JP2019003036A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱体からの輻射熱を反射する反射部材を配置した定着装置において、潤滑剤から揮発する揮発成分に起因する反射部材の反射率の低下を抑制すること。【解決手段】定着装置は、回転可能に設けられた無端状の回転体と、回転体の外周面と接触する接触部材と、回転体の内側に配置され、回転体を介して接触部材と当接しニップ部を形成するニップ形成部材と、回転体の内側に配置された少なくとも一つの発熱体(第二ハロゲンヒータ50b)と、回転体の内側に配置され、発熱体からニップ形成部材に向けて放射される輻射熱を反射する反射部材40と、を備える。反射部材40は、発熱体と上方で対向する反射面40Fに、切り欠き孔を形成した切り欠き部82を設けた。【選択図】図5

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、未定着トナーを定着させる定着装置に関して、定着ベルトをヒータにより加熱する方式が知られている。前述の方式では、ヒータからの輻射熱を定着ベルトに効率良く照射するために、定着ベルト内に反射部材を配置して、ウォームアップタイムの短縮と省エネルギー化を実現する技術がある。
例えば、特許文献1には、補強部材と反部材との間の空間(空気層)を断熱層として機能させ、ヒータの熱によって反射部材を昇温しやすくする定着装置が開示されている。
また、特許文献2には、定着ベルトの内周面をガイドするガイド部を備え、ガイド部が定着ベルトの内周面と接触して反射部材の熱を有効活用する定着装置が開示されている。
さらに、定着装置では、定着ベルト内の低摩擦化、低摩耗化を図るために潤滑剤を用いることが知られている。
しかし、潤滑材を用いると、反射部材の表面に潤滑剤から揮発した油分が付着し、表面反射率が低下して、定着ベルトへの加熱効率が低下する。これにより、経時でウォームアップタイムが長くなり、TEC(Typical Electricity Consumption)値が悪化するという問題があった。
特に、定着装置の低トルク化の為に低粘度の潤滑剤を用いた場合には、低粘度潤滑剤は高粘度潤滑剤よりも揮発蒸発量が多くなる問題もあった。
加えて、ハロゲンヒータの上方に反射部材を配置し、反射面が下方を向いた構成では上方へ揮発蒸発する油が付着しやすく、上述した問題が発生しやすい状況であった。
これらの問題に関して、特許文献1の定着装置では、ヒータによる加熱により反射部材を昇温しやすくし、潤滑剤が揮発した場合でも、潤滑剤は冷却・凝固しにくく、反射部材の反射面の汚れを防止する構成であるものの、潤滑剤の揮発成分の付着自体を抑える構成ではない。
また、特許文献2には、ガイド部は、開口部またはスリットにより、定着ベルトに塗布された潤滑剤が溜まるのを抑える構成となっているが、潤滑剤の揮発成分が反射部材に付着することを抑えるものではない。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、発熱体からの輻射熱を反射する反射部材を配置した定着装置において、潤滑剤から揮発する揮発成分に起因する反射部材の反射率の低下を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、回転可能に設けられた無端状の回転体と、
前記回転体の外周面と接触する接触部材と、前記回転体の内側に配置され、前記回転体を介して前記接触部材と当接しニップ部を形成するニップ形成部材と、前記回転体の内側に配置された少なくとも一つの発熱体と、前記回転体の内側に配置され、前記少なくとも一つの発熱体から前記ニップ形成部材に向けて放射される輻射熱を反射する反射部材と、を備える定着装置であって、前記反射部材は、前記少なくとも一つの発熱体と、上方で対向する反射面に、切り欠き孔を形成した切り欠き部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、発熱体からの輻射熱を反射する反射部材を配置した定着装置において、潤滑剤から揮発する揮発成分に起因する反射部材の反射率の低下を抑制することができる。
本実施形態に係る画像形成装置である複写機の概略構成図である。 本実施形態に係る定着装置の一例の概略構成図である。 本実施形態に係る定着装置の他の例の概略構成図である。 潤滑剤から揮発する揮発成分の反射部材への付着について説明する図である。 実施形態1の切り欠き部について説明する図である。 実施形態2の切り欠き部について説明する図である。 本実施形態に係る発熱体の構成例について説明する図である。 実施形態3の切り欠き部について説明する図である。 実施形態4の切り欠き部について説明する図である。 実施形態4の切り欠き部の効果について説明する図である。 実施形態5の切り欠き部および第二の反射部について説明する図である。 実施形態5の切り欠き部の形状の一例について説明する図である。 切り欠き部および第二の反射部の形状について説明する図である。 実施形態6の切り欠き部について説明する図である。
