JP7415188B2 - 電磁装置、回転電機、スラスト磁気軸受、送風機、圧縮機、冷凍装置、車両 - Google Patents

電磁装置、回転電機、スラスト磁気軸受、送風機、圧縮機、冷凍装置、車両 Download PDF

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Description

本開示は、回転電機等に関する。
従来、導線が巻き回されることにより構成されるコイルと、コイルの巻回軸方向の両端部の外側に対向して配置されるコアとを含む電磁装置(例えば、クローポールモータやスラスト磁気軸受等)が知られている(特許文献1,2参照)。
特開2013-158072号公報 特開2019-173823号公報
ところで、コイルの銅損により発生する熱エネルギは、コイルとコアとの間の絶縁部(例えば、絶縁紙、インシュレータ、樹脂モールド等)、及びコアを通じて、放熱部材に伝達されることにより、コイルは冷却される。
しかしながら、例えば、丸線によりコイルが構成され、且つ、コイルと別体に絶縁部が設けられる場合、コイルと絶縁部との接触面積が相対的に小さくなり、コイルと絶縁部との間の熱抵抗が相対的に高くなる場合がある。その結果、コイルと絶縁部との間の熱伝導性が相対的に低くなり、コイルの冷却性能が相対的に低くなる可能性がある。また、例えば、更に、コイルの巻回軸が略鉛直方向に沿って配置される場合、コイルの自重により、コイルの上端部と絶縁部との間に隙間が生じることで、コイルと絶縁部との間の熱伝導性が更に低下し、コイルの冷却性能が更に低くなる可能性がある。そのため、コイルの冷却性能の観点で改善の余地がある。
本開示は、コイルの巻回軸方向の両端部の外側に対向して配置されるコアを含む電磁装置において、コイルの冷却性能を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
本開示の一実施形態では、
円形の断面を有する導線が環状に巻き回されて円筒状に形成された巻線と、
前記巻線の軸方向の両側に配置され、軸方向で前記巻線と対向する内面同士が平行となるように設けられる鉄心と、を備え、
前記巻線は、前記導線の一部の断面の外形が円形の断面であると仮定したときの外形よりも部分的に径方向で内側にあることにより、前記導線が円形の断面であると仮定したときの軸方向の寸法よりも小さい、
電磁装置が提供される。
また、本開示の他の実施形態では、
円形の断面を有する導線が環状に巻き回されて円筒状に形成された巻線と、
前記巻線の軸方向の両側に配置され、軸方向で前記巻線と対向する内面同士が平行となるように設けられる鉄心と、を備え、
前記鉄心の前記内面と軸方向で面している前記導線は、前記鉄心の前記内面と平行な平面部を有する、
電磁装置が提供される。
本実施形態によれば、絶縁部を介した巻線の導線と鉄心(コア)との接触面積を相対的に大きくし、電磁装置の冷却性能(放熱性)を向上させることができる。
また、上述の実施形態において、
軸方向の端部の前記導線は、その前記鉄心の前記内面と軸方向で面している部分が円形の断面を基準として内側に変形しており、
前記軸方向の端部の前記巻線の変形の方向と、前記巻線の径方向とは、直交していてもよい。
また、上述の実施形態において、
前記鉄心は、軸方向の一端部の第1のヨーク部を含む第1の鉄心と、軸方向の他端部の第2のヨーク部を含む第2の鉄心とに分割されていてもよい。
また、上述の実施形態において、
前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とは、軸方向で向かい合うように接触する部分を有してもよい。
また、上述の実施形態において、
前記導線は、前記鉄心よりも剛性の低い材料により構成されてもよい。
また、上述の実施形態において、
前記導線は、アルミニウムにより構成されてもよい。
また、上述の実施形態において、
前記巻線の軸方向の両端部及び径方向の内側又は外側を覆い、前記鉄心と前記巻線との間の電気的な絶縁を確保する絶縁部を備え、
前記絶縁部は、軸方向の寸法が自然長より短い部分を有してもよい。
また、上述の実施形態において、
前記巻線の軸方向の両端部及び径方向の内側又は外側を覆い、前記鉄心と前記巻線との間の電気的な絶縁を確保する絶縁部を備え、
前記絶縁部は、前記巻線の軸方向の一端部、及び前記径方向の内側又は外側の前記一端部寄りの部分を覆う第1の絶縁部と、軸方向の他端部、及び前記径方向の内側又は外側の前記他端部寄りの部分を覆う第2の絶縁部とを含み、
前記第1の絶縁部における前記巻線の径方向の内側又は外側の前記一端部寄りの部分を覆う箇所と、前記第2の絶縁部における前記巻線の径方向の内側又は外側の前記他端部寄りの部分を覆う箇所とは、軸方向で重複するように配置されてもよい。
また、上述の実施形態において、
前記巻線の軸方向の両端部及び径方向の内側又は外側を覆い、前記鉄心と前記巻線との間の電気的な絶縁を確保する絶縁部を備え、
前記絶縁部は、前記巻線の軸方向の一端部、及び前記径方向の内側又は外側の前記一端部寄りの部分を覆う第1の絶縁部と、軸方向の他端部、及び前記径方向の内側又は外側の前記他端部寄りの部分を覆う第2の絶縁部と、前記第1の絶縁部における前記巻線の径方向の内側又は外側の前記一端部寄りの部分を覆う箇所、及び前記第2の絶縁部における前記巻線の径方向の内側又は外側の前記他端部寄りの部分を覆う箇所と軸方向で重複するように、前記巻線の径方向の内側又は外側を覆う第3の絶縁部とを含んでもよい。
また、本開示の更に他の実施形態では、
前記巻線の巻回軸まわりに回転自在な回転子と、
前記回転子と径方向に対向して配置された固定子と、を備え、
前記回転子又は前記固定子は、上述の電磁装置を含み、前記巻線の周囲を包囲するように設けられるクローポール型の前記鉄心を有する、
回転電機が提供される。
また、本開示の更に他の実施形態では、
上述の電磁装置を備える、
スラスト磁気軸受が提供される。
また、本開示の他の実施形態では、
上述の回転電機を備える、
送風機が提供される。
また、本開示の更に他の実施形態では、
上述の電磁装置を備える、
圧縮機が提供される。
また、本開示の更に他の実施形態では、
上述の電磁装置を備える、
冷凍装置が提供される。
また、本開示の更に他の実施形態では、
上述の電磁装置を備える、
車両が提供される。
上述の実施形態によれば、コイルの巻回軸方向の両端部の外側に対向して配置されるコアを含む電磁装置において、コイルの冷却性能を向上させることができる。
クローポールモータ(回転子)の一例を示す斜視図である。 固定子の一例を示す斜視図である。 クローポールモータの一例を示す縦断面図(軸方向に平行な断面を径方向から見た断面図)である。 クローポールモータの他の例を示す縦断面図である。 クローポールモータの更に他の例を示す縦断面図である。 回転子の他の例を示す横断面図(軸方向に垂直な断面を軸方向から見た断面図)である。 固定子ユニット(ステータコア)の第1例を示す分解図である。 固定子ユニット(ステータコア)の第2例を示す分解図である。 固定子ユニット(ステータコア)の第3例を示す斜視図である。 固定子ユニット(ステータコア)の第3例を示す分解図である。 固定子の他の例を示す斜視図である。 固定子ユニットの構造の一例を模式的に示す縦断面図である。 固定子ユニットの構造の他の例を模式的に示す縦断面図である。 固定子ユニットの製造方法の一例を模式的に示す図である。 固定子ユニットの製造方法の他の例を模式的に示す図である。 絶縁部の構造の第1例を模式的に示す図である。 絶縁部の構造の第2例を模式的に示す縦断面図である。 絶縁部の構造の第3例を模式的に示す縦断面図である。 絶縁部の構造の第4例を模式的に示す縦断面図である。 絶縁部の構造の第5例を模式的に示す縦断面図である。 絶縁部の構造の第6例を模式的に示す縦断面図である。 絶縁部の構造の第7例を模式的に示す縦断面図である。 絶縁部の構造の第8例を模式的に示す縦断面図である。 絶縁部の構造の第9例を模式的に示す縦断面図である。 絶縁部の構造の第10例を模式的に示す縦断面図である。 空気調和機の一例を示す図である。 車両の一例を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
[クローポールモータの基本構成]
図1~図11を参照して、本実施形態に係るクローポールモータ1の基本構成について説明する。
図1は、クローポールモータ1(回転子10)の一例を示す斜視図である。図2は、クローポールモータ1の固定子20の一例を示す斜視図である。具体的には、図2は、図1において、回転子10(ロータコア11、永久磁石12、及び回転軸部材13)の図示を省略した図である。図3~図5は、クローポールモータ1の一例、他の例、及び更に他の例を示す、回転軸心AXを含む平面における縦断面図である。図6は、回転子10の他の例を示す、回転軸心AXに垂直な平面における横断面図である。図7は、固定子ユニット21(ステータコア210)の第1例を示す分解図である。図8は、固定子ユニット21(ステータコア210)の第2例を示す分解図である。図9は、固定子ユニット21(ステータコア210)の第3例を示す斜視図である。図10は、固定子ユニット21(ステータコア211)の第3例を示す分解図である。図11は、固定子20の他の例を示す斜視図である。
尚、図1では、回転子10の内部の構造を露出させるため、後述する連結部材14の図示が省略されている。また、図3~図5では、簡単のため、爪磁極部211B2の図示が省略される等によって、後述する固定子ユニット21A~21Cの構造が簡略化されている。
図1、図2に示すように、クローポールモータ(「クローポール型の回転電機」とも称する)1は、アウタロータ型であり、複数相(本例では、3相)の電機子電流で駆動される。
尚、クローポールモータ1は、インナロータ型であってもよい。また、クローポールモータ1は、単相や2相の電機子電流で駆動される形態であってもよいし、4相以上の電機子電流で駆動される形態であってもよい。
図1~図5に示すように、クローポールモータ1は、回転子10と、回転軸部材13と、連結部材14と、固定子20と、支持部材24と、軸受25,26と、固定部材30とを含む。
図1、図3~図5に示すように、回転子(「ロータ」とも称する)10は、固定子20に対して、クローポールモータ1の回転軸心AXを基準(中心)とする径方向(以下、単に「径方向」)の外側に配置され、回転軸心AXまわりに回転可能である。回転子10は、永久磁石界磁であり、ロータコア11と、永久磁石12とを含む。
尚、回転子10は、インナロータ型の場合、固定子20に対して、径方向の内側に配置される。また、回転子10は、クローポールモータ1が回転電機として機能することが可能であれば、任意の形態であってよい。例えば、回転子10は、クローポールモータ1が誘導電動機やリラクタンスモータ等の場合のように永久磁石を有しなくてもよい。
