JPH05263727A - 燃料噴射ポンプのカム軸 - Google Patents
燃料噴射ポンプのカム軸Info
- Publication number
- JPH05263727A JPH05263727A JP6213892A JP6213892A JPH05263727A JP H05263727 A JPH05263727 A JP H05263727A JP 6213892 A JP6213892 A JP 6213892A JP 6213892 A JP6213892 A JP 6213892A JP H05263727 A JPH05263727 A JP H05263727A
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- JP
- Japan
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- lift
- cam
- block
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- camshaft
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- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カム駆動のためのギアより発生する騒音を低
減する。 【構成】 各気筒用に配置されるプランジャのためのカ
ム21のプロフィールを略扇形に形成する。これらカム
21を一つのカムのリフト増区間22と他のカムのリフ
ト減区間23とが適宜重なるように設ける。リフト減区
間23に、扇形円弧よりも小さい曲率半径の曲線で成る
リフト漸減部26を形成し、駆動トルクが負となる領域
をなくする。
減する。 【構成】 各気筒用に配置されるプランジャのためのカ
ム21のプロフィールを略扇形に形成する。これらカム
21を一つのカムのリフト増区間22と他のカムのリフ
ト減区間23とが適宜重なるように設ける。リフト減区
間23に、扇形円弧よりも小さい曲率半径の曲線で成る
リフト漸減部26を形成し、駆動トルクが負となる領域
をなくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、列型内燃機関に備えら
れる燃料噴射ポンプのカム軸に関するものである。
れる燃料噴射ポンプのカム軸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、列型内燃機関(ディ
ーゼルエンジン)の燃料噴射ポンプ1は、燃料を圧送す
るためのプランジャ2と、燃料の噴射管3とプランジャ
2との間に設けられたデリベリバルブ4と、燃料噴射量
を制御するためのコントロールスリーブ5及びコントロ
ールラック6とを有して構成されており、プランジャ2
がカム軸7のカム8にタペット9を介して係合すること
で、そのカムプロフィールPに従って上下に往復動し
て、所定圧の燃料を噴射させるようになっている。
ーゼルエンジン)の燃料噴射ポンプ1は、燃料を圧送す
るためのプランジャ2と、燃料の噴射管3とプランジャ
2との間に設けられたデリベリバルブ4と、燃料噴射量
を制御するためのコントロールスリーブ5及びコントロ
ールラック6とを有して構成されており、プランジャ2
がカム軸7のカム8にタペット9を介して係合すること
で、そのカムプロフィールPに従って上下に往復動し
て、所定圧の燃料を噴射させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のカム軸
7におけるカムプロフィールPは、直線状に最大リフト
位置10まで達するリフト増区間11と、最大リフト位
置10からなだらかにリフト0 の位置に戻るリフト減区
間12とで形成されている。従って図4に示すように、
カム8の駆動トルクは、リフト増区間11においてタペ
ット9を持ち上げて燃料を圧送させる正領域(図中Aは
燃料圧送によるトルク)13と、リフト減区間12にお
いてタペット9をカム8に押し付けるスプリング14の
反力を受ける負領域15とが生じる。多気筒エンジンで
は気筒数と同数のプランジャ2が配設され、カム8はこ
れらを所定のタイミングで上下させるように位相が異な
っているが、各カム8の正負領域13,15の周期が短
いために、カム軸7全体としても駆動トルクの正負領域
が交互に現れてしまう。
7におけるカムプロフィールPは、直線状に最大リフト
位置10まで達するリフト増区間11と、最大リフト位
置10からなだらかにリフト0 の位置に戻るリフト減区
間12とで形成されている。従って図4に示すように、
カム8の駆動トルクは、リフト増区間11においてタペ
ット9を持ち上げて燃料を圧送させる正領域(図中Aは
燃料圧送によるトルク)13と、リフト減区間12にお
いてタペット9をカム8に押し付けるスプリング14の
反力を受ける負領域15とが生じる。多気筒エンジンで
は気筒数と同数のプランジャ2が配設され、カム8はこ
れらを所定のタイミングで上下させるように位相が異な
っているが、各カム8の正負領域13,15の周期が短
いために、カム軸7全体としても駆動トルクの正負領域
が交互に現れてしまう。
【0004】このため図5に示すように、特にギア駆動
のディーゼルエンジンの場合、駆動トルクの正負繰り返
し毎に燃料噴射ポンプ側のギア16と駆動側のギア17
との当り面18が、図中二点鎖線にて示すようにギアの
ラッシュ分だけ逆に移り、ギア騒音が発生してしまうと
いう問題があった。
のディーゼルエンジンの場合、駆動トルクの正負繰り返
し毎に燃料噴射ポンプ側のギア16と駆動側のギア17
との当り面18が、図中二点鎖線にて示すようにギアの
ラッシュ分だけ逆に移り、ギア騒音が発生してしまうと
いう問題があった。
【0005】そこで本発明は、上記事情に鑑み、内燃機
関のギアより発生する騒音を低減できる燃料噴射ポンプ
のカム軸を提供すべく創案されたものである。
関のギアより発生する騒音を低減できる燃料噴射ポンプ
