JP7391172B2 - コンクリート充填鋼管柱と鉄筋コンクリートスラブとの接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート充填鋼管柱(以下、「CFT柱」と称する。)と鉄筋コンクリートスラブ(以下、「RCスラブ」と称する)との接合構造に関する。本発明は特に、フラットスラブであるRCスラブをCFT柱が貫通する形式の接合構造に関する。
オフィスビル、住宅、外壁の多い倉庫、地下室等の建築物には、型枠の節約、階高の減少などの利点が得られるフラットスラブ構造が用いられてきた。ここで、フラットスラブ構造は、一般的には鉄筋コンクリート柱(RC柱)とRCスラブで構成されるものである。しかしこの場合、キャピタル部と呼ばれる、RCスラブにかかる鉛直方向の荷重を柱に伝える構造物を設ける必要があり、柱の周囲での天井高さが低下したり、施工性が悪くなる問題があった。
そこで、キャピタル部を省略できる構造として、CFT柱とRCスラブとの接合構造が種々提案されている。図9及び図10を参照して、特許文献1には、4枚のリブ63が、鋼管柱61に設けられたスリットを貫通して鋼管柱61に溶接され、各々のリブ63は、その一部が鋼管柱61内に位置し、その他部はRCスラブ64内に位置し、水平な支持鋼板62が鋼管柱61に溶接され、支持鋼板62の上にRCスラブ64が載せられる接合構造が記載されている。
図11及び図12を参照して、特許文献2には、CFT柱71におけるRCスラブ72下面位置及びRCスラブ72上面位置の2箇所に、CFT柱71を取り囲むようにCFT柱71に支持鋼板73,74が接合された、水平方向の荷重に耐えることが可能な接合構造が記載されている。
図13(A),(B)を参照して、特許文献3には、RCスラブ84のスラブ筋である上端鉄筋86と下端鉄筋87との間の位置で、鋼管柱81の外周面に、主面が鉛直面である複数枚の孔あきジベル82を固定し、当該ジベルの孔82aに、スラブ筋86,87とは別の補助鉄筋83を貫通させて、RCスラブにかかる鉛直方向の荷重に耐えることが可能な接合構造が記載されている。
特開平8-109695号公報 特開2000-160685号公報 特開2008-088639号公報
しかしながら、特許文献1~3のいずれの技術とも、RCスラブにかかる鉛直方向の荷重に耐えるという観点からさらなる改善の余地があった。
具体的には、特許文献1の接合構造では、リブがスラブ筋と干渉するため、接合部においてスラブ筋を十分に定着できない。また、リブがわずかに鋼管柱内部へ突出しているに過ぎないため、RCスラブにかかる鉛直方向の荷重が充填コンクリートに十分に伝達できない。
特許文献2の接合構造は、水平方向の荷重に耐えることに着目した構造であるため、やはりRCスラブにかかる鉛直方向の荷重が充填コンクリートに十分に伝達できない。
特許文献3の接合構造は、鋼管柱と充填コンクリートとの接合により、RCスラブにかかる鉛直方向の荷重を柱内部の充填コンクリートに伝達するにすぎないため、やはりRCスラブにかかる鉛直方向の荷重が充填コンクリートに十分に伝達できない。また、特許文献3の接合構造では、RCスラブにかかる鉛直方向の荷重が大きく、かつ、鋼管の板厚が薄い場合、局所的に鋼管柱の塑性化が先行し、鋼管柱が早期に破壊する懸念がある。
本発明は、上記課題に鑑み、RCスラブにかかる鉛直方向のより大きな荷重に耐えることができる、CFT柱とRCスラブとの接合構造を提供することを目的とする。
本発明の要旨はつぎのとおりである。
(1)内部にコンクリートが充填された鋼管柱と、RCスラブとの接合構造であって、
複数のリブが、その主面が略鉛直面となるように、前記鋼管柱に設けられたスリットを貫通して前記鋼管柱と接続され、各々のリブは、その一部が前記鋼管柱内に位置し、その他部は前記RCスラブ内に位置し、
支持鋼板が、その主面が略水平面となるように、前記鋼管柱の外周面及び前記複数のリブの下端と接続され、
前記支持鋼板の上に前記RCスラブが載せられ、
前記各々のリブは、前記鋼管柱内に位置する前記一部に、第1貫通孔を有することを特徴とする接合構造。
(2)前記各々のリブは、略鉛直方向に沿って複数の前記第1貫通孔を有する上記(1)に記載の接合構造。
(3)前記各々のリブは、前記RCスラブ内に位置する前記他部に、第2貫通孔を有し、
