JP7411986B2 - ウエブ処理機のウエブ端末吸着装置 - Google Patents
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Description
原反から巻き出したウエブを巻き取って製品を得るウエブ処理機において、ウエブ同士を繋ぐ際に用いられるウエブ端末吸着装置であって、
前記ウエブのパスラインにおいて該ウエブを支持可能に設けられた台部と、
コンプレッサーから供給される圧縮空気によって負圧を生成するエジェクタによる負圧発生器と、
前記負圧発生器に接続され、前記ウエブのパスラインに対して前記台部を挟んで反対側に配置された気筒部と、
前記気筒部に前記台部から前記ウエブ側へ臨むように設けられ、前記負圧発生器で生成された負圧により該ウエブを吸着可能に構成された複数の吸着ヘッドと、を備えていることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、エジェクタによる負圧発生器によって負圧を生成しているので、ウエブで一部の吸着ヘッドが覆われなくても負圧が破壊されることはなく、吸着ヘッドを覆うウエブを適切に吸着して保持することができる。
請求項2に係る発明によれば、ウエブの流れ方向と交差する方向に並ぶ複数の気筒部のそれぞれに設けられた吸着ヘッドによって、ウエブを流れ方向と交差する方向に亘って適切に吸着して保持することができる。
請求項3に係る発明によれば、ウエブの流れ方向に並ぶ複数の気筒部のそれぞれに設けられた吸着ヘッドによって、ウエブを流れ方向に適切に吸着して保持することができる。
前記ウエブの流れ上流側に設置された前記吸着部と、前記ウエブの流れ方向下流側に設置された前記吸着部とが、互いに独立して作動可能に構成されていることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、独立して作動する吸着部がウエブの流れ方向に並べて設けてあるので、例えば、流れ方向下流側の吸着部でのウエブの終端を保持または保持解除と、流れ方向下流側の吸着部でのウエブの始端を保持または保持解除とを個別に行うことができ、使い勝手をよくすることができる。
請求項5に係る発明によれば、ウエブの流れ方向と交差する方向に並ぶ複数の吸着ヘッドによって、ウエブを流れ方向と交差する方向に亘って適切に吸着して保持することができる。
図1に示すように、実施形態に係るスリッター(ウエブ処理機)10は、原反ロール(原反)14を支持する巻き出し部18と、ウエブ12を所定幅で切断する切断手段20と、所定幅に切断されたウエブ12を巻き取って製品ロール(製品)16とする巻き取り部22とを備えている。スリッター10には、巻き出し部18と巻き取り部22との間に設置された複数の本体ローラ(ローラ)Rによって、ウエブ12が巻き出し部18から巻き取り部22に向かって走行するパスラインが構成されている。また、スリッター10は、巻き取り部22において、巻取軸24に保持された巻芯26に巻き取るウエブ12を整える調整ローラ28,30を有する調整ローラユニット(ローラユニット)32を備えている。スリッター10は、巻き出し部18に支持された原反ロール14から巻き出されたウエブ12を、パスラインの途中で切断手段20によって該ウエブ12の流れ方向に切断し、所定幅にしたウエブ12を巻き取り部22で複数箇所に分けて巻芯26にそれぞれ巻き取って、所定幅のウエブ12が巻かれた製品ロール16を得るように構成されている。
図1に示すように、巻き出し部18は、原反ロール14を支持する原反ロール支持部34と、原反ロール14から巻き出されたウエブ12を案内する複数のガイドローラ38を備えたガイドローラユニット36とを備えている。巻き出し部18は、原反ロール支持部34で支持された原反ロール14と、ガイドローラ38(ガイドローラユニット36)とが同調して、左右方向(原反ロール14における巻芯26の軸方向)に移動するように構成されている。巻き出し部18は、図示しないセンサによって原反ロール14から引き出されたウエブ12の縁を検知することでウエブ12の左右方向の位置ずれを判別し、この結果をもとに、原反ロール14およびガイドローラ38,38を左右方向に往復移動させている。これにより、巻き出し部18は、原反ロール14に巻き掛けられたウエブ12が左右方向へ位置ずれしているなどに起因して、原反ロール14から引き出されたウエブ12が蛇行することを防止している。
