JP2004168503A - 異径コア支持装置及びこれを備えたワインダ設備 - Google Patents

異径コア支持装置及びこれを備えたワインダ設備 Download PDF

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Toshihiko Kawanami
年彦 川浪
Toshifumi Sakai
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Abstract

【課題】ワインダ設備上に異径のコアを自動的に挿入してこれを支持するコア支持装置及び同コア支持装置を備えたワインダ設備において、コアの径の変化に適切に対応できるようにしたものを提供することを課題とする。
【解決手段】異径のコアを支持可能のコア支持フレームは、基礎上に立設した支柱フレームに対して昇降装置により上下方向に移動可能に連結され、かつ、このコア支持フレーム側と支柱フレーム側には、何れか一方には鉄芯、他方にはコイルを設置し、同鉄芯とコイルで共働する差動トランスを形成したことにより、コア支持フレーム側と支柱フレーム側の上下方向の相対的位置は前記差動トランスの出力として迅速、かつ的確に検知され、異なる径のコアを挿入する際に、コア支持フレームの位置を容易、かつ正確に調整することが出来るようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抄紙機で連続的に抄造された紙を、所定の径に巻き取って形成された広巾の親巻きロールから、規定の巾にスリットしてシッピングロールを製造するワインダ設備において、ワインダ設備上に異径のコアを自動的に挿入してこれを支持するコア支持装置及び同コア支持装置を備えたワインダ設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のワインダ設備の概要について、図5乃至図8に基づいて説明する。
図5は、従来の一般的なツードラムワインダ設備の一例を示す説明図、図6は図5の要部の平面を部分的に示す部分平面図、図7は図6の要部の立面を示し、(a)は図6のY−Y矢視図、(b)は(a)のJ−J断面図、(c)は(a)のK−K断面図、そして図8は図6のX−X断面図である。
【0003】
従来のワインダ設備では、図示省略の抄紙機で連続的に抄造された紙51を所定の径まで巻き取り、広巾の親巻きロール52を製造して、アンワインダ装置53にセットし、親巻きロール52を巻き戻しながらスリッタ54において、規定の巾にスリットして、ツードラムワインダ55上にセットしたコア56に規定の径に達するまで巻き取ってシッピングロール57を製造する。
【0004】
その後シッピングロール57の最外層の紙51の張力を保ったままの状態でシリンダ58を伸張させ、可動フレーム59を立ち上がらせる。
そして、可動フレーム59の前面下端部に設けられ、あらかじめ負圧に保たれたサクションボックス60の表面に紙51を吸着保持する。
【0005】
紙51がサクションボックス60の表面に吸着保持されたことが確認されると、サクションボックス60の後に隣接して紙51の全巾に亘って延びて設けられた切断刃61が紙51の表面に向かって突き出され、紙51を巾方向でコア56と並行に切断する。
【0006】
このようにして紙51の切断がなされると前記シリンダ58がさらに伸張し、前記可動フレーム59を更に立ち上げ、ツードラムワインダ55の一方のドラム廻りに図面で右回りに回転させることにより、シッピングロール57を架台62上に押し出し次工程へ移送する。
【0007】
前記シッピングロール57が次工程へ移送される際には、架台62の一部を成す開閉フレーム63が破線で表示した位置にあるので、シッピングロール57はその上を通過して一点鎖線で示すように架台62上に移送される。
【0008】
次いで前記開閉フレーム63は破線で表示した位置から実線で表示した位置へ向かって上方に開き、あらかじめ受台64上に巾方向に直列に並べて載置されたコア56(上面には両面接着テープ65が貼布されている)は、移動に対する障害物が取り除かれた状態となる。
【0009】
コア56は、前記ツードラムワインダ55の他方のドラム廻りに回動可能に設置されたアーム67の先端に取付けられたコアチャック66で掴まれ、同アーム67が矢印で示すように図面で左廻りに回転することにより移送され、前記ツードラムワインダ55上に載置される。
【0010】
このようにして前記シッピングロール57が移送された後のツードラムワインダ55上に新たなコア56がセットされ、再びツードラムワインダ55が回転駆動されて、新たなシッピングロール57の製造を行う。
【0011】
