JP7409041B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現像ローラを感光ドラムから離間させることが可能な画像形成装置に関する。
現像カートリッジの消耗を抑制するため、適宜なタイミングで現像ローラを感光ドラムに対して圧接・離間させることができる画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2015-069095号公報
ところで、感光ドラムを圧接・離間させるためにモータからの駆動力を伝えるギヤ列が用いられる。ギヤ列には各ギヤ間にバックラッシがあるため、例えば、現像ローラを離間位置から接触位置に移動させるときにギヤの噛み合いが反転し、バックラッシの分だけギヤが空転して衝突音が発生することがある。
そこで、本発明は、現像ローラを離間位置から接触位置に移動させるときに発生する衝突音を抑制することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、モータと、感光ドラムと、感光ドラムに接触する接触位置と感光ドラムから離間する離間位置との間で移動可能な現像ローラと、モータから駆動力を受けることで、現像ローラを接触位置と離間位置との間で移動させる離間機構と、を備える。
離間機構は、回転軸線周りに回転するカムギヤであって、モータからの駆動力を受けるギヤ部と端面カムとを有するカムギヤと、端面カムと接触することで回転軸線方向にスライド移動可能なカムフォロワであって、現像ローラを離間位置に位置させる第1位置と現像ローラを接触位置に位置させる第2位置とに移動可能なカムフォロワと、カムフォロワを端面カムに押し付けるバネと、を有する。端面カムは、カムフォロワを第1位置に支持する第1面と、カムフォロワが第2位置に位置するのを許容する第2面と、カムフォロワを第2面から第1面へ案内する第1傾斜面と、カムフォロワを第1面から第2面へ案内する第2傾斜面と、を有する。第2傾斜面は、第1面に対して傾いた急斜面と、急斜面と第1面を繋ぎ、第1面に対する傾きが急斜面よりも傾きが小さい緩斜面と、を有する。
このような構成によれば、カムフォロワを第1面から第2面に案内する第2傾斜面が急斜面よりもカムフォロワをゆっくり案内する緩斜面から始まるので、現像ローラを離間位置から接触位置に移動させるときに発生する衝突音を抑制することができる。
前記した画像形成装置において、前記カムギヤの回転方向において緩斜面が設けられた範囲の角度A1は、前記カムギヤの回転方向において急斜面が設けられた範囲の角度A2より小さい構成であってもよい。
これによれば、緩斜面よりも急斜面の方が広い範囲に配置されているので、緩斜面よりも急斜面の方が狭い範囲に配置されている場合に比べて、カムフォロワを第1面から第2面に短い時間で案内することができる。
また、前記カムギヤの回転方向において緩斜面が設けられた範囲の角度A1は、前記カムギヤの回転方向において急斜面が設けられた範囲の角度A2の1/4以下である構成としてもよい。
また、緩斜面と第1面がなす角度は、15~25°であり、急斜面と第1面がなす角度は、30~40°である構成としてもよい。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、モータと、感光ドラムと、感光ドラムに接触する接触位置と感光ドラムから離間する離間位置との間で移動可能な現像ローラと、モータから駆動力を受けることで、現像ローラを接触位置と離間位置との間で移動させる離間機構と、を備える。
離間機構は、回転軸線周りに回転するカムギヤであって、モータからの駆動力を受けるギヤ部と端面カムとを有するカムギヤと、端面カムと接触することで回転軸線方向にスライド移動可能なカムフォロワであって、現像ローラを離間位置に位置させる第1位置と現像ローラを接触位置に位置させる第2位置とに移動可能なカムフォロワと、カムフォロワを端面カムに押し付けるバネと、を有する。端面カムは、カムフォロワを第1位置に支持する第1面と、カムフォロワが第2位置に位置するのを許容する第2面と、カムフォロワを第1面から第2面へ案内する第1傾斜面と、カムフォロワを第2面から第1面へ案内する第2傾斜面と、を有する。第2傾斜面の第1面側から所定の範囲内にカムフォロワが接触しているときのカムギヤの単位回転角度あたりのカムフォロワの回転軸線方向の移動量は、第2傾斜面の第1面側から所定の範囲外にカムフォロワが接触しているときのカムギヤの単位回転角度あたりのカムフォロワの回転軸線方向の移動量より小さい。
このような構成によれば、第1傾斜面の第1面側から所定の範囲内におけるカムフォロワの回転軸線方向の移動量は、第1傾斜面の第1面から所定の範囲外における単位回転角度あたりのカムフォロワの回転軸線方向の移動量より小さいので、カムギヤのギヤ部のバックラッシによって発生する衝突音を抑制することができる。
前記した画像形成装置において、回転軸線は、現像ローラの回転軸と平行である構成としてもよい。
また、カムギヤは、ポリアセタール樹脂からなる構成としてもよい。
これによれば、カムギヤの衝突音を抑制することができる。
本発明によれば、現像ローラを離間位置から接触位置に移動させるときにバックラッシによって発生する衝突音を抑制することができる。