図1に示すように、ガイドローラユニット36には、巻き取り部22に巻き取られたウエブ12の終端と、新たに原反ロール支持部34(巻き出し部18)にセットされた原反ロール14から巻き出したウエブ12の始端とを繋ぐ際に用いられるウエブ端末吸着装置40が設けられている。図1および図3~5に示すように、ウエブ端末吸着装置40は、ウエブ12のパスラインにおいてウエブ12を支持可能に構成された台部42を備えている。図6に示すように、ウエブ端末吸着装置40は、コンプレッサー44から供給される圧縮空気によって負圧を生成するエジェクタによる負圧発生器46を備えている。図4および図6に示すように、ウエブ端末吸着装置40は、負圧発生器46に接続された気筒部48と、気筒部48に設けられて、負圧発生器46で生成された負圧によりウエブ12を吸着可能に構成された複数の吸着ヘッド50とを備えている。
図1に示すように、台部42は、ガイドローラユニット36において2基のガイドローラ38(第1ガイドローラ38Aおよび第2ガイドローラ38B)によって前後方向に水平に流れるウエブ12の下側に対応して設置されている。台部42は、吸着したウエブ12を支持する上面が、ウエブ12のパスラインに合わせて水平に形成されている。また、台部42は、原反ロール支持部34および原反ロール支持部34にセットされた原反ロール14の上側に配置され、スリッター10の前面側(巻き出し部18の手前側)から使用者の手が届くようにアクセス可能になっている。図3~図5に示すように、台部42は、ウエブ12の流れ方向に並べて配置した2枚の板状体によって上面が構成されて、2枚の板状体の間に左右方向に延びるスリット42aが設けられている。
図6に示すように、ウエブ端末吸着装置40は、1基の負圧発生器46に対して1本の気筒部48が繋がっており、負圧発生器46とこの負圧発生器46に繋がる気筒部48の組からなる吸着部45を、複数備えている。吸着部45は、台部42の上側を通るウエブ12に対して台部42を挟んで反対側となる台部42の下側に配置されて、台部42で上側が覆われている。図4に示すように、複数(実施形態は3基)の気筒部48が、台部42の下側において左右方向(ウエブ12の流れ方向と交差する方向)に並べて配置されている。また、左右方向に並ぶ気筒部48の列が、台部42の下側においてウエブ12の流れ方向に複数(実施形態は2列)配列されている。また、気筒部48は、長手が左右方向に延びるように配置され、複数(実施形態は3基)の吸着ヘッド50が長手方向(左右方向:ウエブ12の流れ方向と交差する方向)に互いに離して設けられている。
図3~図5に示すように、吸着ヘッド50は、台部42に上下方向に貫通して形成された開口に嵌め合わせて設置され、台部42からウエブ12側に臨むようになっている。吸着ヘッド50は、ウエブ12に接するヘッド部分が、ニトリルゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴムなどの弾力性を有する弾性体で構成されている。
ウエブ端末吸着装置40は、スリッター10で対応する最大幅のウエブ12を吸着保持できるように複数の吸着ヘッド50が設けてあるが、例えば最大幅よりも狭小な幅のウエブ12であると、左右方向外側に配置された吸着ヘッド50がウエブ12で覆われないことがある。しかし、ウエブ端末吸着装置40は、エジェクタによる負圧発生器46によって負圧を生成しているので、ウエブ12で一部の吸着ヘッド50が覆われなくても負圧が破壊されることはなく、ウエブ12で覆われた吸着ヘッド50によってウエブ12を適切に吸着して保持することができる。また、ウエブ端末吸着装置40は、吸着ヘッド50がウエブ12で覆われているか否か、あるいは台部42とウエブ12との間の隙間の有無によって、吸着ヘッド50の吸着性能が影響を受け難く、ウエブ12をしっかりと保持することができる。ウエブ端末吸着装置40は、ウエブ12によって覆われない吸着ヘッド50が生じても、当該吸着ヘッド50に蓋をする等の手間がかからず、ウエブ12の段取り替え作業などの効率化に寄与し得る。
次に、図8~図13を主に参照して、パスラインにおいて第1刃物54と第2刃物56との間でウエブ12を流れ方向に切断する切断手段20について、特に第1刃物54の位置を調節する刃物位置決め機構を説明する。なお、実施形態では、左右方向へ離して配置される複数組の刃物54,56によって、複数個の製品ロール16を形成するようにウエブ12を切断している。なお、実施形態では、刃物54,56として、ゲーベル刃を例示しているが、他の種類の刃物であってもよい。
