JP7395330B2 - 光学機器および光学素子 - Google Patents

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本発明は、光学機器および光学素子に関する。
特許文献1には、使用者が遠方領域を見る際に老眼用パワー部に光学的パワーを付加せず、至近領域を見る際に老眼用パワー部に光学的パワーを付加することが可能な電気活性素子(液晶レンズ)が開示されている。
特表2011-516927号公報
特許文献1の液晶レンズは、曲率が滑らかに変化する累進パワーレンズの一部に可変パワー領域を配置することで構成されている。そのため、電気不活性化状態において、使用者が遠方領域を見る際に景色が歪んで見えてしまい、好ましくない。このような問題を解決するために、一定の曲率を有する固定パワーレンズの一部に可変パワー領域を配置すると、中間領域にピントを合わせることができなくなってしまい、好ましくない。
本発明は、中間領域および遠方領域において良好な視認性を実現することができる光学機器および光学素子を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての光学機器は、同心円状に配列される複数の輪帯電極と、複数の輪帯電極と対向する電極層と、複数の輪帯電極と電極層との間に設けられる液晶層と、複数の輪帯電極と液晶層との間に設けられる抵抗層と、複数の輪帯電極と抵抗層との間に設けられる絶縁層とを備える光学素子と、該光学素子を電気活性化状態と電気不活性化状態とに変化させる制御部とを有し、抵抗層の面抵抗率をR1、絶縁層の面抵抗率をR2とするとき、
1×10 -5 <R1/R2<1×10 -2
なる条件式を満足し、
複数の輪帯電極は、第1の輪帯電極、第2の輪帯電極、第3の輪帯電極、および第4の輪帯電極を含み、電気活性化状態は、光学素子が第1の光学的パワーを有する第1の状態、および第1の光学的パワーより小さい第2の光学的パワーを有する第2の状態を含み、第1の輪帯電極には、第1および第2の状態において第1の電圧が印加され、第2の輪帯電極には、第1および第2の状態において第1の電圧より高い第2の電圧が印加され、第3の輪帯電極には、第1の状態において第1の電圧が印加され、第2の状態において第1の電圧より高く第2の電圧より低い第3の電圧が印加され、第4の輪帯電極には、第1の状態において第2の電圧が印加され、第2の状態において第1の電圧より高く第2の電圧より低い第4の電圧が印加されることを特徴とする。
本発明によれば、中間領域および遠方領域において良好な視認性を実現することができる光学機器および光学素子を提供することができる。
本発明の実施形態に係る光学機器の一例である電子眼鏡の斜視図である。 電子眼鏡の正面図である。 電子眼鏡の構成図である。 電気活性レンズの正面図である。 第1の状態である場合の可変パワー領域の断面図と光学位相差分布を示す図である。 第2の状態である場合の可変パワー領域の断面図と光学位相差分布を示す図である。 第1の状態での可変パワー領域の制御方法の説明図である。 第2の状態での可変パワー領域の制御方法の説明図である。 複数の輪帯電極の作製方法の説明図である。 実施例1の第1の状態での液晶分子の配向分布を示す図である。 実施例1の第1の状態での液晶層で生じる光学位相差分布を示す図である。 実施例1の第2の状態での液晶分子の配向分布を示す図である。 実施例1の第2の状態での液晶層で生じる光学位相差分布を示した図である。 実施例2の第1の状態での液晶分子の配向分布を示す図である。 実施例2の第1の状態での液晶層で生じる光学位相差分布を示す図である。 実施例2の第2の状態での液晶分子の配向分布を示す図である。 実施例2の第2の状態での液晶層で生じる光学位相差分布を示す図である。 実施例3の第1の状態での液晶層の電位分布を示す図である。 図18の電位分布から取得される光学位相差分布を示す図である。 比較例の液晶層の電位分布を示す図である。 比較例の液晶層の電位分布を示す図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る光学機器の一例である電子眼鏡10の斜視図である。図2は、電子眼鏡10の正面図である。図3は、電子眼鏡10の構成図である。
