JP7411623B2 - 工事管理の方法、システム、プログラム、装置および記録媒体 - Google Patents
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Description
定修工事には工事の進捗、報告、検査許可、確認などの複数の工程が存在する。たとえば、ひとつの機器の定修工事が完了すれば、その完了の報告を受けた発注者から検査許可を受け、その検査結果が基準を満たすなど、合格域に達しなければ、次の工程に進むことができない。これは安全面からすれば優れた管理であるが、発注者の検査担当に工事の進捗が委ねられるなどの課題もある。発注者と受注者との間での情報共有が不可欠であるが、これが不十分であると、検査機器の位置の探索などのベーシックな点で工程間の時間的ロスを誘発するという課題がある。
また定修工事の管理には、多数の作業項目があるため、複数の管理シートの読み出しにおいて人為的なミスが生じる可能性が高くなるという課題がある。
そして、工事者や管理者が工事の進捗などのステータス情報の他、工事の進捗に関して確認に手間取ると、工事を遅延化させてしまうという課題がある。
この工事管理システムにおいて、さらに、前記情報処理部が、前記タスク管理テーブルに対する少なくとも閲覧、入力、改定を許可する権限を設定し、該権限と複数の管理者の階級とを関連付けるとともに、複数の前記管理者の端末装置に前記管理機能ごとの前記タスク管理テーブルを提示する。
図1は、第1の実施形態に係る工事管理システムの構成例を示している。図1に示す構成は一例であり、本開示の技術は斯かる構成に限定されない。
管理サーバ4は、本開示の工事管理装置の一例であり、定修工事やプラント設備の検査処理などに用いる複数の管理テーブルを生成するとともに、これらの管理テーブル間で工事情報や検査情報などを含む実績情報の反映処理を行う装置である。この管理サーバ4は、プロセッサやメモリ、入出力部(I/O)、通信部などを備えたコンピュータであって、たとえば処理部10や記憶部12、情報入力部14、情報提示部16が構成されている。
プロセッサは、メモリに格納されたOS(Operating System)や工事管理プログラムなど、各種プログラムの演算処理を実行する機能部であり、処理部10を構成する。
メモリは、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)などの記憶素子で構成されており、本開示の記録媒体の一例である。メモリは、たとえばOSや工事管理プログラムなどの演算処理を行うワークエリアが構成されるほか、生成するテーブルやデータベースなどを格納する記憶部12が構成される。
入出力部(I/O)は、情報入力部14や情報提示部16が接続され、プロセッサの制御により管理サーバ4への入力情報の取込みや情報の出力を行うインターフェースである。
通信部は、プロセッサの制御により情報端末6との通信や、図示しない情報源との通信を行う。この通信は無線または有線の何れであってもよい。
記憶部12には、たとえば定修工事や検査の工程やその項目を表すタスク情報が格納されたタスク情報データベース(DB)24や、テーブル生成機能部20で生成され、工事や検査の進捗や品質などをタスク情報ごとに管理するタスク管理テーブル26が格納される。
情報提示部16は、工事管理の進捗や結果情報などの表示やタスク管理テーブル26などの通知情報を表示する手段の一例であり、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)などの情報提示機器を構成する。
情報端末6は割り当てられた機能を以て、第1の端末30と複数の第2の端末32(=作業者端末32-1、32-2、・・・、32-m)とに分類できる。この情報端末6には、たとえば携帯電話機やモバイルPC(Personal Computer)、その他、検査作業に利用する専用端末装置などが含まれる。第1の端末30は工事の品質管理や検査処理を担当する第1の管理者に割り当てられ、第2の端末32は工事の施工を担当する第2の管理者に割り当てられる。これらの管理者はたとえば、プラントオーナーや定修工事や検査を担当する協力会社にあって、その管理権限を有する企業、人などである。
