JP7414435B2 - 交通機関情報提供システム、交通機関情報提供装置及び交通機関情報提供方法 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、公共交通機関の利用者に対して、サービスの提供をすることができる情報提供システム、情報提供装置及び情報提供方法を提供することである。
〔第1実施形態〕
<システム構成>
第1実施形態は、長距離バスの予約利用者に対して、長距離バスの位置に応じたサービスを行うためのモビリティ管理システムである。なお、第1実施形態において単にバス利用者という場合、長距離バス利用者などを示すものとする。
図1は、第1実施形態に係るモビリティ管理システム1の構成の一例を示すブロック図である。モビリティ管理システム1は、長距離バスの公共交通機関を管理する。モビリティ管理システム1は、情報提供システムの一例である。
モビリティ管理システム1は、モビリティ管理装置10、バスモビリティ20、モビリティ識別装置40、利用者端末装置50及びサービス提供支援装置60を含む。なお、図1では、バスモビリティ20、モビリティ識別装置40及び利用者端末装置50をそれぞれ1台ずつ示している。しかしながら、典型的には、それぞれ複数存在する。
ここで、ネットワークNWは、典型的にはインターネットを含む通信網であり、WAN(wide area network)であり、専用線又は公衆携帯電話網などを含む通信網であっても良い。
図2は、モビリティ管理装置10の要部回路構成の一例を示すブロック図である。
モビリティ管理装置10は、例えば、バスモビリティ20及びバス利用者についてのデータなどの管理などを行うサーバー装置である。モビリティ管理装置10は、一例として、プロセッサー11、ROM(read-only memory)12、RAM(random-access memory)13、補助記憶デバイス14及び通信インターフェース15を含み、バス16などが、これら各部を接続する。なお、モビリティ管理装置10は、情報提供装置の一例である。
補助記憶デバイス14に記憶される利用DB141は、バスに関する情報を記憶する。利用DB141は、一例として、関連付けテーブルT1を含む。
関連付けテーブルT1の例として関連付けテーブルT1-1~関連付けテーブルT1-3の3例を、図を用いて説明する。なお、関連付けテーブルT1-1~関連付けテーブルT1-3は、それぞれ関連付け部の一例である。
車載器識別子は、例えばWCN(wireless call number)又は車載器管理番号(ASL(application sub layer)-ID)などである。車両番号等は、車のナンバープレートが表示する車両番号又は自動車登録番号などの識別情報である。
顧客情報は、バス利用者についての情報である。顧客情報は、利用者情報を含む。利用者情報は、バス利用者を特定する情報(以下「第1の利用者特定情報」という。)を含む。第1の利用者特定情報は、例えば、利用者端末装置50において用いられている電子メールアドレスである。なお、利用者情報は、バス利用者についての個人情報などを含む各種情報である。また、利用者情報は、連絡先情報として、0、1又は複数の電子メールアドレスを含む。当該電子メールアドレスは、第1の利用者特定情報以外に連絡を希望する連絡先の電子メールアドレスなどである。
有効フラグは、有効又は無効を示すフラグ情報である。有効フラグは、顧客情報で特定されるバス利用者が、車載器識別子又は車両番号等で特定されるバスモビリティ20に乗車すると無効から有効に切り替わり、下車すると無効に切り替わる。
利用開始時刻は、顧客情報で特定されるバス利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるバスモビリティ20の利用を開始した時刻を示す。利用終了時刻は、顧客情報で特定されるバス利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるバスモビリティ20の利用を終了した時刻を示す。関連付けテーブルT1-2は、利用開始時刻及び利用終了時刻が空、Null又は0などの予め定められた特定の値である場合、顧客情報で特定されるバス利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるバスモビリティ20の利用をまだ開始していないことを示す。また、関連付けテーブルT1-2は、利用開始時刻に時刻情報が入力され、且つ利用終了時刻が空、Null又は0などの予め定められた特定の値である場合、顧客情報で特定されるバス利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるバスモビリティ20の利用中であることを示す。そして、関連付けテーブルT1-2は、利用開始時刻及び利用終了時刻の両方に時刻情報が入力されている場合、顧客情報で特定されるバス利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるバスモビリティ20の利用を終了していることを示す。