前記RCスラブ内に、前記第2貫通孔を通過する補助鉄筋を配置し、
少なくとも一部のスラブ筋は、鉛直面視でU字形の鉄筋であり、該鉄筋のU字部分が前記補助鉄筋を引っかける、上記(1)又は(2)に記載の接合構造。
(4)前記各々のリブは、略鉛直方向に沿って複数の前記第2貫通孔を有する上記(3)に記載の接合構造。
(5)前記補助鉄筋は、前記各々のリブの前記第2貫通孔を通過し、水平面視で前記鋼管柱を囲むように延在するリング状の鉄筋である上記(3)又は(4)に記載の接合構造。
(6)前記補助鉄筋は、水平面視で前記鋼管柱を囲むように配置された少なくとも4本の直線状の鉄筋である上記(3)又は(4)に記載の接合構造。
(7)前記複数のリブと前記鋼管柱との接続、及び/又は、前記支持鋼板と前記鋼管柱の外周面及び前記複数のリブの下端との接続が、すみ肉溶接により行われる上記(1)~(6)のいずれか一項に記載の接合構造。
(8)補助鋼板が、その主面が略水平面となるように、前記鋼管柱の外周面及び前記複数のリブの上端と接続された、上記(1)~(7)のいずれか一項に記載の接合構造。
本発明によるCFT柱とRCスラブとの接合構造は、RCスラブにかかる鉛直方向のより大きな荷重に耐えることができる。
本発明の第一実施形態による接合構造100の、(A)鉛直断面図であり、(B)水平断面図である。 図1の接合構造100における、鋼管柱10に設けたスリット14の位置を説明する図である。 スラブ20に押し抜きせん断力が作用した場合の破壊形態を説明する図である。 本発明の第二実施形態による接合構造200の鉛直断面図である。 本発明の第三実施形態による接合構造300の水平断面図である。 本発明の第四実施形態による接合構造400の、(A)鉛直断面図であり、(B)水平断面図である。 本発明の第五実施形態による接合構造500の、(A)鉛直断面図であり、(B)水平断面図である。 本発明の第六実施形態による接合構造600の水平断面図である。 特許文献1に記載の接合構造を示す平面図である。 図9のA-A断面図である。 特許文献2に記載の接合構造を示す鉛直断面図である。 特許文献2に記載の接合構造を示す斜視図である。 (A)は、特許文献3に記載の接合構造を示す平面図であり、(B)は、(A)のA-A断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、各実施形態間で対応する部材に関しては、各実施形態において同じ符号を用いて説明する。
(第一実施形態)
図1~図3を参照して、本発明の第一実施形態による、CFT柱とRCスラブとの接合構造100を説明する。本実施形態では、RCスラブ20に対して鋼管柱10を貫通させることにより、鋼管柱が分断される場合よりも溶接負荷を低減し、施工に要する費用及び時間を低減できる。RCスラブとしては、プレストレストコンクリートスラブ(PCスラブ)を挙げることができる。
すなわち、図1及び図2を参照して、内部にコンクリート12が充填された鋼管柱10には、複数(本実施形態では8つ)のスリット14が設けられる。各スリット14には、後述のリブ30が貫通される。図1に示す鋼管柱10は円形鋼管であるが、本発明はこれに限定されず、角形鋼管を用いてもよい。
図1を参照して、複数(本実施形態では8枚)のリブ30が、その主面が略鉛直面となるように、鋼管柱10に設けられたスリット14を貫通して鋼管柱10と接続され、各々のリブ30は、その一部が鋼管柱10内に位置し、その他部はRCスラブ20内に位置する。なお、「リブの主面が略鉛直面である」とは、リブの主面が鉛直面と一致する場合に加えて、リブの主面が鉛直面から5度以下の範囲で傾斜する場合をも含む。各リブ30が鋼管柱10の内外にわたって延在するため、鋼管柱の外側のみにリブが設置される場合よりも、鋼管柱10のスキンプレートに発生する面外曲げを低減し、鋼管柱10のスキンプレートが早期に塑性化するのを防止できる。
また、支持鋼板40が、その主面が略水平面となるように、鋼管柱10の外周面及び複数のリブ30の下端と接続される。そして、この支持鋼板40の上にRCスラブ20が載せられる。なお、「支持鋼板の主面が略水平面である」とは、支持鋼板の主面が水平面と一致する場合に加えて、支持鋼板の主面が水平面から5度以下の範囲で傾斜する場合をも含む。
