JP7420521B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP7420521B2
JP7420521B2 JP2019181269A JP2019181269A JP7420521B2 JP 7420521 B2 JP7420521 B2 JP 7420521B2 JP 2019181269 A JP2019181269 A JP 2019181269A JP 2019181269 A JP2019181269 A JP 2019181269A JP 7420521 B2 JP7420521 B2 JP 7420521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
tire
ply
bead
carcass ply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019181269A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021054340A (ja
Inventor
照平 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire Corp filed Critical Toyo Tire Corp
Priority to JP2019181269A priority Critical patent/JP7420521B2/ja
Publication of JP2021054340A publication Critical patent/JP2021054340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7420521B2 publication Critical patent/JP7420521B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
特許文献1に開示された空気入りタイヤのカーカスプライは、不連続であり、一対のプライ片からなる。トレッド部の中央には、プライ片が存在しない領域、つまり中抜き部が設けられている。この中抜き部によって、一枚の連続したカーカスプライを備える空気入りタイヤと比べて軽量化を図ることができ、軽量化に伴って転がり抵抗低減も図ることができる。
特開2011-111004号公報
空気入りタイヤでは、軽量化と転がり抵抗低減を図る場合、剛性の低下とそれに伴う操縦安定性の低下を招くおそれがある。しかし、特許文献1に開示された構造には、剛性とそれに伴う操縦安定性について詳細な言及はなく、改善の余地がある。
本発明は、中抜き部を構成する不連続なカーカスプライを備える空気入りタイヤにおいて、剛性の向上とそれに伴う操縦安定性の向上を実現することを課題とする。
本発明は、トレッド部と、前記トレッド部の両端からタイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイドウォール部と、個々の前記サイドウォール部から連続してタイヤ径方向内側に設けられた一対のビード部と、前記トレッド部に配置されるベルトと、前記一対のビード部に配置される一対のビードコアと、前記ベルトのタイヤ径方向内側に配置され、前記一対のビードコアにそれぞれ巻き上げられた一対のプライ片からなる不連続なカーカスプライを少なくとも1つ含むカーカスプライ群とを備え、前記トレッド部のタイヤ幅方向中央部には、前記カーカスプライ群が存在しない領域である中抜き部が設けられており、前記カーカスプライの前記一対のプライ片の一対のそれぞれの一端部は、前記トレッド部に配置され、前記カーカスプライのプライコードは、前記ビードコアまわりの巻き上げ前後で交差しており、前記カーカスプライのプライコードは、直線状に異なる方向に延びる第1部分および第2部分と、前記第1部分および前記第2部分を接続する曲線状の第3部分とを有し、前記第1部分は、タイヤ幅方向に延び、前記第3部分は、前記ビードコアまわりの巻き上げ前後に位置する、空気入りタイヤを提供する。
この構成によれば、一対のプライ片からなる不連続なカーカスプライ(以降、中抜きプライともいう。)を少なくとも1つ備える空気入りタイヤにおいて、トレッド部のタイヤ幅方向中央部には、カーカスプライ群が存在しない領域である中抜き部が設けられる。これにより、中抜き部が設けられてない空気入りタイヤと比較して軽量化およびそれに伴う転がり抵抗の低減を実現できる。また、カーカスプライを構成するプライコードは、前記ビードコアまわりの巻き上げ前後で交差しているので、ビード部およびサイドウォール部の剛性を向上できる。従って、剛性の向上に伴って操縦安定性を向上できる。なお、カーカスプライ群が2つ以上の中抜きプライを含む場合も上記構成に含まれるが、トレッド部のタイヤ幅方向中央部に中抜き部が設けられることから全てのカーカスプライが中抜きプライとして構成される。換言すると、上記構成では、一対のビードコア間に架け渡される連続したカーカスプライは含まれない。
前記ベルトのベルトコードは、タイヤ周方向から26度以内の傾斜角で配置されてもよい。
