JP7390523B2 - 緩衝器及び緩衝器の製造方法 - Google Patents

緩衝器及び緩衝器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ピストンの移動に伴う作動液の流れを制御して減衰力を調整する緩衝器及びその製造方法に関する。
特許文献1には、伸び側減衰力発生機構と縮み側減衰力発生機構とが、シリンダの軸方向に沿って離間して配置された緩衝器(以下「従来の緩衝器」と称する)が開示されている。
国際公開2018/216716号公報
従来の緩衝器の製造工程では、シリンダ内が作動液により満たされた状態で外筒に伸び側減衰力発生機構のバルブブロック及び縮み側減衰力発生機構のバルブブロックが組み付けられ、バルブブロックの組付け後、バルブブロックに作動液が注入されていた。ここで、バルブブロックに作動液を注入する工程では、作動液は、伸び側減衰力発生機構のバルブブロックから、連通パイプ、及び縮み側減衰力発生機構のバルブブロックを経由し、リザーバ室へ流れるため、バルブブロック(減衰力発生機構)の内部のエアが排出されず、バルブブロック内の作動液の充填率を高めるのが困難であった。その結果、エア抜きに時間を要し、工数が増加していた。
本発明は、バルブブロック内の作動液の充填率を高めることが可能な緩衝器及び緩衝器の製造方法を提供することを課題とする。
本発明の緩衝器は、外筒と、前記外筒内に設けられ、内部が作動液で満たされたシリンダと、前記シリンダと前記外筒との間に設けられ、作動液と気体とが封入された環状のリザーバ室と、前記シリンダ内に摺動可能に設けられ、該シリンダ内を第1シリンダ室と第2シリンダ室との2室に区画するピストンと、一端に前記ピストンが設けられ、他端側が前記シリンダの外部へ突出したピストンロッドと、前記外筒の外側面に設けられ、内部が中空に形成されたバルブブロックと、前記バルブブロック内を第1バルブブロック室と第2バルブブロック室との2つの液室に区画し、前記ピストンの移動により生じる作動液の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力可変機構と、前記第1シリンダ室と前記第1バルブブロック室とを連通する第1連通路と、前記第2シリンダ室と前記第2バルブブロック室とを連通する第2連通路と、前記バルブブロックの外側面と前記第1バルブブロック室又は前記第2バルブブロック室とを連通する第3連通路と、前記第3連通路に設けられ、前記バルブブロックの外側面から前記第1バルブブロック室への作動液の流れを許容する第1逆止弁と、前記第3連通路に設けられ、前記バルブブロックの外側面から前記第2バルブブロック室への作動液の流れを許容する第2逆止弁と、を備えることを特徴とする。
本発明の緩衝器の製造方法は、外筒と、前記外筒内に設けられ、内部が作動液で満たされたシリンダと、前記シリンダと前記外筒との間に設けられ、作動液と気体とが封入された環状のリザーバ室と、前記シリンダ内に摺動可能に設けられ、該シリンダ内を第1シリンダ室と第2シリンダ室との2室に区画するピストンと、一端に前記ピストンが設けられ、他端側が前記シリンダの外部へ突出したピストンロッドと、前記外筒の外側面に設けられ、内部が中空に形成されたバルブブロックと、前記バルブブロック内を第1バルブブロック室と第2バルブブロック室との2つの液室に区画し、前記ピストンの移動により生じる作動液の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力可変機構と、前記第1シリンダ室と前記第1バルブブロック室とを連通する第1連通路と、前記第2シリンダ室と前記第2バルブブロック室とを連通する第2連通路と、前記バルブブロックの外側面と前記第1バルブブロック室又は前記第2バルブブロック室とを連通する第3連通路と、前記第3連通路に設けられ、前記バルブブロックの外側面から前記第1バルブブロック室への作動液の流れを許容する第1逆止弁と、前記第3連通路に設けられ、前記バルブブロックの外側面から前記第2バルブブロック室への作動液の流れを許容する第2逆止弁と、を備える緩衝器の製造方法であって、前記外筒に前記シリンダと前記バルブブロックとを組み付ける工程と、前記バルブブロックに前記減衰力可変機構を組み付ける工程と、前記第3連通路から前記バルブブロック内に作動液を注入する工程と、を有することを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、バルブブロック内の作動液の充填率を高めた緩衝器及び該緩衝器の製造方法を提供することができる。
