JP7410408B2 - 隅肉溶接継手を備えた溶接構造体の製造方法及び隅肉溶接継手を備えた溶接構造体 - Google Patents

隅肉溶接継手を備えた溶接構造体の製造方法及び隅肉溶接継手を備えた溶接構造体 Download PDF

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本発明は、接合部材の端面を被接合部材の表面に突合わせて、隅肉溶接により接合してなる隅肉溶接継手を備えた溶接構造体の製造方法、及び、この隅肉溶接継手を備えた溶接構造体に関し、詳しくは、接合部材と被接合部材とがいずれも低温用Ni鋼からなり、これらを隅肉溶接により接合する溶接構造体の製造方法、及び、これによって得られた隅肉溶接継手を備えた溶接構造体に関する。
液化温度が-162℃である液化天然ガス(LNG)は、クリーンなエネルギーとして知られており、環境問題への取り組みなどから、その需要は益々増加する傾向にある。このようなLNGを蓄える貯蔵タンクやLNGを輸送するLNGタンカーでは、一般に、極低温での靱性を確保するために、6~9%程度のNiが添加された低温用Ni鋼が用いられる。同様に、LNG燃料のタンクや、エタン、エチレン、液化石油ガス(LPG)を輸送する船舶においても低温用Ni鋼が使用されている。
このような低温用Ni鋼の溶接では、溶接金属の極低温での強度と靱性確保のために、溶接材料としては、Niを50%以上含有したNi基合金(高Ni合金)が用いられ、また、その溶接方法としては、ティグ(TIG)溶接やサブマージアーク溶接(SAW)やシールドメタルアーク溶接(SMAW)が一般に採用されている(例えば特許文献1参照)。このような溶接材料の使用については、Ni量が高いNi基合金はオーステナイト組織を有することから、これが極低温において安定であり、脆性破壊を起こし難いためである。
一方で、例えば、船舶での輸送や燃料貯蔵のためのLNGタンク等では、リブのような数多くの補剛材を内部に設けて強度の確保を図る必要があり、これらの補剛材の接合では主に隅肉溶接が用いられている。隅肉溶接は地上タンクにおいてもしばしば用いられる。
ところが、板厚が比較的薄い鋼板に対してリブのような補剛材を突合わせて隅肉溶接を適用した場合、得られる隅肉溶接継手には角変形と呼ばれる溶接歪みが生じ、例えば船舶の分野では“やせ馬”と称されるような溶接変形が発現して、外観上での問題や安全上での問題が生じてしまう。このような変形を修正する方法として、一般には、鋼板の表面を加熱・冷却する線状加熱が知られているが、低温用Ni鋼では、線状加熱により鋼材の靭性が低下するおそれがあることから、線状加熱の適用が難しく、このような溶接歪がしばしば問題になる。
特開2015-123457号公報
そこで、本発明者らは、板厚が比較的薄い低温用Ni鋼の隅肉溶接における溶接歪みの問題(いわゆる“やせ馬”の問題)を解消するための手段について鋭意検討した結果、レーザビームを照射して母材を溶融させながら通電加熱した溶接ワイヤを供給するホットワイヤ・レーザ複合溶接を採用することで、得られる隅肉溶接継手の溶接歪みを抑えて、外観に優れて、安全上でも信頼性を有する溶接構造体が得られるようになることを見出し、本発明を完成させた。
したがって、本発明の目的は、板厚が比較的薄い低温用Ni鋼を母材とする隅肉溶接において、溶接歪みを抑えて外観上で優れて、安全上でも信頼性を有する隅肉溶接継手を備えた溶接構造体を製造する方法を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、溶接歪みを抑えて外観上で優れて、安全上でも信頼性を有する隅肉溶接継手を備えた溶接構造体を提供することにある。
すなわち、本発明の要旨は次のとおりである。
