JP2009268675A - 椅子 - Google Patents

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正嗣 藤江
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Abstract

【課題】ドライバやレンチを使用できる人なら誰でも簡単に座を交換できる椅子を提供する。
【手段】座4は、クッション18が張られたインナーシェル17を有する。インナーシェル17のうち外周寄り部位には下向きのボス体45が一体に形成されており、座受け13には、ボス体45が嵌合するボス受け部44を形成している。座受け13のサイド壁13aを貫通したボルト46がボス体45に挿通されている。ボルト46はT型ナット58にねじ込まれてからボス体45に挿通しており、従って、ボス体45はボルト46で抜け止めされている。座受け13の壁部13aには、ボルト46の頭が入り込む凹部51を形成している。ボルト46の位置を一目で把握でき、しかも、楽な姿勢でボルト46を回転操作できる。
【選択図】図9

Description

本願発明は、座の取り替えの容易な椅子(回転椅子)に関するものである。
椅子の一つのタイプとして、ガスシリンダよりなる脚柱を有するいわゆる回転椅子がある。この回転椅子では、脚柱の上端にベースが固定されており、ベースで座や背もたれを支持されている。座や背もたれの支持機構は様々であり、また、座や背もたれの構造も様々である。
例えば座の構造を例にとると、事務用の回転椅子では、樹脂製やスチール板製の座板にクッションを張った構造のものと、上下に開口した座フレームにネット状生地を張ったものとが主流であると言える。他方、座の支持構造としては、ベースに直接に又は他の部材を介して取り付けられた座受けに座を固定しているものが大半であると言える。
ベースと座との間に座受けを介在させているのには、一般にベースは平面視での大きさが座より遥かに小さいため、支持強度やスペースの問題で座をベースに直接に固定できないという理由や、背もたれの後傾動に連動させて座を後傾させるためには必然的に座受けが必要になると言った理由など、様々の理由がある。背もたれの後傾動に連動して座が後傾動及び(又は)後退動するシンクロタイプのロッキング椅子の場合、座受けは、ベースに後傾自在に連結された中間部材(中間金具)に取り付けられることが多い。
座を座受けに固定する方法としては、弾性変形する爪を利用したものと、ボルト(ビス)を利用したものとがあり、後者の例が特許文献1に開示されている。すなわち、特許文献1には、座をフレームにネット状生地が張られた構造としている椅子において、座の固定手段として、座受けに下方から挿入したボルトを座のフレームにねじ込むことが開示されている。
特開2004−49685号公報
さて、椅子の座は使用しているうちに汚れたり張地が破れたりすることがある。また、張り地は幾つかの色のものが用意されていることが普通であり、ユーザーが椅子の購入後に異なる色の座をを欲する場合もある。従って、椅子が販売された後に座を交換する必要が生じるが、この座の交換はユーザー(購入者)が自分で行うことになる。
このようにユーザーが自ら座を交換する場合、爪を利用した固定方式では爪の位置が外側から分からない問題や、座のどこをどのようにしたら爪が外れるのかという点が分からない問題があるのに対して、特許文献1のようにボルトによる締結であると、ユーザーはボルトを緩めて取り外せば座を交換できることを目視によって把握できるため、爪を使用した固定方式に比べると座の交換方法をユーザーに知らしめるメッセージ機能は高いと言える。
しかし、特許文献1のようにボルトを下方から座にねじ込む方式では、座を交換するに際しては、椅子を倒してからボルトの位置を確認して工具でボルトの回転操作をするか、或いは、椅子は倒すことなく身体を屈ませてボルトの位置を確認しながら工具でボルトを回転操作せねばならず、いずれにしても作業は非常に面倒である。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、ボルトで座を固定している椅子において、座の交換作業を楽に行える構造を実現することを主目的とするものである。なお、本明細書では上記主目的に関連した(又は関連しない)新規な構成を開示しており、これらは実施形態において説明している。
