JP2004220100A - 車載器、携帯電話及び車両到達予告方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の到達を予告する予告システムを、小規模な設備で実現する技術を提供する。
【解決手段】本発明による車載器(2、12、32)は、アンテナ(4、11、34)から送信される無線信号(5、15、35)を受信する受信機(2a)と、携帯電話(3、13、33)と接続されるインターフェース(2e)と、無線信号(5、15、35)に応答して、当該車載器が搭載された車両の到着を予告する予告情報を利用者端末(7、18、37)に発信することを指示する指示信号を携帯電話(3、13、33)に送信する携帯電話制御手段(2d)とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明による車載器(2、12、32)は、アンテナ(4、11、34)から送信される無線信号(5、15、35)を受信する受信機(2a)と、携帯電話(3、13、33)と接続されるインターフェース(2e)と、無線信号(5、15、35)に応答して、当該車載器が搭載された車両の到着を予告する予告情報を利用者端末(7、18、37)に発信することを指示する指示信号を携帯電話(3、13、33)に送信する携帯電話制御手段(2d)とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載器、及び携帯電話に関し、特に、車両の到達を予告する車両到達予告方法を実現するのに好適に使用される車載器、及び携帯電話に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両を待つユーザにとって、該車両の到達を予告されることは便利である。特に、ユーザにとって、該車両の現在位置と到着予定時刻とを知るニーズは大きい。
【0003】
このようなニーズに応えるため、車両の到達を予告する予告システムが広く使用されている。例えば、路線バスの停留所には、バスが該停留所に接近したときにバスの到着を予告するために、バス到達予告システムの表示板がしばしば設けられる。このようなバス到達予告システムが、特許文献1および特許文献2に開示されている。また、荷物の到着時刻を、荷物を搬送するトラックが送り先に到着する時刻と考えれば、荷物の到着時刻を送り先(又は送り主)に知らせる荷物到着予告システムも、かかる予告システムの一種である。
【0004】
このような予告システムにおける一つの課題は、予告システムを実現するために大きな設備投資が必要であることである。例えば、上述のバス到達予告システムは、全てのバスの運行を管理するコンピュータシステムと、該コンピュータシステムと通信回線によって接続された停留所の表示板とで構成され、その規模は大きい。同様に、上記の荷物到着予告システムは、全ての荷物の状況を管理するコンピュータネットワークによって実現され、該コンピュータネットワークの実現に必要な設備の規模が大きい。このため、車両の到達を予告する予告サービスは、一般に、大規模事業者によって提供され、又は大規模事業者が提供するシステムを利用して提供されることが一般的である。
【0005】
過大な設備投資が必要であることから、車両の到着を予告する予告システムの導入が望まれながら、それがなされない場合がある。例えば、幼稚園、保育園、学校、塾、老人及び身障者向け福祉施設、並びに自動車学校は、送迎バスを利用することが多いが、かかる事業体の規模は比較的小さい。このため、かかる事業体にとって、送迎バスの到着を予告する予告システムを採用することは、現状では実質的に困難である。同様に、中小規模の宅配便業者及びトラック業者が、荷物の到着時刻を配送先に予告する予告システムを導入することは、費用的に困難が大きい。
【0006】
車両の到達を予告する予告システムを運営する事業者に要求される設備投資をより小さくすることを可能にする技術の提供が望まれる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−203299号公報
【特許文献2】
特開2002−334397号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、車両の到達を予告する予告システムを、小規模な設備で実現する技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されている。但し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明による車載器(2、12、32)は、アンテナ(4、11、34)から送信される無線信号(5、15、35)を受信する受信機(2a)と、携帯電話(3、13、33)と接続されるインターフェース(2e)と、無線信号(5、15、35)に応答して携帯電話(3、13、33)を制御し、携帯電話(3、13、33)に、当該車載器(2、12、32)が搭載された車両(6、16、36)の到着を予告する予告情報を利用者端末(7、18、37)に向けて発信させる携帯電話制御手段(2d)とを備えている。本明細書において、「携帯電話」という語は、PHS(Personal Handy phoneSystem)を含む意味で使用されることに注意されたい。このような車載器(2、12、32)は、予告情報を携帯電話(3、13、33)によって送信することにより、より少ない設備投資で車両到着予告システムを実現することを可能にする。
【0011】
当該車載器は、更に、無線信号(5、15)に応答して車両(6、16)の位置を示す車両位置情報を生成する車両位置情報生成手段(2d)を備え、車両(6、16)の到着を予告する予告情報は、該車両位置情報を含むことが好ましい。
【0012】
当該車載器は、更に、無線信号(5、15)に応答して車両(6、16)が目標地点に到着する到着時刻を予想し、前記到着時刻を示す到着時刻情報を生成する予想手段を備え、車両(6、16)の到着を予告する予告情報は、該到着時刻情報を含むことが好ましい。
【0013】
当該車載器(2)は、更に、記憶手段(2b)を備え、アンテナ(4)は、複数であり、アンテナ(4)のそれぞれは、路側装置(1)に設けられ、路側装置(1)のそれぞれには路側装置IDが与えられ、無線信号(5)には、路側装置IDが示され、記憶手段(2b)は、路側装置IDと予告情報の発信先とを関連付けて記憶し、携帯電話制御手段(2d)は、路側装置(1)から無線信号(5)を受信したとき、無線信号(5)に示されている路側装置IDに関連付けられた発信先に予告情報を発信するように携帯電話(3)に指示することが好ましい。これにより、各利用者端末(7)には、予告情報車載器(2)を搭載した車両(6)が通過した位置に応じた適切な時刻に予告情報が送信される。
【0014】
利用者端末(7,18)に送られる予告情報は、電子メールによって送信されることが好適である。この場合、車載器(2)には、路側装置IDと電子メールが送られる電子メールアドレスとが関連付けて記憶する記憶手段(2b)が設けられ、携帯電話制御手段(2d)は、路側装置(1)から無線信号(5)を受信したとき、無線信号(5)に示されている路側装置IDに関連付けられた電子メールアドレスを宛先として、電子メールを携帯電話(3)を使用して発信することが好適である。
【0015】
本発明による携帯電話(3、13、33)は、アンテナ(4、11、34)から送信される無線信号(5、15、35)に応答して車載器(2、12、32)から送られる指示信号に応答して、車載器(2、12、32)が搭載された車両(6、16、36)の到着を予告する予告情報を利用者端末(7、18、37)に発信する。かかる携帯電話(3、13、33)は、車載器(2、12、32)によって制御されて予告情報を(7、18、37)に発信することにより、より少ない設備投資で車両到着予告システムを実現することを可能にする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明による車両到達予告システムの実施の形態を説明する。
【0017】
(実施の第1形態)
