JP2017169935A - 回転椅子 - Google Patents

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Yuki Fujimoto
有希 藤本
岡田 和久
Kazuhisa Okada
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Abstract

【課題】足載せ台を備えた児童用回転椅子において、使用者の足の安定性を高めて使い勝手を向上させる。【解決手段】足載せ台14の本体部15は、おおまかには左右横長の略長方形であり、前端には直線状部29が存在して、使用者が左右の足を安定的に載せる得る前後幅を有している。手前のコーナー部28は丸みを帯びた状態に形成するのが好ましい。前端は左右横長の形態であるため、使用者の左右の足裏が全体的に本体部15で支持される。このため、足の安定性に優れており、勉強への集中性も助長できる。後端部15aを下向きに湾曲させると、上からの荷重に対する強度を向上できる。【選択図】図1

Description

本願発明は、足載せ台を備えて椅子に関するもので、特に、児童が机とセットで使用する回転椅子(学習机用回転椅子)を好適な対象にしている。
児童の勉強に好適な机と学習机が多用されており、この学習机とセットで使用される椅子についても、児童用としての工夫が施されている。すなわち、児童は身体が成長していくが、学習机の机上面の高さは一定であることから、机を適正に使用できるように座の高さを設定しておくと、児童が低学年の頃には足が床に届かない現象が生じるため、椅子に高さ調節可能な足載せ台を設けている。
そして、児童用の椅子には左右の脚の間に座を装着した木製タイプと、ガスシリンダより成る脚支柱にて座を回転自在に支持した回転椅子タイプとがあり、このうち回転椅子タイプの足載せ台は、特許文献1,2に開示されているように、平面視で概ね半円状に形成されていて、外周部と内周部との間に広い間隔の空間が空いているものが大半である。
他方、特許文献3には、製図台とセットで使用される椅子として、足載せ台を平面視扇形に形成して、これを脚支柱に回転自在に装着することが開示されている。
特許第5458675号公報 特許第5714984号公報 実公平7−29902公報
さて、特許文献1,2において足載せ台が平面視円弧状に形成されているのは、足載せ台の平面視姿勢が多少相違しても、使用者が常に足を載せたり、椅子に乗り降りできたりするように配慮したためと云える。
しかるに、椅子に腰掛けた児童が机を使用して勉強などを行う場合、左右の足はやや開き気味で揃えていることが普通であることから、足裏が左右に並んでいるが、従来のリング状の足載せ台では足裏のうち、爪先側や踵側や土踏まず側の一部しか支持できておらず、このため安定性が悪くなることが懸念される。
また、足載せ台の外周部と内周部との間には大きな空間が空いているため、使用者が脛を後ろに曲げて足裏を後ろにずらすと、爪先から空間に落ちてしまうおそれもあった。或いは、使用者が着座状態から腰を浮かせたときに、足先が空間に滑り込んでしまって体のバランスを崩し、転倒してしまうといったことも懸念される。特に、靴下を履いていると滑りやすいため、空間への足先の落ち込み現象が表れやすいと云える。
他方、特許文献3には、製図机用椅子として、板状の足載せ台を平面視扇形に形成するにおいて、外周の長さを全周の半分程度まですることが開示されており、この特許文献3では、足載せ台に空間はないため、脛を後ろに曲げても爪先が下方に落ち込むことはないが、外周は円弧状であるため、両足を揃えた普通の姿勢では、爪先が足載せ台から外れる現象を生じて、安定性は必ずしもよくないと云える。
また、特許文献3は、足載せ台の後端部に形成した穴に脚支柱を嵌め入れており、足載せ台を取り付けは、脚支柱(ガスシリンダ)を基部から取り外して行わねばならず、このため、足載せ台の着脱が厄介であり、ユーザーが簡単に取り付けることは難しいという問題もあった。