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略または簡略化がなされている。各図面において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
まず、本発明の一実施形態を適用する定着装置を備えた、電子写真方式の画像形成装置の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一例である複写機500の概略構成図である。
複写機500は、画像形成部200と、画像形成部200の下方に配置された給紙部400と、画像形成部200の上方に配置されたスキャナ部300と、を備える。
画像形成部200は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応した四つの作像装置1(Y,M,C,K)を備えている。各符号の数字の後に付されたY,M,C,Kは、イエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示している(以下同様)。四つの作像装置1(Y,M,C,K)は、それぞれ扱うトナーの色が異なる点の他がほぼ同様の構成になっているので、以下、使用するトナーの色を示す「Y」、「M」、「C」、「K」という添字は適宜省略して説明する。
作像装置1は、像坦持体としての感光体3、感光体3の表面を帯電せしめる帯電装置2、現像手段としての現像装置5、感光体3をクリーニングするクリーニング装置7を備える。
画像形成部200は、感光体3上に静電潜像を書き込む書込ユニット100と、感光体3上に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト16と、四つの感光体3上のトナー像を中間転写ベルト16にそれぞれ一次転写する四つの一次転写ローラ6を備える。
さらに、中間転写ベルト16と対向して二次転写ニップを形成し、中間転写ベルト16上のトナー像を記録材としての転写紙Sに転写する二次転写ローラ26を備える。
二次転写ニップよりも転写紙Sの搬送方向上流側には、転写紙Sを一旦待機させるレジストローラ対12を備える。
画像形成部200は、トナーを消費する現像装置5(Y,M,C,K)のそれぞれに補給する補給用トナーを収納する四つのトナーボトル20(Y,M,C,K)を備える。また、二次転写ローラ26の上方には、定着手段としての定着装置9が設けられており、この定着装置9の転写紙Sの搬送方向下流側には、排紙ローラ18を備える。
給紙部400は、記録材収納部である給紙カセット10と給紙ローラ11とを有しており、給紙カセット10は積載面上に転写紙Sを積載するものである。給紙ローラ11は、給紙カセット10上に積載された転写紙Sを一枚ずつ分離給送するためのものである。
スキャナ部300は、原稿を載置するコンタクトガラス31を備える。また、コンタクトガラス31上に載置される原稿の読み取り走査を行うために、原稿照明用光源32a及び第一ミラー32bを備えた第一走行体32と、第二ミラー35a及び第三ミラー35bを備えた第二走行体35と、を備える。さらに、レンズ33とレンズ33の後方に設置されているCCD(CCDイメージセンサ)34とを備える。
次に、複写機500の画像形成の動作について説明する。
コンタクトガラス31上に原稿を載置して画像形成動作を開始させると、原稿照明用光源32aが光を照射し、原稿で反射した反射光は、第一ミラー32b、第二ミラー35a及び第三ミラー35bで反射し、レンズ33で結像されてCCD34に入射する。
スキャナ部300では、CCD34に入射した光に基づいて転写紙Sに形成させる画像情報を生成する。
画像形成部200では、回転する感光体3が帯電装置2によって一様に帯電され、上述した画像情報に基づいて書込ユニット100が駆動する。
書込ユニット100は、光源から画像情報に基づいて照射光を発し、一様帯電された感光体3の表面を走査することにより感光体3に静電潜像を形成する。この静電潜像に、現像装置5の現像ローラ15から現像剤(トナー)が供給されることによって現像がなされ、可視像としてのトナー像になる。
一方、感光体3上へのトナー像の形成が行われている間に、複数の給紙カセット10のうち選択されたものから、給紙ローラ11によって転写紙Sが引き出され、その先端をレジストローラ対12のニップ部に当接させた状態で待機する。
