JP7406799B2 - 搬送部材及び収穫機 - Google Patents

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本発明は、弾性被覆体が剥がれるのを防止できる搬送部材及び収穫機に関するものである。
従来、例えば下記の特許文献1に記載された収穫機が知られており、この収穫機は、収穫物を搬送する収穫物搬送手段(コンベヤ)を備えている。そして、収穫物搬送手段は、例えば図9に示す搬送部材(立上りコンベヤバー)1を有している。
搬送部材1は、搬送部材本体2と、この搬送部材本体2を被覆する弾性被覆体3とを備えている。また、搬送部材本体2は、丸軸状の長尺部4と、この長尺部4の長手方向の端部に固設された取付部5とを有し、この取付部5が無端部材6に取り付けられている。そして、長尺部4の長手方向の端部は、下端側部分(取付部5との接続部分)を除いた部分が弾性被覆体3によって被覆されている。
特開2019-146513号公報
しかしながら、上記従来の搬送部材1の如く、長尺部4の長手方向の端部の下端側部分が弾性被覆体3で被覆されておらず、かつ長尺部4の長手方向の端部の端面を被覆した弾性被覆体3の厚さが薄い構成では、例えば側板7と搬送部材1との間に入り込んだ異物(例えば小石K)等が原因で、図9(c)に示すように搬送部材本体2の長尺部4の長手方向の端部から弾性被覆体(ゴム被覆)3が剥がれてしまうという問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、弾性被覆体が剥がれるのを防止できる搬送部材及び収穫機を提供することを目的とする。
請求項1記載の搬送部材は、被搬送物を搬送するための搬送部材であって、搬送部材本体と、前記搬送部材本体を被覆する弾性被覆体とを備え、前記搬送部材本体は、長尺部を有し、前記長尺部の長手方向の端部は、その全体が前記弾性被覆体によって被覆されているものである。
請求項2記載の搬送部材は、請求項1記載の搬送部材において、搬送部材本体の長尺部は、軸状に形成され、前記長尺部の長手方向の端部における端面全体と前記長尺部の長手方向の端部における周面全体とが、弾性被覆体によって被覆されているものである。
請求項3記載の搬送部材は、請求項1又は2記載の搬送部材において、搬送部材本体は、被取付部材に取り付けられる取付部を有し、前記取付部は、長尺部の長手方向の端部全体に弾性被覆体を被覆させるための切欠部分を有するものである。
請求項4記載の搬送部材は、請求項3記載の搬送部材において、長尺部の長手方向の端部は、取付部の外側の端部よりも内側に位置するものである。
請求項5記載の収穫機は、被搬送物である収穫物を搬送方向に搬送する収穫物搬送手段を備える収穫機であって、前記収穫物搬送手段は、請求項1ないし4のいずれか一記載の搬送部材を有するものである。
請求項6記載の収穫機は、請求項5記載の収穫機において、搬送部材は、収穫物が反搬送方向側に転がるのを防止する立上りコンベヤバーであるものである。
本発明によれば、弾性被覆体が剥がれるのを防止できる。
本発明の一実施の形態に係る収穫機の側面図である。 同上収穫機の斜視図である。 同上収穫機の格納姿勢の側面図である。 (a)ないし(c)は同上収穫機が備える安全体を示す図である。 同上収穫機が備える振動手段を示す斜視図である。 同上収穫機のコンベヤの搬送部の部分斜視図である。 (a)は同上コンベヤが有する立上りコンベヤバーの全体斜視図、(b)はその芯部材の部分拡大平面図である。 (a)は同上立上りコンベヤバーと側板とを示す図、(b)はA-A拡大断面図、(c)は同上立上りコンベヤバーの部分斜視図である。 (a)は従来の立上りコンベヤバーと側板とを示す図、(b)はB-B拡大断面図、(c)はゴム被覆が剥がれた状態の立上りコンベヤバーの部分斜視図である。
本発明の一実施の形態について図1ないし図8を参照して説明する。
図1ないし図3において、11は農作業機である収穫機で、この収穫機11は、圃場の収穫物(農作物)Wの収穫作業を行うための小型の自走式収穫装置である。被搬送物としての収穫対象である収穫物Wは、例えば圃場の土中に生育した略球形状の馬鈴薯である。なお、収穫物Wは、馬鈴薯以外に、例えば薩摩芋、玉葱、人参等でもよい。