本願発明は各請求項に記載したとおりの構成であり、このうち請求項1の発明に係る椅子は、ガスシリンダより成る脚柱の上端に固定されたベースに直接に又は他の部材を介して取り付けられている座受けと、前記座受けの上方に配置された座とを備えており、前記座と座受けとを、略水平状の姿勢でかつ座受けの外側から回転操作されるボルトで固定している。
請求項2の発明に係る椅子は、請求項1において、先ず、前記座は、樹脂製インナーシェルにクッションを張った構造であるか、又は、上下に開口した座フレームに網状生地を張った構造になっており、前記インナーシェル又は座フレームには前記ボルトで固定するための下向きのボス体が形成されている。一方、前記座受けは、左右側部と後部とが上向きに緩く湾曲又は湾曲した壁部になっているショル形状を成しており、前記ボルトは座受けの壁部を貫通して座の下向きボス体に嵌まっており、かつ、前記座受けの壁部には、ボルトの頭が入り込む凹部を形成している。
請求項3の発明に係る椅子は、請求項1又は2において、前記座と座受けとは左右2のフロントコーナー部と左右2のリアコーナー部との4つのコーナー部を有する平面視略四角形に形成されており、これら座と座受けとの後部を、前記リアコーナー部の箇所に位置して平面視で略対角方向に延びるボルトで固定している。
請求項4の発明に係る椅子は、請求項1〜3のうちの何れかにおいて、前記座と座受けとには、上下方向から嵌まり合うことで座と座受けとを水平方向にずれ不能に保持する位置決め部が設けられている。
本願発明は、座を座受けに固定するボルトは水平姿勢になっていてしかも座受けの外側から工具で回転操作できるが、この構成により、ボルトの頭は座受けの周囲の方向に露出しており、従って、人は一々椅子をひっくり返さなくてもボルトの位置の視認と回転操作とを行える。従って、ドライバやレンチのような回転工具を使用できる人なら誰でも座の交換をごく簡単に行えるのである。
座受けはカバー機能を持たせるため上向きに開口した浅いシェル形状にすることが広く行われているが、このように座受けをシェル形状と成した場合において、請求項2の構成を採用すると、ボルトの頭は座受けの壁部の凹部に隠れて大きく露出することはないため、通常の状態で人目に触れて美観が悪化することはない。また、着座した人は手を無意識に座受けの側部下面に当てることがあるが、請求項2の構成ではその場合に指先がボルトの頭に当たることはないため、人に違和感を与えることもない。
椅子の座は平面視でおおよそ四角形の形状になっているものが大半であり、4つのコーナー部は丸みを帯びている。そして、オフィス用等の事務用回転椅子では例外なく背もたれを取り付けている。この背もたれは、前記特許文献1にも開示されているように、ベースに後傾等可能に連結したスイングアームに取り付けられていることが殆どである。他方、座を座受けに固定するにおいては、支持強度を確保するには、座はその後部をボルトで座受けに固定するのが好ましいが、座の背面部をボルトで座受けに固定すると、背もたれやスイングアームが邪魔になってボルトの回転操作に支障をきたすことがあり得る。
これに対して請求項3の構成を採用すると、座のリアコーナー部の箇所の外側には部材が存在しないことが殆どであるため、ボルトの回転操作の容易性を損なうことなく座を座受けに安定良く固定することができる。請求項4の構成を採用すると、座を固定するおいて正確に位置決めした状態でボルトのねじ込み操作を行えるため、雌ねじ穴の位置を探る煩わしさは全く無く、このため座の固定作業をごく簡単に行える。
(1).椅子の概略
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明で、方向を特定する用語として「前後」「左右」の文言を使用するが、この文言は着座した人を基準にしている。
図1は椅子のおおまかな側面図であり、先ず、この図1に基づいて椅子の概略を説明する。椅子は、ガスシリンダより成る脚支柱1を有する脚装置2と、脚支柱2の上端に固定されたベース3と、ベース3の上方に配置された座4と、座4の後ろに配置された背もたれ5とを備えている。脚装置2は放射状に延びる複数本の枝足6を有しており、各枝足6の先端にはキャスター7が取り付けられている。
