JP7275468B2 - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents

定着装置、画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機における画像形成装置においては、未定着画像が形成された用紙などの記録媒体を、定着装置の定着部材と加圧部材との間に形成される定着ニップに搬送し、記録媒体を加圧および加熱することにより、記録媒体の表面に画像を定着させる。
定着装置には、筒状の定着部材である定着ベルトと、定着ベルトの内側に、定着ベルトを加熱するためのハロゲンヒータなどの加熱部材が設けられる。加熱部材は、定着ベルトの内側に設けられたニップ形成部材を介して定着ベルトを加熱し、定着ベルトを記録媒体への定着動作が可能な定着温度まで昇温させる。そして、この種の定着装置では、定着装置の高速化のために、加熱部材が定着ベルトを速やかに加熱することが求められる。
例えば特許文献1(特開2016-35601号公報)の定着装置では、定着フィルムの内側に、用紙搬送方向に垂直な方向に二つのハロゲンランプを並べて配置している。ハロゲンランプを二つ設けることで、その加熱量を大きくし、定着ベルトを速やかに定着温度まで上昇させることができる。
特許文献1のように、定着部材の内側に複数の加熱部材を設ける構成では、それぞれの加熱部材が他方の加熱部材によって加熱されることで、加熱部材を構成する材料の耐熱温度を超えてしまうという問題があった。
このような事情から、本発明では、加熱部材同士による加熱を抑制することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、筒状の定着部材と、前記定着部材の外周面を加圧する加圧部材と、前記定着部材の内側に設けられ、当該定着部材を介して前記加圧部材に当接して定着ニップを形成するニップ形成部材と、前記定着部材の内側に設けられ、前記定着部材を加熱するための複数の加熱部材と、前記定着部材の内側に設けられ、前記加熱部材からの熱を遮蔽する遮蔽部材とを備えた定着装置であって、前記複数の加熱部材には、記録媒体搬送方向と垂直な方向で、前記定着部材の幅方向と異なる方向において、前記ニップ形成部材に近接して設けられた一方の加熱部材と、前記一方の加熱部材よりも前記ニップ形成部材から離れて設けられた他方の加熱部材とが含まれ、前記遮蔽部材は、前記定着部材の幅方向と交差する断面において、前記一方の加熱部材と前記他方の加熱部材との間に介在し、前記遮蔽部材は前記ニップ形成部材に当接し、前記遮蔽部材とは別に、前記定着部材の内側に設けられ、前記加圧部材とは反対側から前記ニップ形成部材を支持する支持部材を有し、前記支持部材は、前記加熱部材同士の間に配置された遮蔽部を有しないことを特徴とする。
本発明によれば、ニップ形成部材に近接して設けられた一方の加熱部材とニップ形成部材から離れて設けられた他方の加熱部材との間に遮蔽部材を設けることで、加熱部材同士の加熱を抑制することができる。
画像形成装置の概略構成図である。 本発明の第一実施形態に係る定着装置の側面断面図である。 定着装置の斜視断面図である。 定着装置の正面断面図である。 ベルト支持部材の斜視図である。 ベルト支持部材の変形例を示す斜視図である。 第二実施形態に係る定着装置の側面断面図である。 第三実施形態に係る定着装置の側面断面図である。 第四実施形態に係る定着装置の側面断面図である。 第五実施形態に係る定着装置の側面断面図である。 第六実施形態に係る定着装置の側面断面図である。 一方のステーのニップ形成部材に対する接触面積を相対的に大きくする形状を示した図である。 第七実施形態に係る定着装置の側面断面図である。 図2に示す遮蔽部材において、起立部に長手方向に部分的な切り欠き部が設けられた形状の例を示す斜視図である。 第八実施形態に係る定着装置の側面断面図である。 図15に示した遮蔽部材の変形例を示す定着装置の側面断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。まず、図1を参照して、画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。
図1に示す画像形成装置1は、電子写真方式のモノクロレーザプリンタである。なお、本発明は、プリンタのほか、複写機、ファクシミリ、あるいは、これらのいずれか2つ又は3つの機能を備える複合機であってもよい。また、モノクロ画像形成装置に限らず、カラー画像形成装置であってもよい。
図1に示すように、画像形成装置1には、画像を形成する画像形成部2と、記録媒体としての用紙Pを画像形成部2に供給する記録媒体供給部3と、供給された用紙Pに画像を転写する転写部4と、用紙Pに転写された画像を定着する定着装置5と、画像が定着された用紙Pを装置外に排出する排出部6と、が設けられている。
画像形成部2は、ドラム状の感光体7と、感光体7の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ8と、感光体7の表面を露光して潜像を形成する潜像形成手段としての露光装置9と、感光体7の表面にトナー(現像剤)を供給して潜像を可視画像化する現像手段としての現像ローラ10と、感光体7の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード11と、を備えている。
