JP4199917B2 - ウエブ巻き付け装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻き替え機や裁断機に適用され、軸長の異なる種々の巻芯に長尺ウエブを巻き取るウエブ巻き付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、長尺ウエブ、例えば、長尺フイルムを巻芯に自動的に巻き取る巻き替え機や、幅広のフイルム原反を裁断して所定の幅寸法を有する長尺フイルムを得た後、この長尺フイルムを巻芯に自動的に巻き付ける裁断機では、巻き取り位置で前記巻芯が回転される際に、該巻芯の外周面に前記長尺フイルムを支持するために巻き付け機構が採用されている。
【0003】
この種の巻き付け機構では、例えば、特公昭57−40052号公報に開示されているように、ベルトラッパの先端にスプールを保持するホルダを備えるとともに、前記ホルダを回動自在に構成し、かつ前記ホルダに保持されたスプールの中心軸線を巻き取り胴の中心軸線に一致させるまで該ベルトラッパを往復移動させる駆動機構が設けられている。
【0004】
また、実公昭48−38149号公報に開示されたストリップコイラでは、ストリップをコイル状に巻き取るマンドレルと、該マンドレルの周辺近くに複数個配置されてその内側にラッパロールとガイドプレートを備え、一端部をハウジングに枢着されたラッパロールフレームと該フレームに連結されてラッパロールをストリップの巻き始め位置に押し付け、あるいはこの位置から後退せしめる流体圧シリンダが備えられている。
【0005】
ところで、近年、商品の多様化に伴い、フイルムの種類が同一であっても幅寸法が異なる多種類の商品形態に対応することが必要不可欠となっている。このため、裁断機や巻き替え機において、フイルムの幅寸法の変更に対応可能な巻き付け機構が望まれている。
【0006】
例えば、図22に示す巻き付け機構1では、巻芯回転機構2に支持されている巻芯3の両端側の所定の部位を保持する2台のベルトラッパ(またはブロックラッパ)4a、4bを備えるとともに、前記ベルトラッパ4a、4bを前記巻芯3の軸長に応じて軸方向(矢印A方向)に移動させる移動機構5が設けられている。この移動機構5は、矢印A方向に延在するガイドフレーム6を備え、このガイドフレーム6には、モータ7により駆動されるラック・ピニオン手段(図示せず)を介してベルトラッパ4a、4bがそれぞれ自走可能に配置されており、巻芯3の軸長(フイルム原反幅)に応じて前記ベルトラッパ4a、4bが所定の位置に位置決めされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の巻き付け機構1では、2台のベルトラッパ4a、4bで巻芯3にフイルムFを支持するため、このフイルムFの全幅を有効に押圧保持することができない。従って、巻芯3に巻回されたフイルムFに巻き緩みや端部のずれ等が発生し易く、巻状が安定しないという問題が指摘されている。
【0008】
そこで、図23に示す巻き付け機構1aを用いることが考えられる。この巻き付け機構1aでは、巻芯回転機構2に支持されている巻芯3の外周面を保持する複数台のブロックラッパ(またはベルトラッパ)8を備えるとともに、前記巻芯3の軸長に応じて所定台数の前記ブロックラッパ8を巻き取り位置に配置するための移動機構5aが設けられている。この移動機構5aは、矢印A方向に延在するガイドフレーム6aを備えており、このガイドフレーム6aには、複数台のブロックラッパ8がそれぞれモータ7aを介して自走可能に配置されている。
【0009】
しかしながら、上記の巻き付け機構1aでは、フイルムFの幅方向にサイズ切り替えが行われる際、巻芯回転機構2と干渉する領域に位置するブロックラッパ8をフイルム原反幅9よりも外側の退避ゾーン9a、9bに退避させる必要がある。これにより、ガイドフレーム6aが矢印A方向に相当に長尺化してしまい、巻き付け機構1a全体の大型化が惹起されるという問題がある。
【0010】
しかも、巻芯3のサイズ切り替えやフイルムFの巻き方向の切り替えを行う際には、巻き付け機構1a全体をユニット化し、ユニット単位で交換することが考えられるが、前記巻き付け機構1aが大型化するためにユニット交換が困難なものになってしまうおそれがある。
【0011】
さらに、各ブロックラッパ8を矢印A方向に移動させる際に、シリンダ等のストロークが固定されているアクチュエータを使用すると、特定サイズのフイルムFにしか対応することができず、汎用性に劣ってしまう。従って、各ブロックラッパ8には、位置決め可能なモータ7aとしてサーボモータやパルスモータが使用されることになり、配線や制御が複雑化するという問題がある。
【0012】
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単かつコンパクトな構成で、軸長の異なる種々の巻芯に長尺ウエブを円滑かつ高精度に巻き付けることが可能なウエブ巻き付け装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るウエブ巻き付け装置は、巻芯を保持して前記巻芯を回転可能な巻芯回転機構と、前記巻芯が回転される際に、該巻芯の外周面に長尺ウエブを支持するとともに、前記巻芯の軸方向に配列される複数の巻き付け機構と、前記巻芯の軸長に応じて、所定数の前記巻き付け機構を該巻芯の軸方向に交差する方向に移動させ、所定数の該巻き付け機構のみを前記長尺ウエブの巻き付け位置に配置可能な移動機構と、を備え、前記巻き付け機構は、前記巻芯の外周面に前記長尺ウエブを押圧支持する進退自在な巻き付けニップローラと下部巻き付けローラと、前記巻芯の外周面との間に前記長尺ウエブを挿通するための間隙を形成する進退自在な上部ラッパと側面ラッパと、を有し、前記巻き付けニップローラと前記側面ラッパとは、前記巻芯の水平中心軸上で離間して前記巻芯を押圧支持し、前記下部巻き付けローラと前記上部ラッパとは、前記巻芯の鉛直中心軸上で離間して前記巻芯を押圧支持することを特徴とする。