ロータコア(「回転子鉄心」とも称する)11は、例えば、略円筒形状を有し、クローポールモータ1の回転軸心AXと円筒形状の軸心とが略一致するように配置される。"略"は、例えば、製造上の誤差等を許容する意図であり、以下、同様の意図で用いる。また、ロータコア11は、クローポールモータ1の回転軸心AXに沿う軸方向(以下、単に「軸方向」)において、固定子20と略同等の長さを有する。ロータコア11は、例えば、電磁鋼板、鋳鉄、圧粉磁心等の軟磁性体により形成される。ロータコア11は、例えば、図1に示すように、軸方向において、一の部材で構成される。また、ロータコア11は、例えば、軸方向に積層される複数のロータコアで構成されてもよい。例えば、ロータコア11は、後述する固定子ユニット21A~21Cのそれぞれに対応する3つのロータコアで構成されてもよい。
永久磁石12は、電機子としての固定子20と鎖交する磁界を発生させる。永久磁石12は、例えば、ネオジム焼結磁石やフェライト磁石である。
例えば、図2に示すように、永久磁石12は、ロータコア11の内周面において、回転軸心AXを基準(中心)とする周方向(以下、単に「周方向」)に略等間隔で複数(本例では、20個)並べられる。つまり、クローポールモータ1は、表面磁石型(SPM:Surface Permanent Magnet)であってよい。
また、図6に示すように、永久磁石12は、例えば、ロータコア11に埋設される形で、周方向に略等間隔で複数(本例では、16個)並べられてもよい。つまり、回転子10は、埋込磁石型(IPM:Interior permanent Magnet)であってもよい。
永久磁石12は、径方向の両端面に異なる磁極が着磁されている。また、周方向で隣り合う二つの永久磁石12は、固定子20に面する径方向の内側に互いに異なる磁極が着磁されている。そのため、同じ軸方向の位置において、固定子20の径方向の外側には、周方向で、径方向の内側にN極が着磁された永久磁石12と、径方向の内側にS極が着磁された永久磁石12とが交互に配置される。
また、周方向に並べられる複数の永久磁石12は、複数の永久磁石12と同様に、異なる磁極が径方向の内面に周方向で交互に並べて配置されるリング磁石やプラスチック磁石に置換されてもよい。この場合、内周面に周方向で交互に異なる磁極が表れるように極異方性の磁化配向で着磁された円環状(略円筒形状)の永久磁石(リング磁石)が採用されてもよい。
図3~図5に示すように、周方向に並べられる複数の永久磁石12は、それぞれ、後述の軸方向に積層される全ての固定子ユニット21(固定子ユニット21A~21C)と径方向で対向するように、回転子10の軸方向の一端から他端に亘る範囲に配置される。これにより、永久磁石12は、全ての固定子ユニット21に対して磁界を作用させることができる。
例えば、図3~図5に示すように、周方向に並べられる複数の永久磁石12は、全ての固定子ユニット21に対応する軸方向の範囲において、略同じ周方向の位置になるように配置される。この場合、図3~図5に示すように、周方向に並べられる複数の永久磁石12は、それぞれ、回転子10の一端から他端に亘る範囲で一の磁石部材で構成されてもよいし、軸方向で複数の磁石部材に分割される形で構成されていてもよい。例えば、ある周方向の位置の永久磁石12は、積層されるロータコア11の部材の数に対応する3つの磁石部材で構成される。後者の場合、軸方向に分割される永久磁石12を構成する複数の磁石部材は、固定子20に面する径方向の内側に全て同じ磁極が着磁される。上述の如く、周方向に一の部材で構成されるリング磁石やプラスチック磁石が採用される場合の周方向での磁極に位置についても同様であってよい。
また、周方向に並べられる複数の永久磁石12は、軸方向において、径方向で対向する固定子ユニット21が切り替わるごとに、周方向の位置が異なるように配置されてもよい。具体的には、軸方向で隣り合う2つの固定子ユニット21のそれぞれに対向する永久磁石12は、電気角で以下の式(1)により規定される角度θe[°]の分だけ周方向でずれるように配置される。上述の如く、周方向に一の部材で構成されるリング磁石やプラスチック磁石が採用される場合の周方向での磁極に位置についても同様であってよい。
θe=360/M ・・・(1)
尚、Mは、クローポールモータ1を駆動する交流電力(電機子電流)の相数である。
例えば、図2に示すように、クローポールモータ1が三相交流(M=3)で駆動される場合、電気角としての角度θeは、120°である。
尚、周方向において、一の部材で構成されるプラスチック磁石が採用される場合、ロータコア11は、省略されてもよい。また、周方向に一の部材が構成され、内周面に周方向で交互に異なる磁極が表れるように極異方性の磁化配向で着磁された円環状(略円筒形状)の永久磁石(リング磁石)が採用される場合、ロータコア11は、省略されてもよい。
回転軸部材13は、例えば、軸方向に細長い、略円柱形状を有し、クローポールモータ1の回転軸心AXと円柱形状の軸心とが略一致するように配置される。例えば、図3、図4に示すように、回転軸部材13は、固定子20の径方向内側の中空部(後述の貫通孔210D)を貫通し軸方向に延びるように設けられる。また、例えば、図5に示すように、回転軸部材13は、固定子20とは軸方向でオフセットされる形で軸方向に延びるように設けられてもよい。
図3~図5に示すように、回転軸部材13は、例えば、支持部材24の軸方向の両端部に設けられる軸受25,26によって回転可能に支持される。後述の如く、支持部材24は、固定部材30に固定される。これにより、回転軸部材13は、固定部材30に対して回転軸心AX回りで回転することができる。図3~図5に示すように、回転軸部材13は、例えば、軸方向において、クローポールモータ1の固定部材30側の端部とは反対側の端部(以下、便宜的に「クローポールモータ1の先端部」)で、連結部材14を介して、ロータコア11と連結される。
連結部材14は、上述の如く、ロータコア11及び永久磁石12と回転軸部材13とを連結する。連結部材14は、例えば、ロータコア11の略円筒形状の開放端を閉塞する形の略円板形状を有する。これにより、ロータコア11及びロータコア11の内周面に固定される永久磁石12は、回転軸部材13の回転に合わせて、固定部材30に対してクローポールモータ1の回転軸心AXまわりに回転することができる。
図2~図5に示すように、固定子(「ステータ」とも称する)20は、回転子10(ロータコア11及び永久磁石12)の径方向の内側に配置される。固定子20は、電機子であり、複数(本例では、3つ)のクローポール型の固定子ユニット21と、複数(本例では、2つ)の相間部材22と、端部材23と、支持部材24とを含む。
尚、固定子20は、インナロータ型の場合、回転子10の径方向の外側に配置される。また、相間部材22、端部材23、及び支持部材24は、いずれも必須ではなく、適宜省略されてもよい。
図7~図10に示すように、固定子ユニット21は、ステータコア210と、コイル212とを含む。
ステータコア(「固定子鉄心」とも称する)210は、コイル212の周囲を取り囲むように設けられる。ステータコア210は、一対のステータコア211を含む。
ステータコア211は、例えば、圧粉磁心等の軟磁性体で形成される。また、ステータコア211は、例えば、表面が酸化膜等によって絶縁処理されてもよい。ステータコア211は、ヨーク部211Aと、複数の爪磁極(「クローポール」とも称する)211Bと、ヨーク部211Cと、孔部211Dとを含む。
ヨーク部211Aは、コイル212の軸方向の端部を覆うように設けられる。ヨーク部211Aは、軸方向に沿って見たときに略円環形状を有すると共に、軸方向に所定の厚みを有する。
複数の爪磁極211Bは、ヨーク部211Aの外周面において、周方向に略等間隔で配置され、それぞれ、ヨーク部211Aの外周面から径方向の外側に向かって突出する。例えば、爪磁極211Bの数は、対向する回転子10の径方向の内面に周方向に並べられる永久磁石12の磁極数と同一である。爪磁極211Bは、爪磁極部211B1を含む。
爪磁極部211B1は、周方向に所定の幅を有し且つ軸方向にヨーク部211Aの軸方向の厚みと同等程度の厚みを有し、ヨーク部211Aの外周面から径方向に所定の長さだけ延び出す形で突出する。
また、爪磁極211Bは、爪磁極部211B2を含む。これにより、コイル212の電機子電流により磁化される爪磁極211Bの磁極面と回転子10との対向面積を相対的に広く確保することができる。そのため、クローポールモータ1の出力トルクを相対的に増加させ、クローポールモータ1の出力を向上させることができる。
爪磁極部211B2は、爪磁極部211B1の先端から一対のステータコア211の他方に向かって軸方向に所定の長さだけ延び出す形で突出する。例えば、図7、図9、図10に示すように、爪磁極部211B2は、爪磁極部211B1からの距離に依らず幅が一定であってよい。また、例えば、図8に示すように、爪磁極部211B2は、爪磁極部211B1から軸方向で離れるにつれて幅が狭くなるテーパ形状を有していてもよい。
尚、爪磁極部211B2は、省略されてもよい。
ヨーク部211Cは、ヨーク部211Aの内周面付近の部分が一対のステータコア211の他方に向かって所定量だけ突出する形で構成され、コイル212の径方向の内側を包囲する隔壁として機能する。
例えば、図7、図8に示すように、ヨーク部211Cは、軸方向に沿って見たときにヨーク部211Aより外径が小さい円環形状を有する。これにより、互いのヨーク部211Cの先端部で当接し、ステータコア210には、一対のヨーク部211Cによって、コイル212の径方向の内側を覆うヨーク部210Cが形成される。そして、ステータコア210には、軸方向の両端部のヨーク部211A、及び爪磁極211B(爪磁極部211B1)の間にコイル212を収容する空間が形成される。この場合、一対のステータコア211は、互いに軸方向で対向する合わせ面、換言すれば、互いに軸方向に垂直な合わせ面で連結される。また、この場合、ヨーク部211Cのヨーク部211Aからの突出量の2倍は、爪磁極部211B2の爪磁極部211B1からの突出量と同じか、或いは、それより大きくなるように構成される。これにより、一対のステータコア211が連結される状態で、爪磁極部211B2の先端が一対のステータコア211の軸方向の両端面から突出しないようにすることができる。
また、例えば、図9、図10に示すように、一対のステータコア211が径方向及び周方向に対向する面で連結されるように、ヨーク部211A,211Cが設けられてもよい。具体的には、ヨーク部211Aは、ヨーク部211A1,211A2を含む。ヨーク部211A1は、ヨーク部211Aにおける径方向の外側の爪磁極211Bの基端との連結部に相当し、軸方向に沿って見たときに略円環形状を有してよい。また、ヨーク部211A2は、ヨーク部211Aにおける径方向の内側のヨーク部211Cの基端との連結部に相当し、ヨーク部211A1の内側面から径方向の内側に突出すると共に、軸方向に沿って見たときに扇形状を有してよい。また、ヨーク部211A2は、周方向に等間隔で複数(本例では、4つ)配置されると共に、周方向で隣り合う2つのヨーク部211A2との間の切欠部分の軸方向視の形状とヨーク部211A2の軸方向視の形状とが略同じになるように構成される。そして、ヨーク部211Cは、複数のヨーク部211A2のそれぞれから他方のステータコア211に向かって軸方向に突出する形で設けられる。これにより、ヨーク部211Cの先端部が他方のステータコア211の周方向で隣り合う2つのヨーク部211A2の間の切欠部分に嵌まり合う形で、一対のステータコア211を連結することができる。この場合、ステータコア210には、一対のステータコア211の周方向で交互に嵌り合うヨーク部211Cによって、コイル212の径方向の内側を覆うヨーク部210Cが形成される。