ベース3は上向き開口の箱型で前後に長い形状であり、その後部が脚支柱1に嵌着固定されている。ベース3の前部には中間金具8が第1軸9で後傾動可能に連結されており、また、ベース3の後部のうち脚支柱1よりも手前の部位には後ろ向きに延びる左右のスイングアーム10が第2軸11によって後傾動可能に連結されており、スイングアーム10に背もたれ5を取り付けている。
中間金具8とスイングアーム10とは第3軸12によって相対回動可能に結されており、かつ、第1軸9を嵌めるためにベース3に設けたピン穴は略前後方向に長い長穴になっており、このため、背もたれ5が後傾すると座4は後退しつつ後傾する。図示していないが、椅子は背もたれ5の後傾動を弾性的に支持する弾性手段を有している。
中間金具8の上面には座受け13が取り付けられており、座4は座受け13に固定されている。座受け13はポリプロピレン等の合成樹脂を素材とした射出成形によって上向き凹状のシェル状に形成されており、このためアウターシェルと称されることもある。。以下、座4及び座受け13の詳細を図2以下の図面を参照して説明する。なお、図1では肘掛け装置14を部分的に描いている。
(2).座と座受けとの基本構造
図2は座4と座受け13と中間金具8とを分離した縦断側面図であり、この図に示すように、座4は、インナーシェル17(座板)にクッション18を張った構造になっている(クッション18の表面は張り地で覆われている。)。インナーシェル17はポリプロピレン等の合成樹脂製を素材として射出成形によって製造されている。
図3のうち(A)はインナーシェル17と座受け13との分離側面図、(B)は座4として組み込んだ状態での縦断側面図、図4はインナーシェル17と座受け13との分離平面図、図5はインナーシェル17と座受け13とをずらして重ねた状態での平面図、図6はインナーシェル17と座受け13とを位置決めして重ねた状態での平面図、図7のうち(A)はインナーシェル17と座受け13との分離背面図、(B)は図6の VIIB-VIIB視断面図である。なお、図6では座受け13は細い線で描き、インナーシェル17は太い線で描いている。まず、これらの図に基づいてインナーシェル17と座受け13との基本構造を説明する。
インナーシェル17及び座受け13は平面視でほぼ四角形の形状になっており、このため、座4は左右2つのフロントコーナー部19と左右2つのリアコーナー部19’とを有している。両コーナー部19,19’は丸みを帯びている。本実施形態ではインナーシェル17は座受け13よりも一回り小さくなっており、クッション18の周縁部がインナーシェル17の下面に回り込ませてこれを座受け13の周縁に重ねている(図9(A)参照)。
インナーシェル17は人の身体にフィットするように正面視では上向き凹状になっており、かつ、前部はユーザーの大腿部を突き上げないように下向きに曲がっている。図4に示すように、インナーシェル17には、着座による伸び変形を促進して身体へのフィット性を向上させるため、上下に開口した多数のスリットを形成している(図5,6ではスリットは省略している。)。
すなわち、主たるスリットとして、左右中間部でかつ略後半部には前後長手のセンタタースリット20の群が形成されており、左右外端に寄った部位には前後長手のサイドスリット21の群がセンタタースリット20の群よりも手前にずれた状態で形成されており、センタースリット20の群とサイドスリット21の群との間には緩い弓形に湾曲した中間スリット22の群が形成されている。
更に、補助的なスリットとして、リアコーナー部19’に寄った箇所には、中間スリット22とサイドスリット21とを外側から囲う状態で内外2本のリアコーナースリット23,24が形成されており、かつ、フロントコーナー部19の近傍箇所には、前後方向に延びる内外2本のフロントコーナースリット26,27が形成されている。これらリアコーナースリット23,24とフロントコーナースリット26,27とは固定手段とも関係しているが、この点は後述する。