実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 ドロワ、カムギヤおよびカムフォロワの斜視図である。 現像カートリッジの斜視図(a)と、側面図(b)である。 スライド部材を説明する、現像カートリッジの周辺を上から見た模式図であり、カムフォロワが第2位置に位置するとき(a)と第1位置に位置するとき(b)を示す。 ドロワのサイドフレームの内面(現像カートリッジ側)を示す図である。 駆動伝達機構を軸方向に沿って左側から見た図である。 駆動伝達機構を右上から見た斜視図である。 駆動伝達機構を軸方向に沿って右側から見た図である。 カムギヤの斜視図である。 カムギヤを軸線方向から見た図である。 カムギヤの端面カムの高さと回転方向における角度との関係を示すグラフである。 カムギヤの回転につれてカムフォロワがスライド移動する作用を説明する図であり、カムフォロワが第2面に接触した状態を示す図(a)と、カムフォロワが第1傾斜面に接触した状態を示す図(b)と、カムフォロワが第1面に接触した状態を示す図(c)と、カムフォロワが緩斜面に接触した状態を示す図(d)と、カムフォロワが急斜面に接触した状態を示す図(e)である。 第2斜面の他の形態を示す図(a),(b)である。
図1に示すように、実施形態に係る画像形成装置1は、カラープリンタであり、筐体10と、カバー11と、シート供給部20と、画像形成部30と、制御部2と、モータ3と、を主に備えている。なお、本明細書において、便宜上、前後等の方向は、シートトレイ21が引き出される図1の左を前として説明する。すなわち、図1の左側を前、右側を後、上下をそのまま上下とし、図1の紙面手前側を右、紙面奥側を左とする。
筐体10は、前側に、第1開口10Aを有する。カバー11は、実線で示した第1開口10Aを閉鎖する閉鎖位置と、仮想線で示した第1開口10Aを開放する開放位置との間で移動可能である。筐体10には、図示しないカバー11の開閉状態を検出するカバーセンサが設けられており、制御部2は、カバーセンサの信号に基づいて、カバー11の開閉状態を判定することが可能である。
シート供給部20は、筐体10内の下部に設けられ、シートSを収容するシートトレイ21と、シートトレイ21からシートSを画像形成部30に供給する供給機構22とを備えている。シートトレイ21は筐体10から図1の左側に引き出して取り外し可能に構成されている。供給機構22は、筐体10内の前部に設けられ、給紙ローラ23と、分離ローラ24と、分離パッド25と、レジストレーションローラ27とを備えている。本明細書のシートSは、画像形成装置1が画像を形成することができる媒体であって、普通紙、封筒、葉書、薄紙、厚紙、光沢紙、樹脂シート、シール等を含む。
シート供給部20では、シートトレイ21内のシートSが給紙ローラ23により送り出された後、分離ローラ24と分離パッド25との間でシートSが1枚ずつに分離される。その後、シートSは、回転が停止した状態のレジストレーションローラ27によって先端位置が規制された後、レジストレーションローラ27が回転することで画像形成部30に供給される。
画像形成部30は、露光装置40と、複数の感光ドラム50を有するドロワ90(図2参照)と、複数の現像カートリッジ60と、搬送装置70と、定着器80とを備えている。
露光装置40は、図示しないレーザダイオード、偏向器、レンズおよびミラーを有している。露光装置40は、複数の感光ドラム50を露光する複数のレーザ光を発して、感光ドラム50の表面を走査するように構成されている。
感光ドラム50は、イエローに対応した第1感光ドラム50Yと、マゼンタに対応した第2感光ドラム50Mと、シアンに対応した第3感光ドラム50Cと、ブラックに対応した第4感光ドラム50Kとを含む。なお、本明細書および図面において、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色に対応して設けられている部材には、色を区別して示す場合に、それぞれ、Y,M,C,Kを付して示す。一方、色を区別しないで説明する場合には、符号にY,M,C,Kを付さず、名称も第1、第2などを省略する。
現像カートリッジ60は、各感光ドラム50に対応して設けられている。具体的には、現像カートリッジ60は、第1感光ドラム50Yにトナーを供給する第1現像ローラ61Yを有する第1現像カートリッジ60Yと、第2感光ドラム50Mにトナーを供給する第2現像ローラ61Mを有する第2現像カートリッジ60Mと、第3感光ドラム50Cにトナーを供給する第3現像ローラ61Cを有する第3現像カートリッジ60Cと、第4感光ドラム50Kにトナーを供給する第4現像ローラ61Kを有する第4現像カートリッジ60Kとを含む。
第1現像ローラ61Y、第2現像ローラ61M、第3現像ローラ61Cおよび第4現像ローラ61Kは、シートSの移動方向の上流側から下流側に向かってこの順に配置されている。
各現像カートリッジ60は、図1に実線で示した、現像ローラ61が対応する感光ドラム50に接触する接触位置と、図1に仮想線で示した、現像ローラ61が対応する感光ドラム50から離間する離間位置との間で移動可能である。