印刷動作開始の指示があると、画像形成部2において、感光体7が回転を開始し、帯電ローラ8によって感光体7の表面が均一な高電位に帯電される。次いで、原稿読取装置によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント情報に基づいて、露光装置9が感光体7の表面を露光することで、露光された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対して現像ローラ10からトナーが供給され、感光体7上にトナー画像が形成される。
感光体7上に形成されたトナー画像は、転写部4に配置された転写ローラ15と感光体7との間の転写ニップにおいて用紙Pに転写される。この用紙Pは、記録媒体供給部3から供給されたものである。記録媒体供給部3では、給紙カセット12に収容されている用紙Pが給紙ローラ13によって1枚ずつ送り出される。送り出された用紙Pは、タイミングローラ対14によって感光体7上のトナー画像とタイミングを合わせて転写ニップへ搬送される。そして、転写ニップにおいて、感光体7上のトナー画像が用紙Pに転写される。また、トナー画像の転写が行われた後、感光体7上に残留するトナーは、クリーニングブレード11によって除去される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置5へ搬送される。そして、定着装置5において、用紙Pが定着ベルト22と加圧ローラ23との間を通過する際に加熱及び加圧されることで、トナー画像が用紙Pに定着される。その後、用紙Pは、排出部6に搬送され、排紙ローラ対16によって装置外に排出されて、一連の印刷動作が完了する。
次に、図2~図6に基づき、定着装置の構成について詳しく説明する。
図2は、定着装置の側面断面図、図3は、定着装置の斜視断面図、図4は、定着装置の正面断面図である。また、図5は、定着ベルトを支持するベルト支持部材の斜視図、図6は、ベルト支持部材の変形例を示す斜視図である。
図2に示すように、定着装置5は、定着部材としての定着ベルト22と、加圧部材としての加圧ローラ23と、加熱部材としてのハロゲンヒータ31a、31bと、ニップ形成部材32と、当接部材としてのステー33と、遮蔽部材34等を備えている。ハロゲンヒータ31a、31bや、ニップ形成部材32、ステー33、そして、遮蔽部材34は、定着ベルト22の幅方向(図2の紙面と直交する方向で、図4の左右方向)にわたって延在する長手状の部材である。なお、以下の説明では、定着ベルト22の幅方向を単に幅方向とも呼ぶ。
図2に示すように、定着ベルト22は、用紙Pに未定着画像Tを定着させる筒状の定着部材であり、用紙Pの未定着画像担持面側に配置される。本実施形態では、定着ベルト22が、ニッケルやSUS等の金属材料やポリイミドなどの樹脂材料で形成された内周側の基材と、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などで形成された外周側の離型層と、を有する無端状のベルト(フィルムも含む。)で構成されている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡シリコーンゴム、あるいはフッ素ゴムなどのゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。この弾性層の厚さを100μm程度にすれば、未定着画像(未定着トナー)を押し潰して定着させるときに弾性層の弾性変形により、ベルト表面の微小な凹凸を吸収でき、光沢ムラの発生を回避できる。また、本実施形態では、定着ベルト22の低熱容量化の観点から、定着ベルト22として、薄肉で小径のベルトを採用している。具体的には、定着ベルト22を構成する基材、離型層のそれぞれの厚さを、20~50μm、10~50μmの範囲に設定し、定着ベルト22全体としての厚さを1mm以下に設定している。また、定着ベルト22が弾性層を有する場合は、弾性層の厚さを、100~300μmに設定するとよい。さらに低熱容量化を図るには、定着ベルト22全体としての厚さを0.2mm以下にするのがよく、さらに望ましくは、0.16mm以下の厚さとするのがよい。また、本実施形態では、定着ベルト22の直径が、20~40mmに設定されており、望ましくは、直径を30mm以下とするのがよい。
加圧ローラ23は、定着ベルト22の外周側に対向するように配置された対向部材である。本実施形態では、加圧ローラ23が、芯金と、芯金の表面に設けられた発泡性シリコーンゴムやフッ素ゴムなどから成る弾性層と、弾性層の表面に設けられたPFAやPTFEなどから成る離型層と、で構成されている。また、本実施形態では、加圧ローラ23を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。中空ローラの場合、加圧ローラ23の内部にハロゲンヒータなどの加熱部材を配置することも可能である。また、加圧ローラ23の弾性層は、ソリッドゴムでもよいが、内部に加熱部材が配置されていない場合は、弾性層にスポンジゴムを用いて加圧ローラ23の断熱性を高めることが望ましい。これにより、定着ベルト22の熱が加圧ローラ23に奪われにくくなり、定着ベルト22の熱効率が向上する。
また、加圧ローラ23は、画像形成装置本体に設けられた駆動源によって図2中の矢印Aで示す方向に回転駆動するように構成されている。一方、定着ベルト22は、加圧ローラ23が回転駆動することにより、これに伴って図2中の矢印B方向に従動回転する。
また、加圧ローラ23と定着ベルト22は、互いに接近離間するように構成されている。万が一、定着ニップNに用紙が詰まった場合は、加圧ローラ23と定着ベルト22を互いに離間させ、定着ニップNを開放することで、詰まった用紙のジャム処理などのメンテナンス作業を行うことが可能である。加圧ローラ23と定着ベルト22とは、いずれか一方に対して他方を動かして接近離間させるように構成されていてもよいし、両方を動かすことで接近離間させる構成であってもよい。