第1実施形態に係る緩衝器の概念図であって、軸平面による断面図である。 図1におけるバルブブロックの拡大図である。 第2実施形態に係る緩衝器の概念図であって、軸平面による断面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を添付した図を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係る緩衝器1を概念的に示す図である。便宜上、図1における上下方向をそのまま「上下方向」と称する。緩衝器1は、鉄道車両(図示省略)の車体と台車との間に縦に設けられるバイフロー型油圧緩衝器である。
図1に示されるように、緩衝器1は、シリンダ2の外側に外筒10が設けられた複筒構造をなす。シリンダ2と外筒10との間には、リザーバ18(リザーバ室)が設けられる。シリンダ2内には作動液が封入され、リザーバ18内には作動液及び気体が封入される。シリンダ2内にはピストン3が摺動可能に嵌装される。ピストン3は、シリンダ2内を第1シリンダ室2A(下室)と第2シリンダ室2B(上室)とに区画する。
ピストン3には、ピストンロッド17の下端(一端)が固定される。ピストンロッド17は、第2シリンダ室2Bを通って上端側(他端側)がロッドガイド15に挿通され、シリンダ2の外部へ突出される。ロッドガイド15にはオリフィス通路16が設けられる。オリフィス通路16は、一端が第2シリンダ室2Bに開口し、他端がリザーバパイプ36の上端に接続される。リザーバパイプ36の下端は、リザーバ18内の作動液中に開口する。
ピストン3には、第1シリンダ室2A側の作動液の圧力が設定圧力に達することで開弁し、第1シリンダ室2A側の作動液の圧力を第2シリンダ室2B側へ逃がす圧力制御弁19が設けられる。他方、ピストンには、第2シリンダ室2B側の作動液の圧力が設定圧力に達することで開弁し、第2シリンダ室2B側の作動液の圧力を第1シリンダ室2A側へ逃がす圧力制御弁20が設けられる。
シリンダ2の下端部には、第1シリンダ室2Aとリザーバ18とを区画するベースバルブ45が設けられる。ベースバルブ45には、リザーバ18から第1シリンダ室2Aへの作動液の流れを許容する逆止弁46が設けられる。ベースバルブ45には、第1シリンダ室2A側の作動液の圧力が設定圧力に達することで開弁し、第1シリンダ室2A側の作動液の圧力をリザーバ18へ逃がす圧力制御弁47が設けられる。
外筒10の外側面44には、内部が中空に形成されたバルブブロック120が設けられる。バルブブロック120には、上端が開口する凹部121が設けられる。凹部121は、シリンダ2の中心線に対して平行な中心線を有し、中心線に垂直な平面による断面が円形をなす。バルブブロック120には、凹部121と中心線(軸線)を共有するシリンダ122が設けられる。即ち、シリンダ122の中心線は、シリンダ2の中心線に対して平行をなす。
図2に示されるように、シリンダ122は、下端が閉じた小径部123と、上端が凹部121の底面に開口する大径部124とを有する。シリンダ122は、大径部124の上端開口に装着されたヨーク94により閉塞される。ヨーク94とシリンダ122(大径部124)との間は、環状のシール部材125によりシールされる。なお、ヨーク94は、凹部121に螺合された円筒形の固定部材126を締め付けることでバルブブロック120に固定される。
バルブブロック120には、ピストン3の移動により生じる作動液の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力可変機構130が設けられる。減衰力可変機構130は、シリンダ122の小径部123に嵌装され、シリンダ122内を第1バルブブロック室122A(下室)と第2バルブブロック室122B(上室)との2つの液室に区画するピストン131(バルブブロックピストン)を有する。図1に示されるように、第1バルブブロック室122Aは、第1連通路127により第1シリンダ室2Aに連通され、第2バルブブロック室122Bは、第2連通路128により第2シリンダ室2Bに連通される。
図2に示されるように、ピストン131には、第1バルブブロック室122Aと第2バルブブロック室122Bとを連通する通路132及び133が設けられる。ピストン131の軸孔4には、ピストンボルト5の軸部6が挿通される。ピストンボルト5は、軸部6の上端に設けられた頭部7と、該頭部7の外周縁部に形成された円筒部8と、を有する。円筒部8は、上端側が開口し、頭部7に対して大径の外径を有する。ピストン131の上端側には、通路132の作動液の流れを制御する第1バルブ機構51が設けられる。他方、ピストン131の下端側には、通路133の作動液の流れを制御する第2バルブ機構21が設けられる。
第1バルブ機構51は、ピストンボルト5の軸部6に取り付けられる有底円筒形の第1パイロットケース52を有する。第1パイロットケース52は、底部57と、ピストン131側が開口する円筒部56と、を有する。第1パイロットケース52のピストン131側には、第1メインバルブ53が設けられる。第1パイロットケース52の円筒部56の内側には、第1背圧室55が形成される。
