JP5527003B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、トレッド部ショルダーの偏摩耗を抑制できる空気入りタイヤに関するものである。
70[%]以下の低扁平率のトラック・バス用タイヤでは、耐久性および耐偏摩耗性の向上を目的とし、タイヤ周方向に平行なケーブルやコードからなる周方向補強層を備えたものがある。
例えば、特許文献1に記載の空気入りタイヤ(ラジアルタイヤ)は、ラジアルカーカスと、ラジアルカーカスのクラウン部内でラジアルカーカスの上に重ねたトレッドバンドと、ラジアルカーカスとトレッドバンドとの間に挿入した環状補強構造体とからなり、環状補強構造体がトレッドと実質上同じ幅の少なくとも2つの半径方向に重なった金属コードの層からなり、金属コードが層内で平行となっているが他の層の金属コードとは交差しており、各層の金属コードがタイヤの長手方向に関して相対的に10[°]ないし30[°]の角度で傾斜している。そして、この特許文献1に記載の空気入りタイヤは、環状補強構造体が、その側方部分において前記層に関して半径方向外側において破断点にて4[%]ないし8[%]の伸びを有して平行に位置し、かつタイヤ赤道面に位置するラング撚りの金属コードを備えた環状の補強ストリップ(周方向補強層)を具備し、この補強ストリップが金属コードの少なくとも2の半径方向の重なった旋回体で構成されており、補強ストリップの外縁が半径方向内側層の縁部と一致し、補強ストリップの軸方向の幅が環状補強構造体の軸方向幅の7[%]ないし40[%]となっている。
また、例えば、特許文献2に記載の空気入りタイヤ(0.6以下の扁平比H/Sをもつタイヤ)は、非伸長性ケーブルからなる少なくとも2つの作用ベルトプライを有し、両プライは、周方向に対して10[°]〜45[°]の角度を形成して互いに交差し、前記プライはカーカスの最大軸線方向幅Sの少なくとも80[%]に等しい幅を有するベルトを有する。そして、この特許文献2に記載の空気入りタイヤは、第1に、周方向に対して少なくとも60[°]の角度および前記作用ベルトプライの軸線方向幅に少なくとも等しい軸線方向幅を形成する非伸長性金属ケーブルからなる軸線方向連続プライが、カーカスと、回転軸線に対して半径方向に最も近い作用プライとの間に配置されており、第2に、周方向に対してほぼ平行に配向された金属要素からなりかつ少なくとも0.7Sに等しい幅および最も伸長性が高い作用プライの引張り弾性係数にせいぜい等しい引張り弾性係数を有する付加プライ(周方向補強層)が、2つの作用ベルトプライの間に配置されている。
特開昭56−82609号公報 特許第3764481号公報
上述した特許文献1および特許文献2に記載の空気入りタイヤは、周方向補強層により低扁平率タイヤ特有のトレッド部のタイヤ幅方向外側での径成長を抑制することは可能である。しかしながら、低扁平率タイヤは、トレッド部のタイヤ幅方向中央での径成長が極めて小さいことから、トレッド部のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで均一に径成長させることが難しいため、トレッド部のタイヤ幅方向外側の偏摩耗を十分に抑制できない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、トレッド部のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで径成長を均一化して、トレッド部のタイヤ幅方向外側の耐偏摩耗性を向上することのできる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に対する角度が10[°]以上30[°]以下のコードを有し、かつ前記コードが互いに交差するようにカーカスのタイヤ径方向外側に積層された少なくとも2層の交差ベルトと、タイヤ周方向に対する角度が0[°]以上5[°]以下のコードを有し、かつタイヤ幅方向で分割して前記交差ベルトのタイヤ幅方向両側に積層された少なくとも1層の周方向補強層とを備える空気入りタイヤにおいて、タイヤ幅方向中央にて前記交差ベルトの間に配置されたゴム層を備え、前記ゴム層を間に置いた交差ベルトのコード間のタイヤ径方向寸法T1と、前記ゴム層を間に置いていない交差ベルトの最も近いコード間のタイヤ径方向寸法T2との関係が、1.2≦T1/T2≦4.0であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、交差ベルトのタイヤ幅方向両側では、周方向補強層により交差ベルトのタガ効果が助勢されてトレッド部の径成長が抑えられる。一方、交差ベルトのタイヤ幅方向中央では、ゴム層により交差ベルトのタガ効果が緩和されてトレッド部の径成長が若干許容される。このため、トレッド部のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで径成長が均一化されるので、トレッド部のタイヤ幅方向外側の耐偏摩耗性を向上することができる。