JP7395479B2 - 免疫抑制なしにil-6媒介性炎症を処置する方法 - Google Patents

免疫抑制なしにil-6媒介性炎症を処置する方法 Download PDF

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Description

関連出願への相互参照
本願は、2018年1月5日に出願された米国仮出願第62/614,134号の優先権を主張し、その内容全体が、参考として本明細書中に援用される。
配列表
本願は、EFS-Webを通じて提出された配列表を含有し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。______________に作成された前記ASCIIコピーは、38802US_sequencelisting.txtと名付けられ、サイズは___________バイトである。
背景
慢性的な炎症は、関節リウマチ、若年性突発性関節炎、乾癬性関節炎などの古典的リウマチ障害および炎症性腸疾患の両方、ならびに心血管疾患、腎疾患、神経炎症性疾患、貧血、癌および老化など慢性的な炎症と関連することがしだいに理解されているその他の全身性疾患を含む多くの疾患の特徴である。
炎症促進性サイトカインであるIL-6は、JAK-STATシグナル伝達経路の活性化を通じて慢性的な炎症において重大な役割をしばしば果たしており、IL-6が発病に著しく寄与していることが示されているある種の炎症性障害を処置するためにIL-6阻害剤が開発されてきた。抗IL-6受容体抗体であるトシリズマブ(アクテムラ)は、関節リウマチ、巨細胞性動脈炎、多関節型若年性特発性関節炎、全身型若年性突発性関節炎および医原性サイトカイン放出症候群の処置に対して承認されている。抗IL-6受容体抗体であるサリルマブ(ケブザラ)は、中度ないし重度に活発な関節リウマチを有する成人患者を処置するために承認されている。
IL-6の阻害は効果的であり得るが、現行の投薬計画を用いたIL-6阻害剤での慢性的な炎症の処置は、しばしば免疫抑制をもたらす。免疫抑制は、細菌、真菌およびウイルスなどの病原体に対して増加した感受性をもたらし得る。FDAによって承認されたアクテムラの添付文書は、結核、細菌性、侵襲性真菌性、ウイルス性およびその他の日和見感染を含む入院または死亡につながる重篤な感染症のリスクを警告し、ケブザラの添付文書は、細菌性、ウイルス性、侵襲性真菌性およびその他の日和見感染症を含む入院または死亡につながる重篤な感染症を警告している。
したがって、免疫抑制を引き起こさないIL-6媒介性炎症を処置する新規方法に対する要望が存在する。
要旨
本発明者らは、IL-6アンタゴニストは、免疫抑制を引き起こさずに炎症を低減するに十分な用量で、スケジュールでおよび期間で投与できることを実証した。
したがって、第一の態様では、患者中のIL-6媒介性炎症を処置する方法が提供される。この方法は、IL-6媒介性炎症を有する患者に、免疫抑制を引き起こさずに炎症を低減するに十分である用量で、IL-6アンタゴニストを投与することを含む。
一部の実施形態では、前記患者は、上昇した処置前C反応性タンパク質(CRP)レベルを有する。一部の実施形態では、前記患者の処置前CRPレベルは少なくとも2mg/Lである。一部の実施形態では、前記患者の処置前CRPレベルは少なくとも4mg/Lである。一部の実施形態では、前記患者の処置前CRPレベルは少なくとも6mg/Lである。一部の実施形態では、前記患者の処置前CRPレベルは少なくとも10mg/Lである。
一部の実施形態では、前記患者は、上昇した処置前血清IL-6レベルを有する。一部の実施形態では、前記患者の処置前血清IL-6レベルは少なくとも4pg/mLである。一部の実施形態では、前記患者の処置前血清IL-6レベルは少なくとも4pg/mLである。一部の実施形態では、前記患者の処置前血清IL-6レベルは少なくとも5pg/mLである。一部の実施形態では、前記患者の処置前血清IL-6レベルは少なくとも10pg/mLである。
一部の実施形態では、前記炎症は、C反応性タンパク質(CRP)のレベルによって測定される。一部の実施形態では、処置後CRPレベルは2mg/L以下である。一部の実施形態では、処置後CRPレベルは1mg/L以下である。一部の実施形態では、前記CRPレベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも50%減少する。一部の実施形態では、前記CRPレベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも70%減少する。一部の実施形態では、前記CRPレベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも80%減少する。一部の実施形態では、前記CRPレベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも90%減少する。
一部の実施形態では、前記免疫抑制は、好中球絶対数(ANC)によって測定される。一部の実施形態では、前記処置後ANCは少なくとも500細胞/μLである。一部の実施形態では、前記処置後ANCは少なくとも1000細胞/μLである。一部の実施形態では、前記処置後ANCは少なくとも1500細胞/μLである。一部の実施形態では、前記処置後ANCは少なくとも2000細胞/μLである。一部の実施形態では、前記ANCは、処置前レベルと比較して、2000細胞/μL以下減少する。一部の実施形態では、前記ANCは、処置前レベルと比較して、1500細胞/μL以下減少する。一部の実施形態では、前記ANCは、処置前レベルと比較して、1000細胞/μL以下減少する。一部の実施形態では、前記ANCは、処置前レベルと比較して、500細胞/μL以下減少する。一部の実施形態では、前記ANCは、処置前レベルと比較して、50%以下減少する。一部の実施形態では、前記ANCは、処置前レベルと比較して、40%以下減少する。一部の実施形態では、前記ANCは、処置前レベルと比較して、30%以下減少する。一部の実施形態では、前記ANCは、処置前レベルと比較して、20%以下減少する。一部の実施形態では、前記ANCは、処置前レベルと比較して、10%以下減少する。一部の実施形態では、前記ANCは、処置前レベルと比較して減少しない。
一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の30%以下である一月相当用量で投与される。一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の20%以下である一月相当用量で投与される。一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の10%以下である一月相当用量で投与される。一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の約25%である一月相当用量で投与される。一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の約20%である一月相当用量で投与される。一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の約15%である一月相当用量で投与される。一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の約10%である一月相当用量で投与される。一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の約5%である一月相当用量で投与される。
一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは抗IL-6抗体である。
一部の実施形態では、前記抗IL-6抗体はCOR-001である。一部の実施形態では、COR-001は、2~40mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、COR-001は、約2mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、COR-001は、約4mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、COR-001は、約6mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、COR-001は、約10mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、COR-001は、約20mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、COR-001は、約40mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、COR-001は、3~70mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、COR-001は、約3mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、COR-001は、約7mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、COR-001は、約10mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、COR-001は、約17mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、COR-001は、約35mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、COR-001は、約70mgの一月相当用量で皮下に投与される。
一部の実施形態では、前記抗IL-6抗体はシルツキシマブである。一部の実施形態では、シルツキシマブは、50~500mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、シルツキシマブは、約50mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、シルツキシマブは、約100mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、シルツキシマブは、約150mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、シルツキシマブは、約200mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、シルツキシマブは、約300mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、シルツキシマブは、約500mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、シルツキシマブは、80~800mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、シルツキシマブは、約80mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、シルツキシマブは、約160mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、シルツキシマブは、約240mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、シルツキシマブは、約320mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、シルツキシマブは、約480mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、シルツキシマブは、約800mgの一月相当用量で皮下に投与される。
一部の実施形態では、前記抗IL-6抗体はゲリリムズマブである。一部の実施形態では、ゲリリムズマブは、0.075~1.8mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、ゲリリムズマブは、約0.075mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、ゲリリムズマブは、約0.12mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、ゲリリムズマブは、約0.3mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、ゲリリムズマブは、約0.6mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、ゲリリムズマブは、約0.9mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、ゲリリムズマブは、約1.8mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、ゲリリムズマブは、0.125~3mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、ゲリリムズマブは、約0.125mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、ゲリリムズマブは、約0.2mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、ゲリリムズマブは、約0.5mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、ゲリリムズマブは、約1mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、ゲリリムズマブは、約1.5mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、ゲリリムズマブは、約3mgの一月相当用量で皮下に投与される。
一部の実施形態では、前記抗IL-6抗体はシルクマブである。一部の実施形態では、シルクマブは、1.5~60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、シルクマブは、約1.5mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、シルクマブは、約3mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、シルクマブは、約6mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、シルクマブは、約12mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、シルクマブは、約36mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、シルクマブは、約60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、シルクマブは、2.5~100mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、シルクマブは、約2.5mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、シルクマブは、約5mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、シルクマブは、約10mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、シルクマブは、約20mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、シルクマブは、約60mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、シルクマブは、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される。
一部の実施形態では、前記抗IL-6抗体はクラザキズマブである。一部の実施形態では、クラザキズマブは、3~60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、クラザキズマブは、約3mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、クラザキズマブは、約6mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、クラザキズマブは、約12mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、クラザキズマブは、約24mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、クラザキズマブは、約36mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、クラザキズマブは、約60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、クラザキズマブは、5~100mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、クラザキズマブは、約5mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、クラザキズマブは、約10mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、クラザキズマブは、約20mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、クラザキズマブは、約40mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、クラザキズマブは、約60mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、クラザキズマブは、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される。
一部の実施形態では、前記抗IL-6抗体はオロキズマブである。一部の実施形態では、オロキズマブは、1.8~60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、オロキズマブは、約1.8mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、オロキズマブは、約3.6mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、オロキズマブは、約9mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、オロキズマブは、約18mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、オロキズマブは、約45mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、オロキズマブは、約60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、オロキズマブは、3~100mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、オロキズマブは、約3mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、オロキズマブは、約6mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、オロキズマブは、約15mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、オロキズマブは、約30mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、オロキズマブは、約72mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、オロキズマブは、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される。
一部の実施形態では、前記抗IL-6抗体はVX30(VOP-R003;Vaccinex)である。一部の実施形態では、VX30(VOP-R003;Vaccinex)は静脈内に投与される。一部の実施形態では、VX30(VOP-R003;Vaccinex)は皮下に投与される。
一部の実施形態では、前記抗IL-6抗体はEB-007(EBI-029;Eleven Bio)である。一部の実施形態では、EB-007(EBI-029;Eleven Bio)が静脈内に投与される。一部の実施形態では、EB-007(EBI-029;Eleven Bio)は皮下に投与される。
一部の実施形態では、前記抗IL-6抗体はFM101(Femta Pharmaceuticals,Lonza)である。一部の実施形態では、FM101(Femta Pharmaceuticals,Lonza)は静脈内に投与される。一部の実施形態では、FM101(Femta Pharmaceuticals,Lonza)は皮下に投与される。
一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは抗IL-6R抗体である。
一部の実施形態では、前記抗IL-6R抗体はトシリズマブである。一部の実施形態では、トシリズマブは、50~500mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、トシリズマブは、約50mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、トシリズマブは、約100mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、トシリズマブは、約150mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、トシリズマブは、約250mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、トシリズマブは、約350mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、トシリズマブは、約500mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、トシリズマブは、80~800mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、トシリズマブは、約80mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、トシリズマブは、約160mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、トシリズマブは、約240mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、トシリズマブは、約400mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、トシリズマブは、約560mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、トシリズマブは、約800mgの一月相当用量で皮下に投与される。
一部の実施形態では、前記抗IL-6R抗体はサリルマブである。一部の実施形態では、サリルマブは、12~120mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、サリルマブは、約12mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、サリルマブは、約24mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、サリルマブは、約48mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、サリルマブは、約60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、サリルマブは、約72mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、サリルマブは、約120mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、サリルマブは、20~200mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、サリルマブは、約20mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、サリルマブは、約40mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、サリルマブは、約80mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、サリルマブは、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、サリルマブは、約120mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、サリルマブは、約200mgの一月相当用量で皮下に投与される。