孔部211Dは、ヨーク部211A及びヨーク部211Cの内周面によって形成され、軸方向で貫通するように設けられる。
例えば、図7、図8に示すように、一対のステータコア211のヨーク部211Cの先端同士が当接することで、孔部211D同士が連通し、ステータコア210には、径方向の中央において、軸方向で貫通する貫通孔210Dが形成される。
また、例えば、図9、図10に示すように、ステータコア210には、一対のステータコア211の周方向で交互に嵌り合うヨーク部211A及びヨーク部211Cの内周面によって、軸方向で貫通する貫通孔210Dが形成される。
コイル(「巻線」とも称する)212は、固定子20の軸心、即ち、クローポールモータ1の回転軸心AXを巻回り軸として、軸方向に沿って見たときに導線が円環状に巻き回されることにより構成される。コイルのコイル212の導線は、例えば、軸方向で複数の層を成すように巻き回されてもよいし、径方向で複数の列を成すように巻き回されてもよいし、軸方向で複数の層を成し且つ径方向で複数の列を成すように巻き回されてもよい。また、コイル212の導線は、例えば、断面が円形の丸線である。複数相(本例では、3相)のコイル212同士がY結線(スター結線)で接続される場合、コイル212は、その一端が外部端子に電気的に繋がっており、その他端が中性点に電気的に繋がっている。また、例えば、複数相のコイル212同士がΔ結線(デルタ結線)で接続される場合、コイル212は、その一端がクローポールモータ1の一の外部端子(同じ相の外部端子)に電気的に繋がっており、その他端がクローポールモータ1の他の外部端子(異なる相の外部端子)に電気的に繋がっている。コイル212は、軸方向において、一対のステータコア211(ヨーク部211A)の間に配置される。また、コイル212は、内周部が一対のステータコア211のヨーク部211Cよりも径方向で外側になり、且つ、外周部が一対のステータコア211の爪磁極部211B2よりも径方向で内側になるように巻き回されている。
尚、ステータコア211とコイル212の導線との間には、ステータコア211とコイル212の導線との間を電気的に絶縁する絶縁部213が配置される(図12~図25参照)。絶縁部213は、例えば、ステータコア211とコイル212との間に配置される、絶縁紙、樹脂成形されたインシュレータ、シリコンゴム、ボビン、ステータコア211或いはコイル212に対する樹脂モールド等である。また、絶縁部213は、例えば、コイル212の導線の表面に設けられる樹脂の絶縁皮膜であってもよい。
図2に示すように、一対のステータコア211は、一方のステータコア211の爪磁極211Bと他方のステータコア211の爪磁極211Bとが周方向で交互に配置されるように組み合わせられる。また、円環状のコイル212に電機子電流が流れると、一対のステータコア211のうちの一方に形成される爪磁極211Bと他方に形成される爪磁極211Bとは、互いに異なる磁極に磁化される。これにより、一対のステータコア211において、一方のステータコア211から突出する一の爪磁極211Bは、周方向で隣接し、他方のステータコア211から突出する他の爪磁極211Bと異なる磁極を有する。そのため、コイル212に流れる電機子電流により、ある瞬間において、一対のステータコア211の周方向には、N極の爪磁極211B及びS極の爪磁極211Bが交互に配置される。言い換えれば、電機子電流は交流であり、爪磁極211Bは、周方向で交互に180°位相がずれた磁極を示す。
尚、インナロータ型の場合、クローポール型のステータコア210のヨーク部210C(ヨーク部211C)は、径方向の外側の端部に設けられ、爪磁極211Bは、ヨーク部211Cから径方向の内側に延びるように設けられる。
図2~図5、図11に示すように、複数の固定子ユニット21は、軸方向に積層される。
複数の固定子ユニット21には、複数相(本例では、3相)分の固定子ユニット21が含まれる。具体的には、複数の固定子ユニット21は、U相に対応する固定子ユニット21Aと、V相に対応する固定子ユニット21Bと、W相に対応する固定子ユニット21Cとを含む。複数の固定子ユニット21は、クローポールモータ1の先端部から、U相に対応する固定子ユニット21A、V相に対応する固定子ユニット21B、及びW相に対応する固定子ユニット21Cの順で積層される。
例えば、図2に示すように、軸方向で隣り合う異なる相の固定子ユニット21同士は、互いに、周方向の位置が電気角で上述の角度θe[°]だけ異なるように配置される。具体的には、固定子ユニット21A~21Cは、隣り合う固定子ユニット21同士で、周方向の位置が電気角で120°異なるように配置される。この場合、図3~図5に示すように、周方向に並べられる複数の永久磁石12は、全ての固定子ユニット21に対応する軸方向の範囲において、略同じ周方向の位置になるように配置される。
また、図11に示すように、軸方向で積層される複数相の固定子ユニットは、周方向の位置が同じになるように配置されてもよい。この場合、軸方向で隣り合う2つの固定子ユニット21のそれぞれに対向する永久磁石12は、上述の如く、電気角で角度θe[°]の分だけ周方向でずれるように配置される。
尚、クローポールモータ1は、同じ相の固定子ユニット21を複数有してもよい。例えば、U相の対応する2つの固定子ユニット21、V相に対応する2つの固定子ユニット21、及びW相に対応する2つの固定子ユニット21がこの順で軸方向に積層されてもよい。また、クローポールモータ1は、上述の如く、単相や2相の電機子電流で駆動されてもよいし、4相以上の電機子電流で駆動されてもよい。この場合、相数に相ごとの固定子ユニット21の数を乗じた数の分の固定子ユニット21が軸方向に積層される。
相間部材22は、軸方向で隣接する異なる相の固定子ユニット21の間に設けられる。相間部材22は、例えば、非磁性体である。これにより、異なる相の二つの固定子ユニット21の間に所定の距離を確保し、異なる相の二つの固定子ユニット21の間での磁束漏れを抑制することができる。相間部材22は、相間部材22A,22Bを含む。
相間部材22Aは、軸方向で隣接する、U相の固定子ユニット21AとV相の固定子ユニット21Bとの間に設けられる。相間部材22Aは、例えば、所定の厚みを有する略円柱形状(略円板形状)を有し、径方向の中心部分に軸方向に貫通する貫通孔が形成される。貫通孔は、例えば、軸方向に沿って見たときに、ステータコア211の孔部211Dと同じ或いはそれより小さい径の略円形状を有する。以下、相間部材22Bについても同様であってよい。
相間部材22Bは、軸方向で隣接する、V相の固定子ユニット21BとW相の固定子ユニット21Cとの間に設けられる。
端部材23は、積層される複数の固定子ユニット21のクローポールモータ1の軸方向の端部に設けられる。
例えば、図3、図5に示すように、端部材23は,クローポールモータ1の先端部のみに設けられる。具体的には、端部材23は、軸方向において、固定子ユニット21Aの固定子ユニット21Bに面する側と反対側の端面に接するように設けられる。端部材23は、例えば、所定の厚みを有する略円柱形状(略円板形状)を有し、径方向の中心部分に軸方向に貫通する貫通孔が形成される。貫通孔は、例えば、軸方向に沿って見たときに、ステータコア211の孔部211Dと同じ或いはそれより小さい径の略円形状を有する。以下、後述の端部材23A,23Bについても同様である。端部材23は、例えば、非磁性体である。これにより、固定子ユニット21Aのステータコア211からの磁束漏れを抑制することができる。
また、例えば、図4に示すように、端部材23は、複数の固定子ユニット21のクローポールモータ1の先端部、及び基端部の双方に設けられてもよい。具体的には、端部材23は、複数の固定子ユニット21のクローポールモータ1の先端部及び基端部のそれぞれに設けられる端部材23A,23Bを含んでよい。端部材23Aは、図3、図5の端部材23に相当する。端部材23Bは、固定子ユニット21Cと固定部材30との間に配置される。これにより、固定子ユニット21Cのステータコア211からの磁束漏れを抑制することができる。
支持部材24は、軸受25,26が固定され、軸受25,26を介して回転軸部材13を回転可能に支持する。
例えば、図3、図4に示すように、支持部材24は、固定子20の径方向の内側で軸方向に貫通するように設けられる。具体的には、支持部材24は、挿通部24Aと、拡径部24Bとを含む。
挿通部24Aは、例えば、ステータコア211の孔部211Dの内径よりも小さい外径の略円筒形状を有し、その外周面より径方向の外側に固定子20(固定子ユニット21A~21C)が配置される。そして、挿通部24Aは、その先端が固定部材30に固定される。換言すれば、挿通部24Aは、固定部材30から軸方向に延びるように設けられる。例えば、図3、図4に示すように、挿通部24Aは、固定部材30に設けられる軸方向に貫通する孔部に圧入等によって嵌合されることにより、固定部材30に固定される。また、例えば、挿通部24Aは、その先端部に雄ネジ加工が成され、固定部材30に設けられる軸方向に貫通する孔部に挿通され反対側に露出するその先端部にナットがねじ込まれることにより、固定部材30に固定されてもよい。
拡径部24Bは、クローポールモータ1の先端側の挿通部24Aの端部に設けられ、ステータコア211の孔部211Dよりも大きい外径を有する円板形状を有する。これにより、図4に示すように、挿通部24Aが挿通される、端部材23、固定子ユニット21A、相間部材22A、固定子ユニット21B、相間部材22B、及び固定子ユニット21Cを拡径部24B及び固定部材30の間に挟み込む形で固定することができる。特に、圧粉磁心は、引張応力に対する強度が相対的に低い一方、圧縮応力に対する強度が相対的に高い。よって、圧粉磁心で形成されるステータコア211に圧縮応力が作用する形で、固定子ユニット21A~21Cに固定することができる。
また、支持部材24の径方向の中央部には、軸方向に貫通する孔部24Hが設けられる。孔部24Hの両端部には、軸受25,26が取り付けられると共に、回転軸部材13が孔部24Hの軸方向に延びるように配置され、軸受25,26によって回転可能に支持される。