本発明の実施の第1形態の車両到達予告システムは、送迎バスの到着を利用者に予告するための送迎バス到着予告システムである。図1に示されているように、当該送迎バス到着予告システムは、送迎バス6の通過ルートの各所に設けられた複数の路側装置1と、送迎バス6に搭載される車載器2とを含む。路側装置1には、それらを識別するために、互いに異なる路側装置IDが与えられている。以下の説明において、路側装置IDが”i”である路側装置1は、路側装置1iと記述されることがある。
【0018】
路側装置1は、それぞれにアンテナ4を含んでおり、路側装置1は、アンテナ4を使用して車載器2に無線信号5を送信する。無線信号5には、路側装置1のそれぞれに与えられた路側装置IDが示されており、路側装置IDは、無線信号5によって車載器2に伝達される。
【0019】
無線信号5の送信には、DSRC(Dedicated Short Range Communications)が用いられる。DSRCは、無線によって様々な情報を車両に提供する手段としてその普及が見込まれている。DSRCによって通信する路側装置1がインフラとして普及すれば、当該送迎バス到着予告システムを運用する事業体は、自ら路側装置1を設置する必要はない。
【0020】
車載器2は、携帯電話3に接続することができ、且つ、接続された携帯電話3を制御することができるような構成を有している。後に詳細に説明されるように、車載器2は、路側装置1から無線信号5を受信すると、送迎バス6の到着を予告する予告電子メールを、携帯電話3を使用して利用者の使用に供される利用者端末7に送信する。利用者端末7としては、例えば、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、及びパーソナルコンピュータが使用され得る。
【0021】
図2は、車載器2の構成を示すブロック図である。車載器2は、DSRC受信機2a、メモリ2b、インターフェース(I/F)2c、CPU2d、及び時計装置2eを含む。DSRC受信機2aは、DSRCに対応した受信機であり、路側装置1から無線信号5を受信する。メモリ2bは、予告電子メールの送信に使用される電子メールアドレステーブルを記憶する。電子メールアドレステーブルの内容は後述される。I/F2cは、車載器2と携帯電話3との間のアクセスに使用される。車載器2から携帯電話3への信号の送信は、I/F2cを介して行われる。CPU2dは、予告電子メールを作成し、更に、携帯電話3を介して該予告電子メールを発信する。予告電子メールの発信は、CPU2cがI/F2cを介して携帯電話3を制御することによって行われる。時計装置2eは、現在の時刻を示す時刻情報を生成する。後述されるように、時計装置2eによって生成された時刻情報は、予告電子メールの作成に使用される。
【0022】
図3は、メモリ2bに記憶されている電子メールアドレステーブルの内容を示す。電子メールアドレステーブルは、路側装置1の路側装置IDと、路側装置1の位置を示す位置情報と、利用者端末7の電子メールアドレスとを、相互に関連付けて保存している。後述されるように、ある路側装置IDを有する路側装置1から無線信号5を受信すると、車載器2は、該路側装置IDに関連付けられて保存されている電子メールアドレスを宛先として予告電子メールを送信する。
【0023】
図1を参照して、利用者端末7への予告電子メールの送信は、下記の過程によって実行される。車載器2を搭載する送迎バス6が、路側装置IDとして”i”が与えられている路側装置1iの傍を通過すると、無線信号5が路側装置1iのアンテナ4から車載器2に送信される。無線信号5により、送迎バス6が近づいた路側装置1iに与えられている路側装置IDが車載器2に伝えられる。
【0024】
車載器2は、無線信号5に応答して、予告電子メールを作成する。車載器2のCPU2dは、メモリ2bに記憶されている電子メールアドレステーブルを検索し、車載器2に伝えられた路側装置IDに関連付けられた位置情報を取り出す。更にCPU2dは、電子メールアドレステーブルから取り出した位置情報と、時計装置2eによって生成される時刻情報とを文面に含む予告電子メールを作成する。これにより、予告電子メールの文面は、現在の時刻と、送迎バスの現在位置とを含むように作成される。例えば、路側装置IDが”1”である場合には、路側装置ID”1”に関連付けられた位置情報”xxx3丁目”を用いて「送迎バスは、○時△分にxxx3丁目を通過致しました。」という文面を有する予告電子メールが作成される。
【0025】
更に、車載器2は、携帯電話3を介して作成した予告電子メールを送信する。予告電子メールを送信するために、車載器2のCPU2dは、メモリ2bに記憶されている電子メールアドレステーブルを検索して、車載器2に伝えられた路側装置IDに関連付けられた電子メールアドレスを取り出す。CPU2dは、取り出した電子メールアドレスと予告電子メールの文面とを携帯電話3に渡し、取り出した電子メールアドレスを宛先として該予告電子メールを送信するように携帯電話3に指示する指示信号を送信する。携帯電話3は、該指示信号に応答して、車載器2から渡された文面を有する予告電子メールを、車載器2から渡された電子メールアドレスを宛先として送信する。
【0026】
以上の過程は、送迎バス6が路側装置1の傍を通過するごとに実行され、各利用者は、送迎バス6の到着を予告する予告電子メールを受け取ることができる。この予告電子メールは、送迎バス6の路側装置1のそれぞれに関連付けられた電子メールアドレスを宛先として発送されるため、利用者は、送迎バス6の位置に応じて適切な時期に予告電子メールを受け取ることができる。
【0027】
以上に説明されているように、本実施の形態の送迎バス到着予告システムは、路側装置1から車載器2に送られる無線信号5に応答して予告電子メールを作成し、携帯電話3によって作成した予告電子メールを送信する。予告電子メールの送信は、車載器2と携帯電話3とによって実行されるため、事業者は、過大な投資を行うことなく、送迎バスの到着を予告するサービスを提供できる。
【0028】
本実施の形態において、車載器2は、ETC(Electronic Toll Charging)システムや、ERP(Electronic Road Pricing)システムで有料道路の課金に使用される車載器と兼用されることが好適である。この場合、車載器2を使用した有料道路の課金は、下記の手順で行われる。車載器2は、有料道路の課金に使用される路側装置から路側装置IDを含む路側装置情報を受け取る。車載器2は路側装置情報に、自己に与えられた車載器IDを付加して課金情報を生成する。車載器2は、該課金情報を、課金処理を行うホストコンピュータ(図示されない)に送信する。課金情報の送信は、以下の手順で行われる。車載器2は、携帯電話3を制御して携帯電話3に発呼させ、課金処理を行うホストコンピュータと携帯電話3の間で無線電話回線を確立する。該無線電話回線を介して課金情報がホストコンピュータに送信される。課金情報は、電子メールによって送信されることも可能である。ホストコンピュータは、課金情報を受信すると、所定の課金処理を行う。本実施の形態の車載器2と有料道路の課金に使用される車載器とが兼用されることにより、送迎バスを運用する事業者に求められる負担が一層に軽減される。
【0029】
更に本実施の形態において、予告電子メールの作成は、車載器2ではなく、携帯電話3によって実行されることが可能である。この場合、車載器2と携帯電話3との動作が下記のように修正される。図3に示された電子メールアドレステーブルは、携帯電話3に含まれるメモリに保存される。車載器2は、無線信号5を路側装置1から受信すると、予告電子メールの送信を指示する指示信号を携帯電話3に送る。その指示信号には、無線信号5によって車載器2に伝えられる路側装置IDが示される。該指示信号に応答して、携帯電話3のCPUは、路側装置IDに関連付けられた位置情報を電子メールアドレステーブルから取り出し、該位置情報を用いて予告電子メールを作成する。予告電子メールの作成は、上述と同一の過程で行われる。更に、携帯電話3のCPUは、路側装置IDに関連付けられた電子メールアドレスを電子メールアドレステーブルから取り出し、該電子メールアドレスを宛先として予告電子メールを送信する。