そして、四つの一次転写ニップで各色のトナー像が重ね合わせて転写された中間転写ベルト16上のトナー像に、転写紙Sを重ね合わせるタイミングでレジストローラ対12が回転を開始することにより、転写紙Sが二次転写ニップに送り出される。
二次転写ニップでトナー像が転写された転写紙Sは、除電ブラシとの接触によって除電され、中間転写ベルト16から機械的に分離された後、定着装置9に送られる。
定着装置9では、転写紙Sを加熱及び加圧してトナー像を転写紙S上に定着させる。
定着装置9を通過してトナー像が定着された転写紙Sは、排紙ローラ18によって排紙トレイ8上に排紙される。
一次転写ニップを通過した後の感光体3の表面に残留した転写残トナーは、クリーニング装置7によって感光体3上から除去され、回収される。 転写残トナーが回収された感光体3の表面は除電装置によって除電され、次の作像工程に備える。
上述した説明では、原稿の画像情報をスキャナ部300で読み取って、その画像情報に基づいて作像する画像形成動作について説明した。
複写機500は、パソコンなどの外部の電子機器から入力される画像情報に基づいて作像することもできる。
実施形態の画像形成装置である複写機500では、感光体3上のトナー像を中間転写体である中間転写ベルト16を介して転写紙Sに転写する中間転写方式である。
転写紙Sにトナー像を転写する方式としては、中間転写方式に限らず、感光体から直接に転写紙Sにトナー像を転写する直接方式としてもよい。
次に、本発明の一実施形態を適用する定着装置の構成例について説明する。
図2は、本実施形態に係る定着装置の一例の概略構成図である。
定着装置9は、回転駆動する接触部材である加圧ローラ30と、略円筒状の定着部材である定着ベルト(回転体)38とが設けられている。
円筒状の定着ベルト38の内側には、ニップ形成部材を構成する加圧パッド60及びステー部材61と、複数の発熱体としての第一ハロゲンヒータ50a及び第二ハロゲンヒータ50bと、が設けられている。
図2に示すように、第一ハロゲンヒータ50a及び第二ハロゲンヒータ50bは、ステー部材61を挟んで上下方向の両側にそれぞれ配置されている。
さらに、二つのハロゲンヒータ50とステー部材61との間には、ハロゲンヒータ50から放射された輻射熱を定着ベルト38の内周面に向けて反射する反射部材40が配置されている。
また、定着装置9の長手方向の両端部には、複写機500の構造体の一部であって、上述した定着装置9の構成部材を支持する支持側板70を有する。ここで、定着装置の長手方向は、図2中の紙面に直交する方向(Y方向)であり、定着部材である回転体の軸に平行な方向である。
定着ベルト38は、柔軟に変形可能な円筒状の加熱回転体であり、円筒形状の外径が30[mm]で、厚みが10〜70[μm]のニッケル(Ni)製の基体と、この基体表面に被覆された弾性層とを有する。
弾性層は、シリコーンゴムで形成されており厚みは50〜150[μm]である。
定着ベルト38の最表層には、耐久性を高めて離型性を確保するために、フッ素系樹脂からなる厚みが5〜50[μm]の離型層が形成されている。
フッ素系樹脂としては、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を挙げることができるが、これに限るものではない。
また、定着ベルト基体はニッケルに限らず、SUS(ステンレス鋼)などの金属基体もしくはPI(ポリイミド)等の耐熱性樹脂であってもよい。
加圧ローラ30は外径が30[mm]であり、中空の鉄製芯金30aと、この鉄製芯金30aの表面に形成された弾性層30bと離型層30cと、で形成されている。
弾性層30bはシリコーンゴムで形成されており厚みは5[mm]である。
弾性層30bの表面には、離型性を高めるために厚みが40[μm]程度のフッ素樹脂からなる離型層30cを形成するのが望ましい。
加圧ローラ30は付勢手段により定着ベルト38に向けて付勢され、加圧ローラ30と定着ベルト38とが圧接される構成となっている。
加圧パッド60は、LCP(液晶ポリマー)等の耐熱性が高い樹脂材料からなる樹脂部60aと、この樹脂部60aに覆い被さって定着ベルト38内面と摺接し、定着ベルト38の長手方向の温度分布を均一化する銅製の均熱部60bと、で形成される。
加圧パッド60が定着ベルト38を挟んで加圧ローラ30と圧接して定着ニップSNを形成している。
加圧パッド60はステー部材61によって支持されている。
ステー部材61の長手方向の両端部は支持側板70によって支持され、加圧ローラ30の加圧パッド60に対する押し圧力を、加圧パッド60を内側から補強する補強部材であるステー部材61が受け止め、定着ニップSNを形成している。