収穫機11は、機枠12に設置された駆動源であるエンジン13と、このエンジン13からの動力に基づいて作動する左右の走行手段であるクローラ14と、同じくエンジン13からの動力に基づいて作動して収穫物Wを搬送する収穫物搬送手段であるコンベヤ15と、このコンベヤ15の搬送部16を上下方向に振動させるための振動手段17とを備えている。
そして、コンベヤ15は、前側の第1搬送部分であるコンベヤ前側部分15aと、後側の第2搬送部分であるコンベヤ後側部分15bとを有し、コンベヤ前側部分15aが左右方向の回動中心軸22を中心としてコンベヤ後側部分15bに対して上下方向に回動可能となっている。
具体的には、回動部分であるコンベヤ前側部分15aは、駆動手段であるシリンダ21の伸縮(作動)に基づいて、回動中心軸22を中心としてコンベヤ後側部分15bに対して上下方向に回動可能となっている。そして、コンベヤ前側部分15aは、シリンダ21の伸び動作に基づく上方回動により非作業状態(格納状態)となり、シリンダ21の縮み動作に基づく下方回動により作業状態となる。また、このコンベヤ前側部分15aは、掘取刃23及びゲージ輪24を有し、このゲージ輪24の高さ位置(上下位置)は調整ハンドル25によって調整可能である。
また、収穫機11は、作業者が座る左右の座席26と、この各座席26の近傍に設けられたステップ27と、左側の座席26に座った作業者が操作可能な操作手段28と、収穫物収納容器であるコンテナ(収穫物Wが収納される容器)が載置される前コンテナ台29、後コンテナ台30及び補助コンテナ台(図示せず)とを備えている。なお、操作手段28は、各種の操作レバーや操作スイッチ等からなるもので、例えば主クラッチレバー61、補助クラッチレバー62、エンジン停止スイッチ63等を有している。
さらに、収穫機11は、コンベヤ後側部分15bに対するコンベヤ前側部分15aの上方回動時における作業者の安全を図るための左右の安全体71を備えている。そして、この収穫機11では、シリンダ21の作動により所定位置(例えば上限位置である非作業位置)まで上方回動した非作業状態のコンベヤ前側部分15aの下方回動を安全体71によって規制可能な構成となっている。つまり、この安全体71は、シリンダ21の故障等による非作業状態のコンベヤ前側部分15aの落下(自重による下方回動)を防止する落下防止機能を兼ね備えたものである。
ここで、安全体71は、図4(a)ないし(c)にも示すように、コンベヤ前側部分15aの側板46(46a)に立設された取付部材(ゲージ輪用の取付フレーム)72に連結ピン73を介して回動可能に連結された長手状の安全カバー部材76と、この安全カバー部材76をコンベヤ後側部分15bの側板46(46b)に対して固定(ロック)するための固定部材である着脱ピン77とを有している。
安全カバー部材76は、作業者が前後の側板46(46a,46b)間で手等を挟まないようにコンベヤ15の両部分15a,15bの側板46(46a,46b)の上方部を同時に覆う断面コ字状の長手状部材である。この安全カバー部材76の後端部の上側には作業用孔(スライド用孔)78が形成され、その後端部の下側には固定用孔79が形成されている。
着脱ピン77は、安全カバー部材76に対して着脱可能な頭付きピン部材である。この着脱ピン77は、丸軸状の軸部81と、この軸部81の基端に設けられた頭部82とを有している。軸部81の先端部には先端側孔83が形成され、軸部81の基端部には基端側孔84が形成されている。
コンベヤ後側部分15bの側板46(46b)は、鉛直状の側板部86と、この側板部86の上端部から内側(搬送部16側)に向かって突出する上板部87と、この上板部87の内端部から下方に向かって突出する突出板部88とを有している。側板部86の内面の所定部分には補強部材(例えば補強座金等)90が溶接固定されている。これら補強部材90及び側板部86には、固定用孔91,92がそれぞれ形成されている。