しかも、T1/T2が1.2未満であると、ゴム層を間においた交差ベルトのコード間が近すぎ、すなわちゴム層のタイヤ径方向の厚さが薄すぎるため、ゴム層による交差ベルトのタガ効果の緩和効果が得難くなる。一方、T1/T2が4.0を超えると、ゴム層を間においた交差ベルトのコード間が離れすぎ、すなわちゴム層のタイヤ径方向の厚さが厚すぎるため、ゴム層による交差ベルトのタガ効果の緩和効果が過大となる。したがって、この空気入りタイヤによれば、1.2≦T1/T2≦4.0の関係とすることで、ゴム層による交差ベルトのタガ効果の緩和効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の空気入りタイヤでは、前記ゴム層の100[%]伸長時モジュラスが、前記交差ベルトのコードを被覆するベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラス以下であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、ゴム層の100[%]伸長時モジュラスを、交差ベルトのベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラス以下とすることで、ゴム層による交差ベルトのタガ効果の緩和効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の空気入りタイヤでは、前記ベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラスが、5.5[MPa]以上7.5[MPa]以下であることを特徴とする。
交差ベルトのベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラスが、5.5[MPa]未満であると、交差ベルト自体のタガ効果が低すぎて、ゴム層による交差ベルトのタガ効果の緩和効果が過大となる。一方、交差ベルトのベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラスが、7.5[MPa]を超えると、交差ベルト自体のタガ効果が高すぎて、ゴム層による交差ベルトのタガ効果の緩和効果が得難くなる。したがって、この空気入りタイヤによれば、交差ベルトのベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラスを、5.5[MPa]以上7.5[MPa]以下とすることで、ゴム層による交差ベルトのタガ効果の緩和効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の空気入りタイヤでは、前記ゴム層の100[%]伸長時モジュラスが、2.0[MPa]以上6.5[MPa]以下であることを特徴とする。
ゴム層の100[%]伸長時モジュラスが、2.0[MPa]未満であると、ゴム層による交差ベルトのタガ効果の緩和効果が過大となる。一方、ゴム層の100[%]伸長時モジュラスが、6.5[MPa]を超えると、ゴム層による交差ベルトのタガ効果の緩和効果が得難くなる。したがって、この空気入りタイヤによれば、ゴム層の100[%]伸長時モジュラスを、2.0[MPa]以上6.5[MPa]以下とすることで、ゴム層による交差ベルトのタガ効果の緩和効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の空気入りタイヤでは、タイヤ周方向に対する角度が10[°]以上30[°]以下のコードを有し、かつ前記コードが互いに交差するようにカーカスのタイヤ径方向外側に積層された少なくとも2層の交差ベルトと、タイヤ周方向に対する角度が0[°]以上5[°]以下のコードを有し、かつタイヤ幅方向で分割して前記交差ベルトのタイヤ幅方向両側に積層された少なくとも1層の周方向補強層とを備える空気入りタイヤにおいて、タイヤ幅方向中央にて前記交差ベルトの間に配置されたゴム層を備え、前記ゴム層のタイヤ幅方向寸法Aが、前記カーカスの断面幅Wに対して0.15≦A/W≦0.50の範囲であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、交差ベルトのタイヤ幅方向両側では、周方向補強層により交差ベルトのタガ効果が助勢されてトレッド部の径成長が抑えられる。一方、交差ベルトのタイヤ幅方向中央では、ゴム層により交差ベルトのタガ効果が緩和されてトレッド部の径成長が若干許容される。このため、トレッド部のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで径成長が均一化されるので、トレッド部のタイヤ幅方向外側の耐偏摩耗性を向上することができる。しかも、カーカスの断面幅Wに対してゴム層のタイヤ幅方向寸法Aの比A/Wが0.15未満では、ゴム層がタイヤ幅方向中央(タイヤ赤道面)寄りにあるため、ゴム層による交差ベルトのタガ効果の緩和効果が得難くなる。一方、A/Wが0.50を超えると、ゴム層がタイヤ幅方向外側近くまで広がるため、ゴム層による交差ベルトのタガ効果の緩和効果が過大となる。