関連付けテーブルT1-3は、関連付けテーブルT1-3に含まれるレコードそれぞれについて、顧客情報で特定されるバス利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるバスモビリティ20を利用中であることを示す。
モビリティ識別装置40は、バスモビリティ20を識別する識別情報を読み取る装置である。モビリティ識別装置40は、道路又は駐車場などに設置される。
モビリティ識別装置40は、例えば、バスモビリティ20に設置された車載器22から車載器識別子を読み取る。あるいは、モビリティ識別装置40は、バスモビリティ20に設置されたナンバープレート23から車両番号等を読み取る。モビリティ識別装置40は、車載器22から車載器識別子などを読み取る、DSRC(dedicated short-range communications)機能を搭載したETC用の路側機などであっても良い。モビリティ識別装置40は、一例として、プロセッサー41、ROM42、RAM43、センサー44及び通信インターフェース45を含み、バス46などが、これら各部を接続する。
サービス提供支援装置60は、サービス提供の支援などに用いられるサーバー装置などである。サービス提供支援装置60は、一例として、プロセッサー61、ROM62、RAM63、補助記憶デバイス64、第1の通信インターフェース65及び第2の通信インターフェース66を含み、バス67などが、これら各部を接続する。
なお、第1の通信インターフェース65及び第2の通信インターフェース66は、共通のインターフェースであっても良い。
次に、この様な構成のシステムを利用する利用者側の構成を説明する。
図8は、バスモビリティ20の構成要素の要部回路構成の一例を示すブロック図である。
バスモビリティ20は、バスなどのモビリティである。バスモビリティ20は、利用通知装置21、車載器22及びナンバープレート23が設置される。
なお、利用通知装置21は、車載器22の車載器識別子及びバスモビリティ20の車両番号等の少なくともいずれかを記憶する。
利用者端末装置50は、バス利用者などが操作するPC(personal computer)又はスマートホンなどの情報機器である。利用者端末装置50は、一例として、プロセッサー51、ROM52、RAM53、補助記憶デバイス54、通信インターフェース55、表示デバイス56及び入力デバイス57が、バス58などを介して接続されている。利用者端末装置50の構成は、PCやスマートホンの一般的な構成であるため、詳細の説明は省略する。
以下、第1実施形態に係るモビリティ管理システム1の動作を説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
図10は、第1実施形態に係るモビリティ管理システム1における情報の流れの一例を示すシーケンス図である。
バス利用者は、バスを利用する場合、利用者端末装置50を用いてモビリティ管理装置10にアクセスすることで長距離バスの利用予約を行う。ここで、バス利用者は、長距離バスの利用予約の際に、利用者情報又は利用者ID(以下「利用者情報等」という。)を利用者端末装置50に入力する。利用者IDは、バス利用者ごとにユニークに付与される識別情報である。利用者端末装置50に入力された情報は、モビリティ管理装置10に送信される。
ステップS12において、プロセッサー51は、上記のように送信ボタンが操作されたことに応じて、バス予約要求を送信すると判定する。プロセッサー51は、バス予約要求を送信すると判定するならば、ステップS12においてYesと判定してステップS13へと進む。
送信された当該バス予約要求は、モビリティ管理装置10の通信インターフェース15によって受信される。当該バス予約要求は、図10ではステップST11として示す。
なお、バス予約要求は、バス利用者によるバスモビリティ20の利用の予約についての情報を含む予約情報の一例である。
前述したように、予約要求は、予約情報の一例である。したがって、プロセッサー11は、ステップS23の処理を行うことで、通信インターフェース15によって受信された予約情報に基づいてバス利用者の利用者特定情報とモビリティのモビリティ特定情報とを関連付けるべく機能する。