一部の実施形態では、前記抗IL-6R抗体はボバリリズマブである。一部の実施形態では、ボバリリズマブは、4~120mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、ボバリリズマブは、約4mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、ボバリリズマブは、約6mgの一月相当用量で静脈内に投与される一部の実施形態では、ボバリリズマブは、約30mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、ボバリリズマブは、約60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、ボバリリズマブは、約84mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、ボバリリズマブは、約120mgの一月相当用量で静脈内に投与される。一部の実施形態では、ボバリリズマブは、7~200mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、ボバリリズマブは、約7mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、ボバリリズマブは、約10mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、ボバリリズマブは、約50mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、ボバリリズマブは、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、ボバリリズマブは、約140mgの一月相当用量で皮下に投与される。一部の実施形態では、ボバリリズマブは、約200mgの一月相当用量で皮下に投与される。
一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストはJAK阻害剤である。一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストはSTAT3阻害剤である。
一部の実施形態では、前記患者はヘプシジン媒介性障害を有する。
一部の実施形態では、前記患者は腎疾患を有する。一部の実施形態では、前記患者は慢性腎疾患を有する。一部の実施形態では、前記患者はKDOQIステージ1~5慢性腎疾患を有する。一部の実施形態では、前記患者はKDOQIステージ3~5慢性腎疾患を有する。一部の実施形態では、前記患者は透析を受けていない。一部の実施形態では、前記患者はKDOQIステージ5慢性腎疾患を有する。一部の実施形態では、前記患者は透析を受けている。一部の実施形態では、前記患者は心腎症候群(CRS)を有する。一部の実施形態では、前記患者はCRS4型を有する。
一部の実施形態では、前記患者は心血管疾患を有する。一部の実施形態では、前記患者は利尿薬抵抗性心不全を有する。一部の実施形態では、前記患者はうっ血性心不全(CHF)を有する。一部の実施形態では、前記患者は低下した駆出率を有するうっ血性心不全(CHF)を有する。一部の実施形態では、前記患者は中程度の駆出率を有するうっ血性心不全(CHF)を有する。一部の実施形態では、前記患者は保存された駆出率を有するうっ血性心不全(CHF)を有する。一部の実施形態では、前記患者は急性冠症候群を有する。一部の実施形態では、前記患者はアテローム性動脈硬化症を有する。
一部の実施形態では、前記患者は貧血を有する。一部の実施形態では、前記患者は慢性疾患の貧血を有する。一部の実施形態では、前記患者は鉄不応性鉄欠乏性貧血(IRIDA)を有する。
一部の実施形態では、前記患者は糖尿病を有する。一部の実施形態では、前記患者はII型糖尿病を有する。一部の実施形態では、前記患者はインシュリン抵抗性糖尿病を有する。
一部の実施形態では、前記患者は肝疾患を有する。一部の実施形態では、前記患者は非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を有する。
一部の実施形態では、前記患者は骨粗鬆症を有する。
一部の実施形態では、前記患者はうつ病を有する。
一部の実施形態では、前記患者は喘息を有する。
一部の実施形態では、前記患者は神経炎症性障害を有する。一部の実施形態では、前記患者はアルツハイマー病を有する。一部の実施形態では、前記患者はパーキンソン病を有する。一部の実施形態では、前記患者は多発性硬化症を有する。一部の実施形態では、前記患者は筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する。
一部の実施形態では、前記患者は加齢黄斑変性(AMD)を有する。
一部の実施形態では、前記患者は癌を有する。一部の実施形態では、前記癌は、固形腫瘍、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、血液癌、多発性骨髄腫、白血病、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、リンパ腫、ホジキンリンパ腫および肝腺腫からなる群より選択される。
一部の実施形態では、前記患者は皮膚疾患を有する。
一部の実施形態では、前記方法は患者中の老化を予防する。
別の態様では、心血管疾患を有する患者中の炎症を処置する方法が本明細書において提供される。この方法は、好中球減少症を引き起こさずに、CRPレベルを2mg/Lまたはそれ未満に低下させるに十分である用量で、心血管疾患および2mg/Lを超えるCRPレベルを有する患者にIL-6アンタゴニストを投与することを含む。
一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の30%以下である一月相当用量で投与される。一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の20%以下である一月相当用量で投与される。一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の10%以下である一月相当用量で投与される。
別の態様では、慢性腎疾患(CKD)を有する患者中の炎症を処置する方法が本明細書において提供される。この方法は、好中球減少症を引き起こさずに、CRPレベルを2mg/Lまたはそれ未満に低下させるに十分である用量で、CKDおよび2mg/Lを超えるCRPレベルを有する患者にIL-6アンタゴニストを投与することを含む。
一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の30%以下である一月相当用量で投与される。一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の20%以下である一月相当用量で投与される。一部の実施形態では、前記IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の10%以下である一月相当用量で投与される。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
患者中のIL-6媒介性炎症を処置する方法であって、
IL-6媒介性炎症を有する患者に、免疫抑制を引き起こさずに炎症を低減するに十分である用量で、IL-6アンタゴニストを投与することを含む、方法。
(項目2)
前記患者が、上昇した処置前C反応性タンパク質(CRP)レベルを有する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記患者の処置前CRPレベルが少なくとも2mg/Lである、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記患者の処置前CRPレベルが少なくとも4mg/Lである、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記患者の処置前CRPレベルが少なくとも6mg/Lである、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記患者の処置前CRPレベルが少なくとも10mg/Lである、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記患者が、上昇した処置前血清IL-6レベルを有する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目8)
前記患者の処置前血清IL-6レベルが少なくとも2pg/mLである、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記患者の処置前血清IL-6レベルが少なくとも4pg/mLである、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記患者の処置前血清IL-6レベルが少なくとも5pg/mLである、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記患者の処置前血清IL-6レベルが少なくとも10pg/mLである、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記炎症が、C反応性タンパク質(CRP)のレベルによって測定される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目13)
処置後CRPレベルが2mg/L以下である、項目12に記載の方法。
(項目14)
処置後CRPレベルが1mg/L以下である、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記CRPレベルが、処置前レベルと比較して、少なくとも50%減少する、項目12に記載の方法。
(項目16)
前記CRPレベルが、処置前レベルと比較して、少なくとも70%減少する、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記CRPレベルが、処置前レベルと比較して、少なくとも80%減少する、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記CRPレベルが、処置前レベルと比較して、少なくとも90%減少する、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記免疫抑制が、好中球絶対数(ANC)によって測定される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目20)
前記処置後ANCが少なくとも500細胞/μLである、項目19に記載の方法。
(項目21)
前記処置後ANCが少なくとも1000細胞/μLである、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記処置後ANCが少なくとも1500細胞/μLである、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記処置後ANCが少なくとも2000細胞/μLである、項目21に記載の方法。
(項目24)
前記ANCが、処置前レベルと比較して、2000細胞/μL以下減少する、項目19に記載の方法。
(項目25)
前記ANCが、処置前レベルと比較して、1500細胞/μL以下減少する、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記ANCが、処置前レベルと比較して、1000細胞/μL以下減少する、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記ANCが、処置前レベルと比較して、500細胞/μL以下減少する、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記ANCが、処置前レベルと比較して、50%以下減少する、項目19に記載の方法。
(項目29)
前記ANCが、処置前レベルと比較して、40%以下減少する、項目28に記載の方法。
(項目30)
前記ANCが、処置前レベルと比較して、30%以下減少する、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記ANCが、処置前レベルと比較して、20%以下減少する、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記ANCが、処置前レベルと比較して、10%以下減少する、項目31に記載の方法。
(項目33)
前記ANCが、処置前レベルと比較して減少しない、項目19に記載の方法。
(項目34)
前記IL-6アンタゴニストが、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の30%以下である一月相当用量で投与される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目35)
前記IL-6アンタゴニストが、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の20%以下である一月相当用量で投与される、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記IL-6アンタゴニストが、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の10%以下である一月相当用量で投与される、項目35に記載の方法。
(項目37)
前記IL-6アンタゴニストが、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の約25%である一月相当用量で投与される、項目1~33のいずれか一項に記載の方法。
(項目38)
前記IL-6アンタゴニストが、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の約20%である一月相当用量で投与される、項目1~33のいずれか一項に記載の方法。
(項目39)
前記IL-6アンタゴニストが、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の約15%である一月相当用量で投与される、項目1~33のいずれか一項に記載の方法。
(項目40)
前記IL-6アンタゴニストが、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の約10%である一月相当用量で投与される、項目1~33のいずれか一項に記載の方法。
(項目41)
前記IL-6アンタゴニストが、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の約5%である一月相当用量で投与される、項目1~33のいずれか一項に記載の方法。
(項目42)
前記IL-6アンタゴニストが抗IL-6抗体である、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目43)
前記抗IL-6抗体がCOR-001である、項目42に記載の方法。
(項目44)
COR-001が、2~40mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目43に記載の方法。
(項目45)
COR-001が、約2mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目43に記載の方法。
(項目46)
COR-001が、約4mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目43に記載の方法。
(項目47)
COR-001が、約6mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目43に記載の方法。
(項目48)
COR-001が、約10mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目43に記載の方法。
(項目49)
COR-001が、約20mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目43に記載の方法。
(項目50)
COR-001が、約40mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目43に記載の方法。
(項目51)
COR-001が、3~70mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目43に記載の方法。
(項目52)
COR-001が、約3mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目43に記載の方法。
(項目53)
COR-001が、約7mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目43に記載の方法。
(項目54)
COR-001が、約10mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目43に記載の方法。
(項目55)
COR-001が、約17mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目43に記載の方法。
(項目56)
COR-001が、約35mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目43に記載の方法。
(項目57)
COR-001が、約70mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目43に記載の方法。
(項目58)
前記抗IL-6抗体がシルツキシマブである、項目42に記載の方法。
(項目59)
シルツキシマブが、50~500mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目58に記載の方法。
(項目60)
シルツキシマブが、約50mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目58に記載の方法。
(項目61)
シルツキシマブが、約100mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目58に記載の方法。
(項目62)
シルツキシマブが、約150mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目58に記載の方法。
(項目63)
シルツキシマブが、約200mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目58に記載の方法。
(項目64)
シルツキシマブが、約300mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目58に記載の方法。
(項目65)
シルツキシマブが、約500mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目58に記載の方法。
(項目66)
シルツキシマブが、80~800mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目58に記載の方法。
(項目67)
シルツキシマブが、約80mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目58に記載の方法。
(項目68)
シルツキシマブが、約160mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目58に記載の方法。
(項目69)
シルツキシマブが、約240mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目58に記載の方法。
(項目70)
シルツキシマブが、約320mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目58に記載の方法。
(項目71)
シルツキシマブが、約480mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目58に記載の方法。
(項目72)
シルツキシマブが、約800mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目58に記載の方法。
(項目73)
前記抗IL-6抗体がゲリリムズマブである、項目42に記載の方法。
(項目74)
ゲリリムズマブが、0.075~1.8mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目73に記載の方法。
(項目75)
ゲリリムズマブが、約0.075mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目73に記載の方法。
(項目76)
ゲリリムズマブが、約0.12mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目73に記載の方法。
(項目77)
ゲリリムズマブが、約0.3mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目73に記載の方法。
(項目78)
ゲリリムズマブが、約0.6mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目73に記載の方法。
(項目79)
ゲリリムズマブが、約0.9mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目73に記載の方法。
(項目80)
ゲリリムズマブが、約1.8mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目73に記載の方法。
(項目81)
ゲリリムズマブが、0.125~3mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目73に記載の方法。
(項目82)
ゲリリムズマブが、約0.125mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目73に記載の方法。
(項目83)
ゲリリムズマブが、約0.2mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目73に記載の方法。
(項目84)
ゲリリムズマブが、約0.5mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目73に記載の方法。
(項目85)
ゲリリムズマブが、約1mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目73に記載の方法。
(項目86)
ゲリリムズマブが、約1.5mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目73に記載の方法。
(項目87)
ゲリリムズマブが、約3mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目73に記載の方法。
(項目88)
前記抗IL-6抗体がシルクマブである、項目42に記載の方法。
(項目89)
シルクマブが、1.5~60mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目88に記載の方法。
(項目90)
シルクマブが、約1.5mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目88に記載の方法。
(項目91)
シルクマブが、約3mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目88に記載の方法。
(項目92)
シルクマブが、約6mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目88に記載の方法。
(項目93)
シルクマブが、約12mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目88に記載の方法。
(項目94)
シルクマブが、約36mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目88に記載の方法。
(項目95)
シルクマブが、約60mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目88に記載の方法。
(項目96)
シルクマブが、2.5~100mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目88に記載の方法。
(項目97)
シルクマブが、約2.5mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目88に記載の方法。
(項目98)
シルクマブが、約5mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目88に記載の方法。
(項目99)
シルクマブが、約10mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目88に記載の方法。
(項目100)
シルクマブが、約20mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目88に記載の方法。
(項目101)
シルクマブが、約60mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目88に記載の方法。
(項目102)
シルクマブが、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目88に記載の方法。
(項目103)
前記抗IL-6抗体がクラザキズマブである、項目42に記載の方法。
