JP7391371B2 - 長尺トイレットペーパーロールの製造方法と、長尺トイレットペーパーロール - Google Patents
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Description
長持ちして買う回数を減らせることから、最近では急速に市場が拡大しつつあり、1プライで170mを超えるロングタイプのものも販売されている。
従って、本発明の製造方法によれば、1プライで巻き長さが200m以上になる超ロングタイプの長尺トイレットペーパーロールを製造する場合でも、満足できる強度・使用感を確保できる。
先ず、抄造工程について説明する。
紙料となるパルプ繊維は、叩解度が350~500mlcsfに収まっているもの、好ましくは、叩解度が400~500mlcsfに収まっているものを使用する。
叩解は、リファイナを使用して常法により水の存在下でパルプ繊維を機械的に叩き、磨砕させる処理であり、叩解が進むにつれてパルプ繊維の水切れが悪くなり、濾水度(フリーネス)は低くなる。この濾水度を叩解の程度、すなわち叩解度としている。
叩解によりパルプ繊維が切断されると、繊維どうしが絡み合って結合する部位が増えて強度が高くなるが、結合する部位が増えすぎると、今度は硬さも有意的に高くなり、完成品のトイレットペーパーロールをホルダーから引き出すと手触りがごわごわした感じになる。そのため、強度と硬さのバランスを取って、叩解度については上記範囲が設定されている。
紙料には、抄造して原紙になったときに、後述のような適切な坪量、紙厚、縦方向の引張り強さを含めた紙力を有するように紙力調整剤等の添加が許容されている。
抄造の際には、原紙の厚さは70~90μm(=7.0~9.0(1/100mm))になるように調整する。
トイレットペーパーロールの寸法形状は、JIS規格や一般的な市販のホルダーのサイズ等を勘案して決定されており、理論上はロールの巻き径は120mmを上限とできるが、確実にセットできるよう、本発明では、118mm以下を規格としている。上記の原紙の厚さの範囲であれば、1プライでロールの巻き長さが200~250mの超ロングタイプの長尺トイレットペーパーロールでも上記した規格の巻き径以下に収めることを容易とする。
叩解度の下限が350mlcsfになっているので、原紙の坪量を15~17g/m2と超ロングタイプとしては高めに設定することで、ごわごわ感を無くし、肌触りの良さや柔らかさと言った使用感の維持や吸水量の確保を容易とする。
これによって、長手方向に配向したパルプ繊維の量が幅方向に配向したパルプ繊維の量より多くなり、縦方向の引張り強さを5.0N/m以上に確保することが容易となる。この縦方向の引張り強さ5.0N/m以上が本発明で確保すべき強度の基準になっており、巻き上げ工程において強テンションで巻き上げても紙が切れたりすることが避けられる。
但し、引張り強さの縦/横比を2.5~5.0にすることも同時に推奨される。ロールが必要以上に締め固められるのを避けられる。
クレープの度合いを示すクレープ率は、ヤンキードライヤの回転速度とリールの回転速度の差に基づいて算出されたものである。
クレープを付けると、原反ロールに巻き上げた原紙に伸び代が加わることになるが、クレープ率が高くなると、坪量に対して紙が局所的に薄くなり、強度が低下する。そこで、上限を9%にすることで、全体にわたって一定以上の紙の厚さを確保している。一方、下限を7%未満にすると、今度は伸び代が少なくなる。そのため、強度と伸び代のバランスを取って、クレープ率については上記範囲になっている。但し、1プライでロールの巻き長さが200mの場合には、250mよりも巻き長さが短くなっているので、上限を12%に上げても、上記した規格の巻き径以下に収めることを容易とする。従って、その分だけクレープ率を12%にまで上げて強度と伸び代のバランスをより高い方向で取ることが可能となっている。
原反ロールから繰り出された原紙を、強テンションで巻軸の周りに巻き上げる。ホルダーに収まるよう所定幅にカットするには、2種類の方式があり、スリッタ方式では、原反ロールから繰り出した原紙を、スリッタで所定幅にカットした上で、巻軸の周りに巻き付ける。一方、ログソー方式では、巻き上げてロールを作り、巻軸から抜き取ったロールをログソーで所定幅にカットする。
本発明ではいずれのカット方式も採用可能であるが、原紙の硬さが幾分か増しており、ログソー方式ではカットの際に硬さが増した分潰れが発生する可能性があることから、他の原紙条件との兼ね合いにより硬さが増すときには、例えば、ロールの巻き長さが250mの超ロングタイプの場合にはスリッタ方式を採用することが推奨される。
完成品となったペーパーロールは、1プライで巻き長さを200~250mにしても、巻き径を118mm以下に収めることができるので、流通しているホルダーにセットすることができる。また、破裂強さを100kPa以上に確保できるので、通常の使用態様であればミシン目以外での破れが避けられる。
なお、引張り強さの値は、JIS-P-8113に規定される試験法に従って測定されたものである。破裂強さの値は、JIS-P-8112に規定される試験法に従って測定されたものである。
芯無しの場合には、巻き上げ初期に水を噴霧し、巻き上げ終了後に乾燥する等、内側の複数の層を巻き芯部にする作業が巻き上げ工程に加わることになる。
<紙料を構成するパルプ>
(バージンパルプ)
針葉樹クラフトパルプ(NBKP) 15質量%
広葉樹クラフトパルプ(LBKP) 35質量%
(古紙パルプ) 50質量%
実施の形態に従って、先ず原紙を製造し、その後、原紙をスリッタ方式で巻き上げて芯無しで1プライのロールに仕上げ、ロールの寸法関係を測定した。
◎:「よい」が14人以上のとき
○:「よい」が10人以上13人以下のとき
△:「よい」が6人以上9人以下のとき
×:「よい」が5人以下のとき
これらの結果から、本発明の製造方法を用いると、ロールの巻き長さが200m以上の超ロングタイプのトイレットペーパーロールを製造する場合でも、原紙の強度とロール仕上げした後の使用感を共に満足できるレベルに劇的に改善できることが確認された。
Claims (1)
- 叩解度:400~500mlcsf、クレープ率:7~12%、坪量:15~17g/m2、厚さ:70~90μmの条件で抄造された原紙を原反ロールとし、そこから繰り出された原紙を巻き上げて所定巻き径で1プライでロールの巻き長さが200m以上の長尺のペーパーロールを作ることを特徴とする長尺トイレットペーパーロールの製造方法。
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