【0014】
このため、巻き付け機構をフイルム原反幅よりも外方に移動させる必要がなく、ウエブ巻き付け装置全体の小型化が容易に図られる。しかも、各巻き付け機構は、巻き付け位置に対して進退するだけでよく、シリンダ等のアクチュエータが使用可能であり、配線および制御が有効に簡素化される。
【0015】
また、複数の巻き付け機構が巻芯の軸方向に交差する方向に進退自在に配設されるユニット本体を備え、前記巻き付け機構と前記ユニット本体とには、該巻き付け機構を巻き付け位置と退避位置とに固定可能なロック機構が設けられている。その際、ロック機構は、巻き付け機構に進退自在に設けられるロックピンと、ユニット本体に巻き付け位置および退避位置に対応して設けられ、前記ロックピンが嵌合可能な第1および第2孔部とを備えている。これにより、簡単な構成で、各巻き付け機構を巻き付け位置と退避位置とに確実に配置固定することができる。
【0016】
ここで、ロックピンは、スプリングを介して第1および第2孔部の挿入方向に付勢されるとともに、前記ロックピンと一体的に進退可能な作動ピンが設けられる一方、ユニット本体には、前記作動ピンに対応しかつ巻き付け機構の移動範囲に対応するスリット状溝部が形成されている。さらに、移動機構は、スリット状溝部に挿入されて作動ピンを押圧することにより、ロックピンを第1および第2孔部に着脱可能な駆動部材と、少なくとも前記駆動部材を前記スリット状溝部に沿って進退させる可動部とを備えている。
【0017】
従って、移動機構を構成する駆動部材が作動ピンを押圧することにより、ロックピンが第1または第2孔部から離脱して巻き付け機構が移動可能になる。そこで、可動部の作用下に駆動部材がスリット状溝部に沿って移動すると、巻き付け機構が移動して巻き付け位置または退避位置に配置される。次いで、駆動部材による作動ピンの押圧作用が解除されると、この作動ピンと一体的にロックピンが移動し、このロックピンが第2または第1孔部に挿入されて巻き付け機構が位置決め固定される。このため、簡単な構成で、各巻き付け機構を巻き付け位置と退避位置とに自動的かつ円滑に配置することが可能になる。
【0018】
さらに、複数の巻き付け機構がそれぞれ巻き付け位置に配置されているか否かを検出する位置確認センサを備えている。これにより、巻き付け機構が他の設備に干渉することを確実に阻止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係るフイルム巻き付け装置10が組み込まれるフイルム加工裁断機12の概略構成説明図である。
【0021】
フイルム加工裁断機12は、PETフイルム、TACフイルム、PENフイルムまたは印画紙等をベースとしたロール状感光材料(以下、フイルムロール14という)が配置され、このフイルムロール14を回転させて長尺フイルム原反(ウエブ原反)16を送り出すフイルム送出装置18と、この長尺フイルム原反16を、次段の工程に、順次、搬送する搬送装置20と、前記搬送装置20により搬送される前記長尺フイルム原反16を幅方向に複数本に裁断するとともに耳落としをして所定の幅寸法を有するそれぞれ2本の長尺フイルム(長尺ウエブ)24a、24bを形成する裁断装置26と、前記長尺フイルム24a、24bを巻芯28に巻き付けた後に所定の長さ毎に切断して製品30a、30bを得るための本実施形態に係るフイルム巻き付け装置10と、前記長尺フイルム原反16から排出された両方の耳部32を処理するための耳部処理装置34とを備える。
【0022】
フイルム送出装置18は、一組のフイルムロール14が割り出し可能に支持される送出軸36を備えており、このフイルムロール14が図示しない繰り出しモータの作用下に繰り出される。搬送装置20は、メインフィードローラであるサクションドラム38と、複数のローラ40とを備えており、このサクションドラム38は、図示しないサーボモータを介して周速が所定のパターンになるように速度制御される。
【0023】
送出軸36とサクションドラム38との間に配置されているいずれかのローラ40には、張力検出器(テンションピックアップ)42が装着されており、この間におけるフイルム張力が前記張力検出器42および前記送出軸36に装着された繰り出しモータ(図示せず)によって制御される。送出軸36側には、長尺フイルム原反16の端部位置を検出して端部位置調整するためのEPCセンサ44と、前記長尺フイルム原反16の終端と新たな長尺フイルム原反16の先端とを接合するための接合用サクションテーブル46とが配設される。
【0024】
裁断装置26は、左右に配置された複数組の回転カッタ48a、48bを備えており、裁断幅に対応して選択的に所定の裁断位置に配置され、長尺フイルム原反16を所望の幅寸法に裁断する機能を有する。裁断装置26の下方には、裁断された長尺フイルム24a、24bを互いに異なる方向に分離するための分離ローラ50a、50bが配置され、この分離ローラ50a、50bの下流側には、ニップローラ対52a、52bを介してフイルム巻き付け装置10が配設される。
【0025】
フイルム巻き付け装置10は、長尺フイルム24a、24bに対応して、図1中、左右一組ずつ設けられているが、以下、長尺フイルム24a側についてのみ説明し、長尺フイルム24b側については、同一の構成要素に同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0026】