また、例えば、図5に示すように、支持部材24は、軸方向で固定子20とオフセットするように配置されてもよい。具体的には、支持部材24は、連結部材14から見て固定子20とは軸方向で反対側において、径方向の中央部で軸方向に延びるように設けられる。支持部材24には、軸方向に貫通する孔部24Hが設けられる。孔部24Hには、軸方向で互いにある程度離間する距離に軸受25,26が設けられ、回転軸部材13が軸受25,26によって回転可能に支持される。この場合、支持部材24は、図示しない他の部材(例えば、筐体)等を介して、固定部材30に固定される。
また、例えば、図5に示すように、クローポールモータ1は、固定部材27と、ボルト28とを含んでもよい。
固定部材27は、軸方向で端部材23の固定子ユニット21Aが面する側と反対側に設けられる。固定部材27は、ステータコア211の孔部211Dの内径よりも大きい外径の略円板形状を有し、径方向の中央部に略同軸配置される。また、固定部材27は、軸方向に沿って見たときに、ステータコア211の孔部211Dよりも径方向の内側の同心円状に周方向で等間隔に配置される複数(本例では、4つ)の貫通孔を有する。
ボルト28は、固定子20の軸方向の長さと、固定部材27の厚みとの合計よりも十分に大きい長さを有する。ボルト28は、固定部材27に設けられる貫通孔と同様に複数(本例では、4つ)設けられる。ボルト28は、固定部材27の貫通孔に挿通され、ステータコア211の孔部211D等により形成される、固定子20の径方向の内側の空間(孔部)を通過し、先端の雄ネジ部が固定部材30に形成される、雌ネジ加工された孔部にネジ込まれる。これにより、ボルト28によって、固定部材27が固定部材30に固定される。そのため、図5に示すように、端部材23、固定子ユニット21A、相間部材22A、固定子ユニット21B、相間部材22B、及び固定子ユニット21Cを固定部材27及び固定部材30の間に挟み込む形で固定することができる。
固定部材30は、例えば、軸方向に沿って見たときに回転子10(ロータコア11)よりも大きい外径の略円板形状を有する。
例えば、図3、図4に示すように、固定部材30には、上述の如く、支持部材24を介して、回転子10が回転可能に支持され、固定子20が軸方向に保持されることにより固定される。また、例えば、図5に示すように、固定部材30には、上述の如く、固定部材27及びボルト28を介して固定子20が固定される。
尚、固定子20は、例えば、固定子ユニット21、相間部材22、及び端部材23が互いに隣接する構成要素と接着剤等によって連結されると共に、固定部材30に接着材等によって連結されることで、固定部材30に軸方向で固定されてもよい。この場合、拡径部24Bや固定部材27は省略されてもよい。
固定部材30は、例えば、銅やアルミニウム等の相対的に高い熱電導性を有する金属で構成される。これにより、コイル212で発生する熱エネルギを固定部材30により効率的に伝導させることができる。そのため、コイル212の冷却を促進させることができる。また、固定部材30は、例えば、軸方向で固定子20と面する領域以外の領域において、段差形状、フィン形状、ピン形状等を有してもよい。これにより、固定部材30は、その表面積が相対的に大きくなり、外気への放熱を促進することができる。そのため、コイル212で発生する熱が伝導される際の固定部材30の温度上昇を更に抑制し、コイル212で発生する熱を確実に固定部材30に移動させ、コイル212の冷却を促進させることができる。
[固定子ユニットの構造]
次に、図12~図15を参照して、固定子ユニット21の構造について説明する
図12は、固定子ユニット21の構造の一例を模式的に示す縦断面図である。図13は、固定子ユニット21の構造の他の例を模式的に示す縦断面図である。図14は、固定子ユニット21の製造方法の一例を模式的に示す図である。具体的には、図14は、図12の固定子ユニット21の製造方法の具体例を模式的に示す図である。図15は、固定子ユニット21の製造方法の他の例を模式的に示す図である。具体的には、図15は、図13の固定子ユニット21の製造方法の具体例を模式的に示す図である。
尚、図12~図15では、ヨーク部210Cで軸方向に分割される一対のステータコア211が採用されるが、当然の如く、ヨーク部210Cで周方向及び軸方向に分割される一対のステータコア211(図9、図10)が採用されてもよい。
図12、図13に示すように、コイル212は、円形の断面を有する導線212Aが回転軸心AX回りに巻回されることにより構成される。具体的には、導線212Aは、軸方向に複数列を有し、且つ、径方向に複数の層を有するように、回転軸心AX回りに整列巻きで巻き回されてよい。この場合、導線212Aとして、自己融着線が用いられてもよい。
例えば、図12に示すように、コイル212は、径方向の各層で導線212Aの軸方向の位置が同じになるように、回転軸心AX回りに整列巻きで巻き回されてもよい。
また、図13に示すように、コイル212は、径方向の各層で導線212Aの軸方向の位置が導線の半径分だけずれるように、回転軸心AX回りに整列巻き(完全整列巻き)で巻き回されてもよい。
コイル212の軸方向の両端部及び径方向の内側の端部には、ステータコア210との間の電気的絶縁を確保する絶縁部213が設けられる。
ステータコア210の軸方向の両端部のヨーク部211Aの双方の内面は、軸方向に略垂直になるように、互いに略平行に構成されている。
ステータコア210の軸方向の両端部のヨーク部211A同士の間の距離は、断面が円形であると仮定したときのコイル212の軸方向の寸法よりもある程度短くなるように設定されている。
コイル212の導線212Aのうち、ヨーク部211Aの軸方向の内側の面と、絶縁部213を介して最短距離で対向する導線212Aの部分は、その断面形状の一部に、ヨーク部211Aと略平行な平面部212Aaが形成されている。ヨーク部211Aの軸方向の内側の面と、絶縁部213を介して最短距離で対向する導線212Aは、軸方向で最も外側にある導線212Aである。
平面部212Aaは、導線212Aの円形の断面の外形を基準として、その外形が内側にあるように形成されている。これにより、コイル212の軸方向の寸法は、導線212Aの断面が円形であると仮定したときの寸法より短くなり、ステータコア210の軸方向の両端部のヨーク部211A同士の間にコイル212を収めることができる。そのため、平面部212Aaとステータコア210の軸方向の内側の面とは、絶縁部213を介して略平行に対向し、導線212Aと絶縁部213との間の接触面積を増加させることができる。そのため、導線212Aとステータコア210との間の熱抵抗を低下させることができ、その結果、コイル212の冷却性能(放熱性能)を向上させることができる。
尚、導線212Aのうちのステータコア210と面する導線部分以外の導線部分が変形してもよい。
例えば、図14、図15に示すように、平面部212Aaは、固定子ユニット21の製造工程において、一対のステータコアが軸方向に組付けられる際に、一対のステータコア211の間でコイル212が押し潰されることにより形成される。これにより、コイル212の軸方向の寸法を径方向で均一化することができ、一対のステータコア211からコイル212(導線212A)に作用する圧力を均一化することができる。通常、コイル212は、巻方向(導線212Aの積層方向)の外側(本例の場合、外周面)が巻太り等によって相対的に均一にならない場合が多いのに対して、その軸方向の両端部は相対的に均一である場合が多い。そのため、コイル212の形状が均一な厚みを有する軸方向から圧力を作用させることで、均一な導線212Aの変形を得ることができる。この際、絶縁部213は、この製造工程において、コイル212とステータコア210との間の絶縁性を確保可能な態様で、コイル212と同様に軸方向の寸法が可変可能に構成される。絶縁部213の具体的な構造について後述する(図16~図25参照)。
尚、図14、図15では、ヨーク部210Cで軸方向に分割される一対のステータコア211が採用されるが、ヨーク部210Cで周方向及び軸方向に分割される一対のステータコア211(図9、図10)が採用されてもよい。
導線212Aは、導電性が相対的に高く、且つ、一対のステータコア211よりも剛性が低い材料であることが望ましい。これにより、一対のステータコア211の押圧力により、導線212Aを押し潰して平面部212Aaを形成することができる。導線212Aは、例えば、アルミニウム製である。
このように、本例では、コイル212の導線212Aに平面部212Aaが設けられることで、コイル212とステータコア210との間の熱抵抗を低減することができる。そのため、コイル212の冷却性能(放熱性)を向上させることができる。
また、本例では、固定子ユニット21の製造工程にて、一対のステータコア211に軸方向で挟まれることにより、ヨーク部211Aの軸方向の内側の面に最短距離で対向する導線212Aの部分が潰されることにより平面部212Aaを形成することができる。そのため、例えば、平面部212Aaを事前に加工する必要がなく、製造のための工数やコストの上昇を抑制することができる。
[絶縁部の構造]
次に、図16~図25を参照して、絶縁部213の構造について説明する。
尚、図16~図25では、簡単のため、爪磁極部211B2の描画が省略されている。
<第1例>
図16は、絶縁部213の構造の一例を模式的に示す縦断面図である。
図16に示すように、本例では、絶縁部213は、絶縁部213A,213Bを含む。絶縁部213A,213Bは、例えば、樹脂成形等によるインシュレータ或いはボビンである。
絶縁部213Aは、コイル212の軸方向の一端部とステータコア211(ヨーク部211A及び爪磁極211B)との間における径方向の全体に亘る範囲に配置される。また、本例では、絶縁部213Aは、コイル212の径方向の内側とヨーク部211Cとの間における軸方向の一端側の一部の範囲に配置される。
絶縁部213Bは、コイル212の軸方向の他端部とステータコア211(ヨーク部211A及び爪磁極211B)との間の径方向の全体に亘る範囲に配置される。また、本例では、絶縁部213Bは、コイル212の径方向の内側とヨーク部211Cとの間における軸方向の他端側の一部に配置される。
また、絶縁部213A,213Bは、コイル212の径方向の内側とヨーク部210Cとの間の領域(以下、「内側領域」)において、軸方向で一部が重複(オーバーラップ)し且つ軸方向に隙間が存在するように配置される。具体的には、絶縁部213A,213Bは、互いに軸方向で対向する部分に、径方向で互い違いに構成される段差形状を有する。そして、絶縁部213A,213Bは、双方の段差形状同士が嵌まり合い、且つ、軸方向で対向する面同士の間に所定の隙間が生じるように内側領域に配置される。これにより、一対のステータコア211が軸方向に組み合わせられる際に、絶縁部213A,213Bは、軸方向で互いに対向する面同士の間の隙間の作用で、互いに軸方向の内側に移動することができる。そのため、一対のステータコア211の組み付けの際のコイル212の導線212Aの変形を絶縁部213が阻害するような事態を抑制することができる。また、上述の段差形状の作用により、軸方向の全体に亘って、絶縁部213A,213Bの少なくとも一方がヨーク部210Cとコイル212との間に存在する状態を維持でき、必要な沿面距離を確保することができる。そのため、コイル212とステータコア211との間の絶縁性を確実に確保することができる。