本願発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。
請求項1の発明は、
「床に安定的に載置される基部の中心部から脚支柱を立設し、前記脚支柱にて座を回転自在に支持しており、前記基部又は脚支柱に、使用者が着座した状態で足を載せる足載せ台を装着している構成であって、
前記足載せ台は、着座した使用者が両足を揃えた状態で左右の足裏を安定的に載せ得るように左右方向に長い前端面を有しており、かつ、足載せ台の左右幅が前記座の左右幅と同じ程度に設定されている」、
という構成である。
請求項1の発明は、様々に展開できる。その例として請求項2の発明では、 前記足載せ台は平面視で概ね四角形であり、着座者から見て少なくも前側の左右コーナー部は、丸みを帯びた状態又は面取り状にカットされた状態になっている。
また、請求項3の発明では、請求項1又は2において、前記足載せ台の後端部は、概ね前記脚支柱の横に位置しており、前記足載せ台の後端部を、後ろ下向き又は後ろ上向きに湾曲又は傾斜させている。
また、請求項4の発明では、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、前記足載せ台の上面に、使用者の足が左右方向と前後方向とのいずれの方向にも滑りにくくするために、突起の群と凹みの群と穴の群のうち一つ又は複数を形成している。
請求項5の発明は、特許文献1,2のような円弧状の足載せ台を改良したものであり、この発明では、床に安定的に載置される基部の中心部から脚支柱を立設し、前記脚支柱にて座を回転自在に支持しており、前記基部又は脚支柱に、外周を前記脚支柱と略同心の円弧状に形成した足載せ台が、着脱可能に装着されている構成において、前記足載せ台は、使用者の両足の足裏全体が載る幅を有している。
請求項1の発明では、足載せ台はその前端が左右方向に長いため、椅子の使用者が普通に腰掛けて足を左右に揃えた状態で、土踏まずだけが載ったり爪先の一部がはみ出したりするようになことはなくて、左右の足裏を広い範囲で支持できる。従って、使用者は高い安定感を持って椅子を使用できる。また、爪先が空間に落ち込むような空間はないため、脛を後ろに曲げて爪先を足載せ台に当てた状態であっても、足先が空間に落ち込むようなことはなくて足を安定的に支持できるし、中腰になっても左右の足裏を広い範囲で安定よく支持できるため、バランスを崩して倒れるような現象を皆無にすることができる。つまり、床に足を着けているのと同様の高い安定感で椅子を使用できる。このため、使い勝手を格段に向上できる。
着座者が足を広げることもあるが、大きく広げても、脛が座の左右外側にはみ出ることはなくて、脛は座の左右幅の中に納まっている。従って、使用者の足裏も座の左右外側にはみ出ることはないと云える。そして、本願発明では、足載せ台は概ね座の左右横幅と同じ程度の左右幅であるため、使用者が両足を広げても、足裏は足載せ台に載せた状態を保持できる。この面でも、足を安定的に支持する機能に優れている。
使用者が足の姿勢を変えても、足裏が移動する範囲は、左右方向については座の左右幅と同じ程度で、前後方向については、おおよそ脚支柱のあたりまでであると云える。従って、足裏が移動するエリアは平面視で四角形(横長の長方形)になり、足載せ台も、このエリアをカバーするように四角形に形成するのが合理的である。
このように足載せ台を四角形に形成した場合、4つのコーナー部ができるが、前部の左右コーナーが角張っていると、椅子への乗り降りに際して足裏がコーナー部に当てると痛みを感じるおそれがある。また、コーナー部は脚支柱から最も遠いため、脚支柱を脚支柱に取り付けている場合、コーナー部に足を掛けて椅子に乗り降りすると、大きなモーメントが掛かることになり、従って、大きなモーメントを支持できるように頑丈な構造にする必要がある。