第1バルブ機構51は、ピストン131の上端面の外周側に形成され、第1メインバルブ53が離着座可能に当接するシート部54を有する。第1背圧室55は、第1パイロットケース52と第1メインバルブ53の背面との間に形成される。第1背圧室55内の圧力は、第1メインバルブ53に対して閉弁方向へ作用する。第1メインバルブ53は、弾性体からなる環状のパッキン61が第1パイロットケース52の円筒部56の内周面に全周にわたって接触するパッキンバルブである。
第1背圧室55は、第1パイロットケース52の底部57に形成された通路62及びサブバルブ60を介して第2バルブブロック室122Bに連通される。サブバルブ60は、第1背圧室55の圧力が所定圧力に達したときに開弁し、第1背圧室55から第2バルブブロック室122Bへの作動液の流れに対して抵抗力を付与する。
第1背圧室55は、通路62により、第1パイロットケース52とサブバルブ60との間に形成された受圧室182に連通される。受圧室182は、第1パイロットケース52の上端面に設けられた複数のシート部183により扇形に区画される。複数のシート部183の内側には、各々に通路62が開口する。
第1背圧室55には、第1シリンダ室2A(下室)から、第1連通路127、第1バルブブロック室122A、通路132、ディスクバルブ70の外周縁部に形成されたオリフィスを構成する切欠き(符号省略)、ピストン131の切欠き72、環状通路71、径方向通路58、軸方向通路12、径方向通路64、ピストンボルト5の軸部6に形成された二面幅部77、環状通路68、及びチェックバルブ63の内周縁部に形成されたオリフィスを構成する切欠き(符号省略)を経由して作動液が導入される。
第1パイロットケース52の下端面には、環状のシート部65が設けられる。シート部65は、底部57の内周部の外周に設けられた環状の受圧室184を画定する。第1バルブ機構51には、第2バルブブロック室122Bと第1背圧室55とを連通する第1背圧導入路が形成される。第1背圧導入路は、第2バルブブロック室122Bの作動液を、背圧導入通路181、及びチェックバルブ63を経て第1背圧室55に導入する。
一方、第2バルブ機構21は、ピストンボルト5の軸部6に取り付けられる有底円筒形の第2パイロットケース22を有する。第2パイロットケース22は、底部27と、ピストン131側が開口する円筒部26と、を有する。第2パイロットケース22のピストン131側には、第2メインバルブ23が設けられる。第2パイロットケース22の円筒部26の内側には、第2背圧室25が形成される。
第2バルブ機構21は、ピストン131の下端面の外周側に形成され、第2メインバルブ23が離着座可能に当接するシート部24を有する。第2背圧室25は、第2パイロットケース22と第2メインバルブ23の背面との間に形成される。第2背圧室25内の圧力は、第2メインバルブ23に対して閉弁方向へ作用する。第2メインバルブ23は、弾性体からなる環状のパッキン31が第2パイロットケース22の円筒部26の内周面に全周にわたって接触するパッキンバルブである。
第2背圧室25は、第2パイロットケース22の底部27に形成された通路32及びサブバルブ30を介して第1バルブブロック室122Aに連通される。サブバルブ30は、第2背圧室25の圧力が所定圧力に達したときに開弁し、第2背圧室25から第1バルブブロック室122Aへの作動液の流れに対して抵抗力を付与する。
第2背圧室25は、通路32により、第2パイロットケース22とサブバルブ30との間に形成された受圧室172に連通される。受圧室172は、第2パイロットケース22の下端面に設けられた複数のシート部173により扇形に区画される。複数のシート部173の内側には、各々に通路32が開口する。
第2背圧室25には、第2シリンダ室2B(上室)から、第2連通路128、第2バルブブロック室122B、通路133、ディスクバルブ40の外周縁部に形成されたオリフィスを構成する切欠き(符号省略)、ピストン131の切欠き42、環状通路41、径方向通路34、軸方向通路14、径方向通路39、環状通路38、及びチェックバルブ33の内周縁部に形成されたオリフィスを構成する切欠き(符号省略)を経由して作動液が導入される。
第2パイロットケース22の上端面には、環状のシート部35が設けられる。シート部35は、底部27の内周部の外周に設けられた環状の受圧室174を画定する。第2バルブ機構21には、第1バルブブロック室122Aと第2背圧室25とを連通する第2背圧導入路が形成される。第2背圧導入路は、第1バルブブロック室122Aの作動液を、背圧導入通路171、及びチェックバルブ33を経て第2背圧室25に導入する。
なお、第1バルブ機構51及び第2バルブ機構21を構成するバルブ部品には、ピストンボルト5の軸部6のねじ部(符号省略)に取り付けられたナット78を締め付けてピストンボルト5の頭部7とワッシャ79との間で加圧することで軸力が発生する。