ネットワーク8は、たとえば有線または無線により管理サーバ4と管理者の情報端末6との間でデータ通信させる手段の一例である。このネットワーク8は、たとえば公衆回線を利用してもよく、またはプラント内のみでアクセス可能に制限されたプライベート回線などを利用すればよい。
図2は、テーブル生成機能部の構成例を示している。
テーブル生成機能部20は、たとえば図2に示すように、タスク情報DB24に格納されたタスク情報を利用して、設定された管理機能ごとにタスク管理テーブル26を生成する。この工事管理処理では、たとえば4つの管理機能について、4つのタスク管理テーブル(I~IV)26-1、26-2、26-3、26-4を生成する。タスク管理テーブル26は、プラント設備にある機器、または機器を構成する部品もしくは機能構成部など、工事の管理対象ごとにそれぞれ生成される。
タスク情報は、たとえば脚場組立や保温解体、防食塗装、補修など、定修工事において行う作業工程や、プラント設備の検査処理項目などであり、工事や検査の開始や完了、進捗状況などのチェックを行う管理項目の一例である。
そのほか、テーブル生成機能部20には、たとえば図示しないタスク情報テーブルやタスク情報の選択処理に利用する実行タスク選択テーブルを備えてもよい。このタスク情報テーブルは、たとえば実行するタスク情報が管理機能ごとに収集されており、タスク管理テーブル26の自動生成に利用するデータテーブルの一例である。
実行タスク選択テーブルは、タスク情報テーブルに格納されたタスク情報に対して、機器ごとにタスク情報を選択させるテーブルの一例である。
図3は、工事管理機能部による実績情報の反映機能を示している。図3に示すタスク管理テーブルの数や実績情報の内容および反映先情報などは一例である。
工事管理機能部22は、定修工事や検査において生じる実績情報について情報を共有させる機能を備える。この工事管理処理では、たとえば図3に示すように、工事管理処理の対象として、特定の機器について設定された4つのタスク管理テーブル(I~IV)26-11、26-21、26-31、26-41間で実績情報を反映させる状態を示している。
各タスク管理テーブル(I~IV)26-11、26-21、26-31、26-41には、たとえばタスク情報に対して入力された実績情報について、反映先を示す指示情報が設定されている。この指示情報は、テーブル生成機能部20に予め設定されるほか、タスク情報に設定されてもよい。
図4は、管理者の認証処理および権限情報の付与について示している。図4に示す構成は一例である。
この工事管理システム2では、たとえばプラント施設の敷地内の入場時などに名前や所属会社名などのID(Identification)の入力や身分証などの提示により認証処理を行うとともに、定修工事や検査の対象機器もしくは対象機能部においても認証処理を行う。この認証処理では、管理者が定修工事や検査などの実施を行える者か、タスク管理テーブル26に対して実績情報の入力を行う権限を有する者かの判断を行う。
工事管理機能部22では、たとえばIDタグ36を読み取った端末32が管理サーバ4にアクセスすると、端末32に格納された管理者のID情報などを参照するほか、あらためて管理者に対して認証に必要な情報を入力させる。そして工事管理機能部22は、たとえば認証処理が完了すると、管理者の階級に応じた権限を付与する。この権限の付与では、たとえば図4Bに示すように権限テーブル38を利用すればよい。この権限テーブル38には、たとえば認証した管理者の階級情報と工事管理処理の権限情報が関係付けられている。この権限情報は、たとえば少なくとも定修工事や検査において実行可能な処理の範囲やタスク管理テーブル26に対して実績情報の入力が可能か否かを表している。
図5は、タスク管理テーブルIの構成例を示している。図5に示す構成は一例である。
このタスク管理テーブルIは、たとえば検査の進捗状態の管理に用いられる検査進捗管理表の一例であり、機器やプラント設備ごとに複数のデータ26-11、26-12、・・・26-1Nを備える。タスク管理テーブルIには、たとえばタスク情報部40、装置名部41、反映部42、工事情報部43、管理情報入力部44、完了監視部45、権限部46が含まれる。
反映部42には、同一の装置に対して生成された他のタスク管理テーブルII、III、IVとの間で入力情報を相互に連動させるか否かを設定指示する情報が格納される。反映部42は、たとえばII、III、IVに対して「○」が設定されることで、検査進捗管理の判断結果や日付情報などを他のタスク管理テーブルII、III、IVに反映させる。