そして、図4(a)及び(b)に示すように、作業時には、着脱ピン77は、安全カバー部材76の作業用孔78に挿入され、その後に基端側孔84に挿入されたRピン(抜止用ピン)93によって当該作業用孔78から抜け出ない状態とされ、この状態で、当該着脱ピン77は、シリンダ21の作動に基づくコンベヤ前側部分15aの回動に応じてコンベヤ後側部分15bの側板46(46b)の上板部87の上面87a上をこの上面87aと線状に接触した状態で当該上面87aに沿ってスライドする。なおこのとき、例えば収穫物W、土、作業者の手等との当接によってRピン93が抜けることがないように、Rピン93は基端側孔84に挿入されて安全カバー部材76内に位置している。
また、図3及び図4(c)に示すように、非作業時(格納時)には、着脱ピン77は、互いに対向したピン挿入孔である固定用孔79,91,92に挿入され、その後に先端側孔83に挿入されたRピン93によって当該固定用孔79,91,92から抜け出ない状態にされる。そして、この状態において、例えばシリンダ21の故障等が原因で非作業状態のコンベヤ前側部分15aが自重で下方回動しようとした場合でも、コンベヤ後側部分15bに対して固定された固定状態(ロック状態)の安全体71によって非作業状態のコンベヤ前側部分15aの下方回動が規制され、当該非作業状態が維持される。なおこのとき、Rピン93を着脱ピン77に対して容易に脱着できるように、Rピン93は先端側孔83に挿入されて安全カバー部材76外に位置している。
また一方、コンベヤ15は、非作業時に前後の長さが短くできるように互いに回動可能に連結されたコンベヤ前側部分15a及びコンベヤ後側部分15bを有した折畳み可能なもので、圃場における畝の土中に植生した収穫物Wをその土中から掘り取って搬送方向に搬送する掘取搬送装置(収穫物搬送手段)である。
そして、このコンベヤ15は、当該コンベヤ15上に収穫物Wとともに搬入された圃場の土を土落下開口(隣り合う搬送バー43間の間隙)20から落下させながら収穫物Wを斜め上後方(搬送方向)に向けて搬送する回行可能な無端状の搬送部16を有している。なお、搬送部16の前側部分はコンベヤ前側部分15aの一部であり、搬送部16の後側部分はコンベヤ後側部分15bの一部である。
搬送部16は、前端部に位置する従動ローラ(従動回転体)31と後端部に位置する駆動ローラ(駆動回転体)32とに巻き掛けられ、その駆動ローラ32の駆動回転により所定方向に回行(作動)しながら収穫物Wを搬送する。この搬送部16は、複数の土落下開口20から土を落下させながら収穫物Wを搬送する往路面部33を上側に有し、この往路面部(往路面部のうちのベルト部分)33がローラ体(支持体)35と固定ガイド体36とによって下方から支持されている。
また、搬送部16は、所定方向に回行する左右一対の帯状の無端部材としての被取付部材である無端ベルト(ベルト部分)41と、これら両無端ベルト41間に架設され、当該無端ベルト41とともに回行して収穫物Wを搬送方向に搬送する左右方向長手状の複数本の搬送部材である搬送バー(コンベヤバー)43とを有している。搬送方向に互いに隣り合う搬送バー43間には、圃場に向けて土を落下させるための土落下開口20が存在する。
複数本の搬送バー43は、例えば互いに形状等が異なって最下位置(振動ローラ101との当接位置である下端位置)の高さがそれぞれ異なる3種類の搬送バー43a,43b,43cによって構成されており、そのうちの1種類の搬送バー43(43a)が立上りコンベヤバーである(以下では、この搬送バーを「立上りコンベヤバー43a」という場合がある)。
そして、この立上りコンベヤバー43aは、収穫物Wを搬送方向(斜め上後方)に搬送するための転がり防止用の搬送部材であり、他の搬送バー43b,43cとは異なり、収穫物Wが自重で反搬送方向側に転がるのを防止する転がり防止部(立上り部)44を有している。なお、転がり防止部44は、立上りコンベヤバー43aのうち他の搬送バー43b,43cよりも上方側に位置する部分によって構成されている。
さらに、左右のローラ体35は、所定方向に従動回転しながら搬送部16の無端ベルト41の中間部分を下方から支持する中間従動ローラ体である。このローラ体35は、細長板状の固定部材(石避け板)51を含む固定手段50によって、コンベヤ後側部分15bの側板46(46a)の所定部分に固定されている。