ハロゲンヒータ31a、31bは、定着ベルト22の内側に配置され、赤外線光を放射することで、定着ベルト22を輻射熱により内側から加熱する加熱部材である。本実施形態では、ニップ形成部材32に近接した位置に一方のヒータ31aと、ヒータ31aよりもニップ形成部材32から離れた位置に他方のヒータ31bとが設けられており、ヒータ31a、31bは、図の上下方向で、定着ニップNに対して垂直な方向に並んで配置される。一例として本実施形態では、ヒータ31aは定着ベルト22の幅方向中央側に加熱領域を有し、ヒータ31bは定着ベルト22の幅方向端部側に加熱領域を有する。
ニップ形成部材32は、加圧ローラ23との間で定着ベルト22を挟んで定着ニップNを形成するものである。詳しくは、ニップ形成部材32は、定着ベルト22の内周側で幅方向に渡って長手状に配置されており、定着ベルト22の内周面に接触する平板状のニップ形成部32aと、ニップ形成部32aのベルト回転方向Bの両端部から加圧ローラ23側とは反対側に屈曲する一対の屈曲部32bと、を有している。
加圧ローラ23がバネなどの加圧手段によってニップ形成部材32側に加圧されることで、加圧ローラ23と定着ベルト22とが接触し、これらの間に定着ニップNが形成される。この定着ニップNに用紙Pが搬送されることで、用紙P表面上の未定着画像が加圧および加熱され、用紙P表面に画像が定着する。定着装置5における用紙Pの搬送方向は図2の左から右へ向けた方向である(図2の矢印方向参照)。
ニップ形成部32aの定着ベルト22側のニップ形成面32cは、定着ベルト22の内周面に対して直接接触している。このため、定着ベルト22が回転したとき、定着ベルト22はニップ形成面32cに対して摺動する。従って、ニップ形成面32cの耐摩耗性や摺動性を向上させるために、ニップ形成面32cにアルマイト処理やフッ素樹脂系材料の塗布することが好ましい。また、経時的な摺動性の確保のために、ニップ形成面32cにフッ素系グリース等の潤滑剤を塗布してもよい。本実施形態では、ニップ形成面32cが、平坦面状となっているが、凹形状やその他の形状であってもよい。例えば、ニップ形成面32cが加圧ローラ23側とは反対側へ凹んだ凹形状である場合は、定着ニップNの出口部が加圧ローラ23寄りになり、定着ベルト22に対する用紙の分離性が向上する。
また、ニップ形成部材32は、ステー33よりも熱伝導率が大きい材料で形成されている。例えば、ニップ形成部材32の材料として、銅(熱伝導率:398W/mk)やアルミニウム(熱伝導率:236W/mk)などが好ましい。このように、ニップ形成部材32が熱伝導率の大きい材料で形成されていることで、ハロゲンヒータ31bからの輻射熱はニップ形成部材32によって吸収され定着ベルト22へ効率良く伝達される。例えば、ニップ形成部材32の厚みを1mm以下に設定することで、ニップ形成部材32から定着ベルト22への熱伝達時間を短くすることができるため、定着装置5の立ち上がり速度を速める点において有利である。また、ニップ形成部材32の厚みを1mmより大きく5mm以下に設定した場合は、ニップ形成部材32の蓄熱性を高めることができる。
ステー33は、ニップ形成部材32にその背面側から当接し、加圧ローラ23の加圧力に抗してニップ形成部材32を支持する当接部材である。本実施形態では、ステー33は、用紙搬送方向の両側にそれぞれ設けられた一対の部材であり、それぞれのステー33がその一端側でニップ形成部材32に当接し、用紙搬送方向と垂直な方向であって、加圧ローラ23の加圧方向(図2における上下方向)へ延在している。各ステー33は、ハロゲンヒータ31a、31bの用紙搬送方向両側に設けられている。言い換えると、一対のステー33によってハロゲンヒータ31a、31bが挟まれている。
なお、ステー33がニップ形成部材32を「支持する」とは、加圧ローラ23の加圧方向(図の上下方向)に延在した部分、あるいは、厚みを持った部分を有するステー33が、ニップ形成部材32に対して、加圧ローラ23と反対側(図の上側)から当接することをいう。これにより、加圧ローラ23からの加圧力によるニップ形成部材32の撓み(本実施形態では、特にニップ形成部材32の長手方向の撓み)を抑制するものである。上記の加圧方向に延在する、とは、加圧ローラ23の加圧方向と同一の方向に限らず、加圧ローラ23の加圧方向から、ある程度の角度をもった方向へ延在する場合も含むものである。これらの場合でも、ステー33が、加圧ローラ23からの加圧力に抗してニップ形成部材32の撓みを抑制できることはもちろんである。
各ステー33が、加圧ローラ23の加圧方向に延在していることで、加圧方向の剛性が高まり、加圧ローラ23の加圧力によるニップ形成部32aの撓みが抑制される。このため、長手方向に渡って均一な幅のニップ部が得られる。特に、このような加圧方向に延在するステー33が、ニップ形成部32aの用紙搬送方向両端側(図2の左右両側)に設けられることで、ニップ形成部32aをその両側で支持することができ、ニップ形成部32aの撓みを効果的に抑制することができる。ステー33は、その剛性を確保するため、SUSやSECCなどの鉄系金属材料によって形成されることが好ましい。また、ステー33は、その剛性を確保するために相応の厚みで設けられ、遮蔽部材34よりも厚みが厚く設けられている。