この構成によれば、高い剛性を確保できる。空気入りタイヤは、ベルトコードをタイヤ周方向に沿って(タイヤ周方向に対して0度で)配置すると、剛性が最も高くなり、傾斜角が大きくなるほど剛性が低下する。従って、上記構成では、傾斜角を26度以内に設定することにより、一定以上の高い剛性を確保できる。従って、一定以上の高い剛性に伴って一定以上の高い操縦安定性を確保できる。
前記一対の一端部および前記一対のプライ片における前記一対の一端部の反対端部である一対の他端部の少なくとも一方は、前記トレッド部においてタイヤ幅方向の最も外側に配置された主溝である最外主溝の内壁よりもタイヤ幅方向内側に位置してもよい。
この構成によれば、高い剛性を確保できる。トレッド部の主溝は、トレッド部の表面において凹形状を有する。即ち、トレッド部の主溝は、加硫成形の際に金型から押圧されて形成される。従って、トレッド部の最外主溝の内壁よりもタイヤ幅方向内側にカーカスプライを配置することで、加硫成形の際に金型からの押圧力を受けてカーカスプライを強固に保持できる。従って、一層剛性を向上でき、それに伴って一層操縦安定性を向上できる。
前記一対の一端部は、前記一対の他端部よりもタイヤ幅方向内側に位置してもよい。
この構成によれば、巻き上げた一対の他端部を一対のプライ片自体に貼り付けることができ、安定したカーカスプライの配置を実現できる。
前記空気入りタイヤは、前記一対のビードコアのタイヤ径方向外側に隣接して配置された基端と、前記基端とは反対側の先端とを備え、前記基端から前記先端に向かってタイヤ径方向外側へテーパ状に延びる一対のビードフィラーをさらに備え、前記一対のそれぞれの他端部は、前記一対のそれぞれのビードフィラーの前記先端よりもタイヤ径方向外側に配置されてもよい。
この構成によれば、ビードフィラーの先端よりもタイヤ径方向外側においてプライコードが交差して接触し、タガ効果を発生させる。従って、タガ効果によって剛性の向上とそれに伴う操縦安定性の向上を実現できる。
前記一対のそれぞれの他端部は、前記一対のそれぞれのビードフィラーの前記先端よりも10mm以上タイヤ径方向外側に配置されてもよい。
この構成によれば、ビードフィラーの先端よりもタイヤ径方向外側においてプライコードが交差して接触する領域を一定以上確保できる。従って、一定以上のタガ効果を発生させることができ、タガ効果によって剛性の向上とそれに伴う操縦安定性の向上を実現できる。
前記一対のそれぞれの他端部は、タイヤ最大幅部分よりもタイヤ径方向内側に配置されてもよい。
この構成によれば、カーカスプライの巻き上げ高さを一定以下に抑制できるため、カーカスプライの大きさを一定以下に抑制でき、軽量化を図ることができる。
本発明によれば、中抜き部を構成する不連続なカーカスプライを備える空気入りタイヤにおいて、カーカスプライのプライコードがビードコアまわりの巻き上げ前後で交差しているので、剛性の向上とそれに伴う操縦安定性の向上を実現できる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの子午線断面図。 第1実施形態に係る空気入りタイヤの構成部品の模式的な配置図。 カーカスプライとベルト層の模式的な展開図。 プライコードの配置を示すカーカスプライの模式的な側面図。 図3の第1変形例におけるカーカスプライとベルト層の模式的な展開図。 図3の第2変形例におけるカーカスプライとベルト層の模式的な展開図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1を参照して、空気入りタイヤ1(以降、単にタイヤ1ともいう。)は、トレッド部2、一対のサイドウォール部3、およびリング状の一対のビード部4を備える。図1では、タイヤ1の半分が示されている。
トレッド部2はタイヤ幅方向に延びている。図1において、タイヤ幅方向は、符号TWで示され、以降の図でも同様である。トレッド部2の表面、つまり踏面にはタイヤ周方向に延びる主溝2aが設けられている。本実施形態では、複数の主溝2aが形成されており、特にタイヤ幅方向の最も外側に配置された主溝2aを最外主溝2bとして示す。
一対のサイドウォール部3は、トレッド部2の両端からタイヤ径方向の内側にそれぞれ延びている。図1において、タイヤ径方向は、符号TRで示され、以降の図でも同様である。
一対のビード部4は、一対のサイドウォール部3のタイヤ径方向内側の端部からそれぞれ連続して配置されている。個々のビード部4は、ビードコア5とビードフィラー6を備える。ビードコア5は、図示しないリング状に束ねられた多数の鋼線を備える。ビードフィラー6は、リング状で、トレッド部2及びサイドウォール部3を構成するゴムよりも硬質のゴムからなる。ビードフィラー6は、ビードコア5のタイヤ径方向外側に隣接して配置された基端6aと、基端6aとは反対側の先端6bとを備え、基端6aから先端6bに向かってタイヤ径方向外側へテーパ状に延びている。個々のビード部4は、ビードコア5とビードフィラー6とを部分的に包むように設けられたストリップゴム7を備える。
図2を合わせて参照して、タイヤ1は、一対のプライ片11Aからなる不連続なカーカスプライ11(いわゆる中抜きプライ)を含むカーカスプライ群10を備える。本実施形態では、カーカスプライ群10は1つのカーカスプライ11からなるため、カーカスプライ群10とカーカスプライ11は同じ意味で使用される。ただし、カーカスプライ群10は、2つ以上のカーカスプライを含んでもよい。