図2に示すように、感光ドラム50は、ドロワ90に回転可能に支持されている。また、ドロワ90は、第1現像カートリッジ60Y、第2現像カートリッジ60M、第3現像カートリッジ60Cおよび第4現像カートリッジ60Kを着脱可能に支持する。ドロワ90は、筐体10のカバー11(図1参照)を開くことで形成される第1開口10Aを通って、筐体10に対して着脱可能である。ドロワ90は、感光ドラム50の軸方向に離れて配置された、側壁の一例である一対のサイドフレーム91と、一対のサイドフレーム91の前部同士を連結する連結フレーム92と、一対のサイドフレーム91の後部同士を連結する連結フレーム93とを備える。一対のサイドフレーム91は、右側のサイドフレーム91Rと、左側のサイドフレーム91Lとを含む。ドロワ90には、各感光ドラム50に対向して配置された、感光ドラム50を帯電させるための帯電器52(図1参照)が設けられている。
詳細な構造の図示は省略するが、一対のサイドフレーム91は、感光ドラム50の端部を支持する。また、一方のサイドフレーム91、ここでは、左側のサイドフレーム91Lは、第2開口91Aを有する。第2開口91Aは、サイドフレーム91Lの上縁に、下方に凹む切欠として形成されている。これにより、第2開口91Aは、サイドフレーム91Lを左右に貫通しており、後述するカムフォロワ170が入ることが可能になっている。
画像形成装置1は、第1現像ローラ61Y、第2現像ローラ61M、第3現像ローラ61Cおよび第4現像ローラ61Kを、複数の感光ドラム50のうち対応する感光ドラム50に接触する接触位置と、当該感光ドラム50から離間した離間位置との間で移動させる離間機構を有する。離間機構は、第1色、第2色、第3色および第4色のそれぞれに対応して設けられている。
具体的に、各離間機構は、支持軸179と、カムギヤ150(150Y,150M,150C,150K)と、カムフォロワ170と、スライド部材64と、バネ176と、をそれぞれ有する。
支持軸179は、左右に長く延びるシャフトである。支持軸179は、筐体10の図示しないサイドフレームに設けられている。
カムギヤ150は、現像ローラ61の回転軸61X(図1参照)と平行な回転軸線150X回りに回転する。図9に示すように、カムギヤ150は、ギヤ部150Gと、円板部151と、端面カム152と、被検出部154と、を有する。本実施形態では、カムギヤ150は、ポリアセタール樹脂からなる。
ギヤ部150Gは、円板部151の外周に形成されている。ギヤ部150Gは、モータ3からの駆動力を受ける。
円板部151は、略円板形状を有し、支持プレート102(図7参照)に回転可能に支持されている。
端面カム152は、円板部151からカムギヤ150の回転軸線150Xが延びる方向(以下、単に「回転軸線方向」という。)に突出している。端面カム152は、第1面F1と、第2面F2と、第1傾斜面F3と、第2傾斜面F4とを有する。
第1面F1は、円板部151から回転軸線方向に離れて位置し、カムフォロワ170を第1位置に支持する面である。図10、図11には、カムギヤ150の回転方向(以下の説明では、単に「回転方向」ともいう。)において、第1面F1が設けられた範囲の角度をC1として示している。
第2面F2は、第1面F1より円板部151の近くに位置し、カムフォロワ170が第2位置に位置するのを許容する。
第1傾斜面F3は、第1面F1と第2面F2を繋ぐ、第1面F1に対して傾いた面である。第1傾斜面F3は、カムギヤ150の回転につれて、カムフォロワ170を第2面F2から第1面F1へ案内する。図10、図11には、カムギヤ150の回転方向において、第1傾斜面F3が設けられた範囲の角度をB1として示している。
第2傾斜面F4は、第1面F1と第2面F2を繋ぐ、第1面F1に対して傾いた面である。第1傾斜面F3は、カムギヤ150の回転につれて、カムフォロワ170を第1面F1から第2面F2へ案内する。第2傾斜面F4は、急斜面F41と、緩斜面F42とを有する。
急斜面F41は、第1面F1に対して傾いた面であり、急斜面F41と第1面F1がなす角度は、30~40°が望ましく、32~36°がさらに望ましい。本実施形態では、急斜面F41と第1面F1がなす角は、34°である。
緩斜面F42は、急斜面F41と第1面F1を繋ぎ、第1面F1に対する傾きが急斜面F41よりも小さい面である。緩斜面F42と第1面F1がなす角度は、15~25°が望ましく、21~25°がさらに望ましい。本実施形態では、緩斜面F42と第1面F1のなす角は、23°である。
図10に示すように、回転方向において緩斜面F42が設けられた範囲の角度A1は、回転方向において急斜面F41が設けられた範囲の角度A2より小さい。詳しくは、回転方向において緩斜面F42が設けられた範囲の角度A1は、回転方向において急斜面F41が設けられた範囲の角度A2の1/4以下が望ましい。本実施形態では、回転方向において緩斜面F42が設けられた範囲の角度A1は、回転方向において急斜面F41が設けられた範囲の角度A2の1/6~1/5となっている。
ここで、図11に示すように、緩斜面F42は、第2傾斜面F4の第1面F1側から所定の範囲内(角度A1の範囲内)に位置している。これに対し、急斜面F41は、第2傾斜面F4の第1面F1側から所定の範囲外(角度A1の範囲外)に位置している。第2傾斜面F4の第1面F1側から所定の範囲内にカムフォロワ170が接触しているときのカムギヤ150の単位回転角度あたりのカムフォロワ170の回転軸線方向の移動量は、第2傾斜面F4の第1面F1側から所定の範囲外にカムフォロワ170が接触しているときのカムギヤ150の単位回転角度あたりのカムフォロワ170の回転軸線方向の移動量より小さい。
