JP7422041B2 - 仮設手すり - Google Patents

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Description

本発明は、仮設手すりに関する。
例えば、特開2020-25742号公報に開示された便器用手すりは、設置基台に肘付手摺ユニットが取り付けられている。設置基台は、着座式トイレの前部近傍に設置されている。肘付手摺ユニットは、設置基台の左右方向の一端側又は両端側に、該設置基台から立設された支柱と、該支柱の上端において上記着座式トイレの前後方向へ延出するように取り付けられた側部肘掛とを備えている。
特開2020-25742号公報
ところで、特開2020-25742号公報は、設置基台に手すりの支柱が設けられている。設置基台には、手すりの支柱を取り付けるため、複数の孔が形成されている。このような孔が多いと、加工に要するコストも嵩むし、見栄えも悪くなる。また、設置基台の上は、使用者が立ったり、座ったりする際に足で触れるところである。また、トイレの前方で使用されるため、尿が飛散したりする。このため、本発明者は、設置基台の上にマットを敷くことを検討している。しかし、手すりの支柱の位置が変更されるような場合には、支柱が邪魔になる場合がある。
ここで開示される仮設手すりは、ベースプレートと、少なくとも1つの手すりと、ベースプレートに敷かれるマットとを備えている。ベースプレートは、前後方向および左右方向が予め定められており、かつ、左右方向の少なくとも一方に手すりが取付けられる複数の取付部を有している。マットは、ベースプレートの上面に応じた形状を有しており、かつ、複数の取付部に合わせて選択的に切り欠く部分に沿ったミシン目を有している。かかる仮設手すりによれば、手すりが取り付けられる取付部がベースプレートに複数形成されているが、1つのマットで対応することができる。
ミシン目は、取付部に合わせて切り欠く部分からマットの縁に向けて形成されていてもよい。ミシン目は、マットの縁の近傍で途切れていてもよい。ミシン目には、取付部に合わせて選択的に切り欠く部分の形状の角部に応じた部位にRが形成されていてもよい。ミシン目は、複数の取付部に合わせて選択的に切り欠く部分の境目で途切れていてもよい。ベースプレートは、上方に盛り上がった周縁部と、周縁部を除いた平坦な平坦部とを有していてもよい。この場合、マットは、周縁部と平坦部を覆っているとよい。ベースプレートの後側の中央部は、前方に凹んでいてもよい。ベースプレートの周縁部のうち後側の周縁部は、前側の周縁部よりも急激に盛り上がっていてもよい。マットは、周縁部を覆う部分のうち、少なくとも後側の周縁部を覆う部分に切れ込みが形成されていてもよい。切れ込みは、当該マットの周縁の接線方向に対して直交する方向に沿って形成されていてもよい。
マットは、ベースプレートの平坦部と後側の周縁部との境目に合わせてミシン目がさらに形成されていてもよい。マットには、ベースプレートの平坦部と後側の周縁部との境目に合わせてミシン目がさらに形成されており、境目に合わせて形成されたミシン目は、切れ込みが形成された部分で途切れていてもよい。ベースプレートの左右両側の周縁部は、前側の周縁部よりも急な角度で盛り上がっていてもよい。ベースプレートの平坦部と左右の周縁部との境目は、前後方向に向いている。この場合、マットは、パイルが波状あるいは畝状に平行に並べられたコードマットであり、パイルが並べられた方向がベースプレートの前後方向に向いていてもよい。マットは、ベースプレートに重ねられる裏面にフィルム層を有していてもよい。フィルム層は粘着性を有していてもよい。
図1は、仮設手すり10の斜視図である。 図2は、仮設手すり10の平面図である。 図3は、ベースプレート11の斜視図である。 図4は、ベースプレート11に敷かれるマット20の平面図である。 図5は、柱31の基部31aの斜視図である。 図6は、手すり12の平面図である。 図7は、支柱部31bの横断断面図である。 図8は、アーム32の斜視図である。 図9は、アーム32および手すり部33の背面図である。 図10は、仮設手すり10の側面図である。 図11は、仮設手すり10の側面図である。 図12は、仮設手すり10の変形例を示す縦断側面図である。 図13は、仮設手すり10の変形例を示す側面図である。 図14は、柱31および手すり部33の変形例を示す側面図である。 図15は、基部31aを覆うカバー50を示す斜視図である。 図16は、柱31の基部31aの変形例を模式的に示す平面図である。
以下、ここで開示される仮設手すりの一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、ここで説明する実施形態および実施例は、本願発明の好適な一形態を例示するものであるが、特段の言及がない限りにおいて、本願発明を限定しない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜に省略または簡略化する。
図1は、仮設手すり10の斜視図である。図2は、仮設手すり10の平面図である。仮設手すり10は、図1に示されているように、ベースプレート11と、手すり12,13とを備えている。この仮設手すり10は、図1に示されているように、トイレ100の前方に設置される。ここでは、トイレ100の便座側から、前方に配置された仮設手すり10を見た状態で、仮設手すり10の前後左右が定められている。図1および図2に示された例では、便器に座った態勢の使用者の左側に配置された手すりを「左側の手すり」とし、使用者の右側に配置された手すりを「右側の手すり」とする。左側の手すり12は、ベースプレート11の左側において後方かつ外側の予め定められた位置に配置されている。右側の手すり13は、ベースプレート11の右側において前方かつ内側の予め定められた位置に配置されている。
〈ベースプレート11〉
図3は、ベースプレート11の斜視図である。ベースプレート11は、図3に示されているように、前後方向および左右方向が予め定められている。ベースプレート11は、略矩形のプレートである。ベースプレート11の後側の中央部は、前方に凹んでいる。ベースプレート11は、図1および2に示されているように、トイレ100の前方に設置される。トイレ100の前部は、ベースプレート11の後側の中央部の凹んだ部位11aに入り込む。そして、ベースプレート11の左右両側部の後側の部位は、トイレ100の前部の両側に配置されうる。
ベースプレート11は、例えば、鋼板やステンレス板で形成されているとよい。ベースプレート11は、持ち運びが可能で、かつ、手すり12,13に利用者や介助者の体重が掛けられた際でも、容易に持ち上がらない程度の重さを有しているとよい。ベースプレート11は、表面の化粧板が取り付けられていてもよい。また、裏面に、重量がある板が取り付けられていてもよい。
利用者には、トイレ100を利用する際に用いるために、手すり12,13をトイレ100に近づけて設置したいとのニーズが一定程度あると想定される。ベースプレート11は、上述のように後側の中央部の凹んだ部位11aを有している。手すり12,13をトイレ100に近づけて設置するとの観点では、後側の中央部の凹んだ部位11aの両側で、ベースプレート11の後ろ側の縁の近くに手すり12,13の支柱を立ててもよい。しかし、後側の中央部の凹んだ部位11aの両側では、ベースプレート11の幅が細くなっている。このため、手すり12,13の支柱を設置する位置を、ベースプレート11の後ろ側の縁に近づけ過ぎると、手すり12,13の支柱に利用者の体重が掛けられた時に、ベースプレート11が撓む場合がある。ベースプレート11が撓むと、手すり12,13が不安定になる場合がある。