【0030】
更に実施の形態において、車載器2(又は携帯電話3)が、送迎バスの各地点への到着時刻を予想し、予想した到着時刻を予告電子メールに記述することが可能である。この場合、路側装置1のそれぞれについて目標地点が定められる。この目標地点としては、その路側装置1の傍を送迎バス6が通過したときに予告電子メールが送られる利用者が利用する停留所が使用される。路側装置1から車載器2に無線信号5が送られると、車載器2(又は携帯電話3)は、無線信号5に示されている路側装置IDから送迎バス6の現在位置を把握し、該現在位置に基づいて、目標地点に到着する到着時刻を予測する。予測された到着時刻が予告電子メールによって利用者端末7に伝送される。利用者は、その到着時刻に合わせて送迎バス6の停留所に送迎バス6を出迎えることが可能である。
【0031】
到着時刻の予測には、送迎バス6の速度(例えば、送迎バス6の出発後の平均速度)と、現在位置から目標地点までの距離とが使用され得る。更に、無線信号5によって、車載器2に道路の状況を示す交通情報が伝送される場合には、その交通情報が到着時刻の予測に使用され得る。
【0032】
(実施の第2形態)
本発明の実施の第2形態の車両到達予告システムは、宅配便業者が荷物の到着時刻を配送先に予告する荷物到着時刻予告システムである。当該荷物到着時刻予告システムは、図4に示されているように、構内アンテナ11と車載器12とを含む。構内アンテナ11は、宅配便業者の配送センター14の敷地内に設けられ、無線信号15を車載器12に送信する。無線信号15の送信には、DSRC(Dedicated Short Range Communications)が用いられる。車載器12は、配送センター14から配送先17に荷物を配送する配送トラック16に搭載される。車載器12は、DSRCに対応し、無線信号15を受信可能に構成されている。
【0033】
車載器12は、携帯電話13に接続することができ、且つ、接続された携帯電話13を制御することができるような構成を有している。後に詳細に説明されるように、車載器12は、構内アンテナ11から無線信号15を受信すると、荷物の到着時刻を予告する到着予告電子メールを、携帯電話13を使用して利用者端末18に送信する。利用者端末18は、配送先17の使用に供される端末である。利用者端末18としては、例えば、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、及びパーソナルコンピュータが使用され得る。
【0034】
車載器12は、その動作プログラム及び記憶しているデータが異なる以外、実施の第1形態の車載器2と同様の構成を有している。より詳細には、車載器12は、そのメモリ内に配送先登録テーブルを記憶している。図5は、配送先登録テーブルの内容を示している。配送先登録テーブルには、配送先17それぞれの利用者端末18の電子メールアドレスが、配送先17の住所とともに登録されている。
【0035】
図4を参照して、利用者端末18への予告電子メールの送信は、下記の動作によって実行される。車載器12を搭載する配送トラック16が、構内アンテナ11の傍を通過すると、無線信号15が構内アンテナ11から車載器12に送信される。無線信号15を受信することにより、車載器12は、配送トラック16が配送センター14を出発しようとしていることを認識する。
【0036】
車載器12は、無線信号15を受信すると、配送先17のそれぞれについて、各配送先17に荷物が到着する到着時刻を予測する。予測された到着時刻は、以下では、到着予想時刻と呼ばれる。到着予想時刻の決定には、現在時刻(即ち、無線信号15を受信した時刻)と、配送先登録テーブルに登録された配送先17の住所とが使用される。より正確に到着時刻を予測するためには、無線信号15によって車載器12に道路の状況を示す交通情報が伝送され、その交通情報が到着時刻の予測に使用されることが好適である。
【0037】
車載器12は、荷物の到着予測時刻が記述された到着予告電子メールを配送先17毎に作成し、作成した到着予告電子メールを配送先登録テーブルに登録された電子メールアドレスを宛先として各利用者端末18に送信することを指示する指示信号を携帯電話33に送信する。携帯電話33は、該指示信号に応答して、該電子メールアドレスを宛先として該到着予告電子メールを各利用者端末18に送信する。
【0038】
以上に説明されているように、実施の第2形態の荷物到着予告システムは、配送先17の利用に供する利用者端末18に到着予告電子メールを送信し、荷物の到着予想時刻を知らせることができる。配送先17は、荷物の到着予想時刻に応じて、適切な対処をすることができる。本実施の形態の荷物到着予告システムの利点の一つは、到着予告電子メールを送信するために使用される携帯電話13を用いて、配送先17から配送トラック16に連絡をすることが可能であることである。到着予告電子メールによって荷物の到着予想時刻を知った配送先17が、配送先を変更し(例えば、自宅から職場に変更し)、又は、荷物の到着時刻を変更したくなったとする。かかる配送先17は、利用者端末18、その他の電話端末によって携帯電話13に電話を掛けることにより、配送先を変更し、又は、荷物の到着時刻を変更したい旨を配送トラック16に連絡することができる。
【0039】
更に、実施の第2形態の荷物到着予告システムは、車載器12と携帯電話13とによって到着予告電子メールの送信が可能であるため、事業者は、過大な投資を行うことなく、送迎バスの到着を予告するサービスを提供できる。
【0040】
実施の第1形態と同様に、実施の第2形態の車載器12は、ETC(Electronic Toll Charging)システムや、ERP(Electronic Road Pricing)システムで有料道路の課金に使用される車載器と兼用されることが好適である。実施の第2形態の車載器12と有料道路の課金に使用される車載器とが兼用されることにより、宅配事業者の負担が一層に軽減される。
【0041】
実施の第2形態において、到着時刻の予測は、車載器12ではなく、携帯電話13によって行われることが可能である。この場合、車載器12と携帯電話13との動作が下記のように修正される。配送先登録テーブルは、携帯電話13に含まれるメモリに保存される。車載器12は、無線信号15を構内アンテナ11から受信すると、到着予告電子メールの送信を指示する指示信号を携帯電話13に送る。該指示信号に応答して、携帯電話13のCPUは、配送先17のそれぞれについて、到着予測時刻を決定する。到着予測時刻の決定は、現在時刻(即ち、無線信号15を受信した時刻)と、配送先登録テーブルに登録された配送先17の住所とが使用される。携帯電話13のCPUは、配送先17のそれぞれについて、到着予測時刻を記述した到着予告電子メールを作成する。携帯電話13は、作成した到着予告電子メールを配送先登録テーブルに登録された電子メールアドレスを宛先として送信する。
【0042】
実施の第2形態において、到着予測時刻の精度を上げるためには、道路に設けられている路側装置19を用いて到着予測時刻を更新することが好適である。更新された到着予測時刻を記述した到着予告電子メールを配送先17の利用者端末18に送信することにより、配送先17は、より的確な到着予測時刻を知ることできる。到着予測時刻の更新及び、到着予告電子メールの送信は、以下の動作によって行われる。配送トラック16が路側装置19の傍を通過すると、路側装置19のアンテナ20から車載器12に無線信号21が送られる。路側装置19には、互いに異なる路側装置IDが与えられ、無線信号21には、配送トラック16が通過した路側装置19の路側装置IDが示される。車載器12(又は携帯電話13)は、無線信号21に示されている路側装置IDから配送トラック16の現在位置を把握し、該現在位置に基づいて、到着予測時刻を新たに決定する。新たに決定された到着予測時刻が到着予告電子メールによって利用者端末18に伝送される。
【0043】
(実施の第3形態)