(項目104)
クラザキズマブが、3~60mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目103に記載の方法。
(項目105)
クラザキズマブが、約3mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目103に記載の方法。
(項目106)
クラザキズマブが、約6mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目103に記載の方法。
(項目107)
クラザキズマブが、約12mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目103に記載の方法。
(項目108)
クラザキズマブが、約24mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目103に記載の方法。
(項目109)
クラザキズマブが、約36mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目103に記載の方法。
(項目110)
クラザキズマブが、約60mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目103に記載の方法。
(項目111)
クラザキズマブが、5~100mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目103に記載の方法。
(項目112)
クラザキズマブが、約5mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目103に記載の方法。
(項目113)
クラザキズマブが、約10mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目103に記載の方法。
(項目114)
クラザキズマブが、約20mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目103に記載の方法。
(項目115)
クラザキズマブが、約40mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目103に記載の方法。
(項目116)
クラザキズマブが、約60mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目103に記載の方法。
(項目117)
クラザキズマブが、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目103に記載の方法。
(項目118)
前記抗IL-6抗体がオロキズマブである、項目42に記載の方法。
(項目119)
オロキズマブが、1.8~60mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目118に記載の方法。
(項目120)
オロキズマブが、約1.8mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目118に記載の方法。
(項目121)
オロキズマブが、約3.6mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目118に記載の方法。
(項目122)
オロキズマブが、約9mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目118に記載の方法。
(項目123)
オロキズマブが、約18mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目118に記載の方法。
(項目124)
オロキズマブが、約45mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目118に記載の方法。
(項目125)
オロキズマブが、約60mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目118に記載の方法。
(項目126)
オロキズマブが、3~100mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目118に記載の方法。
(項目127)
オロキズマブが、約3mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目118に記載の方法。
(項目128)
オロキズマブが、約6mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目118に記載の方法。
(項目129)
オロキズマブが、約15mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目118に記載の方法。
(項目130)
オロキズマブが、約30mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目118に記載の方法。
(項目131)
オロキズマブが、約72mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目118に記載の方法。
(項目132)
オロキズマブが、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目118に記載の方法。
(項目133)
前記抗IL-6抗体がVX30(VOP-R003;Vaccinex)である、項目42に記載の方法。
(項目134)
VX30(VOP-R003;Vaccinex)が静脈内に投与される、項目133に記載の方法。
(項目135)
VX30(VOP-R003;Vaccinex)が皮下に投与される、項目133に記載の方法。
(項目136)
前記抗IL-6抗体がEB-007(EBI-029;Eleven Bio)である、項目42に記載の方法。
(項目137)
EB-007(EBI-029;Eleven Bio)が静脈内に投与される、項目136に記載の方法。
(項目138)
EB-007(EBI-029;Eleven Bio)が皮下に投与される、項目136に記載の方法。
(項目139)
前記抗IL-6抗体がFM101(Femta Pharmaceuticals,Lonza)である、項目42に記載の方法。
(項目140)
FM101(Femta Pharmaceuticals,Lonza)が静脈内に投与される、項目139に記載の方法。
(項目141)
FM101(Femta Pharmaceuticals,Lonza)が皮下に投与される、項目139に記載の方法。
(項目142)
前記IL-6アンタゴニストが抗IL-6R抗体である、項目1~41のいずれか一項に記載の方法。
(項目143)
前記抗IL-6R抗体がトシリズマブである、項目142に記載の方法。
(項目144)
トシリズマブが、50~500mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目143に記載の方法。
(項目145)
トシリズマブが、約50mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目143に記載の方法。
(項目146)
トシリズマブが、約100mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目143に記載の方法。
(項目147)
トシリズマブが、約150mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目143に記載の方法。
(項目148)
トシリズマブが、約250mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目143に記載の方法。
(項目149)
トシリズマブが、約350mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目143に記載の方法。
(項目150)
トシリズマブが、約500mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目143に記載の方法。
(項目151)
トシリズマブが、80~800mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目143に記載の方法。
(項目152)
トシリズマブが、約80mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目143に記載の方法。
(項目153)
トシリズマブが、約160mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目143に記載の方法。
(項目154)
トシリズマブが、約240mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目143に記載の方法。
(項目155)
トシリズマブが、約400mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目143に記載の方法。
(項目156)
トシリズマブが、約560mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目143に記載の方法。
(項目157)
トシリズマブが、約800mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目143に記載の方法。
(項目158)
前記抗IL-6R抗体がサリルマブである、項目142に記載の方法。
(項目159)
サリルマブが、12~120mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目158に記載の方法。
(項目160)
サリルマブが、約12mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目158に記載の方法。
(項目161)
サリルマブが、約24mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目158に記載の方法。
(項目162)
サリルマブが、約48mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目158に記載の方法。
(項目163)
サリルマブが、約60mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目158に記載の方法。
(項目164)
サリルマブが、約72mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目158に記載の方法。
(項目165)
サリルマブが、約120mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目158に記載の方法。
(項目166)
サリルマブが、20~200mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目158に記載の方法。
(項目167)
サリルマブが、約20mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目158に記載の方法。
(項目168)
サリルマブが、約40mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目158に記載の方法。
(項目169)
サリルマブが、約80mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目158に記載の方法。
(項目170)
サリルマブが、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目158に記載の方法。
(項目171)
サリルマブが、約120mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目158に記載の方法。
(項目172)
サリルマブが、約200mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目158に記載の方法。
(項目173)
前記抗IL-6R抗体がボバリリズマブである、項目142に記載の方法。
(項目174)
ボバリリズマブが、4~120mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目173に記載の方法。
(項目175)
ボバリリズマブが、約4mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目173に記載の方法。
(項目176)
ボバリリズマブが、約6mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目173に記載の方法。
(項目177)
ボバリリズマブが、約30mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目173に記載の方法。
(項目178)
ボバリリズマブが、約60mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目173に記載の方法。
(項目179)
ボバリリズマブが、約84mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目173に記載の方法。
(項目180)
ボバリリズマブが、約120mgの一月相当用量で静脈内に投与される、項目173に記載の方法。
(項目181)
ボバリリズマブが、7~200mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目173に記載の方法。
(項目182)
ボバリリズマブが、約7mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目173に記載の方法。
(項目183)
ボバリリズマブが、約10mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目173に記載の方法。
(項目184)
ボバリリズマブが、約50mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目173に記載の方法。
(項目185)
ボバリリズマブが、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目173に記載の方法。
(項目186)
ボバリリズマブが、約140mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目173に記載の方法。
(項目187)
ボバリリズマブが、約200mgの一月相当用量で皮下に投与される、項目173に記載の方法。
(項目188)
前記IL-6アンタゴニストがJAK阻害剤である、項目1~41のいずれか一項に記載の方法。
(項目189)
前記IL-6アンタゴニストがSTAT3阻害剤である、項目1~41のいずれか一項に記載の方法。
(項目190)
前記患者がヘプシジン媒介性障害を有する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目191)
前記患者が腎疾患を有する、項目1~189のいずれか一項に記載の方法。
(項目192)
前記患者が慢性腎疾患を有する、項目191に記載の方法。
(項目193)
前記患者がKDOQIステージ1~5慢性腎疾患を有する、項目192に記載の方法。
(項目194)
前記患者がKDOQIステージ3~5慢性腎疾患を有する、項目193に記載の方法。
(項目195)
前記患者が透析を受けていない、項目194に記載の方法。
(項目196)
前記患者がKDOQIステージ5慢性腎疾患を有する、項目193に記載の方法。
(項目197)
前記患者が透析を受けている、項目196に記載の方法。
(項目198)
前記患者が心腎症候群(CRS)を有する、項目192に記載の方法。
(項目199)
前記患者がCRS4型を有する、項目198に記載の方法。
(項目200)
前記患者が心血管疾患を有する、項目1~189のいずれか一項に記載の方法。
(項目201)
前記患者が利尿薬抵抗性心不全を有する、項目200に記載の方法。
(項目202)
前記患者がうっ血性心不全(CHF)を有する、項目200に記載の方法。
(項目203)
前記患者が低下した駆出率を有するうっ血性心不全(CHF)を有する、項目202に記載の方法。
(項目204)
前記患者が中程度の駆出率を有するうっ血性心不全(CHF)を有する、項目202に記載の方法。
(項目205)
前記患者が保存された駆出率を有するうっ血性心不全(CHF)を有する、項目202に記載の方法。
(項目206)
前記患者が急性冠症候群を有する、項目200に記載の方法。
(項目207)
前記患者がアテローム性動脈硬化症を有する、項目200に記載の方法。
(項目208)
前記患者が貧血を有する、項目1~189のいずれか一項に記載の方法。
(項目209)
前記患者が慢性疾患の貧血を有する、項目208に記載の方法。
(項目210)
前記患者が鉄不応性鉄欠乏性貧血(IRIDA)を有する、項目208に記載の方法。
(項目211)
前記患者が糖尿病を有する、項目1~189のいずれか一項に記載の方法。
(項目212)
前記患者がII型糖尿病を有する、項目211に記載の方法。
(項目213)
前記患者がインシュリン抵抗性糖尿病を有する、項目211に記載の方法。
(項目214)
前記患者が肝疾患を有する、項目1~189のいずれか一項に記載の方法。
(項目215)
前記患者が非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を有する、項目214に記載の方法。
(項目216)
前記患者が骨粗鬆症を有する、項目1~189のいずれか一項に記載の方法。
(項目217)
前記患者がうつ病を有する、項目1~189のいずれか一項に記載の方法。
(項目218)
前記患者が喘息を有する、項目1~189のいずれか一項に記載の方法。
(項目219)
前記患者が神経炎症性障害を有する、項目1~189のいずれか一項に記載の方法。
(項目220)
前記患者がアルツハイマー病を有する、項目219に記載の方法。
(項目221)
前記患者がパーキンソン病を有する、項目219に記載の方法。
(項目222)
前記患者が多発性硬化症を有する、項目219に記載の方法。
(項目223)
前記患者が筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する、項目219に記載の方法。
(項目224)
前記患者が加齢黄斑変性(AMD)を有する、項目1~189のいずれか一項に記載の方法。
(項目225)
前記患者が癌を有する、項目1~189のいずれか一項に記載の方法。
(項目226)
前記癌が、固形腫瘍、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、血液癌、多発性骨髄腫、白血病、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、リンパ腫、ホジキンリンパ腫および肝腺腫からなる群より選択される、項目225に記載の方法。
(項目227)
前記患者が皮膚疾患を有する、項目1~189のいずれか一項に記載の方法。
(項目228)
前記方法が患者中の老化を予防する、項目1~189のいずれか一項に記載の方法。
(項目229)
心血管疾患を有する患者中の炎症を処置する方法であって、
好中球減少症を引き起こさずに、CRPレベルを2mg/Lまたはそれ未満に低下させるに十分である用量で、心血管疾患および2mg/Lを超えるCRPレベルを有する患者にIL-6アンタゴニストを投与することを含む、方法。
(項目230)
前記IL-6アンタゴニストが、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の30%以下である一月相当用量で投与される、項目229に記載の方法。
(項目231)
前記IL-6アンタゴニストが、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の20%以下である一月相当用量で投与される、項目230に記載の方法。
(項目232)
前記IL-6アンタゴニストが、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の10%以下である一月相当用量で投与される、項目231に記載の方法。
(項目233)
慢性腎疾患(CKD)を有する患者中の炎症を処置する方法であって、
好中球減少症を引き起こさずに、CRPレベルを2mg/Lまたはそれ未満に低下させるに十分である用量で、CKDおよび2mg/Lを超えるCRPレベルを有する患者にIL-6アンタゴニストを投与することを含む、方法。
(項目234)
前記IL-6アンタゴニストが、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の30%以下である一月相当用量で投与される、項目233に記載の方法。
(項目235)
前記IL-6アンタゴニストが、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の20%以下である一月相当用量で投与される、項目234に記載の方法。
(項目236)
前記IL-6アンタゴニストが、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の10%以下である一月相当用量で投与される、項目235に記載の方法。
本発明のこれらおよびその他の特徴、態様および利点は、以下の記載および添付の図面に関連してさらによく理解されるであろう。
図1は、実施例1に記載された血液透析患者におけるCOR-001の第1相/第2相無作為化、二重盲検、プラセボ対照化試験の用量漸増模式図を表す。
図2は、処置段階および安全性追跡段階のスケジュール表および効力分析を示している。
図3Aおよび3Bは、COR-001(抗IL-6)またはカナキヌマブ(抗IL-1β)での処置後のC反応性タンパク質(CRP)応答者分析の結果を示している。図3Aは、実施例1に記載されている臨床試験における、透析を受けていたステージ5慢性腎疾患を有する患者でのCOR-001による静脈内処置後のC反応性タンパク質応答者割合を示す。ベースラインhsCRPは、12.4mg/Lであった。応答者は、12週平均hsCRP<2mg/Lとして定義した。図3Bは、研究文献に記載されているように、CANTOS試験においてカナキヌマブでの処置後のC反応性タンパク質応答者割合を示している。ベースラインhsCRPは、5.5mg/Lであった。応答者は、3ヶ月平均hsCRP<2mg/Lとして定義した。
図4は、2mg、6mgおよび20mgの用量のCOR-001での処置後のヘモグロビン応答者分析の結果を示している。ヘモグロビン応答者は、29日後に1g/dLまたはそれを超える増加として定義した。治験責任医師は、29日後まで、ESA投薬を変更することを許容されなかった。
図5は、拡張期心臓パラメータ、NT-プロBNPに対するCOR-001の効果を示す。
図6Aおよび6Bは、好中球および血小板に対する有害応答者割合を示す。図6Aは、好中球有害応答者割合を示す。有害応答者は、12週平均好中球<2×10/mLとして定義した。図6Bは、血小板有害応答者割合を示す。有害応答者は、12週平均血小板<100×10/mLとして定義した。
詳細な説明
1.定義
別段の定義がなければ、本明細書において使用される全ての技術用語および科学用語は、当業者によって一般的に理解されている意味を有する。
本明細書において使用される「インターロイキン6(IL-6)」または「IL-6ポリペプチド」は、NCBIアクセッション番号NP_000591に提供されたアミノ酸配列と少なくとも約85%またはそれを超えるアミノ酸同一性を有し、およびIL-6生物学的活性を有するポリペプチドまたはその断片を表す。IL-6は、複数の生物機能を有する多機能(pleotropic)サイトカインである。例示的なIL-6生物学的活性には、免疫刺激性活性および炎症促進性活性が含まれる。例示的なIL-6アミノ酸配列が以下に提供されている:
Figure 0007395479000001
本明細書において使用される「インターロイキン6(IL-6)核酸」は、インターロイキン6(IL-6)ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを表す。例示的なインターロイキン6(IL-6)核酸配列は、NCBIアクセッション番号NM_000600で提供されている。NCBIアクセッション番号NM_000600での例示的な配列が以下に提供されている:
Figure 0007395479000002
Figure 0007395479000003
本明細書において使用される「インターロイキン6受容体(IL-6R)複合体」は、IL-6受容体サブユニットα(IL-6Rα)と、インターロイキン6受容体サブユニットβ(IL-6Rβ)とも称されるインターロイキン6シグナル伝達性糖タンパク質130(gp130)とを含むタンパク質複合体を表す。
本明細書において使用される「インターロイキン6受容体サブユニットα(IL-6Rα)ポリペプチド」は、NCBIアクセッション番号NP_000556またはNP_852004に提供されたアミノ酸配列と少なくとも約85%またはそれを超えるアミノ酸同一性を有し、およびIL-6受容体生物学的活性を有するポリペプチドまたはその断片を表す。例示的なIL-6Rα生物学的活性には、IL-6への結合、糖タンパク質130(gp130)への結合ならびに細胞増殖および分化の制御が含まれる。例示的なIL-6R配列が以下に提供されている:
Figure 0007395479000004