図7に示すように、各カムギヤ150Y,150M,150Cは、端面カム152のカムギヤ150の回転方向の長さがカムギヤ150Yだけが他よりも長い点が異なるだけで、他の構成はほぼ同じである。また、ブラックのカムギヤ150Kは、回転方向に短い端面カム152が2つ設けられている。
筐体10には、ブラックとシアンに対応して、センサの一例としての離間センサ4C,4Kが設けられている。
離間センサ4C,4Kは、カムギヤ150C,150Kの位相の原点を検知可能な位相センサである。離間センサ4C,4Kは、カムギヤ150C,150Kが、第3現像ローラ61C、第4現像ローラ61Kが離間位置にある所定の位相範囲に位置する場合に離間信号を出力し、カムギヤ150C,150Kが所定の位相範囲に位置しない場合に離間信号を出力しない。本実施形態においては、便宜上、離間信号を出力する場合をONと呼び、離間信号を出力しない場合をOFFと呼ぶ。離間信号を出力する場合と出力しない場合は、どちらの電圧が高くても構わない。
離間センサ4C,4Kは、検出光を発する発光部と、発光部からの検出光を受光可能な受光部を有する。離間センサ4C,4Kは、発光部と受光部の間に被検出部154が入って発光部の検出光を遮り、受光部が検出光を受光しないときに、ON信号を制御部2に出力し、発光部と受光部の間から被検出部154が外れて受光部が発光部の検出光を受光したときに、OFF信号を制御部2に出力する。なお、カムギヤ150Y,150Mにも被検出部154と同様の形状が設けられているが、カムギヤ150Y,150Mに対応する離間センサは設けられていないので、これらは、被検出部としては機能しない。
図2に示すように、カムフォロワ170は、支持軸179にスライド可能に支持され、端面カム152と接触することで回転軸線方向にスライドする部材である。具体的に、カムフォロワ170は、カムギヤ150が回転するにつれて端面カム152に案内されて、図4(b)に示す第1位置と、図4(a)に示す第2位置との間でスライド移動可能である。カムフォロワ170が第1位置に位置する場合、現像ローラ61は、離間位置に位置する。カムフォロワ170が第2位置に位置する場合、現像ローラ61は、接触位置に位置する。カムフォロワ170は、スライド軸部171と、接触部172と、バネ掛け部174と、を有する。
図2に示すように、バネ176は、引張バネである。バネ176の一端は、バネ掛け部174に引っ掛けられている。バネ176の他端は、支持プレート102における、バネ掛け部174よりも下の位置に引っ掛けられている。これにより、バネ176は、カムフォロワ170を、支持プレート102に近づく方、すなわち、第1位置から第2位置へ向けて付勢する。このようにして、バネ176は、カムフォロワ170を端面カム152に常に押し付けている。
スライド軸部171は、支持軸179と係合する部分である。接触部172は、スライド軸部171から延出して設けられている。接触部172の、回転軸線方向の端面は、端面カム152に対向し、端面カム152に接触可能である。
図3に示すように、スライド部材64は、現像カートリッジ60のケース63に対して回転軸線方向にスライド移動可能な部材である。スライド部材64は、カムフォロワ170に押圧されることで回転軸線方向にスライド移動可能である。
図4(a),(b)に示すように、スライド部材64は、シャフト191と、第1当接部材192と、第2当接部材193とを備える。第1当接部材192は、シャフト191の一端に固定され、第2当接部材193は、シャフト191の他端に固定されている。
シャフト191は、ケース63に形成された、回転軸線方向に延びる孔に貫通して配置され、ケース63にスライド移動可能に支持されている。
第1当接部材192は、回転軸線方向における端面である押圧面192Aと、回転軸線方向に対して傾斜した斜面192Bとを有する。
押圧面192Aは、カムフォロワ170により押圧される面である。
斜面192Bは、スライド部材64がカムフォロワ170により回転軸線方向に押圧された場合に、ドロワ90の被当接部94に当接して、現像カートリッジ60(60Y,60M,60C,60K)をシートSの移動方向に平行な方向へ向けて付勢し、現像カートリッジ60を移動させる。斜面192Bは、シャフト191の一端から他端に向かうにつれて、第2方向における感光ドラム50から対応する現像ローラ61に向かう方向(前方)に位置するように傾斜している。
第2当接部材193は、第1当接部材192の斜面192Bと同様に傾斜した斜面193Bを有している。斜面193Bもスライド部材64がカムフォロワ170により回転軸線方向に押圧された場合に、ドロワ90の被当接部94に当接して、現像カートリッジ60(60Y,60M,60C,60K)をシートSの移動方向に平行な方向へ向けて付勢し、現像カートリッジ60を移動させる。
第1当接部材192とケース63の間には、スライド部材64を回転軸線方向の一方、ここでは、左側に向けて付勢するバネ194が配置されている。バネ194は、圧縮コイルバネであり、コイル内にシャフト191が通るようにシャフト191の外側に配置されている。バネ194も、現像ローラ61が離間位置にある場合において、カムフォロワ170を端面カム152に押し付けるバネとして機能する。