カーカスプライ11の一対のプライ片11Aは、一対のビードコア5にそれぞれ巻き上げられ、一対の一端部11aから一対の他端部11bまで延びている。具体的には、一対のそれぞれの一端部11aは、トレッド部2に配置されている。一対の一端部11aからは、一対の内側サイド部11cがタイヤ径方向内側に延びている。一対の内側サイド部11cからは、一対のビードコア5に巻き上げられた一対の巻上部11dが連続している。一対の巻上部11dからは、一対の外側サイド部11eがタイヤ径方向外側に延びている。一対の外側サイド部11eは、一対の他端部11bにて終端している。
本実施形態では、一対のそれぞれの他端部11bは、一対のそれぞれのビードフィラー6の先端6bよりもタイヤ径方向外側に配置されている。好ましくは、一対のそれぞれの他端部11bは、一対のそれぞれのビードフィラー6の先端よりも10mm以上タイヤ径方向外側に配置されている(図1,2において、d1≧10mm)。また、本実施形態では、一対のそれぞれの他端部11bは、タイヤ最大幅部分3aよりもタイヤ径方向内側に配置されている(図1,2において、d2>0)。
好ましくは、一対の一端部11aおよび一対の他端部11bの少なくとも一方は、トレッド部2の最外主溝2bの内壁2b1よりもタイヤ幅方向内側に位置する。換言すると、一対の一端部11aおよび一対の他端部11bの少なくとも一方が、タイヤ幅方向において、最外主溝2bと重複して配置されるか、最外主溝2bよりも内側に配置されることが好ましい。本実施形態では、一対の一端部11aは最外主溝2bの内壁2b1よりもタイヤ幅方向内側に位置し、一対の他端部11bは最外主溝2bの内壁2b1よりもタイヤ幅方向外側に位置している。一対の一端部11aと一対の他端部11bとの位置関係では、本実施形態のように一対の一端部11aが一対の他端部11bよりもタイヤ幅方向内側に位置していることが好ましい。
図1を参照して、カーカスプライ群10(カーカスプライ11)のタイヤ径方向内側、つまりタイヤ1の最内周面には、インナーライナ8が設けられている。
上記カーカスプライ群10(カーカスプライ11)の構成によって、トレッド部2のタイヤ幅方向中央部には、カーカスプライ群10(カーカスプライ11)が存在しない領域である中抜き部CHが設けられている。中抜き部CHでは、後述するベルト層20がインナーライナ8と接触している。
トレッド部2においてカーカスプライ群10(カーカスプライ11)のタイヤ径方向外側には、無端状のベルト層20が設けられている。本実施形態では、ベルト層20は、2枚のベルト21,22を含む。ベルト21はカーカスプライ群10(カーカスプライ11)のタイヤ径方向外側に隣接して配置され、ベルト22はベルト21のタイヤ径方向外側に隣接して配置されている。本実施形態では、ベルト21のタイヤ幅方向の寸法は、ベルト22のタイヤ幅方向の寸法よりも大きい。ベルト21の端部21aは、ベルト22の端部22aよりもタイヤ幅方向外側に位置している。
ベルト層20のタイヤ径方向外側には、無端状のキャッププライ30が設けられている。キャッププライ30は、端部21a,22aを含むベルト21,22全体を1枚で覆う幅広の部材である。キャッププライ30は、2枚以上配置されてもよいし、省略されてもよい。
ベルト層20のタイヤ幅方向外側の両端の部分とカーカスプライ11との間には、ゴム製で無端状のパッド40が配置されている。パッド40の断面形状は、偏平な三角形状である。ベルト21,22の端部21a,22a及びキャッププライ30の端部30aのタイヤ幅方向の位置は、パッド40のタイヤ幅方向の外側の端部40aと内側の端部40bとの間の領域、つまりパッド40が存在する領域に設定されている。なお、パッド40を省略してもよい。
図3は、図1において矢視III方向からトレッド部2の外表面ゴム(トレッドゴム)およびキャッププライ30を省略してタイヤ1を見たときのカーカスプライ11(一対のプライ片11A)とベルト層20(ベルト21,22)の模式的な展開図である。図3において、タイヤ周方向は、符号TCで示されている。図3では、二点鎖線枠内において、カーカスプライ11が広げられて示されている。カーカスプライ11は、タイヤ1に組付けられた状態では、巻き上げラインRLで巻き上げられ、即ちビードコア5まわりに巻き上げられている。
図4は、図1において矢視IV方向からサイドウォール部3の外表面ゴム(サイドウォールゴム)を省略してタイヤ1を見たときのカーカスプライ11(一対のプライ片11A)の構成要素であるプライコード11Bの配置図である。プライコード11Bは、一定の間隔で複数配置されている。
図3,4を合わせて参照して、本実施形態では、カーカスプライ11のプライコード11Bは、直線状であり、タイヤ幅方向から傾斜して配置されている。このように配置することで、プライコード11Bが、巻き上げラインRLで巻き上げられ、巻き上げの前後において交差する。即ち、カーカスプライ11のプライコード11Bは、ビードコア5まわりの巻き上げ前後で交差している。好ましくは、プライコード11Bの巻き上げ前後の交差角度θ3は、45度以上かつ60度以下である。45度未満であればタガ効果が十分でなく、60度より大きければ重量増加量が大きくなってしまう。