本明細書において使用される「糖タンパク質130」(gp130)または「インターロイキン6受容体サブユニットβ(IL-6Rβ)ポリペプチド」は、NCBIアクセッション番号NP_002175、NP_786943またはNP_001177910に提供されたアミノ酸配列と少なくとも約85%またはそれを超えるアミノ酸同一性を有し、およびIL-6受容体生物学的活性を有するポリペプチドまたはその断片を表す。例示的なIL-6Rβ生物学的活性には、IL-6Rαへの結合、IL-6受容体シグナル伝達活性および細胞増殖、分化、ヘプシジン発現の制御などが含まれる。例示的なIL-6Rβ配列が以下に提供されている:
Figure 0007395479000005
別段の指定がなければ、「IL-6アンタゴニスト」は、IL-6の生物学的活性を減少させることができる薬剤を表す。IL-6アンタゴニストには、IL-6ポリペプチドまたは核酸の発現を減少させる薬剤を含む、血清中のIL-6ポリペプチドのレベルを減少させる薬剤;IL-6Rに結合するIL-6の能力を減少させる薬剤;IL-6Rの発現を減少させる薬剤;およびIL-6によって結合されたときのIL-6R受容体によるシグナル伝達を減少させる薬剤が含まれる。好ましい実施形態において、IL-6アンタゴニストは、IL-6生物学的活性を少なくとも約10%、約20%、約30%、約50%、約70%、約80%、約90%、約95%または約100%を減少させる。以下にさらに記載されているように、IL-6アンタゴニストには、IL-6結合ポリペプチド、例えば抗IL-6抗体およびその抗原結合断片またはこれらの誘導体;IL-6R結合ポリペプチド、例えば、抗IL-6R抗体およびその抗原結合断片またはこれらの誘導体;ならびに合成化学分子、例えばJAK1およびJAK3阻害剤が含まれる。
「IL-6抗体」または「抗IL-6抗体」という用語は、IL-6を特異的に結合する抗体を表す。抗IL-6抗体には、IL-6に対して特異的であるモノクローナル抗体およびポリクローナル抗体ならびにこれらの抗原結合断片またはこれらの誘導体が含まれる。IL-6抗体は、以下でさらに詳しく記載されている。
本明細書において使用される「IL-6媒介性炎症」または「IL-6媒介性炎症性障害」という用語は、IL-6が炎症の発症または症候に寄与していることが知られているまたは疑われている炎症または炎症関連障害を表す。
「C反応性タンパク質」または「CRP」という用語は、NCBIアクセッション番号NP_000558に提供されたアミノ酸配列と少なくとも約85%またはそれを超えるアミノ酸同一性を有し、および補体活性化活性を有するポリペプチドまたはその断片を表す。CRPレベルは炎症に応答して増加し、hsCRP(高感度C反応性タンパク質)試験によって測定することができる。例示的なCRP配列が以下に提供されている:
Figure 0007395479000006
本明細書において使用される「ヘプシジン」は、NCBIアクセッション番号NP_066998(「ヘプシジンプレタンパク質」)に提供されたアミノ酸配列または生物学的に活性なその断片と少なくとも約85%またはそれを超えるアミノ酸同一性を有するポリペプチドを表す。例示的なヘプシジン生物学的活性には、鉄排出チャンネルであるフェロポーチンを結合し、そのレベルを低下させること、鉄輸送を阻害すること、腸の鉄吸収を阻害すること、ならびにマクロファージおよび肝臓からの鉄放出を阻害することが含まれる。例示的ヘプシジンプレタンパク質アミノ酸配列が以下に提供されている:
Figure 0007395479000007
上記配列を参照すると、プレプロホルモン(アミノ酸25~84)、プロホルモン(アミノ酸25~84)、およびヘプシジン-25(アミノ酸60~84)、ヘプシジン-22(アミノ酸63~84)およびヘプシジン-20(アミノ酸65~84)と名付けられた成熟型としてなど、ヘプシジンは様々な形態で存在する。
「ヘプシジン媒介性障害」は、ヘプシジン発現が障害の発症またはその症候のいずれかに寄与している任意の障害である。
「免疫抑制」(“immune suppression” or “immunosuppression”)という用語は、免疫系の活性化または効力の低下を表す。免疫抑制は、好中球などの白血球の数によって測定することができる。
本明細書において使用される「好中球」(“neutrophil” of “neutrocyte”)は、自然免疫系の不可欠な一部である白血球の一種を表す。好中球絶対数(ANC)は、診断および予後診断において使用することができる。低い好中球数は好中球減少症と名付けられている。
「薬剤」という用語は、治療において投与されるのに適している任意の化合物または組成物を表し、化学的化合物;抗体またはその抗原結合断片を含むタンパク質;ペプチド;および核酸分子を明示的に含む。
「被験体」という用語は、ヒトの被験体またはウシ、ウマ、イヌ、ヒツジ、ネコならびにマウスおよびクマネズミ属(rattus)を含むげっ歯類を含むがこれらに限定されない非ヒト哺乳動物の被験体を表す。「患者」は、処置を必要とするヒト被験体である。
本明細書において使用される「処置する(treat)」、「処置している(treating)」、「処置(treatment)」などの用語は、障害および/またはこれに関連する徴候もしくは症候を低減もしくは軽減すること、またはその進行を遅らせもしくは停止させることを表す。疾患または症状を処置することは、障害、これと関連する症状または症候を完全に除去することを必要としないが、完全に除去することを除外するものではないことが理解されるであろう。
本明細書において使用される「処置前」とは、本明細書に記載されている方法にしたがうIL-6アンタゴニストの最初の投与より前を意味する。処置前は、IL-6アンタゴニスト以外の処置の事前の投与を除外せず、しばしばこれを含む。
本明細書において使用される「処置後」とは、本明細書に記載されている方法にしたがうIL-6アンタゴニストの投与より後を意味する。処置後には、本明細書に記載されている任意の用量でのIL-6アンタゴニストの任意の投与後が含まれる。処置後には、IL-6アンタゴニストの処置段階後も含まれる。
本開示において、「含む(comprises)」、「含んでいる(comprising)」、「含有する(containing)」、「有する(having)」、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」およびこれらの言語的変形は、米国特許法においてこれらに与えられている意味を有し、明示的に挙げられている成分以外のさらなる成分の存在を許容する。
「生物学的試料」という用語は、生物(例えば、ヒト被験体)に由来する任意の組織、細胞、流体またはその他の材料を表す。ある実施形態において、生物学的試料は血清または血液である。
別段の指定がなければ、抗体定常領域残基の付番は、KabatにおけるようなEUインデックスに従う。
2.IL-6媒介性炎症を処置する方法
第一の態様において、患者中のIL-6媒介性炎症を処置する方法が提示される。該方法は、IL-6媒介性炎症を有する患者に、免疫抑制を引き起こさずに炎症を低減するに十分である用量で、IL-6アンタゴニストを投与することを含む。
2.1.処置前血清CRPおよびIL-6レベル
本明細書に記載されている方法において、患者はIL-6媒介性炎症を有する。
典型的な実施形態において、患者は、上昇した処置前C反応性タンパク質(CRP)レベルを有する。
いくつかの実施形態において、患者は、少なくとも2mg/Lの処置前CRPレベルを有する。いくつかの実施形態において、患者は、少なくとも2mg/L、2.5mg/L、3mg/L、3.5mg/L、4mg/L、4.5mg/Lまたは5mg/Lの処置前CRPレベルを有する。いくつかの実施形態において、患者は、少なくとも7.5mg/L、10mg/L、12.5mg/Lまたは15mg/Lの処置前CRPレベルを有する。様々な実施形態において、患者は、少なくとも2mg/Lの処置前CRPレベルを有する。様々な実施形態において、患者は、少なくとも2.5mg/Lの処置前CRPレベルを有する。様々な実施形態において、患者は、少なくとも5mg/Lの処置前CRPレベルを有する。様々な実施形態において、患者は、少なくとも7.5mg/Lの処置前CRPレベルを有する。様々な実施形態において、患者は、少なくとも10mg/Lの処置前CRPレベルを有する。様々な実施形態において、患者は、少なくとも12.5mg/Lの処置前CRPレベルを有する。様々な実施形態において、患者は、少なくとも15mg/Lの処置前CRPレベルを有する。
本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態において、患者は、IL-6の上昇した処置前血清IL-6レベルを有する。
いくつかの実施形態において、患者は、少なくとも2pg/mLの処置前血清IL-6レベルを有する。様々な実施形態において、患者は、少なくとも2pg/mL、少なくとも3pg/mL、少なくとも4pg/mL、少なくとも5pg/mL、少なくとも6pg/mL、少なくとも7pg/mL、少なくとも8pg/mL、少なくとも9pg/mL、少なくとも10pg/mL、少なくとも11pg/mL、少なくとも12pg/mL、少なくとも13pg/mL、少なくとも14pg/mLまたは少なくとも15pg/mLの処置前血清IL-6レベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも2pg/mLの処置前血清IL-6レベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも2.5pg/mLの処置前血清IL-6レベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも4pg/mLの処置前血清IL-6レベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも5pg/mLの処置前血清IL-6レベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも7.5pg/mLの処置前血清IL-6レベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも10pg/mLの処置前血清IL-6レベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも12.5pg/mLの処置前血清IL-6レベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも15pg/mLの処置前血清IL-6レベルを有する。
いくつかの実施形態において、患者は、CRPの上昇した処置前血清レベルおよび上昇した処置前IL-6レベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも2pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも2mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも2pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも2.5mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも2pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも5mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも2pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも10mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも4pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも2mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも4pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも2.5mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも4pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも5mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも4pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも10mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも5pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも2mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも5pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも2.5mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも5pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも5mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも5pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも10mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも10pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも2mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも10pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも2.5mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも10pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも5mg/Lの処置前CRPレベルを有する。ある実施形態において、患者は、少なくとも10pg/mLの処置前血清IL-6レベルおよび少なくとも10mg/Lの処置前CRPレベルを有する。
2.2.IL-6およびC反応性タンパク質(CRP)の低下
典型的な実施形態において、IL-6アンタゴニストは、処置前レベルより下に患者の遊離血清IL-6レベルを低下させるに十分な用量で投与される。
いくつかの実施形態において、遊離血清IL-6レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも10%減少する。様々な実施形態において、遊離血清IL-6レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%減少する。ある実施形態において、遊離血清IL-6レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも20%減少する。ある実施形態において、遊離血清IL-6レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも30%減少する。ある実施形態において、遊離血清IL-6レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも40%減少する。ある実施形態において、遊離血清IL-6レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも50%減少する。ある実施形態において、遊離血清IL-6レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも60%減少する。ある実施形態において、遊離血清IL-6レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも70%減少する。ある実施形態において、遊離血清IL-6レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも80%減少する。ある実施形態において、遊離血清IL-6レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも90%減少する。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストは、処置前レベルより下に患者のCRPレベルを低下させるに十分な用量で投与される。いくつかの実施形態において、IL-6媒介性炎症は、CRPレベルによって測定される。
ある実施形態において、処置後CRPレベルは5mg/L以下である。ある実施形態において、処置後CRPレベルは2.5mg/L以下である。ある実施形態において、処置後CRPレベルは2mg/L以下である。ある実施形態において、処置後CRPレベルは1mg/L以下である。
いくつかの実施形態において、CRPレベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも10%減少する。様々な実施形態において、CRPレベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%減少する。ある実施形態において、CRPレベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも20%減少する。ある実施形態において、CRPレベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも30%減少する。ある実施形態において、CRPレベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも40%減少する。ある実施形態において、CRPレベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも50%減少する。ある実施形態において、CRPレベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも60%減少する。ある実施形態において、CRPレベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも70%減少する。ある実施形態において、CRPレベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも80%減少する。ある実施形態において、CRPレベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも90%減少する。
2.3.好中球レベル
2.3.1.好中球絶対数(ANC)
本明細書に記載されている方法において、IL-6アンタゴニストは、免疫抑制を引き起こさずに炎症を低減するに十分な用量で投与される。
いくつかの実施形態において、患者の免疫抑制は、好中球絶対数(ANC)によって測定される。
いくつかの実施形態において、処置後ANCは少なくとも300細胞/μLである。様々な実施形態において、処置後ANCは、少なくとも500細胞/μL、600細胞/μL、700細胞/μL、800細胞/μL、900細胞/μL、1000細胞/μL、1100細胞/μL、1200細胞/μL、1300細胞/μL、1400細胞/μL、1500細胞/μL、1600細胞/μL、1700細胞/μL、1800細胞/μL、1900細胞/μLまたは2000細胞/μLである。ある実施形態において、処置後ANCは少なくとも500細胞/μLである。ある実施形態において、処置後ANCは少なくとも750細胞/μLである。ある実施形態において、処置後ANCは少なくとも1000細胞/μLである。ある実施形態において、処置後ANCは少なくとも1250細胞/μLである。ある実施形態において、処置後ANCは少なくとも1500細胞/μLである。ある実施形態において、処置後ANCは少なくとも1750細胞/μLである。ある実施形態において、処置後ANCは少なくとも2000細胞/μLである。
いくつかの実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、2500細胞/μL以下減少する。様々な実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、2000細胞/μL、1900細胞/μL、1800細胞/μL、1700細胞/μL、1600細胞/μL、1500細胞/μL、1400細胞/μL、1300細胞/μL、1200細胞/μL、1100細胞/μL、1000細胞/μL、900細胞/μL、800細胞/μL、700細胞/μL、600細胞/μLまたは500細胞/μL以下減少する。ある実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、2000細胞/μL以下減少する。ある実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、1750細胞/μL以下減少する。ある実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、1500細胞/μL以下減少する。ある実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、1250細胞/μL以下減少する。ある実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、1000細胞/μL以下減少する。ある実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、750細胞/μL以下減少する。ある実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、500細胞/μL以下減少する。
いくつかの実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、70%以下減少する。様々な実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、60%、50%、40%、30%、20%、10%または5%以下減少する。ある実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、60%以下減少する。ある実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、50%以下減少する。ある実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、40%以下減少する。ある実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、30%以下減少する。ある実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、20%以下減少する。ある実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、10%以下減少する。ある実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して、5%以下減少する。
いくつかの実施形態において、ANCは、処置前レベルと比較して減少しない。
2.4.リポタンパク質(a)レベル
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストは、処置前レベルより下に患者のリポタンパク質(a)レベルを低下させるに十分な用量で投与される。
いくつかの実施形態において、リポタンパク質(a)レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも10%減少する。様々な実施形態において、リポタンパク質(a)レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%減少する。ある実施形態において、リポタンパク質(a)レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも20%減少する。ある実施形態において、リポタンパク質(a)レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも30%減少する。ある実施形態において、リポタンパク質(a)レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも40%減少する。ある実施形態において、リポタンパク質(a)レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも50%減少する。ある実施形態において、リポタンパク質(a)レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも60%減少する。ある実施形態において、リポタンパク質(a)レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも70%減少する。ある実施形態において、リポタンパク質(a)レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも80%減少する。ある実施形態において、リポタンパク質(a)レベルは、処置前レベルと比較して、少なくとも90%減少する。
2.5.LDLレベル
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストは、患者の低密度リポタンパク質(LDL)レベルを著しく増加させずに患者のリポタンパク質(a)レベルを低下させるに十分な用量で投与される。