以上説明した操作を繰返してシッピングロール57は間歇的に順次製造されるが、前記したコア56はこのピッチに合わせてその都度、受台64上に供給され、かつ、その周面上に両面接着テープ65を貼付して受台64上で待機するものであり、以下このコア56の供給、待機等につき説明する。
【0012】
図6は受台64上にコア56が供給されるシステム構成を示すもので、コア自動供給装置68は、その詳細は図示省略しているが、複数のコア56をまとめて収納したコンテナから同コア56を一本づつ取り出して、整列コンベア69上に供給するように構成されている。
【0013】
整列コンベア69では一方向に回転するコンベアの先端にストッパ70が設けてあり、矢印で示すように図面の右側から左側に向かって一本づつ供給され移送されるコア56はストッパ70で停止し、順次後続するコア56は先のコア56の後端に接触して停止する。
【0014】
そして、整列コンベア69上に所定の本数のコア56(即ち、受台64上に整列させる本数)が整列されると、次いで、整列コンベア69が横転してコア56を同時にコア挿入装置71上に移載する。
【0015】
図7(a)〜(c)に示すように、コア挿入装置71は中空フレーム74に挿入台73が固定されており、中空フレーム74を垂直方向に移動可能なジャッキ75が支持している。
【0016】
中空フレーム74の両端にはスプロケット76a、76bが回転自在に取付けられており、一方のスプロケット76bにはモータ77が連結されており、かつ、スプロケット76a、76bの間にはチェーン78が巻回している。
【0017】
チェーン78の一ヶ所で挿入台73上に配設された押し棒79が固定されており、モータ77の正逆転方向への回転駆動により押し棒79は挿入台73上を前後方向(長手方向)に走行する。
【0018】
したがって、挿入台73上に直列に並べられたコア56を最後端から押し棒79で押して、挿入台73上を滑走させながら次々と受台64上に移送して整列させる。すべてのコア56を移送し終えるとモータ77が逆転して押し棒79はスプロケット76b側に復帰し待機する。
【0019】
整列コンベア69からコア56が転動してコア挿入装置71上に移載されるときには、図7(c)に示すようにコア挿入装置71の上部に配設されたシリンダ80が収縮しており、転がり込むコア56をゲート81で受け止め、しかる後シリンダ80が伸張して、コア56を挿入台73上に移載するようになっている。その後、モータ77が駆動し、押し棒79がコア56を押しながら走行して、受台64上にコア56を挿入して整列させる構成になっている。
【0020】
そして、先の工程でツードラムワインダ55上に準備されたコア56でシッピングロール57が製造される間に、図示省略したテープ貼機によって、次位のコア56の周面上部に両面接着テープ65が貼付されて待機する。
【0021】
なおここで、コア56の直径および長さは、シッピングロール57の製作ロッド毎に、すなわち、シッピングロール57の使用目的や客先仕様、または印刷機の種類等に応じて異なる種々のものが選ばれることがしばしばある。
【0022】
そして図8に示すように、受台64は垂直方向に昇降可能なジャッキ72により支持されており、コア56の直径が異なる場合においても、ジャッキ72の高さを調整し、常にコア56の外周面の上面が同一高さになるよう調整される。
【0023】
【特許文献】
特開平8−268607号公報
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来のワインダ設備では、シッピングロール57の使用目的や客先仕様、または印刷機の種類等、いろいろなニーズにより同シッピングロール57の文字通り芯となるコア56は直径および長さが変わることは茶飯事であり、コア挿入装置71、受台64等はこの変化に対応、対処できることが必要であった。
【0025】
そのため従来のこの種装置においては、前記したように受台64については垂直方向に昇降可能なジャッキ72を有し、同ジャッキ72によりコア56の外周面の上面が同一高さとなるように調整していた。
【0026】
これはすなわち図示省略したテープ貼機によって、前記コア56の外周上面に両面接着テープ65を貼合するとき、または図5に示したように、コア56を上方からコアチャック66で握む際に、コア56の外周上面を同一高さにそろえる必要があるためである。
【0027】
したがって、前記のような理由により、製造のロッドによりコア56の径が変ると受台64の高さを調節する必要があり、さらに受台64の高さを調節するとこれに合せてコア挿入装置71の高さを調節する必要が付随することとなる。
【0028】