ピストンボルト5(軸部材)には、制御通路11が形成される。制御通路11は、上端がピストンボルト5の頭部の端面9に開口する軸方向通路12と、軸方向通路12の下端が開口する軸方向通路13と、上端が軸方向通路13に開口する軸方向通路14とを有する。制御通路11の内径は、軸方向通路13が最も大きく、軸方向通路14が最も小さい。なお、ピストンボルト5の軸部6は上下に分割して構成され、軸部6の下側部分には軸方向通路14が形成される。
制御通路11は、軸方向通路14に連通される径方向通路34を有する。制御通路11は、軸方向通路14を介して径方向通路34に連通される径方向通路39を有する。第2背圧室25は、チェックバルブ33の内周部に設けられたオリフィス(符号省略)、第2パイロットケース22の底部27の内周部に形成された環状通路38、径方向通路39、及び軸方向通路14を経て、軸方向通路34に連通される。
径方向通路34は、ピストン131の軸孔4の下端部に形成された環状通路41、ピストン131の内周部に形成された複数個の切欠き42、及びピストン131に設けられたディスクバルブ40を介して、通路133に連通される。ディスクバルブ40は、ピストン131の、シート部24及び通路133の開口よりも内周側に設けられた環状のシート部43に離着座可能に当接する。ディスクバルブ40は、径方向通路34から通路133への作動液の流れを許容する逆止弁である。なお、ディスクバルブ40の外周縁部には、オリフィスを構成する切欠き(符号省略)が形成される。
一方、第1背圧室55は、チェックバルブ63の内周部に設けられたオリフィス(符号省略)、第1パイロットケース52の底部57の内周部に形成された環状通路68、及びピストンボルト5の軸部6に形成された二面幅部77を経て、ピストンボルト5の軸部6に形成された径方向通路64に連通される。
径方向通路64は、軸方向通路12、ピストンボルト5の軸部6に形成された径方向通路58、ピストン131の軸孔4の上端部に形成された環状通路71、ピストン131の内周部に形成された複数個の切欠き72、及びピストン131に設けられたディスクバルブ70を介して、通路132に連通される。ディスクバルブ70は、ピストン131の、シート部54及び通路132の開口よりも内周側に設けられた環状のシート部73に離着座可能に当接する。ディスクバルブ70は、径方向通路58から通路132への作動液の流れを許容する逆止弁である。なお、ディスクバルブ70の外周縁部には、オリフィスを構成する切欠き(符号省略)が形成される。
制御通路11内の作動液の流れは、パイロットバルブ81(パイロット制御弁)により制御される。パイロットバルブ81は、制御通路11に摺動可能に設けられたバルブスプール82と、軸方向通路14の開口周縁に形成されたシート部83と、を有する。バルブスプール82は、中実軸からなり、軸方向通路12に挿入される摺動部84と、シート部83に離着座可能に当接する弁体85と、を有する。
バルブスプール82の頭部87には、外フランジ形のスプリング受88が形成される。スプリング受88には、弁体85を開弁方向へ付勢するスプリングディスク113の内周部が接続される。スプリングディスク113の付勢力により、バルブスプール82の頭部87がソレノイド91の作動ロッド92の下端面93(符号省略)に当接される(押し付けられる)。
ピストンボルト5の頭部7には、上端側が開口する有底円筒形のキャップ115が装着される。キャップ115とピストンボルト5の頭部7との間は環状のシール部材102によりシールされる。キャップ115とピストンボルト5の頭部7との間には、環状の第2室136が形成される。キャップ115には、ピストンボルト5の軸部6が挿通される挿通孔89が設けられる。挿通孔89は、軸部6に形成された二面幅部77に連通する。
キャップ115とピストンボルト5の頭部7との間には、頭部7側(上)から順に、スプール背圧リリーフ弁107、スペーサ108、及びリテーナ137が設けられる。スプール背圧リリーフ弁107、スペーサ108、及びリテーナ137は、第2室136内に設けられる。スプール背圧リリーフ弁107は、ピストンボルト5の頭部7の端面9を底とする第1室135から、頭部7に形成された通路105を経由する第2室136への作動液の流れを許容する逆止弁である。スプール背圧リリーフ弁107の外周縁部は、ピストンボルト5の頭部7に形成された環状のシート部109に離着座可能に当接する。
第1室135には、フェイルセーフバルブ111が構成される。フェイルセーフバルブ111は、バルブスプール82の頭部87のスプリング受88(弁体)が離着座可能に当接するディスク112(弁座)を有する。ディスク112及びスプリングディスク113の外周縁部は、ピストンボルト5の頭部7と、ソレノイド91のコア99との間で保持される。なお、ソレノイド91のコアは、ホルダ104を介して上下(軸方向)に分割された上側のコア98と下側のコア99とからなる。