遮蔽部材34は、二つのハロゲンヒータ31a、31b間の熱を遮蔽する部材である。遮蔽部材34は、ニップ形成部材32にその一端で接触し、用紙搬送方向と垂直な方向へ延在する起立部(当接部)34aと、起立部34aに連続して設けられ、用紙搬送方向下流側へ折り曲げられた折り曲げ部(遮蔽部)34bとを有する。折り曲げ部34bは、定着ベルト22の幅方向に対して垂直な断面(図2の紙面)において、両ハロゲンヒータ31a、31b間に配置され、両ハロゲンヒータ31a、31b間の熱移動を遮蔽する遮蔽部である。一例として、遮蔽部材34は、板状の金属板を折り曲げ成形して形成することができる。
このような定着装置5による用紙Pへの定着動作を行う際には、加圧ローラ23が、画像形成装置本体に設けられた駆動源によって図2中の矢印Aで示す方向に回転駆動し、定着ベルト22が加圧ローラ23の回転に伴って従動回転する。また、ハロゲンヒータ31a、31bによって定着ベルト22が定着温度まで加熱される。そして、定着ベルト22と加圧ローラ23との間(定着ニップN)に未定着画像Tが転写された用紙Pが搬送されると、回転する定着ベルト22と加圧ローラ23とによって用紙Pが搬送され定着ニップNを通過する。このとき、用紙Pに対して熱と圧力が付与されることで、未定着画像Tが用紙Pに定着される。
図4に示すように、定着ベルト22は、その両端部に挿入された一対のベルト支持部材35によって回転可能に支持されている。このように、定着ベルト22の内周にベルト支持部材35が挿入されることによって、定着ベルト22は非回転状態では基本的に周方向の張力が付与されない状態、いわゆるフリーベルト方式で支持されている。
図3~図5に示すように、ベルト支持部材35は、定着ベルト22の内周に挿入されて定着ベルト22を支持するC字状の支持部35aと、定着ベルト22の端面に接触して定着ベルト22の幅方向移動(片寄り)を規制するフランジ状の規制部35bと、を有している。支持部35aは、図6に示す例のように、全周に渡って連続する筒状であってもよい。各ベルト支持部材35は、定着装置5を構成するフレームである一対の側板36(図4参照)に固定されている。また、ベルト支持部材35には、開口部35c(図5参照)が設けられており、この開口部35cを通してハロゲンヒータ31a、31bやステー33の両端部が各側板36に固定されている。ハロゲンヒータ31a、31bやステー33は、ベルト支持部材35に固定されてもよい。
次に、本実施形態のハロゲンヒータ31a、31bにより、定着ベルト22を加熱する際の様子について説明する。
図2に示すように、画像形成動作が開始された場合等、それぞれのハロゲンヒータ31a、31bに通電されると、ハロゲンヒータ31a、31bから輻射熱が輻射される。
ハロゲンヒータ31aは、図の左右でステー33によって挟み込まれると共に、遮蔽部材34の折り曲げ部34bによって図の下側への熱移動を遮蔽されている。従って、図中矢印方向で示すように、ハロゲンヒータ31aは定着ベルト22の図の上方側を主に加熱する。また、ハロゲンヒータ31bは、図の左右でステー33によって挟み込まれると共に、折り曲げ部34bによって図の上側への熱移動を遮蔽されている。従って、図中矢印方向で示すように、ハロゲンヒータ31bは、ニップ形成部材32を介して、定着ベルト22の定着ニップNの側を主に加熱する。
このように、二つのハロゲンヒータ31a、31bの間に配置された折り曲げ部34bにより、両ヒータ間の熱移動が遮蔽されており、一方のヒータの輻射熱による他方のヒータの加熱を抑制できる。従って、例えばヒータ31a、31bによる長時間の加熱時等に、ヒータ31a、31b自身が高温になってその耐熱温度を超えてしまうことを防止できる。また、お互いのヒータ31a、31b同士の加熱により、定着ベルト22の加熱に寄与しない無駄な熱量が増加することを防止できる。
さらに本実施形態では、遮蔽部材34の一端側である起立部34aの一端がニップ形成部材32に当接させることで、遮蔽部材34の熱を、ニップ形成部材32を介して定着ベルト22に伝達することができる。特に折り曲げ部34bは、前述のように両ヒータ31a、31b間に配置されて両者の輻射熱を受けており、その熱を、ニップ形成部材32を介して定着ベルト22に伝達することができ、定着ベルト22を効率良く加熱することができる。さらに、遮蔽部材34が受けた熱をニップ形成部材32に伝達することで、両ヒータ31a、31bによる長時間の加熱時等に、遮蔽部材34が高温化することを抑制できる。従って、この遮蔽部材34に輻射熱を反射する反射部材としての機能を持たせる場合には遮蔽部材34の高温変色に伴う反射率の低下を抑制することもできる。
上記遮蔽部材34はその長手方向(図2の紙面に垂直な方向)に延在して設けられているが、その一部が切り欠かれた形状をしていてもよい。例えば、図14(a)に示すように、起立部34aの長手方向中央側に切り欠き部34cを設けることができる。このように、遮蔽部材34の両ヒータ31a、31b間に配置される部分(折り曲げ部34b)以外の部分に切り欠き部34cを設けることで、遮蔽部材34の遮蔽機能を損なうことなく、遮蔽部材34の熱容量を小さくすることができる。従って、遮蔽部材34が温まりやすくなり、その熱量を、起立部34aを介してニップ形成部材32に効率良く伝達することができる。特に本実施形態では、ヒータ31bが長手方向端部側を加熱領域としており、この加熱領域以外の部分に切り欠き部34cを設けることで、起立部34aがヒータ31bによって効率良く加熱される。
