示すように、ニップ形成部材26の支持突起26bと当接して該ニップ形成部材26をニップ部27とは反対側(図14(a)において左側、図14(b)において上側)から支持する支持部である受け突起23bと、受け突起23bから加圧ローラ31の加圧方向(図14(a)において左方向、図14(b)において上方向)に延設され受け突起23bよりも加熱手段25配置側とは反対側(図14(a)において上側、図14(b)において紙面手前側)に厚みを増した補強部である本体23aと、からなるものとしている。
すなわち、本体23aは、図13に示すように、断面形状が上下非対称形状であり、加圧ローラ31からの荷重が負荷される中心線(ニップ形成部材26の記録媒体搬送方向の中心線26c)に対して加熱手段25と反対側の部分が厚くなっている。なお、受け突起23bの記録媒体搬送方向の中心線は、中心線26cと一致している。
これにより、図14(a)において、本体23aの厚さt2を従来の厚さ(2mm)よりも厚くして、例えば6mm厚とすることで、支持部材60の径を大きくすることなく補強部材23の強度を向上させることができる。
また、補強部材23のニップ形成部材26(支持突起26b)と接触する受け突起23bの厚さt1については、本体23aの厚さt2よりも薄く、例えば2mmとしており、この部分は支持部材60の開口69(及び開口部70b,71a)から支持部材60の外に露出している。これは支持部材60を介さずにニップ凹部61に収納されたニップ形成部材26と直接接することで支持部材60に余計な荷重がかかって変形するのを防止するためである。またここで、受け突起23bの厚さt1を2mm厚とすることにより、補強部材23の先端精度を向上させ、できるだけ定着ベルトユニットとして重量(熱容量)を低減させるとともに、支持部材60の開口面積、すなわち開口部70b,71aの面積を小さくして支持部材60を保持する外保持部材70、内保持部材71の剛性を確保することと、ニップ形成部材26表面に塗布する潤滑剤(フッ素グリス等)の支持部材60内部への侵入を防ぐことを実現している。
また、図2,図5に示したように、支持部材60の断面は、加圧ローラ31からの荷重が負荷される中心線(ニップ形成部材26の記録媒体搬送方向の中心線26c)に対して加熱手段25配置側が大きく膨らんだ形状となっている。すなわち、図13において、支持部材60の断面は、補強部材23を境にして、加熱手段25が配置されている領域(図中下側の領域、加熱領域63)が加熱手段25配置側とは反対側の領域(図中上側の領域、分離領域64、逃げ領域65、中間領域66)よりも広くなった形状を有している。
これにより、径が小さいままの支持部材60の内径部において、加熱手段25を配置するスペースを確保することができるとともに、加熱手段25からの輻射熱をより多く支持部材60に吸収させることができるので加熱効率が向上し、且つ補強部材23の強度が向上しているので均一なニップ部を得ることが可能となる。
また、図13,図14に示すように、補強部材23の加熱手段25に面する主面に加熱手段25からの輻射熱を吸収しにくい反射板22を有することが好ましい。
図15は、反射板22の構成を示す概略図である。図15(a)は、反射板22の全体斜視図、図15(b)はその断面図である。
反射板22は、アルミ板を断面がコの字形状になるように板金加工したものであり、反射部22a、立上部22b、取付部22cの3つの部位からなる。
このうち、反射部22aは、基材であるアルミ板の表面に輻射率の低い銀が蒸着されてなるものであり、反射板22を補強部材23に取り付けたときに補強部材23の加熱手段25に面する主面をカバーするように配置されるものである。これにより、反射部22aが加熱手段25、例えばハロゲンヒータから照射される補強部材23側への輻射熱を支持部材60側(図13において下方側)に反射させて、さらに支持部材60の熱吸収効率を向上させることができる。
立上部22bは、反射板22を補強部材23に取り付けたときに、受け突起23bが露出するための開口部22kを有している。
取付部22cは、反射板22を補強部材23に取り付けたときに、該反射板22を補強部材23に固定する部位となるものであり、長手方向(軸方向)両端部に固定ネジ22nを通すための固定穴22hが設けられている。
これに対して、補強部材23は、図16に示すように、本体23aの加熱手段25配置側とは反対側の面であってその長手方向(軸方向)両端部にネジ穴23hが設けられている。
したがって、反射板22は、反射部22aが本体23aの加熱手段25配置側となる面に配置され、立上部22bが本体23aの受け突起23b配置面に配置され、取付部22cが本体23aの加熱手段25配置側とは反対側の面に配置されるように、補強部材23に装着され、ついで固定ネジ22nを固定穴22hを通してネジ穴23hにネジ止めすることにより、補強部材23の加熱手段25配置側とは反対側の面で固定・保持されるようになる(図17)。なおこのとき、補強部材23への反射板22の固定は、熱膨張した際に反射板22が変形しないよう段ネジ構造により行うとよい。