いくつかの実施形態において、LDLレベルは、処置前レベルと比較して、15%以下増加する。様々な実施形態において、LDLレベルは、処置前レベルと比較して、12%、10%、8%、6%、5%、4%、3%、2%または1%以下増加する。ある実施形態において、LDLレベルは、処置前レベルと比較して、12%以下増加する。ある実施形態において、LDLレベルは、処置前レベルと比較して、10%以下増加する。ある実施形態において、LDLレベルは、処置前レベルと比較して、8%以下増加する。ある実施形態において、LDLレベルは、処置前レベルと比較して、6%以下増加する。ある実施形態において、LDLレベルは、処置前レベルと比較して、5%以下増加する。ある実施形態において、LDLレベルは、処置前レベルと比較して、4%以下増加する。ある実施形態において、LDLレベルは、処置前レベルと比較して、3%以下増加する。ある実施形態において、LDLレベルは、処置前レベルと比較して、2%以下増加する。ある実施形態において、LDLレベルは、処置前レベルと比較して、1%以下増加する。
ある実施形態において、LDLレベルは、処置前レベルと比較して増加しない。
2.6.IL-6媒介性炎症性障害
本明細書に記載されている方法において、患者はIL-6媒介性炎症性障害を有する。
2.6.1 非ヘプシジン媒介性炎症性障害
様々な実施形態において、IL-6媒介性炎症性障害はヘプシジン媒介性障害ではない。ヘプシジン媒介性障害は、参照によりその開示の全体が本明細書に組み込まれる米国特許公開第2017/0029499号に記載されている。
2.6.2 ヘプシジン媒介性炎症性障害
様々な実施形態において、IL-6媒介性炎症性障害はヘプシジン媒介性障害である。ヘプシジン媒介性障害は、参照によりその開示の全体が本明細書に組み込まれる米国特許公開第2017/0029499号に記載されている。特定の実施形態において、患者はヘプシジン媒介性障害およびTMPRSS6rs855791SNPにおける主要対立遺伝子(アミノ酸736A)の少なくとも1つのコピーを有する。他の実施形態において、患者はヘプシジン媒介性障害を有し、TMPRSS6rs855791SNPにおける非主要対立遺伝子(アミノ酸736V)に関してホモ接合である。ある実施形態において、患者はヘプシジン媒介性障害を有し、TMPRSS6rs855791SNPにおける遺伝子型が不明である。
2.6.3 非自己免疫性炎症性障害
様々な実施形態において、IL-6媒介性炎症性障害は非自己免疫性IL-6媒介性炎症性障害である。特定の実施形態において、患者は、関節リウマチ、巨細胞性動脈炎、多関節型若年性特発性関節炎または全身型若年性突発性関節炎以外のIL-6媒介性障害を有する。
2.6.4.腎疾患
様々な実施形態において、患者は腎疾患を有する。いくつかの実施形態において、腎疾患は慢性腎疾患(CKD)である。
いくつかの実施形態において、患者はKDOQIステージ1~5慢性腎疾患を有する。いくつかの実施形態において、患者はKDOQIステージ3~5慢性腎疾患を有する。いくつかの実施形態において、患者は、KDOQIステージ1慢性腎疾患、KDOQIステージ2慢性腎疾患、KDOQIステージ3慢性腎疾患、KDOQIステージ4慢性腎疾患またはKDOQIステージ5慢性腎疾患を有する。ある実施形態において、患者はKDOQIステージ5慢性腎疾患を有する。
いくつかの実施形態において、患者は透析を受けている。いくつかの実施形態において、患者は透析を受けていない。ある実施形態において、患者はKDOQIステージ3~5慢性腎疾患を有し、患者は透析を受けていない。ある実施形態において、患者はKDOQIステージ5慢性腎疾患を有し、患者は透析を受けている。
いくつかの実施形態において、患者は心腎症候群(CRS)を有する。ある実施形態において、患者はCRS4型を有する。
いくつかの実施形態において、患者は透析で処置されたことがある。
2.6.5.心血管疾患
様々な実施形態において、患者は心血管疾患を有する。
いくつかの実施形態において、患者は心筋梗塞の既往歴を有する。特定の実施形態において、患者は心筋梗塞の既往歴を有し、2mg/Lまたはそれを超えるCRPレベルを有する。
ある実施形態において、患者は、IL-6アンタゴニストの最初の投与前60日以内に心筋梗塞に罹患したことがある。特定の実施形態において、患者は、IL-6アンタゴニストの最初の投与前30日以内、14日以内、7日以内、48時間以内または24時間以内に心筋梗塞に罹患したことがある。
いくつかの実施形態において、患者はアテローム性動脈硬化症を有するが、心筋梗塞を有したことはない。特定の実施形態において、患者はアテローム性動脈硬化症を有し、心筋梗塞を有したことがなく、2mg/Lまたはそれを超えるCRPレベルを有する。
いくつかの実施形態において、心血管疾患はうっ血性心不全(CHF)である。ある実施形態において、患者は低下した駆出率を有するうっ血性心不全(CHF)を有する。ある実施形態において、患者は中程度の駆出率を有するうっ血性心不全(CHF)を有する。ある実施形態において、患者は保存された駆出率を有するうっ血性心不全(CHF)を有する。
様々な実施形態において、IL-6媒介性炎症性障害は利尿薬抵抗性でない心不全である。利尿薬抵抗性心不全は、参照によりその開示の全体が本明細書に組み込まれる国際公開第2018/144773号に記載されている。
いくつかの実施形態において、心血管疾患は利尿薬抵抗性心不全である。利尿薬抵抗性心不全は、参照によりその開示の全体が本明細書に組み込まれる国際公開第2018/144773号に記載されている。
いくつかの実施形態において、心血管疾患は急性冠症候群である。
ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中(stroke)および/または心血管系死亡を低減するに十分な用量で投与される。いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストは、心不全のリスクを低下させるに十分な用量で投与される。いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストは、心機能を増大させるに十分な用量で投与される。いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストは、急性心筋梗塞後の繊維症を低減するに十分な用量で投与される。
2.6.6.貧血
様々な実施形態において、患者は貧血を有する。
いくつかの実施形態において、患者は慢性疾患の貧血を有する。いくつかの実施形態において、患者は鉄不応性鉄欠乏性貧血(IRIDA)を有する。
これらの実施形態のいくつかにおいて、患者は赤血球生成促進薬(ESA)で処置されたことがある。いくつかの実施形態において、患者は鉄補給で処置されたことがある。いくつかの実施形態において、患者は、血液または濃厚赤血球の輸血で処理されたことがある。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストは、機能性鉄欠乏症を逆転させるに十分な用量で投与される。
2.6.7.糖尿病
いくつかの実施形態において、患者は糖尿病を有する。ある実施形態において、患者はII型糖尿病を有する。ある実施形態において、患者はインシュリン抵抗性糖尿病を有する。
2.6.8.肝疾患
いくつかの実施形態において、患者は肝疾患を有する。ある実施形態において、患者は非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を有する。
2.6.9.骨粗鬆症
いくつかの実施形態において、患者は骨粗鬆症を有する。
2.6.10.うつ病
いくつかの実施形態において、患者はうつ病を有する。
2.6.11.喘息
いくつかの実施形態において、患者は喘息を有する。
2.6.12.神経炎症性障害
いくつかの実施形態において、患者は神経炎症性障害を有する。ある実施形態において、患者はアルツハイマー病を有する。ある実施形態において、患者はパーキンソン病を有する。ある実施形態において、患者は多発性硬化症を有する。ある実施形態において、患者は筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する。
2.6.13.加齢黄斑変性
いくつかの実施形態において、患者は加齢黄斑変性(AMD)を有する。
2.6.14.癌
様々な実施形態において、患者は癌を有する。
いくつかの実施形態において、癌は、固形腫瘍、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、血液癌、多発性骨髄腫、白血病、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、リンパ腫およびホジキンリンパ腫からなる群より選択される。
2.6.15 皮膚疾患
様々な実施形態において、患者は、アトピー性皮膚炎または乾癬などの皮膚疾患を有する。
2.6.16 老化
いくつかの実施形態において、方法は患者中の老化を予防する。
2.7.IL-6アンタゴニスト
本明細書に記載されている方法において使用されるIL-6アンタゴニストは、IL-6の生物学的活性を減少させることができる。
2.7.1.抗IL-6抗体
様々な実施形態において、IL-6アンタゴニストは、抗IL-6抗体もしくはその抗原結合断片またはこれらの誘導体である。
典型的な実施形態において、抗IL-6抗体はIL-6の生物学的活性を中和する。いくつかの実施形態において、中和抗体は、IL-6受容体へのIL-6の結合を抑制する。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストは抗IL-6モノクローナル抗体である。いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストは、複数のそれぞれが固有のCDRを有する抗IL-6抗体の複数の種を含むポリクローナル組成物である。
いくつかの実施形態において、抗IL-6抗体は、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv、scFv、(scFv)、一本鎖抗体分子、二重可変ドメイン抗体、単一可変ドメイン抗体、直鎖抗体またはVドメイン抗体である。
いくつかの実施形態において、抗IL-6抗体は足場を含む。ある実施形態において、足場はFc、必要に応じてヒトFcである。いくつかの実施形態において、抗IL-6抗体は、IgG、IgA、IgD、IgEおよびIgMから選択されるクラスの重鎖定常領域を含む。ある実施形態において、抗IL-6抗体は、クラスIgGならびにIgG1、IgG2、IgG3およびIgG4から選択されるサブクラスの重鎖定常領域を含む。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストは、IL-6抗原結合断片を含む免疫抱合体または融合タンパク質である。
いくつかの実施形態において、抗体は、二重特異的または多重特異的であり、抗原結合部分の少なくとも1つがIL-6に対する特異性を有する。
いくつかの実施形態において、抗体は完全にヒトである。いくつかの実施形態において、抗体はヒト化されている。いくつかの実施形態において、抗体はキメラであり、非ヒトV領域およびヒトC領域ドメインを有する。いくつかの実施形態において、抗体はマウスである。
典型的な実施形態において、抗IL-6抗体は、ヒトIL-6の結合に対して100nM未満のKを有する。いくつかの実施形態において、抗IL-6抗体は、ヒトIL-6の結合に対して75nM、50nM、25nM、20nM、15nMまたは10nM未満のKを有する。特定の実施形態において、抗IL-6抗体は、ヒトIL-6の結合に対して5nM、4nM、3nMまたは2nM未満のKを有する。選択された実施形態において、抗IL-6抗体は、ヒトIL-6の結合に対して1nM、750pMまたは500pM未満のKを有する。特定の実施形態において、抗IL-6抗体は、ヒトIL-6の結合に対して500pM、400pM、300pM、200pMまたは100pM以下のKを有する。
典型的な実施形態において、抗IL-6抗体は、少なくとも7日の静脈内投与後排出半減期を有する。ある実施形態において、抗IL-6抗体は、少なくとも14日、少なくとも21日または少なくとも30日の排出半減期を有する。
いくつかの実施形態において、抗IL-6抗体は、置換されていないヒトIgG定常ドメインと比較して血清半減期を延長する少なくとも1つのアミノ酸置換を有するヒトIgG定常領域を有する。
ある実施形態において、IgG定常ドメインは、残基252、254および256に置換を含み、アミノ酸残基252におけるアミノ酸置換はチロシンでの置換であり、アミノ酸残基254におけるアミノ酸置換はトレオニンでの置換であり、アミノ酸残基256におけるアミノ酸置換はグルタミン酸での置換である(「YTE」)。参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第7,083,784号を参照されたい。ある延長された半減期実施形態において、IgG定常ドメインは、T250Q/M428L(Hintonら、J.Immunology176:346-356(2006));N434A(Yeungら、J.Immunology182:7663-7671(2009));またはT307A/E380A/N434A(Petkovaら、International Immunology,18:1759-1769(2006))から選択される置換を含む。
いくつかの実施形態において、抗IL-6抗体の排出半減期は、ヒト血清アルブミンのFcRN結合特性を使用することによって増加される。ある実施形態において、抗体はアルブミンに抱合されている(Smithら、Bioconjug.Chem.,12:750-756(2001))。いくつかの実施形態において、抗IL-6抗体は、細菌のアルブミン結合ドメインに融合されている(Storkら、Prot.Eng.Design Science20:569-76(2007))。いくつかの実施形態において、抗IL-6抗体は、アルブミン結合ペプチドに融合されている(Nguygenら、Prot Eng Design Sel19:291-297(2006))。いくつかの実施形態において、抗IL-6抗体は、二重特異的であり、1つの特異性はIL-6に対する特異性であり、1つの特異性はヒト血清アルブミンに対する特異性である(Ablynx、国際公開第2006/122825号(二重特異的ナノボディ(Nanobody))。
いくつかの実施形態において、抗IL-6抗体の排出半減期は、PEG化によって(Melmedら、Nature Reviews Drug Discovery7:641-642(2008);HPMAコポリマー抱合によって(Luら、Nature Biotechnology17:1101~1104(1999));デキストラン抱合によって(Nuclear Medicine Communications,16:362-369(1995));ホモアミノ酸ポリマー(HAPs;HAP化)との抱合によって(Schlapschyら、Prot Eng Design Sel20:273-284(2007));またはポリシアリル化によって(Constantinouら、Bioconjug.Chem.20:924-931(2009))増加される。
2.7.1.1.COR-001および誘導体
ある好ましい実施形態において、抗IL-6抗体またはその抗原結合部分は、COR-001の全ての6つのCDRを含む。COR-001抗体(MEDI5117としても知られる)は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる国際公開第2010/088444号および米国特許公開第2012/0034212号に記載されている。特定の実施形態において、抗体またはその抗原結合部分は、COR-001重鎖V領域および軽鎖V領域を含む。特定の実施形態において、抗体は完全長COR-001抗体である。COR-001抗体は、以下のCDRならびに重鎖および軽鎖配列を有する。
Figure 0007395479000008
Figure 0007395479000009
様々な実施形態において、抗IL-6抗体はCOR-001の誘導体である。
いくつかの実施形態において、COR-001誘導体は、COR-001重鎖および/または軽鎖V領域中に1またはそれを超えるアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、COR-001誘導体は、ヒトIL-6に対する特異性を保持しながら、COR-001抗IL-6抗体の元のVおよび/またはVに比して、25より少ないアミノ酸置換、20より少ないアミノ酸置換、15より少ないアミノ酸置換、10より少ないアミノ酸置換、5より少ないアミノ酸置換、4より少ないアミノ酸置換、3より少ないアミノ酸置換、2より少ないアミノ酸置換または1つのアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、COR-001誘導体は、COR-001のVおよびVドメインのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、COR-001誘導体は、CDRがCOR-001の各CDRのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、Vおよび/またはVCDR誘導体は、1またはそれを超える予想される非必須アミノ酸残基(すなわち、抗体がヒトIL-6に特異的に結合するのに必須ではないアミノ酸残基)に保存的アミノ酸置換を含む。
2.7.1.2.シルツキシマブおよび誘導体
ある実施形態において、抗IL-6抗体またはその抗原結合部分は、シルツキシマブの全ての6つのCDRを含む。特定の実施形態において、抗体またはその抗原結合部分は、シルツキシマブ重鎖V領域および軽鎖V領域を含む。特定の実施形態において、抗体は完全長シルツキシマブ抗体である。
様々な実施形態において、抗IL-6抗体はシルツキシマブの誘導体である。
いくつかの実施形態において、シルツキシマブ誘導体は、シルツキシマブ重鎖および/または軽鎖V領域中に1またはそれを超えるアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、シルツキシマブ誘導体は、ヒトIL-6に対する特異性を保持しながら、シルツキシマブ抗IL-6抗体の元のVおよび/またはVに比して、25より少ないアミノ酸置換、20より少ないアミノ酸置換、15より少ないアミノ酸置換、10より少ないアミノ酸置換、5より少ないアミノ酸置換、4より少ないアミノ酸置換、3より少ないアミノ酸置換、2より少ないアミノ酸置換または1つのアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、シルツキシマブ誘導体は、シルツキシマブのVおよびVドメインのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、シルツキシマブ誘導体は、CDRがシルツキシマブの各CDRのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、Vおよび/またはVCDR誘導体は、1またはそれを超える予想される非必須アミノ酸残基(すなわち、抗体がヒトIL-6に特異的に結合するのに必須ではないアミノ酸残基)に保存的アミノ酸置換を含む。
2.7.1.3.ゲリリムズマブおよび誘導体
ある実施形態において、抗IL-6抗体またはその抗原結合部分は、ゲリリムズマブの全ての6つのCDRを含む。特定の実施形態において、抗体またはその抗原結合部分は、ゲリリムズマブ重鎖V領域および軽鎖V領域を含む。特定の実施形態において、抗体は完全長ゲリリムズマブ抗体である。
様々な実施形態において、抗IL-6抗体はゲリリムズマブの誘導体である。
いくつかの実施形態において、ゲリリムズマブ誘導体は、ゲリリムズマブ重鎖および/または軽鎖V領域中に1またはそれを超えるアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、ゲリリムズマブ誘導体は、ヒトIL-6に対する特異性を保持しながら、ゲリリムズマブ抗IL-6抗体の元のVおよび/またはVに比して、25より少ないアミノ酸置換、20より少ないアミノ酸置換、15より少ないアミノ酸置換、10より少ないアミノ酸置換、5より少ないアミノ酸置換、4より少ないアミノ酸置換、3より少ないアミノ酸置換、2より少ないアミノ酸置換または1つのアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、ゲリリムズマブ誘導体は、ゲリリムズマブのVおよびVドメインのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、ゲリリムズマブ誘導体は、CDRがゲリリムズマブの各CDRのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、Vおよび/またはVCDR誘導体は、1またはそれを超える予想される非必須アミノ酸残基(すなわち、抗体がヒトIL-6に特異的に結合するのに必須ではないアミノ酸残基)に保存的アミノ酸置換を含む。
2.7.1.4.シルクマブおよび誘導体
ある実施形態において、抗IL-6抗体またはその抗原結合部分は、シルクマブの全ての6つのCDRを含む。特定の実施形態において、抗体またはその抗原結合部分は、シルクマブ重鎖V領域および軽鎖V領域を含む。特定の実施形態において、抗体は完全長シルクマブ抗体である。
様々な実施形態において、抗IL-6抗体はシルクマブの誘導体である。
いくつかの実施形態において、シルクマブ誘導体は、シルクマブ重鎖および/または軽鎖V領域中に1またはそれを超えるアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、シルクマブ誘導体は、ヒトIL-6に対する特異性を保持しながら、シルクマブ抗IL-6抗体の元のVおよび/またはVに比して、25より少ないアミノ酸置換、20より少ないアミノ酸置換、15より少ないアミノ酸置換、10より少ないアミノ酸置換、5より少ないアミノ酸置換、4より少ないアミノ酸置換、3より少ないアミノ酸置換、2より少ないアミノ酸置換または1つのアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、シルクマブ誘導体は、シルクマブのVおよびVドメインのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、シルクマブ誘導体は、CDRがシルクマブの各CDRのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、Vおよび/またはVCDR誘導体は、1またはそれを超える予想される非必須アミノ酸残基(すなわち、抗体がヒトIL-6に特異的に結合するのに必須ではないアミノ酸残基)に保存的アミノ酸置換を含む。
2.7.1.5.クラザキズマブおよび誘導体
ある実施形態において、抗IL-6抗体またはその抗原結合部分は、クラザキズマブの全ての6つのCDRを含む。特定の実施形態において、抗体またはその抗原結合部分は、クラザキズマブ重鎖V領域および軽鎖V領域を含む。特定の実施形態において、抗体は完全長クラザキズマブ抗体である。
様々な実施形態において、抗IL-6抗体はクラザキズマブの誘導体である。
いくつかの実施形態において、クラザキズマブ誘導体は、クラザキズマブ重鎖および/または軽鎖V領域中に1またはそれを超えるアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、クラザキズマブ誘導体は、ヒトIL-6に対する特異性を保持しながら、クラザキズマブ抗IL-6抗体の元のVおよび/またはVに比して、25より少ないアミノ酸置換、20より少ないアミノ酸置換、15より少ないアミノ酸置換、10より少ないアミノ酸置換、5より少ないアミノ酸置換、4より少ないアミノ酸置換、3より少ないアミノ酸置換、2より少ないアミノ酸置換または1つのアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、クラザキズマブ誘導体は、クラザキズマブのVおよびVドメインのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、クラザキズマブ誘導体は、CDRがクラザキズマブの各CDRのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、Vおよび/またはVCDR誘導体は、1またはそれを超える予想される非必須アミノ酸残基(すなわち、抗体がヒトIL-6に特異的に結合するのに必須ではないアミノ酸残基)に保存的アミノ酸置換を含む。
2.7.1.6.オロキズマブおよび誘導体
ある実施形態において、抗IL-6抗体またはその抗原結合部分は、オロキズマブの全ての6つのCDRを含む。特定の実施形態において、抗体またはその抗原結合部分は、オロキズマブ重鎖V領域および軽鎖V領域を含む。特定の実施形態において、抗体は完全長オロキズマブ抗体である。
様々な実施形態において、抗IL-6抗体はオロキズマブの誘導体である。
いくつかの実施形態において、オロキズマブ誘導体は、オロキズマブ重鎖および/または軽鎖V領域中に1またはそれを超えるアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、オロキズマブ誘導体は、ヒトIL-6に対する特異性を保持しながら、オロキズマブ抗IL-6抗体の元のVおよび/またはVに比して、25より少ないアミノ酸置換、20より少ないアミノ酸置換、15より少ないアミノ酸置換、10より少ないアミノ酸置換、5より少ないアミノ酸置換、4より少ないアミノ酸置換、3より少ないアミノ酸置換、2より少ないアミノ酸置換または1つのアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、オロキズマブ誘導体は、オロキズマブのVおよびVドメインのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、オロキズマブ誘導体は、CDRがオロキズマブの各CDRのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、Vおよび/またはVCDR誘導体は、1またはそれを超える予想される非必須アミノ酸残基(すなわち、抗体がヒトIL-6に特異的に結合するのに必須ではないアミノ酸残基)に保存的アミノ酸置換を含む。