また、本実施形態とは異なる構成として、ヒータ31bが長手方向中央側を加熱領域とする場合には、図14(b)に示すように、長手方向中央側の範囲にのみ設けられた起立部34aを有する遮蔽部材34とし、遮蔽部材34の熱容量を小さくすることもできる。ただし、図14(a)および図14(b)に示す遮蔽部材34には、起立部34aの一端側に、用紙搬送方向に延在する第2の折り曲げ部34dが設けられる。
以下、上記実施形態と異なるステーや遮蔽部材を有する定着装置について説明する。なお、各実施形態では、前述した実施形態と同様の点は適宜省略し、構成が異なる点を中心に説明する。
図7に示すように、本実施形態では、定着装置5に設けられた一対のステー33a、33bのうち、用紙搬送方向上流側に設けられたステー33bがその途中で屈曲した形状をなしている。具体的には、ステー33bは、その一端側でニップ形成部材32に当接し、用紙搬送方向と垂直な方向で、定着ベルト22の幅方向と異なる方向へ延在する起立部(当接部)33b1と、起立部33b1に連続して設けられ、用紙搬送方向上流側へ折り曲げられた折り曲げ部33b2とを有する。
折り曲げ部33b2は、両ヒータ31a、31bの間に設けられる。つまり、折り曲げ部33b2は両ヒータ31a、31b間の熱移動を遮蔽する遮蔽部であり、本実施形態では、ステー33bは遮蔽部材としても機能する。
このように、本実施形態では、両ヒータ31a、31bの間に遮蔽部材34の折り曲げ部34bとステー33の折り曲げ部33b2とが設けられる。また、折り曲げ部34bと折り曲げ部33b2との間には空気層を介している。つまり、両ヒータ31a、31b間に、折り曲げ部34b、空気層、そして折り曲げ部33b2が設けられていることになる。両ヒータ31a、31b間に二つの異なる部材による二つの遮蔽部を設けることで、両ヒータ31a、31b間の熱移動の遮蔽効果を向上させることができる。
また、前述の実施形態と比較すると、本実施形態では、ステー33がその途中で折り曲げられていることにより、ステー33bの上端(折り曲げ部33bの上端面)がハロゲンヒータ31aよりも図の下側に設けられており、ヒータ31aの輻射熱が届く定着ベルト22の範囲が広くなっている。
また、図8に示すように、ステー33がハロゲンヒータ31aから離れる方向へ屈曲した形状であってもよい。本実施形態では、ステー33a、33bが、起立部33a1、33b1と、起立部33a1に連続して設けられ、ヒータ31aから離反する方向で、定着ベルト22の径方向外側へ屈曲した屈曲部33a3、33b3とをそれぞれ有する。これにより、ステー33a、33b(そして遮蔽部材34)の上端が、ヒータ31aよりも下側に設けられており、ヒータ31aの輻射熱が届く定着ベルト22の範囲をより広くすることができる。本実施形態では、両ステー33a、33bが屈曲部33a3、33b3をそれぞれ有する構成としたが、そのいずれか一方とすることもできる。
図9に示すように、遮蔽部材34の表面に塗装面40を設けることもできる。塗装面40を、遮蔽部材34の表面よりも熱または光(本実施形態では赤外線)の吸収率の高い黒色の塗布剤を塗布して形成することで、遮蔽部材34がヒータ31a、31bからの熱を効率良く吸収し、遮蔽部材34からニップ形成部材32に伝達される熱量を大きくすることができる。従って、定着ニップNにおいて定着ベルト22を効率的に加熱することができる。
またこれとは逆に、塗装面40を、遮蔽部材34の表面よりも熱または光(本実施形態では赤外線)の反射率の高い塗布剤を塗布して形成することもできる。これにより、ヒータ31a、31bから遮蔽部材34へ輻射された熱のうち、遮蔽部材34から定着ベルト22やニップ形成部材32へ反射する熱量を大きくすることができる。これにより、遮蔽部材34の過昇温を防止できる。特に本実施形態では、前述のように、遮蔽部材34がニップ形成部材32に接触してニップ形成部材32に伝熱する構成となっているため、遮蔽部材34が高温になりにくい。従って、ヒータ31a、31bによる長時間の加熱を行っても遮蔽部材34の高温化変色に伴う反射率の低下を抑制することができる。
また、これらの塗布剤を組み合わせて塗布することもできる。例えば、遮蔽部材34の塗装面40のうち、ヒータ31a側の塗装面40aを赤外線の反射率の高い黒色の塗布剤を塗布して形成し、ヒータ31b側の塗装面40bを赤外線の吸収率の高い塗布剤を塗布して形成することもできる。これにより、遮蔽部材34からの反射によって定着ベルト22に到達するヒータ31aの輻射熱が増加し、定着ベルト22の図の上側部分を効率良く加熱することができる。また、遮蔽部材34の塗装面40bに吸収されるヒータ31bの輻射熱の量が増加し、遮蔽部材34からニップ形成部材32に伝達される熱量が大きくなる。
さらに、図10に示すように、ステー33の屈曲部33a3、33b3のうち、ヒータ31a側の面に塗装面41を設けることもできる。塗装面41は、折り曲げ部33a2、33b2のヒータ31a側の面よりも熱または光(本実施形態では赤外線)の反射率の高い塗布剤を塗布して形成される。これにより、ステー33に吸収されるヒータ31aからの輻射熱を小さくし、定着ベルト22を効率的に加熱することができる。また、このような塗装面40,41についても、前述のように、種類の異なる塗布剤を組み合わせて塗布できることはもちろんである。さらに、図9等で示したステー33a、33bに塗装面を設けることも可能である。
以上の塗装面は、ステーや遮蔽部材の長手方向全域にわたって設けることもできるし、部分的に設けてもよい。例えば、ヒータ31aに対向する面にはその長手方向中央側(定着ベルトの幅方向中央側)にのみ塗装剤を塗布し、ヒータ31bに対向する面にはその長手方向端部側にのみ塗装剤を塗布する等、ヒータ31a、31bの加熱領域併せて塗装面の領域を設定することもできる。これにより、不要な塗装を避けて塗装のコストを小さくすることができる。