図2に示すように、ニップローラ対52aは、図示しない回転駆動源が連結されるバックアップローラ54と、前記バックアップローラ54に対して進退自在なニップローラ56とを備える。このバックアップローラ54は、矢印B方向に対してサクションドラム38よりも速い送り速度になるように周速が設定されている。ニップローラ56がバックアップローラ54に長尺フイルム24aを挟んで押し付けられることにより、このニップローラ56の下流側の長尺フイルム24aにテンションが付与されていない状態でも、裁断装置26に所定のテンションを付与可能に構成されている。
【0027】
図1および図2に示すように、フイルム巻き付け装置10は、巻芯28を保持して回転可能な巻芯回転機構58と、この巻芯28に長尺フイルム24aを所定の長さまで巻き付けて巻回体30を得る複数台(例えば、14台)のブロックラッパ(巻き付け機構)60と、前記巻芯28の軸長に応じて、所定数の前記ブロックラッパ60を該巻芯28の軸方向(矢印D方向)に交差する方向(矢印C方向)に移動させ、所定数の該ブロックラッパ60を前記長尺フイルム24aの巻き付け位置P1(図5参照)に配置可能な移動機構62と、前記巻芯28に巻き付けられた前記長尺フイルム24aの周面をテンションが付与された状態で把持するとともに、前記ブロックラッパ60から相対的に離間可能な製品受け取り機構64と、前記製品受け取り機構64により前記長尺フイルム24aにテンションが付与された状態で該長尺フイルム24aを幅方向に切断する切断機構66と、前記巻芯28を前記ブロックラッパ60に自動的に供給する巻芯供給機構68とを備える。
【0028】
図3に示すように、巻芯回転機構58は、例えば、2本の巻芯28を同軸上に配置して、各巻芯28に長尺フイルム24aを同時に巻回可能に矢印D方向(巻芯28の軸方向)に延在するガイドレール72a、72bおよびボールねじ74を介して位置調整可能に配置されている。
【0029】
図3および図4に示すように、巻芯回転機構58は、ガイドレール72a、72bおよびボールねじ74に支持されるそれぞれ2台の可動ベース76a、76bを備え、前記可動ベース76a、76bには、ボールねじ74が螺合するナット部78a、78bと、前記ナット部78a、78bをベルト・プーリ手段80a、80bを介して個別に回転可能なサーボモータ82a、82bとが設けられる。
【0030】
可動ベース76a、76bには、シリンダ84a、84bが固定されており、このシリンダ84a、84bから突出するロッド86a、86bに巻き取りアーム88a、88bが固着される。巻き取りアーム88a、88bには、巻芯チャック90a、90bが回転自在に装着されるとともに、前記巻芯チャック90aは、サーボモータ92を介して回転駆動される。
【0031】
このサーボモータ92は、可動ベース76aに固定されており、その駆動軸94にベルト・プーリ手段96を介して回転筒体98が連結される。この回転筒体98は、可動ベース76aに支持されるとともに、内周面にスプライン溝が形成されており、このスプライン溝にスプラインシャフト100が嵌合する。スプラインシャフト100は、巻き取りアーム88aに固着されたケーシング102に回転自在に支持されており、このスプラインシャフト100の端部には、ベルト・プーリ手段104を介して巻芯チャック90aが連結されている。
【0032】
図5に示すように、複数のブロックラッパ60は、ユニット本体200に対して、巻芯28の軸方向(矢印D方向)に交差する方向(矢印C方向)に個別に進退自在に配設されるとともに、このユニット本体200は、駆動手段202を介して矢印C方向に進退可能である。駆動手段202は、矢印D方向に所定の間隔だけ離間した一対の枠体204を備え、少なくとも一方の枠体204にはサーボモータ206が装着される。サーボモータ206の駆動軸208には、ベルト・プーリ手段210を介してボールねじ212が連結されており、このボールねじ212が枠体204の上部に回転自在に支持されている。ボールねじ212は、可動本体214に設けられている図示しないナット部に螺合するとともに、前記可動本体214は、前記枠体204上に設けられたガイドレール216に支持される。
【0033】
一対の可動本体214間には、ユニット本体200が取り外し可能に固定されており、前記ユニット本体200と各ブロックラッパ60とには、前記ブロックラッパ60を巻き付け位置P1と退避位置P2とに固定可能なロック機構250が設けられる。ロック機構250は、ユニット本体200に各ブロックラッパ60の巻き付け位置P1および退避位置P2に対応して設けられる第1および第2孔部252a、252bと、各ブロックラッパ60を装着する基台254に進退自在に設けられ、前記第1孔部252aと前記第2孔部252bとに嵌合可能なロックピン256とを備える。
【0034】
図6および図7に示すように、基台254はユニット本体200上に設けられたガイドレール258に沿って矢印C方向に進退自在に配置されており、この基台254には、ロックピン256がスプリング260を介して下方向に付勢されて配置される。ロックピン256には、このロックピン256と一体的に進退(昇降)可能な作動ピン262が設けられている。ユニット本体200には、作動ピン262に対応し、かつ各ブロックラッパ60の移動範囲に対応してスリット状溝部264が形成されており、この溝部264に前記作動ピン262がブッシュ266を介して挿入される。
【0035】