(1)接合部材の端面を被接合部材の表面に突合わせて、これら接合部材と被接合部材からなる母材を隅肉溶接により接合してなる隅肉溶接継手を備えた溶接構造体の製造方法であって、
前記被接合部材は、板厚が4~50mmであり、
前記接合部材及び前記被接合部材は、それぞれのその化学組成が、質量%で、
C:0.03~0.10%、
Si:0.01~0.5%、
Mn:0.3~1.5%、
Ni:5~10%、
P:0.015%以下、
S:0.003%以下、
Al:0.005~0.08%、
B:0.001%以下、
Ti:0.010%以下、
Nb:0.010%以下、
V:0.010%以下、
N:0.010%以下、
O:0.005%以下、
Cu:1.0%以下、
Cr:1.0%以下、
Mo:1.0%以下、
残部:Fe及び不純物;
であり、
これらの被接合部材と接合部材とを突合わせた母材の溶接線に沿って移動しながらレーザビームを照射すると共に、通電加熱した溶接材料を供給して隅肉溶接継手を得るホットワイヤ・レーザ複合溶接により、該隅肉溶接継手における溶接脚長が3mm以上であり、かつ、該隅肉溶接継手を構成する溶接金属での前記母材による希釈率を20%以下にすることを特徴とする、隅肉溶接継手を備えた溶接構造体の製造方法。
(2)前記ホットワイヤ・レーザ複合溶接に用いる溶接材料は、線膨張係数が15×10-6/℃以下である、(1)に記載の溶接構造体の製造方法。
(3)前記接合部材は、板厚が4~50mmである、(1)又は(2)に記載の溶接構造体の製造方法。
(4)前記ホットワイヤ・レーザ複合溶接における溶接条件として、エネルギー密度を300W/mm以下とする、(1)~(3)のいずれかに記載の溶接構造体の製造方法。
(5)接合部材の端面を被接合部材の表面に突合わせて、これら接合部材と被接合部材からなる母材を隅肉溶接により接合してなる隅肉溶接継手を備えた溶接構造体であって、
前記被接合部材は、板厚が4~50mmであり、
前記接合部材及び前記被接合部材は、それぞれの化学組成が、質量%で、
C:0.03~0.10%、
Si:0.01~0.5%、
Mn:0.3~1.5%、
Ni:5~10%、
P:0.015%以下、
S:0.003%以下、
Al:0.005~0.08%、
B:0.001%以下、
Ti:0.010%以下、
Nb:0.010%以下、
V:0.010%以下、
N:0.010%以下、
O:0.005%以下、
Cu:1.0%以下、
Cr:1.0%以下、
Mo:1.0%以下、
残部:Fe及び不純物;
であり、
前記隅肉溶接継手における溶接脚長が3mm以上であり、かつ、該隅肉溶接継手を構成する溶接金属での前記母材による希釈率が20%以下であることを特徴とする、隅肉溶接継手を備えた溶接構造体。
本発明によれば、板厚が比較的薄い低温用Ni鋼を母材とする隅肉溶接において、溶接歪みを抑えて外観上で優れて、安全上でも信頼性を有して高品質の隅肉溶接継手を備えた溶接構造体を得ることができるようになる。
図1は、試験例1に係る溶接構造体について説明するための模式図であって、(1)は被接合部材Aに接合部材Bを突合わせる様子を示す斜視説明図であり、(2)は溶接後の状態を示す正面模式図である。 図2は、試験例1の溶接構造体から作製したマクロ断面試験片の一方の溶接金属の様子を説明するための断面模式図である。
以下、本発明について詳しく説明する。
先ず、本発明における溶接継手の製造方法では、溶接手段として、レーザビームを照射して母材を溶融させながら、通電加熱した溶接材料を供給して溶接継手を得るホットワイヤ・レーザ複合溶接を採用する。このホットワイヤ・レーザ複合溶接は、溶接材料である溶接ワイヤを溶融温度付近まで加熱して挿入するホットワイヤシステムとレーザ熱源とを組み合わせた溶接法であり、レーザ熱源をホットワイヤシステムと併用することで、開先精度に対する裕度が小さく、しかも、継手の特性に対する母材成分の影響が大きいといったレーザ熱源を利用したレーザ溶接の短所を補いつつ、ホットワイヤから供給される溶着金属が融点直下まで加熱されることから、エネルギー密度の低いレーザビームの照射でも、十分な溶融金属を形成することができる。