また、ステー33b(あるいはステー33a)を遮蔽部材として機能させ、別途、遮蔽部材34を設けない構成とすることもできる。例えば、図11に示す定着装置5では、一対のステー33a、33bのうち、用紙搬送方向下流側のステー(遮蔽部材)33bが、ニップ形成部材32に当接する起立部(当接部)33b1と、起立部33b1に連続して設けられ、用紙搬送方向下流側へ折り曲げられた折り曲げ部(遮蔽部)33b2とを有し、ステー33bが遮蔽部材として機能する。
折り曲げ部33b2は、両ヒータ31a、31b間に配置され、両者の間の熱移動を遮蔽することができる。また、ステー33bはその一端側でニップ形成部材32に当接しており、両ヒータ31a、31bから受けた熱をニップ形成部材32へ伝達することができる。
また上記の構成では、ステー33bのニップ形成部材32に対する接触面積を、ステー33aよりも大きくすることが好ましい。ステー33a、33bは、ニップ形成部材32をその背面側から支持させる部材であるため、図2の遮蔽部材34と比較すると、その厚みが厚く、熱容量も大きく設定されている。そして、折り曲げ部33b2を有し、両ヒータ31a、31bからの熱をより多く受けるステー33bと比較すると、ステー33aは、相対的に両ヒータ31a、31bから受ける熱が小さく高温になりにくい。従って、ステー33aは、ニップ形成部材32を支持するための接触に留め、ステー33bは、両ヒータ31a、31bによる加熱時の温度上昇が大きい場合には、ニップ形成部材32との接触面積を大きくし、ステー33bからニップ形成部材32への熱移動を促す構成とすることが好ましい。ステー33bのニップ形成部材32に対する接触面積を相対的に大きくする方法としては、例えば、図12(a)に示すように、ステー33bのニップ形成部材32に接触する一端側の厚みを部分的に大きくしてステー33aよりも大きくしたり、図12(b)に示すように、ステー33aを長手方向(図の左右方向)で断続的にニップ形成部材32に当接させてその接触面積を小さくする等の方法を採用することができる。
このように、ステー33bが遮蔽部材としての機能を兼ねることで、部品点数を減らし、定着装置5のコストダウンを図ることができる。また、遮蔽部材を別途設ける構成と比較すると、ステー33b自体の厚みを厚くしてその熱容量を大きくすることができるので、ステー33bが両ヒータ31a、31bによって長時間加熱されても、その温度上昇が緩やかになる。対して、前述した各実施形態のように、遮蔽部材を別部材として設けることで、ステー33bを遮蔽部材とする場合と比較して、厚みが薄く熱容量を小さくすることができるため、ニップ形成部材32へ効率良く熱を伝達できるという利点がある。
また、図11に示すステー33a、33bについても、その表面に、当該表面よりも熱または光(本実施形態では赤外線)の吸収率の高い黒色の塗布剤を塗布して両ヒータ31a、31bからの輻射熱の吸収率を高めてもよいし、これとは逆に、熱または光(本実施形態では赤外線)の反射率の高い塗布剤を塗布することもできる。また、その組み合わせであってもよい。さらに、ステー33の長手方向に対して部分的に塗装することもできる。
また、図13に示す実施形態では、ヒータ31a、31bそれぞれの側に遮蔽部材42、43が設けられると共に、ステー33に遮蔽部332が設けられる。
より詳細には、ステー33は、用紙搬送方向と垂直な方向へ延在する起立部(当接部)331,331と、両起立部331をニップ形成部材32の側とは反対側で橋架する遮蔽部332とを有する。起立部331は、ニップ形成部32aの用紙搬送方向両端側(図の左右側)でニップ形成部32aにその背面側から当接し、用紙搬送方向両端でニップ形成部32aの撓みを抑制している。遮蔽部332は、定着ベルト22の幅方向と垂直な断面で、ヒータ31a、31bの間に配置され、両ヒータ31a、31b間の熱移動を遮蔽する部分である。このように、本実施形態ではステー33が遮蔽部材として機能する。
遮蔽部材42は、用紙搬送方向に延在し、定着ベルト22の幅方向と垂直な断面で、ヒータ31a、31bの間に配置された第一部分と、第一部分の一端側から用紙搬送方向と垂直な方向に延在する第二部分とからなる断面略L字状をなしている。遮蔽部材42は、第一部分によって両ヒータ31a、31b間の熱移動を遮蔽すると共に、第二部分によってヒータ31aから用紙搬送方向上流側への熱の輻射の一部を遮蔽している。
遮蔽部材43は、用紙搬送方向両側で、用紙搬送方向と垂直な方向へ延在する起立部と、これらの起立部をつなぎ、定着ベルト22の幅方向と垂直な断面で、ヒータ31a、31bの間に配置され、両ヒータ31a、31b間の熱移動を遮蔽する遮蔽部とからなる。遮蔽部材43は、ヒータ31bのニップ形成部材32側以外の部分を覆うようにして設けられる。遮蔽部材43は起立部の部分でニップ形成部材32に当接し、ヒータ31bから受けた熱をニップ形成部材32に伝達することができる。
特に本実施形態では、遮蔽部材42、43は熱または光(本実施形態では赤外線)を反射する反射部材として機能する。つまり、遮蔽部材42、43は熱または光の反射率の高い部材によって構成され、ヒータ31a、31bから遮蔽部材42、43に到達した輻射熱を反射することができる。これにより、遮蔽部材42、43の過昇温を防止すると共に、定着ベルト22の加熱効率を向上させることができる。ただし、前述の実施形態と同様、遮蔽部材42、43のヒータ31a、31bに対向する面に、これらの面よりも熱または光の反射率の高い塗布剤を塗布して形成することもできる。
