JP2007267463A - 回転電機及び回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機及び回転電機の製造方法 Download PDF

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Takashi Ishigami
孝 石上
Takashi Osanawa
尚 長縄
Satoshi Kikuchi
聡 菊地
Yutaka Matsunobu
豊 松延
Takashi Yasuhara
隆 安原
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Abstract

【課題】回転電機における固定子のスロット内でのコイルの占積率を高める一方、コイル表面に施された絶縁被覆の損傷を防止する。
【解決手段】断面が円形のコイルを俵積みになるように巻回し、コイルにおけるスロット内に配置される箇所の周囲を囲むようにコイルと断面が略同一径の押圧部材を配置すると共に、該押圧部材の周囲を押圧することにより、コイルに断面形状で6箇所の潰れた部分を成形する。このように成形されたコイルから押圧部材を取り除いてスロット内に装着することで固定子が構成される。このため、スロット内でのコイルの占積率を向上させることができ、コイルエンド部は断面が円形のままとなっているため、コイルが交差したとしても絶縁被覆の損傷を防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータや発電機などの回転電機に関するものである。
近年、例えば、電気自動車やハイブリット自動車に用いられる駆動主機用モータでは、車載空間の制約,バッテリ電圧の制約,車体重量軽減,駆動力向上の要求があり、更なる小型軽量化や高出力化の実現が強く求められている。このような要求は、自動車に搭載されるモータに限らず、エアコン等の家電用モータ,産業用のサーボモータ等でも同様である。
このような問題を解決するために、特許文献1に示すような鉄心のスロット内に複数層巻回されるコイルの断面形状を略四角形、もしくは、略六角形とし、隣り合うコイル間に存在する空隙を極力少なくして、鉄心に設けられるスロット内でのコイル面積の比率、つまり、コイルの占積率を大きくすることが考えられている。このようにコイルの占積率を大きくできれば、基準となるコイルの抵抗を小さくすることができ、更にはコイルの密着度の向上により放熱性が高まり、温度上昇による抵抗増加も小さくできる。
特開2005−204422号公報
しかしながら、特許文献1のものは、スロット内から外側に突出するコイルエンド部の断面形状もスロット内と同様に多角形状となっている。このため、コイルエンド部では、コイルが交差する部分が生じるが断面が多角形となっているコイルの角部によって絶縁被覆が損傷してしまうといった問題が生じてしまう。
本発明の目的は、スロット内に複数層が巻回されたコイルの占積率を大きくすると共に、コイルエンド部での絶縁被覆の損傷を防止することができる回転電機及び回転電機の製造方法を提供することにある。
本発明は、スロット内に位置する全てのコイルの断面形状を円形に対して周方向に略等間隔に3箇所以上、6箇所以下の潰れた部分を有する形状とし、スロット内から外側に突出するコイルエンド部におけるコイルの断面形状を円形としたことを特徴としている。
また、本発明は、スロット内に位置するコイルの断面形状をティースから複数の層を円形に対して周方向に略等間隔に3箇所以上、6箇所以下の潰れた部分を有する形状とし、その外側の層を円形とすると共に、コイルエンド部におけるコイルの断面形状も円形としたことを特徴としている。
また、本発明は、コイルのスロット内に配置される箇所の周囲を囲むようにコイルと断面が略同一径の押圧部材を配置し、押圧部材を押圧後に押圧部材をコイルから取り除いてコイルが成形されることを特徴としている。
また、本発明は、コイルを1層毎に径方向に押圧して扁平したコイルを成形し、更に軸方向に押圧してコイルが成形されることを特徴としている。
本発明によれば、スロット内のコイルの断面形状が3箇所以上、6箇所以下の潰れた部分を有する形状となっているため、スロット内でのコイルの占積率を向上させることができる。また、コイルエンド部は断面が円形となっているため、コイルが交差したとしても絶縁被覆の損傷を防止することができる。