このようなホットワイヤ・レーザ複合溶接の特徴が、接合部材の端面を被接合部材の表面に突合わせて、これら接合部材と被接合部材からなる母材を隅肉溶接する際に有利に作用する。つまり、ホットワイヤ・レーザ複合溶接によれば、母材溶融が抑えられることから、溶接歪みの発生や溶接変形を防ぐことができ、いわゆる“やせ馬”対策とされる溶接後の線状加熱を行わなくても、溶接歪みや溶接変形の抑制された隅肉溶接継手を備えた溶接構造体を得ることができる。
ここで、本発明においては、LNGやLPGのタンク、タンカー等の溶接構造体を想定したときに、この溶接構造体が十分な強度を確保できることを前提として、隅肉溶接継手における溶接脚長を3mm以上としており、このときにおける溶接金属での母材による希釈率(母材希釈率)を規定する。特に、溶接部の強度確保を考慮すれば、好ましい溶接脚長は4mm以上である。この溶接脚長について、技術的な観点からその上限は特に制限されないが、隅肉溶接継手として必要な接合強度と作業負担等との兼ね合いを考慮した経済的な観点から、本発明における溶接脚長の[実質的な]上限値は接合部材の板厚の2倍以内を目安にすることができる。なかでも、後述するように汎用される接合部材の板厚(10~25mm)を考慮した場合、隅肉溶接継手としての強度確保として、生産性を考慮すると溶接脚長は最大10mmで充分であるとも言える。なお、本発明では、接合部材の端面を被接合部材の表面に突合わせて隅肉溶接した隅肉溶接継手において、接合部材側での脚長(L1)と被接合部材側での脚長(L2)とを足し合わせて1/2にした溶接脚長〔(L1+L2)/2〕を規定するものとする。
そして、本発明においては、接合部材の端面を被接合部材の表面に突合わせて、これら接合部材と被接合部材からなる母材を隅肉溶接により接合してなる隅肉溶接継手を得る際に、これらの母材の溶融を抑える観点から、上述した溶接脚長を前提として、隅肉溶接継手を構成する溶接金属での母材による希釈率(母材希釈率)が20%以下、好ましくは15%以下となるようにする。また、より確実に接合強度を確保する観点から、溶接金属での母材による希釈率は3%以上であるのがよい。この母材希釈率を20%以下にすることで、LNGタンカー等の溶接構造体における隅肉溶接で、溶接後の線状加熱を不要にしても溶接変形を抑えることができるようになる。また、上記のような溶接脚長を確保しつつ、母材希釈率を規定値以下に低減するには、ホットワイヤ・レーザ複合溶接の適用が不可欠である。なお、本発明で言う母材による希釈率(母材希釈率)は、下記の式(i)より求められるものである。
母材希釈率(%)=([溶接金属における母材の溶融面積]/[溶接金属全体の面積])×100 ・・・(i)
また、本発明においては、LNGやLPGの貯蔵タンクや燃料タンク等の溶接構造体を得る際に、隅肉溶接が適用される板骨構造材においてパネル材等に汎用される観点から、被接合部材の板厚は4~50mmであり、なかでも好適には10~25mmである。一方で、これらのタンク等の溶接構造体においてリブやスティフナーのような補剛材など、接合部材の板厚は特に制限されないが、好適には4~50mmであるのがよく、より好適には10~25mmである。なお、上記で挙げたリブやスティフナー等の接合部材は、船舶の分野で言うような“やせ馬”の現象が顕著に現れるものとしての代表例であり、本発明における溶接構造体を形成する被接合部材はこれらに制限されない。
このような接合部材と被接合部材について、本発明では、所定の化学組成を有する低温用Ni鋼を用いる。この低温用Ni鋼の化学組成を特定する理由については、以下に説明するとおりである。なお、これらの説明における「%」は、特に断りがない限り「質量%」を表す。