ベースプレート11の撓みを小さく抑えるとの観点では、ベースプレート11は、全体として、所要の剛性を有しているとよい。図1に示された形態では、ベースプレート11は、上方に盛り上がった周縁部11dと、周縁部11dを除いて平坦な平坦部11eとを備えている。換言すると、ベースプレート11は、周縁部11dが盛り上がっているが、全体として平坦な形状を有している。かかる形状により、ベースプレート11の剛性が確保されている。つまり、ベースプレート11が単純な平板である場合に比べて、ベースプレート11が全体として撓みにくくなっている。ベースプレート11の前側は、後側よりも、周縁部11dが盛り上がる角度が緩やかである。さらに、ベースプレート11の後ろ側の縁に近づけ過ぎず、少し前寄りに手すり12,13の柱31を取り付けることとした。
ベースプレート11には、手すり12,13が取り付けられる予め定められた部位に取付部11b,11cが設けられている。手すり12は、ベースプレート11の左側に設けられている。手すり13は、ベースプレート11の右側に設けられている。取付部11b,11cは、ベースプレート11の左右両側部において、前後にずらした2箇所に設けられている。この実施形態では、図3に示されているように、ベースプレート11の左右の取付部11b,11cに、6つの取付孔11b1,11c1がそれぞれ形成されている。6つの取付孔11b1,11c1は、前後に長い略長方形の領域の四隅と中間位置に配置されている。6つの取付孔11b1,11c1のうち前側の4つと、後側の4つとがそれぞれ一組となって、前後にずらされた2箇所に取付部11b,11cが形成されている。6つの取付孔11b1,11c1のうち中間の2つの取付孔11b1,11c1は、前後にずらされた2箇所の取付部11b,11cで共通して用いられる。なお、この実施形態では、ベースプレート11の左右両側に手すりが設けられている。手すりは、特に言及されない限りにおいて、ベースプレート11の左右両側のうち一方にだけ設けられていてもよい。
この実施形態では、手すり12,13が取り付けられる取付部11b,11cは、ベースプレート11の平坦部11eに設けられている。このため、手すり12,13が取り付けられる取付部11b,11cは、ベースプレート11の周縁部11dよりも少し内寄りに設けられている。手すり12,13には、内側から外側に向けて利用者の体重が掛けられる傾向がある。この実施形態では、手すり12,13が取り付けられる取付部11b,11cが、ベースプレート11の周縁部11dよりも内側に設けられている。さらに、ベースプレート11の周縁部11dが盛り上がっている。このため、ベースプレート11の内側から外側に向けて手すり12,13に利用者の体重が掛けられても、ベースプレート11が撓みにくい。
ベースプレート11の周縁部11dのうち前側の周縁部11d1は、後側の周縁部11d2よりも緩やかに盛り上がっている。他方で、ベースプレート11の後側の中央部11aは、平面視において前方に凹んでいる。ベースプレート11の後側の中央部11aは、急激に盛り上がっている。左右両側の周縁部11d3,11d4についても前側の周縁部11d1よりも急激に盛り上がっている。このベースプレート11では、前側の周縁部11d1の傾斜が緩やかなので使用者が躓きにくい。また、ベースプレート11の後側の周縁部11d2は、前方に凹み、かつ、急激に盛り上がっている。このため、ベースプレート11は、トイレ100に近づけて設置することができ、トイレ100により近い位置においてベースプレート11の後ろ側の平坦部が広く確保され、使用者が足を引く足引きスペースが広がる。このため、より便器に近いところに足を置きやすくなり、便器への立ち座りがしやすくなる。また、ベースプレート11の後側では、前方に凹み、かつ、周縁部が急激に盛り上がった形状になっている。このことよって、ベースプレート11の中央部の凹んだ部位11aの付近は、特に剛性が高く撓みにくい。ベースプレート11の手すり12,13に利用者の体重が掛けられても、ベースプレート11の中央部の凹んだ部位11aの付近が撓みにくい。
図1および図2では、ベースプレート11にマットが敷かれていない状態が図示されている。仮設手すり10のベースプレート11には、マットが敷かれてもよい。マットは、ベースプレート11の上面を概ね覆うように設けられるとよい。マットは、例えば、取り外し可能なシートやマットでもよく、いわゆる吸着マットなどを採用することができる。ベースプレート11に鋼板材料が用いられる場合でも、マットが敷かれることによって足触りがよく、滑りにくくなり、使用感が向上する。マットは、適宜に取り外し、交換または洗濯されることによって、ベースプレート11の表面が清潔に保たれる。
図4は、ベースプレート11に敷かれるマット20の平面図である。図4では、マット20の左下の角がめくり上げられ、部分的に裏返された状態で図示されている。マット20は、ベースプレート11の上面に応じた形状を有している。この実施形態では、ベースプレート11の後側の中央部の凹んだ部位11aに応じて、マット20の後側の中央部21は前方に向けて凹んでいる。また、マット20は、ミシン目20a、切れ込み20b、ミシン目20c,20dを備えている。ここでミシン目20a,20c,20dでは、マット20が予め定められた線に沿って間欠的にカットされている。切れ込み20bでは、マット20にスリットが形成されている。
〈ミシン目20a〉
ミシン目20aは、図4に示されているように、マット20における、ベースプレート11の平坦部11eとベースプレート11の後側の周縁部11d2との境目11f(図2参照)に沿って形成されている。ベースプレート11の平坦部11eと後側の周縁部11d2との境目11fは、図2に示されているように、ベースプレート11の平坦部11eと傾斜した後側の周縁部11d2との境目11fに沿って設定されている。ミシン目20aは、概ねかかる境目11fに沿って形成されている。ミシン目20aは、マット20を切り離すことは目的にされておらず、マット20が折れ曲れ易いように、適度に間欠的にカットされているとよい。かかるミシン目20aによって、ベースプレート11の平坦部11eとベースプレート11の後側の周縁部11d2との境目11fに沿って、マット20が折り曲げられ易くなる。このため、マット20がベースプレート11の上面に合わせて貼り付けられ易い。
かかるミシン目20aは、マット20がベースプレート11の平坦部11eと傾斜した後側の周縁部11d2との境目11fに沿って折れ曲れ易くするものである。かかる観点で、ミシン目20aは、当該境目11fに沿って断続的に形成されていてもよい。つまり、ミシン目20aは、境目11fに沿って完全に連続していなくてもよい。この実施形態では、後述するが、ベースプレート11の周縁部11dを覆う部分のうち、後側の周縁部11d2を覆う部分に切れ込み20bが形成されている。ベースプレート11の平坦部11eと傾斜した後側の周縁部11d2との境目11fと、切れ込み20bが形成された部位とが交差する部分20a1とでは、それぞれミシン目20aは途切れている。また、マット20の縁の近傍20a2も、ミシン目20aは、途切れている。このようにミシン目20aが途切れていることによって、ミシン目20aに沿ってマット20が切り離されるのが防止されうる。例えば、マット20が洗浄される際にミシン目20aに沿ってマット20が切り離されることは好ましくない。ミシン目20aが途切れる幅は、ミシン目20aに沿ってマット20が折れ曲るのを許容するが、マット20が容易に切り離されない程度に設定されているとよい。かかる観点で、ミシン目20aが途切れる幅は、例えば、8~20mm程度、例えば、10mmや12mmや15mm程度で設定されているとよい。