基台254上には、図6に示すように、ブロックラッパ60を構成する上部ラッパ300が昇降手段302を介して昇降自在に設けられるとともに、側面ラッパ304が進退手段306を介して水平方向に進退自在に配設される。昇降手段302は、基台254上に設けられて鉛直上方向に延在する支持角筒308を備え、この支持角筒308の一側面部に鉛直上方向に向かってシリンダ310が固定される。シリンダ310から上方向に延在するロッド312には、昇降ベース314が固定されるとともに、この昇降ベース314は、支持角筒308の別の側面に固着されたガイドレール316に昇降自在に支持される。
【0036】
昇降ベース314の先端部底面側に、上部ラッパ300が装着される。上部ラッパ300の巻芯28側の端部には、この巻芯28の外径よりも若干大きな曲率半径を有するガイド面318が設けられるとともに、このガイド面318側に対応して第1および第2フリーローラ320a、320bが回転自在に支持される。第1および第2フリーローラ320a、320bは、巻芯28の鉛直中心線を基準に線対称をなして左右に同一距離に設定されている。
【0037】
進退手段306は、基台254上に水平方向に装着されるシリンダ322を備え、このシリンダ322から水平方向に延在するロッド324には、進退ベース326が固着される。進退ベース326は、基台254上に設けられたガイドレール328に支持されて矢印C方向に進退可能であり、この進退ベース326上に側面ラッパ304が装着される。
【0038】
側面ラッパ304は、巻芯28側にこの巻芯28の外径よりも若干大きな曲率半径を有するガイド面330を設けるとともに、このガイド面330側に対応して第3および第4フリーローラ332、334が回転自在に支持される。第3フリーローラ332は、巻芯28の水平中心軸上に対応して配置される。第4フリーローラ334は、側面ラッパ304に対して揺動ブロック336を介し回動可能に支持されるとともに、この揺動ブロック336にはエアシリンダ338がエアばねとして当接する。巻芯28の外径寸法が多少変動しても、対応可能にするためである。
【0039】
図8に示すように、移動機構62は、矢印D方向に所定の長さを有するフレーム340を備え、このフレーム340の一端部側にサーボモータ342が装着される。サーボモータ342にはボールねじ344が連結されており、このボールねじ344がフレーム340に沿って矢印D方向に延在し、前記フレーム340に対して回転自在に支持される。フレーム340には、ボールねじ344を挟んでガイドレール346a、346bが設けられ、前記ボールねじ344および前記ガイドレール346a、346bに移動ベース348が係合する。
【0040】
移動ベース348には、ボールねじ344が螺合するナット部350が設けられるとともに、この移動ベース348上には、前記移動ベース348の長手方向(矢印C方向)に進退自在な可動台352が設けられる。この可動台352は、例えば、ロッドレスシリンダを構成しており、前記可動台352に取り付け板354が立設され、この取り付け板354にシリンダ356が鉛直上方向に向かって装着される。このシリンダ356から上方に突出するロッド(図示せず)にフレーム部材358が支持されるとともに、このフレーム部材358には、鉛直上方向に向かって駆動ロッド(駆動部材)360が固定される。
【0041】
駆動ロッド360は、ユニット本体200に設けられた溝部264に挿入されており、作動ピン262を押圧することによってロックピン256を第1孔部252aまたは第2孔部252bから着脱可能にする機能を有するとともに、前記溝部264に沿って矢印C方向に進退可能である。なお、移動機構62では、各ブロックラッパ60毎に可動台352を配設し、任意の前記可動台352を矢印C方向に選択的に移動させることにより、所望の前記ブロックラッパ60を進退移動させるように構成してもよい。
【0042】
ユニット本体200の上方には、各ブロックラッパ60がそれぞれ巻き付け位置P1に配置されているか否かを検出するために、複数の位置確認センサ362が前記ブロックラッパ60に対応して14箇所に配置されている。
【0043】
図2に示すように、複数のブロックラッパ60に対向して巻き付け機構を構成する巻き付けニップローラユニット400が組み込まれる。この巻き付けニップローラユニット400は、図2および図9に示すように、巻芯28の外周面に長尺フイルム24aを押圧支持する巻き付けニップローラ402と、切断された前記長尺フイルム24aの端部を前記巻芯28の周面に倣わせる下部巻き付けローラ404とを備える。巻き付けニップローラ402および下部巻き付けローラ404は、ブロックラッパ60に対応して矢印D方向に複数個、例えば、14個配列されている。
【0044】
巻き付けニップローラユニット400を構成するユニット本体406には、上部プレート408が固定されており、この上部プレート408の先端側に巻き付けニップローラ402がそれぞれ個別に回転自在に装着される。上部プレート408の底面側には、下部プレート410がリニアガイド412を介して矢印C方向に進退自在に装着される。上部プレート408に一対のシリンダ414が固定されており、このシリンダ414から延在するロッド416が下部プレート410に固定されている。
【0045】
下部プレート410の先端には、スプリング418を介して揺動アーム420が揺動自在に支持されるとともに、前記揺動アーム420の先端側に下部巻き付けローラ404が回転自在に装着される。下部プレート410には、一対のラック422が固定される一方、上部プレート408には、このラック422に対応して開口部424が形成され、前記開口部424を介して前記ラック422にピニオン426が噛合する。一対のピニオン426は、ロッド428を介して一体的に支持されており、前記ピニオン426および前記ラック422の作用下に、下部プレート410が平行姿勢を維持して進退可能となる。