のカム軸を提供すべく創案されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、各気筒用に配
置されるプランジャのためのカムのプロフィールを略扇
形に形成し、これらカムを一つのカムのリフト増区間と
他のカムのリフト減区間とが適宜重なるように設けると
共に、リフト減区間に、扇形円弧よりも小さい曲率半径
の曲線で成るリフト漸減部を形成したたものである。
置されるプランジャのためのカムのプロフィールを略扇
形に形成し、これらカムを一つのカムのリフト増区間と
他のカムのリフト減区間とが適宜重なるように設けると
共に、リフト減区間に、扇形円弧よりも小さい曲率半径
の曲線で成るリフト漸減部を形成したたものである。
【0007】
【作用】上記構成によって、カム軸を駆動するための駆
動トルクが一定となり、負となる領域がなくなる。
動トルクが一定となり、負となる領域がなくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
明する。
【0009】図1は、本発明に係わる燃料噴射ポンプの
カム軸の一実施例を示したものである。このカム軸は、
四気筒エンジンの各気筒用に配置されるプランジャのた
めのカム21のプロフィールが略扇形に形成され、これ
らカム21が一つのカムのリフト増区間22と他のカム
(図示せず)のリフト減区間23とが適宜重なるように
設けられて構成されている。例えば四個のカムのうち、
#2 シリンダ用のカム及び#3 シリンダ用のカムが180
度の位相差で配置されている。
カム軸の一実施例を示したものである。このカム軸は、
四気筒エンジンの各気筒用に配置されるプランジャのた
めのカム21のプロフィールが略扇形に形成され、これ
らカム21が一つのカムのリフト増区間22と他のカム
(図示せず)のリフト減区間23とが適宜重なるように
設けられて構成されている。例えば四個のカムのうち、
#2 シリンダ用のカム及び#3 シリンダ用のカムが180
度の位相差で配置されている。
【0010】各カム21のプロフィールは、順に、直線
状に最大リフト位置24まで立ち上がるリフト増区間2
2と、最大リフト位置24を維持すべく扇形の半径r1
で成るリフト維持区間25と、最大リフト位置24から
リフト0 位置まで下るリフト減区間23とを備え、この
リフト減区間23が、扇形円弧よりも小さい曲率半径の
曲線で成るリフト漸減部26と、直線状のリフト急減部
27とで形成されている。すなわち、図1中二点鎖線に
て示した扇形のプロフィールのものよりも、カムリフト
を早めに僅かずつ減ずるように形成されている。本実施
例にあっては、このリフト漸減部26は扇形半径r1 よ
りも若干小さい半径r2 及びそれよりさらに小さい半径
r3 の二通りの半径によって描かれた円弧の区間R2 ,
R3 を連続的に合成したものとし、これら半径r1 ,r
2 ,r3 の関係を次式の範囲で選択するものとした。
状に最大リフト位置24まで立ち上がるリフト増区間2
2と、最大リフト位置24を維持すべく扇形の半径r1
で成るリフト維持区間25と、最大リフト位置24から
リフト0 位置まで下るリフト減区間23とを備え、この
リフト減区間23が、扇形円弧よりも小さい曲率半径の
曲線で成るリフト漸減部26と、直線状のリフト急減部
27とで形成されている。すなわち、図1中二点鎖線に
て示した扇形のプロフィールのものよりも、カムリフト
を早めに僅かずつ減ずるように形成されている。本実施
例にあっては、このリフト漸減部26は扇形半径r1 よ
りも若干小さい半径r2 及びそれよりさらに小さい半径
r3 の二通りの半径によって描かれた円弧の区間R2 ,
R3 を連続的に合成したものとし、これら半径r1 ,r
2 ,r3 の関係を次式の範囲で選択するものとした。
【0011】0.5 ×r1 ≦r2 ≦0.8 ×r1 … r3 <0.3 ×r1 … このように構成することで、図2に示すように、リフト
減区間23における負の駆動トルクが、リフト増区間2
2の正の駆動トルクによく相応するようになって、図中
二点鎖線にて示した単調な扇形のプロフィールのものに
比べて図形上線対称にすることができる。従って、反対
の位相となるように設けられた他のカム、例えば#2 シ
リンダのカムに対して#3 シリンダ用カムが、トルク増
減を相殺して駆動トルクを0にし、従来存在した駆動ト
ルク負の領域がなくなって、駆動トルクの正負が繰り返
されることによるギアの接触面変化が防止される。すな
わちギア騒音の大幅な低減が達成される。
減区間23における負の駆動トルクが、リフト増区間2
2の正の駆動トルクによく相応するようになって、図中
二点鎖線にて示した単調な扇形のプロフィールのものに
比べて図形上線対称にすることができる。従って、反対
の位相となるように設けられた他のカム、例えば#2 シ
リンダのカムに対して#3 シリンダ用カムが、トルク増
減を相殺して駆動トルクを0にし、従来存在した駆動ト
ルク負の領域がなくなって、駆動トルクの正負が繰り返
されることによるギアの接触面変化が防止される。すな
わちギア騒音の大幅な低減が達成される。
【0012】なおリフト漸減部26のプロフィールとし
ては、二種類の半径によって描いた連続円弧に限らず、
リフト増区間に相応した負の駆動トルクとなる曲線形状
であればどのようなものであっても構わない。
ては、二種類の半径によって描いた連続円弧に限らず、
リフト増区間に相応した負の駆動トルクとなる曲線形状
であればどのようなものであっても構わない。
【0013】またカムプロフィールにおけるそれぞれの
区間22,25,23の配分(長さ比)は、適用される
燃料噴射ポンプ或いは内燃機関の特性等に応じて決定さ
れるものである。
区間22,25,23の配分(長さ比)は、適用される
燃料噴射ポンプ或いは内燃機関の特性等に応じて決定さ
れるものである。
【0014】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
な優れた効果を発揮する。
【0015】カムプロフィールを略扇形に形成し、一つ