図9に示すように、切断手段20は、左右方向(ウエブ12の流れ方向と直交する方向)に延びるように支持された第1刃物軸58に、左右方向に離して設けられた第1刃物(上刃)54を備えている。切断手段20は、第1刃物軸58の下側に該第1刃物軸58と平行に設けられた第2刃物軸60に、第1刃物54に対応して左右方向に離して設けられた第2刃物(下刃)56を備えている(図13参照)。切断手段20は、刃物位置決め機構によって、第1刃物54と第2刃物56とが重なり合う量(オーバーラップ:図12参照)を調節可能であると共に、第1刃物54と第2刃物56との間隔(オフセット:図13参照)を調節可能になっている。以下の説明では、第1刃物軸58が第2刃物軸60に対して接近又は離間してオーバーラップ量が変化する方向をオーバーラップ方向という。また、第1刃物54が第1刃物軸58の軸方向に移動することで、第1刃物54が第2刃物56に対して接近又は離間してオフセット量が変化する方向をオフセット方向という。なお、実施形態では、刃物位置決め機構が第1刃物54の第1刃物軸58を支持する取付ブロック62,62に設けられ、第2刃物56はオーバーラップ方向およびオフセット方向に動かないように固定されている。
図8および図9に示すように、第1刃物軸58の端部のそれぞれが取付ブロック62で支持されている。左右2つの取付ブロック62,62を区別する場合は、第1刃物軸58の右端を支持する取付ブロック62を右取付ブロック62Aといい、第1刃物軸58の左端を支持する取付ブロック62を左取付ブロック62Bという。各取付ブロック62は、スリッター10のメインフレーム11Aに固定されたブロック基部(基部)64と、ブロック基部64に対して移動可能に支持されたブロックアーム(アーム)66と、ブロックアーム66に支持されて、第1刃物軸58を着脱可能に保持する軸ホルダ(ホルダ)68とを備えている。刃物位置決め機構は、送りねじ機構部によってブロックアーム66がブロック基部64に対してオーバーラップ方向(上下方向)に移動されて、軸ホルダ68と共に第1刃物軸58がオーバーラップ方向に移動することで、第1刃物54をオーバーラップ方向に移動させる。また、刃物位置決め機構は、平行リンク機構部によってブロックアーム66がブロック基部64に対してオフセット方向(左右方向)に回動されて、軸ホルダ68と共に第1刃物軸58がオフセット方向に回動することで、第1刃物54をオフセット方向に移動させる。
図12に示すように、ブロックアーム66は、該ブロックアーム66の一端から下方へ延びる案内軸70が、ブロック基部64の下部に軸支されて、ブロック基部64に対して案内軸70を中心として上下方向の軸周りに回動可能になっている。また、ブロックアーム66の他端には、軸ホルダ68が上下方向の軸周りに回動可能に軸支されている。取付ブロック62には、ブロック基部64の上部を上下方向に貫通して送りねじ72が設けられ、ブロックアーム66の一端に案内軸70と同軸的に形成された雌ねじ部66aに送りねじ72が螺合している。送りねじ72の上端には、ウォームホイール74が設けられ、ウォームホイール74が、オーバーラップ用モータ(駆動手段)76によって回転駆動される連係軸78に設けられた円筒ウォーム80と噛み合っている。オーバーラップ用モータ76は、右取付ブロック62Aに設置されている。連係軸78は、右取付ブロック62Aおよび左取付ブロック62Bの間に左右方向に架設され、左右の取付ブロック62A,62Bの送りねじ74のウォームホイール74に対応して、連係軸78に2基の円筒ウォーム80が左右に離して設けられている。オーバーラップ用モータ76を駆動して連係軸78を回転すると、各円筒ウォーム80に噛み合ったウォームホイール74の回転に伴って送りねじ72が回転することで、送りねじ72と雌ねじ部66aとの噛み合いによりブロックアーム66が上下方向(オーバーラップ方向)に直線的に移動する。このように、送りねじ機構部は、軸ホルダ68のそれぞれに対応して設けられた送りねじ72の回転によって、軸ホルダ68を第1刃物54における第2刃物56とのオーバーラップ量が変化するように直線的に移動する。左右のブロックアーム66は、左右の送りねじ62が同期して同じ方向へ回転されるので、同期して上下方向(オーバーラップ方向)における同じ方向に移動する。