このように、本例では、絶縁部213は、製造工程において、コイル212とステータコア210との間の絶縁性を確実に確保可能な態様で、コイル212と同様に軸方向の寸法を可変させることができる。
<第2例>
図17は、絶縁部213の構造の第2例を模式的に示す縦断面図である。
以下、上述の第1例と異なる部分を中心に説明し、上述の第1例と同じ或いは対応する記載を簡略化或いは省略する場合がある。
図17に示すように、本例では、絶縁部213は、絶縁部213A~213Cを含む。
絶縁部213Cは、内側領域において、絶縁部213A,213Bの間を埋めるように設けられる。絶縁部213Cは、例えば、絶縁部213A,213Bと同様、樹脂成形等によるインシュレータやボビンである。
絶縁部213A,213Cは、互いに軸方向で対向する部分に、径方向で互い違いに構成される段差形状を有する。そして、絶縁部213A,213Cは、双方の段差形状同士が嵌まり合い、且つ、軸方向で対向する面同士の間に所定の隙間が生じるように内側領域に配置される。同様に、絶縁部213B,213Cは、互いに軸方向対向する部分に、径方向で互い違いに構成される段差形状を有する。そして、絶縁部213B,213Cは、双方の段差形状同士が嵌まり合い、且つ、軸方向で対向する面同士の間に所定の隙間が生じるように内側領域に配置される。これにより、一対のステータコア211が軸方向に組み合わせられる際に、絶縁部213A,213Bは、それぞれ、軸方向で絶縁部213Cと対向する面同士の間の隙間の作用で、軸方向の内側に移動することができる。そのため、一対のステータコア211の組み付けの際のコイル212の導線212Aの変形を絶縁部213が阻害するような事態を抑制することができる。また、上述の段差形状の作用により、軸方向の全体に亘って、絶縁部213A~213Cの少なくとも一方がヨーク部210Cとコイル212との間に存在する状態を維持できる。そのため、コイル212とステータコア211との間の絶縁性を確実に確保することができる。
このように、本例では、絶縁部213は、製造工程において、コイル212とステータコア210との間の絶縁性を確実に確保可能な態様で、コイル212と同様に軸方向の寸法を可変させることができる。
<第3例>
図18は、絶縁部213Cの構造の第3例を模式的に示す。
以下、上述の第1例、第2例と異なる部分を中心に説明し、上述の第1例、第2例と同じ或いは対応する記載を簡略化或いは省略する場合がある。
図18に示すように、本例では、絶縁部213は、上述の第2例の場合と同様、絶縁部213A~213Cを含む。
絶縁部213A,213Bは、内側領域において、軸方向で所定の隙間を有するように配置される。これにより、一対のステータコア211が軸方向に組み合わせられる際に、絶縁部213A,213Bは、軸方向で互いに対向する面同士の間の隙間の作用で、軸方向の内側に移動することができる。そのため、絶縁部213A,213Bは、一対のステータコア211の組み付けの際のコイル212の導線212Aの変形を絶縁部213が阻害するような事態を抑制することができる。
絶縁部213Cは、内側領域において、絶縁部213A,213Bよりも径方向の内側に存在し且つ軸方向でヨーク部211Cの表面全体を覆うように配置される。絶縁部213Cは、例えば、絶縁紙である。これにより、一対のステータコア211が軸方向に組み合わせられる際に、絶縁部213Cとしての絶縁紙は、軸方向の寸法が縮むように容易に変形することができる。そのため、絶縁部213Cは、一対のステータコア211の組み付けの際のコイル212の導線212Aの変形を絶縁部213が阻害するような事態を抑制することができる。また、絶縁部213Cが軸方向の全体に亘って配置されることで、内側領域において、絶縁部213A,213Bと、絶縁部213Cとを軸方向で重複させることができる。そのため、コイル212とステータコア211との間の絶縁性を確実に確保することができる。
尚、本例では、絶縁部213Cは、軸方向でヨーク部211Cの表面全体を覆う必要は無い。例えば、絶縁部213Cは、軸方向において、コイル212とヨーク部211Cとの間の絶縁部213A,213Bが存在しない範囲に対して、製造誤差とある程度の余裕分と加えた範囲に設けられればよい。以下、後述の第4例、第6例の絶縁部213Cの場合についても同様であってよい。
このように、本例では、絶縁部213は、製造工程において、コイル212とステータコア210との間の絶縁性を確実に確保可能な態様で、コイル212と同様に軸方向の寸法を可変させることができる。
<第4例>
図19は、絶縁部213の構造の第4例を模式的に示す。
以下、上述の第1例~第3例と異なる部分を中心に説明し、上述の第1例~第3例と同じ或いは対応する記載を簡略化或いは省略する場合がある。
図19に示すように、本例では、絶縁部213は、上述の第2例、第3例の場合と同様、絶縁部213A~213Cを含む。
絶縁部213A,213Bは、上述の第3例の場合と同様、内側領域において、軸方向で所定の隙間を有するように配置される。これにより、一対のステータコア211が軸方向に組み合わせられる際に、絶縁部213A,213Bは、軸方向で互いに対向する面同士の間の隙間の作用で、軸方向の内側に移動することができる。そのため、絶縁部213A,213Bは、一対のステータコア211の組み付けの際のコイル212の導線212Aの変形を絶縁部213が阻害するような事態を抑制することができる。
絶縁部213Cは、内側領域において、絶縁部213A,213Bよりも径方向の外側で且つ軸方向でコイル212の表面全体を覆うように配置される。絶縁部213Cは、例えば、絶縁紙である。これにより、上述の第3例の場合と同様、一対のステータコア211が軸方向に組み合わせられる際に、絶縁部213Cとしての絶縁紙は、軸方向の寸法が縮むように容易に変形することができる。そのため、絶縁部213Cは、一対のステータコア211の組み付けの際のコイル212の導線212Aの変形を絶縁部213が阻害するような事態を抑制することができる。また、絶縁部213Cがコイル212の軸方向の表面全体に亘って配置されることで、内側領域において、絶縁部213A,213Bと、絶縁部213Cとを軸方向で重複させることができる。そのため、コイル212とステータコア211との間の絶縁性を確実に確保することができる。
このように、本例では、絶縁部213は、製造工程において、コイル212とステータコア210との間の絶縁性を確実に確保可能な態様で、コイル212と同様に軸方向の寸法を可変させることができる。
<第5例>
図20は、絶縁部213の構造の第5例を模式的に示す
以下、上述の第1例~第4例と異なる部分を中心に説明し、上述の第1例~第4例と同じ或いは対応する記載を簡略化或いは省略する場合がある。
図20に示すように、本例では、絶縁部213は、上述の第2例~第4例の場合と同様、絶縁部213A~213Cを含む。絶縁部213A~213Cは、例えば、絶縁紙である。
絶縁部213Aは、コイル212の軸方向の一端部とステータコア211(ヨーク部211A及び爪磁極211B)との間で径方向の全体に亘って配置される。
絶縁部213Bは、コイル212の軸方向の他端部とステータコア211(ヨーク部211A及び爪磁極211B)との間の径方向の全体に亘って配置される。
絶縁部213Cは、内側領域において、軸方向でヨーク部211Cの表面全体覆うように設けられる。これにより、上述の第3例の場合と同様、一対のステータコア211が軸方向に組み合わせられる際に、絶縁部213Cとしての絶縁紙は、軸方向の寸法が縮むように容易に変形することができる。そのため、絶縁部213Cは、一対のステータコア211の組み付けの際のコイル212の導線212Aの変形を絶縁部213が阻害するような事態を抑制することができる。また、絶縁部213Cがコイル212の軸方向の表面全体に亘って配置されることで、内側領域において、絶縁部213A,213Bと、絶縁部213Cとを軸方向で重複させることができる。そのため、コイル212とステータコア211との間の絶縁性を確実に確保することができる。
このように、本例では、絶縁部213は、製造工程において、コイル212とステータコア210との間の絶縁性を確実に確保可能な態様で、コイル212と同様に軸方向の寸法を可変させることができる。
<第6例>
図21は、絶縁部213の構造の第6例を模式的に示す。
以下、上述の第1例~第5例と異なる部分を中心に説明し、上述の第1例~第5例と同じ或いは対応する記載を簡略化或いは省略する場合がある。
図21に示すように、本例では、絶縁部213は、上述の第2例~第5例の場合と同様、絶縁部213A~213Cを含む。
絶縁部213Aは、コイル212の軸方向の一端部の周囲全体を覆うように、コイル212と一体で構成される。
絶縁部213Bは、コイル212の軸方向の他端部の周囲全体を覆うように、コイル212と一体で構成される。
絶縁部213A,213Bは、例えば、樹脂モールドである。
絶縁部213Cは、絶縁部213A,213Bよりも径方向の内側で且つ軸方向でヨーク部211Cの表面全体を覆うように配置される。絶縁部213Cは、例えば、絶縁紙である。これにより、上述の第3例の場合と同様、一対のステータコア211が軸方向に組み合わせられる際に、絶縁部213Cとしての絶縁紙は、軸方向の寸法が縮むように容易に変形することができる。そのため、絶縁部213Cは、一対のステータコア211の組み付けの際のコイル212の導線212Aの変形を絶縁部213が阻害するような事態を抑制することができる。また、絶縁部213Cがコイル212の軸方向の表面全体に亘って配置されることで、内側領域において、絶縁部213A,213Bと、絶縁部213Cとを軸方向で重複させることができる。そのため、コイル212とステータコア211との間の絶縁性を確実に確保することができる。
このように、本例では、絶縁部213は、製造工程において、コイル212とステータコア210との間の絶縁性を確実に確保可能な態様で、コイル212と同様に軸方向の寸法を可変させることができる。
<第7例>
図22は、絶縁部213の構造の第7例を模式的に示す。
以下、上述の第1例~第6例と異なる部分を中心に説明し、上述の第1例~第6例と同じ或いは対応する記載を簡略化或いは省略する場合がある。
図22に示すように、本例では、絶縁部213は、絶縁部213A,213B,213Dを含む。