この結果受台64及びコア搬入装置71の高さ調節は、ジャッキ72および75のネジを回転させたり、スペーサを挿入したりして行っていたが、このような手段による調節は、その作業が煩雑で労力と時間を要するという不具合を伴うものであった。
【0029】
本発明は、このような従来の装置における問題点を解消し、受台及びコア搬入装置等、コア支持装置の高さを自動的に調整し、この種高さ調節作業の煩雑さの解消、及び作業時間の短縮化を図り、コアの径の変化に好適に対応できるようにしたワインダ設備における異径コア支持装置及びこのような異径コア支持装置を備えたワインダ設備を提供することを課題とするものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した課題を解決すべくなされたもので、その第1の手段として、抄紙機で連続的に抄造された紙を所定の径に巻き取って形成された広巾の親巻きロールから規定の巾にスリットしてシッピングロールを製造するワインダ設備で、コア待機位置に挿入されたコアを支持するコア支持装置において、異なる径のコアを支持可能のコア支持フレームを有し、基礎上に立設した支柱フレームに昇降装置を介して前記コア支持フレームを上下方向に移動可能に連結し、前記コア支持フレーム側と前記支柱フレーム側の何れか一方に鉄芯を設置すると共に、他方に同鉄芯と共働するコイルを設置して差動トランスを形成した異径コア支持装置を提供するものである。
【0031】
すなわち同第1の手段によれば、異なる径のコアを支持可能のコア支持フレームは、基礎上に立設した支柱フレームに対して昇降装置により上下方向に移動可能に連結され、かつ、このコア支持フレーム側と支柱フレーム側には、何れか一方には鉄芯、他方にはコイルを設置し、同鉄芯とコイルで共働する差動トランスを形成しているので、コア支持フレーム側と支柱フレーム側の上下方向の相対的位置は前記差動トランスの出力として迅速、かつ的確に検知され、異なる径のコアを挿入する際に、コア支持フレームの位置を容易、かつ正確に調整することが出来るものである。
【0032】
また、本発明は第2の手段として、前記第1の手段において、前記基礎上に立設した支柱フレームと前記昇降装置に代えて、前記コア支持フレームの下面に上下方向に移動可能な複数個のジャッキ装置を配設し、前記差動トランスは、前記コア支持フレーム側と前記ジャッキ装置側の何れか一方に設置した鉄芯と、他方に設置して前記鉄芯と共働するコイルで形成した異径コア支持装置を提供するものである。
【0033】
すなわち同第2の手段によれば、異なる径のコアを支持可能のコア支持フレームは、その下面に配設された複数個のジャッキ装置により上下方向に移動可能に構成され、かつ、このコア支持フレーム側とジャッキ装置側には、何れか一方には鉄芯、他方にはコイルを設置し、同鉄芯とコイルで共働する差動トランスを形成しているので、コア支持フレーム側とジャッキ装置側の上下方向の相対的位置は前記差動トランスの出力として迅速、かつ的確に検知され、異なる径のコアを挿入する際に、コア支持フレームの位置を容易、かつ正確に調整することが出来るものである。
【0034】
更にまた、本発明は第3の手段として、前記第1または第2の手段における異径コア支持装置を備えてなるワインダ設備を提供するものである。
【0035】
すなわち同第3の手段によれば、前記第1または第2の手段における異径コア支持装置により異なる径のコア挿入に際して、コア支持フレームの位置を容易、かつ正確に調整することが出来、この結果、効率的に機能する好適なワインダ設備を得るようにしたものである。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第1形態について図1及び図2に基づいて説明する。
図1は本実施の形態に係るワインダ設備における異径コア支持装置の要部の概要を示し、(a)は部分平面図、(b)は(a)に対応する部位の立面図、(c)は(b)のA−A断面図、(d)は(b)のB−B断面図、(e)は(b)のC−C断面図、図2は図1の要部を拡大して示し、(a)は図1(b)のD部拡大図、(b)は(a)のE−E矢視図である。
【0037】
すなわち、本実施の形態において、1はコア挿入装置を示し、同コア挿入装置1は前記従来の装置として説明した図6、図7等におけるコア挿入装置71に対応し、このコア挿入装置1以外の従来の装置として説明したワインダ設備、即ち、アンワインダ装置53、スリッタ54、ツードラムワインダ55の他、コア自動供給装置68、整列コンベア69等々は従来と変更ないので、それらについては前記従来の装置における説明を援用し、重複する説明を省略する。
【0038】
