JP7215895B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
特許文献1に開示された空気入りタイヤのカーカスプライは、一対のビード部間で連続する第1プライと、この第1プライのタイヤ径方向外側に配置された不連続な第2プライとを備える。第2プライは、トレッド部から一対のビード部のいずれかにそれぞれ延びる一対のプライ片を備える。トレッド部の中央には、2枚のプライ片がいずれも存在しない領域、つまり中抜き部が設けられている。第2プライの中抜き部は、基本的に相反する2種類の性能の両立を意図している。一方の種類の性能は、剛性(操縦安定性向上に寄与する)と耐カット性であり、他方の種類の性能は、軽量化とそれによる転がり抵抗低減である。
特開2017-109517号公報
特許文献1に開示された構造には、剛性と耐カット性を確保しつつ、軽量化とそれによる転がり抵抗低減を図る上で、さらなる改善の余地がある。また、特許文献1では、操縦安定性について詳細に言及されておらず、操縦安定性についてもさらなる改善の余地がある。
本発明は、空気入りタイヤにおいて、剛性と耐カット性を確保しつつ、軽量化とそれによる転がり抵抗低減を図り、合わせて操縦安定性の向上を図ることを課題とする。
本発明の第1の態様は、トレッド部と、前記トレッド部の両端からタイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイドウォール部と、前記一対のサイドウォール部の前記タイヤ径方向内側の端部にそれぞれ配置された一対のビードコアと、前記トレッド部の前記タイヤ径方向内側に位置する中央部と、前記中央部の両端から前記タイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイド部と、前記一対のサイド部から延びて前記一対のビードコアにそれぞれ巻き上げられた一対の巻上部とを有する第1プライと、前記第1プライに対してタイヤ径方向外側に配置され、前記トレッド部に位置する内端部を有し、前記内端部から前記タイヤ径方向内側に延びるサイド部と、このサイド部と連続して設けられ、前記一対のビードコアのうちのいずれかに巻き上げられた巻上部とを有するプライ片をタイヤ幅方向中央部を除くインサイドおよびアウトサイドのうち少なくともアウトサイドにおいて備える第2プライとを備え、前記第2プライは、タイヤのアウトサイドおよびインサイドの両方において前記プライ片を備え、前記プライ片は、間隔をあけて並設した複数本のコードをゴムで被覆した帯状のシートであり、前記複数本のコードの材質については、金属、アラミド、レーヨン、ポリエステル、およびナイロンの順でモジュラスが高く、前記モジュラスの高低順に基づいて、前記第2プライのアウトサイドの前記プライ片が前記第2プライのインサイドの前記プライ片よりも高いモジュラスを有するように設定される、空気入りタイヤを提供する。
この構成によれば、タイヤ幅方向中央部を除くインサイドおよびアウトサイドの少なくともアウトサイドにおいてプライ片(第2プライ)を備える。よって、少なくともタイヤ幅方向中央部には、第2プライが存在しない部分がある。これにより、第2プライがタイヤ幅方向全体にわたって延びる1枚の連続のプライである場合と比較して、軽量化を図ることができる。従って、転がり抵抗の低減を図ることができる。
また、少なくともアウトサイドのサイドウォール部において、2層のプライ、つまり第1プライのサイド部とプライ片(第2プライ)のサイド部とが配置されている。また、サイドウォール部のビードコア側の領域では、さらに2層のプライ、つまり第1プライの巻上部とプライ片(第2プライ)の巻上部とが配置されている。サイドウォール部については、一般に、車両のアウトサイドに配置された方がインサイドに配置された方よりも外傷が生じ易い傾向がある。従って、このように少なくともアウトサイドのサイドウォール部においてプライが2層又は4層設けられていることにより、必要な耐カット性が効率的に確保される。また、プライが2層又は4層設けられていることで、サイドウォール部における必要な剛性が効率的に確保される。