電子眼鏡10は、電気活性レンズ(光学素子)11,12、フレーム13、およびテンプル14,15を有する。電気活性レンズ11,12は、可変焦点機能を有する液晶レンズである。電気活性レンズ11は、右眼用であり、可変パワー領域101を有する。電気活性レンズ12は、左眼用であり、可変パワー領域102を有する。フレーム13は、電気活性レンズ11,12を保持し、内部に電気活性レンズ11,12に接続されているケーブル16を有する。テンプル14,15は、フレーム13に接続されており、内部にセンサー部21,22,コントローラー部(制御部)31,32、および電源部41、42を有する。センサー部21,22、コントローラー部31,32、および電源部41,42は、ケーブル16に電気的に接続されている。コントローラー部31,32はそれぞれ、センサー部21,22からの信号に対応して電気活性レンズ11,12に印加する電圧を制御する。コントローラー部31,32が電気活性レンズ11,12に印加する電圧を制御することで、電気活性レンズ11,12(可変パワー領域101,102)の光学的状態を変化させることが可能である。ここで、光学的状態とは、可変パワー領域101,102の光学的パワー(焦点距離)を意味する。
各電気活性レンズでは、各可変パワー領域が光学的パワーを実質的に付加されていない光学的状態(電気不活性化状態)と光学的パワーを付加されている光学的状態(電気活性化状態)とを切り替え可能である。例えば、各可変パワー領域は、電気不活性化状態において実質的に光学的パワーを有しておらず、電気活性化状態において所望の光学的パワー(例えば+2D)を有する。したがって、電子眼鏡10では、遠方領域を見る際に各可変パワー領域に光学的パワーを付加させず、至近領域を見る際に各可変パワー領域に光学的パワーを付加すればよい。これにより、電気不活性化状態において電気活性レンズ11,12内に光学的パワーの異なる領域は存在せず、均一なパワー分布を取得することができる。すなわち、電気不活性化状態において、歪みが少なく視認性の良い電子眼鏡10(電気活性レンズ11,12)を実現することができる。
また、各電気活性レンズでは、電気活性化状態において、各可変パワー領域が第1の光学的パワーを有する第1の状態と第1の光学的パワーより小さい第2の光学的パワーを有する第2の状態とを切り換え可能である。例えば、各可変パワー領域は、第1の状態において例えば+2Dを有し、第2の状態において例えば+1Dを有する。本実施形態では、第2の光学的パワーは、第1の光学的パワーの1/2の値に略等しくなるように設定されている。具体的には、第1の光学的パワーをD1、第2の光学的パワーをD2とするとき、以下の条件式(1)を満足している。
0.45<D2/D1<0.55 (1)
したがって、電子眼鏡10では、至近領域を見る際に各可変パワー領域に第1の光学的パワーを付加し、例えばパソコン操作時のモニターとの距離だけ離れた中間領域を見る際に各可変パワー領域に第2の光学的パワーを付加すればよい。このように各可変パワー領域に付加する光学的パワーを変化させることで、至近領域にも中間領域にもピントを合わせることが可能な電子眼鏡10(電気活性レンズ11,12)を実現することができる。
図4は、電気活性レンズ11の正面図である。電気活性レンズ11の外形の形状は、フレーム13の形状に対応して加工されている。また、電気活性レンズ11の前面および後面の形状は、使用者の矯正すべき度数に対応して加工されている。可変パワー領域101は、電気活性レンズ11の中心より使用者の鼻側に形成されている。可変パワー領域101は、同心円状に配置されている複数の輪帯電極を有する。複数の輪帯電極は、輪帯電極1,2,3,4を有する。輪帯電極1,2,3,4はそれぞれ、リード線51,52,53,54に接続されている。各リード線は、電気活性レンズ11の外周まで延び、ケーブル16に電気的に接続されている。