二本のハロゲンヒータ50はステー部材61を挟んで上下方向両側に配置され、支持側板よりも長手方向の外側に位置するヒータフォルダによって長手方向両端部を支持されている。
第一ハロゲンヒータ50aは、小サイズの転写紙Sの幅に対応する幅狭の領域に第一発光部フィラメント51aが長手方向に配されている。
第二ハロゲンヒータ50bは、大サイズの転写紙Sの幅に対応する幅広領域における小サイズの転写紙Sの幅よりも外側の領域に第二発光部フィラメント51bが長手方向に配されている。
なお、以下の説明において、第一ハロゲンヒータ50aと第二ハロゲンヒータ50bとを特に区別しない場合には、単にハロゲンヒータ50と記載することもある。
反射部材40は、ハロゲンヒータ50とステー部材61とが対向する位置に配置され、その長手方向両端部が支持側板によって支持されている。
反射部材40は、アルミニウム製の基体とこの基体表面に塗布された銀ペーストと更に上層の酸化防止層で形成され、ハロゲンヒータ50の輻射熱を反射面40Fで定着ベルト38へ向けて反射する。
反射部材40は、ステー部材61及び加圧パッド60と、ハロゲンヒータ50との間を遮るように、板状の部材を複数回折り曲げた形状となっている。
このように折り曲げた形状とすることで、反射部材40は、反射面40Fにおけるハロゲンヒータ50と対向する位置の表面の角度が変化している構成(多角形)となっている。言い換えると、図3に示す反射部材40は、異なる傾斜の反射面を有する複数の反射平面部から構成され、複数の反射面部により反射面40Fを形成している。
また、ハロゲンヒータ50の中心から反射部材40の反射面40Fに降ろした垂線と反射面40Fとが交わる位置には、この位置を頂点41とする山型形状43が形成されている。
このような山型形状43を備えることにより、ハロゲンヒータ50から照射された輻射熱のうち、上記垂線に沿って反射面40Fに入射する輻射熱は、山型形状43の斜面に入射する。
このとき、輻射熱の入射方向と山型形状43の斜面とは直角ではないため、輻射熱は入射した方向とは異なる方向に向けて反射する。
このため、反射面40Fに入射した輻射熱をハロゲンヒータ50の通過を避けて定着ベルト38へ向けて反射でき、輻射熱がハロゲンヒータ50自体を加熱することを防止できる。
次に、反射部材の形状が図2とは異なる定着装置の一例について説明する。図3は、本実施形態に係る定着装置の他の例の概略構成図である。
図3において、反射部材40以外の構成は、図2と同様であるため適宜説明を省略する。また、図3では、支持側板70を省略している。
定着装置9は、加圧パッド60に対して起立して支持するステー部材61の起立部を覆うように反射部材40a、40bを配置する。反射部材40a、40bの当該箇所は、図3に示すように平行で且つ段違いの2つの平面部である反射平面部48Aおよび反射平面部48Cと、その反射平面部48Aと反射平面部48Cとを繋ぐ傾斜平面部である反射平面部48Bとで形成されている。また、反射部材40a、40bは、反射平面部48Cと隣接する反射平面部48Dを有する。
また、ハロゲンヒータ50は、反射平面部48Bと対向する位置に位置しており、反射平面部48Bに入射する輻射熱の入射角度は斜面に対して直角ではない。このため、反射平面部48Bでは、輻射熱が入射してきた方向とは異なる方向に向けて輻射熱が反射され、反射平面部48Bで反射した輻射熱がハロゲンヒータ50に向かうのを抑制できる。
よって、図3に示すように、反射平面部48Bに入射したハロゲンヒータ50からの輻射熱は、ハロゲンヒータ50には戻らず、加圧パッド60とは反対側の定着ベルト38に向かって反射される。
したがって、輻射熱がハロゲンヒータ50自体(ハロゲンヒータ50を構成するガラス管)を加熱することを防止することにより、定着ベルト38を効率良く加熱することができる。
また、ステー61の起立部を、定着ニップSNでの用紙搬送方向と直交する方向であって定着ニップSNより離れる方向に起立させ、反射平面部48A及び反射平面部48Bが前記起立部の起立方向と平行であるのが望ましい。これにより、ステー61や反射部材40a,40bの定着ベルト38内における設置スペースを小さくでき、定着装置9の小型化を図ることが可能となる。
図2、3を参照して、本発明の一実施形態を適用する定着装置について説明したが、定着装置はこれらの構成例に限られるものではなく、他の構成であってもよい。例えば、反射部材が発熱体の上方に位置し、かつ、発熱体と対向する反射面を備える定着装置であれば、一実施形態の切り欠き部を適用可能であり、有利な効果を奏することができる。