プロセッサー11は、図11のフローチャートFL2のステップS24の処理の後、ステップS21へと戻る。
バス利用者は、予約したバスモビリティ20への乗車時、当該バスモビリティ20が備えるカードリーダー214にICカード(ICカードと同様の機能を有するスマートホンなどの電子機器を含む。)を読み込ませる。当該ICカードには、例えば利用者IDが記憶されている。当該ICカードと同様の機能を有する電子機器は、例えば利用者端末装置50である。なお、ICカードは、例えば、会員カードなどである。また、ICカードは、交通系ICカードなどであっても良い。
送信された当該利用通知は、モビリティ管理装置10の通信インターフェース15によって受信される。当該利用通知は、図10ではステップST14として示す。利用通知は、モビリティ利用者によるモビリティの利用開始又は利用終了を示す通知情報の一例である。
送信された当該エラー通知は、利用通知装置21の通信インターフェース215によって受信される。プロセッサー11は、ステップS43の処理の後、ステップS41へ戻る。
ステップS44においてプロセッサー11は、対象予約が利用開始前の予約であるか否かを判定する。プロセッサー11は、対象予約が利用開始前の予約であるならば、ステップS44においてYesと判定してステップS45へと進む。
プロセッサー11は、関連付けテーブルT1-1の対象予約についてのレコードの有効フラグフィールドの値を有効にする。
プロセッサー11は、関連付けテーブルT1-2の対象予約についてのレコードの利用開始時刻フィールドに現在日時を書き込む。
プロセッサー11は、関連付けテーブルT1-3に、対象予約に対応するレコードを新規に追加する。
ここでの関連付けテーブルT1の更新については、図10ではステップST15として示す。
したがって、プロセッサー11は、ステップS45の処理を行うことで、関連付けテーブルT1を、利用開始を示す通知情報が受信されたことに応じて、バス利用者がモビリティを利用中であることが分かるようにするモビリティ管理処理部11aとして機能する。
送信された当該開始通知は、利用通知装置21の通信インターフェース215によって受信される。当該開始通知は、図10ではステップST16として示す。プロセッサー11は、図12のフローチャートFL4のステップS46の処理の後、ステップS41へと戻る。
ステップS36においてプロセッサー211は、バスモビリティ20への乗車を許可する旨を報知する。例えば、プロセッサー211は、当該旨を示す音声をスピーカーから出力する。例えば、プロセッサー211は、ディスプレイに、当該旨を示す画像を表示させる。プロセッサー211は、ステップS36の処理の後、ステップS31へと戻る。
バス利用者は、バスモビリティ20に乗車した状態で、バスモビリティ20とともに移動する。そして、モビリティ識別装置40のセンサー範囲内をバスモビリティ20が通過又は停車した場合、モビリティ識別装置40は、バスモビリティ20から車載器識別子又は車両番号等を読み取る。
このとき、モビリティ管理システム1は、図10のステップST17に示すバス位置処理を行う。ステップST17のバス位置処理の例を図13に示す。図13は、第1実施形態に係るモビリティ管理システム1によるバス位置処理の例における情報の流れの一例を示すシーケンス図である。
ここで、フローチャートFL5は、モビリティ識別装置40のプロセッサー41が実行する処理である。また、フローチャートFL6は、サービス提供支援装置60のプロセッサー61が実行する処理である。また、フローチャートFL7及びフローチャートFL8は、モビリティ管理装置10のプロセッサー11が実行する処理である。
送信された当該読取通知は、サービス提供支援装置60の第2の通信インターフェース66によって受信される。当該読取通知は、図13ではステップST32として示す。プロセッサー41は、図14のフローチャートFL5のステップS52の処理の後、ステップS51へと戻る。
送信された当該車載器識別子又は車両番号等は、モビリティ管理装置10の通信インターフェース15によって受信される。当該車載器識別子は、図13ではステップST33として示す。