図3を参照して、ベルト21の構成要素であるスチール製又は有機繊維製のベルトコード21bは、タイヤ周方向から(0度以上かつ)26度以内の傾斜角θ1で配置されていることが好ましい(0°≦θ1≦26°)。本実施形態では、ベルトコード21bは、タイヤ周方向から例えば20度の傾斜角で配置されている(θ1=20°)。同様に、ベルト22の構成要素であるスチール製又は有機繊維製のベルトコード22bは、タイヤ周方向から(0度以上かつ)26度以内の傾斜角θ2で配置されていることが好ましい(0°≦θ2≦26°)。本実施形態では、ベルトコード22bは、タイヤ周方向から例えば20度の傾斜角で配置されている(θ2=20°)。ここで、傾斜角θ1,θ2は、絶対値で示されている。そのため、図示の例では、ベルトコード21b,22bは、互いに交差するように配置されているが、傾斜角は同じ20度となっている。また、ベルト層20は、1枚のベルトで構成されていてもよいし、3枚以上のベルトで構成されてもよい。
次に、本実施形態の空気入りタイヤ1の特徴を説明する。
図1,2を参照して、本実施形態では、一対のプライ片11Aからなる不連続なカーカスプライ(中抜きプライ)11を備える空気入りタイヤ1において、トレッド部2のタイヤ幅方向中央部にはカーカスプライ群10が存在しない中抜き部CHが設けられている。これにより、本実施形態の空気入りタイヤ1は、中抜き部CHが設けられてない空気入りタイヤと比較して軽量化及びそれに伴う転がり抵抗の低減を実現できる。また、カーカスプライ11のプライコード11Bは、ビードコア5まわりの巻き上げ前後で交差しているので、サイドウォール部3およびビード部4の剛性を向上できる。従って、剛性の向上に伴って操縦安定性を向上できる。
また、ベルト21,22のベルトコード21b,22bは、それぞれタイヤ周方向から26度以内(本実施形態では20度)の傾斜角θ1,θ2で配置されているため、空気入りタイヤ1において高い剛性を確保できる。空気入りタイヤ1は、ベルトコード21b,22bをタイヤ周方向に沿って(タイヤ周方向に対して0度で)配置すると、剛性が最も高くなり、傾斜角θ1,θ2が大きくなるほど剛性が低下する。従って、本実施形態の構成では、傾斜角θ1,θ2を例えば20度に設定することにより、一定以上の高い剛性を確保している。従って、一定以上の高い剛性に伴って一定以上の高い操縦安定性を確保している。
また、一対の一端部11aが最外主溝2bの内壁2b1よりもタイヤ幅方向内側に位置するため、空気入りタイヤ1において高い剛性を確保できる。トレッド部2の主溝2aは、トレッド部2の表面において凹形状を有する。即ち、トレッド部2の主溝2aは、加硫成形の際に金型から押圧されて形成される。従って、トレッド部2の最外主溝2bの内壁2b1よりもタイヤ幅方向内側にカーカスプライ11を配置することで、加硫成形の際に金型からの押圧力を受けてカーカスプライ11を強固に保持できる。従って、一層剛性を向上でき、それに伴って一層操縦安定性を向上できる。
また、本実施形態では、一対の一端部11aが一対の他端部11bよりもタイヤ幅方向内側に位置するため、巻き上げた一対の他端部11bを一対のプライ片11A自体に張り付けることができ、安定したカーカスプライ11の配置を実現できる。
また、本実施形態では、一対のそれぞれの他端部11bは、一対のそれぞれのビードフィラー6の先端6bよりもタイヤ径方向外側に配置されている。そのため、ビードフィラー6の先端6bよりもタイヤ径方向外側においてプライコード11Bが交差して接触し、タガ効果を発生させる。従って、タガ効果によって剛性の向上とそれに伴う操縦安定性の向上を実現できる。
好ましくは、一対のそれぞれの他端部11bは、一対のそれぞれのビードフィラー6の先端6bよりも10mm以上タイヤ径方向外側に配置されるので、ビードフィラー6の先端6bよりもタイヤ径方向外側においてプライコード11Bが交差して接触する領域を一定以上確保できる。従って、一定以上のタガ効果を発生させることができ、タガ効果によって剛性の向上とそれに伴う操縦安定性の向上を実現できる。
また、一対のそれぞれの他端部11bは、タイヤ最大幅部分3aよりもタイヤ径方向内側に配置されている。従って、カーカスプライ11の巻き上げ高さを一定以下に抑制できるため、カーカスプライ11の大きさを一定以下に抑制でき、軽量化を図ることができる。
(第1変形例)
図5を参照して、空気入りタイヤ1の第1変形例を説明する。
本変形例では、カーカスプライ11のプライコード11Bの配置が上記実施形態とは異なっている。本変形例では、プライコード11Bは、タイヤ幅方向に延びる第1部分11B1と、タイヤ幅方向から傾斜して延びる第2部分11B2とを有している。第1部分11B1と第2部分11B2は、ともに直線状であり、巻き上げラインRLの付近で交差している。
本変形例のように、プライコード11Bの配置角度は、必ずしも一定でなくてもよい。即ち、プライコード11Bは2つ以上の配置角度をもって配置されてもよい。
(第2変形例)
図6を参照して、空気入りタイヤ1の第2変形例を説明する。
本変形例では、カーカスプライ11のプライコード11Bの配置が上記実施形態および第1変形例とは異なっている。本変形例では、プライコード11Bは、完全に直線状ではなく、曲線状の第3部分11B3を有している。具体的には、プライコード11Bは、第1変形例と同様にタイヤ幅方向に延びる第1部分11B1と、第1変形例と同様にタイヤ幅方向から傾斜して延びる第2部分11B2と、第1部分11B1と第2部分11B2とを接続する曲線状の第3部分11B3とを有している。