ドロワ90は、サイドフレーム91R,91Lの上部に、後述するスライド部材64に当接する被当接部94が設けられている。被当接部94は、例えば、感光ドラム50の軸方向と平行な第1方向と、感光ドラム50が並ぶ第2方向との両方に直交する第3方向(上下方向)に沿った軸回りに回転可能なローラからなる。
また、ドロワ90は、各現像カートリッジ60に対応して設けられた、押圧部材95を備えている。押圧部材95は、各現像カートリッジ60ごとに、感光ドラム50の軸方向の両端部に設けられている。押圧部材95は、バネ95A(図4(a),(b)参照)により後方へ向けて付勢されており、ドロワ90に現像カートリッジ60が装着されると、現像カートリッジ60の突起63Dを押圧して、現像ローラ61を対応する感光ドラム50に接触させるようになっている。
図3(a),(b)に示すように、現像カートリッジ60(60Y,60M,60C,60K)は、トナーを収容するケース63と、スライド部材64と、カップリング65を有する。
ケース63は、一方の側面に、回転軸線方向に突出する突出部として、第1突出部63Aおよび第2突出部63Bを有する。
第1突出部63Aは、現像ローラ61の回転軸61Xと同軸に配置され、回転軸線方向に突出している。
第2突出部63Bは、第1突出部63Aから所定距離離れて配置されている。本実施形態では、第2突出部63Bは、第1突出部63Aの上方に配置されている。
第1突出部63Aおよび第2突出部63Bは、ともに、回転軸線方向に平行な軸線周りに回転可能なローラである。
図示は省略するが、ケース63は、他方の側面にも、一方の側面と対称な位置に第1突出部63Aと第2突出部63Bが設けられている。
また、ケース63は、前側の面の上部に、押圧部材95により押圧される突起63Dを有している。突起63Dは、ケース63の、回転軸線方向における両端部に設けられている。
カップリング65は、カップリング軸119(図7、図8参照)と係合して、カップリング軸119から回転駆動力が入力される。
図5に示すように、ドロワ90は、一方のサイドフレーム91Lの内側の面に、支持面としての第1支持面96Aおよび第2支持面96Bを有する。第1支持面96Aおよび第2支持面96Bは、第1現像ローラ61Y、第2現像ローラ61M、第3現像ローラ61Cおよび第4現像ローラ61Kが接触位置から離間位置に移動するときに、第1突出部63Aおよび第2突出部63Bをそれぞれ下から支持する。第1支持面96Aおよび第2支持面96Bは、シートSの移動方向に延びている。
第1支持面96Aは、第1突出部63Aを支持するように配置されている。第1支持面96Aは、現像カートリッジ60をドロワ90に装着するときの現像ローラ61の案内と上下方向の位置決めの機能を兼ねている。
第2支持面96Bは、第2突出部63Bを支持するように第1支持面96Aの上方に配置されている。
図示は省略するが、ドロワ90は、他方のサイドフレーム91Rの内側の面にも、一方のサイドフレーム91Lと左右対称な第1支持面96Aおよび第2支持面96Bを有している。
現像ローラ61が感光ドラム50に接触する接触位置に位置するとき、図5の第1現像カートリッジ60Y、第2現像カートリッジ60Mおよび第3現像カートリッジ60Cのように第1突出部63Aが第1支持面96Aにおける後寄りに位置する。一方、現像ローラ61が感光ドラム50から離間する離間位置に位置するとき、図5の第4現像カートリッジ60Kのように第1突出部63Aが第1支持面96Aにおける前寄りに位置する。
このようにして、離間機構は、第1現像ローラ61Y、第2現像ローラ61M、第3現像ローラ61Cおよび第4現像ローラ61Kを、接触位置から離間位置に移動させるときに、第1現像ローラ61Y、第2現像ローラ61M、第3現像ローラ61Cおよび第4現像ローラ61Kを、シートSの移動方向の下流側から上流側へ向けて移動させる。
図1に戻り、搬送装置70は、シートトレイ21と感光ドラム50との間に設けられている。搬送装置70は、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、無端状のベルトからなる搬送ベルト73と、4つの転写ローラ74とを備えている。搬送ベルト73は、駆動ローラ71と従動ローラ72との間に張設され、外側の面が各感光ドラム50に対向配置されている。各転写ローラ74は、各感光ドラム50との間で搬送ベルト73を挟持するように搬送ベルト73の内側に配置されている。搬送装置70は、上側の外周面にシートSを載せた状態で搬送ベルト73を移動させることでシートSを搬送し、このときに、複数の感光ドラム50のトナー像をシートSに転写する。
定着器80は、感光ドラム50および搬送装置70の後方に設けられている。定着器80は、加熱ローラ81と、加熱ローラ81に対向して配置された加圧ローラ82とを備えている。定着器80の上方には搬送ローラ15が設けられ、搬送ローラ15の上方には排出ローラ16が設けられている。
このように構成される画像形成部30では、まず、各感光ドラム50の表面が、帯電器52により一様に帯電された後、露光装置40から照射される光により露光される。これにより、各感光ドラム50上に画像データに基づく静電潜像が形成される。