(C:0.03~0.10%)
Cは、強度確保の観点から0.03%以上含有させる必要がある。しかしながら、含有量が多くなり過ぎると靱性の低下をきたすことから、その上限は0.10%とする。好ましくは、Cの含有量は0.04%以上0.07%以下であるのがよい。
(Si:0.01~0.5%)
Siは脱酸作用を有するほか、強度を向上させる元素であり0.01%以上の含有量が必要である。しかしながら、その含有量が多過ぎると溶接継手靱性などの低下をきたすため、その上限は0.50%であり、好ましくは0.03~0.4%である。
(Mn:0.3~1.5%)
Mnは、強度及び靱性を向上させる元素であり、0.3%以上含有させる必要がある。しかしながら、その含有量が多過ぎると母材およびHAZ分の靱性劣化をきたすことから、その上限は1.5%である。好ましくは0.4~1.2%である。
(Ni:5.0~10.0%)
Niは、強度及び靱性を同時に向上させる作用を有し、低温の液体を貯蔵するためのタンク、なかでも-165℃という極低温のLNGを貯蔵するLNGタンクを製造するための母材に欠かせない元素であり、5.0%以上の含有量が必要である。しかしながら、10.0%を超えて含有させても、その効果は飽和してコストが嵩むばかりである。好ましくは5.5~9.5%である。
(P:0.015%以下)
Pは、鋼に不可避的に含有される不純物元素であり、粒界偏析元素であるためにHAZにおける粒界割れの原因となる。母材の靱性を向上させると共に、溶接金属及びHAZの靱性を向上させ、更には、スラブ中心偏析を低減させるために、Pの含有量は0.015%以下にする。好ましくは0.010%以下である。Pの含有量は0であってもよいが、過度な低減はコストの増加を招くことなどから、0.003%以上とするのが好ましい。なお、Pは鉄鋼材料の製造において不可避的に混入される点で、後述する残部としての不純物と同じであるが、Pは、上記のとおり溶接金属やHAZの靭性を向上させる観点などから、その含有量を別途規定している。
(S:0.003%以下)
Sは、多量に存在する場合、溶接割れ起点となるMnS単体の析出物を生成する。そのため、Sの含有量は0.003%以下にする必要がある。好ましくは0.002%以下である。Sの含有量は0であってもよいが、過度な低減はコストの増加を招くことなどから、0.0002%以上とするのが好ましい。なお、Sは鉄鋼材料の製造において不可避的に混入される点で、後述する残部としての不純物と同じであるが、Sは、上記のとおり溶接割れ抑制の観点から、その含有量を別途規定している。
(Al:0.005~0.08%)
Alは脱酸元素であり、鋼の清浄性を確保するために0.005%以上含有させる必要がある。しかしながら、その含有量が多過ぎると、粗大なAlを生成したり、溶接継手の靱性が低下するため、その上限は0.08%である。好ましくは0.01~0.05%である。
(B:0.001%以下)
Bは、強度を高める作用を有する。すなわち、Bは粒界に偏析して強度改善効果を有する。しかしながら、Bの含有量が0.001%を超えると、靱性が損なわれる。好ましくは0.0005%以下である。Bの含有量は0であってもよいが、上記の作用を発現させるためには0.0003%以上とするのがよい。
(Ti:0.010%以下)
Tiは、炭窒化物の形成を通じて破壊の起点増加による靱性劣化を招くため、0.010%以下に抑制する必要がある。好ましくは0.005%以下である。Tiの含有量は0であってもよいが、Tiは炭窒化物を形成し組織細粒化に寄与することから、このような作用を発現させるためには0.003%以上とするのがよい。
(Nb:0.010%以下)