【0046】
ユニット本体406には、切断機構66が組み込まれる。図2および図10に示すように、ユニット本体406には、切断機構66を構成するロッドレスシリンダ430が巻芯28の軸方向(矢印D方向)に延在するロッド432を介して装着される。このロッドレスシリンダ430には、ベース部材434が固定されており、このベース部材434は、リニアガイド436を介して矢印D方向に案内される。リニアガイド436に平行してラック部材438が設けられており、このラック部材438に第1ピニオン440が噛合し、この第1ピニオン440に第2ピニオン442が噛合する。
【0047】
第2ピニオン442には、円盤状クロスカッタ刃446が固着されるとともに、このクロスカッタ刃446の先端側には、長尺フイルム24aを案内するための振り分けガイド448が配設されている。長尺フイルム24aの切断は、クロスカッタ刃446単独で行ってもよく、またこのクロスカッタ刃446を上刃とし、この上刃に対向して下刃を配設することにより、該上刃と該下刃とで前記長尺フイルム24aを切断するようにしてもよい。
【0048】
この切断機構66の下方には、ユニット本体406に支持されてフリーローラ450が配設されている(図2参照)。
【0049】
図2に示すように、製品受け取り機構64は昇降フレーム500を備え、この昇降フレーム500は、サーボモータ502の作用下に上端位置、中間待機位置、フイルム切断位置および下端位置の4位置に停止可能である。サーボモータ502の駆動軸504には、鉛直方向に向かって配置されるボールねじ506が連結されるとともに、このボールねじ506には、昇降フレーム500に設けられたナット部508が螺合する。
【0050】
昇降フレーム500には、シリンダ510が固定され、このシリンダ510から上方に延在するロッド512に本体部514が連結される。本体部514から上方に延在する第1アーム部516の先端に払い出しローラ518が設けられるとともに、この払い出しローラ518には、テンション付与用のサーボモータ520がベルト・プーリ手段522を介して連結される。本体部514を構成する第2アーム部524の先端には、フリーローラ526が回転自在に支持される。
【0051】
第1および第2アーム部516、524の間には、製品30aを払い出すためのコンベア528が配設されている。昇降フレーム500には、シリンダ530が固定され、このシリンダ530から上方に延在するロッド532には、揺動アーム536を介してライダローラ538が配設されている。
【0052】
巻芯供給機構68はプッシャ550を備え、このプッシャ550は、櫛歯状に構成されており、ブロックラッパ60間の隙間に前記櫛歯の位相を合わせることによって、巻芯28を巻芯受け渡し位置P3に円滑に供給可能に構成されている。
【0053】
このように構成されるフイルム加工裁断機12の動作について、本実施形態に係るフイルム巻き付け装置10との関連で、以下に説明する。
【0054】
図1に示すように、フイルム送出装置18に装着されたフイルムロール14は、図示しない繰り出しモータの回転作用下に巻き戻され、長尺フイルム原反16が搬送装置20を構成するサクションドラム38に導かれる。このサクションドラム38は、例えば、図示しないACサーボモータの作用下に所定の速度パターンで速度制御されるとともに、エンコーダ(図示せず)を介して長尺フイルム原反16の搬送長さが検出されている。
【0055】
サクションドラム38によって速度調整がなされた長尺フイルム原反16は、裁断装置26に送られて回転カッタ48a、48bの作用下に両方の耳部32が裁断されるとともに、所定の幅寸法を有する2本ずつの長尺フイルム24a、24bとなってフイルム巻き付け装置10に搬送される。一方、耳部32は、耳部処理装置34により所定のテンションパターンで巻き取られる。長尺フイルム24a、24bでは、同様の処理が施されるため、以下、長尺フイルム24a側の処理についてのみ説明する。
【0056】
フイルム巻き付け装置10では、巻芯28に長尺フイルム24aを巻き付ける際には、図11に示すように、この巻芯28がブロックラッパ60に周面を把持されて巻き取り処理位置に配置されるとともに、前記巻芯28の両端が巻芯チャック90a、90bに支持される。
【0057】
一方、巻き付けニップローラユニット400では、ユニット本体406の移動作用下に、巻き付けニップローラ402が巻芯28側に移動し、この巻芯28の外周面に長尺フイルム24aを支持する。さらに、図9に示すように、シリンダ414の作用下に、下部プレート410が上部プレート408に対して前方(矢印C1方向)に移動し、前記下部プレート410に装着されている下部巻き付けローラ404が前記長尺フイルム24aの先端部を前記巻芯28の周面に約90゜の範囲にわたって巻き付ける。
【0058】
この状態で、サクションドラム38が回転するとともに、図3および図4に示すように、サーボモータ92の駆動トルクによりベルト・プーリ手段104を介して巻芯チャック90aが回転を開始する。このため、巻芯28が回転し、この巻芯28の外周面に長尺フイルム24aが下部巻き付けローラ404に保持された位置から180゜だけ(巻芯28の外周面に、実際上、長尺フイルム24aが270゜だけ)巻き付けられた後、巻き付けニップローラユニット400を構成する巻き付けニップローラ402および下部巻き付けローラ404が前記巻芯28から離間する(図12参照)。
【0059】