工事情報部43は、管理者により管理サーバ4の情報入力部14や各情報端末6の入力機能を利用して、テキスト情報や写真などのデータを入力可能な領域となっている。この工事情報部43には、たとえば定修工事における具体的な作業内容や検査の手順や注意点などのほか、機器特有の伝達情報などが格納されればよい。
権限部46は、タスクの完了判断や、管理情報入力部44および完了監視部45に対するチェック結果の入力処理を行える担当者に必要な権限情報が設定される。工事管理処理では、たとえばタスク管理テーブルIに対する情報入力において、その担当者が必要な権限を有していない場合には、入力情報の無効化もしくは情報の入力を禁止する処理を実行すればよい。
図6は、タスク管理テーブルIIの構成例を示している。
このタスク管理テーブルII26-2は、たとえば定修工事や検査処理の作業予定の管理に用いる工程表であって、機器やプラント設備ごとに複数のデータ26-21、26-22、・・・26-2Nが含まれる。タスク管理テーブルIIには、たとえば日付部50、装置名部51、分類部52、タスク情報部53、工程管理部54が含まれる。
装置名部51は、監視対象の装置名を設定する領域である。
分類部52は、タスク情報の分類情報が格納される領域の一例であり、定修工事や検査の段階を示す情報が含まれる。
工程管理部54は、タスク情報部53に配列されたタスク情報に対して設定される処理の実行スケジュールについて、日ごと、または半日ごとの工程がカレンダー情報に表示される。この工程管理部54は、日数を表す枠内にタスク情報を表示する場合を示したが、斯かる表示状態に限らない。タスク管理テーブルIIでは、たとえばタスク情報部53のタスク情報を色分けや模様分けをするとともに、各タスク情報に対応した工程管理部54の枠内に同一の色や模様を付して表示してもよい。また工程管理部54には、工程およびカレンダー情報に沿って情報入力エリア55を備える。斯かる情報入力エリア55は、作業工程の実績情報として、工程開始日や完了日、進捗状況などが記入可能となっている。
図7は、タスク管理テーブルIIIの構成例を示している。
このタスク管理テーブルIII26-3は、たとえば定修工事や検査処理の日毎の工程情報を通知するとともにその作業結果を格納して作業の進捗状況などを管理する日報の一例であって、機器やプラント設備ごとに複数のデータ26-31、26-32、・・・26-3Nで構成される。タスク管理テーブルIIIには、たとえばヘッダー部60、装置名部61、タスク情報部62、管理情報部63を備える。
装置名部61は、監視対象の装置名が格納される領域である。
タスク情報部62は、定修工事や検査の工程情報、タスクの分類情報が格納される領域である。
管理情報部63は、タスク情報の進捗状況を格納する領域であり、管理者により予定情報として工事結果や検査結果の情報、完了日のほか、プラントオーナーからの着工許可情報などが格納される。予定情報には、たとえば工程の開始である「新規」、工程の進行中である「継続」、工程の終了である「完了」について、それぞれ符号が割当てられている。
図8は、タスク管理テーブルIVの構成例を示している。
このタスク管理テーブルIV26-4は、たとえば定修工事や検査処理の監視結果を格納する工事品質管理表であって、機器やプラント設備ごとに複数のデータ26-41、26-42、・・・26-4Nが含まれる。タスク管理テーブルIVには、たとえば分類部70、タスク情報部71、確認内容部72、検査内容部73、開始情報部74、監視結果部75、権限部76を備える。
タスク情報部71は、定修工事や検査の工程情報が格納される領域である。
確認内容部72は、定修工事、検査での処理内容や注意事項などを記入可能な情報伝達領域である。この確認内容部72には、たとえば管理者が作業の担当者に対して与える指示内容や、過去の定修工事、検査での指摘事項などのテキスト情報が格納される。
開始情報部74は、定修工事、検査の着工開始日などを格納する領域であり、チェックした日付情報が格納されるほか、担当者や管理者の社名などが記録されてもよい。
監視結果部75は、定修工事、検査のチェック結果を格納する領域である。この監視結果部75には、たとえば管理者が直接入力するものや、他のタスク管理テーブルI、II、IIIに入力された情報が反映するものがある。