絶縁部213Dは、内側領域において、絶縁部213A,213Bを接続し、且つ、絶縁部213A,213Bが軸方向への可動性を有するように構成される。具体的には、絶縁部213Dは、軸方向に折り畳まれる蛇腹構造を有し、その蛇腹構造は、一対のステータコア211の間の軸方向の空間に絶縁部213が収容された状態で、更に折り畳まれて縮むことが可能な状態にある。これにより、一対のステータコア211が軸方向に組み合わせられる際に、蛇腹構造の作用で、絶縁部213Dは、軸方向の寸法が縮むように容易に変形することができる。そのため、絶縁部213Dは、一対のステータコア211の組み付けの際のコイル212の導線212Aの変形を絶縁部213が阻害するような事態を抑制することができる。
絶縁部213A,213B,213Dは、例えば、樹脂成形により一体化されるインシュレータである。これにより、コイル212とステータコア211との間の絶縁性を確実に確保することができる。
このように、本例では、絶縁部213は、製造工程において、コイル212とステータコア210との間の絶縁性を確実に確保可能な態様で、コイル212と同様に軸方向の寸法を可変させることができる。
<第8例>
図23は、絶縁部213の構造の第8例を模式的に示す。
以下、上述の第1例~第7例と異なる部分を中心に説明し、上述の第1例~第7例と同じ或いは対応する記載を簡略化或いは省略する場合がある。
図23に示すように、本例では、絶縁部213は、上述の第7例の場合と同様、絶縁部213A,213B,213Dを含む。
絶縁部213A,213B,213Dは、例えば、上述の第7例の場合と同様、樹脂成形により一体化されるインシュレータである。これにより、コイル212とステータコア211との間の絶縁性を確実に確保することができる。
絶縁部213Dは、上述の第7例の場合と同様、内側領域において、絶縁部213A,213Bを接続し、且つ、絶縁部213A,213Bが軸方向への可動性を有するように構成される。具体的には、絶縁部213Dは、中空部を有する。これにより、絶縁部213における中空部が設けられる箇所の表面の樹脂の厚みが相対的に薄くなり、外部から作用する力で軸方向に縮み易くなる。また、中空部は、一対のステータコア211の間の軸方向の空間に絶縁部213が収容された状態で、軸方向に更に縮むことが可能な状態にある。これにより、一対のステータコア211が軸方向に組み合わせられる際に、中空部の作用で、絶縁部213Dは、軸方向の寸法が縮むように容易に変形することができる。そのため、絶縁部213Dは、一対のステータコア211の組み付けの際のコイル212の導線212Aの変形を絶縁部213が阻害するような事態を抑制することができる。
このように、本例では、絶縁部213は、製造工程において、コイル212とステータコア210との間の絶縁性を確実に確保可能な態様で、コイル212と同様に軸方向の寸法を可変させることができる。
<第9例>
図24は、絶縁部213の構造の第9例を模式的に示す。
以下、上述の第1例~第8例と異なる部分を中心に説明し、上述の第1例~第8例と同じ或いは対応する記載を簡略化或いは省略する場合がある。
図24に示すように、本例では、絶縁部213は、上述の第7例、第8例の場合と同様、絶縁部213A,213B,213Dを含む。
絶縁部213A,213B,213Dは、例えば、上述の第7例、第8例の場合と同様、樹脂成形により一体化されるインシュレータである。これにより、コイル212とステータコア211との間の絶縁性を確実に確保することができる。
絶縁部213Dは、上述の第7例、第8例の場合と同様、内側領域において、絶縁部213A,213Bを接続し、且つ、絶縁部213A,213Bが軸方向への可動性を有するように構成される。具体的には、絶縁部213Dは、絶縁部213A,213Bよりも径方向の厚みが十分に薄くなるように構成される。これにより、絶縁部213Dは、外部から作用する力で縮み易くなる。また、絶縁部213Dは、一対のステータコア211の間の軸方向の空間に絶縁部213が収容された状態で、軸方向に更に縮むことが可能な状態にある。これにより、一対のステータコア211が軸方向に組み合わせられる際に、中空部の作用で、絶縁部213Dは、軸方向の寸法が縮むように容易に変形することができる。そのため、絶縁部213Dは、一対のステータコア211の組み付けの際のコイル212の導線212Aの変形を絶縁部213が阻害するような事態を抑制することができる。
このように、本例では、絶縁部213は、製造工程において、コイル212とステータコア210との間の絶縁性を確実に確保可能な態様で、コイル212と同様に軸方向の寸法を可変させることができる。
<第10例>
図25は、絶縁部213の構造の第10例を模式的に示す。
以下、上述の第1例~第9例と異なる部分を中心に説明し、上述の第1例~第8例と同じ或いは対応する記載を簡略化或いは省略する場合がある。
図25に示すように、本例では、絶縁部213は、固定子ユニット21の一対のステータコア211のコイル212が収容される内側の表面の全体、及び合わせ面(本例では、ヨーク部211C同士の合わせ面)に設けられる絶縁コーティングである。上述の如く、図示は省略されるが、爪磁極211Bのコイルに面した面も絶縁コーティングされている。また、絶縁部213は、同様の配置で形成される樹脂モールドであってもよい。
これにより、絶縁部213は、一対のステータコア211の組み付けの際のコイル212の導線212Aの変形を絶縁部213が阻害するような事態を抑制しつつ、コイル212とステータコア211との間の絶縁性を確実に確保することができる。
尚、一対のステータコア211の合わせ面に絶縁コーティングがされる代わりに、ヨーク部210Cとコイル212との間に絶縁紙等が設けられてもよい(図20、図21の絶縁部213C参照)。
このように、本例では、絶縁部213は、製造工程において、コイル212とステータコア210との間の絶縁性を確実に確保可能な態様で、コイル212と同様に軸方向の寸法を可変させることができる。
<他の例>
上述の第1例~第10例と異なり、絶縁部213は、コイル212の導線の表面に施される樹脂の絶縁被膜であってもよい。これにより、絶縁部213は、一対のステータコア211の組み付けの際のコイル212の導線212Aの変形を阻害するような事態を抑制しつつ、コイル212とステータコア211との間の絶縁性を確実に確保することができる。
この場合、一対のステータコア211の組み付けの際に、絶縁部213と共に、導線212Aが押し潰されて導線212Aに平面部212Aaが形成される。
このように、本例では、絶縁部213は、製造工程において、コイル212とステータコア210との間の絶縁性を確実に確保可能な態様で、コイル212の変形を阻害しないようにすることができる。
[他の実施形態]
次に、他の実施形態について説明する。
上述の実施形態は、適宜、組み合わせられたり、変形や変更が加えられたりしてもよい。
例えば、一対のステータコア211の間に組み込まれる前に、所定の治具を用いて、ヨーク部211Aの軸方向の内側の面に最短距離で対向する導線212Aの部分が加工(変形)されることにより、平面部212Aaが形成されてもよい。
また、ヨーク部211Aの軸方向の内側の面に最短距離で対向する導線212Aの部分には、平面部212Aaに代えて、円形の断面を基準として外形が径方向の内側にあるように変形した曲面(断面では曲線)が形成されてもよい。
例えば、上述のステータコア210、コイル212、及び絶縁部213等により構成される電磁装置と同様の構造は、単相のクローポールモータに適用されてもよい。
また、上述のステータコア210、コイル212、及び絶縁部213等により構成される電磁装置と同様の構造は、クローポール型の鉄心を含む回転子を備える回転電機に採用されてもよい。この場合、クローポール型の鉄心の爪磁極とコイルの間も上記実施例と同様に絶縁を確保することが望ましい。
また、上述のステータコア210、コイル212、及び絶縁部213等により構成される電磁装置と同様の構造は、クローポールモータと異なる他の装置、具体的には、コイルの巻回軸方向の両端部の外側に対向してコアが配置される他の装置に採用されもよい。他の装置は、例えば、スラスト磁気軸受やリアクトルである。これにより、上述の実施形態の場合と同様、他の装置のコイルの冷却性能を向上させることができる。
[電磁装置の適用例]
次に、図24、図25を参照して、本実施形態に係る電磁装置の具体的な適用例について説明する。
<第1の適用例>
図24は、本実施形態に係るクローポールモータ1を搭載する空気調和機100の一例を示す図である。
空気調和機100(冷凍装置の一例)は、室外機110と、室内機120と、冷媒経路130,140とを含む。空気調和機100は、室外機110、室内機120、冷媒経路130,140等で構成される冷媒回路を動作させ、室内機120が設置される室内の温度や湿度等を調整する。
室外機110は、温度等の調整対象の建物の室外に配置される。室外機110は、冷媒経路130,140のそれぞれの一端に接続され、冷媒経路130,140の何れか一方から冷媒を吸入し、何れか他方に冷媒を排出する。
室内機120は、温度等の調整対象の建物の室内に配置される。室内機120は、冷媒経路130,140のそれぞれの他端に接続され、冷媒経路130,140の何れか一方から冷媒を吸入し、何れか他方に冷媒を排出する。
冷媒経路130,140は、例えば、管路により構成され、冷媒が室外機110及び室内機120の間で循環可能なように、室外機110及び室内機120との間を接続する。
室外機110は、冷媒経路L1~L6と、四方切換弁111と、圧縮機112と、室外熱交換器113と、室外膨張弁114と、ファン115とを含む。
冷媒経路L1~L6は、例えば、管路として構成される。
冷媒経路L1は、室外機110の外部の冷媒経路130の一端と四方切換弁111との間を接続する。
冷媒経路L2は、四方切換弁111と圧縮機112の入口との間を接続する。
冷媒経路L3は、四方切換弁111と圧縮機112の出口との間を接続する。
冷媒経路L4は、四方切換弁111と室外熱交換器113との間を接続する。
冷媒経路L5は、室外熱交換器113と室外膨張弁114との間を接続する。
冷媒経路L6は、室外機110の外部の冷媒経路140の一端と室外膨張弁114との間を接続する。
四方切換弁111は、空気調和機100の冷房運転の場合と暖房運転の場合とで冷媒が循環する流れを逆転させる。
空気調和機100の冷房運転時に、四方切換弁111は、図44中の実線の経路を接続する。具体的には、空気調和機100の冷房運転時に、四方切換弁111は、冷媒経路L1と冷媒経路L2との間、及び冷媒経路L3と冷媒経路L4との間を接続させる。
一方、空気調和機100の暖房運転の場合、四方切換弁111は、図44中の点線の経路を接続する。具体的には、空気調和機100の暖房運転時に、四方切換弁111は、冷媒経路L4と冷媒経路L2との間、及び冷媒経路L1と冷媒経路L3との間を接続させる。
圧縮機112は、冷媒経路L2から冷媒を吸入し、高圧に圧縮して冷媒経路L3に吐出する。圧縮機112は、クローポールモータ1を搭載(内蔵)し、クローポールモータ1により電気駆動される。
空気調和機100の冷房運転時において、圧縮機112により圧縮された高温高圧の冷媒は、冷媒経路L3及び冷媒経路L4を通じて、室外熱交換器113に流入する。