以下、本発明による各実施例を図面に基づいて説明する。
〔第1実施例〕
図1は、第1実施例における鉄心としての固定子鉄心を各部品毎に斜視図としたものである。図2は、第1実施例に用いられるコイルの詳細図である。尚、第1実施例は、回転電機の一実施例である電動モータについて説明する。
図1に示すように鉄心としての固定子鉄心は、バックヨーク1と複数のティース2とによって構成されている。このバックヨーク1及びティース2は、複数の鋼板を絶縁された状態で積層する積層鋼板によって構成されており、同一の板材からそれぞれを打ち抜いて成形するため、バックヨーク1とティース2の積層枚数は同一となる。
バックヨーク1は、略円筒状に形成されており、外周には、周方向略等間隔に4箇所の取付部3が突出形成されている。この取付部3は、バックヨーク1外周の他の箇所に対してなだらかに連続するように突出し、突出した箇所の周方向略中央部には半円状の凹部が形成されている。この凹部に図外の固定部材を挿通することによって規定の場所に固定される。また、バックヨーク1の内周側には、ティース2が固定されるべくティース2の数と同数の嵌合用溝4が周方向略等間隔に形成されている。この嵌合用溝4には、図2の詳細図にて示すようにバックヨーク1における周方向両端に内周側が凸となる凹凸状の嵌合部が設けられており、また、バックヨーク1の軸方向両端に開口するように軸方向に延在して形成されている。
ティース2は、12本設けられ、バックヨーク1の嵌合用溝4に夫々が圧入によって固定されている。このため、各ティース2間にはコイル7が巻回されるスロット8が形成される。このティース2の内周端には、周方向両側に先細り形状に突出するティースブリッジ5が軸方向に連続するように設けられている。また、ティース2の外周端には、図2の詳細図にて示すように周方向両端に外周側が凸となるバックヨーク1の嵌合用溝4と嵌合可能な嵌合用突起6が軸方向に延在するように形成されている。このため、嵌合用溝4内にティース2が挿入されると、内周側から引っ張り力が作用したとしても嵌合用溝4から外れてしまうことはない。
このように構成された固定子鉄心におけるティース2の周りには、夫々、連続した金属線からなるコイル7が複数層に巻装される。つまり、コイル7は、ティース2の周りに集中巻きされる。このコイル7の表面にはエナメル等の絶縁被覆が施され、更には、ティース2とコイル7の間に絶縁体としての樹脂材料からなるボビン9が設けられている。このボビン9は、ティース2の延出する方向の両端に夫々フランジ10が設けられているが固定子鉄心における周方向両端側は、図2(a)に示すようバックヨーク1に接する側の幅が大きく、ティースブリッジ5に接触する側の幅が小さくなっている。しかしながら、図2(b)に示すよう固定子鉄心における軸方向両端側から突出する部分、つまり、コイルエンド部11のフランジ10は、ほぼ同じ幅である。
また、ボビン9に巻装されるコイル7のうち、図2(a)に示す固定子鉄心における周方向両端側は、全ての断面形状が円形に対して周方向に略等間隔に6箇所の潰れた部分を有する形状、つまり、六つの直線と六つの曲線を交互に結んだ輪郭の略六角形状に成形されているが、図2(b)に示すコイルエンド部11における全ての断面形状及び外部に連結するための端末線12は円形となっている。このように断面が成形されたコイルは、俵積みになるように巻回されるので、断面形状が略六角形状となっている部分については、ほぼ隙間なく巻回することができる。尚、ボビン9は、コイル7の内周側と外周側から2分割されている。
以上、説明したように固定子が構成されるが、固定子内には、ティースブリッジ5の内周面に対向するかたちで図外の磁極部材としての回転子が固定子に対して回転自在に設けられる。この回転子には、永久磁石、もしくは、界磁コイルによって周方向に異なる極性の磁極が交互に設けられるように構成される。
次にコイル7の断面形状の生成方法を図3に基づいて説明する。図3は、コイル7の断面形状を円形に対して周方向に略等間隔に6箇所の潰れた部分を有する形状に成形している状態の図である。