サーボモータ92の作用下に、巻芯28の外周部に長尺フイルム24aがさらに90゜(合計360゜)だけ巻き付けられた後、図13に示すように、各ブロックラッパ60を構成する側面ラッパ304が、シリンダ322の作用下に前記巻芯28から離間する方向に移動する。その後、巻芯28の外周部に長尺フイルム24aが1周以上巻き付けられると、図14に示すように、各ブロックラッパ60を構成する上部ラッパ300が、シリンダ310を介して上方に退避するとともに、ニップローラ56がバックアップローラ54から離間する。
【0060】
巻芯回転機構58を介して巻芯28に長尺フイルム24aを巻き付けている間、各ブロックラッパ60が装着されたユニット本体200は、サーボモータ206の作用下にベルト・プーリ手段210を介して回転駆動されるボールねじ212により巻芯28から離間する方向(図5中、矢印C1方向)に一旦移動する。そこで、図15に示すように、巻芯供給機構68を構成するプッシャ550が新たな巻芯28を保持して上方に移動して、この巻芯28を巻芯受け渡し位置P3に配置する。
【0061】
新たな巻芯28が巻芯受け渡し位置P3に配置されると、この巻芯28の軸長に対応して配置されている所定数のブロックラッパ60は、ユニット本体200を介してこの巻芯受け渡し位置P3に一体的に移動された後、まず、図6に示すように、昇降手段302を構成するシリンダ310の作用下に、上部ラッパ300が下降して前記巻芯28の上部側を支持する。次いで、巻芯供給機構68による巻芯28の把持が解除されるとともに、進退手段306を構成するシリンダ322が駆動され、側面ラッパ304が前進して前記巻芯28の側部および下部側を支持する(図16参照)。さらに、プッシャ550が下降することにより、新たな巻芯28をブロックラッパ60に受け渡す作業が終了する。
【0062】
巻芯回転機構58を介して巻芯28に長尺フイルム24aが規定の長さまで巻き取られると、図16に示すように、ニップローラ56がバックアップローラ54側に移動してフイルムパス上流側のテンション変動を抑える一方、製品受け取り機構64が上昇する。この製品受け取り機構64では、ライダローラ538、払い出しローラ518およびフリーローラ526により巻回体30が保持される。製品受け取り機構64では、サーボモータ502の駆動作用下に、ボールねじ506が回転され、本体部514が巻回体30を切断高さ位置まで下降させる。その際、巻回体30は、長尺フイルム24aを巻き解しながら下降することにより、前記長尺フイルム24aのテンションを維持している。
【0063】
次に、駆動手段202の作用下にユニット本体200が前進(矢印C2方向)し、新たな巻芯28が巻芯回転機構58に保持されるとともに、ユニット本体406が前進して巻き付けニップローラ402により長尺フイルム24aが前記巻芯28の外周部に押し付けられる。
【0064】
この状態で、図10に示すように、切断機構66を構成するロッドレスシリンダ430が駆動され、このロッドレスシリンダ430と一体的にベース部材434がフイルム幅方向(矢印D方向)に移動する。このため、矢印D方向に延在するラック部材438に噛合する第1ピニオン440およびこの第1ピニオン440に噛合する第2ピニオン442を介し、クロスカッタ刃446が回転しながら矢印D方向に移動し、振り分けガイド448の案内作用下に長尺フイルム24aを幅方向に切断(クロスカット)する。
【0065】
長尺フイルム24aが切断された後、図9に示すように、シリンダ414が駆動されて下部プレート410と一体的に下部巻き付けローラ404が前進(矢印C1方向)する。このため、図17に示すように、長尺フイルム24aの切断された先端部は、巻芯28の周面に約90゜の範囲にわたって巻き付けられる。
【0066】
次いで、図18に示すように、巻芯28の外周部に長尺フイルム24aの巻き取り作業が遂行されるとともに、製品受け取り機構64側では、サーボモータ520が駆動されることにより、製品30aが巻き取り方向に回転し、切断された長尺フイルム24aの後端が適当な長さまで巻き取られる。この製品30aは、製品受け取り機構64からコンベア528に受け渡され、このコンベア528を介して次段の工程に供給される。
【0067】
ところで、本実施形態では、巻芯28の軸長(フイルム原反幅)に応じて複数のブロックラッパ60の中、任意のブロックラッパ60が巻き付け位置P1に対応して配置される。すなわち、図8に示すように、サーボモータ342の作用下に、ボールねじ344が回転されると、このボールねじ344が螺合するナット部350を備えた移動ベース348が矢印D方向に移動し、巻き付け位置P1に配置されるブロックラッパ60の1つに対応して位置決めされる。
【0068】
そこで、シリンダ356が駆動され、駆動ロッド360が上方に突出されると、この駆動ロッド360が所定のブロックラッパ60が装着された基台254に設けられている作動ピン262を上方に押し上げる。この作動ピン262には、ロックピン256が一体的に連結されており、図19に示すように、前記ロックピン256が上方に移動してユニット本体200に設けられている第1孔部252aから離脱する。この状態で、図8に示すように、可動台352が移動ベース348上を巻芯28側(矢印C2方向)に移動し、駆動ロッド360を介してブロックラッパ60が退避位置P2から巻き付け位置P1側に移動する。
【0069】
可動台352が所定の位置に配置されると、シリンダ356を介して駆動ロッド360が下方向に移動する。このため、作動ピン262への押圧力が解除され、ロックピン256がスプリング260の付勢作用下に下方向に移動して、ユニット本体200に設けられている第2孔部252bに嵌合する。これにより、ブロックラッパ60は、巻き付け位置P1に位置決め固定されることになる。
【0070】