また、操縦安定性を良好にするためには、モジュラス(一定のひずみを与えたときに生じる応力)が高いことが好ましい。タイヤ全体のモジュラスを高くするのが好ましいが、一般にモジュラスが高いほど、タイヤの重量が重くなる傾向にある。そこで、操縦安定性に対する寄与度の高い部分のモジュラスを選択的に高くすることが有効である。タイヤのアウトサイドは旋回時において負荷が大きくなる部分であり、タイヤのアウトサイドのモジュラスは操縦安定性への寄与度が高い。そのため、操縦安定性への寄与度が高いアウトサイドのモジュラスを相対的に大きくして操縦安定性の向上を図るとともに、インサイドのモジュラスを相対的に小さくすることで軽量化を図ることができる。なお、第2プライのモジュラスがタイヤのインサイドよりもアウトサイドにおいて高いという概念は、インサイドに第2プライが配置されていない場合も含み、その場合にはインサイドの第2プライのモジュラスがゼロと考えるものとする。
また、第2プライは一対のプライ片を備え、不連続である。つまり、一対のプライ片の内端部の間には、プライ片が存在しない中抜き部がある。かかる中抜き部のある第2プライを採用したことにより、第2プライがタイヤ幅方向全体にわたって延びる1枚の連続のプライである場合と比較して、軽量化を図ることができる。また、タイヤのインサイドにもプライ片が配置されるため、タイヤのインサイドにおける剛性と耐カット性も確保できる。
以上のように、本発明の第1の態様によれば、空気入りタイヤにおいて、剛性と耐カット性を確保しつつ、軽量化とそれによる転がり抵抗低減を図り、合わせて操縦安定性の向上を図ることがきる。
本発明の第2の態様は、トレッド部と、前記トレッド部の両端からタイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイドウォール部と、前記一対のサイドウォール部の前記タイヤ径方向内側の端部にそれぞれ配置された一対のビードコアと、前記トレッド部の前記タイヤ径方向内側に位置する中央部と、前記中央部の両端から前記タイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイド部と、前記一対のサイド部から延びて前記一対のビードコアにそれぞれ巻き上げられた一対の巻上部とを有する第1プライと、前記第1プライに対してタイヤ径方向外側に配置され、前記トレッド部に位置する内端部を有し、前記内端部から前記タイヤ径方向内側に延びるサイド部と、このサイド部と連続して設けられ、前記一対のビードコアのうちのいずれかに巻き上げられた巻上部とを有するプライ片をタイヤ幅方向中央部を除くインサイドおよびアウトサイドのうち少なくともアウトサイドにおいて備える第2プライとを備え、前記第2プライは、タイヤのアウトサイドおよびインサイドの両方において前記プライ片を備え、前記プライ片は、間隔をあけて並設した複数本のコードをゴムで被覆した帯状のシートであり、前記複数本のコードの材質については、金属、アラミド、ナイロン、ポリエステル、およびレーヨンの順で破断強度が高く、前記破断強度の高低順に基づいて、前記第2プライのアウトサイドの前記プライ片が前記第2プライのインサイドの前記プライ片よりも高い破断強度を有するように設定される、空気入りタイヤを提供する。
この構成によれば、前述のように、剛性と耐カット性を確保しつつ、軽量化とそれによる転がり抵抗低減を図ることができる。また、操縦安定性を良好にするためには、破断強度(破断が生じる引張荷重)が高いことが好ましい。タイヤ全体の破断強度を高くするのは好ましいが、一般に破断強度が高いほど、タイヤの重量が重くなる傾向にある。タイヤのアウトサイドは旋回時において負荷が大きくなる部分であり、タイヤのアウトサイドの破断強度は操縦安定性への寄与度が高い。そこで、操縦安定性への寄与度が高いアウトサイドの破断強度を相対的に大きくして操縦安定性の向上を図るとともに、インサイドの破断強度を相対的に小さくすることで軽量化を図ることができる。なお、第2プライの破断強度がタイヤのインサイドよりもアウトサイドにおいて高いという概念は、インサイドに第2プライが配置されていない場合も含み、その場合にはインサイドの第2プライの破断強度がゼロと考えるものとする。