ここで、反射部材および潤滑剤から揮発する揮発成分が反射部材の反射率に及ぼす影響について説明する。
ハロゲンヒータおよび反射部材を配置する定着構成について、加熱効率に影響を与える要因はハロゲンヒータ効率(出力)、定着ベルトの内面放射率に加え、反射部材の形状、および反射部材の反射率が挙げられる。
反射部材は、反射膜として銀層による鏡面層に保護層を備えた構成が用いられる。反射部材は熱吸収率が低く(0.03〜0.05%)、油は0.9%程度で高く熱を吸収しやすい。また、付着した油分に劣化変色することによっても反射部材の反射率を低下させてしまう。
潤滑剤は、グリスの場合は基油と増ちょう剤、固体潤滑剤より構成される。低トルクを維持するには基油の粘度を低粘度化することで実現できるが、低粘度化、すなわち低分子化することで加熱温度に対する蒸発量も多くなってしまう。加熱した基油は気化により上方に移動するため、上方近傍の部材に付着しやすい。
図4は、潤滑剤から揮発する揮発成分の反射部材への付着について説明する図である。
定着ベルト38は均熱部60bと加圧ローラ30からの圧力によって摩擦摺動している。この摩擦力を低減、さらに摩擦による摩耗を抑制するために定着ベルト38の内面若しくは均熱部60b上に予め潤滑剤80、例えばフッ素グリス、シリコーングリスのような半固体状のものや、フッ素オイル、シリコーンオイルといった液状の潤滑剤を用いることができる。
摩擦抵抗の上昇は定着装置9の駆動トルクを上昇につながり、駆動モータの出力以下に抑制しないと駆動モータの出力不足により定着装置を駆動することができずにジャム等の不具合が発生する。駆動モータの出力を上げることで対応は可能であるが、消費電力の増大や、駆動モータまでの伝達駆動ギヤの強度アップなどによるコストアップといった不具合も発生してしまう。
低摩擦力を維持するためには、一般的にオイル分が低粘度の潤滑剤を選定することにより低トルクを実現しやすい。
また、潤滑剤は発熱体や加熱される定着ベルト38の近傍になるため、一般的に耐熱性の高い物が選択される。
しかしながら、耐熱性の比較的高い前述のフッ素オイル、シリコーンオイルを用いても熱源による高温環境下では、長期間の加熱による揮発を完全に抑制することは出来ない。そのため、ハロゲンヒータ50の輻射熱によって揮発オイル分81は鉛直方向上方へ飛散する。定着ベルト38内部にはそもそも気流を発生させるものはないため、飛散した揮発オイル分81は、そのまま上方にある反射部材40に付着する。
熱源近傍に反射部材40を備えざるを得ない構成の定着装置においては、反射部材40の反射面40Fに揮発した潤滑剤成分が付着することで反射率を低下させ、経時でウォームアップタイムが延びてしまう。例えば、図4の定着装置では、反射部材40に設けた山型形状の頂点41は飛散した揮発オイル分81の流れを阻害し、頂点41より図面右側では行き場を失い滞留し反射部材の反射面40Fに付着し易くなる。反射面40Fに付着した揮発オイル分81は徐々に堆積し曇り状となることで反射面40Fの反射率が低下する不具合が生じ得る。
反射部材40は、一般に、反射率が90〜97%程度の高反射率で鏡面状のものを用いて形成される。しかし、表面への揮発オイル分81付着による屈折率変化によって反射率が低下すると、定着ベルト38へ到達する熱量が低下するとともに、ステー部材61へ伝達する熱量が増加してしまう。
ステー部材61は加圧ローラ30からの荷重を受ける加圧パッド60を支持しており、加熱温度によって機械的物性が低下することで加圧ローラ30からの荷重によって両端部を支点として撓み変形量が増加する。この結果、ニップ幅SNの長手方向中央付近の幅が低減し、紙へ与える熱量不足による定着不良、オフセットといった異常画像やニップ面の撓みにより用紙搬送性不良を発生させてしまう場合がある。
そこで、本実施形態では、反射部材の反射面の少なくとも一箇所に、切り欠き孔を形成した切り欠き部を設けることにより、反射面に付着する揮発成分を削減する。より詳細には、潤滑剤から揮発した揮発成分が上昇する方向となる、発熱体と上方で対向する反射部材の反射面に、切り欠き部を設け、揮発成分を切り欠き孔から通過させ、温度の低い補強部材(ステー部材61など)に凝着させる。これにより、上方に気化した潤滑剤を反射部材に付着しにくくし、反射部材の反射率の低下を抑制する。
以下、本発明にかかる反射部材に設ける切り欠き部の詳細について説明する。各実施形態では、図2に示した反射部材の形状を用いて説明するが、図3に示した反射平面部48A〜48Dからなる反射部材40b、またはその他の反射部材の形状に適用することも可能である。さらに、反射部材は、一つの平面で構成される場合であっても一実施形態の切り欠き部を適用することができる。
実施形態1.