ミシン目20aは、マット20の縁の近傍20a2で途切れているとよく、図4に示された形態では、マット20の縁から少しマット20の内側に入った位置で、ミシン目20aが途切れており、マット20の縁にミシン目20aが存在している。この場合、マット20の縁にミシン目20aが存在しているので、マット20の縁はベースプレート11に沿って折れ曲りやすい。また、少しマット20の内側に入った位置で、ミシン目20aが途切れており、マット20の縁までミシン目20aが途切れていてもよい。つまり、マット20の縁にミシン目20aがなくてもよい。この場合、マット20の縁は、洗浄時などに切れにくくなる。このように、ミシン目20aに沿ってマット20が切り離されないとの観点において、ミシン目20aは、マット20の縁の近傍20a2で途切れているとよい。この場合、図4に示されているように、マット20の縁には、ミシン目20aがあってもよいし、図示は省略するが、マット20の縁には、ミシン目20aがなくてもよい。
〈切れ込み20b〉
切れ込み20bは、ベースプレート11の周縁部11dを覆う部分のうち、後側の周縁部11d2を覆う部分に形成されている。切れ込み20bは、スリットとも称される。ベースプレート11の後側の周縁部11d2は、前方に凹んでおり、さらに急激に盛り上がっている。切れ込み20bが形成されていない場合、ベースプレート11の当該部分に合わせて、マット20を三次元的に追従させることは難しい。この実施形態では、ベースプレート11の後側の周縁部11d2を覆う部分に、切れ込み20bが設けられている。切れ込み20bを通じて、マット20に切れ込みが入れられることによって、マット20をベースプレート11の後側の周縁部11d2に沿って折り曲げ易くなる。この実施形態では、切れ込み20bは、ベースプレートの周縁の接線方向に対して直交する方向に沿って形成されている。このため、ベースプレート11の後側の周縁部11d2に沿ってマット20が折り曲げられる際に、引っ張られる部分ではマット20は切れ込み20bに沿って開き、ミシン目20aが撓む部分では切れ込み20bで沿って重なる。このため、ベースプレート11の後側の周縁部11d2に沿って、張り合わされるマット20にシワが生じ難い。
切れ込み20bは、特に、ベースプレート11の後側の周縁部11d2が湾曲した部分に合わせて形成されている。ベースプレート11の後側の周縁部11d2が湾曲した部分では、マット20の周縁部が引っ張られたり、撓んだりし易い。この実施形態では、マット20の周縁部が引っ張られたり、撓んだりし易い部分に、周縁の接線方向に対して直交する方向に切れ込み20bが形成されている。このため、切れ込み20bが適宜に避けるので、マット20が引っ張られたり、撓んだりし難い。このため、ベースプレート11にマット20を貼り付ける際に、マット20にシワが生じ難い。マット20の周縁部において、マット20が引っ張られたり、撓んだりし易い部分には、このように周縁の接線方向に対して直交する方向に切れ込み20bが形成されているとよい。切れ込み20bは、さらには予め切り込みとして形成されていてもよい。
特に、この実施形態では、ベースプレート11の後側の中央部は、前方に凹んでいる。さらに、ベースプレート11の周縁部のうち後側の周縁部11d2は、前側の周縁部11d1よりも急激に盛り上がっている。これに対して、マット20の後側の周縁部には、前方に凹んだベースプレート11の後側の周縁部11d2の曲面に応じた適当な位置に、周縁の接線方向に対して直交する方向に切れ込み20bが複数形成されている。このため、マット20の周縁は、前方に凹んだベースプレート11の後側の周縁部11d2の曲面に合わせて、適宜に開いたり、重なったりでき、ベースプレート11の後側の周縁部11d2の曲面に合わせて適切に貼り付けられる。
この実施形態では、マット20の周縁部に、周縁の接線方向に対して直交する方向に切れ込み20bを形成されている。切れ込み20bが形成される位置や数などは、ベースプレート11にマット20を貼り付ける際にマット20に生じるシワを抑制するとの観点で、適当に設定されるとよい。例えば、切れ込み20bが形成される位置は、マット20の後側の周縁部に限定されない。また、切れ込み20bは、マット20の縁に向けて幅が広がるように、略V字に形成されていてもよい。例えば、ベースプレート11の後側の周縁部11d2に沿って折り曲げられる際に、マット20が余剰に折り重なる部分では、ベースプレート11の後側の周縁部11d2に合わせて略V字に切り込みが形成されていてもよい。
〈ミシン目20c,20d〉
ミシン目20c,20dは、マット20の左右に配置されている。ミシン目20c,20dは、ベースプレート11の左右にそれぞれ設けられた複数の取付部11b,11cに合わせて選択的に切り欠くことができるように構成されている。この実施形態では、ベースプレート11の右側には、前後にずらされた2箇所の取付部11bが設けられている。ベースプレート11の左側には、前後にずらされた2箇所の取付部11cが設けられている。各取付部11b,11cには、それぞれ手すり12,13が取り付けられうる。マット20のミシン目20c,20dは、ベースプレート11の左右において、前後にずらされた2箇所の取付部11b,11cに合わせて、マット20が切り取れるように設けられている。ミシン目20c,20dは、選択された位置でマット20が切り取れるように形成されているとよい。
この実施形態では、手すり12,13の基部31aは、略矩形である。マット20は、手すり12,13の基部31aの形状に合わせて略矩形に切り取れるように形成されている。ミシン目20cは、基部31aの形状に合わせた2つの略矩形の切り取り線20c1,20c2に沿って形成されている。切り取り線20c1,20c2は、それぞれマット20の縁に繋がっている。ミシン目20cは、前後にずらされたベースプレート11の2箇所の取付部11b(図3参照)のうち、手すり12の基部31aが取り付けられる位置に合わせて切り取られるとよい。例えば、図1および図2に示されているように、前後にずらされたベースプレート11の2箇所の取付部11bのうち、後側の取付部11bに手すり12の基部31aが取り付けられる場合には、後側の切り取り線20c2に沿って、ミシン目20cが切り取られるとよい。この時、切り取り線20c2は、マット20の縁に繋がっている。このため、ベースプレート11に手すり12が取り付けられた状態でも、マット20の縁に到達した切り込みを通じてミシン目20cが切り取られた穴に手すり12を挿し込むことができる。また、ベースプレート11に手すり12が取り付けられた状態でマット20を取り外すことができる。
ここで、ミシン目20cは、ベースプレート11に手すり12が取り付けられる位置に合わせて、必要に応じて切り離されるとよい。他方で、切り離す必要が無い部分は、マット20から不用意に切り離されないことが望ましい。例えば、ミシン目20cは、切り取り線20c1,20c2のうち、一方の切り取り線に沿って切り離されるとよく、他方の切り取り線は切り離されずミシン目の状態で残されるとよい。このため、ミシン目20cは、例えば、ハサミやカッターなどを用いると簡単に切り離されるが、ハサミやカッターなどを用いなければ簡単に切り離せない程度のミシン目であることが望ましい。かかる観点で、ミシン目の程度、換言すると、間欠的な切れ込みを入れる程度が設定されているとよい。例えば、ミシン目20cでは、マット20は、間欠的に、1mm残して4mm程度切り込みが入れられていてもよい。かかるミシン目の程度は、マット20の材質などを基に設定されているとよい。