また、前述のように中抜き部のある第2プライを採用したことにより、第2プライがタイヤ幅方向全体にわたって延びる1枚の連続のプライである場合と比較して、軽量化を図ることができる。また、タイヤのインサイドにもプライ片が配置されるため、タイヤのインサイドにおける剛性と耐カット性も確保できる。
以上のように、本発明の第2の態様によれば、空気入りタイヤにおいて、剛性と耐カット性を確保しつつ、軽量化とそれによる転がり抵抗低減を図り、合わせて操縦安定性の向上を図ることがきる。
前記トレッド部において前記第1プライの前記中央部のタイヤ径方向外側に配置されたベルト層をさらに備え、前記プライ片の前記内端部は、前記ベルト層と重複して配置され、前記プライ片と前記ベルト層のタイヤ幅方向における重複割合は、前記ベルト層の幅の0%よりも大きく30%以下であってもよい。
この構成によれば、重複割合が0%以下の場合(つまり重複していない場合)、プライ片13のタイヤ幅方向の内端部をベルト層で位置決めできない。そのため、プライ片によってサイドウォール部の剛性を確保できないおそれがある。重複割合が30%よりも高い場合、トレッド部での軽量化と転がり抵抗の低減の寄与度が低くなる。これらの不都合を防止するために、プライ片とベルト層の重複割合は、上記範囲に設定することが好ましい。
前記ビードコアのタイヤ径方向外側に隣接して配置された基端と、前記基端とは反対側の先端とを有するビードフィラーをさらに備え、前記プライ片の外端は、前記ビードフィラーの前記先端と前記第1プライの外端との間に位置してもよい。
前記プライ片の前記外端は、タイヤ径方向における前記第1プライの前記外端との間隔が5mm以上60mm以下の位置に配置されていてもよい。
本発明によれば、空気入りタイヤにおいて、剛性と耐カット性を確保しつつ、軽量化とそれによる転がり抵抗低減を図り、合わせて操縦安定性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの子午線断面図。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド部およびその周辺の子午線断面図。 図1の部分拡大図。 第1実施形態に係る空気入りタイヤの模式図。 第2実施形態に係る空気入りタイヤの模式図。 第3実施形態に係る空気入りタイヤの模式図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1から図3は、本発明の実施形態に係るゴム製の空気入りタイヤ(以下、「タイヤ」と呼ぶ)1を示す。
図1および図2に示すように、タイヤ1は、トレッド部2、一対のサイドウォール部3、およびリング状の一対のビード部4を備える。
トレッド部2はタイヤ幅方向(図1において符号TWで示す。)に延びている。トレッド部2の表面、つまり踏面には溝2aが設けられている。
一対のサイドウォール部3は、トレッド部2の両端からタイヤ径方向(図1において符号TRで示す。)の内側にそれぞれ延びている。
一対のビード部4は、一対のサイドウォール部3のタイヤ径方向内側の端部にそれぞれ配置されている。個々のビード部4は、ビードコア5とビードフィラー6を備える。ビードコア5は、リング状に束ねられた多数の鋼線を備える。ビードフィラー6は、リング状で、トレッド部2およびサイドウォール部3を構成するゴムよりも硬質のゴムからなる。ビードフィラー6は、ビードコア5のタイヤ径方向外側に隣接して配置された基端6aと、基端6aとは反対側の先端6bとを備え、基端6aから先端6bに向かってタイヤ径方向外側へテーパ状に延びている。個々のビード部4は、ビードコア5とビードフィラー6とを包むように設けられたストリップゴム7を備える。
タイヤ1は、ビード部4間にトロイダル状に掛け渡されたカーカス10を備える。本実施形態のカーカス10は、第1カーカスプライ(以下、「第1プライ」と呼ぶ。)11と、第2カーカスプライ(以下、「第2プライ」と呼ぶ。)12とを備える。第2プライ12は中抜き部(中央部)13bを有するプライであるが、第1プライ11は中抜き部を有しない通常のプライである。両者のプライ11,12については後に詳述する。カーカス10の内側、つまりタイヤ1の最内周面には、インナーライナ8が設けられている。