この点、請求項2では、手前側のコーナー部は丸みを帯び状態や面取り状態にカットされているため、椅子への乗り降りに際してコーナー部に足を掛けても痛みを感じることはなく、また、脚支柱の軸心からの距離が短くなるため、足載せ台を脚支柱に取り付けていても、モーメントを抑制して構造を簡単化できる。
足載せ台は、その上面の全体を同じ程度の高さに設定してもよいが、請求項3のように後端部を下向き又は上向きに湾曲させると、リブ効果によって足載せ台の堅牢性を向上できる。従って、足載せ台が樹脂製であっても、できるだけ樹脂の使用量を抑制して薄肉化できる。足載せ台の後部を上向きに反らせると、椅子の使用者が脛を後ろに曲げて爪先を足載せ台に当てた場合、足載せ台の後端部が爪先に対するストッパー(滑り止め)になるため、足の姿勢安定性を高めることができる。
請求項4の構成を採用すると、足裏は前後左右のいずれの方向にも滑りにくくなるため、特に、椅子への乗り降りに際しての安全性を格段に向上できると共に、着座状態での足の安定性に高めることができる。使用者が靴下を履いている場合に、特に有益であると云える。
請求項5の発明では、足載せ台には使用者の爪先が落ち込む空間は空いていないため、足の安定性を向上できる。特に、爪先足載せ台に当てて後ろにずらした場合に有益である。そして、足載せ台は脚支柱又は基部に対して着脱可能であるため、取り付け・取り外しは容易であり、足の支持機能に優れた足載せ台を、ユーザー自身が容易に着脱可能になる。
第1実施形態の全体斜視図である。 第1実施形態を示す図で、(A)は全体正面図、(Bは側面図である。 図2(A)のIII-III 視断面図であり、(A)は全体を表示した図、(B)は部分拡大図である。 (A)は足載せ台とクランプ体との分離斜視図、(B)は足載せ台を裏返した状態での斜視図である。 使用者の足との関係を示す平面図である。 変形例である第2実施形態の側面図である。 第3実施形態の斜視図である。 第4実施形態の模式的な平面図である。 第5実施形態の部分的な縦断側面図である。 第6〜10実施形態の平面図である。
(1).第1実施形態の椅子の概略
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図5に示す第1実施形態を説明する。本願発明では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、この前後左右は、椅子に普通に腰掛けた人から見た状態での前後・左右と定義している。正面方向は使用者と対向した方向である。
本実施形態は、児童が学習机とセットで使用する回転椅子に適用している。図1,2のとおり、椅子は、主要要素として、脚装置1と座2と背もたれ3とを有している。脚装置1は、中心筒から5本の枝杆4aを放射状に延ばした基部4と、基部4の中心筒に嵌着した脚支柱5とを有しており、脚支柱5の上端にベース6を嵌着して、ベース6で座2を支持している。各枝杆4aの先端にはキャスタ7を設けている。
脚支柱5は、周知のとおりガスシリンダが使用されている。ガスシリンダは、摺動自在に嵌まり合った外筒と内筒とを有しているが、本実施形態では、外筒を基部4に嵌着して、内筒をベース6に嵌着している(逆の場合もある。)。なお、ガスシリンダのロックの解除は、座1の下方に配置した昇降操作レバー9で行われる。
図2(B)のとおり、ベース6の後部下面6aは、後ろに向けて高さが高くなる傾斜面になっており、後部下面6aに前後動可能に装着したスライダー9に左右の背フレーム10を固定し、背フレーム10に背もたれ3を取り付けている。また、スライダー9を前後移動させることにより、背もたれ3の上下高さと前後位置とを同時に調節できる。スライダー9の移動調節は、ハンドル11を緩めてロックを解除して行われる。
脚支柱5には、ガイド筒12が嵌合しており、ガイド筒12は、上端に設けた摘み(ロックナット)13の回転操作により、脚支柱5の外筒を掴持したロック状態と、脚支柱5の外筒に対して回転可能なフリー状態とに切り替えられる。