また、ケース63内のトナーは現像ローラ61の表面に担持され、現像ローラ61が感光ドラム50に対向して接触するときに、感光ドラム50上に形成された静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム50上でトナー像が形成される。
次に、搬送ベルト73上に供給されたシートSが各感光ドラム50と各転写ローラ74との間を通過することで、各感光ドラム50上に形成されたトナー像がシートS上に転写される。そして、シートSが加熱ローラ81と加圧ローラ82との間を通過することで、シートS上に転写されたトナー像がシートSに熱定着される。
定着器80から排出されたシートSは、搬送ローラ15および排出ローラ16によって筐体10の上面の排紙トレイ13に蓄積される。
次に、現像ローラ61を駆動・停止するための構成と、現像ローラ61を感光ドラム50に対して接触・離間させるように動かすための構成の詳細について説明する。
図6に示すように、画像形成装置1は、現像ローラ61を駆動するモータ3と、モータ3から第1現像ローラ61Y、第2現像ローラ61M、第3現像ローラ61Cおよび第4現像ローラ61Kに駆動力を伝達する駆動伝達機構100とを備えている。前記した離間機構の一部であるカムギヤ150は、駆動伝達機構100と機械的に接続されている。駆動伝達機構100は、第1現像ローラ61Y、第2現像ローラ61M、第3現像ローラ61Cおよび第4現像ローラ61Kが離間位置にある場合において、現像ローラ61に駆動力を伝達しないように構成されている。
駆動伝達機構100は、図6に示す、モータ3の駆動力を現像ローラ61に伝達するための駆動伝達ギヤ列100Dを含んでなり、駆動伝達ギヤ列100Dの駆動力の伝達を制御するための駆動制御ギヤ列100Cと機械的に接続されている。図6、図8において、駆動伝達ギヤ列100Dの各ギヤ同士の噛み合いは、太い実線で示し、駆動制御ギヤ列100Cの各ギヤ同士の噛み合いは、太い破線で示す。駆動伝達ギヤ列100Dを構成する各ギヤは、支持プレート102または図示しないフレームに支持されており、感光ドラム50の軸方向に平行な回転軸周りに回転可能である。
図7、図8に示すように、駆動制御ギヤ列100Cは、複数のギヤの噛み合いを介してモータ3の出力軸3Aと各カムギヤ150とを機械的に連結している。駆動制御ギヤ列100Cは、イエロー、マゼンタ、シアンの系列に設けられたYMCクラッチ140Aと、ブラックの系列に設けられたKクラッチ140Kとを有する。駆動制御ギヤ列100Cを構成する各ギヤは、支持プレート102または図示しないフレームに支持されており、感光ドラム50の軸方向に平行な回転軸周りに回転可能である。
YMCクラッチ140Aは、イエロー、マゼンタおよびシアンのカムギヤ150に駆動力を伝達する系列の駆動制御ギヤ列100Cの、駆動力の伝達・切断を切り換える。すなわち、YMCクラッチ140Aは、カムギヤ150Y,150M,150Cの回転・停止を切り替え可能である。
YMCクラッチ140Aは、例えば、電磁クラッチであり、通電すること(ONとする)により、カムギヤ150Y,150M,150Cが回転し、通電を止めると(OFFとする)、カムギヤ150Y,150M,150Cが回転しない。
Kクラッチ140Kは、YMCクラッチ140Aと同じ構成を有している。Kクラッチ140Kは、ブラックのカムギヤ150に駆動力を伝達する系列の駆動制御ギヤ列100Cの、駆動力の伝達・切断を切り換える。Kクラッチ140Kは、通電すること(ONとする)により、カムギヤ150Kが回転し、通電を止めると(OFFとする)、カムギヤ150Kが回転しない。
制御部2は、YMCクラッチ140AおよびKクラッチ140を制御して、カムギヤ150の回転・停止を制御する。具体的には、制御部2は、各現像ローラ61が離間位置にある状態で印刷を開始する際に、所定のタイミングでYMCクラッチ140AおよびKクラッチ140を所定時間ONにし、その後OFFとする。これにより、現像ローラ61を接触位置に位置させる。一方、制御部2は、印刷が終わると、YMCクラッチ140AおよびKクラッチ140をONにし、離間センサ4Cが被検出部154を検出したときに、YMCクラッチ140AをOFFとし、離間センサ4Kが被検出部154を検出したときに、Kクラッチ140をOFFとする。これにより、現像ローラ61を離間位置に位置させる。
次に、図12を参照して、カムギヤ150の回転につれてカムフォロワ170がスライド移動する作用を説明する。
図12(a)示すように、現像ローラ61が接触位置に位置するとき、カムフォロワ170が第2位置に位置し、カムフォロワ170の接触部172は、カムギヤ150の第2面F2に接触している。
図4(a)の状態からカムギヤ150が回転すると、図12(b)に示すように、接触部172は、第1傾斜面F3に接触し、第1傾斜面F3に案内されて、回転軸線方向にスライド移動する。
図12(b)の状態からカムギヤ150が回転すると、図12(c)に示すように、接触部172が第1面F1と接触して、カムフォロワ170が第1位置に位置する。これにより、現像ローラ61は、離間位置に位置する。