図5は、実施形態1の切り欠き部について説明する図である。反射部材40の反射面40Fの一部に切り欠き部82を設けたものである。切り欠き部82は、図5では説明を容易にするため広く記載しているが、幅は0.5mm以下のスリット状の穴で長さは10〜20mm程度の物を長手方向に配置しても良い。
切り欠き部82は、反射部材40の反射面40Fのうち、第二ハロゲンヒータ50bに対向し、かつ、第二ハロゲンヒータ50bの上方に位置する反射面に、潤滑剤から揮発した揮発成分(揮発オイル分81)を通過させる切り欠き孔(微小孔、スリット)を形成した部分である。
図中、揮発オイル分81の移動経路の一例を矢印で示している。二つの矢印のうち、一方は、切り欠き部82を通過し、反射部材の反射面と対向する面に移動し、他方は、反射部材40の外側の領域に移動する状態を表している。なお、以降の図面においても、揮発成分の動きの一例を、矢印を用いて表す。
切り欠き部82は、反射部材40の形状に応じて、潤滑剤の揮発成分が移動する箇所や滞留する箇所に設けることが好ましい。
例えば、切り欠き部82は、反射部材を構成する複数の反射平面部のうち、鉛直方向の最も上方に配置された反射平面部と、鉛直方向の最も上方に配置された反射平面部に隣接する反射平面部との少なくともいずれかに設けることが好ましい。また、鉛直方向の最も上方に配置された反射平面部に隣接する反射平面部に設ける場合には、切り欠き部82を、反射平面部の鉛直方向上部に設けることが好ましい。これは、潤滑剤から揮発する揮発成分が鉛直方向上方に移動するからである。
図5の例では、切り欠き部82は、揮発成分が滞留しやすい反射面40Fの頂点41と曲げ点42間の任意の箇所に設けることが好ましく、切り欠き部82は、反射面40Fの水平方向最上面を含む範囲に備えることがより好ましい。
このように、本実施形態の定着装置は、発熱体により加熱された潤滑剤から発生した揮発成分を通過させる切り欠き部を反射部材に備えるため、揮発成分を反射部材の特定の位置に滞留させること無く、長期に渡って反射率の低下を抑制することが可能になる。これにより、ウォームアップ遅延や異常画像の発生を防止することができる。
実施形態2.
図6は、実施形態2の切り欠き部について説明する図である。
図6では、切り欠き部82は、反射部材40の起立面43に対して垂直かつ第二ハロゲンヒータ50bの中心を結ぶ線上に設けている。また、切り替え部82は、鉛直方向の最も上方に配置された反射平面部に隣接する反射平面部に設けられたともいえる。
第二ハロゲンヒータ50bから放射される輻射熱は、反射部材40に対して垂直位置に第二ハロゲンヒータ50bの中心があるとき、反射部材40の正反射によって、再度第二ハロゲンヒータ50bに戻り、定着ベルト38へは到達しない。このため、輻射熱が第二ハロゲンヒータ50bに正反射する正反射位置は、反射面としては、非効率的な箇所となる。
前述した反射部材40の頂点41のように、反射方向を任意の角度に変更することにより、定着ベルト38へ到達する輻射熱の方向を調整できる。しかし、反射を繰り返すことになるため、反射率が低下してしまう。
揮発オイル分81を通過させる切り欠き部82を正反射位置に配置して、元々反射率の低い箇所で揮発オイル分81を通過させることによって、定着装置の加熱効率を極力低下させることなく、揮発成分が反射面に付着するという不具合を削減することができる。
このように、本実施形態の定着装置は、反射部材に設けた切り欠き部が反射部材平面の垂線と熱源中心を結ぶ線上に備える。正反射部分の反射率の悪い部分に切り欠き部を設けることにより、切り欠きによって生じる反射率の低下を最低限に抑制することができる。
実施形態3.
図7は、本実施形態に係る発熱体の構成例について説明する図である。図8は、実施形態3の切り欠き部について説明する図である。
図7に示すように、第一および第二ハロゲンヒータ50a、50bは、ステー部材61を挟んで配置される。また、図8に示すように、第一ハロゲンヒータ50aは、小サイズ紙加熱用であり、定着ベルト38の長手方向の中央部分を加熱し、第二ハロゲンヒータ50bは、A3などの大サイズ紙加熱用であり、用紙端部付近を加熱する。加えて、第二ハロゲンヒータ50bは、ステー部材61の鉛直方向下側に配置される。
切り欠き部82は、第二ハロゲンヒータ50bの発熱部より搬送中心側の非発熱部(図8に矢印で示すSの範囲)に設けられる。これにより、反射部材40は、反射率の影響を受け難い位置で揮発オイル分81を通過させることを可能にし、効率低下を抑制する。
なお、本実施形態は、切り欠き部82を、各実施形態で説明する位置のいずれに設ける場合であっても適用できる。
このように、本実施形態の定着装置は、反射部材の切り欠き部を、熱源長手方向の非発熱部と対向する反射面の範囲に備える。これにより、反射部材に切り欠き部を設けることによって生じる反射率の低下を抑制するとともに、加熱温度差による自然対流によって高温部から低温部へ揮発成分の移動を促す箇所において、揮発成分を切り欠き部で通過させることを可能にして反射率の低下を抑制することができる。
実施形態4.