平行リンク機構部は、一端が送りねじ72を中心として軸支されると共に他端が軸ホルダ68に軸支された左右のブロックアーム66,66と、左右対をなすブロックアーム66,66の他端間に架設された連係バー(連係部)84とを備えている。平行リンク機構部は、左右のブロックアーム66,66と連係バー84とによって構成される平行リンクによって、左右の軸ホルダ68,68を第1刃物54と第2刃物56とのオフセット量が変化するように同期して左右方向へ移動している。具体的には、連係バー84は、左取付ブロック62Bに設置されたオフセット用シリンダ(作動手段)86によって左右方向に移動される。また、左取付ブロック62Bには、平行リンク機構部の平行リンクの左方への移動を規制するストッパ87が設けられ、左側のブロックアーム66B(または左側の軸ホルダ68)がストッパ87に当たって平行リンク機構部の平行リンクが位置決めされる。ストッパ87は、左取付ブロック62Bに対して送りねじ部分が噛み合っており、自身の回転により左右方向に直線的に移動する送りねじ構造である。ストッパ87は、ストッパレバー87aにより回転することで、自身の左右方向の位置を変更可能であり、実施形態では、回転量(回転角度)に伴う左右方向の移動量を判別可能であることで、オフセット量を数値的に管理可能に構成されている。
オーバーラップ用モータ76の駆動により連係軸78が回転すると、円筒ウォーム80およびウォームホイール74の噛み合いにより送りねじ72が回転する。雌ねじ部66aと送りねじ72との噛み合いによって、ブロックアーム66が案内軸70でガイドされたもとで、上または下へ移動する。これによりブロックアーム66に支持された軸ホルダ68に保持された第1刃物軸58が上へ移動することで、第1刃物54の外周縁が第2刃物56の外周縁との重なりが小さくなるように調節される。これに対して、ブロックアーム66に支持された軸ホルダ68に保持された第1刃物軸58が下へ移動することで、第1刃物54の外周縁が第2刃物56の外周縁との重なりが大きくなるように調節される。このように、第1刃物54が設けられた第1刃物軸58を保持する軸ホルダ68を、ブロックアーム66を介して送りねじ機構部によって直線的に移動する構成であるので、オーバーラップ量を精度よく調節できる。このとき、位置検出手段82によるオーバーラップ量の検出に基づいて送りねじ機構部を制御することで、オーバーラップ量を精度よく、また再現性よく調節することができる。しかも、オーバーラップ量を数値として把握することができるので、ウエブ12の厚さや材質等に応じたオーバーラップ量の調節を簡単に行うことができる。
図1に示すように、スリッター10は、原反ロール14から巻き出されたウエブ12を、サブフレーム11B側に設けられた巻き出し部18のガイドローラ38およびメインフレーム11Aに設けられた本体ローラ(ローラ)Rで案内している。スリッター10は、本体ローラRで構成されるパスラインに設けられた切断手段20でウエブ12を流れ方向に切断し、スリッター10において巻き出し部18と反対側に設けられた巻き取り部22の巻取軸24で巻き取って製品ロール16を製造している。
図1および図7に示すように、巻き出し部18は、ガイドローラ38として、原反ロール支持部34にセットされた原反ロール14の上側に配置された第1ガイドローラ38A、第1ガイドローラ38Aの後側に配置された第2ガイドローラ38Bと、第2ガイドローラの上側に配置された第3ガイドローラ38Cとを備えている。巻き出し部18は、上方へ引き出したウエブ12を第1ガイドローラ38Aおよび第2ガイドローラ38Bの間で水平に案内した後に、第2ガイドローラ38Bで上方へ案内してから第3ガイドローラ38Cに巻き掛けて後方へ案内している。このように、巻き出し部18のガイドローラ38によって、スリッター10における上部領域へウエブ12を持ち上げるように案内している。実施形態では、第3ガイドローラ38Cとして、ウエブ12の張力を検出可能な張力検出ローラを用いている。
図1に示すように、本体ローラRとしては、ウエブ12の流れ方向上流から下流側に向けて、第3ガイドローラ38Cの後方に設けられた第1本体ローラR1と、第1本体ローラR1の後斜め上側に設けられた第2本体ローラR2と、第2本体ローラR2の後方に設けられた第3本体ローラR3とを備えている。実施形態では、第1本体ローラR1および第2本体ローラR2が近接して配置されて、第1本体ローラR1で上方へ方向転換させたウエブ12を、第1本体ローラR1および第2本体ローラR2の間で「S」字状に案内するエスラップと呼ばれる態様になっている。また、第1本体ローラR1および第2本体ローラR2としては、駆動ローラが用いられている。更に、第2本体ローラR2の前斜め上側には、第2本体ローラR2の外周へ向けて付勢されたニップローラNRが設けられ、ニップローラNRと第2本体ローラR2との間に挟んでウエブ12を送るようになっている。このように、第1本体ローラR1および第2本体ローラR2がなす所謂エスラップの態様やタッチローラNRによる挟持などによって、ウエブ12のスムーズな搬送を図っている。