2.7.1.7.その他の抗IL-6抗体および誘導体
ある実施形態において、抗IL-6抗体またはその抗原結合部分は、以下からなる群より選択される抗体の全ての6つのCDRを含む。VX30(VOP-R003;Vaccinex)、EB-007(EBI-029;Eleven Bio)およびFM101。特定の実施形態において、抗体またはその抗原結合部分は、以下からなる群より選択される抗体の重鎖V領域および軽鎖V領域を含む。VX30(VOP-R003;Vaccinex)、EB-007(EBI-029;Eleven Bio)およびFM101。特定の実施形態において、抗体は以下からなる群より選択される完全長抗体である。VX30(VOP-R003;Vaccinex)、EB-007(EBI-029;Eleven Bio)およびFM101。
様々な実施形態において、抗IL-6抗体は以下からなる群より選択される抗体の誘導体である。VX30(VOP-R003;Vaccinex)、EB-007(EBI-029;Eleven Bio)およびFM101。
2.7.2.抗IL-6受容体抗体
様々な実施形態において、IL-6アンタゴニストは、抗IL-6受容体(抗IL-6R)抗体もしくはその抗原結合断片またはこれらの誘導体である。
典型的な実施形態において、抗IL-6RはIL-6受容体の生物学的活性を低下させる。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストは抗IL-6Rモノクローナル抗体である。いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストは、複数のそれぞれが固有のCDRを有する複数の抗IL-6R抗体の種を含むポリクローナル組成物である。
いくつかの実施形態において、抗IL-6R抗体は、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv、scFv、(scFv)、一本鎖抗体分子、二重可変ドメイン抗体、単一可変ドメイン抗体、直鎖抗体またはVドメイン抗体である。
いくつかの実施形態において、抗IL-6R抗体は足場を含む。ある実施形態において、足場はFc、必要に応じてヒトFcである。いくつかの実施形態において、抗IL-6R抗体は、IgG、IgA、IgD、IgEおよびIgMから選択されるクラスの重鎖定常領域を含む。ある実施形態において、抗IL-6R抗体は、クラスIgGおよびIgG1、IgG2、IgG3およびIgG4から選択されるサブクラスの重鎖定常領域を含む。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストは、IL-6R抗原結合断片を含む免疫抱合体または融合タンパク質である。
いくつかの実施形態において、抗体は二重特異的または多重特異的であり、抗原結合部分の少なくとも1つがIL-6受容体に対して特異性を有する。
いくつかの実施形態において、抗体は完全にヒトである。いくつかの実施形態において、抗体はヒト化されている。いくつかの実施形態において、抗体はキメラであり、非ヒトV領域およびヒトC領域ドメインを有する。いくつかの実施形態において、抗体はマウスである。
典型的な実施形態において、抗IL-6R抗体は、ヒトIL-6受容体の結合に対して100nM未満のKを有する。いくつかの実施形態において、抗IL-6R抗体は、ヒトIL-6受容体の結合に対して75nM、50nM、25nM、20nM、15nMまたは10nM未満のKを有する。特定の実施形態において、抗IL-6R抗体は、ヒトIL-6受容体の結合に対して5nM、4nM、3nMまたは2nM未満のKを有する。選択された実施形態において、抗IL-6R抗体は、ヒトIL-6受容体の結合に対して1nM、750pMまたは500pM未満のKを有する。特定の実施形態において、抗IL-6R抗体は、ヒトIL-6受容体の結合に対して500pM、400pM、300pM、200pMまたは100pM以下のKを有する。
典型的な実施形態において、抗IL-6R抗体は、少なくとも7日の静脈内投与後排出半減期を有する。ある実施形態において、抗IL-6R抗体は、少なくとも14日、少なくとも21日または少なくとも30日の排出半減期を有する。
いくつかの実施形態において、抗IL-6R抗体は、置換されていないヒトIgG定常ドメインと比較して血清半減期を延長する少なくとも1つのアミノ酸置換を有するヒトIgG定常領域を有する。
ある実施形態において、IgG定常ドメインは、残基252、254および256に置換を含み、アミノ酸残基252におけるアミノ酸置換はチロシンでの置換であり、アミノ酸残基254におけるアミノ酸置換はトレオニンでの置換であり、アミノ酸残基256におけるアミノ酸置換はグルタミン酸での置換である(「YTE」)。参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第7,083,784号を参照されたい。ある延長された半減期実施形態において、IgG定常ドメインは、T250Q/M428L(Hintonら、J.Immunology176:346-356(2006));N434A(Yeungら、J.Immunology182:7663-7671(2009));またはT307A/E380A/N434A(Petkovaら、International Immunology,18:1759-1769(2006))から選択される置換を含む。
いくつかの実施形態において、抗IL-6R抗体の排出半減期は、ヒト血清アルブミンのFcRN結合特性を使用することによって増加される。ある実施形態において、抗体はアルブミンに抱合されている(Smithら、Bioconjug.Chem.,12:750-756(2001))。いくつかの実施形態において、抗IL-6R抗体は、細菌のアルブミン結合ドメインに融合されている(Storkら、Prot.Eng.Design Science20:569-76(2007))。いくつかの実施形態において、抗IL-6R抗体は、アルブミン結合ペプチドに融合されている(Nguygenら、Prot Eng Design Sel19:291-297(2006))。いくつかの実施形態において、抗IL-6R抗体は、二重特異的であり、1つの特異性はIL-6受容体に対する特異性であり、1つの特異性はヒト血清アルブミンに対する特異性である(Ablynx、国際公開第2006/122825号(二重特異的ナノボディ(Nanobody))。
いくつかの実施形態において、抗IL-6R抗体の排出半減期は、PEG化によって(Melmedら、Nature Reviews Drug Discovery7:641-642(2008));HPMAコポリマー抱合によって(Luら、Nature Biotechnology17:1101-1104(1999));デキストラン抱合によって(Nuclear Medicine Communications,16:362-369(1995));ホモアミノ酸ポリマー(HAPs;HAP化)との抱合によって(Schlapschyら、Prot Eng Design Sel20:273-284(2007));またはポリシアリル化によって(Constantinouら、Bioconjug.Chem.20:924-931(2009))増加される。
2.7.2.1.トシリズマブおよび誘導体
ある実施形態において、抗IL-6R抗体またはその抗原結合部分は、トシリズマブの全ての6つのCDRを含む。特定の実施形態において、抗体またはその抗原結合部分は、トシリズマブ重鎖V領域および軽鎖V領域を含む。特定の実施形態において、抗体は完全長トシリズマブ抗体である。
様々な実施形態において、抗IL-6R抗体はトシリズマブの誘導体である。
いくつかの実施形態において、トシリズマブ誘導体は、トシリズマブ重鎖および/または軽鎖V領域中に1またはそれを超えるアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、トシリズマブ誘導体は、ヒトIL-6受容体に対する特異性を保持しながら、トシリズマブ抗IL-6R抗体の元のVおよび/またはVに比して、25より少ないアミノ酸置換、20より少ないアミノ酸置換、15より少ないアミノ酸置換、10より少ないアミノ酸置換、5より少ないアミノ酸置換、4より少ないアミノ酸置換、3より少ないアミノ酸置換、2より少ないアミノ酸置換または1つのアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、トシリズマブ誘導体は、トシリズマブのVおよびVドメインのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、トシリズマブ誘導体は、CDRがトシリズマブの各CDRのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、Vおよび/またはVCDR誘導体は、1またはそれを超える予想される非必須アミノ酸残基(すなわち、抗体がヒトIL-6受容体に特異的に結合するのに必須ではないアミノ酸残基)に保存的アミノ酸置換を含む。
2.7.2.2.サリルマブおよび誘導体
ある実施形態において、抗IL-6R抗体またはその抗原結合部分は、サリルマブの全ての6つのCDRを含む。特定の実施形態において、抗体またはその抗原結合部分は、サリルマブ重鎖V領域および軽鎖V領域を含む。特定の実施形態において、抗体は完全長サリルマブ抗体である。
様々な実施形態において、抗IL-6R抗体はサリルマブの誘導体である。
いくつかの実施形態において、サリルマブ誘導体は、サリルマブ重鎖および/または軽鎖V領域中に1またはそれを超えるアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、サリルマブ誘導体は、ヒトIL-6受容体に対する特異性を保持しながら、サリルマブ抗IL-6R抗体の元のVおよび/またはVに比して、25より少ないアミノ酸置換、20より少ないアミノ酸置換、15より少ないアミノ酸置換、10より少ないアミノ酸置換、5より少ないアミノ酸置換、4より少ないアミノ酸置換、3より少ないアミノ酸置換、2より少ないアミノ酸置換または1つのアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、サリルマブ誘導体は、サリルマブのVおよびVドメインのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、サリルマブ誘導体は、CDRがサリルマブの各CDRのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、Vおよび/またはVCDR誘導体は、1またはそれを超える予想される非必須アミノ酸残基(すなわち、抗体がヒトIL-6受容体に特異的に結合するのに必須ではないアミノ酸残基)に保存的アミノ酸置換を含む。
2.7.2.3.ボバリリズマブおよび誘導体
ある実施形態において、抗IL-6R抗体またはその抗原結合部分は、ボバリリズマブの全ての6つのCDRを含む。特定の実施形態において、抗体またはその抗原結合部分は、ボバリリズマブ重鎖V領域および軽鎖V領域を含む。特定の実施形態において、抗体は完全長ボバリリズマブ抗体である。
様々な実施形態において、抗IL-6R抗体はボバリリズマブの誘導体である。
いくつかの実施形態において、ボバリリズマブ誘導体は、ボバリリズマブ重鎖および/または軽鎖V領域中に1またはそれを超えるアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、ボバリリズマブ誘導体は、ヒトIL-6受容体に対する特異性を保持しながら、ボバリリズマブ抗IL-6R抗体の元のVおよび/またはVに比して、25より少ないアミノ酸置換、20より少ないアミノ酸置換、15より少ないアミノ酸置換、10より少ないアミノ酸置換、5より少ないアミノ酸置換、4より少ないアミノ酸置換、3より少ないアミノ酸置換、2より少ないアミノ酸置換または1つのアミノ酸置換を含む。
ある実施形態において、ボバリリズマブ誘導体は、ボバリリズマブのVおよびVドメインのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、ボバリリズマブ誘導体は、CDRがボバリリズマブの各CDRのアミノ酸配列と少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を含む。パーセント配列同一性は、初期設定パラメータを使用するBLASTアルゴリズムを用いて決定される。
ある実施形態において、Vおよび/またはVCDR誘導体は、1またはそれを超える予想される非必須アミノ酸残基(すなわち、抗体がヒトIL-6受容体に特異的に結合するのに必須ではないアミノ酸残基)に保存的アミノ酸置換を含む。
2.7.2.4.その他の抗IL-6R抗体および誘導体
ある実施形態において、抗IL-6R抗体またはその抗原結合部分は、以下からなる群より選択される抗体の全ての6つのCDRを含む。SA237(Roche)、NI-1201(NovImmune)および米国特許公開第2012/0225060号に記載されている抗体。特定の実施形態において、抗体またはその抗原結合部分は、以下からなる群より選択される抗体の重鎖V領域および軽鎖V領域を含む。SA237(Roche)、NI-1201(NovImmune)および米国特許公開第2012/0225060号に記載されている抗体。特定の実施形態において、抗体は以下からなる群より選択される完全長である。SA237(Roche)、NI-1201(NovImmune)および米国特許公開第2012/0225060号に記載されている抗体。
様々な実施形態において、抗IL-6R抗体は以下からなる群より選択される抗体の誘導体である。SA237(Roche)、NI-1201(NovImmune)または米国特許公開第2012/0225060号に記載されている抗体。
2.7.3.抗IL-6:IL-6R複合抗体
様々な実施形態において、IL-6アンタゴニストは、IL-6とIL-6Rの複合体に対して特異的な抗体である。ある実施形態において、抗体は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許公開第2011/0002936号に記載されているものから選択される抗体の6つのCDRを有する。
2.7.4.JAKおよびSTAT阻害剤
様々な実施形態において、IL-6アンタゴニストは、JAKシグナル伝達経路の阻害剤である。いくつかの実施形態において、JAK阻害剤はJAK1特異的阻害剤である。いくつかの実施形態において、JAK阻害剤はJAK3特異的阻害剤である。いくつかの実施形態において、JAK阻害剤は汎JAK阻害剤である。
ある実施形態において、JAK阻害剤は、トファシチニブ(ゼルヤンツ)、デセルノチニブ、ルキソリチニブ、ウパダシチニブ、バリシチニブ、フィルゴチニブ、レスタウルチニブ、パクリチニブ、ペフィシチニブ、INCB-039110、ABT-494、INCB-047986およびAC-410からなる群より選択される。
様々な実施形態において、IL-6アンタゴニストは、STAT3阻害剤である。特定の実施形態において、この阻害剤は、AZD9150(AstraZeneca、Isis Pharmaceuticals)、STAT3アンチセンス分子である。
2.7.5.さらなるIL-6アンタゴニスト
様々な実施形態において、IL-6アンタゴニストは、アンタゴニストペプチドである。
ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、C326(AvidiaによるIL-6阻害剤、AMG220としても知られる)または、FE301、IL-6の組み換えタンパク質阻害剤(Ferring International Center S.A.,Conaris Research Institute AG)である。いくつかの実施形態において、抗IL-6アンタゴニストは、可溶性gp130、FE301(Conaris/Ferring)を含む。
2.8.薬学的組成物
本明細書に記載されている方法において使用されるIL-6アンタゴニストは、任意の適切な投与の経路によって投与するための任意の適切な薬学的組成物中に調合することができる。適切な投与の経路には、硝子体内、動脈内、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、鼻腔内、非経口、肺および皮下経路が含まれるが、これらに限定されない。
薬学的組成物は、1またはそれを超える薬学的賦形剤を含み得る。任意の適切な薬学的賦形剤が使用され得、当業者は適切な薬学的賦形剤を選択することが可能である。したがって、以下に提供されている薬学的賦形剤は例示を意図しており、限定を意図するものではない。さらなる薬学的賦形剤には、例えば、参照によりその全体が組み込まれる、Handbook of Pharmaceutical Excipients,Rowe et al.(Eds.)6th Ed.(2009)に記載されている薬学的賦形剤が含まれる。
2.9.投薬計画
IL-6アンタゴニストは、免疫抑制を引き起こさずに炎症を低減するに十分な用量で投与される。
2.9.1.抗体、抗原結合断片、ペプチド
典型的な実施形態において、抗体、抗原結合断片およびペプチドIL-6アンタゴニストは、非経口的に投与される。
いくつかの非経口的実施形態において、IL-6アンタゴニストは静脈内に投与される。ある静脈内実施形態において、IL-6アンタゴニストは大量瞬時投与として投与される。ある静脈内実施形態において、IL-6アンタゴニストは注入として投与される。ある静脈内実施形態において、IL-6アンタゴニストは大量瞬時投与後に注入として投与される。
いくつかの非経口的実施形態において、IL-6アンタゴニストは皮下に投与される。
様々な実施形態において、抗体、抗原結合断片またはペプチドIL-6アンタゴニストは、患者の体重または表面積とは独立した用量(一律用量)で投与される。
いくつかの実施形態において、静脈内一律用量は、0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5mg、0.6mg、0.7mg、0.8mg、0.9mgまたは1mgである。いくつかの実施形態において、静脈内一律用量は、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mgまたは10mgである。いくつかの実施形態において、静脈内一律用量は、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mgまたは20mgである。いくつかの実施形態において、静脈内一律用量は、25mg、30mg、40mgまたは50mgである。いくつかの実施形態において、静脈内一律用量は、60mg、70mg、80mg、90mgまたは100mgである。いくつかの実施形態において、静脈内一律用量は、200mg、300mg、400mgまたは500mgである。いくつかの実施形態において、静脈内一律用量は、0.1~1mg、1~10mg、10~15mg、15~20mg、20~30mg、30~40mgまたは40~50mgである。いくつかの実施形態において、静脈内一律用量は、1~50mg、50~100mgまたは100mg~500mgである。
いくつかの実施形態において、皮下一律用量は、0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5mg、0.6mg、0.7mg、0.8mg、0.9mgまたは1mgである。いくつかの実施形態において、皮下一律用量は、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mgまたは10mgである。いくつかの実施形態において、皮下一律用量は、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mgまたは20mgである。いくつかの実施形態において、皮下一律用量は、25mg、30mg、40mgまたは50mgである。いくつかの実施形態において、皮下一律用量は、60mg、70mg、80mg、90mgまたは100mgである。いくつかの実施形態において、皮下一律用量は、200mg、300mg、400mgまたは500mgである。いくつかの実施形態において、皮下一律用量は、0.1~1mg、1~10mg、10~15mg、15~20mg、20~30mg、30~40mgまたは40~50mgである。いくつかの実施形態において、皮下一律用量は、1~50mg、50~100mgまたは100mg~500mgである。
様々な実施形態において、抗体、抗原結合断片またはペプチドIL-6アンタゴニストは、患者体重を基礎とした用量として投与される。
いくつかの実施形態において、アンタゴニストは、0.01mg/kg、0.02mg/kg、0.03mg/kg、0.04mg/kg、0.05mg/kg、0.06mg/kg、0.07mg/kg、0.08mg/kg、0.09mg/kgまたは0.1mg/kgの静脈内用量で投与される。いくつかの実施形態において、アンタゴニストは、0.1mg/kg、0.2mg/kg、0.3mg/kg、0.4mg/kg、0.5mg/kg、0.6mg/kg、0.7mg/kg、0.8mg/kg、0.9mg/kgまたは1.0mg/kgの静脈内用量で投与される。いくつかの実施形態において、アンタゴニストは、1.5mg/kg、2mg/kg、2.5mg/kg、3mg/kg、3.5mg/kg、4mg/kg、4.5mg/kgまたは5mg/kgの静脈内用量で投与される。
いくつかの実施形態において、アンタゴニストは、0.01mg/kg、0.02mg/kg、0.03mg/kg、0.04mg/kg、0.05mg/kg、0.06mg/kg、0.07mg/kg、0.08mg/kg、0.09mg/kgまたは0.1mg/kgの皮下用量で投与される。いくつかの実施形態において、アンタゴニストは、0.1mg/kg、0.2mg/kg、0.3mg/kg、0.4mg/kg、0.5mg/kg、0.6mg/kg、0.7mg/kg、0.8mg/kg、0.9mg/kgまたは1.0mg/kgの皮下用量で投与される。いくつかの実施形態において、アンタゴニストは、1.5mg/kg、2mg/kg、2.5mg/kg、3mg/kg、3.5mg/kg、4mg/kg、4.5mg/kgまたは5mg/kgの皮下用量で投与される。
様々な静脈内実施形態において、IL-6アンタゴニストは、7日ごとに1回、14日ごとに1回、21日ごとに1回、28日ごとに1回または1ヶ月に1回投与される。様々な皮下実施形態において、IL-6アンタゴニストは、14日ごとに1回、28日ごとに1回、1ヶ月に1回、2ヶ月ごとに1回(隔月)または3ヶ月ごとに1回投与される。
2.9.2.小分子阻害剤
典型的な実施形態において、小分子JAK阻害剤およびSTAT阻害剤は、経口的に投与される。
様々な実施形態において、阻害剤は、0.1~1mg、1~10mg、10~20mg、20~30mg、30~40mgまたは40~50mgの経口用量で1日1回または2回投与される。いくつかの実施形態において、阻害剤は、50~60mg、60~70mg、70~80mg、80~90mgまたは90~100mgの用量で1日1回または2回投与される。いくつかの実施形態において、阻害剤は、1日に1回または2回、経口で、0.1、0.5、1、2、5、10、15、20、25、30、35、40、45または50mgの用量で投与される。いくつかの実施形態において、阻害剤は、1日1回または2回、経口で、75mgまたは100mgの用量で投与される。
2.9.3.一月相当用量
典型的な実施形態において、IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量より少ない一月相当用量で投与される。「一月相当用量」とは、投薬量および投薬スケジュールに関わらず、一月当たりに投与される計算された総用量である。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の50%以下の一月相当用量で投与される。様々な実施形態において、IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の45%、40%、35%、30%、25%、20%、15%、10%または5%以下の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の45%以下の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の40%以下の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の30%以下の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の25%以下の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の20%以下の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の15%以下の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の10%以下の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の5%以下の一月相当用量で投与される。