座受け13も正面視で上向きに凹状で全体的に緩く湾曲しており、このため、例えば図7(A)に示すように、左右両側部は湾曲したサイド壁部13aになっている。また、例えば図3に示すように、座受け13の後端部は略傾斜状のバック壁部13bになっており、更に、例えば図3〜図5に示すように、座受け13のうちリアコーナー部19’の箇所は、サイド壁部13aとバック壁部13bとが滑らかに連続する湾曲状のリアコーナー壁部13cになっている。
座受け13のうち左右中間部はフラットな平坦部13dになっている。他方、例えば図7(B)に示すように、中間金具8は、側板27の上端に外向きの上水平片28が折り曲げ形成された左右2つの部材に第1軸9と第3軸12とを溶接した構造になっており、左右の上水平片28で座受け13の平坦部13aを支持している。そして、座受け13の平坦部13dには、中間金具8の上水平片28を外側から抱持するガイド片29が飛び飛びの状態で多数形成されており、これにより、座受け13(すなわち座4)を上向き離反不能で前後動可能に支持している。ガイド片29は下向きの外リブ30に形成されており、また、外リブ30の内側には、中間金具8の側板27の内側面に密接する内リブ3が形成されている。
座受け13の平坦部13dの略前半部には、インナーシェル17が上方から当接し得る支持部13eを上向きに突設している。支持部13eは平面視四角形に形成されていてかなりの面積を有しており、全体として緩い角度で後傾しており、かつ後端面は大きく傾斜している。人が着座するとインナーシェル17は若干撓んで前半部が支持部13eに当たり、そして、支持部16eの周囲の箇所において大きく撓み変形(下向き伸び変形)し得る。従って、インナーシェル17のスリットは殆ど支持部16eの外側に位置しており、また、支持部13eを除いた箇所ではインナーシェル17と座受け13との間には、インナーシェル17の沈み込みを許容するための空間が空いている。
座受け13(座4)の前後位置は段階的に調節することができ、この調節手段の一環として、図4〜6に示すように、支持部13eの右側に操作レバー(図示せず)を取り付けるためのレバー装着部31が形成されている。但し、これは本願発明との関係はないので説明は省略する(必要なら、特開2005−152102号公報を参照されたい。)。
(3).座の位置決め構造
次に、座4を座受け13に対して位置決めする構造を説明する。本実施形態では、位置決め手段として、座受け13の支持部13eに第1位置決め穴34とその後ろに位置した左右2つの第2位置決め穴35を形成し、更に、平坦部13cの後端でかつ左右中間部に第3位置決め穴36を形成している。各位置決め穴34〜36は角形であり、第1位置決め穴34は左右横長で、第2位置決め穴35と第3位置決め穴36は前後に長い形状になっている。
他方、インナーシェル17には、第1位置決め穴34に嵌まる第1位置決め突起37と、第2位置決め穴35に嵌まる第1位置決め突起38と、第3位置決め穴36に嵌まる第1位置決め突起39とを下向きに突設している。各位置決め穴37〜39は上向きに開口した中空状に形成されているが、これは肉厚をできるだけ等しくしてヒケを防止するための措置である。
第3位置決め穴39の後端は側面視で斜めにカットされた傾斜面39aになっている。また、座受け13のリア壁部13bのうち第3位置決め穴36の後ろ側にはインナーシェル17の後端が載る段部40が凹み形成されている。
図3(B)に示すように、段部40の前壁40aと第3位置決め穴36との間隔寸法E1は第3位置決め突起39における係止面36の前後幅寸法E2よりも小さい寸法になっており、かつ、段部40の前壁40aの上部は側面視で後傾した傾斜面40a′になっている。また、図3(B)から理解できるように、第3位置決め穴36に対する第3位置決め突起39の嵌まり込み深さは第1位置決め穴34及び第2位置決め穴35に対する第1位置決め突起37及び第2位置決め突起38の嵌まり込み深さよりも大きくなっている。
従って、座4(インナーシェル17)を座受け13に位置合わせするに際しては、おおよその位置関係を定めてからインナーシェル17を座受け13に重ねると、多少の位置ずれがあっても、まず、第3位置決め突起39が自身の傾斜面39aと段部40の傾斜面40′″とにガイドされて第3位置決め穴36に誘い込まれる。すると、インナーシェル17の前後位置が規制されるため、座4を左右に多少ずらすことによって第1位置決め突起37と第2位置決め突起38とは第1位置決め穴34及び第2位置決め穴35にそれぞれ自動的に嵌まり込む。従って、座4は殆ど座受け13に対してワンタッチ的に位置決めされる。