以下、図5乃至図8を参照して、各可変パワー領域が第1の状態と第2の状態とに切り換えられる際の各可変パワー領域の制御方法について説明する。図5は、第1の状態である場合の可変パワー領域101(102)の断面図と光学位相差分布を示す図である。図6は、第2の状態である場合の可変パワー領域101(102)の断面図と光学位相差分布を示す図である。図7は、第1の状態での可変パワー領域101(102)の制御方法の説明図である。図8は、第2の状態での可変パワー領域101(102)の制御方法の説明図である。
図5(A)は、第1の状態である場合の可変パワー領域101(102)の構成図(断面図)である。可変パワー領域101(102)は、平坦面又は一定の曲率を持つ面を有する第1の基板と、平坦面又は一定の曲率を持つ面を有する第2の基板とに挟持されている。
複数の輪帯電極は、光学的に透明な輪帯電極1,2,3,4を有する。電極層5は、光学的に透明であり、複数の輪帯電極に対向するように設けられている。各輪帯電極および電極層5は、例えば透過性の伝導性酸化物(ITO、酸化チタン、酸化亜鉛、又はこれらの混合物)、又は伝導性有機材料(PEDOT:PSS又はカーボンナノチューブ)で構成される。
液晶層6は、複数の輪帯電極と電極層5との間に設けられている。コントローラー部31(32)により複数の輪帯電極および電極層5に印加する電圧を制御することで、液晶層6の配向分布を調整することができる。液晶層6の配向分布を調整することで、所望の光学位相差分布を入射光に付与することが可能になる。
配向膜(不図示)は、液晶層6に接するように設けられている。配向膜は、薄膜であり、例えばポリイミド材料で構成される。配向膜の厚みは、0.1μm以下であることが好ましい。配向膜は、ラビング処理、又は紫外線を直線偏光にして照射した光配向処理を施されている。これにより、液晶層6の内部の液晶分子の初期配向を制御することができる。
抵抗層7は、光学的に透明であり、複数の輪帯電極と液晶層6との間に設けられている。抵抗層7を設けることで、異なる大きさの電圧が印加された輪帯電極間において、滑らかに電圧を変化させることが可能になる。抵抗層7は、例えば透過性の伝導性酸化物(酸化亜鉛)又は伝導性有機材料(PEDOT:PSS又はカーボンナノチューブ)で構成される。抵抗層7の厚みは、0.01μm以上1μm以下であることが好ましい。
絶縁層8は、光学的に透明であり、複数の輪帯電極と抵抗層7との間に設けられている。絶縁層8は、輪帯電極間を電気的に絶縁する。絶縁層8は、例えば二酸化ケイ素(SiO)で構成される。絶縁層8の厚みは、0.1μm以上5μm以下であることが好ましい。
図5(B)は、可変パワー領域101(102)が第1の状態である場合に液晶層6で生じる光学位相差分布を示す図である。フレネルレンズ形状又は回折レンズ形状の光学位相差分布とすることで、液晶層6の厚みを薄くすることを可能にしている。フレネルレンズ形状又は回折レンズ形状の光学位相差分布を取得するために、複数の輪帯電極は同心円状に配置されている。各輪帯電極の大きさは、光学位相差分布の形状によって決定される。複数の輪帯電極の中心から光学位相差が切り替わる位置までの距離(半径)rnは、以下の式(2)により表される。
rn=n1/2×r1 (2)
ただし、r1は中心から中心に最も近い光学位相差が切り替わる位置までの距離であり、nは整数である。
複数の輪帯電極は、二つの輪帯電極を一対とする複数の電極対を有する。複数の電極対はそれぞれ、輪帯電極の間に光学位相差が切り替わる位置が位置するように配置される。
複数の電極対は、輪帯電極1,2からなる電極対(第1の電極対)、および輪帯電極3,4からなる電極対(第2の電極対)を有する。第2の電極対は、複数の電極対のうち複数の輪帯電極の中心から最も近い位置に配置されている。また、第1の電極対は、第2の電極対に隣接する位置、すなわち複数の電極対のうち複数の輪帯電極の中心から2番目に近い位置に配置されている。本実施形態では、このような順番にしたがって、第1および第2の電極対は複数の輪帯電極の中心から交互に配置されている。