ここで本実施形態では、各々のリブ30が、鋼管柱10内に位置する部分に、その表裏面を貫通する第1貫通孔32を有する。これにより、リブ30と充填コンクリート12との接触面積が増加し、その結果、リブ30と充填コンクリート12との付着力に加えて、第1貫通孔32及びリブ30の下端と充填コンクリート12との支圧力によって、RCスラブ20から伝達された鉛直方向の荷重を鋼管柱10内の充填コンクリート12に伝達することができる。そのため、本実施形態の接合構造100は、RCスラブ20にかかる鉛直方向のより大きな荷重に耐えることができる。
本実施形態では、図1(B)を参照して、水平面視で鋼管柱10から互いに90度の角度をなす4方向に向けて各々2枚のリブを配置し、計8枚のリブを配置した。これにより、RCスラブ20内のスラブ筋22との干渉を避けることが容易になる。リブの数は8枚に限定されず、例えば、(8枚のリブに替えて)当該4方向にむけて各々1枚、計4枚のリブを配置してもよい。
リブ30は鋼板からなる。リブ30の厚さは特に限定されないが、下限は例えば6mmとすることができ、かつ、上限は、円形の鋼管柱の場合のスキンプレート板厚(最大28mm)を考慮して32mmとすることができる。角形鋼管を用いる場合には、これに限定されない。リブ30の形状は特に限定されないが、図1(A)に示すように、主面の形状は矩形とすることが好ましい。リブ30の鉛直方向長さLは、コンクリートの被り厚さを確保するため、スラブ厚の70~90%とすることが好ましい。また、リブ30の鋼管柱10外に位置する部分の水平方向長さは、スラブ厚の50~200%とすることが好ましい。また、リブ30の鋼管柱10内に位置する部分の水平方向長さは、鋼管柱10の直径の15~30%とすることが、鉛直方向の荷重を充填コンクリート12に確実に伝達する観点から好ましい。
各リブ30が有する第1貫通孔32の数、形状、寸法は特に限定されない。しかし、第1貫通孔内にコンクリートを円滑に充填する観点からは、第1貫通孔32の形状は円形であることが好ましい。また、リブ30と充填コンクリート12との接触面積をより増やす観点からは、大きな寸法の孔を1つ設けるより、適切な寸法の孔を複数設けることが好ましい。そのため、各リブ30は、略鉛直方向に沿って複数の第1貫通孔32を有することが好ましく、本実施形態では3つの第1貫通孔32を有する。その結果、鉛直方向の荷重を充填コンクリート12により確実に伝達できる。ここでいう「略鉛直方向に沿って」とは、隣接する第1貫通孔同士が鉛直方向に少なくとも一部重なっている状態を意味するものとする。
本実施形態において支持鋼板40は、図1(B)を参照して、鋼管柱10を取り囲むように延在するリング状の鋼板である。この場合、支持鋼板40は2等分して溶接等でつなぎ合わせることが好ましい。ただし、支持鋼板40が全てのリブの直下に延在し、かつ、RCスラブ20を支えることができる程度の大きさを有する限り、支持鋼板40の形状は特に限定されない。支持鋼板40の板厚はスラブ厚の10~20%程度とすることが好ましい。支持鋼板40の形状が異なる実施形態については後述する。
続いて、RCスラブ20内の鉄筋の配置について説明する。図3に示すように、押し抜きせん断力によりスラブ20が破壊される終局状態では、支持鋼板40の上面から上方45°方向に向かって、円錐の側面の一部を構成する破壊面Aが想定される。このような破壊に耐えるためには、当該破壊面Aを境界とする両側に十分な長さの鉄筋が連続している必要がある。しかし、通常の配筋方法では破壊面Aと鋼管柱10との間で十分な長さの鉄筋を配置することが困難である。
そこで本実施形態では、図1(A)及び図3に示すようにRCスラブ20内に鉄筋を配置する。まず、各リブ30は、RCスラブ20内に位置する部分に、鉛直方向に沿って、その表裏面を貫通する3つの第2貫通孔34を有する。そして、各リブ30において各々同じ高さに位置する第2貫通孔を通過し、水平面視で鋼管柱10を囲むように延在する3本のリング状の補助鉄筋28をRCスラブ20内に配置する。そして、水平面視で格子状に配置される複数のスラブ筋22のうち一部のスラブ筋は、鉛直面視でU字形の鉄筋24であり、このU字形鉄筋24のU字部分が補助鉄筋28を引っかける(編み合わせる)ように配置される。これにより、破壊面Aが引っ張られた場合にもU字形鉄筋24が抵抗でき、RCスラブ20がより大きな押し抜きせん断力に耐えられる。つまり、スラブ筋22の定着を確実にできるともに、接合部周辺のRCスラブを補強することができる。