本発明の実施の第3形態の車両到達予告システムは、自動的に「帰るコール」を自宅に送信する自動「帰るコール」システムである。当該自動「帰るコール」システムは、図6に示されているように、道路に設けられる路側装置31と、車両36に搭載される車載器32とを含む。路側装置31には、それらを識別するために、互いに異なる路側装置IDが与えられている。
【0044】
路側装置31は、それぞれにアンテナ34を含んでおり、路側装置31は、アンテナ34を使用して車載器32に無線信号35を送信する。無線信号35には、路側装置31のそれぞれに与えられた路側装置IDが示されており、路側装置IDは、無線信号35によって車載器32に伝達される。無線信号35の送信には、DSRC(Dedicated Short Range Communications)が用いられる。
【0045】
車載器32は、ETCシステムやERCシステムにおいて有料道路の課金に使用される車載器32である。車載器32は、その動作プログラム及び記憶しているデータが異なる以外、実施の第1形態の車載器2と同様の構成を有している。車載器32は、携帯電話33に接続することができ、且つ、接続された携帯電話33を制御することができるような構成を有し、有料道路の課金は、車載器32と携帯電話33とを利用して行われる。より詳細には、有料道路の課金は、下記の手順で行われる。車載器32は、有料道路の課金に使用される路側装置から路側装置IDを含む路側装置情報を受け取る。車載器32は路側装置情報に、自己に与えられた車載器IDを付加して課金情報を生成する。車載器32は、該課金情報を、課金処理を行うホストコンピュータ(図示されない)に送信する。課金情報の送信は、以下の手順で行われる。車載器32は、携帯電話33を制御して携帯電話33に発呼させ、課金処理を行うホストコンピュータと携帯電話33との間で無線電話回線を確立する。該無線電話回線を介して課金情報がホストコンピュータに送信される。課金情報は、電子メールによって送信されることも可能である。ホストコンピュータは、課金情報を受信すると、所定の課金処理を行う。
【0046】
更に、車載器32は、車両36の到着を予告する「帰るコール」を携帯電話33に発呼させる機能を有している。車載器32は、路側装置31から無線信号35を受信すると、「帰るコール」を利用者端末37に発呼するように携帯電話33に指示する。利用者端末37は、利用者の使用に供される端末であり、利用者端末37としては、携帯電話、及び固定電話が使用され得る。
【0047】
携帯電話33は、車載器32の指示に応答して、課金情報をホストコンピュータに送信し、更に、「帰るコール」を利用者端末37に発呼する機能を有している。「帰るコール」を発呼するために、携帯電話33には、路側装置31の路側装置IDと、利用者端末37の電話番号とが登録されている。後述されるように、携帯電話33に登録された路側装置IDを有する路側装置31の傍を車両36が通過すると、携帯電話33は、「帰るコール」を自動的に発呼する。
【0048】
「帰るコール」の発呼は、下記の動作によって行われる。車載器32を搭載する車両36が路側装置31の傍を通過すると、路側装置31のアンテナ34から車載器32に無線信号35が送信される。無線信号35には、車両36が通過した路側装置31の路側装置IDが示されている。車載器32は、「帰るコール」の発呼を指示する指示信号を携帯電話33に送る。該指示信号には、無線信号35に示されている路側装置IDが示され、路側装置IDが携帯電話33に伝えられる。携帯電話33は、車載器32から伝えられた路側装置IDと、自己に登録されている路側装置IDとを対比する。登録されている路側装置IDが、車載器32から伝えられた路側装置IDを含む場合、携帯電話33は、登録されている電話番号を宛先として「帰るコール」を発呼する。これにより、利用者端末37に「帰るコール」が発呼される。「帰るコール」により、利用者端末37の利用者は、車両36の到着の予告を受けることができる。
【0049】
以上に説明されているように、実施の第3形態の自動「帰るコール」システムは、車両の到着の予告に相当する「帰るコール」を自動的に送信することを可能にする。「帰るコール」の発呼が、車載器32と携帯電話33とによって行われるため、本実施の形態の自動「帰るコール」システムは、その実現に大規模な設備は必要としない。
【0050】
本実施の形態において、「帰るコール」が発呼される代わりに、電子メールが送信されることが可能である。この場合、携帯電話33には、利用者端末37の電子メールアドレスが登録され、該電子メールアドレスを宛先として、「帰るコール」の代替となる電子メールが送信される。
【0051】
【発明の効果】
本発明により、車両の到達を予告する予告システムを、小規模な設備で実現する技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による車両到達予告システムの実施の第1形態を示す。
【図2】図2は、車載器2の構成を示す。
【図3】図3は、車載器2のメモリに記憶される電子メールアドレステーブルの内容を示す。
【図4】図4は、本発明による車両到達予告システムの実施の第2形態を示す。
【図5】図5は、配送先登録テーブルの内容を示す。
【図6】図6は、本発明による車両到達予告システムの実施の第3形態を示す。
【符号の説明】
1:路側装置
2:車載器
3:携帯電話
4:アンテナ
5:無線信号
6:送迎バス
7:利用者端末
11:構内アンテナ
12:車載器
13:携帯電話
14:配送センター
15:無線信号
16:配送トラック
17:配送先
18:利用者端末
19:路側装置
20:アンテナ
21:無線信号
31:路側装置
32:車載器
33:携帯電話
34:アンテナ
35:無線信号
36:車両
37:利用者端末
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載器、及び携帯電話に関し、特に、車両の到達を予告する車両到達予告方法を実現するのに好適に使用される車載器、及び携帯電話に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両を待つユーザにとって、該車両の到達を予告されることは便利である。特に、ユーザにとって、該車両の現在位置と到着予定時刻とを知るニーズは大きい。
【0003】
このようなニーズに応えるため、車両の到達を予告する予告システムが広く使用されている。例えば、路線バスの停留所には、バスが該停留所に接近したときにバスの到着を予告するために、バス到達予告システムの表示板がしばしば設けられる。このようなバス到達予告システムが、特許文献1および特許文献2に開示されている。また、荷物の到着時刻を、荷物を搬送するトラックが送り先に到着する時刻と考えれば、荷物の到着時刻を送り先(又は送り主)に知らせる荷物到着予告システムも、かかる予告システムの一種である。
【0004】
このような予告システムにおける一つの課題は、予告システムを実現するために大きな設備投資が必要であることである。例えば、上述のバス到達予告システムは、全てのバスの運行を管理するコンピュータシステムと、該コンピュータシステムと通信回線によって接続された停留所の表示板とで構成され、その規模は大きい。同様に、上記の荷物到着予告システムは、全ての荷物の状況を管理するコンピュータネットワークによって実現され、該コンピュータネットワークの実現に必要な設備の規模が大きい。このため、車両の到達を予告する予告サービスは、一般に、大規模事業者によって提供され、又は大規模事業者が提供するシステムを利用して提供されることが一般的である。
【0005】
過大な設備投資が必要であることから、車両の到着を予告する予告システムの導入が望まれながら、それがなされない場合がある。例えば、幼稚園、保育園、学校、塾、老人及び身障者向け福祉施設、並びに自動車学校は、送迎バスを利用することが多いが、かかる事業体の規模は比較的小さい。このため、かかる事業体にとって、送迎バスの到着を予告する予告システムを採用することは、現状では実質的に困難である。同様に、中小規模の宅配便業者及びトラック業者が、荷物の到着時刻を配送先に予告する予告システムを導入することは、費用的に困難が大きい。
【0006】