また一方、振動手段17は、土を振るい落とすためにコンベヤ15の搬送部16を上下方向に振動させるためのコンベヤ振動装置である。そして、この振動手段17は、少なくとも3つの状態、すなわち例えば搬送部16を第1振動強さ(振幅「20mm」及び振幅「9mm」を有する振動強さ)で振動させる第1振動入状態(振動「強」状態)と、搬送部16を第1振動強さよりも弱い第2振動強さ(振幅「8.2mm」を有する振動強さ)で振動させる第2振動入状態(振動「弱」状態)と、搬送部16に振動を付与しない振動切状態(振動「切」状態)とに選択的に切換可能となっている。
ここで、図5に示すように、振動手段17は、振動入状態時(第1振動入状態時、第2振動入状態時)に搬送部16の搬送バー43との当接に基づいて搬送部16に振動を付与する上下動可能な左右の振動付与体である振動ローラ101と、振動切状態時に振動ローラ101が搬送部16の搬送バー43に当接しないように搬送部16の無端ベルト41を摺動可能(スライド可能)に支持する上下動可能な板状の左右の支持体である支持ガイド102とを有している。
また、振動手段17は、この振動手段17の状態を3つの状態のうち選択したいずれか一の状態に切り換えるための回動可能な操作体である操作レバー103を有し、振動ローラ101及び支持ガイド102はその操作レバー103の回動操作に基づく上下動により振動手段17の状態に対応する所定位置に同時に設定される。すなわち、操作レバー103をロックピン104で第1振動入位置に固定することで振動手段17が第1振動入状態に切り換えられ、操作レバー103をロックピン104で第2振動入位置に固定することで振動手段17が第2振動入状態に切り換えられ、操作レバー103をロックピン104で振動切位置に固定することで振動手段17が振動切状態にそれぞれ切り換えられる。
操作レバー103は、板状のレバー本体部106と、このレバー本体部106に固着されたコ字状枠部107とを有している。L字状のロックピン104は、レバー本体部106のピン用孔108及びコ字状枠部107のピン用孔109に挿入されている。また、ロックピン104のうちコ字状枠部107内に位置する部分には、切換プレート110の孔(第1振動入位置用孔111、第2振動入位置用孔112、振動切位置用孔113)に向けてロックピン104を付勢する付勢部材であるバネ115が装着されている。
切換プレート110は、コンベヤ前側部分15aの左側の側板46に固着されている。切換プレート110の前後側には、操作レバー103との当接により当該操作レバー103の回動を規制するストッパ117,118が突設されている。それゆえ、操作レバー103の回動範囲は、前後のストッパ117,118によって制限されている。
さらに、振動手段17は、互いに離間対向する左右の側板46間に回動可能に架設された回動軸121を有し、この回動軸121の左側の端部に操作レバー103のレバー本体部106の基端部が固着されている。また、左右の両側板(前コンベヤ枠)46は、連結パイプ120によって連結されている。
回動軸121の2箇所には取付板122の基端側が固着され、この取付板122の先端側には円筒状の回転体である振動ローラ101がベアリング100を介して回転可能に取り付けられている。また、回動軸121のうち取付板122よりも外側に位置する部分には、回動体である支持ガイド(ベルト支持ガイド板)102を支持する支持板123が固着されている。それゆえ、操作レバー103の操作による回動軸121の回動に基づいて、振動ローラ101と支持ガイド102とが互いに連動して上下方向に回動する。
支持ガイド102は、コンベヤ前側部分15aの側板46に固定された支軸部(回動支点)124を中心として後端側が昇降するように上下方向に回動可能となっている。換言すると、支持ガイド102は、前端側の回動支点を中心として上下方向に回動可能となっている。
この支持ガイド102は、1箇所で曲がったへ字状をなす細長板状のガイド本体部126と、このガイド本体部126の前端部に設けられた取付部127と、ガイド本体部126の下面に突設された突出板部128とを有している。そして、取付部127が支軸部124に回動可能に取り付けられ、かつ、ガイド本体部126の下面が支持板123の湾曲状の上端部である支持部130で支持されている。