バルブスプール82の弁体85には、軸方向通路12に嵌合することでオリフィスが構成される切欠き86を有する。弁体85は、ソレノイド91のコイル95に対する制御電流が0Aのとき(フェイル時)、バルブスプール82がパイロットバルブ81の開弁方向(図2における上方向)へ移動して軸方向通路12に嵌合される。
一方、ソレノイド91のコイル95への通電時には、バルブスプール82の弁体85がシート部83に着座し、パイロットバルブ81が閉弁される。パイロットバルブ81の閉弁状態では、バルブスプール82は、弁体85が、軸方向通路14の開口面積と同一面積の円形の受圧面により軸方向通路14側の圧力を受け、摺動部84が、摺動部84の断面積から弁体85の首部(符号省略)の断面積を差し引いた面積と同一面積の環状の受圧面により軸方向通路12側の圧力を受ける。
ここで、パイロットバルブ81の開弁圧力は、コイル95への通電を制御することで調節される。コイル95への通電の電流値が小さいソフトモード時には、スプリングディスク113の付勢力とプランジャ96が発生する推力とが平衡し、弁体85がシート部83から一定の距離だけ離間した状態となる。
作動ロッド92の外周には、プランジャ96が結合される。プランジャ96は、コイル95への通電により推力を発生する。作動ロッド92は、コア蓋体106に取り付けられたブッシュ100及びコア99に取り付けられたブッシュ110により、上下方向(軸方向)へ案内される。作動ロッド92の内側には、ロッド内通路97が形成される。
有底円筒形のヨーク94の下端部とコア99との間は、シール部材116によりシールされる。ピストンボルト5とヨーク94とコア99との間には、環状通路117が形成される。環状通路117は、ピストンボルト5の円筒部8に設けられた通路118を介して第2バルブブロック室122Bに連通される。コア99の内側(バルブスプール82の頭部87の外周)には、スプール背圧室101が形成される。スプール背圧室101は、バルブスプール82の頭部87の切欠き93、及びロッド内通路97を介してロッド背圧室103に連通される。
ヨーク94は、ケーブル141が挿通されるケーブル挿通孔142を有する。ケーブル141の一端側の電線143,144の各導体は、ソレノイド90のターミナル145,146に接続される。ターミナル145はコイル95の正極端子に接続され、ターミナル146はコイル95の負極端子に接続される。また、ケーブル141の他端側の電線143,144は、車両側(電力供給装置側)のコネクタ(図示省略)に接続される。
図1に示されるように、バルブブロック120の外側面150には、作動液を注入する工程で使用される注入口151が設けられる。バルブブロック120には、注入口151を第1バルブブロック室122A及び第2バルブブロック室122Bに連通する第3連通路152が設けられる。なお、注入口151には、第3連通路152を介して第1バルブブロック室122A及び第2バルブブロック室122B内に作動液を注入後、プラグ(図示省略)が装着される。
第3連通路152は、一端が注入口151に接続された第3通路155を有する。第3通路152は、一端が第1バルブブロック室122Aに接続されて他端が第3通路155の他端に接続された第1通路153と、一端が第2バルブブロック室122Bに接続されて他端が第3通路155の他端及び第1通路153の他端に接続された第2通路154と、を有する。注入口151は、第3通路155、第1通路153、第1バルブブロック室122A、及び第1連通路127を経由して第1シリンダ室2A(下室)に連通される。また、注入口151は、第3通路155、第2通路154、第2バルブブロック室122B、及び第2連通路128を経由して第2シリンダ室2B(上室)に連通される。
第3通路155には、注入口151から第1通路153及び第2通路154への作動液の流れを許容する第3逆止弁158が設けられる。第1通路153には、第3通路155から第1バルブブロック室122Aへの作動液の流れを許容する第1逆止弁156が設けられる。第2通路154には、第3通路155から第2バルブブロック室122Bへの作動液の流れを許容する第2逆止弁157が設けられる。
第1逆止弁156は、弁体を閉弁方向へ付勢する弁ばね156A(第1付勢手段)を有する。第2逆止弁157は、弁体を閉弁方向へ付勢する弁ばね157A(第2付勢手段)を有する。弁ばね156Aの付勢力は、弁ばね157Aの付勢力よりも大きい。これにより、第3連通路152からバルブブロック120内に作動液を注入する工程では、作動液の注入圧の上昇により、まず、弁ばね157Aの付勢力に抗して第2逆止弁157が開弁し、その後、弁ばね156Aの付勢力に抗して第1逆止弁156が開弁する。
次に、前述した緩衝器1における作動油の流れを説明する。