図1(a)〜(e)において、コア挿入装置1は、基礎上に立設された「支柱フレーム」に相当するフレーム12と、コアを支持する「コア支持フレーム」に相当する中空フレーム2の間をシリンダ15で昇降可能に連結されている。
また、中空フレーム2の上面には底部中央に開溝を有する挿入台3が固定してある。
【0039】
中空フレーム2の両端にはスプロケット4a、4bが回転自在に設けてあり、一方のスプロケット4bにはモータ7が連結してある。
また、スプロケット4a、4b間に巻回するチェーン5の1ヶ所では挿入台3の底部に設けられた押し棒6が固定してあり、モータ7の正逆転方向の回転駆動により、押し棒6が挿入台3上を前後に(長手方向に)走行する。
【0040】
図1(e)に示すように中空フレーム2に固定された支柱30の間に架け渡された桁31に取付けられたブラケット8には、ピン9によって回動自在にゲート10が取付けられており、一方の先端はシリンダ11と連結されている。
なお、ゲート10の機能は従来の装置として先に説明したように、転動して来るコア56を受け止めたうえ、挿入台3に静置するものである。
【0041】
次に、図2(a)、(b)により、コア挿入装置1の昇降部位の構成について説明する。図において、フレーム12にはガイドレール13が固定されており、その上部に固定されたブラケット14にはシリンダ15が連結されている。
【0042】
ここでシリンダ15の先端は、ガイドレール13に嵌合して垂直方向に昇降可能に取付けられた座16に連結されており、座16には中空フレーム2が取付けられている。
【0043】
さらに、シリンダ15に並行して、フレーム12と座16の間に差動トランス17が設けてある。即ち、フレーム12には差動トランス17のコイル18が固定してあり、座16には鉄芯19が固定され、これにより前記差動トランス17が形成されている。
【0044】
したがって、シリンダ15の伸縮によって、挿入台3はガイドレール13に沿って垂直方向に昇降すると同時に、差動トランス17のコイル18内を鉄芯19が同じ移動量だけ動き、移動量に比例した電圧を出力する構成になっている。
【0045】
なお、ここではコイル18をフレーム12側に、鉄芯19を中空フレーム2側に当たる座16に設けた例を示したが、これは反対勝手にすることもでき、要するに鉄芯19とコイル18が共働して相対的な変位量に比例した電圧を出力するものであればよい。
【0046】
前記のように構成された本実施の形態において、図1に示すコア挿入装置1において、コア56を整列コンベア69から移載し、これを受台64上に挿入する機能は、前記した従来の装置と格別の変更ないので説明を省略し、最終製品としてのシッピングロールが、使用目的や客先仕様、または印刷機の種類等に応じて異なる径のコア56が採用される場合に対応すべく、同コア56の径に応じて挿入台3の高さを調整する作用に絞って説明する。
【0047】
図2(a)、(b)において、まず基準となる最小径のコア56をセットし、シリンダ15を作動させて高さを設定し、同時に差動トランス17の出力電圧を零点として設定する。
【0048】
次いで最大径のコア56をセットし、シリンダ15を作動させて高さを設定し、同時に差動トランス17の出力電圧を最大値として設定する。
その後は差動トランス17の鉄芯19の移動量に比例した出力電圧が得られるので、挿入台3の高さ方向の移動量を正確に把握することができる。
【0049】
すなわち、コア56の径の種別による挿入台3の高さを数値として設定すると、差動トランス17で移動量を計測しながら、シリンダ15を作動させ、その移動量をフィードバックさせて、挿入台3の高さを自動的にかつ、正確に決めることができる。
【0050】
かくして本実施の形態によれば、時間と労力をかけ煩雑な作業をしなくても、簡単に、しかも確実に挿入台3の高さを調整することができ、コア56の径が変化しても、これら異径コアの挿入、そして支持の容易、適切化を達成することが出来たものである。
【0051】
次に本発明の実施の第2形態について、図3及び図4に基づいて説明する。
図3は本実施の形態に係るワインダ設備における異径コア支持装置の要部の概要を示し、(a)は部分平面図、(b)は(a)に対応する部位の立面図、図4は図3の要部を拡大して示し、(a)は図3(b)のG部拡大図、(b)は(a)のH−H断面図である。
【0052】
本実施の形態においては、図3(a)、(b)に示すコア挿入装置20において、中空フレーム2の両端にスプロケット4a、4bが設けてあり、これを巻回するチェーン5の押し棒6が取付けてある。そして、中空フレーム2に固定された支柱30の間に架け渡された桁31にゲート10が設けてあり、これらの構成および機能は先に説明した実施の第1形態と同様である。
【0053】