また、切り取り線20c1,20c2のコーナー20c3には適度なRが形成されているとよい。また、Rが形成された部分は、予め切り込みが入れられているとよい。コーナー20d3においてRが形成された部分に予め切り込みが入れられていることによって、切り取り線20c1,20c2のコーナー20c3がミシン目20cに沿って綺麗に切り離される。コーナー20c3では、綺麗に切り離される程度にRの大きさが設定されているとよい。
この実施形態では、ミシン目20cには、取付部11bに合わせて切り欠く部分の形状の角部に対応した部位20c4に適度なRが形成されている。また、ミシン目20cは、複数の取付部11bに合わせて選択的に切り欠く部分の境目20c5で途切れている。このように、取付部11bに合わせて切り欠く部分の形状の角部に対応した部位20c4に適度なRが形成されていることによって、取付部11bに合わせて切り欠く部分の形状に合わせて、マット20の角部を綺麗に切り取りやすい。また、複数(ここでは、2箇所)の取付部11bに合わせて選択的に切り欠く部分の境目20c5でミシン目20cが途切れている。このため、複数の取付部11bに合わせて選択的に切り欠く部分に合わせてマット20を綺麗に切り取りやすい。かかる観点で、途切れた部分20c4では、8~15mm程度、例えば、10mm程度、ミシン目20cが途切れているとよい。
なお、ここでは、ベースプレート11の左側の取付部11bに合わせてマット20に形成されたミシン目20cについて説明している。ベースプレート11の右側の取付部11cに合わせてマット20に形成されたミシン目20dについても同様に形成されているとよい。マット20の右側には、2つの略矩形の切り取り線20d1,20d2に沿って、ミシン目20dが形成されている。2つの略矩形の切り取り線20d1,20d2は、前後にずらされたベースプレート11の2箇所の取付部11cに取り付けられる基部31aの形状に合わせられている。2つの略矩形の切り取り線20d1,20d2は、取付部11cに合わせて切り欠く部分からマット20の縁に到達している。切り取り線20d1,20d2のコーナー20d3には適度なRが形成されているとよい。また、コーナー20d3においてRが形成された部分は、予め切り込みが入れられているとよい。ミシン目20dには、取付部11cに合わせて切り欠く部分の形状の角部に対応した部位20c4に適度なRが形成されている。また、ミシン目20cは、2箇所の取付部11dに合わせて選択的に切り欠く部分の境目20c5で途切れている。
このように、マット20は、ベースプレート11の複数の取付部11b,11cに合わせて選択的に切り欠くことができるミシン目20c,20dを有しているとよい。このマット20は、ミシン目20c,20dによって、ベースプレート11の複数の取付部11b,11cに合わせて選択的に切り欠くことができる。このため、手すり12,13が取り付けられる取付部11b,11cがベースプレート11に複数形成されている場合でも、1つのマットで対応することができる。
ミシン目20c,20dは、取付部11b,11cに合わせて切り欠く部分からマット20の縁に向けて形成されている。また、ミシン目20c、20dは、それぞれマット20の縁に概ね到達している。この実施形態では、ミシン目20c、20dは、それぞれ2箇所の取付部11b,11cに合わせて選択的に切り欠くことができるように形成されているが、ミシン目20c、20dにおいて、マット20の縁に概ね到達している部位は、それぞれ1箇所である。このため、ベースプレート11に手すり12,13が取り付けられた状態で、マット20を取り付けることができる。ベースプレート11に手すり12,13が取り付けられた状態で、マット20を取り外すこともできる。このため、マット20の取り外し、交換などが容易に行える。例えば、この実施形態では、マット20が洗える素材であり、マット20を取り外して洗濯する作業が容易である。さらに、この実施形態では、ミシン目20c,20dは、マット20の縁の近傍で途切れている。マット20の縁で途切れた部分20c6,20d6が設けられているので、ミシン目20c,20dは、洗浄時などにおいて不用意に切れにくい。かかる観点で、途切れた部分20c4,20d4では、8~15mm程度、例えば、10mm程度、ミシン目20cが途切れているとよい。
この実施形態では、ベースプレート11の左右の周縁部11d3,11d4は、ベースプレート11の前側の周縁部11d1よりも急な角度で盛り上がっている。このため、ベースプレート11の平坦部11eの左右方向の幅が広い。また、ベースプレート11の左右の周縁部11d3,11d4は、急な角度で盛り上がっているので、所要の剛性を有する。これに対して、マット20は、パイルが波状あるいは畝状に平行に並べられたコードマットである。そして、パイルの筋目d1は、ベースプレートの前後方向に向いている。なお、図4では、パイルによってマット20の表面に生じる筋目d1の図示は、全体として省略されている。ベースプレート11の平坦部11eと左右の周縁部11d3,11d4との境目は、概ね前後方向に向いている。これに対して、マット20のパイルは、前後方向に向いているので、ミシン目が形成されていなくても、ベースプレート11の平坦部11eと左右の周縁部11d3,11d4との境目に沿ってマット20が折れ曲る。このため、マット20は、ベースプレート11の平坦部11eと左右の周縁部11d3,11d4とに沿って適当に折れ曲る。このため、ベースプレート11に設置される際にシワになりにくい。
さらに、マット20は、ベースプレート11に重ねられる裏面にフィルム層22を有していてもよい。また、フィルム層22は粘着性を有していてもよい。ここで、フィルム層22としては、例えば、フィルム層22は、例えば、ポリウレタンなどの樹脂が所要の厚さで塗工されていてもよい。マット20は、ベースプレート11に重ねられる裏面にフィルム層22を有している。このため、マット20に水や尿が溢れても、ベースプレート11が濡れにくい。上述のようにマット20はベースプレート11からの取り外しが容易であるから、マット20に水や尿が溢れても、マット20の洗浄が容易である。また、フィルム層22は、粘着性を有しているので、ベースプレート11からずれにくい。
ここで、マット20について種々例示しているが、特に言及されない限りにおいてマット20に用いる生地、厚さ、材質などは適宜に変更可能である。マット20は、上述のようなストライプ状のパイル地を有するマットでもよいし、ビニール製のマットでもよい。また、マット20は、ベースプレート11の上面に沿うように適度な柔軟性を有していてもよい。マット20の厚さなども適当に設定されうる。
〈手すり12,13〉
手すり12,13は、図1に示されているように、柱31と、アーム32と、手すり部33とを備えている。
〈柱31〉
柱31は、ベースプレート11から上方に立ち上がっている。この実施形態では、柱31は、基部31aと、支柱部31bとを備えている。図5は、柱31の基部31aの斜視図である。図6は、手すり12の平面図である。