まず、断面が円形状のコイル7を金属製の巻枠(図示せず)に巻線する。この時、コイル7における次の層への移行部分は端末線12取り出し側のコイルエンドに集め、固定子のスロット8内に配置される箇所は、俵積みとなるようにコイル7を巻回する。これは、この後のコイル成形時にコイル7がクロスした部分があると絶縁皮膜が損傷してしまうからである。
次に、巻枠からコイル7を取り出す。コイルが細く、ばらけ易い場合には、素材に自己融着電線を用い、通電固着によってコイルを固めておいてもよい。コイルの剛性が高く、コイルの配列を維持できる場合は,自己融着の必要はない。
次に、図3に示すように巻枠から取り出したコイル7におけるスロット8内に配置される箇所の周囲にコイル7と同じ外径,形状,材料,硬さの押圧部材としてのダミーコイル18を俵積みになるように配置する。ダミーコイル18の端部は、接触によってコイルの皮膜が損傷しないようにR形状にしておく。
次に、ダミーコイル18の周囲に配置された4つの可動型からなる成形型15によって、ダミーコイル18を上下左右の4方向から加圧する。そうすると成形型15内の全てのコイル7は、外周6方向から均一に力を受け、円形に対して周方向に略等間隔に6箇所の潰れた部分を有する形状、つまり、断面が六つの直線と六つの曲線を交互に結んだ輪郭の略六角形に変形する。
このようにコイル7の成形が終わったら、成形型15とダミーコイル18をコイル7から取り外す。以上により、コイル7におけるスロット8内に配置される箇所の全てを均一な略六角形断面とし、コイルエンド部11と端末線12は丸断面のままのコイル7が得られる。
このように成形されたコイル7をボビン9に取り付け、更にボビン9をティース2の嵌合用突起6側から挿入して固定する。このコイル7が巻回された各ティース2を夫々、バックヨーク1の嵌合用溝4内に軸方向から圧入して固定子が製造される。
以上、第1実施例について説明したが、第1実施例の作用効果を以下に示す。
第1実施例では、スロット内に位置する全てのコイルの断面形状を円形に対して周方向に略等間隔に3箇所以上、6箇所以下の潰れた部分を有する形状とし、スロット内から外側に突出するコイルエンド部11におけるコイルの断面形状は、円形としたので、スロット内でのコイルの占積率を向上させることができると共に、コイルエンド部11は断面が円形となっているため、コイルが交差したとしても絶縁被覆の損傷を防止することができる。
また、スロット内に位置するコイルの断面形状が外周側においても同一形状となっているので無理な形状に潰された部分がなく絶縁皮膜が損傷するようなことがない。特に本実施例は、複数層コイルが巻回される集中巻のものでスロット内に位置するコイルの断面形状を同一としている。
また、第1実施例は、鉄心における各ティースを周方向に分割したため、コイルの装着が容易になり、コイルにおける絶縁被覆の損傷を防止することができる。
また、第1実施例は、コイルのスロット内に配置される箇所の周囲を囲むようにコイルと断面が略同一径の押圧部材を配置し、押圧部材を押圧後に押圧部材をコイルから取り除いてコイルを成形したので、元々、断面が円形であった安価なコイルを用いて、スロット内に位置するコイルの断面形状だけを円形に対して周方向に略等間隔に6箇所の潰れた部分を有する形状とすることができる。従来、巻回する前に断面を変形させたものがあるが、コイルエンドの長さが一定でないため、一層だけを巻回したコイルにしか適用できなかった。しかし、本実施例を用いればコイルを巻回した後に断面を変形させているので複数層を巻回した集中巻きのコイルでも断面を均等に変形させることができる。
また、第1実施例は、押圧部材とコイルとを同一の硬さの材料で構成したので、コイルの最外周の断面形状を内周側のコイルの断面形状とほぼ同一に成形することができる。
以上、第1実施例として電動モータの固定子について説明したが、発電機の固定子にも本発明を適用することができる。また、ブラシを介して電流が供給されるような回転子に巻回されるコイルとしても適用することが可能である。更に、鉄心と対向する磁極部材の磁極を形成するものとしては、永久磁石による磁界でもコイルによって生じる磁界でも構わない。
また、第1実施例では、スロット内に位置する全てのコイルの断面形状を円形に対して周方向に略等間隔に6箇所の潰れた部分を有する形状としたが、最外周側から所定数の層を断面形状が円形のままとすることも可能であるが占積率を向上させるためには、断面が6箇所の潰れた部分を有する形状の層を断面が円形の層より多く巻回した方がよい。