したがって、この空気入りタイヤによれば、0.15≦A/W≦0.50の関係とすることで、ゴム層による交差ベルトのタガ効果の緩和効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の空気入りタイヤでは、タイヤ周方向に対する角度が10[°]以上30[°]以下のコードを有し、かつ前記コードが互いに交差するようにカーカスのタイヤ径方向外側に積層された少なくとも2層の交差ベルトと、タイヤ周方向に対する角度が0[°]以上5[°]以下のコードを有し、かつタイヤ幅方向で分割して前記交差ベルトのタイヤ幅方向両側に積層された少なくとも1層の周方向補強層とを備える空気入りタイヤにおいて、タイヤ幅方向中央にて前記交差ベルトの間に配置されたゴム層を備え、各前記周方向補強層のタイヤ幅方向内側端のタイヤ幅方向間隔B1が、前記カーカスの断面幅Wに対して0.20≦B1/W≦0.50の範囲であり、各前記周方向補強層のタイヤ幅方向外側端のタイヤ幅方向間隔B2が、前記カーカスの断面幅Wに対して0.60≦B2/W≦0.75の範囲であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、交差ベルトのタイヤ幅方向両側では、周方向補強層により交差ベルトのタガ効果が助勢されてトレッド部の径成長が抑えられる。一方、交差ベルトのタイヤ幅方向中央では、ゴム層により交差ベルトのタガ効果が緩和されてトレッド部の径成長が若干許容される。このため、トレッド部のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで径成長が均一化されるので、トレッド部のタイヤ幅方向外側の耐偏摩耗性を向上することができる。しかも、カーカスの断面幅Wに対して分割された各周方向補強層のタイヤ幅方向内側端のタイヤ幅方向間隔B1の比B1/Wが0.20未満では、周方向補強層がタイヤ幅方向中央(タイヤ赤道面)寄りに広がっているため、周方向補強層によるタガ効果が過大となる。一方、B1/Wが0.50を超えると、周方向補強層がタイヤ幅方向外側寄りに配置されるため、周方向補強層によるタガ効果が得難くなる。しかも、カーカスの断面幅Wに対して分割された各周方向補強層のタイヤ幅方向外側端のタイヤ幅方向間隔B2の比B2/Wが0.60未満では、周方向補強層がタイヤ幅方向中央(タイヤ赤道面)寄りに配置されるため、周方向補強層によるタイヤ幅方向外側でのタガ効果が得難くなる。一方、B2/Wが0.75を超えると、周方向補強層がタイヤ幅方向外側寄りに広く配置されるため、周方向補強層によるタガ効果が過大となる。したがって、この空気入りタイヤによれば、0.20≦B1/W≦0.50、かつ0.60≦B2/W≦0.75の関係とすることで、周方向補強層によるタガ効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の空気入りタイヤでは、前記周方向補強層は、前記交差ベルトのタイヤ径方向内側または前記交差ベルトのタイヤ径方向外側の少なくとも一方に配置されていることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、交差ベルトおよびこの交差ベルトを含むベルト層の配置に対応して周方向補強層の配置を適宜選択することにより、周方向補強層によるタガ効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の空気入りタイヤでは、偏平比が70[%]以下であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、特に、偏平比が70[%]以下の場合に、トレッド部のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで径成長が不均一になり易い傾向にある。したがって、偏平比が70[%]以下の空気入りタイヤを適用対象とすることにより、トレッド部のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで径成長を均一化して、トレッド部のタイヤ幅方向外側の偏摩耗抑制効果がより顕著に得られる利点がある。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド部のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで径成長を均一化して、トレッド部のタイヤ幅方向外側の耐偏摩耗性を向上することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤの子午断面図である。 図2は、図1に示す空気入りタイヤの部分拡大図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤの他の例の子午断面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤの他の例の子午断面図である。 