本変形例のように、プライコード11Bの形状は、必ずしも直線状でなくてもよい。即ち、プライコード11Bは、曲線状の部分を有してもよい。
以上より、本発明の具体的な実施形態およびその変形例について説明したが、本発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、カーカスプライ群10は、中抜き部CHが設けられるように2つ以上の中抜きプライを含んでもよい。
1 タイヤ(空気入りタイヤ)
2 トレッド部
2a 主溝
2b 最外主溝
2b1 内壁
3 サイドウォール部
3a タイヤ最大幅部分
4 ビード部
5 ビードコア
6 ビードフィラー
6a 基端
6b 先端
7 ストリップゴム
8 インナーライナ
10 カーカスプライ群
11 カーカスプライ
11A プライ片
11B プライコード
11a 一端部
11b 他端部
11c 内側サイド部
11d 巻上部
11e 外側サイド部
20 ベルト層(ベルト)
21 ベルト
21a 端部
21b ベルトコード
22 ベルト
22a 端部
22b ベルトコード
30 キャッププライ
30a 端部
40 パッド
40a,40b 端部

Claims (7)

  1. トレッド部と、
    前記トレッド部の両端からタイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイドウォール部と、
    個々の前記サイドウォール部から連続してタイヤ径方向内側に設けられた一対のビード部と、
    前記トレッド部に配置されるベルトと、
    前記一対のビード部に配置される一対のビードコアと、
    前記ベルトのタイヤ径方向内側に配置され、前記一対のビードコアにそれぞれ巻き上げられた一対のプライ片からなる不連続なカーカスプライを少なくとも1つ含むカーカスプライ群と
    を備え、
    前記トレッド部のタイヤ幅方向中央部には、前記カーカスプライ群が存在しない領域である中抜き部が設けられており、
    前記カーカスプライの前記一対のプライ片の一対のそれぞれの一端部は、前記トレッド部に配置され、
    前記カーカスプライのプライコードは、前記ビードコアまわりの巻き上げ前後で交差しており、
    前記カーカスプライのプライコードは、直線状に異なる方向に延びる第1部分および第2部分と、前記第1部分および前記第2部分を接続する曲線状の第3部分とを有し
    前記第1部分は、タイヤ幅方向に延び、
    前記第3部分は、前記ビードコアまわりの巻き上げ前後に位置する、空気入りタイヤ。
  2. 前記ベルトのベルトコードは、タイヤ周方向から26度以内の傾斜角で配置されている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記一対の一端部および前記一対のプライ片における前記一対の一端部の反対端部である一対の他端部の少なくとも一方は、前記トレッド部においてタイヤ幅方向の最も外側に配置された主溝である最外主溝の内壁よりもタイヤ幅方向内側に位置する、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記一対の一端部は、前記一対の他端部よりもタイヤ幅方向内側に位置する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記一対のビードコアのタイヤ径方向外側に隣接して配置された基端と、前記基端とは反対側の先端とを備え、前記基端から前記先端に向かってタイヤ径方向外側へテーパ状に延びる一対のビードフィラーをさらに備え、
    前記一対のそれぞれの他端部は、前記一対のそれぞれのビードフィラーの前記先端よりもタイヤ径方向外側に配置されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記一対のそれぞれの他端部は、前記一対のそれぞれのビードフィラーの前記先端よりも10mm以上タイヤ径方向外側に配置されている、請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記一対のそれぞれの他端部は、タイヤ最大幅部分よりもタイヤ径方向内側に配置されている、請求項5または請求項6に記載の空気入りタイヤ。
JP2019181269A 2019-10-01 2019-10-01 空気入りタイヤ Active JP7420521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019181269A JP7420521B2 (ja) 2019-10-01 2019-10-01 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019181269A JP7420521B2 (ja) 2019-10-01 2019-10-01 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021054340A JP2021054340A (ja) 2021-04-08
JP7420521B2 true JP7420521B2 (ja) 2024-01-23

Family