本実施形態では、両ヒータ31a、31b間に、遮蔽部材42、ステー33の遮蔽部332、空気層、および、遮蔽部材43が介在しており、両ヒータ31a、31b同士の加熱をより効果的に防止することができる。特にヒータ31bは、定着ニップNに対向する部分以外を遮蔽部材43に覆われており、定着ニップNの部分を効率良く加熱することができる。
また、図15に示す実施形態では、遮蔽部材34に設けられた折り曲げ部(遮蔽部)34bが、ニップ形成部材32に対して並行ではなく、傾斜した方向へ延在している。具体的には、折り曲げ部34bは、起立部34aに連続する一端側から他端側へ向かうに従って、図の上側、つまり、ヒータ31aに接近する側へ傾斜している。従って、折り曲げ部34bをよりヒータ31aに接近させることができ、ヒータ31aの輻射熱を効率良く定着ベルト22側へ反射することができる。従って、ヒータ31aが定着ベルト22の幅方向中央側を効率良く加熱することができる。
またヒータ31aに対向する折り曲げ部34bおよびステー33の面には、その表面よりも赤外線の反射率の高い塗布剤を塗布した塗装面40aおよび塗装面41を設ける。これにより、ヒータ31aからの輻射熱をより効率良く定着ベルト22側へ反射することができる。なお、折り曲げ部34bのヒータ31b側の面には、その表面よりも赤外線の吸収率の高い塗布剤を塗布した塗装面40bを設け、遮蔽部材34からニップ形成部材32に伝達される熱量を増加させている。
さらに、図16に示すように、折り曲げ部34bの先端に、ステー33a側へ折り曲げられた第2の折り曲げ部34dを設けてもよい。これにより、ヒータ31bの外周面側を、遮蔽部材34、ステー33aおよびニップ形成部材32により囲うことができ、ヒータ31bの輻射熱を効率良くニップ形成部材32に伝達することができる。
上記の折り曲げ部34bを長手方向で部分的に傾斜させることもできる。例えば、遮蔽部材34の長手方向において、ヒータ31aの加熱領域に対応する部分のみ折り曲げ部34bを部分的に傾斜させた傾斜部を設け、その他の部分はニップ形成部材32に対して並行にすることもできる。また、上記の塗装面は、ステー33の長手方向に対して部分的に設けることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
本発明に係る画像形成装置は、図1に示すモノクロ画像形成装置に限らず、カラー画像形成装置や、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
記録媒体としては、用紙P(普通紙)の他、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、プラスチックフィルム、プリプレグ、銅箔等が含まれる。
本発明の遮蔽部材における、両加熱部材間の熱移動の遮蔽とは、完全な熱の遮断を必ずしも意味するものではなく、その一部を遮蔽する場合も当然含むものである。例えば図2では、遮蔽部材34の折り曲げ部34bの図の右端とステー33との隙間により、両ヒータ31a、31b間での熱移動がなされる場合もあるが、この場合でも、遮蔽部材34は部分的に両ヒータ31a、31b間の熱移動を遮蔽している。
1 画像形成装置
5 定着装置
22 定着ベルト(定着部材)
23 加圧ローラ(加圧部材)
31a、31b ハロゲンヒータ(加熱部材)
32 ニップ形成部材
32a ニップ形成部
33 ステー(当接部材)
33a1、33b1 起立部(当接部)
33b2 折り曲げ部(遮蔽部)
33a3、33b3 屈曲部
34 遮蔽部材
34a 起立部(当接部)
34b 折り曲げ部(遮蔽部)
N 定着ニップ
P 用紙(記録媒体)
特開2016-35601号公報

Claims (15)

  1. 筒状の定着部材と、
    前記定着部材の外周面を加圧する加圧部材と、
    前記定着部材の内側に設けられ、当該定着部材を介して前記加圧部材に当接して定着ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材の内側に設けられ、前記定着部材を加熱するための複数の加熱部材と、
    前記定着部材の内側に設けられ、前記加熱部材からの熱を遮蔽する遮蔽部材とを備えた定着装置であって、
    前記複数の加熱部材には、記録媒体搬送方向と垂直な方向で、前記定着部材の幅方向と異なる方向において、前記ニップ形成部材に近接して設けられた一方の加熱部材と、前記一方の加熱部材よりも前記ニップ形成部材から離れて設けられた他方の加熱部材とが含まれ、
    前記遮蔽部材は、前記定着部材の幅方向と交差する断面において、前記一方の加熱部材と前記他方の加熱部材との間に介在し、
    前記遮蔽部材は前記ニップ形成部材に当接し、
    前記遮蔽部材とは別に、前記定着部材の内側に設けられ、前記加圧部材とは反対側から前記ニップ形成部材を支持する支持部材を有し、
    前記支持部材は、前記加熱部材同士の間に配置された遮蔽部を有しないことを特徴とする定着装置。
  2. 前記支持部材とは別に、前記定着部材の内側に設けられ、前記加圧部材とは反対側から前記ニップ形成部材を支持する異なる支持部材を有し、
    前記異なる支持部材は、前記加熱部材同士の間に配置された遮蔽部を有する請求項1記載の定着装置。
  3. 前記遮蔽部材は前記加圧部材とは反対側から前記ニップ形成部材に当接する請求項1または2記載の定着装置。
  4. 前記支持部材は、前記遮蔽部材よりも前記ニップ形成部材との接触面積が小さい請求項記載の定着装置。