図5は、本発明の実施例に係る空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤ1の回転軸(図示せず)と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とは、タイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ幅方向とは、前記回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)Cに向かう側、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面Cから離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、前記回転軸を中心軸とする周方向である。また、タイヤ赤道面Cとは、空気入りタイヤ1の回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面C上にあって空気入りタイヤ1の周方向に沿う線をいう。本実施の形態では、タイヤ赤道線にタイヤ赤道面と同じ符号「C」を付す。そして、以下に説明する空気入りタイヤ1は、タイヤ赤道面Cを中心としてほぼ対称になるように構成されていることから、空気入りタイヤ1の回転軸を通る平面で該空気入りタイヤ1を切った場合の子午断面図(図1、図3および図4)においては、タイヤ赤道面Cを中心とした一側(図1、図3および図4において右側)のみを図示して当該一側のみを説明し、他側(図1、図3および図4において左側)の説明は省略する。
本実施の形態に係る空気入りタイヤ1は、図1に示すように、トレッド部2と、その両側のサイドウォール部3およびビード部(図示せず)とを含んで構成されている。さらに、空気入りタイヤ1は、カーカス4とベルト層5とを有する。
トレッド部2は、その外周表面、つまり、走行時に路面と接触する踏面21に、タイヤ周方向に延在する複数の周方向主溝22と、これら周方向主溝22により区画形成された複数の陸部をなすリブ23とを有している。例えば、本実施の形態では、7本の周方向主溝22が形成され、これら周方向主溝22により8本のリブ23が形成されている。そして、最もタイヤ幅方向の両外側のリブ23がショルダーリブ23aをなす。
サイドウォール部3は、トレッド部2と連続して、空気入りタイヤ1におけるタイヤ幅方向の両外側に露出したものである。サイドウォール部3は、該サイドウォール部3に生じた外傷がカーカス4に達することを防止する。
ビード部は、図には明示しないが、ビードコアとビードフィラとを有する。ビードコアは、スチールワイヤであるビードワイヤをリング状に巻くことにより形成される。ビードコアは、空気入りタイヤ1の内圧によって発生するカーカス4の張力を支える。ビードフィラは、カーカス4がビードコアの位置でタイヤ幅方向外側に折り返されることにより形成された空間に配置される。ビードフィラは、カーカス4をビードコアの位置に固定すると共にビード部の形状を整える。さらに、ビードフィラは、ビード部の剛性を高める。
カーカス4は、トレッド部2、両サイドウォール部3および両ビード部を連続して跨ぎつつタイヤ幅方向の両側端が、一対のビード部に対して巻き返され、かつタイヤ周方向にトロイド状に掛け回されてタイヤの骨格を構成するものである。また、カーカス4は、有機繊維(ナイロンやポリエステルやレーヨンなど)やスチールなどのカーカスコードが、ゴム材で被覆されたものである。カーカス4のカーカスコードは、空気入りタイヤ1のタイヤ赤道線Cに直交してタイヤ子午線方向(ラジアル方向)に沿いつつタイヤ周方向に複数並設されている。なお、カーカス4におけるカーカスコードのタイヤ赤道線C(タイヤ周方向)に対する角度は、実質的に90[°]であって、タイヤ赤道線Cに対する90[°]を基準に−5[°]から+5[°]の範囲の角度を含む。このカーカス4は、空気入りタイヤ1に空気を充填した際に圧力容器としての役目を果たすと共に、その内圧によって空気入りタイヤ1に負荷される荷重を支える。
ベルト層5は、トレッド部2においてカーカス4よりもタイヤ径方向外側であって、両端が各ショルダーリブ23aのタイヤ径方向内側に至って設けられ、トレッド部2においてカーカス4をタイヤ周方向に覆うものである。ベルト層5は、有機繊維(ナイロンやポリエステルやレーヨンなど)やスチールなどのコードが、ゴム材(ベルトコートゴム)で被覆されたベルトを有し、このベルトが複数積層されている。本実施の形態では、ベルト51,52,53を積層した3層構造をなしている。
ベルト層5は、本実施の形態ではタイヤ径方向内側から1番目および2番目のベルト51,52の少なくとも2層のベルトが、タイヤ周方向、つまりタイヤ赤道線Cに対する角度が10[°]以上30[°]以下のコードを有している。さらに、ベルト51,52は、コードが互いに交差するよう積層されている。そして、本実施の形態において、上記構成のベルト51,52を交差ベルト5Aと呼ぶ。