以上のように、反射板22を補強部材23に取り付けることにより、加熱手段25からの輻射熱が補強部材23に吸収されることを防止しつつ支持部材60の加熱効率を向上させ、且つ段ネジ構造を補強部材23の加熱手段25配置側とは反対側の面に配置できるために加熱手段25を配置するスペースを確保することが可能となる。また、加熱手段25を支持部材60の内径部に組み付ける際も固定ネジ22nが加熱手段25配置側とは反対側の面に配置されているので容易に挿入することができる。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
1 画像形成装置
3 露光部
4Y,4M,4C,4K 作像部
5Y,5M,5C,5K 感光体ドラム
12 給紙部
18 加熱領域と分離領域との間の最大外径
19 止着部材
20 定着装置
21 定着ベルト
21a 基材
21b 離型層
21c 塗膜
22 反射板
22a 反射部
22b 立上部
22c 取付部
22h 固定穴
22k 開口部
22n 固定ネジ
23 補強部材
23a 本体
23b 受け突起
23h ネジ穴
25 加熱手段
26 ニップ形成部材
26a 本体
26b 支持突起
26c 中心線
27 ニップ部
28 フランジ部材
28a 円筒部
28b フランジ部
28c 鍔部
28d 案内部
29 膜部材
31 加圧ローラ(加圧部材)
32 中心軸
33 弾性層
34 離型層
42 側板
60 支持部材
60a 塗膜
61 ニップ凹部
62 導入領域
63 加熱領域
63a 加熱領域の円弧中心
64 分離領域
64a 分離領域の円弧中心
65 逃げ領域
66 中間領域
67 側壁
68 底壁
69 開口
70 外保持部材
70a 取付部
70b 開口部
71 内保持部材
71a 開口部
75 帯電部
76 現像装置
77 クリーニング部
78 中間転写ベルト
79Y,79M,79C,79K 1次転写バイアスローラ
80 中間転写クリーニング部
82 2次転写バックアップローラ
83 クリーニングバックアップローラ
84 テンションローラ
85 中間転写ユニット
89 2次転写ローラ
97 給紙ローラ
98 レジストローラ対
99 排紙ローラ対
100 スタック部
101 ボトル収納部
102Y,102M,102C,102K トナーボトル
201 ヒータ
202,203 ローラ部材
204 定着ベルト
205,212 加圧ローラ
211 セラミックヒータ
213 フィルム
A,B 領域
N 定着ニップ部
P 記録媒体
T トナー像
特開平11−2982号公報 特開平4−44075号公報 特開8−262903号公報 特開10−213984号公報 特開2007−334205号公報 特開2010−96782号公報

Claims (6)

  1. 回転可能な無端状ベルトの定着部材と、
    前記定着部材の外周側に該定着部材と圧接可能に配置される加圧部材と、
    前記定着部材の内周側に配置され、前記定着部材を介して前記加圧部材と圧接してニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材の内径部に固設され、前記ニップ形成部材を前記ニップ部とは反対側から支持する補強部材と、
    前記定着部材の内周側に固設され、外周面が該定着部材の内周面と摺接して前記定着部材の回転を支持する略円筒状の支持部材と、
    前記支持部材の円筒内部に配置され該支持部材を加熱する加熱手段と、
    を備え、
    前記補強部材は、前記ニップ形成部材と当接して該ニップ形成部材を支持する支持部と、該支持部から前記加圧部材の加圧方向に延設され前記支持部よりも前記加熱手段配置側とは反対側に厚みを増した補強部と、からなることを特徴とする定着装置。
  2. 前記支持部材の断面は、前記補強部材を境にして、前記加熱手段が配置されている領域が該加熱手段配置側とは反対側の領域よりも広くなった形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ニップ形成部材は、前記支持部材の円筒外周に設けられた凹部に収納されており、
    前記補強部材の支持部は、前記凹部に設けられた開口部を通して前記ニップ形成部材に直接当接していることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記補強部材の前記加熱手段に面する主面に反射板を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記反射板は、前記補強部材の前記加熱手段配置側とは反対側の面で保持されていることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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