位置決め手段としては位置決め穴と位置決め突起とを前後に一つずつ設けることもの可能であるが、本実施形態のように前部に1つの第1位置決め穴34及び第1位置決め突起37と2つの第2位置決め穴35及び第2位置決め突起38とを設けると、前後方向のずれと左右方向とのずれとを的確に防止できて好適である。
(4).座の前部の固定構造
次に、従前の図に加えて図8以下の図面も参照して座4の固定構造を説明する。図8(A)は座受け13のうちフロント締結部41aの部分斜視図、図8(B)は座受け13のうちリア締結部41bの平面図、図9のうち(A)は座4を表示した状態で図8(A)の IXA-IXA視断面図、(B)は(A)の分離図、図10のうち(A)はフロント締結部41aの部分平面図、(B)はフロント締結部34の分離斜視図、図11のうち(A)は図9(B)と同じ箇所での座4の嵌め込み途中の状態を示す図、(B)は図9(A)の部分拡大図、図12のうち(A)は図9(B)の XIIA-XIIA視図、(B)は図9(B)の XIIB-XIIB視図である。まず、フロント締結部41aを説明する。
図8(A)や図9,10から容易に理解できるように、座受け13のうち支持部13eの前端部を挟んだ両側の部位には、支持部13eに連続して左右外側に長く延びる前後一対の補強リブ42が上向きに突設されており、補強リブ42の先端に、下向きに開口した抱持部43を介して上向き開口のボス受け部44が一体に形成されている。他方、インナーシェル17の前部には、ボス受け部44にきっちり嵌まるボス体45が下向きに突設されており、ボス体45は水平姿勢のボルト46でボス受け部44に締結されている。この点を更に詳述する。
ボス受け部44は、平面視で抱持部43に向けて突出した凸形の形状をしており、抱持部43と等幅の幅狭部と抱持部43よりも大きい寸法の幅広部とを有しており、平面視で抱持部43に向いた側が細幅の凸形になっており、かつ、周囲は壁で構成されている。すなわち、ボス受け部44は、抱持部43に連続した2つの第1壁47と、第1壁47に連続して前後外側に広がる第2壁48と、第2壁48に連続して左右外側に延びる第3壁49と、前後の第3壁49を繋ぐ第4壁50とを有している。
ボス受け部44の左右外側には、ボルト46の頭46aが入り込む座ぐり状の凹部が左右外側に開口するように形成されているが、座ぐり状凹部が形成されているサイド壁13aは湾曲しているため、例えば部図8(A)に示すように、第4壁50の外側には座4ぐり状凹部を上から囲う膨出部52が形成されており、この膨出部52は第4壁50と繋がっている。
ボス受け部44の内部は、細幅の第1空所53と広巾で第2空所54とが一体に連続した形態になっている。第1空所53は抱持部43と第1壁47とで囲われていると共に、第4壁50に向けて延びており、他方、第2空所54は、第2壁48と第3壁49と第4壁50とで囲われていて第1空所53よりも浅くなっている。従って、第2空所54の底面54aは第1空所53の底面に対して段違いになっている。第1空所53の一部は第2空所54に囲われた状態になっており、このため、第2空所54は平面視でコ字状になっている。第1空所53及び第2空所54の内周面の上端には上傾斜面55が形成されており、第1空所53の内周面の下端部にした肉盛り状のした傾斜面56が形成されている。
例えば図10に明示するように、第3壁49の内面(換言すると第2空所54の前後内面)には平面視台形のストッパーリブ57を内向きに突設している。例えば部9(B)から理解できるように、ストッパーリブ57は、正面視で第1空所53における外端の下傾斜面56と部分的に重なるか又は接するような位置に設けている。
ボルト46はT型ナット58にねじ込まれる。T型ナット58小判形のフランジ58aを有しており、T型ナット58のフランジ58aは前後に寝た姿勢で第2空所54の底面54aに当接又は密接するように設定している。そして、第4壁50の内面には、T型ナット58のフランジ58aの幅寸法と同じ程度の高さの補助段部59を形成し、この補助段部59の内面には、前後2本のスペーサリブ60を内向きに突設している。