一方、空気調和機100の暖房運転時において、圧縮機112により圧縮された高温高圧の冷媒は、冷媒経路L3及び冷媒経路L1を通じて、室外機110の外部の冷媒経路130に流出する。そして、高温高圧の冷媒は、冷媒経路130を通じて、室内機120に流入する。
室外熱交換器113は、外気と内部を通過する冷媒との間で熱交換を行う。具体的には、室外熱交換器113には、ファン115が併設され、室外熱交換器113は、ファン115により送風される外気と内部を通流する冷媒との間で熱交換を行う。
空気調和機100の冷房運転時において、室外熱交換器113は、冷媒経路L4から流入する、圧縮機112で圧縮された高温高圧の冷媒に外気への放熱を行わせ、凝縮・液化した冷媒(液冷媒)を冷媒経路L5に流出させる。
また、空気調和機100の暖房運転時において、室外熱交換器113は、冷媒経路L5から流入する低温低圧の液冷媒に外気から吸熱を行わせ、蒸発した冷媒を冷媒経路L4に流出させる。
室外膨張弁114は、空気調和機100の暖房運転時において、所定の開度に閉じられ、冷媒経路L6から流入する冷媒(液冷媒)を所定の圧力に減圧させる。一方、室外膨張弁114は、空気調和機100の冷房運転時において、全開状態にされ、冷媒経路L5から冷媒経路L6に冷媒(液冷媒)を通過させる。
ファン115(送風機の一例)は、上述の如く、室外熱交換器113に送風を行い、室外熱交換器113における熱交換を促進させる。ファン115は、クローポールモータ1を搭載し、クローポールモータ1により電気駆動される。
室内機120は、室内膨張弁121と、室内熱交換器122と、ファン123とを含む。
室内膨張弁121は、空気調和機100の冷房運転時において、所定の開度に閉じられ、冷媒経路140から流入する、過冷却状態の液冷媒を所定の圧力に減圧させる。一方、室内膨張弁121は、空気調和機100の暖房運転時において、全開状態にされ、室内熱交換器122から流出する冷媒(液冷媒)を冷媒経路140に向かって通過させる。
室内熱交換器122は、室内空気と内部を通過する冷媒との間で熱交換を行う。具体的には、室内機120に搭載されるファン123の作用で、室内熱交換器122の周囲に室内空気を通過させ、室内熱交換器122の内部の冷媒との間で熱交換が行われた室内空気を室内機120の外部に吹き出すことにより、室内の冷房或いは暖房が実現される。
具体的には、空気調和機100の冷房運転時において、室内熱交換器122は、室内膨張弁121により減圧された低温低圧の液冷媒に室内空気から吸熱させ、室内空気の温度を下げる。
一方、空気調和機100の暖房運転時において、室内熱交換器122は、冷媒経路130を通じて室外機110から流入する高温高圧の冷媒に室内空気への放熱を行わせ、室内空気の温度を上げる。
ファン123(送風機の一例)は、上述の如く、室内熱交換器122に送風を行い、室内熱交換器122の内部の冷媒との間で熱交換が行われた室内空気を室内機120の外部に吹き出させる。ファン123は、クローポールモータ1を搭載し、クローポールモータ1により電気駆動される。
尚、圧縮機112、ファン115、及びファン123のうちの一部、即ち、何れか一つ或いは二つにクローポールモータ1が搭載される態様であってもよい。また、空気調和機100には、クローポールモータ1に代えて、或いは、加えて、本実施形態に係る電磁装置の構造が採用される他の装置が搭載されてもよい。例えば、圧縮機112には、クローポールモータ1に代えて、或いは、加えて、上述のスラスト磁気軸受が搭載されてもよい。
このように、本実施形態に係る電磁装置は、空気調和機100に搭載される圧縮機112やファン115やファン123に適用することができる。
尚、本実施形態に係る電磁装置は、空気調和機100以外の冷凍装置に適用されてもよい。
<第2の適用例>
図25は、車両150の一例を示す図である。
車両150は、電動車両であり、クローポールモータ1と、駆動輪160と、バッテリ170と、電力変換装置180と、動力伝達機構190とを含む。
例えば、車両150は、BEV(Battery Electric Vehicle)である。また、車両150は、HEV(Hybrid Electric Vehicle)やPHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)やレンジエクステンダEVであってもよい。
クローポールモータ1は、車両150の原動機である。クローポールモータ1は、動力伝達機構190を介して、駆動輪160を駆動し、車両150を走行させる。
駆動輪160は、上述の如く、動力伝達機構190を介して伝達される動力によって、駆動される。駆動輪160は、前輪であってもよいし後輪であってもよいし、その両方であってもよい。
バッテリ170は、例えば、数百ボルトの出力電圧を有し、電力変換装置180を介して、クローポールモータ1に電気エネルギを供給する。バッテリ170は、例えば、リチウムイオンバッテリである。
尚、バッテリ170と電力変換装置180との間には、バッテリ170の出力電圧を昇圧或いは降圧するDC(Direct Current)-DCコンバータが設けられてもよい。
電力変換装置180は、バッテリ170の直流電圧を三相交流電圧に変換しクローポールモータ1に供給する。また、電力変換装置180は、車両150の減速時のクローポールモータ1の三相交流電圧の回生エネルギを直流電圧に変換しバッテリ170に充電する。
動力伝達機構190は、クローポールモータ1の出力を駆動輪160に伝達する。動力伝達機構190は、減速機191と、ディファレンシャル192と、ドライブシャフト193とを含む。
尚、例えば、インホイルモータの形式のように、左右の駆動輪160ごとに、クローポールモータ1が設けられてもよい。この場合、動力伝達機構190は、左右の駆動輪160ごとに設けられ、ディファレンシャル192は省略され、ドライブシャフト193が省略されてもよい。
減速機191は、クローポールモータ1の出力軸の一端と接続され、クローポールモータ1の出力軸の動力を所定の減速日で減速して出力する。
尚、減速機191は省略されてもよい。
ディファレンシャル192は、減速機191の出力を左右のドライブシャフト193を通じて左右の駆動輪160に伝達し、且つ、左右の駆動輪160の旋回時における速度差を吸収する。
ドライブシャフト193は、ディファレンシャル192と左右の駆動輪160のそれぞれとの間を接続し、ディファレンシャル192から出力される動力を左右の駆動輪160に伝達する。
尚、車両150には、クローポールモータ1に代えて、或いは、加えて、本実施形態に係る電磁装置の構造が採用される他の装置が適用されてもよい。例えば、電力変換装置180には、上述のリアクトルが搭載される。また、例えば、車両150のエアコン(空気調和機)の圧縮機には、上述のスラスト磁気軸受が搭載される。
このように、本実施形態に係る電磁装置は、車両150に適用することができる。
[作用]
次に、本実施形態に係る電磁装置の作用について説明する。
本実施形態では、電磁装置は、円形の断面を有する導線が環状に巻き回されて円筒状に形成された巻線と、巻線の軸方向の両側に配置され、軸方向で巻線と対向する内面同士が平行となるように設けられる鉄心と、を備える。巻線及び鉄心は、それぞれ、例えば、コイル212及びステータコア210である。
具体的には、本実施形態では、巻線は、導線の一部の断面の外形が円形の断面であると仮定したときの外形よりも部分的に径方向で内側にあることにより、導線が円形の断面であると仮定したときの軸方向の寸法よりも小さい。
これにより、導線の一部の断面の外形の変形の作用により、巻線と鉄心との間の熱抵抗を低減し、巻線の冷却性能(放熱性)を向上させることができる。
また、本実施形態では、鉄心の内面と軸方向で面している導線の部分は、鉄心の内面と平行な平面部を有する。平面部は、例えば、平面部212Aaである。
これにより、導線の平面部の作用により、巻線と鉄心との間の熱抵抗を低減し、巻線の冷却性能(放熱性)を向上させることができる。
また、本実施形態では、軸方向の端部の導線は、その鉄心の内面と軸方向で面している部分が円形の断面を基準として内側に変形していてもよい。そして、軸方向の端部の巻線の変形の方向と、巻線の径方向とは、直交していてもよい。
これにより、例えば、巻線の軸方向への巻き太りを抑制し、軸方向の両端部の鉄心の間に挟まれる巻線の軸方向の寸法を径方向全体で均一化することができると共に、鉄心から巻線に作用する軸方向の圧力を均一にすることができる。また、例えば、巻線が巻回される際に導線にテンションが作用する径方向と、直交する軸方向に鉄心の圧力を作用させることができることから、導線に作用する応力が一方向に集中するような事態を抑制し均一化することができる。
また、本実施形態では、鉄心は、軸方向の一端部の第1のヨーク部を含む第1の鉄心と、軸方向の他端部の第2のヨーク部を含む第2の鉄心とに分割されていてもよい。第1の鉄心及び第2の鉄心は、例えば、一対のステータコア211であり、第1のヨーク部及び第2のヨーク部は、それぞれ、例えば、一対のステータコア211のうちの一方のヨーク部211A及び他方のヨーク部211Aである。
これにより、製造工程において、第1の鉄心及び第2の鉄心で巻線を軸方向に挟み込む際に、第1の鉄心及び第2の鉄心が巻線の軸方向の端部を押圧することにより、鉄心の内面に面している導線の部分を変形させることができる。そのため、例えば、導線を変形させるための専用工程を採用する必要がなく、製造工程の工数を削減することができると共に、製造コストを低減することができる。
また、本実施形態では、第1の鉄心と第2の鉄心とは、軸方向で向かい合うように接触する部分を有していてもよい。
これにより、製造工程において、第1の鉄心及び第2の鉄心が軸方向で向かい合うように接触することで、鉄心の軸方向の寸法が規制され、その寸法に合わせて、鉄心の内面に面している導線の部分を適切に変形させることができる。
また、本実施形態では、導線は、鉄心よりも剛性の低い材料により構成されてもよい。
これにより、製造工程において、導線を比較的容易に変形させることができ、その結果、鉄心の内面に面している導線の部分を適切に変形させることができる。
また、本実施形態では、導線は、アルミニウムにより構成されてもよい。
これにより、製造工程において、導線を比較的容易に変形させることができ、その結果、鉄心の内面に面している導線の部分を適切に変形させることができる。
また、本実施形態では、電磁装置は、巻線の軸方向の両端部及び径方向の内側又は外側を覆い、鉄心と巻線との間の電気的な絶縁を確保する絶縁部を備えてもよい。絶縁部は、例えば、絶縁部213である。そして、絶縁部は、軸方向の寸法が自然長より短い部分を有してもよい。軸方向の寸法が自然長より短い部分は、例えば、絶縁部213としての絶縁紙(図18~図21)や絶縁部213D(図22~図24参照)である。