車両の到達を予告する予告システムを運営する事業者に要求される設備投資をより小さくすることを可能にする技術の提供が望まれる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−203299号公報
【特許文献2】
特開2002−334397号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、車両の到達を予告する予告システムを、小規模な設備で実現する技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されている。但し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明による車載器(2、12、32)は、アンテナ(4、11、34)から送信される無線信号(5、15、35)を受信する受信機(2a)と、携帯電話(3、13、33)と接続されるインターフェース(2e)と、無線信号(5、15、35)に応答して携帯電話(3、13、33)を制御し、携帯電話(3、13、33)に、当該車載器(2、12、32)が搭載された車両(6、16、36)の到着を予告する予告情報を利用者端末(7、18、37)に向けて発信させる携帯電話制御手段(2d)とを備えている。本明細書において、「携帯電話」という語は、PHS(Personal Handy phoneSystem)を含む意味で使用されることに注意されたい。このような車載器(2、12、32)は、予告情報を携帯電話(3、13、33)によって送信することにより、より少ない設備投資で車両到着予告システムを実現することを可能にする。
【0011】
当該車載器は、更に、無線信号(5、15)に応答して車両(6、16)の位置を示す車両位置情報を生成する車両位置情報生成手段(2d)を備え、車両(6、16)の到着を予告する予告情報は、該車両位置情報を含むことが好ましい。
【0012】
当該車載器は、更に、無線信号(5、15)に応答して車両(6、16)が目標地点に到着する到着時刻を予想し、前記到着時刻を示す到着時刻情報を生成する予想手段を備え、車両(6、16)の到着を予告する予告情報は、該到着時刻情報を含むことが好ましい。
【0013】
当該車載器(2)は、更に、記憶手段(2b)を備え、アンテナ(4)は、複数であり、アンテナ(4)のそれぞれは、路側装置(1)に設けられ、路側装置(1)のそれぞれには路側装置IDが与えられ、無線信号(5)には、路側装置IDが示され、記憶手段(2b)は、路側装置IDと予告情報の発信先とを関連付けて記憶し、携帯電話制御手段(2d)は、路側装置(1)から無線信号(5)を受信したとき、無線信号(5)に示されている路側装置IDに関連付けられた発信先に予告情報を発信するように携帯電話(3)に指示することが好ましい。これにより、各利用者端末(7)には、予告情報車載器(2)を搭載した車両(6)が通過した位置に応じた適切な時刻に予告情報が送信される。
【0014】
利用者端末(7,18)に送られる予告情報は、電子メールによって送信されることが好適である。この場合、車載器(2)には、路側装置IDと電子メールが送られる電子メールアドレスとが関連付けて記憶する記憶手段(2b)が設けられ、携帯電話制御手段(2d)は、路側装置(1)から無線信号(5)を受信したとき、無線信号(5)に示されている路側装置IDに関連付けられた電子メールアドレスを宛先として、電子メールを携帯電話(3)を使用して発信することが好適である。
【0015】
本発明による携帯電話(3、13、33)は、アンテナ(4、11、34)から送信される無線信号(5、15、35)に応答して車載器(2、12、32)から送られる指示信号に応答して、車載器(2、12、32)が搭載された車両(6、16、36)の到着を予告する予告情報を利用者端末(7、18、37)に発信する。かかる携帯電話(3、13、33)は、車載器(2、12、32)によって制御されて予告情報を(7、18、37)に発信することにより、より少ない設備投資で車両到着予告システムを実現することを可能にする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明による車両到達予告システムの実施の形態を説明する。
【0017】
(実施の第1形態)
本発明の実施の第1形態の車両到達予告システムは、送迎バスの到着を利用者に予告するための送迎バス到着予告システムである。図1に示されているように、当該送迎バス到着予告システムは、送迎バス6の通過ルートの各所に設けられた複数の路側装置1と、送迎バス6に搭載される車載器2とを含む。路側装置1には、それらを識別するために、互いに異なる路側装置IDが与えられている。以下の説明において、路側装置IDが”i”である路側装置1は、路側装置1iと記述されることがある。
【0018】
路側装置1は、それぞれにアンテナ4を含んでおり、路側装置1は、アンテナ4を使用して車載器2に無線信号5を送信する。無線信号5には、路側装置1のそれぞれに与えられた路側装置IDが示されており、路側装置IDは、無線信号5によって車載器2に伝達される。
【0019】
無線信号5の送信には、DSRC(Dedicated Short Range Communications)が用いられる。DSRCは、無線によって様々な情報を車両に提供する手段としてその普及が見込まれている。DSRCによって通信する路側装置1がインフラとして普及すれば、当該送迎バス到着予告システムを運用する事業体は、自ら路側装置1を設置する必要はない。
【0020】
車載器2は、携帯電話3に接続することができ、且つ、接続された携帯電話3を制御することができるような構成を有している。後に詳細に説明されるように、車載器2は、路側装置1から無線信号5を受信すると、送迎バス6の到着を予告する予告電子メールを、携帯電話3を使用して利用者の使用に供される利用者端末7に送信する。利用者端末7としては、例えば、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、及びパーソナルコンピュータが使用され得る。
【0021】
図2は、車載器2の構成を示すブロック図である。車載器2は、DSRC受信機2a、メモリ2b、インターフェース(I/F)2c、CPU2d、及び時計装置2eを含む。DSRC受信機2aは、DSRCに対応した受信機であり、路側装置1から無線信号5を受信する。メモリ2bは、予告電子メールの送信に使用される電子メールアドレステーブルを記憶する。電子メールアドレステーブルの内容は後述される。I/F2cは、車載器2と携帯電話3との間のアクセスに使用される。車載器2から携帯電話3への信号の送信は、I/F2cを介して行われる。CPU2dは、予告電子メールを作成し、更に、携帯電話3を介して該予告電子メールを発信する。予告電子メールの発信は、CPU2cがI/F2cを介して携帯電話3を制御することによって行われる。時計装置2eは、現在の時刻を示す時刻情報を生成する。後述されるように、時計装置2eによって生成された時刻情報は、予告電子メールの作成に使用される。
【0022】
図3は、メモリ2bに記憶されている電子メールアドレステーブルの内容を示す。電子メールアドレステーブルは、路側装置1の路側装置IDと、路側装置1の位置を示す位置情報と、利用者端末7の電子メールアドレスとを、相互に関連付けて保存している。後述されるように、ある路側装置IDを有する路側装置1から無線信号5を受信すると、車載器2は、該路側装置IDに関連付けられて保存されている電子メールアドレスを宛先として予告電子メールを送信する。
【0023】
図1を参照して、利用者端末7への予告電子メールの送信は、下記の過程によって実行される。車載器2を搭載する送迎バス6が、路側装置IDとして”i”が与えられている路側装置1iの傍を通過すると、無線信号5が路側装置1iのアンテナ4から車載器2に送信される。無線信号5により、送迎バス6が近づいた路側装置1iに与えられている路側装置IDが車載器2に伝えられる。
【0024】