基部31aは、図1に示されているように、ベースプレート11に取り付けられる部位である。この実施形態では、基部31aは、プレート状の部材で構成されている。基部31aは、ベースプレート11の上に重ねられてボルト31a1で締結されている。この場合、ベースプレート11の取付部11b,11cと、手すり12,13の柱31の基部31aとは、ベースプレート11の上方から締結できるとよい。この実施形態では、取付部11b,11cの取付孔11b1,11c1には、ナットが仕込まれている。このため、ベースプレート11の上に基部31aを配置して、ボルトで締結するとよい。ベースプレート11の取付部11b,11cと、手すり12,13の柱31の基部31aとが、ベースプレート11の上から締結できる締結構造を有していることによって、重量のあるベースプレート11を持ち上げて作業する必要性がなく、作業性が向上し、利用者の利便性が高くなる。
基部31aには、図5に示されているように、適宜にリブ31a2が設けられていてもよい。リブ31a2は、プレート状の基部31aが部分的に折り曲げられて形成されている。基部31aは、略矩形のプレートである。基部31aの各辺は、前後左右に向けてベースプレート11に取り付けられる。基部31aの四隅には、図1に示されているように、ボルト31a1が装着される。基部31aの四隅には、図5および図6に示されているように、ボルト31a1を装着するためのボルト装着孔31a3が形成されている。基部31aには、左右方向に沿って盛り上がった一筋の凸部が形成されている。当該凸部が、リブ31a2として機能する。後述するが、この実施形態では、基部31aは、ベースプレート11に対して180度回転させて取り付けることができる。なお、基部31aの構造や、基部31aとベースプレート11との取付構造、基部31aの補強構造などは、かかる実施の形態に限定されない。
支柱部31bは、基部31aから上方に立ち上がった部位である。この実施形態では、支柱部31bは、高さが変更可能な伸縮構造を備えている。支柱部31bは、外筒61と、内筒62と、ボルト63とを備えている。図7は、支柱部31bの横断断面図である。図7では、支柱部31bにボルト63が装着された部位の横断面が図示されている。
外筒61は、基部31aに取り付けられている。図7に示されているように、外筒61の側周面には、ボルト装着孔61aが形成されている。ボルト装着孔61aには、雌ねじ部61bが設けられている。この実施形態では、雌ねじ部61bとしてボルト装着孔61aに位置を合わせてナットが設けられている。ナットは、外筒61に溶接されているとよい。この実施形態では、基部31aは、ベースプレート11に対して180度回転させて取り付けることができる。外筒61は、ボルト装着孔61aと雌ねじ部61bとを前後にそれぞれ備えている。
内筒62は、外筒61の内部に装着され、外筒61に対して上下にスライド可能な構造を有している。内筒62のボルト挿通孔62aは、図示は省略するが、内筒62の長さ方向に間欠的に複数形成されている。また、内筒62は、外筒61に対して前後に向きを変えて装着可能である。
ボルト63は、図7に示されているように、外周面に雄ねじ部63aを有し、かつ、ボルト装着孔61aに設けられた雌ねじ部61bに取り付けられる。ボルト63は、外筒61のボルト装着孔61aおよび内筒62のボルト挿通孔62aを通じて内筒62の内部を延びて、内筒62の内側面に押し当たる長さを備えている。
この場合、ボルト63が外筒61のボルト装着孔61aの雌ねじ部61bにねじ込まれると、図7に示されているように、ボルト63の先端63bが内筒62の内側面に当たって、内筒62が外筒61に押し付けられる。これによって、内筒62が、外筒61に対してがたつかない。また、ボルト63は、内筒62から軸方向に反力を受ける。このため、ボルト装着孔61aの雌ねじ部61bとボルト63の雄ねじ部63aとの遊びがなく、摩擦力が作用する。このため、ボルト63が緩みにくい。
この実施形態では、ボルト63は、図7に示されているように、雌ねじ部61bに取り付けられる端部に、雄ねじ部63aが設けられている。また、雄ねじ部63aよりも先端側でボルト装着孔61aを通じて内筒62の内部を延びる部分は、雌ねじ部61bの内径よりも小さい。このため、ボルト63の先端側は、雄ねじ部63aが設けられた部分まで、雌ねじ部61bを通して内筒62にスムーズに挿入できる。また、ボルト63の取り付けおよび取り外しが容易である。この実施形態では、ボルト63は、雄ねじ部63aが設けられた端部には、さらにノブ63cが設けられている。このため、工具などがなくても、ノブ63cが操作されることによってボルト63を操作できる。
このように、支柱部31bの高さが調節され、さらには、手すり12,13が適当な高さに調整される。左右の手すり12,13は、それぞれ異なる高さに調整されてもよい。図1に示された形態では、支柱部31bの上下2箇所に支柱部31bの高さを調節するためのボルト63が取り付けられる。1つのボルト63で、支柱部31bの高さを保持できる場合には、ボルト63は支柱部31bの上下1箇所に設けられていてもよい。
この実施形態では、支柱部31bは、略矩形の基部31aに対して、左右幅方向の中心から片側にずらされている。例えば、図1に示された形態では、左側の手すり12では、支柱部31bがベースプレート11の外側に配置されるように、ベースプレート11に対して基部31aが取り付けられている。右側の手すり13では、支柱部31bがベースプレート11の内側に配置されるように、ベースプレート11に対して基部31aが取り付けられている。つまり、右側の手すり13に対して、左側の手すり12では、ベースプレート11に基部31aを180度回転させて取り付けられている。
さらに、ベースプレート11には、左右に6つずつ取付孔11b1,11c1が設けられている。ベースプレート11の6つの取付孔11b1,11c1は、基部31aがベースプレート11において前後2箇所にずらして取り付けられるように設けられている。この実施形態では、手すり12,13は、ベースプレート11の左右において、それぞれ前後に配置が調整でき、さらにベースプレート11に基部31aが180度回転させて取り付けられることによって、内寄りと外寄りの配置を選択できる。このため、例えば、利用者の利用しやすい位置に、手すり12,13が設けられる。また、手すり12,13は、トイレットペーパーホルダーや、シャワートイレの操作盤などをかわして配置することができる。このため、仮設手すり10の汎用性が向上する。
支柱部31bは、図7に示されているように、長円形状(オーバル形状)を有している。支柱部31bは、長円の長い幅が前後方向に向けられ、かつ、基部31aの中心から左右方向の一方にずらされて、基部31aに取り付けられている。この実施形態では、基部31aは、リブ31a2として、左右方向に沿って盛り上がった一筋の凸部が形成されている。支柱部31bは、基部31aのリブ31a2としての凸部を跨ぐように基部31aに取り付けられている。
基部31aは、ベースプレート11に対して180度回転させて取り付けることができる。そして、180度回転させることによって、左側の手すり12のように、支柱部31bがベースプレート11の外側に配置されたり、右側の手すり13のように、支柱部31bがベースプレート11の内側に配置されたりする。また、支柱部31bの外筒61には、ボルト63を内部に挿通させるためのボルト装着孔61aと雌ねじ部61bが、外筒61の前後両側に設けられている。この実施形態では、内筒62に設けられたボルト63の軸が挿通されるためのボルト挿通孔62aは、内筒62の前側の側面に形成されている。基部31aは、ベースプレート11に対して180度回転させて取り付けられた場合には、内筒62の前側の側面が、前側を向くように外筒61に内筒62が装着される。そして、外筒61の前側のボルト装着孔61aと雌ねじ部61bに、ボルト63が取り付けられ、支柱部31bの高さが調節される。