図2および図3を参照すると、トレッド部2、より具体的にはカーカス10とトレッド部2との間に、無端状のベルト層20が設けられている。本実施形態では、ベルト層20は、2枚のベルト21,22を備える。ベルト21は、カーカス10のタイヤ径方向外側に隣接して配置され、ベルト22は、ベルト21のタイヤ径方向外側に隣接して配置されている。また、本実施形態では、下層のベルト21のタイヤ幅方向の寸法は、上層のベルト22のタイヤ幅方向の寸法よりも大きく、ベルト21の端部21aは、ベルト22の端部22aよりもタイヤ幅方向外側に位置している。最も幅広のベルト21の端部21aよりもタイヤ幅方向内側が、トレッド部2である。ベルト21,22は、スチール製又は有機繊維製のベルトコードをゴム被覆して形成されている。ベルト層20は、1枚のベルトで構成されていてもよいし、3枚以上のベルトを備えてもよい。
ベルト層20のタイヤ径方向外側に隣接して、無端状のキャップ層30が設けられている。本実施形態のキャップ層30は、ベルト21,22の両方の端部21a,22aのいずれかをそれぞれ直接的に覆う幅狭の一対のエッジプライ31を備える。また、本実施形態のキャップ層30は、エッジプライ31のタイヤ径方向外側に隣接して配置され、端部21a,22aを含むベルト21,22全体を1枚で覆う幅広のキャッププライ32を備える。キャップ層30は、1枚又は3枚以上のプライを備えてもよい。また、キャップ層30をなくしてもよい。
ベルト層20のタイヤ幅方向外側の両端の部分とカーカス層10との間には、ゴム製で無端状の一対のパッド40がそれぞれ配置されている。パッド40の断面形状は偏平な三角形状である。ベルト21,22の端部21a,22a、エッジプライ31のタイヤ幅方向外側の端部31a、およびキャッププライ32の端部32aのタイヤ幅方向の位置は、パッド40のタイヤ幅方向の外側の端部40aと内側の端部40bとの間の領域、つまりパッド40が存在する領域に設定されている。パッド40をなくしてもよい。
以下、カーカス10を構成する第1プライ11および第2プライ12について説明する。
前述のように、第1プライ11は単一のプライであるが、第2プライ12はタイヤ幅方向中央部に中抜き部13bを有する不連続なプライであり、一対のプライ片13から構成されている。第1プライ11と第2プライ12のプライ片13とはいずれも、間隔をあけて並設した複数本のコードをゴムで被覆した帯状のシートである。
第1プライ11は、中央部11a、一対のサイド部11b、および一対の巻上部11cを備える。中央部11aは、トレッド部2のタイヤ径方向内側に配置されている。一対のサイド部11bはそれぞれ、中央部11aのタイヤ幅方向の両端からタイヤ径方向内側に延びるように、サイドウォール部3に配置されている。一対の巻上部11cはそれぞれ、一対のサイド部11bのタイヤ径方向内側の端部に連続している。個々の巻上部11cは、一対のビードコア5のうちのいずれかに対して、タイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられ、サイドウォール部3で終端している。
第2プライ12は、第1プライ11に対してタイヤ径方向外側に隣接して配置されており、一対のプライ片13により構成された不連続なプライである。つまり、プライ片13は、タイヤ幅方向中央部を除くインサイドおよびアウトサイドにそれぞれ配置されている。プライ片13は、ベルト層20と第1プライ11の中央部11aとの間に配置された内端部13aを有する。内端部13aとベルト層20との間にはパッド40が介在している。プライ片13の内端部13aのタイヤ幅方向の位置は、トレッド部2におけるタイヤ幅方向外側の領域に、より具体的にはベルト層20を構成するベルト21,22の端部21a,22aのいずれよりもタイヤ幅方向内側の領域に設定されている。トレッド部2におけるタイヤ幅方向中央の領域、より具体的には一対のプライ片13の内端部13a間の領域に、中抜き部13bが設けられている。この中抜き部13bでは、第2プライ12は存在せず、第1プライ11の中央部11aのみが存在する。