また、第1実施例では、スロット内に位置するコイルの断面形状を6箇所の潰れた部分を有する形状としたが、3箇所の潰れた部分を有する形状としたり、4箇所の潰れた部分を有する形状としたり、5箇所の潰れた部分を有する形状としたりしても隣り合うコイルとの隙間を小さくすることは可能である。しかしながら、潰れた箇所同士を連結する箇所は鋭角となっているよりも鈍角となっている方が成形しやすいため、断面の6箇所を潰した形状とするのが最もよい。
また、第1実施例では、固定子鉄心とコイルの絶縁には樹脂製のボビンを用いたが、絶縁紙をコの字形に折り、コイルの内周を包むように取り付けてもよい。
また、第1実施例では、押圧部材とコイルを同一の材料で構成したが、押圧部材をコイルより硬い材料にて構成し、何度も使用できるようにしてもよい。その場合、押圧部材の断面形状をスロット内に位置するコイルの最終断面とほぼ同一の形状としておくとよい。更に、押圧部材は、コイルである必用はなく成形型に一体的に構成することも可能である。
また、第1実施例では、鉄心を積層鋼板によって構成したが、表面が絶縁処理された磁粉を圧縮して固めた圧粉磁心にて構成してもよい。
また、第1実施例では、分割されたティースを固定することで鉄心を構成したがコイルの装着が可能であれば、ティースを始めから鉄心に一体に成形することも可能である。
〔第2実施例〕
次に本発明の第2実施例を図4,図5に基づいて説明する。図4は、第2実施例における鉄心としての固定子鉄心の正面断面図及び固定鉄心を構成する分割コアの斜視図である。図5は、第2実施例に用いられるコイルの詳細図である。尚、第1実施例と共通する部位については、同一称呼,同一の符号で表す。
第2実施例の回転電機も第1実施例と同様、電動モータである。この第2実施例における固定子鉄心は、第1実施例とは異なり、図4に示すようにバックヨーク1の部分でティース2毎に分割された分割コア13を周方向に組み合わせて外周を円筒状のハウジング
14で押さえ込むことで構成されている。
夫々の分割コア13は、第1実施例と同様に積層鋼板によって構成されており、ティースブリッジ5を有するティース2とバックヨーク1を有し、軸方向一端側から見ると略T字形状となっている。また、バックヨーク1における周方向一端側には凸部が形成されており、周方向他端側には凹部が形成されている。このため、各分割コア13における凸部と凹部を嵌合させると略円形に組み合わされることになる。更に各分割コア13が離れてしまわぬように組み合わされた各分割コア13の外周にハウジング14が嵌め込まれている。このようにハウジング14を嵌め込むことにより、各分割コア13は、内周側に寄せられようとするが周方向両端が隣り合う分割コア13と当接し、かつ、凹部と凸部で嵌合しているため、互いの分割コア13の両端は、突っ張るかたちとなり、離間してしまうことはない。
これらの分割コア13におけるティース2の外周にはボビン9を介してコイル7が複数層に集中巻で巻回されている。このコイル7は、図5に示すよう基本的には第1実施例と同様であるが、ボビン9に巻装されるコイル7のうち、図5(a)に示す固定子鉄心におけるスロットに挿入される周方向両端側の全ての断面形状が円形に対して周方向に略等間隔に4箇所の潰れた部分を有する形状、つまり、四つの直線と四つの曲線を交互に結んだ輪郭の略四角形状に成形されている点が異なる。尚、図5(b)に示すようコイルエンド部11における全ての断面形状及び外部に連結するための端末線12は、第1実施例と同様に円形となっている。
次にコイル7の断面形状の生成方法を図6に基づいて説明する。図6は、コイル7の断面形状を円形に対して周方向に略等間隔に4箇所の潰れた部分を有する形状に成形する工程図である。尚、第1実施例と共通する部位については、同一称呼,同一の符号で表す。
まず、断面が円形状のコイル7を金属製の巻枠16に巻回する。ここで、コイル7のスロットに挿入される箇所を軸方向から挟む巻枠16のツバ17は、巻回軸方向に移動が可能な構造となっている。1層目のコイルを巻枠16に巻回し終わったら、外周側から成形型15を押し付けて径方向(コイル7の積層方向)に圧縮成形する。このため、スロットに挿入される箇所におけるコイル7の断面形状は二面が平らに潰れた形状となる。