同様にして、所定のブロックラッパ60が退避位置P2から巻き付け位置P1に移動され、巻芯28の軸長に対応した所定数のブロックラッパ60の交換作業が自動的に行われる。なお、各ブロックラッパ60の位置は、位置確認センサ362を介して検出されている。
【0071】
このように、本実施形態では、巻芯28の軸方向(矢印D方向)に所定数、例えば、14台のブロックラッパ60が配置されるとともに、各ブロックラッパ60は、移動機構62を介して前記矢印D方向に交差する矢印C方向に進退可能に構成されている。そして、種々の軸長の異なる巻芯28に対応して、所定数のブロックラッパ60が前方、すなわち、巻き付け位置P1に対応して配置されている。従って、ブロックラッパ60は、フイルム原反幅より外方に延在することがなく、フイルム巻き付け装置10全体の小型化が容易に図られるという効果が得られる。
【0072】
しかも、各ブロックラッパ60は、退避位置P2と巻き付け位置P1とに進退するだけでよく、前記ブロックラッパ60を進退移動させるための移動機構62では、可動台352としてロッドレスシリンダが使用可能である。これにより、例えば、各ブロックラッパ60を矢印D方向に個別に移動制御するために、それぞれのブロックラッパ60にサーボモータ等を組み込む構成に比べ、配線および制御が有効に簡素化される。
【0073】
さらに、各ブロックラッパ60を退避位置P2と巻き付け位置P1とに位置決め固定するために、ロック機構250が設けられるとともに、このロック機構250は、ユニット本体200に設けられている第1および第2孔部252a、252bと、基台254に進退可能に設けられているロックピン256とを備えている。このため、ロック機構250の構成が簡素化され、経済的なものとなる。
【0074】
その際、ロック機構250を構成するロックピン256に作動ピン262が一体的に進退可能に設けられており、移動機構62を構成する駆動ロッド360を介して前記作動ピン262が昇降可能である。従って、作動ピン262を駆動ロッド360を介して上方に移動させると、ロックピン256が第1孔部252aまたは第2孔部252bから離脱し、前記駆動ロッド360をユニット本体200に設けられている溝部264に沿って進退させるだけで、各ブロックラッパ60を退避位置P2と巻き付け位置P1とに円滑かつ効率的に配置することができる。
【0075】
これにより、簡単な構成および制御で、巻芯28の軸長に対応した所定数のブロックラッパ60を巻き付け位置P1に配置することが可能になり、特に、軸長の異なる種々の巻芯28への長尺フイルム24aの巻き付け作業が高精度かつ効率的に遂行されるという利点が得られる。
【0076】
なお、本実施形態では、巻き付け機構としてブロックラッパ60を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、前記ブロックラッパ60に代替して、例えば、図22に示すベルトラッパ4aを互いに近接して複数配列し、前記ベルトラッパ4aを移動機構62を介して、図8中、矢印C方向に個別に進退可能に構成してもよい。
【0077】
また、図10に示す切断機構66に代替して、例えば、図20に示す切断機構66aを用いてもよい。この切断機構66aは、サーボモータ560を備え、このサーボモータ560の駆動軸562に軸着されたプーリ564にタイミングベルト566が係合するとともに、このタイミングベルト566にベース部材434が固着される。タイミングベルト566は、プーリ564と図示しないプーリとに架け渡されている。
【0078】
このように構成される切断機構66aでは、サーボモータ560の作用下にタイミングベルト566が周回走行し、クロスカッタ刃446を介して長尺フイルム24aが切断される。
【0079】
さらにまた、巻き付けニップローラユニット400に代替して、例えば、図21に示す巻き付けニップローラユニット400aを採用してもよい。この巻き付けニップローラユニット400aでは、巻き付けニップローラ402を矢印C方向に進退させるために、シリンダ570を備えている。このシリンダ570から延在するロッド572に可動型上部プレート408aが連結されており、前記シリンダ570の作用下に前記上部プレート408aと一体的に巻き付けニップローラ402が進退可能である。
【0080】
また、長尺ウエブとして長尺フイルム24a、24bを用いて説明したが、これに限定されるものではなく、樹脂シートや紙類等、種々の長尺ウエブを使用することができる。
【0081】
【発明の効果】
本発明に係るウエブ巻き付け装置では、巻芯の軸方向に配列される複数の巻き付け機構が、前記巻芯の軸方向に交差する方向に移動可能であり、前記巻芯に対応した所定数の前記巻き付け機構のみが巻き付け位置に配置される。このため、巻芯の軸方向に巻き付け機構を移動可能に構成するものに比べ、前記軸方向の寸法を可及的に短尺化することが可能になり、ウエブ巻き付け装置全体の小型化が容易に図られる。
【0082】
しかも、各巻き付け機構は、巻き付け位置と退避位置とに進退するだけでよく、シリンダ等のアクチュエータが使用可能であって、配線および制御が有効に簡素化される。これにより、簡単かつコンパクトな構成で、種々の軸長の異なる巻芯に対し、長尺ウエブを高精度かつ効率的に巻き付けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るフイルム巻き付け装置が組み込まれるフイルム加工裁断機の概略構成説明図である。
【図2】前記フイルム巻き付け装置の構成説明図である。
【図3】前記フイルム巻き付け装置を構成する巻芯回転機構の斜視図である。
【図4】前記巻芯回転機構の平面図である。