図14~図16を主に参照して、巻き取り部22におけるウエブ12の巻き取り時に、巻き込まれる空気量を制限することで、製品ロール16を整える調整ローラ28,30を有する調整ローラユニット32について説明する。
図14に示すように、調整ローラユニット32は、ウエブ12を巻取軸24に巻き取って製品ロール16を形成する巻き取り部22に設けられている。調整ローラユニット32は、製品ロール16の厚みの変化に応じて巻取軸24に対して変位する第1調整ローラ28および第2調整ローラ30をユニットフレーム88に有しており、両調整ローラ28,30によってウエブ12の巻き取りに際する巻き込み空気量を制御している。巻き取り部22には、巻取軸24が上下方向に離して2基設けられており、上下の巻取軸24,24のそれぞれに対応して、調整ローラユニット32が設置されている。ここで、上下の調整ローラユニット32,32は、第2調整ローラ30の設置数が異なる以外は同じ構成であるので、片側のみ説明する。
図1に示すように、調整ローラ28,30を支持するユニットフレーム88は、巻取軸24よりもウエブ12を巻き出す巻き出し部18側に配置されている。そして、ユニットフレーム88は、巻取軸24に近づけた位置(第1位置)から巻き出し部18側への前方に向けて、メインフレーム11Aに対して直線的に移動可能に設けられている(図16参照)。具体的には、図14に示すように、ユニットフレーム88は、左右に対向配置された一対のユニットプレート88a,88aを、左右方向に延びるユニットステー88bで連結して構成されている。ユニットフレーム88は、ユニットプレート88aの外側にそれぞれ設けられた直動ガイド90に左右両側から支持されて、メインフレーム11Aに対して前後方向へ直線的に移動可能に構成されている。ユニットフレーム88は、メインフレーム11Aとの間に設けられたユニットアクチュエータ92の作動によって前後方向へ移動する。図14に示すように、ユニットフレーム88は、ユニットプレート88aの外側にそれぞれ設けられたユニットラック94が、左右のメインフレーム11A,11間に左右方向へ延在するように支持された旋回軸96に左右方向に離して設けられた一対のピニオン98,98にそれぞれ噛み合っている。これにより、ユニットフレーム88は、左右のユニットプレート88a,88aが同期して移動するようになっている。
図14および図15に示すように、第1調整ローラ28は、左右の端部がユニットフレーム88における左右のユニットプレート88a,88aにそれぞれ回転可能に支持され、左右方向に延びる軸周りに回転可能に構成されている。第1調整ローラ28は、巻取軸24における左右方向に離した複数箇所で巻き取られる製品ロール16の全てに対応し得るように、左右方向に幅広に形成されている。第1調整ローラ28は、ウエブ12の巻き取りの際に、巻取軸24にウエブ12を巻き取って形成される製品ロール16の周面に押し付けられるように配置される所謂タッチローラである。第1調整ローラ28は、作動制御されたユニットアクチュエータ92によりユニットフレーム88が前後方向へ直線的に移動することで、ウエブ12の巻き取りに伴う製品ロール16の厚みの変化に応じて前方へ直線的に変位しつつ所定の押圧力で製品ロール16を押さえ付ける(図16(a)参照)。第1調整ローラ28は、ユニットフレーム88が前方へ移動することで巻き取り部22の正面と反対側へ直線的に移動して、巻取軸24に支持された製品ロール16から離れる位置(第2位置)まで退避可能になっている(図16(b)参照)。なお、第1調整ローラ28は、その中心軸が巻取軸24の中心軸と同じ高さになるように配置されている。