座受け13の第2空所43と座ぐり状凹部とは、T型ナット58の筒部が嵌まる取り付け穴61によって連通している。従って、取り付け穴61の周囲には、ボルト46の締め付け荷重を受けるリング状フランジ部62が形成されている。第1空所53は抱持部43の内部に連通している。この場合、抱持部43の上内面43aのうち第1空所53に接した部分に、ボルト46の挿入をガイドするための第1傾斜ガイド面43bを形成している。この第1傾斜ガイド面43bは、ボルト46の半径よりも大きい最大寸法で上向きに抉られた状態に形成しており、このため、ボルト46は、その先端を上にした姿勢に傾斜していても支障なく抱持部53の内部に誘い込まれる。
例えば図10(B)から理解できるように、ボス体45は、ボス受け部44の第1空所53に対応した第1部分63と、ボス受け部44の第2空所54に対応した第2部分64とを有しており、第2部分64には、ストッパーリブ57の外側面(椅子の側面視で左右外側に臨んだ面)に当接又は密接するストッパー板部64bが形成されている。また、第2部分64には、ボス受け部44の補助段部59に重なり合う補助切欠き部64aを形成している。また、ボス体45における第1部分63の先端には、ボス受け部44の第1空所53の下傾斜面53bにきっちり嵌まる先端傾斜面63aが形成されている。
ボス体45にはボルト46が貫通するボルト穴68が空いており、このボルト穴68のうちボルト46の挿入方向に向いた端部には、ボルト46を誘い込むための上傾斜面68aと下傾斜面68bとを形成している。この場合、下傾斜面68bの傾斜角度を上傾斜面68aよりも大きくし、かつ、下傾斜面68bの前端がボルト穴68の底面よりボルト46の半径の半分程度がそれに近いぐらいの寸法だけ下方に位置するように設定している。このため、ボス受け部44に対するボス体45の嵌まり込みが不十分であっても、ボルト46はボルト穴68に誘い込まれ、その結果、ボス体45を下向きにずらしてボス受け部44にきっちり嵌め込むことができる。
図4や図6に示すように、前部のボス体45は左右フロントコーナースリット26,27の間に形成されている。この場合、外側のフロントコーナースリット27は平面視で外向きに突出した凸型部27aを有する形状に形成されており、凸型部27aと内側のフロントコーナースリット26との間にボス体45を形成している。
(4).座の後部の締結構造
図8(B)では、リア締結部41bにおける座受け13のボス受け部44を表示している。この図から明らかなように、リア締結部41bのボス受け部44は、平面視で座4の左右横長中心線及び縦長中心線に対して45°の角度で交叉した方向に延びている。換言すると、リア締結部41aでは、ボルト46は座4の左右横長中心線及び縦長中心線に対して平面視で45°傾いた姿勢で挿脱される。リア締結部41aでは、抱持部43は2つの第1壁47の間隔よりもやや小さい寸法になっている。
図4〜6に示すように、リア締結部41bにおいても、後部のボス体45は内外のリアコーナースリット23,24の間に位置しており、また、外側のリアコーナースリット24の中途部を平面視で外向きに突出した凸型部24aを形成して、凸型部24aと内側のリアコーナースリット23との間に下向きのボス体45を形成している。云うまでもないが、リア締結部41bの箇所において、ボス体45はそのボルト穴68が座4の横長線及び縦長線に対して45°交叉する姿勢になっている。
フロント締結部41aとリア締結部41bとは部材の平面視姿勢が相違するだけで、具体的な構造は本質的には同じである。このためリア締結部41bの説明は省略する。なお、図4や図5に示すように、リア締結部41bの箇所では、ボルト46の頭46aが嵌まる凹部51は平面視扇型になっている。そして、凹部51の上面部はフラットになっており、この凹部51の上面板51aでインナーシェル17を支持するようなっている。
(5).まとめ