権限部76は、タスクの完了判断や、監視結果部75に対するチェック結果の入力処理を行える担当者の権限情報が設定される。工事管理処理では、たとえばタスク管理テーブルIVに対する情報入力において、その担当者が必要な権限を有していない場合には、入力情報の無効化もしくは情報入力を禁止する処理を実行すればよい。
図9は、実績情報の入力および他のタスク管理テーブルへの反映状態を示している。図9に示す処理内容は一例である。
ここでは、特定の工程における品質チェックおよび完了の実績情報をタスク管理テーブルIVに入力する場合を示している。
工事管理機能部22は、たとえば定修工事の施工およびタスク情報ごとの品質確認および完了確認を行う管理者が第2の端末32を通じてアクセスしてくると、タスク管理テーブルIVを通知して、タスク情報ごとの情報入力を可能にする。タスク管理テーブルIVには、たとえば図9Aに示すように、タスク情報ごとに開始情報部74に工事の着工開始日が入力されるとともに、監視結果部75に工事の品質確認の完了を表す情報や日付などの実績情報RA、RBなどが入力される。この定修工事に対する品質管理処理は、設定されているタスク情報順に実行されており、1のタスク情報に対する工事や検査が完了すると次のタスク情報に移行していく。
また品質確認では、タスク情報ごとに、検査内容部73の指示情報80を読み出し、この指定された内容で監視処理を行う。ここでは、「目視」の指示に基づき、管理者が肉眼で品質確認するとともに、第2の端末32のカメラを起動させて機器またはその機能部などの監視対象の画像を記録する。
図11は、他のタスク管理テーブルに入力した実績情報の反映処理を示している。図11に示す処理内容や構成は一例である。
ここでは、たとえば検査結果の実績情報をタスク管理テーブルI26-1に入力する場合を示している。
工事管理機能部22は、たとえば検査を行う管理者が第1の端末30を通じてアクセスしてくると、タスク管理テーブルIを通知して、タスク情報ごとの情報入力を可能にする。タスク管理テーブルIには、たとえば図11Aに示すように、タスク情報ごとに検査の完了を表すチェックボックスのクリックなどの実績情報RCが入力される。
図12は、工事管理処理の処理手順を示している。図12に示す処理は、本開示の工事管理方法、プログラムの一例であり、本開示の技術は斯かる処理内容や処理手順に限定されない。
この工事管理処理には、たとえば図12に示すように、タスク情報の読み出し処理(S101)、タスク管理テーブルの生成処理(S102)、管理者の認証処理(S103)、管理者に対する権限の関係付け処理(S104)、実績情報の入力確認処理(S105)、入力権限の確認処理(S106)、反映指示の確認処理(S107)、実績情報の反映処理(S108)、タスク管理テーブルの通知および表示処理(S109)、タスクの完了確認処理(S110)を含む。
工事管理機能部22は、管理者の情報端末6から特定のタスク管理テーブルに対し、工事の内容監視や検査結果などの実績情報が入力されたか否かを監視する(S105)。工事管理機能部22は、特定のタスク管理テーブルに対して実績情報が入力されたと判断した場合(S105のYES)、その実績情報を入力した管理者の識別情報を取込み、入力操作に対する権限の有無を確認する(S106)。入力権限が無い場合(S106のNO)は、入力された実績情報を無効にし、入力権限を有する者による実績情報の入力があるまで待機する。
工事管理機能部22は、管理者の入力権限を確認すると(S106のYES)、実績情報が入力されたタスク情報、またはタスク管理テーブルに情報の反映指示が設定されているかを確認する(S107)。反映指示が設定されている場合(S107のYES)、工事管理機能部22は、その指示情報と、指示情報に設定された他のタスク管理テーブルを読み出すとともに、反映先の他のタスク管理テーブル26を利用した管理内容に基づいて、実績情報に基づく情報を生成し、他のタスク管理テーブル26に反映させる(S108)。そして工事管理機能部22は、たとえばタスク管理テーブル26に反映指示が設定されていない場合(S107のNO)または他のタスク管理テーブル26に対する実績情報の反映が完了すると、管理者の情報端末6に対してタスク管理テーブル26の通知や更新の表示処理を行う(S109)。