以上より、プロセッサー11は、図14のフローチャートFL7のステップS72の処理を行うことで、第1の利用者特定情報を取得するモビリティ管理処理部11aとして機能する。なお、前述のように、車載器識別子又は車両番号等は、モビリティ特定情報の一例である。したがって、第1の利用者特定情報は、通信インターフェース15によって受信されたモビリティ特定情報と同一のモビリティ特定情報に関連付けテーブルT1によって関連付けられた利用者特定情報である。また、以上より、第1の利用者特定情報は、第1の利用者特定情報で特定されるバス利用者がモビリティ特定情報で特定されるバスモビリティ20を利用中であることを示す。
送信された当該第1の利用者特定情報及び連絡先情報は、サービス提供支援装置60の第1の通信インターフェース65によって受信される。当該第1の利用者特定情報は、図13ではステップST35として示す。プロセッサー11は、図14のフローチャートFL7のステップS73の処理の後、ステップS71へと戻る。
なお、当該位置情報は、前述から分かるように、モビリティからモビリティ特定情報が取得された位置を示す。
送信された当該支援通知は、モビリティ管理装置10の通信インターフェース15によって受信される。当該支援通知は、図13ではステップST36として示す。プロセッサー61は、図14のフローチャートFL6のステップS65の処理の後、ステップS61へと戻る。
ステップS85においてプロセッサー11は、第1の利用者特定情報で特定される電子メールアドレスを宛先として、バスの到着場所の周辺施設の案内、及び当該周辺施設の広告などを含む電子メールを送信する。なお、ここで送信される電子メールを、図13ではステップST37として示す。
ステップS86においてプロセッサー11は、ステップS81で受信された支援通知に含まれる連絡先情報に含まれる電子メールアドレスを宛先に電子メールを送信する。当該電子メールの内容は、例えば、第1の利用者特定情報、支援通知に含まれる位置情報が示す位置、及び当該第1の利用者特定情報で特定される利用者が当該位置にいることを示す旨を含む。プロセッサー11は、ステップS86の処理の後、ステップS81へと戻る。
次に、バス利用者がバスモビリティ20の利用を終えて降車する場合の処理について説明する。
図15は、第1実施形態に係るモビリティ管理システム1における情報の流れの一例を示すシーケンス図である。
バス利用者は、バスモビリティ20の利用を終える場合、例えば、バスモビリティ20が備えるカードリーダー214にICカードを読み込ませる。これに応じて、利用通知装置21は、利用通知をモビリティ管理装置10に送信する。なお、ここで利用通知装置21が利用者端末装置50から利用者IDを読み取ることを図15ではステップST41として示す。また、ここで利用通知装置21が送信する利用通知は、図15ではステップST42として示す。
ステップS47においてプロセッサー11は、関連付けテーブルT1を更新して、対象予約の利用が終了されたことが分かるようにする。以下、関連付けテーブルT1-1~関連付けテーブルT1-3のそれぞれの場合についての処理を説明する。
プロセッサー11は、関連付けテーブルT1-1の対象予約についてのレコードの有効フラグフィールドの値を無効にする。
プロセッサー11は、関連付けテーブルT1-2の対象予約についてのレコードの利用終了時刻フィールドに現在日時を書き込む。
プロセッサー11は、関連付けテーブルT1-3に、対象予約に対応するレコードを削除する。なお、ここで削除されるレコードは、ステップS45で追加されたものである。
ここでの関連付けテーブルT1の更新については、図15ではステップST43として示す。
送信された当該終了通知は、利用通知装置21の通信インターフェース215によって受信される。終了通知は、図15ではステップST44として示す。プロセッサー11は、図13のフローチャートFL4のステップS48の処理の後、図12のフローチャートFL4のステップS41へ戻る。
第2実施形態は、第1実施形態とは異なり、乗車する際に呼び出しを必要とするデマンドバスなどのバスに対して用いられる実施形態である。なお、第2実施形態において単にバス利用者という場合、デマンドバス利用者を示すものとする。
図16は、第2実施形態に係るモビリティ管理システム1bの構成の一例を示すブロック図である。モビリティ管理システム1bは、情報提供システムの一例である。
第2実施形態に係るモビリティ管理システム1bは、第1実施形態のモビリティ管理システムに加えてサービス提供装置30を備える。すなわち、モビリティ管理システム1bは、モビリティ管理装置10、バスモビリティ20、サービス提供装置30、モビリティ識別装置40、利用者端末装置50及びサービス提供支援装置60を含む。