Nbは、炭窒化物の形成を通じて破壊の起点増加による靱性劣化を招くため、0.010%以下に抑制する必要がある。好ましくは0.005%以下である。Nbの含有量は0であってもよいが、Nbは炭窒化物を形成し組織細粒化に寄与することから、このような作用を発現させるためには0.003%以上とするのがよい。
(V:0.010%以下)
Vは、炭窒化物の形成を通じて破壊の起点増加による靱性劣化を招くため、0.010%以下に抑制する必要がある。好ましくは0.005%以下である。Vの含有量は0であってもよいが、Vは炭窒化物を形成し組織細粒化に寄与することから、このような作用を発現させるためには0.005%以上とするのがよい。
(N:0.010%以下)
Nは不可避的不純物として混入する元素であり、靱性劣化を招く場合があるため0.010%以下に低減する。好ましくは0.006%以下である。Nの含有量は0であってもよいが、過度な低減はコストの増加を招くことなどから、0.002%以上とするのが好ましい。なお、Nは鉄鋼材料の製造において不可避的に混入される点で、後述する残部としての不可避不純物と同じであるが、Nは、上記のとおり靱性劣化抑制の観点から、その含有量を別途規定している。
(O:0.005%以下)
Oは、酸化物の形成を通じて靱性劣化を招くため、0.005%以下とする必要がある。好ましくは0.003%以下である。Oの含有量は0であってもよいが、過度な低減はコストの増加を招くことなどから、0.001%以上とするのが好ましい。なお、Oは鉄鋼材料の製造において不可避的に混入される点で、後述する残部としての不可避不純物と同じであるが、Oは、上記のとおり靱性劣化抑制の観点から、その含有量を別途規定している。
(Cu:1.0%以下)
Cuは、強度を高める作用を有する。しかしながら、その含有量が1.0%を超えるとHAZの靱性低下を招く。好ましくは0.5%以下である。Cuの含有量は0であってもよいが、上記の作用を発現させるためには0.02%以上とするのがよい。
(Cr:1.0%以下)
Crは、強度を高める作用を有する。しかしながら、その含有量が1.0%を超えるとHAZの靱性低下を招く。好ましくは0.8%以下である。Crの含有量は0であってもよいが、上記の作用を発現させるためには0.02%以上とするのがよい。
(Mo:1.0%以下)
Moは、強度を高める作用を有する。しかしながら、その含有量が1.0%を超えるとHAZの靱性低下を招く。好ましくは0.5%以下である。Moの含有量は0であってもよいが、上記の作用を発現させるためには0.02%以上とするのがよい。
上記成分の残部は、鉄(Fe)及び不純物である。ここで、「不純物」とは、鋼を工業的に製造する際に、鉱石やスクラップ等のような原料を始めとして、製造工程の種々の要因によって混入する成分であって、本発明に悪影響を与えない範囲で許容されるものを意味する。
また、本発明において、溶接変形の低減には、上述したような隅肉溶接継手における溶接脚長の制御や母材希釈率の制御に加えて、溶接材料であるホットワイヤ・レーザ複合溶接に用いる溶接ワイヤについても考慮するのがよい。なかでも、溶接金属の熱膨張を抑制することと、溶接金属の熱膨張量を鋼材である低Ni鋼板と近い値とする必要がある。線膨張は凝固から室温までの値が影響するが、特に室温から300℃の間での線膨張係率が重要であることから、好ましくは、線膨張係数が15×10-6/℃以下である溶接ワイヤを使用するのがよい。
このようなこのような溶接ワイヤとしては、ホットワイヤ・レーザ複合溶接において通電加熱しながら供給することができればよく、一般に低温用Ni鋼の溶接で用いられるような高Ni合金溶接ワイヤを用いてよい。すなわち、Ni量が高いNi合金はオーステナイト組織を有して、これが極低温において安定であり、脆性破壊を起こし難い。そのため、例えば、質量割合でNiを50%以上、好ましくは55~80%含有するオーステナイト構造を有したNi基合金(高Ni合金)を用いるようにするのがよい。このように高Ni合金の溶接ワイヤからなり、しかも、ホットワイヤ・レーザ複合溶接で用いることができて、線膨張係数が15×10-6/℃以下である溶接ワイヤについて、市販品の例としては、NITTETSU FILLER196(以上、日鉄溶接工業社製商品名)、TGS-709S(以上、神戸製鋼社製商品名)等を挙げることができる。一方で、上記の高Ni合金以外にも、共金系(9~15%Ni)材料等も使用可能である。