なお、振動ローラ101及び支持ガイド102は、左右の側板46間でかつコンベヤ15の搬送部16の往路面部33及び復路面部34間の位置に配置されているが、操作レバー103は、作業者がコンベヤ15の側方から容易に操作できるように左側の側板46よりも外側の位置に配置されている。
次いで、図6ないし図8を参照しつつ、バータイプのコンベヤ15の搬送部16が有する立上りコンベヤバー43aについて詳細に説明する。
図6に示すように、複数本の立上りコンベヤバー43aは搬送部16の搬送方向に等間隔をおいて配置され、各立上りコンベヤバー43aの転がり防止部44によって収穫物Wを支持して当該収穫物Wの転がりを防止する。
また、図7及び図8に示すように、搬送部材である立上りコンベヤバー(搬送バー)43aは、例えば金属製の長手状の搬送部材本体である芯部材131と、この芯部材131を被覆する弾性変形可能なゴム製の長手状の弾性被覆体であるゴム被覆部材132とを備えている。
芯部材131は、例えば鉄芯(芯金等)からなるもので、搬送方向と交差(直交)する方向に長手方向(軸方向)を有する等径の丸軸状の長尺部133と、この長尺部133の長手方向の各端部134の近傍に溶接等で固設された板状の取付部136とを有している。そして、左右の各取付部136は、例えば取付手段であるリベット139及びプレート(リベット受け板)140によって、無端ベルト41の所定部分に取り付けられて固定される。なお、この取付手段は、リベット139及びプレート140からなるもの以外に、例えばボルト及びナット等でもよい。
また、長尺部133の長手方向の各端部134は、その全体がゴム被覆部材132によって被覆されている。つまり、長尺部133の長手方向の各端部134における端面134aの全体及び周面134bの全体がゴム被覆部材132によって被覆されている。換言すると、長尺部133の長手方向の端部134の端面134aの全体がゴム被覆部材132によって比較的厚く被覆され、かつ、長尺部133の長手方向の端部134の周面134bの全体が全周にわたってゴム被覆部材132によって被覆されている。
ここで、芯部材131の取付部136は、無端ベルト41に取り付けられる矩形状をなす平板状の取付板部分141と、この取付板部分141の短手方向端部から一体に立ち上がった曲板状の立上板部分142と、長尺部133の長手方向の端部134の全体にゴム被覆部材132を被覆させるための切欠部分(切り込み)143を有している。なお、切欠部分143は、立上板部分142の長手方向の端部が切り欠かれることで形成された空間部分であり、当該切欠部分143の一部にはゴム被覆部材132の一部が配置されている。
また、立上板部分142は、上面に固定面145を有し、この固定面145が長尺部133の長手方向の端部134の近傍の下端側部分に溶接固定(接続)されている。他方、取付板部分141は、上下面に貫通した複数、すなわち例えば2つの円形状の取付用孔146を有している。そして、取付板部分141の取付用孔146、無端ベルト41の孔147及びプレート140の孔148にリベット139が挿入されてかしめ固定され、その結果、立上りコンベヤバー43aが無端ベルト41に対して固定される。
さらに、図7(b)から明かなように、長尺部133の長手方向の端部134は、取付部136の外側の端部、すなわち取付板部分141の外側の端部(長手方向の端部)137よりも内側に位置する。そして、取付部136の取付板部分141の外側の端部137の端面137aと、長尺部133の長手方向の端部134の端面134aとの間の距離L1は、例えば2mm~10mm、好ましくは例えば5mmである。取付部136の取付板部分141の外側の端部137の端面137aと、取付部136の立上板部分142の外側の端部138の端面138aとの距離L2(切り込み長さ)は、例えば5mm~15mm、好ましくは例えば10mmである。
なお、立上板部分142の外側の端部138の端面138aは、例えば外側の取付用孔146の中心よりも内側に位置する。また、長手状の長尺部133のうち立上板部分142の外側の端部138の端面138aよりも外側に位置する部分によって当該長尺部133の長手方向の端部134が構成され、この長手方向の端部134の全体がゴム被覆部材132によって被覆されている。