そして、ガイド筒12に、足載せ台14が相対回転不能で高さ調節可能に装着されている。従って、ガイド筒12が脚支柱5の外筒に対して回転不能に保持されていると、脚装置1の基部4と足載せ台14との相対的な平面視姿勢が固定されている。脚支柱5を構成するガスシリンダの内筒と外筒とは相対回転可能であるので、座2及び背もたれ3は自在に水平旋回できる。
(2).足載せ台
例えば図4(A)に示すように、足載せ台14は、平面視で略横長長方形の本体部15と、本体部15の後端で左右中間部に設けた後ろ向き開口の抱持部16とを有しており、抱持部16とこれに連結したクランプ体17とにより、ガイド筒12を掴持している。
すなわち、抱持部16の一端部にボス18を形成して、ボス18にクランプ体17をピン(ルト)19によって水平回転自在に連結しており、クランプ体17のうちピン10と反対側に位置した部位にボルト挿通穴20を設けて、ボルト挿通穴20に挿通したボルト21を抱持部16の他端部にねじ込むことにより、ガイド筒12を抱持して足載せ台14を所望の高さに保持している。
従って、抱持部16の他端部には、ボルト21が螺入するタップ穴22が空いている。ボルト21は、レンチなしで操作できるように、人が手で締め込んだり緩めたりできる大径の摘みを有しているのが好ましい。なお、足載せ台14とクランプ体17との組み合わせを、足載せ台装置と呼ぶことも可能である。
クランプ体17の一端部には、ボス18を上下から挟むフランジ23を形成しており、また、クランプ体17の他端部には、指を掛けるリップ24を設けている。いうまでもないが、ガイド筒12に対する足載せ台14の固定手段は、様々な構造を採用できる。例えば、クランプ体17を回動式にせずに、2本のボルトで抱持部16に固定することも可能である。
足載せ台14は樹脂の成形品であり、本体部15は、既述のとおり、概ね横長長方形の板状構造であり、図4の(B)のとおり、下向きの外周リブ25と、抱持部16から放射状に延びる補強リブ26とを設けている。このため、板構造であっても、上からの荷重に対して強い抵抗を発揮する。
抱持部16はある程度の高さを有するが、図2(B)に明示するように、本体部15の上面は、その後部を除いて抱持部16の上面と略同じ高さになっている。また、抱持部16は本体部15に向けて手前に食い込んだ状態になっており、そこで、本体部15の後端は抱持部16の前後略中間部(脚支柱5の軸心)のあたりまで至っているが、本体部15のうち、抱持部16の左右の横に位置した後端部15aを後ろ下向きに湾曲させている。従って、本体部15の後端部15aは側面視で下向きに湾曲しており、下端(後端)は抱持部16の下端に至っている。
このように本体部15に下向き後端部15aを形成していることにより、図4(B)のとおり、補強リブ26はその後端部の上下幅が大きくなっている。このため、足載せ台14の堅牢性が格段に向上している。湾曲した後端部15aそれ自体で補強機能を発揮して本体部15の断面係数が高くなるため、本体部15自体の強度アップと抱持部16の堅牢性アップにも貢献している。
足載せ台14における本体部15には、滑り止めのための四角形の突起27を左右方向と前後方向とに整列して形成している。図5に明示するように、突起27の群は、本体部15の前後中間部よりも少し後ろまで位置させている。もとより、突起27の群を本体部15の全体に形成してもよい。
本体部15は基本的には横長の長方形であるが、手前側の左右コーナー部28は、丸みを帯びた状態にかなり大きくカットしている。また、後ろ側の左右コーナー部も丸みを帯びた形状にしている。また、本体部15が基本的には横長の長方形であることにより、前端面の相当範囲は直線状部29になっている。
図2(A)に示すように、足載せ台14の本体部15は、概ね座2と同じ程度の左右横幅になっている。また、図2(B)に明示するように、足載せ台14の前端は座の前端よりも少し手前に突出している。
(3).まとめ