この実施形態では、図7に示されているように、基部31aは、ベースプレート11に対して180度回転させて取り付けることができる。外筒61は、ボルト装着孔61aと雌ねじ部61bとを前後にそれぞれ備えている。内筒62は、前後方向に長いオーバル形状の外筒61の内側よりも少し小さいオーバル形状である。内筒62は、外筒61に対して180度回転させて向きを変えて装着可能である。このため、基部を180度回転させても、外筒61の前からボルト63を装着できて内筒62を前から固定できる。
この実施形態では、支柱部31bが長円(オーバル形状)であり、ベースプレート11の内側において支柱部31bの側面が平坦である。利用者の脚が、支柱部31bの内側の側面に当たっても広い面で当たる。このため、利用者の脚が支柱部31bの内側に押し当たった際の圧迫感が軽減される。また、ボルト63は、支柱部31bの前側に取り付けられる。この仮設手すり10がトイレ100の前方に配置される。トイレ100の便座が配置されるスペースは、横幅が限られている場合がある。また、トイレ100の横には、洗浄装置の操作部が設けられていたり、トイレットペーパーホルダーが設置されていたりする。仮設手すり10は、図1に示されているように、ボルト63が常に支柱部31bの前側から操作できる。このため、支柱部31bの高さを変更する際のボルト63の操作性が向上する。
なお、この実施形態では、支柱部31bの外形形状は、長円形状である。特に限定されない限りにおいて、支柱部31bの横断面形状は、かかる形態に限定されない。支柱部31bは、所要の剛性を有しているとよく、支柱部31bの横断面形状は、例えば、長方形であってもよい。支柱部31bの横断面形状は、デザイン性が考慮されて種々の形状が取られうる。かかる観点において、支柱部31bの横断面形状は、例えば、正方形でもよいし、円形でもよい。また、支柱部31bの高さを調整する構造として、支柱部31bの外筒61に対して内筒62を固定する構造を例示した。特に言及されない限りにおいて、支柱部31bの高さを調整する構造は、かかる形態に限定されない。
〈アーム32〉
アーム32は、柱31の上端部に設けられている。支柱部31bの上端部から上方かつ斜め後方に延びている。図8は、アーム32の斜視図である。図8では、アーム32および手すり部33を斜め後下側から見た図が図示されている。図9は、アーム32および手すり部33の背面図である。この実施形態では、図1に示されているように、支柱部31bの内筒62の上端に、それぞれアーム32が取り付けられている。アーム32は、プレートを予め定められた形状に切り出し、上面32aと左右両側面32b,32cが形成されるように折り曲げられた部材である。アーム32の下端は、柱31の上端に取り付けられている。アーム32は、柱31の上端部から上方かつ斜め後方に延びている。アーム32の下端部は、支柱部31bの内筒62の上端に取り付けられている。アーム32の下端部は、支柱部31bの内筒62の上端に溶接されている。アーム32の下端部には、カバー34が装着されている。この実施形態では、アーム32が、プレート状の部材で構成されており、軽量化と低コスト化が測られている。
柱31の上端部(この実施形態では、アーム32の上端部)に、手すり部33が取り付けられる回動軸35が取り付けられている。換言すると、手すり部33が取り付けられる回動軸35は、アーム32の後端部に設けられている。回動軸35は、左右方向に沿って延びた軸である。この実施形態では、回動軸35は、アーム32の左右両側面を貫通している。支柱部31bの上端部から上方かつ斜め後方に延びたアーム32の上端部に、手すり部33の回動軸35が設けられている。このため、手すり部33の回動支点が柱31に対して後側に設定できる。換言すると、手すり部33の回動支点は、トイレ100の座面に近い位置に設けられうる。つまり、この実施形態では、トイレ100の前方にベースプレート11が設置され、かつ、当該ベースプレート11の後ろ縁から前方に離れた位置に柱31が設置されている。それにもかかわらず、手すり部33の回動支点が、トイレ100の座面に近い位置に設けられる。このため手すり部33をトイレの近い位置に配置することができる。
〈手すり部33〉
手すり部33は、アーム32に設けられた回動軸35に回動可能に取付けられている。この実施形態では、手すり部33は、図8および図9に示されているように、骨組み33aと、肘掛け部材33bとを備えている。骨組み33aは、この実施形態では、予め定められた形状に切り出されたプレート材を折り曲げた部材である。骨組み33aは、アーム32の上面と左右両側面の外側に被さる、上面33a1と左右両側面33a2,33a3とを備えている。アーム32に設けられた回動軸35は、骨組み33aの左右両側面を貫通し、骨組み33aを回動可能に支持している。肘掛け部材33bは、骨組み33aの上面に取り付けられている。肘掛け部材33bは、骨組み33aの上面に配置され、ビス37で取り付けられている。かかる手すり部33は、手すりおよび肘掛けとして用いられうる。このため、手すり部33は、肘掛け部とも称されうる。肘掛け部材33bは、手触りの良い材料で構成されているとよい。肘掛け部材33bは、例えば、木材や樹脂で作製されうる。
図10と図11は、それぞれ仮設手すり10の側面図である。図10には、手すり部33が45度程度上方に回動した状態が示されている。図11には、手すり部33が100度程度上方に回動した状態が示されている。
この実施形態では、手すり部33は、回動軸35を基点として回動する。手すり部33は、図1に示されているように、前方に延びた第1ポスチャーと、図11に示されているように、上方に延びた第2ポスチャーとを取ることができる。図10は、手すり部33を回動させる際の中間の姿勢が示されている。手すり部33は、当該第1ポスチャーと、第2ポスチャーとでアーム32に支持されるとよい。当該姿勢では、手すり部33は、回動が規制され、かつ、支持されるように構成されている。なお、第1ポスチャーと第2ポスチャーだけでなく、さらに複数の姿勢が取れるように構成されていてもよい。また、手すり部33は、任意の角度で回動が止まるように構成されていてもよい。
手すり部33は、前方に延びた第1ポスチャーで回動が維持されるロック構造を備えていてもよい。また、手すり部33は、上方に延びた第2ポスチャーで回動が維持されるロック構造を備えていてもよい。ここで、ロック構造は、骨組み33aの左右両側面33a2,33a3を貫通するロック板36を備えていてもよい。ロック板36は、アーム32の左右両側面32b,32cに当り、手すり部33の骨組み33aが回動するのを規制する。この実施形態では、ロック板36は、プレート状の部材で構成されている。プレート状の部材は、視認性がよく、ロックされていることが一目瞭然となる。なお、ロック構造は、かかる形態に限定されない。例えば、ロック板36は、プレート状でなく、軸状の部材でもよい。また、回動軸35をラチェット式とし、所定の回動角で回転が止まるように構成されていてもよい。このようにロック構造には、公知の手法が採用されうる。