コントローラー部31(32)は、センサー部21(22)からの信号に対応して各輪帯電極に印加する電圧を制御する。第1の状態では、輪帯電極1,3には第1の電圧V1が印加され、輪帯電極2,4には第1の電圧V1より高い第2の電圧V2が印加されている。このとき、スイッチ部SW1は輪帯電極3に第1の電圧V1が印加されるように制御され、スイッチ部SW2は輪帯電極4に第2の電圧V2が印加されるように制御されている。これにより、図5(B)に示される光学位相差分布を取得することができる。
図6(A)は、第2の状態である場合の可変パワー領域101(102)101の構成図である。図6(B)は、可変パワー領域101(102)が第2の状態である場合に液晶層6で生じる光学位相差分布を示す図である。
第2の状態では、第1の状態と同様に、輪帯電極1には第1の電圧V1が印加され、輪帯電極2には第2の電圧V2が印加されている。また、輪帯電極3には第1の電圧より高い第3の電圧V3が印加され、輪帯電極4には第2の電圧V2より低い第4の電圧V4が印加されている。このとき、スイッチ部SW1は輪帯電極3に第3の電圧V3が印加されるように制御され、スイッチ部SW2は輪帯電極4に第4の電圧V4が印加されるように制御されている。これにより、図6(B)に示される光学位相差分布を取得することができる。
このように、可変パワー領域101(102)に付加する光学的パワーを切り替えることで、至近領域にも中間領域にもピントを合わせることが可能な電子眼鏡10を実現することができる。
なお、本実施形態では、第3および第4の電圧V3,V4の差分の絶対値が第1および第2の電圧V1,V2の差分の絶対値より小さくなるように設定されている。本実施形態では、第3および第4の電圧V3,V4は互いに略等しくなるように設定されている。
また、本実施形態では、第3および第4の電圧V3,V4は、第1および第2の電圧V1,V2の平均値(=V1+V2/2)に略等しくなるように設定されている。すなわち、光学位相差が切り替わる位置のうち、式(1)で表される複数の輪帯電極の中心から光学位相差が切り替わる位置までの距離rnの添字nが奇数となる位置に配置された電極対に対してこのような電圧(=(V1+V2)/2)が印加される。これにより、第2の状態では、第1の状態における光学位相差分布に比べて、光学位相差の切り替わりピッチが2倍である光学位相差分布を取得することが可能になる。
また、本実施形態では、第1の状態において、輪帯電極1,3に第1の電圧V1を印加し、輪帯電極2,4に第2の電圧V2を印加しているが、輪帯電極1,3に第2の電圧V2を印加し、輪帯電極2,4に第1の電圧V1を印加してもよい。このとき、第2の状態において、輪帯電極3に第4の電圧V4を印加し、輪帯電極4に第3の電圧V3を印加すればよい。
以下、図9を参照して、複数の輪帯電極の作製方法について説明する。図9は、複数の輪帯電極の作製方法の説明図である。まず、図9(A)に示されるように、蒸着やスパッタを用いてガラス基板上に均一な電極層を成膜する。次に、図9(B)に示されるように、均一な電極層をエッチングによって同心円状の輪帯形状にパターニングし、複数の輪帯電極を作製する。次に、図9(C)に示されるように、蒸着やスパッタを用いて複数の輪帯電極の上に均一な絶縁層8を成膜する。次に、図9(D)に示されるように、電気的に接続させる輪帯電極上にエッチングによって矩形の開口部を形成する。次に、図9(E)に示されるように、蒸着やスパッタを用いてリード電極層を成膜し、エッチングによってパターニングを行い、リード線51を成形する。最後に、図9(F)に示されるように、手順Fでは、蒸着やスパッタを用いて均一な抵抗層7を成膜する。
本実施形態では、抵抗層7の面抵抗率をR1、絶縁層8の面抵抗率をR2とするとき、以下の条件式(3)を満足することが好ましい。