また、サービス提供装置30とサービス提供支援装置60とは、例えばLANなどを介して接続する。サービス提供支援装置60は、例えば、第2の通信インターフェース66を用いてサービス提供装置30と通信する。
サービス提供装置30は、バス利用者に対するサービスの提供などに用いられるサーバー装置などである。サービス提供装置30は、一例として、プロセッサー31、ROM32、RAM33、補助記憶デバイス34、第1の通信インターフェース35、第2の通信インターフェース36、表示デバイス37及び入力デバイス38を含み、バス39などが、これら各部を接続する。
また、補助記憶デバイス34は、提供DB341を記憶する。提供DB341は、サービス提供装置30が提供するサービスに関する情報を記憶する。
なお、第1の通信インターフェース35及び第2の通信インターフェース36は、共通のインターフェースであっても良い。
また、表示デバイス37及び入力デバイス38を一体化したタッチパネルとして構成しても良い。この場合、タッチパネルが備える表示パネルが表示デバイス37に対応し、タッチ入力によるポインティングデバイスが入力デバイス38に対応する。
以下、第2実施形態に係るモビリティ管理システム1bの動作を説明する。
図18は、第2実施形態に係るモビリティ管理システム1bにおける情報の流れの一例を示すシーケンス図である。情報の流れについてはこの図面を含む各シーケンス図を用いて説明し、各装置の処理については、後出の各フローチャートを用いて説明する。
バス利用者は、バスの利用の前に予め、利用者端末装置50を用いてサービス提供装置30にアクセスすることで会員登録をする。バス利用者は、会員登録において、電子メールアドレス、及びバス利用者がデマンドバスに乗る際に用いる交通系ICカードのカードIDなどの必要な情報などを登録する。
ここで、フローチャートFL21は、利用者端末装置50のプロセッサー51が実行する処理である。また、フローチャートFL22は、サービス提供装置30のプロセッサー31が実行する処理である。
図19のフローチャートFL21のステップS201において、利用者端末装置50のプロセッサー51は、会員登録を開始するか否かを判定する。プロセッサー51は、操作者による操作に基づき、会員登録を行うためのwebページを表示したことに応じて会員登録を開始すると判定する。プロセッサー51は、会員登録を開始すると判定するならば、ステップS201においてYesと判定してステップS202へと進む。
送信された当該登録要求は、サービス提供装置30の第1の通信インターフェース35によって受信される。当該登録要求は、図18ではステップST201として示す。プロセッサー51は、図19のフローチャートFL21のステップS203の処理の後、ステップS201へと戻る。
以上の処理により、会員登録が完了する。
バス利用者は、デマンドバスの利用前に利用予約を行う。予約の際に入力する内容は、乗車予定のバス停留所及び降車予定のバス停留所を示す乗降情報と、電子メールアドレス又はカードIDとを含む。ただし、デマンドバスによって停留所以外の場所から乗降可能なものもある。そのような場合には、停留所に限らない。なお、乗降情報が示す降車予定のバス停留所を、以下「降車停留所」という。
ここで、フローチャートFL23は、サービス提供装置30のプロセッサー31が実行する処理である。また、フローチャートFL24は、サービス提供装置30のプロセッサー31が実行する処理である。
ステップS221においてプロセッサー51は、乗降情報と、電子メールアドレス又はカードIDとを含むバス予約要求を生成する。プロセッサー51は、バス予約要求を生成すると、通信インターフェース55を介して、当該バス予約要求をサービス提供装置30に送信する。
送信された当該バス予約要求は、サービス提供装置30の第1の通信インターフェース35によって受信される。当該バス予約要求は、図18ではステップST202として示す。プロセッサー51は、図20のフローチャートFL23のステップS221の処理の後、ステップS14へと進む。
送信された当該バス予約通知は、利用者端末装置50の通信インターフェース55によって受信される。プロセッサー31は、ステップS233の処理の後、ステップS231へと戻る。
バス利用者は、バスへの乗車時と降車時にカードリーダー214に交通系ICカード(交通系ICカードと同様の機能を有する電子機器を含む。)を読み込ませる。このとき、カードリーダー214は、ICカードからカードIDを読み込む。また、モビリティ管理システム1は、カードリーダー214が交通系ICカードから情報を読み込む際に当該交通系ICカードを用いて運賃の決済も行う。運賃の決済は、乗車時であっても降車時であっても良い。交通系ICカードを用いた運賃の決済は、公知の方法を用いることができるので詳細な説明は省略する。