このベルト層5は、カーカス4に締め付け力を与えて剛性を高めると共に、空気入りタイヤ1が装着された車両の走行時において、衝撃を緩和してトレッド部2に生じた外傷がカーカス4に達することを防止する。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ1は、周方向補強層6と、ゴム層7とをさらに備えている。
周方向補強層6は、トレッド部2においてタイヤ幅方向で分割して形成され、交差ベルト5Aのタイヤ幅方向両側に積層されていると共に、タイヤ周方向に掛け回されている。周方向補強層6は、有機繊維(ナイロンやポリエステルやレーヨンなど)やスチールなどのコード6aが、ゴム材で被覆されたものである。コード6aは、タイヤ周方向に対する角度が0[°]以上5[°]以下とされ、実質的にタイヤ周方向に対して平行な0[°]とされている。この周方向補強層6は、図1において1層の構成で示されているが、複数の層で構成されていてもよい。
ゴム層7は、トレッド部2においてタイヤ赤道面Cを含むタイヤ幅方向中央にて、交差ベルト5Aをなすベルト51,52の間に配置され、タイヤ周方向に掛け回されている。ゴム層7は、コードを有さずゴム材で形成されている。また、ゴム層7は、図1において周方向補強層6に対してタイヤ幅方向で離れて互いにタイヤ径方向で重ならない形態として示されているが、周方向補強層6に対してタイヤ径方向で重なって設けられていてもよい。
このように、本実施の形態の空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向に対する角度が10[°]以上30[°]以下のコードを有し、かつコードが互いに交差するようにカーカスのタイヤ径方向外側に積層された少なくとも2層の交差ベルト5Aと、タイヤ周方向に対する角度が0[°]以上5[°]以下のコード6aを有し、かつタイヤ幅方向で分割して交差ベルト5Aのタイヤ幅方向両側に積層された少なくとも1層の周方向補強層6とを備え、タイヤ幅方向中央にて交差ベルト5Aのベルト51,52の間に配置されたゴム層7をさらに備えている。
この空気入りタイヤ1によれば、交差ベルト5Aのタイヤ幅方向両側では、周方向補強層6により交差ベルト5Aのタガ効果が助勢されてトレッド部2の径成長が抑えられる。一方、交差ベルト5Aのタイヤ幅方向中央では、ゴム層7により交差ベルト5Aのタガ効果が緩和されてトレッド部2の径成長が若干許容される。このため、トレッド部2のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで径成長が均一化されるので、トレッド部2のタイヤ幅方向外側の耐偏摩耗性を向上することが可能になる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ1では、JIS K6251(3号ダンベル使用)に従い室温にて引張試験を行ったゴム層7の100[%]伸長時モジュラスMaが、交差ベルト5Aのコードを被覆するベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラスMbに対し、Ma≦Mbであることが好ましい。
この空気入りタイヤ1によれば、ゴム層7の100[%]伸長時モジュラスを、交差ベルト5Aのベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラス以下とすることで、ゴム層7による交差ベルト5Aのタガ効果の緩和効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ1では、交差ベルト5Aのコードを被覆するベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラスMbが、5.5[MPa]≦Mb≦7.5[MPa]であることが好ましい。
上述したMa≦Mbの範囲において、交差ベルト5Aのベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラスMbが、5.5[MPa]未満であると、交差ベルト5A自体のタガ効果が低すぎて、ゴム層7による交差ベルト5Aのタガ効果の緩和効果が過大となる。一方、交差ベルト5Aのベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラスMbが、7.5[MPa]を超えると、交差ベルト5A自体のタガ効果が高すぎて、ゴム層7による交差ベルト5Aのタガ効果の緩和効果が得難くなる。したがって、この空気入りタイヤ1によれば、交差ベルト5Aのベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラスMbを、5.5[MPa]以上7.5[MPa]以下とすることで、ゴム層7による交差ベルト5Aのタガ効果の緩和効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ1では、ゴム層7の100[%]伸長時モジュラスMaが、2.0[MPa]≦Ma≦6.5[MPa]であることが好ましい。