プライ片13は、内端部13aからタイヤ径方向内側に延びるサイド部13cと、サイド部13cと連続して設けられた巻上部13dとを備える。サイド部13cは、第1プライ11のサイド部11bのタイヤ幅方向外側に重ねて配置されている。巻上部13dは、ビードコア5に対してタイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられ、サイドウォール部3で終端している。巻上部13dは、第1プライ11の巻上部11cのタイヤ幅方向内側に重ねて配置され、ビードフィラー6のタイヤ径方向外側においてサイド部13cのタイヤ径方向外側に重ねて配置されている。
本実施形態では、第2プライ12の一対のプライ片13は、モジュラス(一定のひずみを与えたときに生じる応力)が互いに異なっている。具体的には、タイヤのインサイドのプライ片13よりもアウトサイドのプライ片13のモジュラスが高い。代替的には、第2プライ12の一対のプライ片13は、破断強度(破断が生じる引張荷重)が互いに異なっていてもよい。具体的には、タイヤのインサイドのプライ片13よりもアウトサイドのプライ片13の破断強度が高くてもよい。
一対のプライ片13においてモジュラスや破断強度の高低を異ならせて設定するためには、コード材質、コード径、エンド数、ゴム硬さ、およびゴム厚みのうちの少なくとも1つを異ならせることが好ましい。本実施形態では、タイヤのインサイドのプライ片13とアウトサイドのプライ片13は、コード材質が異なる。これにより、第2プライ12のアウトサイドのモジュラスをインサイドのモジュラスよりも高く設定し、あるいは第2プライ12のアウトサイドの破断強度をインサイドの破断強度よりも低く設定できる。
コード径、エンド数、ゴム硬さ、およびゴム厚みについては、一般に、以下の傾向がある。まず、コード径が太い程、モジュラスと破断強度が高くなる。また、エンド数が多い程、モジュラスと破断強度が高くなる。さらに、ゴム硬さが高い程、モジュラスと破断強度が高くなる。さらにまた、ゴム厚みが厚い程、モジュラスと破断強度が高くなる。
コード材質については、金属(スチール)、アラミド、レーヨン、ポリエステル、およびナイロンの順でモジュラスが高い。このモジュラスの高低順に基づいて、第2プライ12のアウトサイドのプライ片13が第2プライ12のインサイドのプライ片13よりも高モジュラスになるように、使用するコードが設定される。
また、コード材質については、金属(スチール)、アラミド、ナイロン、ポリエステル、およびレーヨンの順で破断強度が高い。この破断強度の高低順に基づいて、第2プライ12のアウトサイドのプライ片13が第2プライ12のインサイドのプライ片13よりも高破断強度になるように、使用するコードが設定される。
また、本実施形態では、第1プライ11の外端部11dおよびプライ片13の外端部13eの配置、およびプライ片13の内端部13aの配置を最適化している。
具体的には、図1に示すように、第1プライ11の外端部11dは、ビードフィラー6の先端6bよりもタイヤ径方向外側であって、トレッド部2よりもタイヤ径方向内側に位置する。より具体的には、外端部11dは、サイドウォール部3の最大幅位置3aよりもタイヤ径方向外側であって、バットレス部9のタイヤ径方向内側の端部近傍に配置されている。バットレス部9とは、サイドウォール部3のタイヤ径方向外側に形成され、タイヤ幅方向の外側へ突出してゴム厚みが他の部分よりも厚くなった部分である。
プライ片13の外端部13eは、ビードフィラー6の先端6bと第1プライ11の外端部11dとの間に位置する。より具体的には、外端部13eは、サイドウォール部3の最大幅位置3aの近傍であって、タイヤ径方向における第1プライ11の外端部11dとの間隔が5mm以上60mm以下になるように配置されている。プライ片13の外端部13eと第1プライ11の外端部11dとの間隔を過度に小さくすると、外端部11d,13eが近接するため、これらによる段差によってサイドウォール部3のゴムとの間に大きな隙間が生じる虞がある(工程不良)。一方、間隔を過度に大きくすると、第2プライ12の巻上部13dによるサイドウォール部3の剛性向上の寄与度が低くなる。これらの不都合を防止しつつ、サイドウォール部3での剛性と耐カット性を確保するために、外端部11d,13eの間隔は上記範囲に設定することが好ましい。