図12(c)の状態からカムギヤ150が回転すると、図12(d)に示すように、接触部172は、第2傾斜面F4の緩斜面F42と接触する。このとき、カムフォロワ170は、バネ176によって、端面カム152に押し付けられているので、カムギヤ150がカムフォロワ170に押される。このため、カムギヤ150は、ギヤ部150Gのバックラッシの分だけ逆回転し、カムギヤ150と連結している駆動制御ギヤ列100Cの各ギヤも、バックラッシの分だけ逆回転する。このとき、各ギヤの歯が当たるときの衝撃で衝突音が発生する。
図12(d)の状態からカムギヤ150が回転すると、図12(e)に示すように、接触部172は、第2傾斜面F4の急斜面F41と接触する。接触部172は、急斜面F41に案内されて、カムフォロワ170が第2面F2までスライド移動して、再び、第2面F2と接触する(図12(a)参照)。
以上のような本実施形態によれば、現像ローラ61を離間位置から接触位置に移動させるときに、カムフォロワ170を第1面F1から第2面F2に案内する第2傾斜面F4がカムフォロワ170を緩斜面F42が案内し始める。このため、第2傾斜面F4の第1面F1側から所定の範囲内におけるカムフォロワ170の回転軸線方向の移動量は、第2傾斜面F4の第1面F1から所定の範囲外における単位回転角度あたりのカムフォロワ170の回転軸線方向の移動量より小さくなる。この結果、カムギヤ150が逆回転するときにに噛み合うギヤ歯同士が当たって発生する衝突音を抑制することができる。
また、カムギヤ150は、ポリアセタール樹脂からなるので、カムギヤ150の衝突音を抑制することができる。
また、緩斜面F42よりも急斜面F41の方が広い範囲に配置されているので、緩斜面F42よりも急斜面F41の方が狭い範囲に配置されている場合に比べて、カムフォロワ170を第1面F1から第2面F2に短い時間で案内することができる。
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態では、端面カム152の第1面F1および緩斜面F42と、緩斜面F42および急斜面F41と、急斜面F41および第2面F2の繋ぎ目に丸みが無い構成であったが、図13(a)に示すカムギヤ250のように、これらの繋ぎ目は、曲線Rによって繋がれている構成であってもよい。
前記実施形態では、端面カム152の第2傾斜面F4が急斜面F41と緩斜面F42からなる構成であったが、図13(b)に示すカムギヤ350のように、緩斜面F42と急斜面F41の他に、異なる傾斜面F43を有していてもよい。
前記実施形態では、カムフォロワ170が第2位置に位置するとき、カムフォロワ170の172の接触部172がカムギヤ150の第2面F2に接触していたが、カムギヤ150の第2面F2は、カムフォロワ170が第2位置に位置するのを許容すればよい。すわわち、カムフォロワ170が第2位置に位置するとき、カムフォロワ170の172の接触部172がカムギヤ150の第2面F2に対向するが、接触していなくてもよい。
前記実施形態では、カムギヤは、ポリアセタール樹脂であったが、カムギヤは、他の樹脂からなっていてもよく、樹脂以外の材料からなる構成であってもよい。
前記実施形態では、バネ176が引張バネであったが、バネは、カムフォロワを端面カムに押し付けることが出来れば、押圧バネやトーションバネなどの他のバネであっても構わない。
前記実施形態において、側壁に設けられた第2開口は、上方に開いた凹部または切欠き形状であったが、第2開口は、側壁に設けられた貫通孔であってもよい。
また、前記実施形態においては、4色のトナーを用いてカラー画像を印刷する画像形成装置1を例示したが、画像形成装置は、モノクロ印刷しかできないものであってもよいし、3色や5色のトナーを用いてカラー画像を印刷する装置であってもよい。
また、画像形成装置は、複合機やコピー機であってもよい。
1 画像形成装置
3 モータ
60 現像カートリッジ
61 現像ローラ
61X 回転軸
64 スライド部材
150 カムギヤ
150X 回転軸線
151 円板部
152 端面カム
170 カムフォロワ
172 接触部
176 バネ
F1 第1面
F2 第2面
F3 第1傾斜面
F4 第2傾斜面
F41 急斜面
F42 緩斜面

Claims (10)

  1. モータと、
    感光ドラムと、
    前記感光ドラムに接触する接触位置と、前記感光ドラムから離間する離間位置との間で移動可能な現像ローラと、
    前記モータから駆動力を受けることで、前記現像ローラを前記接触位置と前記離間位置との間で移動させる離間機構と、を備え、
    前記離間機構は、
    回転軸線周りに回転するカムギヤであって、前記モータからの駆動力を受けるギヤ部と、端面カムと、を有するカムギヤと、
    前記端面カムと接触することで前記回転軸線方向にスライド移動可能なカムフォロワであって、前記現像ローラを前記離間位置に位置させる第1位置と、前記現像ローラを前記接触位置に位置させる第2位置と、に移動可能なカムフォロワと、
    前記カムフォロワを常に前記端面カムに押し付ける第1のバネと、
    前記カムフォロワに押圧されることで前記回転軸線方向にスライド移動するスライド部材であって、前記カムフォロワが前記第2位置から前記第1位置に移動したとき、前記現像ローラを前記接触位置から前記離間位置に移動させる斜面を有するスライド部材と、