縮み行程時には、第1シリンダ室2A(下室)の作動液が、第1連通路127を経由してバルブブロック120の第1バルブブロック室122Aに導入される。第1バルブブロック室122Aに導入された作動液は、通路132、ディスクバルブ70の切欠き(オリフィス)、ピストン131の切欠き72、環状通路71、径方向通路58、軸方向通路12、径方向通路64、ピストンボルト5の軸部6の二面幅部77、環状通路68、及びチェックバルブ63の切欠き(オリフィス)を経由して第1背圧室55に導入される。
また、縮み行程時には、第1バルブブロック室122Aに導入された作動液は、第2背圧導入路、即ち、背圧導入通路171、及びチェックバルブ33を経て第2背圧室25に導入される。これにより、縮み行程時に、第2メインバルブ23が第1バルブブロック室122Aの圧力により開弁することが抑止される。
第2背圧室25に導入された作動液は、チェックバルブ33の切欠き(オリフィス)、環状通路38、径方向通路39、軸方向通路14、径方向通路34、環状通路41、ピストン131の切欠き42、ディスクバルブ40、及び通路133を経由して第2バルブブロック室122Bへ流れる。これにより、第1メインバルブ53の開弁前、即ち、ピストン速度の低速域には、チェックバルブ33,63及びディスクバルブ70の切欠きによるオリフィス特性、並びにディスク40によるバルブ特性の減衰力が得られる。
一方、伸び行程時には、第2シリンダ室2B(上室)の作動液が、第2連通路128を経由してバルブブロック120の第2バルブブロック室122Bに導入される。第2バルブブロック室122Bに導入された作動液は、通路133、ディスクバルブ40の切欠き(オリフィス)、ピストン131の切欠き42、環状通路41、径方向通路34、軸方向通路14、径方向通路39、環状通路38、及びチェックバルブ33の切欠き(オリフィス)を経由して第2背圧室25に導入される。
また、伸び行程時には、第2バルブブロック室122Bに導入された作動液は、第1背圧導入路、即ち、背圧導入通路181、及びチェックバルブ63を経て第1背圧室55に導入される。これにより、伸び行程時に、第1メインバルブ53が第2バルブブロック室122Bの圧力により開弁することが抑止される。
第1背圧室55に導入された作動液は、チェックバルブ63の切欠き(オリフィス)、環状通路68、径方向通路64、軸方向通路12、径方向通路58、環状通路71、ピストン131の切欠き72、ディスクバルブ70、及び通路132を経由して第1バルブブロック室122Aへ流れる。これにより、第2メインバルブ23の開弁前、即ち、ピストン速度の低速域には、チェックバルブ33,63及びディスクバルブ40の切欠きによるオリフィス特性、並びにディスク70によるバルブ特性の減衰力が得られる。
次に、前述した緩衝器1の製造方法を説明する。ここでは、主に、作動液を注入する工程を説明する。
まず、外筒10にシリンダ2とバルブブロック120とを組み付ける。なお、シリンダ2にはベースバルブ45が装着されている。外筒10にシリンダ2とバルブブロック120とを組付け後、シリンダ2に、ピストン3、ピストンロッド17、及びロッドガイド15等を組み付ける。
次に、バルブブロック120に減衰力可変機構130を組み付ける。これにより、バルブブロック120のシリンダ122内が、ピストン131により、第1連通路127を介してシリンダ2内の第1シリンダ室2A(下室)に連通する第1バルブブロック室122Aと、第2連通路128を介してシリンダ2内の第2シリンダ室2B(上室)に連通する第2バルブブロック室122Bと、の2室に区画される。
次に、バルブブロック120の注入口151から作動液を注入する。注入口151から注入された作動液は、弁ばね157A(第2付勢手段)の付勢力に抗して第2逆止弁157を開弁させ、第3通路155及び第2通路154を経由して第2バルブブロック室122Bに導入される。
第2バルブブロック室122Bに導入された作動液は、第2連通路128を経由して第2シリンダ室2Bへ流れ、第2シリンダ室2Bに充填される。また、第2バルブブロック室122Bに導入された作動液は、通路133及び制御通路11を経由して第2背圧室25に充填される。さらに、第2バルブブロック室122Bに導入された作動液は、通路118及び環状通路117を経由して第1室135に充填される。
第3連通路152(第3通路155)を流れる作動液の圧力が第1逆止弁156の開弁圧力に達すると、弁ばね156A(第1付勢手段)の付勢力に抗して第1逆止弁156が開弁し、第3通路155及び第1通路153を経由して第1バルブブロック室122Aに導入される。
第1バルブブロック室122Aに導入された作動液は、第1連通路127を経由して第1シリンダ室2Aへ流れ、第1シリンダ室2Aに充填される。また、第1バルブブロック室122Aに導入された作動液は、通路132及び制御通路11を経由して第1背圧室55に充填される。さらに、第1バルブブロック室122Aに導入された作動液は、通路132、制御通路11、及びピストンボルト5の軸部6の二面幅部77を経由して第2室136に充填される。