図3を参照すると、プライ片13の内端部13aは、ベルト21の端部21aよりもタイヤ幅方向内側に位置しており、プライ片13の内端部13a側は、ベルト21に対してタイヤ幅方向に重複している。その重複割合は、タイヤ幅方向におけるベルト21の幅に対して、0%よりも高く(つまり0は含まない)30%以下に設定することが好ましい。
次に、図1~3を模式的に表した図4を参照して、本実施形態のタイヤ1の特徴を説明する。図4では、左側をタイヤ1のインサイドとし、右側をアウトサイドとする。
タイヤ1は、タイヤ幅方向中央部を除くインサイドおよびアウトサイドにおいてプライ片13(第2プライ12)を備える。以降、プライ片13は、インサイドにおいてプライ片13Aとして言及し、アウトサイドにおいてプライ片13Bとして言及するが、特にこれらを区別する必要がない場合には総じて単にプライ片13ともいう。アウトサイドのプライ片13Aとインサイドのプライ片13Bの間にあるタイヤ幅方向中央部には、第2プライ12が存在しない中抜き部13bが設けられる。これにより、第2プライ12がタイヤ幅方向全体にわたって延びる1枚の連続のプライである場合と比較して、軽量化を図ることができる。従って、転がり抵抗の低減を図ることができる。
また、インサイドおよびアウトサイドのサイドウォール部3において、2層のプライ、つまり第1プライ11のサイド部11bとプライ片13(第2プライ12)のサイド部13cとが配置されている。また、サイドウォール部3のビードコア5側の領域では、さらに2層のプライ、つまり第1プライ11の巻上部11cとプライ片13(第2プライ12)の巻上部13dとが配置されている。特にアウトサイドのサイドウォール部3については、一般に、車両のアウトサイドに配置された方がインサイドに配置された方よりも外傷が生じ易い傾向がある。従って、このように少なくともアウトサイドのサイドウォール部3においてプライが2層又は4層設けられていることにより、必要な耐カット性が効率的に確保される。また、プライが2層又は4層設けられていることで、サイドウォール部3における必要な剛性が効率的に確保される。本実施形態では、タイヤ1のアウトサイドのプライ片13Aだけでなく、インサイドにもプライ片13Bが配置されるため、タイヤ1のアウトサイドだけでなくインサイドにおける剛性と耐カット性も確保できる。
本実施形態では、タイヤ1のアウトサイドのプライ片13Aは、インサイドのプライ片13Bよりも高いモジュラスないし高い破断強度を有している。操縦安定性を良好にするためには、高モジュラスであることが好ましい。タイヤ1全体のモジュラスを高くするのが好ましいが、一般にモジュラスが高いほど、タイヤ1の重量が重くなる傾向にある。そこで、操縦安定性に対する寄与度の高い部分のモジュラスを選択的に高くすることが有効である。タイヤ1のアウトサイドは旋回時において負荷が大きくなる部分であり、タイヤ1のアウトサイドのモジュラスは操縦安定性への寄与度が高い。そのため、操縦安定性への寄与度が高いアウトサイドのモジュラスを相対的に大きくして操縦安定性の向上を図るとともに、インサイドのモジュラスを相対的に小さくすることで軽量化を図ることができる。
以上のように、本実施形態によれば、タイヤ1において、剛性と耐カット性を確保しつつ、軽量化とそれによる転がり抵抗低減を図り、合わせて操縦安定性の向上を図ることがきる。
プライ片13の内端部13a側は、ベルト21に対してタイヤ幅方向に重複している。その重複割合は、タイヤ幅方向におけるベルト21の幅に対して、0%よりも高く(つまり0は含まない)30%以下に設定される。重複割合が0%以下の場合(つまり重複していない場合)、パッド40(図3参照)を介してプライ片13の内端部13aをベルト21で位置決めできないため、プライ片13によってサイドウォール部3の剛性を確保できないおそれがある。重複割合が30%よりも高い場合、トレッド部2での軽量化と転がり抵抗の低減の寄与度が低くなる。これらの不都合を防止するために、プライ片13とベルト21の重複割合は、上記範囲に設定されることが好ましい。
(第2実施形態)