様々な実施形態において、IL-6アンタゴニストは、同じIL-6アンタゴニストを用いて関節リウマチを処置するための一月相当用量の約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、15%、10%または5%の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の約50%の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の約40%の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の約30%の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の約25%の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の約20%の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の約15%の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の約10%の一月相当用量で投与される。ある実施形態において、IL-6アンタゴニストは、関節リウマチを処置するための一月相当用量の約5%の一月相当用量で投与される。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストはCOR-001抗体である。様々な実施形態において、COR-001は、0.5~50mg、例えば、0.5~1mg、0.5~2mg、0.5~5mg、0.5~10mg、0.5~20mg、0.5~30mg、0.5~40mg、1~2mg、1~5mg、1~10mg、1~20mg、1~30mg、1~40mg、1~50mg、2~5mg、2~10mg、2~20mg、2~30mg、2~40mg、2~50mg、5~10mg、5~20mg、5~30mg、5~40mg、5~50mg、10~20mg、10~30mg、10~40mg、10~50mg、20~30mg、20~40mg、20~50mg、30~40mg、30~50mgまたは40~50mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある好ましい実施形態において、COR-001は、2~40mgの一月相当用量で静脈内に投与される。
様々な実施形態において、COR-001は、約0.5mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、20mg、30mg、40mgまたは50mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約1mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約2mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約3mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約4mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約5mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約6mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約10mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約12mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約15mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約20mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約40mgの一月相当用量で静脈内に投与される。
様々な実施形態において、COR-001は、1~100mg、例えば、1~2mg、1~5mg、1~10mg、1~20mg、1~30mg、1~40mg、1~50mg、1~70mg、1~100mg、2~5mg、2~10mg、2~20mg、2~30mg、2~40mg、2~50mg、2~70mg、2~100mg、3~5mg、3~10mg、3~20mg、3~30mg、3~40mg、3~50mg、3~70mg、3~100mg、5~10mg、5~20mg、5~30mg、5~40mg、5~50mg、5~70mg、5~100mg、10~20mg、10~30mg、10~40mg、10~50mg、10~70mg、10~100mg、20~30mg、20~40mg、20~50mg、20~70mg、20~100mg、30~40mg、30~50mg、30~70mg、30~100mgまたは40~100mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある好ましい実施形態において、COR-001は、3~70mgの一月相当用量で皮下に投与される。
様々な実施形態において、COR-001は、約0.5mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、70mgまたは100mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約1mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約2mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約3mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約4mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約5mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約6mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約10mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約12mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約15mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約17mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約20mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約35mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約40mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約70mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、COR-001は、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストはシルツキシマブである。様々な実施形態において、シルツキシマブは、10~500mg、例えば、10~20mg、10~30mg、10~40mg、10~50mg、10~100mg、10~150mg、10~200mg、10~300mg、10~400mg、20~30mg、20~40mg、20~50mg、20~100mg、20~150mg、20~200mg、20~300mg、20~400mg、20~500mg、30~40mg、30~50mg、30~100mg、30~150mg、30~200mg、30~300mg、30~400mg、30~500mg、40~50mg、40~100mg、40~150mg、40~200mg、40~250mg、40~300mg、40~400mg、40~500mg、50~100mg、50~150mg、50~200mg、50~300mg、50~400mg、50~500mg、100~150mg、100~200mg、100~300mg、100~400mg、100~500mg、150~200mg、150~300mg、150~400mg、150~500mg、200~300mg、200~400mg、200~500mg、300~400mg、300~500mgまたは400~500mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある好ましい実施形態において、シルツキシマブは、50~500mgの一月相当用量で静脈内に投与される。様々な実施形態において、シルツキシマブは、約10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、100mg、150mg、200mg、300mg、400mgまたは500mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約50mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約100mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約150mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約200mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約300mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約500mgの一月相当用量で静脈内に投与される。
様々な実施形態において、シルツキシマブは、50~1000mg、例えば、50~80mg、50~100mg、50~160mg、50~200mg、50~240mg、50~320mg、50~480mg、50~800mg、80~100mg、80~160mg、80~200mg、80~240mg、80~320mg、80~480mg、80~800mg、80~1000mg、100~160mg、100~200mg、100~240mg、100~320mg、100~480mg、100~800mg、100~1000mg、160~200mg、160~240mg、160~320mg、160~480mg、160~800mg、160~1000mg、200~240mg、200~320mg、200~480mg、200~800mg、200~1000mg、240~320mg、240~480mg、240~800mg、240~1000mg、320~480mg、320~800mg、320~1000mg、480~800mg、480~1000mgまたは800~1000mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある好ましい実施形態において、シルツキシマブは、80~800mgの一月相当用量で皮下に投与される。様々な実施形態において、シルツキシマブは、約50mg、80mg.100mg、160mg、240mg.320mg、480mg.800mgまたは1000mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約50mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約80mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約160mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約240mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約320mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約480mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約800mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルツキシマブは、約1000mgの一月相当用量で皮下に投与される。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストはゲリリムズマブである。様々な実施形態において、ゲリリムズマブは、0.05~2mg、例えば、0.05~0.075mg、0.05~0.1mg、0.05~0.12mg、0.05~0.3mg、0.05~0.6mg、0.05~0.9mg、0.05~1.8mg、0.075~0.1mg、0.075~0.12mg、0.075~0.3mg、0.075~0.6mg、0.075~0.9mg、0.075~1.8mg、0.075~2mg、0.1~0.12mg、0.1~0.3mg、0.1~0.6mg、0.1~0.9mg、0.1~1.8mg、0.1~2mg、0.12~0.3mg、0.12~0.6mg、0.12~0.9mg、0.12~1.8mg、0.12~2mg、0.3~0.6mg、0.3~0.9mg、0.3~1.8mg、0.3~2mg、0.6~0.9mg、0.6~1.8mg、0.6~2mg、0.9~1.8mg、0.9~2mgまたは1.8~2mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある好ましい実施形態において、ゲリリムズマブは、0.075~1.8mgの一月相当用量で静脈内に投与される。様々な実施形態において、ゲリリムズマブは、約0.05mg、0.075mg、0.1mg、0.12mg、0.3mg、0.6mg、0.9mg、1.8mgまたは2mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約0.05mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約0.075mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約0.1mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約0.12mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約0.3mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約0.6mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約0.9mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約1.8mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約2mgの一月相当用量で静脈内に投与される。
様々な実施形態において、ゲリリムズマブは0.1~5mg、例えば、0.1~0.125mg、0.1~0.15mg、0.1~0.2mg、0.1~0.5mg、0.1~1mg、0.1~1.5mg、0.1~2mg、0.1~3mg、0.1~4mg、0.125~0.15mg、0.125~0.2mg、0.125~0.5mg、0.125~1mg、0.125~1.5mg、0.125~2mg、0.125~3mg、0.125~4mg、0.125~5mg、0.15~0.2mg、0.15~0.5mg、0.15~1mg、0.15~1.5mg、0.15~2mg、0.15~3mg、0.15~4mg、0.15~5mg、0.2~0.5mg、0.2~1mg、0.2~1.5mg、0.2~2mg、0.2~3mg、0.2~4mg、0.2~5mg、0.5~1mg、0.5~1.5mg、0.5~2mg、0.5~3mg、0.5~4mg、0.5~5mg、1~1.5mg、1~2mg、1~3mg、1~4mg、1~5mg、1.5~2mg、1.5~3mg、1.5~4mg、1.5~5mg、2~3mg、2~4mg、2~5mg、3~4mg、3~5mgまたは4~5mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある好ましい実施形態において、ゲリリムズマブは、0.125~3mgの一月相当用量で皮下に投与される。様々な実施形態において、ゲリリムズマブは、約0.1mg、0.125mg、0.15mg、0.2mg、0.5mg、1mg、1.5mg、2mg、3mg、4mgまたは5mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約0.125mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約0.2mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約0.5mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約1mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約1.5mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、ゲリリムズマブは、約3mgの一月相当用量で皮下に投与される。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストはシルクマブである。様々な実施形態において、シルクマブは、1~80mg、例えば、1~1.5mg、1~3mg、1~6mg、1~12mg、1~36mg、1~60mg、1.5~3mg、1.5~6mg、1.5~12mg、1.5~36mg、1.5~60mg、1.5~80mg、3~6mg、3~12mg、3~36mg、3~60mg、3~80mg、6~12mg、6~36mg、6~60mg、6~80mg、12~36mg、12~60mg、12~80mg、36~60mg、36~80mgまたは60~80mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある好ましい実施形態において、シルクマブは、1.5~60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。様々な実施形態において、シルクマブは、約1mg、1.5mg、3mg、6mg、12mg、36mg、60mgまたは80mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、シルクマブは、約1mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、シルクマブは、約1.5mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、シルクマブは、約3mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、シルクマブは、約6mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、シルクマブは、約12mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、シルクマブは、約36mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、シルクマブは、約60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、シルクマブは、約80mgの一月相当用量で静脈内に投与される。
様々な実施形態において、シルクマブは1~100mg、例えば、1~2.5mg、1~5mg、1~10mg、1~20mg、1~30mg、1~40mg、1~50mg、1~60mg、2.5~5mg、2.5~10mg、2.5~20mg、2.5~30mg、2.5~40mg、2.5~50mg、2.5~60mg、2.5~100mg、5~10mg、5~20mg、5~30mg、5~40mg、5~50mg、5~60mg、5~100mg、10~20mg、10~30mg、10~40mg、10~50mg、10~60mg、10~100mg、20~30mg、20~40mg、20~50mg、20~60mg、20~100mg、30~40mg、30~50mg、30~60mg、30~100mg、40~50mg、40~60mg、40~100mg、50~60mg、50~100mgまたは60~100mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある好ましい実施形態において、シルクマブは、2.5~100mgの一月相当用量で皮下に投与される。様々な実施形態において、シルクマブは、約1mg、2.5mg、5mg、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mgまたは100mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルクマブは、約2.5mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルクマブは、約5mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルクマブは、約10mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルクマブは、約20mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルクマブは、約60mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、シルクマブは、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストはクラザキズマブである。様々な実施形態において、クラザキズマブは、1~80mg、例えば、1~3mg、1~6mg、1~12mg、1~24mg、1~36mg、1~60mg、3~6mg、3~12mg、3~24mg、3~36mg、3~60mg、3~80mg、6~12mg、6~24mg、6~36mg、6~60mg、6~80mg、12~24mg、12~36mg、12~60mg、12~80mg、24~36mg、24~60mg、24~80mg、36~60mg、36~80mgまたは60~80mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある好ましい実施形態において、クラザキズマブは、3~60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。様々な実施形態において、クラザキズマブは、約1mg、3mg、6mg、12mg、24mg、36mg、60mgまたは80mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、クラザキズマブは、約1mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、クラザキズマブは、約3mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、クラザキズマブは、約6mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、クラザキズマブは、約12mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、クラザキズマブは、約24mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、クラザキズマブは、約36mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、クラザキズマブは、約60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、クラザキズマブは、約80mgの一月相当用量で静脈内に投与される。
様々な実施形態において、クラザキズマブは1~100mg、例えば、1~2mg、1~5mg、1~10mg、1~20mg、1~30mg、1~40mg、1~50mg、1~60mg、2~5mg、2~10mg、2~20mg、2~30mg、2~40mg、2~50mg、2~60mg、2~100mg、5~10mg、5~20mg、5~30mg、5~40mg、5~50mg、5~60mg、5~100mg、10~20mg、10~30mg、10~40mg、10~50mg、10~60mg、10~100mg、20~30mg、20~40mg、20~50mg、20~60mg、20~100mg、30~40mg、30~50mg、30~60mg、30~100mg、40~50mg、40~60mg、40~100mg、50~60mg、50~100mgまたは60~100mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある好ましい実施形態において、クラザキズマブは、5~100mgの一月相当用量で皮下に投与される。様々な実施形態において、クラザキズマブは、約1mg、2mg、5mg、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mgまたは100mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、クラザキズマブは、約5mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、クラザキズマブは、約10mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、クラザキズマブは、約20mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、クラザキズマブは、約40mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、クラザキズマブは、約60mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、クラザキズマブは、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストはオロキズマブである。様々な実施形態において、オロキズマブは、1~80mg、例えば、1~1.8mg、1~3.6mg、1~9mg、1~18mg、1~45mg、1~60mg、1.8~3.6mg、1.8~9mg、1.8~18mg、1.8~45mg、1.8~60mg、1.8~80mg、3.6~9mg、3.6~18mg、3.6~45mg、3.6~60mg、3.6~80mg、9~18mg、9~45mg、9~60mg、9~80mg、18~45mg、18~60mg、18~80mg、45~60mg、45~80mgまたは60~80mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある好ましい実施形態において、オロキズマブは、1.8~60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。様々な実施形態において、オロキズマブは、約1mg、1.8mg、3.6mg、9mg、18mg.45mg、60mgまたは80mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、オロキズマブは、約1mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、オロキズマブは、約1.8mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、オロキズマブは、約3.6mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、オロキズマブは、約9mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、オロキズマブは、約18mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、オロキズマブは、約45mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、オロキズマブは、約60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、オロキズマブは、約80mgの一月相当用量で静脈内に投与される。