上述したMa≦Mbの範囲において、ゴム層7の100[%]伸長時モジュラスMaが、2.0[MPa]未満であると、ゴム層7による交差ベルト5Aのタガ効果の緩和効果が過大となる。一方、ゴム層7の100[%]伸長時モジュラスMaが、6.5[MPa]を超えると、ゴム層7による交差ベルト5Aのタガ効果の緩和効果が得難くなる。したがって、この空気入りタイヤ1によれば、ゴム層7の100[%]伸長時モジュラスMaを、2.0[MPa]以上6.5[MPa]以下とすることで、ゴム層7による交差ベルト5Aのタガ効果の緩和効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ1では、図2に示すように、ゴム層7を間に置いた交差ベルト5Aをなすベルト51,52のコード51a,52a間のタイヤ径方向寸法T1と、ゴム層7を間に置いていない交差ベルト5Aをなすベルト51,52の最も近いコード51a,52a間のタイヤ径方向寸法T2との関係が、1.2≦T1/T2≦4.0であることが好ましい。
T1/T2が1.2未満であると、ゴム層7を間においた交差ベルト5Aのベルト51,52のコード51a,52a間が近すぎ、すなわちゴム層7のタイヤ径方向の厚さが薄すぎるため、ゴム層7による交差ベルト5Aのタガ効果の緩和効果が得難くなる。一方、T1/T2が4.0を超えると、ゴム層7を間においた交差ベルト5Aのベルト51,52のコード51a,52a間が離れすぎ、すなわちゴム層7のタイヤ径方向の厚さが厚すぎるため、ゴム層7による交差ベルト5Aのタガ効果の緩和効果が過大となる。したがって、この空気入りタイヤ1によれば、1.2≦T1/T2≦4.0の関係とすることで、ゴム層7による交差ベルト5Aのタガ効果の緩和効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ1では、図1に示すように、ゴム層7のタイヤ幅方向寸法Aが、カーカス4の断面幅Wに対して0.15≦A/W≦0.50(15[%]≦A/W≦50[%])の範囲であることが好ましい。
ここで、カーカス4の断面幅Wとは、子午断面においてカーカス4の最も大きいタイヤ幅方向寸法である。このカーカス4の断面幅Wに対してゴム層7のタイヤ幅方向寸法Aの比A/Wが0.15(15[%])未満では、ゴム層7がタイヤ幅方向中央(タイヤ赤道面C)寄りにあるため、ゴム層7による交差ベルト5Aのタガ効果の緩和効果が得難くなる。一方、A/Wが0.50(50[%])を超えると、ゴム層7がタイヤ幅方向外側近くまで広がるため、ゴム層7による交差ベルト5Aのタガ効果の緩和効果が過大となる。したがって、この空気入りタイヤ1によれば、0.15≦A/W≦0.50(15[%]≦A/W≦50[%])の関係とすることで、ゴム層7による交差ベルト5Aのタガ効果の緩和効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ1では、図1に示すように、分割された各周方向補強層6のタイヤ幅方向内側端のタイヤ幅方向間隔B1が、カーカス4の断面幅Wに対して0.20≦B1/W≦0.50(20[%]≦B1/W≦50[%])の範囲であり、各周方向補強層6のタイヤ幅方向外側端のタイヤ幅方向間隔B2が、カーカス4の断面幅Wに対して0.60≦B2/W≦0.75(60[%]≦B2/W≦75[%])の範囲であることが好ましい。
カーカス4の断面幅Wに対して分割された各周方向補強層6のタイヤ幅方向内側端のタイヤ幅方向間隔B1の比B1/Wが0.20(20[%])未満では、周方向補強層6がタイヤ幅方向中央(タイヤ赤道面C)寄りに広がっているため、周方向補強層6によるタガ効果が過大となる。一方、B1/Wが0.50(50[%])を超えると、周方向補強層6がタイヤ幅方向外側寄りに配置されるため、周方向補強層6によるタガ効果が得難くなる。しかも、カーカス4の断面幅Wに対して分割された各周方向補強層6のタイヤ幅方向外側端のタイヤ幅方向間隔B2の比B2/Wが0.60(60[%])未満では、周方向補強層6がタイヤ幅方向中央(タイヤ赤道面C)寄りに配置されるため、周方向補強層6によるタイヤ幅方向外側でのタガ効果が得難くなる。一方、B2/Wが0.75(75[%])を超えると、周方向補強層6がタイヤ幅方向外側寄りに広く配置されるため、周方向補強層6によるタガ効果が過大となる。したがって、この空気入りタイヤ1によれば、0.20≦B1/W≦0.50(20[%]≦B1/W≦50[%])、かつ0.60≦B2/W≦0.75(60[%]≦B2/W≦75[%])の関係とすることで、周方向補強層6によるタガ効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ1では、周方向補強層6は、図1、図3および図4に示すように、交差ベルト5Aのタイヤ径方向内側または交差ベルト5Aのタイヤ径方向外側の少なくとも一方に配置されていればよい。
具体的には、図1では、周方向補強層6が交差ベルト5Aのタイヤ径方向内側に配置されている形態を示す。また、図3では、周方向補強層6が交差ベルト5Aのタイヤ径方向外側に配置されている形態を示す。また、図4では、周方向補強層6が交差ベルト5Aのタイヤ幅方向内側およびタイヤ径方向外側に配置されている形態を示す。