図5に示す本実施形態のタイヤ1は、第2プライ12のプライ片13がアウトサイドにのみ設けられている。これに関する構成以外は、図3の第1実施形態のタイヤ1の構成と同じである。従って、第1実施形態にて示した構成と同じ部分については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、第2プライ12のプライ片13がアウトサイドにのみ設けられている。換言すると、タイヤ幅方向における中央部(第1実施形態の中抜き部に対応する。)13bやインサイドにはプライ片が配置されていない。アウトサイドに配置されたプライ片13は、第1実施形態のものと同じである。従って、第2プライ12のモジュラスないし破断強度は、タイヤ1のインサイドよりもアウトサイドにおいて高い。なお、第2プライ12のモジュラスないし破断強度がタイヤ1のインサイドよりもアウトサイドにおいて高いという概念は、本実施形態のようにインサイドに第2プライ12が配置されていない場合も含み、その場合にはインサイドの第2プライ12のモジュラスがゼロと考えるものとする。
本実施形態の作用効果は、第1実施形態と実質的に同様である。特に、本実施形態によれば、第2プライ12がタイヤ幅方向全体にわたって延びる1枚の連続のプライである場合や第1実施形態のようにプライ片13(第2プライ12)がインサイドおよびアウトサイドの両方に配置された場合と比較して、軽量化を図ることができる。
(第3実施形態)
図6に示す本実施形態のタイヤ1は、第2プライ12のプライ片13がアウトサイドに2枚設けられている。これに関する構成以外は、図3の第1実施形態のタイヤ1の構成と同じである。従って、第1実施形態にて示した構成と同じ部分については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、第2プライ12は、1枚の第1プライ11と、一対のプライ片13A,13Bとに加えて、アウトサイドにのみプライ片13Cをさらに備える。この場合、インサイドのサイドウォール部3においてプライ数が2枚となり、アウトサイドのサイドウォール部3においてプライ数が3枚となる。本実施形態においても、第2プライ12のモジュラスないし破断強度は、タイヤ1のインサイドよりもアウトサイドにおいて高く設定される。モジュラスないし破断強度の高低の設定方法は第1実施形態と実質的に同様であるが、本実施形態ではさらにプライ片13の枚数も考慮する。また、本実施形態の作用効果は、第1実施形態と実質的に同様である。
以上より、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、第1プライ11と第2プライ12とにおいて、積層プライ数は上記実施形態以外にも様々に変更してもよい。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
2a 溝
3 サイドウォール部
3a 最大幅位置
4 ビード部
5 ビードコア
6 ビードフィラー
6a 基端
6b 先端
7 ストリップゴム
8 インナーライナ
9 バットレス部
10 カーカス
11 第1カーカスプライ(第1プライ)
11a 中央部
11b サイド部
11c 巻上部
11d 外端部
12 第2カーカスプライ(第2プライ)
13,13A,13B,13C プライ片
13a 内端部
13b 中抜き部(中央部)
13c サイド部
13d 巻上部
13e 外端部
20 ベルト層
21 ベルト
21a 端部
22 ベルト
22a 端部
30 キャップ層
31 エッジプライ
31a 端部
32 キャッププライ
32a 端部
40 パッド
40a 端部
40b 端部
TR タイヤ径方向
TW タイヤ幅方向

Claims (5)

  1. トレッド部と、
    前記トレッド部の両端からタイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイドウォール部と、
    前記一対のサイドウォール部の前記タイヤ径方向内側の端部にそれぞれ配置された一対のビードコアと、