ここで、フローチャートFL25は、利用通知装置21のプロセッサー211が実行する処理である。また、フローチャートFL26は、モビリティ管理装置10のプロセッサー11が、実行する処理である。
ステップS241において、プロセッサー51は、ステップS41で受信された利用通知が、バス利用者の乗車時に送信されたものであるか否かを判定する。プロセッサー51は、関連付けテーブルT1-3を参照して、当該利用通知に含まれる車載器識別子又は車両番号等と、当該利用通知に含まれるカードIDとを含むレコード(以下「乗車中レコード」という。)があるか否かを確認する。そして、プロセッサー51は、乗車中レコードが無いならば、当該利用通知が乗車時に送信されたものであると判定する。プロセッサー51は、乗車中レコードがあるならば、当該利用中が降車時に送信されたものであると判定する。プロセッサー51は、当該利用通知が乗車時に送信されたものであると判定するならば、ステップS241において、Yesと判定してステップS242へと進む。
したがって、プロセッサー11は、ステップS242の処理を行うことで、関連付けテーブルT1を、利用開始を示す通知情報が受信されたことに応じて、モビリティ利用者がモビリティを利用中であることが分かるようにするモビリティ管理処理部11aとして機能する。
バス利用者は、バスモビリティ20に乗車した状態で、バスモビリティ20とともに移動する。
そして、モビリティ識別装置40のセンサー範囲内をバスモビリティ20が通過又は停車した場合、モビリティ識別装置40は、バスモビリティ20から車載器識別子又は車両番号等を読み取る。
このとき、モビリティ管理システム1は、図18のステップST204に示すバス位置処理を行う。ステップST204のバス位置処理の例を図22に示す。
図22は、第2実施形態に係るモビリティ管理システム1bによるバス位置処理の例における情報の流れの一例を示すシーケンス図である。
ここで、フローチャートFL27は、サービス提供支援装置60のプロセッサー61が実行する処理である。また、フローチャートFL28は、サービス提供装置30のプロセッサー31が実行する処理である。
また、モビリティ識別装置40及びモビリティ管理装置10は、第1実施形態と同様にフローチャートFL5及びフローチャートFL7に示す処理を実行する。
ステップS251においてプロセッサー61は、第1実施形態と同様に支援通知を生成し、第2の通信インターフェース66を介して、サービス提供装置30に送信する。
送信された当該支援通知は、サービス提供装置30の第2の通信インターフェース36によって受信される。当該支援通知は、図22ではステップST211として示す。プロセッサー61は、図23のフローチャートFL27のステップS251の処理の後、ステップS61へと戻る。
プロセッサー31は、バスモビリティ20が、バス利用者が降車する予定のバス停留所に到着しそうであるか否かを判定するために、例えば、支援通知に含まれる位置情報を取得する。そして、プロセッサー31は、当該位置情報の示す位置が、降車停留所又は乗り換え停留所から所定の範囲内であるならば、バス利用者が降車する予定のバス停留所に到着しそうであると判定する。当該所定の範囲は、一例として、降車停留所又は乗り換え停留所の1つ前のバス停留所から降車停留所又は乗り換え停留所までの間である。プロセッサー31は、バス利用者が降車する予定のバス停留所に到着しそうであると判定するならば、ステップS264においてYesと判定してステップS265へと進む。
なお、バスモビリティ20が乗り換え停留所に到着しそうである場合には、当該電子メールの内容は、当該第1の利用者特定情報で特定される利用者が乗り換え停留所に到着することを知らせる旨を含む。プロセッサー31は、ステップS265の処理の後、ステップS261へと戻る。
ステップS266においてプロセッサー31は、ステップS261で受信された支援通知に含まれる連絡先情報に含まれる電子メールアドレスを宛先として、第1の利用者特定情報、支援通知に含まれる位置情報が示す位置、当該第1の利用者特定情報で特定される利用者が当該位置にいることを示す旨を含む電子メールを送信する。プロセッサー31は、ステップS266の処理の後、ステップS261へと戻る。
バス利用者は、前述したように、バスからの降車時、カードリーダー214に交通系ICカードを読み込ませる。また、バス利用者は、乗り換えのための降車時にも、カードリーダー214に交通系ICカードを読み込ませる。