斯かる構成によれば、以下のいずかの効果が得られる。
図13は、第2の実施形態に係る工事管理システムの構成例を示している。図13に示す構成は一例であり、斯かる内容に本開示の技術が限定されない。また、図13において、図1と同一構成に対しては同一の符号を付し、説明を省略する。
この工事管理システム2では、たとえば図13に示すように、定修工事や検査処理において、それぞれのタスク情報に対し、第1の管理者および第2の管理者の両者により品質確認および完了確認、または検査処理を行い、それぞれ実績情報を入力することでタスクを完了させる場合を示している。そこで、工事管理システム2では、端末30、32からそれぞれ入力情報や認証情報を取得するとともに、各端末30、32に対してタスク管理テーブル26を含む管理画面の提示やタスクの実行を促すアラート情報を通知する。このアラート情報は、たとえば管理者ごとに保有するメールアドレスに通知するほか、端末30、32に格納された時計やスケジュールアプリなどのアラーム機能を利用してもよく、または工事管理処理の順序になったときにタスク管理テーブル26を通知して表示部に表示させてもよい。
図14は、実績情報の入力状態を示している。図14に示す処理内容は一例である。
ここでは、特定の工程における品質チェックおよび完了の実績情報をタスク管理テーブルIVに入力する場合を示している。
工事管理機能部22は、たとえば定修工事の施工およびタスク情報ごとの品質確認および完了確認を行う第2の管理者が端末32を通じてアクセスしてくると、タスク管理テーブルIV26-4を通知して、タスク情報ごとの情報入力を可能にする。タスク管理テーブルIVには、たとえば図14Aに示すように、タスク情報ごとに開始情報部74に工事の着工開始日が入力されるとともに、監視結果部75に工事の品質確認の完了を表す情報や日付などの実績情報RA、RBなどが入力される。またこのタスク管理テーブルIVには、たとえば第1の管理者に実績情報を入力させる入力部90が形成されている。この入力部90は、たとえば第2の管理者が実績情報RBを入力すると、管理権限の変移を示す処理として、入力部90の一部や全部の点滅表示や変色表示をさせてもよい。
工事管理機能部22は、たとえばアラート通知に応じて第1の管理者が端末30を通じてアクセスしてくると、認証処理を行った後にタスク管理テーブルIVを通知して、タスク情報ごとの情報入力を可能にする。タスク管理テーブルIVには、たとえば図14Bに示すように、第1の管理者によって入力部90に対して実績情報RDが入力される。この実績情報RDは、たとえば他の実績情報RA、RBと同様に工事の品質確認の完了を表す情報や日付でもよく、またはこれに加えて現在のタスク情報が完了したことや次のタスク情報への移行を示すチェック記号などであってもよい。
図15は、工事管理処理の処理手順を示している。図15に示す処理は、本開示の工事管理方法、プログラムの一例であり、本開示の技術は斯かる処理内容や処理手順に限定されない。図15において、図12に示す処理内容と同一の部分については詳細な説明を割愛する。
管理サーバ4は、工事管理プログラムの実行により工事管理機能部22を立ち上げると、第2の端末32を通じて取得した第2の管理者の識別情報や階級情報などにより認証する(S202)とともに、設定された管理機能のタスク管理テーブルを通知する(S203)。この認証処理には、管理者の識別情報に含まれる階級情報に応じた、実績情報の入力権限の付与も含む。
工事管理機能部22は、第2の端末32から入力された実績情報を取得し(S204)、入力権限を有する管理者が入力したことを確認すると(S205のYES)、第1の端末30に対してアラート情報などの通知処理を行う(S206)。また、工事管理機能部22は、入力権限が無い者により入力された場合(S205のNO)は、入力された実績情報を無効にし、入力権限を有する者による実績情報の入力があるまで待機すればよい。
工事管理機能部22は、第1の端末30、第2の端末32のいずれか一方または両方に対して、実績情報が入力されたタスク管理テーブルの通知や表示処理を行った(S211)後、定修工事、検査処理の次のタスクに移行する(S212)。
斯かる構成によれば、以下のような効果が得られる。
(2) 定修工事や検査について、複数の管理者により内容および完了確認を行う場合であっても、一方の管理者による実績情報の入力を契機に他の管理者にアラート情報を通知して管理処理の実行を促すことで、処理の迅速性を高めることができる。