また、本発明において、ホットワイヤ・レーザ複合溶接については、レーザビームを照射して母材を溶融すると共に、母材との間で溶接ワイヤに通電してホットワイヤとし、この通電加熱した溶接ワイヤを母材の溶融部分に供給して、溶融した母材と溶接ワイヤからなる溶融プールを形成しながらレーザビームを移動させて、隅肉溶接継手を得るようにすればよく、公知の方法と同様にすることができる。その際、角変形抑制に必要な脚長の確保と母材希釈の低減を両立するには、エネルギー密度の制御が有効であることから、ホットワイヤ・レーザ複合溶接における溶接条件として、好ましくは、エネルギー密度を300W/mm以下にするのがよい。ここで、エネルギー密度とは、レーザ溶接における出力(kW)を溶接時のスポット面積(mm2)で割った値である。スポットの形状は円形、矩形等が一般に用いられるが、形状によらずエネルギー密度にて制御可能である。
次に、実施例に基づいて本発明について説明するが、本発明はこれらの内容に制限されるものではない。
(試験例1)
表1に示す化学成分及び機械特性等を有した発明例1~10、比較例1~21に係る板厚6~50mmの鋼板(低温用Ni鋼)を母材(被接合部材及び接合部材)として使用した。鋼板は焼入焼戻し(QT)若しくは熱加工制御圧延後焼戻し(TMCT)で製造した。このうち、QTは、鋳片を1000~1200℃に加熱した後、所定の寸法に圧延して冷却後、更に800~900℃に加熱して焼き入れした後に、更にまた560~600℃に加熱して焼戻しを行った。TMCTについては900~1200℃に加熱した後、700℃以上の温度で制御圧延を完了して冷却後、560~600℃に加熱して焼戻しを行った。QT、TMCTともに、必要に応じて焼き入れ前に605~750℃の中間熱処理を行った。この試験例1では、各符号において被接合部材と接合部材を形成する鋼板の化学組成及びその製法は同じであり、板厚は被接合部材と接合部材とで変えているが、被接合部材の寸法については幅300mm×長さ500mmであり、接合部材の寸法は幅150mm×長さ500mmである。なお、表1に示した各鋼板の化学組成は、それぞれの化学成分の残部がFe及び不純物である。
また、これらの鋼板の機械特性として、鋼板の引張特性については、板厚(T)が16mm以下の鋼板ではJIS Z2241:2011-5号試験片を全厚にて圧延方向と垂直方向に採取し、板厚(T)が16mmを超える鋼板ではJIS Z2241:2011-4号試験片を板厚1/4の位置(1/4t)から圧延方向と垂直方向に採取して、それぞれ室温にて試験して引張強さ(TS)を求めた。更に、鋼板の衝撃特性については、全ての鋼板において板厚1/4の位置(1/4t)の位置、及び、圧延方向と並行に、JIS Z2242:2018に規定された2mmVノッチシャルピー試験片を採取し、-196℃の温度でシャルピー衝撃試験を実施して、吸収エネルギー値(vE-196℃)を求めた。また、鋼板の線膨張率は、JIS Z2285:2003に規定の「金属材料の線膨張係数の測定方法」に従い測定した。測定温度は20℃から300℃までとし、その平均値を用いた。線膨張率が15×10-6/℃以下を”○”とし、15×10-6/℃超えを”×”と判定した。なお、これらの機械特性については、試験例1の各符号において被接合部材で評価しており、その結果を表1で示している。
Figure 0007410408000001