ところで、従来の緩衝器では、バルブブロックに注入された作動液が、伸び側減衰力発生機構から連通パイプ及び縮み側減衰力発生機構を経由してリザーバ室へ流れる。このため、減衰力可変機構の内部のエアが排出されず、バルブブロック(減衰力発生機構)の内部における作動液の充填率を高めることが困難であり、エア抜きに時間を要していた。
これに対し、第1実施形態では、バルブブロック120の外側面150に注入口151を設け、注入口151と第1バルブブロック室122Aとを、第3通路155及び第1通路153(第3連通路152)により連通し、他方、注入口151と第2バルブブロック室122Bとを、第3通路155及び第2通路154(第3連通路152)により連通した。
第1実施形態によれば、注入口151から第1バルブブロック室122A及び第2バルブブロック室122Bへ作動液を直接注入することが可能であり、減衰力可変機構130の内部のエアを円滑に排出することができる。その結果、バルブブロック120(減衰力可変機構130)の内部における作動液の充填率を高めることが可能であり、バルブブロック120のエア抜きに要する時間を大幅に削減することができる。
また、第1実施形態では、第1逆止弁156の弁ばね156A(付勢手段)の付勢力を、第2逆止弁157の弁ばね157A(付勢手段)の付勢力よりも大きくしたので、第2バルブブロック室122Bに作動液を充填させた後、第1バルブブロック室122Aに作動液を充填させることができる。これにより、減衰力可変機構130の内部のエアをより円滑に排出することが可能であり、バルブブロック120(減衰力可変機構130)の内部における作動液の充填率をより高めることができる。
なお、第2逆止弁157の弁ばね157A(付勢手段)の付勢力を、第1逆止弁156の弁ばね156A(付勢手段)の付勢力よりも大きくし、第1バルブブロック室122Aに作動液を充填させた後、第2バルブブロック室122Bに作動液を充填させるように構成してもよい。
(第2実施形態)
次に、図3を参照して第2実施形態を説明する。ここでは、第1実施形態との相違部分を説明する。なお、第1実施形態との共通の構成については、同一の称呼及び符号を用いる。
第1実施形態では、一端が注入口151に接続された第3通路155と、一端が第1バルブブロック室122Aに接続されて他端が第3通路155の他端に接続された第1通路153と、一端が第2バルブブロック室122Bに接続されて他端が第3通路155の他端に接続された第2通路154と、により第3連通路152を構成した。
これにより、注入口151から注入された作動液は、第3連通路152、第1バルブブロック室122A、通路132、ディスクバルブ70に形成された切欠き(オリフィス)、及び制御通路11を経由して第1背圧室55に導入される。他方、注入口151から注入された作動液は、第3連通路152、第2バルブブロック室122B、通路133、ディスクバルブ40に形成された切欠き(オリフィス)、及び制御通路11を経由して第2背圧室25とパイロット室(軸方向通路13)とに導入される。
これに対し、第2実施形態では、第1通路153、第2通路154、及び第3通路155を制御通路11に連通する第4通路161を設けて第3連通路152を構成した。第4通路161には、注入口151(第3通路155)から制御通路11への作動液の流れを許容する第4逆止弁162が設けられる。図3を参照すると、第2実施形態では、第3通路155には逆止弁が設けられていないが、第1実施形態(図1参照)同様、第3通路155に第3逆止弁158を設けて第3連通路152を構成してもよい。
第2実施形態によれば、注入口151から注入された作動液を、第1バルブブロック室122A及び第2バルブブロック室122Bを経由することなく、制御通路11へ直接注入することが可能であり、第1実施形態と比較して、パイロット室(軸方向通路13、図2参照)に作動液が到達し易く(パイロット室内のエアを排出し易く)、パイロット室の充填率をより高めることができる。
尚、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
本願は、2021年5月26日付出願の日本国特許出願第2021-088437号に基づく優先権を主張する。2021年5月26日付出願の日本国特許出願第2021-088437号の明細書、特許請求の範囲、図面、及び要約書を含む全開示内容は、参照により本願に全体として組み込まれる。
1 緩衝器、2 シリンダ、3 ピストン、10 外筒、18 リザーバ(リザーバ室)、2A 第1シリンダ室、2B 第2シリンダ室、17 ピストンロッド、120 バルブブロック、122A 第1バルブブロック室、122B 第2バルブブロック室、127 第1連通路、128 第2連通路、130 減衰力可変機構、150 (バルブブロックの)外側面、156 第1逆止弁、157 第2逆止弁