(3) 複数の管理者により工事や検査の内容を確認し、実績情報を入力させることで、タスク処理の実施状態を精緻に管理でき、工事や検査のタスクの品質が高められる。
以上説明した実施形態について、変形例を以下に列挙する。
4 管理サーバ
6 情報端末
8 ネットワーク
10、302、322 処理部
12 記憶部
14、306 情報入力部
16、304 情報提示部
20 テーブル生成機能部
22 工事管理機能部
24 タスク情報DB
26、26-1、26-2、26-3、26-4、26-11、26-12、・・・26-1N、26-21、26-22、・・・26-2N、26-31、26-32、・・・26-3N、26-41、26-42、・・・26-4N タスク管理テーブル
30 第1の端末
32、32-1、32-m 第2の端末
324 情報入力・提示部
34 機器
36 IDタグ
38 権限テーブル
40、53、62、71 タスク情報部
41、51、61 装置名部
42 反映部
43 工事情報部
44 管理情報入力部
45 完了監視部
46 権限部
50 日付部
52、70 分類部
54 工程管理部
55 情報入力エリア
60 ヘッダー部
63 管理情報部
72 確認内容部
73 検査内容部
74 開始情報部
75 監視結果部
76 権限部
80 指示情報
81 稲妻線
82 付属情報
84 画像部
86 情報部
90 入力部
Claims (11)
- コンピュータにより実行される工事管理方法であって、
前記コンピュータの情報処理部が、データベース内に対応する機器情報、管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方を関連付けて記録された全てのタスク情報の中から、入力もしくは設定された前記機器情報、前記管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方に基づいて、前記管理機能ごとに管理対象として特定したタスク情報を抽出し、該タスク情報を前記管理機能に基づいて格納して二以上のタスク管理テーブルを作成する工程と、
前記コンピュータの情報入力部が、特定の前記タスク管理テーブルにタスクごとの実績情報を入力する工程と、
前記情報処理部が、前記情報入力部から取得した前記実績情報を他の前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上に反映させる工程と、
前記コンピュータの情報提示部が、前記実績情報の変遷を表す前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上を提示する工程と、
を含むことを特徴とする工事管理方法。 - 前記情報処理部は、前記タスク管理テーブルに対する少なくとも閲覧、入力、改定の処理を許可する権限を設定し、該権限と複数の管理者の階級情報とを関連付けるとともに、複数の前記管理者の端末装置に前記管理機能ごとの前記タスク管理テーブルを提示する工程を含む、請求項1に記載の工事管理方法。
- 前記情報処理部が、一方の管理者によって前記実績情報が入力された特定の前記タスク管理テーブル内のタスク情報に関連付けられた他の前記タスク管理テーブル内のタスク情報に対し、前記実績情報または前記実績情報に基づいて生成された情報を入力するとともに、他方の管理者に対して前記実績情報が反映された他の前記タスク管理テーブルまたは前記実績情報の変遷を示す情報を提示する工程と、
を含む、請求項1または請求項2に記載の工事管理方法。 - 二以上のタスク情報が格納されたデータベースと、
前記データベース内に対応する機器情報、管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方を関連付けて記録された全てのタスク情報の中から、入力もしくは設定された前記機器情報、前記管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方に基づいて、前記管理機能ごとに管理対象として特定したタスク情報を抽出し、該タスク情報を前記管理機能に基づいて格納して二以上のタスク管理テーブルを作成する情報処理部と、
特定の前記タスク管理テーブルにタスクごとの実績情報を入力する情報入力部と、