図14に示すように、調整ローラユニット32には、巻取軸24における左右方向に離した複数箇所で巻き取られる製品ロール16の1つずつに対応して、第2調整ローラ30が設けられている。上段の調整ローラユニット32には、3箇所で巻き取られる製品ロール16に対応して、左右方向に並べて3基の第2調整ローラ30が設置され、下段の調整ローラユニット32には、2箇所で巻き取られる製品ロール16に対応して、左右方向に並べて2基の第2調整ローラ30が設置されている。そして、第2調整ローラ30は、ウエブ12の巻き取りの際に、巻取軸24にウエブ12を巻き取って形成される製品ロール16の周面に押し付けられるように配置される所謂タッチローラである。第2調整ローラ30は、巻取軸24よりも上方に配置されて、製品ロール16の上端から前端にかけた周面に当たるようになっている。
前述した調整ローラユニット32は、ユニットフレーム88が、巻取軸24よりも巻き取り部22の正面側と反対になる巻き出し部18側に設けられると共に、ユニットフレーム88が巻き出し部18側へ移動する構成であるので、巻き取り部22の正面側からアクセスする際にユニットフレーム88が妨げにならない。また、第1調整ローラ28および第2調整ローラ30は、ユニットフレーム88に設けられて、ユニットフレーム88が巻き出し部18側へ移動するにつれて一緒に移動するので、巻き取り部22の正面側からアクセスする際に第1調整ローラ28および第2調整ローラ30が妨げにならない。従って、巻取軸24に巻芯26を取り付けるときや製品ロール16を巻取軸24から取り外すときなど、巻き取り部22の正面側から行う作業に際して調整ローラユニット32が邪魔をしない。
前述した構成に限らず、例えば、以下のように変更してもよい。
(1)ウエブ端末吸着装置は、吸着部(負圧発生器+気筒部)が1基であってもよく、ウエブの流れ方向と直交する方向に並ぶ吸着部が、2基または4基以上であってもよく、また、ウエブの流れ方向に並ぶ吸着部が3基以上であってもよい。
(2)気筒部に設ける吸着ヘッドは、実施形態の3基に限らず、2基または4基以上であってもよい。
(3)実施形態のように、負圧発生器と気筒部とが1対1の関係であることが好ましいが、1基の負圧発生器に気筒部が2本以上接続される構成であってもよい。
(4)実施形態では、複数の吸着部のグループを切替手段によって制御するが、これに限らず、吸着部毎に切替手段で制御するようにしてもよい。
(5)送りねじ機構部は、雄ねじ部分と雌ねじ部分とが直接噛み合う狭義の送りねじに限らず、雄ねじ部分と雌ねじ部分とがボールを介して噛み合うボールねじやその他のねじであってもよい。
(6)第2調整ローラの設置数は、前述した実施形態に限らず、適宜変更可能であり、例えば、1基であってもよい。
(7)実施形態では、調整ローラがロールに接触するように配置されるタッチローラを例示したが、これに限らず、ロールと間隔をあけて配置してロールとの間隔が所要幅になるようにコントロールされる所謂ニアローラであってもよい。
(8)実施形態の駆動手段や作動手段としてのアクチュエータは、油圧シリンダ、空圧シリンダ、水圧シリンダなどの流体圧シリンダあるいは電動シリンダや、ソレノイド、電動機、サーボモータなど電気を用いるものなど、各種アクチュエータを使用できる。
16 製品ロール,40 ウエブ端末吸着装置,42 台部,44 コンプレッサー,
45 吸着部,46 負圧発生器,48 気筒部,50 吸着ヘッド
Claims (2)
- 原反から巻き出したウエブを巻き取って製品を得るウエブ処理機において、ウエブ同士を繋ぐ際に用いられるウエブ端末吸着装置であって、
前記ウエブのパスラインにおいて該ウエブを支持可能に設けられた台部と、
コンプレッサーから供給される圧縮空気によって負圧を生成するエジェクタによる負圧発生器と、
前記負圧発生器に接続され、前記ウエブのパスラインに対して前記台部を挟んで反対側に配置された気筒部と、
前記気筒部に前記台部から前記ウエブ側へ臨むように設けられ、前記負圧発生器で生成された負圧により該ウエブを吸着可能に構成された複数の吸着ヘッドと、を備え、
前記負圧発生器と、該負圧発生器に繋がると共にウエブの流れ方向と交差する方向に並ぶ前記気筒部と、の組からなる吸着部が、前記ウエブの流れ方向に並べて複数設置され、
前記ウエブの流れ上流側に設置された前記吸着部と、前記ウエブの流れ方向下流側に設置された前記吸着部とが、互いに独立して作動可能に構成されている
ことを特徴とするウエブ処理機のウエブ端末吸着装置。 - 前記気筒部には、ウエブの流れ方向と交差する方向に並べて複数の前記吸着ヘッドが設けられている請求項1記載のウエブ処理機のウエブ端末吸着装置。
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