さて、小学生の足の長さは17〜24cm程度であり、床に足が届かない児童(主に低学年の児童)の足のサイズは、17〜20cm程度であると推測される。そこで、図5に表示するように、足載せ台14のうち湾曲した後端部を除いた平坦部の前後幅を、19〜20cm程度に設定することにより、足載せ台14を使用する場合、左右の足裏が全体的に足載せ台14の本体部15に載るように設定している。図5では、足載せ台14の本体部15の前後全幅L1を25cm程度に設定しており、足のサイズL2は、18cm程度として描いている。
この図5から明瞭に把握できるように、椅子の使用者(児童)が自然な状態で足を揃えた姿勢で、左右の足裏は全面が足載せ台14に重なっているため、児童は足を違和感なく足載せ台14で支持できる。このため、児童は、足を床に着けているのと同様の安定感を得ることができるのであり、結果として、勉強への集中力も高めることができる思料される。
また、足載せ台14と座2とは同じ程度の左右幅であるため、使用者が足を開いても足裏が足載せ台14から外れることはなくて、使用感に優れている。また、児童が使用するに際して足載せ台14は,脚装置1の基部4に対する平面視姿勢と高さが保持されており、椅子を所定の位置となるように机の内部に部分的に入り込ませおいて、足載せ台14に足を掛けて着座したり離席したりすることになる。
従って、椅子への乗り降りに際しては、児童は足を足載せ台14の手前側のコーナー部28に掛けることも多いが、コーナー部28は丸みを持つようにカットされているため、コーナー部28の縁に足裏が当たっても痛みを感じることはない。また、コーナー部28は丸みを帯びていることで脚支柱5の軸心からの距離が縮まっているため、コーナー部28に作用するモーメントをできるだけ小さくすることができる。従って、肉厚を過度に厚くする等の措置を施すことなく、必要な強度を確保できる。
また、突起27の群によって児童の足は前後にも左右にも滑らないため、椅子への乗り降りに際して滑るようなことはないし、着座状態でもしっかりと足載せ台14を踏むことができて、高い安定性を確保できる。また、隣り合った突起27の間は隙間になっているため、通気性にも優れていると云える。
(4).他の実施形態
次に、他の実施形態を説明する。図6に示す第2実施形態では、本体部15の後端部を側面視で上下二股に分かれた状態に形成しており、従って、下向き後端部15aに加えて、上向き後端部15bも設けている。使用者が爪先を後ろにずらした場合、爪先の後ろ向き移動を上向き後端部15bで規制することができる。また、後端部が上部に上下両方に分岐しているため、強度は更にアップする。本体部15には、上向き後端部15bのみを設けることも可能である。
図7に示す第3実施形態では、足載せ台14を略半円の板状に形成している。この場合も、足載せ台14には爪先が入り込む空間はないため、足の安定性も格段に向上できる。
図8に示す第4実施形態では、抱持部16に支持ブラケット30を前向き突設して、支持ブラケット30に、本体部15を前後位置調節可能に装着している。従って、使用者の体格や好みに応じて、本体部15の前端の位置を調節することができる。なお、本体部15は、支持ブラケット30に対して、例えば蟻溝のような構造で上下左右に抜け不能に嵌まっており、本体部15は、下方から挿通したビスによって支持ブラケット30に固定することが可能である。
図9に示す第5実施形態では、足載せ台14における本体部15の上面に凹所31を形成して、凹所にマット32を嵌め込んでいる。従って、感触に優れていると共に、滑りの防止効果も抜群になる。また、冬でも冷たくないため、勉強に集中できる。マット32としてヒータ入りのものを使用すると、学習環境を一層良くすることができる。
図10では、足載せ台14の本体部15の形状の別例を表示している。このうち(A)に示す第6実施形態では、本体部15の前端面33を、前向きに突に緩く湾曲させている。また、(B)に示す第7実施形態では、本体部15の前端面33の左右中間部に後ろ向きの湾入部34を形成している。