これに対して、図1に示された仮設手すり10によれば、ベースプレート11から上方に立ち上がった柱31の上端部から上方かつ斜め後方にアーム32が延びている。そして、アーム32の上端部に設けられた回動軸35周りに回動可能に手すり部33が取付けられている。回動軸35は、左右方向に沿って配置されている。手すり部33は、アーム32の上端部から後方に向けて上方に回動する。この仮設手すり10では、柱31の上端部から上方かつ斜め後方にアーム32が延びている。このため、図11に示されているように、手すり部33が上方に上げられた際に、手すり部33は、アーム32の後端部から上方に延びた状態になる。換言すると、手すり部33は、トイレ100の側方において、より後方に位置する。
また、ベースプレート11から上方に立ち上がった柱31の上端部から上方かつ斜め後方にアーム32が延びている。そして、アーム32の上端部に設けられた回動軸35周りに回動可能に手すり部33が取付けられている。このため、手すり部33とアーム32とが重なる部分も小さい。このため、手すり部33の側方に設けられるカバーが小さくてよい。例えば、この実施形態では、図8および図9に示されているように、手すり部33の骨組み33aの左右両側面33a2,33a3が下方に延び、手すり部33とアーム32とが重なる部分をカバーしているが、当該部分が小さくてよい。かかる左右両側面33a2,33a3は、手すり部33とアーム32とが重なる部分で指を詰めるのを防止している。なお、かかる観点で、手すり部33とアーム32とが重なる部分で指を詰めるのを防止するためのカバーは、手すり部33とは別部材で設けられてもよい。
手すり部33が上方に回動したときに、柱31の上方に広い空間ができる。このため、介助が必要な場合に介助者の作業性が向上する。また、手すり部33のサポートを必要としない利用者にとっては、手すり部33が上方に回動されていることによって、手すり部33が邪魔になりにくい。このように、図1に示された仮設手すり10では、介助者や手すり部33を必要としないトイレ100の利用者にとって、手すり部33が邪魔になりにくい。このため、仮設手すり10によれば、利用者の利便性が向上する。
また、回動軸35が、アーム32の上端部に設けられている。回動軸35は、手すり部33の後側(ぼぼ後端に近い位置)に設けられている。このため、手すり部33は、前端が持ち上げられることによって、大きく跳ね上げられる。また、平面視において、柱31は、手すり部33の中間部に位置している。アーム32が、柱の上端部から上方かつ斜め後方に延びているため、手すり部33の回動支点は、手すり部33の後端部に設けられている。このため、利用者が手すり部33の回動支点よりも後方に体重を掛けても、手すり部33が不用意に回動しにくい。また、手すり部33にはロック構造も設けられており、手すり部33が不用意に後方に回動することは防止される。
なお、この実施形態では、回動軸35は、左右方向に沿って延びている。この場合、手すり部33は前後方向に動き、手すり部33の可動域は左右方向に広がらない。このため、仮設手すり10は、省スペースに設置しやすい。なお、特に言及されない場合において、回動軸35は、左右方向に完全に沿って配置されている必要はなく、左右方向に対して傾いていてもよい。例えば、手すり部33の可動域が広がることが許容されるような場合には、回動軸35は、左右方向に対して傾いていてもよい。
図12は、仮設手すり10の変形例を示す縦断側面図である。図12に示されているように、アーム32には、内側に補強構造を備えていてもよい。図12に示された形態では、折り曲げられたプレート片41がアーム32の左右両側面32b,32cの間に取り付けられている(図8および図9参照)。プレート片41は、アーム32の左右両側面32b,32cにそれぞれ溶接されているとよい。また、アーム32の上面32aの上に、手すり部33の基端部を支持する台座42が設けられている。台座42の上端42aは平坦になっており、手すり部33の骨組み33aの下面を支持する。台座42は、プレート材で設けられており、一部がアーム32の内部に貫通するように取り付けられているとよい。手すり部33の骨組み33aの左右両側面33a2,33a3は、台座42の両側を覆っているとよい。また、この実施形態では、台座42の後端部42bは、回動軸35の後ろ側を覆っている。これにより、アーム32の回動軸35の後ろ側の隙間から指などが入る事象が防がれる。このように、アーム32の回動軸35の後ろ側の隙間にカバーが設けられていてもよい。
図13は、仮設手すり10の変形例を示す側面図である。図13に示されているように、柱31の上部には、手が添えられたときに掴みやすいように、把手43が取り付けられていてもよい。把手43は、例えば、ゴムのように柔らかい材料で形成されているとよい。把手43の形状は、種々変更されうる。
図14は、柱31および手すり部33の変形例を示す側面図である。図14には、柱31の上端部にアーム32がなく、手すり部33が、柱31の上端部に直接固定された手すり12が示されている。図14に示された形態では、手すり部33は、支持部材33cと、肘木33dとを備えている。支持部材33cは、金属性のブラケットであり、所要の機械強度を備えている。この実施形態では、支持部材33cは、長片状の部材である。長さ方向の中間部33c1が柱31の上端部に溶接されている。支持部材33cは、例えば、幅方向の両側がそれぞれ下側に折り曲げられている。柱31の上端部に溶接された支持部材33cの溶接部33c1では、下側に折り曲げられた幅方向の両側が柱31の上端部を挟み、幅方向の両側がそれぞれ柱31の上端部にそれぞれ溶接されているとよい。肘木33dは、支持部材33cの上辺にねじによって固定されているとよい。図14に示された形態では、柱31は、外筒61と内筒62とを備え、ボルト63によって高さ調整できるように構成されている。ボルト63の取付構造は、上述したとおりである。このように手すり12,13の構造は、特段、言及されない限りにおいて限定されない。
支柱部31bは、略矩形の基部31aに対して、左右幅方向の中心から片側にずらされた位置に設けられており、基部31aは、ベースプレート11に対して180度回転させて取り付けることができる。基部31aに柱31を設ける位置は、かかる形態に限定されない。この実施形態では、ベースプレート11に敷かれるマット20は、図4に示されているように、ベースプレート11の上面に設けられた複数の取付部11b,11cに合わせて選択的に切り欠く部分に沿ったミシン目を有している。マット20は、手すり12,13が取り付けられる取付部に合わせて切り欠きが形成される。このため、ベースプレート11にマット20が敷かれた状態で、手すり12,13の向きを変えることができる。
図15は、基部31aを覆うカバー50を示す斜視図である。仮設手すり10は、図15に示されているように、支柱部31bの周りで基部31aを覆うカバー50を有していてもよい。この実施形態では、カバー50は、支柱部31bが挿通される開口51と、開口51に通じるスリット52とを有している。また、カバー50は、基部31aに設けられたリブ31a2に応じた形状を有している。開口51は、支柱部31bの形状に合わせてオーバル形状(長円)であり、前後方向の幅が長く、左右方向の幅が短い。また、開口51の縁51aは、盛り上がっている。スリット52は、開口51の前後に設けられた半円部分の先端から周縁部に至るように形成されている。また、カバー50は、所要の剛性と可撓性を有する樹脂製であり、カバー50の裏面には、形状を維持するためのリブが適宜に設けられている。このカバー50は、弾性範囲内でスリット52を広げることができる。そして、広げられたスリット52の隙間から開口51に支柱部31bを挿し込めるようになっている。このため、支柱部31bに手すり部33が取り付けられた後であっても、基部31aにカバー50を取り付けたり、取り外したりすることができる。