1×10-5<R1/R2<1×10-2 (3)
条件式(3)を満足することで、可変パワー領域101(102)の面積を十分に広くすることができる。条件式(3)の上限値を上回ると、液晶層6に対する電位分布がフレネルレンズ形状又は回折レンズ形状にならず、液晶層6に滑らかな屈折率分布を与えることができなくなるため、好ましくない。関係式(3)の下限値を下回ると、液晶層に対する電位の絶対値が小さくなり過ぎてしまい、液晶層6に十分な屈折率分布を与えることができなくなるため、好ましくない。
また、条件式(3)の数値範囲を以下の条件式(3a)の範囲とすることが好ましい。
0.5×10-4<R1/R2<0.8×10-2 (3a)
また、条件式(3)の数値範囲は、以下の条件式(3b)の範囲とすることがさらに好ましい。
1.0×10-4<R1/R2<0.6×10-2 (3b)
また、抵抗層7の面抵抗率R1は、以下の条件式(4)を満足することが好ましい。
1×10≦R1≦1×1010 (4)
また、絶縁層8の面低効率R2は、以下の条件式(5)を満足することが好ましい。
1×1011≦R2≦1×1015 (5)
また、電気活性レンズ11,12またはこれと同様の構成を有する光学素子は、電子眼鏡10だけでなく、双眼鏡やヘッドマウントディスプレー等、種々の光学機器に用いることができる。本実施形態の構成によれば、互いに光学的パワーが異なる複数の状態を有する光学素子およびこれを用いた光学機器を容易に製造することができる。
以下、各実施例において、具体的な数値を用いて電子眼鏡10の構成について説明する。
図10は、本実施例の第1の状態での液晶分子の配向分布を示す図であり、シミュレーションによって取得される。図11は、本実施例の第1の状態での液晶層6で生じる光学位相差分布を示す図である。
以下、シミュレーションの条件について説明する。複数の輪帯電極、および電極層5の材料はITOである。液晶層6の材料はネマチック液晶E7である。ネマチック液晶E7の複屈折Δnは、波長550nmの光に対して0.22である。液晶層6の厚みは30μmである。液晶層6の上面と下面において、プレチルト角は3°である。抵抗層7の材料は酸化亜鉛(ZnO)を主成分とする化合物である。抵抗層7の厚みは0.5μmである。抵抗層7の面抵抗率は2×10Ωであり、電気抵抗率は1×10Ω・cmである。絶縁層8の材料は二酸化ケイ素(SiO)である。絶縁層8の厚みは1μmである。絶縁層8の面抵抗率は1×1011Ωであり、電気抵抗率は1×10Ω・cmである。抵抗層7の面抵抗率と絶縁層8の面抵抗率との比率は2.0×10-3であり、条件式(3)を満足する。第1および第2の電圧V1,V2はそれぞれ、周波数1kHzのAC1Vの電圧、および周波数1kHzのAC3Vの電圧である。電極層5をグランドとし、電極層5に印加する電圧は0Vである。
図10において、左端は可変パワー領域101(102)の中心位置であり、右端から左端までの距離は10mmである。すなわち、可変パワー領域101(102)の径は20mmである。第1の電圧V1が印加される位置では、液晶分子は倒れており、実効屈折率は高くなる。第2の電圧V2が印加される位置では、液晶分子は電場の向きにしたがって立ち上がっており、実効屈折率は低くなる。また、第1および第2の電圧V1,V2が印加される位置の間の領域では、抵抗層7の作用により電圧が滑らかに変化しているため、液晶分子の配向も滑らかに変化している。これにより、滑らかな形状の屈折率分布を実現することができるため、図11に示されるようにフレネルレンズ形状の滑らかな光学位相差分布を取得することができる。
図12は、本実施例の第2の状態での液晶分子の配向分布を示す図であり、シミュレーションによって取得される。図13は、本実施例の第2の状態での液晶層6で生じる光学位相差分布を示す図である。
図12の配向分布を取得する際に用いたシミュレーションの条件は、図10の配向分布を取得する際に用いたシミュレーションの条件と基本的に同様であるが、輪帯電極3,4に印加する第3および第4の電圧V3,V4が異なる。