次に2層目のコイル7を巻回するが、この時、1層目のコイル7の表面が平らに成形されているので十分な載置面積が確保でき、2層目のコイル7が1層目のコイル7の線間に落ちることはない。2層目のコイル7は、1層目と同様に外周側から成形型15を押し付けて径方向(コイル7の積層方向)に圧縮成形する。このため、2層目のコイル7も1層目と同様に断面形状は、二面が平らに潰れた形状となる。更に、この工程を繰り返して多層にコイル7を積上げる。
このように巻回されたコイル7の断面形状は、二面が平らに潰れた形状となっているので、最後にツバ17を移動させて巻回軸方向にコイル7を圧縮すると、スロット内に配置される箇所の全てが均一な略四角形断面となり、コイルエンド部11と端末線12は丸断面のままのコイル7が得られる。
次にコイル7の分割コア13への組み付け方法を図7に基づいて説明する。図7は、コイル7を分割コア13に組み付ける工程図である。尚、第1実施例と共通する部位については、同一称呼,同一の符号で表す。
前述の方法で成形されたコイル7において、巻枠16の幅をティースブリッジ5の幅
(ボビン9などの絶縁物の幅も含む)よりも大きくしておき、巻枠16から取り出したコイル7を分割コア13におけるティースブリッジ5側から組み付ける。
その後、コイル7をボビン9など絶縁物が装着されたティース2を挟んで圧縮し、ティース2とコイル7との間の空隙をなくす。このため、コイルエンド部11が圧縮された分だけ伸びることになる。
以上、第2実施例について説明したが、第2実施例は、基本的には第1実施例と同様の作用効果を有する。しかしながら、第2実施例においては、スロット内に位置する全てのコイルの断面形状を円形に対して周方向に略等間隔に4箇所の潰れた部分を有する形状としたので、第1実施例に対して、巻回軸方向の両端を隙間無く配列することが可能となる。このため、更なる占積率の向上ができる。
また、第2実施例は、コイルにおける最内周側をティースが挿通可能に巻回すると共に、スロット内にコイルを挿入後、周方向からティースを挟み込むようにコイルを変形させて装着したので、ティースの外周側にバックヨークが存在していたとしても容易に装着することが可能である。
また、第2実施例は、鉄心における各ティースを周方向に分割し、分割した各ティースにコイルを装着した後、一体化して鉄心が構成されるようにしたので、容易に周方向からティースを挟み込むようにコイルを変形させることができる。
以上、第2実施例について説明したが、第2実施例においても第1実施例同様にスロット内に位置するコイルの最外周側から所定数の層を断面形状が円形のままとすることも可能である。
第1実施例における鉄心としての固定子鉄心を各部品毎に斜視図としたものである。 第1実施例に用いられるコイルの詳細図である。 コイルの断面形状を円形に対して周方向に略等間隔に6箇所の潰れた部分を有する形状に成形している状態の図である。 第2実施例における鉄心としての固定子鉄心の正面断面図及び固定鉄心を構成する分割コアの斜視図である。 第2実施例に用いられるコイルの詳細図である。 コイルの断面形状を円形に対して周方向に略等間隔に4箇所の潰れた部分を有する形状に成形する工程図である。 コイルを分割コアに組み付ける工程図である。
符号の説明
1…バックヨーク(鉄心)、2…ティース(鉄心)、7…コイル、8…スロット、9…ボビン、11…コイルエンド部、13…分割コア(鉄心)、15…成形型、18…ダミーコイル(押圧部材)。

Claims (9)

  1. 径方向に延びるティースが周方向に複数設けられ、前記各ティース間にスロットを有する磁性体からなる鉄心と、
    絶縁被覆が施された連続した線を前記スロット内に複数層に巻回することで構成されるコイルと、
    前記各ティースの先端と対向して配置され、周方向に複数の磁極を有する磁極部材と、
    を有し、
    前記鉄心、もしくは、前記磁極部材の一方が固定され、他方が一方に対して回転自在に設けられた回転電機において、
    前記スロット内に位置する全ての前記コイルの断面形状は、円形に対して周方向に略等間隔に3箇所以上、6箇所以下の潰れた部分を有する形状とし、
    前記スロット内から外側に突出するコイルエンド部における前記コイルの断面形状は、円形としたことを特徴とする回転電機。