車載器2は、無線信号5に応答して、予告電子メールを作成する。車載器2のCPU2dは、メモリ2bに記憶されている電子メールアドレステーブルを検索し、車載器2に伝えられた路側装置IDに関連付けられた位置情報を取り出す。更にCPU2dは、電子メールアドレステーブルから取り出した位置情報と、時計装置2eによって生成される時刻情報とを文面に含む予告電子メールを作成する。これにより、予告電子メールの文面は、現在の時刻と、送迎バスの現在位置とを含むように作成される。例えば、路側装置IDが”1”である場合には、路側装置ID”1”に関連付けられた位置情報”xxx3丁目”を用いて「送迎バスは、○時△分にxxx3丁目を通過致しました。」という文面を有する予告電子メールが作成される。
【0025】
更に、車載器2は、携帯電話3を介して作成した予告電子メールを送信する。予告電子メールを送信するために、車載器2のCPU2dは、メモリ2bに記憶されている電子メールアドレステーブルを検索して、車載器2に伝えられた路側装置IDに関連付けられた電子メールアドレスを取り出す。CPU2dは、取り出した電子メールアドレスと予告電子メールの文面とを携帯電話3に渡し、取り出した電子メールアドレスを宛先として該予告電子メールを送信するように携帯電話3に指示する指示信号を送信する。携帯電話3は、該指示信号に応答して、車載器2から渡された文面を有する予告電子メールを、車載器2から渡された電子メールアドレスを宛先として送信する。
【0026】
以上の過程は、送迎バス6が路側装置1の傍を通過するごとに実行され、各利用者は、送迎バス6の到着を予告する予告電子メールを受け取ることができる。この予告電子メールは、送迎バス6の路側装置1のそれぞれに関連付けられた電子メールアドレスを宛先として発送されるため、利用者は、送迎バス6の位置に応じて適切な時期に予告電子メールを受け取ることができる。
【0027】
以上に説明されているように、本実施の形態の送迎バス到着予告システムは、路側装置1から車載器2に送られる無線信号5に応答して予告電子メールを作成し、携帯電話3によって作成した予告電子メールを送信する。予告電子メールの送信は、車載器2と携帯電話3とによって実行されるため、事業者は、過大な投資を行うことなく、送迎バスの到着を予告するサービスを提供できる。
【0028】
本実施の形態において、車載器2は、ETC(Electronic Toll Charging)システムや、ERP(Electronic Road Pricing)システムで有料道路の課金に使用される車載器と兼用されることが好適である。この場合、車載器2を使用した有料道路の課金は、下記の手順で行われる。車載器2は、有料道路の課金に使用される路側装置から路側装置IDを含む路側装置情報を受け取る。車載器2は路側装置情報に、自己に与えられた車載器IDを付加して課金情報を生成する。車載器2は、該課金情報を、課金処理を行うホストコンピュータ(図示されない)に送信する。課金情報の送信は、以下の手順で行われる。車載器2は、携帯電話3を制御して携帯電話3に発呼させ、課金処理を行うホストコンピュータと携帯電話3の間で無線電話回線を確立する。該無線電話回線を介して課金情報がホストコンピュータに送信される。課金情報は、電子メールによって送信されることも可能である。ホストコンピュータは、課金情報を受信すると、所定の課金処理を行う。本実施の形態の車載器2と有料道路の課金に使用される車載器とが兼用されることにより、送迎バスを運用する事業者に求められる負担が一層に軽減される。
【0029】
更に本実施の形態において、予告電子メールの作成は、車載器2ではなく、携帯電話3によって実行されることが可能である。この場合、車載器2と携帯電話3との動作が下記のように修正される。図3に示された電子メールアドレステーブルは、携帯電話3に含まれるメモリに保存される。車載器2は、無線信号5を路側装置1から受信すると、予告電子メールの送信を指示する指示信号を携帯電話3に送る。その指示信号には、無線信号5によって車載器2に伝えられる路側装置IDが示される。該指示信号に応答して、携帯電話3のCPUは、路側装置IDに関連付けられた位置情報を電子メールアドレステーブルから取り出し、該位置情報を用いて予告電子メールを作成する。予告電子メールの作成は、上述と同一の過程で行われる。更に、携帯電話3のCPUは、路側装置IDに関連付けられた電子メールアドレスを電子メールアドレステーブルから取り出し、該電子メールアドレスを宛先として予告電子メールを送信する。
【0030】
更に実施の形態において、車載器2(又は携帯電話3)が、送迎バスの各地点への到着時刻を予想し、予想した到着時刻を予告電子メールに記述することが可能である。この場合、路側装置1のそれぞれについて目標地点が定められる。この目標地点としては、その路側装置1の傍を送迎バス6が通過したときに予告電子メールが送られる利用者が利用する停留所が使用される。路側装置1から車載器2に無線信号5が送られると、車載器2(又は携帯電話3)は、無線信号5に示されている路側装置IDから送迎バス6の現在位置を把握し、該現在位置に基づいて、目標地点に到着する到着時刻を予測する。予測された到着時刻が予告電子メールによって利用者端末7に伝送される。利用者は、その到着時刻に合わせて送迎バス6の停留所に送迎バス6を出迎えることが可能である。
【0031】
到着時刻の予測には、送迎バス6の速度(例えば、送迎バス6の出発後の平均速度)と、現在位置から目標地点までの距離とが使用され得る。更に、無線信号5によって、車載器2に道路の状況を示す交通情報が伝送される場合には、その交通情報が到着時刻の予測に使用され得る。
【0032】
(実施の第2形態)
本発明の実施の第2形態の車両到達予告システムは、宅配便業者が荷物の到着時刻を配送先に予告する荷物到着時刻予告システムである。当該荷物到着時刻予告システムは、図4に示されているように、構内アンテナ11と車載器12とを含む。構内アンテナ11は、宅配便業者の配送センター14の敷地内に設けられ、無線信号15を車載器12に送信する。無線信号15の送信には、DSRC(Dedicated Short Range Communications)が用いられる。車載器12は、配送センター14から配送先17に荷物を配送する配送トラック16に搭載される。車載器12は、DSRCに対応し、無線信号15を受信可能に構成されている。
【0033】
車載器12は、携帯電話13に接続することができ、且つ、接続された携帯電話13を制御することができるような構成を有している。後に詳細に説明されるように、車載器12は、構内アンテナ11から無線信号15を受信すると、荷物の到着時刻を予告する到着予告電子メールを、携帯電話13を使用して利用者端末18に送信する。利用者端末18は、配送先17の使用に供される端末である。利用者端末18としては、例えば、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、及びパーソナルコンピュータが使用され得る。
【0034】
車載器12は、その動作プログラム及び記憶しているデータが異なる以外、実施の第1形態の車載器2と同様の構成を有している。より詳細には、車載器12は、そのメモリ内に配送先登録テーブルを記憶している。図5は、配送先登録テーブルの内容を示している。配送先登録テーブルには、配送先17それぞれの利用者端末18の電子メールアドレスが、配送先17の住所とともに登録されている。
【0035】
図4を参照して、利用者端末18への予告電子メールの送信は、下記の動作によって実行される。車載器12を搭載する配送トラック16が、構内アンテナ11の傍を通過すると、無線信号15が構内アンテナ11から車載器12に送信される。無線信号15を受信することにより、車載器12は、配送トラック16が配送センター14を出発しようとしていることを認識する。
【0036】
車載器12は、無線信号15を受信すると、配送先17のそれぞれについて、各配送先17に荷物が到着する到着時刻を予測する。予測された到着時刻は、以下では、到着予想時刻と呼ばれる。到着予想時刻の決定には、現在時刻(即ち、無線信号15を受信した時刻)と、配送先登録テーブルに登録された配送先17の住所とが使用される。より正確に到着時刻を予測するためには、無線信号15によって車載器12に道路の状況を示す交通情報が伝送され、その交通情報が到着時刻の予測に使用されることが好適である。