を備え、前記情報処理部が、前記情報入力部から取得した前記実績情報を他の前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上に反映させることを特徴とする工事管理システム。 - さらに、前記情報処理部が、前記タスク管理テーブルに対する少なくとも閲覧、入力、改定を許可する権限を設定し、該権限と複数の管理者の階級とを関連付けるとともに、複数の前記管理者の端末装置に前記管理機能ごとの前記タスク管理テーブルを提示することを特徴とする請求項4に記載の工事管理システム。
- さらに、前記実績情報の変遷を表す前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上を提示する情報提示部を備えることを特徴とする請求項4または5に記載の工事管理システム。
- コンピュータによって実行されるプログラムであって、
データベース内に対応する機器情報、管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方を関連付けて記録された全てのタスク情報の中から、入力もしくは設定された前記機器情報、前記管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方に基づいて、前記管理機能ごとに管理対象として特定したタスク情報を抽出し、該タスク情報を前記管理機能に基づいて格納して二以上のタスク管理テーブルを作成する機能と、
情報入力部により特定の前記タスク管理テーブルに入力されたタスクごとの実績情報を取得する機能と、
前記情報入力部から取得した前記実績情報を他の前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上に反映させる機能と、
前記実績情報の変遷を表す前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上を情報提示部に提示する機能と、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。 - 前記タスク管理テーブルに対する少なくとも閲覧、入力、改定の処理を許可する権限を設定し、該権限と複数の管理者の階級情報とを関連付けるとともに、複数の前記管理者の端末装置に前記管理機能ごとの前記タスク管理テーブルを提示する機能を前記コンピュータに実行させるための請求項7に記載のプログラム。
- 一方の管理者によって前記実績情報が入力された特定の前記タスク管理テーブル内のタスク情報に関連付けられた他の前記タスク管理テーブル内のタスク情報を読み出す機能と、
前記実績情報を読み出し、または前記実績情報に基づいて入力情報を生成する機能と、
他の前記タスク管理テーブルに対して前記実績情報または前記入力情報を入力するとともに、他方の管理者に対して前記実績情報が反映された他の前記タスク管理テーブルまたは前記実績情報の変遷を示す情報を提示する機能と、
を前記コンピュータに実行させるための請求項7または請求項8に記載のプログラム。 - コンピュータにより工事を管理する工事管理装置であって、
装置筐体と、
二以上のタスク情報が格納されたデータベースを備える記憶部と、
前記データベース内に対応する機器情報、管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方を関連付けて記録された全てのタスク情報の中から、入力もしくは設定された前記機器情報、前記管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方に基づいて、前記管理機能ごとに管理対象として特定したタスク情報を抽出し、該タスク情報を前記管理機能に基づいて格納して二以上のタスク管理テーブルを作成する情報処理部と、
特定の前記タスク管理テーブルにタスクごとの実績情報を入力する情報入力部と、
を備え、前記情報処理部が、前記情報入力部から取得した前記実績情報を他の前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上に反映させることを特徴とする工事管理装置。 - 請求項7ないし請求項9の何れかの請求項に記載のプログラムを格納する記録媒体。
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