ゴム被覆部材132は、例えば加硫接着方法により、すなわち未加硫ゴムと芯部材131とをゴム加硫を行うと同時に金型内で接着する方法により、芯部材131に接着固定されている。なお、当該加硫接着には限定されず、他の方法で芯部材131にゴム被覆部材132を取り付けてもよい。
また、図8(a)から明かなように、ゴム被覆部材132の長手方向の端部(ゴム被覆端部)151の端面151aは、取付部136の取付板部分141の外側の端部137の端面137aよりも少しだけ外側に位置する。さらに、ゴム被覆部材132は、反搬送方向側に向かって膨出した長手状の膨出部152を有しており、この膨出部152の存在により各土落下開口20の大きさが略等しくなっている。
次に、上述した収穫機11の作用等を説明する。
圃場においてクローラ14の作動により左右のゲージ輪24が畝の裾部分を走行するように収穫機11を前方(図1に示す進行方向)に移動させると、圃場の畝の土中の収穫物Wはコンベヤ前側部分15aの掘取刃23によってその畝の土中から掘り取られ、この掘り取られた収穫物Wは、コンベヤ前側部分15a及びコンベヤ後側部分15bに亘って位置する搬送部16によって搬送方向に向かって搬送され、この搬送途中で座席26に座った作業者の手作業により当該搬送部16上から取り上げられてコンテナ内に収納される。
この際、コンベヤ15の搬送部16上に載った収穫物Wは、立上りコンベヤバー43aとの当接により反搬送方向側への転がりが防止されるため、その搬送部16によって搬送方向へ適切に搬送される。
ここで、例えば図8(a)に示すように、立上りコンベヤバー43aとコンベヤ後側部分15bの側板46bとの間に異物(例えば小石K)が入り込んだとしても、芯部材131の長尺部133の長手方向の端部134はその全体がゴム被覆部材132で被覆されており、しかも長尺部133の長手方向の端部134の端面134aの全体を被覆したゴム被覆部材132の厚さが十分に厚いため、当該ゴム被覆部材132が当該端部134から剥がれるようなことがなく、立上りコンベヤバー43aの耐久性が向上する。
また、例えば作業終了後においては、図3や図4(c)等に示すように、シリンダ21によりコンベヤ前側部分15aを上方回動させて非作業状態にした後、着脱ピン77を固定用孔79,91,92に挿入しかつRピン93を着脱ピン77の先端側孔83に挿入することにより、安全カバー部材76をコンベヤ後側部分15bの側板46bに対して固定する。これにより、安全体71を用いて非作業状態のコンベヤ前側部分15aの下方回動を規制(防止)することが可能となる。また、この図3に示す状態とした小型かつ軽量の収穫機11は、小型貨物車両である軽トラックの荷台に載せることが可能である。
そして、このような収穫機11によれば、立上りコンベヤバー43aの芯部材131の長尺部133の長手方向の端部134はその全体がゴム被覆部材132によって全周に亘って巻き付くようにしっかりと被覆されているため、当該長尺部133の長手方向の端部134からゴム被覆部材132が剥がれるのを適切に防止(抑制)できる。よって、立上りコンベヤバー43aの耐久性の向上を図ることができ、また、例えばゴム被覆が剥がれた芯材で収穫物を傷付けることもなく、適切な収穫作業ができる。
また、立上りコンベヤバー43aの芯部材131の取付部136には切欠部分143が形成されているため、ゴム被覆部材132によって長尺部133の長手方向の端部134の全体を容易かつ適切に被覆できる。
さらに、長尺部133の長手方向の端部134は、取付部136の取付板部分141の外側の端部137の端面137aよりも内側に位置するため、当該端部134の端面134aの全体を被覆するゴム被覆部材132の厚さを十分に厚くでき、耐久性の向上をより一層図ることができる。
また一方、シリンダ21の故障等により非作業状態(格納状態)のコンベヤ前側部分15aが自重でコンベヤ後側部分15bに対して下方回動しようとした場合でも、非作業状態のコンベヤ前側部分15aの下方回動(自重による落下)が固定状態の安全体71によって規制されるため、安全体71とは別体の落下防止部材が不要であり、その分部品点数の低減を図ることができ、よって軽量化及びコスト削減等を図ることができる。