【0037】
車載器12は、荷物の到着予測時刻が記述された到着予告電子メールを配送先17毎に作成し、作成した到着予告電子メールを配送先登録テーブルに登録された電子メールアドレスを宛先として各利用者端末18に送信することを指示する指示信号を携帯電話33に送信する。携帯電話33は、該指示信号に応答して、該電子メールアドレスを宛先として該到着予告電子メールを各利用者端末18に送信する。
【0038】
以上に説明されているように、実施の第2形態の荷物到着予告システムは、配送先17の利用に供する利用者端末18に到着予告電子メールを送信し、荷物の到着予想時刻を知らせることができる。配送先17は、荷物の到着予想時刻に応じて、適切な対処をすることができる。本実施の形態の荷物到着予告システムの利点の一つは、到着予告電子メールを送信するために使用される携帯電話13を用いて、配送先17から配送トラック16に連絡をすることが可能であることである。到着予告電子メールによって荷物の到着予想時刻を知った配送先17が、配送先を変更し(例えば、自宅から職場に変更し)、又は、荷物の到着時刻を変更したくなったとする。かかる配送先17は、利用者端末18、その他の電話端末によって携帯電話13に電話を掛けることにより、配送先を変更し、又は、荷物の到着時刻を変更したい旨を配送トラック16に連絡することができる。
【0039】
更に、実施の第2形態の荷物到着予告システムは、車載器12と携帯電話13とによって到着予告電子メールの送信が可能であるため、事業者は、過大な投資を行うことなく、送迎バスの到着を予告するサービスを提供できる。
【0040】
実施の第1形態と同様に、実施の第2形態の車載器12は、ETC(Electronic Toll Charging)システムや、ERP(Electronic Road Pricing)システムで有料道路の課金に使用される車載器と兼用されることが好適である。実施の第2形態の車載器12と有料道路の課金に使用される車載器とが兼用されることにより、宅配事業者の負担が一層に軽減される。
【0041】
実施の第2形態において、到着時刻の予測は、車載器12ではなく、携帯電話13によって行われることが可能である。この場合、車載器12と携帯電話13との動作が下記のように修正される。配送先登録テーブルは、携帯電話13に含まれるメモリに保存される。車載器12は、無線信号15を構内アンテナ11から受信すると、到着予告電子メールの送信を指示する指示信号を携帯電話13に送る。該指示信号に応答して、携帯電話13のCPUは、配送先17のそれぞれについて、到着予測時刻を決定する。到着予測時刻の決定は、現在時刻(即ち、無線信号15を受信した時刻)と、配送先登録テーブルに登録された配送先17の住所とが使用される。携帯電話13のCPUは、配送先17のそれぞれについて、到着予測時刻を記述した到着予告電子メールを作成する。携帯電話13は、作成した到着予告電子メールを配送先登録テーブルに登録された電子メールアドレスを宛先として送信する。
【0042】
実施の第2形態において、到着予測時刻の精度を上げるためには、道路に設けられている路側装置19を用いて到着予測時刻を更新することが好適である。更新された到着予測時刻を記述した到着予告電子メールを配送先17の利用者端末18に送信することにより、配送先17は、より的確な到着予測時刻を知ることできる。到着予測時刻の更新及び、到着予告電子メールの送信は、以下の動作によって行われる。配送トラック16が路側装置19の傍を通過すると、路側装置19のアンテナ20から車載器12に無線信号21が送られる。路側装置19には、互いに異なる路側装置IDが与えられ、無線信号21には、配送トラック16が通過した路側装置19の路側装置IDが示される。車載器12(又は携帯電話13)は、無線信号21に示されている路側装置IDから配送トラック16の現在位置を把握し、該現在位置に基づいて、到着予測時刻を新たに決定する。新たに決定された到着予測時刻が到着予告電子メールによって利用者端末18に伝送される。
【0043】
(実施の第3形態)
本発明の実施の第3形態の車両到達予告システムは、自動的に「帰るコール」を自宅に送信する自動「帰るコール」システムである。当該自動「帰るコール」システムは、図6に示されているように、道路に設けられる路側装置31と、車両36に搭載される車載器32とを含む。路側装置31には、それらを識別するために、互いに異なる路側装置IDが与えられている。
【0044】
路側装置31は、それぞれにアンテナ34を含んでおり、路側装置31は、アンテナ34を使用して車載器32に無線信号35を送信する。無線信号35には、路側装置31のそれぞれに与えられた路側装置IDが示されており、路側装置IDは、無線信号35によって車載器32に伝達される。無線信号35の送信には、DSRC(Dedicated Short Range Communications)が用いられる。
【0045】
車載器32は、ETCシステムやERCシステムにおいて有料道路の課金に使用される車載器32である。車載器32は、その動作プログラム及び記憶しているデータが異なる以外、実施の第1形態の車載器2と同様の構成を有している。車載器32は、携帯電話33に接続することができ、且つ、接続された携帯電話33を制御することができるような構成を有し、有料道路の課金は、車載器32と携帯電話33とを利用して行われる。より詳細には、有料道路の課金は、下記の手順で行われる。車載器32は、有料道路の課金に使用される路側装置から路側装置IDを含む路側装置情報を受け取る。車載器32は路側装置情報に、自己に与えられた車載器IDを付加して課金情報を生成する。車載器32は、該課金情報を、課金処理を行うホストコンピュータ(図示されない)に送信する。課金情報の送信は、以下の手順で行われる。車載器32は、携帯電話33を制御して携帯電話33に発呼させ、課金処理を行うホストコンピュータと携帯電話33との間で無線電話回線を確立する。該無線電話回線を介して課金情報がホストコンピュータに送信される。課金情報は、電子メールによって送信されることも可能である。ホストコンピュータは、課金情報を受信すると、所定の課金処理を行う。
【0046】
更に、車載器32は、車両36の到着を予告する「帰るコール」を携帯電話33に発呼させる機能を有している。車載器32は、路側装置31から無線信号35を受信すると、「帰るコール」を利用者端末37に発呼するように携帯電話33に指示する。利用者端末37は、利用者の使用に供される端末であり、利用者端末37としては、携帯電話、及び固定電話が使用され得る。
【0047】
携帯電話33は、車載器32の指示に応答して、課金情報をホストコンピュータに送信し、更に、「帰るコール」を利用者端末37に発呼する機能を有している。「帰るコール」を発呼するために、携帯電話33には、路側装置31の路側装置IDと、利用者端末37の電話番号とが登録されている。後述されるように、携帯電話33に登録された路側装置IDを有する路側装置31の傍を車両36が通過すると、携帯電話33は、「帰るコール」を自動的に発呼する。
【0048】
「帰るコール」の発呼は、下記の動作によって行われる。車載器32を搭載する車両36が路側装置31の傍を通過すると、路側装置31のアンテナ34から車載器32に無線信号35が送信される。無線信号35には、車両36が通過した路側装置31の路側装置IDが示されている。車載器32は、「帰るコール」の発呼を指示する指示信号を携帯電話33に送る。該指示信号には、無線信号35に示されている路側装置IDが示され、路側装置IDが携帯電話33に伝えられる。携帯電話33は、車載器32から伝えられた路側装置IDと、自己に登録されている路側装置IDとを対比する。登録されている路側装置IDが、車載器32から伝えられた路側装置IDを含む場合、携帯電話33は、登録されている電話番号を宛先として「帰るコール」を発呼する。これにより、利用者端末37に「帰るコール」が発呼される。「帰るコール」により、利用者端末37の利用者は、車両36の到着の予告を受けることができる。
【0049】