隅肉溶接継手については、表1で示した被接合部材と接合部材を用いて、図1(1)に示したように、接合部材Bの長さ方向の端面を被接合部材Aの幅方向中央でその表面に突合わせて、接合部材Bを垂直プレートとし、被接合部材Aを水平プレートとして、これら接合部材Bと被接合部材Aからなる母材を隅肉溶接により接合する試験例1に係る溶接試験を行った。
この溶接試験において、溶接材料としては、JIS Z3332:2007に規定されるYGT9NI-2相当のニッケル(Ni)基合金ワイヤ(φ1.2mm)を使用し、ホットワイヤ・レーザ複合溶接で通電加熱する溶接ワイヤとして、表2に示す溶接条件で隅肉溶接継手を作製した。ホットワイヤ・レーザ複合溶接では、レーザ溶接機とホットワイヤ用溶接電源を使用した。そして、図1(1)に示したように、各被接合部材Aに対してそれぞれ接合部材Bを突合わせて、図1(2)のように、接合部材Bの両側2か所で溶接長が500mmの隅肉溶接を1パスで行って、各被接合部材Aと接合部材Bとの組み合わせからなる試験用の溶接構造体を得た。その際、ホットワイヤ溶接はワイヤ加熱電流100~400A、ワイヤ供給速度は2~30m/min.とした。レーザ溶接におけるパラメータとして溶接速度0.2~2.0m/min.、レーザ出力3~20kWとし、溶接スポット径を調整することでエネルギー密度の制御を行った。また、シールドガスはAr(流量30L/min.)を用いた。
Figure 0007410408000002
上記のようにして得られた試験用溶接構造体について、先ずは、次のようにして角変形量Dを算出した。すなわち、2か所に隅肉溶接を行って室温まで放冷した後、図1(2)に示したように、その試験用溶接構造体における被接合部材Aの接合部材Bを挟んだ幅方向片側を平らな面に沿うように載置して、この平らな面を基準面としたときに、被接合部材Aの接合部材Bを挟んだ幅方向逆片側の浮き上がり量について、基準面からその幅方向逆片側先端までの高さd1を求めた。そして、その基準面に沿った被接合部材Aの幅方向逆片側の長さをd2として、これらをもとに下記の式(ii)から角変形量Dを算出して、角変形量Dが5mm以下であれば合格(〇)とし、角変形量Dが5mm超であれば不合格(×)として判定した。結果を表2に示す。
D(mm)=〔d1(mm)×400(mm)〕/d2(mm) ・・・(ii)
次に、上記で得られた試験用溶接構造体について、長手方向における溶接長の中央位置(試験用溶接構造体の長さ方向の両端からそれぞれ250mmの位置)でマクロ断面試験片を作製して、溶接脚長を求めた。その際、図2に示したように、2か所に形成された溶接金属Cのうち、一方の溶接金属Cについて光学顕微鏡により撮影した画像により接合部材B側での脚長(L1)と被接合部材A側での脚長(L2)とを測定して、これらを足し合わせて1/2にしたものを溶接脚長〔(L1+L2)/2〕とした。一方で、溶接脚長を求めた溶接金属Cについて、光学顕微鏡により撮影した画像により溶接金属全体の面積(S1+S2)、及び溶接金属における母材(被接合部材A及び接合部材B)の溶融面積(S2)を求めて、先の式(i)に基づき母材希釈率を算出した。結果を表2にまとめて示す。
なお、溶接材料の線膨張率は、溶接金属の中央よりφ5mm×15mmの試験片を採取して、JIS Z2285:2003に規定の「金属材料の線膨張係数の測定方法」に従い測定した。測定温度は20℃から300℃までとし、その平均値を用いた。線膨張率が15×10-6/℃以下を”○”とし、15×10-6/℃超えを”×”と判定した。結果は表2に示したとおりである。