第3および第4の電圧V3,V4はそれぞれ、波数1kHzのAC2.1Vの電圧、および周波数1kHzのAC1.9Vの電圧である。第3および第4の電圧V3,V4は、電圧V1,V2の平均値2V(=(V1+V2)/2)に略等しい。
図12において、第3および第4の電圧V3,V4が印加される位置では、液晶分子の配向が不連続になることなく滑らかに変化している。図13に示されるように、第1の状態における光学位相差分布に比べてピッチが2倍であるフレネルレンズ形状の滑らかな光学位相差分布を取得することができる。このように、複数の輪帯電極の中心から光学位相差が切り替わる位置までの距離rnの添字nが奇数となる位置に配置された電極対に第1および第2の電圧V1,V2の平均値が印加される。これにより、第2の状態では、第1の状態における光学位相差分布に比べて、光学位相差の切り替わりピッチが2倍である緩やかな光学位相差分布を取得することができる。
図14は、本実施例の第1の状態での液晶分子の配向分布を示す図であり、シミュレーションによって取得される。図15は、本実施例の第1の状態での液晶層6で生じる光学位相差分布を示す図である。
以下、シミュレーションの条件について説明する。複数の輪帯電極、および電極層5の材料はITOである。液晶層6の材料はネマチック液晶PCH-5である。ネマチック液晶PCH-5の複屈折Δnは、波長550nmの光に対して0.12である。液晶層6の厚みは60μmである。液晶層6の上面と下面において、プレチルト角は3°である。抵抗層7の材料は酸化亜鉛(ZnO)を主成分とする化合物である。抵抗層7の厚みは0.5μmである。抵抗層7の面抵抗率は5×10Ωであり、電気抵抗率は2.5×10Ω・cmである。絶縁層8の材料は二酸化ケイ素(SiO)である。絶縁層8の厚みは1μmである。絶縁層8の面抵抗率は1×1011Ωであり、電気抵抗率は1×10Ω・cmである。抵抗層7の面抵抗率と絶縁層8の面抵抗率との比率は5.0×10-3であり、条件式(3)を満足する。第1および第2の電圧V1,V2はそれぞれ、周波数1kHzのAC1Vの電圧、および周波数1kHzのAC3Vの電圧である。電極層5をグランドとし、電極層5に印加する電圧は0Vである。
図14において、左端は可変パワー領域101(102)の中心位置であり、右端から左端までの距離は10mmである。すなわち、可変パワー領域101(102)の径は20mmである。本実施例では、可変パワー領域101(102)の中心部での液晶分子の配向を調整するため、電極9を複数の輪帯電極の中心に配置している。第1の電圧V1が印加される位置では、液晶分子は倒れており、実効屈折率は高くなる。第2の電圧V2が印加される位置では、液晶分子は電場の向きにしたがって立ち上がっており、実効屈折率は低くなる。また、第1および第2の電圧V1,V2が印加される位置の間の領域では、抵抗層7の作用により電圧が滑らかに変化しているため、液晶分子の配向も滑らかに変化している。これにより、滑らかな形状の屈折率分布を実現することができるため、図15に示されるようにフレネルレンズ形状の滑らかな光学位相差分布を取得することができる。
図16は、本実施例の第2の状態での液晶分子の配向分布を示す図であり、シミュレーションによって取得される。図17は、本実施例の第2の状態での液晶層6で生じる光学位相差分布を示す図である。
図16の配向分布を取得する際に用いたシミュレーションの条件は、図14の配向分布を取得する際に用いたシミュレーションの条件と基本的に同様であるが、輪帯電極3,4に印加する第3および第4の電圧V3,V4が異なる。
第3および第4の電圧V3,V4はそれぞれ、波数1kHzのAC2.1Vの電圧、および周波数1kHzのAC1.9Vの電圧である。第3および第4の電圧V3,V4は、電圧V1,V2の平均値2V(=(V1+V2)/2)に略等しい。