図9は、実施形態4の切り欠き部について説明する図である。図10は、実施形態4の切り欠き部の効果について説明する図である。
本実施形態では、図9に示すように、定着装置にオイル吸収部材44を設ける態様について説明する。まず、図10を参照して、揮発オイル分81による不具合の発生について説明する。
図10に示すように、揮発オイル分81は、切り欠き部82を通過後、反射部材40の起立面43裏面(反射面と対向する反射部材40の面)を伝わり鉛直下方に滴下し、反射部材40の下方端面にグリス溜まり45として堆積する。堆積したグリス溜まり45は、反射部材40の表面を伝わり第二ハロゲンヒータ50b対向側に周り込むと、反射面を覆うことになり、反射率低下を招く。
図9に示すように、反射部材40の起立面43裏面にオイル吸収部材44を配置することによって揮発オイル分81を吸収回収することで反射率低下を抑制する。
なお、本実施形態のオイル吸収部材44は、実施形態1に示すように、切り欠き部が設けられる位置が異なる場合であっても適用可能であり、切り欠き部を通過した揮発成分が、反射部材の裏面を伝わりグリス溜まりが堆積する場合には有効に機能する。
このように、本実施形態の定着装置は、反射部材の切り欠き部の鉛直方向下方にオイル吸着材を備える。これにより、切り欠き部を通過した潤滑剤の揮発成分が反射部材裏面を伝わり、鉛直下端面に潤滑剤が溜まり、表面張力により反射面側に付着して反射率を低下させる恐れを抑制できる。
実施形態5.
図11は、実施形態5の切り欠き部について説明する図である。図12は、切り欠き部の形状の一例について説明する図である。
上述したように、正反射位置は、定着ベルト38の加熱効率が悪く、反射部材を切り欠くことによって更に効率が低下しやすい。実施形態3の構成例は、第二ハロゲンヒータ50bの非発熱部に切り欠き部82を配置することによって、その加熱効率低下を抑制する。しかし、反射部材40への揮発オイル分81が広範囲に付着するような構成においては、第二ハロゲンヒータ50bの発熱幅範囲(発熱領域)にも切り欠き部82を設けることが好ましい。
そこで、本実施形態では、切り欠き部82の反射部材40裏面側に第二の反射部46を設ける。第二の反射部46は、切り欠き孔形成による反射面を補うため、切り欠き部82と第二ハロゲンヒータ50bとを結ぶ線上に配置されることが好ましい。第二の反射部46を設けることにより、反射率の低下を抑制しつつ、揮発オイル分81を通過させる。
第二の反射部46は、図11に一例として表しているように別部材を新たに設けても良いし、図12のように反射部材40を絞り加工によって変形させて同様の効果を得るようにしても良い。
図13は、切り欠き部および第二の反射部の形状について説明する図である。
図13(a)は、図12の切り欠き部82と同様に、反射部材40を絞り加工によって変形させた形状である。切り欠き部82は、切り欠き孔としてスリット孔が形成され、スリット孔から揮発成分を反射部材40の裏面に移動させる。また、反射部材40の絞り加工によって形成された傾斜面40Gは、第二ハロゲンヒータ50bからの輻射熱を反射する反射面として機能する。例えば、切り欠き部82を設けた反射面40Fの箇所が正反射面である場合には、傾斜面40Gは、非正反射面として機能するため、反射率の低下を抑えることができる。
図13(b)は、第二の反射部46として別の部材を設けた場合の揮発成分の移動する状態を表す図である。反射部材40と第二の反射部46との間の空間(スリット、開口部)から揮発成分が反射部材40の裏面に移動する。
図13(c)は、切り欠き孔の大きさについて、反射部材40の裏面を反射面40F側より小さい開口とし、切り欠き孔の周囲に傾斜面を形成した例である。傾斜面40Gは、第二ハロゲンヒータ50bからの輻射熱を反射することから、反射面40Fの減少を補うことができる。また、図13(a)と同様に、切り欠き部82を設けた反射面40Fの箇所が正反射面である場合には、傾斜面40Gは、非正反射面として機能し、反射率の低下を抑えることができる。
図13(a)、(c)に表す切り欠き部は、反射面40Fから、反射部材40の裏面に向けて突き出す凹みであり、裏面に突き出した部分に切り欠き孔が形成されているとも言える。切り欠き孔は、図13(a)では、スリット状の穴であり、図13(c)では、凹みの先端を切り欠いた開口部にあたる。
また、図には表していないが、図13(c)の構成例に、図13(b)に示す第二の反射部46を追加する構成も可能である。
このように、本実施形態の定着装置は、反射部材の切り欠き部と発熱体中心の延長線上に発熱体に対向する反射面を更に備える。これにより、ハロゲンヒータの発熱部での反射部材変色が発生した場合などでも、反射率を低減させることなく切り欠き部からの揮発成分の流路を確保することができる。
実施形態6.