図21の説明に戻る。
プロセッサー51は、当該利用通知が降車時に送信されたものであると判定するならば、フローチャートFL26のステップS241においてNoと判定してステップS243へと進む。
ステップS243においてプロセッサー51は、関連付けテーブルT1-3から乗車中レコードを削除する。プロセッサー51は、ステップS243の処理の後、ステップS48へと進む。
また、モビリティ管理システム1bは、デマンドバスの位置に応じたサービスとして、降車予定のバス停留所に到着しそうであることをバスに乗車中の利用者に報知する。これにより、第2実施形態のモビリティ管理システム1bは、当該利用者が降車予定のバス停留所を乗り過ごすことを防ぐことができる。
上記の第1実施形態及び第2実施形態は以下のような変形も可能である。
上記の第1実施形態及び第2実施形態では、長距離バス及びデマンドバスの場合について説明した。しかしながら、実施形態のモビリティ管理システムは、その他のモビリティに対しても用いることができる。
Claims (12)
- 交通機関利用者に対して情報提供を行う情報提供システムにおいて、
モビリティ利用者によるモビリティの利用開始又は利用終了を示す通知情報をモビリティ管理装置に送信する利用通知通信部を備える利用通知装置と、
前記モビリティを特定するモビリティ特定情報及び前記通知情報を受信するモビリティ管理通信部と、
前記モビリティ特定情報と、前記モビリティ利用者を特定する利用者特定情報とを関連付ける関連付け部を、利用開始を示す前記通知情報が受信されたことに応じて、前記モビリティ利用者が前記モビリティを利用中であることが分かるようにし、
前記モビリティ管理通信部によって受信された前記モビリティ特定情報と同一の前記モビリティ特定情報に前記関連付け部によって関連付けられた利用者特定情報のうち、前記利用者特定情報で特定される前記モビリティ利用者が前記モビリティ特定情報で特定される前記モビリティを利用中であることを示す利用者特定情報を取得する
モビリティ管理処理部と、
前記モビリティから前記モビリティ特定情報を取得したモビリティ識別装置の位置を示す位置情報を含む支援通知を取得し、前記モビリティ管理処理部が取得した前記利用者特定情報の示す送信先に、前記位置情報に応じて定まる情報を送信する位置情報処理部と、
を備えるモビリティ管理装置と、
前記支援通知を前記モビリティ管理装置に送信するサービス提供支援通信部を備えるサービス提供支援装置と、
を備える交通機関情報提供システム。 - 交通機関利用者に対して情報提供を行う情報提供システムにおいて、
モビリティ利用者によるモビリティの利用開始又は利用終了を示す通知情報をモビリティ管理装置に送信する利用通知通信部を備える利用通知装置と、
前記モビリティを特定するモビリティ特定情報及び前記通知情報を受信するモビリティ管理通信部と、
前記モビリティ特定情報と、前記モビリティ利用者を特定する利用者特定情報とを関連付ける関連付け部を、利用開始を示す前記通知情報が受信されたことに応じて、前記モビリティ利用者が前記モビリティを利用中であることが分かるようにし、
前記モビリティ管理通信部によって受信された前記モビリティ特定情報と同一の前記モビリティ特定情報に前記関連付け部によって関連付けられた利用者特定情報のうち、前記利用者特定情報で特定される前記モビリティ利用者が前記モビリティ特定情報で特定される前記モビリティを利用中であることを示す利用者特定情報を取得し、前記利用者特定情報をサービス提供支援装置に送信する
モビリティ管理処理部と、を備えるモビリティ管理装置と、
前記モビリティから前記モビリティ特定情報を取得したモビリティ識別装置の位置を示す位置情報と、前記モビリティ管理処理部が取得した前記利用者特定情報とを含む支援通知を情報提供装置に送信するサービス提供支援通信部を備える前記サービス提供支援装置と、
前記モビリティ管理処理部が取得した前記利用者特定情報の示す送信先に、前記位置情報に応じて定まる情報を送信する位置情報処理部を備える前記情報提供装置と、
を備える交通機関情報提供システム。 - 前記利用者特定情報は、
前記モビリティ利用者への情報の送信先を示す情報である、請求項1又は2に記載の交通機関情報提供システム。 - 前記位置情報処理部は、モビリティ利用者が前記モビリティから降車する場所に前記モビリティが到着する場合、前記送信先に、前記モビリティが当該場所に到着することを示す情報を送信する、請求項3に記載の交通機関情報提供システム。