ID=75272116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019181269A Active JP7420521B2 (ja) 2019-10-01 2019-10-01 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7420521B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001191722A (ja) 2000-01-13 2001-07-17 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2005081873A (ja) 2003-09-04 2005-03-31 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りラジアルタイヤ
JP2008037265A (ja) 2006-08-07 2008-02-21 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2011161954A (ja) 2010-02-04 2011-08-25 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001191722A (ja) 2000-01-13 2001-07-17 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2005081873A (ja) 2003-09-04 2005-03-31 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りラジアルタイヤ
JP2008037265A (ja) 2006-08-07 2008-02-21 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2011161954A (ja) 2010-02-04 2011-08-25 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021054340A (ja) 2021-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012162204A (ja) 空気入りタイヤおよび、ビードコアの製造方法
JP6880768B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2019112005A (ja) 空気入りタイヤ
JP6603566B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP6250376B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7420521B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2008087608A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
WO2018230146A1 (ja) 吸音部材付き空気入りタイヤ、及びタイヤ・リム組立体
WO2018179638A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP7387365B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6438345B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7403305B2 (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
WO2005032808A1 (ja) 建設車両用ラジアルタイヤの製造方法
WO2017200062A1 (ja) タイヤ
JP5753442B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP7194584B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2012131109A (ja) 空気入りタイヤの製造方法及びビードエーペックスゴム
JP7215895B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7202175B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2007246052A (ja) 空気入りタイヤ
JP2011148418A (ja) 空気入りラジアルタイヤおよびその製造方法
WO2018179637A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP4496461B2 (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP2012086719A (ja) 空気入りタイヤ
JP2020100304A (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7420521

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150