【図5】フイルム巻き取り機構を構成するブロックラッパおよびユニット本体の斜視図である。
【図6】前記ブロックラッパの構成を示す側面図である。
【図7】前記ブロックラッパを固定するためのロック機構の説明図である。
【図8】前記ブロックラッパを移動させるための移動機構および該ブロックラッパの斜視図である。
【図9】前記フイルム巻き付け装置を構成する巻き付けニップローラユニットの一部省略斜視図である。
【図10】前記フイルム巻き付け装置を構成する切断機構の斜視図である。
【図11】前記巻芯に長尺フイルムを巻き付け開始する際の動作説明図である。
【図12】前記巻芯から巻き付けニップローラユニットを離脱する際の動作説明図である。
【図13】前記巻芯から側面ラッパを離脱する際の動作説明図である。
【図14】前記巻芯から上部ラッパを離脱する際の動作説明図である。
【図15】前記巻芯に前記長尺フイルムを巻き付ける際の動作説明図である。
【図16】巻き付け後の巻回体を払い出す際の動作説明図である。
【図17】前記巻回体から前記長尺フイルムを切断する際の動作説明図である。
【図18】切断された前記長尺フイルムの端部を巻き取って製品を得る際の動作説明図である。
【図19】前記移動機構を構成する駆動ロッドにより作動ピンを押圧する際の斜視図である。
【図20】別の切断機構の斜視図である。
【図21】別の巻き付けニップローラユニットの説明図である。
【図22】従来のベルトラッパの移動機構を説明する斜視図である。
【図23】従来のブロックラッパの移動機構を説明する斜視図である。
【符号の説明】
10…フイルム巻き付け装置 12…フイルム加工裁断機
14…フイルムロール 18…フイルム送出装置
20…搬送装置 24a、24b…長尺フイルム
26…裁断装置 28…巻芯
30a、30b…製品 34…耳部処理装置
38…サクションドラム 48a、48b…回転カッタ
52a、52b…ニップローラ対 54…バックアップローラ
56…ニップローラ 58…巻芯回転機構
60…ブロックラッパ 62…移動機構
64…製品受け取り機構 66、66a…切断機構
68…巻芯供給機構
82a、82b、206、342、520、560…サーボモータ
90a、90b…巻芯チャック 200…ユニット本体
202…駆動手段 250…ロック機構
252a、252b…孔部 256…ロックピン
260…スプリング 262…作動ピン
264…溝部 300…上部ラッパ
304…側面ラッパ
320a、320b、332、334、450、526…フリーローラ
348…移動ベース 352…可動台
360…駆動ロッド 362…位置確認センサ
400、400a…巻き付けニップローラユニット
402…巻き付けニップローラ 406…ユニット本体
446…クロスカッタ刃 570…シリンダ

Claims (5)

  1. 巻芯を保持して前記巻芯を回転可能な巻芯回転機構と、
    前記巻芯が回転される際に、該巻芯の外周面に長尺ウエブを支持するとともに、前記巻芯の軸方向に配列される複数の巻き付け機構と、
    前記巻芯の軸長に応じて、所定数の前記巻き付け機構を該巻芯の軸方向に交差する方向に移動させ、所定数の該巻き付け機構のみを前記長尺ウエブの巻き付け位置に配置可能な移動機構と、
    を備え、
    前記巻き付け機構は、
    前記巻芯の外周面に前記長尺ウエブを押圧支持する進退自在な巻き付けニップローラと下部巻き付けローラと、
    前記巻芯の外周面との間に前記長尺ウエブを挿通するための間隙を形成する進退自在な上部ラッパと側面ラッパと、
    を有し、
    前記巻き付けニップローラと前記側面ラッパとは、前記巻芯の水平中心軸上で離間して前記巻芯を押圧支持し、前記下部巻き付けローラと前記上部ラッパとは、前記巻芯の鉛直中心軸上で離間して前記巻芯を押圧支持する
    ことを特徴とするウエブ巻き付け装置。
  2. 請求項1記載の装置において、複数の前記巻き付け機構が前記巻芯の軸方向に交差する方向に個別に進退自在に配設されるユニット本体を備え、
    前記巻き付け機構と前記ユニット本体とには、該巻き付け機構を前記巻き付け位置と退避位置とに固定可能なロック機構が設けられることを特徴とするウエブ巻き付け装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記ロック機構は、前記巻き付け機構に進退自在に設けられるロックピンと、
    前記ユニット本体に、前記巻き付け位置および前記退避位置に対応して設けられ、前記ロックピンが嵌合可能な第1および第2孔部と、
    を備えることを特徴とするウエブ巻き付け装置。
  4. 請求項3記載の装置において、
    前記ロックピンは、スプリングを介して前記第1および第2孔部の挿入方向に付勢されるとともに、前記ロックピンと一体的に進退可能な作動ピンが設けられる一方、前記ユニット本体には、前記作動ピンに対応しかつ前記巻き付け機構の移動範囲に対応してスリット状溝部が形成されており、前記移動機構は、前記スリット状溝部に挿入されて前記作動ピンを押圧することにより、前記ロックピンを前記第1および第2孔部に着脱可能な駆動部材と、
    前記駆動部材を少なくとも前記スリット状溝部に沿って進退させる可動部と、
    を備えることを特徴とするウエブ巻き付け装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置において、複数の前記巻き付け機構がそれぞれ前記巻き付け位置に配置されているか否かを検出する位置確認センサを備えることを特徴とするウエブ巻き付け装置。
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