様々な実施形態において、オロキズマブは1~100mg、例えば、1~3mg、1~6mg、1~10mg、1~15mg、1~20mg、1~30mg、1~50mg、1~72mg、3~6mg、3~10mg、3~15mg、3~20mg、3~30mg、3~50mg、3~72mg、3~100mg、6~10mg、6~15mg、6~20mg、6~30mg、6~50mg、6~72mg、6~100mg、10~15mg、10~20mg、10~30mg、10~50mg、10~72mg、10~100mg、15~20mg、15~30mg、15~50mg、15~72mg、15~100mg、20~30mg、20~50mg、20~72mg、20~100mg、30~50mg、30~72mg、30~100mg、50~72mg、50~100mgまたは72~100mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある好ましい実施形態において、オロキズマブは、3~100mgの一月相当用量で皮下に投与される。様々な実施形態において、オロキズマブは、約1mg、3mg、6mg、10mg、15mg、20mg、30mg、50mg、72mgまたは100mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、オロキズマブは、約3mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、オロキズマブは、約6mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、オロキズマブは、約15mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、オロキズマブは、約30mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、オロキズマブは、約72mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、オロキズマブは、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストはトシリズマブである。様々な実施形態において、トシリズマブは、10~500mg、例えば、10~20mg、10~50mg、10~100mg、10~150mg、10~200mg、10~250mg、10~300mg、10~350mg、10~400mg、20~50mg、20~100mg、20~150mg、20~200mg、20~250mg、20~300mg、20~350mg、20~400mg、20~500mg、50~100mg、50~150mg、50~200mg、50~250mg、50~300mg、50~350mg、50~400mg、50~500mg、100~150mg、100~200mg、100~250mg、100~300mg、100~350mg、100~400mg、100~500mg、150~200mg、150~250mg、150~300mg、150~350mg、150~400mg、150~500mg、200~250mg、200~300mg、200~350mg、200~400mg、200~500mg、250~300mg、250~350mg、250~400mg、250~500mg、300~350mg、300~400mg、300~500mg、350~400mg、350~500mgまたは400~500mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある好ましい実施形態において、トシリズマブは、50~500mgの一月相当用量で静脈内に投与される。様々な実施形態において、トシリズマブは、約10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mgまたは500mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、トシリズマブは、約50mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、トシリズマブは、約100mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、トシリズマブは、約150mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、トシリズマブは、約250mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、トシリズマブは、約350mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、トシリズマブは、約500mgの一月相当用量で静脈内に投与される。
様々な実施形態において、トシリズマブは50~1000mg、例えば、50~80mg、50~160mg、50~240mg、50~400mg、50~560mg、50~800mg、80~160mg、80~240mg、80~400mg、80~560mg、80~800mg、80~1000mg、160~240mg、160~400mg、160~560、160~800mg、160~1000mg、240~400mg、240~560mg、240~800mg、240~1000mg、400~560mg、400~800mg、400~1000mg、560~800mg、560~1000mgまたは800~100mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある好ましい実施形態において、トシリズマブは、80~800mgの一月相当用量で皮下に投与される。様々な実施形態において、トシリズマブは、約50mg、80mg、160mg、240mg、400mg、560mg、800mgまたは1000mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、トシリズマブは、約50mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、トシリズマブは、約80mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、トシリズマブは、約160mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、トシリズマブは、約240mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、トシリズマブは、約400mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、トシリズマブは、約560mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、トシリズマブは、約800mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、トシリズマブは、約1000mgの一月相当用量で皮下に投与される。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストはサリルマブである。様々な実施形態において、サリルマブは、10~150mg、例えば、10~12mg、10~24mg、10~48mg、10~60mg、10~72mg、10~120mg、12~24mg、12~48mg、12~60mg、12~72mg、12~120mg、12~150mg、24~48mg、24~60mg、24~72mg、24~120mg、24~150mg、48~60mg、48~72mg、48~120mg、48~150mg、60~72mg、60~120mg、60~150mg、72~120mg、72~150mgまたは120~150mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある好ましい実施形態において、サリルマブは、12~120mgの一月相当用量で静脈内に投与される。様々な実施形態において、サリルマブは、10mg、12mg、24mg、48mg、60mg、72mg、120mgまたは150mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、サリルマブは、10mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、サリルマブは、12mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、サリルマブは、24mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、サリルマブは、48mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、サリルマブは、60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、サリルマブは、72mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、サリルマブは、120mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、サリルマブは、150mgの一月相当用量で静脈内に投与される。
様々な実施形態において、サリルマブは10~200mg、例えば、10~20mg、10~40mg、10~60mg、10~80mg、10~100mg、10~120mg、20~40mg、20~60mg、20~80mg、20~100mg、20~120mg、20~200mg、40~60mg、40~80mg、40~100mg、40~120mg、40~200mg、60~80mg、60~100mg、60~120mg、mg、60~200mg、80~100mg、80~120mg、80~200mg、100~120mg、100~200mgまたは120~200mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある好ましい実施形態において、サリルマブは、20~200mgの一月相当用量で皮下に投与される。様々な実施形態において、サリルマブは、約10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、80mg、100mg、120mg、150mgまたは200mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、サリルマブは、約20mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、サリルマブは、約40mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、サリルマブは、約80mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、サリルマブは、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、サリルマブは、約120mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、サリルマブは、約200mgの一月相当用量で皮下に投与される。
いくつかの実施形態において、IL-6アンタゴニストはボバリリズマブである。様々な実施形態において、ボバリリズマブは、2~150mg、例えば、2~4mg、2~6mg、2~30mg、2~60mg、2~84mg、2~120mg、4~6mg、4~30mg、4~60mg、4~84mg、4~120mg、4~150mg、6~30mg、6~60mg、6~84mg、6~120mg、6~150mg、30~60mg、30~84mg、30~120mg、30~150mg、60~84mg、60~120mg、60~150mg、84~120mg、84~150mgまたは120~150mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある好ましい実施形態において、ボバリリズマブは、4~120mgの一月相当用量で静脈内に投与される。様々な実施形態において、ボバリリズマブは、約2mg、4mg、6mg、30mg、60mg、84mg、120mgまたは150mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ボバリリズマブは、約2mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ボバリリズマブは、約4mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ボバリリズマブは、約6mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ボバリリズマブは、約30mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ボバリリズマブは、約60mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ボバリリズマブは、約84mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ボバリリズマブは、約120mgの一月相当用量で静脈内に投与される。ある実施形態において、ボバリリズマブは、約150mgの一月相当用量で静脈内に投与される。
様々な実施形態において、ボバリリズマブは5~200mg、例えば、5~7mg、5~10mg、5~20mg、5~50mg、5~70mg、5~100mg、5~140mg、7~10mg、7~20mg、7~50mg、7~70mg、7~100mg、7~140mg、7~200mg、10~20mg、10~50mg、10~70mg、10~100mg、10~140mg、10~200mg、20~50mg、20~70mg、20~100mg、20~140mg、20~200mg、50~70mg、50~100mg、50~140mg、50~200mg、70~100mg、70~140mg、70~200mg、100~140mg、100~200mgまたは140~200mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある好ましい実施形態において、ボバリリズマブは、7~200mgの一月相当用量で皮下に投与される。様々な実施形態において、ボバリリズマブは、約5mg、7mg、10mg、20mg、40mg、50mg、70mg、100mg、140mgまたは200mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、ボバリリズマブは、約7mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、ボバリリズマブは、約10mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、ボバリリズマブは、約50mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、ボバリリズマブは、約100mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、ボバリリズマブは、約140mgの一月相当用量で皮下に投与される。ある実施形態において、ボバリリズマブは、約200mgの一月相当用量で皮下に投与される。
3.実施例
以下の実施例は、例示および実例のために提供されており、限定のために提供されているものではない。
3.1.[実施例1]第1/2相臨床試験
COR-001の複数回静脈内投薬の安全性、薬物動態および薬力学を評価するために、第1/2相臨床試験を行った。
3.1.1.医薬品(COR-001)
COR-001は、インターロイキンー6(IL-6)に対して作られたヒトIgG1、κ抗体である。COR-001は、そのFc領域中に「YTE」変異を含有する。COR-001の配列およびその他の特徴は、上記章2.7.1.1に記載されている。
3.1.2.研究設計
本研究は、血液透析患者の連続コホートに投与されたCOR-001(MEDI5117)またはプラセボの複数回投薬の安全性、薬物動態および薬力学的効果を評価するために設計された無作為、二重盲検、プラセボ対照化試験であった。
主要な参加基準としては、血液透析を受けているステージ5の慢性腎疾患(CKD-5)、TMPRSS6 736A遺伝子型(主要な対立遺伝子)に対して陽性、4pg/mLを超えるIL-6レベルおよび8を超えるエリスロポエチン抵抗性指数が挙げられる。
10人の血液透析患者を、各投薬コホート内でCOR-001またはプラセボへ無作為に割り振った。従前のコホートにおいて調べられた用量より高い用量が開始される場合には、そのコホート中の最初の2人(斥候)の患者(COR-001またはプラセボへ1:1に無作為に割り振られる)をまず無作為に割り振り、少なくとも48時間後に、7:1のCOR-001:プラセボの比で残りの患者を無作為に割り振った。COR-001で処置された患者対プラセボで処置された患者の最終的な比率は、10人の患者の各コホートにおいて8:2であった。最大耐用量(MTD)評価は、1週~3週の安全性データに基づいた。コホート中の積極群の患者8人のうち2人より多くが用量制限毒性(DLT)を経験した場合、MTDを超過したと考えた。
用量漸増模式図が図1に示されている。COR-001は、静脈内注入として投与され、透析処置の最後の1時間より前の任意の時点で開始された。COR-001投薬計画は、下表1に示されている。
Figure 0007395479000010
各患者に対する総研究期間は、最大4週のスクリーニング期間を除き、およそ9ヶ月であった。図2に示されているように、研究は、12週の処置期間(1週~12週)、12週の安全性追跡期間(13週~24週)および10週の延長追跡期間(25週~35週)を含んだ。
記述的統計を用いて、適切な解析対象集団に対して、中間研究収集データを処置群ごとにまとめた。連続変数に対する記述統計には、患者の数(n)、平均、標準偏差(SD)、中央値、四分位(Q1およびQ3)、最小(min)および最大(max)値が含まれた。カテゴリー変数の解析には、頻度および百分率が含まれた。
高感度C反応性タンパク質(hsCRP)、好中球絶対数(ANC)、リポタンパク質(a)レベル、LDLレベル、ヘモグロビン、トランスフェリン飽和度(TSAT)、アルブミン、エリスロポエチン抵抗性指数(ERI)、握力、NT-プロBNPおよび心臓MRIの変化を研究の間に記録した。
3.1.3.臨床データの解析
C反応性タンパク質(CRP)に対するCOR-001の効果、ヘモグロビンレベルに対するCOR-001の効果、様々な心臓パラメータに対するCOR-001の効果ならびに好中球および血小板のレベルに対するCOR-001の効果を判定するために、解析を行った。
C反応性タンパク質(CRP)は、炎症のマーカーである。CRPレベルは炎症に応答して増加し、hsCRP(高感度C反応性タンパク質)試験によって測定することができる。処置期間および安全性追跡期間にわたって、それぞれ、プラセボ処置、2mg投薬計画、6mg投薬計画および20mg投薬計画群の患者において、hsCRPレベルを測定した。
12週で処置後平均hsCRP<2mg/Lを有する患者の百分率は、プラセボ群における14%と比較して、それぞれ、2mg投薬計画、6mg投薬計画および20mg投薬計画群で44%、62%および85%であった。hsCRP応答者分析は、COR-001(抗IL-6)がCANTOS試験におけるカナキヌマブ(抗IL1β)に対して報告されたものより優れた効果をhsCRPに対して有することを示す。透析を受けているステージ5慢性腎疾患患者における20mgおよび6mgの静脈内投薬でのCOR-001のhsCRP応答者比率は(図3A)、CANTOS試験における等しい量でのカナキヌマブのhsCRP応答者比率より高かった(図3B)。CRPに対するCOR-001のインビボIC50濃度(ベースラインCRPの50%低下)は、206ng/mLである。
COR-001は、貧血の主要な指標であるヘモグロビンレベルを改善した。ヘモグロビン応答者分析は、COR-001処置の用量依存性ヘモグロビン応答者比率を示した(図4)。
心不全の様々な生物マーカーに対するCOR-001の効果を決定した。図5に示されているように、COR-001は、脳ナトリウム利尿ペプチド(NT-プロBNP)のN末端プロホルモンのレベルを減少した。結果は、COR-001の処置が心不全を低減することができることを示している。
抗炎症治療一般、特にIL-6阻害治療は、免疫抑制を誘導するリスクを引き起こし、それにより、時に重篤となる感染症の発生を促進する。免疫抑制は、好中球数によって測定することができる。好中球数に対するCOR-001の効果を決定した。
驚くべきことに、hsCRPレベルによって測定された著しい炎症の低下に関わらず(図3A)、COR-001で処置された患者の好中球絶対数は、正常なレベルを下回って減少しなかった。処置の間に、日和見感染は観察されなかった。図6Aに示されているように、2.0×10/Lを下回る好中球絶対数を有する患者の百分率は、プラセボ群と比較して、全ての試験された用量でのCOR-001によって増加されなかった。全ての試験された用量でのCOR-001で処置された全ての患者が、1.5×10/Lを上回る好中球絶対数を有していた。好中球数に対するCOR-001のインビボIC50濃度(ベースライン好中球数の50%低下)は、5540ng/mLである。
100×10/Lを下回る血小板数を有する患者の百分率は、全ての試験された用量に対して、COR-001で30%未満であった(図6B)。血小板数に対するCOR-001のインビボIC50濃度(ベースライン血小板数の50%低下)は、13800ng/mLである。
要約すると、臨床データは、2mg、6mgおよび20mgの用量でのCOR-001処置は、透析を受けているステージ5慢性腎疾患(CKD-5)を有する患者において、免疫抑制を誘導することなく炎症を低下させることができるのに対して、COR-001で処置された患者において、好中球絶対数は著しく減少しなかった。
COR-001の投与は、用量依存的様式でCRPを低下させた。さらに、COR-001は、これらの患者においてヘモグロビンレベルを増加させた。COR-001は、心不全の生物マーカーであるNT-プロBNPを減少させた。
4.参照による組み込み
本願中に引用されている全ての刊行物、特許、特許出願およびその他の文献は、それぞれの個別の刊行物、特許、特許出願またはその他の文献が、あらゆる目的のために、参照により組み込まれることが個別に示されているのと同じ程度まで、その全体が、あらゆる目的のために、参照により本明細書に組み込まれる。
5.均等物
様々な具体的実施形態が例示され、記載されてきたが、上記明細書は限定的ではない。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更を加えることができることが理解されるであろう。本明細書を検討することにより、様々な変形が当業者に自明となるであろう。

Claims (1)

  1. 心血管系の罹患率および死亡のリスクを低減するために、炎症を有し、KDOQIステージ3~5慢性腎疾患(CKD)を有する患者を処置するための組成物であって、前記組成物は、COR-001を含み、
    前記組成物は、KDOQIステージ3~5CKDおよび2mg/Lを超えるCRPレベルを有する患者に、1ヵ月に1回、5~30mgのCOR-001の用量で皮下投与されることを特徴とし、
    ここで、前記用量は、前記CRPレベルを2mg/Lまたはそれ未満に低下させるに十分であり、かつ免疫抑制を引き起こさない、組成物。
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