また、得られた溶接継手の衝撃特性を評価するために、前述のホットワイヤ・レーザ複合溶接での溶接条件と同様にして、隅肉溶接と同じ板厚の被接合部材A同士を突き合わせて、20°のV開先突合せ継手を作製し、母材である鋼板(被接合部材A)の板厚1/4の位置(1/4t)でのボンド部(溶接金属とHAZの厚みの比率が1:1)をノッチ位置としてJIS Z2242:2018に規定された2mmVノッチシャルピー試験片を採取し、-196℃の温度でシャルピー衝撃試験を実施し、吸収エネルギー値を求めた。結果を表2に示す。
以上の結果から分かるように、本発明によれば、板厚が比較的薄い低温用Ni鋼を母材とする隅肉溶接において、溶接歪みを抑えて外観上で優れて、安全上でも信頼性を有して高品質の隅肉溶接継手を備えた溶接構造体を得ることができる。

Claims (5)

  1. 接合部材の端面を被接合部材の表面に突合わせて、これら接合部材と被接合部材からなる母材を隅肉溶接により接合してなる隅肉溶接継手を備えた溶接構造体の製造方法であって、
    前記被接合部材は、板厚が4~50mmであり、
    前記接合部材及び前記被接合部材は、それぞれのその化学組成が、質量%で、
    C:0.03~0.10%、
    Si:0.01~0.5%、
    Mn:0.3~1.5%、
    Ni:5~10%、
    P:0.015%以下、
    S:0.003%以下、
    Al:0.005~0.08%、
    B:0.001%以下、
    Ti:0.010%以下、
    Nb:0.010%以下、
    V:0.010%以下、
    N:0.010%以下、
    O:0.005%以下、
    Cu:1.0%以下、
    Cr:1.0%以下、
    Mo:1.0%以下、
    残部:Fe及び不純物;
    であり、
    これらの被接合部材と接合部材とを突合わせた母材の溶接線に沿って移動しながらレーザビームを照射すると共に、通電加熱した溶接材料を供給して隅肉溶接継手を得るホットワイヤ・レーザ複合溶接により、該隅肉溶接継手における溶接脚長が3mm以上であり、かつ、該隅肉溶接継手を構成する溶接金属での前記母材による希釈率を20%以下にすることを特徴とする、隅肉溶接継手を備えた溶接構造体の製造方法。
  2. 前記ホットワイヤ・レーザ複合溶接に用いる溶接材料は、線膨張係数が15×10-6/℃以下である、請求項1に記載の溶接構造体の製造方法。
  3. 前記接合部材は、板厚が4~50mmである、請求項1又は2に記載の溶接構造体の製造方法。
  4. 前記ホットワイヤ・レーザ複合溶接における溶接条件として、エネルギー密度を300W/mm以下とする、請求項1~3のいずれかに記載の溶接構造体の製造方法。
  5. 接合部材の端面を被接合部材の表面に突合わせて、これら接合部材と被接合部材からなる母材を隅肉溶接により接合してなる隅肉溶接継手を備えた溶接構造体であって、
    前記被接合部材は、板厚が4~50mmであり、
    前記接合部材及び前記被接合部材は、それぞれの化学組成が、質量%で、
    C:0.03~0.10%、
    Si:0.01~0.5%、
    Mn:0.3~1.5%、
    Ni:5~10%、
    P:0.015%以下、
    S:0.003%以下、
    Al:0.005~0.08%、
    B:0.001%以下、
    Ti:0.010%以下、
    Nb:0.010%以下、
    V:0.010%以下、
    N:0.010%以下、
    O:0.005%以下、
    Cu:1.0%以下、
    Cr:1.0%以下、
    Mo:1.0%以下、
    残部:Fe及び不純物;
    であり、
    前記隅肉溶接継手における溶接脚長が3mm以上であり、かつ、該隅肉溶接継手を構成する溶接金属での前記母材による希釈率が20%以下であることを特徴とする、隅肉溶接継手を備えた溶接構造体。
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