図16において、第3および第4の電圧V3,V4が印加される位置では、液晶分子の配向が不連続になることなく滑らかに変化している。図17に示されるように、第1の状態における光学位相差分布に比べてピッチが2倍であるフレネルレンズ形状の滑らかな光学位相差分布を取得することができる。このように、複数の輪帯電極の中心から光学位相差が切り替わる位置までの距離rnの添字nが奇数となる位置に配置された電極対に第1および第2の電圧V1,V2の平均値が印加される。これにより、第2の状態では、第1の状態における光学位相差分布に比べて、光学位相差の切り替わりピッチが2倍である緩やかな光学位相差分布を取得することができる。
図18は、本実施例の第1の状態での液晶層6の電位分布を示す図であり、シミュレーションによって取得される。図19は、図18の電位分布から取得される光学位相差分布を示す図であり、シミュレーションによって取得される。
以下、シミュレーションの条件について説明する。複数の輪帯電極、および電極層5の材料はITOである。液晶層6の材料はネマチック液晶5CBである。ネマチック液晶5CBの複屈折Δnは、波長550nmの光に対して0.18である。液晶層6の厚みは50μmである。液晶層6の上面と下面において、プレチルト角は3°である。抵抗層7の材料は酸化亜鉛(ZnO)を主成分とする化合物である。抵抗層7の厚みは0.5μmである。抵抗層7の面抵抗率は2.5×10Ωであり、電気抵抗率は1.25×10Ω・cmである。絶縁層8の材料は二酸化ケイ素(SiO)である。絶縁層8の厚みは1μmである。絶縁層8の面抵抗率は1×1012Ωであり、電気抵抗率は1×10Ω・cmである。抵抗層7の面抵抗率と絶縁層8の面抵抗率との比率は2.5×10-4であり、条件式(3)を満足する。第1および第2の電圧V1,V2はそれぞれ、周波数1kHzのAC0.5Vの電圧、および周波数1kHzのAC2.2Vの電圧である。電極層5をグランドとし、電極層5に印加する電圧は0Vである。
図18に示されるように、液晶層6に滑らかなフレネルレンズ形状の電位分布を与えることができる。また、図19に示されるように、滑らかなフレネルレンズ形状の光学位相差分布を取得することができる。
図20は、比較例の液晶層6の電位分布を示す図であり、シミュレーションによって取得される。図20の液晶層6の電位分布を取得する際に用いたシミュレーションの条件は図18の液晶層6の電位分布を取得する際に用いたシミュレーションの条件と基本的に同様であるが、抵抗層7の面抵抗率を2.5×10Ωに変更している。抵抗層7の面抵抗率と絶縁層8の面抵抗率との比率は2.5×10-6であり、条件式(3)を満足していない。図20に示されるように、液晶層6に対する電位分布がフレネルレンズ形状又は回折レンズ形状にならず、液晶層6に滑らかな屈折率分布を与えることができていない。
図21は、比較例の液晶層6の電位分布を示す図であり、シミュレーションによって取得される。図21の液晶層6の電位分布を取得する際に用いたシミュレーションの条件は図18の液晶層6の電位分布を取得する際に用いたシミュレーションの条件と基本的に同様であるが、抵抗層7の面抵抗率を2.5×1010Ωに変更している。抵抗層7の面抵抗率と絶縁層8の面抵抗率との比率は2.5×10-2であり、条件式(3)を満足していない。図21に示されるように、液晶層6に対する電位の絶対値が小さくなり過ぎてしまい、液晶層6に十分な屈折率分布を与えることができていない。
このように、液晶層6に所望の屈折率分布を与えるためには、抵抗層7の面抵抗率および絶縁層8の面抵抗率は条件式(3)を満足することが好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 輪帯電極(第1の輪帯電極)
2 輪帯電極(第2の輪帯電極)
3 輪帯電極(第3の輪帯電極)
4 輪帯電極(第4の輪帯電極)
5 電極層
6 液晶層
10 電子眼鏡(光学機器)
11,12 電気活性レンズ(光学素子)
31,32 コントローラー部(制御部)

Claims (9)