  2. 径方向に延びるティースが周方向に複数設けられ、前記各ティース間にスロットを有する磁性体からなる鉄心と、
    絶縁被覆が施された連続した線を前記スロット内に複数層に巻回することで構成されるコイルと、
    前記各ティースの先端と対向して配置され、周方向に複数の磁極を有する磁極部材と、
    を有し、
    前記鉄心、もしくは、前記磁極部材の一方が固定され、他方が一方に対して回転自在に設けられた回転電機において、
    前記スロット内に位置する前記コイルの断面形状は、前記ティースから複数の層を円形に対して周方向に略等間隔に3箇所以上、6箇所以下の潰れた部分を有する形状とし、その外側の層を円形とすると共に、
    前記スロット内から外側に突出するコイルエンド部における前記コイルの断面形状も円形としたことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1乃至請求項2に記載の回転電機において、
    前記各ティースは周方向に分割され、夫々が固定されることにより前記鉄心が構成されることを特徴とする回転電機。
  4. 径方向に延びるティースが周方向に複数設けられ、前記各ティース間にスロットを有する磁性体からなる鉄心と、
    絶縁被覆が施された連続した線を前記スロット内に巻回することで構成されるコイルと、
    前記各ティースの先端と対向して配置され、周方向に複数の磁極を有する磁極部材と、
    を有し、
    前記鉄心、もしくは、前記磁極部材の一方が固定され、他方が一方に対して回転自在に設けられた回転電機の製造方法において、
    断面が円形の前記コイルを俵積みになるように巻回する工程と、
    前記コイルにおける前記スロット内に配置される箇所の周囲を囲むように前記コイルと断面が略同一径の押圧部材を配置する工程と、
    該押圧部材の周囲を押圧することにより、前記コイルに断面形状で6箇所の潰れた部分を成形する工程と、
    前記押圧部材を前記コイルから取り除く工程と、
    成形後の前記コイルを前記スロット内に装着する工程と、
    によって、前記鉄心に前記コイルを巻回することを特徴とする回転電機の製造方法。
  5. 径方向に延びるティースが周方向に複数設けられ、前記各ティース間にスロットを有する磁性体からなる鉄心と、
    絶縁被覆が施された連続した線を前記スロット内に巻回することで構成されるコイルと、
    前記各ティースの先端と対向して配置され、周方向に複数の磁極を有する磁極部材と、
    を有し、
    前記鉄心、もしくは、前記磁極部材の一方が固定され、他方が一方に対して回転自在に設けられた回転電機の製造方法において、
    断面が円形の前記コイルを1層分だけ巻回する工程と、
    前記コイルを径方向に押圧して扁平した前記コイルを成形する工程と、
    前記コイルの扁平箇所に次の層を巻回して径方向に押圧することを繰り返し、扁平した複数の前記コイルを積層する工程と、
    積層された前記コイルの束を軸方向に押圧して前記コイルに断面形状で4箇所の潰れた部分を成形する工程と、
    成形後の前記コイルを前記スロット内に装着する工程と、
    によって、前記鉄心に前記コイルを巻回することを特徴とする回転電機の製造方法。
  6. 請求項4乃至請求項5に記載の回転電機の製造方法において、
    前記コイルにおける最内周側は、前記ティースが挿通可能に巻回されると共に、前記スロット内に前記コイルを挿入後、周方向から前記ティースを挟み込むように前記コイルを変形させて装着することを特徴とする回転電機の製造方法。
  7. 請求項6に記載の回転電機の製造方法において、
    前記鉄心における前記各ティースを周方向に分割し、分割した各前記ティースに前記コイルを装着した後、一体化して前記鉄心が構成されることを特徴とする回転電機の製造方法。
  8. 請求項4に記載の回転電機の製造方法において、
    前記押圧部材と前記コイルは、同一の硬さの材料あることを特徴とする回転電機の製造方法。
  9. 請求項4に記載の回転電機の製造方法において、
    前記押圧部材は、前記コイルよりも硬い材料にて構成されていることを特徴とする回転電機の製造方法。
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