- 前記位置情報処理部は、前記位置の周辺施設の情報を、前記送信先に送信する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の交通機関情報提供システム。
- 前記位置情報処理部は、前記利用者特定情報に関連付けられた連絡先に、前記モビリティ利用者の位置を示す情報を送信する、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の交通機関情報提供システム。
- 前記モビリティ管理通信部は、
前記モビリティ利用者による前記モビリティの利用の予約についての情報を含む予約情報を受信し、
前記モビリティ管理処理部は、
前記予約情報に基づいて前記モビリティ利用者の前記利用者特定情報と前記モビリティの前記モビリティ特定情報とを関連付ける、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の交通機関情報提供システム。 - 前記モビリティ特定情報は、
前記モビリティに設置された車載器の識別情報、又は前記モビリティの識別情報である、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の交通機関情報提供システム。 - 前記モビリティ管理処理部は、
前記モビリティ利用者が前記モビリティを利用中であることを示す情報を関連付けることで、前記関連付け部を、前記モビリティ利用者が前記モビリティを利用中であることが分かるようにする、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の交通機関情報提供システム。 - 前記モビリティ管理処理部は、
前記モビリティ利用者が前記モビリティの利用を開始した時間を関連付けることで、前記関連付け部を、前記モビリティ利用者が前記モビリティを利用中であることが分かるようにする、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の交通機関情報提供システム。 - モビリティ管理通信部と、モビリティ管理処理部と、位置情報処理部とを備える情報提供装置であって、
前記モビリティ管理通信部が、モビリティ利用者によるモビリティの利用開始又は利用終了を示す通知情報、及び前記モビリティから取得されたモビリティ特定情報を受信し、
前記モビリティ管理処理部が、
前記モビリティ特定情報と、前記モビリティ利用者を特定する利用者特定情報とを関連付ける関連付け部を、利用開始を示す前記通知情報が受信されたことに応じて、前記モビリティ利用者が前記モビリティを利用中であることが分かるようにし、
前記モビリティ管理通信部によって受信された前記モビリティ特定情報と同一の前記モビリティ特定情報に前記関連付け部によって関連付けられた利用者特定情報のうち、前記利用者特定情報で特定される前記モビリティ利用者が前記モビリティ特定情報で特定される前記モビリティを利用中であることを示す利用者特定情報を取得し、
前記位置情報処理部が、前記モビリティから前記モビリティ特定情報を取得したモビリティ識別装置の位置を示す位置情報を含む支援通知を取得し、前記モビリティ管理処理部が取得した前記利用者特定情報の示す送信先に、前記位置情報に応じて定まる情報を送信する、
交通機関情報提供装置。 - モビリティ管理通信部と、モビリティ管理処理部と、位置情報処理部とを備える情報提供装置によって実行される情報提供方法であって、
前記モビリティ管理通信部が、モビリティ利用者によるモビリティの利用開始又は利用終了を示す通知情報、及び前記モビリティから取得されたモビリティ特定情報を受信し、
前記モビリティ管理処理部が、
前記モビリティ特定情報と、前記モビリティ利用者を特定する利用者特定情報とを関連付ける関連付け部を、利用開始を示す前記通知情報が受信されたことに応じて、前記モビリティ利用者が前記モビリティを利用中であることが分かるようにし、
前記モビリティ管理通信部によって受信された前記モビリティ特定情報と同一の前記モビリティ特定情報に前記関連付け部によって関連付けられた利用者特定情報のうち、前記利用者特定情報で特定される前記モビリティ利用者が前記モビリティ特定情報で特定される前記モビリティを利用中であることを示す利用者特定情報を取得し、
前記位置情報処理部が、前記モビリティから前記モビリティ特定情報を取得したモビリティ識別装置の位置を示す位置情報を含む支援通知を取得し、前記モビリティ管理処理部が取得した前記利用者特定情報の示す送信先に、前記位置情報に応じて定まる情報を送信する、
交通機関情報提供方法。
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