なお、スラブ筋22のうち、補助鉄筋28を引っかけない鉄筋26については、一般的なスラブ筋である上端鉄筋及び下端鉄筋であってもよいし、鉛直方向に重なる一対の上端鉄筋と下端鉄筋の先端同士を接続した、U字形鉄筋であってもよい。
なお、各リブ30が複数の第2の貫通孔34を有する場合には、これらは略鉛直方向に沿って配置されることが好ましい。ここでいう「略鉛直方向に沿って」とは、隣接する第2貫通孔同士が鉛直方向に少なくとも一部重なっている状態を意味するものとする。
ここで、図1(A)に示すように、支持鋼板40の下面をRCスラブ20の下面と揃えれば、型枠工事を容易にできるとともに、仕上がり外観を良くすることができる。加えて、天井面全体が平坦で、支持鋼板の火に晒される領域が最小となるため、耐火時間と費用を大幅に簡素化できる。さらに、支持鋼板が鉄筋コンクリートスラブに埋め込まれているため、火災時の支持鋼板への熱伝達も最小限に抑えられる。一方、支持鋼板40の上面をRCスラブ20の下面と揃えれば、RCスラブの有効深さが支持鋼板40の板厚分だけ長くなり、RCスラブがより大きな押し抜きせん断力に耐えられる。
また、複数のリブ30と鋼管柱10との接続、及び/又は、支持鋼板40と鋼管柱10の外周面及び複数のリブ30の下端との接続は、すみ肉溶接により行われることが好ましい。これらの接続を完全解け込み溶接により行う場合よりも、施工に要する費用及び時間を低減できる。
(第二実施形態)
図4を参照して、本発明の第二実施形態による、CFT柱とRCスラブとの接合構造200を説明する。本実施形態による接合構造200は、リブ30の形状及び第1貫通孔32の数を除いて、第一の実施形態による接合構造100と同じである。
本実施形態では、リブ30の鋼管柱10内に位置する部分の最大鉛直方向長さが、リブ30のRCスラブ20内に位置する部分の鉛直方向長さよりも長い。そのため、鉛直方向のより大きな荷重を鋼管柱10内の充填コンクリート12に伝達することができる。また、このようなリブの形状の場合、図4に示すように、第1貫通孔の数を増やすことが容易となる。本実施形態では、鉛直方向に沿って4つの第1貫通孔32を設けた。
(第三実施形態)
図5を参照して、本発明の第三実施形態による、CFT柱とRCスラブとの接合構造300を説明する。本実施形態による接合構造300は、補助鉄筋28の配置を除いて、第一の実施形態による接合構造100と同じである。なお、本実施形態による接合構造300の鉛直断面図は、図1(A)と同じであるため省略する。
本実施形態では、図5に示すように、3本の直線状の補助鉄筋28A、3本の直線状の補助鉄筋28B、3本の直線状の補助鉄筋28C、及び3本の直線状の補助鉄筋28Dが、水平面視で鋼管柱10を囲むように配置される。3本の補助鉄筋28Aは、2枚のリブにおいて、各々同じ高さに位置する第2貫通孔34をそれぞれ通過する。3本の補助鉄筋28Bは、別の2枚のリブにおいて、各々同じ高さに位置する第2貫通孔34をそれぞれ通過する。3本の補助鉄筋28Cは、さらに別の2枚のリブにおいて、各々同じ高さに位置する第2貫通孔34をそれぞれ通過する。3本の補助鉄筋28Dは、残りの2枚のリブにおいて、各々同じ高さに位置する第2貫通孔34をそれぞれ通過する。U字形鉄筋24は、そのU字部分が補助鉄筋28A,28B,28C,28Dを引っかける(編み合わせる)ように配置される。
(第四実施形態)
図6を参照して、本発明の第四実施形態による、CFT柱とRCスラブとの接合構造400を説明する。本実施形態による接合構造400は、補助鋼板50を有する点を除いて、第一の実施形態による接合構造100と同じである。
支持鋼板40にRCスラブ20が載ることにより、鋼管柱10のスキンプレートにせん断力とともに面外曲げが生じる。CFT柱では板厚の薄い鋼管を用いる場合があるため、特に、リブ30の上部のスキンプレートに応力が集中し、当該部分が早期に塑性化することが懸念される。そこで、本実施形態では、リング状の補助鋼板50が、その主面が略水平面となるように、鋼管柱10の外周面及び複数のリブ30の上端に接続される。これにより、薄い鋼管を用いた場合でも、上記の懸念がない。当該接続はすみ肉溶接により行われることが好ましい。