すなわち本実施の形態は、前記実施の第1形態が支柱フレームや昇降装置等を設けこれを差動トランスの作動と一定の関連付けを行っていたのに対して、同支柱フレーム、昇降装置等の設置に代えて、コア挿入装置20を形成する中空フレーム2の下面には、適当な間隔を保って複数個のジャッキ装置21を設け、ここに差動トランスを組み入れたものであり、その余については前記実施の第1形態と同様であるので、説明が冗長とならないようにこれら同様部位については前記実施の第1形態の説明を援用することにより、重複する説明は省略して本実施の形態に特有の点を重点的に説明する。
【0054】
すなわち図4(a)、(b)にその詳細を示すように、ジャッキ装置21は内部が空筒の架台22の上面にウォームジャッキ23が固定されている。
ウォームジャッキ23のウォーム軸の一方の軸端にはカップリング24を介してモータ25が連結されている。
また、ウォームホイール軸の上端には取付座26が固定されており、取付座26には中空フレーム2を介して挿入台3が固定されている。
【0055】
さらにウォームジャッキ23と並行に差動トランス27が設けてある。
すなわち、架台22にはコイル28が固定してあり、取付座26には鉄芯29が取付けてある。
そして、モータ25の正逆転方向への回転駆動により取付座26が垂直方向に上下すると共に鉄芯29がコイル28内を上下方向に移動する構成になっている。
【0056】
なお、ここでコイル28と鉄芯29の設置を架台22と取付座26とで逆にしてもよく、要するにコイル28と鉄芯29の相対的な変位に基づき出力電圧が変化する差動トランスが形成されるものであればよい。
【0057】
本実施の形態は前記のように構成されているので、前記実施の第1形態と同様に、最小径のコア56および最大径のコア56を各々挿入台3上にセットし、モータ25を駆動して最適高さを決定し、差動トランス27からの各々の出力電圧を零点と最大値に設定する。
【0058】
かくして本実施の形態によれば、取付座26の上下方向の移動量として、即ち、挿入台3の高さの変動量を差動トランス27の電圧で設定するのみで正確かつ簡単に高さ調整が可能となる。
【0059】
以上、本発明を図示の実施の形態について説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
【0060】
例えば、前記した各実施の形態においては、中空フレーム2の高さ調整について説明したが、この高さ調整機能は中空フレーム2に限定されるものではなく、受台64に対しても同様に適用可能であり、上記説明中、コア挿入装置1を受台64に読み替えれば、そっくりそのまま受台64の高さ調整として適用し得るものとなる。
【0061】
【発明の効果】
以上、本出願の請求項1に記載の発明によれば、抄紙機で連続的に抄造された紙を所定の径に巻き取って形成された広巾の親巻きロールから規定の巾にスリットしてシッピングロールを製造するワインダ設備で、コア待機位置に挿入されたコアを支持するコア支持装置において、異なる径のコアを支持可能のコア支持フレームを有し、基礎上に立設した支柱フレームに昇降装置を介して前記コア支持フレームを上下方向に移動可能に連結し、前記コア支持フレーム側と前記支柱フレーム側の何れか一方に鉄芯を設置すると共に、他方に同鉄芯と共働するコイルを設置して差動トランスを形成して異径コア支持装置を構成しているので、異なる径のコアを支持可能のコア支持フレームは、基礎上に立設した支柱フレームに対して昇降装置により上下方向に移動可能に連結され、かつ、このコア支持フレーム側と支柱フレーム側には、何れか一方には鉄芯、他方にはコイルを設置し、同鉄芯とコイルで共働する差動トランスを形成したことにより、コア支持フレーム側と支柱フレーム側の上下方向の相対的位置は前記差動トランスの出力として迅速、かつ的確に検知され、異なる径のコアを挿入する際に、コア支持フレームの位置を容易、かつ正確に調整し、コアの径等の変化に適切に対応できる好適な異径コア支持装置を得ることが出来たものである。
【0062】
また、請求項2に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明において、前記基礎上に立設した支柱フレームと前記昇降装置に代えて、前記コア支持フレームの下面に上下方向に移動可能な複数個のジャッキ装置を配設し、前記差動トランスは、前記コア支持フレーム側と前記ジャッキ装置側の何れか一方に設置した鉄芯と、他方に設置して前記鉄芯と共働するコイルで形成して異径コア支持装置を構成しているので、前記したように異なる径のコアを支持可能のコア支持フレームは、その下面に配設された複数個のジャッキ装置により上下方向に移動可能に構成され、かつ、このコア支持フレーム側とジャッキ装置側には、何れか一方には鉄芯、他方にはコイルを設置し、同鉄芯とコイルで共働する差動トランスを形成したことにより、コア支持フレーム側とジャッキ装置側の上下方向の相対的位置は前記差動トランスの出力として迅速、かつ的確に検知され、異なる径のコアを挿入する際に、コア支持フレームの位置を容易、かつ正確に調整し、コアの径等の変化に適切に対応できる好適な異径コア支持装置を得ることが出来たものである。