のカムのリフト増区間と他のカムのリフト減区間とが適
宜重なるように設けると共に、リフト減区間にリフト漸
減部を形成したしたので、駆動トルクが負となる領域が
なくなり、ギア接触面の変化によるギア騒音の大幅な低
減が達成される。
のカムのリフト増区間と他のカムのリフト減区間とが適
宜重なるように設けると共に、リフト減区間にリフト漸
減部を形成したしたので、駆動トルクが負となる領域が
なくなり、ギア接触面の変化によるギア騒音の大幅な低
減が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料噴射ポンプのカム軸の一実施例を
示した正面図である。
示した正面図である。
【図2】図1の作用を説明するためのカムリフト及び駆
動トルクの変化図である。
動トルクの変化図である。
【図3】従来の燃料噴射ポンプのカム軸を示した断面図
である。
である。
【図4】従来の燃料噴射ポンプのカム軸の作用を説明す
るためのカムリフト及び駆動トルクの変化図である。
るためのカムリフト及び駆動トルクの変化図である。
【図5】従来の燃料噴射ポンプのカム軸の課題を説明す
るためのギアの側面図である。
るためのギアの側面図である。
21 カム 22 リフト増区間 23 リフト減区間 26 リフト漸減部
Claims (1)
- 【請求項1】 各気筒用に配置されるプランジャのため
のカムのプロフィールを略扇形に形成し、これらカムを
一つのカムのリフト増区間と他のカムのリフト減区間と
が適宜重なるように設けると共に、該リフト減区間に、
扇形円弧よりも小さい曲率半径の曲線で成るリフト漸減
部を形成したことを特徴とする燃料噴射ポンプのカム
軸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6213892A JPH05263727A (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 燃料噴射ポンプのカム軸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6213892A JPH05263727A (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 燃料噴射ポンプのカム軸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05263727A true JPH05263727A (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=13191432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6213892A Pending JPH05263727A (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 燃料噴射ポンプのカム軸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05263727A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0816672A2 (en) * | 1996-07-05 | 1998-01-07 | Nippon Soken, Inc. | High-pressure pump for use in fuel injection system for diesel engine |
AT504520B1 (de) * | 2007-03-26 | 2008-06-15 | Bosch Gmbh Robert | Vorrichtung zum antreiben einer kolbenpumpe |
JP2021085896A (ja) * | 2019-11-25 | 2021-06-03 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
-
1992
- 1992-03-18 JP JP6213892A patent/JPH05263727A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0816672A2 (en) * | 1996-07-05 | 1998-01-07 | Nippon Soken, Inc. | High-pressure pump for use in fuel injection system for diesel engine |
EP0816672A3 (en) * | 1996-07-05 | 2000-12-06 | Nippon Soken, Inc. | High-pressure pump for use in fuel injection system for diesel engine |
EP1221552A3 (en) * | 1996-07-05 | 2002-07-17 | Nippon Soken, Inc. | High-pressure pump for use in fuel injection system for diesel engine |
AT504520B1 (de) * | 2007-03-26 | 2008-06-15 | Bosch Gmbh Robert | Vorrichtung zum antreiben einer kolbenpumpe |
US8695480B2 (en) | 2007-03-26 | 2014-04-15 | Robert Bosch Gmbh | Device for driving a piston pump |
JP2021085896A (ja) * | 2019-11-25 | 2021-06-03 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
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