図14は、実施形態6の切り欠き部について説明する図である。
図14の定着装置において、第一および第二ハロゲンヒータ50a、50bは、ステー部材61および反射部材40の下方に、二本とも反射面と対向して配置されている。
切り欠き部82は、第一および第二ハロゲンヒータ50a、50bと上方で対向する反射平面部のうち、最上部の反射平面部に隣接する反射平面部の二箇所に設けられ、さらに、切り欠き部82が設けられた反射平面部に下方で隣接する反射平面部に一箇所設けられている。図14に示すように、反射部材40の形状に応じて、揮発成分が滞留しやすい箇所に複数の切り欠き部40を設けることが好ましい。
発熱体の配置が図14に示すような構成においても、上記各実施形態と同様の効果を生じさせることができる。
以上説明したように、上記各実施形態によれば、反射部材の表面に潤滑剤から発生する揮発成分が反射面に付着し難く、長期間の使用においても反射率を低下させることなく定着ベルトを効率よく加熱する作用を維持するという有利な効果を奏することができる。従って、ハロゲンヒータの近傍に反射部材を備えた構成の定着装置について、反射率を劣化させることなく、特に反射面下方に向いた反射部材であっても、ウォームアップタイムの遅延やTEC値を悪化させず、低トルクを達成できる潤滑剤を使用することが可能になる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明した。本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で適宜変更可能である。また、本発明の定着装置を備える画像形成装置としては複写機あるいはプリンタに限らず、ファクシミリや複数の機能を備える複合機であってもよい。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることも可能である。
9 定着装置
30 加圧ローラ
38 定着ベルト
40、40a、40b 反射部材
40F 反射面
40G 傾斜面
44 オイル吸収部材
45 グリス溜まり
46 第二の反射部
48A〜48D 反射平面部
50a 第一ハロゲンヒータ
50b 第二ハロゲンヒータ
81 揮発オイル分
82 切り欠き部
特許5549160号公報 特開2016−161679号公報

Claims (9)

  1. 回転可能に設けられた無端状の回転体と、
    前記回転体の外周面と接触する接触部材と、
    前記回転体の内側に配置され、前記回転体を介して前記接触部材と当接しニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記回転体の内側に配置された少なくとも一つの発熱体と、
    前記回転体の内側に配置され、前記少なくとも一つの発熱体から前記ニップ形成部材に向けて放射される輻射熱を反射する反射部材と、を備える定着装置であって、
    前記反射部材は、前記少なくとも一つの発熱体と、上方で対向する反射面に、切り欠き孔を形成した切り欠き部を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記反射部材は、異なる傾斜を有する複数の反射平面部から構成され、
    前記切り欠き部は、前記複数の反射平面部のうち、鉛直方向の最も上方に配置された反射平面部と、前記鉛直方向の最も上方に配置された反射平面部に隣接する反射平面部との、少なくともいずれかに設けられたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記切り欠き部は、前記反射面の垂線と、前記少なくとも一つの発熱体の中心とを結ぶ線上に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記少なくとも一つの発熱体は、前記回転体の軸と平行である長手方向に、発熱部と非発熱部とを有する発熱体を含み、
    前記切り欠き部は、前記反射面のうち、前記非発熱部と対向する範囲に設けられたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. オイル吸収部材を、前記切り欠き部より鉛直方向下方の位置であって、前記反射面に対向する前記反射部材の裏面に、さらに備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 前記反射部材は、前記切り欠き部と前記少なくとも一つの発熱体の中心とを結ぶ線上に、前記輻射熱を反射する第二の反射部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 前記切り欠き部は、前記反射面から、前記反射面に対向する前記反射部材の裏面に向けて突き出す凹みであり、前記裏面に突き出した部分に切り欠き孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の定着装置。
  8. 前記切り欠き部は、前記切り欠き孔が前記反射面と対向する反射部材の裏面の開口部が前記反射面側より小さくなるように形成され、前記反射面と前記裏面との間の傾斜面が前記輻射熱を反射するように機能することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の定着装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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