これにより、製造工程において、巻線を両端部の鉄心に挟み込む形で行われる鉄心の組み付けの際に、絶縁部のうちの一部が自然長の状態から軸方向に縮むように変形することができる。そのため、鉄心の組み付けの際に、鉄心の内面に面している導線の部分の変形を絶縁部が阻害するような事態を抑制することができる。
また、本実施形態では、電磁装置は、巻線の軸方向の両端部及び径方向の内側又は外側を覆い、鉄心と巻線との間の電気的な絶縁を確保する絶縁部を備えてもよい。絶縁部は、例えば、絶縁部213である。具体的には、絶縁部は、巻線の軸方向の一端部、及び径方向の内側又は外側の一端部寄りの部分を覆う第1の絶縁部と、軸方向の他端部、及び径方向の内側又は外側の他端部寄りの部分を覆う第2の絶縁部とを含んでよい。第1の絶縁部及び第2の絶縁部は、それぞれ、例えば、絶縁部213A及び絶縁部213Bである(図16参照)。そして、第1の絶縁部における巻線の径方向の内側又は外側の一端部寄りの部分を覆う箇所と、第2の絶縁部における巻線の径方向の内側又は外側の他端部寄りの部分を覆う箇所とは、軸方向で重複するように配置されてもよい。
これにより、絶縁部は、製造工程において、鉄心の組み付けの際の鉄心の内面に面している導線の部分の変形を阻害するような事態を抑制しつつ、巻線と鉄心との間の絶縁性を確実に確保することができる。
また、本実施形態では、電磁装置は、巻線の軸方向の両端部及び径方向の内側又は外側を覆い、鉄心と巻線との間の電気的な絶縁を確保する絶縁部を備えてもよい。絶縁部は、例えば、絶縁部213である。具体的には、絶縁部は、第1の絶縁部と、第2の絶縁部と、第3の絶縁部とを含んでよい。第1の絶縁部、第2の絶縁部、及び第3の絶縁部は、それぞれ、例えば、絶縁部213A、絶縁部213B、及び絶縁部213Cである(図17~図21参照)。より具体的には、第1の絶縁部は、巻線の軸方向の一端部、及び径方向の内側又は外側の一端部寄りの部分を覆ってよい。また、第2の絶縁部は、軸方向の他端部、及び径方向の内側又は外側の他端部寄りの部分を覆ってよい。そして、第3の絶縁部は、第1の絶縁部における巻線の径方向の内側又は外側の一端部寄りの部分を覆う箇所、及び第2の絶縁部における巻線の径方向の内側又は外側の他端部寄りの部分を覆う箇所と軸方向で重複するように、巻線の径方向の内側又は外側を覆ってよい。
これにより、絶縁部は、製造工程において、鉄心の組み付けの際の鉄心の内面に面している導線の部分の変形を阻害するような事態を抑制しつつ、巻線と鉄心との間の絶縁性を確実に確保することができる。
また、本実施形態では、回転電機は、巻線の巻回軸まわりに回転自在な回転子と、回転子と径方向に対向して配置された固定子と、を備えてもよい。回転子及び固定子は、それぞれ、例えば、回転子10及び固定子20である。そして、回転子又は固定子は、上述の電磁装置を含み、巻線の周囲を包囲するように設けられるクローポール型の鉄心を有する。鉄心は、例えば、ステータコア210である。
これにより、クローポール型の回転電機の巻線の冷却性能(放熱性)を向上させることができる。
また、本実施形態では、スラスト磁気軸受は、上述の電磁装置を備えてもよい。
これにより、スラスト磁気軸受の巻線の冷却性能(放熱性)を向上させることができる。
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 クローポールモータ
10 回転子
11 ロータコア
12 永久磁石
13 回転軸部材
14 連結部材
20 固定子
21 固定子ユニット
21A~21C 固定子ユニット
22,22A,22B 相間部材
23,23A,23B 端部材
24 支持部材
24A 挿通部
24B 拡径部
24H 孔部
25 軸受
26 軸受
27 固定部材
28 ボルト
30 固定部材
100 空気調和機
110 室外機
111 四方切換弁
112 圧縮機
113 室外熱交換器
114 室外膨張弁
115 ファン
120 室内機
121 室内膨張弁
122 室内熱交換器
123 ファン
130 冷媒経路
140 冷媒経路
150 車両
160 駆動輪
170 バッテリ
180 電力変換装置
190 動力伝達機構
191 減速機
192 ディファレンシャル
193 ドライブシャフト
210 ステータコア
210C ヨーク部
210D 貫通孔
211 ステータコア
211A ヨーク部
211A1 ヨーク部
211A2 ヨーク部
211B 爪磁極
211B1 爪磁極部
211B2 爪磁極部
211C ヨーク部
211D 孔部
212 コイル
212A 導線
212Aa 平面部
213,213A~213D 絶縁部
AX 回転軸心
L1~L6 冷媒経路

Claims (15)

  1. 円形の断面を有する導線が環状に巻き回されて円筒状に形成された巻線と、
    前記巻線の軸方向の両側に配置され、軸方向で前記巻線と対向する内面同士が平行となるように設けられる鉄心と、
    前記巻線の軸方向の両端部及び径方向の内側又は外側を覆い、前記鉄心と前記巻線との間の電気的な絶縁を確保する絶縁部と、を備え、
    前記巻線は、前記導線の一部の断面の外形が円形の断面であると仮定したときの外形よりも部分的に径方向で内側にあることにより、前記導線が円形の断面であると仮定したときの軸方向の寸法よりも小さく、
    前記絶縁部は、前記巻線の軸方向の一端部、及び前記巻線の径方向の内側又は外側の前記一端部寄りの部分を覆う第1の絶縁部と、前記巻線の軸方向の他端部、及び前記巻線の径方向の内側又は外側の前記他端部寄りの部分を覆う第2の絶縁部とを含み、
    前記第1の絶縁部における前記巻線の径方向の内側又は外側の前記一端部寄りの部分を覆う箇所と、前記第2の絶縁部における前記巻線の径方向の内側又は外側の前記他端部寄りの部分を覆う箇所とは、軸方向で重複するように配置される、
    電磁装置。
  2. 円形の断面を有する導線が環状に巻き回されて円筒状に形成された巻線と、
    前記巻線の軸方向の両側に配置され、軸方向で前記巻線と対向する内面同士が平行となるように設けられる鉄心と、
    前記巻線の軸方向の両端部及び径方向の内側又は外側を覆い、前記鉄心と前記巻線との間の電気的な絶縁を確保する絶縁部と、を備え、
    前記巻線は、前記導線の一部の断面の外形が円形の断面であると仮定したときの外形よりも部分的に径方向で内側にあることにより、前記導線が円形の断面であると仮定したときの軸方向の寸法よりも小さい、
    前記絶縁部は、前記巻線の軸方向の一端部、及び前記巻線の径方向の内側又は外側の前記一端部寄りの部分を覆う第1の絶縁部と、前記巻線の軸方向の他端部、及び前記巻線の径方向の内側又は外側の前記他端部寄りの部分を覆う第2の絶縁部と、前記第1の絶縁部における前記巻線の径方向の内側又は外側の前記一端部寄りの部分を覆う箇所、及び前記第2の絶縁部における前記巻線の径方向の内側又は外側の前記他端部寄りの部分を覆う箇所と軸方向で重複するように、前記巻線の径方向の内側又は外側を覆う第3の絶縁部とを含む、
    電磁装置。
  3. 円形の断面を有する導線が環状に巻き回されて円筒状に形成された巻線と、
    前記巻線の軸方向の両側に配置され、軸方向で前記巻線と対向する内面同士が平行となるように設けられる鉄心と、
    前記巻線の軸方向の両端部及び径方向の内側又は外側を覆い、前記鉄心と前記巻線との間の電気的な絶縁を確保する絶縁部と、を備え、
    前記鉄心の前記内面と軸方向で面している前記導線は、前記鉄心の前記内面と平行な平面部を有し、
    前記絶縁部は、前記巻線の軸方向の一端部、及び前記巻線の径方向の内側又は外側の前記一端部寄りの部分を覆う第1の絶縁部と、前記巻線の軸方向の他端部、及び前記巻線の径方向の内側又は外側の前記他端部寄りの部分を覆う第2の絶縁部とを含み、
    前記第1の絶縁部における前記巻線の径方向の内側又は外側の前記一端部寄りの部分を覆う箇所と、前記第2の絶縁部における前記巻線の径方向の内側又は外側の前記他端部寄りの部分を覆う箇所とは、軸方向で重複するように配置される、
    電磁装置。
  4. 円形の断面を有する導線が環状に巻き回されて円筒状に形成された巻線と、
    前記巻線の軸方向の両側に配置され、軸方向で前記巻線と対向する内面同士が平行となるように設けられる鉄心と、
    前記巻線の軸方向の両端部及び径方向の内側又は外側を覆い、前記鉄心と前記巻線との間の電気的な絶縁を確保する絶縁部と、を備え、
    前記鉄心の前記内面と軸方向で面している前記導線は、前記鉄心の前記内面と平行な平面部を有し、
    前記絶縁部は、前記巻線の軸方向の一端部、及び前記巻線の径方向の内側又は外側の前記一端部寄りの部分を覆う第1の絶縁部と、前記巻線の軸方向の他端部、及び前記巻線の径方向の内側又は外側の前記他端部寄りの部分を覆う第2の絶縁部と、前記第1の絶縁部における前記巻線の径方向の内側又は外側の前記一端部寄りの部分を覆う箇所、及び前記第2の絶縁部における前記巻線の径方向の内側又は外側の前記他端部寄りの部分を覆う箇所と軸方向で重複するように、前記巻線の径方向の内側又は外側を覆う第3の絶縁部とを含む、
    電磁装置。
  5. 軸方向の端部の前記導線は、その前記鉄心の前記内面と軸方向で面している部分が円形の断面を基準として内側に変形しており、
    軸方向の端部の前記巻線の変形の方向と、前記巻線の径方向とは、直交している、
    請求項1乃至の何れか一項に記載の電磁装置。
  6. 前記鉄心は、軸方向の一端部の第1のヨーク部を含む第1の鉄心と、軸方向の他端部の第2のヨーク部を含む第2の鉄心とに分割されている、
    請求項1乃至の何れか一項に記載の電磁装置。
  7. 前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とは、軸方向で向かい合うように接触する部分を有する、
    請求項に記載の電磁装置。
  8. 前記導線は、前記鉄心よりも剛性の低い材料により構成される、
    請求項1乃至の何れか一項に記載の電磁装置。
  9. 前記導線は、アルミニウムにより構成される、
    請求項に記載の電磁装置。
  10. 前記巻線の巻回軸まわりに回転自在な回転子と、
    前記回転子と径方向に対向して配置された固定子と、を備え、
    前記回転子又は前記固定子は、請求項1乃至の何れか一項に記載の電磁装置を含み、前記巻線の周囲を包囲するように設けられるクローポール型の前記鉄心を有する、
    回転電機。
  11. 請求項1乃至の何れか一項に記載の電磁装置を備える、
    スラスト磁気軸受。
  12. 請求項1に記載の回転電機を備える、
    送風機。
  13. 請求項1乃至の何れか一項に記載の電磁装置を備える、
    圧縮機。
  14. 請求項1乃至の何れか一項に記載の電磁装置を備える、
    冷凍装置。
  15. 請求項1乃至の何れか一項に記載の電磁装置を備える、
    車両。
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