(C)に示す第8実施形態では、本体部15の前端面33を後ろ向き凹状に緩く凹ませている。更に(D)に示す第9実施形態では、本体部15の前部を左右外側に少し張り出させて、2つの円弧状部35が左右に並んだような形状に設定している。従って、前端面33は左右中間部が後ろに凹んでいる。(E)に示す第10実施形態では、前端面33を直線状に形成しつつ、本体部15を手前から後ろに向けて左右幅が広がる台形に形成している。(E)の場合、手前から後ろに向けて左右幅が狭まる台形に形成することも可能である。
図10の各例でも、本体部15は、使用者が左右の足裏をその爪先から踵まで全長に亙って載せ得る面積を有している。従って、前端面33はいずれも左右方向に長い状態になっており、請求項1の発明に含まれている。
本願発明の実施形態を幾つか説明したが、本願発明は更に様々に具体化できる。例えば請求項2の場合、足載せ台を平面視八角形や六角形、10角形のような多角形に形成したり、多角形を2つ割りした形状に形成したりすることができる。請求項1の発明では、本体部を左右横長の楕円形や瓢箪形に形成することも可能である。また、前端面が左右長手になっておればよいのであり、後端部の平面視形状は左右長手でなくてもよい。従って、足載せ台は、半円状やカマボコ形に形成して、直線状部を手前に位置した姿勢にすることも可能である。
また、請求項1と請求項5とのいずれにおいても、足載せ台14には、使用者が違和感を感じない程度の小穴や小突起を多数設けることが可能である。穴の群と突起の群とを併設することも可能である。或いは、縦横の格子状リブを形成することも可能である。更に、本願発明の足載せ台は、脚装置を構成する枝杆で支持することも可能である。
更に、本願発明の椅子は、成人も使用できる。この場合、身長が引く成人が使用する場合と、一般成人が座を高くして使用する場合との両方を含んでいる。後者の例としては、医療施設で看護師が使用するナースチェアが挙げられる。
本願発明は、実際に回転椅子に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 脚装置
2 座
3 背もたれ
4 脚装置の基部
4a 脚装置の基部を構成する枝杆
5 脚支柱(ガスシリンダ)
12 ガイド筒
14 足載せ台
15 足載せ台の本体部
15a 下向きの後端部
15b 上向き後端部
16 足載せ台の抱持部
17 クランプ体
27 突起
28 コーナー部
29 前端面を構成する直線状部

Claims (5)

  1. 床に安定的に載置される基部の中心部から脚支柱を立設し、前記脚支柱にて座を回転自在に支持しており、前記基部又は脚支柱に、使用者が着座した状態で足を載せる足載せ台を装着している構成であって、
    前記足載せ台は、着座した使用者が両足を揃えた状態で左右の足裏を安定的に載せ得るように左右方向に長い前端面を有しており、かつ、足載せ台の左右幅が前記座の左右幅と同じ程度に設定されている、
    回転椅子。
  2. 前記足載せ台は平面視で概ね四角形であり、着座者から見て少なくも前側の左右コーナー部は、丸みを帯びた状態又は面取り状にカットされた状態になっている、
    請求項1に記載した回転椅子。
  3. 前記足載せ台の後端部は、概ね前記脚支柱の横に位置しており、前記足載せ台の後端部を、後ろ下向き又は後ろ上向きに湾曲又は傾斜させている、
    請求項1又は2に記載した回転椅子。
  4. 前記足載せ台の上面に、使用者の足が左右方向と前後方向とのいずれの方向にも滑りにくくするために、突起の群と凹みの群と穴の群のうち一つ又は複数を形成している、
    請求項1〜3のうちのいずれかに記載した回転椅子。
  5. 床に安定的に載置される基部の中心部から脚支柱を立設し、前記脚支柱にて座を回転自在に支持しており、前記基部又は脚支柱に、外周を前記脚支柱と略同心の円弧状に形成した足載せ台が、着脱可能に装着されている構成であって、
    前記足載せ台は、使用者の両足の足裏全体が載る幅を有している、
    回転椅子。
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