図16は、柱31の基部31aの変形例を模式的に示す平面図である。図16に示されているように、基部31aは、正方形として四隅にボルト装着孔31a3が設けられていてもよい。ベースプレート11には、基部31aのボルト装着孔31a3に対応して取付孔11b1,11c1が形成されているとよい。この場合、基部31aは、ベースプレート11に対して90度回転させて取り付けられうる。支柱部31bは、ベースプレート11に対して取り付けられる際の基部31aの回転中心位置からずらした位置に設けられうる。図16に示された形態では、支柱部31bは、基部31aの回転中心位置から対角線に沿ってずらされた位置に設けられている。この場合、ベースプレート11に基部31aを取り付ける位置が同じでも、基部31aをベースプレート11に対して回転させることで、ベースプレート11に対する支柱部31bの位置を4通りに調整することができる。さらに、図1~図3に示された形態のように、ベースプレート11の左右両側にそれぞれ前後にずらした2箇所に基部31aの取り付け位置が設けられている場合には、ベースプレート11の左右両側において、支柱部31bの位置がそれぞれ8通りに用意される。これにより、ベースプレート11に対して支柱部31bの位置および手すり部33の位置を微調整しやすくなる。
基部がベースプレートに対して取り付けられる向きは、ベースプレートに対する取り付け中心位置に対して、2以上設けられるとよい。例えば、図示は省略するが、基部は、三角形や五角形や六角形などとしてもよい。さらに基部は、円盤形状でもよい。そして、基部は、その形状に応じて複数の回転した向きでベースプレートに取り付けられるように構成されていてもよい。これにより、ベースプレート11に対して支柱部31bの位置および手すり部33の位置を微調整しやすくなる。このため、狭いトイレスペースであっても、利用者の都合や設備に応じて、支柱部31bの位置および手すり部33の位置を適切に調整できる。また、この場合、基部31aの形状に応じてベースプレート11の取付部11b,11cの形状が設定される。マット20のミシン目20c,20dを形成する切り取り線20c1,20c2は、ベースプレート11の取付部11b,11cの形状や基部31aの形状に合わせて設定されているとよい。
以上の通りに、ここで開示される仮設手すりの一実施形態を種々説明したが、ここで開示される仮設手すりは、上述した実施形態に限定されない。また、ここで開示される仮設手すりは、種々変更でき、特段の問題が生じない限りにおいて、各構成要素やここで言及された各処理は適宜に省略され、または、適宜に組み合わされうる。
本発明は、仮設手すりとして産業上利用可能である。
10 仮設手すり
11 ベースプレート
11a 中央部の凹んだ部位
11b,11c 取付部
11b1,11c1 取付孔
11d 周縁部
11d1 ベースプレート11の前側の周縁部
11d2 ベースプレート11の後側の周縁部
11d3 ベースプレート11の左側の周縁部
11d4 ベースプレート11の右側の周縁部
12,13 手すり
20 マット
20a ミシン目
20b 切れ込み
20c ミシン目
20c1,20c2 切り取り線
20c3 コーナー
20d ミシン目
20d1,20d2 切り取り線
20d3 コーナー
21 マット20の後側の中央部
22 フィルム層
31 柱
31a 基部
31a1 ボルト
31a2 リブ(盛り上がった一筋の凸部)
31a3 ボルト装着孔
31b 支柱部
32 アーム
33 手すり部
33a 骨組み
33b 肘掛け部材
33c 支持部材
33c1 溶接部
33d 肘木
34 カバー
35 回動軸
36 ロック板
37 ビス
41 プレート片
42 台座
42a 上端
42b 後端部
43 把手
50 基部31aのカバー
51 開口
52 スリット
61 外筒
61a ボルト装着孔
61b 雌ねじ部
62 内筒
63 ボルト
63a 雄ねじ部
100 トイレ
d1 筋目

Claims (16)

  1. ベースプレートと、
    少なくとも1つの手すりと、
    前記ベースプレートに敷かれるマットと
    を備え、
    前記ベースプレートは、
    前後方向および左右方向が予め定められており、かつ、
    前記左右方向の少なくとも一方に手すりが取付けられる複数の取付部を有しており、
    前記マットは、
    前記ベースプレートの上面に応じた形状を有しており、かつ、
    前記複数の取付部に合わせて選択的に切り欠く部分に沿ったミシン目を有する、
    仮設手すり。
  2. 前記ミシン目は、前記取付部に合わせて切り欠く部分からマットの縁に向けて形成されている、請求項1に記載された仮設手すり。
  3. 前記ミシン目は、マットの縁の近傍で途切れている、請求項2に記載された仮設手すり。
  4. 前記ミシン目には、前記取付部に合わせて選択的に切り欠く部分の形状の角部に応じた部位にRが形成されている、請求項1から3までの何れか一項に記載された仮設手すり。
  5. 前記ミシン目は、前記複数の取付部に合わせて選択的に切り欠く部分の境目で途切れている、請求項1から4までの何れか一項に記載された仮設手すり。
  6. 前記ベースプレートは、
    上方に盛り上がった周縁部と、
    周縁部を除いた平坦な平坦部と
    を有しており、
    前記マットは、前記周縁部と前記平坦部を覆っている、
    請求項1から5までの何れか一項に記載された仮設手すり。
  7. 前記ベースプレートの後側の中央部は、前方に凹んでいる、請求項6に記載された仮設手すり。
  8. 前記ベースプレートの周縁部のうち後側の周縁部は、前側の周縁部よりも急激に盛り上がっている、請求項7に記載された仮設手すり。
  9. 前記マットには、前記周縁部を覆う部分のうち、少なくとも前記後側の周縁部を覆う部分に切れ込みが形成されている、請求項8に記載された仮設手すり。
  10. 前記切れ込みは、当該マットの周縁の接線方向に対して直交する方向に沿って形成されている、請求項9に記載された仮設手すり。
  11. 前記マットには、前記ベースプレートの前記平坦部と前記後側の周縁部との境目に合わせてミシン目がさらに形成されている、請求項8から10までの何れか一項に記載された仮設手すり。
  12. 前記マットには、前記ベースプレートの前記平坦部と前記後側の周縁部との境目に合わせてミシン目がさらに形成されており、前記境目に合わせて形成されたミシン目は、前記切れ込みが形成された部分で途切れている、請求項9または10に記載された仮設手すり。
  13. 前記ベースプレートの左右両側の周縁部は、前側の周縁部よりも急な角度で盛り上がっている、請求項3から12までの何れか一項に記載された仮設手すり。
  14. 前記ベースプレートの平坦部と左右の周縁部との境目は、前後方向に向いており、かつ、
    前記マットは、パイルが波状あるいは畝状に平行に並べられたコードマットであり、パイルが並べられた方向がベースプレートの前後方向に向いている、請求項13に記載された仮設手すり。
  15. 前記マットは、前記ベースプレートに重ねられる裏面にフィルム層を有する、請求項1から14までの何れか一項に記載された、仮設手すり。
  16. 前記フィルム層は粘着性を有する、請求項15に記載された仮設手すり。
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