この空気入りタイヤ1によれば、交差ベルト5Aおよびこの交差ベルト5Aを含むベルト層5の配置に対応して周方向補強層6の配置を適宜選択することにより、周方向補強層6によるタガ効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ1では、偏平比が70[%]以下であることが好ましい。
ここで、扁平比とは、図1に示すように、タイヤの断面幅Wmaxに対する断面高さHの比である。タイヤ断面幅Wmaxとは、タイヤの総幅からタイヤの側面の模様や文字などを除いた幅である。また、タイヤの断面高さHとは、タイヤの外径とリム径の差の1/2である。なお、タイヤの総幅とは、タイヤを規定リムに装着し、正規内圧とし、無負荷状態のタイヤ側面の模様や文字など全てを含むサイドウォール部3間の直線距離(タイヤ幅方向最大寸法)である。また、タイヤの外径とは、タイヤを規定リムに装着し、正規内圧とし、無負荷状態のタイヤの外径(タイヤ径方向最大寸法)である。
なお、正規リムとは、JATMAで規定する「標準リム」、TRAで規定する「Design Rim」、あるいは、ETRTOで規定する「Measuring Rim」である。また、正規内圧とは、JATMAで規定する「最高空気圧」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、あるいはETRTOで規定する「INFLATION PRESSURES」である。
この空気入りタイヤによれば、特に、偏平比が70[%]以下の場合に、トレッド部2のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで径成長が不均一になり易い傾向にある。したがって、偏平比が70[%]以下の空気入りタイヤを適用対象とすることにより、トレッド部2のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで径成長を均一化して、トレッド部2のタイヤ幅方向外側の偏摩耗抑制効果がより顕著に得られる利点がある。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ1は、重荷重用空気入りタイヤに適用されることが好ましい。
この空気入りタイヤによれば、重荷重用空気入りタイヤは、特に長時間高速走行するトラックやバスに用いられるため、トレッド部2のタイヤ幅方向外側の偏摩耗が発生し易い傾向にある。したがって、重荷重用空気入りタイヤを適用対象とすることにより、トレッド部2のタイヤ幅方向外側の偏摩耗抑制効果がより顕著に得られる利点がある。
本実施例では、条件が異なる複数種類の空気入りタイヤについて、ショルダー部のタイヤ幅方向外側の偏摩耗量に関する性能試験が行われた(図5参照)。
この性能試験では、タイヤサイズ445/50R22.5の空気入りタイヤを22.5×14.00のリムに装着すると共に、空気圧830[kPa]を充填し、試験車両(3軸トレーラー)に装着することで4625[kg]の負荷荷重を掛けた。
偏摩耗量の評価方法では、上記試験車両にて舗装路を10万[km]走行し、走行前の溝深さから走行後の溝深さを差し引いた摩耗量について、タイヤ幅方向最外側の周方向主溝の摩耗量からタイヤ幅方向中央の周方向主溝の摩耗量を差し引いた値をタイヤ幅方向外側の偏摩耗量とし、従来例を基準として評価する。この評価は、従来例の空気入りタイヤを基準(100)とした指数値により示され、その指数値が小さいほど偏摩耗量が小さく優れている。
従来例の空気入りタイヤは、ベルト層が4層構造で、タイヤ径方向内側からの2番ベルトおよび3番ベルトが交差ベルトとして構成されており、周方向補強層およびゴム層を備えていない。また、比較例の空気入りタイヤは、従来例の1番ベルトを周方向補強層として構成されているが、ゴム層を備えていない。
これに対し、実施例1〜実施例10の空気入りタイヤは、従来例の1番ベルトを周方向補強層として構成されておりゴム層を備え、かつベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラスが規定の範囲内とされている。そして、実施例2の空気入りタイヤは、ゴム層の100[%]伸長時モジュラスが、交差ベルトのベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラス以下である。また、実施例3の空気入りタイヤは、ゴム層の100[%]伸長時モジュラスが規定の範囲内とされている。また、実施例4の空気入りタイヤは、交差ベルトのコード間のタイヤ径方向寸法の比T1/T2が規定の範囲内とされている。また、実施例5の空気入りタイヤは、ゴム層のタイヤ幅方向寸法Aとカーカスの断面幅Wとの比A/Wが規定の範囲内とされている。また、実施例6〜実施例10の空気入りタイヤは、周方向補強層のタイヤ幅方向内側端のタイヤ幅方向間隔B1とカーカスとの比B1/W、および周方向補強層のタイヤ幅方向外側端のタイヤ幅方向間隔B2とカーカスの断面幅Wとの比B2/Wが規定の範囲内とされている。