  1. 同心円状に配列される複数の輪帯電極と、該複数の輪帯電極と対向する電極層と、前記複数の輪帯電極と前記電極層との間に設けられる液晶層と、前記複数の輪帯電極と前記液晶層との間に設けられる抵抗層と、前記複数の輪帯電極と前記抵抗層との間に設けられる絶縁層とを備える光学素子と、
    該光学素子を電気活性化状態と電気不活性化状態とに変化させる制御部とを有し、
    前記抵抗層の面抵抗率をR1、前記絶縁層の面抵抗率をR2とするとき、
    1×10 -5 <R1/R2<1×10 -2
    なる条件式を満足し、
    前記複数の輪帯電極は、第1の輪帯電極、第2の輪帯電極、第3の輪帯電極、および第4の輪帯電極を含み、
    前記電気活性化状態は、前記光学素子が第1の光学的パワーを有する第1の状態、および前記第1の光学的パワーより小さい第2の光学的パワーを有する第2の状態を含み、
    前記第1の輪帯電極には、前記第1および第2の状態において第1の電圧が印加され、
    前記第2の輪帯電極には、前記第1および第2の状態において前記第1の電圧より高い第2の電圧が印加され、
    前記第3の輪帯電極には、前記第1の状態において前記第1の電圧が印加され、前記第2の状態において前記第1の電圧より高く前記第2の電圧より低い第3の電圧が印加され、
    前記第4の輪帯電極には、前記第1の状態において前記第2の電圧が印加され、前記第2の状態において前記第1の電圧より高く前記第2の電圧より低い第4の電圧が印加されることを特徴とする光学機器。
  2. 前記複数の輪帯電極は、互いに隣接する前記第1および第2の輪帯電極からなる第1の電極対と、互いに隣接する前記第3および第4の輪帯電極からなる第2の電極対とを含み、
    前記第2の電極対は前記複数の輪帯電極の中で該複数の輪帯電極の中心に最も近く、
    前記第1の電極対は前記第2の電極対に隣接していることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記複数の輪帯電極は、夫々が互いに隣接する前記第1および第2の輪帯電極からなる複数の第1の電極対と、夫々が互いに隣接する前記第3および第4の輪帯電極からなる複数の第2の電極対とを含み、
    前記第1および第2の電極対は、交互に配列されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  4. 前記第3および第4の電圧の差分の絶対値は、前記第1および第2の電圧の差分の絶対値より小さいことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学機器。
  5. 前記第3および第4の電圧は互いに等しいことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の光学機器。
  6. 前記第3および第4の電圧は、前記第1および第2の電圧の平均値に等しいことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の光学機器。
  7. 前記第1の光学的パワーをD1、前記第2の光学的パワーをD2とするとき、
    0.45<D2/D1<0.55
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の光学素子。
  8. 前記抵抗層の面抵抗率をR1とするとき、
    1×10≦R1≦1×1010
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の光学機器。
  9. 前記絶縁層の面抵抗率をR2とするとき、
    1×1011≦R2≦1×1015
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項乃至の何れか一項に記載の光学機器。
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