    前記トレッド部の前記タイヤ径方向内側に位置する中央部と、前記中央部の両端から前記タイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイド部と、前記一対のサイド部から延びて前記一対のビードコアにそれぞれ巻き上げられた一対の巻上部とを有する第1プライと、
    前記第1プライに対してタイヤ径方向外側に配置され、前記トレッド部に位置する内端部を有し、前記内端部から前記タイヤ径方向内側に延びるサイド部と、このサイド部と連続して設けられ、前記一対のビードコアのうちのいずれかに巻き上げられた巻上部とを有するプライ片をタイヤ幅方向中央部を除くインサイドおよびアウトサイドのうち少なくともアウトサイドにおいて備える第2プライと
    を備え、
    前記第2プライは、タイヤのアウトサイドおよびインサイドの両方において前記プライ片を備え、
    前記プライ片は、間隔をあけて並設した複数本のコードをゴムで被覆した帯状のシートであり、
    前記複数本のコードの材質については、金属、アラミド、レーヨン、ポリエステル、およびナイロンの順でモジュラスが高く、前記モジュラスの高低順に基づいて、前記第2プライのアウトサイドの前記プライ片が前記第2プライのインサイドの前記プライ片よりも高いモジュラスを有するように設定される、空気入りタイヤ。
  2. トレッド部と、
    前記トレッド部の両端からタイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイドウォール部と、
    前記一対のサイドウォール部の前記タイヤ径方向内側の端部にそれぞれ配置された一対のビードコアと、
    前記トレッド部の前記タイヤ径方向内側に位置する中央部と、前記中央部の両端から前記タイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイド部と、前記一対のサイド部から延びて前記一対のビードコアにそれぞれ巻き上げられた一対の巻上部とを有する第1プライと、
    前記第1プライに対してタイヤ径方向外側に配置され、前記トレッド部に位置する内端部を有し、前記内端部から前記タイヤ径方向内側に延びるサイド部と、このサイド部と連続して設けられ、前記一対のビードコアのうちのいずれかに巻き上げられた巻上部とを有するプライ片をタイヤ幅方向中央部を除くインサイドおよびアウトサイドのうち少なくともアウトサイドにおいて備える第2プライと
    を備え、
    前記第2プライは、タイヤのアウトサイドおよびインサイドの両方において前記プライ片を備え、
    前記プライ片は、間隔をあけて並設した複数本のコードをゴムで被覆した帯状のシートであり、
    前記複数本のコードの材質については、金属、アラミド、ナイロン、ポリエステル、およびレーヨンの順で破断強度が高く、前記破断強度の高低順に基づいて、前記第2プライのアウトサイドの前記プライ片が前記第2プライのインサイドの前記プライ片よりも高い破断強度を有するように設定される、空気入りタイヤ。
  3. 前記トレッド部において前記第1プライの前記中央部のタイヤ径方向外側に配置されたベルト層をさらに備え、
    前記プライ片の前記内端部は、前記ベルト層と重複して配置され、
    前記プライ片と前記ベルト層のタイヤ幅方向における重複割合は、前記ベルト層の幅の0%よりも大きく30%以下である、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ビードコアのタイヤ径方向外側に隣接して配置された基端と、前記基端とは反対側の先端とを有するビードフィラーをさらに備え、
    前記プライ片の外端は、前記ビードフィラーの前記先端と前記第1プライの外端との間に位置する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記プライ片の前記外端は、タイヤ径方向における前記第1プライの前記外端との間隔が5mm以上60mm以下の位置に配置されている、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
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