以上の構成において、座4を座受け13に固定する(取り付ける)には、先ず、座受け13の各ボス受け部44にT型ナット58を嵌め込んでセットしておくす。この場合、T型ナット58を補助段部59の箇所に寄せると、フランジ58aがストッパーリブ57で位置決めされることにより、T型ナット58は所定の姿勢に保持されて取り付け穴61と同心状に保持され、このため、指先を頂面に当てて押すと筒部が取り付け穴61に嵌まり込む。
また、仮に、T型ナット58のフランジ58aがストッパーリブ57よりも第2壁48の側に寄っていると、T型ナット58は倒れてしまって安定した姿勢にはならず、このため、人は正確な姿勢でないことを明確に把握してセットし直すことになる。
また、T型ナット58の筒部を取り付け穴61に嵌め込まずに第2空所54の底面54aに載せた状態のままでボス45をボス受け部44に嵌め込むことが有り得るが、この場合は、図11(A)から理解できるように、ボス体45における第1部分63の先端傾斜面63aが正面視でストッパーリブ57の外端面と同じ位置か内側(図11(A)で左側)に位置しているため、仮にT型ナット58が第2空所54の底面54aに載っただけであっても、ボス体45の挿入によってT型ナット58は自動的に押されたその筒部が取り付け穴61に嵌まり込み、所定位置にセットされる。
T型ナット58はボス体45とボス受け部44とで回転不能に保持されているため、ボルト46は支障なく回転操作することができる。すなわち、例えば図11から容易に理解できるように、ボルト46の頭46aは前後方向に長く延びた姿勢になっていて、この頭部46aが、ボス45の補助切欠き部64aとボス受け部44における第2空所54の底面54aとで上下から挟まれており、このたT型ナット58は回転不能に保持されている。
そして、ボルト46をT型ナット58にねじ込み切ると、図11(B)に明示するように、T型ナット58のフランジ58aとボルト46の頭46aとでリング状フランジ62が挟持され、その結果、ボルト46は水平姿勢で倒れ不能に保持される。ボルト46の締め込みによってスペーサリブ60は多少は圧縮変形(潰れ変形)するため、ボルト46の頭46aとT型ナット58のフランジ58aとでリング状フランジ62をしっかりと挟持でき、その結果、ボルト46を水平状の正確な姿勢に保持できる。
本実施形態ではボルト46でボス体45を直接に締結してはいないが、ボス体45はボス受け部44に嵌まって前後左右のいずれにもずれ不能に保持されており、しかも、ボス体45はボス受け部44で支持されているため、ボス体45はボス受け部44に離脱不能に取り付けられている。ボス体45の上向き抜けがボルト46によって阻止されていることは云うまでもない。敢えて述べるまでもないが、ボルト48に座金を嵌め込んでもよい。
そして、ボルト46の頭46aは座受け13の外周の外側に露出しているため、一般の人であってもどのようにしたら座を交換できるかを人目で理解することができ、このため、座4の交換に際して戸惑うことはない。また、ボルト46は水平状の姿勢であって座受け13の外側から回転操作するため、人は無理のない姿勢でボルト46を回転操作して座4の交換作業を行うことができる。
更に、座4は前後左右の4カ所をボルト46で締結しているため安定良く強固に固定されるが、後ろの2本のボルト46はコーナー部に対角方向から挿脱されるため、ボルト46を回転操作するに際してイングアーム10や背もたれ5が邪魔になることはなく、このため、背もたれ5を有する椅子あっても座4の交換を至極容易に行える。
既に説明したように、座4は、そのインナーシェル17に形成した位置決め突起37〜39を座受け13の位置決め穴34〜36に嵌め込むことで正確に位置決めされる。従って、椅子のユーザーが座4を自ら交換する場合であっても、戸惑うことなく交換作業をスムースに行える。なお、座4を取り外してもT型ナット58はボス受け部44に装着されたままであるため、T型ナット58を紛失することはない。
本実施形態のようにボス体45を一組のスリット(23,24),(26,27)の間に配置すると、ボス体45はインナーシェル17が弾性変形することで僅かながら上下方向やボルト46の長手方向に移動可能であり、このため、加工誤差を吸収して座受け13のボス受け部44に正確に嵌め込むことかでき、また、着座状態で上下に延び変形することで座4のクッション性の向上にも貢献できる。