以上に説明されているように、実施の第3形態の自動「帰るコール」システムは、車両の到着の予告に相当する「帰るコール」を自動的に送信することを可能にする。「帰るコール」の発呼が、車載器32と携帯電話33とによって行われるため、本実施の形態の自動「帰るコール」システムは、その実現に大規模な設備は必要としない。
【0050】
本実施の形態において、「帰るコール」が発呼される代わりに、電子メールが送信されることが可能である。この場合、携帯電話33には、利用者端末37の電子メールアドレスが登録され、該電子メールアドレスを宛先として、「帰るコール」の代替となる電子メールが送信される。
【0051】
【発明の効果】
本発明により、車両の到達を予告する予告システムを、小規模な設備で実現する技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による車両到達予告システムの実施の第1形態を示す。
【図2】図2は、車載器2の構成を示す。
【図3】図3は、車載器2のメモリに記憶される電子メールアドレステーブルの内容を示す。
【図4】図4は、本発明による車両到達予告システムの実施の第2形態を示す。
【図5】図5は、配送先登録テーブルの内容を示す。
【図6】図6は、本発明による車両到達予告システムの実施の第3形態を示す。
【符号の説明】
1:路側装置
2:車載器
3:携帯電話
4:アンテナ
5:無線信号
6:送迎バス
7:利用者端末
11:構内アンテナ
12:車載器
13:携帯電話
14:配送センター
15:無線信号
16:配送トラック
17:配送先
18:利用者端末
19:路側装置
20:アンテナ
21:無線信号
31:路側装置
32:車載器
33:携帯電話
34:アンテナ
35:無線信号
36:車両
37:利用者端末
Claims (10)
- アンテナから送信される無線信号を受信する受信機と、
携帯電話と接続されるインターフェースと、
前記無線信号に応答して、当該車載器が搭載された車両の到着を予告する予告情報を利用者端末に発信することを指示する指示信号を前記携帯電話に送信する携帯電話制御手段
とを備えた
車載器。 - 請求項1に記載の車載器において、
更に、
前記無線信号に応答して前記車両の位置を示す車両位置情報を生成する車両位置情報生成手段を備え、
前記予告情報は、前記車両位置情報を含む
車載器。 - 請求項1に記載の車載器において、
更に、
前記無線信号に応答して車両が目標地点に到着する到着時刻を予想し、前記到着時刻を示す到着時刻情報を生成する予想手段を備え、
前記予告情報は、前記到着時刻情報を含む
車載器。 - 請求項1に記載の車載器において、
更に、記憶手段を備え、
前記アンテナは、複数であり、
前記アンテナのそれぞれは、路側装置に設けられ、
前記路側装置のそれぞれには路側装置IDが与えられ、
前記無線信号には、前記路側装置IDが示され、
前記記憶手段は、前記路側装置IDと前記予告情報の発信先とを関連付けて記憶し、
前記携帯電話制御手段は、前記路側装置から前記無線信号を受信したとき、前記無線信号に示されている前記路側装置IDに関連付けられた前記発信先に前記予告情報を発信するように前記携帯電話に指示する
車載器。 - 請求項1に記載の車載器において、
前記予告情報は、電子メールによって送信される
車載器。 - 請求項5に記載の車載器において、
更に、記憶手段を備え、
前記アンテナは、複数であり、
前記アンテナのそれぞれは、路側装置に設けられ、
前記路側装置のそれぞれには路側装置IDが与えられ、
前記無線信号には、前記路側装置IDが示され、
前記記憶手段は、前記路側装置IDと前記電子メールが送られる電子メールアドレスとを関連付けて記憶し、
前記携帯電話制御手段は、前記路側装置から前記無線信号を受信したとき、前記無線信号に示されている前記路側装置IDに関連付けられた前記電子メールアドレスを宛先として、前記電子メールを前記携帯電話を使用して発信する
車載器。 - アンテナから送信される無線信号に応答して車載器から送られる指示信号に応答して、前記車載器が搭載された車両の到着を予告する予告情報を利用者端末に発信する
携帯電話。 - 車両に搭載される車載器と、前記車載器に接続される携帯電話を用いる車両到達予告方法であって、
前記車載器により、固定されたアンテナから送信される無線信号を受信するステップと、
前記無線信号に応答して、当該車載器が搭載された車両の目標地点への到着を予告する予告情報を前記携帯電話によってユーザ端末に向けて発信するステップとを備えた
車両到達予告方法。 - 請求項8に記載の車両到達予告方法において、
更に、
前記無線信号に応答して前記車両の位置を示す車両位置情報を生成するステップを備え、
前記予告情報は、前記車両位置情報を含む
車両到達予告方法。 - 請求項8に記載の車両到達予告方法において、
更に、
前記無線信号に応答して車両が目標地点に到着する到着時刻を予想し、前記到着時刻を示す到着時刻情報を生成するステップ
を備え、
前記予告情報は、到着時刻情報を含む
車両到達予告方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003484A JP2004220100A (ja) | 2003-01-09 | 2003-01-09 | 車載器、携帯電話及び車両到達予告方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003484A JP2004220100A (ja) | 2003-01-09 | 2003-01-09 | 車載器、携帯電話及び車両到達予告方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004220100A true JP2004220100A (ja) | 2004-08-05 |
Family
ID=32894736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003003484A Withdrawn JP2004220100A (ja) | 2003-01-09 | 2003-01-09 | 車載器、携帯電話及び車両到達予告方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004220100A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG119204A1 (en) * | 2003-12-05 | 2006-02-28 | Nanyang Polytechnic | Vehicle arrival notification system |
EP3737119A1 (en) | 2019-05-08 | 2020-11-11 | Yazaki Corporation | In-vehicle device, arrival notification system, and arrival notification method |
JP7414435B2 (ja) | 2019-04-05 | 2024-01-16 | 株式会社東芝 | 交通機関情報提供システム、交通機関情報提供装置及び交通機関情報提供方法 |
-
2003
- 2003-01-09 JP JP2003003484A patent/JP2004220100A/ja not_active Withdrawn
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JP2020184684A (ja) * | 2019-05-08 | 2020-11-12 | 矢崎総業株式会社 | 車載装置、到着報知システムおよび到着報知方法 |
US11461730B2 (en) | 2019-05-08 | 2022-10-04 | Yazaki Corporation | In-vehicle device, arrival notification system, and arrival notification method |
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