  5. 前記支持部材は、前記ニップ形成部材に当接し、記録媒体搬送方向に交差した方向で、前記定着部材の幅方向と異なる方向へ延在する当接部と、前記当接部に連続して設けられ、前記当接部と異なる方向であって、前記他方の加熱部材に対して離れる方向へ延在する屈曲部とを有する請求項記載の定着装置。
  6. 前記支持部材の前記加熱部材に対向する面に、当該遮蔽部材の表面よりも光または熱反射率の高い塗布剤が塗布される請求項1から5いずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記遮蔽部材の前記加熱部材に対向する面に、当該遮蔽部材の表面よりも光または熱吸収率の高い塗布剤が塗布される請求項1からいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記遮蔽部材の前記加熱部材に対向する面に、当該遮蔽部材の表面よりも光または熱反射率の高い塗布剤が塗布される請求項1からいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記遮蔽部材は、前記一方の加熱部材および前記他方の加熱部材にそれぞれ異なる面を対向させ、
    前記一方の加熱部材に対向する面に、当該遮蔽部材の表面よりも光または熱吸収率の高い塗布剤が塗布され、
    前記他方の加熱部材に対向する面に、当該遮蔽部材の表面よりも光または熱反射率の高い塗布剤が塗布される請求項7または8記載の定着装置。
  10. 前記塗布剤は、前記定着部材の幅方向において、当該塗布剤が塗布される前記遮蔽部材の面が対向する、前記加熱部材の加熱領域に対応する領域にのみ塗布されている請求項7から9いずれか1項に記載の定着装置。
  11. 前記遮蔽部材は、前記記録媒体搬送方向に交差する方向で、前記定着部材の幅方向と異なる方向に延在する起立部と、当該起立部に連続して設けられ、前記定着部材の幅方向と交差する断面において、前記一方の加熱部材と前記他方の加熱部材との間に介在する遮蔽部とを有し、
    前記定着部材の幅方向と交差する断面において、前記遮蔽部は、前記ニップ形成部材に対して傾斜した方向へ延在し、当該傾斜方向は、前記起立部側である一端側から他端側へ向けて、前記ニップ形成部材に平行な方向よりも前記他方の加熱部材に接近する方向である請求項1から10いずれか1項に記載の定着装置。
  12. 前記遮蔽部は、前記定着部材の幅方向において、前記他方の加熱部材の加熱領域に対応する領域のみが、前記ニップ形成部材に対して傾斜して設けられる請求項11記載の定着装置。
  13. 筒状の定着部材と、
    前記定着部材の外周面を加圧する加圧部材と、
    前記定着部材の内側に設けられ、当該定着部材を介して前記加圧部材に当接して定着ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材の内側に設けられ、前記定着部材を加熱するための複数の加熱部材と、
    前記定着部材の内側に設けられ、前記加熱部材からの熱を遮蔽する遮蔽部材とを備えた定着装置であって、
    前記複数の加熱部材には、記録媒体搬送方向と垂直な方向で、前記定着部材の幅方向と異なる方向において、前記ニップ形成部材に近接して設けられた一方の加熱部材と、前記一方の加熱部材よりも前記ニップ形成部材から離れて設けられた他方の加熱部材とが含まれ、
    前記遮蔽部材は、前記定着部材の幅方向と交差する断面において、前記一方の加熱部材と前記他方の加熱部材との間に介在し、
    前記遮蔽部材は前記ニップ形成部材に前記加圧部材と反対側から当接し、
    前記加圧部材とは反対側から前記ニップ形成部材に当接する異なる当接部材をさらに有し、
    前記異なる当接部材は、前記遮蔽部材よりも前記ニップ形成部材との接触面積が小さいことを特徴とする定着装置。
  14. 筒状の定着部材と、
    前記定着部材の外周面を加圧する加圧部材と、
    前記定着部材の内側に設けられ、当該定着部材を介して前記加圧部材に当接して定着ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材の内側に設けられ、前記定着部材を加熱するための複数の加熱部材と、
    前記定着部材の内側に設けられ、前記加熱部材からの熱を遮蔽する遮蔽部材とを備えた定着装置であって、
    前記複数の加熱部材には、記録媒体搬送方向と垂直な方向で、前記定着部材の幅方向と異なる方向において、前記ニップ形成部材に近接して設けられた一方の加熱部材と、前記一方の加熱部材よりも前記ニップ形成部材から離れて設けられた他方の加熱部材とが含まれ、
    前記遮蔽部材は、前記定着部材の幅方向と交差する断面において、前記一方の加熱部材と前記他方の加熱部材との間に介在し、
    前記遮蔽部材は前記ニップ形成部材に当接し、
    前記遮蔽部材とは別に、前記定着部材の内側に設けられ、前記加圧部材とは反対側から前記ニップ形成部材に当接する当接部材をさらに有し、
    前記当接部材は、前記ニップ形成部材に当接し、記録媒体搬送方向に交差した方向で、前記定着部材の幅方向と異なる方向へ延在する当接部と、前記当接部に連続して設けられ、前記当接部と異なる方向であって、前記他方の加熱部材に対して離れる方向へ延在する屈曲部とを有することを特徴とする定着装置。
  15. 請求項1から14いずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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