図5の試験結果に示すように、実施例1〜実施例10の空気入りタイヤは、タイヤ幅方向外側の偏摩耗量が小さく耐偏摩耗性に優れていることが分かる。
以上のように、本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド部のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで径成長を均一化して、トレッド部のタイヤ幅方向外側の耐偏摩耗性を向上することに適している。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 カーカス
5 ベルト層
5A 交差ベルト
51,52,53 ベルト
51a,52a コード
6 周方向補強層
6a コード
7 ゴム層
C タイヤ赤道面(タイヤ赤道線)
A ゴム層のタイヤ幅方向寸法
B1 周方向補強層のタイヤ幅方向内側端のタイヤ幅方向間隔
B2 周方向補強層のタイヤ幅方向外側端のタイヤ幅方向間隔
T1 ゴム層を間に置いた交差ベルトのコード間のタイヤ径方向寸法
T2 ゴム層を間に置いていない交差ベルトの最も近いコード間のタイヤ径方向寸法
W カーカス断面幅

Claims (8)

  1. タイヤ周方向に対する角度が10[°]以上30[°]以下のコードを有し、かつ前記コードが互いに交差するようにカーカスのタイヤ径方向外側に積層された少なくとも2層の交差ベルトと、タイヤ周方向に対する角度が0[°]以上5[°]以下のコードを有し、かつタイヤ幅方向で分割して前記交差ベルトのタイヤ幅方向両側に積層された少なくとも1層の周方向補強層とを備える空気入りタイヤにおいて、
    タイヤ幅方向中央にて前記交差ベルトの間に配置されたゴム層を備え、前記ゴム層を間に置いた交差ベルトのコード間のタイヤ径方向寸法T1と、前記ゴム層を間に置いていない交差ベルトの最も近いコード間のタイヤ径方向寸法T2との関係が、1.2≦T1/T2≦4.0であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. タイヤ周方向に対する角度が10[°]以上30[°]以下のコードを有し、かつ前記コードが互いに交差するようにカーカスのタイヤ径方向外側に積層された少なくとも2層の交差ベルトと、タイヤ周方向に対する角度が0[°]以上5[°]以下のコードを有し、かつタイヤ幅方向で分割して前記交差ベルトのタイヤ幅方向両側に積層された少なくとも1層の周方向補強層とを備える空気入りタイヤにおいて、
    タイヤ幅方向中央にて前記交差ベルトの間に配置されたゴム層を備え、前記ゴム層のタイヤ幅方向寸法Aが、前記カーカスの断面幅Wに対して0.15≦A/W≦0.50の範囲であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. タイヤ周方向に対する角度が10[°]以上30[°]以下のコードを有し、かつ前記コードが互いに交差するようにカーカスのタイヤ径方向外側に積層された少なくとも2層の交差ベルトと、タイヤ周方向に対する角度が0[°]以上5[°]以下のコードを有し、かつタイヤ幅方向で分割して前記交差ベルトのタイヤ幅方向両側に積層された少なくとも1層の周方向補強層とを備える空気入りタイヤにおいて、
    タイヤ幅方向中央にて前記交差ベルトの間に配置されたゴム層を備え、各前記周方向補強層のタイヤ幅方向内側端のタイヤ幅方向間隔B1が、前記カーカスの断面幅Wに対して0.20≦B1/W≦0.50の範囲であり、各前記周方向補強層のタイヤ幅方向外側端のタイヤ幅方向間隔B2が、前記カーカスの断面幅Wに対して0.60≦B2/W≦0.75の範囲であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 前記ゴム層の100[%]伸長時モジュラスが、前記交差ベルトのコードを被覆するベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラス以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ベルトコートゴムの100[%]伸長時モジュラスが、5.5[MPa]以上7.5[MPa]以下であることを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ゴム層の100[%]伸長時モジュラスが、2.0[MPa]以上6.5[MPa]以下であることを特徴とする請求項4または5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記周方向補強層は、前記交差ベルトのタイヤ径方向内側または前記交差ベルトのタイヤ径方向外側の少なくとも一方に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  8. 偏平比が70[%]以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
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