【0063】
そしてまた、請求項3に記載の発明によれば、前記請求項1又は請求項2に記載の異径コア支持装置を備えてワインダ設備を構成しているので、前記請求項1又は請求項2における異径コア支持装置により異なる径のコア挿入に際して、コア支持フレームの位置を容易、かつ正確に調整し、この結果、効率的に機能する好適なワインダ設備を得ることが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るワインダ設備における異径コア支持装置の要部の概要を示し、(a)は部分平面図、(b)は(a)に対応する部位の立面図、(c)は(b)のA−A断面図、(d)は(b)のB−B断面図、(e)は(b)のC−C断面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示し、(a)は図1(b)のD部拡大図、(b)は(a)のE−E矢視図である。
【図3】本発明の実施の第2形態に係るワインダ設備における異径コア支持装置の要部の概要を示し、(a)は部分平面図、(b)は(a)に対応する部位の立面図である。
【図4】図3の要部を拡大して示し、(a)は図3(b)のG部拡大図、(b)は(a)のH−H断面図である。
【図5】従来の一般的なツードラムワインダ設備の一例を示す説明図である。
【図6】図5の要部の平面を部分的に示す部分平面図である。
【図7】図6の要部の立面を示し、(a)は図6のY−Y矢視図、(b)は(a)のJ−J断面図、(c)は(a)のK−K断面図である。
【図8】図6のX−X断面図である。
【符号の説明】
1 コア挿入装置
2 中空フレーム
3 挿入台
4a、4b スプロケット
5 チェーン
6 押し棒
7 モータ
8 ブラケット
9 ピン
10 ゲート
11 シリンダ
12 フレーム
13 ガイドレール
14 ブラケット
15 シリンダ
16 座
17 差動トランス
18 コイル
19 鉄芯
20 コア挿入装置
21 ジャッキ装置
22 架台
23 ウォームジャッキ
24 カップリング
25 モータ
26 取付座
27 差動トランス
28 コイル
29 鉄芯
30 支柱
31 桁
51 紙
52 親巻きロール
53 アンワインダ装置
54 スリッタ
55 ツードラムワインダ
56 コア
57 シッピングロール
58 シリンダ
59 可動フレーム
60 サクションボックス
61 切断刃
62 架台
63 開閉フレーム
64 受台
65 両面接着テープ
66 コアチャック
67 アーム
68 コア自動供給装置
69 整列コンベア
70 ストッパ
71 コア挿入装置
73 挿入台
74 中空フレーム
75 ジャッキ
76a、76b スプロケット
77 モータ
78 チェーン
79 押し棒
80 シリンダ
81 ゲート
90 基礎

Claims (3)

  1. 抄紙機で連続的に抄造された紙を所定の径に巻き取って形成された広巾の親巻きロールから規定の巾にスリットしてシッピングロールを製造するワインダ設備で、コア待機位置に挿入されたコアを支持するコア支持装置において、異なる径のコアを支持可能のコア支持フレームを有し、基礎上に立設した支柱フレームに昇降装置を介して前記コア支持フレームを上下方向に移動可能に連結し、前記コア支持フレーム側と前記支柱フレーム側の何れか一方に鉄芯を設置すると共に、他方に同鉄芯と共働するコイルを設置して差動トランスを形成したことを特徴とする異径コア支持装置。
  2. 前記基礎上に立設した支柱フレームと前記昇降装置に代えて、前記コア支持フレームの下面に上下方向に移動可能な複数個のジャッキ装置を配設し、前記差動トランスは、前記コア支持フレーム側と前記ジャッキ装置側の何れか一方に設置した鉄芯と、他方に設置して前記鉄芯と共働するコイルで形成したことを特徴とする請求項1に記載の異径コア支持装置。
  3. 前記請求項1又は請求項2に記載の異径コア支持装置を備えてなることを特徴とするワインダ設備。
JP2002337515A 2002-11-21 2002-11-21 異径コア支持装置及びこれを備えたワインダ設備 Withdrawn JP2004168503A (ja)

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