また、着脱ピン77を作業用孔78から固定用孔79,91,92に差し替えることで、安全カバー部材76をコンベヤ後側部分15bに対して容易かつ確実に固定でき、しかも、作業者は着脱ピン77の差し替えによって安全カバー部材76の固定を確認(意識)でき、固定のし忘れを防止できる。
さらに、着脱ピン77は、その下端がコンベヤ後側部分15bの側板46(46b)の上板部87の上面87aと線状に接触した状態でスライドするため、例えば当該上面87aと面状に接触してスライドする構成等に比べて摩擦抵抗が少なくスムーズにスライドできる。なお、例えば着脱ピン77が回転しながら当該上面87a上を移動するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態では、搬送部材本体の取付部が長尺部に対して溶接固定された構成について説明したが、例えば取付部が長尺部に一体に突設された構成等でもよい。
また、搬送部材本体の長尺部は、丸軸状には限定されず、例えば角軸状でもよく、また軸状以外の形状でもよい。
さらに、立上りコンベヤバー等の搬送部材は、収穫機の収穫物搬送手段に適したものであるが、被搬送物を搬送する他の搬送手段にも適用可能である。
11 収穫機
15 収穫物搬送手段であるコンベヤ
41 被取付部材である無端ベルト
43a 搬送部材である搬送バー(立上りコンベヤバー)
131 搬送部材本体である芯部材
132 弾性被覆体であるゴム被覆部材
133 長尺部
136 取付部
143 切欠部分
W 被搬送物である収穫物

Claims (6)

  1. 無端部材とともに回行して被搬送物を搬送するための搬送部材であって、
    搬送部材本体と、
    前記搬送部材本体を被覆する弾性被覆体とを備え、
    前記搬送部材本体は、
    前記弾性被覆体によって被覆された長尺部と、
    前記長尺部に設けられ、前記無端部材に取り付けられる取付部とを有し、
    前記取付部は、
    前記無端部材に取り付けられる取付部分と、
    前記取付部分から立ち上がった立上部分と、
    前記立上部分に形成され、前記弾性被覆体の一部が配置された切欠部分とを有し、
    前記長尺部の長手方向の端部は、前記長尺部のうち前記立上部分よりも外側に位置する部分であり、当該部分の全体が前記弾性被覆体によって被覆されている
    ことを特徴とする搬送部材。
  2. 無端部材とともに回行して被搬送物を搬送するための搬送部材であって、
    搬送部材本体と、
    前記搬送部材本体を被覆する弾性被覆体とを備え、
    前記搬送部材本体は、
    前記弾性被覆体によって被覆された長尺部と、
    前記長尺部に設けられ、前記無端部材に取り付けられる取付部とを有し、
    前記長尺部の長手方向の端部の端面は、前記取付部の外側の端部の端面よりも内側に位置し、
    前記長尺部の長手方向の端部の端面を被覆した前記弾性被覆体の厚さは、前記長尺部の長手方向の端部の端面と前記取付部の外側の端部の端面との間の距離以上である
    ことを特徴とする搬送部材
  3. 搬送部材本体の長尺部は、丸軸状に形成され、
    前記搬送部材本体の取付部は、板状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の搬送部材
  4. 長尺部の長手方向の端部は、取付部の外側の端部よりも内側に位置する
    ことを特徴とする請求項記載の搬送部材。
  5. 被搬送物である収穫物を搬送方向に搬送する収穫物搬送手段を備える収穫機であって、
    前記収穫物搬送手段は、請求項1ないし4のいずれか一記載の搬送部材を有する
    ことを特徴とする収穫機。
  6. 搬送部材は、収穫物が反搬送方向側に転がるのを防止する立上りコンベヤバーである
    ことを特徴とする請求項5記載の収穫機。
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