    前記現像ローラが前記離間位置にあるとき、前記スライド部材を前記カムフォロワに向けて押し付ける第2のバネと、を有し、
    前記端面カムは、
    前記カムフォロワを前記第1位置に支持する第1面と、
    前記カムフォロワが前記第2位置に位置するのを許容する第2面と、
    前記カムフォロワを前記第1のバネおよび第2のバネの押圧力に抗して第2面から第1面へ案内する第1傾斜面と、
    前記カムフォロワを前記第1のバネおよび第2のバネの押圧力に従って第1面から第2面へ案内する第2傾斜面と、を有し、
    前記第2傾斜面は、前記第1面に対して傾いた急斜面と、前記急斜面と前記第1面を繋ぎ、前記第1面に対する傾きが前記急斜面よりも小さい緩斜面と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記カムギヤの回転方向において前記緩斜面が設けられた範囲の角度A1は、前記カムギヤの回転方向において前記急斜面が設けられた範囲の角度A2より小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記カムギヤの回転方向において前記緩斜面が設けられた範囲の角度A1は、前記カムギヤの回転方向において前記急斜面が設けられた範囲の角度A2の1/4以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記緩斜面と前記第1面がなす角度は、15~25°であり、
    前記急斜面と前記第1面がなす角度は、30~40°であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. モータと、
    感光ドラムと、
    前記感光ドラムに接触する接触位置と、前記感光ドラムから離間する離間位置との間で移動可能な現像ローラと、
    前記モータから駆動力を受けることで、前記現像ローラを前記接触位置と前記離間位置との間で移動させる離間機構と、を備え、
    前記離間機構は、
    回転軸線周りに回転するカムギヤであって、前記モータからの駆動力を受けるギヤ部と、端面カムと、を有するカムギヤと、
    前記端面カムと接触することで前記回転軸線方向にスライド移動可能なカムフォロワであって、前記現像ローラを前記離間位置に位置させる第1位置と、前記現像ローラを前記接触位置に位置させる第2位置と、に移動可能なカムフォロワと、
    前記カムフォロワを常に前記端面カムに押し付ける第1のバネと、
    前記カムフォロワに押圧されることで前記回転軸線方向にスライド移動するスライド部材であって、前記カムフォロワが前記第2位置から前記第1位置に移動したとき、前記現像ローラを前記接触位置から前記離間位置に移動させる斜面を有するスライド部材と、
    前記現像ローラが前記離間位置にあるとき、前記スライド部材を前記カムフォロワに向けて押し付ける第2のバネと、を有し、
    前記端面カムは、
    前記カムフォロワを前記第1位置に支持する第1面と、
    前記カムフォロワを前記第2位置に支持する第2面と、
    前記カムフォロワを前記第1のバネおよび第2のバネの押圧力に抗して第1面から第2面へ案内する第1傾斜面と、
    前記カムフォロワを前記第1のバネおよび第2のバネの押圧力に従って第2面から第1面へ案内する第2傾斜面と、を有し、
    前記第2傾斜面の前記第1面側から所定の範囲内に前記カムフォロワが接触しているときの前記カムギヤの単位回転角度あたりの前記カムフォロワの前記回転軸線方向の移動量は、前記第2傾斜面の前記第1面側から所定の範囲外に前記カムフォロワが接触しているときの前記カムギヤの単位回転角度あたりの前記カムフォロワの前記回転軸線方向の移動量より小さいことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記回転軸線は、前記現像ローラの回転軸と平行であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記カムギヤは、ポリアセタール樹脂からなることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記現像ローラを前記離間位置から前記接触位置に向けて押圧する第3のバネをさらに有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 筐体と、前記筐体に着脱可能な現像カートリッジを有し、
    前記現像カートリッジは、前記現像ローラと、トナーを収容するケースと、前記スライド部材と、を有することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記スライド部材は、前記カムフォロワが前記第1位置から前記第2位置に移動したとき、前記第2のバネの押圧力によって前記回転軸線方向に移動し、前記第3のバネの押圧力によって前記回転軸線と直交する方向に移動することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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