Claims (5)

  1. 緩衝器であって、該緩衝器は、
    外筒と、
    前記外筒内に設けられ、内部が作動液で満たされたシリンダと、
    前記シリンダと前記外筒との間に設けられ、作動液と気体とが封入された環状のリザーバ室と、
    前記シリンダ内に摺動可能に設けられ、該シリンダ内を第1シリンダ室と第2シリンダ室との2室に区画するピストンと、
    一端に前記ピストンが設けられ、他端側が前記シリンダの外部へ突出したピストンロッドと、
    前記外筒の外側面に設けられ、内部が中空に形成されたバルブブロックと、
    前記バルブブロック内を第1バルブブロック室と第2バルブブロック室との2つの液室に区画し、前記ピストンの移動により生じる作動液の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力可変機構と、
    前記第1シリンダ室と前記第1バルブブロック室とを連通する第1連通路と、
    前記第2シリンダ室と前記第2バルブブロック室とを連通する第2連通路と、
    前記バルブブロックの外側面と前記第1バルブブロック室又は前記第2バルブブロック室とを連通する第3連通路と、
    前記第3連通路に設けられ、前記バルブブロックの外側面から前記第1バルブブロック室への作動液の流れを許容する第1逆止弁と、
    前記第3連通路に設けられ、前記バルブブロックの外側面から前記第2バルブブロック室への作動液の流れを許容する第2逆止弁と、を備えることを特徴とする緩衝器。
  2. 請求項1に記載の緩衝器において、
    前記第1バルブブロック室及び前記第2バルブブロック室は、前記シリンダの中心線に対して平行に配置されることを特徴とする緩衝器。
  3. 請求項1又は2に記載の緩衝器において、
    前記第1逆止弁は、閉弁方向へ作用する第1付勢手段を有し、
    前記第2逆止弁は、閉弁方向へ作用する第2付勢手段を有し、
    前記第1付勢手段の付勢力は、前記第2付勢手段の付勢力よりも大きいことを特徴とする緩衝器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の緩衝器において、
    前記減衰力可変機構は、
    前記バルブブロック内を前記第1バルブブロック室と前記第2バルブブロック室とに区画するバルブブロックピストンと、
    前記バルブブロックピストンが組付けられる軸部材と、
    前記軸部材に設けられ、前記第1バルブブロック室と前記第2バルブブロック室とを連通する制御通路と、
    前記制御通路内を流れる作動液の流量を制御するソレノイドと、を備え、
    前記第1連通路、前記第2連通路、及び前記第3連通路を前記制御通路に連通する第4通路を有することを特徴とする緩衝器。
  5. 緩衝器の製造方法であって、前記緩衝器は、
    外筒と、
    前記外筒内に設けられ、内部が作動液で満たされたシリンダと、
    前記シリンダと前記外筒との間に設けられ、作動液と気体とが封入された環状のリザーバ室と、
    前記シリンダ内に摺動可能に設けられ、該シリンダ内を第1シリンダ室と第2シリンダ室との2室に区画するピストンと、
    一端に前記ピストンが設けられ、他端側が前記シリンダの外部へ突出したピストンロッドと、
    前記外筒の外側面に設けられ、内部が中空に形成されたバルブブロックと、
    前記バルブブロック内を第1バルブブロック室と第2バルブブロック室との2つの液室に区画し、前記ピストンの移動により生じる作動液の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力可変機構と、
    前記第1シリンダ室と前記第1バルブブロック室とを連通する第1連通路と、
    前記第2シリンダ室と前記第2バルブブロック室とを連通する第2連通路と、
    前記バルブブロックの外側面と前記第1バルブブロック室又は前記第2バルブブロック室とを連通する第3連通路と、
    前記第3連通路に設けられ、前記バルブブロックの外側面から前記第1バルブブロック室への作動液の流れを許容する第1逆止弁と、
    前記第3連通路に設けられ、前記バルブブロックの外側面から前記第2バルブブロック室への作動液の流れを許容する第2逆止弁と、を備え、
    前記緩衝器の製造方法は、
    前記外筒に前記シリンダと前記バルブブロックとを組み付ける工程と、
    前記バルブブロックに前記減衰力可変機構を組み付ける工程と、
    前記第3連通路から前記バルブブロック内に作動液を注入する工程と、を有することを特徴とする緩衝器の製造方法。
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