(6).その他
上記の実施形態は本実施形態の一例に過ぎず、本願発明は他にも様々に具体化てきる。例えば座や座受けの形状は必要に応じて任意の形態を採用できる。ボルトの本数や配置位置も4カ所には限定されず、例えば外周寄りの部位に頑丈な構造の位置決め手段を設けて、上下の離反を防止するために左右2本のボルトを使用するといったことも可能である。
座受けをベースに後傾可能に連結したり、後傾不能に固定したりすることも可能であり、更に、ベースと座受けとを一体構造とすることも可能である。ボルトによる固定手段としては、ボルトをボス体にねじ込んだり、ボス体を貫通させてからナット(或いは座受けの雌ねじ部)にねじ込んだりすることも可能である。位置決め手段は座や座受けの形状に応じて任意に設定できる。ボルトは座受けの手前から挿脱することも可能である。ボルトをリアコーナー部等のコーナー部に配置する場合、その角度は45°には限らず、他の角度でも良い。ナットを使用する場合、六角ナットや板ナット等の各種の形状のものを使用できる。
実施形態に係る椅子のおおまかな側面図である。 座と座受けと中間金具とを分離した縦断側面図である。 (A)はインナーシェルと座受けとの分離側面図、(B)は座として組み込んだ状態での縦断側面図である。 インナーシェルと座受けとの分離平面図である。 インナーシェルと座受けとをずらして重ねた状態での平面図である。 インナーシェルと座受けとを位置決めして重ねた状態での平面図である。 (A)はインナーシェルと座受けとの分離背面図、(B)は図6の VIIB-VIIB視断面図である。 (A)は座受けのうちフロント締結部の部分斜視図、(B)は座受けのうちリア締結部41bの平面図である。 (A)は座を表示した状態で図8(A)の IXA-IXA視断面図、(B)は(A)の分離図である。 (A)はフロント締結部の部分平面図、(B)はフロント締結部の分離斜視図である。 (A)は図9(B)と同じ箇所での座の嵌め込み途中の状態を示す図、(B)は図9(A)の部分拡大図である。 (A)は図9(B)の XIIA-XIIA視図、(B)は図9(B)の XIIB-XIIB視図である。
符号の説明
1 ガスシリンダより成る脚支柱
3 ベース
4 座
5 背もたれ
8 中間金具
10 スイングアーム
13 座受け(アウターシェル)
17 インナーシェル
18 クッション
19 フロントコーナー部
19' リアコーナー部
34〜36 位置決め穴
37〜39 位置決め突起
44 ボス受け部
45 ボス体
46 ボルト
51 凹部
53 第1空所
54 第2空所
57 ストッパーリブ
58 ナットの一例としてのT型ナット

Claims (4)

  1. ガスシリンダより成る脚柱の上端に固定されたベースに直接に又は他の部材を介して取り付けられている座受けと、前記座受けの上方に配置された座とを備えており、前記座と座受けとを、略水平状の姿勢でかつ座受けの外側から回転操作されるボルトで固定している、
    椅子。
  2. 前記座は、樹脂製インナーシェルにクッションを張った構造であるか、又は、上下に開口した座フレームに網状生地を張った構造になっており、前記インナーシェル又は座フレームには前記ボルトで固定するための下向きのボス体が形成されている一方、
    前記座受けは、左右側部と後部とが上向きに緩く湾曲又は湾曲した壁部になっているショル形状を成しており、前記ボルトは座受けの壁部を貫通して座の下向きボス体に嵌まっており、かつ、前記座受けの壁部には、ボルトの頭が入り込む凹部を形成している、
    請求項1に記載した椅子。
  3. 前記座と座受けとは左右2のフロントコーナー部と左右2のリアコーナー部との4つのコーナー部を有する平面視略四角形に形成されており、これら座と座受けとの後部を、前記リアコーナー部の箇所に位置して平面視で略対角方向に延びるボルトで固定している、
    請求項1又は2に記載した椅子。
  4. 前記座と座受けとには、上下方向から嵌まり合うことで座と座受けとを水平方向にずれ不能に保持する位置決め部が設けられている、
    請求項1〜3のうちの何れかに記載した椅子。
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