(第五実施形態)
図7を参照して、本発明の第五実施形態による、CFT柱とRCスラブとの接合構造500を説明する。本実施形態による接合構造500は、支持鋼板40の形状が異なる点を除いて、第一の実施形態による接合構造100と同じである。
本実施形態では、各々2つのリブ30の直下に配置される計4枚の支持鋼板40を設けた。支持鋼板を略矩形にすることで材料加工時の歩留まりを向上させ、支持鋼板をリブの下方にのみ配することで、鋼材の使用量を低減させている。
(第六実施形態)
図8を参照して、本発明の第六実施形態による、CFT柱とRCスラブとの接合構造600を説明する。本実施形態による接合構造600では、補助鉄筋28の配置は第三実施形態に示すものであり、支持鋼板40の形状は第五実施形態に示すものである点を除いて、第一の実施形態による接合構造100と同じである。
(その他の実施形態)
上記第一乃至第六実施形態は、本発明による接合構造の例示に過ぎず、本発明はこれらの実施形態に限定されない。例えば、第一乃至第六実施形態のうち少なくとも1つ以上の実施形態を適宜組み合わせた接合構造としてもよい。
100,200,300,400,500,600 接合構造
10 鋼管柱
12 充填されたコンクリート
14 スリット
20 鉄筋コンクリートスラブ(RCスラブ)
22 スラブ筋
24 U字形鉄筋
26 その他のスラブ筋
28 補助鉄筋
30 リブ
32 第1貫通孔
34 第2貫通孔
40 支持鋼板
50 補助鋼板

Claims (9)

  1. 内部にコンクリートが充填された鋼管柱と、鉄筋コンクリートスラブとの接合構造であって、
    複数のリブが、その主面が略鉛直面となるように、前記鋼管柱に設けられたスリットを貫通して前記鋼管柱と接続され、各々のリブは、その一部が前記鋼管柱内に位置し、その他部は前記鉄筋コンクリートスラブ内に位置し、前記複数のリブが、水平面視で前記鋼管柱から互いに90度の角度をなす4方向に向けて各々2枚、計8枚からなり、
    支持鋼板が、その主面が略水平面となるように、前記鋼管柱の外周面及び前記複数のリブの下端と接続され、前記支持鋼板が、前記2枚のリブの直下に1枚、計4枚からなり、
    前記4枚の支持鋼板の上に前記鉄筋コンクリートスラブが載せられ、
    前記各々のリブは、前記鋼管柱内に位置する前記一部に、第1貫通孔、および前記鉄筋コンクリートスラブ内に位置する前記他部に、第2貫通孔を有し、
    前記鉄筋コンクリートスラブ内に、前記第2貫通孔を通過する補助鉄筋を配置する、ことを特徴とする接合構造。
  2. 少なくとも一部のスラブ筋は、鉛直面視でU字形の鉄筋であり、該鉄筋のU字部分が前記補助鉄筋を引っかける、請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記各々のリブは、略鉛直方向に沿って複数の前記第1貫通孔を有する請求項1又は2に記載の接合構造。
  4. 前記補助鉄筋は、少なくとも2の前記リブにおいて各々の前記第2貫通孔を通過する、請求項1~3のいずれか一項に記載の接合構造。
  5. 前記各々のリブは、略鉛直方向に沿って複数の前記第2貫通孔を有する請求項1~4のいずれか一項に記載の接合構造。
  6. 前記補助鉄筋は、前記各々のリブの前記第2貫通孔を通過し、水平面視で前記鋼管柱を囲むように延在するリング状の鉄筋である請求項1~5のいずれか一項に記載の接合構造。
  7. 前記補助鉄筋は、水平面視で前記鋼管柱を囲むように配置された少なくとも4本の直線状の鉄筋である請求項1~5のいずれか一項に記載の接合構造。
  8. 前記複数のリブと前記鋼管柱との接続、及び/又は、前記支持鋼板と前記鋼管柱の外周面及び前記複数のリブの下端との接続が、すみ肉溶接により行われる請求項1~7のいずれか一項に記載の接合構造。
  9. 補助鋼板が、その主面が略水平面となるように、前記鋼管柱の外周面及び前記複数のリブの上端と接続された、請求項1~8のいずれか一項に記載の接合構造。
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